JP2004183410A - 免震装置用引抜力抵抗機構及びそれを用いた免震装置 - Google Patents

免震装置用引抜力抵抗機構及びそれを用いた免震装置 Download PDF

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Katsuhisa Kimizuka
勝久 公塚
Takeshi Furuhashi
剛 古橋
Kenji Saiki
健司 齊木
Hidenori Kida
英範 木田
Chiaki Kagomiya
千秋 籠宮
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ABAN TOSHI KAIHATSU KK
Aseismic Devices Co Ltd
Sumitomo Mitsui Construction Co Ltd
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Abstract

【課題】CLB免震装置において引張力に対する抵抗力を保持した状態で、アンカーボルトの高低についての微調整が可能な免震装置用引抜力抵抗機構及び免震装置を提供する。
【解決手段】免震装置を構造物の基礎上に固定する免震装置用引抜力抵抗機構において、免震装置の下側レール部材を支持し構造物の基礎上面に設置される下側レールプレートと、前記構造物の基礎中に埋設される第1のレベル調整プレートと、上端が前記第1のレベル調整プレートに固定され前記構造物の基礎内に埋設される複数の第1のアンカーボルトと、下側が前記第1のレベル調整プレートに固定され上側が前記下側レールプレートに固定され前記第1のレベル調整プレートからの前記下側レールプレートのレベルを調整することが可能でありかつ前記構造物の基礎中に埋設される複数の第1のレベル調整手段とからなり、前記下側レールプレートのレベルは、前記第1のレベル調整プレートに基づき前記複数の第1のレベル調整手段を調整することにより調整される。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、引抜力に対する高い抵抗力を有すると共に、免震装置のレベル調整可能な免震装置用引抜力抵抗機構及びそれを用いた免震装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
免震装置は、建物等の構造物6と地盤に設けた基礎8との間に設置され、地震等による水平方向振動から建物等の構造物6を絶縁するものである。建物の荷重を支持すると共に、地盤の水平方向の振動から建物等の構造物6を絶縁する免震装置の一例として、図6に示すように、レール部材10、14に摺動可能に支持されたブロック体16、18を有する2つの直動装置19、21を、該レール部材10、14が互いに直交するように結合したクロスリニアベアリング免震装置4(以下、CLB免震装置という)がある。
【0003】
CLB免震装置4は、他の免震装置に比べて引抜力に対する大きな抵抗力を有するよう設計可能な装置である。上側レール部材14は上側レールプレート32にボルトでねじ止め固定される。
【0004】
CLB免震装置4の上側レール部材14は、その長手軸が上側レールプレート32の長手軸に一致するように、上側レールプレート32の下面に固定される。これら貫通孔42に両端がねじ切りされた両端ねじボルト70が挿入されて、両端ねじボルト70の下端に六角高ナット72が螺合されて上側レールプレート32にねじ止め固定される。
【0005】
両端ねじボルト70の上端は六角高ナット78より径の大きいナット74がねじ止めされて構造物6のコンクリートに付着固定される。
【0006】
一方、CLB免震装置4の上側レール部材14は、上側ブロック部材18が摺動可能に嵌合して吊設され、上側ブロック部材18の下部に下側ブロック部材16が連設される。下側ブロック部材16は、下側レール部材10に摺動可能に設けられる。
【0007】
下側レール部材10は、その長手軸が下側レールプレート22の長手軸に一致するように、下側レールプレート22の上面に固定される。これら貫通孔48に両端がねじ切りされたアンカーボルト76が挿入されて、アンカーボルト76の上端に六角高ナット78が螺合されて下側レールプレート22にねじ止め固定される。
【0008】
アンカーボルト76の下端は六角高ナット78より径の大きいナット74がねじ止めされて基礎8のコンクリートに固着される。
