JP2004185241A - Cad情報変換システムとその方法とそのプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】様々なCADソフトウェアを使用して作成されたCAD図面に対して、図面に描画されている文字、数字、図形、形状などを解析して、それをデータ化して出力可能なCAD情報変換システム等を提供することである。
【解決手段】情報変換を行うCAD図面14を読み出すCAD図面読み出し部4と、CAD図面14に表示された部材リストの部材の材種やサイズ等を解析する部材リスト解析部6と、材種とサイズ等をデータ化して第1のデータベース16に出力する部材マスタ情報作成部7と、CAD図面14に表示されたCAD図形の中から任意の部材図形の符号を指定して選択する部材図形選択部8と、選択された部材図形の配置を解析する部材図形解析部10と、配置をデータ化して第2のデータベース17に出力する配置データ情報作成部11を備える。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、CAD図面上に表示された部材に関する情報を変換するシステム等に係わり、特に、CAD図面上の文字あるいは図形を認識してそれをデジタルデータとして任意のデータベースに出力可能なCAD情報変換システムとその方法とそのプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、建築・建設業あるいは鉄構業等を営む企業においては、建造物の受注から資材調達、工務管理、設計、施工等あらゆる工程においてCAD(ComputerAided Design)の利用が欠かせなくなってきている。従って、従来設計情報は図面という形で伝達されてきたが、近年ではCADファイルという電子情報の形で伝達されるようになってきた。
このようなCAD図面の情報を例えば設計工程から施工工程で利用するには、CAD図面の単に線分、円、円弧、文字のような図形を構成する情報だけでなく、部材の種類、寸法、符号、そして、部材の配置、その他の情報が施工工程で使用されるCADあるいはその他のソフトウェアで扱える形、すなわち文字・数値情報そして関連情報として存在しなければ、図形の要素としてのみ認識されていても処理が不可能であった。
【0003】従って、図形要素だけのCAD図面の場合には、それ以後の処理は人間が画面あるいは紙に出力されたものを見ながら、図面上の図形と文字から必要な情報を手入力で行っていた。これでは多大の時間と労力が必要で、しかも入力ミスが生じたり、これを防ぐためのチェック作業も必要であるため時間、労力、費用など大きな課題を有していた。
このような課題は、既に認識されておりCAD図面だけでなく、次の工程に必要な各種のデータを伝達できるようなソフトウェアなども開発されている。
【0004】例えば、特許文献1には、設計図作成用のCADソフトを内蔵するパソコンと独自のデータベースとの組合せからなり、建築設備分野の上流にあたる設計図面から下流となる施工図、竣工図、見積書等の作成を支援する設備データベースCADシステムであって、パソコンから独自のDBの機器・器具情報を関連付けして、設計図から機器・器具の配置情報、資機材の数量情報、設備関連情報のいずれか一つまたは複数を独自のDBに出力し、図面用、スペック用、見積用、施工用データのいずれか1つまたは複数のデータを取り出すことを特徴とする設備データベースCADシステムが開示されている。
【0005】この発明は、予め与えられている独自のデータベースに設計図や施工図等に使用される機器や器具の仕様等の情報を格納しておき、CADソフトによって独自のデータベースを参照して各図面あるいは見積書等を作成するものである。このように共通の独自のデータベースを利用することによって、情報を横断的に活用することができ作業の省力化あるいは生産性の向上を図ることができる。
【0006】また、特許文献2には「2次元CADインターフェースを利用した物量割出しシステムとその方法」として各種の建築、土木、機械及び設備に対する設計項目をCAD図によって作成するためのCADシステムを搭載されたコンピュータ端末において、位置データと設計仕様及び形状データを含むプロジェクト情報を格納されているプロジェクト情報格納手段と、資材情報及び単価情報が格納されている資材/単価格納手段及びプロジェクト情報と資材情報及び単価情報を参照して、位置情報と形状情報及び資材情報を分析することによって、全体的なオブジェクトの物量及び単価を割出すための物量割出し処理手段を備える発明が開示されている。この発明では、CAD図面を分析してオブジェクトの全体的な物量及び単価を自動的に割出すことが可能である。
【0007】さらに、特許文献3には、建築間取り図を表す平面図に施工に必要な情報を付加した給水栓機器と属性情報を付加した配管部材を配置して配管図を作成する手段と、配管図から各情報を検索して施工順に集計する手段を備える配管CADシステムが開示されている。この配管CADシステムによれば、配管図を効率よく作成することができ、配管設計から配管施工までを短期間で能率よく行うことができる。
【0008】
【特許文献1】
特開2002−41597号公報
【特許文献2】
特開2001−357075号公報
【特許文献3】
特開2001−256269号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、CADのソフトウェアを開発する企業は数多く、これらのソフトウェアハウス間で、ソフトウェアの互換性があるものもある一方、互換性がないため発注側と受注側の企業でCAD図面の不整合を生じることも多い。しかも、CAD図面の不整合が生じなくても、CAD図面に描かれた図面の文字・数字情報あるいは図形・形状情報は、単に文字、数字あるいは図形としてのみ認識されるものであって、それ自体がどのような意味あるいは量などの情報を持つものであるかということまでは認識されていない。従って、CAD図面に描かれているこれらの情報をそのままデータとして上流側の例えば設計図面から下流側の例えば施工図へ利用することはできないという課題があった。
【0010】特許文献1に開示される発明においても、共通の独自のデータベースを利用するため、様々なCADのソフトウェアで作成されたCAD図面のそれぞれにおいて、対応できないという課題があった。
【0011】また、特許文献2に開示される発明においても、CAD図面は様々なソフトウェアで作成されたものに対応可能と考えられるものの、CAD図面に対する設計プロジェクト情報が予め設計プロジェクト情報データベースに格納されており、CAD図面を分析する際には、この設計プロジェクト情報データベースから位置情報と形状情報を参照して(第0033欄)分析している。すなわち、各設計プロジェクトにおいては、予め材料はその物量や位置などがデータとしてデータベースに格納されている状態からCAD図面を分析して、それぞれの室別に室名と室番号コードを付与して自動整理するものである(第0029欄)。CAD図面に記載されている文字・数字、図形情報のみから分析することができないという課題があった。
【0012】さらに、特許文献3に記載された発明においては、配管CAD装置に接続されるデータベースとして予め収まり図データベース、標準ヘッダーデータベース、設定ヘッダーデータベース、配管部材データベース、集計データベースなど様々なデータベースを設置して、それを使用しながらCAD図面を作成する必要がある。従って、やはり様々なCADのソフトウェアを使用して作成されたCAD図面を汎用性高く利用することができないという課題があった。
