JP2019092322A - 電力ケーブルの中間接続構造、電力ケーブル線路、及び電力ケーブルの中間接続構造の組立方法 - Google Patents
電力ケーブルの中間接続構造、電力ケーブル線路、及び電力ケーブルの中間接続構造の組立方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2019092322A JP2019092322A JP2017220344A JP2017220344A JP2019092322A JP 2019092322 A JP2019092322 A JP 2019092322A JP 2017220344 A JP2017220344 A JP 2017220344A JP 2017220344 A JP2017220344 A JP 2017220344A JP 2019092322 A JP2019092322 A JP 2019092322A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- power cable
- tube
- adhesive layer
- rubber unit
- compound
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Processing Of Terminals (AREA)
- Cable Accessories (AREA)
Abstract
【課題】電気絶縁性能に優れる電力ケーブルの中間接続構造を提供する。【解決手段】2本の電力ケーブルの端部においてそれぞれ露出されるケーブル導体同士を接続する導体接続部と、前記導体接続部の外周を覆うゴムユニットと、前記ゴムユニットの外周を、所定の空間をあけて覆う保護管と、前記空間に充填されるコンパウンドとを備える電力ケーブルの中間接続構造であって、前記ゴムユニットの一端部と一方の前記電力ケーブルとの第一境界部、及び前記ゴムユニットの他端部と他方の前記電力ケーブルとの第二境界部を含んで前記ゴムユニットの外周面に密着して設けられる収縮チューブと、前記収縮チューブの外周面に設けられ、前記収縮チューブと前記コンパウンドとを密着させる第一粘着層とを備える電力ケーブルの中間接続構造。【選択図】図1
Description
本発明は、電力ケーブルの中間接続構造、電力ケーブル線路、及び電力ケーブルの中間接続構造の組立方法に関する。
電力ケーブルの端部同士を接続して電力ケーブル線路を構築する電力ケーブルの中間接続構造として、特許文献1の電力ケーブル用接続部が知られている。この電力ケーブル用接続部は、電力ケーブルの端部において露出されるケーブル導体同士を接続するケーブル導体接続管と、ケーブル導体接続管の外周を覆うゴムブロック絶縁体と、ケーブル導体接続管及びゴムブロック絶縁体を覆いながら収容する保護管とを備える。ゴムブロック絶縁体と保護管との間には、水密性を維持するための防水コンパウンドが充填される。
ヒートサイクルを受ける環境下であっても、電力ケーブル同士の接続箇所において、電気絶縁性能の向上が望まれる。
ゴムブロック絶縁体と保護管との間に充填される防水コンパウンドは、ゴムブロック絶縁体及び保護管の双方に対して密着せずに存在する。そのため、ヒートサイクルにより電力ケーブルが長手方向や径方向に繰り返し熱伸縮すると、防水コンパウンドとゴムブロック絶縁体との間や、防水コンパウンドと保護管との間に空隙が形成されることがある。上記空隙、特に防水コンパウンドとゴムブロック絶縁体との間の空隙によって、沿面絶縁性能の低下を招く虞がある。
そこで、本開示は、電気絶縁性能に優れる電力ケーブルの中間接続構造を提供することを目的の一つとする。また、本開示は、電気絶縁性能に優れる電力ケーブル線路を提供することを別の目的の一つとする。更に、本開示は、電気絶縁性能に優れる電力ケーブルの中間接続構造が得られる電力ケーブルの中間接続構造の組立方法を提供することを別の目的の一つとする。
本開示に係る電力ケーブルの中間接続構造は、
2本の電力ケーブルの端部においてそれぞれ露出されるケーブル導体同士を接続する導体接続部と、
前記導体接続部の外周を覆うゴムユニットと、
前記ゴムユニットの外周を、所定の空間をあけて覆う保護管と、
前記空間に充填されるコンパウンドとを備える電力ケーブルの中間接続構造であって、
前記ゴムユニットの一端部と一方の前記電力ケーブルとの第一境界部、及び前記ゴムユニットの他端部と他方の前記電力ケーブルとの第二境界部を含んで前記ゴムユニットの外周面に密着して設けられる収縮チューブと、
前記収縮チューブの外周面に設けられ、前記収縮チューブと前記コンパウンドとを密着させる第一粘着層とを備える。
2本の電力ケーブルの端部においてそれぞれ露出されるケーブル導体同士を接続する導体接続部と、
前記導体接続部の外周を覆うゴムユニットと、
前記ゴムユニットの外周を、所定の空間をあけて覆う保護管と、
前記空間に充填されるコンパウンドとを備える電力ケーブルの中間接続構造であって、
前記ゴムユニットの一端部と一方の前記電力ケーブルとの第一境界部、及び前記ゴムユニットの他端部と他方の前記電力ケーブルとの第二境界部を含んで前記ゴムユニットの外周面に密着して設けられる収縮チューブと、
前記収縮チューブの外周面に設けられ、前記収縮チューブと前記コンパウンドとを密着させる第一粘着層とを備える。
本開示に係る電力ケーブル線路は、
上記の本開示に係る電力ケーブルの中間接続構造を備える。
上記の本開示に係る電力ケーブルの中間接続構造を備える。
本開示に係る電力ケーブルの中間接続構造の組立方法は、
2本の電力ケーブルの端部においてそれぞれ露出されるケーブル導体同士を導体接続部で接続する導体接続工程と、
前記導体接続部の外周をゴムユニットで覆うゴムユニット配置工程と、
前記ゴムユニットの一端部と一方の前記電力ケーブルとの第一境界部、及び前記ゴムユニットの他端部と他方の前記電力ケーブルとの第二境界部を含んだ前記ゴムユニットの外周に、収縮チューブと、前記収縮チューブの外周面に配される第一粘着層とを配置する収縮チューブ及び第一粘着層配置工程と、
前記収縮チューブを加熱して収縮させて、前記ゴムユニットと前記収縮チューブとを密着させる密着工程と、
前記収縮チューブの外周に、所定の空間をあけて保護管を配置する保護管配置工程と、
前記第一粘着層の構成材料が固化する前に、前記空間にコンパウンドの構成材料を充填するコンパウンド充填工程とを備える。
2本の電力ケーブルの端部においてそれぞれ露出されるケーブル導体同士を導体接続部で接続する導体接続工程と、
前記導体接続部の外周をゴムユニットで覆うゴムユニット配置工程と、
前記ゴムユニットの一端部と一方の前記電力ケーブルとの第一境界部、及び前記ゴムユニットの他端部と他方の前記電力ケーブルとの第二境界部を含んだ前記ゴムユニットの外周に、収縮チューブと、前記収縮チューブの外周面に配される第一粘着層とを配置する収縮チューブ及び第一粘着層配置工程と、
前記収縮チューブを加熱して収縮させて、前記ゴムユニットと前記収縮チューブとを密着させる密着工程と、
前記収縮チューブの外周に、所定の空間をあけて保護管を配置する保護管配置工程と、
前記第一粘着層の構成材料が固化する前に、前記空間にコンパウンドの構成材料を充填するコンパウンド充填工程とを備える。
