JP2004187396A - 永久磁石形同期電動機の制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】永久磁石形同期電動機の磁極位置検出にインクリメンタル式エンコーダを用いると、原点位置信号が検出されるまで正確な磁極位置を検出できず、運転不能になることがある。
【解決手段】位置演算部2で回転子の突極性と磁気飽和特性を利用して磁極位置θestを演算し、演算部3ではこれを初期値としエンコーダ44からのパルス信号PA,PBを積算して第2の位置検出値θincを求め、原点位置信号PZが検出されるまでの間は、この検出値θincを用いて電動機43を制御することで上記不都合を解消し、制御性能を向上させる。
【選択図】 図1
【解決手段】位置演算部2で回転子の突極性と磁気飽和特性を利用して磁極位置θestを演算し、演算部3ではこれを初期値としエンコーダ44からのパルス信号PA,PBを積算して第2の位置検出値θincを求め、原点位置信号PZが検出されるまでの間は、この検出値θincを用いて電動機43を制御することで上記不都合を解消し、制御性能を向上させる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、磁極位置検出器を用いて永久磁石形同期電動機(単に、電動機ということもある)を制御するに当たり、磁極位置検出器としてインクリメンタル式エンコーダを使う場合の性能改善に関する。
【0002】
【従来の技術】
磁極位置検出器としてインクリメンタル式エンコーダを使う場合、エンコーダのパルス信号を積算した結果をエンコーダ1回転に1回検出される原点位置信号でリセットすることで磁極位置を検出する。以下、この方法で求めた位置検出値を「絶対位置検出値」と定義する。
インクリメンタル式エンコーダは上記のような方法で位置検出を行なっているため、原理的に原点位置信号が検出されるまでの間は正確な位置検出値を得ることができない。このため、制御装置の電源投入後に最初に運転するときに逆転したり、始動トルク不足により運転不能になったりすることがある。
また、一般に、絶対位置検出値はエンコーダの取り付け誤差による位置検出誤差を持っており、電動機を安定に運転しトルクを高精度制御するためには、位置検出誤差を測定して絶対位置検出値を補正する必要がある。
【0003】
一方、近年は従来の永久磁石形同期電動機と比べて小形で低コストな埋込磁石構造の永久磁石形同期電動機が多用されるようになってきた。この埋込磁石構造の永久磁石形同期電動機は回転子に突極性を持つ特徴があり、突極性を利用して磁極位置を検出するセンサレス制御技術が多数報告されている。センサレス制御技術によりエンコーダの位置検出誤差を測定するものとして、特許文献1に示すものがある。その概要を以下に説明する。
すなわち、電動機に高周波電圧を印加したときの電圧,電流およびモータ定数を使って磁極位置を演算し、この演算した磁極位置を使って電動機を運転する。そして、原点位置信号が検出されたら、絶対位置検出値と上記磁極位置演算値との偏差を位置補正値としてメモリに記憶する。以後は、位置補正値を使って電動機を運転する。こうすることで、原点位置信号が検出されるまでの間も磁極位置を検出できるようになり、電動機をスムースに運転することができる。また、位置検出誤差の測定を、制御装置単体で簡単に行なうことが可能である。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−112597号公報(第3−4頁、図1,2)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1に記載の方式は、エンコーダの原点位置信号が検出されるまでの間は、回転子の突極性を利用して演算した磁極位置のみを使って運転しているため位置演算の応答性、つまり位置演算に時間が掛って速度応答が低下すると言う問題がある。
したがって、この発明の課題は、エンコーダの原点位置信号が検出されるまでの間の位置演算を迅速に行ない、速度応答性を損なわないようにすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
このような課題を解決するため、請求項1の発明では、突極性を持つ回転子を備えた永久磁石形同期電動機の制御装置において、
回転子の磁極位置を検出し原点位置信号を出力するインクリメンタル式エンコーダと、
