JP2004171478A - 限定キャッシュレスカード及び限定キャッシュレスカードを用いたキャッシュレス決済システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】利用可能期間を特定期間に限定して利用する限定キャッシュレスカード4であって、該限定キャッシュレスカードは、チケット用の情報を記録した基本情報記録領域41と、限定キャッシュレスカードの発行原因である与信カードのカード情報を記録する与信カード情報記録領域421、前記キャッシュレスカードの有効期間を限定する有効期間限定情報記録領域422、及び前記限定キャッシュレスカードを無効化する無効化情報を記録する無効化情報記録領域423からなるキャッシュレスカード情報記録領域42を備えた。
【選択図】 図4
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は限定キャッシュレスカード及び限定キャッシュレスカードを用いたキャッシュレス決済システムにかかり、特にカードの機能に限定を課すことのできる限定キャッシュレスカード及び限定キャッシュレスカードを用いたキャッシュレス決済システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、駅構内、空港内、電車内、飛行機内などで商品を購入する場合、購入する度に、現金、キャッシュカード、あるいはクレジットカード等を提示して購入代金を決済する。このため、購入の都度、いちいち財布から現金を出して商品を購入し、お釣りを財布に戻すなどの手間が生じた。またクレジットカードで商品を購入する際、クレジットカード会社にクレジットカードの認証を要求する必要がある。
【0003】
このような不便性を解消するため、クレジットカードの信用をもとに特定の用途に応じた別媒体のカードを発行し、このカードを特定のエリア内で使用するキャッシュレスシステムが提案されている。例えば、特許文献1には、クレジットカードを発行原因として別媒体のカードを発行し、このカードを利用して料金を収受するシステムが示されている。このシステムにおいては、利用者はクレジットカードを支払媒体発行機に挿入する。すると、この支払媒体発行機はクレジットカード会社との間で与信照会と与信承認を行ってクレジット機能を備えた第2の支払媒体を発行する。利用者は、この媒体を用途が限定された状態でクレジットカードに準じた扱い方で利用する。例えば、プールなどの入場用タグにクレジット情報を書き込み利用する技術が開示されている。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−231653号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来のクレジットカードからクレジット機能を備えた別媒体を発行し、用途が限定された状態でクレジットカードと同等の使い方をするシステムでは、別媒体として発行した第2の支払媒体にはその有効期限を大まかにしか設定できない。このため支払媒体の利用終了後、第三者に継続して使用されてしまう危険性がある。例えば、前記タグの回収後の不正利用対策としては、タグの有効期間を発行当日限りとしてしか設定できないため、タグの暗証番号が漏洩した場合には、当日中は不正利用が継続されるおそれがある。
【0006】
本発明はこれらの問題点に鑑みてなされたもので、キャッシュレス機能を備えた別媒体としてのキャッシュレスカードの不正利用を有効に阻止することのできるキャッシュレス決済システムを提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の課題を解決するために次のような手段を採用した。
【0008】
利用可能期間を特定期間に限定して利用する限定キャッシュレスカードであって、該限定キャッシュレスカードは、チケット用の情報を記録した基本情報記録領域と、限定キャッシュレスカードの発行原因である与信カードのカード情報を記録する与信カード情報記録領域、前記キャッシュレスカードの有効期間を限定する有効期間限定情報記録領域、及び前記限定キャッシュレスカードを無効化する無効化情報を記録する無効化情報記録領域からなるキャッシュレスカード情報記録領域を備えた。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を添付図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施形態にかかるキャッシュレス決済システムを説明する図である。図において、101は発券端末102を備えたサーバ、102は列車、バスの乗車券、船、飛行機の搭乗券等のチケットを発券する発券端末である。以下、チケットとして乗車券を例にとり説明する。前記乗車券は後述するように有効期間を特定期間に限定された限定クレジットカードとして機能する限定クレジットカード機能付き乗車券である。103は例えば列車の時刻表を格納した時刻表データベース、104はネットワーク、105はクレジットカード会社のサーバであり、ネットワーク104を介してサーバ101と接続する。
【0010】
図2は、発券端末102の詳細を説明する図である。図において、201は乗車券の発券処理を制御するCPU、202は乗車券の予約状況、あるいはクレジットカードの認証結果等を表示する表示器、203はサーバ101及びクレジット会社のサーバ105と通信するための通信手段である。204はCPU201に発券処理のための情報等を入力するキーボード、205は乗車券を発券する乗車券発券手段、206はクレジットカード情報を読み込むクレジットカード読み取り手段、207は領収書等を印刷するプリンタ、3はクレジットカード、4は乗車券を示す。
【0011】