【0009】
その他、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては次のものがある。
【0010】
【特許文献1】
特開平11−35252号公報
【特許文献2】
特開2001−349092号公報
【特許文献3】
特開2000−72351号公報
【特許文献4】
特開2000−282707号公報
【特許文献5】
特開平9−96339号公報
【特許文献6】
特開平10−246394号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、地震時に構造物6が中高層建築物である場合、高アスペクト比率である場合、または地震の上下動成分が大きい場合に構造物上向きの引張力が免震装置に作用することがある。これらの引張力を構造物や基礎に伝達する力は、両端ねじボルト70、76からなるアンカーボルトの許容付着応力度とアンカーボルトの断面積に比例する。特に許容付着応力度を高めるためには、コンクリートとの接着面積を増大させることが必要なため、アンカーボルトの長さを非常に長くする必要がある。
【0012】
アンカーボルトの長さを非常に長くすると、アンカーボルトの位置や高さの誤差が顕著となり、その調整も困難となる。CLB免震装置においては、水平出しは重要な要件であるため、高さの微調整が必要である。
【0013】
そこで、本願発明の目的は、CLB免震装置において引張力に対する抵抗力を保持した状態で、アンカーボルトのレベルの微調整が可能な免震装置用引抜力抵抗機構及びそれを有する免震装置を提供する。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本発明に係る免震装置用引抜力抵抗機構は、基礎上に固定される下側レール部材と、前記基礎の上方に位置する構造物に前記下側レール部材と直交するよう固定される上側レール部材と、前記下側レール部材の上面に摺動可能に設けられた下側ブロック部材と、前記上側レール部材の下面に摺動可能に設けられた上側ブロック部材と、この上側ブロック部材と前記下側ブロック部材との間に設けられた連結装置とを具備してなる免震装置を構造物の基礎上に固定する免震装置用引抜力抵抗機構において、免震装置の下側レール部材を支持し構造物の基礎上面に設置される下側レールプレートと、前記構造物の基礎中に埋設される第1のレベル調整プレートと、上端が前記第1のレベル調整プレートに固定され前記構造物の基礎内に埋設される複数の第1のアンカーボルトと、下側が前記第1のレベル調整プレートに固定され上側が前記下側レールプレートに固定され前記第1のレベル調整プレートからの前記下側レールプレートのレベルを調整することが可能でありかつ前記構造物の基礎中に埋設される複数の第1のレベル調整手段とからなり、前記下側レールプレートのレベルは、前記第1のレベル調整プレートに基づき前記複数の第1のレベル調整手段を調整することにより調整される。
【0015】
前記複数の第1のアンカーボルトは、第1のレベル調整プレートに固定するための第1のレベル調整プレート調整用ナットと、この調整用ナットが螺合されるねじ部を有してもよい。
【0016】
第1のレベル調整手段は、上端が前記下側レールプレートに固定されナットが螺合されるねじ部を有し、下端が前記レベル調整プレートに固定されナットが螺合されるねじ部を有する両端ネジボルトとから構成しうる。
【0017】
第1のレベル調整プレートは、その表面に垂直な向きに立設された複数のリブプレートが当接されることでこの複数のリブプレートにより前記第1のレベル調整プレートの引抜時における平坦性を高く維持するよう構成されうる。
【0018】
構造物表面に固定され前記上側レール部材を支持する上側レールプレートと、前記構造物の構造物中に埋設される第2のレベル調整プレートと、下端が前記第2のレベル調整プレートに固定され前記構造物中に埋設される複数の第2のアンカーボルトと、上側が前記第2のレベル調整プレートに固定され下側が前記上側レールプレートに固定され前記第2のレベル調整プレートからの前記上側レールプレートのレベルを調整することが可能でありかつ前記構造物の中に埋設される複数の第2のレベル調整手段とからなり、前記上側レールプレートのレベルは、前記第2のレベル調整プレートに基づき前記複数の第2のレベル調整手段を調整することにより調整されうる。
【0019】
