JP4479476B2 - アスファルトプラントを活用した廃棄コンクリートのリサイクル方法 - Google Patents

アスファルトプラントを活用した廃棄コンクリートのリサイクル方法 Download PDF

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Description

本発明は、アスファルトプラントを活用した廃棄コンクリートのリサイクル方法に関するものである。
近年、資源を有効利用する観点から、解体に伴って廃棄されるコンクリートからセメントや骨材(すなわち、粗骨材および細骨材)を再生することが行われている。これらの骨材の再生方法としては、例えば解体現場において生じた廃棄コンクリートを所定の大きさに破砕し、そのコンクリート破砕材を加熱炉に投入して加熱することによりセメントペーストを脆弱化させた後、骨材からセメントペーストを分離する方法がある。
ところが、上記骨材の再生方法を実施するために専用の装置を新たに設置するとなると、多額の資金が必要になることから、再生骨材の市場価格を考慮すると、採算割れに陥るおそれがある。
このため、アスファルトプラントに既設の各種装置を利用して、廃棄コンクリートから骨材を回収する方法が提案されている。
上記アスファルトプラントを活用した廃棄コンクリートのリサイクル方法としては、アスファルトプラントにおける既設の新材ドライヤに所定の大きさ以下に破砕したコンクリート破砕材を供給して加熱することによりセメントペーストを脆弱化させた後、当該コンクリート破砕材を新設のモルタル剥離装置に供給して粗骨材からモルタルを剥離し、これによって得られた粗骨材およびモルタルを同じくアスファルトプラントに既設の廃材ドライヤに供給するとともに、当該廃材ドライヤに外気を通すことによって、セメントペーストを含む微細成分を廃材ドライヤから排出することにより、粗骨材及び細骨材を回収する方法が知られている(例えば、特許文献1)。
ところが、上記アスファルトプラントを活用した廃棄コンクリートのリサイクル方法においては、粗骨材及び細骨材の両者を同時に回収することになるため、粗骨材のみを回収したい場合には、効率が悪いという問題がある。
そこで、本発明者は、廃棄コンクリートから粗骨材のみを効率よく回収するため、廃棄コンクリートを破砕した後、5mm以上の粒径に分級したコンクリート破砕材を新材ドライヤに投入して加熱し、セメントペーストを脆弱化することを試みた。
しかし、上記5mm以上のコンクリート破砕材を新材ドライヤに単に投入しただけでは、当該コンクリート破砕材の温度がセメントペーストの脆弱化に必要な温度まで十分に上がらないという問題が生じた。
このため、本発明者は、当該問題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、5mm以上のコンクリート破砕材に加えて5mm未満の細粒成分を多少でも投入することによって、当該細粒成分が新材ドライヤにおけるコンクリート破砕材の移動抵抗となると共に、新材ドライヤにおけるバーナの熱風の移動抵抗となり、かつ当該熱風の熱を細粒成分が効率よく吸収することになることから、コンクリート破砕材をセメントペーストの脆弱化に必要な目標温度まで効率よく加熱することができるという知見を得た。
特開2001−47021号公報
本発明は、上記知見に基づいてなされたものであり、既設の新材ドライヤを用いて5mm以上のコンクリート破砕材を効率よく加熱することができるアスファルトプラントを活用した廃棄コンクリートのリサイクル方法を提供することを課題としている。
上記課題を解決するため、請求項に記載の発明のアスファルトプラントを活用した廃棄コンクリートのリサイクル方法は、5mm以上の粒径に分級されたコンクリート破砕材をアスファルトプラントに既設の新材ドライヤに投入して加熱することにより、上記コンクリート破砕材中のセメントペーストを脆弱化するアスファルトプラントを活用した廃棄コンクリートのリサイクル方法であって、加熱可能な耐熱性を有し粒径が5mm未満の熱媒体を上記新材ドライヤへ供給することを特徴としている。
