JP2004173359A - 同期機の励磁制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】発電機端子電圧VGを検出する電圧検出手段5と、発電機周波数fを検出する周波数検出手段61bと、同期発電機1の運転が発電機端子電圧VGと発電機周波数fとの相関関係で決まる運転可能領域を逸脱した場合その逸脱を検出し、その逸脱量に応じた制限信号ΔVUL、ΔVLLを出力して同期発電機1の運転を運転可能領域に戻す電圧設定制限手段61C、61Dとを設ける。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は同期機の励磁制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
同期発電機の発電機電圧を一定に制御するために同期機の励磁制御装置が設けられている。この同期機の励磁制御装置は、同期発電機の電機子端子電圧を検出し、電圧設定器で設定された設定電圧と比較し、その偏差が極小となるように自動電圧調整装置で電力変換器を制御する。電力変換器は自動電圧調整装置の信号に応じて同期発電機の界磁巻線を励磁制御して発電機電圧を一定に制御する。 電力変換器としては近年サイリスタ素子を用いたサイリスタ式電力変換器が多く用いられるようになってきている。
【0003】
図12に従来の同期機の励磁制御装置を示す。1は同期発電機で、主変圧器2、系統並列用遮断器3を介して電力系統4に接続されている。1Aは同期発電機1の電機子巻線、1Bは同じく界磁巻線である。5は同期発電機1の電機子端子電圧VGを検出する計器用変圧器で、その2次側は自動電圧調整装置6に接続されている。7は前記自動電圧調整装置6からの信号を基に同期発電機1の界磁巻線1Bを励磁する電力変換器、8は界磁遮断器、9は電力変換器7に電力を供給する励磁変圧器である。
【0004】
図13は前記自動電圧調整装置6の内部構成を示すブロック図である。図13を参照して自動電圧調整装置6の作用を説明する。
計器用変圧器5より入力された同期発電機1の電機子端子電圧VGは電圧設定器6Aにより設定された設定電圧VGSと比較され、加減算器6Bでその偏差ΔVGを演算し、この偏差ΔVGが極小となるように電圧制御器6Cで励磁制御指令Vfを算出する。
【0005】
励磁制御指令Vfは演算器6Dで電力変換器7を制御するための点弧角αに変換され、点弧角αはパルス発生器6EでゲートパルスGPに変換される。
ゲートパルスGPは電力変換器7のゲートに送られ、界磁巻線1Bに励磁電流を供給し電機子端子電圧VGを発生させる。
【0006】
このような閉ループ制御を行うことにより同期発電機1の電機子端子電圧VGは電圧設定器6Aの設定電圧VGSと一致するように自動電圧調整され発電機電圧が一定に制御される。
【0007】
本来、自動電圧調整装置6の機能は発電機電圧を一定に制御する目的で使用されるため、系統擾乱などに起因する発電機電圧や発電機周波数の動揺の発生についてさほど考慮する必要はなく、発電機電圧と発電機周波数との相関関係によって決まる同期機の運転可能範囲についても図14に示すごとくある程度の裕度をもたせている。この運転可能範囲については同期機に関する国内標準規格にて定められている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、励磁制御の対象となる同期機は、最近の材料品質の改良や、測定、解析技術の向上も相まって、その運転性能についてはより高い精度が要求されるようになってきた。
【0009】
一例として同期機の国内標準規格も改訂され、同期機の運転可能範囲については、図15の実線で示すごとく従来の運転可能範囲を示す図14に比べてより細かな制約が規定されるようになってきている。
【0010】
図15について説明すると、図中の点線は図14で示した従来規格の運転可能範囲を示す。図中の点線と実線とを比較すると、運転可能範囲が全体的に狭くなっている。この内、実線aと実線bについては従来の運転可能範囲より一部外側に広がっている。
【0011】
規格改訂後の運転可能範囲での運転を従来の同期機の励磁制御装置に当てはめて考えると、実線aは過電圧継電器、実線bはV/F継電器、実線Cは不足電圧継電器により保護が成されるが、実線dについては保護機器は存在していない。
【0012】
本発明は以上の点に鑑みて、系統擾乱などに起因する発電機電圧や、発電機周波数の動揺が発生した場合でも、同期機の運転を規格で定められた運転可能範囲内であらかじめ設定された運転領域内に抑制しつつ、安定した同期機の運転を行うことのできる同期機の励磁制御装置を得ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
