JP2004172740A - 電子メール送受信方法及びそのシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】電子メールを送信者が受信者に送信する場合、最もその効果が期待されるタイミングで送信でき、送信者の意思や要件の伝達効果が制限されずにその利用効果を高めることができる電子メール送受信方法及びそのシステムを提供する。
【解決手段】メール送信側情報処理装置は、メール受信側情報処理装置を操作する受信者の状態を示す着信条件が設定された電子メールを送信し、メールサーバは、この着信条件と電子メールを受信し、この着信条件と蓄積された状態情報とが合致しているか否かを判定し合致している場合はメール受信側情報処理装置に電子メールを送信する。
【選択図】 図2
【解決手段】メール送信側情報処理装置は、メール受信側情報処理装置を操作する受信者の状態を示す着信条件が設定された電子メールを送信し、メールサーバは、この着信条件と電子メールを受信し、この着信条件と蓄積された状態情報とが合致しているか否かを判定し合致している場合はメール受信側情報処理装置に電子メールを送信する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、メールサーバと複数の情報処理装置が設けられた情報通信網内で、送信先の着信条件に基づいて電子メールを送信先に送信する電子メール送受信方法及びそのシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、電子メールサービスには、送信操作のタイミングで送信者から受信者に電子メールを送信するサービスだけでなく、送信者が送信先の着信日時を指定して電子メールを送信可能とするサービスがある。
【0003】
このサービスのうち、(株)エヌ・ティ・ティ・ドコモがiモードメールにて提供している「タイマーメール」というサービスは、送信者が予め指定した送信日時に受信者が電子メールを受信できるサービスである。具体的には、送信者がブラウザ画面から電子メール本体と送信日時を指定し、これらの情報をメールサーバに登録する。そして、メールサーバは、その指定日時になるとその電子メール本体を受信者に送信するものである。(例えば、非特許文献1参照)。
【0004】
図1に、従来の電子メール送受信システムの構成と動作概要を示す。この電子メール送受信システムは、情報通信網104上に設けられたメールサーバ101と、送信者が電子メール本体を設定し電子メールを送信するメール送信側情報処理装置102と、受信者が電子メールを受信するメール受信側情報処理装置103とから構成されている。送信者は、メール送信側情報処理装置102の電子メール送受信機能121によりブラウザ画面から、電子メール本体と、電子メールを受信者に送信する送信指定日時を設定する。電子メールの送信の操作をすると、メール送信側情報処理装置102のブラウザ機能122は電子メール本体と送信指定日時をメールサーバ101に送信する。そして、メールサーバ101の日時指定送信メール管理部112は、これらの情報を登録する。メールサーバ101の日時指定送信メール管理部112は、メール送信側情報処理装置102により指定された送信指定日時になると、その電子メールの送信をサーバ部111に指示し、サーバ部111は、その電子メールを宛先であるメール受信側情報処理装置103に転送する。
【0005】
例えば、図1に示したように、メールサーバ101の日時指定送信メール管理部112には、電子メール本体Aとその送信日時である7月5日15:00の情報と、電子メール本体Bとその送信日時である7月21日18:00の情報が登録されている。これらの情報は、送信者がメール送信側情報処理装置102により設定したものである。メールサーバ101の日時指定送信メール管理部112は、7月5日15:00になると電子メール本体Aをその宛先であるメール受信側情報処理装置103に、7月21日18:00になると電子メール本体Bをその宛先であるメール受信側情報処理装置103に、それぞれ転送する。このようにして、送信者が予め指定した送信日時になると、受信者宛てに電子メールを送信することができる。
【0006】
【非特許文献1】
株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ、「タイマーメール」、[online]、[平成14年9月26日検索]、インターネット<URL:http://www.nttdocomo.co.jp/mc−user/i/imail.html>
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の「タイマーメール」サービスを利用した電子メール送受信方法では、電子メールの送信者が送信先の着信条件として設定できる条件はその送信日時のみであったため、送信日時要素以外の受信側の状態に応じて受信者に電子メールを着信させる条件を設定することはできなかった。このため、送信者は、電子メールを送信する効果が最も期待されるタイミングで受信者に送信することが困難であった。例えば、家庭にいる主婦が会社から帰宅する夫に買い物を依頼する場合、従来の「ターマーメール」を利用して電子メールを送信しても、夫が残業中にその電子メールを受信すると、夫はその買い物を忘れてしまう可能性がある。この場合、夫は帰宅途中でその買い物ができる商店街を通りかかったときに電子メールを受信できれば最も効果的である。
【0008】
このように、従来の電子メール送受信方法では、送信者が受信者に電子メールを送信する場合に、最もその効果が期待されるタイミングで電子メールを送信することができないという問題があった。すなわち、送信者の意思や要件の伝達効果が制限されるという問題があった。
【0009】
本発明は上述した問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、電子メールを送信者が受信者に送信する場合、最もその効果が期待されるタイミングで送信でき、送信者の意思や要件の伝達効果が制限されずにその利用効果を高めることができる電子メール送受信方法及びそのシステムを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の電子メール送受信方法は、情報通信網にメールサーバと電子メールの送受信が可能な複数の情報処理装置が設けられ、送信側の情報処理装置は、送信先の着信条件を設定した電子メールを送信し、メールサーバは、送信側の情報処理装置から送信された着信条件が設定された電子メールを受信し、着信条件と予め蓄積された状態情報とが合致するか否かを判定し、合致する場合は送信先の情報処理装置に電子メールを送信する電子メール送受信方法において、送信側の情報処理装置は、着信条件として送信先の情報処理装置を操作する受信者の状態情報のうち一つまたは複数の情報を設定して電子メールを送信するものである。
【0011】
この電子メール送受信方法では、メールサーバは、送信側の情報処理装置により送信された送信先の情報処理装置を操作する受信者の状態情報のうち一つまたは複数の着信条件と予め蓄積された状態情報とが合致するか否かを判定し、合致する場合は送信先の情報処理装置に電子メールを送信するようにした。このため、送信者は受信者側の状態を着信条件として設定することができ、その条件に応じて電子メールが送信される。従って、送信者の意思や要件に応じて最も効果が期待されるタイミングで電子メールを受信者に送信できる。尚、送信先の情報処理装置を操作する受信者の状態情報は、送信先の情報処理装置から直接的に得られる情報だけでなく、送信先の情報処理装置以外の外部装置から間接的に得られる情報も含み、送信先の情報処理装置自体の状態を示す情報や受信者に関する状態の情報も含む。
【0012】
請求項2記載の電子メール送受信方法のメールサーバは、請求項1記載の電子メール送受信方法において、着信条件の設定有無を判定し、着信条件が設定されている場合は電子メールを着信条件が満たされるまで保留し、着信条件が設定されていない場合はそのまま送信先の情報処理装置に電子メールを送信するものである。
【0013】
この電子メール送受信方法では、着信条件の設定の有無を判定し、設定されてない場合はそのまま電子メールを送信するようにした。このため、送信者は受信者に電子メールをそのまま無条件で送信したい場合は、着信条件を設定する必要がない。従って、そのまま無条件で送信するという送信者の意思や要件に応じて、最も効果が期待されるタイミングで電子メールを受信者に送信できる。
【0014】
請求項3記載の電子メール送受信方法の送信側の情報処理装置は、請求項1または2記載の電子メール送受信方法において、送信先の着信条件として送信先の情報処理装置を操作する受信者の経時変化に関する状態情報を設定して電子メールを送信し、メールサーバは、着信条件とこれに対応する状態情報についてデータ取得タイミングが異なる複数の状態情報とが合致するか否かを判定し、合致する場合は送信先の情報処理装置に電子メールを送信するものである。
【0015】
この電子メール送受信方法では、着信条件は受信者の経時変化に関する情報であり、状態情報はこれに対応する情報についてデータ取得のタイミングが異なる情報であり、これらが合致した場合は電子メールを送信するようにした。このため、送信者は、受信者側の時々刻々と動的に変化する状態を着信条件として設定した電子メールを送信することができる。従って、受信者側の時々刻々と動的に変化する情報に基づいて送信するという送信者の意思や要件に応じて、最も効果が期待されるタイミングで電子メールを受信者に送信できる。
【0016】
請求項4乃至7記載の電子メール送受信方法の送信側の情報処理装置は、請求項1乃至3記載のいずれか一の電子メール送受信方法において、送信先の着信条件として、送信先の情報処理装置の在所、受信者の在所周辺の状況、受信者のスケジュール、または受信者の健康状態を設定して電子メールを送信し、メールサーバは、状態情報として、位置情報から送信先の情報処理装置の在所、送信先の情報処理装置の位置情報とそれに対応する在所周辺の状況、受信者のスケジュール、または受信者の健康状態を確認し、着信条件と状態情報とが合致する場合は、送信先の情報処理装置に電子メールを送信するものである。
【0017】
