JP2004178445A - ソフトウェアの品揃え管理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ソフトウェアの使用の偏りを減少させて該ソフトウェアの有効利用を図るソフトウェアの品揃え管理装置、ソフトウェアの品揃え管理システム、ソフトウェアの品揃え管理方法及びソフトウェアの品揃え管理プログラムを提供する。
【解決手段】ユーザが利用を希望するソフトウェアに関するリクエスト情報として、少なくとも該ソフトウェアの利用本数及び使用時期を取得し、前記リクエスト情報に基づいて前記ソフトウェアのライセンス数を決定し、前記ソフトウェアと関連付けて前記ライセンス数を登録し、前記ユーザから前記ソフトウェアの利用要求があった場合に前記ライセンス数以下で前記ソフトウェアの同時利用を許可する。
【選択図】 図1
【解決手段】ユーザが利用を希望するソフトウェアに関するリクエスト情報として、少なくとも該ソフトウェアの利用本数及び使用時期を取得し、前記リクエスト情報に基づいて前記ソフトウェアのライセンス数を決定し、前記ソフトウェアと関連付けて前記ライセンス数を登録し、前記ユーザから前記ソフトウェアの利用要求があった場合に前記ライセンス数以下で前記ソフトウェアの同時利用を許可する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ASP(Application Service Provider)といったネットワークを介してソフトウェアの機能を提供するシステムにおいて、提供するソフトウェアの品揃えを管理する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、汎用の端末(コンピュータ)でアプリケーション・ソフト等のソフトウェアを使用するには、ユーザが端末とソフトウェアを購入し、そのソフトウェアを端末にインストールしていた。
【0003】
この場合、複数の端末を使用する企業では、使用する端末の台数分のソフトウェアを購入する必要があった。
【0004】
しかし汎用の端末では、作業に応じてソフトウェアを切り換えて使用することが一般的であり、端末毎にソフトウェアを購入しても全てを同時に使用することは稀である。このため、前述のように使用する端末の台数分のソフトウェアを購入した場合、ソフトウェアの使用頻度の割には費用が嵩んでしまう。
【0005】
このため、フローティングライセンスという同時利用が可能な数だけライセンスを購入する形態もある(非特許文献1参照)。このライセンス形態であれば、各ユーザが時期をずらしてソフトウェアを使用することで、ライセンス購入数を抑えることができる。
【0006】
しかし、企業などでは、複数の部門に分かれてユーザが存在しており、異なる部門間で端末の使用時期を調整するのは困難である。
【0007】
例えば、複数の開発部門が存在する場合、製品を設計するためCADソフトをそれぞれの部門で購入する。しかしCADソフトの使用は、製品の設計段階に集中し、その他の段階ではそれほど使用されない。従って使用頻度の割には費用が嵩んでしまう。
【0008】
また、CADやCG(Computer Graphics)といった用途に使用されるソフトウェアでは、非常に高い処理速度や描画性能を必要とし、使用する端末が高価になる傾向があった。
【0009】
このため、ASP(Application Service Provider)といったネットワーク経由でアプリケーション・ソフトの機能だけを販売する業者も利用されるようになってきている。
【0010】
この場合、ASP側がソフトウェアを用意するので、ユーザは所要のソフトウェアを選択して使用でき、これに見合った利用料金を支払えば良く、ソフトウェアのための費用を軽減できる。
【0011】
また、ソフトウェアに限らず、ハードウェアにおいても、ASP側が高速処理可能な情報処理装置を用意し、この情報処理装置で処理した結果をユーザ側の端末へ送信することにより、ユーザ端末自体の処理能力が低くてもこの処理結果を利用することができる。
【0012】
このようにASPを利用する形態であれば、一企業内で全てのソフトウェアやハードウェアを整備するのと比べてスケールメリットを得易い。
【0013】
しかしながら、ソフトウェアを実際に使用する期間が、例えば月末に集中したり、期末に集中したりと、ある一定の期間に集中する傾向に変わりはなく、ASP側において、前記と同様、ソフトウェアの使用頻度の割に費用が嵩んでしまう問題が発生し、これを利用料金に反映させることになるので、前記問題の根本的な解決にはなっていない。
【0014】
また、ASP業者が準備するアプリケーション・ソフトは、ASP業者が独自に世の中の売れ筋商品等から割り出したアプリケーション・ソフトを提供していた。
【0015】
このため本当にユーザ自身が利用したいアプリケーション・ソフトが準備されていないことがあった。
【0016】
例えば利用するユーザ数自体も少なく、且つそれらのユーザが利用する期間も短期間であるようなアプリケーション・ソフトはなかなか準備されることはない。
【0017】
上述のようにASPおいては、適切な数のソフトウェアを準備し、このソフトウェアを有効に利用されることが望まれていた。
【0018】
また、ユーザにおいては、他のユーザと使用時期をずらして共用することでソフトウェアの有効利用を図り、所要のソフトウェアを低価格で利用できるようにすることが望まれていた。
【0019】
【非特許文献1】
東芝インフォメーションシステム(Toshiba Information Systems (Japan) Corporation.)、/GHS/ガイド/、[online]、1998−2002、[平成14年11月12日検索]、インターネット<http://sies.tjsys.co.jp/support/ghs/guide/license/>
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このような従来の技術の問題点に鑑みてなされたものである。即ち、本発明の課題は、ソフトウェアの使用の偏りを減少させて該ソフトウェアの有効利用を図る技術を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記課題を解決するために、以下の手段を採用した。
本発明のソフトウェアの品揃え管理システム、ソフトウェアの品揃え管理方法及びソフトウェアの品揃え管理プログラムは、
