JP2004188257A - シルト・水分除去装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】搬送される骨材に含まれる余分なシルトおよび水分を除去でき、ひいては高品質のモルタルまたはコンクリートの施工を可能とするシルト・水分除去装置を提供する。
【解決手段】モルタルMまたはコンクリートを構成する骨材1を搬送する搬送流路8a中に設けられるシルト・水分除去装置11であって、前記搬送流路8aの一部を構成し、切り欠き部分13aを有する管体13と、前記切り欠き部分13aを密閉するように前記管体13の外面側に配置される貯留体14と、この貯留体14の内外に連通する排出流路15と、この排出流路15中に設けられる開閉弁16とを備えた。
【選択図】 図1
【解決手段】モルタルMまたはコンクリートを構成する骨材1を搬送する搬送流路8a中に設けられるシルト・水分除去装置11であって、前記搬送流路8aの一部を構成し、切り欠き部分13aを有する管体13と、前記切り欠き部分13aを密閉するように前記管体13の外面側に配置される貯留体14と、この貯留体14の内外に連通する排出流路15と、この排出流路15中に設けられる開閉弁16とを備えた。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、モルタル材料やコンクリート材料中に含まれるシルト・水分を除去するためのシルト・水分除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】特開2001−248164号公報
高所法面に予め形成された型枠に対してモルタルまたはコンクリートを吹付けて格子状の法枠を形成する際、水と、セメントと、骨材とを事前に混練させて吹付け材料を形成し、搬送管を用いて前記吹付け材料を圧送する旧来のモルタルまたはコンクリート吹付け装置では、搬送管内を通る前記吹付け材料の圧送抵抗が非常に大きく、思うような吹付け材料の吐出量(圧)を得ることができず、そのため、高所の吹付施工や粒径の大きな骨材を用いた吹付施工が困難あるいは不可能であった。
【0003】
そこで、本出願人は、より高所の吹付施工やより大きな骨材を用いた吹付施工を効率よく行うために、上記特許文献1に示すような、モルタルまたはコンクリートを構成するセメントミルクおよび骨材を別々に圧送する別圧送方式吹付け装置を開発中である。
【0004】
上記別圧送方式吹付け装置は、例えば骨材としての砂を圧縮エアによって400m程度の長さの搬送管中を移動させ、吹付けノズルの直前〜手前10m程度の所でセメントミルクと混ぜることによりモルタルまたはコンクリートを得るようにし、命綱によって支えられた作業者が前記吹付けノズルを持ちながら前記型枠に対してモルタルまたはコンクリートを吹付けることにより、格子状の法枠を形成するというものである。
【0005】
上記別圧送吹き付け装置によれば、吹付けノズルの手前付近まで、セメントミルクおよび骨材を別々に圧送することから、前記搬送管内における骨材の圧送抵抗が小さくなるため、吐出量(圧)をより大きくすることができ、高い位置へのモルタルまたはコンクリートの吹き付け施工や、粒径の大きい骨材を用いた吹き付け施工が可能となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
そして、本発明者らは、骨材に水を添加することで、前記骨材圧送の効率を上げることができるという知見を得てこれを実施していたところ、この水の添加により、モルタル中またはコンクリート中の水分が過大になる傾向がみられた。この水分の過大が顕著になると、モルタルまたはコンクリートの品質に悪影響を及ぼし、モルタルまたはコンクリートの強度低下や、クラックの発生を誘発することがわかった。
【0007】
また、最近、モルタルまたはコンクリート吹付けに使用される骨材の品質が悪化し、微粒のシルトをたくさん含むものが多く、このシルトもモルタルまたはコンクリートの品質を低下させることとなっていた。
【0008】
この発明は、上述の事柄に留意してなされたもので、その目的は、搬送される骨材に含まれる余分なシルトおよび水分を除去でき、ひいては高品質のモルタルまたはコンクリートの施工を可能とするシルト・水分除去装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のシルト・水分除去装置は、モルタルまたはコンクリートを構成する骨材を搬送する搬送流路中に設けられるシルト・水分除去装置であって、前記搬送流路の一部を構成し、切り欠き部分を有する管体と、前記切り欠き部分を密閉するように前記管体の外面側に配置される貯留体と、この貯留体の内外に連通する排出流路と、この排出流路中に設けられる開閉弁とを備えた(請求項1)。
【0010】
また、モルタルまたはコンクリートを構成する骨材を搬送する搬送流路中に設けられるシルト・水分除去装置であって、前記搬送流路の一部を構成し、切り欠き部分を有する管体と、前記切り欠き部分を覆うように前記管体の外面側に配置されるケーシングと、このケーシングの内外に連通する排出流路と、この排出流路中に設けられる開閉弁とを備えたとしてもよい(請求項2)。
【0011】
さらに、前記切り欠き部分が管体の一側部に形成されており、また、前記管体の内壁に沿って凹溝または凸条からなるガイドが形成されており、前記ガイドは、下流端が前記切り欠き部分の付近または切り欠き部分に連なる位置にあるとともに、上流側ほど管体の他側部に近い位置にあるような傾斜を有しているのが好ましい(請求項3)。
【0012】
上記の構成からなる本発明によれば、搬送される骨材に含まれる余分なシルトおよび水分を除去でき、ひいては高品質のモルタルまたはコンクリートの施工を可能とするシルト・水分除去装置を提供することが可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施例に係るシルト・水分除去装置(以下、除去装置という)11が設けられるモルタルまたはコンクリート吹付け装置(以下、吹付け装置という)Dの構成を概略的に示す説明図、図2は、前記吹付け装置Dの要部の構成を概略的に示す説明図である。
