JP2004179466A - 半導体装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】半導体装置のパッケージは、外囲ケース1とベース板2と上蓋3とにより構成され、これらの内部空間に半導体素子4が配置される。外囲ケース1は、ポリフェニレン・サルファイド樹脂などで成形され、マウントされた半導体素子4と接続する為の入出力用電極が外囲ケース1の樹脂の内部に埋め込まれている。しかし、入出力用電極であるN電極5とP電極6とが相対する部分には、外囲ケース樹脂は充填されず、N電極5とP電極6とが相対する平行な電極面は露出している。このN電極5とP電極6とが相対する部分には、絶縁を保つ為のシリコンゲル10が充填されている。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体装置に係る発明であって、特に、入出力用電極がインサート成形された外囲ケース構造を備える半導体装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
パワー半導体装置の外囲ケースとして、樹脂で成形された外囲ケースが用いられるのが一般的である。この外囲ケースに使用される樹脂としては、ポリフェニレン・サルファイド(polyphenylenesulfide)樹脂などである。また、外囲ケースの下面には冷却用ベースがあり、上面には入出力用電極が配置されている。この入出力用電極は、外囲ケースの樹脂にインサートされ、一体に成形されている構造である。
【0003】
外囲ケース内にマウントされるパワー半導体素子は、インサート成形された入出力用電極にワイヤボンディングされている。これにより、パワー半導体素子は外部と電気的に接続されることになる。このワイヤボンディングは、Alワイヤを超音波ボンディングする方法が一般的である。また、外囲ケースには、パワー半導体素子がマウントされた内部空間を封止するために蓋も設けられている。さらに、パワー半導体素子を外部環境から保護するために、ケース内に柔らかいシリコンゲルが充填される場合もある。
【0004】
なお、一般的な入出力用電極がインサート成形された外囲ケース構造については、特許文献1に示されている。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−353777号公報(第5−9頁、第2−4図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、3レベルインバータ回路、Matrixコンバータ回路などの多相回路をもつ半導体装置の場合、電極配線が入り組んだ構造となる。そのため、外囲ケースにインサート成形される入出力用電極の形状も、入り組んだ複雑な構造となる。よって、外囲ケースの樹脂内で、異なる入出力用電極が相対する部分が生じる。通常、この異なる入出力用電極が相対する部分にも、外囲ケースの樹脂が充填されるので、絶縁は確保されている。そのため、この部分で異なる入出力用電極が、短絡することはない。
【0007】
ところが、この異なる入出力用電極が相対する部分は、異なる入出力用電極により挟まれた狭い部分である。そのため、この部分は、インサート成形する際に、他の部分に比べて樹脂が十分に充填され難い部分である。インサート成形の条件によっては、異なる入出力用電極が相対する部分に樹脂気泡が生じる場合がある。この樹脂気泡が生じると異なる入出力用電極が相対する部分で絶縁不良を起こし、異なる入出力用電極間で短絡が生じる問題があった。
【0008】
また、異なる入出力用電極が相対する部分に絶縁材である固定ブロックを挟み込んで、外囲ケース内にインサート成形する構造も考えられる。しかし、この場合は、新たに固定ブロックのコストと、異なる入出力用電極間に固定ブロックを挟み込む組立コストとが発生する問題があった。
【0009】
そこで、本発明は、コストを抑えながら、外囲ケース内にある異なる入出力用電極が相対する部分に十分な絶縁を確保できる外囲ケースを備える半導体装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る解決手段は、樹脂で成形された外囲ケースと、外囲ケースの樹脂内にインサート成形され、外囲ケース内の半導体素子とワイヤボンディングで接続されている複数の入出力用電極とを備える半導体装置であって、異なる入出力用電極が相対する部分には、樹脂が充填されず、異なる入出力用電極が相対する平行な面は、前記樹脂から露出している。