以上の目的を達成するために、本発明の請求項1に記載の発明は、同期発電機が電力系統に接続された状態で、同期発電機の電機子端子電圧と電圧設定器により設定された設定電圧とを比較し、電機子端子電圧が一定になるように電力変換器を介して自動電圧調整装置により界磁巻線を励磁制御し、発電機電圧を制御する同期機の励磁制御装置において、発電機端子電圧を検出する電圧検出手段と、発電機周波数を検出する周波数検出手段と、同期発電機の運転が発電機端子電圧と発電機周波数との相関関係で決まる運転可能領域を逸脱した場合その逸脱を検出し、その逸脱量に応じた電圧上げ下げの制限信号を電圧設定器に出力する電圧設定制限手段とを設けたことを特徴とする。
【0014】
請求項2に記載の発明は、同期発電機が電力系統に接続された状態で、同期発電機の電機子端子電圧と電圧設定器により設定された設定電圧とを比較し、電機子端子電圧が一定になるように電力変換器を介して自動電圧調整装置により界磁巻線を励磁制御し、発電機電圧を制御する同期機の励磁制御装置において、発電機端子電圧を検出する電圧検出手段と、発電機周波数を検出する周波数検出手段と、同期発電機の運転が発電機端子電圧と発電機周波数との相関関係で決まる運転可能領域を逸脱した場合その逸脱を検出し、その逸脱量に応じた電圧上げ下げの制限信号を発電機端子電圧と電圧設定器との偏差に加算する手段を設けたことを特徴とする。
【0015】
請求項3に記載の発明は、同期発電機が電力系統に接続された状態で、同期発電機の電機子端子電圧と電圧設定器により設定された設定電圧とを比較し、電機子端子電圧が一定になるように電力変換器を介して自動電圧調整装置により界磁巻線を励磁制御し、発電機電圧を制御する同期機の励磁制御装置において、発電機端子電圧を検出する電圧検出手段と、発電機周波数を検出する周波数検出手段と、同期発電機の運転が発電機端子電圧と発電機周波数との相関関係で決まる運転可能領域を逸脱した場合その逸脱を検出し、その逸脱量に応じて電力変換器の点弧角に対して制限信号を出力する手段とを設けたことを特徴とする。
【0016】
請求項1乃至3に記載の発明によれば、発電機電圧や発電機周波数の動揺が発生した場合でも、あらかじめ定められた運転可能領域において、安定した同期発電機の運転継続が行える。
【0017】
請求項4に記載の発明は、同期発電機が電力系統に接続された状態で、同期発電機の電機子端子電圧と電圧設定器により設定された設定電圧とを比較し、電機子端子電圧が一定になるように電力変換器を介して自動電圧調整装置により界磁巻線を励磁制御し、発電機電圧を制御する同期機の励磁制御装置において、発電機端子電圧を検出する電圧検出手段と、発電機周波数を検出する周波数検出手段と、同期発電機の運転が発電機端子電圧と発電機周波数との相関関係で決まる運転可能領域を逸脱した場合その逸脱を検出し、警報を出力する手段とを設けたことを特徴とする。
この発明によれば、あらかじめ定められた運転可能領域を逸脱した場合、発電機に支障を与える領域での運転であることを的確に検知し、警報を出力する。
【0018】
請求項5に記載の発明は、同期発電機が電力系統に接続された状態で、同期発電機の電機子端子電圧と電圧設定器により設定された設定電圧とを比較し、電機子端子電圧が一定になるように電力変換器を介して自動電圧調整装置により界磁巻線を励磁制御し、発電機電圧を制御する同期機の励磁制御装置において、発電機端子電圧を検出する電圧検出手段と、発電機周波数を検出する周波数検出手段と、同期発電機の運転が発電機端子電圧と発電機周波数との相関関係で決まる運転可能領域の内発電機端子電圧の領域を逸脱した場合に警報を出力する手段と、発電機周波数の領域を逸脱した場合に調速制御装置の負荷設定器に増減駆動指令を出力する手段とを設けたことを特徴とする。
【0019】
この発明によれば、あらかじめ定められた運転可能領域を逸脱した場合、発電機に支障を与える領域での運転であることを的確に検知し、警報を出力し、また発電機周波数に関しては運転可能領域での運転となる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。以下の実施の形態の説明において、図12〜15に示す従来の同期機の励磁制御装置と同一部分には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
【0021】
本発明による同期機の励磁制御装置の基本的な回路構成は図12に示す従来の励磁制御回路と同一なので説明は省略する。
図1は本発明の同期機の励磁制御装置の第1の実施の形態における自動電圧調整装置を示す図で、以下のように構成されている。
