JP2004178907A - 回転コネクタ - Google Patents

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Kunihiko Sasaki
佐々木  邦彦
Hoochuru Ri
ホーチュル リ
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Abstract

【課題】可撓性ケーブルの各導体の多回路化や狭ピッチ化が促進された場合でも、可撓性ケーブルに接続されるリードブロックが徒に大きくなるのを防止して小型化が可能な回転コネクタを提供すること。
【解決手段】リードブロック4の本体16に形成した長孔形状の接続窓部18内に各ジョイントバー17の接続部17aを可撓性ケーブル3の各導体11と同一の配列ピッチP1で露出させ、この接続窓部18内で各接続部17aと各導体11とを超音波溶着するようになし、各接続部17aの一部を接続窓部18の一方の長辺18aから屈曲部17cを介して本体16の外部へコネクタ端子17bとして導出させると共に、残りの接続部17aの一部を接続窓部18の他方の長辺18bから屈曲部17cを介して本体16の外部へコネクタ端子17bとして導出させ、これら全てのコネクタ端子17b間の配列ピッチP2を可撓性ケーブル3の各導体11間の配列ピッチP1よりも幅広に設定した。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車のステアリング機構に組み込まれ、該ステアリング機構のステータ部材とロータ部材間の電気的接続手段として使用される回転コネクタに係り、特に、一対のハウジング間に巻き締めおよび巻き戻し可能に収納された可撓性ケーブルをリードブロックを介して該ハウジングの外部に電気的に導出するようにした回転コネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の回転コネクタは、同心状に配置され且つ相対的に回動自在に連結された一対のハウジングと、これら両ハウジング間の環状空間内に巻き締めおよび巻き戻し可能に収納された収納された帯状の可撓性ケーブルとによって主に構成されており、一方のハウジングは固定体として用いられ、他方のハウジングは可動体として用いられる。可撓性ケーブルは環状空間内に渦巻き状または反転部を介して逆向きに巻回されており、その両端部は両ハウジングに固定した状態で外部に電気的に導出されている。
【0003】
このように概略構成された回転コネクタは、固定体側のハウジングをステアリング機構のステータ部材であるコンビネーションスイッチの外装ケース等に固定すると共に、可動体側のハウジングをステアリング機構のロータ部材であるハンドルに固定することにより、エアバッグ回路やホーン回路等の電気的接続手段として使用される。この場合において、固定体側のハウジングや可動体側のハウジングの所定部位にリードブロックと呼ばれる中間体を保持し、このリードブロックに設けられた複数本のジョイントバーをハウジングの内部で可撓性ケーブルの各導体に接続すると共に、各ジョイントバーの一端部をハウジングの外部にコネクタ端子として導出することにより、回転コネクタ側の可撓性ケーブルをステアリング機構側の回路にコネクタ接続するという技術が主流になっている。
【0004】
従来より、このようなリードブロックとして、L字状に屈曲された複数本のジョイントバーを合成樹脂製の本体にアウトサートし、この本体にジョイントバー群を一定ピッチで露出させる接続窓部を形成すると共に、本体から突出するジョイントバー群の一端部をコネクタ端子としたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
このように構成されたリードブロックを使用すれば、回転コネクタの製造段階において、接続窓部内に露出するジョイントバー群に可撓性ケーブルの導体群を重ね合わせ、この状態で超音波溶接やスポット溶接等を用いて両者を溶着して可撓性ケーブルの端部にリードブロックを接続した後、このリードブロックをハウジングの所定位置に設けられた収納部に取り付けて、ジョイントバー群の一端部を収納部からハウジングの外部に突出させることができる。したがって、かかる回転コネクタをステアリング機構に組み込む際に、ハウジングから突出するジョイントバー群をダイレクトコネクタ端子として、ステータ部材やハンドルに設けられた外部コネクタを回転コネクタの可撓性ケーブルに簡単に接続することができる。