JP2004183428A - 車両用開閉体の制御装置 - Google Patents

車両用開閉体の制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】正確にドアの位置を検出してドアの制御精度を向上させる。
【解決手段】ドア開閉制御装置21では、スライドドアの位置に基づいて駆動回路29及びドア駆動モータ28を制御してスライドドアを開閉動作させるものであって、パルスエンコーダ27及びドア位置算出部43によりスライドドアの位置が全閉位置であると検出している場合に、ドア開スイッチ22やメインスイッチ24が操作された場合には、スライドドアを所定の時間閉方向に駆動するように駆動回路29及びドア駆動モータ28を制御することで、スライドドアがワイヤを介して接続されたドラムの回転数のずれを補正する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両に設けられ、例えば車両の乗員が乗り降りをするときなどに開閉動作をする車両用開閉体を制御する車両用開閉体の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、例えばスライドドア等の車両のドアと、駆動モータによって回転する巻き取りドラムとをワイヤーケーブルで接続し、駆動モータによって巻き取りドラムを回転させてワイヤーケーブルの巻き取り又は繰り出し動作を行うことによって、ドアを自動開閉する車両のドア駆動装置が知られている。
【0003】
このようなドア駆動装置においては、ワイヤーケーブルのテンション(張力)を一定に保つために、ワイヤーケーブルに一定のテンションを与えるテンショナーが設けられている。このテンショナーは、ワイヤーケーブルに一定のテンションを与えるために、ワイヤーケーブルの張力に応じて、ワイヤーケーブルの延在方向に対して略垂直方向に移動可能に設けられている。
【0004】
このようなドア駆動装置においては、下記の特許文献1に記載されているように、通常、ドアの全開又は全閉状態からの巻き取りドラムの回転数によって例えばハーフラッチ位置等のドアの位置を算出し、算出した位置に基づいて例えば駆動モータの駆動力や回転速度を制御して、ドアの開閉速度や駆動開始、及び停止を制御している。
【0005】
【特許文献1】
特開平2001−132332号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の技術において、ドア駆動装置によってスライドドアを駆動可能な車両では、ドアを手動で閉扉した場合には、駆動モータによってドアを閉扉した場合に対してテンショナーの移動方向が逆になってしまう。したがって、例えば巻き取りドラムの回転数によってドアの位置を検出して駆動モータの駆動力や回転速度を制御する場合、手動にてドアを開閉した場合と駆動モータによってドアを駆動した場合とで、テンショナーの移動分や巻き取りドラムの回転数にずれが発生することによりドアの位置検出にずれが発生してしまう。したがって、従来では、ドアの位置検出精度が良好でなくなり、ドア制御の精度が良好でなくなるといった問題があった。
【0007】
そこで、本発明は、上述した実情に鑑みて提案されたものであり、正確にドアの位置を検出してドアの制御精度を向上させることができる車両用開閉体の制御装置を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る車両用開閉体の制御装置では、車両用開閉体の位置に基づいて駆動手段を制御して車両用開閉体を開閉動作させるものであって、位置検出手段により車両用開閉体の位置が全閉位置であると検出している場合に、操作入力手段が操作されて車両用開閉体の開閉動作が許可された場合や、車両用開閉体を開動作させる場合には、制御手段により、車両用開閉体を所定時間の間閉方向に駆動するように駆動手段を制御することで、車両用開閉体がワイヤを介して接続された回転機構の回転数のずれを補正することで、上述の課題を解決する。
【0009】
【発明の効果】
本発明に係る車両用開閉体の制御装置によれば、車両用開閉体がワイヤを介して接続された回転機構の回転数により車両用開閉体の開閉位置を検出するものであっても、駆動手段により車両用開閉体を駆動した場合や手動により駆動した場合によらずに、回転機構のずれを修正することができるので、正確に車両用開閉体の位置を検出して車両用開閉体の制御精度を向上させることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0011】
