JP2004188276A - 被洗浄体の洗浄回生装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】被洗浄体をノズルから噴射した洗浄水で洗浄して再利用に供するに際して、被洗浄体に貼付された紙製のラベルを確実且つ綺麗に剥がすことができるようにする。
【解決手段】紙製のラベルLが貼付された被洗浄体WからラベルLを剥がし洗浄するに際し、ラベルLが乾燥している状態の被洗浄体Wを搬送する搬送装置2と、この搬送装置2上を搬送される被洗浄体Wに対して未だ乾燥状態にあるラベルLの貼付位置へ向けて一気に高圧水を吹き付けるラベル除去装置3と、このラベル除去装置3によってラベルLが除去された被洗浄体Wを洗浄する洗浄装置4とを有し、上記搬送装置2にはこれらラベル除去装置3や洗浄装置4に対応して被洗浄体Wのまわりを囲むフードカバー6が設けられた装置を用いる。
【選択図】 図1
【解決手段】紙製のラベルLが貼付された被洗浄体WからラベルLを剥がし洗浄するに際し、ラベルLが乾燥している状態の被洗浄体Wを搬送する搬送装置2と、この搬送装置2上を搬送される被洗浄体Wに対して未だ乾燥状態にあるラベルLの貼付位置へ向けて一気に高圧水を吹き付けるラベル除去装置3と、このラベル除去装置3によってラベルLが除去された被洗浄体Wを洗浄する洗浄装置4とを有し、上記搬送装置2にはこれらラベル除去装置3や洗浄装置4に対応して被洗浄体Wのまわりを囲むフードカバー6が設けられた装置を用いる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被洗浄体の洗浄回生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、プラスチック製や剛製のケース等の被洗浄体をノズルから噴射した洗浄水で洗浄して再利用に供する装置は公知であり(例えば特許文献1参照)、またこの洗浄時に、被洗浄体に貼付されている古いラベルを剥離する装置も提案されている(例えば特許文献2や特許文献3参照)。
これらの洗浄装置は、いずれも、被洗浄体を帯ベルトコンベア等の搬送装置によって搬送しつつ洗浄を行うようになっており、中には(特許文献3)、被洗浄体全体を丸洗いする高圧温水シャワーと、ラベル剥離用回転ノズルと、濯ぎ用の清水シャワーと、乾燥手段とが、搬送装置による搬送方向に沿ってこの順番で設けられた構成となったものもある。
【0003】
【特許文献1】
特開平6−79249号公報
【特許文献2】
特開平11−197620号公報
【特許文献3】
特開平6−198264号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来の各種洗浄装置では、ラベルが紙製である場合に、ラベルを完全に剥離できないことがたびたび起こるということがあった。
その理由を分析した結果、ラベルが濡れると水膨れ状態からブヨブヨになり、ラベルとしての形状を保つ強度が極端に低下した脆い状態となるが、この状態で洗浄水が吹き付けられると、洗浄水の直撃を受けた部分だけが剥がれ、それ以外では剥がれ難くくなるためということが判った。
【0005】
むしろ、従来の各種洗浄装置は、このようにラベルに十分に水を含ませることによってラベルが脆くなるのを積極的に期待し、その状態としてから剥ぎ取ることをその基本原理としていた、という節がある。
例えば、特許文献3では、ラベル剥離用回転ノズルからラベルへ洗浄水を吹き付けるよりも先に、高圧温水シャワーによって被洗浄体を丸洗いするということを行っており、この丸洗い時に必然的にラベルが水濡れすることを期待していると言うことができるのである。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、被洗浄体をノズルから噴射した洗浄水で洗浄して再利用に供するに際して、被洗浄体に貼付された紙製のラベルを確実且つ綺麗に剥がすことができるようにした被洗浄体の洗浄回生装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明は次の手段を講じた。
即ち、本発明に係る被洗浄体の洗浄回生装置1は、搬送装置2とラベル除去装置3と洗浄装置4とを有している。
搬送装置2は、ラベルLが乾燥している状態の被洗浄体Wを搬送するための装置である。
ラベル除去装置3は、搬送装置2上を搬送される被洗浄体Wに対して未だ乾燥状態にあるラベルLの貼付位置へ向けて一気に高圧水を吹き付けるための装置である。
【0008】
洗浄装置4は、ラベル除去装置3によってラベルLが除去された被洗浄体Wを洗浄するための装置である。
また上記搬送装置2には、ラベル除去装置3や洗浄装置4に各対応して被洗浄体Wのまわりを囲むフードカバー6が設けられている。
このような構成の洗浄回生装置1であると、搬送装置2によって搬送される被洗浄体Wは、まず最初にラベル除去装置3によって高圧水が吹き付けられる状態となる。すなわち、この段階で被洗浄体Wは未だ濡れておらず、従って当然に、ラベルLも乾燥したままである。