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−323253号公報(第4−5頁、図4)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで近年、ステアリング機構のハンドルに搭載される電気装置は多機能化の傾向にあり、それに伴って回転コネクタの多回路化が要求されているが、このような多回路化に対応するには、可撓性ケーブルに担持される導体群の配列ピッチを狭めると共に、リードブロック側において接続窓部内に露出するジョイントバー群の配列ピッチを狭め、これら導体群とジョイントバー群を狭ピッチで接続することが有効な手段となる。ただし、コネクタ端子として本体から突出するジョイントバー群の一端部の配列ピッチは、相手側の外部コネクタとの関係で所定の間隔を維持する必要があるため、接続窓部内において配列ピッチが狭められたジョイントバー群をそのままコネクタ端子として本体から突出させると、コネクタ端子群の配列ピッチを相手側の外部コネクタに一致させることができなくなる。このような理由により、ジョイントバー群の接続窓部内における配列ピッチに対してコネクタ端子側の配列ピッチを大きくする場合は、本体の内部でジョイントバー群を屈曲して両者の配列ピッチを補正する必要がある。
【0008】
しかしながら、前述した従来のリードブロックでは、L字状やクランク状に屈曲されたジョイントバー群が本体に埋設され、これらジョイントバー群の一端部がコネクタ端子として本体から突出すると共に、ジョイントバー群の他端部が接続窓部の一側辺から露出するように構成されているため、コネクタ端子が突出する本体の一側面から接続窓部の一側辺に至る領域内で全てのジョイントバー群の配列ピッチを補正しなければならず、その結果、リードブロック自体やそれを収納するハウジングが大きくなり、回転コネクタの小型化が妨げられるという問題があった。
【0009】
本発明は、このような従来技術の実情に鑑みてなされたもので、その目的は、可撓性ケーブルの各導体の多回路化や狭ピッチ化が促進された場合でも、可撓性ケーブルに接続されるリードブロックが徒に大きくなるのを防止して小型化が可能な回転コネクタを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するために、本発明の回転コネクタでは、同心状に配置され且つ相対的に回動自在に連結された一対のハウジングと、これら両ハウジング間に画成された環状空間内に巻き締めおよび巻き戻し可能に収納され、絶縁フィルムに複数の導体群が担持された帯状の可撓性ケーブルと、合成樹脂製の本体に前記導体群に接続される複数本のジョイントバーが支持され、前記ハウジングの所定部位に保持されて前記可撓性ケーブルを該ハウジングの外部に電気的に導出するリードブロックとを備え、前記リードブロックの前記本体に前記ジョイントバー群の全てを前記可撓性ケーブルの各導体と同一ピッチで露出させる長孔形状の接続窓部を形成すると共に、この接続窓部内で前記ジョイントバー群と前記導体群とを溶着し、前記ジョイントバー群の一部を前記接続窓部の一方の長辺から屈曲部を介して前記本体の外部へ導出させると共に、前記ジョイントバー群の残部を前記接続窓部の他方の長辺から屈曲部を介して前記本体の外部へ導出させ、これらジョイントバー群の全ての導出部を前記可撓性ケーブルの各導体よりも幅広な一定ピッチで前記本体の一端面に配列させた。
【0011】
このように構成された回転コネクタにおいては、接続窓部内で可撓性ケーブルの各導体と同一ピッチで露出しているジョイントバー群が、該接続窓部の相対向する2つの長辺から屈曲部を介して本体の外部へ導出され、この導出部でジョイントバー群の全てが可撓性ケーブルの各導体よりも幅広な一定ピッチで配列されているので、本体に形成された接続窓部の相対向する2つの長辺に隣接する部分をジョイントバー群の配列ピッチを補正する領域として利用でき、その結果、リードブロックを小型化することができる。
【0012】
上記の構成において、可撓性ケーブルの端部に導体群を露出させる導体露出部を介して繋ぎ部と保持部とを形成し、この導体露出部を接続窓部内に位置させてジョイントバー群と導体群とを溶着すると、ジョイントバー群に接続される導体群の位置ずれを防止できて好ましい。その際、本体に接続窓部の両長辺を介して対峙する複数の突起を設け、可撓性ケーブルの繋ぎ部と保持部とをこれら突起によって本体に位置決めすることが好ましく、このような構成を採用すると、可撓性ケーブルがリードブロックの本体に対して安定的に位置決めされるため、可撓性ケーブルの導体群とリードブロックのジョイントバー群とを簡単且つ確実に接続することができる。