吹付け装置Dは、骨材(モルタルMの場合は砂(細骨材)、コンクリートの場合は前記砂および砕石(粗骨材))1を供給する骨材供給手段としての骨材圧送機2と、この骨材圧送機2に接続された圧搾空気導入手段としてのエアコンプレッサー3と、セメント4および水5を混合してなるセメントミルク6を送出するセメントミルク送出手段としての圧送用ポンプ(例えば、ピストン式ポンプ,スクイズ式ポンプ)7と、前記骨材圧送機2の下流側に接続され、その途中部分に、前記骨材1にセメントミルク6を添加(混合)するためのセメントミルク導入部9が設けられた前記骨材1およびセメントミルク6を搬送するための搬送路8と、前記圧送用ポンプ7の下流側にその上流端が接続され、前記セメントミルク導入部9にその下流端が接続されるセメントミルク送出管10と、搬送路8中における前記セメントミルク導入部9よりも上流側の位置に設けられ、搬送路8の内部を流れるシルトS・水分Wを除去するための除去装置11とを備えている。
【0014】
前記吹付け装置Dは、前記骨材1とセメントミルク6とを別圧送し、前記搬送路8の下流部からの吹き付けを行う寸前にて両者1,6を混合する別圧送タイプのものである。
【0015】
前記骨材圧送機2は、前記骨材1およびこの骨材1に添加される水分Wを、前記エアコンプレッサー3から供給される圧搾空気(圧縮エアまたは高圧エアともいう)とともに下流側へと吐出するものであり、上記のように吐出された骨材1は水分Wとともに、前記搬送路8内に導出され、前記高圧エアにより搬送路8の下流側へと送られることとなる。
【0016】
前記搬送路8は、上流側から順に、前記骨材圧送機2に接続され、途中(下流部)に前記除去装置11が設けられた骨材搬送用の搬送流路を構成する搬送ホース8aと、前記セメントミルク導入部9と、このセメントミルク導入部9に接続され、前記搬送ホース8aからの骨材1およびこの骨材1に対して前記セメントミルク導入部9において添加(混合)されたセメントミルク6を下流側へと搬送するための吹付け材料搬送用の搬送流路を構成する搬送ホース8bと、この搬送ホース8bの下流端に設けられ、混合された状態の骨材1およびセメントミルク6を吐出するためのノズル部12とを備えている。
【0017】
前記搬送ホース8a,8bはそれぞれ、例えば、20m程度の複数の可撓性を有するホースを連結してなり、両者8a,8bを合わせて100m程度の長さとなるように構成されているが、最大600m程度まで搬送可能である。また、前記搬送ホース8a,8bとして、例えば、通常のモルタルまたはコンクリート吹付け用のホースを使用することが可能である。
【0018】
さらに、前記搬送ホース8bの長さ(すなわち、前記搬送路8において、前記セメントミルク導入部9からノズル部12までの距離)は、骨材1とセメントミルク6とが十分混合されるのに必要な長さとなっており、例えば、1〜20m(好ましくは約3〜10m)となるように構成されている。
【0019】
前記セメントミルク導入部9は、前記搬送路8(搬送ホース8a)内を流れてきた骨材1に、セメントミルク送出管10内を流れてきたセメントミルク6を混合するためのものであり、前記搬送ホース8aの途中に割り込む状態で配置され、ほぼ筒状をしている。なお、前記セメントミルク導入部9は、例えば、アルミニウムなどの金属から形成されている。
【0020】
詳しくは、前記セメントミルク導入部9には、下流側ほど内径の大きくなるテーパ状部分9aと、下流側ほど内径の小さくなるテーパ状部分9bとが上流側から順に形成されている。なお、図2に示すように、本実施例におけるセメントミルク導入部9は、上流端および下流端の内径が搬送路8(搬送ホース8a)を形成する管体の内径とほぼ同じとなっており、かつ上流端と下流端との間には、上流端および下流端よりも内径が小さくなる部分が形成されないように構成されている。
【0021】
そして、前記セメントミルク導入部9の下流側ほど内径の大きくなるテーパ状部分9aに対して、前記セメントミルク送出管10の下流端部が接続される。そして、前記セメントミルク送出管10の下流端部のセメントミルク導入部9内(テーパ状部分9a内)への突出量を抑えることにより、搬送路8(セメントミルク導入部9)内を搬送される骨材1がセメントミルク送出管10の下流端部に直接当たりにくくなり、その磨耗を防止できることから、長期間の連続搬送を実現することが可能となる。
【0022】
また、上述したように、前記セメントミルク導入部9の下流側ほど内径の大きくなるテーパ状部分9aに対して、前記セメントミルク送出管10の下流端部を接続してあることから、前記セメントミルク送出管10の下流端部からのセメントミルク6を、セメントミルク導入部9(テーパ状部分9a)の内壁に沿うように導出することにより、セメントミルク送出管10からセメントミルク導入部9内へと導入されたセメントミルク6が、骨材1を搬送するために搬送路8(セメントミルク導入部9)内を流れている前記圧搾空気の抵抗となることを極力抑えることが可能となり、これにより、前記セメントミルク送出管10からのセメントミルク6が、前記圧搾空気の搬送力を低下させ、搬送路8内において閉塞を生じさせるということも防止できる。
【0023】
さらに、前記セメントミルク導入部9では、その内径が搬送路8の内径とほぼ同一かまたはそれよりも大きいことから、骨材1が衝突することによる内面の磨耗が軽減されることとなっている。なお、前記セメントミルク導入部9の内面を耐磨耗性ゴムや合成樹脂でライニングすることが、骨材1による磨耗をさらに軽減する上で好ましい。
【0024】
ここで、前記セメントミルク導入部9において、セメントミルク6および骨材1を混合することによって、モルタルM(またはコンクリート)を形成するのであり、このモルタルMとしては、セメント4,骨材(砂)1,水5と、適宜混和剤を用い、例えば、セメント:骨材(砂):水=1:4:0.45〜0.6の重量配合比を持ったものが望ましい。コンクリートの場合は、上記砂の一部を適宜砕石におきかえる。
【0025】
前記セメントミルク送出管10は、その内径が例えば1〜3cm程度となるように形成されており、また、下流部には、セメントミルク6のセメントミルク導入部9内への導入を行う状態と停止する状態とに切り換えるための開閉弁10aが設けられている。なお、セメントミルク導入部9(テーパ状部分9a)に対するセメントミルク送出管10の接続は、セメントミルク導入部9(テーパ状部分9a)の周方向のいずれの側から行ってもよいのであり、例えば、図1に示すように、セメントミルク導入部9(テーパ状部分9a)の上側から行ってもよいし、図2に示すように、セメントミルク導入部9(テーパ状部分9a)の下側から行ってもよいし、図示しないが、セメントミルク導入部9(テーパ状部分9a)の横(左右)側から行ってもよい。