【0022】
すなわち、図1に示す自動電圧調整装置61において、61Bは計器用変圧器5で検出された同期発電機1の電機子端子電圧VGが入力され、同期発電機1の発電機周波数fを検出する周波数検出器である。61Cは電圧設定上側制限器、61Dは電圧設定下側制限器で、前記周波数検出器61Bで検出された発電機周波数fが入力される。また同時に電圧設定上側制限器61C及び電圧設定下側制限器61Dは計器用変圧器5で検出された同期発電機1の電機子端子電圧VGが入力される。61Aは加算式電圧設定器で、その出力側には図13で示す従来の構成と同様に加減算器6B、電圧制御器6C、演算器6D、パルス発生器6Eが接続されている。
また、この加算式電圧設定器61Aには前記電圧設定上側制限器61C、及び電圧設定下側制限器61Dからの信号が入力される。
【0023】
次に、このように構成された自動電圧調整装置の作用について説明する。まず計器用変圧器5により検出された同期発電機1の電機子端子電圧VGは周波数検出器61Bに入力され発電機周波数fが検出される。検出された発電機周波数fは電圧設定上側制限器61C及び電圧設定下側制限器61Dにそれぞれ入力される。同時に電圧設定上側制限器61C及び電圧設定下側制限器61Dには電機子端子電圧VGも入力される。
【0024】
電圧設定上側制限器61C及び電圧設定下側制限器61Dは、図2に示すような同期発電機1の発電機電圧と発電機周波数との相関関係で決まる同期機の運転可能領域Zがあらかじめ記憶されている。したがって、周波数検出器61Bから入力された発電機周波数fと同じく入力された発電機端子電圧VGとから同期発電機1がこの運転可能領域Z内で運転されているかどうかを判定し、運転可能領域Z内で運転されている場合には電圧設定上側制限器61C及び電圧設定下側制限器61Dからは何の信号も出力されない。
前記運転可能領域Zは図14に示す運転可能範囲の内側で設定されている。
【0025】
一方発電機端子電圧VGは加減算器6Bに入力され、加算式電圧設定器61Aにより設定された設定電圧VGSと比較され、加減算器6Bでその偏差ΔVGを演算し、以下従来と同様の励磁制御を行う。
【0026】
このような運転状態において、同期発電機1の運転点が図2の運転可能領域Zから外れ領域αに移行した場合、即時に電圧設定上側制限器61Cでそれを検出し、運転可能領域Zからの逸脱量に応じた電圧下げ指令ΔVULの制限出力を加算式電圧設定器61Aに出力する。加算式電圧設定器61Aでは電圧設定上側制限器61Cからの制限出力を電圧設定値に負極性にて加算し、設定電圧VGSを補正する。
これにより電機子端子電圧VGは下げ方向となり、同期発電機1の運転点は運転可能領域Zに戻る。
【0027】
その後、同期発電機1の運転点が運転可能領域Zの内側に移動したことを確認した後、電圧設定上側制限器61Cからの制限出力は0となり制限制御は完了する。
【0028】
また同じく、運転状態において、同期発電機1の運転点が図2の運転可能領域Zから外れ領域βに移行した場合は、即時に電圧設定下側制限器61Dでそれを検出し、運転可能領域Zからの逸脱量に応じた電圧上げ指令ΔVLLの制限出力を加算式電圧設定器61Aに出力する。加算式電圧設定器61Aでは電圧設定下側制限器61Dからの制限出力を電圧設定値に正極性にて加算し、設定電圧VGSを補正する。
これにより電機子端子電圧VGは上げ方向となり、同期発電機1の運転点は運転可能領域Zに戻る。
【0029】
その後、同期発電機1の運転点が運転可能領域Zの内側に移動したことを確認した後、電圧設定下側制限器61Dからの制限出力は0となり制限制御は完了する。
【0030】
このような同期機の励磁制御装置であると、発電機電圧や発電機周波数の動揺が発生し、同期発電機1の運転点があらかじめ定められた発電機電圧と発電機周波数との相関関係で決まる運転可能領域Zから外れてもそれを直ちに検出し、加算式電圧設定器61Aに制限出力をかけることにより同期機の運転点を運転可能領域Z内に戻し、安定した同期発電機の運転の継続が行われる。
【0031】
次に本発明の第2の実施の形態について説明する。図3は本発明の第2の実施の形態を示す図で、図1に示す第1の実施の形態と比較して、本実施の形態においては、電圧設定上側制限器61Cの電圧下げ指令ΔVULと、電圧設定下側制限器61Dの電圧上げ指令ΔVLL及び加減算器6Bから出力される偏差ΔVG信号が入力される第2の加減算器62が設けられている点が相違する。
【0032】
加減算器62の出力側は図1に示す第1の実施の形態と同様に電圧制御器6C、演算器6D、パルス発生器6Eが接続されている。また電圧設定器6Aは通常の電圧設定器である。