この電子メール送受信方法では、着信条件及び状態情報は送信先の情報処理装置の位置情報等であり、これらが合致した場合は電子メールを送信するようにした。このため、送信者は、受信者の位置情報等を着信条件として設定した電子メールを送信することができる。従って、受信者の位置情報等に基づいて送信するという送信者の意思や要件に応じて、最も効果が期待されるタイミングで電子メールを受信者に送信できる。
【0018】
請求項8記載の電子メール送受信方法の送信側の情報処理装置は、請求項1乃至3記載のいずれか一の電子メール送受信方法において、送信先の着信条件として送信先の情報処理装置を操作する受信者の複数の状態情報についての全てまたは一部を組合せた情報を設定して電子メールを送信し、メールサーバは、それに対応する状態情報を確認し、着信条件と状態情報とが合致する場合は、送信先の情報処理装置に電子メールを送信するものである。
【0019】
この電子メール送受信方法では、着信条件及び状態情報は受信者の複数の状態の全てまたは一部を組合せたものであり、これらが合致した場合は電子メールを送信するようにした。このため、送信者は、受信者の複数の状態の全てまたはその一部を組合せたものを着信条件として設定した電子メールを送信することができる。従って、受信者の複数の状態の全てまたはその一部を組合せたものに基づいて送信するという送信者の意思や要件に応じて、最も効果が期待されるタイミングで電子メールを受信者に送信できる。
【0020】
請求項9記載の電子メール送受信方法のメールサーバは、請求項1乃至3記載のいずれか一の電子メール送受信方法において、着信条件に対応する状態情報のうち少なくとも一つの情報が蓄積されていないと判断したとき、該情報以外の着信条件と該情報以外の状態情報とが合致する場合は、送信先の情報処理装置に電子メールを送信するものである。
【0021】
この電子メール送受信方法では、複数の状態情報のうち蓄積されていない情報を無視し、それ以外の着信条件と状態情報とが合致した場合は電子メールを送信するようにした。このため、複数の状態情報のうち蓄積されていない情報を無視しそれ以外の着信条件に応じて送信するという送信者の意思や要件に応じて、最も効果が期待されるタイミングで電子メールを受信者に送信できる。
【0022】
請求項10記載の電子メール送受信方法の送信先の情報処理装置は、請求項1乃至3記載のいずれか一の電子メール送受信方法において、その情報処理装置を操作する受信者により状態情報の全部または一部について着信条件を判定する処理への使用可否を設定し、メールサーバは、使用可否情報に基づいて着信条件と状態情報とが合致するか否かを判定し、合致する場合は送信先の情報処理装置に電子メールを送信するものである。
【0023】
また、請求項11記載の電子メール送受信方法の送信先の情報処理装置は、請求項1乃至3記載のいずれか一の電子メール送受信方法において、その情報処理装置を操作する受信者により状態情報の全部または一部について着信条件を判定する処理への使用可否を設定し、メールサーバは、使用可否情報に基づいて着信条件と状態情報とが合致するか否かを判定し、合致する場合は送信先の情報処理装置に電子メールを送信するものである。
【0024】
この電子メール送受信方法では、受信者により判定の使用の可否が設定された状態情報について、その着信条件と状態情報とが合致した場合は電子メールを送信するようにした。このため、送信者の意思や要件だけでなく受信者の意思や要件にも応じて、最も効果が期待されるタイミングで電子メールを受信者に送信できる。
【0025】
請求項12記載の電子メール送受信方法のメールサーバは、請求項1乃至3記載のいずれか一の電子メール送受信方法において、着信条件が設定された電子メールを受信後、予め設定された一定期間以上経過しても着信条件と状態情報とが合致しない場合は、着信条件にかかわらず送信先の情報処理装置に電子メールを送信するものである。
【0026】
この電子メール送受信方法では、電子メールを受信後一定期間経過しても着信条件と状態情報とが合致しない場合は、受信者に電子メールを送信するようにした。このため、送信者から送信された電子メールは必ず受信者に送信され、受信者は電子メールを確認できる。
【0027】
請求項13記載の電子メール送受信方法のメールサーバは、請求項1乃至3記載のいずれか一の電子メール送受信方法において、着信条件が設定された電子メールを受信後、予め設定された一定期間以上経過しても着信条件と状態情報とが合致しない場合は、電子メールを破棄するものである。
【0028】
この電子メール送受信方法では、電子メールを受信後一定期間経過しても着信条件と状態情報とが合致しない場合は、電子メールを破棄し、受信者に転送しないようにした。このため、受信者は必要のない電子メールを受信しなくて済む。
【0029】
請求項14記載の電子メール送受信方法のメールサーバは、請求項1乃至3記載のいずれか一の電子メール送受信方法において、着信条件が設定された電子メールを受信後、予め設定された一定期間以上経過しても着信条件と状態情報とが合致しない場合は、着信条件が満たされなかった旨を示す情報を付与して送信側の情報処理装置に電子メールを送信するものである。
【0030】
この電子メール送受信方法では、電子メールを受信後一定期間経過しても着信条件と状態情報とが合致しない場合は、送信者は着信条件が満たされなかった旨の返信通知情報を受信する。このため、送信者は、電子メールが受信者に送信されなかったことを知ることができる。
【0031】
請求項15記載の電子メール送受信システムは、情報通信網にメールサーバと電子メールの送受信が可能な複数の情報処理装置が設けられ、送信先の着信条件を設定した電子メールを送信する送信側の情報処理装置と、送信側の情報処理装置から送信された着信条件が設定された電子メールを受信し、着信条件と予め蓄積された情報とが合致するか否かを判定し、合致する場合は送信先の情報処理装置に電子メールを送信するメールサーバとを備えた電子メール送受信システムにおいて、送信側の情報処理装置は、着信条件として送信先の情報処理装置を操作する受信者の状態情報のうち一つまたは複数の情報を設定して電子メールを送信する機能を備えているものである。
【0032】
請求項16記載の電子メール送受信システムのメールサーバは、請求項15記載の電子メール送受信システムにおいて、着信条件の設定有無を判定し、着信条件が設定されている場合は電子メールを着信条件が満たされるまで保留し、着信条件が設定されていない場合はそのまま送信先の情報処理装置に電子メールを送信する機能を備えているものである。
【0033】
請求項17記載の電子メール送受信システムのメールサーバは、請求項15または16記載の電子メール送受信システムにおいて、着信条件として、送信先の状態処理装置の所在、受信者の在所周辺の状況、受信者のスケジュール、及び受信者の健康状態を含む送信先の情報処理装置を操作する受信者の経時変化に関する複数の状態情報のうち全てまたは一部を組合せた情報を受信し、着信条件とこれに対応する状態情報とが合致する場合は、送信先の情報処理装置に電子メールを送信する機能を備えているものである。
【0034】
請求項18記載の電子メール送受信システムのメールサーバは、請求項15乃至17記載のいずれか一の電子メール送受信システムにおいて、着信条件に対応する状態情報のうち少なくとも一つの情報が蓄積されていないと判断したとき、該情報以外の着信条件と該情報以外の状態情報とが合致する場合は、送信先の情報処理装置に電子メールを送信する機能を備えているものである。
【0035】
請求項19記載の電子メール送受信システムの送信先の情報処理装置は、請求項15乃至17記載のいずれか一の電子メール送受信システムにおいて、状態情報の全部または一部について着信条件を判定する処理への使用可否を設定する機能を備え、メールサーバは、使用可否の情報に基づいて、使用を拒否する設定がされている状態情報以外の情報に対応する着信条件と使用を拒否する設定がされている状態情報以外の状態情報とが合致するか否かを判定し、合致する場合は送信先の情報処理装置に電子メールを送信する機能を備えているものである。
【0036】
請求項20記載の電子メール送受信システムのメールサーバは、請求項15乃至17記載のいずれか一の電子メール送受信システムにおいて、着信条件が設定された電子メールを受信後、予め設定された一定期間以上経過しても着信条件と状態情報とが合致しない場合は、予め設定された条件に従って、着信条件にかかわらず送信先の情報処理装置に電子メールを送信する、電子メールを破棄する、または着信条件が満たされなかった旨を示す情報を付与して送信側の情報処理装置に電子メールを送信する、のいずれかを選択して実行する機能を備えているものである。
【0037】
【発明の実施の形態】
以下、図2乃至図5を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図2に、本発明の電子メール送受信システムの構成を示す。この電子メール送受信システムは、情報通信網4上に設けられたメールサーバ1と、電子メールの送受信を行うとともに、送信者が電子メール本体及び送信先の着信条件を設定してメールを送信するメール送信側情報処理装置2と、電子メールの送受信を行うとともに、受信者が電子メールを受信するメール受信側情報処理装置3とから構成されている。メールサーバ1は、電子メールをメール受信側情報処理装置3に送信するサーバ部11と、メール送信側情報処理装置2から送信された電子メール本体と送信先の着信条件を受信し着信条件の設定有無を判定する着信条件設定判定部13と、着信条件と後述する状態情報とが合致するか否かを判定する着信指示部14と、メール受信側情報処理装置3を操作する受信者の状態情報が蓄積される状態情報参照部15を備えている。
【0038】
メール送信側情報処理装置2は、電子メールの送受信を行う電子メール送受信機能21と、ブラウザ画面により所定の条件の設定を可能にするブラウザ機能22と、ブラウザ機能22により後述する着信条件を電子メールに対して設定する着信条件設定機能23とを備えている。また、メール受信側情報処理装置3は、メール送信側情報処理装置2と同様に、電子メールの送受信を行う電子メール送受信機能31と、ブラウザ画面により所定の条件の設定を可能にするブラウザ機能32と、ブラウザ機能32により後述する着信条件を設定する着信条件設定機能33とを備えている。
