JP2006220404A - 煙突内壁表層の除去方法および装置 - Google Patents

煙突内壁表層の除去方法および装置 Download PDF

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【課題】焼却炉や加熱炉などの煙突の補修や解体に際して、煙突内壁にアスベストやアスベスト代替品などの比較的軟質な表層が存在する場合、これら表層を簡易な手段で除去するとともに、後処理が必要な廃棄物量の発生を低減する。
【解決手段】煙突径方向の縦刃11および煙突周方向の横刃12が取付けられたシリンダー3を、各縦刃11および各横刃12を煙突内壁1に圧接しつつ、煙突内にて引き上げることにより、縦刃11で表層2に煙突軸方向の切れ目を入れ、横刃12で表層2を剥離する。横刃12が上下方向複数段に取付けられたブロックを、少なくとも最上段の横刃12を煙突内壁1に圧接しつつ、煙突内にて降下させることにより表層2を切削する。残存した表層2をブラッシングにより除去する。
【効果】装置の製作、運転、廃棄物処理のいずれもコスト低減が図れる。
【選択図】図1

Description

本発明は、焼却炉や加熱炉などの煙突の補修や解体に際して、煙突内壁にアスベストやアスベスト代替品などの比較的軟質な表層がある場合、これら表層を簡易な手段で効果的に除去するための方法および装置に関するものである。
焼却炉や加熱炉などの煙突には、煙突内壁に耐熱性の無機繊維が装着されているものがある。特に、無機繊維がアスベストである場合は、補修や解体に際して安全な手段で除去する必要がある。また、無機繊維にダイオキシンなどの有害物が含まれている場合も、同様に除去することが必要である。
煙突内を人手によらないで安全に清浄化する手段として、特許文献1のようなブラスト噴射や高圧水噴射が知られている。また、特許文献2のような回転カッターによるライニング材の切削除去も知られている。
特開平10−184043号公報 特開2001−32535号公報
特許文献1のようなブラスト噴射では、煙突内壁の破砕粉とともに多量の粉砕ブラスト材が発生し、高圧水を使用する場合はさらに多量の汚染水が生じるので、これらの処理設備や運転のためのコスト増大といった問題がある。また、特許文献2のように回転カッターで煙突内壁を切削するには、切削用の装置に多大のコストを要するといった問題がある。
そこで本発明が解決しようとする課題は、焼却炉や加熱炉などの煙突の補修や解体に際して、煙突内壁にアスベストやアスベスト代替品などの比較的軟質な表層が存在する場合、これら表層を簡易な手段で除去するとともに、後処理が必要な廃棄物量の発生量を低減することである。
上記課題を解決するための本発明の第1発明法は、煙突内壁の比較的軟質な表層を除去するための方法であって、煙突径方向の縦刃および煙突周方向の横刃が取付けられたシリンダーを、各縦刃および各横刃を煙突内壁に圧接しつつ、煙突内にて引き上げることにより、縦刃で前記表層に煙突軸方向の切れ目を入れ、横刃で前記表層を剥離することを特徴とする煙突内壁表層の除去方法である。
そして、第1発明法を行ったのち、残存した前記表層をブラッシングにより除去するのがより効果的である。
第2発明法は、煙突内壁の比較的軟質な表層を除去するための方法であって、煙突周方向の横刃が上下方向複数段に取付けられたブロックを、少なくとも最上段の横刃を煙突内壁に圧接しつつ、煙突内にて降下させることにより、該複数段の横刃で前記表層を切削することを特徴とする煙突内壁表層の除去方法である。
そして、第1発明法を行ったのち、残存した前記表層をブラッシングにより除去するのがより効果的である。
また、上記課題を解決するための本発明の第1発明装置は、煙突内壁の比較的軟質な表層を除去するための装置であって、シリンダー軸を煙突軸と一致して煙突内に装入されるシリンダーの上部に吊上げ治具とセンタリングフレームが取付けられ、シリンダーの下部に、煙突径方向に放射状に前記表層の下面まで伸びる複数の縦刃と、前記表層の下面に沿って煙突周方向に伸びる複数の横刃が、それぞれ上下2段に配設され、各縦刃および各横刃の煙突内壁への圧接手段が設けてあることを特徴とする煙突内壁表層の除去装置である。
