JP2004178151A - 表示制御装置、プログラム、および、そのプログラムが記録された記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】メモリカードに格納されている複数のファイルからインデックスファイルを作成し、そのインデックスファイルに基づいてPLCに転送すべきファイル(レシピデータ)を高速に検索することができる。
【解決手段】プログラマブル表示器1のインターフェース19にメモリカード4が接続された場合、インデックスファイル作成部21により、メモリカード4に格納されている複数のファイルからインデックスファイルが作成される。そして、検索手段としてのCPU11により、作成されたインデックスファイルに基づいてPLC2に転送すべきファイルを検索した後、転送手段としての通信コントローラ20により、該ファイルをPLC2に転送する。
【選択図】 図1
【解決手段】プログラマブル表示器1のインターフェース19にメモリカード4が接続された場合、インデックスファイル作成部21により、メモリカード4に格納されている複数のファイルからインデックスファイルが作成される。そして、検索手段としてのCPU11により、作成されたインデックスファイルに基づいてPLC2に転送すべきファイルを検索した後、転送手段としての通信コントローラ20により、該ファイルをPLC2に転送する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、制御装置と接続され、制御装置内の状態情報を所定のメモリ上に読み込み、その読み込まれた状態情報に対応した表示を表示手段上で可能とする一方、複数のファイルを格納可能な外部記憶手段が着脱自在なインターフェースを備えた表示制御装置、プログラム、および、そのプログラムが記録された記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
プログラマブル・ロジック・コントローラ(以降、PLCと称する)などと呼ばれる産業用制御装置は、シーケンス制御をはじめとする各種制御を実現するために、ベルトコンベアー式の自動組付機など種々のターゲットシステムを制御する制御装置として広く使用されている。このようなPLCへの制御指示を行うための操作盤、PLCの稼動状況を示す表示灯などに代わって、近年では、HMI(Human Machine Interface)機器としてのプログラマブル表示器が普及している。
【0003】
プログラマブル表示器は、ドット表示画面、操作入力スイッチ、PLCとのインターフェース、画面上での操作入力のような制御のためのプログラムメモリなどを備えた表示制御装置である。一般に、プログラマブル表示器は、グラフィック表示を行うので、操作盤、スイッチ、表示灯などの機能を備えることができる他、デバイスの稼動状況や作業指示のような管理のための各種モニタ、機器に対する設定値を入力する端末としての機能を備えている。
【0004】
また、近年では、デバイスを接続するための入出力ユニットなどを搭載することによってPLCの制御機能を備えたプログラマブル表示器も登場してきている。
【0005】
このようなプログラマブル表示器で表示される制御画面(ユーザ画面)は、画面作成ソフトウェア(作画エディタ)を用いてユーザ独自で作成できるようになっている。画面作成に際しては、ユーザが、例えば、パーソナルコンピュータなどにおいて作画ソフトによって提供されるスイッチ、ランプ、テンキー、メータ表示器、グラフ表示器などが画像としてデザイン化された部品、所望形状の画像、数値などを所望の位置に動的に表示させるためのタグ、描画機能などを用いて所望のユーザ画面を作成する。
【0006】
作成された画面は、画面データとしてプログラマブル表示器に転送されて記憶される。そして、PLCの稼動時には、PLCに接続されたデバイスの状態に応じて、プログラマブル表示器の表示手段に表示される各部品が動的に変化する。
【0007】
またプログラマブル表示器は、PLCを所定の状態に設定するために、予め設定したデータをPLCに書き込む動作、或いは、PLCのデータを所定の条件で読み出して保存する動作を行わせることができる。
【0008】
上記のようなプログラマブル表示器の動作は、例えば、特許文献1に記載のように、プログラマブル表示器のレシピデータをPLCに転送するファイリング動作(ファイリングモード)と、所定の時間間隔、或いは、予め設定したデバイスの値が設定値に達するなどのトリガ条件が満足される毎に、PLCのデータをロギング情報としてプログラマブル表示器に読み出すロギング動作(ロギングモード)とがある。
【0009】
上記ファイリングモードは、例えば、生産プラントなどにおいて、その日の生産目標に沿った各デバイスの初期設定値のように、PLCが制御すべきターゲットシステムの始動に先立ってPLCに設定されるデータ(レシピデータ)をプログラマブル表示器から書き込むことができるものである。また、ユーザは、メモリカードのような携帯可能な外部記憶手段を用いることによって、メモリカード内に格納されたファイルをレシピデータとしてPLCに書き込む動作を行わせることもできる。具体的には、メモリカード内に、PLCに書き込むべきレシピデータをファイルとして予め複数格納させておくと共に、そのメモリカードをプログラマブル表示器に接続することによって、メモリカードに格納されたファイルをレシピデータとしてPLCに転送させることができる。
【0010】
メモリカードに格納されるファイルは、通常、数百以上のファイルが所定のデータ長を有して格納されているため、ユーザ自ら所望するファイルを選択することは手間を要する。このような手間を軽減するため、従来では、ファイルを構成する所定のデータに、ユーザがコメントを付与することによって、その手間を軽減していた。すなわち、ユーザは、コメントを検索条件として設定することにより、その検索条件に一致したコメントを有するファイルを自動的にPLCに転送する構成を採用していた。
【0011】
【特許文献1】
特開平2001−56704号公報 (公開日2001年2月27日)
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の構成は、メモリカードに格納されるファイルの数が少ない場合は特に支障はないが、ファイルの数が多くなると、検索に時間を要するという不都合がある。
【0013】
すなわち、上記の構成は、ファイルを構成する所定のデータにコメントを付与しているので、検索動作の度に、メモリカードに格納されている全てのファイルを一つずつ開いて、その開いたファイルからコメントを抽出し、検索条件と一致するか否かの比較動作を行っていた。具体的には、メモリカードに、例えば、1000ファイル格納されている場合、所望のファイルを検索するまで約60秒も費やしていた。したがって、その間、ユーザはプログラマブル表示器を操作することができず、作業効率の低下をもきたす。
【0014】
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、外部記憶手段に格納されている複数のファイルからインデックスファイルを作成し、そのインデックスファイルに基づいてPLCに転送すべきファイル(レシピデータ)を高速に検索可能な表示制御装置、プログラム、および、そのプログラムを記録した記録媒体を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明に係る表示制御装置は、上記の課題を解決するために、制御装置と接続され、該制御装置内の状態情報を所定のメモリ上に読み込み、その読み込まれた状態情報に対応した表示を表示手段上で可能とする一方、複数のファイルを格納可能な外部記憶手段が着脱自在なインターフェースを備えた表示制御装置であって、以下の手段を講じたことを特徴としている。
【0016】
すなわち、上記外部記憶手段が上記インターフェースに接続された場合、上記外部記憶手段に格納されている複数のファイルに基づいて、該ファイルのインデックスを作成するインデックスファイル作成手段と、該インデックスファイル作成手段により作成されたインデックスファイルに基づいて、上記制御装置に転送すべきファイルを検索する検索手段と、該検索手段により検索された結果、上記制御装置に転送すべきファイルを上記制御装置に転送する転送手段とを備えたことを特徴としている。
【0017】
上記の構成において、表示制御装置には、インターフェースが設けられており、そのインターフェースに外部記憶手段が着脱することができるようになっている。外部記憶手段がインターフェースに接続された場合、インデックスファイル作成手段により、外部記憶手段に格納されている複数のファイルからインデックスファイルが作成される。そして、検索手段により、作成されたインデックスファイルに基づいて制御装置に転送すべきファイルを検索した後、転送手段により、制御装置に転送すべきファイルを制御装置に転送する。
【0018】
上記の構成によれば、外部記憶手段に格納されている複数のファイルからインデックスファイルを作成し、そのインデックスファイルに基づいて制御装置に転送すべきファイルを検索できるので、従来のように、外部記憶手段に格納されているファイルを一つずつ検索する必要がなく、検索動作を高速に行わせることができる。
【0019】
また、請求項2の発明に係る表示制御装置は、請求項1記載の表示制御装置において、上記インデックスファイル作成手段により作成されるインデックスファイルは、上記外部記憶手段に格納されているファイルのファイル番号と、該ファイルに格納されている所定のコメントとから形成され、上記検索手段は、上記インデックスファイルにおけるコメントを検索条件として設定することにより、上記制御装置に転送すべきファイルを上記インデックスファイルから検索することを特徴としている。
【0020】
上記の構成において、検索手段は、インデックスファイルにおけるコメントを検索条件として設定し、制御装置に転送すべきファイルをインデックスファイルから検索する構成であるので、従来のように、外部記憶手段に格納されている全てのファイルを一つずつ開いてコメントを抽出し、検索条件と一致するか否かの比較動作を行う必要がないので、請求項1記載の発明と同様、検索動作を高速に行わせることができる。
【0021】
具体的には、外部記憶手段に、1000ファイル格納されている場合、従来においては、所望のファイルを検索するまで約60秒費やしていたが、上記記載の発明を適用すると、約1秒で検索動作を終わらせることができる。
【0022】
また、請求項3の発明に係る表示制御装置は、請求項1または2記載の表示制御装置において、上記インデックスファイル作成手段により作成されるインデックスファイルは、上記外部記憶手段上に作成されることを特徴としている。
【0023】
上記の構成によれば、外部記憶手段上にインデックスファイルが作成されるので、表示制御装置上に作成される場合よりも、表示制御装置の記憶容量を節約することができると共に、外部記憶手段上にインデックスファイルが作成されるので、インデックスファイルの管理が容易となる。
【0024】
