JP2004176556A - 内燃機関のシリンダ - Google Patents

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Takao Suzuki
孝男 鈴木
Mitsuaki Yamamoto
光明 山本
Masao Ishida
政男 石田
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TPR Co Ltd
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Teikoku Piston Ring Co Ltd
Toyota Motor Corp
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Abstract

【課題】従来に比してシリンダの耐焼き付き性を向上させると共に、ピストン若しくはピストンリングとシリンダとの間の摩耗及びフリクションを低減する。
【解決手段】シリンダライナ10の上端からピストン20が上死点にあるときのオイルリング34の下方までの範囲に対応するシリンダボア面22の上方領域36及び下死点にあるときのピストン20の上端からシリンダライナ10の下端までの範囲に対応する下方領域38が、最も大きいクロスハッチ角度αにてホーニング加工され、上方領域36と下方領域38との間の中央領域40が最も小さいクロスハッチ角度γにてホーニング加工され、上方領域36と中央領域40との間の上側中間領域42及び下方領域38と中央領域40との間の下側中間領域44がαとγとの間のクロスハッチ角度βにてホーニング加工されている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関のシリンダに係り、更に詳細にはシリンダボア面がホーニング加工された内燃機関のシリンダに係る。
【0002】
【従来の技術】
内燃機関のシリンダのシリンダボア面は、一般に、その潤滑オイルの保持性を確保すべくホーニング加工されている。例えば下記の特許文献1には、ピストンが上死点にあるときに於けるピストンリングの範囲に対応する領域に於いて、ホーニング加工のクロスハッチ角度が小さく設定されることによりオイル保持性を良好にして摩耗を抑制し、それより下方の領域についてはクロスハッチ角度が大きく設定された内燃機関のシリンダライナが記載されている。
【0003】
また下記の特許文献2には、ピストンが上死点にあるときにもピストンリングが摺動しない範囲に於いてはクロスハッチ角度が実質的に30°に設定され、それより下方の領域についてはクロスハッチ角度が45°に設定され、これにより摩耗、オイル消費が改善されるよう構成された内燃機関のシリンダが記載されており、下記の特許文献3には、ピストンが上死点及び下死点の何れかにあるときに於けるピストンリングの範囲に対応する領域に於いて、粗いホーニング仕上げが行われ、中間部分は精密な、即ち粗さが小さいホーニング加工が行われ、これにより摩耗、オイル消費が改善されるよう構成された内燃機関のシリンダが記載されている。
【0004】
【特許文献1】
実開平6−67836号公報
【特許文献2】
特開平7−75959号公報
【特許文献3】
特開平8−93545号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし上述の特許文献1及び2に記載されたシリンダに於いては、シリンダ上方部のシリンダボア面に於けるクロスハッチ角度が小さいので、オイルの保持性は良好であり、ピストン若しくはピストンリング及びシリンダボア面の摩耗を低減することができるが、オイルが一旦溝に保持されるとオイルは溝に長時間滞留してしまい、逆にオイル温度(油膜温度)が上昇してしまうことに起因して焼き付きが発生し易いという問題がある。また上記上方部以外の領域のクロスハッチ角度が大きいので、オイルの流動が激しくオイルの冷却による温度低下が大きいため、オイルの粘性が高くなり易く、またこの領域はピストンの速度が高く且つオイル量が多い流体潤滑領域であるため、油膜厚さが大きくなり過ぎてしまい、その結果フリクションが高くなるという問題がある。
【0006】
また上述の特許文献3に記載されたシリンダに於いては、シリンダ上方部及び下方部のシリンダボア面の粗さが荒いので、オイルの保持性が向上し摩耗を抑制することができるが、上述の特許文献1及び2の構成の場合と同様、長時間同じオイルが溝内に滞留するため、油膜温度が上昇し過ぎて焼き付きが発生し易いという問題がある。また内燃機関が運転されることなく長時間放置されることによりオイルが完全に切れた状態で内燃機関が始動されると、シリンダ上方部及び下方部のシリンダボア面の粗さが荒いので、これらの領域に於いてピストン若しくはピストンリングとシリンダとが金属接触し、それらの摩耗が増加するという問題がある。更に溝が深いのでオイルが溝に充満するのに時間を要し、そのため適正な油膜が形成されるまでに摩耗が進行してしまうという問題がある。
