JP2004184832A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】A5サイズ等の短い転写材やはがき等の短く厚い転写材を送ってもジャム等の発生がなく、また、その他の転写材を送っても、搬送不良や、画像の縮み等の画像不良の発生しない画像形成装置を作ることを目的としている。
【解決手段】加熱ローラと、該加熱ローラの外周面に固定シートを圧接してニップを形勢し、このニップにトナー像と転写材を通過させて定着し、定着後の転写材を定着ローラから分離し、分離した転写材を排紙する排紙ローラを有する画像形成装置において、上記装置で搬送される転写材の先端が排紙ローラに到達する時、常に転写材が接触転写手段と像担持体とでできるニップに保持されていることを特徴とする画像形成装置。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、転写材上に担持された未定着のトナー像を加熱により定着させる定着装置を有する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、電子写真複写機やプリンタなどの各種画像形成装置において用いられる定着装置は、中空ローラからなる定着ローラと、この定着ローラに圧接された加圧手段としての加圧ローラとを有しており、これら両ローラの圧接領域であるニップ部に、未定着トナー像が形成された転写材が通される際に、上記定着ローラの内部に配置されたハロゲンヒータ等からなる加熱源によって、転写材上の未定着トナー像が加熱され定着されるようになっている。
【0003】
ところが、近年、画像形成装置は、抵コスト化、そして、ウォーミングアップ時間の短縮と省エネルギー化が求められている。しかし、上記一般的な熱ローラ定着装置は加圧ローラを用いているため、高価で、かつ大きな設置スペースを必要とする。また、ウォーミングアップ短縮のため定着ローラ芯金の薄肉化を行なったとき、加圧ローラによる定着ローラ(加熱ローラ以下定着ローラと呼する)のたわみ等の変形の問題で大きなニップを取ることができないという問題があった。さらに、加圧ローラを使用すると定着ローラの熱が熱容量の大きい加圧ローラへ放散し、ウォーミングアップ時間が長く、消費電力も多くなるという問題もあった。
【0004】
このような問題を軽減するものとして、定着ローラに押圧部材としての静止状態のベルトを面接触させ、定着ローラとベルトの間に未定着トナーを担持した転写材を通紙するようにした定着装置が特許文献1、特許文献2、特許文献3等に開示されている。
【0005】
これら定着ローラと静止ベルトで構成される定着装置は、上記した問題をすべて軽減することができ、極めて有利であるが、定着部での転写材の搬送性に大きな問題があった。
【0006】
すなわち、定着ローラと静止ベルトは大きな圧を掛けず、しかも転写材を定着ローラとの摩擦で搬送しなければならない。そこで、定着ローラと静止ベルトで構成される定着装置の搬送性を多少なりとも良好にするため、静止ベルト表面の摩擦係数を少なくする工夫が種種なされている。
【0007】
【特許文献1】
特開昭60−104977号公報
【特許文献2】
特開昭62−135865号公報
【特許文献3】
特開昭62−166379号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような定着ローラと静止ベルトで構成される定着装置を、小型の汎用性のある低価格の画像形成装置に用いる場合、さまざまなサイズの転写材やさまざまな厚みの転写材に対応できなければいけないという条件が加わるため、問題点があることがわかった。
【0009】
A4サイズ等の転写材ではジャムせずに、転写材を送ることができるが、短い転写材やはがき等の短く厚い転写材を送ろうとするとジャム等の搬送不良が発生することがわかった。また、加圧ローラを用いずに静止ベルトのような加圧部材を用いた定着装置を用いた場合、定着ローラ部での搬送力が弱いため、画像の縮みやループの発生といった問題が生じてしまった。また、定着ニップでの転写材と定着ローラのスリップによる画像不良等が生じることがわかった。
【0010】