【0026】
図3は、前記除去装置11の構成を概略的に示す斜視図である。
前記除去装置11は、搬送路8(搬送ホース8a)における前記セメントミルク導入部9よりもすぐ上流側の位置に設けられており、図2および図3に示すように、前記搬送路8(搬送ホース8a)の一部を構成し、切り欠き部分13aを有する管体13と、前記切り欠き部分13aを密閉する状態で覆うように前記管体13の外面側に配置される貯留体としてのケーシング14と、このケーシング14の内外に連通する排出流路15と、この排出流路15中に設けられる開閉弁16とを備えている。
【0027】
前記管体13は、例えば、アルミニウムなどの金属からなり、ほぼ円筒状をしているとともに、その一側部に、前記切り欠き部分13aが形成されている。
【0028】
前記切り欠き部分13aは、管体13内を流れる余分な水分WおよびシルトSを排出するための排出口となるものであり、前記管体13の側壁を貫通する貫通孔として、管体13の下流部分に形成されている。また、前記切り欠き部分13aは、管体13内を流れる骨材1を排出し難い大きさ・形状(例えば、径が1〜3cmの円形状や、骨材1の流れる方向における幅が1〜3cmである矩形状)を有するように構成されている。
【0029】
また、前記管体13には、その内壁に沿って図4(A),(B)に示すような凹溝(例えば、幅および深さがそれぞれ5〜10mm程度の凹溝)または凸条(例えば、幅が3〜5mm,高さが1〜5mm程度の凸条)からなるガイド13bが形成されている。前記ガイド13bは、その下流端が前記切り欠き部分13aの付近または切り欠き部分13aに連なる位置にあるとともに、その上流側ほど管体13の他側部に近い位置にあるような傾斜を有している。なお、前記ガイド13bは、その傾斜角度が、例えば、骨材1の流れる方向(管体13の軸方向)に対し、縦断面(または側面視)においてほぼ30〜60度となるように構成されている。
【0030】
本実施例における前記ガイド13bは、前記管体13の内壁全周にわたって形成されたほぼ楕円形状をしており、これにより、管体13の内壁に沿って流れてきたシルトSおよび水分Wは、ガイド13bにより確実に前記切り欠き部分13aへと導かれ、管体13の外部へと排出されることとなる。
【0031】
なお、前記搬送路8の長さが100m以上および/または搬送路8の高低差が50m以上となるような場合には、前記ガイド13bとして凸条を管体13内に形成すると、凸条に対する骨材1の抵抗が大きく、ひいては骨材1の閉塞につながるおそれがあるため、このような場合には、前記ガイド13bとしては凸条ではなく凹溝を形成する方が、上記のようなおそれがなく有利である。
【0032】
前記ケーシング14は、断面ほぼ円形状または角形状をしており、前記管体13における切り欠き部分13aを含む一部分の外面全周を密閉した状態で覆うように構成されており、また、前記切り欠き部分13aからケーシング14内に進入してきたシルトS・水分Wをある程度貯留できるように構成されている。そして、前記ケーシング14に覆われることとなる管体13の前記一部分において、前記切り欠き部分13aはその下流部分に位置するように構成されている。
【0033】
前記排出流路15は、前記ケーシング14の底部に連通する状態で設けられている。なお、前記排出流路15は、前記ケーシング14における前記管体13の上流側寄りとなる位置(図3では左側寄りとなる位置)に形成されている。
【0034】
前記開閉弁16は、開状態および閉状態に切り換わり、これにより、前記ケーシング14内に溜まったシルトS・水分Wを排出流路15から外部へと排出する状態および排出流路15を閉塞して前記排出が停止した状態とに切り換わるように構成されている。もちろん、前記排出流路15からシルトS・水分Wの排出を行う場合には、前記排出流路15が下を向くように管体13またはケーシング14を回動させればよい。
【0035】
そして、本実施例では、前記ケーシング14内にシルトS・水分Wがある程度溜まったら、前記開閉弁16を開状態としてそれらの不要物S,Wを排出流路15から外部へと排出し、この排出が完了すれば、前記開閉弁16を閉状態とするようにしてあり、このような構成により、搬送路8(搬送ホース8a)内を流れる圧搾空気が開閉弁16から抜けることにより、除去装置11の下流側における骨材1の搬送力が低下するということを極力抑えることが可能となっている。
【0036】
なお、上記の構成からなる除去装置11において、前記ケーシング14を、管体13の外面に対してその軸まわりに回動可能に取り付けてもよいし、回動不能に固定してもよい。ここで、図3に示すように、前記ケーシング14を断面ほぼ円形状となるように形成した場合には、吹付け作業中に除去装置11が転がることがあるが、管体13内を流れるシルトS・水分Wは、前記ガイド13bによって切り欠き部分13aへと問題なく誘導されることとなる。また、吹付け作業中において、前記切り欠き部分13aが常に上を向くように管体13またはケーシング14を固定した場合には、ケーシング14内により多くシルトS・水分Wを溜めることが可能となり、さらに、前記管体13に、その下流側ほど高い位置にあるような傾斜をつけた場合には、前記切り欠き部分13aが管体13の下流側に設けられていることから、最も多くのシルトS・水分Wをケーシング14内に溜めることが可能となる。
【0037】
次に、上記の構成からなる吹付け装置Dを用いて実施されるモルタルコンクリートの打設方法について説明する。
前記モルタルコンクリートの打設方法は、前記骨材圧送機2およびエアコンプレッサー3と、圧送用ポンプ7とを駆動させ、前記搬送路8の前記ノズル部12を適宜の位置に移動させることにより、実施できる。
【0038】
すなわち、前記骨材圧送機2およびエアコンプレッサー3を駆動することにより、前記骨材1および水分Wは、高圧エアとともに搬送路8(搬送ホース8a)内に送られ、前記除去装置11内へと至る。
【0039】
ここで、前記骨材1および水分Wだけでなく、前記骨材1中に含まれているシルトSが、前記搬送路8(搬送ホース8a)内を流れるのであり、粒径の小さいシルトSと水分Wとは混合され、ヘドロ状となって、搬送路8(搬送ホース8a)の内壁面(主に底壁面)に沿って流れることとなる。そして、前記ヘドロ状のシルトSおよび水分Wは、前記除去装置11内に至った後、凹溝または凸条として形成された前記ガイド13bに出会うと、このガイド13bに沿って流れることとなり、前記切り欠き部分13aから管体13の外部へと導出されることとなる。一方、前記骨材1は、前記ガイド13bに捕まって、前記切り欠き部分13aから外部に導出されるということはなく、除去装置11を素通りするのであり、このように構成された除去装置11を通過した骨材1は、余分な水分WおよびシルトSをほとんど含まない状態となる。