このインクリメンタル式エンコーダからのパルス信号を積算した結果を前記原点位置信号でリセットすることで原点位置信号を原点とする絶対位置検出値を求めて第1の位置検出値を演算する第1の位置検出値演算手段と、
前記永久磁石形同期電動機に高周波電圧を印加し、この高周波電圧と同じ高周波電流成分から位置演算値を求める位置演算値算出手段と、
この位置演算値を初期値として前記インクリメンタル式エンコーダからのパルス信号を積算することで第2の位置検出値を演算する第2の位置検出値演算手段とを設け、
前記原点位置信号が検出されるまでは前記第2の位置検出値を用いて前記永久磁石形同期電動機のトルクまたは速度制御を行ない、前記原点位置信号が検出されたら前記第1の位置検出値を用いて前記永久磁石形同期電動機のトルクまたは速度制御を行なうことを特徴とする。
この請求項1の発明においては、前記第1の位置検出値を演算するにあたり、前記絶対位置検出値に対し、エンコーダ取り付け誤差による位置検出誤差を位置補正値として加算することができる(請求項2の発明)。
【0007】
上記請求項2の発明においては、前記原点位置信号が検出されたら、前記絶対位置検出値と前記第2の位置検出値との偏差を位置補正値として記憶する位置補正メモリを設けることができる(請求項3の発明)。
また、請求項1ないし3のいずれかの発明においては、前記位置演算値算出手段は、
相電流検出値と前記位置演算値とから直軸電流と横軸電流を演算する電流座標変換器と、
前記直軸電流の平均値を正の値および負の値に制御するための直軸電圧指令値と横軸電圧指令値を生成する電圧指令生成手段と、
前記高周波電圧を生成する高周波電圧発信器と、
この高周波電圧に前記直軸電圧指令値を加算して第2の直軸電圧指令値を求める加算器と、
この第2の直軸電圧指令値,前記横軸電圧指令値および位置演算値から相電圧指令値を求める電圧座標変換器と、
前記直軸電流,横軸電流から前記高周波電圧と同じ周波数成分の直軸高周波電流,横軸高周波電流を検出する高周波電流検出器と、
この横軸高周波電流を増幅して位置演算値を求める位置演算器と、
直軸電流の平均値が正の値であるときの直軸高周波電流と、負の値であるときの直軸高周波電流の大きさに基づき前記位置演算器の出力を補正する磁極判別器とからなることができる(請求項4の発明)。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1はこの発明の第1の実施の形態を示すブロック図である。
同図において、1は第1の位置検出値演算部、2は位置演算部、3は第2の位置検出値演算部、4は速度調節器、5は電流指令演算器、6は位置演算電流指令設定器、71は直軸電流調節器、72は横軸電流調節器、8は高周波電圧発信器、91は電圧座標変換器、92は電流座標変換器、10は回転検出器、41は交流電源、42はインバータ回路、43は永久磁石形同期電動機、44はインクリメンタル式エンコーダ、45は速度検出器である。
【0009】
また、SW1,SW2,SW3およびSW4は互いに連動して動作するスイッチであり、位置演算値を演算するときはSW1とSW2を‘開’、SW3とSW4を‘閉’として直軸電流指令値id *と横軸電流指令値iq *に、位置演算電流指令設定器6から位置演算電流指令値id0 *,iq0 *を設定する。このid0 *は後述する極性判別を実行するときに、最初は正の値、続いて負の値に設定し、極性判別を行なっていないときは零に設定する。なお、iq0 *は常に零に設定する。
SW5は電気角指令値θ*を切り換えるスイッチであり、位置演算値θestを選択して直軸電流idと横軸電流iqの演算と端子電圧制御を行なえるようにする。
【0010】
電流座標変換器92は、相電流検出値の例えばiu,iwを電気角指令値θ*に基づき直軸電流idと横軸電流iqに変換する。直軸電流調節器71は直軸電流指令値id *と直軸電流idとの偏差を増幅して、直軸電圧指令値vd *を演算し、同様に直軸電流調節器72は横軸電流指令値iq *と横軸電流iqとの偏差を増幅して、横軸電圧指令値vq *を演算する。高周波電圧発信器8は矩形波の高周波電圧指令値vdh *を出力するが、この高周波電圧指令値vdh *を直軸電圧指令値vd *に加算して第2の直軸電圧指令値vd **が求められる。
【0011】