請求項4の発明に係るプログラムは、上記の課題を解決するために、制御装置と接続され、該制御装置内の状態情報を所定のメモリ上に読み込み、その読み込まれた状態情報に対応した表示を表示手段上で可能とする一方、複数のファイルを格納可能な外部記憶手段が着脱自在なインターフェースを備えた表示制御装置に格納されるコンピュータのプログラムであって、上記外部記憶手段が上記インターフェースに接続された場合、上記外部記憶手段に格納されている複数のファイルに基づいて、該ファイルのインデックスを作成するインデックスファイル作成処理、該インデックスファイル作成処理により作成されたインデックスファイルに基づいて、上記制御装置に転送すべきファイルを検索する検索処理、該検索処理により検索された結果、上記制御装置に転送すべきファイルを上記制御装置に転送する転送処理として、上記コンピュータを動作させるプログラムである。また、請求項5の発明に係る記録媒体には、請求項4記載のプログラムが記録されている。
【0025】
このプログラムまたはこのプログラムが記録された記録媒体であっても、請求項1の発明に係る表示制御装置と同様に、外部記憶手段がインターフェースに接続された場合、インデックスファイル作成処理により、外部記憶手段に格納されている複数のファイルからインデックスファイルが作成される。そして、検索処理により、作成されたインデックスファイルに基づいて制御装置に転送すべきファイルを検索した後、転送処理により、制御装置に転送すべきファイルを制御装置に転送する。
【0026】
したがって、請求項1の発明に係る表示制御装置と同様に、外部記憶手段に格納されている複数のファイルからインデックスファイルを作成し、そのインデックスファイルに基づいて制御装置に転送すべきファイルを検索できるので、従来のように、外部記憶手段に格納されているファイルを一つずつ検索する必要がなく、検索動作を高速に行わせることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の一形態について図1ないし図8に基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0028】
本実施の形態に係る表示/制御システムは、図1に示すように、プログラマブル表示器1、PLC2およびコンピュータ装置3を含んでいる。また、プログラマブル表示器1に着脱自在であって、プログラマブル表示器1を操作するユーザが携帯可能なメモリカード4を備えている。
【0029】
表示制御装置としてのプログラマブル表示器1は、PLC2への指示などの操作やターゲットシステムの監視を行うためのユーザ画面を表示する機能を有している。このため、プログラマブル表示器1は、CPU11、メモリ部12、VRAM13、ディスプレイ14、グラフィックコントローラ15、タッチパネル16、タッチパネルコントローラ17、メンテナンスポート18、インターフェース19(図中、I/F)、通信コントローラ20、インデックスファイル作成部21、入出力ユニット22(図中、I/Oユニット)およびI/O制御インターフェース23を備えている。
【0030】
メモリ部12は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)12a、FEPROM(Flash Erasable and Programmable ROM)12b、SRAM(Static Random Access Memory)12cなどのメモリを含んでいる。DRAM12aは、主に、表示制御などの演算処理時の作業用に用いられる他、PLC2との間でやり取りされるデータの一時的な記録に用いられる。FEPROM12bは、書き替え可能な読み出し専用のフラッシュメモリであり、一般のパーソナルコンピュータにおけるハードディスクドライブの役割を果たす。フラッシュメモリは、可動部を持たず、かつ衝撃に強いので、劣悪な周囲環境でも安定して動作する。SRAM12cは、PLC2から得たデータをサンプリング、或いは、ロギングしたり、PLC2に与えるレシピデータを記憶したりするために用いられる。
【0031】
また、上記のFEPROM12bは、図2に示すように、表示制御システムプログラムと、通信プロトコルと、画面データとをそれぞれ格納するエリアを有している。表示制御システムプログラムは、画像表示制御を行うための基本機能を実現するためのプログラムである。通信プロトコルは、PLC2との通信処理で用いられるプロトコルであり、PLC2の機種(メーカ)に応じて固有に定められている。画面データは、後述する作画エディタ32bによって作成されて、FEPROM12bにダウンロードされている。この画面データは、ディスプレイ14に表示すべきベース画面や画像ブロックとしてのマークのデータおよび各マークに付与された後述する処理指示語W(図3参照)などを含んでおり、表示内容プログラムを構成している。
【0032】
上記のマークは、タッチスイッチ、ランプ、各種表示器などの画像化された基本的な部品として予め用意されている。また、マークとしては、スイッチや数値表示器などの動的変化を画面上の任意の位置で表現させるために、所望の位置に設定された矩形エリアに所望の動画機能が設定された機能部も含まれる。
【0033】
図3に示すように、画面データに含まれる処理指示語Wは、ベース画面上で実行されるべき事象毎に作成されている。この処理指示語Wは、基本的には、表示制御動作を実行すべきベース画面のファイル番号Fと、このベース画面上で実行されるべき動作内容を特定する事象名Tと、実行事象毎に参照される1または複数のデータからなる参照情報Iとを一組として備えている。
【0034】
VRAM13は、ディスプレイ14に表示される画面のイメージを一時的に保持するメモリであり、FEPROM12bからの画面データのイメージを水平方向に表示される順にドットデータとして格納している。
【0035】
表示手段としてのディスプレイ14は、液晶パネルやELパネルのような平板型表示素子によって構成されている。グラフィックコントローラ15は、VRAM13に展開された画面のイメージを、ディスプレイ14に描画するドライバソフトウェアである。タッチパネル16は、ディスプレイ14の表示画面上で入力を行うために設けられており、アナログ抵抗膜式タッチパネルなどが好適である。タッチパネルコントローラ17は、タッチパネル16の出力電圧を入力位置情報に変換してCPU11に出力する。
【0036】
なお、ディスプレイ14の表示画面上に表示された所定のタッチスイッチを操作することにより、プログラマブル表示器1とPLC2とが通信可能なオンラインモード、または、プログラマブル表示器1のみを動作させるオフラインモードのいずれか一方を選択することができるようになっている。
【0037】
メンテナンスポート18は、後述するコンピュータ装置3との間の通信を行うための通信ポートである。一方、インターフェース19は、後述するメモリカード4が着脱自在なインターフェースである。また、転送手段としての通信コントローラ20は、通信ケーブル(例えばRS−232C)を介してPLC2との間で入出力機器(デバイス)6…の制御や監視に関する後述するCPU11からのデータ(レシピデータ)などの転送やPLC2の出力データの取り込みを制御するインターフェースである。
【0038】
外部記憶手段としてのメモリカード4は、半導体メモリを利用した上記インターフェース19に着脱自在な記録媒体であって、図4に示すように、PLC2に転送するための複数のデータ(レシピデータ)と、例えば、TYPE001などのようなユーザが所望の名前を付したコメントとから構成されるファイル4aが複数格納可能なように形成されている。ファイル4aの形式は、CSV(CommaSeparated Value)形式であるので、汎用性が高く、主に、表計算ソフトのデータを保存する際に使用されるが、他の形式で格納されていてもよいことは勿論である。そして、各ファイル4aには、例えば、ZR00001.CSVといったファイル番号が付されている。
【0039】
なお、メモリカード4に代え、或いは、加えて、ハードディスクの様な各種の外部記憶手段を記録媒体として備えることも可能である。例えば、小型のメモリカードとして、コンパクト・フラッシュ(Compact Flash)を使用することもできる。
【0040】
インデックスファイル作成部21は、メモリカード4がインターフェース19に接続された場合、メモリカード4に格納されている複数のファイル4aに基づいて、該ファイル4aのインデックスファイルを作成するものである。インデックスファイルは、例えば、図5に示すように、メモリカード4に格納されている全てのファイル4aのファイル番号と、そのファイル4aに付されているコメントとを抽出して一覧形式で表したファイルである。インデックスファイル4bは、メモリカード4に格納されているファイル4aと同様に、CSV形式で格納されていると共に、メモリカード4上に作成される。また、インデックスファイル4bは、例えば、ZRINDEX.CSVというファイル番号が付されている。
【0041】
CPU11は、前述のFEPROM12bに格納された表示制御システムプログラムにしたがって、プログラマブル表示器1の各部の動作を制御する。また、CPU11は、後述するメンテナンスポート18を介しての後述するコンピュータ装置3との通信を制御する機能を有しており、作画エディタ32bからの画面データを受け取るとFEPROM12bに格納したり、ラダーエディタ32aからのラダープログラム(ユーザプログラム)を受け取るとPLC2に転送したりする。
【0042】
また、検索手段としてのCPU11は、上記インデックスファイル作成部21により作成されたインデックスファイル4bに基づいて、PLC2に転送すべきファイル4aを検索する。本実施形態では、コメントを検索条件として設定するようになっている。例えば、ユーザが、検索条件として「金型 TYPEA 002」と設定した場合、図5に示すインデックスファイル4bに基づいて、その検索条件と一致するファイル4aを検索する。ここでは、ファイル番号00002のファイル4aがその検索条件と一致するので、ファイル番号00002のファイル4aをPLC2に転送すべきファイル4aと判断し、そのファイル4aを転送手段としての通信コントローラ20に渡す。
【0043】
また、プログラマブル表示器1は、さらにPLC機能を備えて入出力機器6…を直接制御するように構成されていてもよい。このため、プログラマブル表示器1は、図1に示すように、メモリ部12にさらにSRAM12cを備えるとともに、前述の通信コントローラ20に加えて入出力ユニット22およびI/O制御インターフェース23を備えている。
【0044】
SRAM12cは、ラダーエディタ32aによって作成されたラダープログラムを格納するエリアを有している。また、FEPROM12bは、PLC機能を備える場合、図6に示すように、表示制御システムプログラムと、通信プロトコルと、画面データとをそれぞれ格納するエリアに加えて、制御機能プログラムとラダープログラムとをそれぞれ格納するエリアを有している。制御機能プログラムは、シーケンス制御の基本機能を実現するためのプログラムである。