【0040】
そして、前記骨材1は、上記除去装置11を通過した後、前記セメントミルク導入部9内へと至る。
【0041】
一方、前記圧送用ポンプ7を駆動することにより、前記セメントミルク6は、セメントミルク送出管10内に送られ、前記セメントミルク導入部9へと至る。
【0042】
そして、前記セメントミルク6と骨材1とは、互いに混合されつつ、セメントミルク導入部9からさらにその下流側へと向かい、最終的には、骨材1の各粒がしっかりセメントミルク6によりコーティングされ、前記骨材1とセメントミルク6とはムラなく均一に混合された状態となる。
【0043】
上記のようにして、セメントミルク6および骨材1が適宜の割合で混合され、これによって、前記モルタルM(またはコンクリート)が形成され、形成されたモルタルM(またはコンクリート)は、セメントミルク導入部9の下流側の前記ノズル部12からモルタル(またはコンクリート)の打設位置に吐出されるのである。
【0044】
上記実施例では、ケーシング14は、断面ほぼ円形状または角形状をしており、前記管体13における切り欠き部分13aを含む一部分の外面全周を覆うように構成されているが、このような構成に限るものではない。例えば、図4(A)および(B)に示すように、前記ケーシング14を、例えば、断面ほぼ円弧状として、前記管体13における切り欠き部分13aを含む一部分の外面全周ではなく、前記切り欠き部分13aの周辺側のみを密閉する状態で覆うようにタンク型式として構成してもよい。
【0045】
また、図4(A)および(B)に示す除去装置11では、ガイド13bが設けられているが、このような構成に限るものではなく、図5(A)および(B)に示すように、前記ガイド13bを設けなくともよい。この場合には、前記切り欠き部分13bを管体13の下側(例えば、下半分)に形成し、しかも、前記切り欠き部分13bが常時管体13の下側(法面側)にくるように、前記管体13を転がらないように固定することが必要となるが、除去装置11自体はよりシンプルでコンパクトなものとなる。
【0046】
上記実施例では、前記切り欠き部分13aを、前記管体13の一側部の1箇所のみにしか形成していないが、このような構成に限るものではなく、前記切り欠き部分13aを複数箇所に形成してもよいのであり、例えば、図6(A)および(B)に示すように、管体13の全周にわたって間欠的に複数の前記切り欠き部分13a,13a…を設けてもよい。
【0047】
また、前記図6(A)および(B)に示す除去装置11では、前記切り欠き部分13aを、前記管体13の全周にわたって間欠的に形成しているが、このような構成に限るものではなく、図7および図8に示すように、前記切り欠き部分13aを、管体13の全周にわたるスリット(例えば、幅が1〜3cmのスリット)として形成してもよい。
【0048】
上記図6(A),(B)および図7,図8に示す除去装置11ではそれぞれ、前記管体13が転がっても、管体13内のシルトSおよび水分Wは問題なく前記切り欠き部分13aから外部(ケーシング14内)へと導出されることとなる。しかし、いずれの場合にも、上記実施例および第1変形例のときと同様に、前記ケーシング14内に溜まったシルトSおよび水分Wの排出時には、前記排出流路15が下側(法面側)を向くように前記管体13またはケーシング14を固定することが好ましい。
【0049】
また、図9に示すように、上記全ての除去装置11において、前記ケーシング14に、前記排出流路15とは別の開口17と、この開口17を閉栓するキャップ18とを設けるようにしてもよい。すなわち、通常の骨材1の搬送を行う場合には、前記キャップ18により開口17を閉栓しておき、前記ケーシング14内の洗浄が必要となったときには、前記キャップ18を開けて、前記開口17から水や洗浄液などをケーシング14内へと注ぎ込めばよいのであり、これにより、容易にケーシング14内の洗浄を行うことが可能となる。
【0050】
【発明の効果】
上記の構成からなる除去装置11によれば、搬送される骨材に含まれる余分なシルトおよび水分を除去でき、ひいては高品質のモルタルまたはコンクリートの施工を可能となる。
【0051】
すなわち、上記除去装置11では、モルタルまたはコンクリート吹付け用の骨材1に含まれるシルト分および水分を減少させることができ、モルタルまたはコンクリートの品質を向上させることが可能となる。
【0052】
また、前記骨材圧送機2に投入する骨材1に過剰の水分Wを添加して、骨材の圧送を効率良く行いながら、骨材1に含まれる過剰の水分Wを、セメントミルク6に混合する前に除去し、その水分量を自在に調節できるので、出来上がったモルタルまたはコンクリートの品質を確保しながら、施工の効率を上昇させることも可能となる。
【0053】
さらに、劣悪な(シルトSを多く含んでいる)骨材1を使用しても、高品質のモルタルまたはコンクリートを吹付け打設することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るシルト・水分除去装置が設けられるモルタルまたはコンクリート吹付け装置の構成を概略的に示す説明図である。
【図2】上記実施例のモルタルまたはコンクリート吹付け装置の要部の構成を概略的に示す説明図である。
【図3】上記除去装置の構成を概略的に示す斜視図である。
【図4】(A)および(B)は、上記除去装置の第1変形例の構成を概略的に示す斜視図および縦断面図である。
【図5】(A)および(B)は、上記除去装置の第2変形例の構成を概略的に示す斜視図および縦断面図である。
【図6】(A)および(B)は、上記除去装置の第3変形例の構成を概略的に示す斜視図および縦断面図である。
【図7】上記除去装置の第4変形例の構成を概略的に示す斜視図である。
【図8】上記除去装置の第4変形例の構成を概略的に示す説明図である。
【図9】上記実施例における除去装置のさらなる変形例の構成を概略的に示す斜視図である。
【符号の説明】
1…骨材、8a…搬送ホース、11…除去装置、13…管体、13a…切り欠き部分、14…ケーシング、15…排出流路、16…開閉弁、M…モルタル、S…シルト、W…水分。