【0013】本発明はかかる従来の事情に対処してなされたものであり、様々なCADソフトウェアを使用して作成されたCAD図面に対して、図面に描画されている文字、数字、図形、形状などを解析して、それをデータ化して出力可能なCAD情報変換システムとその方法とそのプログラムを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明であるCAD情報変換システムは、情報変換を行うCAD図面を読み出すCAD図面読み出し部と、このCAD図面読み出し部で読み出されたCAD図面に表示された部材リストに記載されている部材の材種とサイズとCAD図面中で使用されている部材の符号名を解析する部材リスト解析部と、材種とサイズと符号名とをデータ化して第1のデータベースに出力する部材マスタ情報作成部と、CAD図面読み出し部で読み出されたCAD図面に表示されたCAD図形の中から任意の部材図形の符号を選択する部材図形選択部と、この部材図形選択部で選択された部材図形の符号に合致する部材図形を検索し配置を解析する部材図形解析部と、配置をデータ化して第2のデータベースに出力する配置データ情報部作成部を有するものである。
上記構成のCAD情報変換システムは、CAD図面の描画を構成する部材の部材リストとCAD図形そのものを解析してデータ化して、データベースに出力する作用を有する。
【0015】また、請求項2に記載の発明であるCAD情報変換システムは、請求項1に記載のCAD情報変換システムにおいて、部材リスト解析部が、部材リストの枠を検出する部材リスト枠検出部と、この枠の中に記載されている材種とサイズの文字を検出して材種とサイズを認識する材種−サイズ解析部と、部材リストの枠の中に記載されている部材の符号を検出して符号を認識する符号名解析部を有するものである。
上記構成のCAD情報変換システムにおいては、請求項1に記載の発明の作用に加えて、部材リスト枠検出部が部材リストに記載されている材種あるいはサイズを認識する前の段階で、リストの枠を予め検出しておく作用を有する。
【0016】請求項3記載の発明であるCAD情報変換システムは、請求項1または請求項2に記載のCAD情報変換システムにおいて、部材図形解析部が、部材図形選択部で選択された部材図形の符号を第1のデータベース内で検索し合致した符号の部材サイズを選択された部材図形の部材サイズとして検出する部材サイズ検出部と、この部材サイズ検出部で検出された部材サイズを備える部材図形の部材線を検出する部材線検出部を有するものである。
上記構成のCAD情報変換システムにおいては、請求項1または請求項2に記載の発明の作用に加えて、部材サイズ検出部が、部材図形の符号を第1のデータベースにおいて検索してその符号に合致する部材図形の部材サイズを検出することで部材図形のサイズを解析し、その部材サイズを基に部材図形を描画している部材線を検出するという作用を有する。
【0017】また、請求項4に記載の発明であるCAD情報変換方法は、請求項1に記載の発明を方法として捉えたものであり、その作用は請求項1に記載の発明と同様である。
【0018】さらに、請求項5に記載の発明であるCAD情報変換プログラムは、請求項4に記載の発明をコンピュータによって実行するものであり、その作用は請求項4に記載の発明と同様である。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明に係るCAD情報変換システムの実施の形態を図1乃至図15に基づき説明する。(請求項1乃至請求項3に対応)
図1は本発明の実施の形態に係るCAD情報変換システムの構成図である。図1において、CAD情報変換システム1は大きくCAD図面読み出し部4、部材マスタ作成部2及び配置データ作成部3から構成されている。さらに部材マスタ作成部2は、部材リスト選択部5、部材リスト解析部6、部材マスタ情報作成部7から構成され、配置データ作成部3は、部材図形選択部8、キープラン解析部9、部材図形解析部10、配置データ情報作成部11から構成されている。
【0020】符号13はCAD図面データベースを表しており、このCAD図面データベース13には、例えば建造物の設計図などの様々なCAD図面14が格納されている。あるいはコンピュータ中に備えられた、CAD図面を一時的に格納するメモリと考えてもよい。設計の段階で作成されたCAD図面14を次の施工工程において利用しようとする作業者は、入力部18を介してCAD情報変換システム1を操作する。まず、CAD図面読み出し部4を用いて、CAD図面データベース13の中に格納されたCAD図面14を開く。作業者はCRT(ブラウン管)、液晶、プラズマなどのディスプレイ画面あるいはプリンターなどの出力部19によってCAD図面14やその中に表示される部材リストを確認することができる。
読み出されたCAD図面に表示された部材リストのうち、その内容の解析を行う部材リストを部材リスト選択部5によって選択する。選択は、例えば後で図5(a),(b)を用いて説明するように、部材マスタの種類毎に設けられたコマンドボタン46をクリックすることによって選択し、そしてディスプレイ画面内においてカーソルやポインタを当て、それからいわゆるクリックアンドドラッグを行う方法、あるいは、まず一点目をクリックし一度ボタンから指を離して再度二点目をクリックして一点目と二点目でできる矩形の範囲で範囲選択を行う方法などによって選択する。その後、選択された範囲に記載された部材リストを部材リスト解析部6によって解析する。この部材リスト解析部6における解析は、図2を用いて詳細に後述する。
なお、本実施の形態においては、図面上から部材リストの範囲を選択して解析を実施するように説明しているが、解析効率の向上などから部材リスト選択部5を設けることなく、部材リスト解析部6が読み出されたCAD図面に表示された部材リストのすべてを順次解析するようにしてもよいことは言うまでもない。
【0021】解析を終えると、その解析結果に基づいて、部材マスタ情報作成部7でデータ化を行う。データ化された部材マスタ情報は単なるCAD図面中の文字としての部材種類や寸法ではなく、それぞれの文字や数字が意味する内容を認識することができるデータとして機能するものである。この部材マスタ情報作成部7で作成された部材マスタ情報は、部材マスタ情報作成部7によって工事別データベース15に格納される部材マスタ16に出力される。CAD図面14を解析した後に部材マスタ16を作成するところに本実施の形態の特徴がある。
【0022】次に、配置データ作成部3について説明する。まず、部材図形選択部8は、読み出されたCAD図面の中から解析を行う部材図形あるいは部材図形を表す符号を選択する。この選択もディスプレイ画面上でカーソルやポインタなどをマウスなどを用いて行えるようにしておく。あるいは、部材図形選択部8は個々の部材図形や部材図形を表す符号を選択するのではなく、図面内の所定範囲を選択、さらには図面全体を選択して、その範囲内に含まれる部材図形等を順に全数選択することが可能であれば作業が効率的となるため好ましい。
キープラン解析部9は、部材図形選択部8によって選択された図形の中からキープランを解析して取り込む。キープランとは、建造物などのレイアウトなどに縦と横あるいは斜めの「通り」を表す線で描画されるものである。まず、このキープランをはじめに把握しておけば、その後、柱、大梁あるいは小梁などの構造物の解析範囲を限定するためにこのキープランを用いることができるため、解析を容易に実行することが可能である。解析されたキープラン情報は、配置データ17として格納される。
一方、選択された部材図形の符号は、先にキープラン解析部9によって配置データ17に格納されたキープラン情報を検索しながら、部材図形解析部10によってその内容が解析される。選択される符号に係る部材図形は、例えば柱、大梁、小梁などであり、解析する範囲を選択した場合あるいは図面全体を選択した場合には、その範囲に含まれる部材図形の符号は自動的に検索・選択され、そして配置が解析される。
