JP4062144B2 - アスファルトプラントを活用した廃棄コンクリートのリサイクル方法およびリサイクル装置 - Google Patents

アスファルトプラントを活用した廃棄コンクリートのリサイクル方法およびリサイクル装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、アスファルトプラントを活用した廃棄コンクリートのリサイクル方法およびリサイクル装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、資源のリサイクルの観点から、解体に伴って廃棄されるコンクリートからセメントや骨材(すなわち、粗骨材および細骨材)を再生することが行われている。これらの骨材の再生方法としては、例えば解体現場において生じた廃棄コンクリートを所定の大きさに破砕し、その廃棄コンクリートを加熱炉に投入して加熱することによりセメントペーストを脆弱化させた後、ミルに投入して擦り揉み処理を行い、これにより骨材からセメントペーストを分離する方法がある。
【0003】
ところが、上記回収方法を実施するために専用の装置を新設するとなると、多額の資金が必要になるため、現状の再生骨材の市場価格を考慮すると、採算割れになるおそれがある。
このため、アスファルトプラントの既設装置を利用して、廃棄コンクリートから骨材を回収する方法が提案されている。
【0004】
上記アスファルトプラントを活用した廃棄コンクリートのリサイクル方法としては、次のものが知られている。すなわち、アスファルトプラントにおける既設の新材ドライヤに所定の大きさの廃棄コンクリートを供給して加熱することによりモルタルを脆弱化させてから、新設のモルタル剥離装置に供給して骨材からモルタルを剥離し、この剥離により分離された骨材およびモルタルを同じくアスファルトプラントに既設の廃材ドライヤに供給するとともに、当該廃材ドライヤに外気を通すことによって、セメントペーストを含む微細成分を廃材ドライヤから排出することにより、骨材を回収するようになっている(例えば、特許文献1)。
【0005】
新材ドライヤは、アスファルトプラントにおいてアスファルト合材用の新規骨材を攪拌しながら加熱すべく、バーナから発する火炎を回転ドラム内に直接導入するように構成されている。
一方、廃材ドライヤは、アスファルトプラントにおいてアスファルト舗装廃材(アスファルト廃材)を攪拌しながら加熱することにより再生アスファルト合材を製造すべく、燃焼室で燃焼後の排ガスを回転ドラム内に導入するように構成されている。すなわち、廃材ドライヤにおいては、バーナの火炎が燃焼室内に留まるとともに、燃焼ガスのみが回転ドラム内に供給されることになる。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−47021号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来のアスファルトプラントを活用した廃棄コンクリートのリサイクル方法においては、廃棄コンクリートを新材ドライヤによって加熱する方法を用いているので、回転ドラム内に導入される火炎によって、廃棄コンクリート中の骨材がその劣化温度である500℃以上に加熱されるおそれがある。
【0008】
この発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、再生時の加熱による劣化を防止して、高品位の再生骨材を得ることのできるアスファルトプラントを活用した廃棄コンクリートのリサイクル方法およびリサイクル装置を提供することを課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1に記載のアスファルトプラントを活用した廃棄コンクリートのリサイクル方法は、アスファルト合材用の新規骨材を攪拌しながらバーナによって加熱する新材ドライヤと、アスファルト廃材を攪拌しながら加熱することによって当該アスファルト廃材を再生する廃材ドライヤと、この廃材ドライヤによって得られた再生アスファルト合材を貯蔵する再生材貯蔵手段と、上記新材ドライヤおよび廃材ドライヤの双方に共通にまたは別々に接続され、当該各ドライヤからガスを吸引して、当該ガス中に含まれる粉塵を捕捉する集塵手段と、上記加熱後の新規骨材とその他のアスファルト材料を混合するミキサとを備えたアスファルトプラントを活用した廃棄コンクリートのリサイクル方法であって、上記バーナから噴出する火炎の周囲を覆う筒状のカバーを上記新材ドライヤに付加した上で当該新材ドライヤに廃棄コンクリートを投入し、この新材ドライヤで加熱された廃棄コンクリートを上記廃材ドライヤに供給して、当該廃材ドライヤに投入された擦揉媒体とともに上記廃棄コンクリートを攪拌することによりコンクリート用骨材からセメントペーストを剥離し、このセメントペーストを主とする微細成分を上記集塵手段によって回収することを特徴としている。
【0010】
請求項2に記載のアスファルトプラントを活用した廃棄コンクリートのリサイクル方法は、アスファルト合材用の新規骨材を攪拌しながらバーナによって加熱する新材ドライヤと、アスファルト廃材を攪拌しながら加熱することによって当該アスファルト廃材を再生する廃材ドライヤと、この廃材ドライヤによって得られた再生アスファルト合材を貯蔵する再生材貯蔵手段と、上記新材ドライヤおよび廃材ドライヤの双方に共通にまたは別々に接続され、当該各ドライヤからガスを吸引して、当該ガス中に含まれる粉塵を捕捉する集塵手段と、上記加熱後の新規骨材とその他のアスファルト材料を混合するミキサとを備えたアスファルトプラントを活用した廃棄コンクリートのリサイクル方法であって、上記バーナから噴出する火炎の周囲を覆う筒状のカバーを上記新材ドライヤに付加した上で当該新材ドライヤに廃棄コンクリートを投入し、この新材ドライヤで加熱された廃棄コンクリートを上記ミキサに供給して攪拌することにより、コンクリート用骨材からセメントペーストを剥離しながら、当該ミキサに接続した集塵手段によって上記セメントペーストを主とする微細成分を回収することを特徴としている。
【0011】
請求項3に記載のアスファルトプラントを活用した廃棄コンクリートのリサイクル方法は、アスファルト合材用の新規骨材を攪拌しながらバーナによって加熱する新材ドライヤと、アスファルト廃材を攪拌しながら加熱することによって当該アスファルト廃材を再生する廃材ドライヤと、この廃材ドライヤによって得られた再生アスファルト合材を貯蔵する再生材貯蔵手段と、上記新材ドライヤおよび廃材ドライヤの双方に共通にまたは別々に接続され、当該各ドライヤからガスを吸引して、当該ガス中に含まれる粉塵を捕捉する集塵手段と、上記加熱後の新規骨材とその他のアスファルト材料を混合するミキサとを備えたアスファルトプラントを活用した廃棄コンクリートのリサイクル方法であって、上記バーナから噴出する火炎の周囲を覆う筒状のカバーを上記新材ドライヤに付加した上で当該新材ドライヤに廃棄コンクリートを投入し、この新材ドライヤで加熱された廃棄コンクリートを上記ミキサに供給して攪拌することにより、コンクリート用骨材からセメントペーストを剥離した後、上記ミキサから排出された上記コンクリート用骨材およびセメントペーストを上記廃材ドライヤに供給して攪拌することにより、上記セメントペーストを主とする微細成分を上記集塵手段によって回収することを特徴としている。
【0014】