【0013】
また、上記の構成において、本体が可撓性ケーブルの保持部を載置するケーブル載置部を有し、このケーブル載置部内でジョイントバー群の一部が略直角に屈曲していることが好ましく、このような構成を採用すると、可撓性ケーブルを載置するのに本来必要とされるケーブル載置部をジョイントバー群の配列ピッチの補正領域として有効利用することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
発明の実施の形態について図面を参照して説明すると、図1は本発明の実施形態例に係る回転コネクタの平面図、図2は図1のII−II線に沿う断面図、図3は該回転コネクタに備えられる可撓性ケーブルとリードブロックの接続状態を示す平面図、図4は可撓性ケーブルとリードブロックの接続状態を示す裏面図、図5は可撓性ケーブルとリードブロックの接続前の状態を示す説明図、図6はリードブロックの製造途中状態を示す説明図である。
【0015】
図1と図2に示すように、本実施形態例に係る回転コネクタは、固定側の第1ハウジング1と、この第1ハウジング1に対して回転可能に連結された可動側の第2ハウジング2と、これら第1および第2ハウジング1,2の内部に収納巻回された可撓性ケーブル3と、この可撓性ケーブル3の両端部に接続された一対のリードブロック4,5とで概略構成されている。
【0016】
第1ハウジング1は、中央に円形孔6aを有する合成樹脂製の底板6と、この底板6の外周部に立設された合成樹脂製の外筒体7とで構成され、これら底板6と外筒体7はスナップ結合等の固定手段を用いて一体化されている。底板6の外周縁には径方向外側へ突出する支持部6bと複数の取付部6cが形成されており、この支持部6bには下方へ突出するコネクタカバー6dが形成されている。また、外筒体7の外周縁には径方向外側へ突出するカバー7aが形成されており、これら支持部6bとカバー7aの内部に後述するリードブロック4が収納・保持されている。
【0017】
第2ハウジング2は、外筒体7の上部開放端を塞ぐリング状の天板8と、この天板8の内周縁から垂下する内筒体9とを有し、これら天板8と内筒体9は合成樹脂で一体成形されている。内筒体9の下端は底板6の円形孔6aに直接または図示せぬ連結体を介してスナップ結合されており、これにより第2ハウジング2は円形孔6aを中心として第1ハウジングに回転可能に連結されている。天板8の上面にはコネクタカバー8aが形成されており、このコネクタカバー8aの内部に別のリードブロック5が収納・保持されている。
【0018】
第1ハウジング1の底板6および外筒体7と第2ハウジング2の天板8および内筒体9とにより環状の収納空間10が画成されており、この収納空間10の内部に可撓性ケーブル3が例えば渦巻状に巻回されている。この可撓性ケーブル3の外側の接続端部3aと内側の接続端部3bにはそれぞれリードブロック4,5が接続されており、可撓性ケーブル3はこれらリードブロック4,5を介して第1および第2ハウジング1,2の外部に電気的に導出されている。なお、可撓性ケーブル3を収納空間10の内部に途中で反転させて巻回しても良く、その場合、収納空間10の内部に可撓性ケーブル3の反転部に追従して移動する移動体を収納することが好ましい。
【0019】
次に、前述した可撓性ケーブル3とリードブロック4の接続構造を図3〜図6に基づいて詳細に説明する。
【0020】
可撓性ケーブル3は互いに平行に配列された複数本の導体11を表裏2枚の絶縁フィルム12でラミネートした帯状体からなり、図5に示すように、本実施形態例では6本の導体11が用いられ、各導体11間の配列ピッチはP1に設定されている。絶縁フィルム12の一部は可撓性ケーブル3の接続端部3aで除去されており、これにより可撓性ケーブル3の接続端部3aには先端側の繋ぎ部13とこれに対向する保持部14との間に各導体11を露出する導体露出部15が形成される。繋ぎ部13と保持部14において各導体11は絶縁フィルム12でラミネートされているため、各導体11の配列ピッチP1が導体露出部15でずれることはない。また、繋ぎ部13の絶縁フィルム12には複数の切り欠き13aが形成されており、保持部14の絶縁フィルム12には複数の透孔14aが形成されている。
