JP4467370B2 - ケーブル接続部用の遮水体およびその固定構造 - Google Patents

ケーブル接続部用の遮水体およびその固定構造 Download PDF

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Description

本発明は、主に、電力ケーブル同士を接続するケーブル接続部を覆い、そのケーブル接続部に外部から水分が浸入することを阻止するケーブル接続部用の遮水体およびその固定構造に関する。
一般に、電力ケーブルは、その電気的性能を確保して電力供給を安定的に行うため、電力ケーブル本体ばかりでなく、ケーブル接続部に高い遮水性能が要求される。
このケーブル接続部における遮水性を高めるため、ゴム等のエラストマーもしくはプラスチックからなる防水保護層と、その防水保護層内に金属層を周方向に筒状に巻いた遮水層からなる熱収縮性遮水チューブ(遮水体の従来例)がケーブル接続部に被せられていた。
この熱収縮性遮水チューブは、ケーブル接続部上で熱源によって熱収縮させ、そのケーブル接続部を外周から締め付けて密着するように施工するものであるため、熱源用の火気若しくは電源等が必要となる。
しかしながら、このような熱源の使用が制限される場所や狭い場所、例えばマンホールでは作業がしにくいことや、加熱によってケーブル接続部が劣化すること等の欠点がある。この欠点を回避するため、常温収縮性遮水チューブ(遮水体の他の従来例)の使用が提案若しくは開発されている(特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4参照)。
この種の常温収縮性遮水チューブは、特許文献1〜特許文献4に開示されるように、解体除去が可能な中空支持体の筒状コア上に弾性的に伸長・拡径された状態で巻き回した常温収縮性ゴム弾性体層が設けられ、この常温収縮性ゴム弾性体層の上に金属箔を周方向へ筒状に巻いた遮水層が設けられ、この遮水層の外周面を被覆し弾性的に伸長・拡径された状態で巻き回した常温収縮性ゴム弾性体層が設けられているものである。
ここで、前記の熱収縮遮水チューブ若しくは常温収縮性遮水チューブは、軸方向に沿う切れ目の無い円筒形状であるため、ケーブル接続部の接続前に予め電力ケーブルに仮挿入しておく必要がある。したがって、熱収縮性遮水チューブおよび常温収縮性遮水チューブでは、その分作業スペースが広く必要となるものであった。
図8は、地中管路に敷設された電力ケーブルにおけるマンホール1に設けられるケーブル接続部の説明図、図9は、ケーブル接続部に対する常温収縮性遮水チューブの取り付け施工の説明図である。
図8に示すように、電力ケーブルのケーブル接続部が設置されるマンホール1は、通常、深さhと幅wがそれぞれ2000〜3000mm程度の地中の空間からなり、電力ケーブル地中管路2の適切な間隔毎に設けられている。
マンホール1は、地上側開口1aが蓋3によって通常時に閉ざされており、作業時にその蓋3を開けてこの地上側開口1aから1以上の作業員が入って作業をするようになっている。
電力ケーブル地中管路2内を通る電力ケーブル4,4は、マンホール1内においてその接続端部5,5同士がケーブル接続部(図8の場合、ケーブル接続部が直線状であるので直線接続部とも称する)6によって接続される。
この電力ケーブル4,4の接続端部5,5同士をケーブル接続部6によって接続施工する際には、図9(a)に示すように、まず、電力ケーブル4,4の接続端部5,5の外装、遮蔽層7,7、外部半導電層8a,8a、絶縁層8,8、内部半導電層8b,8bを段階的に剥ぎ取り、導体9,9を露出させる。
次いで、解体除去できる筒状のコア101が内挿されることによって拡径された大径の常温収縮性遮水チューブ10を一方側の電力ケーブル4に被せ、接続端部5,5から離した位置の一方側の電力ケーブル4上に送り込んでおく。
そして、両電力ケーブル4,4に,解体除去できるコア111,111によって拡径された小径の常温収縮性遮水チューブ11,11を被せ、これらも、接続端部5,5から離した位置の電力ケーブル4,4上に送り込んでおく。
次いで、解体除去できるコア61によって拡径されたケーブル接続部6を他方側の電力ケーブル4に被せる。ケーブル接続部6は、内部半導電層、補強絶縁体層、外部半導電層、遮蔽層等が適宜に積層構造となって弾性変形可能に構成されている常温収縮性のものである。