請求項に記載のアスファルトプラントを活用した廃棄コンクリートのリサイクル方法は、アスファルト合材用の新規骨材を攪拌しながらバーナによって加熱する新材ドライヤと、アスファルト廃材を攪拌しながら加熱することによって当該アスファルト廃材を再生する廃材ドライヤと、この廃材ドライヤによって得られた再生アスファルト合材を貯蔵する再生材貯蔵手段と、上記新材ドライヤおよび廃材ドライヤの双方に共通にまたは別々に接続され、当該各ドライヤからガスを吸引して、当該ガス中に含まれる粉塵を捕捉する集塵手段と、上記加熱後の新規骨材とその他のアスファルト材料を混合するミキサとを備えたアスファルトプラントを活用した廃棄コンクリートのリサイクル方法であって、上記バーナから噴出する火炎の周囲を覆う筒状のカバーを上記新材ドライヤに付加するとともに、廃棄コンクリートにおけるコンクリート用粗骨材からモルタルを剥離する一次擦揉手段を設けた上で、上記新材ドライヤに投入されて加熱された廃棄コンクリートを上記一次擦揉手段に供給し、コンクリート用粗骨材からモルタルを剥離した後、上記一次擦揉手段から排出された上記コンクリート用粗骨材およびモルタルを上記廃材ドライヤに、擦揉媒体とともに供給して攪拌することにより、上記モルタルにおけるコンクリート用細骨材からセメントペーストを剥離するとともに、上記セメントペーストを主とする微細成分を上記集塵手段によって回収することを特徴としている。
【0020】
請求項に記載のアスファルトプラントを活用した廃棄コンクリートのリサイクル装置は、アスファルト合材用の新規骨材を攪拌しながらバーナによって加熱する新材ドライヤと、アスファルト廃材を攪拌しながら加熱することによって当該アスファルト廃材を再生する廃材ドライヤと、この廃材ドライヤによって得られた再生アスファルト合材を貯蔵する再生材貯蔵手段と、上記新材ドライヤおよび廃材ドライヤの双方に共通にまたは別々に接続され、当該各ドライヤからガスを吸引して、当該ガス中に含まれる粉塵を捕捉する集塵手段と、上記加熱後の新規骨材とその他のアスファルト材料を混合するミキサとを備えたアスファルトプラントに、上記バーナから噴出する火炎の周囲を覆うべく上記新材ドライヤに設けた筒状のカバーと、上記新材ドライヤに投入されて加熱された廃棄コンクリートを上記廃材ドライヤに供給する第1経路と、上記新材ドライヤで加熱された廃棄コンクリートを上記廃材ドライヤで攪拌する際に、当該廃材ドライヤに投入されて上記廃棄コンクリートとともに攪拌されることによりコンクリート用骨材からセメントペーストを剥離する擦揉媒体とを付加したことを特徴としている。
【0021】
請求項に記載のアスファルトプラントを活用した廃棄コンクリートのリサイクル装置は、アスファルト合材用の新規骨材を攪拌しながらバーナによって加熱する新材ドライヤと、アスファルト廃材を攪拌しながら加熱することによって当該アスファルト廃材を再生する廃材ドライヤと、この廃材ドライヤによって得られた再生アスファルト合材を貯蔵する再生材貯蔵手段と、上記新材ドライヤおよび廃材ドライヤの双方に共通にまたは別々に接続され、当該各ドライヤからガスを吸引して、当該ガス中に含まれる粉塵を捕捉する集塵手段と、上記加熱後の新規骨材とその他のアスファルト材料を混合するミキサとを備えたアスファルトプラントに、上記バーナから噴出する火炎の周囲を覆うべく上記新材ドライヤに設けた筒状のカバーと、上記新材ドライヤに投入されて加熱された廃棄コンクリートを上記ミキサに供給する第2経路と、上記新材ドライヤで加熱された廃棄コンクリートを上記ミキサに供給することによってコンクリート用骨材からセメントペーストを剥離することにより生じた上記セメントペーストを主とする微細成分を上記ミキサから回収する集塵手段とを付加したことを特徴としている。
【0022】
請求項に記載のアスファルトプラントを活用した廃棄コンクリートのリサイクル装置は、アスファルト合材用の新規骨材を攪拌しながらバーナによって加熱する新材ドライヤと、アスファルト廃材を攪拌しながら加熱することによって当該アスファルト廃材を再生する廃材ドライヤと、この廃材ドライヤによって得られた再生アスファルト合材を貯蔵する再生材貯蔵手段と、上記新材ドライヤおよび廃材ドライヤの双方に共通にまたは別々に接続され、当該各ドライヤからガスを吸引して、当該ガス中に含まれる粉塵を捕捉する集塵手段と、上記加熱後の新規骨材とその他のアスファルト材料を混合するミキサとを備えたアスファルトプラントに、上記バーナから噴出する火炎の周囲を覆うべく上記新材ドライヤに設けた筒状のカバーと、上記新材ドライヤに投入されて加熱された廃棄コンクリートを上記ミキサに供給する第2経路と、上記新材ドライヤで加熱された廃棄コンクリートを上記ミキサに供給することによってコンクリート用骨材からセメントペーストを剥離した後のコンクリート用骨材およびセメントペーストを廃材ドライヤに供給する第3経路とを付加したことを特徴としている。
【0025】
請求項に記載のアスファルトプラントを活用した廃棄コンクリートのリサイクル装置は、アスファルト合材用の新規骨材を攪拌しながらバーナによって加熱する新材ドライヤと、アスファルト廃材を攪拌しながら加熱することによって当該アスファルト廃材を再生する廃材ドライヤと、この廃材ドライヤによって得られた再生アスファルト合材を貯蔵する再生材貯蔵手段と、上記新材ドライヤおよび廃材ドライヤの双方に共通にまたは別々に接続され、当該各ドライヤからガスを吸引して、当該ガス中に含まれる粉塵を捕捉する集塵手段と、上記加熱後の新規骨材とその他のアスファルト材料を混合するミキサとを備えたアスファルトプラントに、上記バーナから噴出する火炎の周囲を覆うべく上記新材ドライヤに設けた筒状のカバーと、廃棄コンクリートにおけるコンクリート用粗骨材からモルタルを剥離する一次擦揉手段と、上記新材ドライヤに投入されて加熱された上記廃棄コンクリートを上記一次擦揉手段に供給する第6経路と、コンクリート用粗骨材およびモルタルを攪拌することによって当該モルタルにおけるコンクリート用細骨材からセメントペーストを剥離すべく、上記一次擦揉手段で分離されたコンクリート用粗骨材およびモルタルを上記廃材ドライヤに供給する第7経路と、上記廃材ドライヤに投入されて上記コンクリート用粗骨材およびモルタルとともに攪拌されることにより上記モルタルにおけるコンクリート用細骨材からセメントペーストを剥離する擦揉媒体を付加したことを特徴としている。
【0031】
請求項1およびに記載の発明においては、廃棄コンクリートを新材ドライヤで加熱するようにしているが、新材ドライヤにバーナの火炎の周囲を覆うカバーを付加しているので、バーナの火炎が廃棄コンクリート中の骨材に直接触れるのを防止することができる。すなわち、コンクリート用骨材が500℃以上の劣化温度になるのを防止することができる。
【0032】
また、廃棄コンクリートは、新材ドライヤで加熱されることにより、セメントペーストが脆弱化された状態になる。このため、この廃棄コンクリートを、廃材ドライヤに供給して擦揉媒体とともに攪拌することにより、コンクリート用骨材からセメントペーストを綺麗に剥離することができる。なお、廃材ドライヤは加熱する必要がない。
【0033】
そして、剥離されたセメントペーストは微細な粉状となって、廃材ドライヤに接続された集塵手段に回収されることになる。このため、廃材ドライヤ内には、温度による劣化がなく、かつセメントペーストが綺麗に剥離されたコンクリート用粗骨材およびコンクリート用細骨材からなるコンクリート用骨材が残ることになる。
【0034】
したがって、既設のアスファルトプラントを用いて、高品位の再生骨材を製造することができる。
【0035】
