JP2004182454A - 入出庫装置及びキャスターの方向修正具 - Google Patents
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Abstract
【課題】あらゆる規格のキャスター付きの移送台車を入出庫する過程で、そのキャスターを所定の向きに揃えられる、入出庫装置及びキャスターの方向修正具を提供する。
【解決手段】キャスターの方向修正具10は、テーブルリフター4で所定の高さに保持されたまま往復動する移送台車2のキャスター1の軌跡に臨んで配置される。キャスターの方向修正具10の特徴とするところは、キャスター1を上面に転がり接触させる弾性摺接材11と、弾性摺接材11を固定する基材12と、基材12をキャスター1の僅か数cm下方に支持する逆L字形のステー13とを備えることにある。
【選択図】 図1
【解決手段】キャスターの方向修正具10は、テーブルリフター4で所定の高さに保持されたまま往復動する移送台車2のキャスター1の軌跡に臨んで配置される。キャスターの方向修正具10の特徴とするところは、キャスター1を上面に転がり接触させる弾性摺接材11と、弾性摺接材11を固定する基材12と、基材12をキャスター1の僅か数cm下方に支持する逆L字形のステー13とを備えることにある。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、キャスター付きのパレット等の移送台車を入出庫するに際して、キャスターが所定の向きになるように修正できる入出庫装置及びキャスターの方向修正具に関する。
【0002】
【従来の技術】
図6及び図7に示すように、キャスター1を下面の四隅に各々設けた籠形の移送台車2を、例えばユニット式自動立体倉庫に入庫させる場合には、先ず、倉庫内作業を行うオペレータ等が移送台車2を手押しで、倉庫の床面3を掘り下げて設置したテーブルリフター4の真上まで移送する。この位置が、移送台車2の受け渡し場所Pである。そして、テーブルリフター4を起動し、この上面に突き出した支持腕5を介して移送台車2を所定の高さまで持ち上げる。これにより、移送台車2のキャスター1が倉庫の床面3から浮上する。
【0003】
更に、テーブルリフター4を、その近傍に設置したスタッカークレーンのフォーク6に近づく方向へ走行(往動)させる。これにより、テーブルリフター4上の移送台車2が、スタッカークレーンのフォーク6の真上に達したところで、テーブルリフター4を停止させる。スタッカークレーンのフォーク6を上昇することにより、移送台車2を更に上方へ持ち上げる。この後、移送台車2は、スタッカークレーンによって収納棚の適当な場所へ格納される。
【0004】
上記の収納棚から移送台車2を出庫させる場合には、先ず、移送台車2をスタッカークレーンによって収納棚から搬出する。一方、この搬出された移送台車2の真下に予めテーブルリフター4を待機させる。そして、スタッカークレーンのフォーク6を、テーブルリフター4の支持腕5より僅かに低い位置まで下降させる。これにより、移送台車2の下面がテーブルリフター4の支持腕5に受け止められることになる。
【0005】
更に、テーブルリフター4をスタッカークレーンのフォーク6から離れる方向へ走行(復動)させる。テーブルリフター4が上記の受け渡し場所Pに到達したところで、テーブルリフター4を停止し、テーブルリフター4を降下させる。これにより、移送台車2のキャスター1が受け渡し場所Pの床面3に着地する。この後、移送台車2は、オペレータ等に手押しされて他所へ移送される。
【0006】
以上のように、移送台車2を入庫させ更にこれを出庫させる過程で、倉庫の床面3から浮上したキャスター1は不用意に旋回することがある。即ち、倉庫の床面3上で静止する移送台車2に、オペレータ等が押したり又は引く等して外力を加えれば、その外力の方向に倣ってキャスター1がキングピン7の周りに自由に旋回できるように、キングピン7に対してキャスター1のアクスル8を偏芯させている。このため、床面3から浮上したキャスター1は、テーブルリフター4又はフォーク6で移送される途中で、これらに僅かな傾きがあるとに、この低い側にキャスター1の重心(アクスル8の位置)が移動しようとして、キャスター1全体がキングピン7の周りに旋回することがある。
【0007】
移送台車2を出庫する過程で、キャスター1が上記のように不用意に旋回したまま、このキャスター1を倉庫の床面3に着地させると、下記の問題が起こる。即ち、オペレータ等が、移送台車2を手押しするのに当該移送台車2を所望の方向へ押したり又は引く等しても、このような外力の向きに関係なく移送台車2全体が不用意に旋回したキャスター1に従って走行し始める。この傾向は、移送台車2に積載した移送物が重いほど顕著である。