複数の第2のアンカーボルトは、第2のレベル調整プレートに固定するための第2のレベル調整プレート調整用ナットと、この調整用ナットが螺合されるねじ部を有することができる。
【0020】
第2のレベル調整手段は、下端が前記上側レールプレートに固定されナットが螺合されるねじ部を有し、上端が前記第2のレベル調整プレートに固定されナットが螺合されるねじ部を有する両端ネジボルトとから構成しうる。
【0021】
第2のレベル調整プレートは、その表面に垂直な向きに立設された複数のリブプレートが当接されることでこの複数のリブプレートにより前記第2のレベル調整プレートの引抜時における平坦性を高く維持するよう構成されうる。
【0022】
本発明に係る免震装置は、これらの免震装置用引抜力抵抗機構を有することを特徴とする。
【0023】
【作用】
本発明に係る免震装置用引抜力抵抗機構は、基礎上に固定される下側レール部材と、前記基礎の上方に位置する構造物に前記下側レール部材と直交するよう固定される上側レール部材と、前記下側レール部材の上面に摺動可能に設けられた下側ブロック部材と、前記上側レール部材の下面に摺動可能に設けられた上側ブロック部材と、この上側ブロック部材と前記下側ブロック部材との間に設けられた連結装置とを具備してなる免震装置を構造物の基礎上に固定する免震装置用引抜力抵抗機構において、免震装置の下側レール部材を支持し構造物の基礎上面に設置される下側レールプレートと、前記構造物の基礎中に埋設される第1のレベル調整プレートと、上端が前記第1のレベル調整プレートに固定され前記構造物の基礎内に埋設される複数の第1のアンカーボルトと、下側が前記第1のレベル調整プレートに固定され上側が前記下側レールプレートに固定され前記第1のレベル調整プレートからの前記下側レールプレートのレベルを調整することが可能でありかつ前記構造物の基礎中に埋設される複数の第1のレベル調整手段とからなり、前記下側レールプレートのレベルは、前記第1のレベル調整プレートに基づき前記複数の第1のレベル調整手段を調整することにより調整されることで、レールプレートの高さの微調整が可能となる。
【0024】
【発明の実施の形態】
図1乃至図3は、本発明に係る制震装置および構造物の一実施の形態を示すものである。図1は、本発明の一実施形態である引抜力抵抗機構を示す正面図であり、図2は、本発明の一実施形態である免震装置用引抜力抵抗機構を示す側面図であり、図3は、本発明の一実施形態である免震装置用引抜力抵抗機構を示す図1のA−A断面図である。
【0025】
図1乃至図3に示すように、本発明に係る第1の免震装置用引抜力抵抗機構2は、クロスリニアベアリング免震装置4を構造物6下かつ基礎8の上に設置する。
【0026】
クロスリニアベアリング免震装置4は、基礎8上に固定される下側レール部材10と、前記基礎8の上方に位置する構造物6に前記下側レール部材10と直交するよう固定される上側レール部材14と、前記下側レール部材10の上面に摺動可能に設けられた下側ブロック部材16と、前記上側レール部材14の下面に摺動可能に設けられた上側ブロック部材18と、この上側ブロック部材18と前記下側ブロック部材16との間に設けられた連結装置20とから構成される。
【0027】
第1の免震装置用引抜力抵抗機構2は、免震装置4の下側レール部材10を支持し構造物の基礎8上面に設置される下側レールプレート22と、前記構造物の基礎8中に埋設される第1のレベル調整プレート24と、上端が前記第1のレベル調整プレート24にナットで固定され前記構造物の基礎8内に埋設される複数の第1のアンカーボルト26と、下側が前記第1のレベル調整プレート24に固定され上側が前記下側レールプレート22にねじ止め固定され前記第1のレベル調整プレート24からの前記下側レールプレート22のレベルを調整することが可能でありかつ前記構造物の基礎8中に埋設される複数の下側両端ねじボルト28とから構成される。
【0028】
下側両端ねじボルト28は、上端が前記下側レールプレート22に固定されナットが螺合されるねじ部を有し、下端が前記第1のレベル調整プレート24に固定されナットが螺合されるねじ部を有する。
【0029】
第1のレベル調整プレート24は、その表面に垂直な向きに立設された複数の下側リブプレート30が当接される。
【0030】
以上のように本発明に係る第1の免震装置用引抜力抵抗機構2は、クロスリニアベアリング免震装置4を構造物6の基礎8上に固定することで、下側両端ねじボルト28によって下側レールプレート22のレベルの調整について、第1のアンカーボルトのレベルに左右されることなく下側両端ねじボルト28のナットによって自由に高低を調整することができる。