【0007】
本発明は、上述の如き従来の内燃機関のシリンダに於ける上述の如き問題に鑑みてなされたものであり、本発明の主要な課題は、シリンダボア面の領域に応じてホーニング加工のクロスハッチ角度を適正に設定することにより、従来に比してシリンダの耐焼き付き性を向上させると共に、ピストン若しくはピストンリングとシリンダとの間の摩耗及びフリクションを低減することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述の主要な課題は、本発明によれば、請求項1の構成、即ちシリンダボア面がホーニング加工された内燃機関のシリンダにして、それぞれピストンが上死点及び下死点にあるときに於ける少なくともピストンの上端から最下位のピストンリングより下方までの範囲に対応するシリンダボア面の上方領域及び下方領域が、前記上方領域と前記下方領域との間の領域よりも大きいクロスハッチ角度にてホーニング加工されていることを特徴とする内燃機関のシリンダによって達成される。
【0009】
また本発明によれば、上述の主要な課題を効果的に達成すべく、上記請求項1の構成に於いて、前記上方領域が第一のクロスハッチ角度にてホーニング加工され、前記下方領域が第二のクロスハッチ角度にてホーニング加工され、前記上方領域と前記下方領域との間にてそれらより隔置された中央領域が第三のクロスハッチ角度にてホーニング加工され、他の領域が第四のクロスハッチ角度にてホーニング加工されており、前記第一及び第二のクロスハッチ角度は前記第四のクロスハッチ角度よりも大きく、前記第三のクロスハッチ角度は前記第四のクロスハッチ角度よりも小さいよう構成される(請求項2の構成)。
【0010】
また本発明によれば、上述の主要な課題を効果的に達成すべく、上記請求項1の構成に於いて、前記上方領域が第一のクロスハッチ角度にてホーニング加工され、前記下方領域が第二のクロスハッチ角度にてホーニング加工され、前記上方領域と前記下方領域との間にてそれらより隔置された中央領域が第三のクロスハッチ角度にてホーニング加工され、他の領域が第四のクロスハッチ角度にてホーニング加工されており、前記第一のクロスハッチ角度は前記第四のクロスハッチ角度よりも大きく、前記第二のクロスハッチ角度は前記第四のクロスハッチ角度と同一であり、前記第三のクロスハッチ角度は前記第四のクロスハッチ角度よりも小さいよう構成される(請求項3の構成)。
【0011】
また本発明によれば、上述の主要な課題を効果的に達成すべく、上記請求項2の構成に於いて、前記第二のクロスハッチ角度は前記第一のクロスハッチ角度よりも小さいよう構成される(請求項4の構成)。
【0012】
【発明の作用及び効果】
上記請求項1の構成によれば、それぞれピストンが上死点及び下死点にあるときに於ける少なくともピストンの上端から最下位のピストンリングより下方までの範囲に対応するシリンダボア面の上方領域及び下方領域が、上方領域と下方領域との間の領域よりも大きいクロスハッチ角度にてホーニング加工されているので、上方領域及び下方領域に於いて良好なオイル流動性を確保し、摺動面の冷却効果を高めると共に良好なオイル補充状況を確保して焼き付きを効果的に防止しピストンとシリンダライナとの間の摩耗を効果的に低減することができ、また上方領域及び下方領域以外の領域に於ける良好なオイル保持性を確保してピストンとシリンダライナと全体のフリクションを効果的に低減することができる。
【0013】
また上記請求項2の構成によれば、上方領域が第一のクロスハッチ角度にてホーニング加工され、下方領域が第二のクロスハッチ角度にてホーニング加工され、上方領域と下方領域との間にてそれらより隔置された中央領域が第三のクロスハッチ角度にてホーニング加工され、他の領域が第四のクロスハッチ角度にてホーニング加工されており、第一及び第二のクロスハッチ角度は第四のクロスハッチ角度よりも大きく、第三のクロスハッチ角度は第四のクロスハッチ角度よりも小さいので、上方領域及び下方領域と中間領域との間に中間のオイル流動性及びオイル保持性の領域を確保し、これにより請求項1の作用効果を一層確実に且つ効果的に達成することができる。
【0014】