請求項2およびに記載の発明においては、火炎の周囲を覆うカバーを付加した新材ドライヤで加熱した廃棄コンクリートをミキサに供給して攪拌することによって、コンクリート用骨材からセメントペーストを剥離することができるとともに、そのセメントペーストをミキサに接続された集塵手段で回収することができる。したがって、この場合には、温度による劣化がなく、かつセメントペーストが綺麗に剥離されたコンクリート用骨材をミキサから回収することができる。
【0036】
請求項3およびに記載の発明においては、火炎の周囲を覆うカバーを付加した新材ドライヤで加熱した廃棄コンクリートをミキサに供給して攪拌することによってコンクリート用骨材からセメントペーストを剥離することができ、これらのコンクリート用骨材およびセメントペーストを廃材ドライヤに供給して攪拌することによって、セメントペーストを廃材ドライヤに接続された集塵手段で回収することができる。したがって、この場合には、温度による劣化がなく、かつセメントペーストが綺麗に剥離されたコンクリート用骨材を廃材ドライヤから回収することができる。なお、廃材ドライヤは加熱する必要がない。
【0039】
請求項およびに記載の発明においては、火炎の周囲を覆うカバーを付加した新材ドライヤで加熱した廃棄コンクリートを一次擦揉手段に供給して擦り揉みすることによってコンクリート用粗骨材からモルタルを剥離することができ、これらのコンクリート用粗骨材およびモルタルを廃材ドライヤに供給して攪拌することによって、モルタル中のコンクリート用細骨材からセメントペーストを剥離することができるとともに、セメントペーストを廃材ドライヤに接続された集塵手段で回収することができる。したがって、この場合には、温度による劣化がなく、かつセメントペーストが綺麗に剥離されたコンクリート用骨材を廃材ドライヤから回収することができる。なお、廃材ドライヤは加熱する必要がない。また、上記廃材ドライヤ内にコンクリート用細骨材からセメントペーストを剥離する擦揉媒体を投入することによって、当該コンクリート用細骨材からセメントペーストを効率よく剥離することができる。
【0045】
【発明の実施の形態】
以下、この発明のアスファルトプラントを活用した廃棄コンクリートのリサイクル装置の一実施の形態について図1を参照して説明する。
このリサイクル装置は、既存のアスファルトプラントと、このアスファルトプラントに新たに付加した装置とによって構成されている。
【0046】
アスファルトプラントは、新材ドライヤ11と、分級手段としての振動篩(篩)12と、新材サージビン13と、計量器14と、ミキサ15と、廃材ドライヤ16と、再生材サージビン(再生材貯蔵手段)17と、集塵器(集塵手段)18a、18bを備えている。
なお、図において、アスファルト合材を製造する際の流れを細線の矢印で示し、廃棄コンクリートを再生する際の流れを太線の矢印で示す。
【0047】
新材ドライヤ11は、アスファルト合材用の新規骨材を攪拌しながら加熱するようになっており、コールドホッパ11aと、回転ドラム11bと、ホットホッパ11cと、バーナ11dとを備えている。
コールドホッパ11aは、その上部に設けられた投入口11eを介して新規骨材を受け入れるとともに、当該新規骨材を回転ドラム11bに供給するようになっている。
【0048】
回転ドラム11bは、ホットホッパ11cに向かって下方に傾斜しており、その軸心回りに回転駆動されることによって、新規骨材を攪拌するとともに、コールドホッパ11a側からホットホッパ11c側に移動するようになっている。なお、回転ドラム11bは、内部に設けられた複数の掻上羽根によって新規骨材を効率よく掻き上げて攪拌するようになっている。
ホットホッパ11cは、回転ドラム11b内を下方に移動してきた新規骨材を受け入れて、下部に設けた排出口11fから振動篩12に排出するようになっている。ただし、後述する第1経路切換手段60を付加した場合には、当該第1経路切換手段60を介して新規骨材が振動篩12に供給されることになる。
【0049】
バーナ11dは、ホットホッパ11c側に設置されており、火炎をホットホッパ11cを介して回転ドラム11b内に噴出することによって、回転ドラム11b内で攪拌中の新規骨材を加熱するようになっている。
なお、新材ドライヤ11は、バーナ11dの排ガスの流れる方向と新規骨材が流れる方向とが互いに対向する向流方式が採用されている。
【0050】
振動篩12は、新材ドライヤ11の排出口11fから排出される加熱後の新規骨材を所定の粒度別に篩い分けして新材サージビン13に供給するようになっている。
新材サージビン13は、振動篩12で分類した新規骨材を粒度別に貯蔵するようになっている。
【0051】
計量器14は、新材サージビン13に貯蔵された各粒度の新規骨材を計量してミキサ15に送り出すとともに、後述の再生材サージビン17に貯蔵された再生アスファルト合材を計量してミキサ15に送り出すようになっている。
ミキサ15は、上記新規骨材と、その他のアスファルト材料とを混合して所定のアスファルト合材を製造するようになっている。その他のアスファルト材料としては、例えば上述した再生アスファルト合材、別途計量されて投入されるアスファルトや添加物等がある。
【0052】
廃材ドライヤ16は、例えばアスファルト舗装廃材(アスファルト廃材)を攪拌しながら加熱することにより、再生アスファルト合材を製造するようになっており、ホットホッパ16aと、回転ドラム16bと、コールドホッパ16cと、燃焼室16dと、バーナ16eとを備えた構成になっている。
ホットホッパ16aは、その上部に設けられた投入口16fを介して所定の大きさに破砕されたアスファルト舗装廃材を受け入れるとともに、当該アスファルト舗装廃材を回転ドラム16bに供給するようになっている。
【0053】
回転ドラム16bは、コールドホッパ16cに向けて下方に傾斜しており、その軸心回りに回転駆動されることによって、アスファルト舗装廃材を攪拌するとともに、ホットホッパ16a側からコールドホッパ16c側に移動するようになっている。なお、回転ドラム16bは、内部に設けられた複数の掻上羽根(図示せず)によってアスファルト舗装廃材を効率よく掻き上げて攪拌することが可能になっている。
コールドホッパ16cは回転ドラム16b内を下方に移動しながら加熱されて再生アスファルト合材となったものを受け入れて、下部に設けた排出口16gから排出するようになっている。
【0054】
燃焼室16dは、ホットホッパ16a側に設けられており、バーナ16eから供給される燃料を燃焼させ、その高温となった排ガスをホットホッパ16aを介して回転ドラム16b内に噴出するようになっている。すなわち、バーナ16eから噴出する火炎は燃焼室16d内に留まり、燃焼ガスのみが回転ドラム16b内に供給されることになる。
なお、廃材ドライヤ16は、バーナ16eの排ガスの流れる方向とアスファルト舗装廃材が流れる方向とが一致する並流方式が採用されている。
【0055】
再生材サージビン17は、廃材ドライヤ16の排出口16gから再生材搬送手段(再生材搬送経路)17aを介して搬送されてきた再生アスファルト合材を貯蔵するとともに、新規骨材等と混ぜて使用するため、当該再生アスファルト合材を計量器14側に送り出すようになっている。ただし、後述する第2経路切換手段62を付加した場合には、当該第2経路切換手段62を介して再生材搬送手段17aに再生アスファルト合材が供給されることになる。
【0056】