【0008】
このように、移送台車2がオペレータ等の予期しない方向へ僅かではあるが走行するのは、危険である。また、オペレ−タ等が移送台車2の手押しを円滑に行えないことは、倉庫内作業の支障となる。また、不用意に旋回したキャスター1の接地点を中心にして移送台車2全体が回転するため、両側に壁等があるとそれに移送台車2が当たって動かなくなる。特に、移送台車2に積載した移送物が重い場合には、このまま移送台車2を動かせなくなる。
【0009】
そこで、図8に示すように、受け渡し場所Pの床面3に、キャスター1を両側から挟み込むガイドレール9を各々設置し、これらのガイドレール9の間にキャスター1の向きを所定の向きに揃えることが試みられた。例えば、下記の特許文献に開示された技術が挙げられる。
【0010】
【特許文献1】
特開2001−187603号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、流通現場の実情として、総ての移送台車2の規格を統一することは困難であり、図6の正面図に表れたキャスター1同士の間隔(以下、この方向を「幅方向」と記す。)やキャスター1の踏面の幅寸法は個々の移送台車2毎に微妙に異なっている。このため、上記のガイド9を受け渡し場所Pの床面3に設置しても、これによって必ずしもキャスター1を位置決めできるとは限らない。従って、上記の問題を根本的に解決するには至っていない。
【0012】
そこで、本発明の目的は、あらゆる規格のキャスター付きの移送台車を入出庫する過程で、そのキャスターを所定の向きに揃えられる入出庫装置、及びキャスターの方向修正具を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る入出庫装置は、床面から浮上した状態で水平方向に移送される移送台車のキャスターを転がり接触させる弾性摺接材と、該弾性摺接材を固定する基材と、を備えるものである。
【0014】
また、本発明に係るキャスターの方向修正具は、前記弾性摺接材が、前記基材の上面に起立する植毛であるである。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態に係るキャスターの方向修正具、及びこれを具備した入出庫装置を図面に基づき説明する。以下で、従来の技術として既述した構成については、同符号を付してその詳細な図示及び説明を省略する。
【0016】
図1は、キャスター1を設けた移送台車2をユニット式自動立体倉庫に自動運転で入出庫させる工程を示す。同図には、単一の移送台車2の動作を順に追ってその3通りの状態を表す。移送台車2の符号の後に添えた英小文字は、それぞれの状態を区別する指標である。
【0017】
移送台車2を入出庫させるに際して、これをオペレータ等が手押しで、受け渡し場所Pまで移送し、又は受け渡し場所Pから他所へ移送する点は、既述の通りである。受け渡し場所Pに置かれた移送台車2aは、水平移送手段であるテーブルリフター4によって所定の高さまで持ち上げられる。
【0018】
即ち、パンタグラフ式のリフト機構40及びこれを駆動する駆動減(図示省略)から成る昇降手段によって支持腕5を床面3から上昇させ、この支持腕5の上端で移送台車2aの下面を突き上げる。これにより、移送台車2全体がテーブルリフター4で所定の高さに保持され、キャスター1が床面3から浮上する。そして、移送台車2aは、スタッカークレーンのフォーク6へ向かって往動する。出庫の過程では、移送台車2bが、フォーク6の真上から受け渡し場所Pへ向かって復動する。
【0019】
この往復する動作は、以下の水平移送手段によって行われる。即ち、床面3を掘り下げて形成した凹部41の底面の両側に、一対のスプロケット42を配置し、これらのスプロケット42に、水平に延びる無端状のチェーン43を巻掛けすると共に、一対のスプロケット42のうち片方を電動機等で適宜駆動することにより、テーブルリフター4全体を水平方向に牽引するように構成している。
【0020】
テーブルリフター4は周知の技術であるためその詳細な図示及び説明は省略するが、上記のリフト機構40及び駆動減は、特に限定されるものではなく、エアシリンダ又は油圧シリンダ等の流体アクチュエータで昇降するテーブル等の上面に移送台車2を乗せ、この移送台車2を自在に昇降できるものであれば良い。
【0021】