そして、第1発明装置とブラッシング装置からなり、ブラッシング装置は水タンク、動力部、ギア部および回転ブラシで構成され、水タンクには煙突内壁に向けて散水する散水口および該内壁に接する車輪を有し、動力部は水タンクの下部に連結して回転動力源および煙突内壁に接する車輪を有し、動力部の下方に位置するギア部は回転動力源とユニバーサルジョイントで接続され、回転ブラシのシャフトが煙突内壁の垂直軸に対して傾斜角をもってギア部に取付けられ、シャフトは伸縮して回転ブラシが煙突内壁に圧接される構成とするのがより効果的である。
第2発明装置は、煙突内壁の比較的軟質な表層を除去するための装置であって、煙突内に装入されるブロックの煙突周方向全周にわたって上下方向複数段の横刃が配設されており、該複数段の横刃の先端は最下段が前記表層の表面よりも内側に位置し、最上段が前記表層の最下面に位置する状態に配設され、少なくとも最上段の横刃は周方向に分割されて煙突内壁への圧接手段が設けてあることを特徴とする煙突内壁表層の除去装置である。
そして、第2発明装置とブラッシング装置からなり、ブラッシング装置は水タンク、動力部、ギア部および回転ブラシで構成され、水タンクには煙突内壁に向けて散水する散水口および該内壁に接する車輪を有し、動力部は水タンクの下部に連結して回転動力源および煙突内壁に接する車輪を有し、動力部の下方に位置するギア部は回転動力源とユニバーサルジョイントで接続され、回転ブラシのシャフトが煙突内壁の垂直軸に対して傾斜角をもってギア部に取付けられ、シャフトは伸縮して回転ブラシが煙突内壁に圧接される構成とするのがより効果的である。
本発明は、焼却炉や加熱炉などの煙突において、煙突内壁にアスベストやアスベスト代替品などの比較的軟質な表層が存在する場合、煙突の補修や解体に際して、これら表層を除去するための方法および装置であって、簡易な手段で除去できるので装置コストや運転コストの増大が回避される。対象の表層としては、アスベストやアスベスト代替品などの無機繊維のほか、使用により脆くなったキャスタブル耐火物などのレンガにも有効である。
また、ブラスト材は使用しないので粉砕ブラストはなく、高圧水噴射は行わないので水の使用量が少ない。このため廃棄物の発生量が抑制されるので、アスベストやダイオキシンなどの対策が必要な廃棄物処理が軽減される。煙突内の動力は、ブラッシング装置において、回転ブラシの自転にのみ必要である。表層除去の作業は、ワイヤロープとウインチを使用して除去装置を繰返し上下動させることができるので、除去作業中はクレーンが不要である。
したがって、装置の製作、運転、廃棄物処理のいずれもコスト低減が図れる。
第1発明装置を図1〜図6に示す例により説明する。図1のように、煙突内壁1に比較的軟質な表層2があり、第1発明装置を煙突内で引き上げて、表層2を剥離し除去する。シリンダー3が、シリンダー軸を煙突軸と一致して装入され、シリンダー3の上部には、吊上げ治具としての環4とセンタリングフレーム6が取付けてある。シリンダー3の下部には、複数の縦刃11および横刃12が上下2段に配設されている。
環4には吊チェーン5やワイヤロープなどを取付けて、装置全体を引上げる。センタリングフレーム6は、図2のように放射状に本例では4本取り付け、スライド板7をスプリング8で煙突内壁1に圧接することで、シリンダー3の軸を煙突軸と一致させる。
縦刃11は、図3および図4のように、煙突径方向に放射状に本例では8個、図1のように表層2の下面まで伸びて配設されている。横刃12は、図1のように表層2の下面に沿って、図3および図4のように煙突周方向に伸びて、本例では8個配設されている。各刃には煙突内壁1への圧接手段が設けてあり、圧接しつつ装置全体を引き上げることにより、縦刃11で表層2に煙突軸方向の切れ目を入れ、横刃12で表層2を剥離する。
