JP3187701B2 - 電力ケーブル線路のシースインターラプター部及び電力ケーブル線路のクロスボンド接続部 - Google Patents

電力ケーブル線路のシースインターラプター部及び電力ケーブル線路のクロスボンド接続部

Info

Publication number
JP3187701B2
JP3187701B2 JP00240996A JP240996A JP3187701B2 JP 3187701 B2 JP3187701 B2 JP 3187701B2 JP 00240996 A JP00240996 A JP 00240996A JP 240996 A JP240996 A JP 240996A JP 3187701 B2 JP3187701 B2 JP 3187701B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
volume resistivity
power cable
cable line
increasing
semiconductive layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP00240996A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09191545A (ja
Inventor
元生 島田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
Original Assignee
THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD. filed Critical THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
Priority to JP00240996A priority Critical patent/JP3187701B2/ja
Publication of JPH09191545A publication Critical patent/JPH09191545A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3187701B2 publication Critical patent/JP3187701B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cable Accessories (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電力ケーブル線路
のシースインターラプター部及び電力ケーブル線路のク
ロスボンド接続部に関するものである。
【0002】
【従来の技術】単心電力ケーブル線路8は、図4に示す
ようにケーブル導体1の外周に内部半導電層2,絶縁層
3,外部半導電層4が順次被覆されてケーブルコア5が
形成され、該ケーブルコア5の外周にケーブルシース
6,防食層7が順次被覆された構造のものである。三相
の単心電力ケーブル線路には、この単心電力ケーブル線
路8が図5に示すように三相布設されている。
【0003】これら三相の単心電力ケーブル線路8にお
いては、シース損を減らすために、該図5に示すように
隣接する3区間の単心電力ケーブル線路8を各相毎に絶
縁接続箱を用いた接続部9でその両側のケーブルシース
6を縁切りし、これら絶縁接続箱を用いた接続部9の両
側の箇所で異なる相のケーブルシース6をクロスボンド
線10でクロスボンド接続している。これら絶縁接続箱
を用いた接続部9で接続されている3区間の単心電力ケ
ーブル線路8の両端側では、単心電力ケーブル線路8を
ケーブルシース6を縁切りしない普通接続箱を用いた接
続部11で接続し、これらの普通接続箱は接地線12で
接地している。
【0004】ところで、このようなクロスボンド接続部
では、絶縁接続箱を用いた接続部9の箇所でしか実施が
できない。また、絶縁接続箱はそれ自身の直径が単心電
力ケーブル線路8の直径に比べて大きく、且つ各種の作
業を伴うためマンホールやジョイントベイ等の大きなス
ペースを必要とする問題点があった。また、該クロスボ
ンド接続部をマンホール等に設けるには、多額の費用を
要することから、コスト低減の障害となっている。
【0005】そこで、図6に示すように普通接続箱を用
いた接続部11と隣の普通接続箱を用いた接続部11と
の間は1本の長尺の単心電力ケーブル線路8とし、その
途中を3分割した2箇所の分割点にシースインターラプ
ター部13を形成し、これらシースインターラプター部
13の両側の箇所で3相の単心電力ケーブル線路8をク
ロスボンド線10でクロスボンド接続することが提案さ
れている。シースインターラプター部13は、該シース
インターラプター部13を設ける部分で単心電力ケーブ