また上記請求項3の構成によれば、上方領域が第一のクロスハッチ角度にてホーニング加工され、下方領域が第二のクロスハッチ角度にてホーニング加工され、上方領域と下方領域との間にてそれらより隔置された中央領域が第三のクロスハッチ角度にてホーニング加工され、他の領域が第四のクロスハッチ角度にてホーニング加工されており、第一のクロスハッチ角度は第四のクロスハッチ角度よりも大きく、第二のクロスハッチ角度は第四のクロスハッチ角度と同一であり、第三のクロスハッチ角度は第四のクロスハッチ角度よりも小さいので、上方領域及び下方領域と中間領域との間に中間のオイル流動性及びオイル保持性の領域を確保し、これにより請求項1の作用効果を一層確実に且つ効果的に達成することができると共に、請求項2の構成の場合に比して構造を簡略化し、シリンダの加工コストを低減することができる。
【0015】
また一般に、上方領域は油膜の厚さが薄くなり易いのに対し、下方領域はピストンリングにより掻き落とされたオイルが供給されるのに対し、上方領域に於いては新規のオイルしか供給されないので、上方領域は下方領域よりもオイルの流動性が高いことが好ましい。
【0016】
上記請求項4の構成によれば、第二のクロスハッチ角度は第一のクロスハッチ角度よりも小さいので、上方領域に於けるオイルの流動性を下方領域よりも高くすることができると共に、下方領域に於いて十分なオイルの保持性を確保し、ピストンが下死点近傍にある際の軸線を横切る方向の運動に起因する摩擦を効果的に低減することができる。
【0017】
【課題解決手段の好ましい態様】
本発明の一つの好ましい態様によれば、上記請求項1乃至3の構成に於いて、上方領域はシリンダの上端からピストンが上死点にあるときに於けるピストンピンの軸線までの範囲に対応する領域であるよう構成される(好ましい態様1)。
【0018】
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記請求項1乃至3の構成に於いて、上方領域はシリンダの上端からピストンが上死点にあるときに於けるピストンのスカート部の下端までの範囲に対応する領域であるよう構成される(好ましい態様2)。
【0019】
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記請求項1乃至3の構成に於いて、下方領域はピストンが下死点にあるときに於けるピストンの上端からシリンダの下端までの範囲に対応する領域であるよう構成される(好ましい態様3)。
【0020】
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記請求項2の構成に於いて、第一及び第二のクロスハッチ角度は45〜70°であり、第三のクロスハッチ角度は10°以下であり、第四のクロスハッチ角度15〜40°であるよう構成される(好ましい態様4)。
【0021】
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記好ましい態様4の構成に於いて、第一及び第二のクロスハッチ角度は45〜60°であり、第三のクロスハッチ角度は5°以下であり、第四のクロスハッチ角度20〜40°であるよう構成される(好ましい態様5)。
【0022】
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記請求項3の構成に於いて、第一クロスハッチ角度は45〜70°であり、第三のクロスハッチ角度は10°以下であり、第二及び第四のクロスハッチ角度15〜40°であるよう構成される(好ましい態様6)。
【0023】
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記好ましい態様6の構成に於いて、第一のクロスハッチ角度は45〜60°であり、第三のクロスハッチ角度は5°以下であり、第二及び第四のクロスハッチ角度20〜40°であるよう構成される(好ましい態様7)。
【0024】
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記好ましい態様6又は7の構成に於いて、第三のクロスハッチ角度は実質的に0°であるよう構成される(好ましい態様8)。
【0025】
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記請求項2の構成に於いて、上方領域と上側中間領域との間、上側の中間領域と中央領域との間、中央領域と下側の中間領域との間、下側中間領域と下方領域との間にはそれぞれ遷移領域が存在し、各遷移領域はそれぞれ両側の領域のクロスハッチ角度の中間のクロスハッチ角度にてホーニング加工されているよう構成される(好ましい態様9)。
【0026】