【0033】
次に、このように構成された自動電圧調整装置61の作用について説明する。本実施の形態においては、加減算器6Bの演算結果ΔVGと、電圧設定上側制限器61Cの電圧下げ指令ΔVULと、電圧設定下側制限器61Dの電圧上げ指令ΔVLLとを加減算器62で演算し、この演算結果V11が極小となるように電圧制御器6Cで励磁制御指令Vfを算出する。この場合、電圧下げ指令ΔVULは負極性、電圧上げ指令ΔVLLは正極性として加減算器62に加算している。
【0034】
このような運転状態において、同期発電機1の運転点が図2の運転可能領域Zから外れ領域αに移行した場合、即時に電圧設定上側制限器61Cでそれを検出し、運転可能領域Zからの逸脱量に応じた電圧下げ指令ΔVULの制限出力を加減算器62に加算出力する。加減算器62では電圧設定上側制限器61Cからの制限出力と加減算器6Bの演算結果との演算を行い、電圧指令ΔV11を算出する。
これにより電機子端子電圧VGは下げ方向となり、同期発電機1の運転点は運転可能領域Zに戻る。
【0035】
その後、同期発電機1の運転点が運転可能領域Zの内側に移動したことを確認した後、電圧設定上側制限器61Cからの制限出力は0となり制限制御は完了する。
【0036】
また同じく、運転状態において、同期発電機1の運転点が図2の運転可能領域Zから外れ領域βに移行した場合は、即時に電圧設定下側制限器61Dでそれを検出し、運転可能領域Zからの逸脱量に応じた電圧上げ指令ΔVLLの制限出力を加減算器62に出力する。加減算器62では電圧設定下側制限器61Dからの制限出力と加減算器6Bの演算結果との演算を行い、電圧指令ΔV11を算出する。
これにより電機子端子電圧VGは上げ方向となり、同期発電機1の運転点は運転可能領域Zに戻る。
【0037】
その後、同期発電機1の運転点が運転可能領域Zの内側に移動したことを確認した後、電圧設定下側制限器61Dからの制限出力は0となり制限制御は完了する。
【0038】
このような同期機の励磁制御装置であると、発電機電圧や発電機周波数の動揺が発生し、同期発電機1の運転点があらかじめ定められた発電機電圧と発電機周波数との相関関係で決まる運転可能領域Zから外れてもそれを直ちに検出し、加減算器62に制限出力をかけることにより同期機の運転点を運転可能領域Z内に戻し、安定した同期発電機の運転の継続が行われる。
【0039】
次に本発明の第3の実施の形態について説明する。図4は本発明の第3の実施の形態を示す図で、図1に示す第1の実施の形態と比較して、本実施の形態においては、演算器6Dとパルス発生器6Eとの間に点弧角上下限器63が接続されている。また、電圧設定上側制限器61Cの電圧下げ指令ΔVULは上側α角演算器64に入力され、電圧設定下側制限器61Dの電圧上げ指令ΔVLLは下側α角演算器65に入力され、上側α角演算器64と下側α角演算器65の出力αUL、αLLは点弧角上下限器63に入力されている。
【0040】
次に、このように構成された自動電圧調整装置61の作用について説明する。通常の運転状態では上側α角演算器64からはあらかじめ設定された最大上げ相当のα角が、下側α角演算器65からは最大下げ相当のα角が各々上限制限値、下限制限値として点弧角上下限器63に出力される。
【0041】
電圧制御器6Cから出力された励磁制御指令Vfは演算器6Dで電力変換器7を制御するための点弧角αに変換され、点弧角上下限器63にて上限、下限制限値により制限される点弧角α`となる。点弧角α`はパルス発生器6EでゲートパルスGPに変換される。ゲートパルスGPは電力変換器7に与えられ界磁巻線に励磁電流を供給して電機子端子電圧VGを発生させる。
【0042】
このような運転状態において、同期発電機1の運転点が図2の運転可能領域Zから外れ領域αに移行した場合、即時に電圧設定上側制限器61Cでそれを検出し、運転可能領域Zからの逸脱量に応じた電圧下げ指令ΔVULの制限出力を上側α角演算器64に出力する。上側α角演算器64では上側α角制限値αULが点弧角上下限器63に出力される。点弧角αは点弧角上下限器63にて上側α角制限値αULに制限されるため、これにより電機子端子電圧VGは下げ方向となり、同期発電機1の運転点は運転可能領域Zに戻る。
【0043】
その後、同期発電機1の運転点が運転可能領域Zの内側に移動したことを確認した後、電圧設定上側制限器61Cからの制限出力は0となり制限制御は完了する。
【0044】