【0045】
入出力ユニット22は、入出力機器6…が接続可能となるように、多数の入出力端子、入出力回路などを備えている。I/O制御インターフェース23は、CPU11と入出力ユニット22との間の信号の授受を仲介するインターフェース回路であって、入出力メモリ、D/A変換器、A/D変換器などを備えている。
【0046】
PLC2は、内蔵するCPU部によって、制御機能プログラムにしたがい、ラダーエディタ32aで作成されたラダープログラム(制御手順プログラム)で定められた手順で、入出力機器6…の動作を制御する。
【0047】
PLC2内のメモリには、アドレスを指定することにより、ワードデバイスおよびビットデバイスが格納場所を特定可能に設定されている。ワードデバイスは、入出力されるデータが数値のようなワードデータに対して設定され、ビットデバイスは、オン・オフ状態のようなビットデータに対して設定される。このような設定により、PLC2内の任意のワードデバイスまたはビットデバイスをアクセスするだけで入出力機器6…を制御し、またはその動作状態に関する情報を個別に取り出すことができる。
【0048】
プログラマブル表示器1は、上記のビットデバイスまたはワードデバイスが示す状態情報のうち、必要な情報を適時にメモリ部12に読み込む一方、上記の処理指示語Wを繰り返し読み出して各処理指示語Wの事象名Tで特定される内容の動作をPLC2側の状態情報を参照しながら実行する。これによって、ビットデバイスまたはワードデバイスの状態の変化に応じて変化する表示動作が実行される。
【0049】
続いて、コンピュータ装置3について説明する。
【0050】
コンピュータ装置3は、パーソナルコンピュータなどの汎用コンピュータによって構成されている。このコンピュータ装置3は、図1に示すように、CPU31、エディタ部32、プログラムファイル33、メモリ部34、ディスプレイ35、入力装置36、外部記憶装置37およびインターフェース部(図中、I/F)38を備えている。
【0051】
CPU31は、コンピュータ装置3にインストールされているOS(オペレーティングシステム)上でエディタ部32を含む各種のアプリケーションソフトウェアを動作させる際の各部の制御や演算処理を行う。
【0052】
メモリ部34は、RAM、ROMなどのメモリを備えており、固定データの格納、一時的なデータ記憶、CPU31の演算処理時における作業エリアの提供といった役割を果たしている。
【0053】
エディタ部32は、ラダーエディタ32aおよび作画エディタ32bを含んでいる。
【0054】
ラダーエディタ32aは、入出力機器6…が所望のシーケンスにしたがって動作するようにPLC2の制御手順を定めるラダープログラムを作成するためのプログラミングソフトウェアであり、ディスプレイ35の表示画面上で入出力機器6の動作に対応するラダー記号(画像ブロック)を配置してラダー図を作成できるように構成されている。このラダーエディタ32aにおいては、例えば、国際基準IECに準拠した前述のプログラミング言語が用いられる。そして、ラダープログラムの作成後にはラダープログラムの一部としてプログラムファイル33に保存される。
【0055】
ラダーエディタ32aで作成されたラダープログラムは、プログラマブル表示器1を介して(または直接)PLC2に転送され、PLC2内のメモリにダウンロードされる。
【0056】
作画エディタ32bは、プログラマブル表示器1が、入出力機器6…の稼働状況や作業指示のような管理のための各種のモニタ、機器に対する設定値を入力する端末としての機能を備えるように、ディスプレイ14に表示させる画面を作成する画面作成ソフトウェアである。一般に、作画エディタ32bは、ユーザ独自の画面(ユーザ画面)を作成できるように、スイッチ、ランプ、テンキー、各種表示器(例えば、数値表示器、メータ表示器およびグラフ表示器)などの部品(マーク)、描画機能、テキスト入力機能などを備えている。
【0057】
このようにして作成されたユーザ画面は、画面データとしてプログラムファイル33に格納され、必要に応じてインターフェース部38を介してプログラマブル表示器1に転送され、FEPROM12bに画面データとしてダウンロードされる。
【0058】
エディタ部32は、パッケージソフトウェアまたはオーダーメイドソフトウェアとしてプログラムメディアの形態で提供可能なソフトウェアであって、例えば、コンピュータ装置3と分離可能な記録媒体5に記録されている。そして、エディタ部32は、記録媒体5からコンピュータ装置3にインストールされることによってエディタ機能を発揮することができる。なお、エディタ部32は、単一の記録媒体5に記録されていてもよいが、ラダーエディタ32aと作画エディタ32bとがそれぞれ別個の記録媒体に記録されていてもよい。
【0059】
上記のプログラムメディアは、磁気テープやカセットテープなどのテープ系、フロッピディスクやハードディスクなどの磁気ディスク系、CD−ROM、MO、MD、DVDなどの光ディスク系、ICカード(メモリカードを含む)、光カードなどのカード系が好適である。その他、上記のプログラムメディアは、マスクROM、EPROM、EEPROM、フラッシュROMなどによる半導体メモリを含めた固定的にプログラムを担持する媒体であってもよい。
【0060】
また、コンピュータ装置3は、インターネットを含む通信ネットワークと接続可能であることから、通信ネットワークからプログラムをダウンロードするように流動的にプログラムを担持する媒体であってもよい。ただし、このように通信ネットワークからプログラムをダウンロードする場合には、そのダウンロード用プログラムは予めコンピュータ装置3に格納されるか、あるいは別な記録媒体からインストールされるものであってもよい。
【0061】
プログラムファイル33は、ラダーファイル33aおよび画面ファイル33bを含んでいる。プログラムファイル33は、互いに関連するプログラム(ラダープログラムおよび画面データ)を共通するファイルとして管理している。
【0062】
ディスプレイ35は、CRT、LCDなどによって構成されるが、パネルコンピュータであるコンピュータ装置3においては、液晶パネルやELパネルのような平板型表示素子によって構成される。入力装置36は、キーボード、マウスなどの入力操作を行うための装置であり、特に、GUI(Graphical User Interface)環境上で動作するエディタ部32での入力作業にはマウスなどの装置が適している。外部記憶装置37は、ハードディスク装置などの磁気ディスクドライブ、CD−ROMドライブなどの光ディスクドライブ、ICカードなどのメモリカードドライブといった装置であり、少なくとも、上記の記録媒体5に記録されたプログラムなどの情報を読み出すことができる装置を含んでいる。インターフェース部38は、プログラマブル表示器1との間でデータ通信を行う入出力部である。ラダーエディタ32aで作成されたラダープログラムおよび作画エディタ32bで作成された画面データは、このインターフェース部38を介してプログラマブル表示器1に転送される。
【0063】
ここで、上記のように構成される表示/制御システムにおけるインデックスファイル4bの作成処理について説明する。
【0064】
プログラマブル表示器1のみを動作させるオフラインモードが選択された状態で、ユーザが、例えば、プログラマブル表示器1のディスプレイ14に表示されたメインメニュー画面における「初期設定」の項目をタッチ操作すると共に、その初期設定画面における「メモリの初期化」の項目をさらにタッチ操作すると、図7(a)に示すように、メモリの初期化画面が表示される。このメモリの初期化画面では、「1」メモリの初期化、「2」メモリカードの初期化、「3」CSVデータインデックスの3つの項目が表示される。メモリの初期化の項目は、プログラマブル表示器1のメモリ部12を初期化するための項目である。また、メモリカードの初期化の項目は、プログラマブル表示器1にメモリカード4が接続された場合、そのメモリカード4を初期化するための項目である。さらに、CSVデータインデックスの項目は、インデックスファイル4bを作成するための項目である。ユーザは、必要に応じて、いずれかの項目をタッチ操作することができる。
【0065】
上記メモリの初期化画面において、CSVデータインデックスに対応する「3」の項目をタッチ操作した場合、図7(b)に示すように、インデックスファイル作成画面が表示される。ここで、プログラマブル表示器1のインターフェース19にメモリカード4が接続されている場合、インデックスファイル4bの作成を開始する「開始」の項目をタッチ操作すると、図7(c)に示すように、インデックスファイル作成中画面が表示される。これに対して、「取り消し」の項目をタッチ操作すると、図7(b)に示す画面は閉じられ、図7(a)に示す画面に戻る。
【0066】
図7(c)に示すように、インデックスファイル作成中画面においても、「取り消し」の項目をタッチ操作することによって、インデックスファイル4bの作成を取り消すことができる。しかし、かかる画面における「取り消し」は、既にインデックスファイル4bの作成が開始された後なので、直ちにインデックスファイル4bの作成を中断することなく、ユーザに、再度確認を促す画面を表示する(図示せず)。また、この画面では、インデックスファイル4bが作成されるまでの時間を示すバーグラフが表示されており、ユーザは、このバーグラフを参照することで、インデックスファイル4bが作成されるまでの所要時間を視覚的に把握することができる。さらに、このバーグラフの下に表示される数値(図中、01200/02000)は、メモリカード4に2000ファイル格納され、その内1200ファイルがインデックスファイル4b作成のための処理が終了したことを示すものである。
【0067】
インデックスファイル4bの作成が終了すると、図7(d)に示すように、インデックスファイル終了の画面に変わり、インデックスファイル4bが作成されたことをユーザに示す表示がなされる。ここで、「終了」の項目をタッチ操作すると、図7(a)の画面に戻る。なお、インデックスファイル4bの作成は、例えば、メモリカード4に1000ファイル格納されている場合、約40秒要する。しかし、インデックスファイル4bを一旦作成すると、そのインデックスファイル4bに基づいてPLC2に転送すべきファイル4aの検索動作を高速に行うことが可能となる。
【0068】
次に、上記処理によりインデックスファイル4bが作成された場合、そのインデックスファイル4bに基づくPLC2に転送すべきファイル4a(レシピデータ)の検索動作について説明する。
【0069】
図8に示すように、ステップ1(以下、S1のように略称する)において、プログラマブル表示器1を操作するユーザが、PLC2に転送すべきファイル4a(レシピデータ)を検索するために、ファイル4aに付されているコメントに対応した検索条件をディスプレイ14の表示画面上でタッチパネル16を介して入力する。ここで、検索条件の入力は、上記のように、ディスプレイ14の表示画面上でタッチパネル16を介して入力してもよいが、例えば、プログラマブル表示器1にバーコードリーダなどの入力装置を接続することによって、そのバーコードリーダから検索条件を読み込んでもよい。
