JP2004188292A - フライアッシュ処理装置、及びフライアッシュ処理方法 - Google Patents

フライアッシュ処理装置、及びフライアッシュ処理方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2004188292A
JP2004188292A JP2002357988A JP2002357988A JP2004188292A JP 2004188292 A JP2004188292 A JP 2004188292A JP 2002357988 A JP2002357988 A JP 2002357988A JP 2002357988 A JP2002357988 A JP 2002357988A JP 2004188292 A JP2004188292 A JP 2004188292A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fly ash
unburned carbon
particles
combustion
rotor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002357988A
Other languages
English (en)
Inventor
Sadatoshi Kojima
定俊 小島
Takeshi Yamamoto
武志 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikkiso Co Ltd
Central Research Institute of Electric Power Industry
Original Assignee
Nikkiso Co Ltd
Central Research Institute of Electric Power Industry
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikkiso Co Ltd, Central Research Institute of Electric Power Industry filed Critical Nikkiso Co Ltd
Priority to JP2002357988A priority Critical patent/JP2004188292A/ja
Publication of JP2004188292A publication Critical patent/JP2004188292A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】構造が簡単で、被処理フライアッシュ中の未燃カーボンを容易に分離および燃焼し、この未燃カーボンを利用できるように処理する。
【解決手段】粉砕機2のケーシング2´内に第1,第2回転翼3,4を同軸線上に対向した状態で設け、両回転翼とケーシングの内面とで囲まれた空部を粉砕室5とし、第1回転翼3側のケーシングに被処理フライアッシュ用の投入口6を連通し、第2回転翼4側のケーシングに、該第2回転翼4の回転中心軸から近い位置に第1排出口7を、第2回転翼4の外周から近い位置に第2排出口8を開設し、該第1排出口7に吸引装置9を連通するとともに、該吸引装置9に燃焼装置10を接続した。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カーボン含有率の少ない良質のフライアッシュとして、セメント混和材等に有効利用できるようにするとともに、フライアッシュを、カーボン含有量の多いものと少ないものとに分離し、カーボン含有量の多いものについても燃焼させることによりカーボン含有量を低減し、フライアッシュを有効な資源として使用できるようにするものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、石炭火力発電所では、図6に示すように、燃料となる石炭塊を粉砕機70により平均粒径で15〜40μ程度まで微粉砕し、ボイラの入口で空気と混合しボイラの燃焼室71内で燃焼する。この石炭にはカーボン分の他、灰分が5〜30%程度含まれており、この灰分が燃焼されずに石炭灰として排出される。
排出される石炭灰の成分は、酸化ケイ素40〜60%、酸化アルミ(酸化アルミナ)20〜30%の他、酸化カルシウム5〜10%、酸化鉄3〜8%、未燃カーボン2〜10%などであるが、排出された石炭灰は回収される場所により、クリンカアッシュ、シンダアッシュ、フライアッシュとに分類され、その成分も微妙に異なる。 クリンカアッシュは、ボイラ火炉底部72からガラス質の固形物として回収され、取り扱いしやすい0.5〜1mm程度に粉砕されて排出され、灰の10〜20%程度を占める。
シンダアッシュは、節炭器73で落下する灰であり、平均粒径30〜70μの球形の粒子または球形の粒子が互いに凝集した状態で回収され、灰の5%程度を占める。
フライアッシュは、電気集塵器74で回収される灰であり、平均粒径10〜30μの球形の粒子または球形の粒子が互いに凝集した状態で回収され、灰の70〜80%程度を占める。
シンダアッシュとフライアッシュは、燃焼の熱で灰分が気中で液化し、その後冷却されるので平均粒径10〜70μの真球粒子の集まりと、それらが互いに付着(凝集)した状態で回収される。未燃カーボンは灰分の粒子に付着あるいは単独で混在する。
【0003】
フライアッシュは排出される量も多いので、その大半は産業廃棄物として埋め立て廃棄処理されてきた。しかしながら、大量に発生するフライアッシュを埋立廃棄処理するには、廃棄する場所の問題、費用の問題がある。
そして、未燃カーボンが多いフライアッシュはセメントの粘土代替素材として使用しても、その消費量に限界があり、結果的には大量のフライアッシュを廃棄処理せざるをえなかった。また、未燃カーボンが少なく粒度が微細なフライアッシュは、セメントと混合される生コンクリートの混和材として使用され、固化後のコンクリート強度を増加させるという効果がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、フライアッシュの用途を新たに開発しようとしても、フライアッシュは、石炭の産出地や燃焼条件などにより粒度、色彩、残留カーボン量などが異なるので、新たな素材としての用途を開発することは容易でない。特に、未燃カーボンの含有量を許容範囲にまで低減することが、新たな素材として使用するためには不可欠である。
【0005】
この未燃カーボンの含有量低減については、今まで篩い分級、静電分級、湿式分級、振動分級、ジェットミル分級などの方式が試されてきたが、それぞれ一長一短であり、実際には実用に供されていない。その中で、フライアッシュの粒子同士を衝突粉砕後分級するジェットミル(微粉炭機)が注目されているが、構造が複雑で保守に手間がかかる等のため、実用化には多くの課題がある。
【0006】
【特許文献1】
特開平7−275731号公報(第2頁,第1図)
【0007】
また、上記したような分級方式では、未燃カーボンの含有量を許容範囲まで低減されたフライアッシュが期待されるほど得られなかった。そして、例えば、フライアッシュが微細に粉砕されても、カーボン含有率を低減できなければ、前記した生コンクリートの混和材に適した状態とは言い難い。このような事情から、更に効率の良いフライアッシュの処理装置及び処理方法が望まれていた。
【0008】