その解析については図3を用いて詳細に後述する。解析が終了した部材図形に対しては、解析結果をベースに配置データ情報作成部11によって配置データ17が作成され工事別データベース15に出力される。
【0023】図2は、図1中に示された部材リスト解析部の内部を詳細に示す構成図である。図2において、部材リスト解析部6は部材リスト枠検出部22と、材種−サイズ解析部23、符号名解析部24、及び位置解析部25を備えるものである。部材リスト枠検出部22は、選択された部材リストの枠を検出する機能を備えており、まず、枠を検出することによって、一定範囲のリストを認識することができる。枠を認識した後、材種−サイズ解析部23によってその内部に表示されている材種略称とサイズの数字の羅列を認識する。その際には、材種−サイズ解析部23は、共通データベース20に格納されている材種マスタ21にアクセスして、材種略称がどの材種を意味するのかについて参照、比較しながら認識する。詳細には図4乃至図7を用いて説明する。
さらに符号名解析部24は、部材リストに記載されている部材を示す符号を認識し、位置解析部25は位置を示す文字を認識する。位置を示す文字の認識などについても図4乃至図7を用いて後ほど具体的に説明する。
なお、本実施の形態においては、部材リスト枠検出部22を備えるものを説明したが、部材リスト枠がない場合には、材種略称とサイズの数字の羅列は材種−サイズ解析部23によって認識され、さらに、たとえ部材リスト枠検出部22によって部材リスト枠を検出できない場合であっても材種−サイズ解析部23によって材種略称とサイズの数字の羅列は認識され、それ以降の符号名解析部24及び位置解析部25における解析には何ら支障はない。すなわち、部材リスト枠検出部22は符号名や、位置、材種略称とサイズの取り込み精度を向上させるものである。
【0024】図3は、図1中に示された部材図形解析部10の内部を詳細に示す構成図である。図3において、部材図形解析部10は部材サイズ検出部31と図形データ処理部32と部材線検出部33から構成される。部材サイズ検出部31では、選択された部材図形の符号を認識しながら工事別データベース15に格納されている部材マスタ16を読み出し、部材図形の符号を端緒にその部材の材種とサイズを認識する。この部材図形解析部10が作動する時点では、既に図1に示された部材マスタ情報作成部7によってCAD図面14の部材リストに表示された部材に関する部材マスタ情報が作成されており部材マスタ16に格納されているため、部材サイズ検出部31は部材マスタ16から部材の材種とサイズに関する情報を入手することができる。
【0025】図形データ処理部32は、常に使用されるものではなく、例えばコラム型の柱などのときにCAD図面に描画されている図形とサイズ上のデータとの整合が必要となった場合に調整を行うものである。コラム型の柱は、CAD図面上では角を丸く表示しているものの、柱の図形を解析する際にはそのサイズに従って柱図形の直線部分の長さを測定するため、柱図形の4つの角を付加するような調整を行う必要がある。従って、角がないようなH型の柱の場合には、図形データ処理部32は作動することなく、部材線検出部33が機能することになる。具体的な説明は、図12を用いてコラム型の柱の解析を説明する際に併せて行う。
部材線検出部33は、必要な図形処理を行った後に部材の材種とサイズに合致する部材線を検出するものである。解析を行っている対象の部材の材種とサイズを把握しているため、それらの情報のすべてに合致する図形を検出することが可能である。
【0026】次に図4乃至図8を用いて本実施の形態に係るCAD情報変換システムの部材マスタ情報の作成過程を説明する。
まず、図4を参照しながら部材リストの記載例を説明する。図4は、CAD図面上に表示された部材リストの例である。図に示されるとおり、通常、タイプ1とされている部材リスト41とタイプ2とされている部材リスト42があり、タイプ1の部材リスト41では部材の符号とサイズの欄が示されており、サイズの欄には材種も付記されている。ここでは、Hと記載されていることからH型の梁であることがわかる。タイプ2の部材リスト42においては、階の表示もあり建物の階によって同じ符号を用いた同じ材種で同じサイズの部材が使用されることが示されている。もちろん、これ以外の場合、すなわち階毎に材種やサイズが異なる場合もある。
【0027】図5(a),(b)は、ともに本実施の形態に係るCAD情報変換システムを用いて出力部の画面に部材リストを表示した状態を示す概念図であるが、(a)は部材リスト解析部において解析を行う前の画面であり、(b)は解析後の画面を示すものである。図5(a)において、画面45の中央部には大梁の部材リスト47が表示されている。図1に示されるCAD図面読み出し部4がまず、CAD図面14から部材リスト47のようなリストを画面45上に読み出し、そして部材リスト選択部5で、その部材リストの中から柱あるいは大梁のように部材毎に選択を行う。そして、部材リスト解析部6で選択された部材リスト47を解析し、部材マスタ情報作成部7で部材マスタ情報を作成する。
画面45の右側には部材マスタの取り込みを行うときに部材の種類を選択するコマンドボタン46と、解析結果を表示する部材解析結果表示部48が設けられている。このコマンドボタン46の中から取り込みを行うマスタの種類のボタンをクリックし、図面上から部材リストの範囲を選択することで解析を実行する。
【0028】図5(b)は、その解析が終了し、部材マスタ情報が作成された状態を示すが、コマンドボタン46の下部の部材解析結果表示部48にそれぞれの部材の解析結果に基づく部材マスタ情報が一覧表として掲示されている。これによって、作業者は解析結果とCAD図面に表示されている部材リスト47とチェックすることも可能であり、しかも部材リスト47と同一の画面45に同時に掲載することで解析が終了したことも確認可能となる。この状態において、解析範囲が誤っていたり、あるいは意図した解析が不十分であると判断された場合には、部材リスト47を読み込む手順まで戻って、再度解析を行うことも可能である。
その解析結果に基づいて部材マスタ情報作成部7で作成された部材マスタ情報を確認した後は、データベース登録ボタン49aをクリックする。このような操作によって部材マスタ情報が部材マスタに出力され登録される。
【0029】次に図6を用いて、部材リスト解析部で実行される部材リストの解析方法についてさらに詳細な説明を追加する。図6(a)はCAD図面中から抽出された大梁部材リストの概念図であり、(b)は大梁部材リストに表示されている文字や数字を解析する過程を示す概念図、(c),(d)はそれぞれCAD図面から抽出された柱部材リストと小梁部材リストの概念図である。
図6(a)にも示されるとおり、部材リスト51には枠52が表示されており、その中にサイズ表示53がなされているのが通常である。そこで、図2に示される部材リスト解析部6の部材リスト枠検出部22は、まず枠52を検出し、その後その枠52内のサイズ表示53を検出して材種−サイズ解析部23において解析する。その際には、図2を参照しながら説明したとおり、共通データベース20に格納された材種マスタ21を使用しながら解析を行う。この材種マスタ21の具体例を図7に示す。図7の示される材種マスタでは、材種名と材種略称、形状などが一覧に登録されており、この表を検索することで、材種−サイズ解析部23で検出された材種の略称が意味する材種や形状を認識することができる。
【0030】さらに、図6(b)に示されるように、符号枠54や位置枠55に表示されているG1という符号あるいは両端部あるいは中央部という位置を示す文字を検出して解析する。この符号枠54に表示される符号は、図2に示される符号名解析部24で検出され、位置枠55に表示される位置は、位置解析部25において検索される。