図1及び図2に示すように、本実施の形態に係るキャスターの方向修正具10は、上記のようにテーブルリフター4で所定の高さに保持されたまま往復動する移送台車2のキャスター1の軌道に臨んで配置される。キャスターの方向修正具10の特徴とするところは、キャスター1を上面に転がり接触させる弾性摺接材11と、弾性摺接材11を固定する基材12と、基材12をキャスター1の僅か数cm下方に支持する逆L字形のステー13とを備えることにある。
【0022】
上記キャスター1の軌道は、図2に示すように、テーブルリフター4を跨ぐ位置に2本あるので、2個のキャスターの方向修正具10を移送台車2の幅方向に隔てて対となるように配置している。同図に表した2個のキャスター1には、それぞれ移送台車2に対してその往復動する方向(以下「往復方向」と記す。)に一列に並ぶ別のキャスターが図中に重なっている。従って、個々のキャスターの方向修正具10には、移送台車2が往復動する過程で、往復方向に並ぶ2個のキャスター1が順次転がり接触する。
【0023】
図2及び図3に示すように、弾性摺接材11は、直方体の木片から成る基材12の上面の略全域に植え込まれた多数の植毛である。弾性摺接材11の材質としては、ポリエステル、テトロン、ナイロン等の合成繊維、ゴム製の線材、植物性繊維、又は豚毛のような動物性繊維などが挙げられる。弾性摺接材11には適度な弾性が必要である。好ましくは、外力を受けないときに基材12の上面に起立する形状を維持し、図4に示すように、キャスター1が転がり接触するときには水平方向に撓って倒れ、このキャスター1が通過した直後に起立した形状に復帰できる程度である。
【0024】
以上のような弾性摺接材11と基材12とを組み合わせた製品例として、タイル床等の掃除に用いるデッキブラシのヘッドがある。これを本実施の形態にそのまま流用しても良い。
【0025】
ステー13は、図1及び図2に示すように、下端のエンドプレート14を床面3にボルト止めした支柱15の上端に、基材12を固定する腕材16を接合したものである。支柱15と腕材16とをアングル鋼で構成すれば、両者の接合は突合せ溶接によって簡単行え、また、基材12を腕材16に固定するには、腕材16のフランジを貫く釘又は木ネジ等を、材12に打ち込むことにより行える。
【0026】
また、支柱15にこの高さ寸法、即ち、弾性摺接材11の高さを調整するアジャスタ機能を付加しても良い。例えば、支柱15を上下に2分割する。その一方の支柱15に取付けたボルト等を、他方の支柱15に穿孔した上下方向へ延びる長孔に挿通して、このボルト等にナット等を締め付けることにより、上下に2分割した支柱15同士を結合する。この場合、ナット等を緩めて長孔に挿通したボルト等の位置を上下へ相対的に移動させ、再びナット等を締め付ければ、支柱15の全長を伸縮でき、弾性摺接材11の高さを所望の位置に調節できる。
【0027】
或いは、上下に2分割したうちの一方の支柱15を螺子棒とし、この螺子棒を螺合するナットを他方の支柱15に固定すれば、一方の支柱15を回転させるだけで、弾性摺接材11の高さを所望の位置に調節できる。この場合、一方の支柱15をロックナット等で他方の支柱15に締め付けるようにしても良い。尚、移送台車2の幅方向に配したキャスター1同士の間隔やキャスター1の踏面の幅寸法は、種々の移送台車2の規格によって微妙に変化するが、弾性摺接材11にある程度の幅寸法を確保すれば、弾性摺接材11がキャスター1の軌道から外れることはない。
【0028】
以上に説明したキャスターの方向修正具10によれば、図1に示すように移送台車2がテーブルリフター4で所定の高さに保持されたまま往復動する過程で、移送台車2のキャスター1は、図2及び図4に示すように、弾性摺接材11の上面に転がり接触する。この時点で、弾性摺接材11は水平方向に撓って倒れ、これが弾性によって形状復帰しようとする力が、往復動するキャスター1に対抗する。このため、キャスター1は弾性摺接材11の一端から突入し他端へ抜ける迄の間、弾性摺接材11から適度な抵抗を受け続けることになる。
【0029】
上記の抵抗は、キャスター1が着地して走行する場合と似ている。即ち、弾性摺接材11の一端から他端へ向かうキャスター1のアクスル8を、キングピン7に対して弾性摺接材11の一端へ向かって押し戻すモーメントが発生する。このため、移動する移送台車2に伴ってキャスター1が、弾性摺接材11の一端に到達する直前に、往復方向に対して傾斜する方向を向いていても、弾性摺接材11に転がり接触する間に、往復方向に沿った真っ直ぐな向きに修正されることになる。
【0030】