本発明は上記した事情に鑑み提案されたもので、その目的は、構造が簡単で、被処理フライアッシュ中の未燃カーボンを容易に分離および燃焼して、この未燃カーボンを再利用可能な状態にするフライアッシュ処理装置、およびフライアッシュ処理方法を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために提案され、被処理フライアッシュの状態では着火不能であっても、カーボン含有率の低いフライアッシュを分離すれば残余のカーボン含有率が高まって着火可能となる着想の下に案出されたものである。そして、請求項1に記載のものは、分離手段によりフライアッシュから分離されて、カーボン含有率が6重量%を超える未燃カーボン粒を燃焼する燃焼装置を備えたフライアッシュ処理装置であって、
前記燃焼装置は、未燃カーボン粒を着火させる着火装置と、未燃カーボン粒への着火エネルギーの供給を停止して未燃カーボン粒を自燃可能な未燃カーボン粒自燃部と、該未燃カーボン粒自燃部で燃焼して残った残滓を取り出す残滓取出し手段を備えたことを特徴とするフライアッシュ処理装置である。
【0010】
請求項2に記載のものは、前記燃焼装置は、前記未燃カーボン粒自燃部で燃焼している未燃カーボン粒を撹拌して造粒する造粒手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載のフライアッシュ処理装置である。
【0011】
請求項3に記載のものは、前記分離手段は、ケーシング内に第1回転翼と第2回転翼を同軸線上に対向した状態で設け、両回転翼とケーシングの内面とで囲まれた空部を粉砕室とし、第1回転翼側のケーシングに被処理フライアッシュ用の投入口を連通し、第2回転翼側のケーシングに、該第2回転翼の回転中心軸から近い位置に第1排出口を、第2回転翼の外周から近い位置に第2排出口を開設し、上記第1排出口に吸引装置を連通し、該吸引装置により吸引することで未燃カーボン粒をフライアッシュから分離することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のフライアッシュ処理装置である。
【0012】
請求項4に記載のものは、前記分離手段は、ケーシング内に第1回転翼と第2回転翼を同軸線上に対向した状態で設け、両回転翼とケーシングの内面とで囲まれた空部を粉砕室とし、第1回転翼側のケーシングに被処理フライアッシュ用の投入口を連通し、第2回転翼側のケーシングに排出口を開設し、該排出口に吸引装置を連通するとともに、排出口から排出したフライアッシュを粒子の質量差と比重差により分級する分級装置を連通し、該分級装置には分級した未燃カーボン粒用の第1分級口を設けると共に分級したフライアッシュ用の第2分級口を設け、該第2分級口にフライアッシュ貯留部を設け、上記第1分級口から取り出すことで未燃カーボン粒をフライアッシュから分離することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のフライアッシュ処理装置である。
【0013】
請求項5に記載のものは、カーボン含有率が6重量%を超える未燃カーボン粒を分離手段によりフライアッシュから分離し、燃焼装置に送って燃焼するフライアッシュ処理方法であって、
前記燃焼装置において、未燃カーボン粒を着火装置により着火し、その後は該未燃カーボン粒への着火エネルギーの供給を停止して未燃カーボン粒を自燃させ、この自燃により残った残滓を残滓取出し手段により取り出すことを特徴とするフライアッシュ処理方法である。
【0014】
請求項6に記載のものは、前記燃焼装置において、燃焼中の未燃カーボン粒を撹拌することで造粒し、造粒された状態の残滓を残滓取出し手段により取り出すことを特徴とする請求項5に記載のフライアッシュ処理方法である。
【0015】
請求項7に記載のものは、前記分離手段において、同軸線上に対向した状態で設けた第1回転翼と第2回転翼との間に形成された粉砕室内に第1回転翼側から被処理フライアッシュを供給し、両回転翼の周りに発生する循環気流に被処理フライアッシュを乗せて移動せしめ、粉砕室内に発生する異なる方向の気流に乗って移動する被処理フライアッシュの粒子同士を衝突させてフライアッシュよりも崩壊しやすい未燃カーボンを被処理フライアッシュから選択的に粉砕し、重さの違いで受ける遠心力が異なることにより、粉砕されてフライアッシュよりも比重の軽い未燃カーボン粒を第2回転翼の回転中心軸から近い位置に開設した第1排出口から、未燃カーボン粒よりも比重の重いフライアッシュ粒を第1排出口よりも遠い位置で第2回転翼の外周近くに開設した第2排出口からそれぞれ取り出すことを特徴とする請求項5または請求項6に記載のフライアッシュ処理方法である。
【0016】
請求項8に記載のものは、粉砕されてフライアッシュ粒よりも比重の軽い未燃カーボン粒を含むフライアッシュのカーボンの含有量が粉砕前のフライアッシュの未燃カーボン含有量よりも多いことを特徴とする請求項5から請求項7のいずれかに記載のフライアッシュ処理方法である。
【0017】
請求項9に記載のものは、前記残滓取出し手段により取り出した残滓を粉砕室内に供給して粉砕することを特徴とする請求項5から請求項8のいずれかに記載のフライアッシュ処理方法である。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、フライアッシュ処理装置1の第1実施形態の概略構成を示す説明図である。
このフライアッシュ処理装置1は、図1に示すように、大別して粉砕機2と燃焼装置10とにより構成されている。先ず、粉砕機2について説明する。なお、この粉砕機2は、本発明における分離手段に相当するものである。
粉砕機2は、ケーシング2´内に、モータ等の回転駆動源(図示せず)により回転駆動される第1回転翼3と第2回転翼4を同軸線上に対向した状態で設け、両回転翼3,4とケーシング2´の内面とで囲まれた空部を粉砕室5とし、第1回転翼3側のケーシング2´に被処理フライアッシュ用の投入口6を連通し、第2回転翼4側のケーシング2´に、該第2回転翼4の回転中心軸から近い位置に第1排出口7を、第2回転翼4の外周から近い位置に第2排出口8を開設し、第1排出口7に吸引力が変えられる吸引装置9を連通して設けることにより概略構成されている。そして、粉砕機2は、吸引装置9の取り出し機構15側に燃焼装置10を接続している。
【0019】
ケーシング2´は、長手方向中央部分の内径が同一で左右隅部を約45度傾斜させることにより左右両端方向に次第に内径を縮径した横向きの両端閉塞の円筒状部材であり、右端部の中心部分に、第1回転翼3の第1支軸11を回転自在に支持する第1軸受(図示せず)を設け、左端部の中心近傍を軸方向外方に延設して第1排出口7となる延出筒部12を形成し、この延出筒部12の先端部分あるいはその外側に第2回転翼4の第2支軸13を回転自在に支持する第2軸受(図示せず)を設け、第1回転翼3よりも外方(図中右側)の傾斜部分に投入口6に連通する開口部6′を開設し、第2回転翼4の先端が対向する傾斜部分に筒状の第2排出口8を設け、該第2排出口8の先端にフライアッシュ貯留部18を設けてある。なお、回転翼3,4の回転速度は、例えば5000〜10000rpmというように、適宜変えられるように構成されている。
【0020】