【0021】
リードブロック4は合成樹脂製の本体16に複数本のジョイントバー17をアウトサートした一体品からなり、本実施形態例では、可撓性ケーブル3の導体11に対応して6本のジョイントバー17が用いられている。本体16には長孔形状の接続窓部18が形成されており、各ジョイントバー17は、接続窓部18内に露出する接続部17aと、本体16の一側面から突出して直角に屈曲するコネクタ端子17bと、接続窓部18の相対向する2つの長辺18a,18bからまで至る屈曲部17cとを有している。図6に示すように、かかるリードブロック4は、各ジョイントバー17の原材料となる金属平板を所定形状にプレス加工し、この金属平板を射出成形金型に供給して本体16の原材料となる合成樹脂をインジェクションした後、同図の網掛け部分を切断除去すると共に、各コネクタ端子17bとなる部分を直角に折り曲げることによって製造される。
【0022】
図5に示すように、各接続部17a間の配列ピッチP1は可撓性ケーブル3の各導体11間の配列ピッチP1と同一に設定されているが、各コネクタ端子17b間の配列ピッチP2は各導体11間の配列ピッチP1よりも大きく(P2>P1)設定されており、これら接続部17a間の配列ピッチP1とコネクタ端子17b間の配列ピッチP2との違いが各屈曲部17cによって補正されている。その際、図4において中央より右側に示す3本の接続部17aに対応する屈曲部17cは、接続窓部18の一方の長辺18aから本体16の内部に延び、本体16の内部で鈍角に屈曲して対応するコネクタ端子17bに連続している。また、図4において中央より左側に示す2本の接続部17aに対応する屈曲部17cは、接続窓部18の他方の長辺18bから直角に屈曲した後、本体16の内部で鈍角に屈曲して対応するコネクタ端子17bに連続している。さらに、図4において左端に示す残りの屈曲部17cは、接続窓部18の短辺から本体16の内部に延び、本体16の内部で鈍角に屈曲して対応するコネクタ端子17bに連続している。
【0023】
ここで、接続窓部18の他方の長辺18bに隣接する部分は本体16に可撓性ケーブル3の保持部14を載置するために必要不可欠なケーブル載置部16aであり、このようなケーブル載置部16a内にジョイントバー17の一部の屈曲部17cを直角に屈曲して配置することにより、ケーブル載置部16aがジョイントバー17の配列ピッチの補正領域として兼用されている。また、図5に示すように、接続窓部18の一方の長辺18aに隣接する部分には複数の突起16bが形成され、接続窓部18の他方の長辺18bに隣接するケーブル載置部16aにも複数の突起16cが形成され、ケーブル載置部16aの両側には掛止孔部16dが形成されている。
【0024】
可撓性ケーブル3とリードブロック4を接続する場合は、まず、可撓性ケーブル3の保持部14をリードブロック4の本体16のケーブル載置部16aに重ね合わせ、繋ぎ部13の切り欠き13aと保持部14の透孔14aをそれぞれ本体16の突起16b,16cに挿入する。これにより可撓性ケーブル3の接続端部3aがリードブロック4の本体16に対して安定的に位置決めされ、可撓性ケーブル3の各導体11が各ジョイントバー17の接続部17aに対して正確に位置決めされる。なお、透孔14aを突起16cに挿入した後、突起16cの上端をかしめることにより、可撓性ケーブル3の保持部14を本体16のケーブル載置部16aに仮止めするようにしても良い。しかる後、この状態で図示せぬ超音波溶接機のアンビル(治具台)を本体16の接続窓部18内に挿入して各接続部17aに当接すると共に、各導体11の上方からホーンを押し当てて振動を付与することにより、可撓性ケーブル3の各導体11と各ジョイントバー17の接続部17aとを超音波溶着する。
【0025】
このようにリードブロック4に可撓性ケーブル3の接続端部3aを接続した後、このリードブロック4を底板6の支持部6b上に載置し、該支持部6bに設けられた図示せぬスナップ爪に本体16の掛止孔部16dを挿入・係止することにより、リードブロック4は底板6の支持部6b上に固定される。そして、底板6と外筒体7と一体化することにより、前述したようにリードブロック4は底板6の支持部6bと外筒体7のカバー7aとの内部に収納・保持され、各ジョイントバー17のコネクタ端子17bが支持部6bを貫通してコネクタカバー6dの内部に突出される(図2参照)。これによりリードブロック4のコネクタ端子17bをダイレクトカップリングタイプのコネクタ端子として使用することができ、図示せぬ外部コネクタをコネクタカバー6dに挿入することにより、この外部コネクタと可撓性ケーブル3とがリードブロック4を介して接続されることになる。