電圧座標変換器91は第2の直軸電圧指令値vd **,横軸電圧指令値vq *および電気角指令値θ*から相電圧指令値vu*,vv*,vw*を演算する。インバータ回路42は永久磁石形同期電動機43の端子電圧をvu*,vv*,vw*に制御する。
以上のような制御を行なうことで、磁極位置演算のために必要な高周波電圧を電動機43に印加することができ、また、磁極判別を行なうために電流を所定の値に制御することができる。
【0012】
高周波電流検出フィルタ21は、電流検出値iu,iwから座標変換器92により座標変換して求めた、直軸電流idと横軸電流iqに含まれる高周波電圧指令値vdh *と同じ周波数成分の高周波電流を検出したものを、vdh *によって同期整流してidh,iqhを演算する。速度演算器24は例えばPI調節器からなり、横軸高周波電流iqhを増幅して速度演算値ωestを演算する。位置演算器25は速度演算値ωestを積分して、位置演算値θestを求める。初期位置演算器22は第2の位置検出値の演算開始時に、横軸高周波電流iqhの極性からθestの初期値を演算し、初期位置演算器22の出力を次の(1)式によって補正する。
θest=[θest+45°(iqh≧0),θest−45°(iqh<0)]…(1)
【0013】
初期位置演算器22による演算処理により、θestが真値に収束するまでの時間を短縮できるが、このことは公知で、例えば特開2002−165483号公報に記載されている。磁極判別器23はθestが一定値に収束した後に磁極のN極とS極とを判別するものであるが、これも例えば特開2002−171798号公報により公知である。
そして、上記位置演算電流指令設定器6により電流指令値を所定の値に設定することで、直軸電流の平均値を正の値に制御したときの直軸高周波電流idhpと、負の値に制御したときの横軸高周波電流idhnの振幅を比較することで、位置演算器22の出力を次の(2)式のように補正する。
θest=[θest(idhp>idhn),θest+180°(idhp<idhn)…(2)
【0014】
以上のような演算処理により、位置演算値θestを求めることができる。
次に、第2の位置検出値の演算方法について説明する。これは相対位置検出器31からなり、エンコーダ44からのパルス信号PA,PBを積算して第2の位置検出値θincを演算する。相対位置検出器31の初期値には、回転子の突極性と磁気飽和特性を利用して上記のように演算した位置演算値θestを設定する。その結果、原点位置信号PZを検出しなくても、エンコーダ44のパルス信号PA,PBを用いて、正確に位置検出を行なうことができる。
【0015】
次に、第1の位置検出値の演算方法について説明する。
絶対位置検出器12はエンコーダ44からのパルス信号PA,PBを積算し、この積算値を原点位置信号PZでリセットすることで、原点位置信号を原点とする絶対位置検出値θabs0を演算する。このθabs0と位置補正値メモリ11に格納した位置補正値θofsとの和から、位置検出誤差のない第1の位置検出値θabsを演算する。
位置補正値メモリ11に設定される位置補正値θofsは、例えば電動機を無負荷運転したときの絶対位置検出値θabs0と電動機の端子電圧との位相関係を測定した結果を使って設定する。または、電動機に直流電流を流したときの電流を通流した方向とθabs0との関係を使って設定しても良く、もしくは、オシロスコープ等の測定器を使って、θabs0と誘起電圧(=回転子の永久磁石が作る磁束によって電機子巻線に誘導される電圧)との位相関係を測定した結果を使って設定するようにしても良い。
【0016】
次に、電動機の運転方法について説明する。
まず、運転指令が入力されたら、スイッチSW1とSW2を‘開’、SW3とSW4を‘閉’、さらにSW5の入力をθestに切り換えて、上述した方法で位置演算値θestを求める。θestの演算が終了したら、θestを初期値として第2の位置検出値θincの演算を開始し、θincを使って電動機の運転を開始する。具体的には、スイッチSW1とSW2を‘閉’、SW3とSW4を‘開’とし、直軸電流指令値id *と横軸電流指令値iq *に運転用電流指令値id1 *,iq1 *を設定し、さらにSW5の入力をθincに切り換え、このθincに基づいて電動機を運転する。
【0017】