図3は上段の刃、図4は下段の刃の平面図である。上段の各横刃12の間の空隙に下段の横刃12が位置し、図1のように端部が上下で重なるようにして、上下2段で煙突内の全周にわたり配設されている。縦刃11と横刃12は、本例では図5のように一体で、縦刃11には両刃が、横刃12には表層2の下面側に向って高くなる片刃が、それぞれ形成されている。また横刃12は、縦刃11の端を頂点として煙突周方向両側に傾斜させている。
各刃の形状をこのように形成したことで、表層2を効果的に剥離することができる。すなわち、縦刃11で表層2に煙突軸方向の切れ目を入れるとともに、横刃12で表層2を下面から掬い取るように剥離し、縦刃11と横刃12の間の谷間に、剥離した表層2を落とし込んでいく。また、無機繊維などの表層2がコンクリートや鋼製の煙突内面に金具などで固定されている場合、横刃12に当たった金具などが、傾斜した横刃12のエッジに沿って移動するように、装置全体が煙突周方向に回動し、金具などの障害物を避けることができる。
各刃は、シリンダー3に固設されたホルダー13に取り付けられ、煙突内壁1への圧接手段が設けてある。圧接手段としては、図3および図4の例では、シリンダー3と縦刃11の間にスプリング8を装着している。別の圧接手段として、図6のような板バネ16を採用することもできる。本例では、シリンダー3の内面にスペーサー18を介して板バネ16の一端を固着し、他端部に固着したロッド17をシリンダー3に貫通させて、縦刃11に連結している。
各刃のホルダー13への取付は、縦刃11を2枚のホルダー13で挟み、図示しないピンなどで係止し、ピンを長孔で支持しているので、縦刃11および横刃12を上記のように圧接することができる。
また、図1のように各縦刃11をチェーン9で吊り上げ、ターンバックル10でチェーン9の長さを調整できるようにしている。チェーン9の長さを調整することで、縦刃11は回転支点14を中心に回動し、縦刃11の先端および横刃12の煙突径方向位置と横刃12の煙突内壁1に対する当接角度の微調整を行うことができる。チェーン9に替えてワイヤロープなどを採用することもできる。回転支点14は、図6の例のように、長孔19で支持し、縦刃11および横刃12を板バネ16やスプリング8で圧接するとき、移動可能にしている。図6において、15はチェーン9などで吊り上げるための吊孔である。
スプリング8や板バネ16など圧接手段の作用により、煙突内径に煙突軸方向のテーパーが付されている場合、煙突内壁1に凹凸がある場合、煙突内壁1が真円でなくゆがんでいる場合などにおいても、縦刃11および横刃12により効果的に表層2を剥離することができる。
また、内径の異なる煙突に適用するには、煙突内壁1の曲率に適合する横刃12と一体になった縦刃11を、煙突内径に合わせてホルダー13に取り付ければよい。
シリンダー3は円筒に限らず、本例のように1段に8個の刃を配設する場合は、シリンダー3を断面正八角形として、各辺に垂直にホルダー13を固設するのが、装置製作の上で好ましい。
第1発明装置を使用するには、図10のように、第1発明の除去装置36を煙突内に装入後、煙突頂上にヤグラ32を設けて滑車33を取り付け、ワイヤロープ35で除去装置36を吊る。ワイヤロープ35の他端を、除去装置36のシリンダー3内に通して煙突下部に設けた滑車34を経て煙突外のウインチ37に連結し、除去装置36を引き上げて表層2の剥離作業を行う。煙突最上部まで引き上げた後、ウインチ37を巻き戻して除去装置36を自重で降下させ剥離作業を繰返す。作業中は、ヤグラ32に覆いをかぶせて粉塵飛散を防止する。また、ワイヤロープ35を除去装置36に通さず、図11のように、煙突外で滑車34を経て下方に導き、ウインチ37に連結してもよい。さらに、図11において、除去装置36の下側にもワイヤロープ35を取り付け、煙突下部から取り出してウインチ37に連結し閉ループにして、ウインチ37により上下移動させることもできる。