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、モルタル材料やコンクリート材料中に含まれるシルト・水分を除去するためのシルト・水分除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】特開2001−248164号公報
高所法面に予め形成された型枠に対してモルタルまたはコンクリートを吹付けて格子状の法枠を形成する際、水と、セメントと、骨材とを事前に混練させて吹付け材料を形成し、搬送管を用いて前記吹付け材料を圧送する旧来のモルタルまたはコンクリート吹付け装置では、搬送管内を通る前記吹付け材料の圧送抵抗が非常に大きく、思うような吹付け材料の吐出量(圧)を得ることができず、そのため、高所の吹付施工や粒径の大きな骨材を用いた吹付施工が困難あるいは不可能であった。
【0003】
そこで、本出願人は、より高所の吹付施工やより大きな骨材を用いた吹付施工を効率よく行うために、上記特許文献1に示すような、モルタルまたはコンクリートを構成するセメントミルクおよび骨材を別々に圧送する別圧送方式吹付け装置を開発中である。
【0004】
上記別圧送方式吹付け装置は、例えば骨材としての砂を圧縮エアによって400m程度の長さの搬送管中を移動させ、吹付けノズルの直前〜手前10m程度の所でセメントミルクと混ぜることによりモルタルまたはコンクリートを得るようにし、命綱によって支えられた作業者が前記吹付けノズルを持ちながら前記型枠に対してモルタルまたはコンクリートを吹付けることにより、格子状の法枠を形成するというものである。
【0005】
上記別圧送吹き付け装置によれば、吹付けノズルの手前付近まで、セメントミルクおよび骨材を別々に圧送することから、前記搬送管内における骨材の圧送抵抗が小さくなるため、吐出量(圧)をより大きくすることができ、高い位置へのモルタルまたはコンクリートの吹き付け施工や、粒径の大きい骨材を用いた吹き付け施工が可能となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
そして、本発明者らは、骨材に水を添加することで、前記骨材圧送の効率を上げることができるという知見を得てこれを実施していたところ、この水の添加により、モルタル中またはコンクリート中の水分が過大になる傾向がみられた。この水分の過大が顕著になると、モルタルまたはコンクリートの品質に悪影響を及ぼし、モルタルまたはコンクリートの強度低下や、クラックの発生を誘発することがわかった。
【0007】
また、最近、モルタルまたはコンクリート吹付けに使用される骨材の品質が悪化し、微粒のシルトをたくさん含むものが多く、このシルトもモルタルまたはコンクリートの品質を低下させることとなっていた。
【0008】
この発明は、上述の事柄に留意してなされたもので、その目的は、搬送される骨材に含まれる余分なシルトおよび水分を除去でき、ひいては高品質のモルタルまたはコンクリートの施工を可能とするシルト・水分除去装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のシルト・水分除去装置は、モルタルまたはコンクリートを構成する骨材を搬送する搬送流路中に設けられるシルト・水分除去装置であって、前記搬送流路の一部を構成し、切り欠き部分を有する管体と、前記切り欠き部分を密閉するように前記管体の外面側に配置される貯留体と、この貯留体の内外に連通する排出流路と、この排出流路中に設けられる開閉弁とを備えた(請求項1)。
【0010】
また、モルタルまたはコンクリートを構成する骨材を搬送する搬送流路中に設けられるシルト・水分除去装置であって、前記搬送流路の一部を構成し、切り欠き部分を有する管体と、前記切り欠き部分を覆うように前記管体の外面側に配置されるケーシングと、このケーシングの内外に連通する排出流路と、この排出流路中に設けられる開閉弁とを備えたとしてもよい(請求項2)。
【0011】
さらに、前記切り欠き部分が管体の一側部に形成されており、また、前記管体の内壁に沿って凹溝または凸条からなるガイドが形成されており、前記ガイドは、下流端が前記切り欠き部分の付近または切り欠き部分に連なる位置にあるとともに、上流側ほど管体の他側部に近い位置にあるような傾斜を有しているのが好ましい(請求項3)。
【0012】
上記の構成からなる本発明によれば、搬送される骨材に含まれる余分なシルトおよび水分を除去でき、ひいては高品質のモルタルまたはコンクリートの施工を可能とするシルト・水分除去装置を提供することが可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施例に係るシルト・水分除去装置(以下、除去装置という)11が設けられるモルタルまたはコンクリート吹付け装置(以下、吹付け装置という)Dの構成を概略的に示す説明図、図2は、前記吹付け装置Dの要部の構成を概略的に示す説明図である。
吹付け装置Dは、骨材(モルタルMの場合は砂(細骨材)、コンクリートの場合は前記砂および砕石(粗骨材))1を供給する骨材供給手段としての骨材圧送機2と、この骨材圧送機2に接続された圧搾空気導入手段としてのエアコンプレッサー3と、セメント4および水5を混合してなるセメントミルク6を送出するセメントミルク送出手段としての圧送用ポンプ(例えば、ピストン式ポンプ,スクイズ式ポンプ)7と、前記骨材圧送機2の下流側に接続され、その途中部分に、前記骨材1にセメントミルク6を添加(混合)するためのセメントミルク導入部9が設けられた前記骨材1およびセメントミルク6を搬送するための搬送路8と、前記圧送用ポンプ7の下流側にその上流端が接続され、前記セメントミルク導入部9にその下流端が接続されるセメントミルク送出管10と、搬送路8中における前記セメントミルク導入部9よりも上流側の位置に設けられ、搬送路8の内部を流れるシルトS・水分Wを除去するための除去装置11とを備えている。
【0014】
前記吹付け装置Dは、前記骨材1とセメントミルク6とを別圧送し、前記搬送路8の下流部からの吹き付けを行う寸前にて両者1,6を混合する別圧送タイプのものである。
【0015】
前記骨材圧送機2は、前記骨材1およびこの骨材1に添加される水分Wを、前記エアコンプレッサー3から供給される圧搾空気(圧縮エアまたは高圧エアともいう)とともに下流側へと吐出するものであり、上記のように吐出された骨材1は水分Wとともに、前記搬送路8内に導出され、前記高圧エアにより搬送路8の下流側へと送られることとなる。
【0016】
