JP2004180388A - モータ - Google Patents
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Abstract
【課題】絶縁対策と熱対策を兼ね備えた小型化が容易なモータを提供する。
【解決手段】高熱伝導性弾性体18を絶縁キャップ19と巻線11aの間に、高熱伝導性弾性体20を絶縁キャップ19とブラケット15の間に配し、フレーム17にブラケット15を固定すると、高熱伝導性弾性体18と高熱伝導性弾性体20は押圧され変形するが、弾性体の反力により高熱伝導性弾性体18と高熱伝導性弾性体20は、それぞれ巻線11a、絶縁キャップ19、ブラケット15に密着する。
【選択図】 図1
【解決手段】高熱伝導性弾性体18を絶縁キャップ19と巻線11aの間に、高熱伝導性弾性体20を絶縁キャップ19とブラケット15の間に配し、フレーム17にブラケット15を固定すると、高熱伝導性弾性体18と高熱伝導性弾性体20は押圧され変形するが、弾性体の反力により高熱伝導性弾性体18と高熱伝導性弾性体20は、それぞれ巻線11a、絶縁キャップ19、ブラケット15に密着する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は産業用機器に使用される高出力モータの冷却構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、産業用途のモータには小型、高性能化、低コスト化が要求され、回転子に高性能希土類磁石を使用し、固定子は分割コアによる巻線の高密度化による小型化が図られている。
【0003】
一方、小型化の要求からモータには絶縁対策と熱対策が必要となっていた。特に、モータ巻線が発生する熱は、モータ性能に悪影響を及ぼすため、固定子コアに巻かれた巻線の端面部とベアリングを介して回転子を支持するブラケットとの間に高熱伝導性樹脂を充填して放熱していた(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平5−328686号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、産業用途のように特にモータ出力が大きいと発熱量も大きくなるため、樹脂製のブラケットが採用できなかった。このため、巻線端部とブラケットの間の絶縁距離を短縮できず、軸方向の小型化に課題があった。
【0006】
作業性の面でも、熱伝導性樹脂の充填量が多いとはみ出し、少ないと十分に熱伝達が発揮されないという課題を有していた。
【0007】
本発明は上記従来の問題点を解決するもので、絶縁対策と熱対策を兼ね備えた小型化が容易なモータを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために本発明は、巻線を備えた固定子と、前記固定子の両端部に配置され軸受を介して回転子を回転自在に支持する金属製のブラケットと、前記固定子巻線の端部と前記ブラケット間に配設する絶縁キャップと、前記固定子巻線の端部とブラケット間に配設する高熱伝導性弾性体とを備え、前記高熱伝導性弾性体を少なくとも固定子巻線の端部と絶縁キャップ間に設け、前記固定子巻線とブラケットとにより押圧挟持して高熱伝導性弾性体を巻線端部に密着させたモータである。
【0009】
【発明の実施の形態】
上記課題を解決するために請求項1記載のモータは、巻線を備えた固定子と、前記固定子の両端部に配置され軸受を介して回転子を回転自在に支持する金属製のブラケットと、前記固定子巻線の端部と前記ブラケット間に配設する絶縁キャップと、前記固定子巻線の端部とブラケット間に配設する高熱伝導性弾性体とを備え、前記高熱伝導性弾性体を少なくとも固定子巻線の端部と絶縁キャップ間に設け、前記固定子巻線とブラケットとにより押圧挟持して高熱伝導性弾性体を巻線端部に密着させたもので、絶縁キャップで絶縁を確保するとともに、高熱伝導性弾性体を巻線に密着させ、巻線から発生した熱をブラケットに伝え放熱してモータの温度上昇を抑制できる。
【0010】
【実施例】
以下、本発明の一実施例について図面を参照しながら説明する。
【0011】
図1において、11は巻線11aを備えた固定子、12は回転子、13、14はベアリング、15、16はアルミ製のブラケット、17は固定子を支持するフレーム、19は絶縁キャップ、18、20は高熱伝導性弾性体である。
【0012】
この絶縁キャップ19は、巻線11aとブラケット15を確実に絶縁するために設けたものであり、樹脂成形により作製したドーナツ形状のものが適する。ドーナツ形状の内および外は巻線側に折り返しておき、巻線11aの端部にはめ込めるような形状にすれば装着が容易となる。
【0013】
この絶縁キャップ19を設けることにより、巻線11aとブラケット15の間の絶縁距離を必要以上に確保する必要がなくなり、軸方向にモータの小型化が可能となる。
【0014】
一方、高熱伝導性弾性体18の材質としては、シリコンゴムが適しており、あらかじめ巻線端部に沿うような形に形成しておく。このとき、高熱伝導性弾性体18の厚みは巻線11aとブラケット15の空隙寸法より少し大きくする。