集塵器18aは、バーナ11dによって生じた高温の排ガスであって、ホットホッパ11cから回転ドラム11bを通ってコールドホッパ11aに移動し、この間に新規骨材を加熱した後の排ガスをコールドホッパ11a側から吸引して、当該排ガス中に含まれる粉塵を捕捉するようになっている。一方、集塵器18bは、バーナ16eによって生じた高温の排ガスであって、ホットホッパ16aから回転ドラム16bを通ってコールドホッパ16cに移動し、この間にアスファルト舗装廃材を加熱した後の排ガスをコールドホッパ16c側から吸引して、当該排ガス中に含まれる粉塵を捕捉するようになっている。各集塵器18a、18bによって粉塵を除去した後の排ガスは、図示しない煙突を介して大気に放出されるようになっている。
なお、集塵器18a、18bは一つのまとまったもので構成されている場合もある。
【0057】
一方、上記アスファルトプラントに付加する装置は、第1経路切換手段60と、擦揉装置(擦揉手段)61と、第2経路切換手段62と、第1搬送手段(第4経路)63と、第2搬送手段(第5経路)64と、第3搬送手段(第8経路)65等である。
【0058】
第1経路切換手段60は、新材ドライヤ11の排出口11fから排出される新規骨材を振動篩12に供給すべく切り換えたり、当該排出口11fから排出される加熱後の廃棄コンクリートを第1搬送手段63を介して擦揉装置61に供給すべく切り換えたりするようになっている。すなわち、第1経路切換手段60は、新材ドライヤ11の排出口11fを、振動篩12に接続したり、第1搬送手段63に接続したりすることが可能ないわゆる三方弁としての機能を有している。
【0059】
擦揉装置61は、水平に保持された円筒形状の回転ドラムを備えたもので構成されており、所定の大きさ(例えば50mm以下)に破砕された廃棄コンクリートを回転ドラムの回転によって互いに擦り合わせたり、その回転によって所定の高さまで移動した廃棄コンクリートが落下する際の衝撃を利用するなどによって、各粗骨材(コンクリート用粗骨材)からセメントペーストやモルタルを剥離するとともに、モルタル中の細骨材(コンクリート用細骨材)からセメントペーストを剥離するようになっている。また、擦揉媒体として鋼球や鋼棒等を挿入することによって、各骨材(コンクリート用骨材)からのセメントペーストの剥離をより効率的に行うようになっている。なお、擦揉媒体を用いなくても擦り揉みは可能であるが、前述のように効率的にセメントペーストの剥離を行う上で設けることが好ましい。
【0060】
第2経路切換手段62は、廃材ドライヤ16の排出口16gから排出される再生アスファルト合材を再生材搬送手段17aを介して再生材サージビン17に供給すべく切り換えたり、当該排出口16gから排出される骨材を第3搬送手段65を介して振動篩12に供給すべく切り換えたりするようになっている。すなわち、第2経路切換手段62は、廃材ドライヤ16の排出口16gを、再生材搬送手段17aに接続したり、第3搬送手段65に接続したりすることが可能ないわゆる三方弁としての機能を有している。
【0061】
第1搬送手段63は、第1経路切換手段60から供給される加熱後の廃棄コンクリートを擦揉装置61に供給するようになっており、第2搬送手段64は、擦揉装置61で擦り揉み後の互いに分離された骨材およびセメントペーストを含むものを廃材ドライヤ16の投入口16fに供給するようになっている。
【0062】
また、図において、66は、廃材ドライヤ16から振動篩12に供給される骨材のうち、振動篩12で篩い分けされた粗骨材と細骨材とを分けた状態で貯蔵する再生骨材サージビン(再生骨材貯蔵手段)である。
【0063】
なお、再生骨材サージビン66を設けずに、粗骨材および細骨材を新材サージビン13にそれぞれ分けた状態で貯蔵するようにしてもよい。
【0064】
一方、上記新材ドライヤ11内には、図2に示すように、バーナ11dから噴出する火炎Fの周囲を覆う円筒状のカバー11gが設けられている。このカバー11gは、新材ドライヤ11の軸線方向に沿って、回転ドラム11bと同軸状に設けられており、新材ドライヤの一端部であるホットホッパ11cの端面から当該新材ドライヤの内方に延在している。また、カバー11gは、その先端部に漸次縮径されたテーパ部11hが形成されており、先端から噴出する燃焼ガスを回転ドラム11bの回転中心部に集中させるようになっているとともに、廃棄コンクリートがカバー11g内に入るのを防止して、当該カバー11gと回転ドラム11bとの間に移動しやすくなっている。さらに、カバー11gの軸方向の長さは、最大火力時の火炎Fを十分内方に保持し得る長さに設定されている。また、カバー11gの内面には、必要に応じて耐火物を設置してもよい。
【0065】
次ぎに、この発明のアスファルトプラントを活用した廃棄コンクリートのリサイクル方法の一実施の形態について説明する。
このリサイクル方法は、上記アスファルトプラントを活用した廃棄コンクリートのリサイクル装置を用いたリサイクル方法であり、まず50mm以下の大きさに破砕した廃棄コンクリートを新材ドライヤ11の投入口11eに投入し、この廃棄コンクリートを攪拌しながらバーナ11dの燃焼ガスによって200〜450℃に加熱する。
また、集塵器18aで燃焼ガスを吸引することによって、加熱時に発生したセメントペーストを含む粉塵を新材ドライヤ11から回収する。
【0066】
なお、廃棄コンクリートの加熱温度を200℃以上に設定したのは、200℃以上に加熱すると、▲1▼セメントペーストが収縮するのに対して骨材が膨張する傾向が顕著になり、この長さ変化挙動の違いにより、セメントペーストにマイクロクラックが発生することから、加熱に伴う結晶水の消失とあいまって、セメントペーストを極めて脆弱化した状態にすることができるからであり、▲2▼建築工事標準仕様書・同解説JASS5の規定値(粗骨材および細骨材の絶乾密度:2.5以上、粗骨材の吸水率:3.0%以下、細骨材の吸水率:3.5%)をほぼ満足する粗骨材および細骨材が得られるからである。
【0067】
また、廃棄コンクリートの加熱温度を450℃以下に設定したのは、廃棄コンクリートを450℃超の温度に加熱するとなると燃焼ガスの温度が500℃以上になるおそれがあり、この場合、廃棄コンクリート中の骨材は部分的に500℃以上の温度に加熱されて、ひび割れや吸水率の著しい増大などの劣化が顕著に表れるおそれがあるからである。
【0068】
そして、新材ドライヤ11で加熱した後の廃棄コンクリートを第1経路切換手段60および第1搬送手段63を介して擦揉装置61に供給することによって、廃棄コンクリート同士、あるいは廃棄コンクリートと擦揉媒体とを、互い擦り合わせたり衝突させたりするなどの擦り揉みを行うことにより、各粗骨材からセメントペーストやモルタルを剥離するとともに、モルタル中の細骨材からセメントペーストを剥離する。
【0069】
これにより、互いに分離された粗骨材、細骨材およびセメントペーストを含むものを、第2搬送手段64を介して廃材ドライヤ16に供給して攪拌しながら、集塵器18bで吸引する。
そうすると、この攪拌によって舞い上がった上記セメントペーストを含む微細成分が投入口16f等のホットホッパ16a側から流入して回転ドラム16b内を通りコールドホッパ16cから集塵器18bによって吸引される空気(気体)の流れによって廃材ドライヤ16から排出され、集塵器18bに回収されることになる。
なお、廃材ドライヤ16においては、バーナ16eを焚く必要がない。
【0070】
集塵器18bに吸引されずに廃材ドライヤ16内に残った骨材は順次排出口16gから第2経路切換手段62および第3搬送手段65を介して振動篩12に供給されることになる。