従って、テーブルリフター4又はフォーク6で移送される途中で、倉庫の床面3から浮上したキャスター1が、既述の原因により不用意に旋回することがあっても、入庫の過程で、受け渡し場所Pからスタッカークレーンのフォーク6へ向かって往動した移送台車2bは、この時点で、総てのキャスター1が往復方向に沿った真っ直ぐな向きになっている。このまま移送台車2bは所定の格納場所へ至る。
【0031】
更に、出庫の過程で、スタッカークレーンのフォーク6の真上から受け渡し場所Pへ向かって復動した移送台車2aは、上記入庫の過程と反対の向きから弾性摺接材11に転がり接触するので、受け渡し場所Pに達した時点で、総てのキャスター1が往復方向に沿った真っ直ぐな向きになっている。
【0032】
このまま、テーブルリフター4を受け渡し場所Pで降下させると、移送台車2の総てのキャスター1を、往復方向に沿った真っ直ぐな向きのまま、受け渡し場所Pの床面3に着地させられる。この後、オペレータ等が、移送台車2を手押しするのに当該移送台車2を、復動方向(図中で右向き)へ押したり又は引く等すれば、その方向に従って移送台車2が円滑に走行する。
【0033】
尚、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づいて種々なる改良,修正,変形を加えた態様で実施できる。
【0034】
例えば、弾性摺接材11は、図5(a)に示すように、細径のコイルバネ20を基材12の上面に多数突き出すようにしても良い。更に、コイルバネ20がキャスター1に引っ掛からないように、コイルバネ20をその上方から覆う面材19を設けても良い。また、弾性摺接材11は線材に限らず、同図(b)に示すように、ゴムシート等から成る複数のフィン21を基材12の上面に立ち上げ、これらのフィン21がキャスター1に当たって往復方向に倒れるようにしても良い。或いは、同図(c)に示すようなグラスウール、スチールウール、又はスポンジ等の発泡樹脂塊を基材12の上面に固定してもよい。
【0035】
また、テーブルリフター4に代えて、移送台車2を吊り上げるクレーン、又は移送台車2を積載できるチェーンコンベヤ等を昇降するように構成しても良い。つまり、水平移送手段は、キャスター1を床面3から浮上させた状態で移送台車2を水平方向へ移送できるものであれば、特に限定する必要はない。また、図中の符号18は、移送台車2の振れ又は蛇行を防止するガイドレールである。
【0036】
【発明の効果】
本発明に係るキャスターの方向修正具及び入出庫装置によれば、移送台車の規格に係わらず、その総てのキャスターを所定の向きに揃えて着地させられるので、例えば倉庫作業を行うオペレータ等が、移送台車を手押しするのに当該移送台車を、所定の方向へ押したり又は引く等すれば、その方向に従って移送台車は円滑に走行する。従って、移送台車が逸走したり、それによって庫内作業に支障をきたすという従来の問題を完全に解決できる。また、弾性摺接材として基材の上面から立ち上がる植毛を適用すると、極めて簡単な構造で上記の効果を達成できることに加え、その原材料の調達も容易に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るキャスターの方向修正具を倉庫に設置した状態を示す側面図。
【図2】本発明の実施の形態に係るキャスターの方向修正具を倉庫に設置した状態を示す正面図。
【図3】本発明の実施の形態に係るキャスターの方向修正具の斜視図及び正面図。
【図4】本発明の実施の形態に係るキャスターの方向修正具の使用状態を表す斜視図及び正面図。
【図5】本発明の実施の形態に係るキャスターの方向修正具の種々の変形例を表す斜視図。
【図6】本発明の実施の形態に係るキャスター付きの移送台車の側面図及び正面図。
【図7】キャスター付きの移送台車の入出庫作業の流れを示す概略図。
【図8】従来例のキャスターの方向修正具の正面図、斜視図、及び平面図。
【符号の説明】
1:キャスター
2:移送台車
3:床面
4:テーブルリフト
6:スタッカークレーン
7:アクスル
8:キングピン
10:キャスターの方向修正具
11:弾性摺接材
12:基材
13:ステー
【発明の属する技術分野】
本発明は、キャスター付きのパレット等の移送台車を入出庫するに際して、キャスターが所定の向きになるように修正できる入出庫装置及びキャスターの方向修正具に関する。
【0002】
【従来の技術】
図6及び図7に示すように、キャスター1を下面の四隅に各々設けた籠形の移送台車2を、例えばユニット式自動立体倉庫に入庫させる場合には、先ず、倉庫内作業を行うオペレータ等が移送台車2を手押しで、倉庫の床面3を掘り下げて設置したテーブルリフター4の真上まで移送する。この位置が、移送台車2の受け渡し場所Pである。そして、テーブルリフター4を起動し、この上面に突き出した支持腕5を介して移送台車2を所定の高さまで持ち上げる。これにより、移送台車2のキャスター1が倉庫の床面3から浮上する。