請求項に記載の発明のアスファルトプラントを活用した廃棄コンクリートのリサイクル方法は、請求項に記載の発明において、上記熱媒体を、上記コンクリート破砕材を上記新材ドライヤに供給するアスファルトプラントに既設のコンベアに供給することを特徴としている。
請求項に記載の発明のアスファルトプラントを活用した廃棄コンクリートのリサイクル方法は、請求項1又は2に記載の発明において、上記新材ドライヤで加熱後の上記コンクリート破砕材及び上記熱媒体をアスファルトプラントに既設の分級手段に供給することによって得られた5mm未満の上記熱媒体を上記コンベアに再供給することを特徴としている。
請求項に記載の発明のアスファルトプラントを活用した廃棄コンクリートのリサイクル方法は、請求項の何れかに記載の発明において、上記新材ドライヤへの上記熱媒体の供給量は、当該新材ドライヤへの上記コンクリート破砕材の供給量の2〜10重量%であることを特徴としている。
請求項に記載の発明のアスファルトプラントを活用した廃棄コンクリートのリサイクル方法は、請求項の何れかに記載の発明において、上記熱媒体は、細骨材であることを特徴としている。
請求項に記載の発明のアスファルトプラントを活用した廃棄コンクリートのリサイクル方法は、請求項の何れかに記載の発明において、上記熱媒体は、上記コンクリート破砕材を5mm以上に分級した際に生じた5mm未満の粒径の細粒コンクリート破砕材であることを特徴としている。
請求項に記載の発明のアスファルトプラントを活用した廃棄コンクリートのリサイクル方法は、請求項の何れかに記載の発明において、上記新材ドライヤにおいて、コンクリート破砕材を250〜350℃に加熱することを特徴としている。
請求項に記載の発明のアスファルトプラントを活用した廃棄コンクリートのリサイクル方法は、請求項の何れかに記載の発明において、上記新材ドライヤで加熱後の上記コンクリート破砕材を上記アスファルトプラントに既設の分級手段に供給することによって5mm以上の加熱済みコンクリート破砕材を得た後、当該コンクリート破砕材中の粗骨材からモルタルを剥離することを特徴としている。
上記のように構成された請求項1〜に記載の発明によれば、新材ドライヤが軸方向に約2度の傾きをもってその軸回りに回転することから、新材ドライヤに供給されたコンクリート破砕材及び熱媒体は当該新材ドライヤ内を斜め下方に順次移動することになる。この場合、5mm未満の細粒とされた熱媒体が新材ドライヤ内に多少でも存在すると、コンクリート破砕材が下方へ移動する際の抵抗となるので、コンクリート破砕材の新材ドライヤ内における滞留時間が増加することになる。従って、コンクリート破砕材が新材ドライヤに既設のバーナの熱風(燃焼ガス)から受ける熱量を増大させることができる。
更に、熱媒体は、上述のように細粒であることから、新材ドライヤの回転に伴って、上方に移動してはベール状に降下することを連続的に繰り返すことになる。このため、熱媒体は、新材ドライヤ内における上記熱風の通過抵抗となると共に、当該熱風の熱を効率よく吸収して高温になる。従って、コンクリート破砕材は、高温となった熱媒体と共に撹拌されることによって当該熱媒体から効率よく熱を受けることができる。
以上の結果、5mm未満の熱媒体を多少でも加えることによって、5mm以上のコンクリート破砕材をセメントペーストの脆弱化する温度まで効率よく加熱することができる。
また、バーナから発した熱風の熱をコンクリート破砕材及び熱媒体で効率よく吸収することができるので、新材ドライヤから排出される排気(熱風)の温度を下げることができる。従って、上記排気を浄化するフィルタ(例えば、バグフィルタ)として耐熱性の低い安価なものを用いることができる。この場合、アスファルトプラントにおいて新材ドライヤの排気を浄化するために設置されているフィルタをそのまま利用することができる。
請求項2によれば、熱媒体及びコンクリート破砕材を既設のコンベアを用いて新材ドライヤに同時に供給することができるので、加熱開始の時点から、当該コンクリート破砕材を効率よく加熱することができる。
請求項3によれば、新材ドライヤで加熱後の温度の高い状態にある熱媒体を分級手段側からコンベヤ側に再供給することができるので、新材ドライヤでコンクリート破砕材を加熱するの要する熱量を低減することができる。従って、コンクリート破砕材の加熱に要するエネルギ(例えば燃料費)の低減を図ることができる。