ユーザが利用を希望するソフトウェアに関するリクエスト情報として、少なくとも該ソフトウェアの利用本数及び使用時期を取得し、
前記リクエスト情報に基づいて前記ソフトウェアのライセンス数を決定し、
前記ソフトウェアと関連付けて前記ライセンス数を登録し、
前記ユーザから前記ソフトウェアの利用要求があった場合に前記ライセンス数以下で前記ソフトウェアの同時利用を許可する。
【0021】
これによりユーザの使用本数や使用時期に基づいた適切な数のライセンスを準備できるようにし、ソフトウェアの有効利用を図っている。
【0022】
なお、本発明は、上記のプログラムをコンピュータが読み取り可能に記録した記録媒体であっても良い。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態1に係るASPシステムを図1から図6の図面に基づいて説明する。
【0024】
〈システム構成〉
図1は本実施形態のASPシステム10の構成例を示す図である。
【0025】
同図に示すように本実施形態のASPシステム10は、ASPセンタ(品揃え管理装置に相当)1と、複数の部門2に備えられたユーザ端末(クライアント端末に相当)2aが、イントラネット4で接続された企業内ASPシステムである。また、ASPセンタ1は、インターネット等のネットワークを介してソフトベンダ3のコンピュータとも接続が可能となっている。
【0026】
該ASPセンタ1は、アプリ実行ホスト群1aや、データサーバ1c、負荷分散部1d、ASPサーバ1e、認証サーバ1f、ライセンス管理サーバ1gからなっている。
【0027】
アプリ実行ホスト群1aは、パーソナルコンピュータやUNIX(登録商標)サーバ等、複数のコンピュータからなり、ユーザからの指示に基づいてソフトウェアを実行する。
【0028】
データサーバ1cは、アプリ実行ホスト群1aによるソフトウェアの実行結果やソフトウェア実行のためのデータ等を保存する。
【0029】
負荷分散部1dは、ソフトウェア実行等の処理をアプリ実行ホスト群1aの各コンピュータに振り分ける。
【0030】
ASPサーバ1eは、ユーザ端末2aからソフトウェアの操作情報を取得し、負荷分散部1dを介してアプリ実行ホスト群1aに送信する機能や、この操作情報に基づいてアプリ実行ホスト群1aによってソフトウェアを実行した結果を該ユーザ端末に送信する機能を有している。また、ASPサーバ1eは、リクエスト取得部や、ライセンス数決定部としても機能している。即ち、該リクエスト取得部として、ユーザに対する需要調査を行い、ユーザが利用を希望するソフトウェアに関するリクエスト情報を取得する。また、該ライセンス数決定部の機能として前記リクエスト情報に基づいて前記ソフトウェアのライセンス数を決定する。
【0031】
認証サーバ1fは、各ユーザのIDやパスワードを記憶しており、ASPサーバ1eにログインするユーザの認証を行っている。
【0032】
ライセンス管理サーバ1gは、ソフトウェア毎のライセンス数を記憶するライセンス数テーブルを備え、前記ASPサーバ1eで決定したライセンス数を前記ソフトウェアと関連付けて前記ライセンス数テーブルに登録するライセンス登録部や、前記ユーザからソフトウェアの利用要求があった場合に前記ライセンス数以下で前記ソフトウェアの同時利用を許可するライセンス管理部として機能している。
【0033】
一方、ユーザ端末2aは、パーソナルコンピュータやPDA(personal digital assistant)などの一般的なコンピュータであり、イントラネット(ネットワーク)4を介してASPセンタ(品揃え管理装置)1に接続してASPセンタ1からソフトウェアの実行結果等の情報を取得する機能や、リクエスト情報等をASPセンタ1に送信する機能を有している。なお、本実施形態のクライアント端末2aでは、ASPセンタ1が入力フォーム等をウエブページとして提供ており、これを閲覧し、このフォームにデータを入力して送信する等によって前記情報の取得や送信を行っている。即ち、所謂ウエブブラウザによって前記情報の取得や送信の機能を実現している。
【0034】
〈ASPサービス手順〉
次に、ASPセンタ1におけるASPサービス手順について図2を用いて説明する。
【0035】
ASPセンタ1は、予めソフトベンダ3から購入したソフトウェアをアプリ実行ホスト群1aに導入しておく。このソフトウェアのライセンス形態がフローティングライセンスの場合には、ライセンス数をライセンス管理サーバ1gのライセンス数テーブルに登録する。
【0036】
そして各部門2のユーザが、ユーザ端末2aからイントラネット4を介してASPセンタ1のASPサーバ1eにアクセスすると、ASPサーバ1eは、ユーザ端末2aからのID及びパスワードを認証サーバ1fに通知して認証を行わせる(ステップ1、以下S1のように略記する)。
【0037】
このユーザ端末2aのアクセスが認証された後、該ユーザ端末2aからソフトウェア実行の要求を取得した場合(S2)、ASPサーバ1eはアプリ実行ホスト群1aにこのソフトウェアの実行要求を送信する(S3)。
【0038】
該ソフトウェアの実行要求を取得したアプリ実行ホスト群1aは、ライセンス管理サーバ1gにソフトウェア実行の可否を問い合わせる問合せ情報をライセンス管理サーバ1gに通知する(S4)。
【0039】
該問合せ情報を取得したライセンス管理サーバ1gは、ライセンス数テーブルを参照し、当該ソフトウェアの使用数がライセンス数以下であれば、当該ソフトウェアの使用数の増加をライセンステーブルに登録し(S5,S6)、ソフトウェアの実行を許可する旨の許可信号をアプリ実行ホスト群1aに返信する(S7)。また、ライセンス管理サーバ1gは、当該ソフトウェアの使用数がライセンス数を超える場合、ソフトウェアの実行を許可しない旨の信号をアプリ実行ホスト群1aに返信する(S5,S8)。
【0040】
そして、該許可信号を取得した場合、アプリ実行ホスト群1aは、ソフトウェアの実行を開始して(S9)、この処理結果をユーザ端末に送信し(S10)、所要の処理が終了するまでこのステップを繰り返す(S12)。
【0041】
このソフトウェアの実行は、データの入力、演算、出力等をバッチ処理(一括処理)するものであっても、ユーザ端末2aに操作用の画面(ウエブページ)を表示させて、ユーザがこの画面に基づいてソフトウェアの操作の指示を行うものであっても良い。
【0042】
このソフトウェアの実行が終了した場合、ASPサーバ1eは、ライセンス管理サーバ1gにソフトウェアの終了を通知する(S12)