【0031】
さらに、地震が発生して、左右の揺れのみならず上下の揺れにより第1の免震装置用引抜力抵抗機構2に対して引張力が作用した場合に、第1のアンカーボルト26と第1のレベル調整プレート24との両方がアンカー機能を有することで本発明の免震装置は十分な引抜力抵抗を有することとなる。
【0032】
また、下側レールプレート4を第1の免震装置用引抜力抵抗機構2で固定した上にさらに、上側レールプレート32を上側免震装置用引抜力抵抗機構34で固定した例を図4及び図5に示す。
【0033】
上側免震装置用引抜力抵抗機構34は、前記構造物表面36に固定され前記上側レール部材14を支持する上側レールプレート32と、前記構造物の構造物中に埋設される第2のレベル調整プレート38と、下端が前記第2のレベル調整プレート38に固定され前記構造物中に埋設される複数の第2のアンカーボルト40と、上側が前記第2のレベル調整プレート38に固定され下側が前記上側レールプレート32に固定され前記第2のレベル調整プレート38からの前記上側レールプレート32のレベルを調整することが可能でありかつ前記構造物の中に埋設される複数の上側両端ねじボルト42とから構成される。
【0034】
第2のアンカーボルト40は、第2のレベル調整プレート38に固定するための第2のレベル調整プレート調整用ナット44と、この調整用ナット44が螺合されるねじ部を有する。
【0035】
上側両端ねじボルト42は、下端が前記上側レールプレート32に固定されナットが螺合されるねじ部を有し、上端が前記第2のレベル調整プレート38に固定されナットが螺合されるねじ部を有する。
【0036】
第2のレベル調整プレート38は、その表面に垂直な向きに立設された複数のリブプレート46が当接されることでこの複数のリブプレート46により前記第2のレベル調整プレート38の引抜時における平坦性を高く維持するよう構成される。
【0037】
以上のように本発明に係る上側免震装置用引抜力抵抗機構34は、クロスリニアベアリング免震装置4を構造物の表面36上に固定することで、上側両端ねじボルト42によって上側レールプレート32のレベルの調整について、第2のアンカーボルト40のレベルに左右されることなく上側両端ねじボルト42のナットによって自由に高低を調整することができる。
【0038】
さらに、地震が発生して、左右の揺れのみならず上下の揺れにより第1の免震装置用引抜力抵抗機構2に対して引張力が作用した場合に、第1の免震装置用引抜力抵抗機構2と同等の第2のアンカーボルト40と第2のレベル調整プレート38との両方がアンカー機能を上側免震装置用引抜力抵抗機構34が有することで、本発明の免震装置は十分な引抜力抵抗を有することとなる。
【0039】
続いて、本発明に係るクロスリニアベアリング免震装置4の組立施工について示す。
【0040】
クロスリニアベアリング免震装置4は、その下側レールプレート22が基礎8上に載置され(図1)、その下側レールプレート22上にねじ止め固定される下側レール部材10の長辺方向に沿って貫通孔48が左右に複数個、本実施例では9個、穿孔される(図3)。これら貫通孔48に両端がねじ切りされた下側両端ねじボルト28が挿入されて、下側両端ねじボルト28の上端に六角高ナット50が螺合されてねじ止め固定される。
【0041】
第1のレベル調整プレート24は、下側レールプレート22の貫通孔48と同一の間隔で、下側レール部材10の長辺方向に第1貫通孔52が左右に複数個、本実施例では9個、穿孔される。これらの第1貫通孔52にそれぞれ前記下側両端ねじボルト28の下端が挿入されて、ナット54が螺合されてねじ止め固定される。これによって、第1のレベル調整プレート24と下側レールプレート22とが、下側両端ねじボルト28を介して垂直度と相対位置を保持しながら接続される。
【0042】
第1のレベル調整プレート24は、その上面上に第1のレベル調整プレート24と垂直上向きな方向で、上向きにリブプレート30が立設される。このリブプレート30が立設されることで、地震時等の引張力による第1のレベル調整プレート24の座屈が生じにくくなり変形性能が向上して、引張力が第1のレベル調整プレート24を介して基礎8へ伝達されうる。第1のレベル調整プレート24は、さらに第1貫通孔52の両外側に、第2貫通孔56を複数個、本実施例では9個ずつ穿孔し、第1貫通孔52の内側に第3貫通孔58を複数個、本実施例では9個穿孔する。