符号Dで示されるハッチング部分は、本実施の形態に係るCAD情報変換システムの符号名解析部あるいは位置解析部によって解析するためにサーベイされている範囲を模式的に示すものである。このような範囲をサーベイしながら符号や位置を検出してその文字や数字を解析して認識するのである。
【0031】ここで、この位置を示す文字について説明を追加する。建造物を構成する部材の中で、大梁は1つの部材で左右異なる部材を使用する場合があり、その場合には中央部にはあるサイズの部材を使用し、両端部には中央部の部材のサイズとは異なるサイズの部材を使用するというような状態となる。このような状態を部材リスト内で表現するために通常位置を示す文字が使用されており、その位置を示す文字がCAD図面中の部材リストにも表示されている。
【0032】図6(c)及び(d)に示されるように大梁の部材リストの他、柱部材リスト56や小梁部材リスト57などもCAD図面上には掲載されているので、それぞれのリストについても同様に解析を実施する。
解析によって認識された文字や数字などの部材マスタ情報はデジタルデータとして図1に示される部材マスタ情報作成部7によって作成され工事別データベース15に格納された部材マスタ16に登録される。
このようにしてCAD図面上に表示された文字や数字などの情報をさらに別の工程に使用するためのデータとして登録することが可能となる。
【0033】図8は登録された大梁の部材マスタの内容を示す概念図である。図8に示されるとおり、部材名、材種、サイズ、材質あるいは継手などの表示が一覧できるように構成されている。
【0034】次に、図9乃至15を参照しながら本実施の形態に係るCAD情報変換システムによる配置データの作成過程について説明する。図9は、CAD図面の一部を示すものであり、キープランが描かれている図面である。このキープランには、その下部と左部にキープランマーク60a,60b,60c,60dが表示されており、その中には通り名称61a,61b,61c,61dが示されている。
図1に示した配置データ作成部3のキープラン解析部9では、このようなキープランに示されるキープランマーク60a,60b,60c,60dが示す通りの名称「1」,「2」,「A」,「B」や通りの間の距離「5200」,「5600」,「4100」などの情報を解析して配置データ17に格納する。
【0035】図9において、キープラン解析部9がキープランマーク60aを検索して認識した場合には、このキープランマーク60aの中心に向かっている線を検索していく。複数ある場合には、通りの長さに近い線を優先して取得するようにしておく。
キープラン解析部9によるキープランの解析には、代表的なものとして2通りある。その1つは「線分取り込み」と呼ばれるもので、作業者がこの線とこの線は通りを示しているというように作業者が線を1本1本選択することによってキープランを解析するモードである。もう1つは、「寸法文字取り込み」と呼ばれるもので、作業者がこの寸法とこの寸法は通りと通りの間隔を示しているというように作業者が寸法の文字を1個1個選択することによってキープランを解析するモードである。このように2つの異なるモードを用意することで、図面の状況に応じて作業者がより好ましいモードを選択可能としている。
なお、キープランの解析を行う時に線分取り込みを使用して行った場合は、CAD図面上に表現されるその線の種類(線種、線幅、色)と同じ線を優先して取得する。
【0036】図9では、例えば「1」で示される通りのキープランマーク60aの中心に向かっている線を検索していくと、符号L1で示す長さの「1」通り候補線65と符号L2で示す長さの「1」通り候補線66が検索できる。そして通り候補線65と通り候補線66を比較すると、通り候補線65が通り候補線66より「1」通りの長さに近いことから、通り候補線65がキープランを示す線であることが判定でき、キープランマーク60aと合わせて「1」という通りのキープランデータを認識することができる。図9においては、キープランマーク60cとキープランマーク60dの間をL1としているが、もちろん水平方向の通りが「A」,「B」のみならず、例えば「E」通りまで存在するならば、「A」通りから「E」通りまでの長さが「1」通りの長さとなり、それをL1として通り候補線66のL2と比較を行うことになる。
このように予めキープラン情報を解析しておくことによって、梁や柱などの部材の解析が容易となる。
例えば、構造物62は、キープランマーク60aが示す「1」という通り名称61aの通りに位置し、構造物63はキープランマーク60cが示す「A」という通り名称61cの通りに位置している。そして、H型柱64は、これらの「1」通りと「A」通りのキープラン交点の近くに存在していると解析されるのである。
このH型柱64は、C6という柱符号67で管理されるものであり、キープランマーク60aが示す「1」という通りから符号L3で示される距離、すなわち200mm、そしてキープランマーク60cが示す「A」という通りから符号L4で示される距離、すなわち100mmほど離れた位置に存在している。このような柱の配置のデータは図10乃至図15を参照しながら後述するような手段で作成される。
【0037】図10(a)乃至(e)は図9の一部を拡大してCAD図面に表示されたH型の柱を解析する際の手順を説明するための概念図である。
この状態においては、すでにCAD図面読み出し部4によって、図9に示されるキープランマーク60a,60b,60c,60dや構造物62,63さらにH型柱64などの表示がなされたCAD図面が読み出されており、部材図形選択部8によって読み出されたCAD図面から解析する部材図形として(C6)というH型柱64が選択されている。
【0038】図10(a)において、(C6)という柱符号67と共に表示されるH型柱64は、構造物62と構造物63の間に挟まれた状態で存在している。このC6というH型柱64を、図1に示す部材図形選択部8で選択した後、キープラン解析部9でキープランを検索し、部材図形解析部10で解析する場合の手順について説明する。
柱符号C6のH型柱64は、前述のとおり予め図1に示される部材マスタ16に材種、サイズとしてH−300×350×6.5×9で取り込まれているため、まず、部材図形解析部10は、先に図3を用いて説明したとおり、部材サイズ検出部31を用いて、すでに工事別データベース15に格納された部材マスタ16にアクセスし、そこに登録されている部材マスタ情報を符号C6で検索することによって抽出する。
【0039】材種とサイズの部材マスタ情報を抽出して認識した後に、これらの情報をベースに図3を参照して説明した部材線検出部33を用いて、図10(b)で示されるように第1線68を検索する。この第1線68が検索されると、図10(c)に示すとおりサイズ情報からこの線から300mm離れた場所に存在すべき350mmの長さを有する第2線69を検索することができる。ここまでで、第1線68と第2線69が認識されることにより柱の存在や位置は認識される。最後にこの柱がH型であることを確認する程度に第3線70を検索してみる。手順は、図10(d)に示すとおり、符号Eで示されるハッチングの部分にウェブを示す線がないかをサーベイする。そのサーベイによって、図10(e)に示されるように第3線70が発見することができる。このようにしてCAD図面に記載されているH型柱64を解析していく。
【0040】このように解析する際には、先に図9を参照して説明したとおり予めキープランの解析が終了しておけば、部材図形解析部10で「C6」という柱符号67に該当するH型柱を解析する場合に、まず、キープラン解析部9を用いて「C6」という文字に近いキープラン交点を検索し、そのキープラン交点をベースに領域を指定して解析することができる。