このソフトウェアの通知を取得したライセンス管理サーバ1gは、当該ソフトウェアの使用数をライセンステーブルから減算する(S13)。
【0043】
このように本システムのASPセンタ1は、所定のライセンス数以下のユーザに対してASPサービス(ソフトウェアの機能)を提供している。
【0044】
〈ライセンス数の決定手順〉
次に本システムにおけるライセンス数の決定手順について図3,図4を用いて説明する。
【0045】
ASPサーバ1eは、リクエスト取得部の機能により、所定の期間ごとに需要調査のための問い合わせ情報をユーザ端末2aに送信する。例えばユーザがASPサーバ1にログインし、メニュー画面等の特定のウエブページにアクセスすることで需要調査を開始し、図3に示すような入力フォームを各部門のユーザ端末2aに送信して表示させる(S21)。
【0046】
各ユーザは、使用を希望するソフトウェアの本数、利用率及び使用時期をこの入力フォームに入力し、送信ボタン21を選択する。図3の例では、月毎に使用本数と、このソフトウェアの使用率(ソフトウェアを1日あたり10時間使用するならば100%、1日あたり1時間使用するならば10%とする)を入力する。これによりユーザ端末2aは、入力されたソフトウェアの本数、利用率及び使用時期をリクエスト情報としてASPサーバ1eに送信する。ASPサーバ1eは、このリクエスト情報を取得すると(S22)、ライセンス数決定部の機能により、後述のようにこのリクエスト情報に基づいて各ソフトウェアのライセンス数を決定する(S23)。
【0047】
次に、ASPサーバ1eは、該ソフトウェアについて決定した数のライセンスを購入する旨の情報(例えば電子メール)をソフトベンダ3に送信する(S24)。そしてソフトベンダ3から購入完了の通知を取得した場合、ASPサーバ1eは当該ソフトウェアとライセンス数の情報をライセンス管理サーバ1gに送信する(S25,S26)。
【0048】
ライセンス管理サーバ1gは、ライセンス登録部の機能により、このソフトウェアと関連付けてライセンス数をライセンス数テーブルに登録する(S27)。なお、ソフトウェアの購入等を人手によって行う場合には、ASPサーバ1e(S23)で決定したライセンス数をそのまま入力し、ステップ24〜26を省略しても良い。
【0049】
このように本システムでは、ライセンスの契約期間等に応じて、定期的に需要調査を行って各ソフトウェアのライセンス数を決定する。
【0050】
〈リクエスト情報に基づくライセンス数の決定手順〉
次に、上述のステップ23において、ASPサーバ(ライセンス決定部)1eが、リクエスト情報に基づいてライセンス数を決定する手順について図5,図6を用いて説明する。
【0051】
図5は、CADソフトの使用率のシミュレーション結果を示している。
【0052】
該CADソフトについて、ある月のリクエスト情報が図5(a)のように、13部門から計32本であった場合、図5(b)の実線で示すように最大56%の使用率となった。
【0053】
従って上記のようなリクエストがあった場合、総数(32本)の80%にあたる26本のライセンスを準備すれば、13本の余裕をもって運用できることがわかる。
【0054】
このリクエスト総数に対し、実際に準備する割合(以下便宜上、縮退率と称する)は、ソフトウェアの性格(1回あたりの使用時間など)によって異なるため、解析用シミュレーションソフトであればOO%、ノイズ解析ツールであればOO%、CAD変換ソフトであればOO%のように予めソフトウェア毎に決定し、ASPサーバ1eに記憶させておく。ユーザによって入力されたソフトウェアであれば、合わせてCADソフト、ワープロソフト、表計算ソフトなど、当該ソフトウェアのカテゴリを入力させ、このカテゴリに応じた縮退率を適用する。また、特定の縮退率を適用しても良い。
【0055】
そして、このリクエスト情報を取得するとASPサーバ1eは、先ず期間毎にソフトウェア本数と使用率を乗算する(S31)。
【0056】
次にASPサーバ1eは、各部門2から取得した該乗算値(実使用本数)の対象期間(例えば6ヶ月)のうちの最大値を求め、この全部門の最大値を合計してリクエスト総数を求め(S32)、このソフトウェアの縮退率をかけて、仮ライセンス数を求める(S33)。
【0057】
ASPサーバ1eは、この仮ライセンス数と実使用数の最大値を比較し、仮ライセンス数が実使用数の最大値以上であれば仮ライセンス数をライセンス数(オーダー本数)として決定し、仮ライセンス数が実使用数の最大値未満であれば実使用数の最大値をライセンス数として決定する(S34〜S36)。即ち、図6の例では、ソフトベンダ3にオーダーするライセンス数を10に決定する。
【0058】
また、上述の例では、3ヶ月分のリクエスト情報を用いてライセンス数を求めたが、これに限らず、6ヶ月や1年など、ライセンス期間に応じて任意に設定できる。
【0059】
以上のように本実施形態によれば、部門毎の需要に応じてソフトウェアのライセンス数を決定することができ、ASPセンタからみて効率よくアプリケーション・ソフトを準備することができる。
【0060】
また、ユーザのリクエストに応じた品揃えとなることから、ユーザにとって、きめ細かいアプリケーション・ソフトの提供を受けることが可能となる。
【0061】
《その他の実施形態》
本発明は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0062】
例えば、以下に付記した構成であっても前述の実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0063】
(付記1)
ユーザが利用を希望するソフトウェアに関するリクエスト情報として、少なくとも該ソフトウェアの利用本数及び使用時期を取得するリクエスト取得部と、
前記リクエスト情報に基づいて前記ソフトウェアのライセンス数を決定するライセンス数決定部と、
前記ソフトウェアと関連付けて前記ライセンス数を登録するライセンス登録部と、
前記ユーザから前記ソフトウェアの利用要求があった場合に前記ライセンス数以下で前記ソフトウェアの同時利用を許可するライセンス管理部と、
を備えるソフトウェアの品揃え管理装置。
【0064】
(付記2)
前記リクエスト情報としてソフトウェアの利用率を更に取得することを特徴とする付記1記載のソフトウェアの品揃え管理装置。
【0065】
(付記3)
