JP2004178870A - 遮水ケーブル - Google Patents
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Abstract
【課題】ケーブルコアの熱膨張による変形、外傷、シールドワイヤーの座屈、折損によるワイヤーシールド層の損傷を確実に防止してケーブルの長期信頼性を向上させると共に、ケーブルの解体作業が容易で作業性を向上させ、解体作業場が清潔で環境を良好な状態に保持することができる遮水ケーブルを提供する。
【解決手段】導体1上に内部半導電層2、プラスチック絶縁体層3及び外部半導電層4を設けたケーブルコア5の上に、ワイヤーシールド層6及び遮水層8を備えた遮水ケーブルにおいて、前記ケーブルコア5の外部半導電層4をその外周面に凸部4Aと凹部4Bを周方向に交互に、且つ、長手方向に連続して設けることにより断面歯車状に形成し、その凹部4Bにシールドワイヤー6Aを収納してワイヤーシールド層6を設け、その凹部4Bに水膨潤性ポリマー7を充填し、その外部半導電層4の上に遮水層8を設ける。
【選択図】 図1
【解決手段】導体1上に内部半導電層2、プラスチック絶縁体層3及び外部半導電層4を設けたケーブルコア5の上に、ワイヤーシールド層6及び遮水層8を備えた遮水ケーブルにおいて、前記ケーブルコア5の外部半導電層4をその外周面に凸部4Aと凹部4Bを周方向に交互に、且つ、長手方向に連続して設けることにより断面歯車状に形成し、その凹部4Bにシールドワイヤー6Aを収納してワイヤーシールド層6を設け、その凹部4Bに水膨潤性ポリマー7を充填し、その外部半導電層4の上に遮水層8を設ける。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は遮水ケーブルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、66kV級以上の遮水ケーブルは、導体上に、内部半導電層、架橋ポリエチレンからなるプラスチック絶縁体層及び外部半導電層を順次設けたケーブルコアの上に、銅線、アルミニウム線(各合金線を含む)等からなる多数本のシールドワイヤーをスパイラル巻き、又は、SZ巻きしたワイヤーシールド層、遮水テープを両側縁部が重なるように縦添え包被した遮水層及びPVC等からなる防食層(シース)を順次設けて構成されている。このようなケーブルはプラスチック絶縁体層の熱膨張が大きいために、高温時に熱膨張したケーブルコアがワイヤーシールド層から外力を受け、変形したり、時には外傷を受けたりする恐れがある。
【0003】
そこで、通常、ケーブルコアの外部半導電層の上に、ケーブルコアの熱膨張による変形、外傷を抑制するために、その熱膨張を吸収するクッション層として導電布テープを巻回して座床テープ層を設けるほか、その上に、前記シールドワイヤーを巻回してワイヤーシールド層を設けた後、更に、その上にシールドワイヤーがほぐれるのを防止し、且つ、断面円形状に整形するために、導電布テープを巻回して導電押えテープ層を設けるようにしており、その上に前記遮水層を設け、その上に防食層(シース)を押し出して、遮水層を構成する遮水テープと防食層を熱接着することにより遮水ケーブルを完成させている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−228119号公報(段落0001乃至0006、図3)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の遮水ケーブルでは、ケーブルコアが熱膨張したとき、座床テープ層によりその熱膨張を吸収しているが、テープ層でケーブルコアを締め付けるため、クッション効果が弱く、熱膨張によるケーブルコアの変形、外傷を防止できないことがあった。また、ケーブルコアの熱膨張により座床テープ層が膨張してワイヤーシールド層を内側から押圧するため、該層のシールドワイヤーが座屈したり、折損したりしてワイヤーシールド層を損傷する恐れがあった。更に、座床テープ層及び導電押えテープ層を有するため、ケーブルの故障、損傷による修理又は経年使用による廃棄のために遮水ケーブルを撤去等して解体する場合、これらテープ層のテープを巻き解く必要があり、ケーブルの解体作業が煩雑で手数を要するほか、解体作業場が巻き解かれたテープの散乱で汚れ環境を悪化させる恐れがあった。