JP2004174378A - 煙突内筒壁面洗浄装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】煙突1の内筒空間3の平断面中心とほぼ同軸をなして内筒空間3内に吊持される装置本体11の側部にリンクアーム端が支持され、内筒空間3の直径に合わせてそのリンク長を変更可能な上下2段に配置されたサポートリンクアーム20と、洗浄リンクアーム30とを備える。洗浄作業において、サポートリンクアーム20と洗浄リンクアーム30とが、同期をとって各リンクアームの関節が屈曲してアームが開閉し、サポートリンクアーム20の先端で内筒壁面2aに装置全体が保持されるようにする。さらに、洗浄リンクアーム30の先端に設けられた高圧水噴射部50から高圧水Hを噴射して内筒壁面2aに付着した焼却灰を洗浄、除去する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は煙突内筒壁面洗浄装置に係り、廃棄物等を焼却した際に発生し、排煙時に煙突の内筒表面に付着し堆積した有害物質を確実かつ安全に除去するために用いられる煙突内筒壁面洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
平成12年から施行されたダイオキシン類対策特別措置法に基づき、焼却施設から発生する焼却灰に含まれるダイオキシン類の排出基準が強化された。これにより、今後、全国各地の廃棄物焼却施設で改造や建て替えが行われるとともに、ごみ処理施設の広域化計画に伴い廃止される施設も多数見込まれている。このためダイオキシン類等の有害物質に汚染されている廃棄物焼却施設を安全に解体するための技術が求められてきている。特に老朽化した高層煙突等の解体では、内筒壁面に付着したダイオキシン類の有害物質を含むおそれのある焼却灰を、人力を介さずに洗浄し、煙突を安全に解体することが重要である。
【0003】
出願人は、上述した煙突の解体技術に関して想定される複数の問題点を解決した技術、すなわち廃棄物等を焼却した際に、煙突内に付着している有害物質を安全に除去し、さらに煙突全体を安全かつ効率よく解体し、さらにそれら解体材料をリサイクルできるようにした技術として、廃棄物焼却施設の煙突解体システム及び解体方法に関する特許出願を行っている(特願2001−379205出願明細書参照)。また、この出願に類似した先行技術として、有害物質等を扱ったプラントまたは焼却場の煙突解体方法、煙道内洗浄方法及び煙道内洗浄装置に関する出願がある(特許文献1参照)。
【0004】
この特許文献1には、煙道内洗浄装置として、円形断面を有する煙道内に吊持された装置本体の位置を保持するための上側支持体と下側支持体の間にエアスイベルを介在させて高圧エア噴出装置が配置されている。エアスイベルには、高圧エアを高圧エア噴出装置に供給するエアホースが連結され、コンプレッサ等の圧源から導入される高圧エアの噴流作用により、高圧エア噴出装置が煙道中心軸にほぼ一致するように配置された回転軸周りに回転するとともに、高圧エアが煙道内側面に噴出され、これにより煙道内側面に付着した汚染物質が洗浄されるようになっている。また、特許文献1に記載された煙道内洗浄装置には、煙道内洗浄装置を煙道内の所定位置に保持するために、上部支持体と下部支持体が備えられている。上部支持体と下部支持体の端部に取り付けられた支持部材の先端には、煙道内面の上下方向に沿った向きに走行可能なガイドローラがと取り付けられ、各支持部材に備えられたスプリング、エアシリンダの付勢手段によって、各ガイドローラを煙道内面に押圧することで、煙道内洗浄装置の位置保持が果たされる。また、高圧エア噴射装置もスプリングパイプの先端がローラで保持され、煙道内面に摺接しながら、エアノズルからの高圧エア噴射が行われる。
【0005】
【特許文献1】