上記電力ケーブルの中間接続構造及び電力ケーブル線路は、電気絶縁性能に優れる。また、上記電力ケーブルの中間接続構造の組立方法は、電気絶縁性能に優れる電力ケーブルの中間接続構造が得られる。
[本発明の実施形態の説明]
最初に、本発明の実施形態の内容を列記して説明する。
最初に、本発明の実施形態の内容を列記して説明する。
(1)本発明の実施形態に係る電力ケーブルの中間接続構造は、
2本の電力ケーブルの端部においてそれぞれ露出されるケーブル導体同士を接続する導体接続部と、
前記導体接続部の外周を覆うゴムユニットと、
前記ゴムユニットの外周を、所定の空間をあけて覆う保護管と、
前記空間に充填されるコンパウンドとを備える電力ケーブルの中間接続構造であって、
前記ゴムユニットの一端部と一方の前記電力ケーブルとの第一境界部、及び前記ゴムユニットの他端部と他方の前記電力ケーブルとの第二境界部を含んで前記ゴムユニットの外周面に密着して設けられる収縮チューブと、
前記収縮チューブの外周面に設けられ、前記収縮チューブと前記コンパウンドとを密着させる第一粘着層とを備える。
2本の電力ケーブルの端部においてそれぞれ露出されるケーブル導体同士を接続する導体接続部と、
前記導体接続部の外周を覆うゴムユニットと、
前記ゴムユニットの外周を、所定の空間をあけて覆う保護管と、
前記空間に充填されるコンパウンドとを備える電力ケーブルの中間接続構造であって、
前記ゴムユニットの一端部と一方の前記電力ケーブルとの第一境界部、及び前記ゴムユニットの他端部と他方の前記電力ケーブルとの第二境界部を含んで前記ゴムユニットの外周面に密着して設けられる収縮チューブと、
前記収縮チューブの外周面に設けられ、前記収縮チューブと前記コンパウンドとを密着させる第一粘着層とを備える。
上記電力ケーブルの中間接続構造は、第一境界部及び第二境界部を含んでゴムユニットの外周面に収縮チューブ及び第一粘着層を備えることで、収縮チューブ及び第一粘着層を介してゴムユニットとコンパウンドとを密着でき、ゴムユニットとコンパウンドとの間に空隙が形成されることを防止できる。
ゴムユニットの外周面に収縮チューブを備えることで、収縮チューブの収縮力によって、ゴムユニットと収縮チューブとを密着できる。収縮チューブは、筒型の一体物であり、かつ熱伸縮に追従し易い。そのため、収縮チューブは、ヒートサイクルにより電力ケーブルが長手方向や径方向に繰り返し熱伸縮しても、その熱伸縮に追従することでゴムユニットから剥がされ難い。ゴムユニットの外周に防水テープを巻回して防水テープ層を設けると、その防水テープの張力によって防水テープ層とゴムユニットを密着できるが、上記熱伸縮によって防水テープが剥がれないように多層構造とする必要があり、中間接続部の外径が大きくなる。一方、収縮チューブは、上述したように、上記熱伸縮によっても剥がされ難いため、防水テープ層を設ける場合に比較して、ゴムユニットの被覆部材を薄型とできる。この被覆部材を収縮チューブの利用により薄型とできることで、中間接続部の体積が大きくなることによる熱抵抗の上昇を抑制したり、中間接続部の熱容量が大きくなることによる熱籠りを抑制したりできる。
収縮チューブの外周面に第一粘着層を備えることで、第一粘着層の粘着力によって、第一粘着層を介してコンパウンドと収縮チューブとを密着できる。収縮チューブはゴムユニットと密着しているため、収縮チューブ及び第一粘着層を介してゴムユニットとコンパウンドとを密着できる。ゴムユニットとコンパウンドとを密着できることで、ゴムユニットとコンパウンドとの間に空隙が形成されることを防止できる上に、ゴムユニットとコンパウンドとの間の電気的強度を向上でき、電気絶縁性能を向上できる。
(2)上記電力ケーブルの中間接続構造の一形態として、前記保護管の内周面に設けられ、前記保護管と前記コンパウンドとを密着させる第二粘着層を備えることが挙げられる。
上記形態によれば、第二粘着層を介して保護管とコンパウンドとを密着でき、保護管とコンパウンドとの間に空隙が形成されることを防止できる。
(3)上記電力ケーブルの中間接続構造の一形態として、前記収縮チューブは、前記第一境界部及び前記第二境界部を一括で覆う一体物であることが挙げられる。
上記形態によれば、第一境界部及び第二境界部の双方に対して、一度に収縮チューブ及び粘着層を設けることができ、作業性に優れる。
(4)本発明の実施形態に係る電力ケーブル線路は、上記(1)から(3)のいずれか1つに記載の電力ケーブルの中間接続構造を備える。
上記電力ケーブル線路は、電気絶縁性能を向上できる電力ケーブルの中間接続構造を備えるため、電気絶縁性能に優れる。
(5)本発明の実施形態に係る電力ケーブルの中間接続構造の組立方法は、
2本の電力ケーブルの端部においてそれぞれ露出されるケーブル導体同士を導体接続部で接続する導体接続工程と、
前記導体接続部の外周をゴムユニットで覆うゴムユニット配置工程と、
前記ゴムユニットの一端部と一方の前記電力ケーブルとの第一境界部、及び前記ゴムユニットの他端部と他方の前記電力ケーブルとの第二境界部を含んだ前記ゴムユニットの外周に、収縮チューブと、前記収縮チューブの外周面に配される第一粘着層とを配置する収縮チューブ及び第一粘着層配置工程と、
前記収縮チューブを加熱して収縮させて、前記ゴムユニットと前記収縮チューブとを密着させる密着工程と、
前記収縮チューブの外周に、所定の空間をあけて保護管を配置する保護管配置工程と、
前記第一粘着層の構成材料が固化する前に、前記空間にコンパウンドの構成材料を充填するコンパウンド充填工程とを備える。
2本の電力ケーブルの端部においてそれぞれ露出されるケーブル導体同士を導体接続部で接続する導体接続工程と、
前記導体接続部の外周をゴムユニットで覆うゴムユニット配置工程と、
前記ゴムユニットの一端部と一方の前記電力ケーブルとの第一境界部、及び前記ゴムユニットの他端部と他方の前記電力ケーブルとの第二境界部を含んだ前記ゴムユニットの外周に、収縮チューブと、前記収縮チューブの外周面に配される第一粘着層とを配置する収縮チューブ及び第一粘着層配置工程と、
前記収縮チューブを加熱して収縮させて、前記ゴムユニットと前記収縮チューブとを密着させる密着工程と、
前記収縮チューブの外周に、所定の空間をあけて保護管を配置する保護管配置工程と、
前記第一粘着層の構成材料が固化する前に、前記空間にコンパウンドの構成材料を充填するコンパウンド充填工程とを備える。
上記電力ケーブルの中間接続構造の組立方法は、収縮チューブの収縮力によって、ゴムユニットと収縮チューブとを密着できる。そして、収縮チューブの外周面に配置される第一粘着層の構成材料が固化する前に、保護管内の空間にコンパウンドの構成材料を充填することによって、第一粘着層の構成材料とコンパウンドの構成材料とが良好に密着し、その状態で各構成材料が固化することで、第一粘着層とコンパウンドとを一体化できる。以上より、上記電力ケーブルの中間接続構造の組立方法は、収縮チューブ及び第一粘着層を介してゴムユニットとコンパウンドとを密着でき、ゴムユニットとコンパウンドとの間に空隙が形成されることを防止できる。
(6)上記電力ケーブルの中間接続構造の組立方法の一形態として、
前記保護管配置工程の前に、前記保護管の内周面に第二粘着層を配置する第二粘着層配置工程と、
前記保護管配置工程の後で、かつ前記コンパウンド充填工程の前に、前記保護管を加熱して前記第二粘着層の構成材料を軟化又は溶融させる加熱工程とを備え、