【0041】これについて、図9を簡略化した図11を用いて説明する。図11において、キープランマーク60a,60b,60c,60d,60e,60fは、それぞれの通りを示しており、今、柱符号C6という文字に近いキープラン交点を検索すると、図中符号2Bで示される交点が得られる。この「2」と「B」は、もちろんキープランマーク60b,60dで示される通りの交点を示すものである。このような情報は先にキープラン解析部9を用いたキープラン情報の解析によって配置データ17に格納されているものである。この交点が得られた場合には、「C6」というH型柱はその前の通りとの中間と次の通りとの中間を結んで形成される矩形71で囲まれる範囲にあると推測が可能となる。そこで、この範囲内を優先的にサーベイすることによって「C6」という柱符号67で表現されるH型柱を効率的に解析することができる。
従って、キープランを先に解析しておき配置データとして格納しておくことでより高精度で迅速な検索を実現することができる。
【0042】次に図12を参照しながら本実施の形態に係るCAD情報変換システムを用いたコラム型柱の解析手順を説明する。図12(a)乃至(e)はCAD図面に表示されたコラム型の柱を解析する際の手順を説明するための概念図である。
図12(a)において、C1という柱符号74と共に表示されるコラム型柱75aは、構造物72と構造物73の間に挟まれた状態で存在している。このC1というコラム型柱75aを部材図形解析部で解析する場合の手順について説明する。
柱符号C1のコラム型柱75aは、H型柱と同様に部材マスタに材種、サイズとして口−300×350×6.5で取り込まれているため、まず、部材図形解析部が、部材サイズ検出部を用いて部材マスタにアクセスし、そこに登録されている部材マスタ情報を符号C1で検索することによって抽出する。
材種とサイズの部材マスタ情報を抽出して認識した後に、コラム型の柱では、CAD図面に角を取って表示されているため、図12(b)に示されるような処理を行う。この処理は、先に図3を用いて説明した図形データ処理部32を用いて行う。コラム型柱75aの角を再生するように処理中コラム型柱75bでは、各面に沿って線分を出し、その線分の交点を用いて新たな処理後コラム型柱75cを作成して、これを図12(c)に示されるようにコラム型柱75aの変わりに配置する。
【0043】この状態にしておいて、部材マスタ情報をベースに、図3の部材線検出部33を用いて、図12(d)で示されるように第1線76及び第2線77を検索する。その際、部材マスタ情報によって、そのサイズとしてウェブ幅が300mmであって、フランジ幅が350mmであると認識されているため、それぞれ容易に第1線76と第2線77を検索することができる。その後、図12(e)に示されるとおり、第1線76と第2線77の端部に連結されている線を検索すればよいので、第3線78と第4線79を容易に発見できる。以上からコラム型柱75aが解析され認識されることになる。
【0044】さらに、図13及び図14を用いて本実施の形態に係るCAD情報変換システムを用いた大梁の解析手順を説明する。図13(a)乃至(e)及び図14(a)乃至(c)は、CAD図面に表示された大梁を解析する際の手順を説明するための概念図である。
【0045】図13(a)において、2G1という梁符号80と共に表示される大梁81がほぼ中央部に配置されている。この2G1という大梁81を部材図形解析部で解析する場合の手順について説明する。
この大梁81も、H型柱やコラム型柱と同様に部材マスタに材種、サイズとして例えばH−300×150×6.5×9で取り込まれているため、まず、部材図形解析部が、部材サイズ検出部を用いて部材マスタにアクセスし、そこに登録されている部材マスタ情報を符号2G1で検索することによって抽出する。
また、梁の場合、その梁の符号名が記載されている角度と同じ角度に配置されているため、この符号名の角度を端緒として部材線検出部において検索を行う。例えば、図13(b)では、大梁81を示す梁符号80は水平方向に記載されているため梁符号80の配置角度は0°と考えられ、大梁81の検索は材種、サイズの他、この0°という角度を参照しながら第1線82を検索する。第1線82が発見されると、図13(c)に示されるように、この第1線82と平行に配置されている同一長さの線がないかをサーベイし、第2線83を発見することができる。もちろん、この際には、部材マスタに登録されているサイズ以外の場合でも図1に示した入力部を介して設定することで、様々な条件で検索することが可能である。
【0046】図13(d)は、それぞれ第1線82と第2線83を発見した後に、これらの線と垂直な部材線である第3線84を発見した状態を示している。この第3線84を発見した後に、この第3線84の近傍に平行で同一長さの線がないかを検索すると、図13(e)に示すとおり、第3線84に対向するように第4線85が発見される。
【0047】この第4線85を発見した後、第4線85の始終点に連結している第5線86a,86bを検索して発見することで、図14(a)に示されるとおり、2G1の大梁に連結されるブラケット87であることが認識できる。もちろん、大梁81には必ずしもブラケット87が存在するとは限らないものの、第4線85が検索でき、それに連結する第5線86a,86bが検索できた時点でこの図形がブラケットであろうと認識するものである。
【0048】図14(a)に示された大梁81の梁符号80は、中央部材上に記載されていたものの、例えば、図14(b)に示すように梁符号80がブラケット図形の上部、すなわち大梁81の中央部材から外れた箇所に表示されていた場合を考慮して、矢印88a,88bで示すようにブラケット図形の検索を2回実施している。このように検索を2回行うことによって、たとえ中央部材から外れた箇所を最初に解析してそれがブラケットであっても、次に中央部材、そして2回目の検索で中央部材を挟んでもう一方のブラケットも解析することができるのである。
【0049】さらに、図14(a),(b)ではブラケットの図形が大梁の図形とは別個に記載されていたものの、CAD図面によっては、図14(c)に示すようにただ、線のみを記載して区別しているものもある。その際には、例えば大梁81の第1線82と第2線83に垂直な第6線89a,89bを検索することでブラケットを発見している。
【0050】最後に図15を参照して、本実施の形態に係るCAD情報変換システムを用いた小梁の解析手順を説明する。図15(a)乃至(e)は、CAD図面に表示された小梁を解析する際の手順を説明するための概念図である。
図15(a)において、2B3という梁符号90で表示される小梁91がほぼ中央部に垂直に配置されている。この2B3という小梁91を部材図形解析部で解析する場合の手順について説明する。
この小梁91も、大梁と同様に部材マスタに材種、サイズとして例えばH−150×100×6.5×9で取り込まれているため、まず、部材図形解析部が、部材サイズ検出部を用いて部材マスタにアクセスし、そこに登録されている部材マスタ情報を符号2B3で検索することによって抽出する。
【0051】また、この小梁91の梁符号90の場合、垂直方向に記載されているため、小梁91の配置角度は90°と考えられ、90°という角度、材種、サイズから図15(b)に示されるように第1線92を検索することができる。第1線92が発見されると、図15(c)に示されるように、この第1線92と平行に配置されており、しかもウェブ幅の150mmあるいはフランジ幅の100mmほど距離の離れた同一長さの線がないかを検索し、第2線93を発見することができる。
第1線92と第2線93を発見することができれば、これらの線が梁の図形を表していることが認識されるため、これらの2つの線を結ぶ線がないかと検索する。これによって、図15(d)に示されるような第3線94と第4線95が発見されることになり、結局第1線92乃至第4線95が2B3という梁符号90の小梁であることが認識される。