特開平2000−328815公報(第5頁記載、図3,図4参照)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、煙道を形成する内筒は、一般に耐火煉瓦が多段に積層されて築造されたものであり、耐火煉瓦を積層した継目により内筒壁面には無数の凹凸が存在する。そのため、上述した洗浄装置の技術では、備えられた各支持体のガイドローラや、高圧噴射装置のローラを摺接させた状態で、洗浄装置を昇降させたり、エアスイブルを介してのエアノズルの回転運転を行った場合、煉瓦の継目の凹凸が障害となり、円滑な運転が行えないおそれがある。また、エアジャッキ、スプリング等のすべての付勢機構が煙道壁面への押圧方向に動作するように設定されているため、部材に競り等が生じると、その競りを解除する手段が無く、復旧作業が困難な場合が多く、安定した装置の運転が行えないと言う問題もある。
【0007】
さらに、高圧エアの噴射によって煉瓦表面に付着している有害物質を剥離させて除去する洗浄方法では、有害物質を含んだ粉塵が煙道内に充満し、その一部は再度煉瓦等に付着したり、突起部分に堆積したりしてしまう。このため有害物質を含む粉塵を煙道内から完全除去することが難しい。加えて、集塵のために頂部及び下部の開口を完全密閉しなければならず、密閉が不十分な場合、集塵効率が低下するばかりでなく、粉塵が外部へ漏出してしまうおそれもある。
【0008】
そこで、本発明の目的は、従来の問題点を解消するとともに、煙突の内筒表面に付着した汚染物質を、安全かつ確実に除去可能な煙突内筒壁面洗浄装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の煙突内筒壁面洗浄装置は、煙突の内筒空間の平断面中心とほぼ同軸をなして前記内筒空間内に吊持される装置本体と、該装置本体側部にリンクアーム端が支持され、前記内筒空間の直径に合わせてそのリンク長を変更可能な上下2段に配置されたサポートリンクアームと、洗浄リンクアームとを備えた煙突内筒壁面洗浄装置において、前記サポートリンクアームと洗浄リンクアームとは、同期をとって各リンクアームの関節が屈曲してアームが開閉し、前記サポートリンクアームの先端で前記内筒壁面に装置全体が保持される一方、前記洗浄リンクアームの先端に設けられた高圧水噴射部から高圧水が噴射され、前記内筒壁面に付着した焼却灰が除去されることを特徴とする。
【0010】
また、煙突の内筒空間の平断面中心とほぼ同軸をなしてその停止高さを調整可能に前記内筒空間内に吊持された装置本体と、該装置本体の昇降シャフト上側部に第1の平行リンクアーム端が支持されるとともに、中間筒に前記第1の平行リンクアームの一部に連結されたクランクアーム端が支持され、前記内筒空間の直径に合わせてリンクアーム関節を屈曲してその全長を変更し、前記装置本体を内筒壁面に支持させるサポートリンクアームと、前記装置本体の昇降シャフト下側部に第1の平行リンクアーム端が支持されるとともに、下部筒に前記第1の平行リンクアームの一部に連結されたクランクアーム端が支持され、前記内筒空間の直径に合わせてリンクアーム関節を屈曲してその全長を変更し、先端に取着された高圧水噴射部を、内筒壁面から所定距離だけ離隔させた状態に保持して前記高圧水噴射部から噴射される高圧水により、内筒壁面に付着した焼却灰を除去する洗浄リンクアームとを備えたことを特徴とする。
【0011】
上記の洗浄装置において、前記高圧水は、前記装置本体の下端に連結されたスイベルジョイントを介して地上から供給され、前記洗浄リンクアームの先端に設けられた高圧噴射部のノズルから内筒壁面に噴射されることが好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の煙突内筒壁面洗浄装置の一実施の形態について、添付図面を参照して説明する。