振動篩12では、骨材を粗骨材および細骨材に篩い分けして、それぞれを再生骨材サージビン66に分けた状態で貯蔵する。
【0071】
以上のように構成されたアスファルトプラントを活用した廃棄コンクリートのリサイクル装置およびそのリサイクル方法においては、新材ドライヤ11にバーナ11dの火炎Fを囲むカバー11gを設けているので、火炎Fを廃棄コンクリートに接触させることなく、当該廃棄コンクリートを200〜450℃に加熱することができる。
【0072】
すなわち、廃棄コンクリートを200〜450℃に加熱することによって、セメントペーストを確実に脆弱化させることができるとともに、骨材の劣化を十分に防止することができるので、セメントペーストが綺麗に剥離された高品質の再生骨材を得ることができる。
【0073】
なお、上記実施の形態においては、既設のアスファルトプラントに、擦揉装置61、第1搬送手段63および第2搬送手段64を付加した例を示したが、これらを設けずに、新材ドライヤ11で加熱された廃棄コンクリートを第1経路切換手段60から廃材ドライヤ16に直接供給する第1経路(図示せず)と、廃材ドライヤ16に投入されて廃棄コンクリートとともに攪拌されることにより骨材からセメントペーストを剥離する擦揉媒体(図示せず)とを付加してもよい。擦揉媒体としては、鋼球や鋼棒等が用いられる。また、第1経路切換手段60は、新材ドライヤ11の排出口11fを、振動篩12に接続したり、上記第1経路に接続したりするものになる。
【0074】
この場合には、上記新材ドライヤ11で加熱された廃棄コンクリートを廃材ドライヤ16に供給し、擦揉媒体とともに廃棄コンクリートを攪拌することにより骨材からセメントペーストを綺麗に剥離することができ、このセメントペーストを主とする微細成分を集塵器18bによって回収することができる。したがって、廃材ドライヤ16で高品質の骨材を得ることができるとともに、当該骨材を排出口16gから第2経路切換手段62および第3搬送手段65を介して振動篩12に供給することにより、粗骨材と細骨材に分級することができる。
【0075】
また、上記実施の形態で示した擦揉装置61、第1搬送手段63、第2搬送手段64、第2経路切換手段62および第3搬送手段65を付加せずに、新材ドライヤ11で加熱された廃棄コンクリートをミキサ15に供給する第2経路(図示せず)と、ミキサ15で攪拌されることによって骨材から剥離されたセメントペーストを主とする微細成分を回収すべく当該ミキサ15に接続された集塵手段(図示せず)とを付加してもよい。また、第1経路切換手段60は、新材ドライヤ11の排出口11fを、振動篩12に接続したり、上記第2経路に接続したりするものになる。
【0076】
この場合には、新材ドライヤ11で加熱された廃棄コンクリートをミキサ15に供給して攪拌することにより、骨材からセメントペーストを綺麗に剥離することができるとともに、当該ミキサ15に接続した集塵手段によって上記セメントペーストを主とする微細成分を回収することができる。したがって、ミキサ15から高品質の骨材を回収することができる。
【0077】
さらに、上記実施の形態で示した擦揉装置61、第1搬送手段63および第2搬送手段64を付加せずに、新材ドライヤ11で加熱された廃棄コンクリートをミキサ15に供給する上記第2経路と、ミキサ15で攪拌されることによって骨材からセメントペーストを剥離した後の骨材およびセメントペーストを廃材ドライヤ16に供給する第3経路(図示せず)とを付加してもよい。
【0078】
この場合には、新材ドライヤ11で加熱された廃棄コンクリートをミキサ15に供給して攪拌することにより、骨材からセメントペーストを綺麗に剥離した後、ミキサ15から排出された骨材およびセメントペーストを廃材ドライヤ16に供給して攪拌することにより、セメントペーストを主とする微細成分を集塵器18bによって回収することができる。したがって、廃材ドライヤ16で高品質の骨材を得ることができるとともに、当該骨材を排出口16gから第2経路切換手段62および第3搬送手段65を介して振動篩12に供給することにより、粗骨材と細骨材に分級することができる。
【0079】
また、上記実施の形態で示した第2搬送手段64、第2経路切換手段62、第3搬送手段65を付加せずに、擦揉装置61にセメントペーストを主とする微細成分を回収する集塵手段(図示せず)を付加するように構成してもよい。
【0080】
この場合には、骨材から剥離したセメントペーストを主とする微細成分を擦揉装置61において回収することができることから、当該擦揉装置61において高品質の骨材を得ることができる。また、この場合には、骨材を擦揉装置61から振動篩12に供給することが可能な第9経路(図示せず)を設けることが好ましい。
【0081】
さらに、上記実施の形態で示した擦揉装置61を、廃棄コンクリートにおける粗骨材からモルタルを剥離する一次擦揉手段(図示せず)に変更し、この一次擦揉手段で分離した粗骨材およびモルタルを廃材ドライヤ16に供給して攪拌することにより、モルタルにおける細骨材からセメントペーストを剥離するように構成してもよい。なお、一次擦揉手段内には、擦揉媒体として鋼球や鋼棒等を投入することが好ましい。また、請求項14記載の第6経路および第7経路は、それぞれ第1搬送手段63および第2搬送手段64に対応することになる。
【0082】
この場合には、廃材ドライヤ16で加熱された廃棄コンクリートを一次擦揉手段に供給して擦り揉みすることにより、粗骨材からモルタルを綺麗に剥離した後、一次擦揉手段から排出された粗骨材およびモルタルを廃材ドライヤ16に供給して攪拌することにより、モルタルにおける細骨材からセメントペーストを綺麗に剥離することができるとともに、セメントペーストを主とする微細成分を集塵器18bによって回収することができる。したがって、廃材ドライヤ16で高品質の骨材を得ることができるとともに、当該骨材を排出口16gから第2経路切換手段62および第3搬送手段65を介して振動篩12に供給することにより、粗骨材と細骨材に分級することができる。なお、廃材ドライヤ16においては、粗骨材が細骨材からセメントペーストを剥離するための擦揉媒体として有効に機能することになる。
【0083】
また、新材ドライヤ11において、細骨材からセメントペーストを剥離するために、擦揉媒体を別途投入するように構成してもよい。
この場合には、より短時間で細骨材からセメントペーストを剥離することができる。なお、擦揉媒体としては、アルミナ等の軽量の球体で構成することが好ましい。
【0084】
一方、新材ドライヤ11の回転ドラム11bの内面には、図3に示すように、内容物である新規骨材や廃棄コンクリート等を回転ドラム11bの回転に伴って新材ドライヤ11の軸線方向の一端部側(一方の側)、すなわち排出口11f側に搬送するねじ羽根11iを付加してもよい(上記実施の形態で示した新材ドライヤ11の第1の他の例)。このねじ羽根11iは、カバー11gのテーパ部11hを除く円筒部に対応する位置に設けられている。
【0085】
上記新材ドライヤ11の第1の他の例の場合には、排出口11fから排出される加熱後の新規骨材や廃棄コンクリート量を制御することが可能になる。すなわち、回転ドラム11bの回転速度に応じた量の廃棄コンクリートを例えば擦揉装置61に供給することができる。
【0086】