本発明は、例えば図1に示すように構成されたドライブユニット1を駆動制御し、当該ドライブユニット1により開閉駆動する車両用開閉体(スライドドア)の制御装置に適用される。
【0012】
このドライブユニット1は、図1に示すように、スライドドアに駆動力を与えるケーブルに張力を与えて駆動することにより、スライドドアを開閉駆動させたる。一方、ユーザの手動による開閉力によりケーブルに張力が与えられてスライドドアを手動開閉動作させる事が可能とされている。
【0013】
また、このドライブユニット1では、モータ収容部5に駆動モータが収容されて、当該駆動モータにより発生したトルクをギア収容部6内のギアを介してドラム2を回転させる。これにより、ドライブユニット1では、ドラム2を介してフロントケーブル3及びリアケーブル4に張力を与えて、フロントケーブル3及びリアケーブル4を外部に押し出したり、フロントケーブル3及びリアケーブル4を内部に引き込んだりする。
【0014】
また、フロントケーブル3は、ガイド7に沿って図中上下方向に移動可能なテンショナー8に巻き付けられる。このテンショナー8は、フロントケーブル3に張力が与えられた場合に、バネ機構9により下方向への移動が規制される。また、リアケーブル4は、ガイド10に沿って図中上下方向に移動可能なテンショナー11が巻き付けられる。このテンショナー11は、リアケーブル4に張力が与えられた場合に、バネ機構12により下方向への移動が規制される。
【0015】
このようなドライブユニット1では、駆動モータの動力によりスライドドアを閉動作させる場合、駆動モータにより発生したトルクがギアにより減速され、ドラム2を駆動する。これによりドラム2がRa方向にn回転するときには、フロントケーブル3がC1方向に引っ張られて、スライドドアが閉方向に駆動する。このとき、リアケーブル4は、C2方向に引っ張られると共にドラム2から押し出されるために、張力がかからない。したがって、フロントケーブル3側のテンショナー8が張力によりガイド7に沿って下方向に移動し、リアケーブル4側のテンショナー11がガイド10にそって上方向に移動することになる。
【0016】
これに対し、ドライブユニット1では、ユーザの手動力によりスライドドアを閉方向に移動された場合、リアケーブル4がC2方向に引っ張られてドラム2がRa方向に強制的に回転することで、フロントケーブル3がスライドドアから伝達された手動力によりC1方向に押し出されることになる。したがって、テンショナー11がリアケーブル4の張力により下方向に移動し、テンショナー8がバネ機構9のバネ力により上方向に移動する。
【0017】
したがって、ドライブユニット1では、駆動モータによりスライドドアを駆動した場合と、手動力によりスライドドアを駆動した場合とで、スライドドアの位置が同じであってもテンショナー8,11の移動方向が異なるために、ドラム2の回転量が異なり、パルスエンコーダによるスライドドアの位置検出に誤差が発生する。これに対し、本実施形態に係るドア開閉制御装置21では、以下に示すような制御をすることで、駆動モータによりスライドドアを駆動した場合と、手動力によりスライドドアを駆動した場合とで発生するスライドドア検出位置の誤差を修正する。
【0018】
[ドア開閉制御装置21の構成]
つぎに、上述したドライブユニット1を駆動することでスライドドアを開閉制御するドア開閉制御装置21について図2を参照して説明する。
【0019】
ドア開閉制御装置21は、ドア開スイッチ22、ドア閉スイッチ23、メインスイッチ24からの操作入力信号を入力するスイッチ操作判断部41、ハーフラッチスイッチ25からのハーフラッチ検出信号及びフルラッチスイッチ26からのフルラッチ検出信号を入力する駆動判断部42、パルスエンコーダ27からのドア駆動パルスを入力するドア位置算出部43、速度算出部44、挟み込み判断部45、ドア目標速度生成部46、デューティ比算出部47、ゲイン算出部48及びフィードバック制御部49を備えて構成されている。
【0020】
ドア開スイッチ22、ドア閉スイッチ23及びメインスイッチ24は、車両の乗員によって操作可能な位置、例えば運転席周辺に設けられており、その操作内容がスイッチ操作判断部41により検出される。