ユーザが利用を希望するソフトウェアに関するリクエスト情報として、少なくとも該ソフトウェアの利用本数及び使用時期を取得するステップと、
前記リクエスト情報に基づいて前記ソフトウェアのライセンス数を決定するステップと、
前記ソフトウェアと関連付けて前記ライセンス数を登録するステップと、
前記ユーザから前記ソフトウェアの利用要求があった場合に前記ライセンス数以下で前記ソフトウェアの同時利用を許可するステップと、
をコンピュータが実行するソフトウェアの品揃え管理方法。
【0066】
(付記4)
前記リクエスト情報として所定期間毎のソフトウェア本数と使用率を取得した場合に、該ソフトウェア本数と使用率を乗算して該所定期間毎の実使用本数を求めるステップと、
前記実使用本数を合計してリクエスト総数を求めるステップと、
前記リクエスト総数に所定の準備率をかけて、仮ライセンス数を求めるステップと、
前記仮ライセンス数と実使用数の最大値を比較し、仮ライセンス数が実使用数の最大値以上であれば仮ライセンス数をライセンス数として決定し、仮ライセンス数が実使用数の最大値未満であれば実使用数の最大値をライセンス数として決定するステップとを含むことを特徴とする付記3記載のソフトウェアの品揃え管理方法。
【0067】
(付記5)
ユーザが利用を希望するソフトウェアに関するリクエスト情報として、少なくとも該ソフトウェアの利用本数及び使用時期を取得するステップと、
前記リクエスト情報に基づいて前記ソフトウェアのライセンス数を決定するステップと、
前記ソフトウェアと関連付けて前記ライセンス数を登録するステップと、
前記ユーザから前記ソフトウェアの利用要求があった場合に前記ライセンス数以下で前記ソフトウェアの同時利用を許可するステップと、
をコンピュータにより実行可能なソフトウェアの品揃え管理プログラム。
【0068】
(付記6)
前記リクエスト情報として所定期間毎のソフトウェア本数と使用率を取得した場合に、該ソフトウェア本数と使用率を乗算して該所定期間毎の実使用本数を求めるステップと、
前記実使用本数を合計してリクエスト総数を求めるステップと、
前記リクエスト総数に所定の準備率をかけて、仮ライセンス数を求めるステップと、
前記仮ライセンス数と実使用数の最大値を比較し、仮ライセンス数が実使用数の最大値以上であれば仮ライセンス数をライセンス数として決定し、仮ライセンス数が実使用数の最大値未満であれば実使用数の最大値をライセンス数として決定するステップとを含むことを特徴とする付記5記載のソフトウェアの品揃え管理プログラム。
【0069】
(付記7)
ネットワークを介して接続されたソフトウェアの品揃え管理装置とクライアント端末とを備えるソフトウェアの品揃え管理システムであって、
前記品揃え管理装置が、
ユーザが利用を希望するソフトウェアに関するリクエスト情報として、少なくとも該ソフトウェアの利用本数及び使用時期を取得するリクエスト取得部と、
前記リクエスト情報に基づいて前記ソフトウェアのライセンス数を決定するライセンス数決定部と、
前記ソフトウェアと関連付けて前記ライセンス数を登録するライセンス登録部と、
前記ユーザから前記ソフトウェアの利用要求があった場合に前記ライセンス数以下で前記ソフトウェアの同時利用を許可するライセンス管理部と、
を備えるソフトウェアの品揃え管理システム。
【0070】
〈コンピュータが読み取り可能な記録媒体〉
本発明は、上記のプログラムをコンピュータが読み取り可能に記録した記録媒体であっても良い。そして、コンピュータに、この記録媒体のプログラムを読み込ませて実行させることにより、その機能を提供させることができる。
【0071】
ここで、コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、データやプログラム等の情報を電気的、磁気的、光学的、機械的、または化学的作用によって蓄積し、コンピュータから読み取ることができる記録媒体をいう。このような記録媒体の内コンピュータから取り外し可能なものとしては、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R/W、DVD、DAT、8mmテープ、メモリカード等がある。
【0072】
また、コンピュータに固定された記録媒体としてハードディスクやROM(リードオンリーメモリ)等がある。
本発明において、以上の構成要素は可能な限り組み合わせることができる。
【0073】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ソフトウェアの使用の偏りを減少させて該ソフトウェアの有効利用を図るソフトウェアの品揃え管理システム、ソフトウェアの品揃え管理方法及びソフトウェアの品揃え管理プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るASPシステムの構成例を示す図
【図2】ASPセンタにおけるASPサービス手順の説明図
【図3】入力フォーム例を示す図
【図4】本システムにおけるライセンス数の決定手順の説明図
【図5】CADソフトの使用率のシミュレーション結果を示す図
【図6】リクエスト情報に基づくライセンス数の決定手順の説明図
【符号の説明】
1a アプリ実行ホスト群
1c データサーバ
1d 負荷分散部
1e ASPサーバ
1f 認証サーバ
1g ライセンス管理サーバ
2 各部門
2a ユーザ端末
3 ソフトベンダ
4 イントラネット
5 ネットワーク
21 送信ボタン
【発明の属する技術分野】
本発明は、ASP(Application Service Provider)といったネットワークを介してソフトウェアの機能を提供するシステムにおいて、提供するソフトウェアの品揃えを管理する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、汎用の端末(コンピュータ)でアプリケーション・ソフト等のソフトウェアを使用するには、ユーザが端末とソフトウェアを購入し、そのソフトウェアを端末にインストールしていた。
【0003】
この場合、複数の端末を使用する企業では、使用する端末の台数分のソフトウェアを購入する必要があった。
【0004】
しかし汎用の端末では、作業に応じてソフトウェアを切り換えて使用することが一般的であり、端末毎にソフトウェアを購入しても全てを同時に使用することは稀である。このため、前述のように使用する端末の台数分のソフトウェアを購入した場合、ソフトウェアの使用頻度の割には費用が嵩んでしまう。