本発明は、上記した事情に鑑みなされたもので、A4サイズ等大きなサイズの転写材だけでなく短い転写材やはがき等の短く厚い転写材を送ってもジャム等の発生がなく、また、その他の転写材を送っても、搬送不良や、画像の縮み等の画像不良の発生しない画像形成装置を作ることを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の請求項1記載の発明においては、転写材の先端が定着後、排紙ローラに到達する時、常に転写材が転写ローラと感光体ドラムとでできるニップに保持されているようにした。このように構成するため、転写材の定着前の搬送手段である転写ローラと感光体とで作られるニップ中心から定着ローラニップ直後にある転写材搬送手段である排紙ローラ対でできるニップまでの距離を、最短搬送可能転写材である(たとえば、はがき)より短くなるように構成し、常に排紙または、転写の搬送力で紙が搬送されるようにした。
【0012】
また、請求項2の発明においては、上記配置を達成するため、定着ローラと感光体ドラムの間に断熱用の仕切りと放熱板を併用することおよび感光体のクリーニング装置を定着装置と対向する面より下流側に配置することで近接配置を達成した。
【0013】
また、請求項3の発明においては、上記したような加圧ローラを用いない静止ベルトのような加圧部材を用いた定着器を用いた画像形成装置において発生する画像縮みや、定着ニップでの転写材のスリップの発生防止のために、定着ローラを書き込み速度にほぼ一致させるように制御された転写部で転写材が排出される速度に対し、100%以上104%未満の周速に設定した。
【0014】
請求項4においては、画像の伸び縮みやスリップ画像の防止のために排紙ローラの周速を100%以上で104%未満とすることで上記問題を防止した。
【0015】
請求項5においては、転写材搬送能力の低い定着ローラの搬送性を補うために排紙ローラの搬送能力を大きくしジャム等の搬送不良を防止した。
【0016】
請求項6においては、排紙ローラの搬送力が大きい場合に発生する定着スリップ画像防止のため排紙ローラと加熱ローラの周速差を3%以内とすることで上記現象の防止を行なった。
【0017】
以上、本発明についてその詳細を説明したが、これを下記に整理して記述する。
【0018】
(1)トナー像担持体とこのトナー像を接触手段により転写材上に転写させる画像形成装置で、加熱ローラと、該加熱ローラの外周面に固定シートを圧接してニップを形勢し、このニップに上記トナー像と転写材を通過させて定着し、定着後の転写材を定着ローラから分離し、分離した転写材を排紙する排紙ローラを有する画像形成装置において、上記装置で搬送される転写材の先端が排紙ローラに到達する時、常に転写材が接触転写手段と像担持体とでできるニップに保持されていることを特徴とする画像形成装置。
【0019】
(2)上記画像形成装置において、円筒状像担持体上のトナーをクリーニングする装置を像担持体円筒中心から加熱ローラ中心を結んだ直線よりクリーニング装置が下流に配置されていることを特徴とする画像形成装置。
【0020】
(3)上記画像形成装置において、加熱ローラの周速が書き込み速度の100%以上、104%未満としたことを特徴とする画像形成装置。
【0021】
(4)上記画像形成装置において、排紙ローラの周速が加熱ローラの周速以上で104%未満としたことを特徴とする画像形成装置。
【0022】
(5)前記(1)記載の画像形成装置において、排紙ローラ対による転写材搬送能力の方が加熱ローラとその加圧部材による転写材搬送能力よりも大きいことを特徴とする画像形成装置。
【0023】
(6)上記画像形成装置において、加熱ローラの周速と排紙ローラの周速の差が3%以内であることを特徴とする画像形成装置。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を画像形成装置であるレーザービームプリンターに適用した一実施形態について説明する。図1は、本画像形成装置の概略構成を示す図である。この画像形成装置は、電子写真方式により転写材としての記録材である転写紙上に画像を形成するための作像手段を収容したプロセスカートリッジ100を備えている。図示のプロセスカートリッジ100は、像担持体としての直径30mmのOPC感光体(以下、感光体という)1、帯電手段としての帯電ローラ2、現像手段としての現像ユニット3、クリーニング手段としてのクリーニングユニット4などを、コンパクトに一体化して構成されている。