図1は、本発明の煙突内筒壁面洗浄装置10(以下、洗浄装置10と記す。)を、解体を予定している煙突1の内筒空間3(内筒2の内部空間をさす。)に吊り込まれた状態(上図)及び洗浄作業中の状態(下図)を想定して示した全体構成図である。同図上図には、所定位置に保持された作業ステージ4と、この作業ステージ4を利用して煙突1の外壁面1aに沿って立設された架台やぐら5とが示されている。作業ステージは装備された昇降ジャッキ(図示せず)により煙突外壁面1aに沿って昇降可能な装置からなり、本発明の洗浄装置10を内筒空間3に吊り込む工程前に、煙突外壁面1aに沿って煙突頂部1bまでに上昇し、所定高さに位置保持されている。そしてこの作業ステージ4を利用して、煙突頂部1bに取り付けられた支柱サポート6aを利用して架台やぐら5の支柱6が立設されている。この架台やぐら5の支柱6間に梁7が架設され、梁7の中央位置に取り付けられたロープ車8まで地上の揚重ウインチ(図示せず)から導出されたワイヤロープWが煙突外壁面1aに沿って導かれ、煙突内筒空間3に対象物(たとえば洗浄装置)を吊持可能な吊りフックhが装備されている。
【0013】
本発明の洗浄装置10は、図1に示したように、煙突1の内筒空間3の平断面中心とほぼ同軸をなして内筒空間3に吊持される装置本体11と、装置本体11の側部にアーム端21aが支持され、内筒空間3の直径に合わせてそのリンク長を変更可能な上下2段に配置されたサポートリンクアーム20と、洗浄リンクアーム30とから構成されている。これらサポートリンクアーム20と、洗浄リンクアーム30とは装置本体11内に内蔵されているスライドジャッキ40のロッド41の伸縮動作によって上下スライドする昇降シャフト15の上下動に追従して、同期をとって関節を屈曲させてリンクアームを折り畳んだ(閉じた)状態(図3参照)と、関節を所定開度まで開いてアームを所定角度まで展開(広げた)状態(図2参照)との間で開閉動作する。各リンクアーム20,30の開閉動作については、図2,図3を参照して詳しく後述する。なお、図1〜図3において、図の簡単化のために3本のサポートリンクアーム20のうちの1本のみが示されている。
【0014】
洗浄装置10は、図1の上図に示した状態のようにリンクアーム20,30を閉じた状態で煙突底部1cの下部開口1A(図6(a)参照)から内筒空間3に搬入され、上述した煙突頂部1bに組み立てられた架台やぐら5から内筒空間3に垂下されたワイヤロープWの吊りフックhを用いて、揚重ウインチ(図示せず)のワイヤロープ巻取り操作により、内筒空間3内を煙突頂部1bまで吊り上げられ、蛇腹形状を伸ばした形状が円錐台形状となるような頂部開口密閉カバー9内に収容されるようになっている。
【0015】
さらに洗浄装置10は、この頂部開口密閉カバー9内に収容された状態から、ワイヤロープWの巻解き操作により、内筒空間3を降下する。このとき所定高さでの内筒の内径にあわせてリンクアーム20,30を展開する(開く)ことで、後述するようにサポートリンクアーム20の先端のストッパ27によって装置全体10の位置保持を図るとともに、同期して所定直径までリンクアームを開いた洗浄リンクアーム30の端部に装備された高圧水噴射部50から高圧水Hを内筒壁面2aに向けて噴射させることで、内筒壁面2aを構成する耐火煉瓦の表面を洗浄し、耐火煉瓦に付着した焼却灰を確実に除去することができる。
【0016】
図1の下図は洗浄装置10による内筒壁面2aの洗浄状態を示した説明図である。同図に示したように、サポートリンクアーム20と洗浄リンクアーム30とは、ほぼ同形の屈曲状態で装置本体11からアームを開いた状態を保持され、内筒空間3の所定高さに位置保持されている。このとき後述する図4の平面図に示したように、平面視して120°の等角度をなして装置本体11に取り付けられた3本の各サポートリンクアーム20のストッパ27が内筒壁面2aに当接することにより、装置本体11は内筒空間3の断面中心軸とほぼ同軸位置に位置が保持されている。この状態で、同様に図4に併せて示した平面視して180°をなして装置本体11に取り付けられた2本の洗浄リンクアーム30も同様にアームを開いた状態で、アーム先端に取り付けられた高圧水噴射部50から噴出された高圧水Hにより内筒壁面2aが洗浄される洗浄状態が示されている。
【0017】
以下、洗浄装置10のリンクアーム20,30及び各部の構成、動作について、図2〜図5を参照して詳述する。
