JP2004187745A - 耳栓の取付け構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ヘルメット等の帽体に取り付けられるホルダーから引き出されて一時的にロックされる引出し紐2の下端部付近に、耳栓1を移動可能に取り付ける耳栓1の取付け構造であって、上記引出し紐2の下端部付近にストッパー3を固着すると共に、上記耳栓1に接続紐2を介して取付環4を接続し、該取付環4を上記引出し紐2に挿通せしめ、上記取付環4またはストッパー3の少なくともいずれか一方を弾性材により構成する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、耳栓の取付け構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、図5に示すように、ホルダーHをヘルメット等の帽体(図示せず)に取り付け、該ホルダーH内に収容した2つの耳栓1を矢印のように引き出して使用するようになっていた。これらの耳栓1は、そのハトメ穴1aに引出し紐2を通すことにより、引出し紐2に移動可能に取り付けられていた。3はストッパーであって、上記引出し紐2の下端部付近に固着されており、耳栓1を留めている。2′は掴み部であって、耳栓1をホルダーH内に収容した状態で、ホルダーHから延出しており、この掴み部2′を指で掴んで引出し紐2を引き出して、該引出し紐2を一時的にロックさせた状態で使用するようになっている。3′は、引き出し操作の際に指が掴み部2′から滑り抜けしないためのストッパーであり、上記ストッパー3と同じものを使用するのが好ましい。上記ストッパー3′は引出し紐2の結び目であってもよい。なお、上記ホルダーHの構造および作用については、特許第1568238号明細書に開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで一般に、この種の耳栓1は使い捨てのものであり、汚れたり、破損したり、使用者が代わる際に、新しい耳栓と交換する必要がある。しかしながら、上記従来の耳栓の取付け構造は、ハトメ穴1aに引出し紐2を通した構造であるため、交換の際に、まず上記ストッパー3、3′を外してから旧い耳栓1を引出し紐2から抜き取り、新しい耳栓のハトメ穴1aに引出し紐2を通さなければ成らない等の手間と時間がかかる作業であった。
また、上記耳栓1が引出し紐2を移動する際に振動が生じ、その振動がハトメ穴1aを介して耳に伝わり、不快感がある等の問題点があった。
【0004】
本発明は、上記従来の問題点を解決するためになされたもので、その目的とするところは、簡単かつ迅速に耳栓の交換ができ、耳に不快感を及ぼすことのない耳栓の取付け構造を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の耳栓の取付け構造は、ヘルメット等の帽体に取り付けられるホルダーから引き出されて一時的にロックされる引出し紐の下端部付近に、耳栓を移動可能に取り付ける耳栓の取付け構造であって、上記引出し紐の下端部付近にストッパーを固着すると共に、上記耳栓に接続紐を介して取付環を接続し、該取付環を上記引出し紐に挿通せしめ、上記取付環またはストッパーの少なくともいずれか一方を弾性材により構成したことを特徴とする。また、ヘルメット等の帽体に取り付けられるホルダーから引き出されて一時的にロックされる引出し紐の下端部付近に、耳栓を移動可能に取り付ける耳栓の取付け構造であって、上記引出し紐の下端部付近にストッパーを固着すると共に、上記耳栓にリング部材を取り付け、上記引出し紐に挿通せしめた掛外し具を上記リング部材に掛け外し自在に取り付けるように構成したことを特徴とする。さらに、上記ストッパーの先に、上記引出し紐を延長させた掴み部を延設したことを特徴とするものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1において、1は耳栓、2は引出し紐、3はストッパー、2′は掴み部、3′はストッパーであり、図5に示す従来のものと実質的に同じ部材である。
【0007】
4はO−リング等の弾性材から成る取付環であって、これに上記引出し紐2が挿通している。自然状態(外力を与えない状態)の取付環4の内径は、上記ストッパー3および3′の外径より小さい。一方、強制的に拡げた状態の取付環4の内径は、上記ストッパー3および3′の外径より大きくなる。なお、ストッパー3、3′は硬質プラスチックや金属製の球体であって表面が滑らかのものが好ましいが、これに限定するものではなく、要するに、通常の使用状態では、取付環4の通り抜けを阻止し得るものであればよい。
【0008】