前記コンパウンド充填工程は、前記第二粘着層の構成材料が固化する前に、前記空間にコンパウンドの構成材料を充填することが挙げられる。
前記保護管配置工程の前に、前記保護管の内周面に第二粘着層を配置する第二粘着層配置工程と、
前記保護管配置工程の後で、かつ前記コンパウンド充填工程の前に、前記保護管を加熱して前記第二粘着層の構成材料を軟化又は溶融させる加熱工程とを備え、
前記コンパウンド充填工程は、前記第二粘着層の構成材料が固化する前に、前記空間にコンパウンドの構成材料を充填することが挙げられる。
上記形態によれば、保護管の内周面に配置される第二粘着層の構成材料が固化する前に、保護管内の空間にコンパウンドの構成材料を充填することによって、第二粘着層の構成材料とコンパウンドの構成材料とが良好に密着し、その状態で各構成材料が固化することで、第二粘着層とコンパウンドとを一体化できる。そうすることで、第二粘着層を介して保護管とコンパウンドとを密着でき、保護管とコンパウンドとの間に空隙が形成されることを防止できる。
[本発明の実施形態の詳細]
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を具体的に説明する。図面において同一符号は、同一名称物を示す。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を具体的に説明する。図面において同一符号は、同一名称物を示す。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
<実施形態1>
図1を参照して、実施形態1に係る電力ケーブルの中間接続構造1A、電力ケーブルの中間接続構造1Aの組立方法、及び電力ケーブル線路200を説明する。図1は、電力ケーブルの中間接続構造1Aの上半分について、電力ケーブル100の軸方向に平行な平面で切断した縦断面を示し、下半分について外観を示す。
図1を参照して、実施形態1に係る電力ケーブルの中間接続構造1A、電力ケーブルの中間接続構造1Aの組立方法、及び電力ケーブル線路200を説明する。図1は、電力ケーブルの中間接続構造1Aの上半分について、電力ケーブル100の軸方向に平行な平面で切断した縦断面を示し、下半分について外観を示す。
≪概要≫
電力ケーブルの中間接続構造1Aは、2本の電力ケーブル100のケーブル導体110同士を接続して電力ケーブル線路200を構築する。この電力ケーブルの中間接続構造1Aは、ケーブル導体110同士を接続する導体接続部2と、導体接続部2の外周を覆うゴムユニット3と、ゴムユニット3の外周を所定の空間をあけて覆う保護管4と、保護管4内の空間に充填されるコンパウンド5とを備える。実施形態に係る電力ケーブルの中間接続構造1Aは、ゴムユニット3の外周面に密着して設けられる収縮チューブ7と、収縮チューブ7の外周面に設けられる第一粘着層8とを備え、収縮チューブ7及び第一粘着層8を介してゴムユニット3とコンパウンド5とを密着させる点を特徴の一つとする。以下、まず電力ケーブル100の概要を説明し、次に電力ケーブルの中間接続構造1Aの詳細な構成及びその組立方法を説明する。
電力ケーブルの中間接続構造1Aは、2本の電力ケーブル100のケーブル導体110同士を接続して電力ケーブル線路200を構築する。この電力ケーブルの中間接続構造1Aは、ケーブル導体110同士を接続する導体接続部2と、導体接続部2の外周を覆うゴムユニット3と、ゴムユニット3の外周を所定の空間をあけて覆う保護管4と、保護管4内の空間に充填されるコンパウンド5とを備える。実施形態に係る電力ケーブルの中間接続構造1Aは、ゴムユニット3の外周面に密着して設けられる収縮チューブ7と、収縮チューブ7の外周面に設けられる第一粘着層8とを備え、収縮チューブ7及び第一粘着層8を介してゴムユニット3とコンパウンド5とを密着させる点を特徴の一つとする。以下、まず電力ケーブル100の概要を説明し、次に電力ケーブルの中間接続構造1Aの詳細な構成及びその組立方法を説明する。
≪電力ケーブル≫
電力ケーブル100は、その中心から順に、ケーブル導体110と、ケーブル絶縁体120と、ケーブル遮蔽層130と、シース140とを備える。この例の電力ケーブル100は、架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル(CVケーブル)である。ケーブル絶縁体120の内周部分に内部半導電層(図示せず)を備え、外周部分に外部半導電層122、半導電テープ層124を順に備える。各電力ケーブル100,100の端部は段剥ぎされて、先端から順に、ケーブル導体110、ケーブル絶縁体120、外部半導電層122、ケーブル遮蔽層130などが露出される。
電力ケーブル100は、その中心から順に、ケーブル導体110と、ケーブル絶縁体120と、ケーブル遮蔽層130と、シース140とを備える。この例の電力ケーブル100は、架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル(CVケーブル)である。ケーブル絶縁体120の内周部分に内部半導電層(図示せず)を備え、外周部分に外部半導電層122、半導電テープ層124を順に備える。各電力ケーブル100,100の端部は段剥ぎされて、先端から順に、ケーブル導体110、ケーブル絶縁体120、外部半導電層122、ケーブル遮蔽層130などが露出される。
ケーブル導体110の構成材料は、導電性に優れる金属、例えば銅やアルミニウム、その合金などが挙げられる。ケーブル絶縁体120の構成材料は、電気絶縁性に優れる樹脂などが挙げられる。この例では架橋ポリエチレンである。内部半導電層及び外部半導電層122の構成材料は、半導電性を有する樹脂などが挙げられる。ケーブル遮蔽層130は、導電性に優れる金属、例えば銅やアルミニウム、その合金などからなるテープや編組線などによって形成されることが挙げられる。シース140の構成材料は、ポリエチレンなどの樹脂が挙げられる。
電力ケーブル100の基本的構成は公知の構成を参照できる。例えば、電力ケーブル100は、送電電圧が例えば66kV以上の高圧用ケーブル、400kV以上、更には500kV以上といった超高圧用ケーブルなどとすることができる。
≪電力ケーブルの中間接続構造≫
電力ケーブルの中間接続構造1Aは、内側から順に、導体接続部2、ゴムユニット3、収縮チューブ7、第一粘着層8、コンパウンド5、及び保護管4を備える。
電力ケーブルの中間接続構造1Aは、内側から順に、導体接続部2、ゴムユニット3、収縮チューブ7、第一粘着層8、コンパウンド5、及び保護管4を備える。
〔導体接続部〕
導体接続部2は、電力ケーブル100の端部において、段剥ぎによって露出されたケーブル導体110,110の端部同士を接続する部材である。この例の導体接続部2は、各端面に開口する止まり穴を備える円筒状部材である。各止まり穴を電力ケーブル100のケーブル導体110の先端部が挿入される収納穴とする。各収納穴内にケーブル導体110,110が挿入された状態で圧縮する。この圧縮接続によって、導体接続部2は、ケーブル導体110,110同士を電気的に接続する。導体接続部2の構成材料は、導電性及び圧縮性に優れる金属、例えば銅やアルミニウム、その合金などが挙げられる。導体接続部2とケーブル絶縁体120との段差部分には、半導電テープ層などが設けられる。