【0009】
このように乾燥状態のラベルLは、水を含んでいないことから形状的に十分な強度を有している。すなわち、ラベルLに対して高圧水を吹き付けることによりラベルLに生じる振動は、ラベルL(紙)の強度が存在するなかでラベルL全面積へと広がり、これに伴う剥離作用がラベルL全体に満遍なく且つ十分に伝わるようになる。
そのため、ラベル除去装置3がこの乾燥状態のラベルLに対して高圧水を吹き付けたとき、ラベルLは剥がれ残しを生じず、一気に、被洗浄体Wから確実且つ綺麗に除去されることになる。
【0010】
このようにラベルLが除去された後の被洗浄体Wは、洗浄装置4により洗浄されることになる。また、必要に応じてその後、灌水装置5によって濯がれ、乾燥装置によって乾燥されるものとすればよい。
このことから明らかなように、本発明ではラベルLが乾燥状態にあるときにラベルL自体が持つ強度を利用して一気に剥離させるものであるのに対し、従来の洗浄装置では上記したようにラベルLを水膨れさせてブヨブヨにし、このとき脆くなる現象を利用して剥離させるものと言えるから、両者において採用した技術思想は全く別異であり、従って両者の構成も漫然と看過することによって似た印象を受けるとしても全く別異であることが明白である。
【0011】
なお、本発明においてラベルLは紙製であることを限定するものであるが、この紙製のラベルLとしては、紙の表面に樹脂コーティングをしたものや薄膜のフィルムをラミネートしたもの等も含むものとする。
ところで、上記したラベル除去装置3は、被洗浄体Wに貼付状態にあるラベルLに対して相互間距離を変動させつつ高圧水を噴射可能な可動ノズル10を有したものとするのが一層好適である。更にケースによってラベル付着側面が2側面、3側面、4側面など色々の場合が考えられるが必要に応じて高圧水を噴射可能な可動ノズル10を対象側面に合わせて配置することができる。例えば4側面が必要な場合は、高圧噴射ノズルを4側面に配置しても良いし、メンテなどを考えると2側面を2回、ケースの向きを変更して行うことも考えられる。
【0012】
このようにすることで、ラベルLに対して確実に高圧水を吹き付けることができ、またノズル移動に伴う脈動や衝撃を与えて剥離作用を最大限に高めさせることができる。
ラベル除去装置3において、高圧水は50kg/cm2を超えるものとするのが好適であり、更に好ましくは100〜150kg/cm2とすればよい。
フードカバー6としては、少なくともラベル除去装置3に対応する部分の内面に、フッ素系樹脂による汚損防止層を設けるのが好ましい。
【0013】
この汚損防止層は、被洗浄体Wから除去されたラベルLをはじめ、汚れなどがフードカバー6内に付着し難くし、また清掃しやすくするものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づき説明する。
図1は、本発明に係る被洗浄体Wの洗浄回生装置1における一実施形態を示している。
この洗浄回生装置1は、搬送装置2とラベル除去装置3と洗浄装置4とを有している。またこの洗浄回生装置1は、必要に応じて灌水装置5を有しており、更に乾燥装置(図示略)を付設することもできる。
【0015】
これら搬送装置2、ラベル除去装置3、洗浄装置4、灌水装置5(及び乾燥装置等)の配置関係は、搬送装置2をベースとして、その搬送方向(図1の右側から左側へ向く方向とする)の上流側から下流側へ向けてラベル除去装置3、洗浄装置4、灌水装置5(及び乾燥装置等)がこの順番で並ぶ配置となっている。
そして、これらラベル除去装置3、洗浄装置4及び灌水装置5のそれぞれに対応してフードカバー6が設けられている。
搬送装置2はベルトコンベアやローラコンベア或いは無端状チェーン等であって、プラスチック製剛性ケース等の被洗浄体Wを搬送可能になっている。この搬送装置2によって搬送される被洗浄体Wは、その外周面の複数側面に紙製のラベルLが貼付されたものである。
【0016】
また、この搬送装置2に対して被洗浄体Wが搬入される時点で、この被洗浄体Wは、ラベルLを含めて未だ乾燥した状態にあることが重要とされている。
なお、本実施形態において、この搬送装置2はその搬送方向の中途部で分断され、上流側部分2A(図1右側)が高く下流側部分2B(同左側)が低くなるように段差をもって配置されたものとしてある。これはこの段差位置を利用して下流側部分2Bの最上流端へ、被洗浄体Wの搬送姿勢を反転させるための装置(図示略)を設置するのに適させるためである。
【0017】
このような反転装置が必要とされる理由は、例えば図2に示すように本実施形態において被洗浄体Wはケースとしてあり、この被洗浄体Wには、ケース開口部を上方へ向けた平置き状態(図2中の二点鎖線参照)としたときの3側面にラベルLが貼付されたものとなっていることに由来する。
すなわち、この被洗浄体Wにおいて、3側面に貼付されたラベルLをラベル除去装置3にて一気に剥がすためには、被洗浄体Wを一旦はケース開口部が搬送方向の後側(又は前側)を向くように起立姿勢(図2中の実線参照)にするのが好適となる。そこで搬送装置2の搬入部分又はそれより更に上流部に第1の反転装置(図示略)を設けておくことになる。