【0070】
検索条件が入力されると、S2において、入力された検索条件と上記処理により予め作成されたインデックスファイル4bとが比較される。この比較動作は、インデックスファイル4bに格納されたファイル番号に対応するコメントに基づいて検索される。そして、S3において、インデックスファイル4bのコメントに、入力された検索条件が格納されているか否かが判断される。例えば、検索条件として「金型 TYPEA 002」と入力された場合、図5に示すインデックスファイル4bに基づいて、その検索条件と一致するファイル4aを検索する。ここでは、ファイル番号00002のファイル4aをPLC2に転送すべきファイル4aと判断する。さらに、検索条件として「設定」と入力された場合も上記と同様、図5に示すインデックスファイル4bに基づいて、ファイル番号01000〜01005のファイル4aをPLC2に転送すべきファイル4aと判断する。
【0071】
インデックスファイル4bのコメントに、入力された検索条件が格納されている場合は(S3、YESの場合)、S4に移行して、該ファイル4aをレシピデータとしてPLC2に転送する。これに対して、インデックスファイル4bのコメントに、入力された検索条件が格納されていない場合は(S3、NOの場合)、その処理を終了する。
【0072】
以上に述べたように、本実施の形態では、メモリカード4に格納されている複数のファイル4aからインデックスファイル4bを作成し、そのインデックスファイル4bに基づいてPLC2に転送すべきファイル4a(レシピデータ)を検索できるので、従来のように、メモリカード4に格納されているファイル4aを一つずつ開いてコメントを抽出し、入力された検索条件と一致するか否かの比較動作を行う必要がないので、検索動作を高速に行わせることができる。したがって、プログラマブル表示器1を操作するユーザの作業効率をも向上させることができる。
【0073】
具体的には、メモリカード4に、1000ファイル格納されている場合、インデックスファイル4bに基づく検索動作を行わない場合、所望のファイル4aを検索するまで約60秒要するが、上記のように、インデックスファイル4bに基づく検索動作を行うと、約1秒で検索動作を終わらせることが可能となる。
【0074】
また、メモリカード4上にインデックスファイル4bが作成されるので、プログラマブル表示器1上に作成される場合よりも、プログラマブル表示器1のメモリ部12の容量を節約することができると共に、メモリカード4上にインデックスファイル4bが作成されるので、インデックスファイル4bの管理が容易となる。
【0075】
なお、上記の実施形態では、メモリカード4上にインデックスファイル4bが作成される構成を説明したが、プログラマブル表示器1のメモリ部12に作成されていてもよい。
【0076】
また、上記の実施形態では、インデックスファイル4bに格納されたコメントを検索条件として設定できる構成を説明したが、ファイル番号を検索条件として設定できるように構成してもよい。また、コメントおよびファイル番号双方を検索条件として設定できるように構成してもよいし、さらに、コメントとファイル番号のANDもしくはOR条件、コメント同士でのANDもしくはOR条件も可能とするように構成してもよい。要するに、インデックスファイル4bに基づいて検索可能であれば、いかなる検索条件を設定してもよい。
【0077】
さらに、上記の実施形態においては、インデックスファイル4bのコメントに、入力された検索条件が格納されていない場合、その処理を終了する構成を説明したが、プログラマブル表示器1のディスプレイ14の表示画面上にエラー表示もしくはユーザにその旨を知らせる表示をする構成を採用してもよい。
【0078】
すなわち、上記実施例の説明は、本発明を説明するためのものであって、特許請求の範囲に記載の発明を限定し、あるいは、減縮するように解すべきではない。また、本発明の各構成は上記実施例に限らず、特許請求の範囲に記載の権利範囲内で種々の変形が可能であることは勿論である。
【0079】
【発明の効果】
以上のように、請求項1の発明に係る表示制御装置は、上記外部記憶手段が上記インターフェースに接続された場合、上記外部記憶手段に格納されている複数のファイルに基づいて、該ファイルのインデックスを作成するインデックスファイル作成手段と、該インデックスファイル作成手段により作成されたインデックスファイルに基づいて、上記制御装置に転送すべきファイルを検索する検索手段と、該検索手段により検索された結果、上記制御装置に転送すべきファイルを上記制御装置に転送する転送手段とを備えた構成である。
【0080】
また、請求項4の発明に係るプログラムは、制御装置と接続され、該制御装置内の状態情報を所定のメモリ上に読み込み、その読み込まれた状態情報に対応した表示を表示手段上で可能とする一方、複数のファイルを格納可能な外部記憶手段が着脱自在なインターフェースを備えた表示制御装置に格納されるコンピュータのプログラムであって、上記外部記憶手段が上記インターフェースに接続された場合、上記外部記憶手段に格納されている複数のファイルに基づいて、該ファイルのインデックスを作成するインデックスファイル作成処理、該インデックスファイル作成処理により作成されたインデックスファイルに基づいて、上記制御装置に転送すべきファイルを検索する検索処理、該検索処理により検索された結果、上記制御装置に転送すべきファイルを上記制御装置に転送する転送処理として、上記コンピュータを動作させるプログラムであり、請求項5記載の発明に係る記録媒体には、当該プログラムが記録されている。そして、これらのプログラムを実行することで、当該コンピュータを含む表示制御装置として動作させる構成である。
【0081】
これにより、外部記憶手段に格納されている複数のファイルからインデックスファイルを作成し、そのインデックスファイルに基づいて制御装置に転送すべきファイルを検索できるので、従来のように、外部記憶手段に格納されているファイルを一つずつ検索する必要がなく、検索動作を高速に行わせることができる。したがって、表示制御装置を操作するユーザの作業効率を向上させることができるという効果を奏する。
【0082】
請求項2の発明に係る表示制御装置は、請求項1記載の表示制御装置において、該上記インデックスファイル作成手段により作成されるインデックスファイルは、上記外部記憶手段に格納されているファイルのファイル番号と、該ファイルに格納されている所定のコメントとから形成され、上記検索手段は、上記インデックスファイルにおけるコメントを検索条件として設定することにより、上記制御装置に転送すべきファイルを上記インデックスファイルから検索する構成である。
【0083】
これにより、検索手段は、インデックスファイルにおけるコメントを検索条件として設定し、制御装置に転送すべきファイルをインデックスファイルから検索する構成であるので、従来のように、外部記憶手段に格納されている全てのファイルを一つずつ開いてコメントを抽出し、検索条件と一致するか否かの比較動作を行う必要がないので、検索動作を高速に行わせることができる。したがって、請求項1記載の発明と同様、表示制御装置を操作するユーザの作業効率を向上させることができるという効果を奏する。
【0084】
請求項3の発明に係る表示制御装置は、請求項1または2記載の表示制御装置において、上記インデックスファイル作成手段により作成されるインデックスファイルは、上記外部記憶手段上に作成される構成である。
【0085】
これにより、外部記憶手段上にインデックスファイルが作成されるので、表示制御装置上に作成される場合よりも、表示制御装置の記憶容量を節約することができると共に、外部記憶手段上にインデックスファイルが作成されるので、インデックスファイルの管理が容易となるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係る表示/制御システムの構成を示すブロック図である。
【図2】上記表示/制御システムにおけるプログラマブル表示器のFEPROMに格納されるプログラム構成を示す説明図である。
【図3】上記プログラマブル表示器で表示されるユーザ画面の画面データに含まれる処理指示語の基本的フォーマットを示す説明図である。
【図4】上記プログラマブル表示器に接続される外部記憶手段に格納されるファイルの構成を示す説明図である。
【図5】上記外部記憶手段上に作成されるインデックスファイルの一例を示した説明図である。
【図6】上記表示/制御システムにおけるプログラマブル表示器のFEPROMに格納される他のプログラム構成を示す説明図である。
【図7】(a)は、上記プログラマブル表示器のディスプレイに表示されたメモリの初期化の画面例を示すものであり、(b)は、(a)の画面でCSVデータインデックスに対応した「3」の項目をタッチ操作した場合に表示されるインデックスファイル作成の画面例を示すものであり、(c)は、(b)の画面で「開始」の項目をタッチ操作した場合に表示されるインデックスファイル作成中の画面例を示すものであり、(d)は、上記インデックスファイルの作成が終了したことを示す画面例を示すものである。
【図8】上記インデックスファイルに基づいてPLCに転送すべきファイルの検索動作を行う処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 プログラマブル表示器(表示制御装置)
4 メモリカード(外部記憶手段)
4a ファイル
4b インデックスファイル
11 CPU(検索手段、検索処理)
12 メモリ部
14 ディスプレイ(表示手段)
19 インターフェース
20 通信コントローラ(転送手段、転送処理)
21 インデックスファイル作成部(インデックスファイル作成手段、インデックスファイル作成処理)
【発明の属する技術分野】
この発明は、制御装置と接続され、制御装置内の状態情報を所定のメモリ上に読み込み、その読み込まれた状態情報に対応した表示を表示手段上で可能とする一方、複数のファイルを格納可能な外部記憶手段が着脱自在なインターフェースを備えた表示制御装置、プログラム、および、そのプログラムが記録された記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
プログラマブル・ロジック・コントローラ(以降、PLCと称する)などと呼ばれる産業用制御装置は、シーケンス制御をはじめとする各種制御を実現するために、ベルトコンベアー式の自動組付機など種々のターゲットシステムを制御する制御装置として広く使用されている。このようなPLCへの制御指示を行うための操作盤、PLCの稼動状況を示す表示灯などに代わって、近年では、HMI(Human Machine Interface)機器としてのプログラマブル表示器が普及している。
【0003】