【0011】
また、本発明に係る別の解決手段は、樹脂で成形された外囲ケースと、外囲ケースの樹脂内にインサート成形され、外囲ケース内の半導体素子とワイヤボンディングで接続されている入出力用電極とを備える半導体装置であって、入出力用電極の結線は、樹脂内で行われず、外囲ケースに取り付けられる電極ユニット内で行われる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて具体的に説明する。
【0013】
(実施の形態1)
図1に、本実施の形態に係る外囲ケースの平面図及び断面図を示す。図1(a)は平面図、図1(b)はI−I面の断面図を示す。パワー半導体装置のパッケージは、外囲ケース1(以下、インサートケース1ともいう)とベース板2と上蓋3とにより構成され、これらの内部空間に半導体素子4が配置されている。インサートケース1は、ポリフェニレン・サルファイド樹脂などで成形され、半導体素子4と接続する為の入出力用電極が、この樹脂に埋め込まれている。図1(a)では、入出力用電極としてN電極5、P電極6、U電極7及びV電極8がインサートケース1に埋め込まれている。
【0014】
N電極5、P電極6、U電極7及びV電極8と半導体素子4とは、超音波で接合するアルミワイヤ9でそれぞれ接続されている。ベース板2は、半導体素子4が配置される為、半導体素子4の動作により発生する熱をパッケージ外部に放出する必要がある。そのため、ベース板2には、熱伝導性の良い材料が使用されている。上蓋3は、インサートケース1とベース板2とで形成される内部空間を封止する為に、インサートケース1の上側に設けられている。
【0015】
図2に、本実施の形態に係る半導体装置の結線図を示す。なお、図2では、半導体素子4をスイッチSW1からSW4に置き換えて表現している。ここで、図2の左側では、SW1及びSW2がU電極7に、SW3及びSW4がV電極8にそれぞれ結線されている。このU電極7とV電極8には、互いに交差する部分がない。そのため、図3(a)に示すように、U電極7とV電極8の電極形状は、単純なL字形の電極で良い。図1(a)では、L字形のU電極7とV電極8が、インサートケース1の左側部分に埋め込まれている状態が示されている。
【0016】
一方、図2の右側では、SW1及びSW3がN電極5に、SW2及びSW4がP電極6にそれぞれ結線されている。このN電極5とP電極6には、互いに交差する部分が存在する。そのため、図3(b)に示すように、N電極5とP電極6の電極形状は、2つのL字形の電極が水平方向の電極で結合された形状である。N電極5とP電極6とは、図3(b)に示すように重なる位置で、インサートケース1の右側部分に埋め込まれている。その状態は、図1(a)に示されている。図3(c)に、N電極5及びP電極6を上から見た図を示す。なお、図3(c)のI−I面は、図1(b)の断面図と対応している。
【0017】
ここで、従来のインサートケース1では、N電極5とP電極6とが相対する部分(図3(c)で点線で囲まれた部分)にも、樹脂が充填されることになる。しかし、発明が解決しようとする課題でも述べたように、N電極5とP電極6とが相対する部分は狭い部分であるため、インサート成形の条件によっては樹脂気泡が生じる。この樹脂気泡が生じると、N電極5とP電極6とが相対する部分で絶縁不良を起こし、N電極5とP電極6との間で短絡が発生する。
【0018】
そこで、本実施の形態のインサートケース1では、図1(b)に示すようにN電極5とP電極6とが相対する部分に樹脂が充填されない構造である。つまり、N電極5とP電極6とが相対する平行な電極面が露出している。これにより、N電極5とP電極6とが相対する部分に樹脂気泡が生じる可能性はなくなる。なお、図1(b)に示す実施例では、N電極5とP電極6とが相対する部分よりも広い領域で樹脂が充填されない部分が形成されている。これは、よりN電極5とP電極6との絶縁性を確保する為に行われている。
【0019】
また、図1(b)では、N電極5とP電極6とが相対する部分に、N電極5とP電極6との絶縁性を高める為に、シリコンゲル10が充填されている。このシリコンゲル10は、半導体装置のパッケージの内部空間に充填されるものと同じものであり、内部空間を充填する際に、N電極5とP電極6とが相対する部分にも充填される。なお、N電極5とP電極6とが相対する部分に充填される絶縁材料としては、シリコンゲル10に限らずシリコン接着剤等のシリコン系樹脂であっても良い。