【0018】
しかしながら、このような起立姿勢で搬送される被洗浄体Wは、ラベルLを剥離除去した後には、次に洗浄装置4又は灌水装置5を通過時にその全体を丸洗いする必要があり、そのために被洗浄体Wを元の平置き姿勢に戻す必要が生じることになる。
そのために、ラベル除去装置3と洗浄装置4又は灌水装置5との間(この位置が上記した「下流側部分2Bの最上流端」に相当する)に第二の反転装置(図示略)を設ける必要があるというわけである。
【0019】
これらのことは、被洗浄体Wに対してどの面にラベルLが貼付されているかによって事情が異なってくるので、上記した第一、第二の反転装置を必要とするか否かもその事情によるし、これによって当然に、搬送装置2において段差を必要とするか否かも変わってくる。
ラベル除去装置3は、搬送装置2上を搬送される被洗浄体Wに対して、ラベルLの貼付位置へ向けて一気に高圧水(水に限定されず、温水やスチーム、洗剤、糊溶かし液などをも含むものとする)を吹き付けるための装置である。
【0020】
図2に示すように、このラベル除去装置3は、被洗浄体WのラベルLが貼付された面に対し、各面に少なくとも各1本宛の割り当てとなるように、可動ノズル10が設けられたものである。
本実施形態では、上記したように、被洗浄体Wにはその外周の3側面にラベルLが貼付されているので、可動ノズル10も、この3側面に対応して搬送装置2の上方と両脇との3カ所に配置されたものとしている。また被洗浄体Wの各面ごとにそれぞれ2本ずつ、可動ノズル10が設けられたものとしている。即ち、全部で3組6本の可動ノズル10が設けられていることになる。
【0021】
しかし、これらはラベルLの大きさをはじめとして、被洗浄体Wの形状、被洗浄体Wの各面での貼付箇所やその数、被洗浄体Wにおける貼付面の数などに応じて適宜変更すればよいものである。
更に図3に示すように、本実施形態において被洗浄体Wの搬送方向に対する左右両脇に配される可動ノズル10は、この被洗浄体Wの搬送方向に対し、ノズル端を迎撃方向へ向けるように、ある程度傾けてある。
これら各可動ノズル10は、高圧水の噴出と同時に、ラベルLに対する相互間距離を変動させることができるようになっている。
【0022】
ラベルLに対する相互間距離を変動させる方法としては、この図2に示したようにスイング方式としたり、図4に示すようにラベルLに対して近接離反する方向Xへの往復動としたり、ラベルLに対する平面並行的な方向Yへの往復動としたり、或いは図5に示すようにラベルLに平面並行となる円形軌跡Rに沿った旋回動としたりすればよい。
これら可動ノズル10の駆動は、公知のリンク機構やカム機構を単独、又は適宜組み合わせて採用すればよく、場合によっては流体圧シリンダ等による伸縮駆動をそのまま利用する構造を採用してもよい。
【0023】
また可動ノズル10には、直進ノズルの他、扇形ノズル(ノズル端が扇形に広がったもの)を採用することもできる。
高圧水の水圧は、50kg/cm2を超えるものとするのが好適であり、更に好ましくは100〜150kg/cm2とするのがよい。
可動ノズル10を直進ノズルとする場合を挙例すると、孔径は0.9〜1.3mmとし、5〜14リットル/分の流量に設定するのが好適であった。これらの数値は、搬送装置2の搬送速度と関係し、例えば被洗浄体Wの処理能力が600〜1200個/時間となるように搬送装置2を駆動させる場合には孔径0.9mmを基準として考えればよいし、2000〜2300個/時間の高速処理とさせる場合には孔径1.2〜1.3mmとすればよいことになる。
【0024】
繰り返し述べるが、このラベル除去装置3において重要な点は、高圧水を吹き付け始める時点で、ラベルLが未だ乾燥状態にあるということである。
洗浄装置4は、ラベル除去装置3によってラベルLが除去された後の被洗浄体Wに対して洗浄水(水に限定されず、温水やスチーム、洗剤などをも含むものとする)を吹き付け、丸洗い的に洗浄するための装置である。
そのため図6に示すように、この洗浄装置4は、搬送装置2上を搬送される被洗浄体Wに対し、その全周を取り囲むようなかたちで複数のノズル11を有したものとなっており、被洗浄体Wの4側面全面を同時に洗浄可能になっている。
【0025】
本実施形態では、上記したように被洗浄体Wがケースであり、しかもラベル除去装置3を通後直後であってケース開口部を搬送方向の後側へ向けた起立姿勢となったままであるので、この洗浄装置4では、ケースとしての4側面に洗浄水が吹き付けられることになる。必要に応じて開口内面に吹き付けるための別途洗浄ノズルを設けてもよい。
これにより、殊に被洗浄体Wは、それまでラベルLが貼付されていた面を重点的に洗浄されることになる。
【0026】
この洗浄装置4で用いるノズル11は固定されたものとすればよいが、可動型とすることも可能であり、可動型とする場合には例えば図5に示したような旋回型を採用するのが好適である。