【0039】
メールサーバ1の状態情報参照部15は、メール受信側情報処理装置3を操作する受信者の状態情報、すなわち、メール受信側情報処理装置3の所在を示す位置情報と、メール受信側情報処理装置3の所在周辺の状況を示す周辺情報と、受信者のスケジュール情報と、受信者の健康情報を蓄積する。状態情報参照部15が蓄積する状態情報は、メール受信側情報処理装置3から直接的に得られる情報だけでなく、メール受信側情報処理装置3以外の外部装置から間接的に得られる情報も含み、図2に示した状態情報に限るものではない。
【0040】
位置情報は、図2に示したように、在圏エリアIDが「A*12**」で、位置情報1が「銀座」で、位置情報2が「1丁目**番地」等の情報であり、「使用可」に設定されている。位置情報は、移動通信の無線エリア及び段階的な地区の行政区分の組合せにより管理されたものであるが、必ずしもこれに限るものではなく、例えば、GPSやITSを用いて取得される所在情報等を用いたものでもよい。
【0041】
周辺情報は、図2に示したように、位置情報が「A*12**」の場合において、地図情報1が「○○橋、△△大通り、・・」で、地図情報2が「○○区役所、△△交番、・・」で、店舗情報1が「△△ブティック、××銀行、○○レストラン・・」で、店舗情報2が「婦人服、銀行、西洋料理、・・」等の情報であり、「使用可」に設定されている。周辺情報は、建物や通りの名前等から成る地図情報や、位置情報とリンクして検索した店の名前や扱う商品等から成る店舗情報等であるが、必ずしもこれに限るものではなく、例えば、住民情報や交通情報等の関連情報を含めてもよい。
【0042】
スケジュール情報は、図2に示したように、例えば、7月25日9:00から10:00は会議が、7月26日9:00から12:00は大阪への出張がそれぞれ予定されており、月日時刻単位に設定された情報である。このスケジュール情報は、時刻単位に「使用可」「使用不可」が設定されている。この「使用可」「使用不可」は、そのスケジュールを「公開」または「非公開」と設定することでもあるから、システム的に制御することにより、個人のプライバシーに配慮した運用を実現できる。このスケジュール情報は月日時刻単位の管理方法によるものであるが、必ずしもこれに限るものではなく、例えば、PIM技術を用いた管理方法によるものでもよい。PIM(Personal Information Manager)技術は、個人情報を管理するソフトウェアに関する技術であり、スケジュール表、住所録、作業予定等の機能を備えたものである。
【0043】
健康情報は、図2に示したように、例えば、7月25日の血圧が「118、96」で、脈拍数が「67」で、通院状態が「通信中(風邪)」等の情報であり、それぞれ「使用可」に設定されている。この健康情報は、メール受信側情報処理装置3の操作者である受信者の体温値、血圧値、発汗状態、脈拍数、医療機関への通院状況などの身体状況を示す状態の一つまたは複数の情報から構成される1日1回の測定結果により管理されたものであるが、必ずしもこれに限るものではなく、例えば、所定の時刻毎の測定結果により管理されたものでもよい。
【0044】
また、状態情報は、時間により変化し、各々異なるタイミングでメール受信側情報処理装置3または外部装置から取得されて蓄積される情報である。例えば、位置情報はメール受信側情報処理装置3の所在により時々刻々と変化する情報であり、健康状態は1日単位に取得する情報であり、それぞれ異なるタイミングで取得されて蓄積される。
【0045】
上述した「使用可」「使用不可」の設定は、着信条件と状態情報とが合致するか否かの判定において、その合致判定処理へ使用するかどうかを決定するものであり、後述するメール受信側情報処理装置3のブラウザ機能32を用いた着信条件設定機能33により設定される。「使用可」と設定されている場合は、着信条件と状態情報とが合致するか否かの合致判定処理がなされる。「使用不可」と設定されている場合は、その条件及び情報について、合致判定処理はなされない。
【0046】
メールサーバ1の着信指示部14は、図2に示したように、送信者がメール送信側情報処理装置2で設定した、電子メールAとその着信条件である周辺の状況に「○○デパート付近」を、電子メールBとその着信条件である在所に「銀座」等を格納している。この着信条件はメール送信側情報処理装置2のブラウザ機能22を利用した着信条件設定機能23により電子メールに対して設定されたものである。着信指示部14は、この着信条件と状態情報とが合致するか否かを判定する。図2では、メール受信側情報処理装置3は所在エリアとして「A*12**」に所在しているため状態情報参照部15に蓄積される位置情報は、在圏エリアIDが「A*12**」で、位置情報1が「銀座」等である。この場合、着信指示部14は、電子メールBの着信条件である所在の「銀座」と状態情報である位置情報1の「銀座」とが合致するため、電子メールBの着信条件と状態情報とが合致することを判定する。そうすると、サーバ部11は、電子メールBの宛先であるメール受信側情報処理装置3へ電子メールBを送信する。
【0047】
[実施形態1]
図3及び図4に、本発明における実施形態1の電子メール送受信システムの動作手順及び動作フローを示す。
メールサーバ1の着信条件設定判定部13は、メール送信側情報処理装置2から電子メール(a1)を受信すると、この電子メール(a1)に着信条件(a2)が設定されているか否かを判定する(e1)。着信条件設定判定部13は、着信条件(a2)が設定されている場合は、この電子メール(a1)と着信条件(a2)を着信指示部14に転送する。一方、着信条件設定判定部13は、着信条件が設定されていない場合は、この電子メール(a1)をサーバ部11に転送する。そして、サーバ部11は、この電子メール(a1)をその宛先であるメール受信側情報処理装置3に転送する。
【0048】
着信指示部14は、電子メール(a1)と着信条件(a2)を受信すると(ステップd1)、着信条件(a2)で使用することが指定されている状態情報を取得するため、状態情報参照部15に対し状態情報問合せ(a3)を送信する(ステップd2)。状態情報参照部15は、この状態情報問合せ(a3)を受信すると、状態情報問合せ(a3)で求められる状態情報を状態情報応答(a4)として設定し、着信指示部14に送信する。状態情報参照部15は、状態情報問合せ(a3)で求められる状態情報が参照不可能な情報であったときは、状態情報応答(a4)を未設定とし、着信指示部14に送信する。この場合、状態情報参照部15が蓄積する状態情報は、予め設定された契機に従って更新される情報である。
【0049】
着信指示部14は、状態情報参照部15から状態情報応答(a4)を受信して状態情報を取得すると(ステップd3)、未設定の状態情報の有無を確認する(ステップd4)。ここで、未設定の状態情報が存在する場合は、その状態情報を着信条件から除外する(ステップd5)。次に、着信指示部14は、取得した状態情報が着信条件との合致判定処理に使用可能か否かを確認する(ステップd6)。ここで、取得した状態情報が着信条件との合致判定処理に使用不可である場合は、その状態情報を着信条件から除外する(ステップd7)。そして、着信指示部14は、合致判定処理に使用する状態情報を用いて、それらの組合せの設定を確認して着信条件を認識する(ステップd8)。
【0050】
着信指示部14は、上述した状態情報の組合せが電子メール(a1)の着信条件(a2)に合致しているか否かを判定する(ステップd9)。ここで、着信条件(a2)と状態情報とが合致している場合は、電子メール(a1)をサーバ部11に転送し、サーバ部11はこの電子メール(a1)をメール受信側情報処理装置3に転送する(ステップd10)。一方、着信条件(a2)と状態情報とが合致していない場合は、電子メール(a1)を受信してからの経過時間が予め設定された一定期間内であるか否かを確認する(ステップd11)。経過時間が一定期間内である場合は、上述した状態問合せ(a3)の送信等を繰り返す。経過時間が一定期間を超えた場合は、図3及び図4に示したように、予め設定された条件に従って、処理1、処理2及び処理3のいずれかの処理を実行する(ステップd12)。
【0051】
処理1では、着信指示部14は、経過時間が一定期間を超えた場合は、着信条件(a2)と状態情報との合致の有無にかかわらず、電子メール(a1)をサーバ部11に転送し、サーバ部11はこの電子メールをその宛先であるメール受信側情報処理装置3へ転送する(ステップd10)。
【0052】
処理2では、着信指示部14は、経過時間が一定期間を超えた場合は、着信条件(a2)と状態情報との合致の有無にかかわらず、電子メール(a1)を破棄する(ステップd14)。この場合、電子メール(a1)、経過時間が一定期間を超えた旨の情報、及び着信条件(a2)と状態情報とが合致しなかった旨の情報は、メール送信側情報処理装置2及びメール受信側情報処理装置3に送信されない。
【0053】
処理3では、着信指示部14は、経過時間が一定期間を超えた場合は、着信条件(a2)と状態情報との合致の有無にかかわらず、電子メール(a1)の宛先をメール送信側情報処理装置2に変更し、この電子メール(a1)は着信条件(a2)が満たされなかったためメール受信側情報処理装置3に転送されなかった旨を示す返信通知情報(a6)を付加してサーバ部11に転送する。そして、サーバ部11は、電子メール(a1)と返信通知情報(a6)をメール送信側情報処理装置2に転送する(ステップd13)。
【0054】
本実施の形態に係る電子メール送受信方法及びそのシステムによれば、メール送信側情報処理装置2で設定されるメール受信側情報処理装置3を操作する受信者の状態を示す着信条件(a2)とそれに対応する状態情報とが合致しているか否かを判定し、合致している場合は電子メール(a1)を受信者に送信するようにした。このため、送信者は受信者側の状態を着信条件(a2)として設定することができ、その条件に応じて電子メールが送信される。従って、送信者の意思や要件に応じて最も効果が期待されるタイミングで電子メールを受信者に送信でき、電子メール送受信サービスの利便性が向上する。
【0055】
