JP2004185333A - 通帳及び通帳を取り扱う自動取引装置 - Google Patents

通帳及び通帳を取り扱う自動取引装置 Download PDF

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佳教 田村
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Abstract

【課題】通帳に音声出力部を備える制御素子モジュールを搭載し、取引履歴情報を音声によって出力することができるようにして、視力の弱い利用者であっても通帳に記帳された金融取引の結果や履歴を容易に確認することができるようにする。
【解決手段】取引履歴情報を格納する制御素子部、前記取引履歴情報の音声案内を行う音声出力部、前記取引履歴情報の通信を行う通信部及び電源部を備える制御素子モジュールと、前記電源部に充電するための充電部と、圧力センサスイッチとを有する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、通帳及び通帳を取り扱う自動取引装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、銀行、信用金庫、郵便局、消費者金融会社等の金融機関においては、利用者が金融機関に新規に取引を申し込むと、口座が開設されて通帳が交付される。そして、利用者は振替、振込、入金、出金等の金融取引の度に取引履歴を取引明細として通帳に記帳し、その内容を確認するようになっている。この場合、前記通帳には、該通帳を発行した発行金融機関名、発行支店名、利用者の氏名、印、サイン等の情報が印刷されている。
【0003】
さらに、前記通帳の表表紙又は裏表紙には、各金融機関のオリジナルの図柄とともに、口座番号、暗証番号等が格納された磁気ストライプやICチップが付与されている(特許文献1参照。)。そして、利用者がCD(Cash Dispenser:現金自動支払機)、ATM(Automatic Teller Machine:現金自動預払機)、通帳記帳機等の自動取引装置を使用して、入金、出金、振込、通帳記帳等の金融取引を行う場合に、前記通帳を前記自動取引装置の通帳挿入口から挿入すると、前記磁気ストライプやICチップに格納された情報、暗証番号等が自動取引装置によって読み取られ、前記利用者の取引明細が記帳される。これにより、前記利用者は、自己の行った金融取引の結果や履歴を容易に確認することができる。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−2154号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の通帳の記帳においては、利用者が健常者であることを前提とした印刷がなされるため、前記利用者が視覚に障害を有する者や老人のように視力の弱い者である場合、記帳された金融取引の結果や履歴を確認することが困難であった。そのため、視力の弱い利用者は、付添いの人や金融機関の職員に記帳された内容を読み上げてもらい、金融取引の結果や履歴に関する情報としての取引履歴情報を確認する外なかった。
【0006】
本発明は、前記従来の通帳の問題点を解決して、通帳に音声出力部を備える制御素子モジュールを搭載し、取引履歴情報を音声によって出力することができるようにして、視力の弱い利用者であっても通帳に記帳された金融取引の結果や履歴を容易に確認することができる通帳及び通帳を取り扱う自動取引装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
そのために、本発明の通帳においては、取引履歴情報を格納する制御素子部、前記取引履歴情報の音声案内を行う音声出力部、前記取引履歴情報の通信を行う通信部及び電源部を備える制御素子モジュールと、前記電源部に充電するための充電部と、圧力センサスイッチとを有する。
【0008】
本発明の他の通帳においては、さらに、前記圧力センサスイッチは紙又は樹脂によって通帳本体に挟み込まれ、突起を備える。
【0009】