【0021】
ハーフラッチスイッチ25は、スライドドアが開扉状態である場合にオン状態になり、スライドドアのラッチ機構(図示せず)がハーフラッチ状態、すなわち半ドア状態である場合にオフ状態になる。このハーフラッチスイッチ25のオンオフ状態は、駆動判断部42により検出される。また、フルラッチスイッチ26は、スライドドアが開扉状態及びスライドドアのラッチ機構がハーフラッチ状態である場合にオン状態になり、ラッチ機構がフルラッチ状態、すなわちスライドドアが全閉状態である場合にオフ状態になる。このフルラッチスイッチ26のオンオフ状態は、駆動判断部42により検出される。
【0022】
ドア開閉制御装置21は、スライドドアにワイヤケーブルによって接続されたドア駆動モータ28を制御する。ここで、ドア開閉制御装置21では、ドア開スイッチ22、ドア閉スイッチ23及びメインスイッチ24からの操作入力信号をスイッチ操作判断部41にて入力する。
【0023】
スイッチ操作判断部41は、ドア開スイッチ22、ドア閉スイッチ23及びメインスイッチ24からの操作入力信号を入力すると、ドア開スイッチ22、ドア閉スイッチ23及びメインスイッチ24の操作内容を判断して、操作内容判断信号を駆動判断部42に出力する。
【0024】
駆動判断部42は、スイッチ操作判断部41からの操作内容判断信号から、ユーザの操作内容を認識する。また、駆動判断部42は、ハーフラッチスイッチ25からハーフラッチ検出信号(ハーフラッチスイッチのOFF信号)を入力した場合にはスライドドアがハーフラッチ状態にあることを認識し、フルラッチスイッチ26からフルラッチ検出信号(フルラッチスイッチのOFF信号)を入力した場合にはスライドドアがフルラッチ状態であることを認識する。ハーフラッチ状態において、駆動判断部42は、スライドドアの位置が制御範囲外にあり、図示しないドアクロージャシステムの制御範囲であることを認識する。これにより、駆動判断部42は、スライドドアの動作の制御を行わない状態になる。更に、この駆動判断部42は、ドア位置算出部43及び挟み込み判断部45と接続され、ドア位置情報及び挟み込み検出信号を入力する。
【0025】
そして、駆動判断部42では、ユーザの操作内容、スライドドアのラッチ機構に対する状態、ドア位置及び挟み込み状態に基づいて、スライドドアの駆動内容を判断して、駆動回路29にその旨の制御信号を送る。
【0026】
これにより、駆動回路29では、ドア駆動モータ28の駆動方向及び駆動量を認識して、バッテリに蓄積された電力を使用して、ドア駆動モータ28に供給するモータ電流を調整する。これにより、ドライブユニット1のドラム2が回転駆動することで、フロントケーブル3及びリアケーブル4に駆動トルクを伝達する。このとき、モータ電流検出装置30では、駆動回路29によりドア駆動モータ28に供給されているモータ電流を検出して、ドア開閉制御装置21にモータ電流検出信号をゲイン算出部48に出力する。また、バッテリ電圧検出装置31では、駆動回路29により使用されているバッテリの電圧を検出して、バッテリ電圧検出信号をゲイン算出部48に送る。
【0027】
また、駆動判断部42は、入力した信号に基づいて、ブザーやインジケータ等からなる報知装置32の駆動内容を判断し、駆動信号を報知装置32に出力して駆動させる。
【0028】
ドア位置算出部43は、ドア駆動モータ28の動作に応じて回転するドラム2の回転を検出するパルスエンコーダ27からドア駆動パルスを入力する。このドア位置算出部43は、ドア駆動パルスを入力すると、ドア位置を算出する。このドア位置算出部43は、例えばスライドドアが全閉位置にあるときのドア位置情報として数値の「0」を保持する。そして、ドア位置算出部43は、スライドドアが全閉状態から開方向に移動したことによりドア駆動パルスが入力されると、数値を「0」から加算してドア位置情報を算出する。このドア位置算出部43は、算出したドア位置情報を挟み込み判断部45、駆動判断部42、ゲイン算出部48及びドア目標速度生成部46に出力する。
【0029】
速度算出部44は、パルスエンコーダ27からのドア駆動パルスを入力し、ドア駆動パルスの周期を算出することでスライドドアの実際の移動速度(実移動速度)を算出して、実移動速度情報を生成して挟み込み判断部45及びフィードバック制御部49に出力する。
【0030】