導体接続部2は、電力ケーブル100の端部において、段剥ぎによって露出されたケーブル導体110,110の端部同士を接続する部材である。この例の導体接続部2は、各端面に開口する止まり穴を備える円筒状部材である。各止まり穴を電力ケーブル100のケーブル導体110の先端部が挿入される収納穴とする。各収納穴内にケーブル導体110,110が挿入された状態で圧縮する。この圧縮接続によって、導体接続部2は、ケーブル導体110,110同士を電気的に接続する。導体接続部2の構成材料は、導電性及び圧縮性に優れる金属、例えば銅やアルミニウム、その合金などが挙げられる。導体接続部2とケーブル絶縁体120との段差部分には、半導電テープ層などが設けられる。
〔ゴムユニット〕
ゴムユニット3は、電力ケーブルの中間接続構造1Aの主絶縁に用いられる円筒状部材である。この例のゴムユニット3は、一方の電力ケーブル100の外部半導電層122の外周から、導体接続部2の外周を経て、他方の電力ケーブル100の外部半導電層122の外周に亘る領域を連続して覆う。詳しくは、ゴムユニット3は、主絶縁部31と、主絶縁部31の軸方向中央部であって内周部分に設けられる円筒状の内周半導電部32と、主絶縁部31の各端部に設けられる端部半導電部33,33と、主絶縁部31の外周部分に設けられる薄い円筒状の外周半導電部34とを備え、これらが一体に成形された成形物である。
ゴムユニット3は、電力ケーブルの中間接続構造1Aの主絶縁に用いられる円筒状部材である。この例のゴムユニット3は、一方の電力ケーブル100の外部半導電層122の外周から、導体接続部2の外周を経て、他方の電力ケーブル100の外部半導電層122の外周に亘る領域を連続して覆う。詳しくは、ゴムユニット3は、主絶縁部31と、主絶縁部31の軸方向中央部であって内周部分に設けられる円筒状の内周半導電部32と、主絶縁部31の各端部に設けられる端部半導電部33,33と、主絶縁部31の外周部分に設けられる薄い円筒状の外周半導電部34とを備え、これらが一体に成形された成形物である。
ゴムユニット3が導体接続部2の外周に配置された状態では、主絶縁部31は、一方の電力ケーブル100のケーブル絶縁体120の外周から他方の電力ケーブル100のケーブル絶縁体120の外周に亘って配置され、両ケーブル絶縁体120,120に所定の面圧で密着する。内周半導電部32は、導体接続部2の外周に配置される。各端部半導電部33,33は、各電力ケーブル100,100の外部半導電層122,122に接続される。この例では、端部半導電部33と外周半導電部34との間には主絶縁部31の一部が介在されて、両者は電気的に縁切りされている。
主絶縁部31の構成材料は、電気絶縁性を有するゴム、例えば絶縁性エチレンプロピレンゴムや絶縁性シリコーンゴムなどが挙げられる。内周半導電部32、端部半導電部33,外周半導電部34の構成材料は、半導電性を有するゴム、例えば半導電性エチレンプロピレンゴムや半導電性シリコーンゴムなどが挙げられる。
その他、この例では、ゴムユニット3の各端部に台座スペーサ36,36を備える。台座スペーサ36は、ゴムユニット3の外周面と電力ケーブル100の外部半導電層122の外周面との間に形成される段差の勾配を緩和する傾斜面を有して、ゴムユニット3及び外部半導電層122の外周に、後述する収縮チューブ7を設け易くする部材である。台座スペーサ36と外部半導電層122との間などに生じる小さな隙間には、半導電テープ層37などが設けられる。
〔収縮チューブ〕
収縮チューブ7は、ゴムユニット3の一端部と一方の電力ケーブル100との第一境界部70A、及びゴムユニット3の他端部と他方の電力ケーブル100との第二境界部70Bを含んでゴムユニット3の外周面に密着して設けられる。収縮チューブ7は、熱収縮性を備えており、外部から加熱することで全体が収縮し、その内側に位置するゴムユニット3及び電力ケーブル100を締め付ける。この締め付けにより、収縮チューブ7とゴムユニット3とは密着される。
収縮チューブ7は、ゴムユニット3の一端部と一方の電力ケーブル100との第一境界部70A、及びゴムユニット3の他端部と他方の電力ケーブル100との第二境界部70Bを含んでゴムユニット3の外周面に密着して設けられる。収縮チューブ7は、熱収縮性を備えており、外部から加熱することで全体が収縮し、その内側に位置するゴムユニット3及び電力ケーブル100を締め付ける。この締め付けにより、収縮チューブ7とゴムユニット3とは密着される。
収縮チューブ7は、ゴムユニット3の外周面のうち、電気的弱点となり得る領域を覆うように設けられ、少なくとも第一境界部70A及び第二境界部70Bを覆うように設けられる。この例では、更に、ゴムユニット3における端部半導電部33と外周半導電部34との間に主絶縁部31の一部が介在された電気的な縁切り領域を覆うように、収縮チューブ7が設けられている。収縮チューブ7は、例えば、収縮チューブ7を備えない電力ケーブルの中間接続構造において、解析モデルによって得られる電界分布を基に、電気的弱点となり得るゴムユニット3の領域を覆うように適宜設けることができる。
この例では、収縮チューブ7は、第一境界部70A及び第二境界部70Bを一括で覆う一体物で構成される。収縮チューブ7が一体物で構成されると、ゴムユニット3の全体を収縮チューブ7で覆うことができ、ゴムユニット3の電気的弱点を確実に覆うことができる。収縮チューブ7は、第一境界部70A及び第二境界部70Bのそれぞれを独立して覆うこともできる。この場合、各収縮チューブ7が、それぞれゴムユニット3の電気的弱点となり得る領域、例えば上記縁切り領域を覆うように構成される。
収縮チューブ7には、公知の収縮チューブを利用できる。収縮チューブ7の材質は、特に限定されないが、例えば、ポリオレフィン、エチレンプロピレンゴム、シリコーンゴム、ニトリルブタジエンゴムなどが挙げられる。収縮チューブ7は、その内周面に粘着層(図示せず)を備えていてもよい。この粘着層は、加熱によって軟化又は溶融することにより粘着性を発現する熱可塑性の粘着剤で構成されることが挙げられる。収縮チューブ7の内周面に熱可塑性の粘着層を備えることで、加熱によって収縮チューブ7が収縮すると共に粘着層が溶融するため、収縮チューブ7は、ゴムユニット3に対して、収縮力によって密着すると共に粘着層の粘着力によっても密着することになる。よって、収縮チューブ7とゴムユニット3とは、より強固に密着される。
〔第一粘着層〕
第一粘着層8は、収縮チューブ7の外周面に設けられ、収縮チューブ7と後述するコンパウンド5とを密着させる。第一粘着層8は、収縮チューブ7と密着性がよい材料で構成され、収縮チューブ7の外周面に一体に設けられている。第一粘着層8は、収縮チューブ7の外周面に粘着剤を塗布することで形成されていてもよいし、両面に粘着層を有する両面粘着シートを貼り付けることで形成されていてもよい。また、第一粘着層8は、内周面に粘着層を備える公知の収縮チューブの内面と外面とを裏返し、粘着層を外周面に露出することで形成されていてもよい。第一粘着層8は、収縮チューブ7の外周面全体に設けられることが好ましい。
第一粘着層8は、収縮チューブ7の外周面に設けられ、収縮チューブ7と後述するコンパウンド5とを密着させる。第一粘着層8は、収縮チューブ7と密着性がよい材料で構成され、収縮チューブ7の外周面に一体に設けられている。第一粘着層8は、収縮チューブ7の外周面に粘着剤を塗布することで形成されていてもよいし、両面に粘着層を有する両面粘着シートを貼り付けることで形成されていてもよい。また、第一粘着層8は、内周面に粘着層を備える公知の収縮チューブの内面と外面とを裏返し、粘着層を外周面に露出することで形成されていてもよい。第一粘着層8は、収縮チューブ7の外周面全体に設けられることが好ましい。