洗浄水の水圧は2〜4kg/cm2の比較的低圧乃至常圧とすればよい。
灌水装置5は、洗浄装置4によって洗浄された被洗浄体Wに対して濯ぎ水(水や温水)を吹き付けるための装置である。
この灌水装置5における基本的な構成は、図6に示した洗浄装置4と同じにすることが可能である。
【0027】
すなわち、搬送装置2上を搬送される被洗浄体Wに対し、その全周を取り囲むようなかたちで複数のノズル12を有したものとなっており、被洗浄体Wの4側面全面を同時に灌水可能になっている。必要に応じてケース開口内(ケース内部)を洗浄する噴射ノズルを設けてもよい点も、洗浄装置4の場合と同様である。なお、本実施形態では、上記したようにこの灌水装置5と洗浄装置4との間に反転装置が設けられ、被洗浄体Wが平置き姿勢へ変換された後に、この灌水装置5へ被洗浄体Wが搬入されるようになっている。
【0028】
そのため、この灌水装置5では、ケースとしての2側面及び底面と開口内に吹き付けるための別途洗浄ノズルを設けても良い。
この濯ぎ装置5で用いるノズル12についても、洗浄装置4で用いるノズルと同様なものを用いればよい。
ただ、濯ぎ水の水圧は1〜3kg/cm2と、洗浄装置4よりも一層低く設定すれば足りる。
フードカバー6は、ラベル除去装置3においては高圧水を、また洗浄装置4においては洗浄水を、更に灌水装置5においては濯ぎ水を、それぞれ飛散防止するためのものである。
【0029】
殊に、ラベル除去装置3に対応して設けられるフードカバー6については、その内面にフッ素系樹脂による汚損防止層が設けられており、被洗浄体Wから除去されたラベルLをはじめ、汚れなどがフードカバー6内に付着し難くし、また清掃しやすくしてある。
このような汚損防止層は、フッ素樹脂の塗着やフッ素樹脂性シートの貼り付けなどによって設けることができる。
本実施形態では、上記したように洗浄装置4と灌水装置5との間に反転装置(図示略)を設けるものとしたが、このような反転装置を設ける場合には、そのすぐ下流側となる搬送装置2上にメンテナンススペースを確保して、反転装置のトラブル調整用とするのが好適である。
【0030】
このような構成の本発明に係る洗浄回生装置1では、搬送装置2によって搬送される被洗浄体Wは、まず最初にラベル除去装置3によって高圧水が吹き付けられ、この段階で未だ乾燥状態にあるラベルLに対して直接且つ一気に高圧水による剥離作用が加えられる。
そのため、この乾燥状態のラベルLは、形状的に十分な強度を有したまま一気に、被洗浄体Wから確実且つ綺麗に除去され、剥がれ残しは生じない。
そして、ラベルLが綺麗に除去された後の被洗浄体Wは、洗浄装置4により洗浄され、必要に応じて灌水装置5によって濯がれ、また乾燥装置(図示略)によって乾燥される(又は水滴の吹き飛ばし除去がなされる)。
【0031】
ところで、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。
例えば、被洗浄体Wはケースであることが限定されるものではない。
【0032】
【発明の効果】
以上説明したところから明らかなように、本発明に係る被洗浄体の洗浄回生装置では、被洗浄体をノズルから噴射した洗浄水で洗浄して再利用に供するに際して、被洗浄体に貼付された紙製のラベルを確実且つ綺麗に剥がすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る洗浄回生装置を概略的に示した側面図である。
【図2】ラベル除去装置を示した斜視図である。
【図3】ラベル除去装置において左右の可動ノズルが設けられた状態を示した平面図である。
【図4】可動ノズルにおける動作状況の別例を被洗浄体を正面において説明した図である。
【図5】可動ノズルにおける動作状況の更に別例をノズル端側から説明した図である。
【図6】洗浄装置(及び灌水装置)の一例を示した斜視図である。
【符号の説明】
1 洗浄回生装置
2 搬送装置
3 ラベル除去装置
4 洗浄装置
6 フードカバー
10 可動ノズル
L ラベル
W 被洗浄体
【発明の属する技術分野】
本発明は、被洗浄体の洗浄回生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、プラスチック製や剛製のケース等の被洗浄体をノズルから噴射した洗浄水で洗浄して再利用に供する装置は公知であり(例えば特許文献1参照)、またこの洗浄時に、被洗浄体に貼付されている古いラベルを剥離する装置も提案されている(例えば特許文献2や特許文献3参照)。
これらの洗浄装置は、いずれも、被洗浄体を帯ベルトコンベア等の搬送装置によって搬送しつつ洗浄を行うようになっており、中には(特許文献3)、被洗浄体全体を丸洗いする高圧温水シャワーと、ラベル剥離用回転ノズルと、濯ぎ用の清水シャワーと、乾燥手段とが、搬送装置による搬送方向に沿ってこの順番で設けられた構成となったものもある。
【0003】
【特許文献1】
特開平6−79249号公報
【特許文献2】
特開平11−197620号公報
