JP2004181482A - チップホルダ及びパンチ金型 - Google Patents

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Abstract

【課題】チップホルダ13をパンチガイド3の外側へ取り出すことなく、パンチチップ17の交換作業を行う。
【解決手段】ホルダ本体31に回転可能かつホルダ本体31の軸方向へ移動可能に設けられかつ頭部に従動ピニオンを一体的に有した固定ねじ部材37と、
ホルダ本体31に回転可能に設けられかつ頭部に従動ピニオンに41を噛合した主動ピニオン51を一体的に有しかつ先端面にホルダ本体31の先端側から取付工具53の係合部53aが係合可能な被係合穴47hを有した作動ロッド47と、を備えてなる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パンチチップを保持するチップホルダ、及びこのチップホルダを備えたパンチ金型に関する。
【0002】
【従来の技術】
ワークの被加工部に対してパンチング加工(打ち抜き加工,成形加工を含む)に使用されるパンチ金型の先行技術として特許文献1に示すものがあり、この先行技術について説明すると次のようになる。
【0003】
即ち、先行技術に係わるパンチ金型は筒状のパンチガイドを金型ベースとして備えており、前記パンチガイドの内側にはパンチドライバが前記パンチガイドの軸方向へ移動可能に設けられている。また、前記パンチドライバの先端面にはチップホルダが着脱可能に設けられており、このチップホルダは、前記パンチガイド内に位置してあって、パンチチップを着脱可能に保持するものである。更に、前記パンチガイドの頭部と前記パンチドライバの頭部の間には前記パンチドライバをその先端方向の反対方向(頭部方向)へ付勢可能なストリッパスプリングが設けられており、前記パンチガイドの先端部にはワークの被加工部周辺を押さえるストリッパプレートが着脱可能に設けられてあって、このストリッパプレートは前記パンチチップが貫通する貫通孔を有している。
【0004】
更に、前記チップホルダの具体的な構成について説明すると、次のようになる。
【0005】
即ち、前記チップホルダはホルダ本体をホルダベースとして備えており、このホルダ本体の先端面には前記パンチチップの基部が嵌合可能な保持溝を有している。前記ホルダ本体には、前記パンチチップの基端に形成された雌ねじ部に螺合可能な固定ボルトが設けられており、この固定ボルトの頭部には被係合六角穴がを有してある。ここで、被係合六角穴は、前記ホルダ本体の基端側から六角レンチの係合部が係合可能である。
【0006】
従って、使用済みの前記パンチチップと使用予定の前記パンチチップの交換を行う場合には、まず、パンチ金型におけるパンチガイドの先端部からストリッパプレートを離脱させる。次に、前記チップホルダを前記パンチドライバの先端面から離脱させて、前記パンチガイドの外側へ取り出す。そして、前記ホルダ本体の基端側から前記六角レンチの係合部を前記固定ボルトの前記被係合六角穴に係合させて、前記六角レンチを一方向へ回転操作すると、前記固定ボルトを緩める緩み方向へ回転させることができる。これによって、使用済みの前記パンチチップの前記雌ねじ部と前記固定ボルトとの螺合状態が解除され、使用済みの前記パンチチップを前記チップホルダの前記保持溝から離脱させることができる。
【0007】
使用済みの前記パンチチップを前記チップホルダの前記保持溝から離脱させた後に、前記雌ねじ部の位置と前記固定ボルトの先端部の位置が合うように使用予定の前記パンチチップを前記保持溝に嵌合させる。そして、前記ホルダ本体の基端側から前記六角レンチの係合部を前記固定ボルトの前記被係合六角穴に係合させて、前記六角レンチを他方向へ回転操作すると、前記固定ボルトを締める締め方向へ回転させることができる。これによって、使用予定の前記パンチチップの前記雌ねじ部と前記固定ボルトとの螺合状態が強固になって、前記チップホルダに使用予定の前記パンチチップを装着することができる。
【0008】
前記チップホルダに前記使用予定の前記パンチチップを装着した後に、前記チップホルダを前記パンチガイド内に挿入して、前記パンチドライバの先端面に装着する。そして、前記ストリッパプレートを前記パンチガイドの先端部に装着する。これによって、前記パンチチップの交換作業が終了する。