回転検出器10はこのθinc値から、回転子が1回転以上してエンコーダ44の原点位置信号PZが検出されたことを確認し、原点位置信号検出フラグをセットする。そして、原点位置信号検出フラグがセットされたら、SW5の入力を第1の位置検出値θabsに切り換え、θabsに基づいて電動機を運転する。速度検出器45はエンコーダ44のパルス信号PA,PBから速度検出値ωdetを求める。速度調節器4は速度指令値ω*と速度検出値ωdetとの差を増幅して、トルク指令値τ*を演算する。電流指令演算器5はトルク指令値τ*から、所望のトルクを出力するための電流指令値である運転用電流指令値id1 *,iq1 *を演算する。高周波電圧発信器8は動作を停止し、高周波電圧指令値vdh*を零とする。なお、インバータ回路42,直軸電流調節器71,横軸電流調節器72,電圧座標変換器91および電流座標変換器92の動作は、位置演算値を演算するときと同じなので、説明は省略する。
【0018】
以上の制御により、第1の位置検出値と第2の位置検出値とを使い分けて、常に位置検出誤差のない位置検出値に基づいて直軸電流と横軸電流を正確に制御できるので、電動機のトルクを正確に制御することができ、速度を指令値通りに制御することができる。このように、エンコーダの出力信号を用いて磁極位置検出を行なうことができ、これを使って電動機を運転できる。このため、従来のものと異なり、エンコーダの原点位置信号が検出されていないときでも速度応答が低下しない。
【0019】
図2はこの発明の第2の実施の形態を示すブロック図である。
これは、図1に示すものに対し、検出器12の検出誤差を補正する位置補正値を測定する機能を追加した点が特徴である。
いま、運転指令が入力されたら、上記と同様にスイッチSW1とSW2を‘開’、SW3とSW4を‘閉’、さらにSW5の入力をθestに切り換えて、上述した方法で位置演算値θestを求める。θestの演算が終了したら、θestを初期値として第2の位置検出値θincの演算を開始し、θincを使って電動機の運転を開始する。具体的には、スイッチSW1とSW2を‘閉’、SW3とSW4を‘開’とし、直軸電流指令値id *と横軸電流指令値iq *に運転用電流指令値id1 *,iq1 *を設定し、さらにSW5の入力をθincに切り換え、このθincに基づいて電動機を運転する。
【0020】
その後、回転検出器10によって原点位置信号検出フラグがセットされたら、絶対位置検出値θabs0と第2の位置検出値θincとの偏差を位置補正値として位置補正値メモリ11に記憶し、SW5の入力をθabsに切り換え、このθabsに基づいて電動機を運転する。
上記のような位置補正演算は、メモリ11に不揮発性メモリを使う場合にはエンコーダを電動機から取り外したり交換したりしない限り、装置を設置するときに1回行なえば良い。また、メモリ11に揮発性メモリを使ってコストダウンする場合には、通常、制御電源投入後最初に運転するとき1回行なえば良い。
【0021】
【発明の効果】
この発明によれば、エンコーダの原点位置信号が検出されないときでも、速度応答を低下させることなく永久磁石形同期電動機を運転することができ、制御性能が向上するという利点がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態を示すブロック図
【図2】この発明の第2の実施の形態を示すブロック図
【符号の説明】
1…第1の位置検出値演算部、2…初期位置検出値演算部、3…第2の位置検出値演算部、31…相対位置検出器、4…速度調節器、5…電流指令演算器、6…位置演算電流指令設定器、71…直軸電流調節器、72…横軸電流調節器、8…高周波電圧発信器、91…電圧座標変換器、92…電流座標変換器、10…回転検出器、41…交流電源、42…インバータ回路、43…永久磁石形同期電動機、44…インクリメンタル式エンコーダ、45…速度検出器。
【発明の属する技術分野】
この発明は、磁極位置検出器を用いて永久磁石形同期電動機(単に、電動機ということもある)を制御するに当たり、磁極位置検出器としてインクリメンタル式エンコーダを使う場合の性能改善に関する。
【0002】
【従来の技術】
磁極位置検出器としてインクリメンタル式エンコーダを使う場合、エンコーダのパルス信号を積算した結果をエンコーダ1回転に1回検出される原点位置信号でリセットすることで磁極位置を検出する。以下、この方法で求めた位置検出値を「絶対位置検出値」と定義する。
インクリメンタル式エンコーダは上記のような方法で位置検出を行なっているため、原理的に原点位置信号が検出されるまでの間は正確な位置検出値を得ることができない。このため、制御装置の電源投入後に最初に運転するときに逆転したり、始動トルク不足により運転不能になったりすることがある。