また、温度の高い状態にある熱媒体をコンベヤに再供給する際して、当該熱媒体を搬送中のコンクリート破砕材の上に供給することができるので、耐熱性の低い例えばゴムベルトを用いたコンベヤであっても、当該コンベヤに対して耐熱性の対策を施す必要がない。従って、既設のコンベヤをそのまま使用することができるという利点がある。
請求項4によれば、新材ドライヤへの熱媒体の供給量が当該新材ドライヤへのコンクリート破砕材の供給量の2〜10重量%であるので、熱媒体を加熱するのに要する熱量を十分低く抑えることができると共に、新材ドライヤ内に滞留する熱媒体の量も十分低く抑えることができる。従って、新材ドライヤへのコンクリート破砕材の投入量が熱媒体の投入によって減少するのを極力抑えながら、当該コンクリート破砕材を効率よく加熱することができる。
なお、熱媒体の供給量をコンクリート破砕材の供給量の2〜10重量%としたのは、2重量%未満であると、バーナによる熱風の熱量を熱媒体で十分に受けることができず、コンクリート破砕材を加熱する効率が低下すると共に、新材ドライヤからの排気の温度が上昇しフィルタの耐熱対策が必要になるからであり、10重量%超になると、熱媒体の加熱量が増加すると共に当該熱媒体の滞留量が増加し、この結果、コンクリート破砕材の加熱効率が低下することになるからである。また、10重量%超とした場合には、分級手段側から再供給した高温の熱媒体がコンベヤ上のコンクリート破砕材からこぼれ落ちるおそれがある。
請求項5によれば、熱媒体が細骨材であるので、熱媒体として鋼球等を使用する場合に比べてコストの低減を図ることができる。
請求項6によれば、熱媒体がコンクリート破砕材を5mm以上に分級した際に生じた5mm未満の細粒コンクリート破砕材であるので、熱媒体の使用コストを更に低減することができる。
請求項7によれば、新材ドライヤにおいて、コンクリート破砕材を250〜350℃に加熱するようになっているので、コンクリート破砕材中のセメントペーストを脱水により十分脆弱化させることができる。
なお、コンクリート破砕材の加熱温度を250〜350℃としたのは、250℃未満では、セメントペーストの脆弱化が十分に行われないおそれがあるからであり、350℃超では、加熱に要する熱量が増加し、エネルギ消費量の増大を来すことになるからである。また、350℃超とした場合には、新材ドライヤから高温の排気がフィルタに流出することになり、当該フィルタの耐熱対策が必要になるという欠点もある。
請求項8によれば、5mm以上の加熱済みコンクリート破砕材に含有する粗骨材からモルタルを剥離することにより粗骨材を得ることができる。この場合、セメントペーストが十分に脆弱化しているので、各粗骨材からモルタルとしてのセメントペースト及び細骨材を普通粗骨材の品質と同程度まで剥離することができる。
なお、モルタルの剥離は、擦揉媒体として例えばボール(例えば鋼球)を用いたボールミルや、擦揉媒体としてロッド(例えば鋼棒)を用いたロッドミルや、ジョークラッシャ等のモルタル剥離手段内にコンクリート破砕材を投入して、コンクリート破砕材を摩砕することにより、粗骨材からモルタルを十分に落とすことができる。そして、モルタルを十分に剥離した粗骨材は、高品質再生粗骨材として再利用することができる。また、剥離されたモルタルは、例えば路盤材として使用することができる。
本発明を実施するための最良の形態としての一実施の形態について図面を参照しながら説明する。
この実施の形態で示すアスファルトプラントを活用した廃棄コンクリートのリサイクル装置は、図1に示すように、廃棄コンクリートを破砕した後、5mm以上40mm未満の粒径に分級されたコンクリート破砕材を、アスファルトプラントに既設の新材ドライヤ11に投入して加熱することにより、コンクリート破砕材中のセメントペーストを脆弱化した上で当該コンクリート破砕材から粗骨材を回収するものであり、熱媒体を新材ドライヤ11側へ供給可能にすべく設置された熱媒体供給手段21を備えている。即ち、廃棄コンクリートから粗骨材を回収するに際し、既存のアスファルトプラントの設備を有効利用するように構成されている。