第1発明装置と図9に示すようなブラッシング装置を組合せるのが効果的である。ブラッシング装置は水タンク24、動力部25、ギア部26および回転ブラシ28で構成され、水タンク24には煙突内壁1に向けて散水する散水口31および該内壁1に接する車輪30を有し、動力部25は水タンク24の下部に連結して回転動力源および煙突内壁1に接する車輪30を有し、動力部25の下方に位置するギア部26は回転動力源とユニバーサルジョイント27で接続され、回転ブラシ28のシャフト29が煙突内壁1の垂直軸に対して傾斜角をもってギア部26に取付けられ、シャフト29は伸縮して回転ブラシ28が煙突内壁1に圧接される構造である。
回転動力源には電動モーターやガソリンエンジンなどを使用できる。ギア部26には自動車用の差動機などを利用できる。回転ブラシ28はギア部26から放射状に、例えば4個取り付けられる。
回転ブラシ28のシャフト29が煙突内壁1の垂直軸に対して傾斜角をもってギア部26に取付けられ、シャフト29は伸縮して回転ブラシ28が煙突内壁1に圧接される構造であるため、動力源によって回転ブラシ28は自転して煙突内壁1をブラッシングするとともに、調整された上記傾斜角によって回転ブラシ28は煙突内壁1上を公転し、煙突内壁1の全周をブラッシングする。
水タンク24の上部の環4にワイヤロープなどを取り付けてブラッシング装置を吊り下げつつ煙突内を降下させ、第1発明装置による除去作業で残存した表層2を除去することができる。車輪30は、スプリングなどで煙突内壁1に圧接しておき、装置を安定して降下させる。なお、煙突が角筒の場合、回転ブラシ28は、公転せず、周方向に傾斜して往復動し、全周をブラッシングする。
つぎに、第2発明装置を図7、図8により説明する。図7のように、比較的軟質な表層2がある煙突内で第2発明装置を降下させて、表層2を切削し除去する。煙突内に装入されるブロック20の煙突周方向全周にわたって上下方向複数段、本例では3段の横刃12が配設されており、横刃12で表層2を切削する。
横刃12の先端は最下段が表層2の表面よりも内側に位置し、最上段が表層2の最下面に位置する状態に配設されている。そして、少なくとも最上段の横刃12は周方向に分割されて煙突内壁1への圧接手段が設けてある。
最上段の横刃12は、図8(a)に示すような分割刃21であり、上下2段に配設され、上段の分割部の空隙に下段の分割刃21が位置し、図8(a)のように端部が上下で重なるようにして、上下2段で煙突内の全周にわたり配設されている。そして、例えば上下各1個の分割刃21がボルトナット23で連結され、スプリング8を介してブロック20に取りつけられ、煙突内壁1へ圧接される。
最上段より下の横刃12は、図8(b)に示すような一体刃22であり複数段、本例では3段、煙突内の全周にわたり配設されている。各一体刃22は、図示のように同じ断面形状をなしていて、上下に重ねてボルトナット23で互いに固定し、ブロック20に取り付けられる。対象の煙突の状況に応じて適正な段数で配設することができる。また、ブロック20にはスライド板7を取り付け、内壁1に圧接することで装置をセンタリングする。
第2発明装置を煙突内で降下させることにより表層2を上方から切削する。降下はブロック上面に設けた環4で吊り、図11のようにして自重で行うこともでき、またブロック下面の環4にもワイヤロープ35を繋いで閉ループとし、ウインチ37により引き下げてもよい。そして、第1発明装置と同様に繰返し降下させて除去作業を行う。作業中は煙突頂上に設けたヤグラ32に覆いをして粉塵飛散を防止する。
第2発明装置も、図9のようなブラッシング装置と組合せて使用するのが効果的である。
第1発明法は、第1発明装置のような装置で、縦刃11および横刃12を煙突内壁1に圧接しつつ、煙突内にて引き上げることにより、縦刃11で表層2に煙突軸方向の切れ目を入れ、横刃12で表層2剥離する方法である。
第2発明法は、第2発明装置のような装置で、少なくとも最上段の横刃12を煙突内壁1に圧接しつつ、煙突内にて降下させることにより、複数段の横刃12で表層2を切削する方法である。