【特許文献3】
特開平6−198264号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来の各種洗浄装置では、ラベルが紙製である場合に、ラベルを完全に剥離できないことがたびたび起こるということがあった。
その理由を分析した結果、ラベルが濡れると水膨れ状態からブヨブヨになり、ラベルとしての形状を保つ強度が極端に低下した脆い状態となるが、この状態で洗浄水が吹き付けられると、洗浄水の直撃を受けた部分だけが剥がれ、それ以外では剥がれ難くくなるためということが判った。
【0005】
むしろ、従来の各種洗浄装置は、このようにラベルに十分に水を含ませることによってラベルが脆くなるのを積極的に期待し、その状態としてから剥ぎ取ることをその基本原理としていた、という節がある。
例えば、特許文献3では、ラベル剥離用回転ノズルからラベルへ洗浄水を吹き付けるよりも先に、高圧温水シャワーによって被洗浄体を丸洗いするということを行っており、この丸洗い時に必然的にラベルが水濡れすることを期待していると言うことができるのである。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、被洗浄体をノズルから噴射した洗浄水で洗浄して再利用に供するに際して、被洗浄体に貼付された紙製のラベルを確実且つ綺麗に剥がすことができるようにした被洗浄体の洗浄回生装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明は次の手段を講じた。
即ち、本発明に係る被洗浄体の洗浄回生装置1は、搬送装置2とラベル除去装置3と洗浄装置4とを有している。
搬送装置2は、ラベルLが乾燥している状態の被洗浄体Wを搬送するための装置である。
ラベル除去装置3は、搬送装置2上を搬送される被洗浄体Wに対して未だ乾燥状態にあるラベルLの貼付位置へ向けて一気に高圧水を吹き付けるための装置である。
【0008】
洗浄装置4は、ラベル除去装置3によってラベルLが除去された被洗浄体Wを洗浄するための装置である。
また上記搬送装置2には、ラベル除去装置3や洗浄装置4に各対応して被洗浄体Wのまわりを囲むフードカバー6が設けられている。
このような構成の洗浄回生装置1であると、搬送装置2によって搬送される被洗浄体Wは、まず最初にラベル除去装置3によって高圧水が吹き付けられる状態となる。すなわち、この段階で被洗浄体Wは未だ濡れておらず、従って当然に、ラベルLも乾燥したままである。
【0009】
このように乾燥状態のラベルLは、水を含んでいないことから形状的に十分な強度を有している。すなわち、ラベルLに対して高圧水を吹き付けることによりラベルLに生じる振動は、ラベルL(紙)の強度が存在するなかでラベルL全面積へと広がり、これに伴う剥離作用がラベルL全体に満遍なく且つ十分に伝わるようになる。
そのため、ラベル除去装置3がこの乾燥状態のラベルLに対して高圧水を吹き付けたとき、ラベルLは剥がれ残しを生じず、一気に、被洗浄体Wから確実且つ綺麗に除去されることになる。
【0010】
このようにラベルLが除去された後の被洗浄体Wは、洗浄装置4により洗浄されることになる。また、必要に応じてその後、灌水装置5によって濯がれ、乾燥装置によって乾燥されるものとすればよい。
このことから明らかなように、本発明ではラベルLが乾燥状態にあるときにラベルL自体が持つ強度を利用して一気に剥離させるものであるのに対し、従来の洗浄装置では上記したようにラベルLを水膨れさせてブヨブヨにし、このとき脆くなる現象を利用して剥離させるものと言えるから、両者において採用した技術思想は全く別異であり、従って両者の構成も漫然と看過することによって似た印象を受けるとしても全く別異であることが明白である。
【0011】
なお、本発明においてラベルLは紙製であることを限定するものであるが、この紙製のラベルLとしては、紙の表面に樹脂コーティングをしたものや薄膜のフィルムをラミネートしたもの等も含むものとする。
ところで、上記したラベル除去装置3は、被洗浄体Wに貼付状態にあるラベルLに対して相互間距離を変動させつつ高圧水を噴射可能な可動ノズル10を有したものとするのが一層好適である。更にケースによってラベル付着側面が2側面、3側面、4側面など色々の場合が考えられるが必要に応じて高圧水を噴射可能な可動ノズル10を対象側面に合わせて配置することができる。例えば4側面が必要な場合は、高圧噴射ノズルを4側面に配置しても良いし、メンテなどを考えると2側面を2回、ケースの向きを変更して行うことも考えられる。
【0012】
このようにすることで、ラベルLに対して確実に高圧水を吹き付けることができ、またノズル移動に伴う脈動や衝撃を与えて剥離作用を最大限に高めさせることができる。
ラベル除去装置3において、高圧水は50kg/cm2を超えるものとするのが好適であり、更に好ましくは100〜150kg/cm2とすればよい。
フードカバー6としては、少なくともラベル除去装置3に対応する部分の内面に、フッ素系樹脂による汚損防止層を設けるのが好ましい。