【0005】
このため、フローティングライセンスという同時利用が可能な数だけライセンスを購入する形態もある(非特許文献1参照)。このライセンス形態であれば、各ユーザが時期をずらしてソフトウェアを使用することで、ライセンス購入数を抑えることができる。
【0006】
しかし、企業などでは、複数の部門に分かれてユーザが存在しており、異なる部門間で端末の使用時期を調整するのは困難である。
【0007】
例えば、複数の開発部門が存在する場合、製品を設計するためCADソフトをそれぞれの部門で購入する。しかしCADソフトの使用は、製品の設計段階に集中し、その他の段階ではそれほど使用されない。従って使用頻度の割には費用が嵩んでしまう。
【0008】
また、CADやCG(Computer Graphics)といった用途に使用されるソフトウェアでは、非常に高い処理速度や描画性能を必要とし、使用する端末が高価になる傾向があった。
【0009】
このため、ASP(Application Service Provider)といったネットワーク経由でアプリケーション・ソフトの機能だけを販売する業者も利用されるようになってきている。
【0010】
この場合、ASP側がソフトウェアを用意するので、ユーザは所要のソフトウェアを選択して使用でき、これに見合った利用料金を支払えば良く、ソフトウェアのための費用を軽減できる。
【0011】
また、ソフトウェアに限らず、ハードウェアにおいても、ASP側が高速処理可能な情報処理装置を用意し、この情報処理装置で処理した結果をユーザ側の端末へ送信することにより、ユーザ端末自体の処理能力が低くてもこの処理結果を利用することができる。
【0012】
このようにASPを利用する形態であれば、一企業内で全てのソフトウェアやハードウェアを整備するのと比べてスケールメリットを得易い。
【0013】
しかしながら、ソフトウェアを実際に使用する期間が、例えば月末に集中したり、期末に集中したりと、ある一定の期間に集中する傾向に変わりはなく、ASP側において、前記と同様、ソフトウェアの使用頻度の割に費用が嵩んでしまう問題が発生し、これを利用料金に反映させることになるので、前記問題の根本的な解決にはなっていない。
【0014】
また、ASP業者が準備するアプリケーション・ソフトは、ASP業者が独自に世の中の売れ筋商品等から割り出したアプリケーション・ソフトを提供していた。
【0015】
このため本当にユーザ自身が利用したいアプリケーション・ソフトが準備されていないことがあった。
【0016】
例えば利用するユーザ数自体も少なく、且つそれらのユーザが利用する期間も短期間であるようなアプリケーション・ソフトはなかなか準備されることはない。
【0017】
上述のようにASPおいては、適切な数のソフトウェアを準備し、このソフトウェアを有効に利用されることが望まれていた。
【0018】
また、ユーザにおいては、他のユーザと使用時期をずらして共用することでソフトウェアの有効利用を図り、所要のソフトウェアを低価格で利用できるようにすることが望まれていた。
【0019】
【非特許文献1】
東芝インフォメーションシステム(Toshiba Information Systems (Japan) Corporation.)、/GHS/ガイド/、[online]、1998−2002、[平成14年11月12日検索]、インターネット<http://sies.tjsys.co.jp/support/ghs/guide/license/>
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このような従来の技術の問題点に鑑みてなされたものである。即ち、本発明の課題は、ソフトウェアの使用の偏りを減少させて該ソフトウェアの有効利用を図る技術を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記課題を解決するために、以下の手段を採用した。
本発明のソフトウェアの品揃え管理システム、ソフトウェアの品揃え管理方法及びソフトウェアの品揃え管理プログラムは、
ユーザが利用を希望するソフトウェアに関するリクエスト情報として、少なくとも該ソフトウェアの利用本数及び使用時期を取得し、
前記リクエスト情報に基づいて前記ソフトウェアのライセンス数を決定し、
前記ソフトウェアと関連付けて前記ライセンス数を登録し、
前記ユーザから前記ソフトウェアの利用要求があった場合に前記ライセンス数以下で前記ソフトウェアの同時利用を許可する。
【0021】
これによりユーザの使用本数や使用時期に基づいた適切な数のライセンスを準備できるようにし、ソフトウェアの有効利用を図っている。
【0022】
なお、本発明は、上記のプログラムをコンピュータが読み取り可能に記録した記録媒体であっても良い。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態1に係るASPシステムを図1から図6の図面に基づいて説明する。
【0024】
〈システム構成〉
図1は本実施形態のASPシステム10の構成例を示す図である。
【0025】
同図に示すように本実施形態のASPシステム10は、ASPセンタ(品揃え管理装置に相当)1と、複数の部門2に備えられたユーザ端末(クライアント端末に相当)2aが、イントラネット4で接続された企業内ASPシステムである。また、ASPセンタ1は、インターネット等のネットワークを介してソフトベンダ3のコンピュータとも接続が可能となっている。
【0026】
該ASPセンタ1は、アプリ実行ホスト群1aや、データサーバ1c、負荷分散部1d、ASPサーバ1e、認証サーバ1f、ライセンス管理サーバ1gからなっている。
【0027】
アプリ実行ホスト群1aは、パーソナルコンピュータやUNIX(登録商標)サーバ等、複数のコンピュータからなり、ユーザからの指示に基づいてソフトウェアを実行する。
【0028】
データサーバ1cは、アプリ実行ホスト群1aによるソフトウェアの実行結果やソフトウェア実行のためのデータ等を保存する。
【0029】
負荷分散部1dは、ソフトウェア実行等の処理をアプリ実行ホスト群1aの各コンピュータに振り分ける。
【0030】