上記カバー11gは、図4に示すように、新材ドライヤ11の軸線方向に沿って、回転ドラム11bと同軸状に設けるとともに、新材ドライヤの一端部であるホットホッパ11cの端面から当該新材ドライヤの外方に延在するように設けてもよい(上記実施の形態で示した新材ドライヤ11の第2の他の例)。また、カバー11gは、円筒状に形成されているとともに、その軸方向の長さが最大火力時の火炎Fを十分収納し得る長さに設定されている。
【0087】
上記新材ドライヤ11の第2の他の例の場合には、火炎Fが回転ドラム11b内に吹き込まれることがなく、火炎Fとの接触によってコンクリート用骨材が500℃以上の劣化温度に晒されるおそれがない。また、カバー11gが新材ドライヤ11に対して外方に突出していることから、新材ドライヤ11内の加熱に使した後の例えば高温の排ガスをカバー11g内に導入して廃熱の有効利用を図ったり、外気を導入して酸素富化による燃焼効率の向上や外気による冷却効果を利用して燃焼ガス温度の調整を図るなどのことを容易に行うことができる。また、図4において、11jは、上記排ガスや外気等をカバー11g内に供給するための配管である。また、カバー11gを新材ドライヤ11の外部に設けた場合にも、回転ドラム11bの内面に上述したねじ羽根11iを付加するようにしてもよい。
【0088】
また、ホットホッパ11cの上部には、図5に示すように、押込ファン11kによって外気および/または上述した新材ドライヤ11内の加熱に使した後の例えば高温の排ガスを供給するように構成し、またカバー11gの先端部近傍の回転ドラム11bの内面には、邪魔板11mを設けるように構成してもよい(上記実施の形態で示した新材ドライヤ11の第3の他の例)。邪魔板11mは、回転ドラム11bと同心の円弧状の内周縁を有し、カバー11gの先端近傍のコールドホッパ11aに寄った位置に、周方向に所定の間隔をおいて設けられている(この例では、周方向に四等分した各位置に設けられている)。
【0089】
上記新材ドライヤ11の第3の他の例の場合には、外気および/または排ガスをホットホッパ11cから回転ドラム11bとカバー11g間に強制的に押し込むことができるので、当該外気や排ガスをカバー11gの先端から流出する燃焼ガスと混合させることができ、これによって廃棄コンクリートを加熱するガスの温度を調整することができる。そして、邪魔板11mは、外気や排ガスと、燃焼ガスとの混合を促進させるという効果を奏することができる。また、廃棄コンクリートは、カバー11gと回転ドラム11bとの間を移動する際に、外気や排ガスによって冷却されるとともに、当該外気や排ガスに熱を与えることになるので、熱ロスが少ないという利点がある。さらに、回転ドラム11bの内側の円形状の断面積をA1とし、当該回転ドラム11b内における邪魔板11mによって狭められた部分の断面積をA2とした場合に、A2/A1の比で示す開口比、あるいは邪魔板11mの内方への突出高さによって、当該邪魔板11mよりコールドホッパ11a側に廃棄コンクリートが滞留する時間を増加させて当該廃棄コンクリートの加熱の促進を図るとともに、その加熱量の調整を図ることができる。
【0090】
また、カバー11gには、図6に示すように、その内面に沿って内筒11nを設けるように構成し、カバー11gと内筒11nとの間には、その基端部から押込ファン11kによって外気および/または上記排ガスを供給するように構成し、ホットホッパ11cの上部には、押込ファン11kによって外気および/または上記排ガスを供給するように構成し、回転ドラム11bの内面には、上記邪魔板11mを設けるように構成してもよい(上記実施の形態で示した新材ドライヤ11の第4の他の例)。
【0091】
上記新材ドライヤ11の第4の他の例の場合にも、上記新材ドライヤ11の第3の他の例と同様の作用効果を奏する。ただし、カバー11gが内筒11nを設けることによって二重管状に構成しているので、輻射熱として回転ドラム11bや廃棄コンクリートに伝達される熱量を低減することができる。したがって、熱効率の向上を図ることができるとともに、カバー11gと回転ドラム11bとの間における廃棄コンクリートの冷却を促進することができる。
【0092】
また、カバー11gには、図7(a)〜(c)に示すように、その内面の軸方向に沿って基端から先端側に延在するパイプ11qを複数配置するように構成し、テーパ部11hの内面に沿ってテーパ内筒11rを設けこのテーパ内筒11rとテーパ部11hとの間に上記各パイプ11qの先端部内を連通するように構成し、回転ドラム11bの内面には、上記邪魔板11mを設けるように構成してもよい(上記実施の形態で示した新材ドライヤ11の第5の他の例)。なお、この第5の他の例では、パイプ11qを、カバー11gの内面の周方向に4等分する各位置に設けた例を示した。また、各パイプ11qは、その基端部が押込ファン11kに接続されており、その先端部から噴出した外気および/または排ガスがテーパ部11hとテーパ内筒11rとの間から噴出するようになっている。
【0093】
上記新材ドライヤ11の第5の他の例の場合においても、上記新材ドライヤ11の第3の他の例と同様の作用効果を奏する。ただし、カバー11gと回転ドラム11bとの間に外気および/または排ガスを強制的に導入する構成になっていないので、このカバー11gと回転ドラム11bとの間において、カバー11gの外表面からの輻射熱によって廃棄コンクリートを加熱することができる。したがって、カバー11gよりコールドホッパ11a側で廃棄コンクリートを十分に加熱できない場合に有効である。
【0094】
また、カバー11gは、図8に示すように、ホットホッパ11cからコールドホッパ11aに至るまで連続して設けるように構成してもよい(上記実施の形態で示した新材ドライヤ11の第6の他の例)。
【0095】
上記新材ドライヤ11の第6の他の例の場合には、カバー11gの外表面からの輻射熱のみによって廃棄コンクリートを加熱することができる。したがって、火炎Fとの接触によってコンクリート用骨材が500℃以上の劣化温度になるのを確実に防止することができる。
【0096】
また、ホットホッパ11cの上部には、図9に示すように、押込ファン11kによって外気および/または上記排ガスを供給するように構成し、新材ドライヤ11の回転ドラム11bの内面には、上述したねじ羽根11iを付加するように構成してもよい(上記実施の形態で示した新材ドライヤ11の第7の他の例)。この場合、上述した邪魔板11mを回転ドラム11bの内面に設けてもよい。
【0097】
上記新材ドライヤ11の第7の他の例の場合には、ねじ羽根11iが設けられているので、押込ファン11kによって押し込められた外気や排ガスが回転ドラム11bとカバー11gとの間に均一に流れるとともに、この外気や排ガスに対して廃棄コンクリートが十分に混合された状態になる。したがって、廃棄コンクリートを効率よく冷却することができる。その他、上記第1の他の例および第3の他の例と同様の作用効果を奏する。
【0098】
また、上記第3、第4、第5及び第7の他の例においては、外気および/または排ガスを強制的に供給するための押込ファン11kを設置した例を示したが、この押込ファン11kを設置せずに、ホットホッパ11cの上部内、カバー11gと内筒11nとの間内またはパイプ11q内のぞれぞれに連通する外気および/または排ガスの取入口を単に設けるように構成してもよい。
【0099】
この場合には、集塵器18aの吸引作用または送風作用により、ホットホッパ11cの上部内、カバー11gと内筒11nとの間内またはパイプ11q内に外気や排ガスが供給されることになる。すなわち、外気は、集塵器18aの吸引圧力によりホットホッパ11c等内に供給され、排ガスは、集塵器18aの送風圧力によりホットホッパ11c等内に供給されることになる。