【0043】
第2貫通孔56と第3貫通孔58には、両端がねじ切りされたレベル調整用の両端ねじの第1のアンカーボルト26の上端が挿入され、調整用ナット60がそれぞれ第1のアンカーボルト26に螺合されて第1のレベル調整プレート24とねじ止め固定される。また、第1のアンカーボルト26の下端には、調整用ナット60より外形の大きい下側アンカーナット62が螺合される。以上の各部品で構成された免震装置用引抜力抵抗機構の第1のレベル調整プレート24が第1のアンカーボルト26の上端で固定され、上側に第1のレベル調整プレート24が突出した状態となるようにコンクリートが流し込まれてコンクリートブロックによる基礎8が形成されている。そして、前記第1のアンカーボルト26の先端部に螺合された下側調整ナット74でレベル調整されて水平出しがなされ、その周辺に水平出しモルタル等64が打設され、その上に下側両端ねじボルト28がナット54で螺合されてねじ止め固定された第1のレベル調整プレート24が載置され、規定された長さで下側両端ねじボルト28が露出するようにその周辺にさらにモルタル等66が打設される。
【0044】
ここで、レベルが調整され水平出しがなされて立設された下側両端ねじボルト28の先端部に螺合された六角高ナット50で高さの微調整がなされ、周辺にモルタル等68が打設され、その上に下側レールプレート22が載置され、その下方にグラウト等が打設されて基礎と免震装置の下側レールプレート22が固着されて免震装置用引抜力抵抗機構が形成されている。
【0045】
以上の構成において、本発明に係る免震装置用引抜力抵抗機構の組立施行において、レベル調整が、第1のレベル調整プレート24および下側レールプレート22で可能であるため、容易に高さ調整等の微調整ができる。
【0046】
また、下側両端ねじボルト28と、第1のレベル調整プレート24と、第1のアンカーボルト26は、いずれもアンカーボルトとしての役割を有し、許容付着応力を向上させる表面積の増大も可能である。
【0047】
さらに、本発明に係る免震装置用引抜力抵抗機構および免震装置に対して引張力が負荷された場合は、第1のレベル調整プレート24にリブプレート30も備えることで、十分な強度を有する。
【0048】
【発明の効果】
本発明の構成に従った免震装置用引抜力抵抗機構及び免震装置を提供することでCLB免震装置において引張力に対する抵抗力を保持した状態で、アンカーボルトの高低についての微調整が可能となる。
【0049】
すなわち、CLB免震装置を規定の許容誤差範囲内に設置するために、レベル調整プレートが配置されるので両端ねじボルトの先端にあるナットを用いて微調整が可能となっている。リブプレートによって、引張力をレベル調整プレートを介して伝達させることができる。
【0050】
また、CLB免震装置の所定の位置及び高さがCLB用のアンカープレートにより決定され、CLB免震装置の上側についてはプレートを用いることなく、両端ねじをボルトを用いて現状の構造において引張力を伝達する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である引抜力抵抗機構を示す正面図である。
【図2】本発明の一実施形態である免震装置用引抜力抵抗機構を示す側面図である。
【図3】本発明の一実施形態である免震装置用引抜力抵抗機構を示す断面図である。
【図4】本発明の一実施形態である引抜力抵抗機構を示す正面図である。
【図5】本発明の一実施形態である免震装置用引抜力抵抗機構を示す側面図である。
【図6】従来の免震装置と免震装置用引抜力抵抗機構を示す横断面の拡大図である。
【符号の説明】
2 下側免震装置用引抜力抵抗機構
4 クロスリニアベアリング免震装置
6 構造物
8 基礎
10 下側レール部材
14 上側レール部材
16 下側ブロック部材
18 上側ブロック部材
20 連結装置
22 下側レールプレート
24 第1のレベル調整プレート
26 第1のアンカーボルト
28 下側両端ねじボルト
30 下側リブプレート
32 上側レールプレート
34 上側免震装置用引抜力抵抗機構
36 構造物表面
38 第2のレベル調整プレート
40 第2のアンカーボルト
42 上側両端ねじボルト
44 第2のレベル調整プレート調整用ナット
46 リブプレート
48 貫通孔
50 六角高ナット
52 第1貫通孔
54 ナット
56 第2貫通孔