【0003】
更に、テーブルリフター4を、その近傍に設置したスタッカークレーンのフォーク6に近づく方向へ走行(往動)させる。これにより、テーブルリフター4上の移送台車2が、スタッカークレーンのフォーク6の真上に達したところで、テーブルリフター4を停止させる。スタッカークレーンのフォーク6を上昇することにより、移送台車2を更に上方へ持ち上げる。この後、移送台車2は、スタッカークレーンによって収納棚の適当な場所へ格納される。
【0004】
上記の収納棚から移送台車2を出庫させる場合には、先ず、移送台車2をスタッカークレーンによって収納棚から搬出する。一方、この搬出された移送台車2の真下に予めテーブルリフター4を待機させる。そして、スタッカークレーンのフォーク6を、テーブルリフター4の支持腕5より僅かに低い位置まで下降させる。これにより、移送台車2の下面がテーブルリフター4の支持腕5に受け止められることになる。
【0005】
更に、テーブルリフター4をスタッカークレーンのフォーク6から離れる方向へ走行(復動)させる。テーブルリフター4が上記の受け渡し場所Pに到達したところで、テーブルリフター4を停止し、テーブルリフター4を降下させる。これにより、移送台車2のキャスター1が受け渡し場所Pの床面3に着地する。この後、移送台車2は、オペレータ等に手押しされて他所へ移送される。
【0006】
以上のように、移送台車2を入庫させ更にこれを出庫させる過程で、倉庫の床面3から浮上したキャスター1は不用意に旋回することがある。即ち、倉庫の床面3上で静止する移送台車2に、オペレータ等が押したり又は引く等して外力を加えれば、その外力の方向に倣ってキャスター1がキングピン7の周りに自由に旋回できるように、キングピン7に対してキャスター1のアクスル8を偏芯させている。このため、床面3から浮上したキャスター1は、テーブルリフター4又はフォーク6で移送される途中で、これらに僅かな傾きがあるとに、この低い側にキャスター1の重心(アクスル8の位置)が移動しようとして、キャスター1全体がキングピン7の周りに旋回することがある。
【0007】
移送台車2を出庫する過程で、キャスター1が上記のように不用意に旋回したまま、このキャスター1を倉庫の床面3に着地させると、下記の問題が起こる。即ち、オペレータ等が、移送台車2を手押しするのに当該移送台車2を所望の方向へ押したり又は引く等しても、このような外力の向きに関係なく移送台車2全体が不用意に旋回したキャスター1に従って走行し始める。この傾向は、移送台車2に積載した移送物が重いほど顕著である。
【0008】
このように、移送台車2がオペレータ等の予期しない方向へ僅かではあるが走行するのは、危険である。また、オペレ−タ等が移送台車2の手押しを円滑に行えないことは、倉庫内作業の支障となる。また、不用意に旋回したキャスター1の接地点を中心にして移送台車2全体が回転するため、両側に壁等があるとそれに移送台車2が当たって動かなくなる。特に、移送台車2に積載した移送物が重い場合には、このまま移送台車2を動かせなくなる。
【0009】
そこで、図8に示すように、受け渡し場所Pの床面3に、キャスター1を両側から挟み込むガイドレール9を各々設置し、これらのガイドレール9の間にキャスター1の向きを所定の向きに揃えることが試みられた。例えば、下記の特許文献に開示された技術が挙げられる。
【0010】
【特許文献1】
特開2001−187603号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、流通現場の実情として、総ての移送台車2の規格を統一することは困難であり、図6の正面図に表れたキャスター1同士の間隔(以下、この方向を「幅方向」と記す。)やキャスター1の踏面の幅寸法は個々の移送台車2毎に微妙に異なっている。このため、上記のガイド9を受け渡し場所Pの床面3に設置しても、これによって必ずしもキャスター1を位置決めできるとは限らない。従って、上記の問題を根本的に解決するには至っていない。
【0012】
そこで、本発明の目的は、あらゆる規格のキャスター付きの移送台車を入出庫する過程で、そのキャスターを所定の向きに揃えられる入出庫装置、及びキャスターの方向修正具を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る入出庫装置は、床面から浮上した状態で水平方向に移送される移送台車のキャスターを転がり接触させる弾性摺接材と、該弾性摺接材を固定する基材と、を備えるものである。