本発明の更に他の通帳においては、さらに、前記電源部は、前記通帳が自動取引装置に挿入されている時に充電部を介して前記自動取引装置によって充電される。
【0010】
本発明の更に他の通帳においては、さらに、前記圧力センサスイッチは複数であり、前記制御素子モジュールは押圧された前記圧力センサスイッチの組合せに従った所定の順番で前記取引履歴情報の音声案内を行う。
【0011】
本発明の更に他の通帳においては、さらに、前記圧力センサスイッチは複数であり、前記制御素子モジュールは押圧された前記圧力センサスイッチの組合せに従った所定の音量で前記取引履歴情報の音声案内を行う。
【0012】
本発明の自動取引装置においては、取引履歴情報を格納する制御素子部、前記取引履歴情報の音声案内を行う音声出力部、前記取引履歴情報の通信を行う通信部及び電源部を備える制御素子モジュールと、前記電源部に充電するための充電部と、圧力センサスイッチとを有する通帳を取り扱い、該通帳に記帳するとともに、前記制御素子モジュールと前記取引履歴情報の通信を行う。
【0013】
本発明の他の自動取引装置においては、音声出力手段を有し、前記通帳の取扱に関する音声案内を行う請求項6に記載の通帳を取り扱う。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0015】
図1は本発明の実施の形態における預貯金通帳の概略図、図2は本発明の実施の形態における預貯金通帳の取引履歴結果を示す図、図3は本発明の実施の形態におけるICチップの構成を示すブロック図である。
【0016】
図1において、11は多数枚の紙等を重ねた冊子状になっている通帳としての預貯金通帳であり、銀行、信用金庫、郵便局、消費者金融会社等の金融機関が利用者に対して発行したものである。なお、該利用者は、前記金融機関に自己の口座を開設し、振替、振込、入金、出金、送金、定期性預金設定等の金融取引を行う者である。そして、前記預貯金通帳11には、前記口座を使用して利用者が行った金融取引の結果や履歴が記帳される。また、前記預貯金通帳11には、通常、通帳を発行した発行金融機関名、発行支店名、利用者の氏名、印、サイン等の情報が印刷されている。さらに、前記預貯金通帳11の表表紙又は裏表紙には磁気ストライプ12が貼(は)り付けられている。該磁気ストライプ12には、発行金融機関名、発行支店名、利用者の氏名、口座番号、暗証番号等の重要な情報が格納されている。
【0017】
また、前記預貯金通帳11の通帳本体としての表表紙又は裏表紙には無線通信可能な制御素子モジュールとしてのICチップモジュール13が埋め込まれている。該ICチップモジュール13は、預貯金通帳11に記帳される金融取引の結果や履歴に関する情報としての取引履歴情報を格納する記憶手段を備え、前記取引履歴情報を読み出したり、書き込んだりすることができるようになっている。なお、前記取引履歴情報は、後述される自動取引装置や、金融機関の窓口に配設された窓口端末において更新される。
【0018】
そして、前記預貯金通帳11には、前記利用者の行った金融取引の結果や履歴が記帳される。この場合、図2に示されるように、年月日、適用、残高、取引金額、その他等の欄が設定され、前記利用者が行った金融取引毎に、該金融取引に関する年月日、適用、残高、取引金額等が、各欄内に時系列に印刷される。
【0019】
また、前記ICチップモジュール13は、図3に示されるように、制御素子部としてのICチップ部14、音声出力部としてのスピーカ部15、通信部としてのアンテナ部16、及び、ICチップモジュール13の電源部としてのバッテリ部17を有する。ここで、前記ICチップ部14は、CPU、MPU等の演算手段、メモリから成る記憶手段、前記スピーカ部15、アンテナ部16、バッテリ部17等の周辺機器とアクセス可能なI/O(イン−アウト)I/F(インターフェイス)部を備える。なお、前記記憶手段は、前記取引履歴情報を格納するのに十分な記録容量を有する。この場合、前記取引履歴は、利用者が行った金融取引毎に、該金融取引に関する年月日、適用、残高、取引金額等が、前記預貯金通帳11に印刷されるのと同様に、前記記憶手段に時系列に格納される。