洗浄装置10は、図2に示したように、内筒空間3にワイヤロープWを介して内筒空間3の平断面中心とほぼ同軸をなしてその停止高さを調整可能に吊持された装置本体11と、装置本体11の昇降シャフト15の上側部に平行リンクアーム21のアーム端21aが支持されるとともに、中間筒13に平行リンクアーム21の下部アーム21Bの中間位置に連結されたクランクアーム22の端部が支持され、内筒空間3の直径に合わせて関節23を屈曲してその全長を変更して装置本体11を、内筒壁面2aに支持させるサポートリンクアーム20と、装置本体11の昇降シャフト15の下側部に第1の平行リンクアーム31のアーム端31aが支持されるとともに、下部筒14に第1の平行リンクアーム31の下部アーム31Bの中間位置に連結されたクランクアーム32の端部が支持され、内筒空間3の直径に合わせて関節33を屈曲してその全長を変更して先端に取着された高圧水噴射部50を、内筒壁面2aから所定距離Lだけ離隔させた状態で保持して、高圧水噴射部50から噴射される高圧水Hにより、内筒壁面2aに付着した焼却灰を除去する洗浄リンクアーム30とから構成されている。
【0018】
装置本体11は、図2に示したように、上端に装置吊り点12aを有するとともに、内部に所定ストロークSで下方にロッド41を伸長可能なスライドジャッキ40が収容された上部筒12と、スライドジャッキ40のロッド41の伸長により側部に連結された平行リンクアームのアーム端位置を上下スライドさせて平行リンクアーム20,30の屈曲動作を可能にする昇降シャフト15と、昇降シャフト15の上下方向スライドを保持するとともに、サポートリンクアーム20のクランクアーム21の端部を外側面で支持する中間筒13と、昇降シャフト15の下端を内部に収容して保持するとともに、外側面で洗浄リンクアーム30の第1の平行リンクアーム31のアーム端31aを回動可能に支持し、内部に高圧水配管(図示せず)を有する下部筒14とから構成されている。
【0019】
サポートリンクアーム20は、図4の平面図に示したように、平面視して120°の等角度をなして装置本体11に取り付けられた3本から構成されており、また、図2,図3に示した範囲においてリンクアームの屈伸動作が可能なリンク機構から構成されている。リンク機構は図2から明らかなように、平行リンクアーム21が鋼管パイプ加工部材からなる2本のアーム21A,21Bと、昇降シャフト15に固着されたブラケットプレート24により固定側の短節と、同期歯車25を介装させてサポートアーム26と連結される関節23の他端の短節とで構成されている。この関節23と同軸の同期歯車25を介することでサポートアーム26と平行リンクアーム21とは関節23で対称軸Jに関して対称をなして屈曲する。この屈曲動作は、スライドジャッキ40のロッド41の伸長による昇降シャフト15の下方へのスライドで昇降シャフト15上部に固着されたブラケットプレート24の位置が下方に下がる際に、中間筒13に支持されたクランクアーム22が起立状態から装置本体11の中心軸線から放射方向に倒れるように回動するのに伴い、クランクアーム22の自由端に連結された平行リンクアーム21の下部アーム21Bが支持端周り21aに回動して平行リンクアーム21全体が中心軸線から放射方向に展開する(開く)ことで実現する。この展開動作に同期して関節23で連結されたサポートアーム26が上述したように内筒壁面2a側に開くように動作する。このときサポートアーム26の先端には表面に複数本の周状突起28が形成されたローラ状のストッパ27が取り付けれており、ストッパ27を内筒壁面2aに押圧した際に周状突起28の壁面2aへの係止により装置本体11の上部が回転しようとする方向への抵抗力を増加させている(図4拡大図参照)。
【0020】