また、本実施の形態に係る電子メール送受信方法及びそのシステムによれば、着信指示部14は着信条件(a2)の設定の有無を判定し、設定されてない場合はそのまま電子メール(a1)を送信するようにした。このため、送信者は受信者に電子メール(a1)をそのまま無条件で送信したい場合は、着信条件(a2)を設定する必要がないため、送信者の意思や要件に応じて最も効果が期待されるタイミングで電子メールを受信者に送信でき、電子メール送受信サービスの利便性が向上する。
【0056】
また、本実施の形態に係る電子メール送受信方法及びそのシステムによれば、着信指示部14が合致を判定する着信条件(a2)及び状態情報は受信者の位置情報、周辺情報、スケジュール情報、または健康情報であり、これらが合致した場合は電子メール(a1)を受信者に送信するようにした。このため、送信者は、受信者の位置情報等を着信条件(a2)として設定することができる。従って、受信者の各々の状態に基づいて送信するという送信者の意思や要件に応じて最も効果が期待されるタイミングで電子メールを受信者に送信でき、電子メール送受信システムの利便性が向上する。
【0057】
また、本実施の形態に係る電子メール送受信方法及びそのシステムによれば、電子メール(a1)と着信条件(a2)を受信した後一定期間経過しても着信条件(a2)と状態情報とが合致しない場合は、予め設定された条件により、メール受信側情報処理装置3に電子メール(a1)を送信する(処理1)、電子メール(a1)を破棄する(処理2)、またはメール送信側情報処理装置2に電子メール(a1)と着信条件(a2)が満たされなかった旨の返信通知情報を送信する(処理3)ようにした。このため、着信条件(a2)が満たされなかった場合における送信者、受信者、そして着信条件(a2)等の種々の事情を考慮した設定が可能になる。例えば、電子メールを受信者に必ず送信する必要があるときは、処理1のように、着信条件が満たされなくなった場合に電子メールを受信者に送信する設定をすればよい。また、電子メールを受信者に送信する必要がないときは、処理2のように、電子メールを破棄する設定をすればよい。さらに、送信者に着信条件が満たされなかった旨を通知する必要があるときは、処理3のように、電子メールと着信条件が満たされなかった旨の返信通知情報を送信者に送信する設定をすればよい。
【0058】
[実施形態2]
図5に、本発明における実施形態2の電子メール送受信システムの動作手順を示す。図5を参照して、状態情報の着信条件合致判定処理への使用可否設定手順について説明する。メール受信側情報処理装置3は、ブラウザ機能32を用いた着信条件設定機能33により、任意の状態情報についてメールサーバ1の着信指示部14での着信条件合致判定処理への使用可否が設定される。そして、メール受信側情報処理装置3は、この使用可否の情報をメールサーバ1の着信指示部14に送信する(c1)。メールサーバ1の着信指示部14は、この使用可否の情報を状態情報に反映する(c2)。
【0059】
着信指示部14は、状態情報の全部または一部についての判定の使用可否の情報に基づいて、着信条件と状態情報とが合致しているか否かを判定する。また、着信指示部14は、状態情報について判定の使用を拒否する設定がされた場合は、判定が拒否された状態情報以外の状態情報に対応する着信条件と、判定の使用が拒否された状態情報以外の状態情報とが合致している否かを判断する。そして、着信情報と状態情報とが合致している場合は、電子メール(a1)をサーバ部11に転送し、サーバ部11はこの電子メール(a1)をメール受信側情報処理装置3に転送する。
【0060】
本実施の形態に係る電子メール送受信方法及びそのシステムによれば、メール受信側情報処理装置3の受信者により設定される使用可否の情報に基づいて、着信条件(a2)と状態情報との合致判定がなされる。このため、送信者の意思や要件だけでなく受信者の意思や要件にも応じて最も効果が期待されるタイミングで電子メール(a1)を受信者に送信でき、電子メール送受信サービスの利便性が更に向上する。
【0061】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の電子メール送受信方法及びそのシステムによれば、メールサーバは、送信側の情報処理装置により送信された送信先の情報処理装置を操作する受信者の状態情報のうち一つまたは複数の着信条件と予め蓄積された状態情報とが合致するか否かを判定し、合致する場合は送信先の情報処理装置に電子メールを送信するようにした。従来は、電子メールの送信者は送信日時しか指定できなかったが、本発明により、最もその効果が期待されるタイミングで電子メールを送信できるから、電子メールの指定可能な配信契機の選択肢を広げることができる。これにより、送信者からの電子メールの利用効果が高くなり、電子メールを利用した情報通信の活用目的の多様化及びメールサービスの利便性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の電子メール送受信システムの構成と動作概要を示す図である。
【図2】本発明の電子メール送受信システムの構成を示す図である。
【図3】実施形態1の電子メール送受信システムの動作手順を示す図である。
【図4】実施形態1の電子メール送受信システムの動作フローを示す図である。
【図5】実施形態2の電子メール送受信システムの動作手順を示す図である。
【符号の説明】
1、101 メールサーバ
2、102 メール送信側情報処理装置
3、103 メール受信側情報処理装置
4、104 情報通信網
11、111 サーバ部
12、112 日時指定送信メール管理部
13 着信条件設定判定部
14 着信指示部
15 状態情報参照部
21、31、121 電子メール送受信機能
22、32、122 ブラウザ機能
23、33 着信条件設定機能
【発明の属する技術分野】
本発明は、メールサーバと複数の情報処理装置が設けられた情報通信網内で、送信先の着信条件に基づいて電子メールを送信先に送信する電子メール送受信方法及びそのシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、電子メールサービスには、送信操作のタイミングで送信者から受信者に電子メールを送信するサービスだけでなく、送信者が送信先の着信日時を指定して電子メールを送信可能とするサービスがある。
【0003】
このサービスのうち、(株)エヌ・ティ・ティ・ドコモがiモードメールにて提供している「タイマーメール」というサービスは、送信者が予め指定した送信日時に受信者が電子メールを受信できるサービスである。具体的には、送信者がブラウザ画面から電子メール本体と送信日時を指定し、これらの情報をメールサーバに登録する。そして、メールサーバは、その指定日時になるとその電子メール本体を受信者に送信するものである。(例えば、非特許文献1参照)。
【0004】
図1に、従来の電子メール送受信システムの構成と動作概要を示す。この電子メール送受信システムは、情報通信網104上に設けられたメールサーバ101と、送信者が電子メール本体を設定し電子メールを送信するメール送信側情報処理装置102と、受信者が電子メールを受信するメール受信側情報処理装置103とから構成されている。送信者は、メール送信側情報処理装置102の電子メール送受信機能121によりブラウザ画面から、電子メール本体と、電子メールを受信者に送信する送信指定日時を設定する。電子メールの送信の操作をすると、メール送信側情報処理装置102のブラウザ機能122は電子メール本体と送信指定日時をメールサーバ101に送信する。そして、メールサーバ101の日時指定送信メール管理部112は、これらの情報を登録する。メールサーバ101の日時指定送信メール管理部112は、メール送信側情報処理装置102により指定された送信指定日時になると、その電子メールの送信をサーバ部111に指示し、サーバ部111は、その電子メールを宛先であるメール受信側情報処理装置103に転送する。
【0005】
例えば、図1に示したように、メールサーバ101の日時指定送信メール管理部112には、電子メール本体Aとその送信日時である7月5日15:00の情報と、電子メール本体Bとその送信日時である7月21日18:00の情報が登録されている。これらの情報は、送信者がメール送信側情報処理装置102により設定したものである。メールサーバ101の日時指定送信メール管理部112は、7月5日15:00になると電子メール本体Aをその宛先であるメール受信側情報処理装置103に、7月21日18:00になると電子メール本体Bをその宛先であるメール受信側情報処理装置103に、それぞれ転送する。このようにして、送信者が予め指定した送信日時になると、受信者宛てに電子メールを送信することができる。
【0006】
【非特許文献1】
株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ、「タイマーメール」、[online]、[平成14年9月26日検索]、インターネット<URL:http://www.nttdocomo.co.jp/mc−user/i/imail.html>
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の「タイマーメール」サービスを利用した電子メール送受信方法では、電子メールの送信者が送信先の着信条件として設定できる条件はその送信日時のみであったため、送信日時要素以外の受信側の状態に応じて受信者に電子メールを着信させる条件を設定することはできなかった。このため、送信者は、電子メールを送信する効果が最も期待されるタイミングで受信者に送信することが困難であった。例えば、家庭にいる主婦が会社から帰宅する夫に買い物を依頼する場合、従来の「ターマーメール」を利用して電子メールを送信しても、夫が残業中にその電子メールを受信すると、夫はその買い物を忘れてしまう可能性がある。この場合、夫は帰宅途中でその買い物ができる商店街を通りかかったときに電子メールを受信できれば最も効果的である。
【0008】
このように、従来の電子メール送受信方法では、送信者が受信者に電子メールを送信する場合に、最もその効果が期待されるタイミングで電子メールを送信することができないという問題があった。すなわち、送信者の意思や要件の伝達効果が制限されるという問題があった。
【0009】