前記搬送路8は、上流側から順に、前記骨材圧送機2に接続され、途中(下流部)に前記除去装置11が設けられた骨材搬送用の搬送流路を構成する搬送ホース8aと、前記セメントミルク導入部9と、このセメントミルク導入部9に接続され、前記搬送ホース8aからの骨材1およびこの骨材1に対して前記セメントミルク導入部9において添加(混合)されたセメントミルク6を下流側へと搬送するための吹付け材料搬送用の搬送流路を構成する搬送ホース8bと、この搬送ホース8bの下流端に設けられ、混合された状態の骨材1およびセメントミルク6を吐出するためのノズル部12とを備えている。
【0017】
前記搬送ホース8a,8bはそれぞれ、例えば、20m程度の複数の可撓性を有するホースを連結してなり、両者8a,8bを合わせて100m程度の長さとなるように構成されているが、最大600m程度まで搬送可能である。また、前記搬送ホース8a,8bとして、例えば、通常のモルタルまたはコンクリート吹付け用のホースを使用することが可能である。
【0018】
さらに、前記搬送ホース8bの長さ(すなわち、前記搬送路8において、前記セメントミルク導入部9からノズル部12までの距離)は、骨材1とセメントミルク6とが十分混合されるのに必要な長さとなっており、例えば、1〜20m(好ましくは約3〜10m)となるように構成されている。
【0019】
前記セメントミルク導入部9は、前記搬送路8(搬送ホース8a)内を流れてきた骨材1に、セメントミルク送出管10内を流れてきたセメントミルク6を混合するためのものであり、前記搬送ホース8aの途中に割り込む状態で配置され、ほぼ筒状をしている。なお、前記セメントミルク導入部9は、例えば、アルミニウムなどの金属から形成されている。
【0020】
詳しくは、前記セメントミルク導入部9には、下流側ほど内径の大きくなるテーパ状部分9aと、下流側ほど内径の小さくなるテーパ状部分9bとが上流側から順に形成されている。なお、図2に示すように、本実施例におけるセメントミルク導入部9は、上流端および下流端の内径が搬送路8(搬送ホース8a)を形成する管体の内径とほぼ同じとなっており、かつ上流端と下流端との間には、上流端および下流端よりも内径が小さくなる部分が形成されないように構成されている。
【0021】
そして、前記セメントミルク導入部9の下流側ほど内径の大きくなるテーパ状部分9aに対して、前記セメントミルク送出管10の下流端部が接続される。そして、前記セメントミルク送出管10の下流端部のセメントミルク導入部9内(テーパ状部分9a内)への突出量を抑えることにより、搬送路8(セメントミルク導入部9)内を搬送される骨材1がセメントミルク送出管10の下流端部に直接当たりにくくなり、その磨耗を防止できることから、長期間の連続搬送を実現することが可能となる。
【0022】
また、上述したように、前記セメントミルク導入部9の下流側ほど内径の大きくなるテーパ状部分9aに対して、前記セメントミルク送出管10の下流端部を接続してあることから、前記セメントミルク送出管10の下流端部からのセメントミルク6を、セメントミルク導入部9(テーパ状部分9a)の内壁に沿うように導出することにより、セメントミルク送出管10からセメントミルク導入部9内へと導入されたセメントミルク6が、骨材1を搬送するために搬送路8(セメントミルク導入部9)内を流れている前記圧搾空気の抵抗となることを極力抑えることが可能となり、これにより、前記セメントミルク送出管10からのセメントミルク6が、前記圧搾空気の搬送力を低下させ、搬送路8内において閉塞を生じさせるということも防止できる。
【0023】
さらに、前記セメントミルク導入部9では、その内径が搬送路8の内径とほぼ同一かまたはそれよりも大きいことから、骨材1が衝突することによる内面の磨耗が軽減されることとなっている。なお、前記セメントミルク導入部9の内面を耐磨耗性ゴムや合成樹脂でライニングすることが、骨材1による磨耗をさらに軽減する上で好ましい。
【0024】
ここで、前記セメントミルク導入部9において、セメントミルク6および骨材1を混合することによって、モルタルM(またはコンクリート)を形成するのであり、このモルタルMとしては、セメント4,骨材(砂)1,水5と、適宜混和剤を用い、例えば、セメント:骨材(砂):水=1:4:0.45〜0.6の重量配合比を持ったものが望ましい。コンクリートの場合は、上記砂の一部を適宜砕石におきかえる。
【0025】
前記セメントミルク送出管10は、その内径が例えば1〜3cm程度となるように形成されており、また、下流部には、セメントミルク6のセメントミルク導入部9内への導入を行う状態と停止する状態とに切り換えるための開閉弁10aが設けられている。なお、セメントミルク導入部9(テーパ状部分9a)に対するセメントミルク送出管10の接続は、セメントミルク導入部9(テーパ状部分9a)の周方向のいずれの側から行ってもよいのであり、例えば、図1に示すように、セメントミルク導入部9(テーパ状部分9a)の上側から行ってもよいし、図2に示すように、セメントミルク導入部9(テーパ状部分9a)の下側から行ってもよいし、図示しないが、セメントミルク導入部9(テーパ状部分9a)の横(左右)側から行ってもよい。
【0026】
図3は、前記除去装置11の構成を概略的に示す斜視図である。
前記除去装置11は、搬送路8(搬送ホース8a)における前記セメントミルク導入部9よりもすぐ上流側の位置に設けられており、図2および図3に示すように、前記搬送路8(搬送ホース8a)の一部を構成し、切り欠き部分13aを有する管体13と、前記切り欠き部分13aを密閉する状態で覆うように前記管体13の外面側に配置される貯留体としてのケーシング14と、このケーシング14の内外に連通する排出流路15と、この排出流路15中に設けられる開閉弁16とを備えている。
【0027】
前記管体13は、例えば、アルミニウムなどの金属からなり、ほぼ円筒状をしているとともに、その一側部に、前記切り欠き部分13aが形成されている。
【0028】
前記切り欠き部分13aは、管体13内を流れる余分な水分WおよびシルトSを排出するための排出口となるものであり、前記管体13の側壁を貫通する貫通孔として、管体13の下流部分に形成されている。また、前記切り欠き部分13aは、管体13内を流れる骨材1を排出し難い大きさ・形状(例えば、径が1〜3cmの円形状や、骨材1の流れる方向における幅が1〜3cmである矩形状)を有するように構成されている。
【0029】