【0025】
該プロセスカートリッジ100の側方には、感光体1上に静電潜像を書き込むための潜像書き込みユニット5が設けられている。この潜像書き込みユニット5としては、例えば、画像情報に対応するコントローラーからの制御信号により半導体レーザから光を出射させ、回転駆動されるポリゴンミラーにより該レーザ光を走査し、該レーザ光の走査光路中に配設された収束用及びポリゴンミラーの面倒れ補正用のレンズやレーザ光を偏向するミラーなどを通して、感光体上に画像情報に対応する光信号6を書き込むものを用いることができる。
【0026】
また、プロセスカートリッジ100の下方には、給紙カセット7に収納された転写材としての転写紙8を一枚ずつ分離給送するための給紙ローラ9と分離パッド11がある。該給紙ローラ9により給送された転写紙8は、該感光体1上に形成された画像の先端と該転写紙8の先端とが、感光体1と転写ローラ10とのニップ部にほぼ同時に到達するタイミングで、該感光体1の回転に同期させてレジストローラ12により搬送される。更に、プロセスカートリッジ100の上方には、内部にヒータ13を内蔵する定着ローラ14とこの定着ローラに圧接して幅広いニップを形成する静止ベルト15からなる定着装置16が設けられている。
【0027】
この定着ローラと静止ベルトからなる定着装置については後に詳しく説明する。また、該定着装置12の転写紙搬送方向の下流側には、定着ローラ14と静止ベルト15とのニップNを通過した転写紙8を、排紙トレイ17に排出させるための排紙ローラ18が設けられている。
【0028】
そして、上記転写ローラ10および、帯電ローラ2、現像ユニット3には、画像形成と転写を行うためにバイアスが印加できるようになっている。また、画像形成装置には、転写紙8の搬送経路左側の側面をなす開閉カバー901が、開閉自在に取り付けられている。この開閉カバー901には、上記除電ブラシ19が、上記転写ローラ10と共に配設されている。
【0029】
また、画像形成装置の開閉カバー901には、手差しにより転写紙を給送するための手差しユニット20が、開閉自在に取り付けられている。この手差しユニット20を用いて給送された転写紙は、プリンタ本体側に設けられた手差し給紙ローラ21の回転により、上記レジストローラ11に搬送される。また、この手差しユニット20は、その不使用時に、上記開閉カバー901の外側部に形成された手差しユニット格納部内に格納されるように構成されている。
【0030】
次に図2において、この画像形成装置に用いられている静止ベルトを用いた定着装置に着いてもう少し説明する。定着装置16は、アルミ、鉄等のパイプ材よりなる薄肉定着ローラ201(外形φ30mm,芯金厚み0.4mm)と、これに圧接される押圧部材としてのベルト202とを有し、定着ローラ201は表面にテフロン(R)等の耐熱離型性材料(表面層に15〜30μm程度の半導電性10〜1012Ω・cmのフッ素樹脂)からなる離型層203が形成されている。定着ローラ201の内部には熱源としてのハロゲンヒータ204が設けられ、表面には定着ローラ201への転写材の巻き付きを防止する分離爪205、表面温度を検出する温度検出センサ206が配設されている。これらの分離爪205および温度センサ206は耐熱性の樹脂カバー207に固定され、定着ローラ201に当接されている。
【0031】
上記ベルト202は、耐熱性を有し、かつ低摩擦係数のものが要求される。本画像形成装置には、テフロン(R)シート(100μm〜1mm)、またはポリイミドシート(50〜500μm)の上にテフロン(R)コート(50〜100μmのコート)したシート、さらにはポリイミドシート等の耐熱性シートの上にテフロン(R)シートを貼り付けた接着した複合シート。ガラス繊維等の耐熱繊維で作られた布にテフロン(R)コートしたシート。
【0032】