ASPサーバ1eは、ユーザ端末2aからソフトウェアの操作情報を取得し、負荷分散部1dを介してアプリ実行ホスト群1aに送信する機能や、この操作情報に基づいてアプリ実行ホスト群1aによってソフトウェアを実行した結果を該ユーザ端末に送信する機能を有している。また、ASPサーバ1eは、リクエスト取得部や、ライセンス数決定部としても機能している。即ち、該リクエスト取得部として、ユーザに対する需要調査を行い、ユーザが利用を希望するソフトウェアに関するリクエスト情報を取得する。また、該ライセンス数決定部の機能として前記リクエスト情報に基づいて前記ソフトウェアのライセンス数を決定する。
【0031】
認証サーバ1fは、各ユーザのIDやパスワードを記憶しており、ASPサーバ1eにログインするユーザの認証を行っている。
【0032】
ライセンス管理サーバ1gは、ソフトウェア毎のライセンス数を記憶するライセンス数テーブルを備え、前記ASPサーバ1eで決定したライセンス数を前記ソフトウェアと関連付けて前記ライセンス数テーブルに登録するライセンス登録部や、前記ユーザからソフトウェアの利用要求があった場合に前記ライセンス数以下で前記ソフトウェアの同時利用を許可するライセンス管理部として機能している。
【0033】
一方、ユーザ端末2aは、パーソナルコンピュータやPDA(personal digital assistant)などの一般的なコンピュータであり、イントラネット(ネットワーク)4を介してASPセンタ(品揃え管理装置)1に接続してASPセンタ1からソフトウェアの実行結果等の情報を取得する機能や、リクエスト情報等をASPセンタ1に送信する機能を有している。なお、本実施形態のクライアント端末2aでは、ASPセンタ1が入力フォーム等をウエブページとして提供ており、これを閲覧し、このフォームにデータを入力して送信する等によって前記情報の取得や送信を行っている。即ち、所謂ウエブブラウザによって前記情報の取得や送信の機能を実現している。
【0034】
〈ASPサービス手順〉
次に、ASPセンタ1におけるASPサービス手順について図2を用いて説明する。
【0035】
ASPセンタ1は、予めソフトベンダ3から購入したソフトウェアをアプリ実行ホスト群1aに導入しておく。このソフトウェアのライセンス形態がフローティングライセンスの場合には、ライセンス数をライセンス管理サーバ1gのライセンス数テーブルに登録する。
【0036】
そして各部門2のユーザが、ユーザ端末2aからイントラネット4を介してASPセンタ1のASPサーバ1eにアクセスすると、ASPサーバ1eは、ユーザ端末2aからのID及びパスワードを認証サーバ1fに通知して認証を行わせる(ステップ1、以下S1のように略記する)。
【0037】
このユーザ端末2aのアクセスが認証された後、該ユーザ端末2aからソフトウェア実行の要求を取得した場合(S2)、ASPサーバ1eはアプリ実行ホスト群1aにこのソフトウェアの実行要求を送信する(S3)。
【0038】
該ソフトウェアの実行要求を取得したアプリ実行ホスト群1aは、ライセンス管理サーバ1gにソフトウェア実行の可否を問い合わせる問合せ情報をライセンス管理サーバ1gに通知する(S4)。
【0039】
該問合せ情報を取得したライセンス管理サーバ1gは、ライセンス数テーブルを参照し、当該ソフトウェアの使用数がライセンス数以下であれば、当該ソフトウェアの使用数の増加をライセンステーブルに登録し(S5,S6)、ソフトウェアの実行を許可する旨の許可信号をアプリ実行ホスト群1aに返信する(S7)。また、ライセンス管理サーバ1gは、当該ソフトウェアの使用数がライセンス数を超える場合、ソフトウェアの実行を許可しない旨の信号をアプリ実行ホスト群1aに返信する(S5,S8)。
【0040】
そして、該許可信号を取得した場合、アプリ実行ホスト群1aは、ソフトウェアの実行を開始して(S9)、この処理結果をユーザ端末に送信し(S10)、所要の処理が終了するまでこのステップを繰り返す(S12)。
【0041】
このソフトウェアの実行は、データの入力、演算、出力等をバッチ処理(一括処理)するものであっても、ユーザ端末2aに操作用の画面(ウエブページ)を表示させて、ユーザがこの画面に基づいてソフトウェアの操作の指示を行うものであっても良い。
【0042】
このソフトウェアの実行が終了した場合、ASPサーバ1eは、ライセンス管理サーバ1gにソフトウェアの終了を通知する(S12)
このソフトウェアの通知を取得したライセンス管理サーバ1gは、当該ソフトウェアの使用数をライセンステーブルから減算する(S13)。
【0043】
このように本システムのASPセンタ1は、所定のライセンス数以下のユーザに対してASPサービス(ソフトウェアの機能)を提供している。
【0044】
〈ライセンス数の決定手順〉
次に本システムにおけるライセンス数の決定手順について図3,図4を用いて説明する。
【0045】
ASPサーバ1eは、リクエスト取得部の機能により、所定の期間ごとに需要調査のための問い合わせ情報をユーザ端末2aに送信する。例えばユーザがASPサーバ1にログインし、メニュー画面等の特定のウエブページにアクセスすることで需要調査を開始し、図3に示すような入力フォームを各部門のユーザ端末2aに送信して表示させる(S21)。
【0046】
各ユーザは、使用を希望するソフトウェアの本数、利用率及び使用時期をこの入力フォームに入力し、送信ボタン21を選択する。図3の例では、月毎に使用本数と、このソフトウェアの使用率(ソフトウェアを1日あたり10時間使用するならば100%、1日あたり1時間使用するならば10%とする)を入力する。これによりユーザ端末2aは、入力されたソフトウェアの本数、利用率及び使用時期をリクエスト情報としてASPサーバ1eに送信する。ASPサーバ1eは、このリクエスト情報を取得すると(S22)、ライセンス数決定部の機能により、後述のようにこのリクエスト情報に基づいて各ソフトウェアのライセンス数を決定する(S23)。
【0047】
次に、ASPサーバ1eは、該ソフトウェアについて決定した数のライセンスを購入する旨の情報(例えば電子メール)をソフトベンダ3に送信する(S24)。そしてソフトベンダ3から購入完了の通知を取得した場合、ASPサーバ1eは当該ソフトウェアとライセンス数の情報をライセンス管理サーバ1gに送信する(S25,S26)。
【0048】
ライセンス管理サーバ1gは、ライセンス登録部の機能により、このソフトウェアと関連付けてライセンス数をライセンス数テーブルに登録する(S27)。なお、ソフトウェアの購入等を人手によって行う場合には、ASPサーバ1e(S23)で決定したライセンス数をそのまま入力し、ステップ24〜26を省略しても良い。
【0049】