また、前記管体13には、その内壁に沿って図4(A),(B)に示すような凹溝(例えば、幅および深さがそれぞれ5〜10mm程度の凹溝)または凸条(例えば、幅が3〜5mm,高さが1〜5mm程度の凸条)からなるガイド13bが形成されている。前記ガイド13bは、その下流端が前記切り欠き部分13aの付近または切り欠き部分13aに連なる位置にあるとともに、その上流側ほど管体13の他側部に近い位置にあるような傾斜を有している。なお、前記ガイド13bは、その傾斜角度が、例えば、骨材1の流れる方向(管体13の軸方向)に対し、縦断面(または側面視)においてほぼ30〜60度となるように構成されている。
【0030】
本実施例における前記ガイド13bは、前記管体13の内壁全周にわたって形成されたほぼ楕円形状をしており、これにより、管体13の内壁に沿って流れてきたシルトSおよび水分Wは、ガイド13bにより確実に前記切り欠き部分13aへと導かれ、管体13の外部へと排出されることとなる。
【0031】
なお、前記搬送路8の長さが100m以上および/または搬送路8の高低差が50m以上となるような場合には、前記ガイド13bとして凸条を管体13内に形成すると、凸条に対する骨材1の抵抗が大きく、ひいては骨材1の閉塞につながるおそれがあるため、このような場合には、前記ガイド13bとしては凸条ではなく凹溝を形成する方が、上記のようなおそれがなく有利である。
【0032】
前記ケーシング14は、断面ほぼ円形状または角形状をしており、前記管体13における切り欠き部分13aを含む一部分の外面全周を密閉した状態で覆うように構成されており、また、前記切り欠き部分13aからケーシング14内に進入してきたシルトS・水分Wをある程度貯留できるように構成されている。そして、前記ケーシング14に覆われることとなる管体13の前記一部分において、前記切り欠き部分13aはその下流部分に位置するように構成されている。
【0033】
前記排出流路15は、前記ケーシング14の底部に連通する状態で設けられている。なお、前記排出流路15は、前記ケーシング14における前記管体13の上流側寄りとなる位置(図3では左側寄りとなる位置)に形成されている。
【0034】
前記開閉弁16は、開状態および閉状態に切り換わり、これにより、前記ケーシング14内に溜まったシルトS・水分Wを排出流路15から外部へと排出する状態および排出流路15を閉塞して前記排出が停止した状態とに切り換わるように構成されている。もちろん、前記排出流路15からシルトS・水分Wの排出を行う場合には、前記排出流路15が下を向くように管体13またはケーシング14を回動させればよい。
【0035】
そして、本実施例では、前記ケーシング14内にシルトS・水分Wがある程度溜まったら、前記開閉弁16を開状態としてそれらの不要物S,Wを排出流路15から外部へと排出し、この排出が完了すれば、前記開閉弁16を閉状態とするようにしてあり、このような構成により、搬送路8(搬送ホース8a)内を流れる圧搾空気が開閉弁16から抜けることにより、除去装置11の下流側における骨材1の搬送力が低下するということを極力抑えることが可能となっている。
【0036】
なお、上記の構成からなる除去装置11において、前記ケーシング14を、管体13の外面に対してその軸まわりに回動可能に取り付けてもよいし、回動不能に固定してもよい。ここで、図3に示すように、前記ケーシング14を断面ほぼ円形状となるように形成した場合には、吹付け作業中に除去装置11が転がることがあるが、管体13内を流れるシルトS・水分Wは、前記ガイド13bによって切り欠き部分13aへと問題なく誘導されることとなる。また、吹付け作業中において、前記切り欠き部分13aが常に上を向くように管体13またはケーシング14を固定した場合には、ケーシング14内により多くシルトS・水分Wを溜めることが可能となり、さらに、前記管体13に、その下流側ほど高い位置にあるような傾斜をつけた場合には、前記切り欠き部分13aが管体13の下流側に設けられていることから、最も多くのシルトS・水分Wをケーシング14内に溜めることが可能となる。
【0037】
次に、上記の構成からなる吹付け装置Dを用いて実施されるモルタルコンクリートの打設方法について説明する。
前記モルタルコンクリートの打設方法は、前記骨材圧送機2およびエアコンプレッサー3と、圧送用ポンプ7とを駆動させ、前記搬送路8の前記ノズル部12を適宜の位置に移動させることにより、実施できる。
【0038】
すなわち、前記骨材圧送機2およびエアコンプレッサー3を駆動することにより、前記骨材1および水分Wは、高圧エアとともに搬送路8(搬送ホース8a)内に送られ、前記除去装置11内へと至る。
【0039】
ここで、前記骨材1および水分Wだけでなく、前記骨材1中に含まれているシルトSが、前記搬送路8(搬送ホース8a)内を流れるのであり、粒径の小さいシルトSと水分Wとは混合され、ヘドロ状となって、搬送路8(搬送ホース8a)の内壁面(主に底壁面)に沿って流れることとなる。そして、前記ヘドロ状のシルトSおよび水分Wは、前記除去装置11内に至った後、凹溝または凸条として形成された前記ガイド13bに出会うと、このガイド13bに沿って流れることとなり、前記切り欠き部分13aから管体13の外部へと導出されることとなる。一方、前記骨材1は、前記ガイド13bに捕まって、前記切り欠き部分13aから外部に導出されるということはなく、除去装置11を素通りするのであり、このように構成された除去装置11を通過した骨材1は、余分な水分WおよびシルトSをほとんど含まない状態となる。
【0040】
そして、前記骨材1は、上記除去装置11を通過した後、前記セメントミルク導入部9内へと至る。
【0041】
一方、前記圧送用ポンプ7を駆動することにより、前記セメントミルク6は、セメントミルク送出管10内に送られ、前記セメントミルク導入部9へと至る。
【0042】
そして、前記セメントミルク6と骨材1とは、互いに混合されつつ、セメントミルク導入部9からさらにその下流側へと向かい、最終的には、骨材1の各粒がしっかりセメントミルク6によりコーティングされ、前記骨材1とセメントミルク6とはムラなく均一に混合された状態となる。
【0043】
上記のようにして、セメントミルク6および骨材1が適宜の割合で混合され、これによって、前記モルタルM(またはコンクリート)が形成され、形成されたモルタルM(またはコンクリート)は、セメントミルク導入部9の下流側の前記ノズル部12からモルタル(またはコンクリート)の打設位置に吐出されるのである。