図3は、時刻表データベースのテーブル内容を示す図である。図に示すように、各列車毎に各駅の出発時刻あるいは到着時刻を格納している。
【0012】
図4は、限定クレジットカード機能付き乗車券の記録内容説明する図である。図において、41は乗車券としての基本情報を記録する基本情報記録領域であり、出発駅記録領域411、出発時刻記録領域412、到着駅記録領域413、到着時刻記録領域414を備える。42は限定クレジットカードとしての情報を記録する限定クレジットカード情報記録領域であり、限定クレジットカードとしての乗車券の発行原因である例えばクレジットカードのカード番号を記録するクレジットカード情報記録領域421、限定クレジットカード有効期限情報記録領域422、及び限定クレジットカード無効化情報記録領域423を備える。
【0013】
図5は、発券端末102による発券処理を説明する図である。まず、ステップ501において、利用者から駅員に対する乗車券予約発券要求により駅員は発券端末102のキーボード204を操作して出発駅、到着駅、列車番号等を入力する。ステップ502において、乗車券予約発券要求を受け取ったCPU201は通信手段203を介してサーバ101にアクセスする。サーバ101は発券端末102の要求に応じてデータベース103を検索する。検索の結果、予約発券可能と判定した場合、発券端末102に対し発券許可、乗車券の値段、出発時刻、到着時刻を送信する。ステップ503において、発券端末のCPU201は発券許可、乗車券の値段、出発時刻、到着時刻を受信し、受信結果を表示器202に表示する。このとき、限定クレジットカードとしての乗車券の有効期間情報を、例えば前記到着時刻に所定時間を加減算して決定し、限定クレジットカード有効期間情報記録領域422に有効期間情報を記録する。なお、前記所定時間は利用者の要望に応じて適宜設定するとよい。
【0014】
ステップ504において、駅員は利用者に対し現金で支払うか、クレジットカード3で支払うかを問い合わせる。利用者がクレジットカード3での支払いを選択した場合はステップ505に進み、現金での支払いを選択した場合はステップ510に進む。ステップ510において、通常の乗車券発券手続きに従って乗車券4を発券する。
【0015】
ステップ505において、駅員はクレジットカード3をクレジットカード読み取り手段206を用いて読み取る。ステップ506において、CPU201は、読み取ったカード情報を通信手段203及びネットワーク104を介してクレジットカード会社105のサーバ105に接続し、クレジットカードの認証を要求する。ステップ507において、クレジットカード会社側がクレジットカード3を認証したか否かを判定し、認証した場合はステップ508に進み、そうでない場合はステップ511に進む。ステップ511において、認証不可である旨の表示を表示器202に表示して処理を終了する。ステップ508において、認証の結果を表示器202に表示する。駅員は利用者に乗車券を限定クレジットカードとしての乗車券4として発券するか通常の乗車券として発券するか問合せを行う。利用者が限定クレジットカードとしての乗車券4を選択した場合、キーボード204から限定クレジットカードとしての乗車券4の発行依頼をCPU201に発行する。CPU201は乗車券発行手段205に対し、出発駅、出発時刻、到着駅、到着時刻、クレジットカード番号、限定クレジットカード有効期限の各情報を送信し、乗車券発行手段205はこれらの情報に基づいて限定クレジットカードとしての乗車券4を発券する。ステップ509において、プリンタ207は領収書を印刷して利用者に発行する。
【0016】
図6は、限定クレジットカード機能付き乗車券4を利用することのできるPOSシステムを説明する図である。図において、601はPOSシステム全体を制御するCPU、602は乗車券読み取り器603で読み取った情報及び利用者(乗客)が購入した商品情報を表示する表示器、603は利用者が提示した乗車券4の情報を読み取る乗車券読み取り器、604は領収書等を印刷するプリンタ、605は利用者が購入した商品情報を記録するハードディスク等の記録装置である。
【0017】
図7は、POSシステムを600を用いた販売処理を説明する図である。まず、ステップ701において、利用者は購入する商品をPOSシステムを備えた店舗の店員に手渡す。店員は前記商品の商品情報を図示しないバーコードリーダ等を介して読み込む。ステップ702において、CPU601は商品情報をもとに販売代金を計算し、計算結果を表示器602に表示する。ステップ703において、店員は利用者に支払を現金で行うか限定クレジットカード機能付きの乗車券4で行うかを問い合わせ、現金で行う場合はステップ704に進み、乗車券4で行う場合はステップ705に進む。ステップ704において利用者は現金による支払いを行う。
【0018】
ステップ705において、乗車券読み取り機603により乗車券4を読み取る。ステップ706において、CPU601は乗車券4の有効期限が過ぎているか否かを判定し、過ぎている場合はステップ707に進む。ステップ707において、利用者は現金あるいは他のクレジットカードを用いた支払を行う。ステップ708において、プリンタ604を用いて領収書を発行する。ステップ709において、記録装置605に購入した商品情報を記録する。記録装置605に記録した商品情報は、クレジットカード会社にまとめて請求するクレジット情報として使用する。
【0019】
目的地に到着した後は改札口に乗車券4を通す際に、限定クレジットカード機能付き乗車券4の無効化情報記録領域423にクレジット機能を無効にする無効化情報を書き込む。これにより、限定クレジットカード有効期間内に到着した後における不正利用を防ぐことができる。
【0020】