プログラマブル表示器は、ドット表示画面、操作入力スイッチ、PLCとのインターフェース、画面上での操作入力のような制御のためのプログラムメモリなどを備えた表示制御装置である。一般に、プログラマブル表示器は、グラフィック表示を行うので、操作盤、スイッチ、表示灯などの機能を備えることができる他、デバイスの稼動状況や作業指示のような管理のための各種モニタ、機器に対する設定値を入力する端末としての機能を備えている。
【0004】
また、近年では、デバイスを接続するための入出力ユニットなどを搭載することによってPLCの制御機能を備えたプログラマブル表示器も登場してきている。
【0005】
このようなプログラマブル表示器で表示される制御画面(ユーザ画面)は、画面作成ソフトウェア(作画エディタ)を用いてユーザ独自で作成できるようになっている。画面作成に際しては、ユーザが、例えば、パーソナルコンピュータなどにおいて作画ソフトによって提供されるスイッチ、ランプ、テンキー、メータ表示器、グラフ表示器などが画像としてデザイン化された部品、所望形状の画像、数値などを所望の位置に動的に表示させるためのタグ、描画機能などを用いて所望のユーザ画面を作成する。
【0006】
作成された画面は、画面データとしてプログラマブル表示器に転送されて記憶される。そして、PLCの稼動時には、PLCに接続されたデバイスの状態に応じて、プログラマブル表示器の表示手段に表示される各部品が動的に変化する。
【0007】
またプログラマブル表示器は、PLCを所定の状態に設定するために、予め設定したデータをPLCに書き込む動作、或いは、PLCのデータを所定の条件で読み出して保存する動作を行わせることができる。
【0008】
上記のようなプログラマブル表示器の動作は、例えば、特許文献1に記載のように、プログラマブル表示器のレシピデータをPLCに転送するファイリング動作(ファイリングモード)と、所定の時間間隔、或いは、予め設定したデバイスの値が設定値に達するなどのトリガ条件が満足される毎に、PLCのデータをロギング情報としてプログラマブル表示器に読み出すロギング動作(ロギングモード)とがある。
【0009】
上記ファイリングモードは、例えば、生産プラントなどにおいて、その日の生産目標に沿った各デバイスの初期設定値のように、PLCが制御すべきターゲットシステムの始動に先立ってPLCに設定されるデータ(レシピデータ)をプログラマブル表示器から書き込むことができるものである。また、ユーザは、メモリカードのような携帯可能な外部記憶手段を用いることによって、メモリカード内に格納されたファイルをレシピデータとしてPLCに書き込む動作を行わせることもできる。具体的には、メモリカード内に、PLCに書き込むべきレシピデータをファイルとして予め複数格納させておくと共に、そのメモリカードをプログラマブル表示器に接続することによって、メモリカードに格納されたファイルをレシピデータとしてPLCに転送させることができる。
【0010】
メモリカードに格納されるファイルは、通常、数百以上のファイルが所定のデータ長を有して格納されているため、ユーザ自ら所望するファイルを選択することは手間を要する。このような手間を軽減するため、従来では、ファイルを構成する所定のデータに、ユーザがコメントを付与することによって、その手間を軽減していた。すなわち、ユーザは、コメントを検索条件として設定することにより、その検索条件に一致したコメントを有するファイルを自動的にPLCに転送する構成を採用していた。
【0011】
【特許文献1】
特開平2001−56704号公報 (公開日2001年2月27日)
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の構成は、メモリカードに格納されるファイルの数が少ない場合は特に支障はないが、ファイルの数が多くなると、検索に時間を要するという不都合がある。
【0013】
すなわち、上記の構成は、ファイルを構成する所定のデータにコメントを付与しているので、検索動作の度に、メモリカードに格納されている全てのファイルを一つずつ開いて、その開いたファイルからコメントを抽出し、検索条件と一致するか否かの比較動作を行っていた。具体的には、メモリカードに、例えば、1000ファイル格納されている場合、所望のファイルを検索するまで約60秒も費やしていた。したがって、その間、ユーザはプログラマブル表示器を操作することができず、作業効率の低下をもきたす。
【0014】
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、外部記憶手段に格納されている複数のファイルからインデックスファイルを作成し、そのインデックスファイルに基づいてPLCに転送すべきファイル(レシピデータ)を高速に検索可能な表示制御装置、プログラム、および、そのプログラムを記録した記録媒体を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明に係る表示制御装置は、上記の課題を解決するために、制御装置と接続され、該制御装置内の状態情報を所定のメモリ上に読み込み、その読み込まれた状態情報に対応した表示を表示手段上で可能とする一方、複数のファイルを格納可能な外部記憶手段が着脱自在なインターフェースを備えた表示制御装置であって、以下の手段を講じたことを特徴としている。
【0016】
すなわち、上記外部記憶手段が上記インターフェースに接続された場合、上記外部記憶手段に格納されている複数のファイルに基づいて、該ファイルのインデックスを作成するインデックスファイル作成手段と、該インデックスファイル作成手段により作成されたインデックスファイルに基づいて、上記制御装置に転送すべきファイルを検索する検索手段と、該検索手段により検索された結果、上記制御装置に転送すべきファイルを上記制御装置に転送する転送手段とを備えたことを特徴としている。
【0017】
上記の構成において、表示制御装置には、インターフェースが設けられており、そのインターフェースに外部記憶手段が着脱することができるようになっている。外部記憶手段がインターフェースに接続された場合、インデックスファイル作成手段により、外部記憶手段に格納されている複数のファイルからインデックスファイルが作成される。そして、検索手段により、作成されたインデックスファイルに基づいて制御装置に転送すべきファイルを検索した後、転送手段により、制御装置に転送すべきファイルを制御装置に転送する。
【0018】
上記の構成によれば、外部記憶手段に格納されている複数のファイルからインデックスファイルを作成し、そのインデックスファイルに基づいて制御装置に転送すべきファイルを検索できるので、従来のように、外部記憶手段に格納されているファイルを一つずつ検索する必要がなく、検索動作を高速に行わせることができる。
【0019】
また、請求項2の発明に係る表示制御装置は、請求項1記載の表示制御装置において、上記インデックスファイル作成手段により作成されるインデックスファイルは、上記外部記憶手段に格納されているファイルのファイル番号と、該ファイルに格納されている所定のコメントとから形成され、上記検索手段は、上記インデックスファイルにおけるコメントを検索条件として設定することにより、上記制御装置に転送すべきファイルを上記インデックスファイルから検索することを特徴としている。
【0020】
上記の構成において、検索手段は、インデックスファイルにおけるコメントを検索条件として設定し、制御装置に転送すべきファイルをインデックスファイルから検索する構成であるので、従来のように、外部記憶手段に格納されている全てのファイルを一つずつ開いてコメントを抽出し、検索条件と一致するか否かの比較動作を行う必要がないので、請求項1記載の発明と同様、検索動作を高速に行わせることができる。
【0021】
具体的には、外部記憶手段に、1000ファイル格納されている場合、従来においては、所望のファイルを検索するまで約60秒費やしていたが、上記記載の発明を適用すると、約1秒で検索動作を終わらせることができる。
【0022】
また、請求項3の発明に係る表示制御装置は、請求項1または2記載の表示制御装置において、上記インデックスファイル作成手段により作成されるインデックスファイルは、上記外部記憶手段上に作成されることを特徴としている。
【0023】
上記の構成によれば、外部記憶手段上にインデックスファイルが作成されるので、表示制御装置上に作成される場合よりも、表示制御装置の記憶容量を節約することができると共に、外部記憶手段上にインデックスファイルが作成されるので、インデックスファイルの管理が容易となる。
【0024】
請求項4の発明に係るプログラムは、上記の課題を解決するために、制御装置と接続され、該制御装置内の状態情報を所定のメモリ上に読み込み、その読み込まれた状態情報に対応した表示を表示手段上で可能とする一方、複数のファイルを格納可能な外部記憶手段が着脱自在なインターフェースを備えた表示制御装置に格納されるコンピュータのプログラムであって、上記外部記憶手段が上記インターフェースに接続された場合、上記外部記憶手段に格納されている複数のファイルに基づいて、該ファイルのインデックスを作成するインデックスファイル作成処理、該インデックスファイル作成処理により作成されたインデックスファイルに基づいて、上記制御装置に転送すべきファイルを検索する検索処理、該検索処理により検索された結果、上記制御装置に転送すべきファイルを上記制御装置に転送する転送処理として、上記コンピュータを動作させるプログラムである。また、請求項5の発明に係る記録媒体には、請求項4記載のプログラムが記録されている。
【0025】
このプログラムまたはこのプログラムが記録された記録媒体であっても、請求項1の発明に係る表示制御装置と同様に、外部記憶手段がインターフェースに接続された場合、インデックスファイル作成処理により、外部記憶手段に格納されている複数のファイルからインデックスファイルが作成される。そして、検索処理により、作成されたインデックスファイルに基づいて制御装置に転送すべきファイルを検索した後、転送処理により、制御装置に転送すべきファイルを制御装置に転送する。
【0026】
したがって、請求項1の発明に係る表示制御装置と同様に、外部記憶手段に格納されている複数のファイルからインデックスファイルを作成し、そのインデックスファイルに基づいて制御装置に転送すべきファイルを検索できるので、従来のように、外部記憶手段に格納されているファイルを一つずつ検索する必要がなく、検索動作を高速に行わせることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の一形態について図1ないし図8に基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0028】
本実施の形態に係る表示/制御システムは、図1に示すように、プログラマブル表示器1、PLC2およびコンピュータ装置3を含んでいる。また、プログラマブル表示器1に着脱自在であって、プログラマブル表示器1を操作するユーザが携帯可能なメモリカード4を備えている。
【0029】