【0020】
従来のインサートケース構造では、N電極5とP電極6とが相対する部分の距離を一定に保つ為、固定ブロックを挿入する場合があった。そのため、発明が解決しようとする課題でも述べたように、固定ブロックの材料コストと固定ブロックを挿入する組立コストとが余計に必要となる問題があった。
【0021】
本実施の形態では、N電極5とP電極6とが相対する部分に、樹脂が充填されないように、金型を挿入してインサートケース1が成形される。そのため、この挿入される金型が、相対するN電極5とP電極6との距離を一定に保つことができる。本実施の形態では、固定ブロックの機能を金型で実現することができ、固定ブロックの材料コスト及び組立コストを低減することができる。さらに、相対するN電極5とP電極6との間に挿入される金型は、インサートケース1の製造工程で生じる樹脂圧力により引き起こされる、入出力用電極の変形を防止することができる。
【0022】
以上のようなインサートケース構造を有する半導体装置とすることで、インサートケース1内の異なる入出力用電極間に、十分な絶縁を確保することができる。さらに、インサートケース1の製造コストを低く抑えることができる。
【0023】
(実施の形態2)
図4に、本実施の形態に係る異なる入出力用電極が相対する部分の断面図及び平面図を示す。図4(a)は、断面図、図4(b)は平面図をそれぞれ示す。本実施の形態のインサートケース(図示せず)構造は、図1(b)で示したインサートケース1の構造と同じである。そのため、N電極5とP電極6とが相対する部分には、インサートケース1の樹脂が充填されない。本実施の形態では、N電極5とP電極6との絶縁性を高める為に、N電極5とP電極6とが相対する部分に、ガラスエポキシ樹脂11を挿入する(図4(a))。図4(b)で示すガラスエポキシ樹脂11は、N電極5とP電極6とが相対する部分より、上下方向(図4(b)の図中の上下方向)に長い。これは、N電極5とP電極6とが相対する部分の絶縁性をより高めるために長くしている。そのため、本発明では、N電極5とP電極6とが相対する部分と同じ長さのガラスエポキシ樹脂11でも良い。
【0024】
実施の形態1で示した、N電極5とP電極6とが相対する部分にシリコンゲル10を充填する場合は、シリコンゲル10を充填する時間と、シリコンゲル10が硬化する時間とが必要となり、製造時間が増加していた。本実施の形態では、予め成形されたガラスエポキシ樹脂11を、N電極5とP電極6とが相対する部分に挿入するだけである為、製造時間の短縮や組立性の向上が可能となる。また、実施の形態1では、半導体装置のパッケージの内部空間にシリコンゲル10を充填する際に、N電極5とP電極6とが相対する部分にシリコンゲル10を充填する。
【0025】
そのため、N電極5とP電極6とが相対する部分の全てにシリコンゲル10を充填するには、図1(b)に示すように同じ高さまで半導体装置のパッケージの内部空間にシリコンゲル10を充填する必要がある。半導体装置のパッケージの内部空間に充填されるシリコンゲル10は、従来に比べて多量に必要となる。つまり、実施の形態1では、シリコンゲル10の使用量が増加し、材料コストが増加する。
【0026】
一方、本実施の形態では、N電極5とP電極6とが相対する部分にガラスエポキシ樹脂11が挿入されている為、N電極5とP電極6とが相対する部分の全てがシリコンゲル10に満たされる程度までシリコンゲル10を充填する必要がない。内部空間に配置された半導体素子4が、埋まる程度のシリコンゲル10量で良い。そのため、シリコンゲル10の使用量を低減でき、材料コストを低く抑えることができる。
【0027】
図5に、本実施の形態の変形例に係る入出力用電極が相対する部分の断面図を示す。図5は、P電極6の水平方向の電極とN電極5のL字形電極部分とが交差する部分の断面図である。このN電極5とP電極6とが相対する部分で、樹脂が充填されていない部分を臨む樹脂の表面に凹凸が設けられている。ここで、樹脂が充填されていない部分を臨む樹脂とは、P電極6の端部とN電極5のL字形電極部分の下辺部とに挟まれたインサートケース1の樹脂である。
【0028】