挟み込み判断部45は、ドア位置情報、実移動速度情報及びモータ電流値に基づいてスライドドアの異物挟み込みを検出する。この挟み込み判断部45は、異物挟み込みを検出すると、挟み込み検出信号を駆動判断部42に出力する。具体的には、例えばドア位置算出部43から送られたドア位置が、スライドドアが障害物を挟み込む可能性のある位置、例えばハーフラッチ位置近傍且つスライドドアがハーフラッチ位置より開方向位置である場合であって、且つ速度算出部44から送られたスライドドアの開閉速度が所定速度以下であって、且つドア駆動モータ28のモータ電流値が所定値以上である場合に挟み込みと判断する。
【0031】
ドア目標速度生成部46は、予めドア位置に応じた目標速度をマップとして記憶しており、ドア位置算出部43からドア位置情報を入力し、ドア位置に応じてスライドドアの目標とする目標速度を前記マップから選択し、目標速度情報を生成し、フィードバック制御部49に出力する。
【0032】
ゲイン算出部48は、バッテリ電圧検出信号、ドア位置情報から、ドア駆動モータ28に必要なトルクを発生させるための積分ゲイン、比例ゲイン、フィードフォワードゲイン等を設定して、設定したゲインをフィードバック制御部49に出力する。
【0033】
フィードバック制御部49は、ゲイン算出部48により設定された各ゲインに基づいて、ドア実速度をドア目標速度とするように演算を行って、ドア駆動モータ28に必要なトルクを発生させるデューティ比を示すデューティ(Duty)信号を生成して駆動回路29に出力する。また、このフィードバック制御部49は、デューティ比を100%とする制御信号が駆動判断部42から送られた場合には、その旨のデューティ信号を生成する。
【0034】
この駆動回路29は、図3及び図4に示すように、第1トランジスタTr1及び第2トランジスタTr2をオンオフ駆動することにより、バッテリ電流のドア駆動モータ28への供給方向を変える。また、ドア駆動モータ28に供給される電力は、フィードバック制御部49からのデューティ信号をFET(Field Effect Transistor)51に供給してオンオフすることにより調整される。これにより、駆動回路29では、デューティ信号に従った駆動力にてスライドドアを駆動して、駆動判断部42からの制御信号に応じた駆動方向にスライドドアを駆動させる。
【0035】
具体的には、図3に示すような矢印方向にモータ電流を供給してスライドドアを閉方向に駆動させる場合には、駆動判断部42からの制御信号に応じて、第1トランジスタTr1をオン状態にすると共に、第2トランジスタTr2をオフ状態にする。これにより、第1リレー52をオン状態にすると共に、第2リレー53をオフ状態にし、第2バッテリ端子55からの電流を第2リレー53、ドア駆動モータ28、第1リレー52、FET51の順に供給する。
【0036】
また、図4に示すような矢印方向にモータ電流を供給してスライドドアを開方向に駆動させる場合には、駆動判断部42からの制御信号に応じて、第1トランジスタTr1をオフ状態にすると共に、第2トランジスタTr2をオン状態にする。これにより、第1リレー52をオフ状態にすると共に、第2リレー53をオン状態にし、第2バッテリ端子55からの電流を第1リレー52、ドア駆動モータ28、第2リレー53、FET51の順に供給する。
【0037】
[ドア開閉制御装置21の第1制御例]
つぎに、スライドドアが全閉位置となっているときにメインスイッチ24が操作された場合のドア開閉制御装置21の第1制御例について図5及び図6を参照して説明する。
【0038】
このドア開閉制御装置21では、先ず、駆動判断部42によりメインスイッチ24がオン状態であるか否かを判定し(ステップS1)、オン状態でない場合にはスイッチフラグの値を「0」にして(ステップS2)、この判定を繰り返す。すなわち、メインスイッチ24がオン状態でない場合、駆動判断部42では、駆動回路29によるスライドドアの開閉を不許可と認識する。また、ステップS2におけるスイッチフラグの値は、「0」の場合にはメインスイッチ24によりスライドドアの開閉が許可された後に全閉位置におけるスライドドアの位置のリセットが完了していないことを示し、「1」の場合にはメインスイッチ24によりスライドドアの開閉が許可された後に全閉位置におけるスライドドアの位置のリセットを完了したことを示す。
【0039】