また同じく、運転状態において、同期発電機1の運転点が図2の運転可能領域Zから外れ領域βに移行した場合は、即時に電圧設定下側制限器61Dでそれを検出し、運転可能領域Zからの逸脱量に応じた電圧上げ指令ΔVLLの制限出力を下側α角演算器65に出力する。下側α角演算器65では下側α角制限値αLLが点弧角上下限器63に出力される。点弧角αは点弧角上下限器63にて下側α角制限値αLLに制限されるため、これにより電機子端子電圧VGは上げ方向となり、同期発電機1の運転点は運転可能領域Zに戻る。
【0045】
その後、同期発電機1の運転点が運転可能領域Zの内側に移動したことを確認した後、電圧設定下側制限器61Dからの制限出力は0となり制限制御は完了する。
【0046】
このような同期機の励磁制御装置であると、発電機電圧や発電機周波数の動揺が発生し、同期発電機1の運転点があらかじめ定められた発電機電圧と発電機周波数との相関関係で決まる運転可能領域Zから外れてもそれを直ちに検出し、てか弧核上下限器63に制限出力をかけることにより同期機の運転点を運転可能領域Z内に戻し、安定した同期発電機の運転の継続が行われる。
【0047】
次に本発明の第4の実施の形態について説明する。図5は本発明の第4の実施の形態を示す図で、図1に示す第1の実施の形態と比較して、本実施の形態においては、周波数検出器61Bの出力側に電圧高側逸脱検出器610A、電圧低側逸脱検出器610B、周波数逸脱検出器610cが並列に接続され、これらの検出器の出力が逸脱検出器610Dに入力されている点が相違する。
また、電圧高側逸脱検出器610A、電圧低側逸脱検出器610Bには電機子端子電圧VGも入力されている。
【0048】
次に、このように構成された自動電圧調整装置61の作用について説明する。通常の運転状態では計器用変圧器5より入力した電機子端子電圧VGを周波数検出器61Bに入力し、発電機周波数fを検出する。発電機周波数fは電機子端子電圧VGと共に電圧高側逸脱検出器610A、電圧低側逸脱検出器610Bに入力される。また、発電機周波数fは周波数逸脱検出器610Cにも入力される。
【0049】
電圧高側逸脱検出器610A、電圧低側逸脱検出器610Bは図2に示すような発電機電圧と発電機周波数との相関関係で決まる同期発電機の運転可能領域Zがあらかじめ記憶されている。したがって、周波数検出器61Bから入力された発電機周波数fと同じく入力された発電機端子電圧VGとから同期発電機1がこの運転可能領域Z内で運転されているかどうかを判定し、運転可能領域Zで運転されている場合には電圧高側逸脱検出器610A、電圧低側逸脱検出器610Bからは何の信号も出力されない。
【0050】
このような運転状態において、同期発電機1の運転点が図2の運転可能領域Zから外れ領域αに移行した場合、即時に電圧高側逸脱検出器610Aより電圧高側逸脱を知らせる高側逸脱信号V/fHを出力する。
【0051】
一方、同じく上記運転状態において、同期発電機1の運転点が図3の運転可能領域Zから外れ領域βに移行した場合は、即時に電圧低側逸脱検出器610Bより電圧低側逸脱を知らせる低側逸脱信号V/fLを出力する。
【0052】
もう一方、上記運転状態において、同期発電機1の運転点が図2の運転可能領域Zから外れ領域γに移行した場合は、同期発電機1の励磁制御では制限できない領域であるため即時に周波数逸脱検出器610Cにより周波数逸脱信号FOを出力する。
逸脱検出器610Dは高側逸脱信号V/fH、低側逸脱信号V/fL、周波数逸脱信号FOの何れかの信号が入力された時即時に警報信号ANNを出力する。
【0053】
これにより、領域α、領域β及び領域γのいずれに移行した場合でも警報信号ANNにより運転員が異常を検知することができ、運転員の判断により電機子端子電圧VGの上げまたは下げ操作をすることにより同期発電機1の運転点を運転可能領域Zに戻すことができる。
【0054】
このような同期機の励磁制御装置であると、発電機電圧や発電周波数の動揺が発生し、同期発電機1の運転点が運転可能領域Zを逸脱した場合、同期発電機1に支障を与える領域での運転であることを的確に検知し、警報を出力し、安定した同期発電機の運転の継続が行われる。
【0055】
次に本発明の第5の実施の形態について説明する。図6は本発明の第5の実施の形態を示す図で、図1に示す第1の実施の形態と比較して、本実施の形態においては、周波数検出器61Bの出力側に周波数設定上側制限器611A、周波数設定下側制限器611B、電圧設定上側制限器61C、電圧設定下側制限器61Dが並列に接続されている点が相違する。また、周波数設定上側制限器611A、周波数設定下側制限器611B、電圧設定上側制限器61C、電圧設定下側制限器61Dには電機子端子電圧VGも入力されている。
【0056】
周波数設定上側制限器611Aと周波数設定下側制限器611Bの出力側は調速制御装置の負荷設定器612に接続されている。
また、電圧設定上側制限器61Cと電圧設定下側制限器61Dとは論理和回路613に接続されている。