表示制御装置としてのプログラマブル表示器1は、PLC2への指示などの操作やターゲットシステムの監視を行うためのユーザ画面を表示する機能を有している。このため、プログラマブル表示器1は、CPU11、メモリ部12、VRAM13、ディスプレイ14、グラフィックコントローラ15、タッチパネル16、タッチパネルコントローラ17、メンテナンスポート18、インターフェース19(図中、I/F)、通信コントローラ20、インデックスファイル作成部21、入出力ユニット22(図中、I/Oユニット)およびI/O制御インターフェース23を備えている。
【0030】
メモリ部12は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)12a、FEPROM(Flash Erasable and Programmable ROM)12b、SRAM(Static Random Access Memory)12cなどのメモリを含んでいる。DRAM12aは、主に、表示制御などの演算処理時の作業用に用いられる他、PLC2との間でやり取りされるデータの一時的な記録に用いられる。FEPROM12bは、書き替え可能な読み出し専用のフラッシュメモリであり、一般のパーソナルコンピュータにおけるハードディスクドライブの役割を果たす。フラッシュメモリは、可動部を持たず、かつ衝撃に強いので、劣悪な周囲環境でも安定して動作する。SRAM12cは、PLC2から得たデータをサンプリング、或いは、ロギングしたり、PLC2に与えるレシピデータを記憶したりするために用いられる。
【0031】
また、上記のFEPROM12bは、図2に示すように、表示制御システムプログラムと、通信プロトコルと、画面データとをそれぞれ格納するエリアを有している。表示制御システムプログラムは、画像表示制御を行うための基本機能を実現するためのプログラムである。通信プロトコルは、PLC2との通信処理で用いられるプロトコルであり、PLC2の機種(メーカ)に応じて固有に定められている。画面データは、後述する作画エディタ32bによって作成されて、FEPROM12bにダウンロードされている。この画面データは、ディスプレイ14に表示すべきベース画面や画像ブロックとしてのマークのデータおよび各マークに付与された後述する処理指示語W(図3参照)などを含んでおり、表示内容プログラムを構成している。
【0032】
上記のマークは、タッチスイッチ、ランプ、各種表示器などの画像化された基本的な部品として予め用意されている。また、マークとしては、スイッチや数値表示器などの動的変化を画面上の任意の位置で表現させるために、所望の位置に設定された矩形エリアに所望の動画機能が設定された機能部も含まれる。
【0033】
図3に示すように、画面データに含まれる処理指示語Wは、ベース画面上で実行されるべき事象毎に作成されている。この処理指示語Wは、基本的には、表示制御動作を実行すべきベース画面のファイル番号Fと、このベース画面上で実行されるべき動作内容を特定する事象名Tと、実行事象毎に参照される1または複数のデータからなる参照情報Iとを一組として備えている。
【0034】
VRAM13は、ディスプレイ14に表示される画面のイメージを一時的に保持するメモリであり、FEPROM12bからの画面データのイメージを水平方向に表示される順にドットデータとして格納している。
【0035】
表示手段としてのディスプレイ14は、液晶パネルやELパネルのような平板型表示素子によって構成されている。グラフィックコントローラ15は、VRAM13に展開された画面のイメージを、ディスプレイ14に描画するドライバソフトウェアである。タッチパネル16は、ディスプレイ14の表示画面上で入力を行うために設けられており、アナログ抵抗膜式タッチパネルなどが好適である。タッチパネルコントローラ17は、タッチパネル16の出力電圧を入力位置情報に変換してCPU11に出力する。
【0036】
なお、ディスプレイ14の表示画面上に表示された所定のタッチスイッチを操作することにより、プログラマブル表示器1とPLC2とが通信可能なオンラインモード、または、プログラマブル表示器1のみを動作させるオフラインモードのいずれか一方を選択することができるようになっている。
【0037】
メンテナンスポート18は、後述するコンピュータ装置3との間の通信を行うための通信ポートである。一方、インターフェース19は、後述するメモリカード4が着脱自在なインターフェースである。また、転送手段としての通信コントローラ20は、通信ケーブル(例えばRS−232C)を介してPLC2との間で入出力機器(デバイス)6…の制御や監視に関する後述するCPU11からのデータ(レシピデータ)などの転送やPLC2の出力データの取り込みを制御するインターフェースである。
【0038】
外部記憶手段としてのメモリカード4は、半導体メモリを利用した上記インターフェース19に着脱自在な記録媒体であって、図4に示すように、PLC2に転送するための複数のデータ(レシピデータ)と、例えば、TYPE001などのようなユーザが所望の名前を付したコメントとから構成されるファイル4aが複数格納可能なように形成されている。ファイル4aの形式は、CSV(CommaSeparated Value)形式であるので、汎用性が高く、主に、表計算ソフトのデータを保存する際に使用されるが、他の形式で格納されていてもよいことは勿論である。そして、各ファイル4aには、例えば、ZR00001.CSVといったファイル番号が付されている。
【0039】
なお、メモリカード4に代え、或いは、加えて、ハードディスクの様な各種の外部記憶手段を記録媒体として備えることも可能である。例えば、小型のメモリカードとして、コンパクト・フラッシュ(Compact Flash)を使用することもできる。
【0040】
インデックスファイル作成部21は、メモリカード4がインターフェース19に接続された場合、メモリカード4に格納されている複数のファイル4aに基づいて、該ファイル4aのインデックスファイルを作成するものである。インデックスファイルは、例えば、図5に示すように、メモリカード4に格納されている全てのファイル4aのファイル番号と、そのファイル4aに付されているコメントとを抽出して一覧形式で表したファイルである。インデックスファイル4bは、メモリカード4に格納されているファイル4aと同様に、CSV形式で格納されていると共に、メモリカード4上に作成される。また、インデックスファイル4bは、例えば、ZRINDEX.CSVというファイル番号が付されている。
【0041】
CPU11は、前述のFEPROM12bに格納された表示制御システムプログラムにしたがって、プログラマブル表示器1の各部の動作を制御する。また、CPU11は、後述するメンテナンスポート18を介しての後述するコンピュータ装置3との通信を制御する機能を有しており、作画エディタ32bからの画面データを受け取るとFEPROM12bに格納したり、ラダーエディタ32aからのラダープログラム(ユーザプログラム)を受け取るとPLC2に転送したりする。
【0042】
また、検索手段としてのCPU11は、上記インデックスファイル作成部21により作成されたインデックスファイル4bに基づいて、PLC2に転送すべきファイル4aを検索する。本実施形態では、コメントを検索条件として設定するようになっている。例えば、ユーザが、検索条件として「金型 TYPEA 002」と設定した場合、図5に示すインデックスファイル4bに基づいて、その検索条件と一致するファイル4aを検索する。ここでは、ファイル番号00002のファイル4aがその検索条件と一致するので、ファイル番号00002のファイル4aをPLC2に転送すべきファイル4aと判断し、そのファイル4aを転送手段としての通信コントローラ20に渡す。
【0043】
また、プログラマブル表示器1は、さらにPLC機能を備えて入出力機器6…を直接制御するように構成されていてもよい。このため、プログラマブル表示器1は、図1に示すように、メモリ部12にさらにSRAM12cを備えるとともに、前述の通信コントローラ20に加えて入出力ユニット22およびI/O制御インターフェース23を備えている。
【0044】
SRAM12cは、ラダーエディタ32aによって作成されたラダープログラムを格納するエリアを有している。また、FEPROM12bは、PLC機能を備える場合、図6に示すように、表示制御システムプログラムと、通信プロトコルと、画面データとをそれぞれ格納するエリアに加えて、制御機能プログラムとラダープログラムとをそれぞれ格納するエリアを有している。制御機能プログラムは、シーケンス制御の基本機能を実現するためのプログラムである。
【0045】
入出力ユニット22は、入出力機器6…が接続可能となるように、多数の入出力端子、入出力回路などを備えている。I/O制御インターフェース23は、CPU11と入出力ユニット22との間の信号の授受を仲介するインターフェース回路であって、入出力メモリ、D/A変換器、A/D変換器などを備えている。
【0046】
PLC2は、内蔵するCPU部によって、制御機能プログラムにしたがい、ラダーエディタ32aで作成されたラダープログラム(制御手順プログラム)で定められた手順で、入出力機器6…の動作を制御する。
【0047】
PLC2内のメモリには、アドレスを指定することにより、ワードデバイスおよびビットデバイスが格納場所を特定可能に設定されている。ワードデバイスは、入出力されるデータが数値のようなワードデータに対して設定され、ビットデバイスは、オン・オフ状態のようなビットデータに対して設定される。このような設定により、PLC2内の任意のワードデバイスまたはビットデバイスをアクセスするだけで入出力機器6…を制御し、またはその動作状態に関する情報を個別に取り出すことができる。
【0048】
プログラマブル表示器1は、上記のビットデバイスまたはワードデバイスが示す状態情報のうち、必要な情報を適時にメモリ部12に読み込む一方、上記の処理指示語Wを繰り返し読み出して各処理指示語Wの事象名Tで特定される内容の動作をPLC2側の状態情報を参照しながら実行する。これによって、ビットデバイスまたはワードデバイスの状態の変化に応じて変化する表示動作が実行される。
【0049】
続いて、コンピュータ装置3について説明する。
【0050】
コンピュータ装置3は、パーソナルコンピュータなどの汎用コンピュータによって構成されている。このコンピュータ装置3は、図1に示すように、CPU31、エディタ部32、プログラムファイル33、メモリ部34、ディスプレイ35、入力装置36、外部記憶装置37およびインターフェース部(図中、I/F)38を備えている。
【0051】
CPU31は、コンピュータ装置3にインストールされているOS(オペレーティングシステム)上でエディタ部32を含む各種のアプリケーションソフトウェアを動作させる際の各部の制御や演算処理を行う。
【0052】
メモリ部34は、RAM、ROMなどのメモリを備えており、固定データの格納、一時的なデータ記憶、CPU31の演算処理時における作業エリアの提供といった役割を果たしている。
【0053】
エディタ部32は、ラダーエディタ32aおよび作画エディタ32bを含んでいる。
【0054】