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、ケーブルコアの熱膨張による変形、外傷、シールドワイヤーの座屈、折損によるワイヤーシールド層の損傷を確実に防止してケーブルの長期信頼性を向上させると共に、ケーブルの解体作業が容易で作業性を向上させ、解体作業場が清潔で環境を良好な状態に保持することができる遮水ケーブルを提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は導体上に内部半導電層、プラスチック絶縁体層及び外部半導電層を設けたケーブルコアの上に、ワイヤーシールド層及び遮水層を備えた遮水ケーブルにおいて、前記ケーブルコアの外部半導電層をその外周面に凸部と凹部を周方向に交互に、且つ、長手方向に連続して設けることにより断面歯車状に形成し、その凹部にシールドワイヤーを収納することによりワイヤーシールド層を設け、その凹部に水膨潤性ポリマーを充填し、外部半導電層の上に遮水層を設けたことを特徴とするものである。
【0008】
このような構成によると、ケーブルコアが熱膨張した場合、その外部半導電層の外周面に形成された凸部が遮水層から外力を受けて圧縮し、ケーブルコアの熱膨張を速やかに吸収するので、ケーブルコアの熱膨張による変形、外傷を確実に防止することができる。また、前記凸部が遮水層から外力を受けて圧縮しても、ワイヤーシールド層を構成するシールドワイヤーが前記外部半導電層の外周面に形成された凹部に収納されているので、遮水層から大きな外力を受けず、シールドワイヤーの座屈、折損によるワイヤーシールド層の損傷を確実に防止することができ、遮水ケーブルの長期信頼性が向上する。
【0009】
また、座床テープ層及び導電押えテープ層を有しないため、ケーブルの故障、損傷による修理又は経年使用による廃棄のために遮水ケーブルを撤去等して解体する必要が生じた場合、これらテープ層のテープを巻き解く必要がなくなり、ケーブルの解体作業が簡単で手数がかからず、解体の作業性を向上させることができるほか、解体作業場が清潔で環境を良好に保持することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施形態を図面により詳細に説明する。図1は本発明に係る遮水ケーブルの一実施形態を示す一部省略断面図である。この遮水ケーブルは、導体1上に内部半導電層2、架橋ポリエチレンからなるプラスチック絶縁体層3及び外部半導電層4を順次押し出し被覆することによりケーブルコア5が形成される。この際、ケーブルコア5の外部半導電層4は、その外周面に複数個の角状の凸部4Aと角状の凹部4Bが周方向に交互に、且つ、長手方向にスパイラル状に連続して設けられるように押し出し成形することにより断面歯車状に形成される。前記外部半導電層4の凸部4Aの高さはケーブルコア5が熱膨張を適切に吸収し得る高さである1〜3mmに設定される。
【0011】
前記外部半導電層4の凸部4A間に形成された各凹部4Bには、それぞれ銅線、アルミニウム線(これらの合金線を含む)(図示のものは銅線を示す)等からなるシールドワイヤー6Aを挿入して収納することによりワイヤーシールド層6が設けられる。なお、前記凹部4Bはシールドワイヤー6Aの挿入を容易にするために、凸部4Aの先端側を少し狭くして凹部4Bの開口側を少し広く形成することが望ましい。
【0012】
前記シールドワイヤー6Aが収納された凹部4Bには水膨潤性ポリマー7を押し出して充填され、凹部4Bの空隙が埋められ、外部半導電層4の外周面が平滑面に形成される。水膨潤性ポリマー7としては、例えば、エチレンー酢酸ビニル共重合体、エチレンーアクリル酸エチル共重合体等のポリエチレンワックスからなるベース樹脂に、カルボキシメチルセルロース、ポリアクリルアミド、ポリアクリル酸、ポリビニルアルコール等の高吸水性樹脂及びケッチェンブラック、ファネスブラック、アセチレンブラック、グラファイト、黒鉛等の導電性材料を添加(配合)した導電性を有する水膨潤性ポリマーが用いられる。なお、シールドワイヤー6Aが水膨潤性ポリマー7により凹部4Bから飛び出るのを拘束されるので、外部半導電層4の上に従来の導電押えテープ層を設ける必要がなくなる。
【0013】