【0026】
なお、可撓性ケーブル3の接続端部3bに接続されるリードブロック5の構成に関する説明は省略するが、このリードブロック5を上記したリードブロック4と同様の構成にしても良く、リードブロック5に寸法上の制約が少ない場合は別の構成を採用することも可能である。
【0027】
上述の如く構成された回転コネクタは、ステアリング装置の設置部材(例えばコンビネーションスイッチの外装ケース等)側に第1ハウジング1の各取付部6cをネジ止め等の手段を用いて固定すると共に、ハンドル側に第2ハウジング2の天板8を取り付け、且つ、第1ハウジング1のコネクタカバー6dに設置部材側の図示せぬ外部コネクタを挿入すると共に、第2ハウジング2のコネクタカバー8aにハンドル側の図示せぬ外部コネクタを挿入することにより、ハンドル側に装着されたエアバッグ・インフレータやホーンスイッチ等の電気的接続手段として使用される。
【0028】
使用に際して、ハンドルが時計回り方向または反時計回り方向に回転操作されると、それに連動して第2ハウジング2が同方向へ回転し、収納空間10の内部で可撓性ケーブル3が巻き締められたり巻き戻されたりする。例えば、ハンドルが中立位置から時計回り方向に回転操作されて第2ハウジング2が同方向へ回転すると、可撓性ケーブル3は第1ハウジングの外筒体7側から巻きほどかれて第2ハウジング2の内筒体9側に巻回され、可撓性ケーブル3の大部分が内筒体9側に巻回された巻き締め状態となる。これとは逆に、ハンドルが中立位置から反時計回り方向に回転操作されて第2ハウジング2が同方向へ回転すると、可撓性ケーブル3は内筒体9側から巻きほどかれて外筒体7側に巻回され、可撓性ケーブル3の大部分が外筒体7側に巻回された巻き戻し状態となる。
【0029】
上記実施形態例に係る回転コネクタは、リードブロック4の本体16に形成した長孔形状の接続窓部18内に全てのジョイントバー17の接続部17aを可撓性ケーブル3の各導体11と同一の配列ピッチP1で露出させ、この接続窓部18内で各接続部17aと各導体11とを超音波溶着するようになし、各接続部17aの一部を接続窓部18の一方の長辺18aから屈曲部17cを介して本体16の外部へコネクタ端子17bとして導出させると共に、残りの接続部17aの一部を接続窓部18の他方の長辺18bから屈曲部17cを介して本体16の外部へコネクタ端子17bとして導出させ、これら全てのコネクタ端子17b間の配列ピッチP2を可撓性ケーブル3の各導体11間の配列ピッチP1よりも幅広に設定したので、本体16に形成された接続窓部18の相対向する2つの長辺18a,18bに隣接する部分をそれぞれ各ジョイントバー17の配列ピッチを補正する領域として利用でき、その結果、リードブロック4や回転コネクタを小型化することができる。
【0030】
また、可撓性ケーブル3の接続端部3aに各導体11を露出させる導体露出部15を介して繋ぎ部13と保持部14とを形成し、この導体露出部15を接続窓部18内に位置させて各接続部17aと各導体11とを超音波溶着するようにしたので、各ジョイントバー17の接続部17aに接続される各導体11の位置ずれを防止できる。さらに、可撓性ケーブル3の繋ぎ部13と保持部14にそれぞれ複数の切り欠き13aと透孔14aを形成すると共に、リードブロック4の本体16に接続窓部18の両長辺18a,18bを介して対峙する複数の突起16b,16cを設け、各切り欠き13aと透孔14aを突起16b,16cに挿入するようにしたので、可撓性ケーブル3がリードブロック4の本体16に対して安定的に位置決めされ、可撓性ケーブル3の各導体11とリードブロック4の各ジョイントバー17とを簡単且つ確実に接続することができる。
【0031】
さらに、リードブロック4の本体16に接続窓部18の他方の長辺18bに隣接するケーブル載置部16aが形成され、ケーブル載置部16a内にジョイントバー17の一部の屈曲部17cを直角に屈曲して配置したので、可撓性ケーブル3の保持部14を載置するのに本来必要とされるケーブル載置部16aをジョイントバー17の配列ピッチの補正領域として有効利用することができ、その分、リードブロック4の小型化を実現することができる。