そして、延出筒部12の先端に接続流路14の一端を接続し、この接続流路14の他端を吸引装置9側に接続し、吸引装置9の上流側に、気流中から未燃カーボン粒をフィルタ等により捕捉して取り出し可能な取り出し機構15を設け、該取り出し機構15の出口に、分離除去した未燃カーボン粒を貯留するカーボン貯留部16を設け、該カーボン貯留部16の底部に、燃焼装置10への未燃カーボン粒供給手段として未燃カーボン粒供給管17の入口を接続する。なお、吸引装置9の吸引力は、フライアッシュの特性に応じて可変できるように構成されている。そして、この吸引装置9で吸引するフライアッシュは、カーボン含有率が増加するように、第1排出口7の開口や第1,第2回転翼3,4の間隔などが調整されている。
【0021】
また、前記した第2排出口8には、処理済みのフライアッシュを貯留するフライアッシュ貯留部18を設ける。なお、この第2排出口8から排出されるフライアッシュ粒の未燃カーボン粒の含有量は、投入された被処理フライアッシュよりも少なくなる。
【0022】
第1回転翼3は、第1支軸11の先端に固定したボスに例えば4枚の翼を放射状に取り付け、各翼の先端をケーシング2´の傾斜にあわせて45度の角度で傾斜させたものであり、各翼はボスの円周方向に等間隔に配置されている。なお、翼の数は適宜設定することができるが、後述する気流の通過上、翼同士の間の空間は広く設定することが望ましい。
また、第2回転翼4は、第1回転翼3と同様に、第2支軸13の先端に固定したボスに例えば4枚の翼を放射状に取り付けたものである。
【0023】
そして、本実施形態では第1支軸11を軸方向に移動可能とし、両回転翼3,4の間の隙間、即ち粉砕室5の幅を調整できるように構成し、これにより処理するフライアッシュの特性に応じて最適な間隔が得られるようにしてある。この粉砕室5の幅を調整する機構としては、第2支軸13を、あるいは両支軸を移動可能としてもよい。
なお、ケーシング2´を中央から分割できるように構成し、保守点検等の作業を容易にできるようにしてもよい。
【0024】
次に、燃焼装置10について説明する。
図2に示す燃焼装置10は、ロータリーキルン方式の燃焼装置であり、僅かな角度θだけ傾斜させるとともに複数の回転ころ42…で外周面を回動可能に支持した横長な燃焼ドラム43と、該燃焼ドラム43の高くした側の端面中心に接続して燃焼ドラム43内に連通する未燃カーボン粒投入路44と、燃焼ドラム43の外周面の未燃カーボン粒投入路44寄りに設けたヒータ等の加熱装置45とから概略構成されており、燃焼ドラム43の周りを保温材(断熱材)を内装するカバー46で覆っている。そして、燃焼ドラム43の低くした側には、残滓取出し口47が開設されており、該残滓取出し口47の下方には、残滓回収容器48が設けられている。なお、燃焼ドラム43は、本発明における未燃カーボン粒自燃部に相当し、加熱装置45は、本発明における着火装置に相当する。
【0025】
また、燃焼ドラム43は、外周面に設けたスプロケットやチェーン等の動力伝達機構49を介して燃焼ドラム回動モータ50の出力軸に接続されることにより、本発明における残滓取出し手段を構成している。すなわち、燃焼ドラム回動モータ50を駆動すると、この燃焼ドラム43は、カバー46内で軸芯周りに回動することができるので、内部の残滓を転動させながら傾斜した内周面上を残滓取出し口47へ流下させることで、残滓を取り出すことができる。
【0026】
未燃カーボン粒投入路44は、入口に未燃カーボン粒供給管39の出口を接続し、途中に未燃カーボン粒を定量送り可能なスクリューコンベア等の定量フィーダ51を備えている。
【0027】
そして、この燃焼装置10は、燃焼ドラム43およびカバー46の未燃カーボン粒投入口側に空気排出口52を、残滓取出し口47側に空気供給口53をそれぞれ開設しており、カバー46に開設したカバー側空気供給口53aに、ブロワー等の空気供給装置(図示せず)を接続している。なお、本実施形態においては、カバー側空気供給口53aには、残滓回収容器48から残滓取出し口47へ向かって延設された残滓回収管54が挿入されており、空気および残滓の通過場所を1つにまとめることで燃焼装置10のコンパクト化を図っている。
【0028】
このような燃焼装置10においては、予め燃焼ドラム回動モータ50を駆動して燃焼ドラム43を回動し、空気供給装置を作動させて燃焼ドラム43内に空気を送風しながら未燃カーボン粒供給管39および未燃カーボン粒投入路44から燃焼ドラム43内へ未燃カーボン粒を供給して加熱装置45により加熱する。すると、加熱装置45の取付個所周辺における燃焼ドラム43内の領域、すなわち燃焼ゾーン55において未燃カーボン粒が着火・燃焼し、未燃カーボン粒中のカーボンが二酸化炭素(燃焼ガス)を発生させる。この燃焼ガスは、燃焼熱により加熱された高温のガスであり、燃焼ドラム43内に送風される空気とともに、ドラム側空気供給口53bから空気排出口52へ向かって、言い換えると、残滓取出し口47から未燃カーボン粒投入路44に向かう方向へ流される。すると、この高温の燃焼ガスは熱風となって、燃焼ゾーン55よりも未燃カーボン粒投入路44寄りの領域、すなわち予熱ゾーン56に達する。
【0029】
予熱ゾーン56に達した熱風は、燃焼ドラム43内のまだ着火していない未燃カーボン粒を着火し易くなる程度に加熱して、燃焼の準備(予熱供給)を施す。予熱が供給された予熱ゾーン56の未燃カーボン粒は、燃焼ドラム43の回動により転動しながら燃焼ゾーン55に移動し、燃焼中の未燃カーボン粒の燃焼熱(具体的には、700〜800℃)により着火・燃焼し、燃焼を継続(自燃)する。やがて、未燃カーボン粒中のカーボンが燃焼により除去され、燃え残った残滓、すなわち未燃カーボン粒中の酸化ケイ素等が燃焼ドラム43の回動によって次第に残滓取出し口47へ向かって流下する。流下した残滓は、燃焼ゾーン55よりもドラム側空気供給口53b寄りの領域、すなわち冷却ゾーン57にて、空気供給装置からの送風により冷却(空冷)される。冷却された残滓は、残滓取出し口47から排出されて残滓回収容器48に回収される。このようにして、燃焼装置10で燃え残った酸化ケイ素等が燃焼ドラム43から取り出される。この残滓は、カーボンが燃焼により除去されているので、カーボン含有率は低い。
【0030】
なお、本実施形態の燃焼装置10は、図2(b)に示すように、燃焼ドラム43の内周面、詳しくは、燃焼ゾーン55および予熱ゾーン56における内周面に伝熱用フィン58…を設けている。この伝熱用フィン58…を設けることで、燃焼装置10は、加熱装置45から発生した熱や燃焼により発生した熱を未燃カーボン粒に効率よく伝達して燃焼を開始させ易くしたり、あるいは未燃カーボン粒の燃焼熱を燃焼ゾーン55に蓄熱して、後から燃焼ゾーン55に移動してきた未燃カーボン粒を着火・燃焼および自燃させ易くしたりすることができる。さらに、この伝熱用フィン58…は、未燃カーボン粒を燃焼ドラム43の回動に伴ってある程度の高さ、例えば燃焼ドラム43の底部から90度位相をずらした高さまで上昇させた後に燃焼ドラム43の底部に落下させることで、燃焼ドラム43内の未燃カーボン粒を撹拌することができ、未燃カーボン粒の自燃による燃焼熱を分散して、燃焼ゾーン55内の未燃カーボン粒に偏りなく自燃を促進し、あるいは、燃焼ドラム43の一部が熱により高温になるのを防いでいる。
【0031】
また、上記燃焼装置10は、燃焼ドラム43内に凝集防止用ロッド59,59を転動自在に収納して、凝集した未燃カーボン粒を凝集防止用ロッド59,59同士、あるいは凝集防止用ロッド59,59と伝熱用フィン58…とで挟んで潰したり、燃焼ドラム43の外周面に振り子式のノッカーハンマー60を設けて、燃焼ドラム43の回動で位置を移動することによりノッカーハンマー60を前記外周面に叩きつけて伝熱用フィン58…の間に詰まった未燃カーボン粒を取り除いたりできるようにして、残滓が微細な粒状のまま、燃焼ドラム43内に残らないように取り出せる構成となっている。