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記請求項3の構成に於いて、上方領域と上側の中間領域との間、上側の中間領域と中央領域との間、中央領域と下方領域との間にはそれぞれ遷移領域が存在し、各遷移領域はそれぞれ両側の領域のクロスハッチ角度の中間のクロスハッチ角度にてホーニング加工されているよう構成される(好ましい態様10)。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下に添付の図を参照しつつ、本発明を幾つかの好ましい実施形態(以下単に実施形態という)について詳細に説明する。
【0028】
第一の実施形態
図1は内燃機関用シリンダライナとして構成された本発明による内燃機関のシリンダの第一の実施形態を示す内燃機関の断面図である。
【0029】
図1に於いて、10は内燃機関12の鋳鉄にて形成された乾式シリンダライナを示している。シリンダライナ10は軸線14に沿って延在する実質的に円筒形をなし、ウォータジャケット16を有しアルミニウム合金にて形成されたシリンダブロック18に圧入により固定されている。シリンダライナ10の内面は軸線14に沿って往復動可能にピストン20を受けるシリンダボア面22を郭定している。
【0030】
ピストン20は、図1に於いてはその一部しか図示されていないが、ヘッド部20Aの外周部に三つのピストンリング溝を有し、上側二つのピストンリング溝にはそれぞれコンプレッションリング30及び32が配置され、最下位のピストンリング溝にはオイルリング34が配置されている。コンプレッションリング30、32及びオイルリング34は外周面にてシリンダライナ10の内面、即ちシリンダボア面22に摺接する。
【0031】
図示の如く、シリンダボア面22はホーニング加工されている。特に図示の第一の実施形態に於いては、シリンダライナ10の上端からピストン20が上死点にあるときに於けるオイルリング34の下方までの範囲に対応するシリンダボア面22の上方領域36及びピストン20が下死点にあるときに於けるピストン20の上端からオイルリング34の下方(シリンダライナ10の下端)までの範囲に対応するシリンダボア面22の下方領域38が、最も大きいクロスハッチ角度αにてホーニング加工されている。
【0032】
また上方領域36と下方領域38との間にてこれらより隔置された中央領域40が最も小さいクロスハッチ角度γにてホーニング加工され、上方領域36と中央領域40との間の上側中間領域42及び下方領域38と中央領域40との間の下側中間領域44がクロスハッチ角度αとクロスハッチ角度γとの間のクロスハッチ角度βにてホーニング加工されている。
【0033】
図示の第一の実施形態に於いては、上方領域36の下縁は図には示されていないピストンピンの軸線46に整合している。また上方領域36及び下方領域38の軸線14に沿う方向の長さは中央領域40の長さよりも長く、中央領域40の長さは中間領域42及び44の長さよりも長く、中間領域42及び44の長さは互いに同一である。
【0034】
上述のクロスハッチ角度αが小さい場合には、オイルの流動性が不十分になり、上方領域36に於けるオイルの温度が高くなることに起因して耐焼き付き性を効果的に向上させることができず、逆にクロスハッチ角度αが大きい場合には、オイルの流動性が高くなり過ぎることに起因して十分な油膜厚さを確保することが困難になる。従ってクロスハッチ角度αは45〜70、好ましくは45〜60°に設定される。
【0035】
また上述のクロスハッチ角度γが大きい場合には、オイルリング34によりオイルが掻き落とされ易くなりすぎ、オイルの保持性が低下するので、クロスハッチ角度γは10°以下、好ましくは5°以下、更に好ましくは実質的に0°に設定される。中間領域42及び44のクロスハッチ角度βは上方領域36及び下方領域38のクロスハッチ角度αと中央領域40のクロスハッチ角度γとの中間の値であることが好ましいので、15〜40°、好ましくは20〜40°に設定される。
【0036】
またホーニング加工の溝間の間隔は良好な油膜が形成されるよう、10〜50μm、好ましくは25〜35μmに設定され、ホーニング加工の溝深さは良好なオイルの保持性及び流動性を確保し得るよう1〜4μm、好ましくは1〜2μmに設定される。
【0037】
また図1には示されていないが、上方領域36と上側中間領域42との間、上側中間領域42と中央領域40との間、中央領域40と下側中間領域44との間、下側中間領域44と下方領域38との間にはそれぞれ遷移領域が存在し、各遷移領域はそれぞれ両側の領域のクロスハッチ角度の中間のクロスハッチ角度にてホーニング加工されている。尚遷移領域は省略されてもよい。
【0038】
更に上方領域36等に於けるホーニング加工は任意の順序にて行われてよいが、上述の如く各遷移領域が設けられる場合には、まず各遷移領域がそれぞれ対応するクロスハッチ角度にてホーニング加工され、しかる後上方領域36等の各領域がホーニング加工されることが好ましい。