本発明は上述した問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、電子メールを送信者が受信者に送信する場合、最もその効果が期待されるタイミングで送信でき、送信者の意思や要件の伝達効果が制限されずにその利用効果を高めることができる電子メール送受信方法及びそのシステムを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の電子メール送受信方法は、情報通信網にメールサーバと電子メールの送受信が可能な複数の情報処理装置が設けられ、送信側の情報処理装置は、送信先の着信条件を設定した電子メールを送信し、メールサーバは、送信側の情報処理装置から送信された着信条件が設定された電子メールを受信し、着信条件と予め蓄積された状態情報とが合致するか否かを判定し、合致する場合は送信先の情報処理装置に電子メールを送信する電子メール送受信方法において、送信側の情報処理装置は、着信条件として送信先の情報処理装置を操作する受信者の状態情報のうち一つまたは複数の情報を設定して電子メールを送信するものである。
【0011】
この電子メール送受信方法では、メールサーバは、送信側の情報処理装置により送信された送信先の情報処理装置を操作する受信者の状態情報のうち一つまたは複数の着信条件と予め蓄積された状態情報とが合致するか否かを判定し、合致する場合は送信先の情報処理装置に電子メールを送信するようにした。このため、送信者は受信者側の状態を着信条件として設定することができ、その条件に応じて電子メールが送信される。従って、送信者の意思や要件に応じて最も効果が期待されるタイミングで電子メールを受信者に送信できる。尚、送信先の情報処理装置を操作する受信者の状態情報は、送信先の情報処理装置から直接的に得られる情報だけでなく、送信先の情報処理装置以外の外部装置から間接的に得られる情報も含み、送信先の情報処理装置自体の状態を示す情報や受信者に関する状態の情報も含む。
【0012】
請求項2記載の電子メール送受信方法のメールサーバは、請求項1記載の電子メール送受信方法において、着信条件の設定有無を判定し、着信条件が設定されている場合は電子メールを着信条件が満たされるまで保留し、着信条件が設定されていない場合はそのまま送信先の情報処理装置に電子メールを送信するものである。
【0013】
この電子メール送受信方法では、着信条件の設定の有無を判定し、設定されてない場合はそのまま電子メールを送信するようにした。このため、送信者は受信者に電子メールをそのまま無条件で送信したい場合は、着信条件を設定する必要がない。従って、そのまま無条件で送信するという送信者の意思や要件に応じて、最も効果が期待されるタイミングで電子メールを受信者に送信できる。
【0014】
請求項3記載の電子メール送受信方法の送信側の情報処理装置は、請求項1または2記載の電子メール送受信方法において、送信先の着信条件として送信先の情報処理装置を操作する受信者の経時変化に関する状態情報を設定して電子メールを送信し、メールサーバは、着信条件とこれに対応する状態情報についてデータ取得タイミングが異なる複数の状態情報とが合致するか否かを判定し、合致する場合は送信先の情報処理装置に電子メールを送信するものである。
【0015】
この電子メール送受信方法では、着信条件は受信者の経時変化に関する情報であり、状態情報はこれに対応する情報についてデータ取得のタイミングが異なる情報であり、これらが合致した場合は電子メールを送信するようにした。このため、送信者は、受信者側の時々刻々と動的に変化する状態を着信条件として設定した電子メールを送信することができる。従って、受信者側の時々刻々と動的に変化する情報に基づいて送信するという送信者の意思や要件に応じて、最も効果が期待されるタイミングで電子メールを受信者に送信できる。
【0016】
請求項4乃至7記載の電子メール送受信方法の送信側の情報処理装置は、請求項1乃至3記載のいずれか一の電子メール送受信方法において、送信先の着信条件として、送信先の情報処理装置の在所、受信者の在所周辺の状況、受信者のスケジュール、または受信者の健康状態を設定して電子メールを送信し、メールサーバは、状態情報として、位置情報から送信先の情報処理装置の在所、送信先の情報処理装置の位置情報とそれに対応する在所周辺の状況、受信者のスケジュール、または受信者の健康状態を確認し、着信条件と状態情報とが合致する場合は、送信先の情報処理装置に電子メールを送信するものである。
【0017】
この電子メール送受信方法では、着信条件及び状態情報は送信先の情報処理装置の位置情報等であり、これらが合致した場合は電子メールを送信するようにした。このため、送信者は、受信者の位置情報等を着信条件として設定した電子メールを送信することができる。従って、受信者の位置情報等に基づいて送信するという送信者の意思や要件に応じて、最も効果が期待されるタイミングで電子メールを受信者に送信できる。
【0018】
請求項8記載の電子メール送受信方法の送信側の情報処理装置は、請求項1乃至3記載のいずれか一の電子メール送受信方法において、送信先の着信条件として送信先の情報処理装置を操作する受信者の複数の状態情報についての全てまたは一部を組合せた情報を設定して電子メールを送信し、メールサーバは、それに対応する状態情報を確認し、着信条件と状態情報とが合致する場合は、送信先の情報処理装置に電子メールを送信するものである。
【0019】
この電子メール送受信方法では、着信条件及び状態情報は受信者の複数の状態の全てまたは一部を組合せたものであり、これらが合致した場合は電子メールを送信するようにした。このため、送信者は、受信者の複数の状態の全てまたはその一部を組合せたものを着信条件として設定した電子メールを送信することができる。従って、受信者の複数の状態の全てまたはその一部を組合せたものに基づいて送信するという送信者の意思や要件に応じて、最も効果が期待されるタイミングで電子メールを受信者に送信できる。
【0020】
請求項9記載の電子メール送受信方法のメールサーバは、請求項1乃至3記載のいずれか一の電子メール送受信方法において、着信条件に対応する状態情報のうち少なくとも一つの情報が蓄積されていないと判断したとき、該情報以外の着信条件と該情報以外の状態情報とが合致する場合は、送信先の情報処理装置に電子メールを送信するものである。
【0021】
この電子メール送受信方法では、複数の状態情報のうち蓄積されていない情報を無視し、それ以外の着信条件と状態情報とが合致した場合は電子メールを送信するようにした。このため、複数の状態情報のうち蓄積されていない情報を無視しそれ以外の着信条件に応じて送信するという送信者の意思や要件に応じて、最も効果が期待されるタイミングで電子メールを受信者に送信できる。
【0022】
請求項10記載の電子メール送受信方法の送信先の情報処理装置は、請求項1乃至3記載のいずれか一の電子メール送受信方法において、その情報処理装置を操作する受信者により状態情報の全部または一部について着信条件を判定する処理への使用可否を設定し、メールサーバは、使用可否情報に基づいて着信条件と状態情報とが合致するか否かを判定し、合致する場合は送信先の情報処理装置に電子メールを送信するものである。
【0023】
また、請求項11記載の電子メール送受信方法の送信先の情報処理装置は、請求項1乃至3記載のいずれか一の電子メール送受信方法において、その情報処理装置を操作する受信者により状態情報の全部または一部について着信条件を判定する処理への使用可否を設定し、メールサーバは、使用可否情報に基づいて着信条件と状態情報とが合致するか否かを判定し、合致する場合は送信先の情報処理装置に電子メールを送信するものである。
【0024】
この電子メール送受信方法では、受信者により判定の使用の可否が設定された状態情報について、その着信条件と状態情報とが合致した場合は電子メールを送信するようにした。このため、送信者の意思や要件だけでなく受信者の意思や要件にも応じて、最も効果が期待されるタイミングで電子メールを受信者に送信できる。
【0025】
請求項12記載の電子メール送受信方法のメールサーバは、請求項1乃至3記載のいずれか一の電子メール送受信方法において、着信条件が設定された電子メールを受信後、予め設定された一定期間以上経過しても着信条件と状態情報とが合致しない場合は、着信条件にかかわらず送信先の情報処理装置に電子メールを送信するものである。
【0026】
この電子メール送受信方法では、電子メールを受信後一定期間経過しても着信条件と状態情報とが合致しない場合は、受信者に電子メールを送信するようにした。このため、送信者から送信された電子メールは必ず受信者に送信され、受信者は電子メールを確認できる。
【0027】
請求項13記載の電子メール送受信方法のメールサーバは、請求項1乃至3記載のいずれか一の電子メール送受信方法において、着信条件が設定された電子メールを受信後、予め設定された一定期間以上経過しても着信条件と状態情報とが合致しない場合は、電子メールを破棄するものである。
【0028】
この電子メール送受信方法では、電子メールを受信後一定期間経過しても着信条件と状態情報とが合致しない場合は、電子メールを破棄し、受信者に転送しないようにした。このため、受信者は必要のない電子メールを受信しなくて済む。
【0029】
請求項14記載の電子メール送受信方法のメールサーバは、請求項1乃至3記載のいずれか一の電子メール送受信方法において、着信条件が設定された電子メールを受信後、予め設定された一定期間以上経過しても着信条件と状態情報とが合致しない場合は、着信条件が満たされなかった旨を示す情報を付与して送信側の情報処理装置に電子メールを送信するものである。
【0030】
この電子メール送受信方法では、電子メールを受信後一定期間経過しても着信条件と状態情報とが合致しない場合は、送信者は着信条件が満たされなかった旨の返信通知情報を受信する。このため、送信者は、電子メールが受信者に送信されなかったことを知ることができる。
【0031】