【0032】
上記のような燃焼装置10により未燃カーボン粒を燃焼させると、その燃焼熱により後から供給された未燃カーボン粒が次々と燃焼ドラム43内で着火されて燃焼を継続(自燃)するので、着火装置23は最初に着火すれば後は消しても良い。すなわち、着火させるためのエネルギーを外部から供給することなく未燃カーボン粒の燃焼を継続できるので、経済的である。
【0033】
次に、この様な構成からなるフライアッシュ処理装置1における作用について説明する。なお、フライアッシュ処理装置1の粉砕機2は、吸引装置9を作動しつつ第1,第2回転翼3,4を回転した状態である。また、被処理フライアッシュは、火力発電所のボイラで可能な限り燃焼された後なので、カーボンの含有量は自燃不能な約6重量%以下である。
【0034】
粉砕機2の投入口6から前記被処理フライアッシュを投入すると、このフライアッシュが開口部6′からケーシング2´内の右端部分に入って、その後、第1回転翼3の翼の間隙内を通過し、その一部の粒子は翼の回転により生成される気流に乗って第1回転翼3の周りを循環し、また、一部の粒子は第2回転翼4側に引かれ、同様に、第2回転翼4の周りを循環する。粉砕室5内における第1回転翼3の循環軌道(即ち、循環気流)と第2回転翼4の循環軌道では互いに逆向きの速度成分を持つため、それぞれの循環軌道上の粒子は互いに衝突するか剪断応力を受けて粉砕される。
【0035】
酸化ケイ素粒、酸化アルミ粒は非常に硬いため、それぞれが衝突しても凝集状態が分離するだけで容易に粉砕されないが、被処理フライアッシュは、酸化ケイ素や酸化アルミ(フライアッシュ)の粒子と未燃カーボンの粒子とが混在した粉状であり、酸化ケイ素の粒子(又は、酸化アルミ粒子)と未燃カーボンの粒子とが衝突した場合には、未燃カーボンの方が崩壊し易いので、未燃カーボンの粒子がより微細な粒子に粉砕される。したがって、被処理フライアッシュは、2つの循環軌道上を気流に乗って循環すると、未燃カーボンの選択的なサブミクロン粉砕が繰り返し行なわれて未燃カーボンが次第に微細な粒子となる。
【0036】
ところで、酸化ケイ素や酸化アルミ(フライアッシュ)の微細粒子は、同じ大きさの粒子であっても未燃カーボンの粒子よりも比重が大きくて重いので、循環軌道を循環する際に、特に回転翼の半径方向外側に向って流れるときに、未燃カーボンの粒子よりも大きな遠心力で外側に流れる。このため、酸化ケイ素や酸化アルミ(フライアッシュ)に比べて質量が小さく比重の軽い未燃カーボンの粒子が第2回転翼4の回転中心軸に沿って吸引されて第1排出口7から排出され易いのに対して、酸化ケイ素や酸化アルミ(フライアッシュ)の粒子は質量が大きく比重が重いため第2回転翼4の循環軌道を半径方向外側に流れ易い。換言すると、カーボンの粒子が比較的軽くて、フライアッシュの粒子が比較的重いので、循環軌道を循環する間に凝集状態にある粒子塊が分散され真球状の粒子に粉砕されるとともに、各粒子に作用する遠心力の相違により流される方向が異なり、これにより分離可能となる。
【0037】
したがって、比較的質量の大きく比重の重いフライアッシュの粒子は、第2回転翼4の先端に臨んだ状態で開口している第2排出口8に飛入し易く、これによりフライアッシュ貯留部18内にはフライアッシュの粒子が次第に貯留する。このフライアッシュ貯留部18に貯留されるフライアッシュ粒は、未燃カーボンの含有量が少なく、しかも凝集状態にある粒子が分散され真球状態の上質なフライアッシュであり、実験によると、カーボン含有率が2〜3重量%である。したがって、このフライアッシュ粒であれば、セメントの混和材としてそのまま利用することができる。そして、このフライアッシュ粒の被処理フライアッシュに対する割合は、約60%である。したがって、被処理フライアッシュの約6割は粉砕して未燃カーボン粒と分離するだけで、セメントの混和材として利用できる。
なお、フライアッシュ貯留部18に吸引装置を設けて、フライアッシュの粒子を緩やかにフライアッシュ貯留部18内に導入するように構成してもよい。
【0038】
そして、フライアッシュの粒子が次第に回収されて、比較的質量が小さく比重の軽い未燃カーボンの粒子が第1排出口7から吸引されてケーシング2´の外に排出され、取り出し機構15を介してカーボン貯留部16に貯留される。この様にして、カーボン貯留部16に貯留された未燃カーボン粒は、実験によると、未燃カーボンの含有率が約10%まで高められた状態となり、自燃可能なカーボン含有率である6重量%を超えている。また、未燃カーボン粒の未処理フライアッシュに対する割合は、約20〜40%である。
なお、本実施形態では、第1排出口7から吸引される未燃カーボン粒の含有率が6重量%を超えるように、第1,第2回転翼3,4の回転速度と両回転翼の間隔を調整して稼働する。
【0039】
カーボン貯留部に貯留した未燃カーボン粒は、未燃カーボン粒供給管17に設けられた供給装置(図示せず)の作動により燃焼に適した量だけ未燃カーボン粒供給管17を介して燃焼装置10に供給され、この燃焼装置10で燃焼させられる。そして、燃え残った残滓は、燃焼ドラム43の回動により残滓回収容器48に貯留される。残滓は、未燃カーボン粒の中のカーボンが燃焼により二酸化炭素ガスとして除去されているので、その主成分は酸化ケイ素であり、カーボン含有率は2〜3%と低く、セメント混和材として利用することができる。
【0040】
この様に、本実施形態にかかるフライアッシュ処理装置1によりフライアッシュを処理すると、未燃カーボン粒として分離したものであっても、粉砕機2による分離によりカーボン含有率が燃焼可能なレベルまで高められるので、燃焼装置10で燃焼させることができ、この燃焼によりカーボン含有率を、資源として利用できるレベルまで低下させることができる。したがって、ケーシング2´内で粉砕、分離して取り出した約6割のフライアッシュ粒だけでなく、従来は廃棄処分していた約4割にも及ぶ未燃カーボン粒までを資源として利用することができる。このため、火力発電所から大量に出るフライアッシュの有効利用を従来にない比率で成し得るものである。
【0041】
そして、前記実施形態では、燃焼装置10から取り出した残滓をそのままセメント混和材として利用できるとして説明したが、必要に応じて残滓を被処理フライアッシュと混合し、あるいはそのまま単独で再度ケーシング2´内に供給し、再度、粉砕、分離してもよい。
【0042】
なお、前記実施形態において、第1,第2回転翼3,4の回転速度を変えたり、投入量を変えたり、あるいは吸引装置9の吸引力を変えて粉砕時間を変えることにより、異なった種類のフライアッシュに対し未燃カーボンを適宜調整することができる。また、前記した実施形態では、第1回転翼3と第2回転翼4の回転方向を同じにしたが、回転方向を逆にすると、回転翼の半径方向のみならず回転方向にも剪断応力が発生するので、これにより粉砕効率が向上する。
【0043】