そして、接続端部5,5同士を近寄らせて前記導体9,9の先端部同士を導体接続管(スリーブ)12によって圧縮接続する。その後に、その接続端部5,5同士上にケーブル接続部6を位置させて、それを拡径していたコア61を除去することによって、ケーブル接続部6は縮径して導体接続管12で圧縮接続された導体9,9周囲の接続端部5,5同士上に密着する。
次いで、ケーブル接続部6の両端部上に小径の常温収縮性遮水チューブ11,11によって覆い、それらを拡径していたコア111,111を除去することによって、小径の常温収縮性遮水チューブ11,11は、縮径してケーブル接続部6の両端部上に重なり緊密に密着する。
そして、前記のケーブル接続部6とその両端部上に密着した小径の常温収縮性遮水チューブ11,11とを一体に大径の常温収縮性遮水チューブ10によって覆い、そのコア101を除去することによって、図9の(b)に示すように、大径の常温収縮性遮水チューブ10は、縮径してケーブル接続部6と小径の常温収縮性遮水チューブ11,11との上に緊密に密着する。
特開2000−263690号公報 特開2001−231123号公報 特開2001−231150号公報 特開2002−15790号公報
前述のように電力ケーブルの接続端部同士を接続するに際し、ケーブル接続部6を設置する前に、前述の遮水体の例である、大径の常温収縮性遮水チューブ10および小径の常温収縮性遮水チューブ11のそれぞれを電力ケーブル4,4に仮に被せてそれぞれ接続端部5,5から離しておかなければ、各常温収縮性遮水チューブ10および11が接続端部5,5上に重なって接続作業の邪魔になってしまい、導体接続管12による導体9,9同士の圧縮接続やケーブル接続部6の設置ができない。
したがって、電力ケーブルの接続端部同士を接続するに際しては、大径の常温収縮性遮水チューブ10および小径の常温収縮性遮水チューブ11を接続端部から逃がすために、作業スペースが大きく必要になるが、マンホール1内などの限られたスペースでは逃がしきれない場合がある等不向きな構造であるという問題点がある。
また、同様に電力ケーブル接続後に、経年的もしくは何等かの要因によって小径若しくは大径の常温収縮性遮水チューブ等の遮水構造が切断または脱落し、その遮水構造の取替えが必要になった場合に、遮水構造が筒状の遮水チューブからなるものであるので、電力ケーブルの接続端部5,5同士を切断して、それら接続端部5,5同士を再度、ケーブル接続部6によって接続し直さなければならず、作業負荷が大きいものであるが、この作業負荷を削減する適切な技術が開発されていないという問題点がある。
なお、上記の問題点は、熱収縮性遮水チューブも、同様に有している。
本発明は、斯かる実情に鑑み、マンホールなどの狭いスペースであっても電力ケーブルのケーブル接続部にその接続後であっても遮水体を容易に施工できるケーブル接続部用の遮水体およびその固定構造を提供しようとするものである。
本発明はケーブル接続部用の遮水体およびその固定構造にかかるものである。
本発明は、導体外周に順に内部半導電層、絶縁層、外部半導電層、遮蔽層、及び外部保護層を形成した電力ケーブルの接続端部で外部保護層から内部半導電層まで剥がして該導体を露出させ、電力ケーブル同士の各導体を導体接続管で接続し、導体接続管で接続した周囲を半導電性ゴムで覆いその半導電性ゴムの周囲を補強絶縁体で覆い、該補強絶縁体の周囲を外部半導電層で覆い、該外部半導電層の外周面に、前記電力ケーブルの遮蔽層に電気的に接続した接地線を巻き付けたケーブル接続部であって、該ケーブル接続部を覆って、そのケーブル接続部に外部から水分が浸入することを阻止するケーブル接続部用の遮水体において、
遮水体は、ケーブル接続部の外部半導電層及び接地線の外周面に一側を密着するための自己融着性のある未加硫ゴム材からなる粘着層と、その粘着層の他側上に設けた水分の浸入を阻止する金属層からなる遮水層と、この遮水層の粘着層と反対側上に設けた弾性ゴム部材からなる弾性部材層と、前記遮水層と弾性部材層との間にそれら同士が剥がれないように固着する固着層とを有して、全体が平坦なシート状を呈するものであり、
前記ケーブル接続部に遮水体の粘着層側を外部半導電層および接地線に密着させて前記遮水体を筒状に巻き付けて前記ケーブル接続部上を覆うものであることを特徴とするものである。