【0015】
この高熱伝導性弾性体18を絶縁キャップ19と巻線11aの端部間に必ず配設する。高熱伝導性弾性体20は薄いシート状でよく、絶縁キャップ19とブラケット15間にも配設して、熱伝達をより確実なものにする。
【0016】
フレーム17にブラケット15を固定すると高熱伝導性弾性体18と高熱伝導性弾性体20は押圧され変形するが、弾性体の反力により高熱伝導性弾性体18と高熱伝導性弾性体20は、それぞれ巻線11a、絶縁キャップ19、ブラケット15に密着する。
【0017】
これにより、巻線11aが発生する熱は、高熱伝導性弾性体18、絶縁キャップ19、高熱伝導性弾性体20を経てブラケット15に伝わり、ブラケット15の外表面から大気中あるいは取り付けられた機器本体に発散される。
【0018】
なお、同様の構成をブラケット16側で構成しても良いが、機器への取り付け面板の役割をブラケット15で兼ねる場合には、機器本体への熱の発散がより多く期待できるので、ブラケット16側に高熱伝導性弾性体を設けることは必要ない。
【0019】
【発明の効果】
上記の実施例から明らかなように本発明によれば、固定子巻線の端部とブラケット間に設けた絶縁キャップによりモータを軸方向に小型化できる。
【0020】
また、固定子巻線の端部とブラケット間に設けた高熱伝導性弾性体により、放熱を促進でき温度上昇を抑制できる。
【0021】
したがって、絶縁対策と熱対策を兼ね備えたモータを小型化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるモータの断面図
【符号の説明】
11 固定子
11a 巻線
15 ブラケット
18、20 高熱伝導性弾性体
19 絶縁キャップ
【発明の属する技術分野】
本発明は産業用機器に使用される高出力モータの冷却構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、産業用途のモータには小型、高性能化、低コスト化が要求され、回転子に高性能希土類磁石を使用し、固定子は分割コアによる巻線の高密度化による小型化が図られている。
【0003】
一方、小型化の要求からモータには絶縁対策と熱対策が必要となっていた。特に、モータ巻線が発生する熱は、モータ性能に悪影響を及ぼすため、固定子コアに巻かれた巻線の端面部とベアリングを介して回転子を支持するブラケットとの間に高熱伝導性樹脂を充填して放熱していた(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平5−328686号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、産業用途のように特にモータ出力が大きいと発熱量も大きくなるため、樹脂製のブラケットが採用できなかった。このため、巻線端部とブラケットの間の絶縁距離を短縮できず、軸方向の小型化に課題があった。
【0006】
作業性の面でも、熱伝導性樹脂の充填量が多いとはみ出し、少ないと十分に熱伝達が発揮されないという課題を有していた。
【0007】
本発明は上記従来の問題点を解決するもので、絶縁対策と熱対策を兼ね備えた小型化が容易なモータを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために本発明は、巻線を備えた固定子と、前記固定子の両端部に配置され軸受を介して回転子を回転自在に支持する金属製のブラケットと、前記固定子巻線の端部と前記ブラケット間に配設する絶縁キャップと、前記固定子巻線の端部とブラケット間に配設する高熱伝導性弾性体とを備え、前記高熱伝導性弾性体を少なくとも固定子巻線の端部と絶縁キャップ間に設け、前記固定子巻線とブラケットとにより押圧挟持して高熱伝導性弾性体を巻線端部に密着させたモータである。
【0009】
【発明の実施の形態】
上記課題を解決するために請求項1記載のモータは、巻線を備えた固定子と、前記固定子の両端部に配置され軸受を介して回転子を回転自在に支持する金属製のブラケットと、前記固定子巻線の端部と前記ブラケット間に配設する絶縁キャップと、前記固定子巻線の端部とブラケット間に配設する高熱伝導性弾性体とを備え、前記高熱伝導性弾性体を少なくとも固定子巻線の端部と絶縁キャップ間に設け、前記固定子巻線とブラケットとにより押圧挟持して高熱伝導性弾性体を巻線端部に密着させたもので、絶縁キャップで絶縁を確保するとともに、高熱伝導性弾性体を巻線に密着させ、巻線から発生した熱をブラケットに伝え放熱してモータの温度上昇を抑制できる。
【0010】
【実施例】
以下、本発明の一実施例について図面を参照しながら説明する。
【0011】
図1において、11は巻線11aを備えた固定子、12は回転子、13、14はベアリング、15、16はアルミ製のブラケット、17は固定子を支持するフレーム、19は絶縁キャップ、18、20は高熱伝導性弾性体である。
【0012】
この絶縁キャップ19は、巻線11aとブラケット15を確実に絶縁するために設けたものであり、樹脂成形により作製したドーナツ形状のものが適する。ドーナツ形状の内および外は巻線側に折り返しておき、巻線11aの端部にはめ込めるような形状にすれば装着が容易となる。