請求項15記載の電子メール送受信システムは、情報通信網にメールサーバと電子メールの送受信が可能な複数の情報処理装置が設けられ、送信先の着信条件を設定した電子メールを送信する送信側の情報処理装置と、送信側の情報処理装置から送信された着信条件が設定された電子メールを受信し、着信条件と予め蓄積された情報とが合致するか否かを判定し、合致する場合は送信先の情報処理装置に電子メールを送信するメールサーバとを備えた電子メール送受信システムにおいて、送信側の情報処理装置は、着信条件として送信先の情報処理装置を操作する受信者の状態情報のうち一つまたは複数の情報を設定して電子メールを送信する機能を備えているものである。
【0032】
請求項16記載の電子メール送受信システムのメールサーバは、請求項15記載の電子メール送受信システムにおいて、着信条件の設定有無を判定し、着信条件が設定されている場合は電子メールを着信条件が満たされるまで保留し、着信条件が設定されていない場合はそのまま送信先の情報処理装置に電子メールを送信する機能を備えているものである。
【0033】
請求項17記載の電子メール送受信システムのメールサーバは、請求項15または16記載の電子メール送受信システムにおいて、着信条件として、送信先の状態処理装置の所在、受信者の在所周辺の状況、受信者のスケジュール、及び受信者の健康状態を含む送信先の情報処理装置を操作する受信者の経時変化に関する複数の状態情報のうち全てまたは一部を組合せた情報を受信し、着信条件とこれに対応する状態情報とが合致する場合は、送信先の情報処理装置に電子メールを送信する機能を備えているものである。
【0034】
請求項18記載の電子メール送受信システムのメールサーバは、請求項15乃至17記載のいずれか一の電子メール送受信システムにおいて、着信条件に対応する状態情報のうち少なくとも一つの情報が蓄積されていないと判断したとき、該情報以外の着信条件と該情報以外の状態情報とが合致する場合は、送信先の情報処理装置に電子メールを送信する機能を備えているものである。
【0035】
請求項19記載の電子メール送受信システムの送信先の情報処理装置は、請求項15乃至17記載のいずれか一の電子メール送受信システムにおいて、状態情報の全部または一部について着信条件を判定する処理への使用可否を設定する機能を備え、メールサーバは、使用可否の情報に基づいて、使用を拒否する設定がされている状態情報以外の情報に対応する着信条件と使用を拒否する設定がされている状態情報以外の状態情報とが合致するか否かを判定し、合致する場合は送信先の情報処理装置に電子メールを送信する機能を備えているものである。
【0036】
請求項20記載の電子メール送受信システムのメールサーバは、請求項15乃至17記載のいずれか一の電子メール送受信システムにおいて、着信条件が設定された電子メールを受信後、予め設定された一定期間以上経過しても着信条件と状態情報とが合致しない場合は、予め設定された条件に従って、着信条件にかかわらず送信先の情報処理装置に電子メールを送信する、電子メールを破棄する、または着信条件が満たされなかった旨を示す情報を付与して送信側の情報処理装置に電子メールを送信する、のいずれかを選択して実行する機能を備えているものである。
【0037】
【発明の実施の形態】
以下、図2乃至図5を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図2に、本発明の電子メール送受信システムの構成を示す。この電子メール送受信システムは、情報通信網4上に設けられたメールサーバ1と、電子メールの送受信を行うとともに、送信者が電子メール本体及び送信先の着信条件を設定してメールを送信するメール送信側情報処理装置2と、電子メールの送受信を行うとともに、受信者が電子メールを受信するメール受信側情報処理装置3とから構成されている。メールサーバ1は、電子メールをメール受信側情報処理装置3に送信するサーバ部11と、メール送信側情報処理装置2から送信された電子メール本体と送信先の着信条件を受信し着信条件の設定有無を判定する着信条件設定判定部13と、着信条件と後述する状態情報とが合致するか否かを判定する着信指示部14と、メール受信側情報処理装置3を操作する受信者の状態情報が蓄積される状態情報参照部15を備えている。
【0038】
メール送信側情報処理装置2は、電子メールの送受信を行う電子メール送受信機能21と、ブラウザ画面により所定の条件の設定を可能にするブラウザ機能22と、ブラウザ機能22により後述する着信条件を電子メールに対して設定する着信条件設定機能23とを備えている。また、メール受信側情報処理装置3は、メール送信側情報処理装置2と同様に、電子メールの送受信を行う電子メール送受信機能31と、ブラウザ画面により所定の条件の設定を可能にするブラウザ機能32と、ブラウザ機能32により後述する着信条件を設定する着信条件設定機能33とを備えている。
【0039】
メールサーバ1の状態情報参照部15は、メール受信側情報処理装置3を操作する受信者の状態情報、すなわち、メール受信側情報処理装置3の所在を示す位置情報と、メール受信側情報処理装置3の所在周辺の状況を示す周辺情報と、受信者のスケジュール情報と、受信者の健康情報を蓄積する。状態情報参照部15が蓄積する状態情報は、メール受信側情報処理装置3から直接的に得られる情報だけでなく、メール受信側情報処理装置3以外の外部装置から間接的に得られる情報も含み、図2に示した状態情報に限るものではない。
【0040】
位置情報は、図2に示したように、在圏エリアIDが「A*12**」で、位置情報1が「銀座」で、位置情報2が「1丁目**番地」等の情報であり、「使用可」に設定されている。位置情報は、移動通信の無線エリア及び段階的な地区の行政区分の組合せにより管理されたものであるが、必ずしもこれに限るものではなく、例えば、GPSやITSを用いて取得される所在情報等を用いたものでもよい。
【0041】
周辺情報は、図2に示したように、位置情報が「A*12**」の場合において、地図情報1が「○○橋、△△大通り、・・」で、地図情報2が「○○区役所、△△交番、・・」で、店舗情報1が「△△ブティック、××銀行、○○レストラン・・」で、店舗情報2が「婦人服、銀行、西洋料理、・・」等の情報であり、「使用可」に設定されている。周辺情報は、建物や通りの名前等から成る地図情報や、位置情報とリンクして検索した店の名前や扱う商品等から成る店舗情報等であるが、必ずしもこれに限るものではなく、例えば、住民情報や交通情報等の関連情報を含めてもよい。
【0042】
スケジュール情報は、図2に示したように、例えば、7月25日9:00から10:00は会議が、7月26日9:00から12:00は大阪への出張がそれぞれ予定されており、月日時刻単位に設定された情報である。このスケジュール情報は、時刻単位に「使用可」「使用不可」が設定されている。この「使用可」「使用不可」は、そのスケジュールを「公開」または「非公開」と設定することでもあるから、システム的に制御することにより、個人のプライバシーに配慮した運用を実現できる。このスケジュール情報は月日時刻単位の管理方法によるものであるが、必ずしもこれに限るものではなく、例えば、PIM技術を用いた管理方法によるものでもよい。PIM(Personal Information Manager)技術は、個人情報を管理するソフトウェアに関する技術であり、スケジュール表、住所録、作業予定等の機能を備えたものである。
【0043】
健康情報は、図2に示したように、例えば、7月25日の血圧が「118、96」で、脈拍数が「67」で、通院状態が「通信中(風邪)」等の情報であり、それぞれ「使用可」に設定されている。この健康情報は、メール受信側情報処理装置3の操作者である受信者の体温値、血圧値、発汗状態、脈拍数、医療機関への通院状況などの身体状況を示す状態の一つまたは複数の情報から構成される1日1回の測定結果により管理されたものであるが、必ずしもこれに限るものではなく、例えば、所定の時刻毎の測定結果により管理されたものでもよい。
【0044】
また、状態情報は、時間により変化し、各々異なるタイミングでメール受信側情報処理装置3または外部装置から取得されて蓄積される情報である。例えば、位置情報はメール受信側情報処理装置3の所在により時々刻々と変化する情報であり、健康状態は1日単位に取得する情報であり、それぞれ異なるタイミングで取得されて蓄積される。
【0045】
上述した「使用可」「使用不可」の設定は、着信条件と状態情報とが合致するか否かの判定において、その合致判定処理へ使用するかどうかを決定するものであり、後述するメール受信側情報処理装置3のブラウザ機能32を用いた着信条件設定機能33により設定される。「使用可」と設定されている場合は、着信条件と状態情報とが合致するか否かの合致判定処理がなされる。「使用不可」と設定されている場合は、その条件及び情報について、合致判定処理はなされない。
【0046】
メールサーバ1の着信指示部14は、図2に示したように、送信者がメール送信側情報処理装置2で設定した、電子メールAとその着信条件である周辺の状況に「○○デパート付近」を、電子メールBとその着信条件である在所に「銀座」等を格納している。この着信条件はメール送信側情報処理装置2のブラウザ機能22を利用した着信条件設定機能23により電子メールに対して設定されたものである。着信指示部14は、この着信条件と状態情報とが合致するか否かを判定する。図2では、メール受信側情報処理装置3は所在エリアとして「A*12**」に所在しているため状態情報参照部15に蓄積される位置情報は、在圏エリアIDが「A*12**」で、位置情報1が「銀座」等である。この場合、着信指示部14は、電子メールBの着信条件である所在の「銀座」と状態情報である位置情報1の「銀座」とが合致するため、電子メールBの着信条件と状態情報とが合致することを判定する。そうすると、サーバ部11は、電子メールBの宛先であるメール受信側情報処理装置3へ電子メールBを送信する。
【0047】
[実施形態1]
図3及び図4に、本発明における実施形態1の電子メール送受信システムの動作手順及び動作フローを示す。
メールサーバ1の着信条件設定判定部13は、メール送信側情報処理装置2から電子メール(a1)を受信すると、この電子メール(a1)に着信条件(a2)が設定されているか否かを判定する(e1)。着信条件設定判定部13は、着信条件(a2)が設定されている場合は、この電子メール(a1)と着信条件(a2)を着信指示部14に転送する。一方、着信条件設定判定部13は、着信条件が設定されていない場合は、この電子メール(a1)をサーバ部11に転送する。そして、サーバ部11は、この電子メール(a1)をその宛先であるメール受信側情報処理装置3に転送する。