このように外部半導電層4の凹部4Bにシールドワイヤー6Aが収納され、凹部4Bに水膨潤性ポリマー7が充填された外部半導電層4の上に遮水テープを両側縁部が重なるように縦添え包被することにより遮水層8が設けられる。遮水テープは、通常、0.03〜0.1mm厚さの鉛、アルミニウム、銅箔等の金属箔の一方の面に体積固有抵抗が106Ω・cm以下の半導電性フィルムを、また、金属箔の他方の面に、例えば、PETフィルム等の補強層及びPVC等の接着性プラスチック層を積層した総厚さが0.25〜0.50mmの金属ラミネートテープが使用される。そして、この遮水テープをその半導電性フィルムが内側を向くようにしてケーブルコア5の外部半導電層4の上に両側縁部が重なるように縦添え包被することにより遮水層8が設けられ、外部半導電層4の凸部4Aと遮水層8を構成する遮水テープの半導電性フィルムとが電気的に導通する。なお、9はPVC等の樹脂を押し出し被覆することにより設けられた防食層(シース)である。本実施形態の遮水ケーブルは以上のような構成になっている。
【0014】
このような構成の遮水ケーブルが負荷の増大等に熱膨張すると、その外部半導電層4の外周面に形成された凸部4Aが遮水層8から外力を受けて圧縮し、ケーブルコア5の熱膨張を速やかに吸収するので、ケーブルコア5の熱膨張による変形、外傷を確実に防止することができる。また、前記凸部4Aが遮水層8から外力を受けて圧縮しても、ワイヤーシールド層6のシールドワイヤー6Aが前記外部半導電層4の外周面に形成された凹部4Bに収納されているので、遮水層8から大きな外力を受けず、シールドワイヤー6Aの座屈、折損によるワイヤーシールド層6の損傷を確実に防止することができ、遮水ケーブルの長期信頼性が向上する。
【0015】
また、ケーブルの故障、損傷による修理又は経年使用による廃棄のために遮水ケーブルを撤去等して解体する必要が生じた場合、ケーブルの解体作業が簡単で手数がかからず、解体の作業性を向上させることができる。
【0016】
更に、遮水層8の遮水テープ重なり部分から遮水層8内に水が浸入すると、これに内側からじかに接触する外部半導電層4の凹部4Bに充填された水膨潤性ポリマー7に速やかに到達して水膨潤性ポリマー7が膨潤し、遮水層8を介して防食層9が膨らむので、遮水ケーブルの浸水個所を比較的容易に検出することが可能になる。
【0017】
図1に示す前記実施形態の遮水ケーブルでは、外部半導電層4の各凹部4Bにシールドワイヤー6Aが収納されているが、図2に示すように、シールドワイヤー6Aが収納されていない一部の凹部4Bにシールドワイヤー6Aに代えて光ファイバ10を収納するようにしてもよい。光ファイバ10は通信輸送(伝送)、ケーブルの温度、浸水センサ等として利用することができる。また、光ファイバ10がケーブルコア5における外部半導電層4の凹部4Bに収納されることにより、ケーブルコア5の熱膨張や屈曲等による変形、外傷等を受けにくく、光ファイバ10の機能、性能を良好、且つ、安定して維持することができる。
【0018】
更に、図3に示すように、外部半導電層4のシールドワイヤー6Aが収納されていない一部の凹部4Bに、例えば、銅製の中空管11を収納するようにしてもよい。中空管11は光ファイバ10を空気圧送法等により通線して布設するための布設用管として利用したり、その管内に液相の作動液を封入することによりヒートパイプとして利用し、ケーブルに排熱効果を持たせてケーブルの電流容量を増やすことができるようにすることができる。なお、図示省略するが、一部の凹部4Bに光ファイバ10と中空管11の両方を収納するようにしてもよい。この中空管11も外部半導電層4の凹部4Bに収納されることにより、ケーブルコア5の熱膨張や屈曲等による変形、外傷等を受けにくく、布設用管やヒートパイプとしての機能、性能を良好、且つ、安定して維持することができる。
【0019】
【実施例】
本発明の遮水ケーブル(図3参照)を試作した。即ち、先ず銅撚線からなる導体1上に内部半導電層2、架橋ポリエチレンからなるプラスチック絶縁体層3及び外部半導電層4を順次押し出し被覆することによりケーブルコア5を形成した。外部半導電層4は、総厚さが3.5mmで、その外周面に15個の角状の凸部4Aと15個の角状の凹部4Bが円周方向に交互に、且つ、長手方向にスパイラル状に連続して設けられるように押し出し成形することにより断面歯車状に形成したものであり、凹部4Bの深さ(凸部4Aの高さ)と幅は約3mmである。
【0020】
次に、この外部半導電層4の凹部4Bに外径2.4mm、肉厚0.1mmの銅管からなる5本の中空管11を二つ置きに収納し、残りの2個隣り合う5個所の凹部4Bに外径2.4mmの軟銅線からなる10本のシールドワイヤー6Aを収納してワイヤーシールド層6を設けた。