ル線路8のケーブルシース6を所要長さにわたって除去
してケーブルコアむき出し部を設け、該ケーブルコアむ
き出し部には両側のケーブルシース6に跨がって絶縁被
覆層を設けた構造になっている。このような構造にする
と、ケーブルコアむき出し部の箇所で両側のケーブルシ
ース6が縁切りされた状態になる。
【0006】このようなシースインターラプター部13
でのクロスボンド接続によれば、シースインターラプタ
ー部13の外径が絶縁接続箱を用いた接続部9の外径よ
り小さいので、マンホール等の大きな設置スペースがい
らず、また電力ケーブル線路8のいずれの箇所でもクロ
スボンド接続できるので、ケーブルスパンを短くする必
要がなく、設計の自由度が大きい利点がある。
【0007】ところで、シースインターラプター部13
では、ケーブルシース6を剥ぎ取って、このシース剥ぎ
取り箇所の両側のケーブルシース6を縁切りする必要が
ある。このようにケーブルシース6を剥ぎ取ると、ケー
ブルコア5の外部半導電層4が露出されることになる。
外部半導電層4は、金属に比べれば絶縁性は高いが、そ
の下側の架橋ポリエチレン等からなる絶縁層3に比べれ
ば導電性が高く、完全なる絶縁性を得るためには該外部
半導電層4をも剥ぎ取る必要がある。
【0008】しかしながら、外部半導電層4を剥ぎ取る
際には、絶縁層3の表面を傷つけ易く、この部分が電気
的に弱点になり易く、細心の注意を払う剥ぎ取り作業が
必要になり、処理時間がかかる問題点があった。
【0009】そこで、ケーブルシース6の縁切り区間
で、外部半導電層4を剥ぎ取らずに、ケーブルコア5の
むき出し距離を長くして、該ケーブルコア5のむき出し
箇所の絶縁抵抗をかせぐ方法が用いられている。
【0010】このようにケーブルコア5のむき出し長を
長くすると、該ケーブルコア5のむき出し箇所間の外部
半導電層4の絶縁抵抗が大きくなり、該ケーブルコア5
のむき出し箇所間の外部半導電層4に誘起する誘起電圧
により流れる電流を抑制でき、ケーブルコア5のむき出
し箇所間の発熱量を抑制することができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、外部半
導電層4を剥ぎ取らずに、ケーブルコア5のむき出し距
離を長くするシースインターラプター部13では、通
常、外部半導電層4の体積固有抵抗は電界緩和の目的の
ため数Ω・cm〜数十Ω・cmであるので、ケーブルコア5
のむき出し箇所での外部半導電層4の体積固有抵抗を常
温で例えば8Ω・cm以上にするためには、該ケーブルコ
ア5のむき出し距離が700 mm以上も必要になる問題点が
あった。即ち、このような構造では、シースインターラ
プター部13を十分に小型化できず、該シースインター
ラプター部13を用いたメリットを十分に利用できず、
不満であった。
【0012】本発明の目的は、外部半導電層を剥ぎ取ら
ずに、ケーブルコアのむき出し距離を短くできる電力ケ
ーブル線路のシースインターラプター部を提供すること
にある。
【0013】本発明の他の目的は、シースインターラプ
ター部で外部半導電層を剥ぎ取らずに、ケーブルコアの
むき出し距離を短くできる電力ケーブル線路のクロスボ
ンド接続部を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、電力ケーブル
線路の途中にケーブルシースを除去したケーブルコアむ
き出し部が設けられ、該ケーブルコアむき出し部には両
側のケーブルシースに跨がって絶縁被覆層が設けられて
いる電力ケーブル線路のシースインターラプター部を改
良するものである。
【0015】本発明に係る電力ケーブル線路のシースイ
ンターラプター部においては、ケーブルコアむき出し部
の外部半導電層には、隣接部分より体積固有抵抗が上昇
した体積固有抵抗上昇部が少なくとも周方向に連続して
設けられていることを特徴とする。
【0016】このようにケーブルコアむき出し部の外部
半導電層に、隣接部分より体積固有抵抗が上昇した体積
固有抵抗上昇部を少なくとも周方向に連続して設ける
と、外部半導電層を剥ぎ取らずに、ケーブルコアのむき
出し距離を短くすることができる。
【0017】特に、体積固有抵抗上昇部が、外部半導電
層に体積固有抵抗上昇用の浸透性物質を塗布することに
より、或いは外部半導電層に体積固有抵抗上昇用の浸透
性物質が含浸されたテープを被覆することにより形成さ
れた部分であると、この体積固有抵抗上昇用の浸透性物
質が外部半導電層に浸透し該外部半導電層が膨潤されて
その体積固有抵抗が上昇し、このため外部半導電層を有
するケーブルコアむき出し部表面の電気抵抗を大きくす
ることができる。それ故、外部半導電層を剥ぎ取らず
に、ケーブルコアのむき出し距離を簡単に短くすること
ができる。
【0018】また、本発明は普通接続箱を用いた接続部
と隣の普通接続箱を用いた接続部との間において、各相
の単心電力ケーブル線路の途中を3分割した2箇所の分
割点にシースインターラプター部が形成され、これらシ