また、一般に、絶対位置検出値はエンコーダの取り付け誤差による位置検出誤差を持っており、電動機を安定に運転しトルクを高精度制御するためには、位置検出誤差を測定して絶対位置検出値を補正する必要がある。
【0003】
一方、近年は従来の永久磁石形同期電動機と比べて小形で低コストな埋込磁石構造の永久磁石形同期電動機が多用されるようになってきた。この埋込磁石構造の永久磁石形同期電動機は回転子に突極性を持つ特徴があり、突極性を利用して磁極位置を検出するセンサレス制御技術が多数報告されている。センサレス制御技術によりエンコーダの位置検出誤差を測定するものとして、特許文献1に示すものがある。その概要を以下に説明する。
すなわち、電動機に高周波電圧を印加したときの電圧,電流およびモータ定数を使って磁極位置を演算し、この演算した磁極位置を使って電動機を運転する。そして、原点位置信号が検出されたら、絶対位置検出値と上記磁極位置演算値との偏差を位置補正値としてメモリに記憶する。以後は、位置補正値を使って電動機を運転する。こうすることで、原点位置信号が検出されるまでの間も磁極位置を検出できるようになり、電動機をスムースに運転することができる。また、位置検出誤差の測定を、制御装置単体で簡単に行なうことが可能である。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−112597号公報(第3−4頁、図1,2)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1に記載の方式は、エンコーダの原点位置信号が検出されるまでの間は、回転子の突極性を利用して演算した磁極位置のみを使って運転しているため位置演算の応答性、つまり位置演算に時間が掛って速度応答が低下すると言う問題がある。
したがって、この発明の課題は、エンコーダの原点位置信号が検出されるまでの間の位置演算を迅速に行ない、速度応答性を損なわないようにすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
このような課題を解決するため、請求項1の発明では、突極性を持つ回転子を備えた永久磁石形同期電動機の制御装置において、
回転子の磁極位置を検出し原点位置信号を出力するインクリメンタル式エンコーダと、
このインクリメンタル式エンコーダからのパルス信号を積算した結果を前記原点位置信号でリセットすることで原点位置信号を原点とする絶対位置検出値を求めて第1の位置検出値を演算する第1の位置検出値演算手段と、
前記永久磁石形同期電動機に高周波電圧を印加し、この高周波電圧と同じ高周波電流成分から位置演算値を求める位置演算値算出手段と、
この位置演算値を初期値として前記インクリメンタル式エンコーダからのパルス信号を積算することで第2の位置検出値を演算する第2の位置検出値演算手段とを設け、
前記原点位置信号が検出されるまでは前記第2の位置検出値を用いて前記永久磁石形同期電動機のトルクまたは速度制御を行ない、前記原点位置信号が検出されたら前記第1の位置検出値を用いて前記永久磁石形同期電動機のトルクまたは速度制御を行なうことを特徴とする。
この請求項1の発明においては、前記第1の位置検出値を演算するにあたり、前記絶対位置検出値に対し、エンコーダ取り付け誤差による位置検出誤差を位置補正値として加算することができる(請求項2の発明)。
【0007】
上記請求項2の発明においては、前記原点位置信号が検出されたら、前記絶対位置検出値と前記第2の位置検出値との偏差を位置補正値として記憶する位置補正メモリを設けることができる(請求項3の発明)。
また、請求項1ないし3のいずれかの発明においては、前記位置演算値算出手段は、
相電流検出値と前記位置演算値とから直軸電流と横軸電流を演算する電流座標変換器と、
前記直軸電流の平均値を正の値および負の値に制御するための直軸電圧指令値と横軸電圧指令値を生成する電圧指令生成手段と、
前記高周波電圧を生成する高周波電圧発信器と、
この高周波電圧に前記直軸電圧指令値を加算して第2の直軸電圧指令値を求める加算器と、
この第2の直軸電圧指令値,前記横軸電圧指令値および位置演算値から相電圧指令値を求める電圧座標変換器と、
前記直軸電流,横軸電流から前記高周波電圧と同じ周波数成分の直軸高周波電流,横軸高周波電流を検出する高周波電流検出器と、