また、挿入されたガラスエポキシ樹脂11にも、P電極6と接する面に凹凸の形状が設けられている。インサートケース1の樹脂に設けられた凹凸の形状とガラスエポキシ樹脂11設けられた凹凸の形状とは、P電極6とガラスエポキシ樹脂11とが接する面で左右対称の関係である。つまり、インサートケース1の樹脂側が凹のとき、ガラスエポキシ樹脂11側も凹、インサートケース1の樹脂側が凸のとき、ガラスエポキシ樹脂11側も凸のような関係である。
【0029】
ここで、凹凸の形状は、P電極6の端部とN電極5の下辺部との間の鉛面距離を稼ぐ為に設けられたものである。そのため、この凹凸の形状により、P電極6の端部とN電極5の下辺部との距離を縮めることが可能となり、インサートケース1を高さ方向の寸法を小さくすることができる。なお、本変形例は、N電極5とP電極6との空間的な距離が確保されていて、十分な絶縁が保たれていれば、インサートケース1の樹脂に設けられた凹凸の形状及びガラスエポキシ樹脂11設けられた凹凸の形状に、シリコンゲル10などを充填する必要がない。
【0030】
次に、N電極5とP電極6とが相対する部分に挿入するガラスエポキシ樹脂11が、上蓋3と一体に成形されている例を示す。図6に、上蓋を装着したときの半導体装置の平面図及び断面図を示す。図6(a)は平面図、図6(b)はガラスエポキシ樹脂挿入前のII−II面の断面図、図6(c)はガラスエポキシ樹脂挿入後のII−II面の断面図である。インサートケース1の構造は、基本的に図1で示した構造と同じである。そのため、N電極5とP電極6とが相対する部分は、樹脂が充填されず、N電極5とP電極6とが相対する平行な電極面が露出している(図6(b))。
【0031】
N電極5とP電極6とが相対する部分に挿入される絶縁体が一体成形された上蓋3を、このインサートケース1に上方からはめ込む。なお、半導体素子4は入出力用電極にワイヤボンディングされ、半導体装置のパッケージの内部空間にはシリコンゲル10が充填された後に、上蓋3をインサートケース1にはめ込む。上蓋3の一部には、N電極5及びP電極6の外部と接続する為の電極部分を、通す孔が設けられている。このN電極5及びP電極6の外部と接続する為の電極部分は、上蓋3をインサートケース1にはめ込んだ後に、インサートケース1の外側へ折り曲げる(図6(b),(c))。
【0032】
以上により、N電極5とP電極6とが相対する部分に、絶縁体を挿入する作業と、上蓋3をインサートケース1にはめ込む作業とを同時に行うことができ、作業時間の短縮が可能となる。なお、図6で示したインサートケース1及び上蓋3の形状は例示であり、例えば、図7に示すインサートケース1及び上蓋3の形状であっても良い。図7では、N電極5及びP電極6の外部と接続する為の電極部分が、既に折り曲げた状態でインサートケース1に埋め込まれている。そして、上蓋3にもこの電極部分を通す孔は設けられていない。
【0033】
(実施の形態3)
図2のような、SW1とSW3とを結線してN電極56とし、SW2とSW4とを結線してP電極とする半導体装置の場合、インサートケース1に埋め込むN電極5とP電極6の電極形状は、図3(b)に示すような複雑な形状となる。そのため、インサートケース1内でN電極5とP電極6とが相対する部分が生じる。実施の形態1では、この部分において十分な絶縁を確保する為、N電極5とP電極6とが相対する部分に樹脂を充填しないインサートケース1の構造とした。
【0034】
図8に、本実施の形態に係る半導体装置の結線図を示す。本実施の形態では、入出力用電極が複雑な形状とならないように、結線部分をインサートケース1外の電極ユニット13内に設けることとした。そのため、インサートケース1内に埋め込まれる入出力用電極は、SW1〜SW4に対応してそれぞれ設けられる。ここで、入出力用電極の形状は、単純なL字形となる。
【0035】
図9に、本実施の形態に係る外囲ケースの平面図及び断面図を示す。図9(a)は平面図、図9(b)はIII−III面の断面図を示す。本実施の形態では、それぞれの半導体素子4に対応して入出力用電極であるインサート電極12が、インサートケース1に埋め込まれている。図9(a)では、4個の半導体素子4に対して左右1個ずつインサート電極12が埋め込まれており、合計8個のインサート電極12が図示されている。また、異なるインサート電極12が相対する部分は、本実施の形態のインサートケース1内では生じていない(図9(b))。そのため、異なる入出力用電極が相対する部分に、樹脂を充填しない実施の形態1のようなインサートケース構造にする必要がなく、本実施の形態のインサートケース1では、従来のインサートケース構造で良い。