ースインターラプター部の両側の箇所で三相の単心電力
ケーブル線路がクロスボンド接続されている電力ケーブ
ル線路のクロスボンド接続部を改良の対象にしている。
【0019】本発明に係る電力ケーブル線路のクロスボ
ンド接続部においては、三相の単心電力ケーブル線路の
シースインターラプター部の外部半導電層には、隣接部
分より体積固有抵抗が上昇した体積固有抵抗上昇部が少
なくとも周方向に連続して設けられていることを特徴と
する。
【0020】このようにケーブルコアむき出し部の外部
半導電層に、隣接部分より体積固有抵抗が上昇した体積
固有抵抗上昇部を少なくとも周方向に連続して設ける
と、外部半導電層を剥ぎ取らずに、ケーブルコアのむき
出し距離を短くすることができる。
【0021】特に、体積固有抵抗上昇部が、外部半導電
層に体積固有抵抗上昇用の浸透性物質を塗布することに
より、或いは外部半導電層に体積固有抵抗上昇用の浸透
性物質が含浸されたテープを被覆することにより形成さ
れた部分であると、この体積固有抵抗上昇用の浸透性物
質が外部半導電層に浸透し該外部半導電層が膨潤されて
その体積固有抵抗が上昇し、このためシースインターラ
プター部で外部半導電層を有するケーブルコアむき出し
部表面の電気抵抗を大きくすることができる。それ故、
外部半導電層を剥ぎ取らずに、ケーブルコアのむき出し
距離を簡単に短くすることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】図1及び図2は本発明に係る電力
ケーブル線路のシースインターラプター部における実施
の形態の第1例を示したものである。
【0023】本例の電力ケーブル線路8のシースインタ
ーラプター部13では、該電力ケーブル線路8の途中に
アルミ製の波付けケーブルシース6を除去したケーブル
コアむき出し部14が設けられている。ケーブルコアむ
き出し部14の表面の外部半導電層4には、このケーブ
ルコアむき出し部14の全長にわたって体積固有抵抗上
昇用の浸透性物質が塗布されて隣接部分より体積固有抵
抗が上昇した体積固有抵抗上昇部4aが周方向に連続し
て長手方向に沿って設けられている。なお、体積固有抵
抗上昇部4aはケーブルコアむき出し部14の全長にわ
たって設ける必要はなく、少なくとも周方向に連続した
状態で所要の幅で設ければよい。体積固有抵抗上昇用の
浸透性物質としては、液状をなす油または有機溶剤が適
している。該液状をなす油または有機溶剤としては、例
えば鉱油,ポリブテン油,ベンゼン,キシレン,トルエ
ン等を用いることができる。このようにケーブルコアむ
き出し部14において、体積固有抵抗上昇用の浸透性物
質を塗布して体積固有抵抗を部分的に上昇させた外部半
導電層4の外周には、プラスチック等からなる電気絶縁
性の保護テープ層15が設けられている。
【0024】保護テープ層15で覆われたケーブルコア
むき出し部14には、その両端のケーブルシース6に跨
がってアルミ製で筒状をした分割型ケース16が装着さ
れている。該分割型ケース16は、長手方向の中間で2
分割されると共に径方向にも2分割されている。該分割
型ケース16の径方向の分割部はボルト17aとナット
17bで連結されている。該分割型ケース16の長手方
向の分割部にはエポキシ樹脂からなる絶縁部18が介在
されて分割型ケース16の左右の電気絶縁がなされてい
る。このような分割型ケース16を載せる途中に波付け
ケーブルシース6の端部外周には、その表面を平らにす
るためにエポキシガラスからなる座部19が設けられて
いる。分割型ケース16の両端はボンディング線20で
ケーブルシース6に接続されている。
【0025】保護テープ層15で覆われたケーブルコア
むき出し部14と分割型ケース16との間の空間には、
分割型ケース16の注入孔21からウレタンゴム等の防
水コンパウンド22が充填されている。
【0026】このようなシースインターラプター部13
の表面には、分割型ケース16の外周にスペーサ23を
配置した状態で全体的に防食テープ層24が設けられて
いる。
【0027】このような防水コンパウンド22,分割型
ケース16,スペーサ23,防食テープ層24によりケ
ーブルコアむき出し部14を覆う絶縁被覆層25が構成
されている。
【0028】本例のシースインターラプター部13のよ
うに、ケーブルコアむき出し部14の表面の外部半導電
層4に、隣接部分より体積固有抵抗が上昇した体積固有
抵抗上昇部4aを少なくとも周方向に連続して設ける
と、外部半導電層4を剥ぎ取らずに、ケーブルコア5の
むき出し距離を短くすることができる。
【0029】特に、体積固有抵抗上昇部4aが、外部半
導電層4に体積固有抵抗上昇用の浸透性物質を塗布する
ことにより形成されていると、この体積固有抵抗上昇用
の浸透性物質が外部半導電層4に浸透し該外部半導電層
4が膨潤し、該外部半導電層4内で隣接する導電粒子の
間隔が開き、該外部半導電層4の体積固有抵抗が上昇す