この横軸高周波電流を増幅して位置演算値を求める位置演算器と、
直軸電流の平均値が正の値であるときの直軸高周波電流と、負の値であるときの直軸高周波電流の大きさに基づき前記位置演算器の出力を補正する磁極判別器とからなることができる(請求項4の発明)。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1はこの発明の第1の実施の形態を示すブロック図である。
同図において、1は第1の位置検出値演算部、2は位置演算部、3は第2の位置検出値演算部、4は速度調節器、5は電流指令演算器、6は位置演算電流指令設定器、71は直軸電流調節器、72は横軸電流調節器、8は高周波電圧発信器、91は電圧座標変換器、92は電流座標変換器、10は回転検出器、41は交流電源、42はインバータ回路、43は永久磁石形同期電動機、44はインクリメンタル式エンコーダ、45は速度検出器である。
【0009】
また、SW1,SW2,SW3およびSW4は互いに連動して動作するスイッチであり、位置演算値を演算するときはSW1とSW2を‘開’、SW3とSW4を‘閉’として直軸電流指令値id *と横軸電流指令値iq *に、位置演算電流指令設定器6から位置演算電流指令値id0 *,iq0 *を設定する。このid0 *は後述する極性判別を実行するときに、最初は正の値、続いて負の値に設定し、極性判別を行なっていないときは零に設定する。なお、iq0 *は常に零に設定する。
SW5は電気角指令値θ*を切り換えるスイッチであり、位置演算値θestを選択して直軸電流idと横軸電流iqの演算と端子電圧制御を行なえるようにする。
【0010】
電流座標変換器92は、相電流検出値の例えばiu,iwを電気角指令値θ*に基づき直軸電流idと横軸電流iqに変換する。直軸電流調節器71は直軸電流指令値id *と直軸電流idとの偏差を増幅して、直軸電圧指令値vd *を演算し、同様に直軸電流調節器72は横軸電流指令値iq *と横軸電流iqとの偏差を増幅して、横軸電圧指令値vq *を演算する。高周波電圧発信器8は矩形波の高周波電圧指令値vdh *を出力するが、この高周波電圧指令値vdh *を直軸電圧指令値vd *に加算して第2の直軸電圧指令値vd **が求められる。
【0011】
電圧座標変換器91は第2の直軸電圧指令値vd **,横軸電圧指令値vq *および電気角指令値θ*から相電圧指令値vu*,vv*,vw*を演算する。インバータ回路42は永久磁石形同期電動機43の端子電圧をvu*,vv*,vw*に制御する。
以上のような制御を行なうことで、磁極位置演算のために必要な高周波電圧を電動機43に印加することができ、また、磁極判別を行なうために電流を所定の値に制御することができる。
【0012】
高周波電流検出フィルタ21は、電流検出値iu,iwから座標変換器92により座標変換して求めた、直軸電流idと横軸電流iqに含まれる高周波電圧指令値vdh *と同じ周波数成分の高周波電流を検出したものを、vdh *によって同期整流してidh,iqhを演算する。速度演算器24は例えばPI調節器からなり、横軸高周波電流iqhを増幅して速度演算値ωestを演算する。位置演算器25は速度演算値ωestを積分して、位置演算値θestを求める。初期位置演算器22は第2の位置検出値の演算開始時に、横軸高周波電流iqhの極性からθestの初期値を演算し、初期位置演算器22の出力を次の(1)式によって補正する。
θest=[θest+45°(iqh≧0),θest−45°(iqh<0)]…(1)
【0013】
初期位置演算器22による演算処理により、θestが真値に収束するまでの時間を短縮できるが、このことは公知で、例えば特開2002−165483号公報に記載されている。磁極判別器23はθestが一定値に収束した後に磁極のN極とS極とを判別するものであるが、これも例えば特開2002−171798号公報により公知である。
そして、上記位置演算電流指令設定器6により電流指令値を所定の値に設定することで、直軸電流の平均値を正の値に制御したときの直軸高周波電流idhpと、負の値に制御したときの横軸高周波電流idhnの振幅を比較することで、位置演算器22の出力を次の(2)式のように補正する。
θest=[θest(idhp>idhn),θest+180°(idhp<idhn)…(2)
【0014】