洗浄リンクアーム30は、図4の平面図に示したように、装置本体11を中心として180°をなすように取り付けられ、サポートリンクアーム20とほぼ同様に、図2,図3に示した範囲において2組のリンクアーム31,36の関節33を挟む屈伸動作が可能なリンク機構から構成されている。このリンク機構は、図2から明らかなように、第1の平行リンクアーム31が鋼管パイプ加工部材からなる2本のアーム31A,31Bと、これらのアーム端が昇降シャフト15の側面に固着されて固定側の短節と、同期歯車35を介装させて第2の平行リンクアーム36と連結される関節33の他端の短節とで構成されている。この関節33と同軸の同期歯車35を介することで第1の平行リンクアーム31と第2の平行リンクアーム36とは関節33で対称軸Jに関して対称をなして屈曲する。この屈曲動作は、スライドジャッキ40のロッド41の伸長による昇降シャフト15の下方へのスライドで昇降シャフト15下部側面に固定された第1の平行リンクアーム31の支持端が下方に下がる際に、下部筒14に支持されたクランクアーム32が起立状態から装置本体11の中心軸線から放射方向に倒れるように回動するのに伴い、クランクアームの自由端に連結された第1の平行リンクアーム31の下部アーム31Bが支持端周りに回動して第1の平行リンクアーム31全体が中心軸線から放射方向に展開する(開く)ことで実現する。この展開動作に同期して関節33で連結された第2の平行リンクアーム36が上述したように内筒壁面2a側に開くように動作する。このとき第2の平行リンクアーム36の先端には図5に示したように高圧水噴射部50が取り付けられており、高圧水噴射部50のノズル56(図5)から内筒壁面2aに向けて噴射される高圧水Hにより壁面2aに付着した焼却灰を除去することができる。
【0021】
また、この2本の洗浄リンクアーム30には、装置本体11に組み込まれた駆動装置60により、中心軸線Cを回転軸とする回転動作が付与される。すなわち、図2に示したように、上部筒12の側面に取り付けられた駆動源としての油圧モータ61の回転駆動力が減速機62を介して装置本体11に沿って回転可能に支持された回転ロッド63を回転し、回転ロッド63下端の伝達歯車群64を介して中間筒13に組み込まれた内部回転軸65に伝達され、この内部回転軸65により洗浄リンクアーム30全体が図4に示したように矢印方向Aに回転し、内筒壁面2aに対して高圧噴射部50のノズル56を所定速度で移動させて高圧水Hを円周帯状に噴射させる洗浄を行うことができる。なお、煙突の下部にかけて内筒の直径が増加する場合、直径の増加にあわせて洗浄リンクアーム30の回転速度を減速機62によって減速し、内筒壁面2aに対する高圧噴射部50のノズル56の移動速度を一定に保つことが好ましい。このようにして円周帯状の洗浄を終えたら、洗浄装置10を所定量だけ降下させ、すでに洗浄の完了した部分とわずかな重なりをもって引き続いて内筒壁面2aの円周帯状の洗浄を行う。この洗浄サイクルを煙突頂部から煙突底部まで連続して行うことにより、内筒壁面2aの全面にわたる洗浄を行うことができる。
【0022】
この高圧水は、地上に設置された高圧水供給設備74(図6(b))内の高圧ポンプから、内筒空間3を装置本体11位置まで配管された耐圧ホース51により装置本体11の下端に連結されたスイベルジョイント52に接続され、下部筒14内の配管(図示せず)、外部ホース53を介して洗浄リンクアーム30の先端に取り付けられた高圧水噴射部50に供給される。噴射時の高圧水の水圧は、煉瓦あるいはコンクリート面の状態に応じて60〜80MPaになるように設定する。また、煉瓦表面に付着した焼却灰の固着の程度、煉瓦の劣化の程度を考慮することも好ましい。
【0023】
以上に示したように、サポートリンクアーム20と洗浄リンクアーム30とは、装置本体11の上部筒12内に内蔵された1本のスライドジャッキ40のロッド41の伸長によって実現する昇降シャフト15の上下動により、一体的にかつ所定の展開直径に精度良く展開できる。したがって、スライドジャッキ40のロッド伸長量(=昇降シャフト15のスライド量)を適正に設定することにより、高圧水噴射部50のノズル先端と内筒壁面2aとの離れL(図2参照)を精度良く設定することができる。またこれと同時に、サポートアーム26のストッパ27を確実に壁面に当接させるサポートリンクアーム20の展開直径も一義的に設定することができる。