る。このためケーブルコアむき出し部14における外部
半導電層4の体積固有抵抗を100 〜1000Ω・cm程度にす
ることができる。
【0030】このためケーブルコアむき出し部14の長
さを従来の700 mmからその半分以下にすることができ
る。
【0031】図3は発明に係る電力ケーブル線路のシー
スインターラプター部における実施の形態の第2例を示
したものである。
【0032】本例の電力ケーブル線路8のシースインタ
ーラプター部13では、ケーブルコアむき出し部14の
表面の外部半導電層4には、このケーブルコアむき出し
部14の全長にわたって体積固有抵抗上昇用の浸透性物
質が含浸されたテープ26を被覆することにより隣接部
分より体積固有抵抗が上昇した体積固有抵抗上昇部4a
が周方向に連続して長手方向に沿って設けられている。
なお、体積固有抵抗上昇部4aはケーブルコアむき出し
部14の全長にわたって設ける必要はなく、少なくとも
周方向に連続した状態で所要の幅で設ければよい。体積
固有抵抗上昇用の浸透性物質としては、液状をなす油ま
たは有機溶剤が適している。該油または有機溶剤として
は、前述したように例えば鉱油,ポリブテン油,ベンゼ
ン,キシレン,トルエン等を用いることができる。この
ようにケーブルコアむき出し部14において、体積固有
抵抗上昇用の浸透性物質が含浸されたテープ26が被覆
された外部半導電層4の外周にはプラスチック等からな
る電気絶縁性の保護テープ層15が設けられている。
【0033】その他の構成は、前述した第1例と同様に
なっている。
【0034】本例のシースインターラプター部13のよ
うに、ケーブルコアむき出し部14の表面の外部半導電
層4に、体積固有抵抗上昇用の浸透性物質が含浸された
テープ26を被覆することにより隣接部分より体積固有
抵抗が上昇した体積固有抵抗上昇部4aが周方向に連続
して長手方向に沿って所要の幅で設けられていると、外
部半導電層4を剥ぎ取らずに、ケーブルコア5のむき出
し距離を短くすることができる。
【0035】特に、体積固有抵抗上昇部4aが、外部半
導電層4に体積固有抵抗上昇用の浸透性物質が含浸され
たテープ26を被覆することにより形成されていると、
該テープ26に含浸されている体積固有抵抗上昇用の浸
透性物質が外部半導電層4に浸透して該外部半導電層4
が膨潤し、該外部半導電層4内で隣接する導電粒子の間
隔が開き、該外部半導電層4の体積固有抵抗が上昇す
る。このためケーブルコアむき出し部14における外部
半導電層4の体積固有抵抗を第1例と同様に100〜1000
Ω・cmにすることができる。
【0036】このため第1例と同様に、ケーブルコアむ
き出し部14の長さを従来の700 mmからその半分以下に
することができる。
【0037】このような第1例,第2例に示すシースイ
ンターラプター部13は、図6に示す単心電力ケーブル
線路のクロスボンド接続部における各シースインターラ
プター部13に適用することができる。
【0038】このように電力ケーブル線路のクロスボン
ド接続部におけるシースインターラプター部13のケー
ブルコアむき出し部14の外部半導電層4に、体積固有
抵抗上昇用の浸透性物質を塗布したり、体積固有抵抗上
昇用の浸透性物質が含浸されたテープ26を被覆して体
積固有抵抗上昇部4aを形成すると、体積固有抵抗上昇
用の浸透性物質が外部半導電層4に浸透して該外部半導
電層4が膨潤し、該外部半導電層4内で隣接する導電粒
子の間隔が開き、該外部半導電層4の体積固有抵抗が上
昇する。このため、シースインターラプター部14で外
部半導電層4を有するケーブルコアむき出し部表面の電
気抵抗を大きくすることができる。それ故、シースイン
ターラプター部13でのケーブルコア5のむき出し距離
を短くすることができる。
【0039】以上説明した複数の発明のうち、いくつか
の発明についてその構成要件を以下に記載する。
【0040】(1)電力ケーブル線路の途中にケーブル
シースを除去したケーブルコアむき出し部が設けられ、
前記ケーブルコアむき出し部には両側の前記ケーブルシ
ースに跨がって絶縁被覆層が設けられている電力ケーブ
ル線路のシースインターラプター部において、前記ケー
ブルコアむき出し部の外部半導電層には、隣接部分より
体積固有抵抗が上昇した体積固有抵抗上昇部が少なくと
も周方向に連続して設けられていることを特徴とする電
力ケーブル線路のシースインターラプター部。
【0041】(2)前記体積固有抵抗上昇部は、前記外
部半導電層に体積固有抵抗上昇用の浸透性物質を塗布す
ることにより形成された部分であることを特徴とする前
記(1)に記載の電力ケーブル線路のシースインターラ
プター部。
【0042】(3)前記体積固有抵抗上昇部は、前記外
部半導電層に体積固有抵抗上昇用の浸透性物質が含浸さ
れたテープを被覆することにより形成された部分である
ことを特徴とする前記(1)に記載の電力ケーブル線路