【0052】ここで、第1線92と第2線93の存在を認識した段階で、第3線94と第4線95を検索することなく小梁91を認識することも可能であるが、これら第3線94と第4線95を認識し検索済みの線を未検索の線とは区別可能にしておき、後の検索範囲から排除することで後の検索をより高精度で迅速なものとすることができる。
【0053】以上説明したとおり、本実施の形態に係るCAD情報変換システムにおいては、CAD図面に描画された文字や図形に関する情報の処理を、人間が画面あるいは紙に出力されたものを見ながら手入力する必要がなく、CAD図面に描かれている情報をそのままデータとして、上流側の設計図面等から下流側の施工図等へ利用することができる。すなわち、様々なCADソフトウェアを使用して作成されたCAD図面上の文字や図形を、一般的な符号や略字を一覧として作成される汎用の材種マスタを参照・照合しながら検索して、図面に描画されている文字、数字、図形、形状などを解析し、それをデータ化して検索しているCAD図面を使用している工程よりもさらに下流側の施工工程のために用いる工事別データベースの部材マスタや配置データとして出力することができる。よって、CAD図面に描かれている建造物などのオブジェクトあるいは工事毎に使用される部材の材種やサイズなどを作業者が手作業で入力しながらデータベースに登録する必要もなく、高い精度と効率で工事別のデータベースを作成することができる。
なお、本実施の形態においては、入力部18及び出力部19をCAD情報変換システム1から外した構成としているものの、これを加えた構成としてCAD情報変換システム1としてもよいのは言うまでもない。
【0054】次に、図16乃至図18を参照しながら、本発明の実施の形態に係るCAD情報変換方法及びそのプログラムについて説明する。(特に、請求項4及び請求項5に対応)
図16は、本実施の形態に係るCAD情報変換方法の工程を示す概念図である。図16において、CAD情報変換方法97は、大きく分けるとCAD図面選択工程S1、キープラン取込工程S2、階高取込工程S3、部材マスタ作成工程S4及び配置データ作成工程S5の5つの工程から構成され、さらに部材マスタ作成工程S4は、部材リスト選択工程S41、部材リスト解析工程S42、部材マスタ情報作成工程S43から構成される。また、配置データ作成工程S5は、部材図形選択工程S51、キープラン検索工程S52、部材図形解析工程S53、配置データ情報作成工程S54から構成される。
【0055】本実施の形態は、先に図1乃至図15を用いて説明したCAD情報変換システムの実施の形態を方法発明の実施の形態として捉えたものであり、大部分はCAD情報変換システムを構成する各要素における機能を方法の工程として捉えて記載しているものである。従って、先のCAD情報変換システムの実施の形態の説明において既に説明し、本実施の形態においても同様の説明となると考えられる構成部分については省略する場合もある。
【0056】本実施の形態においては、CAD図面選択工程S1において、CAD図面データベース13の中に格納されたCAD図面14を読み出して開き、そのCAD図面14に含まれるキープランをキープラン取込工程S2において取り込む。取り込まれたキープラン情報は配置データ17に格納される。その後、階高取込工程S3において、CAD図面14に示される階高ライン・寸法文字等を指定して階高を取り込む。
さらに、読み出されたCAD図面に表示された部材リストのうち、その内容の解析を行う部材リストを部材リスト選択工程S41において選択し、その次の部材リスト解析工程S42において選択された部材リストの解析を行う。但し、部材リスト選択工程S41を設けることなく、部材リスト解析工程S42においてCAD図面に表示された全ての部材リストを順次解析するようにしてもよい。
【0057】ここで、図17を参照しながら、部材リスト解析工程S42を説明する。図17は、部材リスト解析工程S42を分解して示す詳細な工程の概念図である。この部材リスト解析工程S42は、部材リスト枠検出工程S421、材種−サイズ解析工程S422、符号名解析工程S423、位置解析工程S424に分解できる。部材リスト枠検出工程S421は、選択された部材リストの枠を検出する工程であり、枠を認識した後、材種−サイズ解析工程S422では、その内部に表示されている材種略称とサイズの数字の羅列を認識する。その際には、共通データベース20に格納されている材種マスタ21にアクセスして、材種略称がどの材種を意味するのかについて参照、比較しながら認識する。但し、部材リスト枠検出工程S421は必須の工程ではなく、CAD図面に部材リスト枠がない場合や部材リスト枠が認識できない場合であっても、材種略称とサイズの数字の羅列は材種−サイズ解析工程S422において認識され、それ以降の工程には支障はない。
【0058】符号名解析工程S423は、部材リストに記載されている部材を示す符号を認識し、位置解析工程S424は大梁など位置を示す文字を備える部材リストにおいて位置を認識する工程である。
【0059】図16に戻って、部材リスト解析工程S42で解析を終えると、その解析結果に基づいて、部材マスタ情報作成工程S43でデータ化を行い、データ化された部材マスタ情報は工事別データベース15に格納される部材マスタ16に出力される。
【0060】次に、部材図形選択工程S51は、開いたCAD図面14の中のCAD図形の中から任意の部材図形を選択する工程である。この工程における部材図形の選択は、個々の部材図形を選択してもよいし、開いたCAD図面の中から範囲を指定したり、あるいはCAD図面全体を指定したりしてその指定した範囲に存在する部材図形を自動的に選択するようにしてもよい。
選択された部材図形は、部材図形解析工程S53によってその内容が解析されるが、その前のキープラン検索工程S52において、キープラン取込工程S2で取り込まれたキープラン情報が検索される。その部材図形解析工程S53については、図18を用いて説明する。解析が終了すると、配置データ情報作成工程S54によって配置データ情報として調整され工事別データベース15に配置データ17として出力され格納される。
【0061】図18は、部材図形解析工程を分解して示す詳細な工程の概念図である。図18において、部材図形解析工程S53は、部材サイズ検出工程S531、図形データ処理工程S532、部材線検出工程S533から構成される。
部材サイズ検出工程S531では、選択された部材図形の符号を認識しながら工事別データベース15に格納されている部材マスタ16を読み出し、部材図形の符号を端緒にその部材の材種とサイズを認識する。この部材図形解析工程S53が実行される時点では、既に図16に示された部材マスタ情報作成工程S43によって部材マスタ情報が作成されており部材マスタ16に格納されているため、部材サイズ検出工程S531では、部材マスタ16から部材の材種とサイズに関する情報を入手することができる。
【0062】図形データ処理工程S532は、常に実行されるものではなく、例えばコラム型の柱などのときにCAD図面に描画されている図形とサイズ上のデータとの整合が必要となった場合に調整を行うための工程である。
部材線検出工程S533は、必要な図形処理を行った後に部材の材種とサイズに合致する部材線を検出する工程である。
【0063】このように構成される本実施の形態に係るCAD情報変換方法においても、CAD情報変換システムの実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0064】また、本発明の実施の形態に係るCAD情報変換プログラムは、図16乃至図18を用いて説明した工程の内容をコンピュータにおいてそのまま実行させるものである。