【0024】
装置本体11に関する付帯設備として、上部筒12の上端に複数台のモニターカメラMが所定の視野を確保できるように下方を向けて装備されている。これにより、地上の操作室等(図示せず)において、内筒壁面2aでの洗浄状況、洗浄結果を確認する遠隔目視観察が行えるようになっている。このときモニターカメラMの視野を確保するために、後述する換気装置により内筒内を負圧状態に保ち、飛散した水滴を上昇させないようにすることが好ましい。
【0025】
図3は上部筒12内のスライドジャッキ40のロッド41を縮退し、サポートリンクアーム20と、洗浄リンクアーム30のリンクアームを完全に折り畳んだ状態が示されている。洗浄装置10は図1に示したように、この最小展開直径の状態で煙突1の内筒空間3内に搬入されるが、図3に示したように、この直径においても十分に内筒壁面2aの洗浄作業が可能であることが理解できる。
【0026】
図4は、内筒空間3に吊持された装置本体11に取り付けられたサポートリンクアーム20と洗浄リンクアーム30とを内筒空間内に展開した(開いた)状態を模式的に示した内筒空間3の平面図である。なお、同図では、理解のためにサポートリンクアーム20と洗浄リンクアーム30とが同一平面内に示されている。上述したように装置本体11下部の洗浄リンクアーム30は、中心軸線C回りに図中矢印方向Aに回転するが、これに対して3本のサポートリンクアーム20の先端に取着されたストッパ27の周状突起28が内筒壁面2aの凹凸に係止するので、装置本体11上部は回転が防止される。
【0027】
図5各図は、洗浄リンクアーム30の先端に取り付けられた高圧水噴射部50の構成を示した拡大図である。高圧水噴射部50において、図5(a)に示したように、第2のリンクアーム36の軸線方向から所定の角度(本実施の形態では15°)だけアーム回転方向に傾けて配置され、アーム先端に保持されたベースプレート54上のノズルボックス55が取り付けられている。また、同図(b)に示したように、ノズルボックス55には2個のノズル56が上下に並んで取り付けられている。これらノズル56から噴射された高圧水Hは図示したように、略円錐形状をなして距離Lだけ離れた壁面2aに所定圧力(本実施の形態では、80MPa)で衝突するが、この距離Lは内筒壁面2aの煉瓦の状態あるいは外筒のコンクリートの状態を考慮して設定することが好ましい。
【0028】
本発明の煙突内筒壁面洗浄装置10を用いた内筒の壁面の洗浄作業の手順及び洗浄作業のために設けられる設備構成について、図6を参照して説明する。
図6(a)は洗浄装置10を内筒の頂部まで引き揚げている状態を示している。同図に示したように、煙突底部1bには後に管理エリア70として機能させるために、密閉壁体71で覆って区画するための足場72が組み立てられている。この足場72を利用して図示した作業ステージ4が組み立てられ、作業ステージ4は、装備された昇降装置(図示せず)により、煙突頂部1bまで上昇して頂部の作業足場として利用されている(図6(a))。そして図6(b)に示したように、管理エリア70の近傍には洗浄作業に必要な各種設備が準備される。足場72を利用して煙突底部1cの周囲を、密閉壁体72で覆うように区画して構築された管理エリア70外の地上部には給電設備73の他、高圧水供給設備74としての高圧ポンプP、水タンクTが設置される。さらに洗浄に使われ、焼却灰で汚染された洗浄処理水は内筒壁面2aを流下して煙突底部1cに溜まるが、この洗浄処理水はピット75に集水され、処理水送水経路76を経て管理エリア70外のダイオキシン処理プラント(図示せず)へ排水される。また、管理エリア70内はエリア外に設置された換気装置77の運転により負圧状態に設定されるようになっている。これにより、洗浄作業中に壁面に当たって飛散した霧状の洗浄水が早期に取り除かれる。
【0029】