【0021】
次に、シールドワイヤー6A及び中空管11が収納された15個の凹部4Bに、ポリエチレンワックスにポリアクリル酸及び導電材料を添加(配合)してなる水膨潤性ポリマー7を押し出して充填し、凹部4Bの空隙を埋めて外部半導電層4の外周面を円形状の平滑面に形成した。
【0022】
次に、このような外部半導電層4の上に、アルミ箔(0.05mm厚)の一方の面に半導電性フィルム(0.1mm厚)を、また、アルミ箔の他方の面にPETフィルム(0.05mm厚)及びPVC接着層(0.05mm厚)を積層してなる遮水テープを半導電性フィルムが内側(外部半導電層側)を向くようにして両側縁部が重なるように縦添え包被することにより遮水層8を設け、更に、この遮水層8の上にPVCを押し出し被覆して遮水層8と接着するように防食層9を設けて遮水ケーブルを試作したものである。
【0023】
【比較例】
従来の遮水ケーブルを試作した。即ち、先ず銅撚線からなる導体上に内部半導電層、架橋ポリエチレンからなるプラスチック絶縁体層及び外部半導電層(0.5mm厚)を順次押し出し被覆することによりケーブルコアを形成した。
【0024】
次に、このケーブルコアの上にその熱膨張による変形、外傷を抑制するためのクッション層として導電布テープ(約1mm厚)を巻回して座床テープ層を設け、この座床テープ層の上に外径1.2mmの軟銅線からなる40本のシールドワイヤーをスパイラル巻きしてワイヤーシールド層を設け、更に、このワイヤーシールド層の上に導電布テープ(約0.5mm厚)を巻回して導電押えテープ層を設けた。
【0025】
次に、この導電押えテープ層の上に、アルミ箔(0.05mm厚)の一方の面に半導電性フィルム(0.1mm厚)を、また、アルミ箔の他方の面にPETフィルム(0.05mm厚)及びPVC接着層(0.05mm厚)を積層してなる遮水テープを半導電性フィルムが内側(導電押えテープ層側)を向くようにして両側縁部が重なるように縦添え包被することにより遮水層を設け、更に、この遮水層の上にPVCを押し出し被覆して遮水層と接着するように防食層を設けて遮水ケーブルを試作したものである。
【0026】
次に、このようにして試作した本発明の遮水ケーブルと従来の遮水ケーブルについて、各ケーブルの導体に通電し、導体温度を室温(RT)から105℃まで上昇させて室温に戻す操作を1サイクルとして、30回のヒートサイクル試験を行った。その後、ケーブル外径の10倍径で5往復ベンド試験を行い、ケーブルを解体した。その結果、本発明の遮水ケーブルでは、ケーブルコア、ワイヤーシールド層及び遮水層とも異常が観察されなかったが、従来の遮水ケーブルでは、熱膨張によるケーブルコアの部分的膨れ(変形)及びワイヤーシールド層のシールドワイヤーの座屈、折損等が観察された。
【0027】
【発明の効果】
本発明による遮水ケーブルは、ケーブルコアの外部半導電層をその外周面に凸部と凹部を周方向に交互に、且つ、長手方向に連続して設けることにより断面歯車状に形成し、その凹部にシールドワイヤーを収納することによりワイヤーシールド層を設け、その凹部に水膨潤性ポリマーを充填し、外部半導電層の上に遮水層を設けるようにしたので、ケーブルコアが熱膨張した場合、その外部半導電層の外周面に形成された凸部が遮水層から外力を受けて圧縮し、ケーブルコアの熱膨張を速やかに吸収し、ケーブルコアの熱膨張による変形、外傷を確実に防止することができる。また、前記凸部が遮水層から外力を受けて圧縮しても、ワイヤーシールド層を構成するシールドワイヤーが前記外部半導電層の外周面に形成された凹部に収納されているので、遮水層から大きな外力を受けず、シールドワイヤーの座屈、折損によるワイヤーシールド層の損傷を確実に防止することができ、遮水ケーブルの長期信頼性が向上する。
【0028】
また、座床テープ層及び導電押えテープ層を有しないため、ケーブルの故障、損傷による修理又は経年使用による廃棄のために遮水ケーブルを撤去等して解体する必要が生じた場合、これらテープ層のテープを巻き解く必要がなくなり、ケーブルの解体作業が簡単で手数がかからず、解体の作業性を向上させることができるほか、解体作業場が清潔で環境を良好に保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る遮水ケーブルの一実施形態を示す一部省略断面図である。
【図2】本発明に係る遮水ケーブルの他の実施形態を示す一部省略断面図である。