【0032】
なお、第1および第2ハウジングの連結構造は上記実施形態例に限定されるものではなく、要は、同心状に配置され且つ相対的に回動自在に連結された可動側のハウジングと固定側のハウジングとを備えていればよい。また、収納空間の内部に2枚以上の可撓性ケーブルを収納することも可能であり、この場合、各可撓性ケーブルの両端部に接続される各リードブロックのうち、少なくとも1つのリードブロックに本発明を適用すれば良い。
【0033】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0034】
リードブロックの本体に形成した長孔形状の接続窓部内で可撓性ケーブルの各導体と同一ピッチで露出しているジョイントバー群が、該接続窓部の相対向する2つの長辺から屈曲部を介して本体の外部へ導出され、この導出部でジョイントバー群の全てが可撓性ケーブルの各導体よりも幅広な一定ピッチで配列されているので、接続窓部の相対向する2つの長辺に隣接する部分をジョイントバー群の配列ピッチを補正する領域として利用でき、その結果、リードブロックを小型化して回転コネクタの小型化を促進することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態例に係る回転コネクタの平面図である。
【図2】図1のII−II線に沿う断面図である。
【図3】該回転コネクタに備えられる可撓性ケーブルとリードブロックの接続状態を示す平面図である。
【図4】可撓性ケーブルとリードブロックの接続状態を示す裏面図である。
【図5】可撓性ケーブルとリードブロックの接続前の状態を示す説明図である。
【図6】リードブロックの製造途中状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 第1ハウジング
2 第2ハウジング
3 可撓性ケーブル
3a,3b 接続端部
4,5 リードブロック
6 底板
6b 支持部
6d コネクタカバー
7 外筒体
7a カバー
8 天板
8a コネクタカバー
9 内筒体
10 収納空間
11 導体
12 絶縁フィルム
13 繋ぎ部
13a 切り欠き
14 保持部
14a 透孔
15 導体露出部
16 本体
16a ケーブル載置部
16b,16c 突起
17 ジョイントバー
17a 接続部
17b コネクタ端子
17c 屈曲部
18 接続窓部
18a,18b 長辺

Claims (4)

  1. 同心状に配置され且つ相対的に回動自在に連結された一対のハウジングと、これら両ハウジング間に画成された環状空間内に巻き締めおよび巻き戻し可能に収納され、絶縁フィルムに複数の導体群が担持された帯状の可撓性ケーブルと、合成樹脂製の本体に前記導体群に接続される複数本のジョイントバーが支持され、前記ハウジングの所定部位に保持されて前記可撓性ケーブルを該ハウジングの外部に電気的に導出するリードブロックとを備え、
    前記リードブロックの前記本体に前記ジョイントバー群の全てを前記可撓性ケーブルの各導体と同一ピッチで露出させる長孔形状の接続窓部を形成すると共に、この接続窓部内で前記ジョイントバー群と前記導体群とを溶着し、前記ジョイントバー群の一部を前記接続窓部の一方の長辺から屈曲部を介して前記本体の外部へ導出させると共に、前記ジョイントバー群の残部を前記接続窓部の他方の長辺から屈曲部を介して前記本体の外部へ導出させ、これらジョイントバー群の全ての導出部を前記可撓性ケーブルの各導体よりも幅広な一定ピッチで前記本体の一端面に配列させたことを特徴とする回転コネクタ。
  2. 請求項1の記載において、前記可撓性ケーブルの端部に前記導体群を露出させる導体露出部を介して繋ぎ部と保持部とを形成し、この導体露出部を前記接続窓部内に位置させて前記ジョイントバー群と前記導体群とを溶着したことを特徴とする回転コネクタ。
  3. 請求項2の記載において、前記本体に前記接続窓部の両長辺を介して対峙する複数の突起を設け、前記可撓性ケーブルの前記繋ぎ部と前記保持部とをこれら突起によって前記本体に位置決めしたことを特徴とする回転コネクタ。
  4. 請求項2または3の記載において、前記本体が前記可撓性ケーブルの前記保持部を載置するケーブル載置部を有し、このケーブル載置部内で前記ジョイントバー群の一部が略直角に屈曲していることを特徴とする回転コネクタ。
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