【0039】
図3はシリンダボア面全体が30°のクロスハッチ角度にてホーニング加工されたシリンダライナについて、ピストンの行程に対応するシリンダライナの位置(オイルリングに対応する位置)と油膜厚さとの間の関係を示している。尚図には示されていないが、クロスハッチ角度が30°以外の場合にもシリンダライナの位置と油膜厚さとの間の関係は図3に示された関係とほぼ同様である。
【0040】
図3に示されている如く、油膜厚さは上述の上方領域36及び下方領域38に於いて小さく、特に上方領域36に於ける油膜厚さは下方領域38に於ける油膜厚さよりも小さく、上方領域36と下方領域38との間の領域に於いては十分な油膜厚さが確保される。従って上方領域36及び下方領域38、特に上方領域36に於ける十分な油膜厚さが確保される必要があることが解る。
【0041】
図4はシリンダボア面全体がそれぞれ20°、30°、40°、50°のクロスハッチ角度にてホーニング加工された複数のシリンダライナについて、クロスハッチ角度とピストンとシリンダライナとの間に於けるフリクションとの間の関係を示している。尚フリクションはピストンをシリンダライナに対し相対的にその軸線に沿って一定の速度にて移動させた際の値である。
【0042】
図4に示されている如く、ピストンとシリンダライナとの間に於けるフリクションは、推測に反しクロスハッチ角度が小さいほど小さい。これはピストンのスカート部の摺動面にも条痕があるため、粗さの影響があることや、クロスハッチ目(溝の交点)の密度の影響があること等の結果によるものと考えられる。この図4に示された結果より、ピストンとシリンダライナとの間に於けるフリクションを低減するためには、クロスハッチ角度が大きく設定される必要がある領域を除き、クロスハッチ角度が小さく設定される必要があることが解る。
【0043】
図5はシリンダボア面全体がそれぞれ20°、30°、40°、50°のクロスハッチ角度にてホーニング加工された複数のシリンダライナについて、クロスハッチ角度とシリンダライナの軸線方向へのオイルの広がり範囲との間の関係を示している。尚オイルの広がり範囲はシリンダボア面に直径約1.5mmの油滴を滴下してピストンをシリンダライナに対し相対的にその軸線に沿って一定の速度にて移動させた際の値である。
【0044】
図5に示されている如く、シリンダボア面に於けるシリンダライナの軸線方向へのオイルの広がり範囲はクロスハッチ角度が大きいほど大きい。これはクロスハッチ角度が大きいほどシリンダライナの軸線方向へのオイルの流動性が高くなることによるものと推測される。この図5に示された結果より、オイルの流動性が高くされる必要がある領域に於いては、クロスハッチ角度が大きい値に設定されることが好ましいことが解る。
【0045】
図示の第一の実施形態によれば、シリンダボア面22の上方領域36及び下方領域38が最も大きいクロスハッチ角度αにてホーニング加工され、中央領域40が最も小さいクロスハッチ角度γにてホーニング加工され、上方領域36と中央領域40との間の上側中間領域42及び下方領域38と中央領域40との間の下側中間領域44がクロスハッチ角度αとクロスハッチ角度γとの間のクロスハッチ角度βにてホーニング加工されている。
【0046】
従って図には示されていないオイルジェットやクランクジャーナルより上方領域36及び下方領域38へ供給されたオイルは、大きい傾斜角の溝内を効率的に流れて下方へ移動し、これらの領域に温度の低い新規のオイルが効率的に供給されるので、ピストンとシリンダライナとの間に効率的に油膜が形成され、これにより摩耗を低減し得ると共に、それらの摺動面が効率的に冷却され、これにより焼き付きを効果的に防止することができる。
【0047】
また上方領域36及び下方領域38に於いてはピストン20の移動速度が低く且つピストン20より高い側圧が作用するので、境界潤滑状態になり易い。しかし効率的なオイルの流動が確保されることにより、油膜の厚さが一定に維持され、即ちピストン20よりの側圧によりオイルが圧縮されその部分の油膜が瞬間的に薄くなっても即座に溝内にオイルが補充され、毎サイクルほぼ安定した潤滑状態が確保されるので、このことによっても焼き付きを効果的に抑制することができる。
【0048】
更に低温時や内燃機関が長時間運転されることなく放置された場合等に於いてピストンとシリンダライナとの間がオイル切れ状態になっても、上方領域36及び下方領域38に於けるオイルの流動性が高いので、これらの領域に於けるクロスハッチ角度が小さい場合に比して、ピストンとシリンダライナとの間にオイルが効率的に供給され、これによりピストンとシリンダライナとの間の摩耗を低減し、内燃機関の始動性を向上させることができる。