【図3】本発明に係る遮水ケーブルの更に他の実施形態を示す一部省略断面図である。
【符号の説明】
1 導体
2 内部半導電層
3 プラスチック絶縁体層
4 外部半導電層
4A 凸部
4B 凹部
5 ケーブルコア
6 ワイヤーシールド層
6A シールドワイヤー
7 水膨潤性ポリマー
8 遮水層
9 防食層
10 光ファイバ
11 中空管
【発明の属する技術分野】
本発明は遮水ケーブルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、66kV級以上の遮水ケーブルは、導体上に、内部半導電層、架橋ポリエチレンからなるプラスチック絶縁体層及び外部半導電層を順次設けたケーブルコアの上に、銅線、アルミニウム線(各合金線を含む)等からなる多数本のシールドワイヤーをスパイラル巻き、又は、SZ巻きしたワイヤーシールド層、遮水テープを両側縁部が重なるように縦添え包被した遮水層及びPVC等からなる防食層(シース)を順次設けて構成されている。このようなケーブルはプラスチック絶縁体層の熱膨張が大きいために、高温時に熱膨張したケーブルコアがワイヤーシールド層から外力を受け、変形したり、時には外傷を受けたりする恐れがある。
【0003】
そこで、通常、ケーブルコアの外部半導電層の上に、ケーブルコアの熱膨張による変形、外傷を抑制するために、その熱膨張を吸収するクッション層として導電布テープを巻回して座床テープ層を設けるほか、その上に、前記シールドワイヤーを巻回してワイヤーシールド層を設けた後、更に、その上にシールドワイヤーがほぐれるのを防止し、且つ、断面円形状に整形するために、導電布テープを巻回して導電押えテープ層を設けるようにしており、その上に前記遮水層を設け、その上に防食層(シース)を押し出して、遮水層を構成する遮水テープと防食層を熱接着することにより遮水ケーブルを完成させている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−228119号公報(段落0001乃至0006、図3)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の遮水ケーブルでは、ケーブルコアが熱膨張したとき、座床テープ層によりその熱膨張を吸収しているが、テープ層でケーブルコアを締め付けるため、クッション効果が弱く、熱膨張によるケーブルコアの変形、外傷を防止できないことがあった。また、ケーブルコアの熱膨張により座床テープ層が膨張してワイヤーシールド層を内側から押圧するため、該層のシールドワイヤーが座屈したり、折損したりしてワイヤーシールド層を損傷する恐れがあった。更に、座床テープ層及び導電押えテープ層を有するため、ケーブルの故障、損傷による修理又は経年使用による廃棄のために遮水ケーブルを撤去等して解体する場合、これらテープ層のテープを巻き解く必要があり、ケーブルの解体作業が煩雑で手数を要するほか、解体作業場が巻き解かれたテープの散乱で汚れ環境を悪化させる恐れがあった。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、ケーブルコアの熱膨張による変形、外傷、シールドワイヤーの座屈、折損によるワイヤーシールド層の損傷を確実に防止してケーブルの長期信頼性を向上させると共に、ケーブルの解体作業が容易で作業性を向上させ、解体作業場が清潔で環境を良好な状態に保持することができる遮水ケーブルを提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は導体上に内部半導電層、プラスチック絶縁体層及び外部半導電層を設けたケーブルコアの上に、ワイヤーシールド層及び遮水層を備えた遮水ケーブルにおいて、前記ケーブルコアの外部半導電層をその外周面に凸部と凹部を周方向に交互に、且つ、長手方向に連続して設けることにより断面歯車状に形成し、その凹部にシールドワイヤーを収納することによりワイヤーシールド層を設け、その凹部に水膨潤性ポリマーを充填し、外部半導電層の上に遮水層を設けたことを特徴とするものである。
【0008】
このような構成によると、ケーブルコアが熱膨張した場合、その外部半導電層の外周面に形成された凸部が遮水層から外力を受けて圧縮し、ケーブルコアの熱膨張を速やかに吸収するので、ケーブルコアの熱膨張による変形、外傷を確実に防止することができる。また、前記凸部が遮水層から外力を受けて圧縮しても、ワイヤーシールド層を構成するシールドワイヤーが前記外部半導電層の外周面に形成された凹部に収納されているので、遮水層から大きな外力を受けず、シールドワイヤーの座屈、折損によるワイヤーシールド層の損傷を確実に防止することができ、遮水ケーブルの長期信頼性が向上する。