【0048】
着信指示部14は、電子メール(a1)と着信条件(a2)を受信すると(ステップd1)、着信条件(a2)で使用することが指定されている状態情報を取得するため、状態情報参照部15に対し状態情報問合せ(a3)を送信する(ステップd2)。状態情報参照部15は、この状態情報問合せ(a3)を受信すると、状態情報問合せ(a3)で求められる状態情報を状態情報応答(a4)として設定し、着信指示部14に送信する。状態情報参照部15は、状態情報問合せ(a3)で求められる状態情報が参照不可能な情報であったときは、状態情報応答(a4)を未設定とし、着信指示部14に送信する。この場合、状態情報参照部15が蓄積する状態情報は、予め設定された契機に従って更新される情報である。
【0049】
着信指示部14は、状態情報参照部15から状態情報応答(a4)を受信して状態情報を取得すると(ステップd3)、未設定の状態情報の有無を確認する(ステップd4)。ここで、未設定の状態情報が存在する場合は、その状態情報を着信条件から除外する(ステップd5)。次に、着信指示部14は、取得した状態情報が着信条件との合致判定処理に使用可能か否かを確認する(ステップd6)。ここで、取得した状態情報が着信条件との合致判定処理に使用不可である場合は、その状態情報を着信条件から除外する(ステップd7)。そして、着信指示部14は、合致判定処理に使用する状態情報を用いて、それらの組合せの設定を確認して着信条件を認識する(ステップd8)。
【0050】
着信指示部14は、上述した状態情報の組合せが電子メール(a1)の着信条件(a2)に合致しているか否かを判定する(ステップd9)。ここで、着信条件(a2)と状態情報とが合致している場合は、電子メール(a1)をサーバ部11に転送し、サーバ部11はこの電子メール(a1)をメール受信側情報処理装置3に転送する(ステップd10)。一方、着信条件(a2)と状態情報とが合致していない場合は、電子メール(a1)を受信してからの経過時間が予め設定された一定期間内であるか否かを確認する(ステップd11)。経過時間が一定期間内である場合は、上述した状態問合せ(a3)の送信等を繰り返す。経過時間が一定期間を超えた場合は、図3及び図4に示したように、予め設定された条件に従って、処理1、処理2及び処理3のいずれかの処理を実行する(ステップd12)。
【0051】
処理1では、着信指示部14は、経過時間が一定期間を超えた場合は、着信条件(a2)と状態情報との合致の有無にかかわらず、電子メール(a1)をサーバ部11に転送し、サーバ部11はこの電子メールをその宛先であるメール受信側情報処理装置3へ転送する(ステップd10)。
【0052】
処理2では、着信指示部14は、経過時間が一定期間を超えた場合は、着信条件(a2)と状態情報との合致の有無にかかわらず、電子メール(a1)を破棄する(ステップd14)。この場合、電子メール(a1)、経過時間が一定期間を超えた旨の情報、及び着信条件(a2)と状態情報とが合致しなかった旨の情報は、メール送信側情報処理装置2及びメール受信側情報処理装置3に送信されない。
【0053】
処理3では、着信指示部14は、経過時間が一定期間を超えた場合は、着信条件(a2)と状態情報との合致の有無にかかわらず、電子メール(a1)の宛先をメール送信側情報処理装置2に変更し、この電子メール(a1)は着信条件(a2)が満たされなかったためメール受信側情報処理装置3に転送されなかった旨を示す返信通知情報(a6)を付加してサーバ部11に転送する。そして、サーバ部11は、電子メール(a1)と返信通知情報(a6)をメール送信側情報処理装置2に転送する(ステップd13)。
【0054】
本実施の形態に係る電子メール送受信方法及びそのシステムによれば、メール送信側情報処理装置2で設定されるメール受信側情報処理装置3を操作する受信者の状態を示す着信条件(a2)とそれに対応する状態情報とが合致しているか否かを判定し、合致している場合は電子メール(a1)を受信者に送信するようにした。このため、送信者は受信者側の状態を着信条件(a2)として設定することができ、その条件に応じて電子メールが送信される。従って、送信者の意思や要件に応じて最も効果が期待されるタイミングで電子メールを受信者に送信でき、電子メール送受信サービスの利便性が向上する。
【0055】
また、本実施の形態に係る電子メール送受信方法及びそのシステムによれば、着信指示部14は着信条件(a2)の設定の有無を判定し、設定されてない場合はそのまま電子メール(a1)を送信するようにした。このため、送信者は受信者に電子メール(a1)をそのまま無条件で送信したい場合は、着信条件(a2)を設定する必要がないため、送信者の意思や要件に応じて最も効果が期待されるタイミングで電子メールを受信者に送信でき、電子メール送受信サービスの利便性が向上する。
【0056】
また、本実施の形態に係る電子メール送受信方法及びそのシステムによれば、着信指示部14が合致を判定する着信条件(a2)及び状態情報は受信者の位置情報、周辺情報、スケジュール情報、または健康情報であり、これらが合致した場合は電子メール(a1)を受信者に送信するようにした。このため、送信者は、受信者の位置情報等を着信条件(a2)として設定することができる。従って、受信者の各々の状態に基づいて送信するという送信者の意思や要件に応じて最も効果が期待されるタイミングで電子メールを受信者に送信でき、電子メール送受信システムの利便性が向上する。
【0057】
また、本実施の形態に係る電子メール送受信方法及びそのシステムによれば、電子メール(a1)と着信条件(a2)を受信した後一定期間経過しても着信条件(a2)と状態情報とが合致しない場合は、予め設定された条件により、メール受信側情報処理装置3に電子メール(a1)を送信する(処理1)、電子メール(a1)を破棄する(処理2)、またはメール送信側情報処理装置2に電子メール(a1)と着信条件(a2)が満たされなかった旨の返信通知情報を送信する(処理3)ようにした。このため、着信条件(a2)が満たされなかった場合における送信者、受信者、そして着信条件(a2)等の種々の事情を考慮した設定が可能になる。例えば、電子メールを受信者に必ず送信する必要があるときは、処理1のように、着信条件が満たされなくなった場合に電子メールを受信者に送信する設定をすればよい。また、電子メールを受信者に送信する必要がないときは、処理2のように、電子メールを破棄する設定をすればよい。さらに、送信者に着信条件が満たされなかった旨を通知する必要があるときは、処理3のように、電子メールと着信条件が満たされなかった旨の返信通知情報を送信者に送信する設定をすればよい。
【0058】
[実施形態2]
図5に、本発明における実施形態2の電子メール送受信システムの動作手順を示す。図5を参照して、状態情報の着信条件合致判定処理への使用可否設定手順について説明する。メール受信側情報処理装置3は、ブラウザ機能32を用いた着信条件設定機能33により、任意の状態情報についてメールサーバ1の着信指示部14での着信条件合致判定処理への使用可否が設定される。そして、メール受信側情報処理装置3は、この使用可否の情報をメールサーバ1の着信指示部14に送信する(c1)。メールサーバ1の着信指示部14は、この使用可否の情報を状態情報に反映する(c2)。
【0059】
着信指示部14は、状態情報の全部または一部についての判定の使用可否の情報に基づいて、着信条件と状態情報とが合致しているか否かを判定する。また、着信指示部14は、状態情報について判定の使用を拒否する設定がされた場合は、判定が拒否された状態情報以外の状態情報に対応する着信条件と、判定の使用が拒否された状態情報以外の状態情報とが合致している否かを判断する。そして、着信情報と状態情報とが合致している場合は、電子メール(a1)をサーバ部11に転送し、サーバ部11はこの電子メール(a1)をメール受信側情報処理装置3に転送する。
【0060】
本実施の形態に係る電子メール送受信方法及びそのシステムによれば、メール受信側情報処理装置3の受信者により設定される使用可否の情報に基づいて、着信条件(a2)と状態情報との合致判定がなされる。このため、送信者の意思や要件だけでなく受信者の意思や要件にも応じて最も効果が期待されるタイミングで電子メール(a1)を受信者に送信でき、電子メール送受信サービスの利便性が更に向上する。
【0061】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の電子メール送受信方法及びそのシステムによれば、メールサーバは、送信側の情報処理装置により送信された送信先の情報処理装置を操作する受信者の状態情報のうち一つまたは複数の着信条件と予め蓄積された状態情報とが合致するか否かを判定し、合致する場合は送信先の情報処理装置に電子メールを送信するようにした。従来は、電子メールの送信者は送信日時しか指定できなかったが、本発明により、最もその効果が期待されるタイミングで電子メールを送信できるから、電子メールの指定可能な配信契機の選択肢を広げることができる。これにより、送信者からの電子メールの利用効果が高くなり、電子メールを利用した情報通信の活用目的の多様化及びメールサービスの利便性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の電子メール送受信システムの構成と動作概要を示す図である。
【図2】本発明の電子メール送受信システムの構成を示す図である。
【図3】実施形態1の電子メール送受信システムの動作手順を示す図である。
【図4】実施形態1の電子メール送受信システムの動作フローを示す図である。
【図5】実施形態2の電子メール送受信システムの動作手順を示す図である。
【符号の説明】
1、101 メールサーバ
2、102 メール送信側情報処理装置
3、103 メール受信側情報処理装置
4、104 情報通信網
11、111 サーバ部
12、112 日時指定送信メール管理部
13 着信条件設定判定部
14 着信指示部
15 状態情報参照部
21、31、121 電子メール送受信機能
22、32、122 ブラウザ機能
23、33 着信条件設定機能
Claims (20)
