JP2004185356A - デバッグ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】割込み信号を用いず通常用プログラムとデバッグ用プログラムの制御を切換えることのできるデバッグ装置を提供することにある。
【解決手段】プログラム実行アドレスと事前に設定されたアドレスが一致していることを検出するアドレス比較回路101からチップセレクト信号105が出力されると、MCU102が実行していた、ユーザメモリ103に格納された通常用プログラムから、システムメモリ104に格納されたデバッグ用プログラムを実行するように切換える、また、チップセレクト信号105によりシステムメモリ104に格納されたデバッグ用プログラムから、ユーザメモリ103に格納された通常用プログラムを実行するように切換える。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、マイクロプロセサに搭載されるプログラムを効率よくデバッグできるデバッグ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
TVやオーディオなどの家電製品から、携帯電話や自動車などの広い範囲で、マイクロプロセサ(以下、マイコンと称する)が組み込まれて使用されている。これらのマイコンには、マイコンを組み込む機器に対応したプログラムが搭載されており、このプログラムを開発するときに、その不具合を取り除き完成度を高めてゆく作業として、デバッグが行われる。
【0003】
デバッグには、プログラムが実際にその上で動作するエミュレータを利用するのが一般的だが、デバッグしようとするプログラムのアドレスやメモリ内容が、予め設定した条件と一致するかどうかを比較するために、エミュレータ内部に検査回路を設けていた。しかし、設定条件の数が増えたり、設定条件が複雑化するのに合わせて、検査回路を増設しなければならず、エミュレータのコストや開発期間を増やすという問題があった。
【0004】
この問題を解決すべく、デバッグ容易化装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。この従来技術を、図4を参照して説明する。
【0005】
従来のデバッグ容易化装置は、供給されるマイクロ命令を実行するマイクロ命令実行部404と、外部から供給されるデバッグ条件アドレスとマイクロ命令実行部404から供給される命令実行アドレス412とを比較し一致したときに一致信号405を発生するデバッグ用比較回路401と、通常動作用のマイクロ命令を格納する通常動作用マイクロ命令部409とデバッグ条件が成立したときにデータ採取動作をさせ不成立のときは通常動作用マイクロ命令を実行するマイクロプログラムを格納するデバッグ用マイクロ命令部410とを有するマイクロ命令格納部403と、通常動作用マイクロ命令部409とデバッグ用マイクロ命令部410からマイクロ命令の供給を受け、通常は通常動作用マイクロ命令部409のマイクロ命令をマイクロ命令実行部404に供給し、割込回路402からの切換信号408の供給に応答してデバッグ用マイクロ命令部410のマイクロ命令に切換えてマイクロ命令実行部404に供給する命令セレクタ407と、デバッグ用比較回路401からの一致信号405の供給に応答して割込信号406と切換信号408を発生し、割込信号406によりマイクロ命令実行部404とレジスタ保存部415に割込みを行い、切換信号408により命令セレクタ407を切換えさせる割込回路402と、デバッグ用マイクロプログラムをデバッグ用マイクロ命令部410に入力する入力部411とから構成される。なお、マイクロ命令格納部403は、割込回路402から供給される割込信号406に応答してプログラムカウンタレジスタ413とフラグレジスタ414の内容を保存するレジスタ部415を有する。
【0006】
次に、従来のデバッグ容易化装置の動作を説明する。
【0007】
まず、デバッグするユーザは、デバッグ条件の一つである命令実行アドレス値416をデバッグ用比較回路401に入力設定する。
【0008】
次に、予め作成された複数のデバッグ条件を検証するマイクロプログラムを入力部411によりマイクロ命令格納部403のデバッグ用マイクロ命令部410に入力する。そして、マイクロ命令実行部404は、プログラムカウンタに初期アドレスを設定してマイクロ命令格納部の通常動作用マイクロ命令部からマイクロ命令を順次読み出し実行する。
【0009】