【0009】
【特許文献1】
特開2002−126829号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前述のように、先行技術に係わる前記パンチ金型にあっては、前記ホルダ本体の基端側から前記六角レンチの係合部を前記固定ボルトの前記被係合六角穴に係合させて、前記六角レンチを回転操作することによって、前記チップホルダに対して前記パンチチップの着脱(装着・離脱)を行っているため、前記パンチチップの交換作業の際には、使用済みの前記パンチチップを保持した前記チップホルダを前記パンチドライバから離脱させると共に、使用予定の前記パンチチップを保持した前記チップホルダを前記パンチドライバへ装着する必要がある。そのため、前記パンチチップの交換作業の作業工数が増えて、前記パンチチップの交換作業の作業時間が長くなって、作業効率が悪化するという問題がある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明にあっては、パンチ金型の構成要素として用いられ、パンチチップを着脱可能に保持するチップホルダにおいて、
先端面に前記パンチチップの基部が嵌合可能な保持溝を有したホルダ本体と、
前記ホルダ本体に回転可能かつ前記ホルダ本体の軸方向(換言すれば前記ホルダ本体の厚み方向)へ移動可能に設けられ、頭部に従動ピニオンを一体的に有し、前記パンチチップの基端面に形成された雌ねじ部に螺合可能な固定ねじ部材と、
前記ホルダ本体に回転可能に設けられ、頭部に前記従動ピニオンに噛合した主動ピニオンを一体的に有し、先端面に前記ホルダ本体の先端側から取付工具の係合部が係合可能な被係合穴を有した作動ロッドと、
を備えてなることを特徴とする。
【0012】
ここで、前記主動ピニオンと前記従動ピニオンは直接的に噛合する他に、中間ピニオン等を介して間接的に噛合しても差し支えない。
【0013】
請求項1に記載の発明特定事項によると、使用済みのパンチチップと使用予定のパンチチップの交換を行う場合には、前記ホルダ本体の先端側から前記取付工具の係合部を前記作動ロッドの前記被係合穴に係合させて、前記取付工具を一方向へ回転操作すると、前記主動ピニオンと前記従動ピニオンの噛合作用によって、前記固定ねじ部材を緩める緩み方向へ回転させることができる。これによって、使用済みの前記パンチチップの前記雌ねじ部と前記固定ねじ部材との螺合状態が解除され、使用済みの前記パンチチップを前記チップホルダの前記保持溝から離脱させることができる。
【0014】
使用済みの前記パンチチップを前記チップホルダの前記保持溝から取り外した後に、前記雌ねじ部の位置と前記固定ねじ部材の先端部の位置が合うように使用予定の前記パンチチップの基部を前記保持溝に嵌合させる。そして、前記ホルダ本体の先端側から記取付工具の係合部を前記作動ロッドの前記被係合穴に係合させて、前記取付工具を他方向へ回転操作すると、前記主動ピニオンと前記従動ピニオンの噛合作用によって、前記固定ねじ部材を締める締め方向へ回転させることができる。これによって、使用予定の前記パンチチップの前記雌ねじ部と前記固定ねじ部材との螺合状態が強固になって、前記チップホルダに使用予定の前記パンチチップを装着する。
【0015】
請求項2に記載の発明にあっては、請求項1に記載の発明特定事項の他に、前記固定ねじ部材を先端方向へ付勢するスプリングを備えてなることを特徴とする。
【0016】
請求項2に記載の発明特定事項によると、請求項1に記載の発明特定事項による作用の他に、前記ホルダ本体を前記パンチ金型におけるパンチドライバの先端面に装着した状態の下で、前記固定ねじ部材の先端部の位置と前記雌ねじ部の位置が合うように前記パンチチップの基部を前記保持溝に嵌合させる時、前記スプリングによって前記固定ねじ部材を先端方向へ付勢するため、前記取付工具による前記締め方向への回転操作の初期段階において、前記固定ねじ部材を前記雌ねじ部に対して食い付き易くすることができる。
【0017】
請求項3に記載の発明にあっては、請求項1又は請求項2に記載の発明特定事項の他に、前記固定ねじ部材が前記ホルダ本体から離脱することを規制するストッパと、
を備えてなることを特徴とする。
【0018】