【0014】
また、本発明に係るキャスターの方向修正具は、前記弾性摺接材が、前記基材の上面に起立する植毛であるである。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態に係るキャスターの方向修正具、及びこれを具備した入出庫装置を図面に基づき説明する。以下で、従来の技術として既述した構成については、同符号を付してその詳細な図示及び説明を省略する。
【0016】
図1は、キャスター1を設けた移送台車2をユニット式自動立体倉庫に自動運転で入出庫させる工程を示す。同図には、単一の移送台車2の動作を順に追ってその3通りの状態を表す。移送台車2の符号の後に添えた英小文字は、それぞれの状態を区別する指標である。
【0017】
移送台車2を入出庫させるに際して、これをオペレータ等が手押しで、受け渡し場所Pまで移送し、又は受け渡し場所Pから他所へ移送する点は、既述の通りである。受け渡し場所Pに置かれた移送台車2aは、水平移送手段であるテーブルリフター4によって所定の高さまで持ち上げられる。
【0018】
即ち、パンタグラフ式のリフト機構40及びこれを駆動する駆動減(図示省略)から成る昇降手段によって支持腕5を床面3から上昇させ、この支持腕5の上端で移送台車2aの下面を突き上げる。これにより、移送台車2全体がテーブルリフター4で所定の高さに保持され、キャスター1が床面3から浮上する。そして、移送台車2aは、スタッカークレーンのフォーク6へ向かって往動する。出庫の過程では、移送台車2bが、フォーク6の真上から受け渡し場所Pへ向かって復動する。
【0019】
この往復する動作は、以下の水平移送手段によって行われる。即ち、床面3を掘り下げて形成した凹部41の底面の両側に、一対のスプロケット42を配置し、これらのスプロケット42に、水平に延びる無端状のチェーン43を巻掛けすると共に、一対のスプロケット42のうち片方を電動機等で適宜駆動することにより、テーブルリフター4全体を水平方向に牽引するように構成している。
【0020】
テーブルリフター4は周知の技術であるためその詳細な図示及び説明は省略するが、上記のリフト機構40及び駆動減は、特に限定されるものではなく、エアシリンダ又は油圧シリンダ等の流体アクチュエータで昇降するテーブル等の上面に移送台車2を乗せ、この移送台車2を自在に昇降できるものであれば良い。
【0021】
図1及び図2に示すように、本実施の形態に係るキャスターの方向修正具10は、上記のようにテーブルリフター4で所定の高さに保持されたまま往復動する移送台車2のキャスター1の軌道に臨んで配置される。キャスターの方向修正具10の特徴とするところは、キャスター1を上面に転がり接触させる弾性摺接材11と、弾性摺接材11を固定する基材12と、基材12をキャスター1の僅か数cm下方に支持する逆L字形のステー13とを備えることにある。
【0022】
上記キャスター1の軌道は、図2に示すように、テーブルリフター4を跨ぐ位置に2本あるので、2個のキャスターの方向修正具10を移送台車2の幅方向に隔てて対となるように配置している。同図に表した2個のキャスター1には、それぞれ移送台車2に対してその往復動する方向(以下「往復方向」と記す。)に一列に並ぶ別のキャスターが図中に重なっている。従って、個々のキャスターの方向修正具10には、移送台車2が往復動する過程で、往復方向に並ぶ2個のキャスター1が順次転がり接触する。
【0023】
図2及び図3に示すように、弾性摺接材11は、直方体の木片から成る基材12の上面の略全域に植え込まれた多数の植毛である。弾性摺接材11の材質としては、ポリエステル、テトロン、ナイロン等の合成繊維、ゴム製の線材、植物性繊維、又は豚毛のような動物性繊維などが挙げられる。弾性摺接材11には適度な弾性が必要である。好ましくは、外力を受けないときに基材12の上面に起立する形状を維持し、図4に示すように、キャスター1が転がり接触するときには水平方向に撓って倒れ、このキャスター1が通過した直後に起立した形状に復帰できる程度である。
【0024】
以上のような弾性摺接材11と基材12とを組み合わせた製品例として、タイル床等の掃除に用いるデッキブラシのヘッドがある。これを本実施の形態にそのまま流用しても良い。
【0025】
ステー13は、図1及び図2に示すように、下端のエンドプレート14を床面3にボルト止めした支柱15の上端に、基材12を固定する腕材16を接合したものである。支柱15と腕材16とをアングル鋼で構成すれば、両者の接合は突合せ溶接によって簡単行え、また、基材12を腕材16に固定するには、腕材16のフランジを貫く釘又は木ネジ等を、材12に打ち込むことにより行える。