このように本システムでは、ライセンスの契約期間等に応じて、定期的に需要調査を行って各ソフトウェアのライセンス数を決定する。
【0050】
〈リクエスト情報に基づくライセンス数の決定手順〉
次に、上述のステップ23において、ASPサーバ(ライセンス決定部)1eが、リクエスト情報に基づいてライセンス数を決定する手順について図5,図6を用いて説明する。
【0051】
図5は、CADソフトの使用率のシミュレーション結果を示している。
【0052】
該CADソフトについて、ある月のリクエスト情報が図5(a)のように、13部門から計32本であった場合、図5(b)の実線で示すように最大56%の使用率となった。
【0053】
従って上記のようなリクエストがあった場合、総数(32本)の80%にあたる26本のライセンスを準備すれば、13本の余裕をもって運用できることがわかる。
【0054】
このリクエスト総数に対し、実際に準備する割合(以下便宜上、縮退率と称する)は、ソフトウェアの性格(1回あたりの使用時間など)によって異なるため、解析用シミュレーションソフトであればOO%、ノイズ解析ツールであればOO%、CAD変換ソフトであればOO%のように予めソフトウェア毎に決定し、ASPサーバ1eに記憶させておく。ユーザによって入力されたソフトウェアであれば、合わせてCADソフト、ワープロソフト、表計算ソフトなど、当該ソフトウェアのカテゴリを入力させ、このカテゴリに応じた縮退率を適用する。また、特定の縮退率を適用しても良い。
【0055】
そして、このリクエスト情報を取得するとASPサーバ1eは、先ず期間毎にソフトウェア本数と使用率を乗算する(S31)。
【0056】
次にASPサーバ1eは、各部門2から取得した該乗算値(実使用本数)の対象期間(例えば6ヶ月)のうちの最大値を求め、この全部門の最大値を合計してリクエスト総数を求め(S32)、このソフトウェアの縮退率をかけて、仮ライセンス数を求める(S33)。
【0057】
ASPサーバ1eは、この仮ライセンス数と実使用数の最大値を比較し、仮ライセンス数が実使用数の最大値以上であれば仮ライセンス数をライセンス数(オーダー本数)として決定し、仮ライセンス数が実使用数の最大値未満であれば実使用数の最大値をライセンス数として決定する(S34〜S36)。即ち、図6の例では、ソフトベンダ3にオーダーするライセンス数を10に決定する。
【0058】
また、上述の例では、3ヶ月分のリクエスト情報を用いてライセンス数を求めたが、これに限らず、6ヶ月や1年など、ライセンス期間に応じて任意に設定できる。
【0059】
以上のように本実施形態によれば、部門毎の需要に応じてソフトウェアのライセンス数を決定することができ、ASPセンタからみて効率よくアプリケーション・ソフトを準備することができる。
【0060】
また、ユーザのリクエストに応じた品揃えとなることから、ユーザにとって、きめ細かいアプリケーション・ソフトの提供を受けることが可能となる。
【0061】
《その他の実施形態》
本発明は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0062】
例えば、以下に付記した構成であっても前述の実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0063】
(付記1)
ユーザが利用を希望するソフトウェアに関するリクエスト情報として、少なくとも該ソフトウェアの利用本数及び使用時期を取得するリクエスト取得部と、
前記リクエスト情報に基づいて前記ソフトウェアのライセンス数を決定するライセンス数決定部と、
前記ソフトウェアと関連付けて前記ライセンス数を登録するライセンス登録部と、
前記ユーザから前記ソフトウェアの利用要求があった場合に前記ライセンス数以下で前記ソフトウェアの同時利用を許可するライセンス管理部と、
を備えるソフトウェアの品揃え管理装置。
【0064】
(付記2)
前記リクエスト情報としてソフトウェアの利用率を更に取得することを特徴とする付記1記載のソフトウェアの品揃え管理装置。
【0065】
(付記3)
ユーザが利用を希望するソフトウェアに関するリクエスト情報として、少なくとも該ソフトウェアの利用本数及び使用時期を取得するステップと、
前記リクエスト情報に基づいて前記ソフトウェアのライセンス数を決定するステップと、
前記ソフトウェアと関連付けて前記ライセンス数を登録するステップと、
前記ユーザから前記ソフトウェアの利用要求があった場合に前記ライセンス数以下で前記ソフトウェアの同時利用を許可するステップと、
をコンピュータが実行するソフトウェアの品揃え管理方法。
【0066】
(付記4)
前記リクエスト情報として所定期間毎のソフトウェア本数と使用率を取得した場合に、該ソフトウェア本数と使用率を乗算して該所定期間毎の実使用本数を求めるステップと、
前記実使用本数を合計してリクエスト総数を求めるステップと、
前記リクエスト総数に所定の準備率をかけて、仮ライセンス数を求めるステップと、
前記仮ライセンス数と実使用数の最大値を比較し、仮ライセンス数が実使用数の最大値以上であれば仮ライセンス数をライセンス数として決定し、仮ライセンス数が実使用数の最大値未満であれば実使用数の最大値をライセンス数として決定するステップとを含むことを特徴とする付記3記載のソフトウェアの品揃え管理方法。
【0067】
(付記5)
ユーザが利用を希望するソフトウェアに関するリクエスト情報として、少なくとも該ソフトウェアの利用本数及び使用時期を取得するステップと、
前記リクエスト情報に基づいて前記ソフトウェアのライセンス数を決定するステップと、
前記ソフトウェアと関連付けて前記ライセンス数を登録するステップと、
前記ユーザから前記ソフトウェアの利用要求があった場合に前記ライセンス数以下で前記ソフトウェアの同時利用を許可するステップと、
をコンピュータにより実行可能なソフトウェアの品揃え管理プログラム。
【0068】
(付記6)
前記リクエスト情報として所定期間毎のソフトウェア本数と使用率を取得した場合に、該ソフトウェア本数と使用率を乗算して該所定期間毎の実使用本数を求めるステップと、
前記実使用本数を合計してリクエスト総数を求めるステップと、
前記リクエスト総数に所定の準備率をかけて、仮ライセンス数を求めるステップと、
前記仮ライセンス数と実使用数の最大値を比較し、仮ライセンス数が実使用数の最大値以上であれば仮ライセンス数をライセンス数として決定し、仮ライセンス数が実使用数の最大値未満であれば実使用数の最大値をライセンス数として決定するステップとを含むことを特徴とする付記5記載のソフトウェアの品揃え管理プログラム。