【0013】
この汚損防止層は、被洗浄体Wから除去されたラベルLをはじめ、汚れなどがフードカバー6内に付着し難くし、また清掃しやすくするものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づき説明する。
図1は、本発明に係る被洗浄体Wの洗浄回生装置1における一実施形態を示している。
この洗浄回生装置1は、搬送装置2とラベル除去装置3と洗浄装置4とを有している。またこの洗浄回生装置1は、必要に応じて灌水装置5を有しており、更に乾燥装置(図示略)を付設することもできる。
【0015】
これら搬送装置2、ラベル除去装置3、洗浄装置4、灌水装置5(及び乾燥装置等)の配置関係は、搬送装置2をベースとして、その搬送方向(図1の右側から左側へ向く方向とする)の上流側から下流側へ向けてラベル除去装置3、洗浄装置4、灌水装置5(及び乾燥装置等)がこの順番で並ぶ配置となっている。
そして、これらラベル除去装置3、洗浄装置4及び灌水装置5のそれぞれに対応してフードカバー6が設けられている。
搬送装置2はベルトコンベアやローラコンベア或いは無端状チェーン等であって、プラスチック製剛性ケース等の被洗浄体Wを搬送可能になっている。この搬送装置2によって搬送される被洗浄体Wは、その外周面の複数側面に紙製のラベルLが貼付されたものである。
【0016】
また、この搬送装置2に対して被洗浄体Wが搬入される時点で、この被洗浄体Wは、ラベルLを含めて未だ乾燥した状態にあることが重要とされている。
なお、本実施形態において、この搬送装置2はその搬送方向の中途部で分断され、上流側部分2A(図1右側)が高く下流側部分2B(同左側)が低くなるように段差をもって配置されたものとしてある。これはこの段差位置を利用して下流側部分2Bの最上流端へ、被洗浄体Wの搬送姿勢を反転させるための装置(図示略)を設置するのに適させるためである。
【0017】
このような反転装置が必要とされる理由は、例えば図2に示すように本実施形態において被洗浄体Wはケースとしてあり、この被洗浄体Wには、ケース開口部を上方へ向けた平置き状態(図2中の二点鎖線参照)としたときの3側面にラベルLが貼付されたものとなっていることに由来する。
すなわち、この被洗浄体Wにおいて、3側面に貼付されたラベルLをラベル除去装置3にて一気に剥がすためには、被洗浄体Wを一旦はケース開口部が搬送方向の後側(又は前側)を向くように起立姿勢(図2中の実線参照)にするのが好適となる。そこで搬送装置2の搬入部分又はそれより更に上流部に第1の反転装置(図示略)を設けておくことになる。
【0018】
しかしながら、このような起立姿勢で搬送される被洗浄体Wは、ラベルLを剥離除去した後には、次に洗浄装置4又は灌水装置5を通過時にその全体を丸洗いする必要があり、そのために被洗浄体Wを元の平置き姿勢に戻す必要が生じることになる。
そのために、ラベル除去装置3と洗浄装置4又は灌水装置5との間(この位置が上記した「下流側部分2Bの最上流端」に相当する)に第二の反転装置(図示略)を設ける必要があるというわけである。
【0019】
これらのことは、被洗浄体Wに対してどの面にラベルLが貼付されているかによって事情が異なってくるので、上記した第一、第二の反転装置を必要とするか否かもその事情によるし、これによって当然に、搬送装置2において段差を必要とするか否かも変わってくる。
ラベル除去装置3は、搬送装置2上を搬送される被洗浄体Wに対して、ラベルLの貼付位置へ向けて一気に高圧水(水に限定されず、温水やスチーム、洗剤、糊溶かし液などをも含むものとする)を吹き付けるための装置である。
【0020】
図2に示すように、このラベル除去装置3は、被洗浄体WのラベルLが貼付された面に対し、各面に少なくとも各1本宛の割り当てとなるように、可動ノズル10が設けられたものである。
本実施形態では、上記したように、被洗浄体Wにはその外周の3側面にラベルLが貼付されているので、可動ノズル10も、この3側面に対応して搬送装置2の上方と両脇との3カ所に配置されたものとしている。また被洗浄体Wの各面ごとにそれぞれ2本ずつ、可動ノズル10が設けられたものとしている。即ち、全部で3組6本の可動ノズル10が設けられていることになる。
【0021】
しかし、これらはラベルLの大きさをはじめとして、被洗浄体Wの形状、被洗浄体Wの各面での貼付箇所やその数、被洗浄体Wにおける貼付面の数などに応じて適宜変更すればよいものである。
更に図3に示すように、本実施形態において被洗浄体Wの搬送方向に対する左右両脇に配される可動ノズル10は、この被洗浄体Wの搬送方向に対し、ノズル端を迎撃方向へ向けるように、ある程度傾けてある。
これら各可動ノズル10は、高圧水の噴出と同時に、ラベルLに対する相互間距離を変動させることができるようになっている。
【0022】