以上のような演算処理により、位置演算値θestを求めることができる。
次に、第2の位置検出値の演算方法について説明する。これは相対位置検出器31からなり、エンコーダ44からのパルス信号PA,PBを積算して第2の位置検出値θincを演算する。相対位置検出器31の初期値には、回転子の突極性と磁気飽和特性を利用して上記のように演算した位置演算値θestを設定する。その結果、原点位置信号PZを検出しなくても、エンコーダ44のパルス信号PA,PBを用いて、正確に位置検出を行なうことができる。
【0015】
次に、第1の位置検出値の演算方法について説明する。
絶対位置検出器12はエンコーダ44からのパルス信号PA,PBを積算し、この積算値を原点位置信号PZでリセットすることで、原点位置信号を原点とする絶対位置検出値θabs0を演算する。このθabs0と位置補正値メモリ11に格納した位置補正値θofsとの和から、位置検出誤差のない第1の位置検出値θabsを演算する。
位置補正値メモリ11に設定される位置補正値θofsは、例えば電動機を無負荷運転したときの絶対位置検出値θabs0と電動機の端子電圧との位相関係を測定した結果を使って設定する。または、電動機に直流電流を流したときの電流を通流した方向とθabs0との関係を使って設定しても良く、もしくは、オシロスコープ等の測定器を使って、θabs0と誘起電圧(=回転子の永久磁石が作る磁束によって電機子巻線に誘導される電圧)との位相関係を測定した結果を使って設定するようにしても良い。
【0016】
次に、電動機の運転方法について説明する。
まず、運転指令が入力されたら、スイッチSW1とSW2を‘開’、SW3とSW4を‘閉’、さらにSW5の入力をθestに切り換えて、上述した方法で位置演算値θestを求める。θestの演算が終了したら、θestを初期値として第2の位置検出値θincの演算を開始し、θincを使って電動機の運転を開始する。具体的には、スイッチSW1とSW2を‘閉’、SW3とSW4を‘開’とし、直軸電流指令値id *と横軸電流指令値iq *に運転用電流指令値id1 *,iq1 *を設定し、さらにSW5の入力をθincに切り換え、このθincに基づいて電動機を運転する。
【0017】
回転検出器10はこのθinc値から、回転子が1回転以上してエンコーダ44の原点位置信号PZが検出されたことを確認し、原点位置信号検出フラグをセットする。そして、原点位置信号検出フラグがセットされたら、SW5の入力を第1の位置検出値θabsに切り換え、θabsに基づいて電動機を運転する。速度検出器45はエンコーダ44のパルス信号PA,PBから速度検出値ωdetを求める。速度調節器4は速度指令値ω*と速度検出値ωdetとの差を増幅して、トルク指令値τ*を演算する。電流指令演算器5はトルク指令値τ*から、所望のトルクを出力するための電流指令値である運転用電流指令値id1 *,iq1 *を演算する。高周波電圧発信器8は動作を停止し、高周波電圧指令値vdh*を零とする。なお、インバータ回路42,直軸電流調節器71,横軸電流調節器72,電圧座標変換器91および電流座標変換器92の動作は、位置演算値を演算するときと同じなので、説明は省略する。
【0018】
以上の制御により、第1の位置検出値と第2の位置検出値とを使い分けて、常に位置検出誤差のない位置検出値に基づいて直軸電流と横軸電流を正確に制御できるので、電動機のトルクを正確に制御することができ、速度を指令値通りに制御することができる。このように、エンコーダの出力信号を用いて磁極位置検出を行なうことができ、これを使って電動機を運転できる。このため、従来のものと異なり、エンコーダの原点位置信号が検出されていないときでも速度応答が低下しない。
【0019】
図2はこの発明の第2の実施の形態を示すブロック図である。
これは、図1に示すものに対し、検出器12の検出誤差を補正する位置補正値を測定する機能を追加した点が特徴である。
いま、運転指令が入力されたら、上記と同様にスイッチSW1とSW2を‘開’、SW3とSW4を‘閉’、さらにSW5の入力をθestに切り換えて、上述した方法で位置演算値θestを求める。θestの演算が終了したら、θestを初期値として第2の位置検出値θincの演算を開始し、θincを使って電動機の運転を開始する。具体的には、スイッチSW1とSW2を‘閉’、SW3とSW4を‘開’とし、直軸電流指令値id *と横軸電流指令値iq *に運転用電流指令値id1 *,iq1 *を設定し、さらにSW5の入力をθincに切り換え、このθincに基づいて電動機を運転する。