【0020】
また、前記スピーカ部15は、音声サービスとしての音声案内を行うためのものであり、ボリューム抵抗を備え、ICチップ部14の演算手段からの指示によって前記ボリューム抵抗の抵抗値を変化させることによって、出力する音声案内用の音声の音量を調節する。なお、利用者が音声案内を必要とするか否かに関する音声サービス情報としての音声案内情報は、前記ICチップ部14の記憶手段に格納される。
【0021】
さらに、前記バッテリ部17は、充電式の蓄電手段であり、預貯金通帳11に埋め込まれたコイルから成る充電部としての充電用コイル部20に接続されている。ここで、該充電用コイル部20は、自動取引装置が有する後述されるバッテリ充電ユニット28の発生する高周波を受けて誘導電流を発生して、前記バッテリ部17に電流を供給する。すなわち、前記バッテリ部17は、前記預貯金通帳11が自動取引装置に挿入されている時に充電用コイル部20を介して前記自動取引装置によって充電される。
【0022】
そして、前記ICチップモジュール13には、複数の圧力センサスイッチを含む圧力センサスイッチ部18が接続されている。該圧力センサスイッチ部18は、図1に示されるように、預貯金通帳11の表表紙又は裏表紙に埋め込まれたフィルム状の年月日順再生スイッチ18a、大音量再生スイッチ18b、入金再生スイッチ18c、出金再生スイッチ18d、残高再生スイッチ18e、案内再生スイッチ18f等の圧力センサスイッチとしての再生スイッチを備える。該再生スイッチは紙又は樹脂によって前記表表紙又は裏表紙に挟み込まれ、突起を備えるものである。そして、前記再生スイッチのそれぞれは手によって押圧されるとオンになり、前記ICチップモジュール13はどの再生スイッチがオンになったかを検出することができるように接続されている。
【0023】
ここで、前記各種再生スイッチは、突起としてのエンボス19a〜19fを、それぞれ、備えているので、預貯金通帳11の表表紙又は裏表紙に埋め込まれていても、該表表紙又は裏表紙を手で触れることによって知覚することができる。そのため、前記利用者が視覚に障害を有する者や老人のように視力の弱い者であっても、預貯金通帳11の表表紙又は裏表紙を手で触れることによって、前記各種再生スイッチの存在を認識することができる。さらに、図1に示されるように、それぞれのエンボス19a〜19fの突出する向き又は方向が相違することが望ましい。この場合、前記エンボス19a〜19fの突出する向き又は方向を手で触れて把握することによって、前記年月日順再生スイッチ18a、大音量再生スイッチ18b、入金再生スイッチ18c、出金再生スイッチ18d、残高再生スイッチ18e、案内再生スイッチ18f等をそれぞれ識別することができる。
【0024】
そして、前記ICチップモジュール13は押圧された前記再生スイッチの組合せに従った所定の順番で前記取引履歴情報の音声案内を行う。また、前記ICチップモジュール13は押圧された前記再生スイッチの組合せに従った所定の音量で前記取引履歴情報の音声案内を行うようになっている。
【0025】
なお、磁気ストライプ12に格納されている情報のすべてを前記ICチップ部14の記憶手段に格納して、磁気ストライプ12を省略することもできる。
【0026】
次に、自動取引装置について説明する。
【0027】
図4は本発明の実施の形態における自動取引装置の構成を示すブロック図である。
【0028】
本実施の形態において、自動取引装置は、銀行、信用金庫、郵便局、消費者金融会社等の金融機関の支店等に配設されたCD、ATM、通帳記帳機等の自動取引装置であり、前記金融機関の利用者が自分で操作して入金、出金、通帳記帳、残高照会、振込、振替、送金、定期性預金設定等の金融取引を行うための装置である。また、前記自動取引装置は、他の機能、例えば、チケット予約機能、商品購入申込機能、クレジットカードの与信確認機能、施設情報案内機能等を有するキオスク(KIOSK)端末のような多機能端末であってもよい。
【0029】