【0036】
本実施の形態では、結線部分を電極ユニット13内で行い、この電極ユニット13をインサートケース1に取り付けることにより、図8で示した半導体装置を構成する。図9(b)では、電極ユニット13をインサート電極12上に配置し、取り付けネジ14で電極ユニット13を各インサート電極12に固定している様子を示している。
【0037】
図10に、電極ユニット13の断面図を示す。この断面図は、図9(a)で示したN電極5及びP電極6側の電極ユニット13のA−A部の断面図を示している。この電極ユニット13では、ガラスエポキシ樹脂11とN電極5又はP電極6とが、交互に積層された構造になっている。また、電極ユニット13には、取り付けネジ14を通す孔が設けられており、この孔に挿入された取り付けネジ14により、インサート電極12とP電極6とが電気的に接続され、電極ユニット13がインサートケース1に固定されている。
【0038】
図9(a)に示したインサートケース1及び電極ユニット13は、図11(a)に示す2相インバータ回路に対応している。インサートケース1の右側にN電極5及びP電極6を備える電極ユニット13を、左側にU電極7及びV電極8を備える電極ユニット13を、それぞれインサートケース1に取り付けることで、2相インバータ回路に対応している。
【0039】
また、本実施の形態は、結線部分を電極ユニット13内で行うため、インサートケース1の構成を変更することなく、電極ユニット13の構成を変えるだけで、様々な半導体装置に対応することができる。例えば、図11(b)に示すような1相インバータ回路は、2相インバータ回路のU電極7とV電極8とをショートさせた構成である。そのため、図9(a)の左側の電源ユニット12を、図12に示すSW1からSW4までを結線しU電極7とした電極ユニット13に取り替えることで、図11(b)に示すような1相インバータ回路に対応することができる。その他の例として、3相入出力のマトリックスコンバータ回路を、U電極、V電極及びW電極をショートさせて1相入出力のマトリックスコンバータ回路の場合がある。
【0040】
以上のように、本実施の形態では、入出力用電極間の結線をインサートケース1の樹脂内で行わず、インサートケース1に取り付けられる電極ユニット13内で行う。これにより、異なる入出力用電極が相対する部分は、インサートケース1の樹脂内で生じず、異なる入出力用電極の間に十分な絶縁を確保することができる。また、インサートケース1の構造は、従来の構造が使用できる為、特に製造方法の変更を必要とせず、製造コストを低く抑えることができる。
【0041】
また、従来、2相インバータ回路を1相インバータ回路に変更する場合、結線をインサートケース1の樹脂内で行っていたため、インサートケース1の設計変更を必要とした。本実施の形態では、インサートケース1の構造を変更することなく、電極ユニット13を取り替えるだけで、様々な回路に対応できるため、インサートケース1の設計変更が不要であり、設計変更のコストを低減することができる。
【0042】
(実施の形態4)
図13に、本実施の形態に係る外囲ケースの平面図及び断面図を示す。図13(a)は平面図、図13(b)はIV−IV面の断面図を示す。本実施の形態は、基本的に実施の形態3と同じであり、インサートケース1内では入力用電極11を結線せずに、電極ユニット13で結線する点では同じである。
【0043】
しかし、本実施の形態では、実施の形態3のように、取り付けネジ14で電極ユニット13をインサートケース1に固定するのではなく、電極ユニット13をインサートケース1内に挿入して埋め込む。つまり、本実施の形態は、インサートケース1を樹脂で成形する際に、電極ユニット13を挿入して成形する点で異なる。ここで、半導体素子4と電極ユニット13の端子とは、直接ワイヤボンディングで接続されることになる。
【0044】
これにより、本実施の形態では、取り付けネジ14が不要なため、電極ユニット13と半導体素子4との接合部分の信頼性が向上する。例えば、実施の形態3では、取り付けネジ14に緩みがある場合、電極ユニット13とインサートケース1との間で断線することになる。しかし、本実施の形態では、取り付けネジ14が存在しない為、このような問題は生じない。但し、実施の形態3のように電極ユニット13を交換して、様々な回路構成の半導体装置に対応することができなくなる。