請求項3に記載の発明特定事項によると、請求項1又は請求項2に記載の発明特定事項による作用の他に、前記ストッパによって前記固定ねじ部材が前記ホルダ本体から離脱することを規制しているため、前記パンチ金型におけるパンチドライバの先端面に前記チップホルダを装着する前において、前記チップホルダを上下に反転させても、前記固定ねじ部材が前記ホルダ本体から脱落することがなくなる。
【0019】
請求項4に記載の発明にあっては、ワークの被加工部に対してパンチング加工に行う際に使用されるパンチ金型において、
筒状のパンチガイドと、
前記パンチガイドの内側に前記パンチガイドの軸方向(換言すれば前記パンチガイドの深さ方向)へ移動可能に設けられたパンチドライバと、
前記パンチドライバの先端面に着脱可能に設けられ、前記パンチガイド内に位置する請求項1から請求項3のうちのいずれかの請求項に記載のチップホルダと、
前記パンチガイドの頭部と前記パンチドライバの頭部の間に設けられ、前記パンチドライバを先端方向の反対方向へ付勢可能なストリッパスプリングと、
前記パンチガイドの先端部に設けられ、前記パンチチップが貫通する貫通孔を有し、前記ワークの被加工部周辺を押さえるストリッパプレートと、
を備えてなることを特徴とする。
【0020】
ここで、前記ストリッパプレートは、前記パンチガイドの先端部に着脱可能に設けられてもよく、或いは前記パンチガイドの先端部に一体に設けられてもよい。
【0021】
請求項4に記載の発明特定事項によると、請求項1から請求項3のうちのいずれかの請求項に記載の発明特定事項による作用と同様の作用を奏する。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0023】
図1は 本発明の実施の形態に係わるパンチ金型の断面図であって、図2は、本発明の実施の形態に係わるチップホルダを先端側からみた斜視図であって、図3は、本発明の実施の形態に係わるチップホルダを基端側からみた斜視図であって、図4は、六角レンチの係合部を作動ロッドの被係合六角穴に係合させた状態を示す図である。
【0024】
図1に示すように、本発明の実施の形態に係わるパンチ金型1はワーク(図示省略)に対してパンチング加工(打ち抜き加工、成形加工等)を行う際に使用されるものであって、筒状のパンチガイド3を金型ベースとして備えている。このパンチガイド3の頭部には複数(1つのみ図示)の被支持ピン5が設けられてあって、図示は省略するが、被支持ピン5はパンチプレスにおける金型支持部材にリフタスプリングを介して支持されるものである。なお、複数の被支持ピン5を設ける代わりに、パンチガイド3の頭部にフランジを形成しても差し支えない。
【0025】
パンチガイド3にはパンチドライバ7がパンチガイド3の軸方向(図1において上下方向)へ移動可能に設けられており、このパンチドライバ7は頭部にパンチヘッド9を複数の取付ボルト11を介して着脱可能に備えている。なお、パンチドライバ7におけるパンチヘッド9の中央部には貫通孔9hが形成されている。
【0026】
パンチドライバ7の先端面にはチップホルダ13が取付ボルト15を介して着脱可能に設けられおり、このチップホルダ13は、パンチガイド3内に位置してあって、パンチチップ17を着脱可能に保持するものである。なお、取付ボルト15の頭部には六角穴15hが形成されており、取付ボルト15は適宜の工具(図示省略)により貫通孔9hを介して回転操作可能である。ここで、パンチチップ17の基端面の中央には位置決め穴(図示省略)が形成されており、パンチチップ17の基端面における前記位置決め穴の両側には雌ねじ部19がそれぞれ形成されている(図1には1つの雌ねじ部を図示)。
【0027】
また、パンチドライバ7及びチップホルダ13をパンチガイド3に対して回転しないようにするため、パンチドライバ7とパンチガイド3の間には回転止めキー21が設けられており、パンチガイド3には回転止めキー21を前記軸方向へ移動可能に支持するキー溝23が形成されている。
【0028】
パンチドライバ7におけるパンチヘッド9とパンチガイド3の頭部の間にはパンチドライバ7を先端方向の反対方向(パンチヘッド9方向、図1において上方向)へ付勢可能なストリッパスプリング25が設けられている。そして、パンチガイド3の先端部にはワークの被加工部周辺を押さえるストリッパプレート27が複数(1つのみ図示)の取付板バネ29を介して着脱可能に設けられてあって、このストリッパプレート27はパンチチップ17が貫通する貫通孔27hを有している。