耐熱繊維をシリコーンゴムやフッ素ゴム等の耐熱ゴムで固め、さらに、その上にテフロン(R)コート、あるいは、テフロン(R)シートを接着したもの、あるいは、多穴質フッ素樹脂であるポアフロンやゴアテックス(商品名)等を用いることが可能である。ここでは特に離型性が高く強度が高いベルトとして多層ベルトを用いた。このベルトの断面図を図2−bに示し、図2−cに正面図をしめした。まず、多穴質フッ素樹脂層217(30〜100μm空孔率70%)が定着ローラ表層203に接触する最上層にありその下部にシリコーンオイル含浸フェルト層218(1mmがあり、さらにその下にガラス繊維層219(500μm)を持つ多層構造ベルトである。これにより離型性がよく、強度の高いベルトとすることができる。
【0033】
また、図2−cに示すように、この多層ベルトは、定着ローラ201その幅が狭く通紙域Cよりも広くなっている。またその外側4辺でポアフロンシートとガラス繊維で出来た布が接着され袋状になっている。その中心部にフェルト218が包み込まれるようにな構造となっており、通紙域Cよりその幅が広く、ニップ域Dよりも広くなっている。
【0034】
そして、図2−aで示すように、ベルト201の一端は、ガイド板20に固定されている。他端は、回転可能なベルト支持棒209により方向が変わり、板金210に接着され、この板金210を引っ張りバネ211が引っ張ってベルト202を一定の張力バネはシートの奥手前(紙面手前奥)両端に取り付けられており総圧8kgでひっぱっている。
【0035】
また、ベルト202の定着ローラと接触する面の裏側には加圧バネ212が取り付けられている。この加圧部バネ212は、イタバネで均一に軽く荷重されており、総圧約1kgで荷重される。この加圧ベルトと定着ローラでできるニップは、約10mmあり、このニップの後半部に加圧バネ212が当接されている。加圧ばね212はカバーの樹脂部材213に接着されている。これによって、必要とする定着ニップ部の面圧が付加され定着性がさらに良好となる。この加圧ベルトは開閉カバー901に取り付けられておりこの開閉カバーを閉じることで加圧する。このカバーは、不図示の手段で固定され、その位置は正確に固定される。
【0036】
また、定着ローラ201の上部には、定着ローラから分離された転写材を排紙トレイ214に導く排紙ローラ215が配置されている。この排紙ローラはシリコーンゴム(ゴム硬度35〜60°JIS−A)対からなり、外形φ12長さ15mmの円筒が外形φ8mmの金属性回転軸に6箇所取り付けられている。また。回転軸は、定着ローラに沿って平行に回転軸が取り付けられ、転写材搬送力アップのため総圧2Kgで荷重している。
【0037】
このような構成の画像形成装置において、まず、感光体1は線速(周速)47.13mm/secで回転し、回転中に帯電ローラ2からの電荷により一様に帯電(−600V)される。次いで、画像情報に基づいて上記潜像書き込みユニット5が駆動され、これにより、該感光体1の帯電領域(画像形成領域)に、該画像情報が静電潜像として形成される。このとき露光された部分の電位は、−100V程度である。この感光体1上に形成された静電潜像は、現像ユニット3の現像ローラ31によって感光体1に供給される現像剤(マイナストナー)により現像されて可視像(トナー像)となる。(反転現像)現像ローラには、現像バイアスが印加され、たとえば−400Vの直流電圧に周波数2000Hzのピーク間電圧1600vの交流電圧が印加されている。現像法としては、ジャンピング現像法が使用され、イメージ露光と反転現像法で画像形成が行われている。
【0038】
一方、この感光体1上へのトナー像の形成が行われている間に、給紙ローラ9、により給紙カセット7から転写紙8が引き出され、ガイド9−aにより上方に搬送され、該転写紙8の先端がレジストローラ12のニップ部に当接した状態で、該転写紙8が一旦待機される。
【0039】
そして、該転写紙8は、その先端と該トナー像の先端とが一致するタイミングで、該感光体1の回転に同期して上記レジストローラ12が回転を開始することにより、該感光体1と該感光体1に圧接回転する転写部材としての転写ローラ10とのニップで形成された転写位置に搬送され、感光体上1のトナー像が転写される。該転写ローラ10には、500〜6000v程度の転写バイアスを印加する。このバイアスによりトナー像が転写材に転写される。