既存のアスファルトプラントは、貯留ホッパ10と、新材ドライヤ11と、分級手段としての振動篩(篩)12と、新材サージビン13と、計量器(図示せず)、その他を備えた構成になっている。
貯留ホッパ10は、アスファルト合材用の新規骨材(例えば粒度調整砕石等)を貯留すると共に、当該新規骨材をコンベヤ15aに供給するようになっている。なお、貯留ホッパ10には、コンベヤ15aに供給する新規骨材の量を制御する装置が組み込まれている。
新材ドライヤ11は、アスファルト合材用の新規骨材を攪拌しながら加熱するようになっており、コールドホッパ11aと、回転ドラム11bと、ホットホッパ11cと、バーナ11dとを備えている。
コールドホッパ11aは、ゴムベルトを用いたコンベヤ15aを介して新規骨材を受け入れるとともに、当該新規骨材を回転ドラム11bに供給するようになっている。
回転ドラム11bは、ホットホッパ11cに向かって下方に(水平方向に対して約2度)傾斜しており、その軸心回りに回転駆動されることによって、新規骨材を攪拌しながら、コールドホッパ11a側からホットホッパ11c側に移動するようになっている。なお、回転ドラム11bは、内部に設けられた複数の掻上羽根によって新規骨材を効率よく掻き上げては上方から降下させることにより攪拌するようになっている。
ホットホッパ11cは、回転ドラム11b内を下方に移動してきた新規骨材を受け入れて、当該新規骨材を下部に設けた排出口からコンベヤ15bに排出するようになっている。
コンベヤ15bは、ホットホッパ11cから排出された新規骨材を振動篩12に供給するようになっている。
バーナ11dは、ホットホッパ11cに設置されており、燃焼ガス(熱風)をホットホッパ11c側から回転ドラム11b内に噴出することによって、当該回転ドラム11b内を加熱するようになっている。
なお、この新材ドライヤ11においては、バーナ11dによる燃焼ガスの流れる方向と新規骨材が移動する方向とが対向した状態となる対向流方式が採用されている。
振動篩12は、新材ドライヤ11の排出口から排出される加熱後の新規骨材を所定の粒度(4号砕石〜7号砕石及び砂)に篩い分けするようになっている。なお、2号砕石は粒径が60〜40mm、3号砕石は粒径が40〜30mm、4号砕石は粒径が30〜20mm、5号砕石は粒径が20〜13mm、6号砕石は粒径が13〜5mm、7号砕石は粒径が5〜2.5mm、砂は粒径が2.5mm以下に対応している。振動篩12で分級された新規骨材は粒度別に新材サージビン13に供給されるようになっている。
また、上記図示しない計量器は、新材サージビン13に貯蔵された各粒度の新規骨材を計量して上記図示しないミキサに送り出すとともに、上記図示しない再生材サージビンに貯蔵された再生アスファルト合材を計量して上記ミキサに送り出すようになっている。
集塵器14は、バグフィルタ(フィルタ)を備えたもので構成されており、バーナ11dによって生じた高温の燃焼ガスであって、ホットホッパ11cから回転ドラム11bを通ってコールドホッパ11aに移動し、この間に新規骨材を加熱した後の排気をコールドホッパ11a側から吸引して、当該排気中に含まれる粉塵を捕捉するようになっている。集塵器14によって粉塵を除去した後の排気は、図示しない煙突を介して大気に放出されるようになっている。
一方、アスファルトプラントを活用した廃棄コンクリートのリサイクル装置においては、上記貯留ホッパ10を用いてコンクリート破砕材を蓄えると共に、当該コンクリート破砕材をコンベヤ15aを介して新材ドライヤ11に供給するようになっている。
なお、アスファルトプラントに付加するものとしては、熱媒体供給手段21と、擦揉装置(モルタル剥離手段)22と、粗骨材回収用振動篩(粗骨材回収用分級手段)23と、コンベア24a、24b等である。
熱媒体供給手段21は、熱媒体ホッパ(ホッパ)211と、熱媒体再供給手段(再供給手段)212とを備えた構成になっている。
熱媒体ホッパ211は、熱媒体を蓄えると共に、当該熱媒体をコンベヤ15aを介して新材ドライヤ11に供給するようになっている。この熱媒体ホッパ211には、コンベヤ15aに供給する熱媒体の量を制御する装置が組み込まれている。なお、貯留ホッパ10が複数設置されている場合にはそのうちの少なくとも一つを熱媒体ホッパ211として利用してもよい。