ラダーエディタ32aは、入出力機器6…が所望のシーケンスにしたがって動作するようにPLC2の制御手順を定めるラダープログラムを作成するためのプログラミングソフトウェアであり、ディスプレイ35の表示画面上で入出力機器6の動作に対応するラダー記号(画像ブロック)を配置してラダー図を作成できるように構成されている。このラダーエディタ32aにおいては、例えば、国際基準IECに準拠した前述のプログラミング言語が用いられる。そして、ラダープログラムの作成後にはラダープログラムの一部としてプログラムファイル33に保存される。
【0055】
ラダーエディタ32aで作成されたラダープログラムは、プログラマブル表示器1を介して(または直接)PLC2に転送され、PLC2内のメモリにダウンロードされる。
【0056】
作画エディタ32bは、プログラマブル表示器1が、入出力機器6…の稼働状況や作業指示のような管理のための各種のモニタ、機器に対する設定値を入力する端末としての機能を備えるように、ディスプレイ14に表示させる画面を作成する画面作成ソフトウェアである。一般に、作画エディタ32bは、ユーザ独自の画面(ユーザ画面)を作成できるように、スイッチ、ランプ、テンキー、各種表示器(例えば、数値表示器、メータ表示器およびグラフ表示器)などの部品(マーク)、描画機能、テキスト入力機能などを備えている。
【0057】
このようにして作成されたユーザ画面は、画面データとしてプログラムファイル33に格納され、必要に応じてインターフェース部38を介してプログラマブル表示器1に転送され、FEPROM12bに画面データとしてダウンロードされる。
【0058】
エディタ部32は、パッケージソフトウェアまたはオーダーメイドソフトウェアとしてプログラムメディアの形態で提供可能なソフトウェアであって、例えば、コンピュータ装置3と分離可能な記録媒体5に記録されている。そして、エディタ部32は、記録媒体5からコンピュータ装置3にインストールされることによってエディタ機能を発揮することができる。なお、エディタ部32は、単一の記録媒体5に記録されていてもよいが、ラダーエディタ32aと作画エディタ32bとがそれぞれ別個の記録媒体に記録されていてもよい。
【0059】
上記のプログラムメディアは、磁気テープやカセットテープなどのテープ系、フロッピディスクやハードディスクなどの磁気ディスク系、CD−ROM、MO、MD、DVDなどの光ディスク系、ICカード(メモリカードを含む)、光カードなどのカード系が好適である。その他、上記のプログラムメディアは、マスクROM、EPROM、EEPROM、フラッシュROMなどによる半導体メモリを含めた固定的にプログラムを担持する媒体であってもよい。
【0060】
また、コンピュータ装置3は、インターネットを含む通信ネットワークと接続可能であることから、通信ネットワークからプログラムをダウンロードするように流動的にプログラムを担持する媒体であってもよい。ただし、このように通信ネットワークからプログラムをダウンロードする場合には、そのダウンロード用プログラムは予めコンピュータ装置3に格納されるか、あるいは別な記録媒体からインストールされるものであってもよい。
【0061】
プログラムファイル33は、ラダーファイル33aおよび画面ファイル33bを含んでいる。プログラムファイル33は、互いに関連するプログラム(ラダープログラムおよび画面データ)を共通するファイルとして管理している。
【0062】
ディスプレイ35は、CRT、LCDなどによって構成されるが、パネルコンピュータであるコンピュータ装置3においては、液晶パネルやELパネルのような平板型表示素子によって構成される。入力装置36は、キーボード、マウスなどの入力操作を行うための装置であり、特に、GUI(Graphical User Interface)環境上で動作するエディタ部32での入力作業にはマウスなどの装置が適している。外部記憶装置37は、ハードディスク装置などの磁気ディスクドライブ、CD−ROMドライブなどの光ディスクドライブ、ICカードなどのメモリカードドライブといった装置であり、少なくとも、上記の記録媒体5に記録されたプログラムなどの情報を読み出すことができる装置を含んでいる。インターフェース部38は、プログラマブル表示器1との間でデータ通信を行う入出力部である。ラダーエディタ32aで作成されたラダープログラムおよび作画エディタ32bで作成された画面データは、このインターフェース部38を介してプログラマブル表示器1に転送される。
【0063】
ここで、上記のように構成される表示/制御システムにおけるインデックスファイル4bの作成処理について説明する。
【0064】
プログラマブル表示器1のみを動作させるオフラインモードが選択された状態で、ユーザが、例えば、プログラマブル表示器1のディスプレイ14に表示されたメインメニュー画面における「初期設定」の項目をタッチ操作すると共に、その初期設定画面における「メモリの初期化」の項目をさらにタッチ操作すると、図7(a)に示すように、メモリの初期化画面が表示される。このメモリの初期化画面では、「1」メモリの初期化、「2」メモリカードの初期化、「3」CSVデータインデックスの3つの項目が表示される。メモリの初期化の項目は、プログラマブル表示器1のメモリ部12を初期化するための項目である。また、メモリカードの初期化の項目は、プログラマブル表示器1にメモリカード4が接続された場合、そのメモリカード4を初期化するための項目である。さらに、CSVデータインデックスの項目は、インデックスファイル4bを作成するための項目である。ユーザは、必要に応じて、いずれかの項目をタッチ操作することができる。
【0065】
上記メモリの初期化画面において、CSVデータインデックスに対応する「3」の項目をタッチ操作した場合、図7(b)に示すように、インデックスファイル作成画面が表示される。ここで、プログラマブル表示器1のインターフェース19にメモリカード4が接続されている場合、インデックスファイル4bの作成を開始する「開始」の項目をタッチ操作すると、図7(c)に示すように、インデックスファイル作成中画面が表示される。これに対して、「取り消し」の項目をタッチ操作すると、図7(b)に示す画面は閉じられ、図7(a)に示す画面に戻る。
【0066】
図7(c)に示すように、インデックスファイル作成中画面においても、「取り消し」の項目をタッチ操作することによって、インデックスファイル4bの作成を取り消すことができる。しかし、かかる画面における「取り消し」は、既にインデックスファイル4bの作成が開始された後なので、直ちにインデックスファイル4bの作成を中断することなく、ユーザに、再度確認を促す画面を表示する(図示せず)。また、この画面では、インデックスファイル4bが作成されるまでの時間を示すバーグラフが表示されており、ユーザは、このバーグラフを参照することで、インデックスファイル4bが作成されるまでの所要時間を視覚的に把握することができる。さらに、このバーグラフの下に表示される数値(図中、01200/02000)は、メモリカード4に2000ファイル格納され、その内1200ファイルがインデックスファイル4b作成のための処理が終了したことを示すものである。
【0067】
インデックスファイル4bの作成が終了すると、図7(d)に示すように、インデックスファイル終了の画面に変わり、インデックスファイル4bが作成されたことをユーザに示す表示がなされる。ここで、「終了」の項目をタッチ操作すると、図7(a)の画面に戻る。なお、インデックスファイル4bの作成は、例えば、メモリカード4に1000ファイル格納されている場合、約40秒要する。しかし、インデックスファイル4bを一旦作成すると、そのインデックスファイル4bに基づいてPLC2に転送すべきファイル4aの検索動作を高速に行うことが可能となる。
【0068】
次に、上記処理によりインデックスファイル4bが作成された場合、そのインデックスファイル4bに基づくPLC2に転送すべきファイル4a(レシピデータ)の検索動作について説明する。
【0069】
図8に示すように、ステップ1(以下、S1のように略称する)において、プログラマブル表示器1を操作するユーザが、PLC2に転送すべきファイル4a(レシピデータ)を検索するために、ファイル4aに付されているコメントに対応した検索条件をディスプレイ14の表示画面上でタッチパネル16を介して入力する。ここで、検索条件の入力は、上記のように、ディスプレイ14の表示画面上でタッチパネル16を介して入力してもよいが、例えば、プログラマブル表示器1にバーコードリーダなどの入力装置を接続することによって、そのバーコードリーダから検索条件を読み込んでもよい。
【0070】
検索条件が入力されると、S2において、入力された検索条件と上記処理により予め作成されたインデックスファイル4bとが比較される。この比較動作は、インデックスファイル4bに格納されたファイル番号に対応するコメントに基づいて検索される。そして、S3において、インデックスファイル4bのコメントに、入力された検索条件が格納されているか否かが判断される。例えば、検索条件として「金型 TYPEA 002」と入力された場合、図5に示すインデックスファイル4bに基づいて、その検索条件と一致するファイル4aを検索する。ここでは、ファイル番号00002のファイル4aをPLC2に転送すべきファイル4aと判断する。さらに、検索条件として「設定」と入力された場合も上記と同様、図5に示すインデックスファイル4bに基づいて、ファイル番号01000〜01005のファイル4aをPLC2に転送すべきファイル4aと判断する。
【0071】
インデックスファイル4bのコメントに、入力された検索条件が格納されている場合は(S3、YESの場合)、S4に移行して、該ファイル4aをレシピデータとしてPLC2に転送する。これに対して、インデックスファイル4bのコメントに、入力された検索条件が格納されていない場合は(S3、NOの場合)、その処理を終了する。
【0072】
以上に述べたように、本実施の形態では、メモリカード4に格納されている複数のファイル4aからインデックスファイル4bを作成し、そのインデックスファイル4bに基づいてPLC2に転送すべきファイル4a(レシピデータ)を検索できるので、従来のように、メモリカード4に格納されているファイル4aを一つずつ開いてコメントを抽出し、入力された検索条件と一致するか否かの比較動作を行う必要がないので、検索動作を高速に行わせることができる。したがって、プログラマブル表示器1を操作するユーザの作業効率をも向上させることができる。
【0073】
具体的には、メモリカード4に、1000ファイル格納されている場合、インデックスファイル4bに基づく検索動作を行わない場合、所望のファイル4aを検索するまで約60秒要するが、上記のように、インデックスファイル4bに基づく検索動作を行うと、約1秒で検索動作を終わらせることが可能となる。
【0074】
また、メモリカード4上にインデックスファイル4bが作成されるので、プログラマブル表示器1上に作成される場合よりも、プログラマブル表示器1のメモリ部12の容量を節約することができると共に、メモリカード4上にインデックスファイル4bが作成されるので、インデックスファイル4bの管理が容易となる。