次に、図3に示すフライアッシュ処理装置の第2実施形態について説明する。このフライアッシュ処理装置31は、粉砕機2のケーシング2´内に第1回転翼3と第2回転翼4を同軸線上に対向した状態で設け、両回転翼3,4とケーシング2´の内面とで囲まれた空部を粉砕室5とし、第1回転翼3側のケーシング2´に被処理フライアッシュ用の投入口6を連通し、第2回転翼4側のケーシング2´の中心部分に排出口32を開設し、該排出口32に接続流路33を介して吸引装置9を連通するとともに、排出口32から排出したフライアッシュを分級する分級装置34を連通し、該分級装置34には、分級した未燃カーボン粒用の第1分級口35を設けると共に分級したフライアッシュ用の第2分級口36を設け、該第2分級口36にフライアッシュ貯留部37を設け、第1分級口35から取り出される未燃カーボン粒を貯留するカーボン貯留部38と、該未燃カーボン粒を燃焼する燃焼装置10を接続し、該燃焼装置10には燃焼して残った残滓を取り出す残滓取出し手段を設けたものであり、第1実施形態と異なり、ケーシング2´にはフライアッシュを分離して取り出すための排出口を設けない。したがって、この実施形態におけるケーシング2´は、第2排出口を開設していない点を除いて、前記第1実施形態におけるケーシング2´と同様の構成である。また、第1,第2回転翼3,4の構成も同様である。そして、分級装置で分級した未燃カーボン粒を燃焼させてカーボン含有量を低減させる燃焼装置10の構成も同様である。
【0044】
次に、この様な構成からなるフライアッシュ処理装置31における作用について説明する。なお、フライアッシュ処理装置31は、粉砕機2の吸引装置9及び分級装置34を作動しつつ第1,第2回転翼3,4を回転する。
【0045】
粉砕機2の投入口6から被処理フライアッシュを投入すると、この被処理フライアッシュが開口部6′からケーシング2´内の右端部分に入って、その後、第1回転翼3の翼の間隙内を通過し、その一部の粒子は翼の回転により生成される気流に乗って第1回転翼3の周りを循環し、また、一部の粒子は第2回転翼4側に引かれ、同様に、第2回転翼4の周りを循環する。粉砕室5内における第1回転翼3の循環軌道と第2回転翼4の循環軌道では互いに逆向きの速度成分を持つため、それぞれの循環軌道上の粒子は互いに衝突するか剪断応力を受けて粉砕される。
【0046】
この様にしてサブミクロンまで粉砕されたフライアッシュは、酸化ケイ素の粒子と未燃カーボンの粒子とが混在した状態で排出口32から吸引されてケーシング2´の外部に排出され、分級装置34に供給される。そして、分級装置34内に供給された酸化ケイ素や酸化アルミ(フライアッシュ)と未燃カーボンとの混在においては、フライアッシュの粒子は微細に粉砕されても未燃カーボンの粒子よりも比重が重い(質量が大きい)ので、未燃カーボンの粒子よりも大きな遠心力で外側に流れる特性を有する。このため、比較的比重が軽い(質量が小さい)未燃カーボンの粒子と比較的比重が重いフライアッシュの粒子とを分離可能であり、比重の重いフライアッシュの粒子が第2分級口36を通ってフライアッシュ貯留部37に、比重の軽い未燃カーボンの粒子が第1分級口35を通ってカーボン貯留部38に次第に貯留される。
したがって、フライアッシュ貯留部37に貯留されたフライアッシュは、未燃カーボンの含有量が少なく、しかも凝集状態にある粒子が分散され真球状態の粒子に粉砕された上質なフライアッシュとなる。
【0047】
一方、カーボン貯留部38に貯留された未燃カーボン粒は、未燃カーボンの含有率が約10%まで高められた状態となり、自燃可能なカーボン含有率である6重量%を超えている。また、未燃カーボン粒の未処理フライアッシュに対する割合は、約20〜40%である。
【0048】
カーボン貯留部38に貯留した未燃カーボン粒は、前記実施形態と同様に、未燃カーボン粒供給管39に設けられた供給装置(図示せず)の作動により燃焼に適した量だけ未燃カーボン粒供給管39を介して燃焼装置10に供給され、この燃焼装置10で燃焼させられる。そして、燃え残った残滓は、燃焼ドラム43の回動により残滓回収容器48に貯留される。残滓は、未燃カーボン粒の中のカーボンが燃焼により二酸化炭素ガスとして除去されているので、その主成分は酸化ケイ素であり、カーボン含有率が低い良質のフライアッシュとなる。
【0049】
この様に、本実施形態にかかるフライアッシュ処理装置31により処理すると、未燃カーボン粒として分離したものであっても、粉砕機2における分離によりカーボン含有率が燃焼可能なレベルまで高められるので、燃焼装置10で燃焼させることができ、この燃焼によりカーボン含有率を資源として利用できるレベルまで低下させることができる。したがって、ケーシング2´内に投入した被処理フライアッシュの殆どが貴重な資源となる。
【0050】
次に、図4に示すフライアッシュ処理装置の第3実施形態について説明する。このフライアッシュ処理装置41は、前記した図3のフライアッシュ処理装置31の粉砕機2に図1のフライアッシュ貯留部18を付加したものである。すなわち、ケーシング2´内に第1回転翼3と第2回転翼4を同軸線上に対向した状態で設け、両回転翼とケーシング2´の内面とで囲まれた空部を粉砕室5とし、第1回転翼3側のケーシング2´に被処理フライアッシュ用の投入口6を連通し、第2回転翼4側のケーシング2´に、第2回転翼4の外周から近い位置に第2排出口8を設け、この第2排出口8にフライアッシュ貯留部18を設け、また、第2回転翼4のケーシング2´の中心部分に排出口32を開設し、該排出口32に吸引装置9′を連通するとともに、排出口32から排出したフライアッシュを粒子の質量差と比重差により段階的に分級する分級装置34′を連通し、分級装置の第1分級口35(未燃カーボン粒が分級される口)に燃焼装置10を接続して構成される。
【0051】
なお、第1,第2回転翼3,4、フライアッシュ貯留部18、吸引装置9′、分級装置34′、燃焼装置10などは前記した各実施形態におけるものと同様の構成である。
【0052】
この様な構成からなるフライアッシュ処理装置41においては、被処理フライアッシュがサブミクロンまで粉砕され、比重の大きなフライアッシュが第2排出口8からフライアッシュ貯留部18に回収される作用は前記各実施形態と同様であるが、第2排出口8から回収されずに未燃カーボンの粒子と共に排出口32からフライアッシュが排出されても、このフライアッシュを分級装置34′により未燃カーボンと分離して回収することができる。したがって、フライアッシュの回収能率を高めることができる。そして、未燃カーボン粒を燃焼装置10で燃焼して残滓を良質なフライアッシュとして利用できるように処理することは前記各実施形態と同様である。
【0053】
なお、本発明において、フライアッシュ粒子を取り出す第2排出口8は、前記実施形態では第2回転翼4の先端の延長線上に位置するケーシング2´に開設したが、第1排出口7よりも回転翼の回転中心から離れた部位であればよく、例えば循環気流が当たり易いケーシング2´のショルダー部でもよい。
【0054】
また、上記した燃焼装置10は、粉砕機2により粉砕された未燃カーボンの微細粒子を自燃させて、微細粒子状のまま残滓として取り出すように動作したが、本発明はこれに限らない。すなわち、燃焼ドラム43を本発明における造粒手段として機能させて、微細粒子状の未燃カーボン粒に造粒操作を施して、良質なフライアッシュを、微粉砕状態よりも取扱いが容易な造粒物(凝集粒子)の状態でフライアッシュ処理装置から取り出すようにしてもよい。具体的に造粒操作を説明すると、まず、定量フィーダ51による未燃カーボン粒の供給量、燃焼ドラム回動モータ50による燃焼ドラム43の回動速度(未燃カーボン粒の移動速度)および空気供給装置による空気供給口53および空気排出口52の空気流量を調整して、未燃カーボン粒を造粒可能な温度、すなわち残滓表面の酸化ケイ素等が僅かに溶解して微粉状態の残滓同士が凝集し易い状態となるような温度(具体的には、1000〜1300℃)で燃焼(自燃)させる。すると、未燃カーボン粒は、カーボンを燃焼により除去しながら、燃焼ドラム43の回動により撹拌されて、互いに接触して数ミリの凝集粒子を形成する。そして、カーボンが燃焼して残った残滓の凝集粒子が燃焼ドラム43の転動により冷却ゾーン57まで移動すると、僅かに溶融した表面が凝固するので、残滓は凝集粒子の状態を維持し、そのまま残滓取出し口47から排出されて残滓回収容器48に回収される。