熱媒体は、コンクリート破砕材と共に新材ドライヤ11で加熱可能な耐熱性を有し、粒径が5mm未満のもので構成されている。この例では、熱媒体としてコンクリート用の細骨材を用いている。また、新材ドライヤ11においては、コンクリート破砕材及び熱媒体を250〜350℃に加熱するようになっている。
新材ドライヤ11で加熱後のコンクリート破砕材及び熱媒体は、コンベヤ15bを介して振動篩12に供給され、当該振動篩12で分級された後、新材サージビン13に蓄積されることになる。
熱媒体再供給手段212は、新材サージビン13に蓄積された5mm未満の熱媒体をコンベヤ15aに再供給するようになっている。具体的には、新材サージビン13に蓄えられた7号砕石及び砂に相当する粒径のものを熱媒体としてコンベヤ15aに供給するようになっている。この熱媒体再供給手段212は、耐熱性を有するコンベヤ又はシュートによって構成されている。
また、新材ドライヤ11への熱媒体の供給量は、当該新材ドライヤ11へのコンクリート破砕材の供給量の2〜10重量%に設定されるようになっている。そして、熱媒体は、新材ドライヤ11による加熱の初期においては熱媒体ホッパ211から供給することによって上記供給量2〜10重量%を確保し、熱媒体再供給手段212からコンベヤ15aへの供給が開始された後は当該熱媒体再供給手段212からの供給では不足する分を熱媒体ホッパ211から供給することによって上記供給量2〜10重量%を確保するようになっている。
なお、上述した5mm以上のコンクリート破砕材とは、呼び寸法が5mmの篩の上に残った篩上のコンクリート破砕材を意味し、40mm未満のコンクリート破砕材とは、呼び寸法が40mmの篩を通過した篩下のコンクリート破砕材を意味する。また、5mm未満の熱媒体とは、呼び寸法が5mmの篩を通過した篩下の熱媒体を意味する。
擦揉装置22は、水平に保持された円筒形状の回転ドラムを備えたもので構成されており、新材ドライヤ11で加熱された後、新材サージビン13に蓄えられた4〜6号のコンクリート破砕材及び振動篩12上に残った3号より大きな粒径のコンクリート破砕材をコンベヤ24aを介して受け入れると共に、当該コンクリート破砕材を回転ドラムの回転によって互いに擦り合わせたり、その回転によって所定の高さまで移動した後、コンクリート破砕材が落下する際の衝撃を利用するなどすることによって、コンクリート破砕材中の各粗骨材からモルタルを剥離するようになっている。なお、モルタルの剥離に際して、セメントペーストや細骨材も部分的に分離した状態になる。
また、擦揉媒体として鋼球や鋼棒等を回転ドラム内に投入することによって、各粗骨材からのモルタルの剥離をより効率的に行うようになっている。
粗骨材回収用振動篩23は、呼び寸法が5mmの振動篩を備えたもので構成されており、擦揉装置22からコンベヤ24bを介して供給される粗骨材、モルタル、細骨材及びセメントペーストを受け入れて、篩上となった粗骨材を回収するようになっている。また、篩下となったモルタル、細骨材及びセメントペーストは、例えば路盤材として有効に利用されることになる。
次ぎに、この発明のアスファルトプラントを活用した廃棄コンクリートのリサイクル方法の一実施の形態について説明する。
このリサイクル方法は、上記アスファルトプラントを活用した廃棄コンクリートのリサイクル装置を用いたリサイクル方法であり、まず5mm以上40mm未満の大きさに破砕したコンクリート破砕材を貯留ホッパ10に投入すると共に、熱媒体を熱媒体ホッパ211に投入する。
そして、新材ドライヤ11において加熱に適する量のコンクリート破砕材を貯留ホッパ10から新材ドライヤ11にコンベヤ15aを介して供給する。また、加熱の初期においては、熱媒体の供給量をコンクリート破砕材の供給量の2〜10重量%に調整すべく、熱媒体ホッパ211から供給される熱媒体の量を制御する。その後、熱媒体再供給手段212からコンベヤ15aへの供給が開始されることになるが、この供給が開始された後は当該熱媒体再供給手段212による熱媒体の不足分を補う量の熱媒体を熱媒体ホッパ211から供給すべく制御することによって上記供給量2〜10重量%を確保する。