【0009】
また、座床テープ層及び導電押えテープ層を有しないため、ケーブルの故障、損傷による修理又は経年使用による廃棄のために遮水ケーブルを撤去等して解体する必要が生じた場合、これらテープ層のテープを巻き解く必要がなくなり、ケーブルの解体作業が簡単で手数がかからず、解体の作業性を向上させることができるほか、解体作業場が清潔で環境を良好に保持することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施形態を図面により詳細に説明する。図1は本発明に係る遮水ケーブルの一実施形態を示す一部省略断面図である。この遮水ケーブルは、導体1上に内部半導電層2、架橋ポリエチレンからなるプラスチック絶縁体層3及び外部半導電層4を順次押し出し被覆することによりケーブルコア5が形成される。この際、ケーブルコア5の外部半導電層4は、その外周面に複数個の角状の凸部4Aと角状の凹部4Bが周方向に交互に、且つ、長手方向にスパイラル状に連続して設けられるように押し出し成形することにより断面歯車状に形成される。前記外部半導電層4の凸部4Aの高さはケーブルコア5が熱膨張を適切に吸収し得る高さである1〜3mmに設定される。
【0011】
前記外部半導電層4の凸部4A間に形成された各凹部4Bには、それぞれ銅線、アルミニウム線(これらの合金線を含む)(図示のものは銅線を示す)等からなるシールドワイヤー6Aを挿入して収納することによりワイヤーシールド層6が設けられる。なお、前記凹部4Bはシールドワイヤー6Aの挿入を容易にするために、凸部4Aの先端側を少し狭くして凹部4Bの開口側を少し広く形成することが望ましい。
【0012】
前記シールドワイヤー6Aが収納された凹部4Bには水膨潤性ポリマー7を押し出して充填され、凹部4Bの空隙が埋められ、外部半導電層4の外周面が平滑面に形成される。水膨潤性ポリマー7としては、例えば、エチレンー酢酸ビニル共重合体、エチレンーアクリル酸エチル共重合体等のポリエチレンワックスからなるベース樹脂に、カルボキシメチルセルロース、ポリアクリルアミド、ポリアクリル酸、ポリビニルアルコール等の高吸水性樹脂及びケッチェンブラック、ファネスブラック、アセチレンブラック、グラファイト、黒鉛等の導電性材料を添加(配合)した導電性を有する水膨潤性ポリマーが用いられる。なお、シールドワイヤー6Aが水膨潤性ポリマー7により凹部4Bから飛び出るのを拘束されるので、外部半導電層4の上に従来の導電押えテープ層を設ける必要がなくなる。
【0013】
このように外部半導電層4の凹部4Bにシールドワイヤー6Aが収納され、凹部4Bに水膨潤性ポリマー7が充填された外部半導電層4の上に遮水テープを両側縁部が重なるように縦添え包被することにより遮水層8が設けられる。遮水テープは、通常、0.03〜0.1mm厚さの鉛、アルミニウム、銅箔等の金属箔の一方の面に体積固有抵抗が106Ω・cm以下の半導電性フィルムを、また、金属箔の他方の面に、例えば、PETフィルム等の補強層及びPVC等の接着性プラスチック層を積層した総厚さが0.25〜0.50mmの金属ラミネートテープが使用される。そして、この遮水テープをその半導電性フィルムが内側を向くようにしてケーブルコア5の外部半導電層4の上に両側縁部が重なるように縦添え包被することにより遮水層8が設けられ、外部半導電層4の凸部4Aと遮水層8を構成する遮水テープの半導電性フィルムとが電気的に導通する。なお、9はPVC等の樹脂を押し出し被覆することにより設けられた防食層(シース)である。本実施形態の遮水ケーブルは以上のような構成になっている。
【0014】
このような構成の遮水ケーブルが負荷の増大等に熱膨張すると、その外部半導電層4の外周面に形成された凸部4Aが遮水層8から外力を受けて圧縮し、ケーブルコア5の熱膨張を速やかに吸収するので、ケーブルコア5の熱膨張による変形、外傷を確実に防止することができる。また、前記凸部4Aが遮水層8から外力を受けて圧縮しても、ワイヤーシールド層6のシールドワイヤー6Aが前記外部半導電層4の外周面に形成された凹部4Bに収納されているので、遮水層8から大きな外力を受けず、シールドワイヤー6Aの座屈、折損によるワイヤーシールド層6の損傷を確実に防止することができ、遮水ケーブルの長期信頼性が向上する。