【0040】
そして、該トナー像が転写された転写紙8は、紙ガイド19にガイドされ、定着入り口ガイド24によって上記定着装置16の定着ローラ14と静止ベルト15とにより作られるニップ部Nに搬送され、定着装置によりトナー画像が転写材に定着され、排紙ローラ18により排紙トレイ17上に排紙される。紙ガイド19の下部には、円弧上のくぼみ25があり、薄い転写材の搬送中に生じることのあるループの退避エリアや先端カール紙が転写ローラから排出されるときに、ガイド19に突き当たらないようになっている。
【0041】
また、この間に、上記転写紙8へのトナー像の転写プロセスにおいて該転写紙8上に転写されずに感光体1上に残留した残留トナーは、上記クリーニングユニット4のクリーニングブレード22により感光体1上からかきとられ、送りバネ23により除去されてクリーニング容器内に回収される。
【0042】
次に本発明の構成の画像形成装置の特徴的な部分である定着装置と感光体ドラムの位置関係について説明する。
【0043】
図3−a、に本発明の画像形成装置の電子写真画像形成プロセスの主要部分の断面図をしめした。図中図1で説明したものについては、同じ番号でしめした。
【0044】
本発明の画像形成装置図3−aは、定着装置16と感光体1との距離が近く配置されている。転写ニップから排紙ローラのニップNhまでの転写材の通過パスをAで示している。転写ローラ10と感光体1とでできるニップNtから定着ローラ14を経て排紙ローラ18のニップまでの距離Aは、本実施例では、98mmではがきのサイズ148mmよりも短く構成されている。また、クリーニング装置4を感光体1の定着ローラ14との対向する部分より感光体の下流に配置している。図3−aでは、感光体ドラム1の中心と定着ローラ14の中心を結んだ直線Bよりクリーニング装置が右側にある。このように配置することで紙面上方向(定着ローラ側、矢印c方向)へのクリーニング装置でっぱりを少なくし、定着装置と感光体との距離を縮めることができる。また、クリーニングブレード22と定着ローラ14の距離を遠ざけることができるので、定着ローラ14からの熱によるクリーニングブレード22部温度の上昇が少なく、クリーニング不良等の発生がなくなる。
【0045】
また、定着ローラ13の断熱カバー27、28は2重構造となっており、断熱性が高い。さらに定着器下部には、本体側板(不図示)に接続した板金29により定着部とプロセスカートリッジが分けられておりクリーニング部の温度が上昇しないようになっている。
【0046】
一方、図3−bで示した構成では転写ローラと感光体とでできるニップから定着ローラをへて排紙ローラニップまでの距離A’は160mmである。
【0047】
これは、クリーニング部が、定着ローラに対向する定着ローラの直下にあるため、その距離を近づけることが出来ないためである。
【0048】
この2つの画像形成装置を用いて、はがきおよびA5サイズの転写材を搬送してみたところ、図3−bの画像形成装置では、はがきがジャムして送ることができなかった。
【0049】
一方、本発明の画像形成装置を用いた場合、葉書きをジャムせずに送ることが出来た。
【0050】
以上のように静止ベルトタイプの画像形成装置においては、定着ローラによる転写材搬送力が不安定であるため、排紙ローラによる転写材の搬送と転写ローラによる転写材の搬送が必須であり、転写ローラニップと排紙ローラニップまでの通過パス長が、最小通紙可能サイズ(はがき)よりも短く配置させる必要があることがわかった。
【0051】
つぎに、画像伸び縮みと画像不良およびに関する検討について記す。
【0052】
本画像形成装置の転写材搬送にかかわるローラのおおまかな周速比について記す。書き込みユニット6による書き込み速度を100%とする(ここでいう書き込み速度と言うのは、本来のオリジナル画像を正しい長さに再現させるために副走査方向に移動させるべき速度のことを書き込み速度と称している。)。転写ローラ10と感光体1のニップを通過する速度が、書き込み速度に一致するとき、転写材には、伸び縮みのない100%の画像が転写される。この100%の画像を作るため、感光体の周速は書き込み速度の99%の周速で47.13mm/sである。