【0049】
また中央領域40は最も小さいクロスハッチ角度γにてホーニング加工されるので、中央領域40に於いては一度溝内に保持されたオイルを効果的に滞留させ、これによりオイルの温度(油膜温度)を上昇させてこの領域のフリクションを低減することができ、これによりピストンとシリンダライナと全体のフリクションを効果的に低減することができる。
【0050】
特に図示の実施形態によれば、上方領域36と上側中間領域42との間、上側中間領域42と中央領域40との間、中央領域40と下側中間領域44との間、下側中間領域44と下方領域38との間にはそれぞれ遷移領域が存在し、各遷移領域はそれぞれ両側の領域のクロスハッチ角度の中間のクロスハッチ角度にてホーニング加工されているので、両側の領域のクロスハッチ角度の中間のクロスハッチ角度にてホーニング加工された遷移領域が設けられない場合に比して、上記各領域間のオイルの流動を円滑に行わせることができる。
【0051】
第二の実施形態
図2は内燃機関用シリンダライナとして構成された本発明による内燃機関のシリンダの第二の実施形態を示す内燃機関の断面図である。尚図2に於いて図1に示された部分と同一の部分には図1に於いて付された符号と同一の符号が付されている。
【0052】
この実施形態に於いては、シリンダライナ10の上端からピストン20が上死点にあるときに於けるオイルリング34の下方までの範囲に対応するシリンダボア面22の上方領域36が最も大きいクロスハッチ角度αにてホーニング加工され、ピストン20が下死点にあるときに於けるピストン20の上端の上方よりオイルリング34の下方(シリンダライナ10の下端)までの範囲に対応するシリンダボア面22の下方領域38がクロスハッチ角度αよりも小さいクロスハッチ角度βにてホーニング加工されている。
【0053】
上方領域36と下方領域38との間の中央領域40が最も小さいクロスハッチ角度γにてホーニング加工され、上方領域と中央領域との間の中間領域42が下方領域38と同一のクロスハッチ角度βにてホーニング加工されている。また上述の第一の実施形態に於ける下側中間領域44に対応する領域は、中央領域40の一部としてクロスハッチ角度γにてホーニング加工されており、これにより下側中間領域44は存在しない。図示の第二の実施形態に於いては、中央領域40の軸線14に沿う方向の長さは他の領域の長さよりも長く、下方領域38の長さは上方領域36の長さよりも長く、上方領域36の長さは中間領域42の長さよりも長い。
【0054】
この実施形態の他の点は上述の第一の実施形態と同様に構成されており、クロスハッチ角度αは45〜70、好ましくは45〜60°に設定され、クロスハッチ角度βは15〜40°、好ましくは20〜40°に設定され、クロスハッチ角度γは10°以下、好ましくは5°以下、更に好ましくは実質的に0°に設定される。またホーニング加工の溝間の間隔は10〜50μm、好ましくは25〜35μmに設定され、ホーニング加工の溝深さは1〜4μm、好ましくは1〜2μmに設定される。
【0055】
また図2には示されていないが、上方領域36と上側中間領域42との間、上側中間領域42と中央領域40との間、中央領域40と下方領域38との間にはそれぞれ遷移領域が存在し、各遷移領域はそれぞれ両側の領域のクロスハッチ角度の中間のクロスハッチ角度にてホーニング加工されている。尚この実施形態においても遷移領域は省略されてもよい。
【0056】
かくして図示の第二の実施形態によれば、上述の第一の実施形態の場合と同様、ピストンとシリンダライナとの間の摩耗を低減し、焼き付きを効果的に防止することができると共に、ピストンとシリンダライナと全体のフリクションを効果的に低減することができる。
【0057】
特に図示の実施形態によれば、第一の実施形態に於ける下側中間領域44に対応する領域は中央領域40の一部としてクロスハッチ角度γにてホーニング加工されているので、第一の実施形態の場合に比して構造を簡略化し、シリンダの加工コストを低減することができる。
【0058】
以上に於いては本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかであろう。
【0059】
例えば上述の第一の実施形態に於いては、上方領域36と中央領域40との間にはクロスハッチ角度βにてホーニング加工された上側中間領域42が存在し、下方領域38と中央領域40との間にはクロスハッチ角度βにてホーニング加工された下側中間領域44が存在しているが、上側中間領域42及び下側中間領域44の少なくとも一方が省略されてもよい。
【0060】