また、新材ドライヤ11で250〜350℃に加熱後のコンクリート破砕材をコンベヤ15bを介して振動篩12に供給し、5mm以上40mm未満に分級されたコンクリート破砕材を擦揉装置22に供給する。
更に、擦揉装置22で擦り揉み処理した後の粗骨材、モルタル、細骨材及びセメントペーストを粗骨材回収用振動篩23に供給し、篩上となる5mm以上の粗骨材を回収する。また、篩下となったモルタル、細骨材及びセメントペーストは、例えば路盤材として有効に利用する。
以上のように構成されたアスファルトプラントを活用した廃棄コンクリートのリサイクル装置及びそのリサイクル方法においては、新材ドライヤ11が軸方向に約2度の傾きをもってその軸回りに回転することから、新材ドライヤ11に供給されたコンクリート破砕材及び熱媒体は当該新材ドライヤ11内を斜め下方に順次移動することになる。この場合、5mm未満の細粒とされた熱媒体が新材ドライヤ11内に多少(上述した2重量%以上)でも存在すると、コンクリート破砕材が下方へ移動する際の抵抗となるので、コンクリート破砕材の新材ドライヤ11における滞留時間が増加することになる。従って、コンクリート破砕材がバーナ11dの燃焼ガスから受ける熱量を増大させることができる。
更に、熱媒体は、上述のように細粒であることから、新材ドライヤ11の回転に伴って、上方に移動してはベール状に降下することを連続的に繰り返すことになる。このため、熱媒体は、新材ドライヤ11内における上記燃焼ガスの通過抵抗となると共に、当該燃焼ガスの熱を効率よく吸収することになる。従って、コンクリート破砕材は、上述したバーナ11dの熱を効率よく吸収することができる。
以上、5mm未満の熱媒体を少しでも加えることにより、5mm以上のコンクリート破砕材をセメントペーストの脆弱化する温度まで効率よく加熱することができる。
また、燃焼ガスの熱をコンクリート破砕材及び熱媒体で効率よく吸収することができるので、新材ドライヤ11から排出される排気(熱交換後の燃焼ガス)の温度を下げることができる。従って、上記排気を浄化する集塵器14のバグフィルタとして耐熱性の低い安価なものを用いることができる。この場合、アスファルトプラントにおいて新材ドライヤ11の排気を浄化するために設置されている集塵器14のバグフィルタをそのまま利用することができることはいうまでもない。
更に、熱媒体及びコンクリート破砕材を既設のコンベア15aを用いて新材ドライヤ11に同時に供給することができるので、加熱開始の時点から、当該コンクリート破砕材を効率よく加熱することができる。
更にまた、新材ドライヤ11で加熱後の高温の熱媒体を振動篩12側からコンベヤ15a側に熱媒体再供給手段212によって再供給することができるので、新材ドライヤ11におけるバーナ11dの燃料消費量の低減を図ることができる。即ち、コンクリート破砕材の加熱効率の向上を図ることができる。
また、高温状態にある熱媒体の再供給量が少量であることから、当該熱媒体をコンベヤ15aで搬送中のコンクリート破砕材の上に供給することができ、これによって耐熱性の低い例えばゴムベルトを用いた既設のコンベヤ15aであっても、当該コンベヤ15aを耐熱性の対策を施すことなくそのまま使用することができるという利点がある。
更に、新材ドライヤ11への熱媒体の供給量が当該新材ドライヤ11へのコンクリート破砕材の供給量の2〜10重量%に制御されているので、熱媒体の加熱に要する熱量を十分低く抑えることができると共に、新材ドライヤ11内に滞留することになる熱媒体の量も十分低く抑えることができる。従って、新材ドライヤ11へ投入するコンクリート破砕材の量が熱媒体の投入によって減少するのを極力防止しながら、当該コンクリート破砕材を効率よく加熱することができる。
なお、熱媒体の供給量をコンクリート破砕材の供給量の2〜10重量%としたのは、上述した通りである。
そして更に、熱媒体として細骨材を用いているので、鋼球等を熱媒体として用いる場合に比べて熱媒体を使用するためのコストの低減を図ることができる。