【0053】
一方、転写ローラは、その転写周速が書き込み速度の102%の周速になるように回転させている(転写材の速度は、上記設定でほぼ100%の周速で転写部で搬送される。)。このように転写ローラと感光体との間に周速差を持たせることで、中抜けや、トナー融着を防止している。
【0054】
また、転写ローラはその両端で総圧約2kgで加重されている。そして、レジストローラ12の周速は、書き込みスピードの101.5%としている。
【0055】
以上の条件下で、定着ローラと排紙ローラの外径を少しずつ変えながら画像不良と画像伸びについて検討した。
【0056】
検討はA4サイズの普通紙64g紙に、1cm間隔で縦横ライン、ライン巾200μmの格子パターンを出力して、そのときの画像の縮みが許容範囲を超える場合を×また定着装置と転写ローラの間にループができて定着入り口部で紙が暴れ画像よごれが発生する場合を×とした。
【0057】
【表1】
Figure 2004184832
【0058】
表1には、一列目に書き込み速度に対する排紙ローラの周速を書き、2列目に書き込み速度に対する定着ローラの周速を書いた。そして、その後の列に発生する問題点記した。3列目に定着ニップへの紙の突入時のショック画像とその後に発生する部分的縮み画像の発生の有無を記した。これは、定着器の加圧部材が静止しているため、搬送スピードがやや低下しやすいため発生し、3列目に記したように排紙ローラに到達するまでに発生するため、排紙ローラ速度に関係なく、定着ローラ周速によってきまり、99%と100%で発生し、100%を超えるとレベルがよくなり、問題ないレベルになる。以上から定着ローラは、100%を超える周速が必要である。
【0059】
4列目には、A4普通紙での全体の平均的画像の伸び縮みについて検討した結果について記した。全体の平均的画像の伸び縮みは、定着ローラと排紙ローラの周速が影響していることがわかる。周速が遅い部分では、画像が縮み、周速が速いと伸びが発生している。排紙ローラが104%においては、画像伸びによって使用できないことがわかる。
【0060】
次に5列目に定着のスリップ画像について記した。これは、定着ローラと紙がスリップするために発生する現象で、本画像形成装置に用いられるような定着搬送力の弱い定着器で発生する。この現象は、レジストローラと転写ニップに挟まれた紙を、搬送するとき定着ローラニップ部での搬送力が、小さいため、定着ローラ周速を早くしたとき、紙を引っ張ることができずに定着ニップで紙がスリップし、流れたような画像になってしまう現象で、この現象が許容範囲を超える場合を×とした。
【0061】
これは、定着ローラが104%以上になると許容範囲をこえてしまう。6列目には、ループ汚れといって、最大サイズA4縦を送ったときに、定着器の搬送速度と転写部での紙搬送の速度の差によってループが発生し、紙が転写ニップをぬけたとき紙が暴れ、画像に汚れが発生する現象について記した。これは、画像縮みが発生する条件と同じで、定着および排紙ローラ周速が小さいときにループができやすくなるため、発生する。
【0062】
7列目には、後半スリップ画像といいこれも定着ローラ部での紙搬送力が排紙ローラの搬送力より弱いため、排紙ローラによる紙の引っ張りで定着ローラニップ部で紙がスリップし、流れたような画像になってしまう現象である。これは、排紙ローラと定着ローラの周速差が大きくなると発生し、排紙ローラ周速が大きいとき発生しやすい。
【0063】
以上より、定着ローラのニップ部での転写材の搬送力が排紙ローラの搬送力より弱い定着装置においては、スリップ画像が発生することを防止する必要から、定着ローラの周速は書き込み速度に対し100%以上、104%未満であることが、必要であることがわかった。また、排紙ローラ周速は、100%以上とすることが必要で、また、104%未満である必要があることがわかった。また、排紙ローラと定着ローラの周速差は3%以内であることが望ましいことがわかった。
【0064】
その他、上記実施例においては、転写ローラ、排紙ローラ、感光体ドラム等をもちいて説明したが、もちろんこれらに限るわけでなく、回転移動する転写ベルトや回転移動するベルト感光体、排紙ベルト等を用いることも可能である。