以上説明したように、限定クレジットカード機能付き乗車券4を用いると、限定クレジットカード有効期間領域422に設定した範囲内における到着時間まで、乗車券4を利用して商品を購入することができる。
【0021】
このため、購入の度に財布から現金またはクレジットカードを出さずに商品を購入することができる。また、限定クレジットカードとしての乗車券4を購入する際にクレジットカード会社にて認証を受けているので、クレジットカード機能付乗車券4を使用して商品を購入する毎に行うクレジットカード会社の認証を免除することができる。更に不正使用防止を強化するためには、クレジットカード機能付き乗車券に暗証番号を記録しておき、利用する度に暗証番号を入力して本人認証を行うこともできる。なお、以上の説明では、クレジットカード機能付き乗車券の発行原因となる与信カードとしてクレジットカードを用いた例について説明したが、クレジットカードに代えて、キャッシュカード、電子マネーカード等のキャッシュレスカードを利用することができる。この場合は、前記限定クレジットカードとしての情報を記録する限定クレジットカード情報記録領域42にはその発行原因となるキャッシュカード、電子マネーカード等のキャッシュレスカード情報を記録する。なお、この場合は前記限定クレジットカード有効期間領域には限定キャッシュカード有効期間領域として機能することになる。
【0022】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、キャッシュレス機能を備えた別媒体としてのキャッシュレスカードの不正利用を阻止することのできるキャッシュレス決済システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態にかかるキャッシュレス決済システムを説明する図である。
【図2】発券端末102の詳細を説明する図である。
【図3】時刻表データベースのテーブル内容を示す図である。
【図4】乗車券の記録内容説明する図である。
【図5】発券端末102による発券処理を説明する図である。
【図6】限定クレジットカードとしての乗車券4を利用することのできるPOSシステムを説明する図である。
【図7】POSシステム600を用いた販売処理を説明する図である。
【符号の説明】
101 サーバ
102 発券端末
103 時刻表データベース
104 ネットワーク
105 クレジット会社のサーバ
201,601 CPU
202,602 表示器
203 通信手段
204,606 キーボード
205 乗車券発行手段
206 クレジットカード読み取り手段
207、604 プリンタ
603 乗車券読み取り器
605 記録装置
Claims (3)
- 利用可能期間を特定期間に限定して利用する限定キャッシュレスカードであって、該限定キャッシュレスカードは、
チケット用の情報を記録した基本情報記録領域と、
限定キャッシュレスカードの発行原因である与信カードのカード情報を記録する与信カード情報記録領域、前記キャッシュレスカードの有効期間を限定する有効期間限定情報記録領域、及び前記限定キャッシュレスカードを無効化する無効化情報を記録する無効化情報記録領域からなるキャッシュレスカード情報記録領域を備えたことを特徴とする限定キャッシュレスカード。 - チケット用の情報を記録した基本情報記録領域、並びに限定キャッシュレスカードの発行原因である与信カードのカード情報を記録する与信カード情報記録領域、前記キャッシュレスカードの有効期間を限定する有効期間限定情報記録領域、及び前記限定キャッシュレスカードを無効化する無効化情報を記録する無効化情報記録領域からなるキャッシュレスカード情報記録領域を備えた限定キャッシュレスカードを発券する限定キャッシュレスカード発券装置であって、該限定キャッシュレスカード発券装置は、
交通機関の出発地、出発時刻、到着地及び到着時刻に係る情報を格納した時刻表データベースを備え、
前記時刻表データベースを参照して前記限定キャッシュレスカードの基本情報記録領域に交通機関のチケット情報を書き込むと共に、到着時刻情報をもとに有効期間限定情報を有効期間限定領域に書き込むことを特徴とする限定キャッシュレスカード発券装置。 - チケット用の情報を記録した基本情報記録領域、並びに限定キャッシュレスカードの発行原因である与信カードのカード情報を記録する与信カード情報記録領域、前記キャッシュレスカードの有効期間を限定する有効期間限定情報記録領域、及び前記限定キャッシュレスカードを無効化する無効化情報を記録する無効化情報記録領域からなるキャッシュレスカード情報記録領域を備えた限定キャッシュレスカードと、
交通機関の出発地、出発時刻、到着地及び到着時刻に係る情報を格納した時刻表データベースを備え、
前記時刻表データベースを参照して前記限定キャッシュレスカードの基本情報記録領域に交通機関の利用券情報を書き込むと共に、到着時刻情報をもとに有効期間限定情報を有効期間限定領域に書き込む限定キャッシュレスカード発券装置と、
交通機関の改札口に備え、前記無効化情報記録領域に無効化情報書き込む改札手段を備えたことを特徴とするキャッシュレス決済システム。
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Cited By (4)
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JP2017162199A (ja) * | 2016-03-09 | 2017-09-14 | 株式会社東芝 | 駅務システム、および発券システム |
-
2002
- 2002-11-22 JP JP2002339508A patent/JP2004171478A/ja active Pending
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