この初期状態では、デバッグ用比較回路401から一致信号405が出力されていないので、割込回路402は切換信号408および割込信号406を発生していない。このため、命令セレクタ407はマイクロ命令格納部403の通常動作用マイクロ命令部409からのマイクロ命令をマイクロ命令実行部404に供給するよう動作する。
【0010】
従って、マイクロ命令格納部403の通常動作用マイクロ命令部409から次々とマイクロ命令がマイクロ命令実行部404に読み出されてマイクロ命令実行部404でこの命令が実行される。
【0011】
この実行と並行して、マイクロ命令実行部404から命令実行アドレス412がデバッグ用比較回路401に供給されデバッグ用比較回路401において命令実行アドレス412と外部から入力される命令実行アドレス値416の比較が行われる。
【0012】
デバッグ用比較回路401の比較の結果、デバッグ条件対象アドレス412とデバッグ条件アドレスが一致した時は、デバッグ用比較回路401は一致信号405を発生してこれを割込回路402に出力する。
【0013】
割込回路402は、この一致信号405に応答して割込信号406をマイクロ命令実行部404に供給し、切換信号408を命令セレクタ407に供給する。更に、割込回路402は、割込信号406をレジスタ部415に供給する。
【0014】
マイクロ命令格納部403は、この割込信号406に応答して割込信号406の発生時におけるプログラムカウンタレジスタ413とフラグレジスタ414の内容を保存する。
【0015】
命令セレクタ407は、上記切換信号408に応答してマイクロ命令格納部403のデバッグ用マイクロ命令部410からのデバッグ用マイクロ命令を選択出力するように切換えて、デバッグ用マイクロ命令部410に格納されているデバッグ用マイクロプログラムのマイクロ命令をマイクロ命令実行部404に供給する。
【0016】
マイクロ命令実行部404は、上記割込信号406に応答して今まで実行していたデバッグ対象プログラムの実行を中断して、デバッグ用マイクロ命令部410から命令セレクタ407を介して供給されるデバッグ用マイクロプログラムのマイクロ命令の実行を開始する。
【0017】
以上のように、特許文献1のデバッグ容易化装置では、従来エミュレータ内部に設けた検査回路で実行していたデバッグ条件検査を、マイクロプログラムで行うようにした点に特徴があり、複数のデバッグ条件がある場合でも、ハードウェアを増設することなくデバッグを実行でき、またデバッグ条件の変更や追加などに対しても、柔軟に対応できるという特徴を有している。
【0018】
しかしながら、上記した従来のデバッグ容易化装置では、割込処理を実行することによる時間的な遅延が生じるという問題点があった。即ち、通常動作用プログラムに割込みがかかると、デバッグ用プログラムに制御が移行する前に、プログラムステータスを示すプログラムカウンタレジスタや、フラグレジスタの内容を保存しておき、通常動作用プログラムに制御が復帰したときに、その保存した内容を読み出し割込みがかかる以前の状態に復元する必要がある。このために、前記レジスタの内容を一時的に保存しなくてはならず、そのための処理に数マイクロセカンド程度の時間を消費する。
【0019】
さらに、通常動作用プログラムから割込み処理に移行するために、数サイクルのプログラムステップを実行するための時間も消費される。デバッグするプログラムによっては、割込処理によって一時的にでも動作が遅延すると、本来の状態とは異なる動作をしてしまうものもあり、デバッグそのものが意味を為さなくなる場合がある。
【0020】
さらに、前記プログラムカウンタレジスタやフラグレジスタの内容を保存するためのメモリ領域が必要となるが、特にローエンドのマイコンでは保有するメモリ容量が少ないことから、保存のための領域がプログラム領域を圧迫してしまう。例えば、レジスタの内容を保存するためのメモリ領域が全体の20−30%を占める場合もある。
【0021】
【特許文献1】
特開平8−263324号公報
【0022】
【発明が解決しようとする課題】
従来のデバッグ容易化装置では、通常動作用マイクロプログラムとデバッグ用マイクロプログラムの切換えに割込み処理を用いているため、通常動作用マイクロプログラムからデバッグ用マイクロプログラムに切換わる前に、特定のレジスタの内容を保存するというステップを実行するなど、その処理時間によっては、通常動作用マイクロプログラムの本来の動作を再現できない場合があるなどの問題点を有している。