のシースインターラプター部。 (4)前記体積固有抵抗上昇用の浸透性物質が体積固有
抵抗上昇用の油または有機溶剤であることを特徴とする
前記(2)または(3)に記載の電力ケーブル線路のシ
ースインターラプター部。
【0043】(5)普通接続箱を用いた接続部と隣の普
通接続箱を用いた接続部との間において、各相の単心電
力ケーブル線路の途中を3分割した2箇所の分割点にシ
ースインターラプター部が形成され、これらシースイン
ターラプター部の両側の箇所で前記三相の単心電力ケー
ブル線路がクロスボンド接続されている電力ケーブル線
路のクロスボンド接続部において、前記三相の単心電力
ケーブル線路の前記シースインターラプター部の外部半
導電層には、隣接部分より体積固有抵抗が上昇した体積
固有抵抗上昇部が少なくとも周方向に連続して設けられ
ていることを特徴とする電力ケーブル線路のクロスボン
ド接続部。
【0044】(6)前記体積固有抵抗上昇部は、前記外
部半導電層に体積固有抵抗上昇用の浸透性物質を塗布す
ることにより形成された部分であることを特徴とする前
記(5)に記載の電力ケーブル線路のクロスボンド接続
部。
【0045】(7)前記体積固有抵抗上昇部は、前記外
部半導電層に体積固有抵抗上昇用の浸透性物質が含浸さ
れたテープを被覆することにより形成された部分である
ことを特徴とする前記(5)に記載の電力ケーブル線路
のクロスボンド接続部。
【0046】(8)前記体積固有抵抗上昇用の浸透性物
質が体積固有抵抗上昇用の油または有機溶剤であること
を特徴とする前記(6)または(7)に記載の電力ケー
ブル線路のクロスボンド接続部。
【0047】
【発明の効果】本発明に係る電力ケーブル線路のシース
インターラプター部においては、ケーブルコアむき出し
部の外部半導電層に、隣接部分より体積固有抵抗が上昇
した体積固有抵抗上昇部を少なくとも周方向に連続して
設けているので、外部半導電層を剥ぎ取らずに、ケーブ
ルコアのむき出し距離を短くすることができる。
【0048】特に、体積固有抵抗上昇部が、外部半導電
層に体積固有抵抗上昇用の浸透性物質を塗布することに
より、或いは外部半導電層に体積固有抵抗上昇用の浸透
性物質が含浸されたテープを被覆することにより形成さ
れた部分であると、この体積固有抵抗上昇用の浸透性物
質が外部半導電層に浸透し該外部半導電層が膨潤されて
その体積固有抵抗が上昇し、このため外部半導電層を有
するケーブルコアむき出し部表面の電気抵抗を大きくす
ることができる。それ故、外部半導電層を剥ぎ取らず
に、ケーブルコアのむき出し距離を簡単に短くすること
ができる。
【0049】また、本発明に係る電力ケーブル線路のク
ロスボンド接続部においては、三相の単心電力ケーブル
線路のシースインターラプター部の外部半導電層に、隣
接部分より体積固有抵抗が上昇した体積固有抵抗上昇部
を少なくとも周方向に連続して設けているので、外部半
導電層を剥ぎ取らずに、ケーブルコアのむき出し距離を
短くすることができる。
【0050】特に、体積固有抵抗上昇部が、外部半導電
層に体積固有抵抗上昇用の浸透性物質を塗布することに
より、或いは外部半導電層に体積固有抵抗上昇用の浸透
性物質が含浸されたテープを被覆することにより形成さ
れた部分であると、この体積固有抵抗上昇用の浸透性物
質が外部半導電層に浸透し該外部半導電層が膨潤されて
その体積固有抵抗が上昇し、このためシースインターラ
プター部で外部半導電層を有するケーブルコアむき出し
部表面の電気抵抗を大きくすることができる。それ故、
外部半導電層を剥ぎ取らずに、ケーブルコアのむき出し
距離を簡単に短くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電力ケーブル線路のシースインタ
ーラプター部における実施の形態の第1例の上半部縦断
側面図である。
【図2】図1のX−X線断面図である。
【図3】本発明に係る電力ケーブル線路のシースインタ
ーラプター部における実施の形態の第2例の横断面図で
ある。
【図4】単心電力ケーブル線路の一例を示す横断面図で
ある。
【図5】三相の単心電力ケーブル線路における絶縁接続
箱を用いた接続部でのクロスボンド接続部の説明図であ
る。
【図6】三相の単心電力ケーブル線路におけるシースイ
ンターラプター部でのクロスボンド接続部の説明図であ
る。
【符号の説明】
1 ケーブル導体 2 内部半導電層 3 絶縁層 4 外部半導電層 4a 体積固有抵抗上昇部 5 ケーブルコア 6 ケーブルシース 7 防食層 8 単心電力ケーブル線路 9 絶縁接続箱を用いた接続部 10 クロスボンド線 11 普通接続箱を用いた接続部 12 接地線 13 シースインターラプター部 14 ケーブルコアむき出し部 15 保護テープ層 16 分割型ケース 17a ボルト 17b ナット 18 絶縁部 19 座部 20 ボンディング線 21 注入孔 22 防水コンパウンド 23 スペーサ 24 防食テープ層 25 絶縁被覆層 26 テープ