【0069】
(付記7)
ネットワークを介して接続されたソフトウェアの品揃え管理装置とクライアント端末とを備えるソフトウェアの品揃え管理システムであって、
前記品揃え管理装置が、
ユーザが利用を希望するソフトウェアに関するリクエスト情報として、少なくとも該ソフトウェアの利用本数及び使用時期を取得するリクエスト取得部と、
前記リクエスト情報に基づいて前記ソフトウェアのライセンス数を決定するライセンス数決定部と、
前記ソフトウェアと関連付けて前記ライセンス数を登録するライセンス登録部と、
前記ユーザから前記ソフトウェアの利用要求があった場合に前記ライセンス数以下で前記ソフトウェアの同時利用を許可するライセンス管理部と、
を備えるソフトウェアの品揃え管理システム。
【0070】
〈コンピュータが読み取り可能な記録媒体〉
本発明は、上記のプログラムをコンピュータが読み取り可能に記録した記録媒体であっても良い。そして、コンピュータに、この記録媒体のプログラムを読み込ませて実行させることにより、その機能を提供させることができる。
【0071】
ここで、コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、データやプログラム等の情報を電気的、磁気的、光学的、機械的、または化学的作用によって蓄積し、コンピュータから読み取ることができる記録媒体をいう。このような記録媒体の内コンピュータから取り外し可能なものとしては、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R/W、DVD、DAT、8mmテープ、メモリカード等がある。
【0072】
また、コンピュータに固定された記録媒体としてハードディスクやROM(リードオンリーメモリ)等がある。
本発明において、以上の構成要素は可能な限り組み合わせることができる。
【0073】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ソフトウェアの使用の偏りを減少させて該ソフトウェアの有効利用を図るソフトウェアの品揃え管理システム、ソフトウェアの品揃え管理方法及びソフトウェアの品揃え管理プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るASPシステムの構成例を示す図
【図2】ASPセンタにおけるASPサービス手順の説明図
【図3】入力フォーム例を示す図
【図4】本システムにおけるライセンス数の決定手順の説明図
【図5】CADソフトの使用率のシミュレーション結果を示す図
【図6】リクエスト情報に基づくライセンス数の決定手順の説明図
【符号の説明】
1a アプリ実行ホスト群
1c データサーバ
1d 負荷分散部
1e ASPサーバ
1f 認証サーバ
1g ライセンス管理サーバ
2 各部門
2a ユーザ端末
3 ソフトベンダ
4 イントラネット
5 ネットワーク
21 送信ボタン
Claims (5)
- ユーザが利用を希望するソフトウェアに関するリクエスト情報として、少なくとも該ソフトウェアの利用本数及び使用時期を取得するリクエスト取得部と、
前記リクエスト情報に基づいて前記ソフトウェアのライセンス数を決定するライセンス数決定部と、
前記ソフトウェアと関連付けて前記ライセンス数を登録するライセンス登録部と、
前記ユーザから前記ソフトウェアの利用要求があった場合に前記ライセンス数以下で前記ソフトウェアの同時利用を許可するライセンス管理部と、
を備えるソフトウェアの品揃え管理装置。 - 前記リクエスト情報としてソフトウェアの利用率を更に取得することを特徴とする請求項1記載のソフトウェアの品揃え管理装置。
- ユーザが利用を希望するソフトウェアに関するリクエスト情報として、少なくとも該ソフトウェアの利用本数及び使用時期を取得するステップと、
前記リクエスト情報に基づいて前記ソフトウェアのライセンス数を決定するステップと、
前記ソフトウェアと関連付けて前記ライセンス数を登録するステップと、
前記ユーザから前記ソフトウェアの利用要求があった場合に前記ライセンス数以下で前記ソフトウェアの同時利用を許可するステップと、
をコンピュータが実行するソフトウェアの品揃え管理方法。 - ユーザが利用を希望するソフトウェアに関するリクエスト情報として、少なくとも該ソフトウェアの利用本数及び使用時期を取得するステップと、
前記リクエスト情報に基づいて前記ソフトウェアのライセンス数を決定するステップと、
前記ソフトウェアと関連付けて前記ライセンス数を登録するステップと、
前記ユーザから前記ソフトウェアの利用要求があった場合に前記ライセンス数以下で前記ソフトウェアの同時利用を許可するステップと、
をコンピュータにより実行可能なソフトウェアの品揃え管理プログラム。 - ネットワークを介して接続されたソフトウェアの品揃え管理装置とクライアント端末とを備えるソフトウェアの品揃え管理システムであって、
前記品揃え管理装置が、
ユーザが利用を希望するソフトウェアに関するリクエスト情報として、少なくとも該ソフトウェアの利用本数及び使用時期を取得するリクエスト取得部と、
前記リクエスト情報に基づいて前記ソフトウェアのライセンス数を決定するライセンス数決定部と、
前記ソフトウェアと関連付けて前記ライセンス数を登録するライセンス登録部と、
前記ユーザから前記ソフトウェアの利用要求があった場合に前記ライセンス数以下で前記ソフトウェアの同時利用を許可するライセンス管理部と、
を備えるソフトウェアの品揃え管理システム。
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JP2007058720A (ja) * | 2005-08-26 | 2007-03-08 | Nec Corp | ライセンス管理システム、方法、ライセンスサーバ、移譲ライセンスサーバ、及び、プログラム |
JP2009211444A (ja) * | 2008-03-05 | 2009-09-17 | Hitachi Ltd | ソフトウエアのライセンスシステム |
-
2002
- 2002-11-28 JP JP2002346425A patent/JP2004178445A/ja active Pending
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