すなわち、作業者は、入力部18からコンピュータ98にアクセスして、このコンピュータ98に格納されたプログラムを起動し、CAD図面選択工程S1、キープラン取込工程S2、階高取込工程S3、部材マスタ作成工程S4及び配置データ作成工程S5を、CAD図面データベース13に格納されたCAD図面14を読み出して実行するものである。その際、部材マスタ作成工程S4と配置データ作成工程S5は、詳細な工程として部材リスト読み出し工程S41乃至配置データ情報作成工程S54に分解できるのは先のCAD情報変換システム方法の説明時に述べたとおりである。さらに、部材リスト解析工程S42と部材図形解析工程S53にも分解できる工程があることも同様である。
【0065】このプログラムを実行するに際しては、CAD図面選択工程S1では、CAD図面14が格納されたCAD図面データベース13にアクセスしてCAD図面14を読み出して、出力部19に表示させる。そして、キープラン取込工程S2において、CAD図面14に表示されるキープランを解析してキープラン情報を工事別データベース15内の配置データ17に格納する。
このキープラン取込工程S2におけるキープランの解析とは、図9を用いて説明したCAD情報変換システムの実施の形態と同様にキープランマーク60a,60b,60c,60dが示す通り名称「1」、「2」、「A」、「B」や通り間の距離などの情報を解析するものである。なお、本CAD情報変換プログラムの実施の形態においても、第0035欄及び第0036欄で説明したとおり、「線分取り込み」あるいは「寸法文字取り込み」という2つのモードをキープラン取込工程S2では備えている。これらのモードの選択は、作業者が入力部18を介して予め選択することが可能である。そのモードの選択のための表示は出力部19にて行われる。
【0066】さらに階高取込工程S3では、読み出されたCAD図面14から階高を取り込み、その階高情報を同様に工事別データベース15内の配置データ17に格納する。
部材マスタ作成工程S4は、CAD情報変換方法の実施の形態で説明したとおり部材リスト選択工程S41、部材リスト解析工程S42、部材マスタ情報作成工程S43の工程に分解することができる。部材リスト選択工程S41では、CAD図面14上に表示された部材リストを入力部18から選択する。その際には、CAD情報変換システムの実施の形態の説明時に用いた図5(a),(b)に示されるような画面45を出力部19に表示して部材リスト47の選択を容易にし、画面45右側には、コマンドボタン46や解析結果を表示する部材解析結果表示部48を備えるようにする。但し、部材リスト選択工程S41を設けることなく、部材リスト解析工程S42においてCAD図面に表示された全ての部材リストを順次解析するようにしてもよい。その際には、部材の種類毎にコマンドボタン46を設けるのではなく1つのみ設けるなどするとよい。
【0067】そして、部材リスト解析工程S42で解析を行う。この部材リスト解析工程S42における解析は、この画面45に表示されるコマンドボタン46をクリックし、図面上から部材リストの範囲を選択することで開始される。この部材リスト解析工程S42は、細かくは部材リスト枠検出工程S421、材種−サイズ解析工程S422、符号名解析工程S423、位置解析工程S424に分解できる。部材リスト枠検出工程S421では、すでに説明したとおり、図6(a)に示されるような枠52を検出し、その後、材種−サイズ解析工程S422で材種やサイズを解析する。なお、部材リスト枠検出工程S421が必須ではないことは先に説明したとおりである。
さらに、符号名解析工程S423と位置解析工程S424で図6(b)に符号Dで示されるような範囲をサーベイして符号枠54に記載される符号や位置枠55に記載される位置を示す文字を解析する。材種−サイズ解析工程S422では、図17に示されるとおり、共通データベース20内に格納され図7に例示されるような材種マスタ21にアクセスし、これを検索して必要な情報を読み出し参照しながら、材種やサイズを解析する。なお、この解析の具体例は、先に図4乃至図8を用いて説明したとおりである。
部材マスタ情報作成工程S43では、解析された結果に基づいて部材マスタ情報としてデータ化を行い、工事別データベース15に出力して格納する。
【0068】配置データ作成工程S5は、CAD情報変換方法の実施の形態で説明したとおり、部材図形選択工程S51〜配置データ情報作成工程S54に分解することができる。部材図形選択工程S51では、CAD図面14上に表示されたCAD図形の中から任意の部材図形について、その部材図形を表す符号を入力部18から選択する。もちろん、個々の部材図形を表す符号ではなく、図面内の所定の範囲を選択あるいは図面全体を選択して、その範囲に含まれる部材図形を表す符号を順に全数選択することが可能であれば作業が効率的となるため好ましい。この部材図形の選択方法についても、入力部18から選択できるように出力部19を介して表示させるとよい。その後、キープラン検索工程S52で、予めキープラン取込工程S2で配置データ17として取り込まれたキープラン情報を工事別データベース15から読み出して、選択された部材図形を表す符号の位置とキープラン情報を照合して、その符号が表す部材図形が存在すると思われる位置の大まかな確認を行う。この確認の手順については、既に第0041欄で述べたとおりである。その後、部材図形解析工程S53においてその部材図形を解析する。なお、部材図形選択工程S51において、図面内の所定の範囲を選択あるいは図面全体を選択しながら自動的に順次部材図形を表す符号を選択する場合には、各々の部材図形に関してキープラン検索工程S52及び部材図形解析工程S53が実行される。
部材図形解析工程S53は、CAD情報変換方法の実施の形態の説明で既に説明したとおり、部材サイズ検出工程S531、図形データ処理工程S532、部材線検出工程S533から構成される。部材サイズ検出工程S531では、部材図形の符号を認識し、工事別データベース15に格納された部材マスタ16を読み出して、その符号を端緒に読み出した部材マスタ16の内容と比較しながらその部材の材種とサイズを検索して認識する。また、図形データ処理工程S532は、CAD情報変換方法の実施の形態において説明したものと同様で、第0062欄に記載されるとおりである。また、CAD情報変換システムの実施の形態の説明時に用いた図12(b)に示されるとおりである。部材線検出工程S533は、部材サイズ検出工程S531の後、あるいは図形データ処理工程S532において必要な処理を行った後に、検索され認識された部材の材種とサイズに合致する部材線を検出する工程である。この解析の手順については、図10乃至図15を用いて行ったCAD情報変換システムの実施の形態の説明と同様である。
部材図形の解析が終了すると配置データ情報作成工程S54で配置データ情報が作成され工事別データベース15に出力され格納される。
なお、読み出したり、入力したりする際に作業者は、出力部19を用いて文字・数字あるいは図形・形状について確認することができるし、図7に示される材種マスタや図8に示される大梁マスタなども出力部19を介して作業者が確認できるようになっている。
【0069】このような本実施の形態に係るCAD情報変換プログラムにおいても、CAD情報変換システムあるいは方法の実施の形態と同様の効果を奏することができる。