そして、一般に、前記自動取引装置は、キーボード、タッチパネル、マウス等の入力手段、CRT、液晶ディスプレイ、LED(Light Emitting Diode)ディスプレイ等の表示手段等を備える利用者操作部を有する。なお、該利用者操作部は、スピーカ等の音声出力手段を備え、利用者に対して音声案内を行うことができる。さらに、前記利用者操作部は、利用者が自動取引装置に接近又は接触したことを検知する検知手段を備え、前記利用者が自動取引装置に接近又は接触すると、自動的に預貯金通帳11の取扱に関する音声案内を行うものであることが望ましい。
【0030】
また、前記自動取引装置は、キャッシュカード等のカードを取り扱うカード取扱部を有する。ここで、前記カードは、金融機関が利用者に対して発行した入金、出金、振込、残高照会等の金融取引を行うためのカードであり、利用者の氏名、口座番号、暗証番号等の情報を格納する磁気ストライプを備える。なお、前記情報を格納する部材としては、前記磁気ストライプに代えて、カードに埋め込まれたICであってもよい。さらに、前記カード取扱部は取引明細票を発行する機能を備える。該取引明細票は、入金、出金、通帳記帳、残高照会、振込、振替、送金、定期性預金設定等の利用者が行った金融取引に関する情報が印刷される紙片であり、口座番号、金融取引の種類、取引金額等が印刷される。
【0031】
また、前記自動取引装置は、預貯金通帳11に記帳する通帳記帳部を有する。ここで、前記通帳記帳部は、預貯金通帳11が挿入される通帳スロットを備え、該通帳スロット内には、預貯金通帳11を搬送する搬送装置、預貯金通帳11に前記金融取引の記録を印刷する後述される印字ヘッド25、預貯金通帳11の磁気ストライプ12に格納された情報の読取、上書、消去等を行うための記録ヘッド等が配設される。そして、前記自動取引装置は、紙幣を取り扱う紙幣入出金部、及び、硬貨を取り扱う硬貨入出金部を有する。また、前記自動取引装置は、CPU、MPU等の演算手段、半導体メモリ、磁気ディスク等の記憶手段、入力手段、通信手段等を備えるコンピュータとしての上位装置に接続される。該上位装置は、前記金融機関の勘定系のホストコンピュータとして機能する。前記上位装置は、金融機関の本部等に配設され、有線又は無線の専用通信回線網、公衆通信回線網、LAN(Local Area Network)、WAN(WideArea Network)、インターネット等のネットワークを介して、各支店等に配設された自動取引装置と通信可能に接続され、該自動取引装置と勘定取引通信を行うことによって、利用者が前記自動取引装置を操作して行った自己の口座を使用した金融取引を処理する。また、前記上位装置は、利用者の口座に関する取引履歴情報を記憶手段に格納し、前記自動取引装置は前記取引履歴情報を上位装置から取得する。
【0032】
ここで、前記自動取引装置は、図4に示されるように、CPU、MPU等の演算手段、メモリから成る記憶手段等を備え、自動取引装置全体の動作を制御するマスタCPU部21、及び、前記上位装置との勘定取引通信を行うための通信インターフェイスとしての上位I/F部29を有する。また、前記自動取引装置は、前記通帳記帳部、紙幣入出金部、硬貨入出金部等の各部における機械装置としてメカ23の動作を制御するメカ制御部22、前記通帳記帳部における印字ヘッド25の動作を制御する印字制御部24、及び、前記通帳記帳部、紙幣入出金部、硬貨入出金部等の各部におけるスキャナ等の光学センサ27の動作を制御する光学系制御部26を有する。
【0033】
さらに、前記自動取引装置は、預貯金通帳11に埋め込まれたICチップモジュール13のバッテリ部17を充電するためのバッテリ充電ユニット28を有する。該バッテリ充電ユニット28は高周波を発生して、前記預貯金通帳11に埋め込まれた充電用コイル部20に誘導電流を発生させて前記バッテリ部17に電流を供給する。これにより、前記バッテリ充電ユニット28は、非接触状態でバッテリ部17を充電することができる。
【0034】