一方、新材ドライヤ11におけるコンクリート破砕材の加熱温度を250〜350℃に制御するようになっているので、コンクリート破砕材中のセメントペーストを脱水により十分脆弱化させることができる。
なお、コンクリート破砕材の加熱温度を250〜350℃としたのは、上述した通りである。
また、5mm以上の加熱済みコンクリート破砕材を擦揉装置22で擦り揉みすることによって、コンクリート破砕材中の粗骨材からセメントペースト及び細骨材を普通粗骨材の品質と同程度まで剥離することができる。従って、粗骨材回収用振動篩23で分級することにより、高品質の再生粗骨材を回収することができる。
なお、上記実施の形態においては、熱媒体として細骨材を用いた例を示したが、この熱媒体は、コンクリート破砕材を5mm以上に分級した際に生じた5mm未満の細粒コンクリート破砕材を用いてもよい。この場合には、細骨材を用意する必要がないので、熱媒体を用いることによるコストを更に低減することができる。
この発明の一実施の形態として示したアスファルトプラントを活用した廃棄コンクリートのリサイクル装置の概念図である。
符号の説明
11 新材ドライヤ
15a コンベア
12 振動篩(分級手段)
22 擦揉装置(モルタル剥離手段)
211 熱媒体ホッパ(熱媒体供給手段、ホッパ)
212 熱媒体再供給手段(熱媒体供給手段、再供給手段)

Claims (8)

  1. 5mm以上の粒径に分級されたコンクリート破砕材をアスファルトプラントに既設の新材ドライヤに投入して加熱することにより、上記コンクリート破砕材中のセメントペーストを脆弱化するアスファルトプラントを活用した廃棄コンクリートのリサイクル方法であって、
    加熱可能な耐熱性を有し粒径が5mm未満の熱媒体を上記新材ドライヤへ供給することを特徴とするアスファルトプラントを活用した廃棄コンクリートのリサイクル方法
  2. 上記熱媒体、上記コンクリート破砕材を上記新材ドライヤに供給するアスファルトプラントに既設のコンベアに供給することを特徴とする請求項1に記載のアスファルトプラントを活用した廃棄コンクリートのリサイクル方法
  3. 上記新材ドライヤで加熱後の上記コンクリート破砕材及び上記熱媒体をアスファルトプラントに既設の分級手段に供給することによって得られた5mm未満の上記熱媒体を上記コンベアに再供給することを特徴とする請求項1又は2に記載のアスファルトプラントを活用した廃棄コンクリートのリサイクル方法
  4. 上記新材ドライヤへの上記熱媒体の供給量は、当該新材ドライヤへの上記コンクリート破砕材の供給量の2〜10重量%であることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のアスファルトプラントを活用した廃棄コンクリートのリサイクル方法
  5. 上記熱媒体は、細骨材であることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のアスファルトプラントを活用した廃棄コンクリートのリサイクル方法
  6. 上記熱媒体は、上記コンクリート破砕材を5mm以上に分級した際に生じた5mm未満の粒径の細粒コンクリート破砕材であることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のアスファルトプラントを活用した廃棄コンクリートのリサイクル方法
  7. 上記新材ドライヤにおいて、コンクリート破砕材を250〜350℃に加熱することを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載のアスファルトプラントを活用した廃棄コンクリートのリサイクル方法
  8. 上記新材ドライヤで加熱後の上記コンクリート破砕材を上記アスファルトプラントに既設の分級手段に供給することによって5mm以上の加熱済みコンクリート破砕材を得た後、当該コンクリート破砕材中の粗骨材からモルタルを剥離することを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載のアスファルトプラントを活用した廃棄コンクリートのリサイクル方法
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