ラベルLに対する相互間距離を変動させる方法としては、この図2に示したようにスイング方式としたり、図4に示すようにラベルLに対して近接離反する方向Xへの往復動としたり、ラベルLに対する平面並行的な方向Yへの往復動としたり、或いは図5に示すようにラベルLに平面並行となる円形軌跡Rに沿った旋回動としたりすればよい。
これら可動ノズル10の駆動は、公知のリンク機構やカム機構を単独、又は適宜組み合わせて採用すればよく、場合によっては流体圧シリンダ等による伸縮駆動をそのまま利用する構造を採用してもよい。
【0023】
また可動ノズル10には、直進ノズルの他、扇形ノズル(ノズル端が扇形に広がったもの)を採用することもできる。
高圧水の水圧は、50kg/cm2を超えるものとするのが好適であり、更に好ましくは100〜150kg/cm2とするのがよい。
可動ノズル10を直進ノズルとする場合を挙例すると、孔径は0.9〜1.3mmとし、5〜14リットル/分の流量に設定するのが好適であった。これらの数値は、搬送装置2の搬送速度と関係し、例えば被洗浄体Wの処理能力が600〜1200個/時間となるように搬送装置2を駆動させる場合には孔径0.9mmを基準として考えればよいし、2000〜2300個/時間の高速処理とさせる場合には孔径1.2〜1.3mmとすればよいことになる。
【0024】
繰り返し述べるが、このラベル除去装置3において重要な点は、高圧水を吹き付け始める時点で、ラベルLが未だ乾燥状態にあるということである。
洗浄装置4は、ラベル除去装置3によってラベルLが除去された後の被洗浄体Wに対して洗浄水(水に限定されず、温水やスチーム、洗剤などをも含むものとする)を吹き付け、丸洗い的に洗浄するための装置である。
そのため図6に示すように、この洗浄装置4は、搬送装置2上を搬送される被洗浄体Wに対し、その全周を取り囲むようなかたちで複数のノズル11を有したものとなっており、被洗浄体Wの4側面全面を同時に洗浄可能になっている。
【0025】
本実施形態では、上記したように被洗浄体Wがケースであり、しかもラベル除去装置3を通後直後であってケース開口部を搬送方向の後側へ向けた起立姿勢となったままであるので、この洗浄装置4では、ケースとしての4側面に洗浄水が吹き付けられることになる。必要に応じて開口内面に吹き付けるための別途洗浄ノズルを設けてもよい。
これにより、殊に被洗浄体Wは、それまでラベルLが貼付されていた面を重点的に洗浄されることになる。
【0026】
この洗浄装置4で用いるノズル11は固定されたものとすればよいが、可動型とすることも可能であり、可動型とする場合には例えば図5に示したような旋回型を採用するのが好適である。
洗浄水の水圧は2〜4kg/cm2の比較的低圧乃至常圧とすればよい。
灌水装置5は、洗浄装置4によって洗浄された被洗浄体Wに対して濯ぎ水(水や温水)を吹き付けるための装置である。
この灌水装置5における基本的な構成は、図6に示した洗浄装置4と同じにすることが可能である。
【0027】
すなわち、搬送装置2上を搬送される被洗浄体Wに対し、その全周を取り囲むようなかたちで複数のノズル12を有したものとなっており、被洗浄体Wの4側面全面を同時に灌水可能になっている。必要に応じてケース開口内(ケース内部)を洗浄する噴射ノズルを設けてもよい点も、洗浄装置4の場合と同様である。なお、本実施形態では、上記したようにこの灌水装置5と洗浄装置4との間に反転装置が設けられ、被洗浄体Wが平置き姿勢へ変換された後に、この灌水装置5へ被洗浄体Wが搬入されるようになっている。
【0028】
そのため、この灌水装置5では、ケースとしての2側面及び底面と開口内に吹き付けるための別途洗浄ノズルを設けても良い。
この濯ぎ装置5で用いるノズル12についても、洗浄装置4で用いるノズルと同様なものを用いればよい。
ただ、濯ぎ水の水圧は1〜3kg/cm2と、洗浄装置4よりも一層低く設定すれば足りる。
フードカバー6は、ラベル除去装置3においては高圧水を、また洗浄装置4においては洗浄水を、更に灌水装置5においては濯ぎ水を、それぞれ飛散防止するためのものである。
【0029】
殊に、ラベル除去装置3に対応して設けられるフードカバー6については、その内面にフッ素系樹脂による汚損防止層が設けられており、被洗浄体Wから除去されたラベルLをはじめ、汚れなどがフードカバー6内に付着し難くし、また清掃しやすくしてある。
このような汚損防止層は、フッ素樹脂の塗着やフッ素樹脂性シートの貼り付けなどによって設けることができる。
本実施形態では、上記したように洗浄装置4と灌水装置5との間に反転装置(図示略)を設けるものとしたが、このような反転装置を設ける場合には、そのすぐ下流側となる搬送装置2上にメンテナンススペースを確保して、反転装置のトラブル調整用とするのが好適である。
【0030】
このような構成の本発明に係る洗浄回生装置1では、搬送装置2によって搬送される被洗浄体Wは、まず最初にラベル除去装置3によって高圧水が吹き付けられ、この段階で未だ乾燥状態にあるラベルLに対して直接且つ一気に高圧水による剥離作用が加えられる。
そのため、この乾燥状態のラベルLは、形状的に十分な強度を有したまま一気に、被洗浄体Wから確実且つ綺麗に除去され、剥がれ残しは生じない。