【0026】
また、支柱15にこの高さ寸法、即ち、弾性摺接材11の高さを調整するアジャスタ機能を付加しても良い。例えば、支柱15を上下に2分割する。その一方の支柱15に取付けたボルト等を、他方の支柱15に穿孔した上下方向へ延びる長孔に挿通して、このボルト等にナット等を締め付けることにより、上下に2分割した支柱15同士を結合する。この場合、ナット等を緩めて長孔に挿通したボルト等の位置を上下へ相対的に移動させ、再びナット等を締め付ければ、支柱15の全長を伸縮でき、弾性摺接材11の高さを所望の位置に調節できる。
【0027】
或いは、上下に2分割したうちの一方の支柱15を螺子棒とし、この螺子棒を螺合するナットを他方の支柱15に固定すれば、一方の支柱15を回転させるだけで、弾性摺接材11の高さを所望の位置に調節できる。この場合、一方の支柱15をロックナット等で他方の支柱15に締め付けるようにしても良い。尚、移送台車2の幅方向に配したキャスター1同士の間隔やキャスター1の踏面の幅寸法は、種々の移送台車2の規格によって微妙に変化するが、弾性摺接材11にある程度の幅寸法を確保すれば、弾性摺接材11がキャスター1の軌道から外れることはない。
【0028】
以上に説明したキャスターの方向修正具10によれば、図1に示すように移送台車2がテーブルリフター4で所定の高さに保持されたまま往復動する過程で、移送台車2のキャスター1は、図2及び図4に示すように、弾性摺接材11の上面に転がり接触する。この時点で、弾性摺接材11は水平方向に撓って倒れ、これが弾性によって形状復帰しようとする力が、往復動するキャスター1に対抗する。このため、キャスター1は弾性摺接材11の一端から突入し他端へ抜ける迄の間、弾性摺接材11から適度な抵抗を受け続けることになる。
【0029】
上記の抵抗は、キャスター1が着地して走行する場合と似ている。即ち、弾性摺接材11の一端から他端へ向かうキャスター1のアクスル8を、キングピン7に対して弾性摺接材11の一端へ向かって押し戻すモーメントが発生する。このため、移動する移送台車2に伴ってキャスター1が、弾性摺接材11の一端に到達する直前に、往復方向に対して傾斜する方向を向いていても、弾性摺接材11に転がり接触する間に、往復方向に沿った真っ直ぐな向きに修正されることになる。
【0030】
従って、テーブルリフター4又はフォーク6で移送される途中で、倉庫の床面3から浮上したキャスター1が、既述の原因により不用意に旋回することがあっても、入庫の過程で、受け渡し場所Pからスタッカークレーンのフォーク6へ向かって往動した移送台車2bは、この時点で、総てのキャスター1が往復方向に沿った真っ直ぐな向きになっている。このまま移送台車2bは所定の格納場所へ至る。
【0031】
更に、出庫の過程で、スタッカークレーンのフォーク6の真上から受け渡し場所Pへ向かって復動した移送台車2aは、上記入庫の過程と反対の向きから弾性摺接材11に転がり接触するので、受け渡し場所Pに達した時点で、総てのキャスター1が往復方向に沿った真っ直ぐな向きになっている。
【0032】
このまま、テーブルリフター4を受け渡し場所Pで降下させると、移送台車2の総てのキャスター1を、往復方向に沿った真っ直ぐな向きのまま、受け渡し場所Pの床面3に着地させられる。この後、オペレータ等が、移送台車2を手押しするのに当該移送台車2を、復動方向(図中で右向き)へ押したり又は引く等すれば、その方向に従って移送台車2が円滑に走行する。
【0033】
尚、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づいて種々なる改良,修正,変形を加えた態様で実施できる。
【0034】
例えば、弾性摺接材11は、図5(a)に示すように、細径のコイルバネ20を基材12の上面に多数突き出すようにしても良い。更に、コイルバネ20がキャスター1に引っ掛からないように、コイルバネ20をその上方から覆う面材19を設けても良い。また、弾性摺接材11は線材に限らず、同図(b)に示すように、ゴムシート等から成る複数のフィン21を基材12の上面に立ち上げ、これらのフィン21がキャスター1に当たって往復方向に倒れるようにしても良い。或いは、同図(c)に示すようなグラスウール、スチールウール、又はスポンジ等の発泡樹脂塊を基材12の上面に固定してもよい。
【0035】