【0023】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたもので、その目的とするところは、通常用プログラムからデバッグ用プログラムへの切換え時間を削減し、さらに、特定のレジスタを一時的に保存するためのメモリ領域を削減することができる、デバッグ装置を提供することである。
【0024】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のデバッグ装置は、プログラムの実行アドレスと外部から設定した設定アドレスとを比較し、一致したときにチップセレクト信号を発するアドレス比較手段と、通常用プログラムを格納するためのユーザメモリと、デバッグ用プログラムを格納するためのシステムメモリと、前記ユーザメモリに格納された前記通常用プログラムおよび前記システムメモリに格納された前記デバッグ用プログラムを実行するマイクロコントロールユニットと、前記チップセレクト信号によって前記マイクロコントロールユニットが実行するプログラムを前記ユーザメモリの前記通常用プログラムから前記システムメモリのデバッグ用プログラムに切換える手段と、を具備することを特徴としている。
【0025】
また、上記目的を達成するために、本発明のデバッグ装置は、プログラムの実行アドレスと外部から設定した設定アドレスとを比較し、一致したときにアドレスセレクト信号を発するアドレス比較手段と、ユーザメモリ領域とシステムメモリ領域からなるプログラム格納メモリと、前記ユーザメモリに格納された通常用プログラムおよび前記システムメモリに格納されたデバッグ用プログラムを実行するマイクロコントロールユニットとを備え、前記アドレスセレクト信号によって前記マイクロコントロールユニットが実行するプログラムを前記ユーザメモリ領域の前記通常用プログラムから前記システムメモリ領域のデバッグ用プログラムに切換えることを特徴としている。
【0026】
本発明によれば、プログラムの制御を、通常用プログラムからデバッグ用プログラムに切換える時に、割込信号を用いる代わりに、チップセレクト信号あるいはアドレスセレクト信号を用いることによって、割込み処理にかかるメモリの切換え時間の削減、および、特定のレジスタを一時的に保存するためのメモリ領域の削減を図ることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0028】
(第1の実施の形態)
図1に、本発明によるデバッグ装置の第1の実施の形態のブロック図を示す。本実施の形態のデバッグ装置は、プログラムを実行するマイクロコントロールユニット(以下MCU)102と、通常用プログラムを格納するためのユーザメモリ103と、デバッグ用プログラムを格納するためのシステムメモリ104と、プログラムの実行アドレスが事前に設定したアドレスと一致しているかを調べるアドレス比較回路101と、チップセレクト信号(以下CS)105を反転させるインバータ109とにより構成される。
【0029】
そして、MCU102は、プログラムの実行アドレスを転送するアドレスバス(以下ABUS)106、プログラム命令やメモリ内容を転送するデータバス(以下DBUS)107によってユーザメモリ103およびシステムメモリ104と、接続されている。また、MCU102は、ユーザメモリ103およびシステムメモリ104とプログラム命令やメモリ内容の読込み/書き込みを指令するR/W信号ライン108により接続されている。さらに、MCU102は、アドレス比較回路101とABUS106により接続されている。
【0030】
そして、アドレス比較回路101は、MCU102、ユーザメモリ103およびシステムメモリ104と、プログラムの実行アドレスを転送するABUS106により接続され、さらに、アドレス比較回路101は、ユーザメモリ103とCS105により接続され、また、システムメモリ104とインバータ109を介して接続されている。
【0031】
MCU102は、プログラムが実行されている時は、ユーザメモリ103またはシステムメモリ104のいずれか一方をアクセスするようになっており、アドレス比較回路101からのCS105が発せられると、それまでアクセスしていたメモリ(例えばユーザメモり103)から、他方のメモリ(例えばシステムメモリ104)へアクセスするように切換わる。
【0032】
次に、本実施の形態のデバッグ装置の動作について、図1のブロック図、および図3のフローチャートを参照して説明する。本実施の形態では、アドレス比較回路101で一致したと判断させるアドレスを「0x1000」番地に、また、その時のデバッグ条件を「0x100」番地の内容が、「0x55」なる値をとった場合と仮定する。