そして、ラベルLが綺麗に除去された後の被洗浄体Wは、洗浄装置4により洗浄され、必要に応じて灌水装置5によって濯がれ、また乾燥装置(図示略)によって乾燥される(又は水滴の吹き飛ばし除去がなされる)。
【0031】
ところで、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。
例えば、被洗浄体Wはケースであることが限定されるものではない。
【0032】
【発明の効果】
以上説明したところから明らかなように、本発明に係る被洗浄体の洗浄回生装置では、被洗浄体をノズルから噴射した洗浄水で洗浄して再利用に供するに際して、被洗浄体に貼付された紙製のラベルを確実且つ綺麗に剥がすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る洗浄回生装置を概略的に示した側面図である。
【図2】ラベル除去装置を示した斜視図である。
【図3】ラベル除去装置において左右の可動ノズルが設けられた状態を示した平面図である。
【図4】可動ノズルにおける動作状況の別例を被洗浄体を正面において説明した図である。
【図5】可動ノズルにおける動作状況の更に別例をノズル端側から説明した図である。
【図6】洗浄装置(及び灌水装置)の一例を示した斜視図である。
【符号の説明】
1 洗浄回生装置
2 搬送装置
3 ラベル除去装置
4 洗浄装置
6 フードカバー
10 可動ノズル
L ラベル
W 被洗浄体
Claims (5)
- 紙製のラベル(L)が貼付された被洗浄体(W)からラベル(L)を剥がし洗浄する装置であって、
ラベル(L)が乾燥している状態の被洗浄体(W)を搬送する搬送装置(2)と、この搬送装置(2)上を搬送される被洗浄体(W)に対して未だ乾燥状態にあるラベル(L)の貼付位置へ向けて一気に高圧水を吹き付けるラベル除去装置(3)と、このラベル除去装置(3)によってラベル(L)が除去された被洗浄体(W)を洗浄する洗浄装置(4)とを有し、上記搬送装置(2)にはこれらラベル除去装置(3)や洗浄装置(4)に対応して被洗浄体(W)のまわりを囲むフードカバー(6)が設けられていることを特徴とする被洗浄体の洗浄回生装置。 - 前記ラベル除去装置(3)は、被洗浄体(W)に貼付状態にあるラベル(L)に対して相互間距離を変動させつつ高圧水を噴射可能な可動ノズル(10)を有していることを特徴とする請求項1記載の被洗浄体の洗浄回生装置。
- 前記ラベル除去装置(3)において、高圧水は50kg/cm2を超えるものとされていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の被洗浄体の洗浄回生装置。
- 前記ラベル除去装置(3)において、高圧水は100〜150kg/cm2とされているいることを特徴とする請求項3記載の被洗浄体の洗浄回生装置。
- 前記フードカバー(6)のうち少なくともラベル除去装置(3)に対応するものには、その内面にフッ素系樹脂による汚損防止層が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の被洗浄体の洗浄回生装置。
Priority Applications (1)
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JP2002357149A JP2004188276A (ja) | 2002-12-09 | 2002-12-09 | 被洗浄体の洗浄回生装置 |
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JP2002357149A JP2004188276A (ja) | 2002-12-09 | 2002-12-09 | 被洗浄体の洗浄回生装置 |
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Cited By (2)
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JP2006289223A (ja) * | 2005-04-08 | 2006-10-26 | Yuki Seisakusho:Kk | ケースのラベル剥離装置 |
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-
2002
- 2002-12-09 JP JP2002357149A patent/JP2004188276A/ja active Pending
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JP4548599B2 (ja) * | 2005-04-08 | 2010-09-22 | 株式会社Ihi回転機械 | ケースのラベル剥離装置 |
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