【0055】
このように、数ミリ程度の大きさで回収された残滓は、カーボン含有率が低減された良質なフライアッシュとしてセメントの混和材に再利用できる。また、この残滓は、微粉粒子状態の残滓と比べて表面積が小さくなるので、元々フライアッシュに含まれる微量の金属成分が溶出し難い。したがって、例えば、この残滓を土壌に直接混合して使用しても、金属成分の土壌溶出を抑えることができ、道路地盤等への骨材として使用することができる。このことから、フライアッシュの新たな再利用の途を広げることができる。
【0056】
さらに、上記した実施形態では、所謂ロータリーキルン型の燃焼装置10を適用しが、本発明における燃焼装置は、未燃カーボン粒を燃焼させてカーボン含有率を低下させることができればどのような構成でも良い。例えば、図5に示すような縦型の燃焼装置でもよい。この燃焼装置10′は、縦長な燃焼筒21と、該燃焼筒21の外周部分から内部に挿入した状態で設けた複数本の空気供給管22と、これら空気供給管22の上方に設けたバーナー等の着火装置23と、該着火装置23の下方であって空気供給管22の上方に設けた再燃焼促進用網材24と、燃焼筒21の下端に接続して設けた残滓取出し手段としてのスクリューコンベア25とから概略構成されており、該スクリューコンベア25の終端に残滓回収容器26が接続され、燃焼筒21の上端に、前記未燃カーボン粒供給管17の出口と、燃焼ガス排気口管27が接続されている。なお、図5中の符号28は、スクリューコンベア25の駆動モータである。
【0057】
したがって、空気供給管22の噴出孔から空気を噴出しながら未燃カーボン粒供給管17から燃焼筒21内に未燃カーボン粒を供給してバーナー等の着火装置23により着火すると、未燃カーボン粒が燃焼し、未燃カーボン粒中のカーボンが二酸化炭素(燃焼ガス)となって排気され、燃え残った残滓、即ち未燃カーボン粒中の酸化ケイ素等が燃焼筒21内を次第に下降してスクリューコンベア25の搬送により残滓回収容器26に回収される。すなわち、燃焼装置10′で燃え残った酸化ケイ素等が燃焼筒21から取り出される。この残滓は、カーボンが燃焼により除去されているので、カーボン含有率は低い。
【0058】
また、本発明における残滓取出し手段は、燃焼装置で燃焼して残った残滓を取り出すことができればどのような構成でも良いので、前記燃焼ドラム43やスクリューコンベア25に限定されるものではない。例えば、スクリューコンベアに代えてパドルコンベアでも良いし、燃焼装置の底部に細かなメッシュを設けるとともにメッシュの下方に取出口を設けて構成しても良い。
【0059】
そして、燃焼装置は、粉砕・分離した後の未燃カーボン粒を燃焼させて残滓を取り出すことができればよいので、その燃焼構造は適宜設計変更することができ、さらにはケーシング側と機械的に接続されているものに限定されるものではない。
【0060】
上記実施形態では、燃焼装置から取り出された残滓を残滓回収容器に回収できるように構成したが、本発明はこれに限らない。例えば、残滓取出し口47の下方にベルトコンベア、バケットコンベアやスクリューコンベア等の搬送装置を配置し、該搬送装置の搬送部(ベルトやバケット等)に残滓が供給された状態で搬送装置を駆動することで、残滓を連続的に次工程へ搬送するように構成してもよい。
【0061】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、以下の効果を奏する。
請求項1および請求項5の発明によれば、燃焼装置において、未燃カーボン粒を着火装置により着火し、その後は未燃カーボン粒への着火エネルギー供給を停止して未燃カーボン粒を自燃させるので、燃焼時に供給するエネルギー量を抑えてカーボン含有量を低減することができる。したがって、省エネルギーを図りながらフライアッシュを処理することができる。
【0062】
また、燃焼装置には燃焼して残った残滓を取り出す残滓取出し手段を設けたので、未燃カーボン粒を燃焼装置にて燃焼することにより、未燃カーボン粒内のカーボン含有量をさらに減少することができ、この燃焼装置における残滓を取り出し、カーボン含有率が一層低く、より微細に粉砕されたフライアッシュとして提供することができる。このため、フライアッシュを新たな資源として提供することができ、新たな用途を開発する場合に、資源の品質安定化を図ることができ、開発を促進することができる。例えば、処理後のフライアッシュをコンクリート混和材として使用すると、コンクリートの流動性を向上させることができ、これによりコンクリート混和材としての用途の拡大を図ることができる。これは、互いに凝集しているフライアッシュ粒子が衝突、摩砕により粉砕分散されて球形の一次粒子となり、この球形の一次粒子によってベアリング効果が高まり、これによりコンクリートの流動性が高まるからである。
【0063】
請求項2および請求6の発明によれば、未燃カーボン粒を撹拌することで造粒し、造粒状態の残滓を残滓取出し手段により取り出すことができるので、取り出す残滓の表面積を、微粉粒子状態の残滓と比較して小さくして、残滓からの金属成分の溶出を抑えることができる。したがって、例えば、近年の土壌混合材料に課せられた環境基準をクリアし易く、フライアッシュの新たな用途を見出すことができる。
【0064】
請求項3および請求項7の発明によれば、ケーシング内に第1回転翼と第2回転翼を同軸線上に対向した状態で設け、両回転翼とケーシングの内面とで囲まれた空部を粉砕室とし、第1回転翼側のケーシングに被処理フライアッシュ用の投入口を連通し、第2回転翼側のケーシングに、該第2回転翼の回転中心軸から近い位置に第1排出口を、第2回転翼の外周から近い位置に第2排出口を開設したので、カーボンを含んでいるにも拘らず燃焼できなかった被処理フライアッシュから未燃カーボン粒を分離し、カーボン含有量が多く再燃焼可能なフライアッシュとして取り出すことができる。
【0065】
また、未燃カーボン粒を被処理フライアッシュから選択的且つ微細に粉砕した後にこの未燃カーボン粒を燃焼することができ、しかも循環気流による粉砕なので、必要に応じてサブミクロンまで粉砕した上でカーボン含有量を低減することができ、フライアッシュの用途を拡張できる。例えば、本発明による分級プロセスでは未燃カーボンの低減と同時にフライアッシュに含まれる微量元素が分離低減でき、環境汚染の元となる有害物質の分離低減が可能である。したがって、この有害物質元素の低減を図ることにより、フライアッシュの用途のさらなる拡大が期待できる。
【0066】
さらに、本発明は互いに逆向きの速度成分を持つ循環軌道上で粒子が互いに衝突して剪断応力を受けて粉砕される気体粉砕なので、機器の摩耗が少なく、これにより設備費も少なく押さえることができる。
【0067】