【0020】
その後、回転検出器10によって原点位置信号検出フラグがセットされたら、絶対位置検出値θabs0と第2の位置検出値θincとの偏差を位置補正値として位置補正値メモリ11に記憶し、SW5の入力をθabsに切り換え、このθabsに基づいて電動機を運転する。
上記のような位置補正演算は、メモリ11に不揮発性メモリを使う場合にはエンコーダを電動機から取り外したり交換したりしない限り、装置を設置するときに1回行なえば良い。また、メモリ11に揮発性メモリを使ってコストダウンする場合には、通常、制御電源投入後最初に運転するとき1回行なえば良い。
【0021】
【発明の効果】
この発明によれば、エンコーダの原点位置信号が検出されないときでも、速度応答を低下させることなく永久磁石形同期電動機を運転することができ、制御性能が向上するという利点がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態を示すブロック図
【図2】この発明の第2の実施の形態を示すブロック図
【符号の説明】
1…第1の位置検出値演算部、2…初期位置検出値演算部、3…第2の位置検出値演算部、31…相対位置検出器、4…速度調節器、5…電流指令演算器、6…位置演算電流指令設定器、71…直軸電流調節器、72…横軸電流調節器、8…高周波電圧発信器、91…電圧座標変換器、92…電流座標変換器、10…回転検出器、41…交流電源、42…インバータ回路、43…永久磁石形同期電動機、44…インクリメンタル式エンコーダ、45…速度検出器。
Claims (4)
- 突極性を持つ回転子を備えた永久磁石形同期電動機の制御装置において、
回転子の磁極位置を検出し原点位置信号を出力するインクリメンタル式エンコーダと、
このインクリメンタル式エンコーダからのパルス信号を積算した結果を前記原点位置信号でリセットすることで原点位置信号を原点とする絶対位置検出値を求めて第1の位置検出値を演算する第1の位置検出値演算手段と、
前記永久磁石形同期電動機に高周波電圧を印加し、この高周波電圧と同じ高周波電流成分から位置演算値を求める位置演算値算出手段と、
この位置演算値を初期値として前記インクリメンタル式エンコーダからのパルス信号を積算することで第2の位置検出値を演算する第2の位置検出値演算手段とを設け、
前記原点位置信号が検出されるまでは前記第2の位置検出値を用いて前記永久磁石形同期電動機のトルクまたは速度制御を行ない、前記原点位置信号が検出されたら前記第1の位置検出値を用いて前記永久磁石形同期電動機のトルクまたは速度制御を行なうことを特徴とする永久磁石形同期電動機の制御装置。 - 前記第1の位置検出値を演算するにあたり、前記絶対位置検出値に対し、エンコーダ取り付け誤差による位置検出誤差を位置補正値として加算することを特徴とする請求項1に記載の永久磁石形同期電動機の制御装置。
- 前記原点位置信号が検出されたら、前記絶対位置検出値と前記第2の位置検出値との偏差を位置補正値として記憶する位置補正メモリを設けたことを特徴とする請求項2に記載の永久磁石形同期電動機の制御装置。
- 前記位置演算値算出手段は、
相電流検出値と前記位置演算値とから直軸電流と横軸電流を演算する電流座標変換器と、
前記直軸電流の平均値を正の値および負の値に制御するための直軸電圧指令値と横軸電圧指令値を生成する電圧指令生成手段と、
前記高周波電圧を生成する高周波電圧発信器と、
この高周波電圧に前記直軸電圧指令値を加算して第2の直軸電圧指令値を求める加算器と、
この第2の直軸電圧指令値,前記横軸電圧指令値および位置演算値から相電圧指令値を求める電圧座標変換器と、
前記直軸電流,横軸電流から前記高周波電圧と同じ周波数成分の直軸高周波電流,横軸高周波電流を検出する高周波電流検出器と、
この横軸高周波電流を増幅して位置演算値を求める位置演算器と、
直軸電流の平均値が正の値であるときの直軸高周波電流と、負の値であるときの直軸高周波電流の大きさに基づき前記位置演算器の出力を補正する磁極判別器とからなることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の永久磁石形同期電動機の制御装置。
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