【0075】
なお、上記の実施形態では、メモリカード4上にインデックスファイル4bが作成される構成を説明したが、プログラマブル表示器1のメモリ部12に作成されていてもよい。
【0076】
また、上記の実施形態では、インデックスファイル4bに格納されたコメントを検索条件として設定できる構成を説明したが、ファイル番号を検索条件として設定できるように構成してもよい。また、コメントおよびファイル番号双方を検索条件として設定できるように構成してもよいし、さらに、コメントとファイル番号のANDもしくはOR条件、コメント同士でのANDもしくはOR条件も可能とするように構成してもよい。要するに、インデックスファイル4bに基づいて検索可能であれば、いかなる検索条件を設定してもよい。
【0077】
さらに、上記の実施形態においては、インデックスファイル4bのコメントに、入力された検索条件が格納されていない場合、その処理を終了する構成を説明したが、プログラマブル表示器1のディスプレイ14の表示画面上にエラー表示もしくはユーザにその旨を知らせる表示をする構成を採用してもよい。
【0078】
すなわち、上記実施例の説明は、本発明を説明するためのものであって、特許請求の範囲に記載の発明を限定し、あるいは、減縮するように解すべきではない。また、本発明の各構成は上記実施例に限らず、特許請求の範囲に記載の権利範囲内で種々の変形が可能であることは勿論である。
【0079】
【発明の効果】
以上のように、請求項1の発明に係る表示制御装置は、上記外部記憶手段が上記インターフェースに接続された場合、上記外部記憶手段に格納されている複数のファイルに基づいて、該ファイルのインデックスを作成するインデックスファイル作成手段と、該インデックスファイル作成手段により作成されたインデックスファイルに基づいて、上記制御装置に転送すべきファイルを検索する検索手段と、該検索手段により検索された結果、上記制御装置に転送すべきファイルを上記制御装置に転送する転送手段とを備えた構成である。
【0080】
また、請求項4の発明に係るプログラムは、制御装置と接続され、該制御装置内の状態情報を所定のメモリ上に読み込み、その読み込まれた状態情報に対応した表示を表示手段上で可能とする一方、複数のファイルを格納可能な外部記憶手段が着脱自在なインターフェースを備えた表示制御装置に格納されるコンピュータのプログラムであって、上記外部記憶手段が上記インターフェースに接続された場合、上記外部記憶手段に格納されている複数のファイルに基づいて、該ファイルのインデックスを作成するインデックスファイル作成処理、該インデックスファイル作成処理により作成されたインデックスファイルに基づいて、上記制御装置に転送すべきファイルを検索する検索処理、該検索処理により検索された結果、上記制御装置に転送すべきファイルを上記制御装置に転送する転送処理として、上記コンピュータを動作させるプログラムであり、請求項5記載の発明に係る記録媒体には、当該プログラムが記録されている。そして、これらのプログラムを実行することで、当該コンピュータを含む表示制御装置として動作させる構成である。
【0081】
これにより、外部記憶手段に格納されている複数のファイルからインデックスファイルを作成し、そのインデックスファイルに基づいて制御装置に転送すべきファイルを検索できるので、従来のように、外部記憶手段に格納されているファイルを一つずつ検索する必要がなく、検索動作を高速に行わせることができる。したがって、表示制御装置を操作するユーザの作業効率を向上させることができるという効果を奏する。
【0082】
請求項2の発明に係る表示制御装置は、請求項1記載の表示制御装置において、該上記インデックスファイル作成手段により作成されるインデックスファイルは、上記外部記憶手段に格納されているファイルのファイル番号と、該ファイルに格納されている所定のコメントとから形成され、上記検索手段は、上記インデックスファイルにおけるコメントを検索条件として設定することにより、上記制御装置に転送すべきファイルを上記インデックスファイルから検索する構成である。
【0083】
これにより、検索手段は、インデックスファイルにおけるコメントを検索条件として設定し、制御装置に転送すべきファイルをインデックスファイルから検索する構成であるので、従来のように、外部記憶手段に格納されている全てのファイルを一つずつ開いてコメントを抽出し、検索条件と一致するか否かの比較動作を行う必要がないので、検索動作を高速に行わせることができる。したがって、請求項1記載の発明と同様、表示制御装置を操作するユーザの作業効率を向上させることができるという効果を奏する。
【0084】
請求項3の発明に係る表示制御装置は、請求項1または2記載の表示制御装置において、上記インデックスファイル作成手段により作成されるインデックスファイルは、上記外部記憶手段上に作成される構成である。
【0085】
これにより、外部記憶手段上にインデックスファイルが作成されるので、表示制御装置上に作成される場合よりも、表示制御装置の記憶容量を節約することができると共に、外部記憶手段上にインデックスファイルが作成されるので、インデックスファイルの管理が容易となるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係る表示/制御システムの構成を示すブロック図である。
【図2】上記表示/制御システムにおけるプログラマブル表示器のFEPROMに格納されるプログラム構成を示す説明図である。
【図3】上記プログラマブル表示器で表示されるユーザ画面の画面データに含まれる処理指示語の基本的フォーマットを示す説明図である。
【図4】上記プログラマブル表示器に接続される外部記憶手段に格納されるファイルの構成を示す説明図である。
【図5】上記外部記憶手段上に作成されるインデックスファイルの一例を示した説明図である。
【図6】上記表示/制御システムにおけるプログラマブル表示器のFEPROMに格納される他のプログラム構成を示す説明図である。
【図7】(a)は、上記プログラマブル表示器のディスプレイに表示されたメモリの初期化の画面例を示すものであり、(b)は、(a)の画面でCSVデータインデックスに対応した「3」の項目をタッチ操作した場合に表示されるインデックスファイル作成の画面例を示すものであり、(c)は、(b)の画面で「開始」の項目をタッチ操作した場合に表示されるインデックスファイル作成中の画面例を示すものであり、(d)は、上記インデックスファイルの作成が終了したことを示す画面例を示すものである。
【図8】上記インデックスファイルに基づいてPLCに転送すべきファイルの検索動作を行う処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 プログラマブル表示器(表示制御装置)
4 メモリカード(外部記憶手段)
4a ファイル
4b インデックスファイル
11 CPU(検索手段、検索処理)
12 メモリ部
14 ディスプレイ(表示手段)
19 インターフェース
20 通信コントローラ(転送手段、転送処理)
21 インデックスファイル作成部(インデックスファイル作成手段、インデックスファイル作成処理)
Claims (5)
- 制御装置と接続され、該制御装置内の状態情報を所定のメモリ上に読み込み、その読み込まれた状態情報に対応した表示を表示手段上で可能とする一方、複数のファイルを格納可能な外部記憶手段が着脱自在なインターフェースを備えた表示制御装置であって、
上記外部記憶手段が上記インターフェースに接続された場合、上記外部記憶手段に格納されている複数のファイルに基づいて、該ファイルのインデックスを作成するインデックスファイル作成手段と、
該インデックスファイル作成手段により作成されたインデックスファイルに基づいて、上記制御装置に転送すべきファイルを検索する検索手段と、
該検索手段により検索された結果、上記制御装置に転送すべきファイルを上記制御装置に転送する転送手段と、
を備えたことを特徴とする表示制御装置。 - 上記インデックスファイル作成手段により作成されるインデックスファイルは、上記外部記憶手段に格納されているファイルのファイル番号と、該ファイルに格納されている所定のコメントとから形成され、
上記検索手段は、上記インデックスファイルにおけるコメントを検索条件として設定することにより、上記制御装置に転送すべきファイルを上記インデックスファイルから検索することを特徴とする請求項1記載の表示制御装置。 - 上記インデックスファイル作成手段により作成されるインデックスファイルは、上記外部記憶手段上に作成されることを特徴とする請求項1または2記載の表示制御装置。
- 制御装置と接続され、該制御装置内の状態情報を所定のメモリ上に読み込み、その読み込まれた状態情報に対応した表示を表示手段上で可能とする一方、複数のファイルを格納可能な外部記憶手段が着脱自在なインターフェースを備えた表示制御装置に格納されるコンピュータのプログラムであって、
上記外部記憶手段が上記インターフェースに接続された場合、上記外部記憶手段に格納されている複数のファイルに基づいて、該ファイルのインデックスを作成するインデックスファイル作成処理、
該インデックスファイル作成処理により作成されたインデックスファイルに基づいて、上記制御装置に転送すべきファイルを検索する検索処理、
該検索処理により検索された結果、上記制御装置に転送すべきファイルを上記制御装置に転送する転送処理として、上記コンピュータを動作させるプログラム。 - 請求項4記載のプログラムが記録された記録媒体。
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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EP1607144A2 (en) | 2004-06-16 | 2005-12-21 | Konica Minolta Medical & Graphic Inc. | Maintenance method of medical recording apparatus and cleaning sheet for surface cleaning roller |
KR101032245B1 (ko) | 2010-03-25 | 2011-05-02 | 엘에스산전 주식회사 | Os 데이터의 다운로드 장치 및 방법 |
KR101398718B1 (ko) | 2012-06-29 | 2014-05-27 | 엘에스산전 주식회사 | 명령어 처리 장치 및 방법 |
JP2017033428A (ja) * | 2015-08-05 | 2017-02-09 | 東日本旅客鉄道株式会社 | 改札情報収集システムおよび中継装置 |
-
2002
- 2002-11-26 JP JP2002341967A patent/JP2004178151A/ja active Pending
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