【0070】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の請求項1乃至請求項3に記載のCAD情報変換システム、請求項4に記載のCAD情報変換方法、請求項5に記載のCAD情報変換プログラムにおいては、多種に亘る任意のCADソフトウェアを使用して作成されたCAD図面上の文字や図形を、一般的な符号や略字を一覧として作成される汎用の材種マスタを参照・照合しながら検索して、図面に描画されている文字、数字、図形、形状などを解析し、それをデータ化して検索しているCAD図面を使用している工程の次の工程のために用いる部材マスタデータと配置データとして出力することができる。よって、CAD図面に描かれている建造物などの対象物あるいは工事毎に使用される部材の材種やサイズなどを作業者が手作業で入力しながらデータベースに登録する必要もなく、低労力、高精度、高効率で必要なデータベースを作成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るCAD情報変換システムの構成図である。
【図2】本実施の形態に係るCAD情報変換システムの部材リスト解析部の内部を詳細に示す構成図である。
【図3】本実施の形態に係るCAD情報変換システムの部材図形解析部の内部を詳細に示す構成図である。
【図4】CAD図面上に表示された部材リストの例である。
【図5】(a),(b)ともに本実施の形態に係るCAD情報変換システムを用いて出力部の画面に部材リストを表示した状態を示す概念図である。
【図6】(a)はCAD図面中から抽出された大梁部材リストの概念図であり、(b)は大梁部材リストに表示されている文字や数字を解析する過程を示す概念図、(c),(d)はそれぞれCAD図面から抽出された柱部材リストと小梁部材リストの概念図である。
【図7】本実施の形態に係るCAD情報変換システムに使用される材種マスタの具体例である。
【図8】本実施の形態において登録された大梁の部材マスタの内容を示す概念図である。
【図9】CAD図面の一部を示すキープランの概念図である。
【図10】(a)乃至(e)は図9の一部を拡大してCAD図面に表示されたH型の柱を解析する際の手順を説明するための概念図である。
【図11】図9に示したキープランを簡略化した図面である。
【図12】(a)乃至(e)はCAD図面に表示されたコラム型の柱を解析する際の手順を説明するための概念図である。
【図13】(a)乃至(e)は、CAD図面に表示された大梁を解析する際の手順を説明するための概念図である。
【図14】(a)乃至(c)は、CAD図面に表示された大梁を解析する際の手順を説明するための概念図である。
【図15】(a)乃至(e)は、CAD図面に表示された小梁を解析する際の手順を説明するための概念図である。
【図16】本実施の形態に係るCAD情報変換方法の工程を示す概念図である。
【図17】本実施の形態に係るCAD情報変換方法の部材リスト解析工程を分解して示す詳細な工程の概念図である。
【図18】本実施の形態に係るCAD情報変換方法の部材図形解析工程を分解して示す詳細な工程の概念図である。
【符号の説明】
1…CAD情報変換システム 2…部材マスタ作成部 3…配置データ作成部4…CAD図面読み出し部 5…部材リスト選択部 6…部材リスト解析部 7…部材マスタ情報作成部 8…部材図形選択部 9…キープラン解析部 10…部材図形解析部 11…配置データ情報作成部 13…CAD図面データベース 14…CAD図面 15…工事別データベース 16…部材マスタ 17…配置データ 18…入力部 19…出力部 20…共通データベース 21…材種マスタ 22…部材リスト枠検出部 23…材種−サイズ解析部 24…符号名解析部 25…位置解析部 31…部材サイズ検出部 32…図形データ処理部 33…部材線検出部 41…部材リスト 42…部材リスト 45…画面 46…コマンドボタン 47…部材リスト 48…部材解析結果表示部 49a…データベース登録ボタン 49b…データベース登録取消ボタン 51…部材リスト 52…枠 53…サイズ表示 54…符号枠 55…位置枠 56…柱部材リスト 57…小梁部材リスト 60a〜60f…キープランマーク 61a〜61d…通り名称 62…構造物 63…構造物 64…H型柱 65…通り候補線 66…通り候補線 67…柱符号 68…第1線 69…第2線 70…第3線 71…矩形 72…構造物 73…構造物 74…柱符号 75a…コラム型柱 75b…処理中コラム型柱 75c…処理後コラム型柱 76…第1線 77…第2線 78…第3線 79…第4線 80…梁符号 81…大梁 82…第1線 83…第2線 84…第3線 85…第4線 86a,86b…第5線 87…ブラケット 88a,88b…矢印 89a,89b…第6線 90…梁符号 91…小梁 92…第1線 93…第2線 94…第3線 95…第4線 97…CAD情報変換方法 98…コンピュータ

Claims (5)

  1. 情報変換を行うCAD図面を読み出すCAD図面読み出し部と、このCAD図面読み出し部で読み出されたCAD図面に表示された部材リストに記載されている部材の材種とサイズと前記CAD図面中で使用されている前記部材の符号名を解析する部材リスト解析部と、前記材種とサイズと符号名とをデータ化して第1のデータベースに出力する部材マスタ情報作成部と、前記CAD図面読み出し部で読み出されたCAD図面に表示されたCAD図形の中から任意の部材図形の符号を選択する部材図形選択部と、この部材図形選択部で選択された部材図形の符号に合致する前記部材図形を検索し配置を解析する部材図形解析部と、前記配置をデータ化して第2のデータベースに出力する配置データ情報部作成部を備えることを特徴とするCAD情報変換システム。
  2. 前記部材リスト解析部は、前記部材リストの枠を検出する部材リスト枠検出部と、この枠の中に記載されている材種とサイズの文字を検出して前記材種とサイズを認識する材種−サイズ解析部と、前記部材リストの枠の中に記載されている前記部材の符号を検出して前記符号を認識する符号名解析部とを有することを特徴とする請求項1記載のCAD情報交換システム。
  3. 前記部材図形解析部は、前記部材図形選択部で選択された部材図形の符号を前記第1のデータベース内で検索し合致した符号の部材サイズを前記選択された部材図形の部材サイズとして検出する部材サイズ検出部と、この部材サイズ検出部で検出された前記部材サイズを備える部材図形の部材線を検出する部材線検出部とを有することを特徴とする請求項1又は2記載のCAD情報交換システム。
  4. 情報変換を行うCAD図面を選択するCAD図面選択工程と、このCAD図面に表示された部材リストに記載されている部材の材種とサイズと前記CAD図面中で使用されている前記部材の符号名を解析する部材リスト解析工程と、前記材種とサイズと符号名とをデータ化して第1のデータベースに出力する部材マスタ情報作成工程と、前記CAD図面に表示された部材図形の任意の符号を選択する部材図形選択工程と、この選択された部材図形の符号に合致する前記部材図形を検索し配置を解析する部材図形解析工程と、前記配置をデータ化して第2のデータベースに出力する配置データ情報部作成工程とを備えることを特徴とするCAD情報変換方法。
  5. 情報変換を行うCAD図面を選択するCAD図面選択工程と、このCAD図面に表示された部材リストに記載されている部材の材種とサイズと前記CAD図面中で使用されている前記部材の符号名を解析する部材リスト解析工程と、前記材種とサイズと符号名とをデータ化して第1のデータベースに出力する部材マスタ情報作成工程と、前記CAD図面に表示された部材図形の任意の符号を選択する部材図形選択工程と、この選択された部材図形の符号に合致する前記部材図形を検索し配置を解析する部材図形解析工程と、前記配置をデータ化して第2のデータベースに出力する配置データ情報部作成工程とをコンピュータに実行させることを特徴とするCAD情報変換プログラム。
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