第一粘着層8は、加熱によって軟化又は溶融することにより粘着性を発現する熱可塑性の粘着剤で構成されることが挙げられる。粘着性を有する構成材料としては、後述するコンパウンドの構成材料と密着性のよい材料で構成され、例えば、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリオレフィン系樹脂などのホットメルト接着剤を利用することができる。
〔コンパウンド〕
コンパウンド5は、後述する保護管4内に充填されて、保護管4内の水密性を高めるものである。コンパウンド5には、公知の防水コンパウンドを利用できる。コンパウンド5は、防水性を有する種々の樹脂組成物で構成される。防水性を有する構成材料としては、例えば、ウレタン樹脂などの熱硬化性樹脂が挙げられる。
コンパウンド5は、後述する保護管4内に充填されて、保護管4内の水密性を高めるものである。コンパウンド5には、公知の防水コンパウンドを利用できる。コンパウンド5は、防水性を有する種々の樹脂組成物で構成される。防水性を有する構成材料としては、例えば、ウレタン樹脂などの熱硬化性樹脂が挙げられる。
〔保護管〕
保護管4は、一方の電力ケーブル100のシース140近くの外周から、ゴムユニット3、収縮チューブ7、第一粘着層8の積層物の外周を経て、他方の電力ケーブル100のシース140近くの外周に亘る領域を覆う部材である。保護管4は、上記領域との間に所定の空間をあけて配置され、この空間がコンパウンド5の充填空間となる。この例の保護管4は、複数の分割管の組物であり、絶縁筒部41と、絶縁筒部41を挟むように配置される二つの金属筒部42,42とを備える。絶縁筒部41の各端縁部と、各金属筒部42,42における絶縁筒部41側の各端縁部とが重ね合わされ、この重複部分が例えばねじ止めされる。
保護管4は、一方の電力ケーブル100のシース140近くの外周から、ゴムユニット3、収縮チューブ7、第一粘着層8の積層物の外周を経て、他方の電力ケーブル100のシース140近くの外周に亘る領域を覆う部材である。保護管4は、上記領域との間に所定の空間をあけて配置され、この空間がコンパウンド5の充填空間となる。この例の保護管4は、複数の分割管の組物であり、絶縁筒部41と、絶縁筒部41を挟むように配置される二つの金属筒部42,42とを備える。絶縁筒部41の各端縁部と、各金属筒部42,42における絶縁筒部41側の各端縁部とが重ね合わされ、この重複部分が例えばねじ止めされる。
この例の絶縁筒部41は、保護管4の軸方向の中央部に設けられている。保護管4が上記積層物の周囲に配置された状態では、絶縁筒部41は、導体接続部2の外周及びゴムユニット3の内周半導電部32が存在する部分の外周を覆う。絶縁筒部41の構成材料は、電気絶縁性に優れる材料、例えば繊維強化樹脂(FRP)などが挙げられる。また、保護管4が上記積層物の周囲に配置された状態では、各金属筒部42,42は、ゴムユニット3の内周半導電部32が存在する部分を除く部分の外周から、各電力ケーブル100,100のケーブル遮蔽層130,130に重複するまでの所定の領域の外周を覆う。金属筒部42の構成材料には、例えば銅やアルミニウム、その合金などが挙げられる。
≪電力ケーブルの中間接続構造の組立方法≫
電力ケーブルの中間接続構造1Aは、代表的には、導体接続工程、ゴムユニット配置工程、収縮チューブ及び第一粘着層配置工程、保護管配置工程、及びコンパウンド充填工程を経て組み立てられる。
電力ケーブルの中間接続構造1Aは、代表的には、導体接続工程、ゴムユニット配置工程、収縮チューブ及び第一粘着層配置工程、保護管配置工程、及びコンパウンド充填工程を経て組み立てられる。
〔導体接続工程〕
各電力ケーブル100,100の端部を段剥ぎして、上述のようにケーブル導体110、ケーブル絶縁体120などを露出させる。このとき、ゴムユニット3、収縮チューブ7、及び保護管4は、電力ケーブル100に挿通して逃がしておく。ゴムユニット3は、拡径保持材(図示せず)によって拡径状態に保持されたものを用意する。収縮チューブ7は、収縮前のもので、その外周面に第一粘着層8が予め一体に設けられた一体物のものを用意する。この第一粘着層8付きの収縮チューブ7は、内周面に粘着層を備える市販の収縮チューブを裏返して用いることができる。また、第一粘着層8付きの収縮チューブ7は、市販の収縮チューブの外周面に粘着剤を塗布したり、両面粘着シートを貼り付けたりしたものを用いることができる。収縮チューブ7の内周面にも、粘着層を設けてもよい。保護管4は、絶縁筒部41と金属筒部42,42とを予め一体物としておいてもよいし、個別で電力ケーブル100に挿通しておいてもよい。
各電力ケーブル100,100の端部を段剥ぎして、上述のようにケーブル導体110、ケーブル絶縁体120などを露出させる。このとき、ゴムユニット3、収縮チューブ7、及び保護管4は、電力ケーブル100に挿通して逃がしておく。ゴムユニット3は、拡径保持材(図示せず)によって拡径状態に保持されたものを用意する。収縮チューブ7は、収縮前のもので、その外周面に第一粘着層8が予め一体に設けられた一体物のものを用意する。この第一粘着層8付きの収縮チューブ7は、内周面に粘着層を備える市販の収縮チューブを裏返して用いることができる。また、第一粘着層8付きの収縮チューブ7は、市販の収縮チューブの外周面に粘着剤を塗布したり、両面粘着シートを貼り付けたりしたものを用いることができる。収縮チューブ7の内周面にも、粘着層を設けてもよい。保護管4は、絶縁筒部41と金属筒部42,42とを予め一体物としておいてもよいし、個別で電力ケーブル100に挿通しておいてもよい。
露出させたケーブル導体110,110をそれぞれ導体接続部2の収納穴に挿入し、圧縮することで、ケーブル導体110,110同士を接続する。
〔ゴムユニット配置工程〕
導体接続部2によってケーブル導体110,110同士を圧縮接続した後、拡径状態のゴムユニット3を所定の位置に移動させてから拡径保持材を抜き取る。その結果、ゴムユニット3が収縮して、その各部がケーブル絶縁体120、外部半導電層122などに密着する。その後、台座スペーサ36の取り付け、半導電テープ層37の形成などを行う。
導体接続部2によってケーブル導体110,110同士を圧縮接続した後、拡径状態のゴムユニット3を所定の位置に移動させてから拡径保持材を抜き取る。その結果、ゴムユニット3が収縮して、その各部がケーブル絶縁体120、外部半導電層122などに密着する。その後、台座スペーサ36の取り付け、半導電テープ層37の形成などを行う。
〔収縮チューブ及び第一粘着層配置工程〕
ゴムユニット3を所定の位置に配置した後、第一粘着層8付きの収縮チューブ7を所定の位置に移動させ、例えば温風ドライヤーで収縮チューブ7を加熱する。この加熱によって、収縮チューブ7が全体に亘って収縮し、その内側に位置するゴムユニット3及び電力ケーブル100を締め付ける。この締め付けによって、収縮チューブ7とゴムユニット3とが密着される。また、上記加熱によって、第一粘着層8の構成材料が軟化又は溶融する。なお、収縮チューブ7の内周面に粘着層を備える場合、上記加熱によって、この粘着層の構成材料も軟化又は溶融する。収縮チューブ7の内周面に設けられる粘着層は、その粘着力によって収縮チューブ7とゴムユニット3とを密着する。