【0045】
【発明の効果】
本発明に記載の半導体装置は、外囲ケース内の異なる入出力用電極が相対する部分に樹脂が充填されず、異なる入出力用電極が相対する平行な面が露出しているので、異なる入出力用電極が相対するの部分に樹脂気泡が生じるおそれはなく、十分な絶縁を確保することができ、且つ外囲ケースの製造コストを低く抑えることができる。
【0046】
また、本発明に記載の別の半導体装置は、入出力用電極間の結線が外囲ケースの樹脂内では行われず、外囲ケースに取り付けられる電極ユニット内で行われるので、異なる入出力用電極が相対するの部分が外囲ケース内で生じず、入出力用電極の間に十分な絶縁を確保することができる。また、外囲ケースの構造を変更することなく、電極ユニットを取り替えるだけで、様々な回路に対応できる。そのため、外囲ケースの設計変更が不要であり、設計変更のコストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る外囲ケースの平面図及び断面図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係る半導体装置の結線図である。
【図3】本発明の実施の形態1に係る入出力用電極の電極形状を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態1に係る異なる入出力用電極が相対する部分の断面図及び平面図である。
【図5】本発明の実施の形態1の変形例に係る入出力用電極が相対する部分の断面図である。
【図6】本発明の実施の形態2に係る上蓋を装着したときの半導体装置の平面図及び断面図である。
【図7】本発明の実施の形態2に係る上蓋を装着したときの半導体装置の平面図である。
【図8】本発明の実施の形態3に係る半導体装置の結線図である。
【図9】本発明の実施の形態3に係る外囲ケースの平面図及び断面図である。
【図10】本発明の実施の形態3に係る電極ユニットの断面図である。
【図11】本発明の実施の形態3に係る回路図である。
【図12】本発明の実施の形態3に係る電極ユニットの平面図及び回路図である。
【図13】本発明の実施の形態4に係る外囲ケースの平面図及び断面図である。
【符号の説明】
1 インサートケース、2 ベース板、3 上蓋、4 半導体素子、5 N電極、6 P電極、7 U電極、8 V電極、9アルミワイヤ、10 シリコンゲル、11 ガラスエポキシ樹脂、12 インサート電極、13 電極ユニット、14 取り付けネジ。
Claims (6)
- 樹脂で成形された外囲ケースと、
前記外囲ケースの前記樹脂内にインサート成形され、前記外囲ケース内の半導体素子とワイヤボンディングで接続されている複数の入出力用電極とを備える半導体装置であって、
異なる前記入出力用電極が相対する部分には、前記樹脂が充填されず、異なる前記入出力用電極が相対する平行な面は、前記樹脂から露出していることを特徴とする半導体装置。 - 請求項1に記載の半導体装置であって、
異なる前記入出力用電極が相対する部分には、前記樹脂と異なる絶縁材が充填されることを特徴とする半導体装置。 - 請求項2に記載の半導体装置であって、
前記樹脂が充填されていない部分を臨む前記樹脂の表面には、第1の凹凸が設けられ、
挿入される前記絶縁材には、前記第1の凹凸と相対する位置に、前記第1の凹凸と対称な第2の凹凸が設けられていることを特徴とする半導体装置。 - 請求項2に記載の半導体装置であって、
前記絶縁材は、前記外囲ケースの蓋部と一体成形されていることを特徴とする半導体装置。 - 樹脂で成形された外囲ケースと、
前記外囲ケースの前記樹脂内にインサート成形され、前記外囲ケース内の半導体素子とワイヤボンディングで接続されている入出力用電極とを備える半導体装置であって、
前記入出力用電極の結線は、前記樹脂内で行われず、前記外囲ケースに取り付けられる電極ユニット内で行われることを特徴とする半導体装置。 - 請求項5に記載の半導体装置であって、
前記電極ユニットは、前記外囲ケースに取り付けられるのではなく、前記外囲ケース内に挿入され成形されることを特徴とする半導体装置。
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