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力ケーブル線路の途中にケーブルシー
    スを除去したケーブルコアむき出し部が設けられ、前記
    ケーブルコアむき出し部には両側の前記ケーブルシース
    に跨がって絶縁被覆層が設けられている電力ケーブル線
    路のシースインターラプター部において、 前記ケーブルコアむき出し部の外部半導電層には、隣接
    部分より体積固有抵抗が上昇した体積固有抵抗上昇部が
    少なくとも周方向に連続して設けられていることを特徴
    とする電力ケーブル線路のシースインターラプター部。
  2. 【請求項2】 前記体積固有抵抗上昇部は、前記外部半
    導電層に体積固有抵抗上昇用の浸透性物質を塗布するこ
    とにより形成された部分であることを特徴とする請求項
    1に記載の電力ケーブル線路のシースインターラプター
    部。
  3. 【請求項3】 前記体積固有抵抗上昇部は、前記外部半
    導電層に体積固有抵抗上昇用の浸透性物質が含浸された
    テープを被覆することにより形成された部分であること
    を特徴とする請求項1に記載の電力ケーブル線路のシー
    スインターラプター部。
  4. 【請求項4】 普通接続箱を用いた接続部と隣の普通接
    続箱を用いた接続部との間において、各相の単心電力ケ
    ーブル線路の途中を3分割した2箇所の分割点にシース
    インターラプター部が形成され、これらシースインター
    ラプター部の両側の箇所で前記三相の単心電力ケーブル
    線路がクロスボンド接続されている電力ケーブル線路の
    クロスボンド接続部において、 前記三相の単心電力ケーブル線路の前記シースインター
    ラプター部の外部半導電層には、隣接部分より体積固有
    抵抗が上昇した体積固有抵抗上昇部が少なくとも周方向
    に連続して設けられていることを特徴とする電力ケーブ
    ル線路のクロスボンド接続部。
  5. 【請求項5】 前記体積固有抵抗上昇部は、前記外部半
    導電層に体積固有抵抗上昇用の浸透性物質を塗布するこ
    とにより形成された部分であることを特徴とする請求項
    4に記載の電力ケーブル線路のクロスボンド接続部。
  6. 【請求項6】 前記体積固有抵抗上昇部は、前記外部半
    導電層に体積固有抵抗上昇用の浸透性物質が含浸された
    テープを被覆することにより形成された部分であること
    を特徴とする請求項4に記載の電力ケーブル線路のクロ
    スボンド接続部。
JP00240996A 1996-01-10 1996-01-10 電力ケーブル線路のシースインターラプター部及び電力ケーブル線路のクロスボンド接続部 Expired - Fee Related JP3187701B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP00240996A JP3187701B2 (ja) 1996-01-10 1996-01-10 電力ケーブル線路のシースインターラプター部及び電力ケーブル線路のクロスボンド接続部