本発明においては、ケーブル接続部を電力ーブル長さ方向に短い2つの第1の遮水体と、該第1の遮水体よりも長い第2の遮水体とによって覆うものであり、
2つの第1の遮水体によってケーブル接続部の前記長さ方向両端と電力ケーブルの接続端部の外周面上を合わせて覆うように密着施工すると共に、第2の遮水体によってケーブル接続部の外周面上と前記第1の遮水体を覆うように重ねて密着施工することが好ましい。
本発明は、ケーブル接続部用の遮水体の固定構造において、前記のケーブル接続部を覆った遮水体上に自己融着性のある帯材を巻き付けることによって、前記遮水体をケーブル接続部上に固定することを特徴とするものである。
本発明に係るケーブル接続部用の遮水体およびその固定構造によれば、マンホールなどの狭いスペースであっても電力ケーブルのケーブル接続部にその接続後であっても遮水体を容易に施工できるという優れた効果を奏し得る。
以下、本発明の実施の形態を、添付図面を参照して説明する。
図1〜図5は本発明に係るケーブル接続部用の遮水体およびその固定構造の実施形態の一例を示すものである。また、図6〜図7は実施形態の変形例の説明図である。
なお、この実施形態およびその変形例においては、上述の図8〜図9と同様の部分に同一の符号を付する。
図1は実施形態に係るケーブル接続部6用の遮水体20の断面説明図、図2はその遮水体20の施工説明図である。
図1、図2に示すように、実施形態に係るケーブル接続部6用の遮水体20は、電力ケーブル4同士を接続するケーブル接続部6を覆い、そのケーブル接続部6に外部から水分が浸入することを阻止するケーブル接続部6用の遮水体20において、遮水体20は、ケーブル接続部6の外周面に一側を密着するための粘着材からなる粘着層21と、その粘着層21の他側上(実施形態では上側)に設けた水分の浸入を阻止する遮水層22と、この遮水層22の粘着層21と反対側上に設けた弾性部材からなる弾性部材層23とを有して、全体が平坦なシート状を呈するものであり、遮水体20の全体を前記ケーブル接続部6上に巻き付けて覆うようにしたものである。
粘着層21は、実施形態では、自己融着性のある未加硫ゴム(例えば未加硫のブチルゴム)からなるものである。この粘着層21は、ケーブル接続部6外周面上に密着させる施工をする前は、その粘着層21が他のもの(ごみ若しくは他の部材等)に接触しないように覆う樹脂製シート若しくは紙製の離型シート部材(接触防止シートともいう)24が張り付けられている。粘着層21は、この離型シート部材24によって外部からごみ若しくは他の部材が付着するのを防止でき、防水性能の低下および電気的性能の低下を確実に防止できるものである。また、離型シート部材24によって粘着層21が覆われているので、遮水体20同士を重ねたときに遮水体20同士が張り付くことがないことから、運搬時、保管時若しくは施工時に容易に取り扱うことができ、作業が短時間で行い得るようになる。
遮水層22は、実施形態では、アルミニウム、鉛、銅等からなる薄膜状、シート状若しくは箔状の金属層からなるものである。本発明では、その他、遮水層22はプラスチックなどの樹脂からなる薄膜状若しくはシート状ものであることが好適である。遮水層22には、粘着層21がその粘着力によって緊密に接合する(経時的に緊密度は増す)ので他の接合部材が不要であるとの利点があるが、遮水層22と粘着層21との間にそれら同士を設定された緊密性をうるために他の部材層を設けることができる。
この樹脂を遮水層22に用いる場合には、その防湿性、水蒸気遮断性能等からポリエチレン樹脂を用いることが好適である。このポリエチレン(エチレンを重合した熱可塑性樹脂であって、密度、特性は分岐度、分岐の種類、分布によって変わる。)のうちで高密度ポリエチレン(HDPE:一般に密度を基準に密度が0.941〜0.965のポリエチレンをいう)が最も好ましいが、中密度ポリエチレンン(MDPE:密度が0.926〜0.940のポリエチレンをいう)、低密度ポリエチレン(LDPE:密度が0.910〜0.925のポリエチレンをいう)、超低密度ポリエチレン(ULDPE:密度が0.885〜0.909のポリエチレンをいう)を用いるのが好ましい。