【0013】
この絶縁キャップ19を設けることにより、巻線11aとブラケット15の間の絶縁距離を必要以上に確保する必要がなくなり、軸方向にモータの小型化が可能となる。
【0014】
一方、高熱伝導性弾性体18の材質としては、シリコンゴムが適しており、あらかじめ巻線端部に沿うような形に形成しておく。このとき、高熱伝導性弾性体18の厚みは巻線11aとブラケット15の空隙寸法より少し大きくする。
【0015】
この高熱伝導性弾性体18を絶縁キャップ19と巻線11aの端部間に必ず配設する。高熱伝導性弾性体20は薄いシート状でよく、絶縁キャップ19とブラケット15間にも配設して、熱伝達をより確実なものにする。
【0016】
フレーム17にブラケット15を固定すると高熱伝導性弾性体18と高熱伝導性弾性体20は押圧され変形するが、弾性体の反力により高熱伝導性弾性体18と高熱伝導性弾性体20は、それぞれ巻線11a、絶縁キャップ19、ブラケット15に密着する。
【0017】
これにより、巻線11aが発生する熱は、高熱伝導性弾性体18、絶縁キャップ19、高熱伝導性弾性体20を経てブラケット15に伝わり、ブラケット15の外表面から大気中あるいは取り付けられた機器本体に発散される。
【0018】
なお、同様の構成をブラケット16側で構成しても良いが、機器への取り付け面板の役割をブラケット15で兼ねる場合には、機器本体への熱の発散がより多く期待できるので、ブラケット16側に高熱伝導性弾性体を設けることは必要ない。
【0019】
【発明の効果】
上記の実施例から明らかなように本発明によれば、固定子巻線の端部とブラケット間に設けた絶縁キャップによりモータを軸方向に小型化できる。
【0020】
また、固定子巻線の端部とブラケット間に設けた高熱伝導性弾性体により、放熱を促進でき温度上昇を抑制できる。
【0021】
したがって、絶縁対策と熱対策を兼ね備えたモータを小型化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるモータの断面図
【符号の説明】
11 固定子
11a 巻線
15 ブラケット
18、20 高熱伝導性弾性体
19 絶縁キャップ
Claims (1)
- 巻線を備えた固定子と、前記固定子の両端部に配置され軸受を介して回転子を回転自在に支持する金属製のブラケットと、前記固定子巻線の端部と前記ブラケット間に配設する絶縁キャップと、前記固定子巻線の端部とブラケット間に配設する高熱伝導性弾性体とを備え、前記高熱伝導性弾性体を少なくとも固定子巻線の端部と絶縁キャップ間に設け、前記固定子巻線とブラケットとにより押圧挟持して高熱伝導性弾性体を巻線端部に密着させたモータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002341996A JP2004180388A (ja) | 2002-11-26 | 2002-11-26 | モータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002341996A JP2004180388A (ja) | 2002-11-26 | 2002-11-26 | モータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004180388A true JP2004180388A (ja) | 2004-06-24 |
Family
ID=32704179
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002341996A Pending JP2004180388A (ja) | 2002-11-26 | 2002-11-26 | モータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004180388A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR200461521Y1 (ko) * | 2009-03-10 | 2012-07-18 | 이언우 | 비닐하우스의 개폐장치 |
CN109149867A (zh) * | 2018-10-22 | 2019-01-04 | 王秋林 | 一种使用寿命长的直流电机 |
-
2002
- 2002-11-26 JP JP2002341996A patent/JP2004180388A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR200461521Y1 (ko) * | 2009-03-10 | 2012-07-18 | 이언우 | 비닐하우스의 개폐장치 |
CN109149867A (zh) * | 2018-10-22 | 2019-01-04 | 王秋林 | 一种使用寿命长的直流电机 |
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