一方、図6(a)の時刻t1にてメインスイッチ24がオン状態になり、ステップS1でメインスイッチ24がオン状態であると判定した場合には、駆動判断部42は、スイッチフラグの値が「0」に設定されているか否かを判定し(ステップS3)、スイッチフラグの値が「0」である場合にはステップS4に処理を進め、スイッチフラグの値が「0」でないと判定した場合には処理を終了する。
【0040】
次に、駆動判断部42では、フルラッチスイッチ26がオフ状態か否かを判定することにより、スライドドアが全閉状態か否かを判定し(ステップS4)、スライドドアが全閉状態でないと判定した場合には処理を終了する。
【0041】
一方、スライドドアが全閉状態であると判定した場合には、駆動判断部42は、スライドドアを閉方向に駆動するように駆動回路29を制御する(ステップS5)。これにより、駆動回路29では、図6(b)及び図6(c)に示す時刻t1からスイッチ認識時間T1を経過した後の時刻t2において、図3に示すように第1トランジスタTr1をオン状態にして第1リレー52をオン状態にすると共に、第2トランジスタTr2をオフ状態にして第2リレー53をオフ状態にし、図3中の矢印に示す方向のモータ電流をドア駆動モータ28に供給する。
【0042】
次に駆動判断部42では、デューティ比を100%とするデューティ信号を駆動回路29に出力するようにフィードバック制御部49を制御する(ステップS6)。これにより、駆動回路29では、図6(d)に示す時刻t2からモータ駆動遅延時間T2を経過した後の時刻t3において、デューティ比を100%とするようにFET51がオンオフ駆動されて、デューティ比が100%に相当するモータ電流をドア駆動モータ28に供給する。
【0043】
次に駆動判断部42では、内部タイマ等を使用して、予め設定しておいた所定時間をカウントすることで、所定時間スライドドアを閉方向に駆動し続ける(ステップS7)。このとき、以前に手動力にてスライドドアを閉扉している場合には、図6(e)の時刻t2から時刻t5に亘るテンショナー押し込み時間T3において、パルスエンコーダ27からのドア駆動パルスが発生することになる。
【0044】
すなわち、手動力により閉方向に移動された場合、図1に示すようにテンショナー11がリアケーブル4の張力により下方向に移動し、テンショナー8がバネ機構9のバネ力により上方向に移動するが、ステップS7にて所定時間ドア駆動モータ28によりスライドドアを駆動することで、フロントケーブル3側のテンショナー8を下方向に移動させ、リアケーブル4側のテンショナー11を上方向に移動させる。これにより、ドラム2が回転すると共にパルスエンコーダ27が回転して、ドア駆動パルスを発生させる。
【0045】
ここで、本例では、ドア駆動パルスが発生しなくなった時刻t4がパルスエンコーダ27の回転位置を初期化するタイミングt4となり、当該時刻t4からモータオフ遅延時間T4を経過した後に、フィードバック制御部49から駆動回路29へのデューティ信号の出力を停止させる。
【0046】
次に駆動判断部42では、現在のスライドドアの検出位置を全閉位置とするようにドア位置算出部43を制御するリセット信号を送る(ステップS8)。これにより、ドア位置算出部43では、現在のパルスエンコーダ27の位置をドア位置情報の値「0」とする。
【0047】
次に駆動判断部42では、図6(b)及び図6(c)に示す時刻t5からリレーカット遅延時間T5を経過した後の時刻t6において、スライドドアの駆動を停止するように駆動回路29を制御する(ステップS9)。これにより、駆動回路29では、第1トランジスタTr1及び第2トランジスタTr2をオフ状態にして、第1リレー52及び第2リレー53をオフ状態にして、駆動回路29からドア駆動モータ28へのモータ電流の供給を停止することで、ドア駆動モータ28をブレーキ動作させる。
【0048】
次に駆動判断部42では、メインスイッチ24によりスライドドアの開閉が許可された後に全閉位置におけるスライドドアの位置のリセットを完了したことを示すスイッチフラグの値を「1」にして、処理を終了する。
【0049】
このようなドア開閉制御装置21によれば、メインスイッチ24が操作されて、スライドドアの開閉動作が許可された場合に所定時間閉方向にスライドドアを駆動させるので、スライドドアがフロントケーブル3及びリアケーブル4を介して接続されたドラム2の回転数によりスライドドアの開閉位置を検出するものであっても、ドア駆動モータ28によりスライドドアを駆動した場合や手動により移動した場合によらずに、ドラム2のずれを修正することができるので、正確にスライドドアの位置を検出してスライドドアの制御精度を向上させることができる。