また、前記自動取引装置は、前記ICチップモジュール13と無線通信を行うためのICチップリーダ/ライタ部31を有する。該ICチップリーダ/ライタ部31は図示されないアンテナを備え、前記ICチップモジュール13のアンテナ部16との間で無線によってデータ通信を行う。そして、前記ICチップリーダ/ライタ部31は、ICチップ部14の記憶手段に格納された情報を読み取るとともに、前記記憶手段に前記利用者が行った金融取引の結果や履歴を書き込んで、前記記憶手段に格納されている情報を更新する。これにより、前述されたように、利用者が行った金融取引毎に、該金融取引に関する年月日、適用、残高、取引金額等が前記記憶手段に時系列に格納される。
【0035】
次に、前記構成の預貯金通帳11及び該預貯金通帳11を取り扱う自動取引装置の動作について説明する。
【0036】
図5は本発明の実施の形態における自動取引装置を操作して行う金融取引の動作を示すフローチャート、図6は本発明の実施の形態における預貯金通帳に音声案内を行わせる動作を示すフローチャート、図7は本発明の実施の形態における預貯金通帳の音声案内の音量を調節する動作を示すフローチャートである。
【0037】
まず、利用者が自動取引装置に接近又は接触すると、該自動取引装置の利用者操作部に配設されたスピーカ等の音声出力手段から音声が出力され、音声案内が開始される。この場合、音声案内は、預貯金通帳11において取引履歴情報が印刷される頁を開いて、通帳記帳部の通帳スロットに前記預貯金通帳11を挿入する旨の指示である。すなわち、所定の頁を開いた預貯金通帳11を挿入するように音声案内が行われる。
【0038】
そして、前記利用者は、音声案内に従い、ICチップモジュール13が埋め込まれた預貯金通帳11を自動取引装置における通帳記帳部の通帳スロットに挿入する。そして、前記預貯金通帳11が挿入されると該預貯金通帳11のバッテリ部17の充電が自動的に開始される。この場合、前記自動取引装置のバッテリ充電ユニット28は高周波を発生して、前記預貯金通帳11に埋め込まれた充電用コイル部20に誘導電流を発生させて前記バッテリ部17に電流を供給する。
【0039】
また、マスタCPU部21はICチップリーダ/ライタ部31を介してICチップモジュール13のアンテナ部16との間で無線によってデータ通信を行い、ICチップ部14の記憶手段に格納された口座管理情報としての暗証番号を読み取る。そして、前記利用者が自動取引装置の利用者操作部を操作して暗証番号を入力すると、前記マスタCPU部21は、入力された暗証番号をICチップ部14の記憶手段から読み取った暗証番号と比較して、前記入力された暗証番号が正しいか否かを判断する。
【0040】
そして、前記入力された暗証番号が正しい場合、マスタCPU部21はICチップ部14の記憶手段に格納された口座管理情報としての口座番号を読み取る。なお、前記入力された暗証番号が正しくない場合、マスタCPU部21は正しい暗証番号が入力されるまで待機する。
【0041】
続いて、マスタCPU部21は、上位I/F部29を介して金融機関の勘定系のホストコンピュータとして機能する上位装置と通信を行い、前記口座番号によって特定される前記利用者の口座に関する取引履歴情報を確認する。そして、前記マスタCPU部21は、前記上位装置に格納されている取引履歴情報が更新されているか否かを判断する。そして、更新されている場合、前記マスタCPU部21は、更新された取引履歴情報を前記上位装置から取得する。続いて、前記マスタCPU部21は、ICチップモジュール13のICチップ部14にアクセスし、該ICチップ部14の記憶手段に既に格納されている取引履歴情報を前記上位装置から取得した取引履歴情報によって更新する。なお、前記上位装置に格納されている取引履歴情報が更新されていない場合、前記ICチップ部14の記憶手段に格納されている取引履歴情報は更新されない。
【0042】
続いて、マスタCPU部21は、ICチップモジュール13のICチップ部14にアクセスし、該ICチップ部14の記憶手段に既に格納されている音声案内情報を取得する。続いて、通帳記帳部の印字ヘッド25は前記預貯金通帳11に取引履歴情報の更新された部分を記帳する。そして、金融取引が終了すると、前記通帳記帳部は預貯金通帳11を通帳スロットから排出する。これにより、前記利用者は、記帳された預貯金通帳11を取得する。
【0043】