【0015】
また、ケーブルの故障、損傷による修理又は経年使用による廃棄のために遮水ケーブルを撤去等して解体する必要が生じた場合、ケーブルの解体作業が簡単で手数がかからず、解体の作業性を向上させることができる。
【0016】
更に、遮水層8の遮水テープ重なり部分から遮水層8内に水が浸入すると、これに内側からじかに接触する外部半導電層4の凹部4Bに充填された水膨潤性ポリマー7に速やかに到達して水膨潤性ポリマー7が膨潤し、遮水層8を介して防食層9が膨らむので、遮水ケーブルの浸水個所を比較的容易に検出することが可能になる。
【0017】
図1に示す前記実施形態の遮水ケーブルでは、外部半導電層4の各凹部4Bにシールドワイヤー6Aが収納されているが、図2に示すように、シールドワイヤー6Aが収納されていない一部の凹部4Bにシールドワイヤー6Aに代えて光ファイバ10を収納するようにしてもよい。光ファイバ10は通信輸送(伝送)、ケーブルの温度、浸水センサ等として利用することができる。また、光ファイバ10がケーブルコア5における外部半導電層4の凹部4Bに収納されることにより、ケーブルコア5の熱膨張や屈曲等による変形、外傷等を受けにくく、光ファイバ10の機能、性能を良好、且つ、安定して維持することができる。
【0018】
更に、図3に示すように、外部半導電層4のシールドワイヤー6Aが収納されていない一部の凹部4Bに、例えば、銅製の中空管11を収納するようにしてもよい。中空管11は光ファイバ10を空気圧送法等により通線して布設するための布設用管として利用したり、その管内に液相の作動液を封入することによりヒートパイプとして利用し、ケーブルに排熱効果を持たせてケーブルの電流容量を増やすことができるようにすることができる。なお、図示省略するが、一部の凹部4Bに光ファイバ10と中空管11の両方を収納するようにしてもよい。この中空管11も外部半導電層4の凹部4Bに収納されることにより、ケーブルコア5の熱膨張や屈曲等による変形、外傷等を受けにくく、布設用管やヒートパイプとしての機能、性能を良好、且つ、安定して維持することができる。
【0019】
【実施例】
本発明の遮水ケーブル(図3参照)を試作した。即ち、先ず銅撚線からなる導体1上に内部半導電層2、架橋ポリエチレンからなるプラスチック絶縁体層3及び外部半導電層4を順次押し出し被覆することによりケーブルコア5を形成した。外部半導電層4は、総厚さが3.5mmで、その外周面に15個の角状の凸部4Aと15個の角状の凹部4Bが円周方向に交互に、且つ、長手方向にスパイラル状に連続して設けられるように押し出し成形することにより断面歯車状に形成したものであり、凹部4Bの深さ(凸部4Aの高さ)と幅は約3mmである。
【0020】
次に、この外部半導電層4の凹部4Bに外径2.4mm、肉厚0.1mmの銅管からなる5本の中空管11を二つ置きに収納し、残りの2個隣り合う5個所の凹部4Bに外径2.4mmの軟銅線からなる10本のシールドワイヤー6Aを収納してワイヤーシールド層6を設けた。
【0021】
次に、シールドワイヤー6A及び中空管11が収納された15個の凹部4Bに、ポリエチレンワックスにポリアクリル酸及び導電材料を添加(配合)してなる水膨潤性ポリマー7を押し出して充填し、凹部4Bの空隙を埋めて外部半導電層4の外周面を円形状の平滑面に形成した。
【0022】
次に、このような外部半導電層4の上に、アルミ箔(0.05mm厚)の一方の面に半導電性フィルム(0.1mm厚)を、また、アルミ箔の他方の面にPETフィルム(0.05mm厚)及びPVC接着層(0.05mm厚)を積層してなる遮水テープを半導電性フィルムが内側(外部半導電層側)を向くようにして両側縁部が重なるように縦添え包被することにより遮水層8を設け、更に、この遮水層8の上にPVCを押し出し被覆して遮水層8と接着するように防食層9を設けて遮水ケーブルを試作したものである。
【0023】
【比較例】
従来の遮水ケーブルを試作した。即ち、先ず銅撚線からなる導体上に内部半導電層、架橋ポリエチレンからなるプラスチック絶縁体層及び外部半導電層(0.5mm厚)を順次押し出し被覆することによりケーブルコアを形成した。
【0024】