【0100】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1およびに記載の発明によれば、廃棄コンクリートを新材ドライヤで加熱するようにしているが、新材ドライヤにバーナの火炎の周囲を覆うカバーを付加しているので、バーナの火炎が廃棄コンクリート中の骨材に直接触れるのを防止することができる。すなわち、コンクリート用骨材が500℃以上の劣化温度になるのを防止することができる。
【0101】
また、廃棄コンクリートは、新材ドライヤで加熱されることにより、セメントペーストが脆弱化された状態になる。このため、この廃棄コンクリートを、廃材ドライヤに供給して擦揉媒体とともに攪拌することにより、コンクリート用骨材からセメントペーストを綺麗に剥離することができる。
【0102】
そして、剥離されたセメントペーストは微細な粉状となって、廃材ドライヤに接続された集塵手段に回収されることになる。このため、廃材ドライヤ内には、温度による劣化がなく、かつセメントペーストが綺麗に剥離されたコンクリート用粗骨材およびコンクリート用細骨材からなるコンクリート用骨材が残ることになる。
【0103】
したがって、既設のアスファルトプラントを用いて、高品位の再生骨材を製造することができる。
【0104】
請求項2およびに記載の発明によれば、火炎の周囲を覆うカバーを付加した新材ドライヤで加熱した廃棄コンクリートをミキサに供給して攪拌することによって、コンクリート用骨材からセメントペーストを剥離することができるとともに、そのセメントペーストをミキサに接続された集塵手段で回収することができる。したがって、この場合には、温度による劣化がなく、かつセメントペーストが綺麗に剥離されたコンクリート用骨材をミキサから回収することができる。
【0105】
請求項3およびに記載の発明によれば、火炎の周囲を覆うカバーを付加した新材ドライヤで加熱した廃棄コンクリートをミキサに供給して攪拌することによってコンクリート用骨材からセメントペーストを剥離することができ、これらのコンクリート用骨材およびセメントペーストを新材ドライヤに供給して攪拌することによって、セメントペーストを新材ドライヤに接続された集塵手段で回収することができる。したがって、この場合には、温度による劣化がなく、かつセメントペーストが綺麗に剥離されたコンクリート用骨材を廃材ドライヤから回収することができる。
【0108】
請求項およびに記載の発明によれば、火炎の周囲を覆うカバーを付加した新材ドライヤで加熱した廃棄コンクリートを一次擦揉手段に供給して擦り揉みすることによってコンクリート用粗骨材からモルタルを剥離することができ、これらのコンクリート用粗骨材およびモルタルを廃材ドライヤに供給して攪拌することによって、モルタル中のコンクリート用細骨材からセメントペーストを剥離することができるとともに、セメントペーストを廃材ドライヤに接続された集塵手段で回収することができる。したがって、この場合には、温度による劣化がなく、かつセメントペーストが綺麗に剥離されたコンクリート用骨材を廃材ドライヤから回収することができる。また、上記廃材ドライヤ内にコンクリート用細骨材からセメントペーストを剥離する擦揉媒体を投入することによって、当該コンクリート用細骨材からセメントペーストを効率よく剥離することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態として示したアスファルトプラントを活用した廃棄コンクリートのリサイクル装置の概念図である。
【図2】同アスファルトプラントを活用した廃棄コンクリートのリサイクル装置における新材ドライヤの要部拡大図である。
【図3】同新材ドライヤの第1の他の例を示す要部拡大図である。
【図4】同新材ドライヤの第2の他の例を示す要部拡大図である。
【図5】(a)は同新材ドライヤの第3の他の例を示す要部拡大図であり、(b)は(a)のB−B線に沿う断面図である。
【図6】同新材ドライヤの第4の他の例を示す要部拡大図である。
【図7】(a)は同新材ドライヤの第5の他の例を示す要部拡大図であり、(b)は(a)のB−B線に沿うカバーの断面図であり、(c)は(a)のC−C線に沿うカバーの断面図である。
【図8】同新材ドライヤの第6の他の例を示す要部拡大図である。
【図9】同新材ドライヤの第7の他の例を示す要部拡大図である。
【符号の説明】
11 新材ドライヤ
11d バーナ
11g カバー
11i ねじ羽根
12 振動篩(分級手段)
15 ミキサ
16 廃材ドライヤ
17 再生材サージビン(再生材貯蔵手段)
18a、18b 集塵器(集塵手段)
61 擦揉装置(擦揉手段)
62 経路切換手段
63 第1搬送手段(第4経路)
64 第2搬送手段(第5経路)
65 第3搬送手段(第8経路)
F 火炎

Claims (8)

  1. アスファルト合材用の新規骨材を攪拌しながらバーナによって加熱する新材ドライヤと、アスファルト廃材を攪拌しながら加熱することによって当該アスファルト廃材を再生する廃材ドライヤと、この廃材ドライヤによって得られた再生アスファルト合材を貯蔵する再生材貯蔵手段と、上記新材ドライヤおよび廃材ドライヤの双方に共通にまたは別々に接続され、当該各ドライヤからガスを吸引して、当該ガス中に含まれる粉塵を捕捉する集塵手段と、上記加熱後の新規骨材とその他のアスファルト材料を混合するミキサとを備えたアスファルトプラントを活用した廃棄コンクリートのリサイクル方法であって、
    上記バーナから噴出する火炎の周囲を覆う筒状のカバーを上記新材ドライヤに付加した上で当該新材ドライヤに廃棄コンクリートを投入し、この新材ドライヤで加熱された廃棄コンクリートを上記廃材ドライヤに供給して、当該廃材ドライヤに投入された擦揉媒体とともに上記廃棄コンクリートを攪拌することによりコンクリート用骨材からセメントペーストを剥離し、このセメントペーストを主とする微細成分を上記集塵手段によって回収することを特徴とするアスファルトプラントを活用した廃棄コンクリートのリサイクル方法。
  2. アスファルト合材用の新規骨材を攪拌しながらバーナによって加熱する新材ドライヤと、アスファルト廃材を攪拌しながら加熱することによって当該アスファルト廃材を再生する廃材ドライヤと、この廃材ドライヤによって得られた再生アスファルト合材を貯蔵する再生材貯蔵手段と、上記新材ドライヤおよび廃材ドライヤの双方に共通にまたは別々に接続され、当該各ドライヤからガスを吸引して、当該ガス中に含まれる粉塵を捕捉する集塵手段と、上記加熱後の新規骨材とその他のアスファルト材料を混合するミキサとを備えたアスファルトプラントを活用した廃棄コンクリートのリサイクル方法であって、
    上記バーナから噴出する火炎の周囲を覆う筒状のカバーを上記新材ドライヤに付加した上で当該新材ドライヤに廃棄コンクリートを投入し、この新材ドライヤで加熱された廃棄コンクリートを上記ミキサに供給して攪拌することにより、コンクリート用骨材からセメントペーストを剥離しながら、当該ミキサに接続した集塵手段によって上記セメントペーストを主とする微細成分を回収することを特徴とするアスファルトプラントを活用した廃棄コンクリートのリサイクル方法。