【0033】
デバッグしようとする通常用プログラムがユーザメモリ103に格納されており、一方、デバッグ用プログラムがシステムメモリ104に格納されている。また、初期状態では、MCU102がユーザメモリ103にアクセスするように接続されている。また、「0x1000」番地をアドレス比較回路101に設定する。
【0034】
まず、MCU102がユーザメモリ103の通常用プログラムの先頭アドレスから読み出しを開始すると、その読み出された順番に各マイクロ命令を実行する。MCU102からの読み出しアドレスは、アドレス比較回路101に供給されており、このアドレス比較回路101は読み出しアドレスが事前に設定したアドレス「0x1000」と一致しているかどうかを調べる。
【0035】
アドレス比較回路101においてアドレスが不一致の場合は、順次、ユーザメモリ103の通常用プログラムが順次読み出されMCU102にて実行される。
【0036】
アドレスが一致した場合(即ち、0x1000番地)は、アドレス比較回路101からCS信号105が出力され、ユーザメモリ103およびシステムメモリ104に供給される。これにより、それまでMCU101がユーザメモリ103を実行していたものが、システムメモリ104に実行するように切換わる。
【0037】
すると、MCU102はシステムメモリ104に格納されているデバッグ用プログラムの「0x1000」番地から実行を開始する。このデバッグ用プログラムの動作を示すフローチャートを、図3に示す。
【0038】
まず、MCU102はデバッグ用プログラムに切換わる直前まで通常用プログラムが使用していた汎用レジスタ(図示せず)の内容を、システムメモリ104の一部に保存する。これは、汎用レジスタをデバッグ用プログラムの実行時に使用しても、通常用プログラムに復帰した時に元の状態に設定するための処理である。
【0039】
また、システムメモリ104のデバッグ用プログラムが実行される間、MCU102のタイマを停止する(ステップS301)。これは、デバッグ用プログラムが実行される間、タイマが継続動作することによって、通常用プログラムに復帰した時に、不正な動作を生じさせないようにするためのものである。
【0040】
次に、MCU102は、デバッグ条件を満たすかどうかを確認するために、ユーザメモリ103の「0x100」番地の内容を読み出す(ステップS302)。
【0041】
そして、その「0x100」番地の内容が「0x55」であるかを調べる(ステップS303)。
【0042】
「0x55」である場合、即ち、デバッグ条件を満たす場合は、デバッグ処理を行う(ステップS304)。これは、例えば、その時点における特定のレジスタや特定のメモリ領域(ユーザメモリ)の内容を、別のメモリ領域に保存して、別途その内容を確認するなどの処理を行うことになる。デバッグ条件を満たさない場合は、そのまま次のステップS305へ進む。
【0043】
デバッグ用プログラムを終了する前に、ステップS301で予め保存しておいた汎用レジスタの内容を、通常用プログラムが使用していた状態に復元し、さらに、MCU102のタイマを再起動する(ステップS305)。
【0044】
最後に、MCU102は、「0x1000」番地へジャンプする命令を実行し、ユーザメモリ103へ切換える(ステップS306)。即ち、アドレス比較回路101に「0x1000」番地のアドレスが供給されると、比較一致して、再度CS信号105が出力され、ユーザメモリ103およびシステムメモリ104に供給される。
【0045】
すると、それまでMCU102がシステムメモリ104にアクセスしていたものが、ユーザメモリ103へアクセスするように切換わり、ユーザメモリ103上で通常用プログラムが「0x1000」番地から処理を続行する。この時、システムメモリ104に保存していた汎用レジスタの内容が読み出され復元される。
【0046】
本実施の形態では、上記のようにアドレス一致を検出した時点で割込信号を利用せず、チップセレクト信号を用いて、通常用プログラムとデバッグ用プログラムの制御を切換えることにより、割込み処理時に発生するプログラムカウンタレジスタやフラグレジスタの保存に費やされる余分な処理時間を削減し、さらに、限りあるユーザメモリが、それらの保存領域のために制限されることを避けることができるデバッグ装置を提供することができる。
【0047】
(第2の実施の形態)
図2(a)に、本発明によるデバッグ装置の、第2の実施の形態のブロック図を示す。
【0048】