【0057】
次に、このように構成された自動電圧調整装置61の作用について説明する。通常の運転状態では計器用変圧器5より入力した電機子端子電圧VGを周波数検出器61Bに入力し、発電機周波数fを検出する。発電機周波数fは電機子端子電圧VGと共に周波数設定上側制限器611A、周波数設定下側制限器611B、電圧設定上側制限器61C、電圧設定下側制限器61Dに入力される。
【0058】
電圧設定上側制限器61C、電圧設定下側制限器61Dは図2に示すような発電機電圧と発電機周波数との相関関係で決まる同期発電機1の運転可能領域Zがあらかじめ記憶されている。したがって、周波数検出器61Bから入力された発電機周波数fと同じく入力された発電機端子電圧VGとから同期発電機1がこの運転可能領域Z内で運転されているかどうかを判定し、運転可能領域Zで運転されている場合には電圧設定上側制限器61C、電圧設定下側制限器61Dからは何の信号も出力されない。
【0059】
このような運転状態において、同期発電機1の運転点が図2の運転可能領域Zから外れ領域αに移行した場合、即時に電圧設定上側制限器61Cより過電圧条件信号VGHを論理和回路613に出力し、警報信号ANNを出力する。
【0060】
また、同じく上記運転状態において、同期発電機1の運転点が図2の運転可能領域Zから外れ領域βに移行した場合は、即時に電圧設定下側制限器61Dより不足電圧条件信号VGLを論理和回路613に出力し、警報信号ANNを出力する。
【0061】
これにより、領域α、領域βのいずれに移行した場合でも警報信号ANNにより運転員が異常を検知することができ、運転員の判断により電機子端子電圧VGの上げまたは下げ操作をすることにより同期発電機1の運転点を運転可能領域Zに戻すことができる。
【0062】
一方上記の運転状態において、同期発電機の運転点が図7の領域γ2に移行した場合は、即時に周波数設定上側制限器611Aより負荷設定器減条件信号GOVULを調速制御装置の負荷設定器612に出力し、同期発電機1の運転点が運転可能領域Zに戻るまで負荷設定器612を減駆動する。
これにより同期発電機の発電機周波数fが下がるため同期発電機1の運転点は運転可能領域Zに戻る。
【0063】
その後、同期発電機1の運転点が運転可能領域Zの内側に移動したことを確認した後、周波数設定上側制限器611Aからの制限出力は0となり制限制御は完了する。
【0064】
一方また、同期発電機の運転点が図7の領域γ1に移行した場合には、即時に周波数設定下側制限器611Bより負荷設定器増条件信号GOVLLを負荷設定器612に出力し、同期発電機1の運転点が運転可能領域Zに戻るまで負荷設定器612を増駆動する。
これにより同期発電機の発電機周波数fが上がるため同期発電機1の運転点は運転可能領域Zに戻る。
【0065】
その後、同期発電機1の運転点が運転可能領域Zの内側に移動したことを確認した後、周波数設定下側制限器611Bからの制限出力は0となり制限制御は完了する。
【0066】
このような同期機の励磁制御装置であると、発電機電圧や発電機周波数の動揺が発生した場合でもあらかじめ定められた発電機電圧と発電機周波数との相関関係で決まる運転可能領域Zを逸脱した場合、同期発電機に支障を与える領域での運転であることを的確に検知し、警報を出力することが可能となり、また、発電機周波数に関してはあらかじめ定められた発電機電圧と発電機周波数との相関関係で決まる運転可能領域Zでの運転となるため、安定した同期発電機の運転継続が行われる。
【0067】
次に本発明の第6の実施の形態について説明する。図8は本発明の第6の実施の形態を示す図で、図1に示す第1の実施の形態と比較して、本実施の形態においては、周波数検出器61Bの出力側に電圧設定上側制限器61C、電圧設定下側制限器61Dとγ検出器66とが並列に接続されている。
【0068】
このγ検出器66は同期発電機1の運転点が図2の領域γに移行した場合同期発電機1の励磁制御では制限ができない領域であるためγ領域検出器66により瞬時に警報出力ANNを出力するものである。
これにより、同期発電機1の運転点が励磁制御では制御できないγ領域に移行したことを瞬時に警報することができる。
【0069】
図9は本発明の変形例を示すもので、同期発電機1の発電機周波数fの検出手段を変えたものである。第1乃至第6の実施の形態においては計器用変圧器5を用いて同期発電機1の電機子端子電圧VGから発電機周波数をf検出しているが、図9に示すように同期発電機1の電機子巻線1Aに取り付けた回転歯車10より電磁ピックアップ11を介し、発電機周波数検出器12で発電機周波数fを検出し自動電圧調整装置6に入力するようにしても良い。