58 第3貫通孔
60 調整用ナット
62 下側アンカーナット
64 モルタル等
66 モルタル等
68 モルタル等
70 両端ねじボルト
74 ナット
76 アンカーボルト
78 六角高ナット

Claims (9)

  1. 基礎上に固定される下側レール部材と、前記基礎の上方に位置する構造物に前記下側レール部材と直交するよう固定される上側レール部材と、前記下側レール部材の上面に摺動可能に設けられた下側ブロック部材と、前記上側レール部材の下面に摺動可能に設けられた上側ブロック部材と、この上側ブロック部材と前記下側ブロック部材との間に設けられた連結装置とを具備してなる免震装置を構造物と基礎の間に固定する免震装置用引抜力抵抗機構において、
    免震装置の下側レール部材を支持し、前記基礎の上面に設置される下側レールプレートと、
    前記基礎中に埋設される第1のレベル調整プレートと、
    上部が前記第1のレベル調整プレートに固定され前記構造物の基礎内に埋設される複数の第1のアンカーボルトと、
    下部が前記第1のレベル調整プレートに固定され、上部が前記下側レールプレートに固定され、前記第1のレベル調整プレートからの前記下側レールプレートのレベルを調整することが可能であり、かつ前記構造物の基礎中に埋設される複数の第1のレベル調整手段とを含み、
    前記下側レールプレートのレベルは、前記第1のレベル調整プレートに基づき前記複数の第1のレベル調整手段を調整することにより調整される免震装置用引抜力抵抗機構。
  2. 前記複数の第1のアンカーボルトは、前記第1のレベル調整プレートに固定するための第1のレベル調整プレート調整用ナットと、この調整用ナットが螺合されるねじ部を有することを特徴とする請求項1記載の免震装置用引抜力抵抗機構。
  3. 前記第1のレベル調整手段は、上部が前記下側レールプレートに固定されナットが螺合されるねじ部を有し、下部が前記第1のレベル調整プレートに固定されナットが螺合されるねじ部を有する両端ネジボルトからなることを特徴とする請求項1記載の免震装置用引抜力抵抗機構。
  4. 前記第1のレベル調整プレートは、その表面に垂直な向きに立設された複数のリブプレートが当接されることでこの複数のリブプレートにより前記第1のレベル調整プレートの引抜時における平坦性を高く維持するよう構成されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の免震装置用引抜力抵抗機構。
  5. 前記構造物表面に固定され前記上側レール部材を支持する上側レールプレートと、
    前記構造物の構造物中に埋設される第2のレベル調整プレートと、
    下端が前記第2のレベル調整プレートに固定され前記構造物中に埋設される複数の第2のアンカーボルトと、
    上部が前記第2のレベル調整プレートに固定され、下部が前記上側レールプレートに固定され、前記第2のレベル調整プレートからの前記上側レールプレートのレベルを調整することが可能であり、かつ前記構造物の中に埋設される複数の第2のレベル調整手段とをさらに含み、
    前記上側レールプレートのレベルは、前記第2のレベル調整プレートに基づき前記複数の第2のレベル調整手段を調整することにより調整される請求項1乃至4いずれかに記載の免震装置用引抜力抵抗機構。
  6. 前記複数の第2のアンカーボルトは、前記第2のレベル調整プレートに固定するための第2のレベル調整プレート調整用ナットと、この調整用ナットが螺合されるねじ部を有することを特徴とする請求項5記載の免震装置用引抜力抵抗機構。
  7. 前記第2のレベル調整手段は、下部が前記上側レールプレートに固定されナットが螺合されるねじ部を有し、上部が前記第2のレベル調整プレートに固定されナットが螺合されるねじ部を有する上側両端ネジボルトとからなることを特徴とする請求項5記載の免震装置用引抜力抵抗機構。
  8. 前記第2のレベル調整プレートは、その表面に垂直な向きに立設された複数のリブプレートが当接されることでこの複数のリブプレートにより前記第2のレベル調整プレートの引抜時における平坦性を高く維持するよう構成されることを特徴とする請求項5乃至7のいずれかに記載の免震装置用引抜力抵抗機構。
  9. 請求項1乃至8のいずれかに記載の免震装置用引抜力抵抗機構を有することを特徴とする免震装置。
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