次に、前記利用者が取引履歴情報を音声案内によって確認する動作について説明する。まず、音声の音量を調整しない場合の動作について説明する。
【0044】
この場合、前記利用者は、取引履歴情報を確認するために、預貯金通帳11の表表紙又は裏表紙に埋め込まれている圧力センサスイッチ部18の年月日順再生スイッチ18a、大音量再生スイッチ18b、入金再生スイッチ18c、出金再生スイッチ18d、残高再生スイッチ18e、案内再生スイッチ18f等の再生スイッチを押圧する。そして、ICチップモジュール13はどの再生スイッチがオンになったかを検出して、ICチップ部14の記憶手段に取引履歴情報が格納されているか否か、すなわち、取引履歴情報があるか否かを判断する。
【0045】
そして、取引履歴情報がある場合、ICチップモジュール13は、前記記憶手段にアクセスしてオンになった再生スイッチに該当するキーワードを検索する。この場合、オンになった再生スイッチに応じて、記憶手段内に格納されているキーワードを取引履歴順に検索する。そして、該当するキーワード、すなわち、該キーワードを含む取引履歴情報としての検索情報があるか否かを判断する。ここで、検索情報がある場合、ICチップモジュール13は、スピーカ部15によって検索情報の音声案内を行わせる。
【0046】
これにより、例えば、年月日が新しい順番、入金毎、出金毎、又は、取引先毎に取引履歴情報が音声によって案内される。そのため、前記利用者は知りたい取引履歴情報を直ちに音声として確認することができる。
【0047】
なお、検索情報がない場合、ICチップモジュール13は、音声案内を行うことなく処理を終了する。また、取引履歴情報がない場合も、処理を終了する。
【0048】
次に、前記利用者が音声の音量を調整する場合の動作について説明する。
【0049】
この場合、前記利用者は、取引履歴情報を確認するために、預貯金通帳11の表表紙又は裏表紙に埋め込まれている圧力センサスイッチ部18の再生スイッチを押圧する。そして、ICチップモジュール13はどの再生スイッチがオンになったかを検出して、スピーカ部15によって該当する検索情報の音声案内を行わせる。
【0050】
続いて、前記利用者は音声案内を聞いて音量を大きくするか否かを判断する。そして、大きくすると判断した場合、前記利用者は大音量再生スイッチ18bを押圧してスピーカ部15のボリューム抵抗を調節する。そして、前記ICチップモジュール13はスピーカ部15によって前記検索情報の音声案内を行う。続いて、前記利用者は音声案内を聞いて音量は丁度よいか否かを判断する。そして、前記利用者は、音量が丁度よい場合には処理を終了し、音量が丁度よくない場合には再び前記圧力センサスイッチ部18の大音量再生スイッチ18bを押圧する。また、音声案内を聞いて音量を大きくしないと判断した場合、前記利用者は大音量再生スイッチ18b以外の再生スイッチを押圧する。
【0051】
これにより、前記利用者は、音声案内の音量を調節して、聞きやすい音量にすることができる。
【0052】
次に、フローチャートについて説明する。まず、自動取引装置を操作して行う金融取引の動作を示すフローチャートについて説明する。
ステップS1 自動取引装置は、所定の頁を開いて預貯金通帳11を挿入するように音声案内を行う。
ステップS2 利用者は、自動取引装置に預貯金通帳11を挿入する。
ステップS3 自動取引装置は預貯金通帳11に埋め込まれたICチップモジュール13のバッテリ部17を充電する。
ステップS4 利用者は暗証番号を入力する。
ステップS5 自動取引装置のマスタCPU部21は暗証番号が正しいか否かを判断する。暗証番号が正しい場合はステップS6に進み、暗証番号が正しくない場合はステップS4に戻る。
ステップS6 マスタCPU部21は口座番号を読み取る。
ステップS7 マスタCPU部21は上位装置と通信し、取引履歴情報を確認する。
ステップS8 マスタCPU部21は取引履歴情報が更新されているか否かを判断する。取引履歴情報が更新されている場合はステップS9に進み、取引履歴情報が更新されていない場合はステップS11に進む。
ステップS9 マスタCPU部21は更新された取引履歴情報を取得する。