【0070】
この周波数検出手段であると周波数検出器61Bは不要となり、周波数検出手段が簡単になると共に発電機周波数fは各々所望の機器に直接入力することができる。
【0071】
また、図10は本発明の別の変形例を示すもので、図1に示す自動電圧調整装置61の電圧設定上側制限器61Cと電圧設定下側制限器61Dとの出力側にそれぞれ上側制限タイマ67Cと下側制限タイマ67Dとを接続したものである。
【0072】
このようにすると、電圧設定上側制限器61Cの出力である電圧下げ指令ΔVULと電圧設定下側制限器61Dの出力である電圧上げ指令ΔVLLとに限時特性を持たせることができ、一時的な電圧変動に対する不必要な即時応答を抑制する効果が期待できる。
【0073】
さらに、図11は本発明のさらに別の変形例を示すもので、図1に示す自動電圧調整装置61の電圧設定上側制限器61Cと電圧設定下側制限器61Dとの出力側にそれぞれ上側制限反限時タイマ68Cと下側制限反時限タイマ68Dとを接続したものである。
【0074】
このようにすると、電圧設定上側制限器61Cの出力である電圧下げ指令ΔVULと電圧設定下側制限器61Dの出力である電圧上げ指令ΔVLLとに反限時特性を持たせることができ、一時的な電圧変動に対する不必要な即時応答を抑制すると共に、大幅な電圧変動に対しては速やかに応答を開始できるという効果が期待できる。
【0075】
上記図10及び図11に示す変形例は、本発明の第2から第6の実施の形態においても実施し得るものである。すなわち、図5に示す第4の実施の形態においては、電圧高側逸脱検出器610Aおよび電圧低側逸脱検出器610Bの出力側に、また、図6に示す第5の実施の形態においては、周波数設定上側制限器611Aおよび周波数設定下側制限器611Bの出力側に、タイマまたは反限時タイマを接続すれば同様の作用効果が得られる。
【0076】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、同期発電機が電力系統に接続された状態で、同期発電機の電機子端子電圧と電圧設定器により設定された設定電圧とを比較し、電機子端子電圧が一定になるように電力変換器を介して自動電圧調整装置により界磁巻線を励磁制御し、発電機電圧を制御する同期機の励磁制御装置において、発電機端子電圧を検出する電圧検出手段と、発電機周波数を検出する周波数検出手段と、同期発電機の運転が発電機端子電圧と発電機周波数との相関関係で決まる運転可能領域を逸脱した場合その逸脱を検出し、その逸脱量に応じた制限信号を出力する電圧設定制限手段とを設けたので、系統擾乱などに起因する発電機電圧や、発電機周波数の動揺が発生した場合でも、同期機の運転を規格で定められた運転可能範囲内であらかじめ設定された運転領域内に抑制しつつ、安定した同期機の運転を行うことのできる同期機の励磁制御装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による同期機の励磁制御装置の自動電圧調整装置を示すブロック図。
【図2】同期発電機の運転可能領域を示す説明図。
【図3】本発明の第2の実施の形態による同期機の励磁制御装置の自動電圧調整装置を示すブロック図。
【図4】本発明の第3の実施の形態による同期機の励磁制御装置の自動電圧調整装置を示すブロック図。
【図5】本発明の第4の実施の形態による同期機の励磁制御装置の自動電圧調整装置を示すブロック図。
【図6】本発明の第5の実施の形態による同期機の励磁制御装置の自動電圧調整装置を示すブロック図。
【図7】同期発電機の運転可能領域を示す説明図。
【図8】本発明の第6の実施の形態による同期機の励磁制御装置の自動電圧調整装置を示すブロック図。
【図9】本発明の第1の変形例を示す回路構成図。
【図10】本発明の第2の変形例を示すブロック図。
【図11】本発明の第3の変形例を示すブロック図。
【図12】一般的な同期機の励磁制御装置を示す回路構成図。
【図13】従来の同期機の励磁制御装置の自動電圧調整装置を示すブロック図。
【図14】従来の同期発電機の運転可能範囲を示す説明図。
【図15】従来の同期発電機の運転可能範囲の別の例を示す説明図。
【符号の説明】