上記取付環4は接続紐5により上記耳栓1に連結されている。本実施例では、接続紐5の一方を耳栓1のハトメ穴1aに通して抜けないように留め、他方を取付環4に結び付けているが、要するに両者を接続する構成であればいずれでもよい。
【0009】
本実施例の耳栓の取付け構造は、以上のように構成されているので、通常は、図2(A)に示すように、取付環4はストッパー3(3′)に阻止されて、抜けないようになっている。
この耳栓1を引出し紐2から取り外す際には、図2(B)に示すように、弾性材から成る取付環4を球体のストッパー3に押し付ける(矢印X)ように指で外力を与えると、矢印Yで示すように、取付環4が強制的に押し拡げられて、ストッパー3(3′)を抜け出し、矢印Zで示すように、耳栓1を引出し紐2から取り外すことができる。
【0010】
上記実施例では、弾性材から成る取付環4を押し拡げることにより、ストッパー3(3′)から外すように構成したが、本発明はこれに限定するものではなく、例えば、図3に示すように、耳栓1に接続した上記取付環4を剛性材から構成し、一方、ストッパー3を弾性材から構成する。
これにより、取付環4をストッパー3に押し付けると、今度は、ストッパー3が弾性的に変形(あるいは縮小)して、取付環4が抜けるようになる。
なお、取付環4およびストッパー3の両者を弾性材により構成してもよい。
【0011】
図4は、本発明の別の実施例を示すもので、上記耳栓1のハトメ穴1aに取付リングとしての三角リング6を取り付け、一方、上記引出し紐2に小型ナス環7を取り付けて、この小型ナス環7を上記三角リング5に着脱自在に取り付ける。なお、本発明の掛外し具は、上記小型ナス環7に限定するものではなく、これと同じ掛外し機能を有する小型丸環などであってもよい。
【0012】
【発明の効果】
1)ヘルメット等の帽体に取り付けられるホルダーから引き出されて一時的にロックされる引出し紐の下端部付近に、耳栓を移動可能に取り付ける耳栓の取付け構造であって、上記引出し紐の下端部付近にストッパーを固着すると共に、上記耳栓に接続紐を介して取付環を接続し、該取付環を上記引出し紐に挿通せしめ、上記取付環またはストッパーの少なくともいずれか一方を弾性材により構成したので、耳栓の交換をきわめて簡単かつ迅速に行うことができる。また、取付環をゴム製のO−リング等にすることにより、耳栓が動くときの振動がなく、それによる不快感がない。また、さびや腐食がない。
2)ヘルメット等の帽体に取り付けられるホルダーから引き出されて一時的にロックされる引出し紐の下端部付近に、耳栓を移動可能に取り付ける耳栓の取付け構造であって、上記引出し紐の下端部付近にストッパーを固着すると共に、上記耳栓にリング部材を取り付け、上記引出し紐に挿通せしめた掛外し具を上記リング部材に掛け外し自在に取り付けるように構成したので、耳栓の交換をきわめて簡単かつ迅速に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成を示す説明図である。
【図2】その作用の説明図である。
【図3】別の実施例の作用説明図である。
【図4】さらに別の実施例を示す説明図である。
【図5】従来の耳栓取付例の説明図である。
【符号の説明】
1 耳栓
1a ハトメ穴
2 引出し紐
2′掴み部
3 ストッパー
3′ストッパー
4 取付環
5 接続紐
6 三角リング
7 小型ナス環
Claims (3)
- ヘルメット等の帽体に取り付けられるホルダーから引き出されて一時的にロックされる引出し紐の下端部付近に、耳栓を移動可能に取り付ける耳栓の取付け構造であって、上記引出し紐の下端部付近にストッパーを固着すると共に、上記耳栓に接続紐を介して取付環を接続し、該取付環を上記引出し紐に挿通せしめ、上記取付環またはストッパーの少なくともいずれか一方を弾性材により構成したことを特徴とする耳栓の取付け構造。
- ヘルメット等の帽体に取り付けられるホルダーから引き出されて一時的にロックされる引出し紐の下端部付近に、耳栓を移動可能に取り付ける耳栓の取付け構造であって、上記引出し紐の下端部付近にストッパーを固着すると共に、上記耳栓にリング部材を取り付け、上記引出し紐に挿通せしめた掛外し具を上記リング部材に掛け外し自在に取り付けるように構成したことを特徴とする耳栓の取付け構造。
- 上記ストッパーの先に、上記引出し紐を延長させた掴み部を延設したことを特徴とする請求項1または2に記載の耳栓の取付け構造。
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- 2002-12-09 JP JP2002356172A patent/JP4099046B2/ja not_active Expired - Fee Related
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