- 情報通信網にメールサーバと電子メールの送受信が可能な複数の情報処理装置が設けられ、送信側の情報処理装置は、送信先の着信条件を設定した電子メールを送信し、メールサーバは、前記送信側の情報処理装置から送信された着信条件が設定された電子メールを受信し、前記着信条件と予め蓄積された状態情報とが合致するか否かを判定し、合致する場合は送信先の情報処理装置に前記電子メールを送信する電子メール送受信方法において、前記送信側の情報処理装置は、着信条件として送信先の情報処理装置を操作する受信者の状態情報のうち一つまたは複数の情報を設定して電子メールを送信する電子メール送受信方法。
- 請求項1記載の電子メール送受信方法において、メールサーバは、着信条件の設定有無を判定し、着信条件が設定されている場合は前記電子メールを前記着信条件が満たされるまで保留し、着信条件が設定されていない場合はそのまま送信先の情報処理装置に前記電子メールを送信する電子メール送受信方法。
- 請求項1または2記載の電子メール送受信方法において、送信側の情報処理装置は、送信先の着信条件として送信先の情報処理装置を操作する受信者の経時変化に関する状態情報を設定して電子メールを送信し、メ−ルサーバは、前記着信条件とこれに対応する状態情報についてデータ取得タイミングが異なる複数の状態情報とが合致するか否かを判定し、合致する場合は送信先の情報処理装置に前記電子メールを送信する電子メール送受信方法。
- 請求項1乃至3記載のいずれか一の電子メール送受信方法において、送信側の情報処理装置は、送信先の着信条件として送信先の情報処理装置の在所を設定して電子メールを送信し、メールサーバは、状態情報として位置情報から送信先の情報処理装置の在所を確認し、前記着信条件と前記状態情報とが合致する場合は、送信先の情報処理装置に前記電子メールを送信する電子メール送受信方法。
- 請求項1乃至3記載のいずれか一の電子メール送受信方法において、送信側の情報処理装置は、送信先の着信条件として受信者の在所周辺の状況を設定して電子メールを送信し、メールサーバは、状態情報として送信先の情報処理装置の位置情報とそれに対応する在所周辺の状況を確認し、前記着信条件と前記状態情報とが合致する場合は、送信先の情報処理装置に前記電子メールを送信する電子メール送受信方法。
- 請求項1乃至3記載のいずれか一の電子メール送受信方法において、送信側の情報処理装置は、送信先の着信条件として受信者のスケジュールを設定して電子メールを送信し、メールサーバは、状態情報として受信者のスケジュールを確認し、前記着信条件と前記状態情報とが合致する場合は、送信先の情報処理装置に前記電子メールを送信する電子メール送受信方法。
- 請求項1乃至3記載のいずれか一の電子メール送受信方法において、送信側の情報処理装置は、送信先の着信条件として受信者の健康状態を設定して電子メールを送信し、メールサーバは、状態情報として受信者の健康状態を確認し、前記着信条件と前記状態情報とが合致する場合は、送信先の情報処理装置に前記電子メールを送信する電子メール送受信方法。
- 請求項1乃至3記載のいずれか一の電子メール送受信方法において、送信側の情報処理装置は、送信先の着信条件として送信先の情報処理装置を操作する受信者の複数の状態情報についての全てまたは一部を組合せた情報を設定して電子メールを送信し、メールサーバは、それに対応する状態情報を確認し、前記着信条件と前記状態情報とが合致する場合は、送信先の情報処理装置に前記電子メールを送信する電子メール送受信方法。
- 請求項1乃至3記載のいずれか一の電子メール送受信方法において、メールサーバは、着信条件に対応する状態情報のうち少なくとも一つの情報が蓄積されていないと判断したとき、該情報以外の着信条件と該情報以外の状態情報とが合致する場合は、送信先の情報処理装置に前記電子メールを送信する電子メール送受信方法。
- 請求項1乃至3記載のいずれか一の電子メール送受信方法において、送信先の情報処理装置は、それを操作する受信者により状態情報の全部または一部について着信条件を判定する処理への使用可否が設定され、メールサーバは、前記使用可否情報に基づいて前記着信条件と前記状態情報とが合致するか否かを判定し、合致する場合は送信先の情報処理装置に前記電子メールを送信する電子メール送受信方法。
- 請求項1乃至3記載のいずれか一の電子メール送受信方法において、送信先の情報処理装置は、それを操作する受信者により状態情報のうち少なくとも一つの情報について着信条件を判定する処理への使用を拒否する設定がされ、メールサーバは、前記使用を拒否する設定がされた状態情報以外の情報に対応する着信条件と前記使用を拒否する設定がされた状態情報以外の状態情報とが合致するか否かを判定し、合致する場合は送信先の情報処理装置に前記電子メールを送信する電子メール送受信方法。
- 請求項1乃至3記載のいずれか一の電子メール送受信方法において、メールサーバは、着信条件が設定された電子メールを受信後、予め設定された一定期間以上経過しても前記着信条件と前記状態情報とが合致しない場合は、前記着信条件にかかわらず送信先の情報処理装置に前記電子メールを送信する電子メール送受信方法。
- 請求項1乃至3記載のいずれか一の電子メール送受信方法において、メールサーバは、着信条件が設定された電子メールを受信後、予め設定された一定期間以上経過しても前記着信条件と前記状態情報とが合致しない場合は、前記電子メールを破棄する電子メール送受信方法。
- 請求項1乃至3記載のいずれか一の電子メール送受信方法において、メールサーバは、着信条件が設定された電子メールを受信後、予め設定された一定期間以上経過しても前記着信条件と前記状態情報とが合致しない場合は、前記着信条件が満たされなかった旨を示す情報を付与して送信側の情報処理装置に前記電子メールを送信する電子メール送受信方法。
- 情報通信網にメールサーバと電子メールの送受信が可能な複数の情報処理装置が設けられ、送信先の着信条件を設定した電子メールを送信する送信側の情報処理装置と、前記送信側の情報処理装置から送信された着信条件が設定された電子メールを受信し、前記着信条件と予め蓄積された情報とが合致するか否かを判定し、合致する場合は送信先の情報処理装置に前記電子メールを送信するメールサーバとを備えた電子メール送受信システムにおいて、前記送信側の情報処理装置は、着信条件として送信先の情報処理装置を操作する受信者の状態情報のうち一つまたは複数の情報を設定して電子メールを送信する機能を備えている電子メール送受信システム。
- 請求項15記載の電子メール送受信システムにおいて、メールサーバは、着信条件の設定有無を判定し、着信条件が設定されている場合は前記電子メールを前記着信条件が満たされるまで保留し、着信条件が設定されていない場合はそのまま送信先の情報処理装置に前記電子メールを送信する機能を備えている電子メール送受信システム。
- 請求項15または16記載の電子メール送受信システムにおいて、メールサーバは、着信条件として、送信先の状態処理装置の所在、受信者の在所周辺の状況、受信者のスケジュール、及び受信者の健康状態を含む送信先の情報処理装置を操作する受信者の経時変化に関する複数の状態情報のうち全てまたは一部を組合せた情報を受信し、前記着信条件とこれに対応する状態情報とが合致する場合は、送信先の情報処理装置に前記電子メールを送信する機能を備えている電子メール送受信システム。
- 請求項15乃至17記載のいずれか一の電子メール送受信システムにおいて、メールサーバは、着信条件に対応する状態情報のうち少なくとも一つの情報が蓄積されていないと判断したとき、該情報以外の着信条件と該情報以外の状態情報とが合致する場合は、送信先の情報処理装置に前記電子メールを送信する機能を備えている電子メール送受信システム。
- 請求項15乃至17記載のいずれか一の電子メール送受信システムにおいて、送信先の情報処理装置は、状態情報の全部または一部について着信条件を判定する処理への使用可否を設定する機能を備え、メールサーバは、前記使用可否の情報に基づいて、使用を拒否する設定がされている状態情報以外の情報に対応する着信条件と前記使用を拒否する設定がされている状態情報以外の状態情報とが合致するか否かを判定し、合致する場合は送信先の情報処理装置に前記電子メールを送信する機能を備えている電子メール送受信システム。
- 請求項15乃至17記載のいずれか一の電子メール送受信システムにおいて、メールサーバは、着信条件が設定された電子メールを受信後、予め設定された一定期間以上経過しても前記着信条件と前記状態情報とが合致しない場合は、予め設定された条件に従って、前記着信条件にかかわらず送信先の情報処理装置に前記電子メールを送信する、前記電子メールを破棄する、または前記着信条件が満たされなかった旨を示す情報を付与して送信側の情報処理装置に前記電子メールを送信する、のいずれかを選択して実行する機能を備えている電子メール送受信システム。
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JP2002333715A JP2004172740A (ja) | 2002-11-18 | 2002-11-18 | 電子メール送受信方法及びそのシステム |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2006323834A (ja) * | 2005-04-21 | 2006-11-30 | Sharp Corp | 開封場所指定メールのメール送受信方法、送信端末、及び携帯端末 |
JP2011071891A (ja) * | 2009-09-28 | 2011-04-07 | Fujifilm Corp | メール受信通知送信装置、メール受信通知送信システム、メール受信通知送信方法およびプログラム |
JP2017084017A (ja) * | 2015-10-26 | 2017-05-18 | 株式会社Exidea | 情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム |
-
2002
- 2002-11-18 JP JP2002333715A patent/JP2004172740A/ja active Pending
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