【0065】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明においては、転写材の先端が定着後、排紙ローラに到達する時、常に転写材が転写ローラと感光体ドラムとでできるニップに保持されているようにし、また、定着ローラと排紙ローラの周速を、転写部で転写材が排出される速度に対し、100%以上104%未満の周速に設定したことにより、A5サイズ等の短い転写材やはがき等の短く厚い転写材を送ってもジャム等の発生がなく、また、その他の転写材を送っても、搬送不良や、画像の縮み等の画像不良の発生しない画像形成装置を作ることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形勢装置の実施例の全体の断面図
【図2−a】本発明の画像形勢装置の定着装置の断面図
【図2−b】本発明の画像形勢装置の定着装置にもちいられた静止ベルトの断面図
【図2−c】本発明の画像形勢装置の定着装置にもちいられた静止ベルトの正面図
【図3−a】本発明の画像形成装置の電子写真画像形成プロセスの主要部分の断面図
【図3−b】本発明の画像形成装置の効果説明のための比較例の構成を示す図
【符号の説明】
1 感光体
2 帯電ローラ
3 現像ユニット
4 クリーニングユニット
5 書き込みユニット
6 光信号(レーザ光)
7 給紙カセット
8 転写紙
9 給紙ローラ
10 転写ローラ
11 分離パッド
12 レジストローラ
13 ヒータ
14 定着ローラ(加熱ローラ)
15 静止ベルト
16 定着装置
17 排紙トレイ
18 排紙ローラ
19 除電ブラシ
20 手差しユニット
21 手ざし給紙ローラ
22 クリーニングブレード
23 送りバネ
24 定着入り口ガイド
25 紙ガイド
26 ガイドのくぼみ
27,28 断熱カバー
29 板金
100 プロセスカートリッジ
201 定着ローラ(加熱ローラ)
202 静止ベルト
203 離型層
204 ハロゲンヒータ
205 分離爪
206 温度センサ
207 樹脂カバー
210 板金
209 ベルト支持棒
211 引っ張りバネ
212 加圧ばね
213 樹脂部材
214 排紙トレイ
215 排紙ローラ
217 フッ素樹脂層
218 フェルト層
219 ガラス繊維層
901 開閉カバー
Nh 排紙ニップ
Nt 転写ニップ
A,A’ 転写材通過パス
C 通紙域
D ニップ域

Claims (6)

  1. トナー像担持体とこのトナー像を接触手段により転写材上に転写させる画像形成装置で、加熱ローラと、該加熱ローラの外周面に固定シートを圧接してニップを形勢し、このニップに上記トナー像と転写材を通過させて定着し、定着後の転写材を定着ローラから分離し、分離した転写材を排紙する排紙ローラを有する画像形成装置において、上記装置で搬送される転写材の先端が排紙ローラに到達する時、常に転写材が接触転写手段と像担持体とでできるニップに保持されていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 上記画像形成装置において、円筒状像担持体上のトナーをクリーニングする装置を像担持体円筒中心から加熱ローラ中心を結んだ直線よりクリーニング装置が下流に配置されていることを特徴とする画像形成装置。
  3. 上記画像形成装置において、加熱ローラの周速が書き込み速度の100%以上、104%未満としたことを特徴とする画像形成装置。
  4. 上記画像形成装置において、排紙ローラの周速が加熱ローラの周速以上で104%未満としたことを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1記載の画像形成装置において、排紙ローラ対による転写材搬送能力の方が加熱ローラとその加圧部材による転写材搬送能力よりも大きいことを特徴とする画像形成装置。
  6. 上記画像形成装置において、加熱ローラの周速と排紙ローラの周速の差が3%以内であることを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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