【0029】
従って、前記パンチプレスにおけるストライカー(図示省略)によりパンチドライバ7におけるパンチヘッド9を図1において上方向から押圧すると、パンチガイド3を前記リフタスプリングの付勢力に抗しつつ図1において下方向へ移動させて、パンチドライバ7及びチップホルダ13をストリッパスプリング25の付勢力に抗しつつパンチガイド3に対して図1において下方向へ更に移動させる。これによって、ストリッパプレート27によりワークの被加工部周辺を押さえた状態の下で、パンチチップ17を貫通孔27hからパンチガイド3の外側へ突出させて、パンチ金型1とダイ金型(図示省略)との協働によりワークの被加工部に対して所望のプレス加工を行うことができる。
【0030】
なお、ワークの被加工部に対して所望のプレス加工を行った後に、前記ストライカーの押圧状態が解除されると、前記リフタスプリングの付勢力によってパンチガイド3は元の位置に復帰し、ストリッパスプリング25の付勢力によってパンチドライバ7及びチップホルダ13は元の位置に復帰する。
【0031】
次に、本発明の実施の形態の要部であるチップホルダ13について詳細に説明する。
【0032】
図1から図3に示すように、チップホルダ13はホルダ本体31をホルダベースとして備えており、ホルダ本体31の先端面の中央にはパンチチップ17の基部が嵌合可能な保持溝33が形成されている。また、ホルダ本体31の基端面には一対の凹部35が形成されており、一対の凹部35はホルダ本体31の中心を基準として対称的な位置関係にある。
【0033】
ホルダ本体31には一対の固定ねじ部材37が軸受部材39を介して回転可能かつホルダ本体31の軸方向へ移動可能にそれぞれ設けられており、一対の固定ねじ部材37はホルダ本体31の中心を基準として対称的な位置関係にある。各固定ねじ部材37はそれぞれ対応する雌ねじ部19に螺合可能であって、各固定ねじ37の頭部には従動ピニオン41を一体的にそれぞれ有してあって、各従動ピニオン41は対応する凹部35内に位置するように構成してある。
【0034】
ここで、各固定ねじ部材37の先端部の位置とパンチチップ17の対応するパンチチップ17の雌ねじ部19の位置が合うようにパンチチップ17の基部を保持溝33に嵌合させるため、保持溝33の中央部にはパンチチップ17の前記位置決め穴に係合可能な位置決めピン43が形成されている。更に、各固定ねじ部材37における従動ピニオン41にはスプリング45がそれぞれ設けられており、一対のスプリング45は、ホルダ本体31をパンチドライバ7の先端面に装着した状態の下で、各固定ねじ部材37の先端部の位置と対応する雌ねじ部19の位置が合うようにパンチチップ17の基部を保持溝33に嵌合させる時に、各固定ねじ部材37をパンチチップ17の雌ねじ部19に食い付き易くするように、各固定ねじ部材37を先端方向へ付勢するものである。なお、スプリング45を従動ピニオン41に設ける代わりに、凹部35の適宜位置に設けるようにしてもよい。
【0035】
ホルダ本体31には一対の作動ロッド47が軸受部材49を介して回転可能に設けられており、各作動ロッド47の頭部には対応する従動ピニオン41に噛合した主動ピニオン51を一体的にそれぞれ有してあって、各主動ピニオン51は対応する凹部35内に位置するように構成してある。なお、主動ピニオン51の歯幅は従動ピニオン41の歯幅に比べて軸方向に厚くなるように構成されており、固定ねじ部材37が前記軸方向へ移動する際にも、主動ピニオン51と従動ピニオン41の噛合状態は維持されるものである。また、各作動ロッド47の先端面には被係合六角穴47hがそれぞれ有してあって、各被係合六角穴47hは、図4に示すように、それぞれ、ホルダ本体31の先端側から六角レンチ53(取付工具の一例)の係合部53aが係合可能である。
【0036】