弾性部材層23は、実施形態では、エチレンとプロピレンの共重合対であるエチレンプロピレンゴム(EPR若しくはEPMと略記される)からなる弾性を有する弾性ゴム素材からなるものである。本発明では、その他、弾性部材層23にシリコーンゴムを用いることが好適である。弾性部材層23によって、シート状の遮水体20は平面方向に延びることが無く、ケーブル接続部6に遮水体20を貼り付けて覆う際に遮水体20を引っ張りながら緊密に覆うことができる。
また、実施形態では、前記遮水層22と弾性部材層23との間にそれら同士が剥がれないように接着若しくは粘着によって固着する固着層25を設けている。固着層25が接着剤を用いて接着するものの場合は、合成ゴム系、エポキシ樹脂系、シリコーン系、アクリル系等の樹脂からなる接着剤を用いることが好ましい。また、固着層25が粘着剤を用いて粘着するものの場合は、粘着剤には未加硫ゴムを用いることが好ましい。
前記ケーブル接続部6用の遮水体20の固定構造は、図2〜図4に示すように、前記ケーブル接続部6を覆った遮水体20上に自己融着性のある帯材26を巻き付けることによって、前記遮水体20をケーブル接続部6上に固定するものである。
帯材26は、実施形態では、自己融着性のあるブチルゴムなどの融着材料からなる防水テープである。
図5はケーブル接続部6に遮水体20を巻き付けて覆った状態を説明する断面図である。
このケーブル接続部6は、電力ケーブル4,4の接続端部5,5の外部保護層27、遮蔽銅テープ(遮蔽層)28、外部半導電層8a,8a、絶縁層8,8、内部半導電層8b,8bを段階的に剥ぎ取り、かつ導体9,9を露出させた状態で接続するものである。電力ケーブル4,4には、外部保護層27を取り去って遮蔽銅テープ28が露出している。
ケーブル接続部6は、実施形態では、前述の図9に示した常温収縮性のものである。その他、本発明のケーブル接続部は、電力ケーブルの軸方向に沿う分割面で複数に分割された所謂プレハブ構造のケーブル接続部を用いることが好ましい。また、実施形態では、ケーブル接続部6は電力ケーブル4,4の接続端部5,5同士を直線的に接続する直線接続部であるが、本発明の遮水体は、その他、曲がった接続部や複数に分岐した接続部、若しくはケーブル終端部にも実施することが好適である。
そして、導体9,9同士を導体接続管12によって接続した周囲には、導体9,9と導体接続管12を覆う概略筒状の半導電性ゴムからなる導体接続管カバー29が設けられる。また、電力ケーブル4,4の接続端部5,5の導体9,9の出ている口元から絶縁層8,8の外周にかけては、概略筒状の絶縁体からなるスペーサ30,30によって包まれる。このスペーサ30,30においての導体9,9とは反対側端には、半導電性ゴムからなるストレスコーン部31,31が形成されている。
これらの導体接続管カバー29からスペーサ30,30の全体にわたる外周には、エチレンプロピレンゴムからなる絶縁筒(補強絶縁体)32が配設される。
この絶縁筒32の内周面部には、前記導体接続管カバー29の外周面からスペーサ30,30の外周面の途中の位置にかけて、エチレンプロピレンゴムからなる半導電層(内部半導電層)33が形成される。
また、この絶縁筒32には、その軸方向の両端部から外周面に亙って半導電層(外部半導電層)34,34が形成される。なお、この半導電層34,34と前記ストレスコーン部31,31の外周はカーボンテーブなどからなる半導電性のテープ材34a,34aで巻かれている。
また、電力ケーブル4,4の一方側の接続端部5から露出した遮蔽銅テープ28に接地線35の一端を電気的に接続する。この遮蔽銅テープ28に接続した接地線35を絶縁筒32の外部半導電層34の外周面に適宜間隔のらせん状に巻き付ける(この巻き付けた接地線は符号36で示すものである)。この外部半導電層34の外周面に巻きつけた接地線36の他端は、前記の電力ケーブル4,4の他方側の接続端部5の遮蔽銅テープ28に電気的に接続する。なお、外部半導電層34の外周面に巻き付ける接地線36はその他、メッシュ状を呈することが好適である。
なお、電力ケーブル4,4の一方側の接続端部5には、遮蔽銅テープ28に電気的に接続され大地に接続する(アースする)接地金具37が設けられる。
遮水体20は、上記のケーブル接続部6の半導電層(外部半導電層)34および接地線36外周に密着するものである。実施形態における遮水体20の固定構造はその遮水体20周囲から帯材26によって緊密に巻かれてケーブル接続部6に十分に固定するものである。
帯材26は、合成ゴムまたは合成樹脂からなり、自己融着性または粘着層を有した構造であることが好ましい。