ゴムユニット3を所定の位置に配置した後、第一粘着層8付きの収縮チューブ7を所定の位置に移動させ、例えば温風ドライヤーで収縮チューブ7を加熱する。この加熱によって、収縮チューブ7が全体に亘って収縮し、その内側に位置するゴムユニット3及び電力ケーブル100を締め付ける。この締め付けによって、収縮チューブ7とゴムユニット3とが密着される。また、上記加熱によって、第一粘着層8の構成材料が軟化又は溶融する。なお、収縮チューブ7の内周面に粘着層を備える場合、上記加熱によって、この粘着層の構成材料も軟化又は溶融する。収縮チューブ7の内周面に設けられる粘着層は、その粘着力によって収縮チューブ7とゴムユニット3とを密着する。
〔保護管配置工程〕
収縮チューブ7を収縮させ、かつその収縮チューブ7の外周面上で第一粘着層8の構成材料を軟化又は溶融させた後、保護管4を所定の位置に移動させる。絶縁筒部41と金属筒部42,42とが個別に存在する場合、各筒部41,42,42を連結して保護管4を形成する。
収縮チューブ7を収縮させ、かつその収縮チューブ7の外周面上で第一粘着層8の構成材料を軟化又は溶融させた後、保護管4を所定の位置に移動させる。絶縁筒部41と金属筒部42,42とが個別に存在する場合、各筒部41,42,42を連結して保護管4を形成する。
〔コンパウンド充填工程〕
保護管4を所定の位置に配置した後、保護管4に設けられる注入孔(図示せず)からコンパウンド5の構成材料を注入し、保護管4内の空間に充填する。保護管4内へのコンパウンド5の構成材料の充填は、収縮チューブ7の外周面に設けられる第一粘着層8の構成材料が固化する前に行う。そうすることで、第一粘着層8の構成材料とコンパウンド5の構成材料とが互いに良好に密着し、各構成材料の固化後、第一粘着層8とコンパウンド5との間に空隙が形成されることを防止できる。保護管4内へのコンパウンド5の構成材料の充填は、第一粘着層8の構成材料にもよるが、例えば、第一粘着層8を加熱してから180分以内、更に60分以内に行うことが挙げられる。
保護管4を所定の位置に配置した後、保護管4に設けられる注入孔(図示せず)からコンパウンド5の構成材料を注入し、保護管4内の空間に充填する。保護管4内へのコンパウンド5の構成材料の充填は、収縮チューブ7の外周面に設けられる第一粘着層8の構成材料が固化する前に行う。そうすることで、第一粘着層8の構成材料とコンパウンド5の構成材料とが互いに良好に密着し、各構成材料の固化後、第一粘着層8とコンパウンド5との間に空隙が形成されることを防止できる。保護管4内へのコンパウンド5の構成材料の充填は、第一粘着層8の構成材料にもよるが、例えば、第一粘着層8を加熱してから180分以内、更に60分以内に行うことが挙げられる。
保護管4内にコンパウンド5の構成材料を充填した後、その構成材料を固化し、コンパウンド5を形成する。
なお、この例では、収縮チューブ7の外周面に第一粘着層8が予め一体に設けられた一体物を用意したが、収縮チューブ7と第一粘着層8とを別個に用意してもよい。この場合、ゴムユニット3を所定の位置に配置した後、収縮チューブ7を所定位置に移動させ、その収縮チューブ7の外周面に粘着剤を塗布したり、両面粘着シートを貼り付けたりすればよい。
≪用途≫
実施形態の電力ケーブルの中間接続構造1Aは、地中送電用などの各種の電力ケーブル線路において電力ケーブル100,100同士の接続箇所に好適に利用できる。電力ケーブルの中間接続構造1Aは、地中布設される場合、マンホールや洞道内などに設置される。
実施形態の電力ケーブルの中間接続構造1Aは、地中送電用などの各種の電力ケーブル線路において電力ケーブル100,100同士の接続箇所に好適に利用できる。電力ケーブルの中間接続構造1Aは、地中布設される場合、マンホールや洞道内などに設置される。
≪効果≫
実施形態の電力ケーブルの中間接続構造1Aは、第一境界部70A及び第二境界部70Bを含んでゴムユニット3の外周面に収縮チューブ7及び第一粘着層8を備えることで、収縮チューブ7及び第一粘着層8を介してゴムユニット3とコンパウンド5とを密着できる。そのため、実施形態の電力ケーブルの中間接続構造1A及び実施形態の電力ケーブル線路200は、ゴムユニット3とコンパウンド5との間に空隙が形成されることを防止できる上に、ゴムユニット3とコンパウンド5との間の電気的強度を向上でき、電気絶縁性能を向上できる。特に、ゴムユニット3の全体に亘って収縮チューブ7及び第一粘着層8を備えることで、ゴムユニット3の電気的弱点となり得る領域を確実に覆うことができ、電気絶縁性能の低下を抑制できる。
実施形態の電力ケーブルの中間接続構造1Aは、第一境界部70A及び第二境界部70Bを含んでゴムユニット3の外周面に収縮チューブ7及び第一粘着層8を備えることで、収縮チューブ7及び第一粘着層8を介してゴムユニット3とコンパウンド5とを密着できる。そのため、実施形態の電力ケーブルの中間接続構造1A及び実施形態の電力ケーブル線路200は、ゴムユニット3とコンパウンド5との間に空隙が形成されることを防止できる上に、ゴムユニット3とコンパウンド5との間の電気的強度を向上でき、電気絶縁性能を向上できる。特に、ゴムユニット3の全体に亘って収縮チューブ7及び第一粘着層8を備えることで、ゴムユニット3の電気的弱点となり得る領域を確実に覆うことができ、電気絶縁性能の低下を抑制できる。
また、上記の電力ケーブルの中間接続構造1A及び実施形態の電力ケーブル線路200は、収縮チューブ7が熱伸縮に追従し易く、この収縮チューブ7の外周面に一体に第一粘着層8を備えることで、ヒートサイクルにより電力ケーブル100,100が長手方向や径方向に繰り返し熱伸縮しても、その熱伸縮に収縮チューブ7が追従することで、ゴムユニット3とコンパウンド5との間に空隙が形成されることを防止できる。
更に、上記の電力ケーブルの中間接続構造1A及び実施形態の電力ケーブル線路200は、収縮チューブ7として公知の収縮チューブを利用でき、この収縮チューブ7の外周面に第一粘着層8を設けるだけで、ゴムユニット3とコンパウンド5とを密着できるため、簡易な構成であり、かつ防水テープを巻回した防水テープ層を設ける場合に比較して作業性に優れる。
<実施形態2>
図2を参照して、実施形態2に係る電力ケーブルの中間接続構造1B、及び電力ケーブルの中間接続構造1Bの組立方法を説明する。実施形態2に係る電力ケーブルの中間接続構造1Bは、実施形態1に係る電力ケーブルの中間接続構造1Aに対して、更に、保護管4の内周面に設けられる第二粘着層9を備える。実施形態2に係る電力ケーブルの中間接続構造1Bは、第二粘着層9を備える点が、実施形態1に係る電力ケーブルの中間接続構造1Aと異なる。以下、第二粘着層9について説明する。
図2を参照して、実施形態2に係る電力ケーブルの中間接続構造1B、及び電力ケーブルの中間接続構造1Bの組立方法を説明する。実施形態2に係る電力ケーブルの中間接続構造1Bは、実施形態1に係る電力ケーブルの中間接続構造1Aに対して、更に、保護管4の内周面に設けられる第二粘着層9を備える。実施形態2に係る電力ケーブルの中間接続構造1Bは、第二粘着層9を備える点が、実施形態1に係る電力ケーブルの中間接続構造1Aと異なる。以下、第二粘着層9について説明する。