更に、図1から図3に示すように、各作動ロッド47がホルダ本体31から離脱しないように、各作動ロッド47の先端部にはOリング55がそれぞれ設けられている。また、各固定ねじ部材37の頭部にはワッシャストッパ57がそれぞれ設けられており、各ワッシャストッパ57は、対応する従動ピニオン41が凹部35から離脱すること、換言すれば対応する固定ねじ部材37がホルダ本体31から離脱することを規制するものである。なお、ワッシャストッパ57の代わりに、固定ねじ部材37がホルダ本体31から離脱することを規制する別のストッパを用いてもよい。
【0037】
次に、前述の発明特定事項に基づいて、本発明の実施の形態の作用について説明する。
【0038】
使用済みのパンチチップ17と使用予定のパンチチップ17の交換を行う場合には、まず、パンチ金型1におけるパンチガイド3の先端部からストリッパプレート27を離脱させる。そして、ホルダ本体31の先端側から六角レンチ53の係合部53aを作動ロッド47の被係合六角穴47hに係合させて、六角レンチ53を一方向へ回転操作すると、主動ピニオン51と従動ピニオン41の噛合作用によって、固定ねじ部材37を緩める緩み方向へ回転させることができる。これによって、使用済みのパンチチップ17の雌ねじ部19と固定ねじ部材37との螺合状態が解除され、使用済みのパンチチップ17をチップホルダ13の保持溝33から離脱させることができる。
【0039】
使用済みのパンチチップ17をチップホルダ13の保持溝33から取り外した後に、雌ねじ部19の位置と固定ねじ部材37の先端部の位置が合うように使用予定のパンチチップ17を保持溝33に嵌合させる。そして、ホルダ本体31の先端側から六角レンチ53の係合部53aを作動ロッド47の被係合六角穴47hに係合させて、六角レンチ53を他方向へ回転操作すると、主動ピニオン51と従動ピニオン41の噛合作用によって、固定ねじ部材37を締める締め方向へ回転させることができる。これによって、使用予定のパンチチップ17の雌ねじ部19と固定ねじ部材37との螺合状態が強固になって、チップホルダ13に使用予定のパンチチップ17を装着することができる。
【0040】
この時、ホルダ本体31をパンチドライバ7の先端面に装着した状態の下で、固定ねじ部材37の先端部の位置と雌ねじ部19の位置が合うようにパンチチップ17を保持溝33に嵌合させると、スプリング45によって固定ねじ部材37を先端方向へ付勢するため、六角レンチ53による前記締め方向への回転操作の初期段階において、固定ねじ部材37をパンチチップ17の雌ねじ部19に対して食い付き易くすることができる
最後に、ストリッパプレート27をパンチガイドの先端部に装着する。
【0041】
前述の作用の他に、ワッシャストッパ57によって固定ねじ部材37がホルダ本体31から離脱することを規制しているため、パンチドライバ7の先端面にチップホルダ13を装着する前において、チップホルダ13を上下に反転させても、固定ねじ部材37がホルダ本体31から脱落することがなくなる。
【0042】
以上の如き、本発明の実施の形態によれば、ホルダ本体31の先端側から六角レンチ53の係合部53aを作動ロッド47の被係合六角穴47hに係合させて、六角レンチ53を回転操作することによって、チップホルダ13に対してパンチチップ17の着脱を行っているため、使用済みのパンチチップ17を保持したチップホルダ13をパンチドライバ7から離脱させて、パンチガイド3の外側へ取り出したり、使用予定のパンチチップ17を保持したチップホルダ13をパンチガイド3内に挿入して、パンチドライバ7へ装着したりすることなく、パンチチップ17の交換作業を行うことができる。そのため、パンチチップ17の交換作業の作業工数を削減して、作業能率の向上を図ることができる。
【0043】
また、固定ねじ部材37の前記締め方向への回転操作の初期段階において、固定ねじ部材37をパンチチップ17の雌ねじ部19に対して食い付き易くできるため、パンチチップ17をチップホルダ13に容易に装着することができる。
【0044】
更に、パンチドライバ7の先端面にチップホルダ13を装着する前において、チップホルダ13を上下に反転させても、固定ねじ部材37がホルダ本体31から脱落することがないため、チップホルダ13の取り扱いの便が向上する。
【0045】
なお、本発明は、前述の発明の実施の形態の説明に限るものではなく、適宜の変更を行うことにより、その他種々の態様で実施可能である。
【0046】
【発明の効果】