第2の実施の形態のデバッグ装置は、プログラムを実行するMCU102と、プログラムを格納するためのプログラム格納メモリ201と、プログラムの実行アドレスが事前に設定したアドレスと一致しているかを調べるアドレス比較回路101とにより構成される。
【0049】
そして、MCU102は、プログラム格納メモリ201とプログラムの実行アドレスを転送するABUS106により接続されている。またMCU102は、同様に、プログラム命令やメモリ内容を転送するDBUS107および、プログラム命令やメモリ内容の読込み/書き込みを指令するR/W信号108により接続されている。さらに、MCU102は、アドレス比較回路101とABUS106により接続されている。
【0050】
そして、アドレス比較回路101は、MCU102、プログラム格納メモリ201とプログラムの実行アドレスを転送するABUS106により接続され、さらに、アドレス比較回路101は、プログラム格納メモリ201とアドレスセレクト信号(以下AS)202により接続されている。AS202はアドレスを構成するビットの内の最上位ビットを割り当てる。
【0051】
図2(b)に、プログラム格納メモリ201の内部構成を示す。本実施の形態では、プログラム格納メモリ201全体で、256バイトの容量を持ち、その内の前半部(「0x0000」番地から「0xFFFF」番地まで)をユーザメモリ領域201aとして用い、その後半部(「0x10000」番地から「0x1FFFF」番地まで)をシステムメモリ領域201bとして用いる。
【0052】
ユーザメモリ領域201aには通常用プログラムが格納され、システムメモリ領域201bにはデバッグ用プログラムが格納されている。
【0053】
MCU102は、プログラム格納メモリ201のユーザメモリ領域201aまたはシステムメモリ領域201bのいずれか一方に格納されているプログラムを読み出してこれを実行する。この時、アドレス比較回路101からのAS信号202が発せられると、それまでアクセスしていた一方のメモリ領域(例えばユーザメモリ領域201a)に格納されたプログラムから、他方のメモリ領域(例えばシステムメモリ領域201b)に格納されたプログラムが実行されて、処理が継続される。
【0054】
本実施の形態では、AS202は、アドレスの5桁目(0−16ビットの内の上位1ビット目)に設定されている。AS202が「0」の場合は、ユーザメモリ領域201aとなり、同様に、「1」の場合は、システムメモリ領域201bとなるように分けてある。
【0055】
次に、第2の実施の形態のデバッグ装置の動作を同様に図2のフローチャートを参照して説明する。本実施の形態では、アドレス比較回路101で、一致したと判断させるアドレスを、「0x1000」番地に、また、その時のデバッグ条件を「0x100」番地の内容が「0x55」なる値をとった場合と仮定する。
【0056】
そして、デバッグしようとする通常用プログラムがユーザメモリ領域201aに格納されており、一方、デバッグ用プログラムがシステムメモリ領域201bに格納されている。また、初期状態では、MCU102はユーザメモリ領域201aにアクセスするように接続されている。また、アドレス比較回路101には「0x1000」番地のアドレスが設定されている。
【0057】
まず、MCU102はユーザメモリ領域201aに格納されている通常用プログラムの先頭アドレスから読み出しを開始すると、その読み出された順番に各命令を実行する。MCU102からの読み出しアドレスは、アドレス比較回路101に供給されており、そのアドレス比較回路101読み出しアドレスが、事前に設定したアドレス「0x1000」と一致しているかどうかを調べる。
【0058】
アドレス比較回路101においてアドレスが不一致の場合は、順次、プログラム格納メモリ201の通常用プログラムが順次読み出され、MCU102にて実行される。アドレスが一致した場合(即ち、0x1000番地)は、アドレス比較回路101から、AS信号202が出力され、プログラム格納メモリ201に供給される。これにより、それまでMCU102がユーザメモリ領域201aで実行していたものが、システムメモリ領域201bのデバッグ用プログラムを実行するように制御が切換わる。
【0059】
すると、MCU102はシステムメモリ領域201bに格納されているデバッグ用プログラムの「0x1000」番地から実行を開始する。このデバッグ用プログラムの動作は図3のステップS301〜S305までは同じである。
【0060】