【0044】
上記実施例では、ケーシング14は、断面ほぼ円形状または角形状をしており、前記管体13における切り欠き部分13aを含む一部分の外面全周を覆うように構成されているが、このような構成に限るものではない。例えば、図4(A)および(B)に示すように、前記ケーシング14を、例えば、断面ほぼ円弧状として、前記管体13における切り欠き部分13aを含む一部分の外面全周ではなく、前記切り欠き部分13aの周辺側のみを密閉する状態で覆うようにタンク型式として構成してもよい。
【0045】
また、図4(A)および(B)に示す除去装置11では、ガイド13bが設けられているが、このような構成に限るものではなく、図5(A)および(B)に示すように、前記ガイド13bを設けなくともよい。この場合には、前記切り欠き部分13bを管体13の下側(例えば、下半分)に形成し、しかも、前記切り欠き部分13bが常時管体13の下側(法面側)にくるように、前記管体13を転がらないように固定することが必要となるが、除去装置11自体はよりシンプルでコンパクトなものとなる。
【0046】
上記実施例では、前記切り欠き部分13aを、前記管体13の一側部の1箇所のみにしか形成していないが、このような構成に限るものではなく、前記切り欠き部分13aを複数箇所に形成してもよいのであり、例えば、図6(A)および(B)に示すように、管体13の全周にわたって間欠的に複数の前記切り欠き部分13a,13a…を設けてもよい。
【0047】
また、前記図6(A)および(B)に示す除去装置11では、前記切り欠き部分13aを、前記管体13の全周にわたって間欠的に形成しているが、このような構成に限るものではなく、図7および図8に示すように、前記切り欠き部分13aを、管体13の全周にわたるスリット(例えば、幅が1〜3cmのスリット)として形成してもよい。
【0048】
上記図6(A),(B)および図7,図8に示す除去装置11ではそれぞれ、前記管体13が転がっても、管体13内のシルトSおよび水分Wは問題なく前記切り欠き部分13aから外部(ケーシング14内)へと導出されることとなる。しかし、いずれの場合にも、上記実施例および第1変形例のときと同様に、前記ケーシング14内に溜まったシルトSおよび水分Wの排出時には、前記排出流路15が下側(法面側)を向くように前記管体13またはケーシング14を固定することが好ましい。
【0049】
また、図9に示すように、上記全ての除去装置11において、前記ケーシング14に、前記排出流路15とは別の開口17と、この開口17を閉栓するキャップ18とを設けるようにしてもよい。すなわち、通常の骨材1の搬送を行う場合には、前記キャップ18により開口17を閉栓しておき、前記ケーシング14内の洗浄が必要となったときには、前記キャップ18を開けて、前記開口17から水や洗浄液などをケーシング14内へと注ぎ込めばよいのであり、これにより、容易にケーシング14内の洗浄を行うことが可能となる。
【0050】
【発明の効果】
上記の構成からなる除去装置11によれば、搬送される骨材に含まれる余分なシルトおよび水分を除去でき、ひいては高品質のモルタルまたはコンクリートの施工を可能となる。
【0051】
すなわち、上記除去装置11では、モルタルまたはコンクリート吹付け用の骨材1に含まれるシルト分および水分を減少させることができ、モルタルまたはコンクリートの品質を向上させることが可能となる。
【0052】
また、前記骨材圧送機2に投入する骨材1に過剰の水分Wを添加して、骨材の圧送を効率良く行いながら、骨材1に含まれる過剰の水分Wを、セメントミルク6に混合する前に除去し、その水分量を自在に調節できるので、出来上がったモルタルまたはコンクリートの品質を確保しながら、施工の効率を上昇させることも可能となる。
【0053】
さらに、劣悪な(シルトSを多く含んでいる)骨材1を使用しても、高品質のモルタルまたはコンクリートを吹付け打設することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るシルト・水分除去装置が設けられるモルタルまたはコンクリート吹付け装置の構成を概略的に示す説明図である。
【図2】上記実施例のモルタルまたはコンクリート吹付け装置の要部の構成を概略的に示す説明図である。
【図3】上記除去装置の構成を概略的に示す斜視図である。
【図4】(A)および(B)は、上記除去装置の第1変形例の構成を概略的に示す斜視図および縦断面図である。
【図5】(A)および(B)は、上記除去装置の第2変形例の構成を概略的に示す斜視図および縦断面図である。
【図6】(A)および(B)は、上記除去装置の第3変形例の構成を概略的に示す斜視図および縦断面図である。
【図7】上記除去装置の第4変形例の構成を概略的に示す斜視図である。
【図8】上記除去装置の第4変形例の構成を概略的に示す説明図である。
【図9】上記実施例における除去装置のさらなる変形例の構成を概略的に示す斜視図である。
【符号の説明】
1…骨材、8a…搬送ホース、11…除去装置、13…管体、13a…切り欠き部分、14…ケーシング、15…排出流路、16…開閉弁、M…モルタル、S…シルト、W…水分。
Claims (3)
- モルタルまたはコンクリートを構成する骨材を搬送する搬送流路中に設けられるシルト・水分除去装置であって、前記搬送流路の一部を構成し、切り欠き部分を有する管体と、前記切り欠き部分を密閉するように前記管体の外面側に配置される貯留体と、この貯留体の内外に連通する排出流路と、この排出流路中に設けられる開閉弁とを備えたことを特徴とするシルト・水分除去装置。
- モルタルまたはコンクリートを構成する骨材を搬送する搬送流路中に設けられるシルト・水分除去装置であって、前記搬送流路の一部を構成し、切り欠き部分を有する管体と、前記切り欠き部分を覆うように前記管体の外面側に配置されるケーシングと、このケーシングの内外に連通する排出流路と、この排出流路中に設けられる開閉弁とを備えたことを特徴とするシルト・水分除去装置。
- 前記切り欠き部分が管体の一側部に形成されており、また、前記管体の内壁に沿って凹溝または凸条からなるガイドが形成されており、前記ガイドは、下流端が前記切り欠き部分の付近または切り欠き部分に連なる位置にあるとともに、上流側ほど管体の他側部に近い位置にあるような傾斜を有している請求項1または2に記載のシルト・水分除去装置。
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