同様に上述の第二の実施形態に於いては、上方領域36と中央領域40との間にはクロスハッチ角度βにてホーニング加工された上側中間領域42が存在しているが、上側中間領域42が省略されてもよい。
【0061】
また上述の第一の実施形態に於いては、上方領域36及び下方領域38は同一のクロスハッチ角度αにてホーニング加工されているが、上方領域36及び下方領域38のクロスハッチ角度は相互に異なっていてもよく、その場合下方領域38のクロスハッチ角度は上方領域36のクロスハッチ角度よりも小さいことが好ましい。
【0062】
また上述の第二の実施形態に於いては、下方領域38及び中間領域42のクロスハッチ角度は同一であるが、これらの領域のクロスハッチ角度は相互に異なっていてもよく、その場合下方領域38のクロスハッチ角度は中間領域42のクロスハッチ角度よりも大きいことが好ましい。
【0063】
また上述の第二の実施形態に於いては、上方領域36の下縁は図には示されていないピストンピンの軸線46に整合しているが、上方領域36の下縁はピストン20が上死点にあるときに於けるピストンのスカート部の下端に整合する位置であってもよく、ピストンピンの軸線46に整合する位置とピストンのスカート部の下端に整合する位置との間であってもよい。
【0064】
更に上述の各実施形態に於いては、シリンダは乾式シリンダライナがシリンダブロック18に圧入により固定された分割型のものであるが、シリンダライナは湿式のシリンダライナであってもよく、また本発明による内燃機関のシリンダはシリンダブロックにより直接シリンダボア面が郭定された一体型のものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】内燃機関用シリンダライナとして構成された本発明による内燃機関のシリンダの第一の実施形態を示す内燃機関の断面図である。
【図2】内燃機関用シリンダライナとして構成された本発明による内燃機関のシリンダの第二の実施形態を示す内燃機関の断面図である。
【図3】ピストンの行程に対応するシリンダライナの位置と油膜厚さとの間の関係を示すグラフである。
【図4】クロスハッチ角度とピストンとシリンダライナとの間に於けるフリクションとの間の関係を示すグラフである。
【図5】クロスハッチ角度とシリンダライナの軸線方向へのオイルの広がり範囲との間の関係を示すグラフである。
【符号の説明】
10…シリンダライナ
12…内燃機関
18…シリンダブロック
20…ピストン
24〜28…ピストンリング溝
30、32…コンプレッションリング
34…オイルリング
36…上方領域
38…下方領域
40…中央領域
42…上側中間領域
44…下側中間領域

Claims (4)

  1. シリンダボア面がホーニング加工された内燃機関のシリンダにして、それぞれピストンが上死点及び下死点にあるときに於ける少なくともピストンの上端から最下位のピストンリングより下方までの範囲に対応するシリンダボア面の上方領域及び下方領域が、前記上方領域と前記下方領域との間の領域よりも大きいクロスハッチ角度にてホーニング加工されていることを特徴とする内燃機関のシリンダ。
  2. 前記上方領域が第一のクロスハッチ角度にてホーニング加工され、前記下方領域が第二のクロスハッチ角度にてホーニング加工され、前記上方領域と前記下方領域との間にてそれらより隔置された中央領域が第三のクロスハッチ角度にてホーニング加工され、他の領域が第四のクロスハッチ角度にてホーニング加工されており、前記第一及び第二のクロスハッチ角度は前記第四のクロスハッチ角度よりも大きく、前記第三のクロスハッチ角度は前記第四のクロスハッチ角度よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関のシリンダ。
  3. 前記上方領域が第一のクロスハッチ角度にてホーニング加工され、前記下方領域が第二のクロスハッチ角度にてホーニング加工され、前記上方領域と前記下方領域との間にてそれらより隔置された中央領域が第三のクロスハッチ角度にてホーニング加工され、他の領域が第四のクロスハッチ角度にてホーニング加工されており、前記第一のクロスハッチ角度は前記第四のクロスハッチ角度よりも大きく、前記第二のクロスハッチ角度は前記第四のクロスハッチ角度と同一であり、前記第三のクロスハッチ角度は前記第四のクロスハッチ角度よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関のシリンダ。
  4. 前記第二のクロスハッチ角度は前記第一のクロスハッチ角度よりも小さいことを特徴とする請求項2に記載の内燃機関のシリンダ。
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