なお、以上の説明は、洗浄装置10を、図1に示したように、煙突1の内筒2の内筒壁面2aの洗浄作業に用いることを例に行ったが、本洗浄装置10は煙突外筒コンクリートの洗浄作業にも用いることができる。すなわち、内筒解体作業により内筒2が解体され取り除かれた煙突1内の煙突頂部1bに、本洗浄装置10を再度吊り上げ(たとえば図1上図参照。)、そこから同様に降下しながら、外筒コンクリートの内壁面を洗浄することもできる。これにより煙突供用時に外筒コンクリート表面に付着した焼却灰、あるいは内筒解体作業中に発生してコンクリート表面に付着した粉塵等を確実に除去することができる。
【0030】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明の煙突内筒壁面洗浄装置によれば、煙突の内筒の底部から頂部の全面にわたる壁面に付着した焼却灰を除去するための装置を、安全かつ確実に運転させて、有害物質を含む焼却灰を、洗浄処理水とともに処理プラントに送ることで有害物質を煙突内に残置させることなく確実に除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による煙突内筒壁面洗浄装置の一実施の形態を示した全体構成図。
【図2】煙突内筒壁面洗浄装置の一態様(リンクアーム展開時:洗浄時)を示した正面図。
【図3】煙突内筒壁面洗浄装置の他の態様(アーム折り畳み時:搬入時)を示した正面図。
【図4】煙突内筒壁面洗浄装置のリンクアームの展開状態を示した模式平面図。
【図5】高圧水噴射部の構成を示した部分拡大平面、正面図。
【図6】本発明の洗浄装置を用いて行われる煙突の内筒壁面の洗浄作業のための設備を示した模式全体図。
【符号の説明】
1 煙突
2 内筒
3 内筒空間
10 煙突内筒壁面洗浄装置
11 装置本体
12 上部筒
13 中間筒
14 下部筒
15 昇降シャフト
20 サポートリンクアーム
21,31,36 平行リンクアーム
22 クランクアーム
23,33 関節
25,35 同期歯車
27 ストッパ
40 スライドジャッキ
41 ロッド
50 高圧水噴射部
56 ノズル
60 駆動装置
Claims (3)
- 煙突の内筒空間の平断面中心とほぼ同軸をなして前記内筒空間内に吊持される装置本体と、該装置本体の側部にリンクアーム端が支持され、前記内筒空間の直径に合わせてそのリンク長を変更可能な上下2段に配置されたサポートリンクアームと、洗浄リンクアームとを備えた煙突内筒壁面洗浄装置において、
前記サポートリンクアームと洗浄リンクアームとは、同期をとって各リンクアームの関節が屈曲してアームが開閉し、前記サポートリンクアームの先端で前記内筒壁面に装置全体が保持される一方、前記洗浄リンクアームの先端に設けられた高圧水噴射部から高圧水が噴射され、前記内筒壁面に付着した焼却灰が除去されることを特徴とする煙突内筒壁面洗浄装置。 - 煙突の内筒空間の平断面中心とほぼ同軸をなし、その停止高さを調整可能に前記内筒空間に吊持された装置本体と、
該装置本体の昇降シャフト上側部に第1の平行リンクアーム端が支持されるとともに、中間筒に前記第1の平行リンクアームの一部に連結されたクランクアーム端が支持され、前記内筒空間の直径に合わせて関節を屈曲してその全長を変更し、前記装置本体を内筒壁面に支持させるサポートリンクアームと、
前記装置本体の昇降シャフト下側部に第1の平行リンクアーム端が支持されるとともに、下部筒に前記第1の平行リンクアームの一部に連結されたクランクアーム端が支持され、前記内筒空間の直径に合わせて関節を屈曲してその全長を変更し、先端に取着された高圧水噴射部を内筒壁面から所定距離だけ離隔させた状態に保持して前記高圧水噴射部から噴射される高圧水により、内筒壁面に付着した焼却灰を除去する洗浄リンクアームと、
を備えたことを特徴とする煙突内筒壁面洗浄装置。 - 前記高圧水は、前記装置本体の下端に連結されたスイベルジョイントを介して地上から供給され、前記洗浄リンクアームの先端に設けられた前記高圧噴射部のノズルから内筒壁面に噴射される請求項1または請求項2記載の煙突内筒壁面洗浄装置。
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