そして、第1発明法または第2発明法を行ったのち、残存した表層2を、図9のようなブラッシング装置でブラッシング除去するのが効果的である。
本発明の実施に際しては、監視カメラにより煙突内壁1を観察して繰返し除去作業を行うことができる。また、煙突が角筒であっても、煙突内壁1に合わせた横刃12を取り付けることで実施可能である。
本発明例を示す側面図である。 本発明例を示す図1のA−A視平面図である。 本発明例を示す図1のB−B視平面図である。 本発明例を示す図1のC−C視平面図である。 本発明例を示す図3のD−D視斜視図である。 本発明の別の例を示す側面図である。 本発明の別の例を示す側面図である。 本発明の別の例を示し、(a)は分割刃、(b)は一体刃の斜視図である。 本発明の別の例を示す側面図である。 本発明装置の使用例を示す側面図である。 本発明装置の別の使用例を示す側面図である。
符号の説明
1:煙突内壁 2:表層
3:シリンダー 4:環
5:吊チェーン 6:センタリングフレーム
7:スライド板 8:スプリング
9:チェーン 10:ターンバックル
11:縦刃 12:横刃
13:ホルダー 14:回転支点
15:吊孔 16:板バネ
17:ロッド 18:スペーサー
19:長孔 20:ブロック
21:分割刃 22:一体刃
23:ボルトナット 24:水タンク
25:動力部 26:ギア部
27:ユニバーサルジョイント 28:回転ブラシ
29:シャフト 30:車輪
31:散水口 32:ヤグラ
33,34:滑車 35:ワイヤロープ
36:除去装置 37:ウインチ

Claims (6)

  1. 煙突内壁の比較的軟質な表層を除去するための方法であって、煙突径方向の縦刃および煙突周方向の横刃が取付けられたシリンダーを、各縦刃および各横刃を煙突内壁に圧接しつつ、煙突内にて引き上げることにより、縦刃で前記表層に煙突軸方向の切れ目を入れ、横刃で前記表層を剥離することを特徴とする煙突内壁表層の除去方法。
  2. 煙突内壁の比較的軟質な表層を除去するための方法であって、煙突周方向の横刃が上下方向複数段に取付けられたブロックを、少なくとも最上段の横刃を煙突内壁に圧接しつつ、煙突内にて降下させることにより、該複数段の横刃で前記表層を切削することを特徴とする煙突内壁表層の除去方法。
  3. 請求項1または2の方法を行ったのち、残存した前記表層をブラッシングにより除去することを特徴とする煙突内壁表層の除去方法。
  4. 煙突内壁の比較的軟質な表層を除去するための装置であって、シリンダー軸を煙突軸と一致して煙突内に装入されるシリンダーの上部に吊上げ治具とセンタリングフレームが取付けられ、シリンダーの下部に、煙突径方向に放射状に前記表層の下面まで伸びる複数の縦刃と、前記表層の下面に沿って煙突周方向に伸びる複数の横刃が、それぞれ上下2段に配設され、各縦刃および各横刃の煙突内壁への圧接手段が設けてあることを特徴とする煙突内壁表層の除去装置。
  5. 煙突内壁の比較的軟質な表層を除去するための装置であって、煙突内に装入されるブロックの煙突周方向全周にわたって上下方向複数段の横刃が配設されており、該複数段の横刃の先端は最下段が前記表層の表面よりも内側に位置し、最上段が前記表層の最下面に位置する状態に配設され、少なくとも最上段の横刃は周方向に分割されて煙突内壁への圧接手段が設けてあることを特徴とする煙突内壁表層の除去装置。
  6. 請求項4または5の装置とブラッシング装置からなり、ブラッシング装置は水タンク、動力部、ギア部および回転ブラシで構成され、水タンクには煙突内壁に向けて散水する散水口および該内壁に接する車輪を有し、動力部は水タンクの下部に連結して回転動力源および煙突内壁に接する車輪を有し、動力部の下方に位置するギア部は回転動力源とユニバーサルジョイントで接続され、回転ブラシのシャフトが煙突内壁の垂直軸に対して傾斜角をもってギア部に取付けられ、シャフトは伸縮して回転ブラシが煙突内壁に圧接されることを特徴とする煙突内壁表層の除去装置。
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