〔第二粘着層〕
第二粘着層9は、保護管4の内周面に設けられ、保護管4とコンパウンド5とを密着させる。第二粘着層9は、保護管4と密着性がよい材料で構成され、保護管4の内周面に一体に設けられている。保護管4が複数の分割管(絶縁筒部41及び金属筒部42)の組物で構成されている場合、第二粘着層9は、各分割管の内周面に一体に設けられている。第二粘着層9は、保護管4の内周面に粘着剤を塗布することで形成されていてもよいし、両面に粘着層を有する両面粘着シートを貼り付けることで形成されていてもよい。第二粘着層9は、保護管4の内周面全体に設けられることが好ましい。
第二粘着層9は、保護管4の内周面に設けられ、保護管4とコンパウンド5とを密着させる。第二粘着層9は、保護管4と密着性がよい材料で構成され、保護管4の内周面に一体に設けられている。保護管4が複数の分割管(絶縁筒部41及び金属筒部42)の組物で構成されている場合、第二粘着層9は、各分割管の内周面に一体に設けられている。第二粘着層9は、保護管4の内周面に粘着剤を塗布することで形成されていてもよいし、両面に粘着層を有する両面粘着シートを貼り付けることで形成されていてもよい。第二粘着層9は、保護管4の内周面全体に設けられることが好ましい。
第二粘着層9は、加熱によって軟化又は溶融することにより粘着性を発現する熱可塑性の粘着剤で構成されることが挙げられる。粘着性を有する構成材料としては、例えば、上述した第一粘着層8と同様のものを利用できる。第一粘着層8の構成材料と、第二粘着層9の構成材料とは、同じであってもよいし、異なっていてもよい。
第二粘着層9を備える電力ケーブルの中間接続構造1Bは、代表的には、導体接続工程、ゴムユニット配置工程、収縮チューブ及び第一粘着層配置工程、第二粘着層配置工程、保護管配置工程、加熱工程、及びコンパウンド充填工程を経て組み立てられる。実施形態2に係る電力ケーブルの中間接続構造1Bの組立方法は、主に、第二粘着層配置工程及び加熱工程を備える点と、コンパウンド充填工程において、第二粘着層9が固化する前にコンパウンドの構成材料を充填する点とが、実施形態1に係る電力ケーブルの中間接続構造1Aの組立方法と異なる。以下、第二粘着層配置工程、加熱工程、及びコンパウンド充填工程について説明する。
〔第二粘着層配置工程〕
第二粘着層配置工程では、保護管4を所定の位置に配置する前に、保護管4の内周面に第二粘着層9を配置する。保護管4は、導体接続工程において、電力ケーブル100に挿通される。そのため、第二粘着層9は、保護管4の内周面に予め一体に設けられた一体物のものを用意する。第二粘着層9付きの保護管4は、保護管4の内周面に粘着剤を塗布したり、両面粘着シートを貼り付けたりしたものを用いることができる。
第二粘着層配置工程では、保護管4を所定の位置に配置する前に、保護管4の内周面に第二粘着層9を配置する。保護管4は、導体接続工程において、電力ケーブル100に挿通される。そのため、第二粘着層9は、保護管4の内周面に予め一体に設けられた一体物のものを用意する。第二粘着層9付きの保護管4は、保護管4の内周面に粘着剤を塗布したり、両面粘着シートを貼り付けたりしたものを用いることができる。
〔加熱工程〕
加熱工程では、保護管4を所定の位置に配置した後に、保護管4を外部から加熱する。この加熱によって、第二粘着層9の構成材料が軟化又は溶融する。
加熱工程では、保護管4を所定の位置に配置した後に、保護管4を外部から加熱する。この加熱によって、第二粘着層9の構成材料が軟化又は溶融する。
〔コンパウンド充填工程〕
コンパウンド充填工程では、保護管4を外部から加熱した後、第二粘着層9の構成材料が固化する前に、保護管4内の空間にコンパウンド5の構成材料を注入する。このコンパウンド5の構成材料の注入は、収縮チューブ7の外周面に設けられる第一粘着層8の構成材料が固化する前でもある。そうすることで、第一粘着層8の構成材料とコンパウンド5の構成材料とが互いに良好に密着すると共に、第二粘着層9の構成材料とコンパウンド5の構成材料とが互いに良好に密着する。各構成材料が固化すると、第一粘着層8とコンパウンド5との間に空隙が形成されることを防止できると共に、第二粘着層9とコンパウンド5との間に空隙が形成されることを防止できる。
コンパウンド充填工程では、保護管4を外部から加熱した後、第二粘着層9の構成材料が固化する前に、保護管4内の空間にコンパウンド5の構成材料を注入する。このコンパウンド5の構成材料の注入は、収縮チューブ7の外周面に設けられる第一粘着層8の構成材料が固化する前でもある。そうすることで、第一粘着層8の構成材料とコンパウンド5の構成材料とが互いに良好に密着すると共に、第二粘着層9の構成材料とコンパウンド5の構成材料とが互いに良好に密着する。各構成材料が固化すると、第一粘着層8とコンパウンド5との間に空隙が形成されることを防止できると共に、第二粘着層9とコンパウンド5との間に空隙が形成されることを防止できる。
1A,1B 電力ケーブルの中間接続構造
2 導体接続部
3 ゴムユニット
31 主絶縁部
32 内周半導電部
33 端部半導電部
34 外周半導電部
36 台座スペーサ
37 半導電テープ層
4 保護管
41 絶縁筒部
42 金属筒部
5 コンパウンド
7 収縮チューブ
70A 第一境界部
70B 第二境界部
8 第一粘着層
9 第二粘着層
100 電力ケーブル
110 ケーブル導体
120 ケーブル絶縁体
122 外部半導電層
124 半導電テープ層
130 ケーブル遮蔽層
140 シース
200 電力ケーブル線路
2 導体接続部
3 ゴムユニット
31 主絶縁部
32 内周半導電部
33 端部半導電部
34 外周半導電部
36 台座スペーサ
37 半導電テープ層
4 保護管
41 絶縁筒部
42 金属筒部
5 コンパウンド
7 収縮チューブ
70A 第一境界部
70B 第二境界部
8 第一粘着層
9 第二粘着層
100 電力ケーブル
110 ケーブル導体
120 ケーブル絶縁体
122 外部半導電層
124 半導電テープ層
130 ケーブル遮蔽層
140 シース
200 電力ケーブル線路
Claims (6)
- 2本の電力ケーブルの端部においてそれぞれ露出されるケーブル導体同士を接続する導体接続部と、
前記導体接続部の外周を覆うゴムユニットと、
前記ゴムユニットの外周を、所定の空間をあけて覆う保護管と、
前記空間に充填されるコンパウンドとを備える電力ケーブルの中間接続構造であって、
前記ゴムユニットの一端部と一方の前記電力ケーブルとの第一境界部、及び前記ゴムユニットの他端部と他方の前記電力ケーブルとの第二境界部を含んで前記ゴムユニットの外周面に密着して設けられる収縮チューブと、
前記収縮チューブの外周面に設けられ、前記収縮チューブと前記コンパウンドとを密着させる第一粘着層とを備える電力ケーブルの中間接続構造。 - 前記保護管の内周面に設けられ、前記保護管と前記コンパウンドとを密着させる第二粘着層を備える請求項1に記載の電力ケーブルの中間接続構造。
- 前記収縮チューブは、前記第一境界部及び前記第二境界部を一括で覆う一体物である請求項1又は請求項2に記載の電力ケーブルの中間接続構造。
- 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の電力ケーブルの中間接続構造を備える電力ケーブル線路。