次に、このケーブルコアの上にその熱膨張による変形、外傷を抑制するためのクッション層として導電布テープ(約1mm厚)を巻回して座床テープ層を設け、この座床テープ層の上に外径1.2mmの軟銅線からなる40本のシールドワイヤーをスパイラル巻きしてワイヤーシールド層を設け、更に、このワイヤーシールド層の上に導電布テープ(約0.5mm厚)を巻回して導電押えテープ層を設けた。
【0025】
次に、この導電押えテープ層の上に、アルミ箔(0.05mm厚)の一方の面に半導電性フィルム(0.1mm厚)を、また、アルミ箔の他方の面にPETフィルム(0.05mm厚)及びPVC接着層(0.05mm厚)を積層してなる遮水テープを半導電性フィルムが内側(導電押えテープ層側)を向くようにして両側縁部が重なるように縦添え包被することにより遮水層を設け、更に、この遮水層の上にPVCを押し出し被覆して遮水層と接着するように防食層を設けて遮水ケーブルを試作したものである。
【0026】
次に、このようにして試作した本発明の遮水ケーブルと従来の遮水ケーブルについて、各ケーブルの導体に通電し、導体温度を室温(RT)から105℃まで上昇させて室温に戻す操作を1サイクルとして、30回のヒートサイクル試験を行った。その後、ケーブル外径の10倍径で5往復ベンド試験を行い、ケーブルを解体した。その結果、本発明の遮水ケーブルでは、ケーブルコア、ワイヤーシールド層及び遮水層とも異常が観察されなかったが、従来の遮水ケーブルでは、熱膨張によるケーブルコアの部分的膨れ(変形)及びワイヤーシールド層のシールドワイヤーの座屈、折損等が観察された。
【0027】
【発明の効果】
本発明による遮水ケーブルは、ケーブルコアの外部半導電層をその外周面に凸部と凹部を周方向に交互に、且つ、長手方向に連続して設けることにより断面歯車状に形成し、その凹部にシールドワイヤーを収納することによりワイヤーシールド層を設け、その凹部に水膨潤性ポリマーを充填し、外部半導電層の上に遮水層を設けるようにしたので、ケーブルコアが熱膨張した場合、その外部半導電層の外周面に形成された凸部が遮水層から外力を受けて圧縮し、ケーブルコアの熱膨張を速やかに吸収し、ケーブルコアの熱膨張による変形、外傷を確実に防止することができる。また、前記凸部が遮水層から外力を受けて圧縮しても、ワイヤーシールド層を構成するシールドワイヤーが前記外部半導電層の外周面に形成された凹部に収納されているので、遮水層から大きな外力を受けず、シールドワイヤーの座屈、折損によるワイヤーシールド層の損傷を確実に防止することができ、遮水ケーブルの長期信頼性が向上する。
【0028】
また、座床テープ層及び導電押えテープ層を有しないため、ケーブルの故障、損傷による修理又は経年使用による廃棄のために遮水ケーブルを撤去等して解体する必要が生じた場合、これらテープ層のテープを巻き解く必要がなくなり、ケーブルの解体作業が簡単で手数がかからず、解体の作業性を向上させることができるほか、解体作業場が清潔で環境を良好に保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る遮水ケーブルの一実施形態を示す一部省略断面図である。
【図2】本発明に係る遮水ケーブルの他の実施形態を示す一部省略断面図である。
【図3】本発明に係る遮水ケーブルの更に他の実施形態を示す一部省略断面図である。
【符号の説明】
1 導体
2 内部半導電層
3 プラスチック絶縁体層
4 外部半導電層
4A 凸部
4B 凹部
5 ケーブルコア
6 ワイヤーシールド層
6A シールドワイヤー
7 水膨潤性ポリマー
8 遮水層
9 防食層
10 光ファイバ
11 中空管
Claims (1)
- 導体上に内部半導電層、プラスチック絶縁体層及び外部半導電層を設けたケーブルコアの上に、ワイヤーシールド層及び遮水層を備えた遮水ケーブルにおいて、前記ケーブルコアの外部半導電層をその外周面に凸部と凹部を周方向に交互に、且つ、長手方向に連続して設けることにより断面歯車状に形成し、その凹部にシールドワイヤーを収納することによりワイヤーシールド層を設け、その凹部に水膨潤性ポリマーを充填し、外部半導電層の上に遮水層を設けたことを特徴とする遮水ケーブル。
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2002
- 2002-11-25 JP JP2002341490A patent/JP2004178870A/ja active Pending
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