次に、上記した実施形態の作用を説明する。
電力ケーブル4,4の接続端部5,5同士をケーブル接続部6によって接続し、それらの接続端部5,5およびケーブル接続部6の外周を各種の遮水性チューブ等の遮水体で覆った後に、何らかの原因により遮水体が切断しまたは脱落して再度取り付けの必要が生じたときには、まず、元の遮水体を取り去って、電力ケーブル4の接続端部5,5同士を接続するケーブル接続部6の接地線36を露出させる。
そして、シート状を呈する遮水体20から、離型シート部材24を剥がして粘着層21を露出させ、図2に示すように、それらの接続端部5,5とケーブル接続部6上に、単体の遮水体20を巻き付けて覆う。
この際には、遮水体20の粘着層21をケーブル接続部6に押付けて空気ができ得る限り入らないように(空気を良く抜いて)、良好に密着させる。
また、遮水体20は、弾性部材層23を有するため、遮水体20を引張りながらケーブル接続部6上に張り付けるように施工することができる。
接続端部5,5およびケーブル接続部6上に、遮水体20を巻き付けた状態は図3〜図5に示すようになる。なお、遮水体20の粘着層21は、自己融着性のあるものなので、施工後にケーブル接続部6の半導電層(外部半導電層)34および接地線36外周などに経時的に融着していく。
また、巻き付けた遮水体20の断面形状は図4に示すようになる。遮水体20の周方向の端部同士がラップする(重なる)部分20rでは、粘着層21が弾性部材層23上に密着し経時的に密着が強くなり良好な密着性・密着状態を得ることができる。
また、ケーブル接続部6の遮水体20の固定構造は、実施形態では、図1〜図3に示すように、ケーブル接続部6に巻き付けた遮水体20周囲上から帯材26を巻き付けてその遮水体20を固定するものである(遮水体の固定構造)。
上記実施形態に係るケーブル接続部6用の遮水体20およびその固定構造によれば、遮水体20は全体が平坦なシート状を呈しており、筒状になっていないので接続後のケーブル接続部6に防水施工する際にケーブル接続部6を取外して予め通しておく必要が無く、図2に示すように、ケーブル接続部6にそのまま巻き付けて施工することができるのでマンホールなどの狭いスペースであっても電力ケーブル4のケーブル接続部6に遮水体20を容易に施工できる。
また、新たに電力ケーブル4同士を接続する際に用いても、何らかの原因や障害によって遮水体20の取り替えが必要になっても、ケーブル接続部6がそのままの状態で遮水体20を施工できるので、作業手順の簡易化や遮水体の交換等のケーブル接続部6の保守面で優れた効果を奏し得る。
尚、本発明のケーブル接続部6用の遮水体は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることはもちろんである。
図6〜図7は、前記実施形態のケーブル接続部用の遮水体およびその固定構造の変形例の説明図である。図6(a)は複数の遮水体によってそれぞれ適切な位置で覆う状態の斜視説明図、図6(b)はこれら遮水体によって覆った状態の説明図、図7は遮水体で覆った状態の詳細断面図である。図6、図7において、図1〜図5と同様部分には、同一の符号を付している。
前記実施形態では、図2に示すように、遮水体は、単体のシート状のものを用いていたが、この変形例では、図6(a)に示すように、幅(電力ケーブル4,4の軸方向の長さ)の短い2つの遮水体(以下「第1の遮水体」という)20aによってそれぞれケーブル接続部6と電力ケーブル4の接続端部5の外周面上を合わせて覆うように重ねて密着施工し、かつ、幅の長い遮水体(以下「第2の遮水体」という)20bによってケーブル接続部6の外周面上と前記幅の短い第1の遮水体20a上を覆うように重ねて密着施工するものである。
図7に示すように、第2の遮水体20bと第1の遮水体20aとの間に生じる段差は、遮水体の粘着層21が変形することによって、段差を減らすように、吸収することができる。
なお、図6(b)に二点鎖線によって示すように、施工後の遮水体状前記ケーブル接続部用の遮水体の固定構造は、前記ケーブル接続部6を覆った遮水体20a,20a,20b上に自己融着性のある帯材26を巻き付けることによって、前記遮水体20a,20a,20bをケーブル接続部6上に固定することが好ましいものである。