ステップS10 マスタCPU部21はICチップモジュール13の記憶手段にアクセスし、取引履歴情報を更新する。
ステップS11 マスタCPU部21はICチップモジュール13の記憶手段にアクセスし、音声案内情報を取得する。
ステップS12 自動取引装置は預貯金通帳11に記帳する。
ステップS13 自動取引装置は預貯金通帳11を排出し、処理を終了する。
【0053】
次に、預貯金通帳に音声案内を行わせる動作を示すフローチャートについて説明する。
ステップS21 利用者は預貯金通帳11の記帳を確認する。
ステップS22 利用者は再生スイッチを押圧する。
ステップS23 ICチップモジュール13は押圧された再生スイッチのオンを検出する。
ステップS24 ICチップモジュール13は取引履歴情報があるか否かを判断する。取引履歴情報がある場合はステップS25に進み、取引履歴情報がない場合は処理を終了する。
ステップS25 ICチップモジュール13は再生スイッチに応じて記憶手段内の取引履歴順にキーワードを検索する。
ステップS26 ICチップモジュール13は検索情報があるか否かを判断する。検索情報がある場合はステップS27に進み、検索情報がない場合は処理を終了する。
ステップS27 ICチップモジュール13はスピーカ部15によって音声案内を行いS24に戻る。
【0054】
次に、預貯金通帳の音声案内の音量を調節する動作を示すフローチャートについて説明する。
ステップS31 利用者は預貯金通帳11の記帳を確認する。
ステップS32 利用者は再生スイッチを押圧する。
ステップS33 ICチップモジュール13は押圧された再生スイッチのオンを検出する。
ステップS34 ICチップモジュール13はスピーカ部15によって音声案内を行う。
ステップS35 利用者は音量を大きくするか否かを判断する。音量を大きくする場合はステップS36に進み、音量を大きくしない場合はステップS32に戻る。
ステップS36 利用者はボリューム抵抗を調節する。
ステップS37 ICチップモジュール13はスピーカ部15によって音声案内を行う。
ステップS38 利用者は音量が丁度よいか否かを判断する。音量が丁度よい場合は処理を終了し、音量が丁度よくない場合はステップS32に戻る。
【0055】
このように、本実施の形態においては、預貯金通帳11の表表紙又は裏表紙に、ICチップ14、スピーカ部15、アンテナ部16、バッテリ部17等を内蔵した偽造が困難なICチップモジュール13、及び、各種再生スイッチを備える圧力センサスイッチ部18が埋め込まれている。そして、前記ICチップ14内に取引履歴情報が格納され、利用者が圧力センサスイッチとしての再生スイッチを押圧することによって、スピーカ部15によって音声が出力され、取引履歴情報の音声案内が行われる。そのため、利用者が視力の弱い者であっても、預貯金通帳11に記帳された取引履歴情報を容易に確認することができる。
【0056】
また、各種再生スイッチは、突起としてのエンボス19a〜19fをそれぞれ備えているので、預貯金通帳11の表表紙又は裏表紙に埋め込まれていても、該表表紙又は裏表紙を手で触れることによって知覚することができる。そのため、前記利用者が視覚に障害を有する者や老人のように視力の弱い者であっても、預貯金通帳11の表表紙又は裏表紙を手で触れることによって、前記各種再生スイッチの存在を認識し、特定することができる。
【0057】
さらに、預貯金通帳11に埋め込まれたICチップモジュール13のバッテリ部17は、自動取引装置に預貯金通帳11が挿入される度に、充電用コイル部20を介して自動取引装置のバッテリ充電ユニット28によって充電されるので、前記バッテリ部17の寿命を長くすることができる。
【0058】
さらに、前記各種再生スイッチの組合せによって、音声案内の順番を変えることができるので、利用者は所望の順で音声案内を行わせることができる。
【0059】
さらに、前記各種再生スイッチの組合せによって、スピーカ部15に内蔵されたボリューム抵抗を調節して、音声案内の音量を調節することができるので、利用者は最適な音量で音声サービスを受けることができる。
【0060】