【0050】
[ドア開閉制御装置21の第2制御例]
つぎに、メインスイッチ24が操作され、ドア開スイッチ22又はドア閉スイッチ23が操作された場合のドア開閉制御装置21の第2制御例について図7及び図8を参照して説明する。なお、上述した第1制御例と同様の処理・動作については、同一のステップ番号を付することによりその詳細な説明を省略する。
【0051】
この第2制御においては、ステップS1にてメインスイッチ24がオン状態であってスライドドアの開閉が許可された後に、駆動判断部42によりドア閉スイッチ23が操作されたか否かを判定すると共に(ステップS21)、ドア開スイッチ22が操作されたか否かを判定する(ステップS22)。ドア開スイッチ22が操作された場合にはステップS4以降の処理をし、ドア閉スイッチ23が操作された場合にはステップS5以降の処理をする。
【0052】
ドア開スイッチ22が操作された場合には、駆動判断部42により、ステップS4,ステップS3、ステップS5〜ステップS8の処理を行うことで、ドア位置算出部43により現在のパルスエンコーダ27の位置をドア位置情報の値「0」とさせて、スイッチフラグの値を「1」にする(ステップS10)。
【0053】
次に駆動判断部42では、スライドドアを開方向に駆動するように駆動回路29を制御する(ステップS23)。これにより、駆動回路29では、図8(b)及び図8(c)に示す時刻t6からブレーキ作動時間T1を経過した後の時刻t7において、図4に示すように第1トランジスタTr1をオフ状態にして第1リレー52をオフ状態にすると共に、第2トランジスタTr2をオン状態にして第2リレー53をオン状態にし、図4中の矢印に示す方向のモータ電流をドア駆動モータ28に供給する。
【0054】
次に駆動判断部42では、スライドドアを開方向に駆動開始したことに応じて、報知装置32によりその旨をユーザに通知させ(ステップS24)、図8における時刻t8以降から、スライドドアを開方向に駆動制御させる(ステップS25)。このとき、ドア開閉制御装置21では、ドア駆動パルスに応じてドア位置情報及び開閉速度に従ったデューティ信号を駆動回路29に供給してスライドドアを駆動制御することで、時刻t9以降からスライドドアが開方向に駆動することによるドア駆動パルスが発生するようになる。
【0055】
次に駆動判断部42では、ドア位置情報からスライドドアの位置が全開位置となったか否かを判定し(ステップS26)、全開位置となったらドア駆動モータ28の動作を停止させるように駆動回路29を制御して(ステップS9)、処理を終了する。
【0056】
一方、ステップS21にてドア閉スイッチ23が操作された後には、駆動判断部42では、図3に示すように駆動回路29を制御し、その旨をユーザに通知するように報知装置32を制御する(ステップS27)。
【0057】
次に駆動判断部42では、スライドドアを閉方向に駆動制御させ(ステップS28)、スライドドアが全閉状態となってフルラッチスイッチ26がオフ状態となったか否かを判定し(ステップS4)、フルラッチスイッチ26がオフ状態となったらステップS7〜ステップS9の処理をして処理を終了する。
【0058】
このようなドア開閉制御装置21によれば、フルラッチスイッチがオフ(ドアが全閉状態)の時にメインスイッチ24が操作されて、スライドドアの開閉動作が許可され、ドア開スイッチ22が操作された場合に、所定時間閉方向にスライドドアを駆動させるので、スライドドアがフロントケーブル3及びリアケーブル4を介して接続されたドラム2の回転数によりスライドドアの開閉位置を検出するものであっても、ドア駆動モータ28によりスライドドアを駆動した場合や手動により移動した場合によらずに、ドラム2のずれを修正することができるので、正確にスライドドアの位置を検出してスライドドアの制御精度を向上させることができる。
【0059】
なお、上述の実施の形態は本発明の一例である。このため、本発明は、上述の実施形態に限定されることはなく、この実施の形態以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したドア開閉制御装置により制御されるスライドドアを駆動するドライブユニットの機械的な構成を示す概略図である。