請求項4の発明によれば、ケーシングの排出口に吸引装置を連通するとともに、排出口の排出したフライアッシュを粒子の質量差と比重差により分級する分級装置を連通し、該分級装置には分級した未燃カーボン粒用の第1分級口を設けると共に分級したフライアッシュ用の第2分級口を設け、該第2分級口にフライアッシュ貯留部を設け、第1分級口から取り出される未燃カーボン粒を燃焼する燃焼装置を設け、該燃焼装置には燃焼して残った残滓を取り出す残滓取出し手段を設けたので、所望する粒度まで粉砕してから未燃カーボン粒を分離し、燃焼することによりカーボン含有量を低減できる。したがって、用途に応じた粒度でカーボン含有量の少ないフライアッシュを提供し易い。また、粉砕能力に拘らず分級能力を設定することができ、設計の自由度を高めることができる。
【0068】
請求項8の発明によれば、粉砕されてフライアッシュよりも比重の軽い未燃カーボン粒を含むフライアッシュのカーボンの含有量が粉砕前のフライアッシュの未燃カーボン含有量よりも多いので、燃焼装置にて燃焼する際に、少量の熱エネルギーを供給するだけで着火するとともに燃焼を継続することができる。したがって、燃焼装置へ大量の燃料を供給することなく、フライアッシュを処理することができるので、フライアッシュ処理のローコスト化を実現することができる。
【0069】
請求項9の発明によれば、残滓取出し手段により取り出した残滓を粉砕室内に供給して粉砕するので、残滓を被処理フライアッシュよりも一層微細な粒子に粉砕することができる。したがって、提供できるフライアッシュの粉砕粒度の範囲を更に微細な方向へ拡張することができ、フライアッシュの再利用の可能性を一層高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】フライアッシュ処理装置の第1実施形態の概略構成を示す断面図である。
【図2】(a)は燃焼装置の正面断面図、(b)は燃焼装置の側面断面図である。
【図3】フライアッシュ処理装置の第2実施形態の概略構成を示す断面図である。
【図4】フライアッシュ処理装置の第3実施形態の概略構成を示す断面図である。
【図5】燃焼装置の実施形態の一例である。
【図6】石炭火力発電所のボイラ等の概略説明図である。
【符号の説明】
1 フライアッシュ処理装置
2 粉砕機
2´ケーシング
3 第1回転翼
4 第2回転翼
5 粉砕室
6 投入口
6′開口部
7 第1排出口
8 第2排出口
9、9′ 吸引装置
10、10′ 燃焼装置
11 第1支軸
12 延出筒部
13 第2支軸
14 接続流路
15 取り出し機構
16 カーボン貯留部
17 未燃カーボン粒供給管
18 フライアッシュ貯留部
21 燃焼筒
22 空気供給管
23 着火装置
24 再燃焼促進用網材
25 スクリューコンベア
26 残滓回収装置
27 燃焼ガス排気口管
28 駆動モータ
31 フライアッシュ処理装置
32 排出口
33 接続流路
34、34′分級装置
35 第1分級口
36 第2分級口
37 フライアッシュ貯留部
38 カーボン貯留部
39 未燃カーボン粒供給管
41 フライアッシュ処理装置
42 回転ころ
43 燃焼ドラム
44 未燃カーボン粒投入路
45 加熱装置
46 カバー
48 残滓回収容器
49 動力伝達機構
50 燃焼ドラム回動モータ
51 定量フィーダ
52 空気排出口
53 空気供給口
54 残滓回収管
55 燃焼ゾーン
56 予熱ゾーン
57 冷却ゾーン
58 伝熱用フィン
59 凝集防止用ロッド
60 ノッカーハンマー
70 粉砕機
71 ボイラの燃焼室
72 ボイラの火炉底部
73 節炭器
74 電気集塵器

Claims (9)

  1. 分離手段によりフライアッシュから分離されて、カーボン含有率が6重量%を超える未燃カーボン粒を燃焼する燃焼装置を備えたフライアッシュ処理装置であって、
    前記燃焼装置は、未燃カーボン粒を着火させる着火装置と、未燃カーボン粒への着火エネルギーの供給を停止して未燃カーボン粒を自燃可能な未燃カーボン粒自燃部と、該未燃カーボン粒自燃部で燃焼して残った残滓を取り出す残滓取出し手段を備えたことを特徴とするフライアッシュ処理装置。
  2. 前記燃焼装置は、前記未燃カーボン粒自燃部で燃焼している未燃カーボン粒を撹拌して造粒する造粒手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載のフライアッシュ処理装置。
  3. 前記分離手段は、ケーシング内に第1回転翼と第2回転翼を同軸線上に対向した状態で設け、両回転翼とケーシングの内面とで囲まれた空部を粉砕室とし、第1回転翼側のケーシングに被処理フライアッシュ用の投入口を連通し、第2回転翼側のケーシングに、該第2回転翼の回転中心軸から近い位置に第1排出口を、第2回転翼の外周から近い位置に第2排出口を開設し、上記第1排出口に吸引装置を連通し、該吸引装置により吸引することで未燃カーボン粒をフライアッシュから分離することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のフライアッシュ処理装置。
  4. 前記分離手段は、ケーシング内に第1回転翼と第2回転翼を同軸線上に対向した状態で設け、両回転翼とケーシングの内面とで囲まれた空部を粉砕室とし、第1回転翼側のケーシングに被処理フライアッシュ用の投入口を連通し、第2回転翼側のケーシングに排出口を開設し、該排出口に吸引装置を連通するとともに、排出口から排出したフライアッシュを粒子の質量差と比重差により分級する分級装置を連通し、該分級装置には分級した未燃カーボン粒用の第1分級口を設けると共に分級したフライアッシュ用の第2分級口を設け、該第2分級口にフライアッシュ貯留部を設け、上記第1分級口から取り出すことで未燃カーボン粒をフライアッシュから分離することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のフライアッシュ処理装置。
  5. カーボン含有率が6重量%を超える未燃カーボン粒を分離手段によりフライアッシュから分離し、燃焼装置に送って燃焼するフライアッシュ処理方法であって、
    前記燃焼装置において、未燃カーボン粒を着火装置により着火し、その後は該未燃カーボン粒への着火エネルギーの供給を停止して未燃カーボン粒を自燃させ、この自燃により残った残滓を残滓取出し手段により取り出すことを特徴とするフライアッシュ処理方法。
  6. 前記燃焼装置において、燃焼中の未燃カーボン粒を撹拌することで造粒し、造粒された状態の残滓を残滓取出し手段により取り出すことを特徴とする請求項5に記載のフライアッシュ処理方法。
  7. 前記分離手段において、同軸線上に対向した状態で設けた第1回転翼と第2回転翼との間に形成された粉砕室内に第1回転翼側から被処理フライアッシュを供給し、両回転翼の周りに発生する循環気流に被処理フライアッシュを乗せて移動せしめ、粉砕室内に発生する異なる方向の気流に乗って移動する被処理フライアッシュの粒子同士を衝突させてフライアッシュよりも崩壊しやすい未燃カーボンを被処理フライアッシュから選択的に粉砕し、重さの違いで受ける遠心力が異なることにより、粉砕されてフライアッシュよりも比重の軽い未燃カーボン粒を第2回転翼の回転中心軸から近い位置に開設した第1排出口から、未燃カーボン粒よりも比重の重いフライアッシュ粒を第1排出口よりも遠い位置で第2回転翼の外周近くに開設した第2排出口からそれぞれ取り出すことを特徴とする請求項5または請求項6に記載のフライアッシュ処理方法。
  8. 粉砕されてフライアッシュ粒よりも比重の軽い未燃カーボン粒を含むフライアッシュのカーボンの含有量が粉砕前のフライアッシュの未燃カーボン含有量よりも多いことを特徴とする請求項5から請求項7のいずれかに記載のフライアッシュ処理方法。
  9. 前記残滓取出し手段により取り出した残滓を粉砕室内に供給して粉砕することを特徴とする請求項5から請求項8のいずれかに記載のフライアッシュ処理方法。