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【0061】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、視力の弱い利用者であっても通帳に記帳された金融取引の結果や履歴を容易に確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における預貯金通帳の概略図である。
【図2】本発明の実施の形態における預貯金通帳の取引履歴結果を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態におけるICチップの構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態における自動取引装置の構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の実施の形態における自動取引装置を操作して行う金融取引の動作を示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施の形態における預貯金通帳に音声案内を行わせる動作を示すフローチャートである。
【図7】本発明の実施の形態における預貯金通帳の音声案内の音量を調節する動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
11 預貯金通帳
13 ICチップモジュール
14 ICチップ部
15 スピーカ部
16 アンテナ部
17 バッテリ部
18a 年月日順再生スイッチ
18b 大音量再生スイッチ
18c 入金再生スイッチ
18d 出金再生スイッチ
18e 残高再生スイッチ
18f 案内再生スイッチ
19a、19b、19c、19d、19e、19f エンボス
20 充電用コイル部

Claims (7)

  1. (a)取引履歴情報を格納する制御素子部、前記取引履歴情報の音声案内を行う音声出力部、前記取引履歴情報の通信を行う通信部及び電源部を備える制御素子モジュールと、
    (b)前記電源部に充電するための充電部と、
    (c)圧力センサスイッチとを有することを特徴とする通帳。
  2. 前記圧力センサスイッチは紙又は樹脂によって通帳本体に挟み込まれ、突起を備える請求項1に記載の通帳。
  3. 前記電源部は、前記通帳が自動取引装置に挿入されている時に充電部を介して前記自動取引装置によって充電される請求項1又は2に記載の通帳。
  4. 前記圧力センサスイッチは複数であり、前記制御素子モジュールは押圧された前記圧力センサスイッチの組合せに従った所定の順番で前記取引履歴情報の音声案内を行う請求項1〜3のいずれか1項に記載の通帳。
  5. 前記圧力センサスイッチは複数であり、前記制御素子モジュールは押圧された前記圧力センサスイッチの組合せに従った所定の音量で前記取引履歴情報の音声案内を行う請求項1〜3のいずれか1項に記載の通帳。
  6. (a)取引履歴情報を格納する制御素子部、前記取引履歴情報の音声案内を行う音声出力部、前記取引履歴情報の通信を行う通信部及び電源部を備える制御素子モジュールと、前記電源部に充電するための充電部と、圧力センサスイッチとを有する通帳を取り扱い、
    (b)該通帳に記帳するとともに、前記制御素子モジュールと前記取引履歴情報の通信を行うことを特徴とする通帳を取り扱う自動取引装置。
  7. 音声出力手段を有し、前記通帳の取扱に関する音声案内を行う請求項6に記載の通帳を取り扱う自動取引装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006146509A (ja) * 2004-11-18 2006-06-08 Nec Corp 履歴情報管理システム及び方法
JP2012084103A (ja) * 2010-10-15 2012-04-26 Japan Research Institute Ltd 想い出バンク・システムおよび通帳

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