1…同期発電機、1A…電機子巻線、1B…界磁巻線、2…主変圧器、3…系統並列用遮断器、4…電力系統、5…計器用変圧器、7…電力変換器、6A…電圧設定器、61…自動電圧調整装置、61A…加算式電圧設定器、6B…加減算器、6C…電圧制御器、6D…演算器、6E…パルス発生器、10…回転歯車、11…電磁ピックアップ、12…発電機周波数検出器、61B…周波数検出器、61C…電圧設定上側制限器、61D…電圧設定下側制限器、62…加減算器、63…点弧角上下限器、64…上側α角演算器、65…下側α角演算器、66…γ検出器、67C…上側制限タイマ、67D…下側制限タイマ、68C…上側制限反限時タイマ、68D…下側制限反限時タイマ、611A…周波数設定上側制限器、611B…周波数設定下側制限器、612…負荷設定器、613…論理和回路、VG…電機子端子電圧、ΔVG…偏差、Vf…励磁制御指令、α…点弧角、GP…ゲートパルス、VGS…設定電圧、ΔVUL…電圧下げ指令、ΔVLL…電圧上げ指令、αUL…上側α角制限値、αLL…下側α角制限値、V/fH…高側逸脱信号、V/fL…低側逸脱信号、F0…周波数逸脱信号、ANN…警報信号、GOVUL…負荷設定器減条件信号、GOVLL…負荷設定器増条件信号、Z…運転可能領域。
Claims (8)
- 同期発電機が電力系統に接続された状態で、同期発電機の電機子端子電圧と電圧設定器により設定された設定電圧とを比較し、電機子端子電圧が一定になるように電力変換器を介して自動電圧調整装置により界磁巻線を励磁制御し、発電機電圧を制御する同期機の励磁制御装置において、発電機端子電圧を検出する電圧検出手段と、発電機周波数を検出する周波数検出手段と、同期発電機の運転が発電機端子電圧と発電機周波数との相関関係で決まる運転可能領域を逸脱した場合その逸脱を検出し、その逸脱量に応じた電圧上げ下げの制限信号を電圧設定器に出力する電圧設定制限手段とを設けたことを特徴とする同期機の励磁制御装置。
- 同期発電機が電力系統に接続された状態で、同期発電機の電機子端子電圧と電圧設定器により設定された設定電圧とを比較し、電機子端子電圧が一定になるように電力変換器を介して自動電圧調整装置により界磁巻線を励磁制御し、発電機電圧を制御する同期機の励磁制御装置において、発電機端子電圧を検出する電圧検出手段と、発電機周波数を検出する周波数検出手段と、同期発電機の運転が発電機端子電圧と発電機周波数との相関関係で決まる運転可能領域を逸脱した場合その逸脱を検出し、その逸脱量に応じた電圧上げ下げの制限信号を発電機端子電圧と電圧設定器との偏差に加算する手段を設けたことを特徴とする同期機の励磁制御装置。
- 同期発電機が電力系統に接続された状態で、同期発電機の電機子端子電圧と電圧設定器により設定された設定電圧とを比較し、電機子端子電圧が一定になるように電力変換器を介して自動電圧調整装置により界磁巻線を励磁制御し、発電機電圧を制御する同期機の励磁制御装置において、発電機端子電圧を検出する電圧検出手段と、発電機周波数を検出する周波数検出手段と、同期発電機の運転が発電機端子電圧と発電機周波数との相関関係で決まる運転可能領域を逸脱した場合その逸脱を検出し、その逸脱量に応じて電力変換器の点弧角に対して制限信号を出力する手段とを設けたことを特徴とする同期機の励磁制御装置。
- 同期発電機が電力系統に接続された状態で、同期発電機の電機子端子電圧と電圧設定器により設定された設定電圧とを比較し、電機子端子電圧が一定になるように電力変換器を介して自動電圧調整装置により界磁巻線を励磁制御し、発電機電圧を制御する同期機の励磁制御装置において、発電機端子電圧を検出する電圧検出手段と、発電機周波数を検出する周波数検出手段と、同期発電機の運転が発電機端子電圧と発電機周波数との相関関係で決まる運転可能領域を逸脱した場合その逸脱を検出し、警報を出力する手段とを設けたことを特徴とする同期機の励磁制御装置。
- 同期発電機が電力系統に接続された状態で、同期発電機の電機子端子電圧と電圧設定器により設定された設定電圧とを比較し、電機子端子電圧が一定になるように電力変換器を介して自動電圧調整装置により界磁巻線を励磁制御し、発電機電圧を制御する同期機の励磁制御装置において、発電機端子電圧を検出する電圧検出手段と、発電機周波数を検出する周波数検出手段と、同期発電機の運転が発電機端子電圧と発電機周波数との相関関係で決まる運転可能領域の内発電機端子電圧の領域を逸脱した場合に警報を出力する手段と、発電機周波数の領域を逸脱した場合に調速制御装置の負荷設定器に増減駆動指令を出力する手段とを設けたことを特徴とする同期機の励磁制御装置。
- 発電機周波数を電機子巻線に取り付けた回転歯車より電磁ピックアップを介して検出することを特徴とする請求項1乃至6に記載の同期機の励磁制御装置。
- 制限信号又は警報又は指令を制限タイマを介して出力するようにしたことを特徴とする請求項1乃至5に記載の同期機の励磁制御装置。
- 制限信号又は警報又は指令を制限反限時タイマを介して出力するようにしたことを特徴とする請求項1乃至5に記載の同期機の励磁制御装置。
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