JP2002357988A 2002-12-10 2002-12-10 フライアッシュ処理装置、及びフライアッシュ処理方法 Pending JP2004188292A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002357988A JP2004188292A (ja) 2002-12-10 2002-12-10 フライアッシュ処理装置、及びフライアッシュ処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002357988A JP2004188292A (ja) 2002-12-10 2002-12-10 フライアッシュ処理装置、及びフライアッシュ処理方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004188292A true JP2004188292A (ja) 2004-07-08

Family

ID=32757829

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002357988A Pending JP2004188292A (ja) 2002-12-10 2002-12-10 フライアッシュ処理装置、及びフライアッシュ処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004188292A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011156517A (ja) * 2010-02-04 2011-08-18 Taiheiyo Cement Corp フライアッシュ中の未燃カーボンの除去方法及び除去装置
KR101120221B1 (ko) * 2010-12-30 2012-03-16 세이이치 유지 플라이 애시의 품질 개량 장치
JP2018039692A (ja) * 2016-09-07 2018-03-15 株式会社池永セメント工業所 自己修復型コンクリート製品
JP2018122208A (ja) * 2017-01-30 2018-08-09 三菱マテリアル株式会社 石炭灰中の未燃カーボン量を低減させる方法
JP6392491B1 (ja) * 2017-03-30 2018-09-19 株式会社トクヤマ 改質フライアッシュの製造方法
WO2018180680A1 (ja) * 2017-03-30 2018-10-04 株式会社トクヤマ 改質フライアッシュの製造方法

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011156517A (ja) * 2010-02-04 2011-08-18 Taiheiyo Cement Corp フライアッシュ中の未燃カーボンの除去方法及び除去装置
KR101120221B1 (ko) * 2010-12-30 2012-03-16 세이이치 유지 플라이 애시의 품질 개량 장치
JP2018039692A (ja) * 2016-09-07 2018-03-15 株式会社池永セメント工業所 自己修復型コンクリート製品
JP2018122208A (ja) * 2017-01-30 2018-08-09 三菱マテリアル株式会社 石炭灰中の未燃カーボン量を低減させる方法
JP6392491B1 (ja) * 2017-03-30 2018-09-19 株式会社トクヤマ 改質フライアッシュの製造方法
WO2018180680A1 (ja) * 2017-03-30 2018-10-04 株式会社トクヤマ 改質フライアッシュの製造方法
KR20190127737A (ko) * 2017-03-30 2019-11-13 가부시끼가이샤 도꾸야마 개질 플라이 애시의 제조 방법
US10899663B2 (en) 2017-03-30 2021-01-26 Tokuyama Corporation Process for producing modified fly ash
KR102441204B1 (ko) 2017-03-30 2022-09-08 가부시끼가이샤 도꾸야마 개질 플라이 애시의 제조 방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4599540B2 (ja) 石炭灰処理設備
JP4020356B2 (ja) フライアッシュ中の未燃カーボン分離装置、及び分離方法
JP4883623B2 (ja) 改質フライアッシュとその製造方法
KR102109756B1 (ko) 새로운 배연탈황 원료 생산용 패각 분쇄 시스템 및 이를 이용한 고품위 탈황석고 생산 방법
US20090301938A1 (en) Method of removing unburned carbon from coal ash
JP2004123513A (ja) 有機物を含む廃棄物の処理方法
JP3372934B2 (ja) ステンレス鋼スラグの処理設備
KR101339554B1 (ko) 잉곳절삭용 재생슬러리 생산공정에서 발생하는 폐부산물 내의 유효성분을 재회수하기 위한 방법 및 장치
JP2014141719A (ja) ロータリーキルンの操業方法
JP2004188292A (ja) フライアッシュ処理装置、及びフライアッシュ処理方法
JP2004041859A (ja) コンクリート廃材再生装置、コンクリート廃材再生方法、コンクリート廃材再生骨材
JP2003268394A (ja) 木質燃料とその製造方法
WO2019176640A1 (ja) フライアッシュの改質方法及び装置
JP4776211B2 (ja) スラグ中の異物除去方法及び装置
JPH07155740A (ja) 石炭灰の処理方法
JP2007169534A (ja) バイオマス炭化装置
JP3732429B2 (ja) 灰溶融炉の前処理設備および前処理方法
JP2005279489A (ja) フライアッシュ中の未燃炭素の破砕分級方法及びその破砕分級装置
JP2004043708A (ja) 炭化分別装置及び廃棄物の炭化処理方法
JP2005155974A (ja) 焼却灰の溶融前処理方法及びシステム
JP3827976B2 (ja) 灰溶融炉の前処理方法及び前処理装置
JP2002294246A (ja) 可燃性廃棄物からの炭化物の製造方法
JPH08259285A (ja) 焼却灰溶融スラグを用いた舗装材等の製造方法
JP2005066423A (ja) 熱分解残渣分離装置
JP4479476B2 (ja) アスファルトプラントを活用した廃棄コンクリートのリサイクル方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050830

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070607

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070619

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070817

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070925