  3. アスファルト合材用の新規骨材を攪拌しながらバーナによって加熱する新材ドライヤと、アスファルト廃材を攪拌しながら加熱することによって当該アスファルト廃材を再生する廃材ドライヤと、この廃材ドライヤによって得られた再生アスファルト合材を貯蔵する再生材貯蔵手段と、上記新材ドライヤおよび廃材ドライヤの双方に共通にまたは別々に接続され、当該各ドライヤからガスを吸引して、当該ガス中に含まれる粉塵を捕捉する集塵手段と、上記加熱後の新規骨材とその他のアスファルト材料を混合するミキサとを備えたアスファルトプラントを活用した廃棄コンクリートのリサイクル方法であって、
    上記バーナから噴出する火炎の周囲を覆う筒状のカバーを上記新材ドライヤに付加した上で当該新材ドライヤに廃棄コンクリートを投入し、この新材ドライヤで加熱された廃棄コンクリートを上記ミキサに供給して攪拌することにより、コンクリート用骨材からセメントペーストを剥離した後、
    上記ミキサから排出された上記コンクリート用骨材およびセメントペーストを上記廃材ドライヤに供給して攪拌することにより、上記セメントペーストを主とする微細成分を上記集塵手段によって回収することを特徴とするアスファルトプラントを活用した廃棄コンクリートのリサイクル方法。
  4. アスファルト合材用の新規骨材を攪拌しながらバーナによって加熱する新材ドライヤと、アスファルト廃材を攪拌しながら加熱することによって当該アスファルト廃材を再生する廃材ドライヤと、この廃材ドライヤによって得られた再生アスファルト合材を貯蔵する再生材貯蔵手段と、上記新材ドライヤおよび廃材ドライヤの双方に共通にまたは別々に接続され、当該各ドライヤからガスを吸引して、当該ガス中に含まれる粉塵を捕捉する集塵手段と、上記加熱後の新規骨材とその他のアスファルト材料を混合するミキサとを備えたアスファルトプラントを活用した廃棄コンクリートのリサイクル方法であって、
    上記バーナから噴出する火炎の周囲を覆う筒状のカバーを上記新材ドライヤに付加するとともに、廃棄コンクリートにおけるコンクリート用粗骨材からモルタルを剥離する一次擦揉手段を設けた上で、上記新材ドライヤに投入されて加熱された廃棄コンクリートを上記一次擦揉手段に供給し、コンクリート用粗骨材からモルタルを剥離した後、
    上記一次擦揉手段から排出された上記コンクリート用粗骨材およびモルタルを上記廃材ドライヤに、擦揉媒体とともに供給して攪拌することにより、上記モルタルにおけるコンクリート用細骨材からセメントペーストを剥離するとともに、上記セメントペーストを主とする微細成分を上記集塵手段によって回収することを特徴とするアスファルトプラントを活用した廃棄コンクリートのリサイクル方法。
  5. アスファルト合材用の新規骨材を攪拌しながらバーナによって加熱する新材ドライヤと、アスファルト廃材を攪拌しながら加熱することによって当該アスファルト廃材を再生する廃材ドライヤと、この廃材ドライヤによって得られた再生アスファルト合材を貯蔵する再生材貯蔵手段と、上記新材ドライヤおよび廃材ドライヤの双方に共通にまたは別々に接続され、当該各ドライヤからガスを吸引して、当該ガス中に含まれる粉塵を捕捉する集塵手段と、上記加熱後の新規骨材とその他のアスファルト材料を混合するミキサとを備えたアスファルトプラントに、
    上記バーナから噴出する火炎の周囲を覆うべく上記新材ドライヤに設けた筒状のカバーと、
    上記新材ドライヤに投入されて加熱された廃棄コンクリートを上記廃材ドライヤに供給する第1経路と、
    上記新材ドライヤで加熱された廃棄コンクリートを上記廃材ドライヤで攪拌する際に、当該廃材ドライヤに投入されて上記廃棄コンクリートとともに攪拌されることによりコンクリート用骨材からセメントペーストを剥離する擦揉媒体とを付加したことを特徴とするアスファルトプラントを活用した廃棄コンクリートのリサイクル装置
  6. アスファルト合材用の新規骨材を攪拌しながらバーナによって加熱する新材ドライヤと、アスファルト廃材を攪拌しながら加熱することによって当該アスファルト廃材を再生する廃材ドライヤと、この廃材ドライヤによって得られた再生アスファルト合材を貯蔵する再生材貯蔵手段と、上記新材ドライヤおよび廃材ドライヤの双方に共通にまたは別々に接続され、当該各ドライヤからガスを吸引して、当該ガス中に含まれる粉塵を捕捉する集塵手段と、上記加熱後の新規骨材とその他のアスファルト材料を混合するミキサとを備えたアスファルトプラントに、
    上記バーナから噴出する火炎の周囲を覆うべく上記新材ドライヤに設けた筒状のカバーと、
    上記新材ドライヤに投入されて加熱された廃棄コンクリートを上記ミキサに供給する第2経路と、
    上記新材ドライヤで加熱された廃棄コンクリートを上記ミキサに供給することによってコンクリート用骨材からセメントペーストを剥離することにより生じた上記セメントペーストを主とする微細成分を上記ミキサから回収する集塵手段とを付加したことを特徴とするアスファルトプラントを活用した廃棄コンクリートのリサイクル装置
  7. アスファルト合材用の新規骨材を攪拌しながらバーナによって加熱する新材ドライヤと、アスファルト廃材を攪拌しながら加熱することによって当該アスファルト廃材を再生する廃材ドライヤと、この廃材ドライヤによって得られた再生アスファルト合材を貯蔵する再生材貯蔵手段と、上記新材ドライヤおよび廃材ドライヤの双方に共通にまたは別々に接続され、当該各ドライヤからガスを吸引して、当該ガス中に含まれる粉塵を捕捉する集塵手段と、上記加熱後の新規骨材とその他のアスファルト材料を混合するミキサとを備えたアスファルトプラントに、
    上記バーナから噴出する火炎の周囲を覆うべく上記新材ドライヤに設けた筒状のカバーと、
    上記新材ドライヤに投入されて加熱された廃棄コンクリートを上記ミキサに供給する第2経路と、
    上記新材ドライヤで加熱された廃棄コンクリートを上記ミキサに供給することによってコンクリート用骨材からセメントペーストを剥離した後のコンクリート用骨材およびセメントペーストを廃材ドライヤに供給する第3経路とを付加したことを特徴とするアスファルトプラントを活用した廃棄コンクリートのリサイクル装置
  8. アスファルト合材用の新規骨材を攪拌しながらバーナによって加熱する新材ドライヤと、アスファルト廃材を攪拌しながら加熱することによって当該アスファルト廃材を再生する廃材ドライヤと、この廃材ドライヤによって得られた再生アスファルト合材を貯蔵する再生材貯蔵手段と、上記新材ドライヤおよび廃材ドライヤの双方に共通にまたは別々に接続され、当該各ドライヤからガスを吸引して、当該ガス中に含まれる粉塵を捕捉する集塵手段と、上記加熱後の新規骨材とその他のアスファルト材料を混合するミキサとを備えたアスファルトプラントに、
    上記バーナから噴出する火炎の周囲を覆うべく上記新材ドライヤに設けた筒状のカバーと、
    廃棄コンクリートにおけるコンクリート用粗骨材からモルタルを剥離する一次擦揉手段と、
    上記新材ドライヤに投入されて加熱された上記廃棄コンクリートを上記一次擦揉手段に供給する第6経路と、
    コンクリート用粗骨材およびモルタルを攪拌することによって当該モルタルにおけるコンクリート用細骨材からセメントペーストを剥離すべく、上記一次擦揉手段で分離されたコンクリート用粗骨材およびモルタルを上記廃材ドライヤに供給する第7経路と、
    上記廃材ドライヤに投入されて上記コンクリート用粗骨材およびモルタルとともに攪拌されることにより上記モルタルにおけるコンクリート用細骨材からセメントペーストを剥離する擦揉媒体を付加したことを特徴とするアスファルトプラントを活用した廃棄コンクリートのリサイクル装置
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