本発明のケーブル接続部用の遮水体およびその固定構造は、低電圧(交流電圧750ボルト未満)用の電力ケーブルや高電圧(交流電圧750ボルト〜6000ボルト)用の電力ケーブルであって、架橋ポリエチレン絶縁電力ケーブル(CVケーブル)に用いるのに好適であるが、その他の電圧もしくはその他の種類の電力ケーブルにも用いてその接続部の遮水性を向上することができる。
本発明に係るケーブル接続部用の遮水体およびその固定構造の実施形態の一例であって、遮水体の断面説明図である。 図1の遮水体によってケーブル接続部を遮水体で覆うと共にその遮水体の施工説明図である。 図1の遮水体によってケーブル接続部を覆った状態の説明図である。 図3のIV−IV線に沿った断面視図である。 図1の遮水体によってケーブル接続部を覆った状態の縦断面視した詳細な説明図である。 前記実施形態のケーブル接続部用の遮水体およびその固定構造の変形例の説明図であって、(a)は複数の遮水体によってケーブル接続部をそれぞれ適切な位置で覆う状態の斜視説明図、(b)はこれら遮水体によってケーブル接続部を覆った状態の説明図である。 図6のケーブル接続部を遮水体で覆った状態の詳細断面図である。 地中管路に敷設された電力ケーブルにおいてマンホールに設けられるケーブル接続部の説明図である。 ケーブル接続部に対する常温収縮性遮水チューブの取り付け施工の説明図である。
符号の説明
4 電力ケーブル
5,5 接続端部
6 ケーブル接続部
12 導体接続管
20 遮水体
20a 第1の遮水体
20b 第2の遮水体
20r 遮水体の端部同士がラップする部分
21 粘着層
22 遮水層
23 弾性部材層
24 離型シート部材
25 固着層
26 帯材
27 外部保護層
28 遮蔽銅テープ
29 導体接続管カバー
30,30 スペーサ
31,31 ストレスコーン部
32 絶縁筒
33 半導電層(内部半導電層)
34a,34a テープ材
34,34 半導電層(外部半導電層)
35 接地線
36 接地線
37 接地金具

Claims (3)

  1. 導体外周に順に内部半導電層、絶縁層、外部半導電層、遮蔽層、及び外部保護層を形成した電力ケーブルの接続端部で外部保護層から内部半導電層まで剥がして該導体を露出させ、電力ケーブル同士の各導体を導体接続管で接続し、導体接続管で接続した周囲を半導電性ゴムで覆いその半導電性ゴムの周囲を補強絶縁体で覆い、該補強絶縁体の周囲を外部半導電層で覆い、該外部半導電層の外周面に、前記電力ケーブルの遮蔽層に電気的に接続した接地線を巻き付けたケーブル接続部であって、該ケーブル接続部を覆って、そのケーブル接続部に外部から水分が浸入することを阻止するケーブル接続部用の遮水体において、
    遮水体は、ケーブル接続部の外部半導電層及び接地線の外周面に一側を密着するための自己融着性のある未加硫ゴム材からなる粘着層と、その粘着層の他側上に設けた水分の浸入を阻止する金属層からなる遮水層と、この遮水層の粘着層と反対側上に設けた弾性ゴム部材からなる弾性部材層と、前記遮水層と弾性部材層との間にそれら同士が剥がれないように固着する固着層とを有して、全体が平坦なシート状を呈するものであり、
    前記ケーブル接続部に遮水体の粘着層側を外部半導電層および接地線に密着させて前記遮水体を筒状に巻き付けて前記ケーブル接続部上を覆うものであることを特徴とするケーブル接続部用の遮水体。
  2. ケーブル接続部を電力ーブル長さ方向に短い2つの第1の遮水体と、該第1の遮水体よりも長い第2の遮水体とによって覆うものであり、
    2つの第1の遮水体によってケーブル接続部の前記長さ方向両端と電力ケーブルの接続端部の外周面上を合わせて覆うように密着施工すると共に、第2の遮水体によってケーブル接続部の外周面上と前記第1の遮水体を覆うように重ねて密着施工することを特徴とする請求項1に記載のケーブル接続部用の遮水体。
  3. 請求項1また2に記載のケーブル接続部を覆った遮水体上に自己融着性のある帯材を巻き付けることによって、前記遮水体をケーブル接続部上に固定することを特徴とするケーブル接続部用の遮水体の固定構造。
JP2004193760A 2004-06-30 2004-06-30 ケーブル接続部用の遮水体およびその固定構造 Expired - Fee Related JP4467370B2 (ja)

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