【図2】本発明を適用したドア開閉制御装置を含むドライブユニットの制御機構を示すブロック図である。
【図3】スライドドアを閉方向に駆動させるときの駆動回路について説明するための図である。
【図4】スライドドアを開方向に駆動させるときの駆動回路について説明するための図である。
【図5】本発明を適用したドア開閉制御装置による第1制御例の処理手順を示すフローチャートである。
【図6】本発明を適用したドア開閉制御装置による第1制御例の処理の処理を実行したときのメインスイッチのオンオフ状態(a)、第2トランジスタの動作状態(b)、第1トランジスタの動作状態(c)、デューティ信号の変化状態(d)、ドア駆動パルスの変化状態(e)を示す図である。
【図7】本発明を適用したドア開閉制御装置による第2制御例の処理手順を示すフローチャートである。
【図8】本発明を適用したドア開閉制御装置による第2制御例の処理の処理を実行したときのメインスイッチのオンオフ状態(a)、第2トランジスタの動作状態(b)、第1トランジスタの動作状態(c)、デューティ信号の変化状態(d)、ドア駆動パルスの変化状態(e)を示す図である。
【符号の説明】
1 ドライブユニット
2 ドラム
3 フロントケーブル
4 リアケーブル
5 モータ収容部
6 ギア収容部
7,10 ガイド
8,11 テンショナー
9,12 バネ機構
21 ドア開閉制御装置
22 ドア開スイッチ
23 ドア閉スイッチ
24 メインスイッチ
25 ハーフラッチスイッチ
26 フルラッチスイッチ
27 パルスエンコーダ
28 ドア駆動モータ
29 駆動回路
30 モータ電流検出装置
31 バッテリ電圧検出装置
32 報知装置
41 スイッチ操作判断部
42 駆動判断部
43 ドア位置算出部
44 速度算出部
45 挟み込み判断部
46 ドア目標速度生成部
47 デューティ比算出部
48 ゲイン算出部
49 フィードバック制御部
51 FET
52 第1リレー
53 第2リレー
54 第1バッテリ端子
55 第2バッテリ端子

Claims (3)

  1. 車両用開閉体の位置に基づいて駆動手段を制御して上記車両用開閉体を開閉動作させる車両用開閉体の制御装置において、
    上記車両用開閉体の開閉動作を許可する操作がなされる第1の操作入力手段と、
    上記車両用開閉体がワイヤを介して接続された回転機構の回転数に基づいて、上記車両用開閉体の全閉位置を基準にして上記車両用開閉体の位置を検出する位置検出手段と、
    上記位置検出手段により上記車両用開閉体の位置が全閉位置であると検出している場合に、上記第1の操作入力手段が操作されて上記車両用開閉体の開閉動作が許可された場合には、上記車両用開閉体を所定時間の間閉方向に駆動するように上記駆動手段を制御する制御手段と
    を備えることを特徴とする車両用開閉体の制御装置。
  2. 車両用開閉体の位置に基づいて駆動手段を制御して上記車両用開閉体を開閉動作させる車両用開閉体の制御装置において、
    上記車両用開閉体の開動作させる場合に操作される第2の操作入力手段と、
    上記車両用開閉体がワイヤを介して接続された回転機構の回転数に基づいて、上記車両用開閉体の全閉位置を基準にして上記車両用開閉体の位置を検出する位置検出手段と、
    上記位置検出手段により上記車両用開閉体の位置が全閉位置であると検出している場合に、上記第2の操作入力手段が操作されて上記車両用開閉体を開動作させる場合には、上記車両用開閉体を所定時間の間閉方向に駆動した後に上記車両用開閉体を開方向に駆動するように上記駆動手段を制御する制御手段と
    を備えることを特徴とする車両用開閉体の制御装置。
  3. 上記車両用開閉体の開閉動作を許可する操作がなされる第1の操作入力手段を更に備え、
    上記制御手段は、上記第1の操作入力手段が操作されて上記車両用開閉体の開閉動作が許可された場合であって、上記第2の操作入力手段が操作されて上記車両用開閉体を開動作させる場合には、上記車両用開閉体を所定時間の間閉方向に駆動した後に、上記車両用開閉体を開方向に駆動するように上記駆動手段を制御することを特徴とする請求項2に記載の車両用開閉体の制御装置。
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