また、テーブルリフター4に代えて、移送台車2を吊り上げるクレーン、又は移送台車2を積載できるチェーンコンベヤ等を昇降するように構成しても良い。つまり、水平移送手段は、キャスター1を床面3から浮上させた状態で移送台車2を水平方向へ移送できるものであれば、特に限定する必要はない。また、図中の符号18は、移送台車2の振れ又は蛇行を防止するガイドレールである。
【0036】
【発明の効果】
本発明に係るキャスターの方向修正具及び入出庫装置によれば、移送台車の規格に係わらず、その総てのキャスターを所定の向きに揃えて着地させられるので、例えば倉庫作業を行うオペレータ等が、移送台車を手押しするのに当該移送台車を、所定の方向へ押したり又は引く等すれば、その方向に従って移送台車は円滑に走行する。従って、移送台車が逸走したり、それによって庫内作業に支障をきたすという従来の問題を完全に解決できる。また、弾性摺接材として基材の上面から立ち上がる植毛を適用すると、極めて簡単な構造で上記の効果を達成できることに加え、その原材料の調達も容易に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るキャスターの方向修正具を倉庫に設置した状態を示す側面図。
【図2】本発明の実施の形態に係るキャスターの方向修正具を倉庫に設置した状態を示す正面図。
【図3】本発明の実施の形態に係るキャスターの方向修正具の斜視図及び正面図。
【図4】本発明の実施の形態に係るキャスターの方向修正具の使用状態を表す斜視図及び正面図。
【図5】本発明の実施の形態に係るキャスターの方向修正具の種々の変形例を表す斜視図。
【図6】本発明の実施の形態に係るキャスター付きの移送台車の側面図及び正面図。
【図7】キャスター付きの移送台車の入出庫作業の流れを示す概略図。
【図8】従来例のキャスターの方向修正具の正面図、斜視図、及び平面図。
【符号の説明】
1:キャスター
2:移送台車
3:床面
4:テーブルリフト
6:スタッカークレーン
7:アクスル
8:キングピン
10:キャスターの方向修正具
11:弾性摺接材
12:基材
13:ステー
Claims (2)
- 床面から浮上した状態で水平方向に移送される移送台車のキャスターを転がり接触させる弾性摺接材と、該弾性摺接材を固定する基材と、を備えることを特徴とするキャスターの方向修正具。
- 前記弾性摺接材が、前記基材の上面に起立する植毛であることを特徴とする請求項1に記載のキャスターの方向修正具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002354472A JP2004182454A (ja) | 2002-12-06 | 2002-12-06 | 入出庫装置及びキャスターの方向修正具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002354472A JP2004182454A (ja) | 2002-12-06 | 2002-12-06 | 入出庫装置及びキャスターの方向修正具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004182454A true JP2004182454A (ja) | 2004-07-02 |
Family
ID=32755446
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002354472A Withdrawn JP2004182454A (ja) | 2002-12-06 | 2002-12-06 | 入出庫装置及びキャスターの方向修正具 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004182454A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011032048A (ja) * | 2009-08-03 | 2011-02-17 | Daifuku Co Ltd | 台車搬送設備 |
-
2002
- 2002-12-06 JP JP2002354472A patent/JP2004182454A/ja not_active Withdrawn
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JP2011032048A (ja) * | 2009-08-03 | 2011-02-17 | Daifuku Co Ltd | 台車搬送設備 |
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