請求項1から請求項4のうちのいずれかの請求項に記載の発明によれば、前記ホルダ本体の先端側から前記取付工具の前記係合部を前記作動ロッドの前記被係合部に係合させて、前記取付工具を回転操作することによって、前記チップホルダに対して前記パンチチップの着脱を行っているため、使用済みの前記パンチチップを保持した前記チップホルダを前記パンチドライバから離脱させたり、使用予定の前記パンチチップを保持した前記チップホルダを前記パンチドライバへ装着したりすることなく、前記パンチチップの交換作業を行うことができる。そのため、前記パンチチップの交換作業の作業工数を削減して、作業能率の向上を図ることができる。
【0047】
請求項2から請求項3のうちのいずれかの請求項に記載の発明によれば、前記固定ねじ部材の前記締め方向への回転操作の初期段階において、前記固定ねじ部材を前記雌ねじ部に対して食い付き易くできるため、前記パンチチップを前記チップホルダに容易に装着することができる。
【0048】
請求項3又は請求項4に記載の発明によれば、前記パンチ金型におけるパンチドライバの先端面に前記チップホルダを装着する前において、前記チップホルダを上下に反転させても、前記固定ねじ部材が前記ホルダ本体から脱落することがないため、前記チップホルダの取り扱いの便が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係わるパンチ金型の断面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係わるチップホルダを先端側からみた斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態に係わるチップホルダを基端側からみた斜視図である。
【図4】六角レンチの係合部を作動ロッドの被係合六角穴に係合させた状態を示す図である。
【符号の説明】
1 パンチ金型
3 パンチガイド
7 パンチドライバ
13 チップホルダ
17 パンチチップ
19 雌ねじ部
25 ストリッパスプリング
27 ストリッパプレート
31 ホルダ本体
33 保持溝
37 固定ねじ部材
41 従動ピニオン
45 スプリング
47 作動ロッド
47h 被係合六角穴
51 主動ピニオン
53 六角レンチ
53a 係合部

Claims (4)

  1. パンチ金型の構成要素として用いられ、パンチチップを着脱可能に保持するチップホルダにおいて、
    先端面に前記パンチチップの基部が嵌合可能な保持溝を有したホルダ本体と、
    前記ホルダ本体に回転可能かつ前記ホルダ本体の軸方向へ移動可能に設けられ、頭部に従動ピニオンを一体的に有し、前記パンチチップの基端面に形成された雌ねじ部に螺合可能な固定ねじ部材と、
    前記ホルダ本体に回転可能に設けられ、頭部に前記従動ピニオンに噛合した主動ピニオンを一体的に有し、先端面に前記ホルダ本体の先端側から取付工具の係合部が係合可能な被係合穴を有した作動ロッドと、
    を備えてなることを特徴とするチップホルダ。
  2. 前記固定ねじ部材を先端方向へ付勢するスプリングを備えてなることを特徴とする請求項1に記載のチップホルダ。
  3. 前記固定ねじ部材が前記ホルダ本体から離脱することを規制するストッパと、
    を備えてなることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のチップホルダ。
  4. ワークの被加工部に対してパンチング加工に行う際に使用されるパンチ金型において、
    筒状のパンチガイドと、
    前記パンチガイドの内側に前記パンチガイドの軸方向へ移動可能に設けられたパンチドライバと、
    前記パンチドライバの先端面に着脱可能に設けられ、前記パンチガイド内に位置する請求項1から請求項3のうちのいずれかの請求項に記載のチップホルダと、
    前記パンチガイドの頭部と前記パンチドライバの頭部の間に設けられ、前記パンチドライバを先端方向の反対方向へ付勢可能なストリッパスプリングと、
    前記パンチガイドの先端部に設けられ、前記パンチチップが貫通する貫通孔を有し、前記ワークの被加工部周辺を押さえるストリッパプレートと、
    を備えてなることを特徴とするパンチ金型。
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