- 2本の電力ケーブルの端部においてそれぞれ露出されるケーブル導体同士を導体接続部で接続する導体接続工程と、
前記導体接続部の外周をゴムユニットで覆うゴムユニット配置工程と、
前記ゴムユニットの一端部と一方の前記電力ケーブルとの第一境界部、及び前記ゴムユニットの他端部と他方の前記電力ケーブルとの第二境界部を含んだ前記ゴムユニットの外周に、収縮チューブと、前記収縮チューブの外周面に配される第一粘着層とを配置する収縮チューブ及び第一粘着層配置工程と、
前記収縮チューブを加熱して収縮させて、前記ゴムユニットと前記収縮チューブとを密着させる密着工程と、
前記収縮チューブの外周に、所定の空間をあけて保護管を配置する保護管配置工程と、
前記第一粘着層の構成材料が固化する前に、前記空間にコンパウンドの構成材料を充填するコンパウンド充填工程とを備える電力ケーブルの中間接続構造の組立方法。 - 前記保護管配置工程の前に、前記保護管の内周面に第二粘着層を配置する第二粘着層配置工程と、
前記保護管配置工程の後で、かつ前記コンパウンド充填工程の前に、前記保護管を加熱して前記第二粘着層の構成材料を軟化又は溶融させる加熱工程とを備え、
前記コンパウンド充填工程は、前記第二粘着層の構成材料が固化する前に、前記空間にコンパウンドの構成材料を充填する請求項5に記載の電力ケーブルの中間接続構造の組立方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017220344A JP2019092322A (ja) | 2017-11-15 | 2017-11-15 | 電力ケーブルの中間接続構造、電力ケーブル線路、及び電力ケーブルの中間接続構造の組立方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017220344A JP2019092322A (ja) | 2017-11-15 | 2017-11-15 | 電力ケーブルの中間接続構造、電力ケーブル線路、及び電力ケーブルの中間接続構造の組立方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019092322A true JP2019092322A (ja) | 2019-06-13 |
Family
ID=66837580
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017220344A Pending JP2019092322A (ja) | 2017-11-15 | 2017-11-15 | 電力ケーブルの中間接続構造、電力ケーブル線路、及び電力ケーブルの中間接続構造の組立方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2019092322A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114730648A (zh) * | 2020-03-10 | 2022-07-08 | 株式会社藤仓 | 线缆、线缆的制造方法以及保护部件去除方法 |
US12025844B2 (en) | 2020-03-10 | 2024-07-02 | Fujikura Ltd. | Cable, cable manufacturing method, and protective member removal method |
-
2017
- 2017-11-15 JP JP2017220344A patent/JP2019092322A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114730648A (zh) * | 2020-03-10 | 2022-07-08 | 株式会社藤仓 | 线缆、线缆的制造方法以及保护部件去除方法 |
CN114730648B (zh) * | 2020-03-10 | 2024-05-07 | 株式会社藤仓 | 线缆、线缆的制造方法以及保护部件去除方法 |
US12025844B2 (en) | 2020-03-10 | 2024-07-02 | Fujikura Ltd. | Cable, cable manufacturing method, and protective member removal method |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US3691505A (en) | Heater cable splice and method of forming | |
US4289553A (en) | Heat-shrinkable article | |
US4142592A (en) | Repairable assembly for protecting a cable junction and method of assembling same | |
CN1028700C (zh) | 径向可缩性套管 | |
KR100394929B1 (ko) | 전력케이블접속구조체 | |
US2930835A (en) | Removable splice protector | |
JP5970171B2 (ja) | 差込プラグ付きコードの製造方法 | |
EP2747227B1 (en) | Multi-layer heat-shrinkable tubular sleeve with stress control elements | |
US6762364B2 (en) | Cable enclosure | |
AU2001248615A1 (en) | Cable enclosure | |
JP2019092322A (ja) | 電力ケーブルの中間接続構造、電力ケーブル線路、及び電力ケーブルの中間接続構造の組立方法 | |
JPS58131610A (ja) | 電気ブツシングとその製造方法 | |
EP0886341A1 (en) | Cable joint | |
JP5931036B2 (ja) | 終端接続部の油止め構造 | |
JP4574276B2 (ja) | ケーブル接続部の遮水構造およびその遮水構造の形成方法 | |
WO2019098147A1 (ja) | 端子付電線及び端子付電線の製造方法 | |
WO2009098203A1 (en) | A method of producing a cable casing, a cable casing and a cable joint arrangement provided therewith | |
JP4467370B2 (ja) | ケーブル接続部用の遮水体およびその固定構造 | |
JP3187701B2 (ja) | 電力ケーブル線路のシースインターラプター部及び電力ケーブル線路のクロスボンド接続部 | |
GB2254739A (en) | Cable joint | |
JPH0133913B2 (ja) | ||
JPS6217764Y2 (ja) | ||
JPS6176005A (ja) | ケ−ブルの接続方法 | |
JP4455176B2 (ja) | 電力ケーブルの接続部構造 | |
JPS6015390Y2 (ja) | 電力ケ−ブル絶縁接続部 |