最後のステップS306で、MCU102は「0x1000」番地へジャンプする命令を実行し、ユーザメモリ領域201aへ切換える。即ち、アドレス比較回路101に「0x1000」番地のアドレスが供給されると、比較一致して、再度AS信号202が出力され、プログラム格納メモリ201に供給される。
【0061】
すると、それまでMCU102がシステムメモリ領域201bで実行していたデバッグ用プログラムから、ユーザメモリ領域201aの通常用プログラムを実行するように制御が移行し、ユーザメモリ領域201aの通常用プログラムが、「0x1000」番地から処理を続行する。
【0062】
本実施の形態では、上記のようにアドレス一致を検出した時点で割込信号を利用せず、アドレスの最上位ビットを用いて、通常用プログラムとデバッグ用プログラムの制御を切換えることにより、割込み処理時に発生するプログラムカウンタレジスタやフラグレジスタの保存に費やされる余分な処理時間を削減し、さらに、限りあるユーザメモリが、それらの保存領域のために制限されることを避けることができるデバッグ装置を提供することができる。
【0063】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明のデバッグ装置によれば、マイコン用プログラムのデバッグを行う際に、通常用プログラムとデバッグ用プログラムの制御の切換えを、割込み信号を用いる代わりに、チップセレクト信号またはアドレスセレクト信号を用いることにより、割込み処理にかかるメモリの切換え時間の削減、および、特定のレジスタを一時的に保存するためのメモリ領域の削減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るデバッグ装置の構成を示すブロック図。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係るデバッグ装置の構成を示すブロック図。
【図3】本発明の第1および第2の実施の形態に係るデバッグ用プログラムの動作を示すフローチャート。
【図4】従来のデバッグ容易化装置の実施例を示すブロック図。
【符号の説明】
101 アドレス比較回路
102 マイクロコントロールユニット(MCU)
103 ユーザメモリ
104 システムメモリ
105 チップセレクト信号(CS)
106 アドレスバス(ABUS)
107 データバス(DBUS)
108 R/W信号ライン
109 インバータ
201 プログラム格納メモリ
201a ユーザメモリ領域
201b システムメモリ領域
202 アドレスセレクト信号(AS)
401 デバッグ用比較回路
402 割込回路
403 マイクロ命令格納部
404 マイクロ命令実行部
405 一致信号
406 割込信号
407 命令セレクタ
408 切換信号
409 通常動作用マイクロ命令部
410 デバッグ用マイクロ命令部
411 入力部
412 命令実行アドレス
413 プログラムカウンタレジスタ
414 フラグレジスタ
415 レジスタ保存部
416 命令実行アドレス値

Claims (2)

  1. プログラムの実行アドレスと外部から設定した設定アドレスとを比較し、一致したときにチップセレクト信号を発するアドレス比較手段と、
    通常用プログラムを格納するためのユーザメモリと、
    デバッグ用プログラムを格納するためのシステムメモリと、
    前記ユーザメモリに格納された前記通常用プログラムおよび前記システムメモリに格納された前記デバッグ用プログラムを実行するマイクロコントロールユニットと、
    前記チップセレクト信号によって前記マイクロコントロールユニットが実行するプログラムを前記ユーザメモリの前記通常用プログラムから前記システムメモリのデバッグ用プログラムに切換える手段と、
    を具備することを特徴とするデバッグ装置。
  2. プログラムの実行アドレスと外部から設定した設定アドレスとを比較し、一致したときにアドレスセレクト信号を発するアドレス比較手段と、
    ユーザメモリ領域とシステムメモリ領域からなるプログラム格納メモリと、
    前記ユーザメモリに格納された通常用プログラムおよび前記システムメモリに格納されたデバッグ用プログラムを実行するマイクロコントロールユニットとを備え、
    前記アドレスセレクト信号によって前記マイクロコントロールユニットが実行するプログラムを前記ユーザメモリ領域の前記通常用プログラムから前記システムメモリ領域のデバッグ用プログラムに切換えることを特徴とするデバッグ装置。
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