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP00240996A JP3187701B2 (ja) 1996-01-10 1996-01-10 電力ケーブル線路のシースインターラプター部及び電力ケーブル線路のクロスボンド接続部

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09191545A JPH09191545A (ja) 1997-07-22
JP3187701B2 true JP3187701B2 (ja) 2001-07-11

Family

ID=11528457

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP00240996A Expired - Fee Related JP3187701B2 (ja) 1996-01-10 1996-01-10 電力ケーブル線路のシースインターラプター部及び電力ケーブル線路のクロスボンド接続部

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3187701B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006304413A (ja) * 2005-04-18 2006-11-02 Furukawa Electric Co Ltd:The 電力ケーブル接続部
KR100753330B1 (ko) * 2006-02-03 2007-08-29 엘에스전선 주식회사 세라믹코팅을 이용한 전력케이블의 접합방법

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09191545A (ja) 1997-07-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5807447A (en) Neutral conductor grounding system
KR100394929B1 (ko) 전력케이블접속구조체
US20150334887A1 (en) Cover assemblies, kits and methods for covering electrical cables and connections
EP3350896B1 (en) Cover assemblies and methods for covering electrical cables and connections
EP0876698A1 (en) Cable end seal for oil-filled cables
JPS63167626A (ja) 高電圧ケーブル間の接続部およびその形成方法
US10283878B2 (en) Neutral conductor connection protection devices and cover assembly kits, electrical connections and methods including same
JP3187701B2 (ja) 電力ケーブル線路のシースインターラプター部及び電力ケーブル線路のクロスボンド接続部
JPH0557802B2 (ja)
EP0312424B1 (en) Cable installation method
JP3281557B2 (ja) 電力ケーブルプレハブ形絶縁接続部
JP2019092322A (ja) 電力ケーブルの中間接続構造、電力ケーブル線路、及び電力ケーブルの中間接続構造の組立方法
JPS6176005A (ja) ケ−ブルの接続方法
CA1197580A (en) Water-proofing joint assembly for power cables
JP3813315B2 (ja) 電力ケーブル外部半導電層縁切り方法および該電力ケーブルのシース縁切り部
EP2710683B1 (en) Dead front cable terminal with isolated shield
CN209929940U (zh) 一种高压交联聚乙烯绝缘电缆模塑式绝缘接头
JPS6015390Y2 (ja) 電力ケ−ブル絶縁接続部
JPH0133913B2 (ja)
SE2151341A1 (en) Power cable with reduced shrink back
CA2241655C (en) Cable end seal for oil-filled cables
JPS6029296Y2 (ja) 電力ケ−ブル絶縁接続部
JPS587809Y2 (ja) ゴム、プラスチツクケ−ブルの絶縁接続部
JP2000059976A (ja) 架橋ポリエチレン絶縁電力ケーブル接続部
JPH0323791Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090511

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100511

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110511

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees