JP2001325553A - カード取引用解約処理システム - Google Patents

カード取引用解約処理システム

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JP2001325553A
JP2001325553A JP2000141966A JP2000141966A JP2001325553A JP 2001325553 A JP2001325553 A JP 2001325553A JP 2000141966 A JP2000141966 A JP 2000141966A JP 2000141966 A JP2000141966 A JP 2000141966A JP 2001325553 A JP2001325553 A JP 2001325553A
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JP2000141966A
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Hajime Toyama
肇 外山
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Original Assignee
Mitsubishi UFJ NICOS Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カード取引の解約にともなうすべての処
理を自動的に行わせ、店舗側の手続処理負担を低減させ
るとともに、顧客側の不安感を払拭させ、それによっ
て、カード取引の健全な発展に寄与することのできるシ
ステムを提供しようとする。 【解決手段】 カード1による支払い利用時に、その支
払い明細情報とともに、その取引対象に応じた所定の解
約手数料情報を、カード1の記録媒体に記録する書込手
段2と、その取引の解約申し出時に、その取引に関する
解約手数料情報を出力する出力手段2と、解約手数料情
報と解約申し出時期とから、解約の可否及び具体的解約
手数料を演算処理する処理手段1と、解約処理及び解約
手数料支払いを行う処理手段8とから構成されるカード
取引用解約処理システムである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、クレジット・カ
ード、デビット・カードや電子マネーカードなど、種々
の取引の対価支払いの際に、現金に代わって用いられる
カードのうち、情報を読み書き自在な記録媒体を備えた
カードを利用した取引における解約処理システムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばクレジットカードを利用し
た支払い取引(このように現金の代わりにカードを利用
して行われる取引を本願ではカード取引ともいう)にお
いて、返品等の解約処理が発生した場合、店舗では、商
品やサービスによっては解約可能期間かどうかを確認し
た後、対価情報と等しい返金を指示する取消電文(伝
票)を決済端末(後述するCATに相当)にて発生させ
るか、取消伝票を記入するかして、クレジット会社へ取
消電文または取消伝票を送付し、その後クレジット会社
から返金する等の処理方法が採られている。そして、解
約手数料がかかるような場合は、その処理とは別に現金
等でその店舗に支払うものとなっていた。
【0003】一方、近時、ICチップのような記録媒体
が備えられたICカードがクレジットカードやデビット
カード、さらには電子マネーカードなどが利用されるに
いたり、そのうち電子マネーカードについては、解約処
理に関し、上記の処理よりも簡易な方法が特開平11−
316871号として提案されている。この技術は、I
C電子マネーカードに取引履歴と返還許可日数を電子署
名入りで保存し、店頭の決済端末では、該当レコードと
許容日数以内かと電子署名照合とをチェックして、一致
すれば電子マネーの残高を回復するとともに、取消した
旨の記録をし、再度の取消を防止するというものであ
る。このシステムによれば、取消する取引IDを店頭の
決済端末から入力することで、ICカードに記録した取
引記録と照合し、さらに電子署名とも照合するので二重
取消もなく安全であり、しかも取り消しプログラムまで
ICカードに格納するので汎用PCなどで取り消し処理
ができる利便性もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開平11−
316871号の電子マネーカード支払取消(解約)処
理システムにおいても、支払い取消処理に解約手数料が
かかる場合は、別処理を行う必要が生じる。しかも、解
約手数料は、カード取引から解約申し出時までの経過日
数によって額が異なることがあり、そのような場合は、
店舗側では、その都度、カード取引時から起算して解約
手数料を計算し、顧客の電子マネーカード内の電子マネ
ーを、店舗側の電子マネーカードに移すという処理を要
すことになる。
【0005】ここで、顧客側から見ると、電子マネーの
移動を除けば、解約手数料の処理は従来からの手作業そ
のものであり、解約手数料の額が妥当なものであるのか
どうか、そもそも解約手数料を課せられるのが妥当なも
のであるかどうかなどの不安をもちつつ交渉を行わざる
を得ないものとなる。
【0006】したがって、従来からのクレジットカード
処理などにおいては、特開平11−316871号の処
理システムの場合にも増して、取消指示電文や取消伝票
の作成など煩雑な作業を要すことから、店舗側もその対
応に消極的になりがちで、顧客としては、その交渉を行
うこと自体嫌気がさすなど、負担が大きいものとなって
いる。
【0007】一方、このことは、店舗側からすると、上
記特開平11−31687号でさえ手作業が残り、しか
も従来からのクレジットカード処理ではきわめて煩雑な
作業となるので、カード取引の解約の申し出があると、
その処理負担が大きいものとなっていた。しかも、解約
処理に係る手数料等については、説明書やカタログ等で
当初より示されているにもかかわらず、顧客側からは不
満げな対応をされがちであり、店舗にとっても決して歓
迎できるような手続ではなかった。
【0008】そして、このようなカード取引の解約に関
する問題は、近時、急激に発展しつつあるインターネッ
トを介しての仮想モールや仮想店舗におけるオンライン
ショッピングやネットオークションなどの、いわゆるネ
ット取引の局面においてより深刻となる。すなわち、顧
客側からすれば、店舗の信用が対面取引のときにも増し
てわからないことが多く、カード取引の解約をする場合
に、支払い済みの料金が戻ってくるかどうかさえ不安で
あり、一方店舗側も、顧客と対面していないためその顧
客がどのような人物かがまったく不明であり、解約の申
し出にともなって、正しく返品されるのか、あるいは返
品されたものが取引締約時のものと変わっていないかな
ど、常に不安が生じるものとなる。したがって、ネット
取引においては、このような不安感が根底にあるため、
対面取引の場合にも増して、解約時の解約手数料の処理
は、顧客と店舗双方とも、それぞれの不安を抱えながら
のやりとりにならざるを得なかった。
【0009】この発明は、従来技術の以上のような問題
に鑑み創案されたもので、カード取引の解約にともなう
すべての処理を自動的に行わせ、店舗側の手続処理負担
を低減させるとともに、顧客側の不安感を払拭させ、そ
れによって、カード取引の健全な発展に寄与することの
できるシステムを提供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決しようとする手段】この発明に係るカード
取引用解約処理システムは、カードによる支払い利用時
に、その支払い明細情報とともに、その取引対象に応じ
た所定の解約手数料情報を、カードの記録媒体に記録す
る書込手段と、少なくとも、その取引の解約申し出時
に、その取引に関する解約手数料情報を出力する出力手
段と、解約手数料情報と解約申し出時期とから、解約の
可否及び具体的解約手数料を演算処理する処理手段と、
解約処理及び解約手数料の支払い処理を行う処理手段と
からなることを特徴とする。
【0011】前記カードとは、上述したように、クレジ
ット・カード、デビット・カードや電子マネーカードな
ど、種々の取引の対価支払いの際に、現金に代わって用
いられるカードをいい、特に情報を読み書き自在な記録
媒体を備えたカードをいう。一般的には、消費者信用保
証を伴う機関によって発行されるカードであって、決済
機能を有するカードであれば、決済機能以外の他の機能
が混在されても良く、その名称などは特に問わない(例
えば、ポイント・カードや優待会員カードを複数ミック
スした提携カードの諸形態があり得る)。なお、現金の
代わりに用いられる決済機能を有することから、必然的
にセキュリティの高い仕様が期待されることになる。
【0012】前記記録媒体としては、特に限定しない
が、書き込みできる許容量及びそのセキュリティからC
PU搭載型ICチップが好ましい。この記録媒体におい
て、支払い明細情報と、その取引対象に応じた解約手数
料情報とは、常に対応させて記録させる。取引対象が複
数あれば(例えば商品を複数購入した場合)、各取引対
象ごとに区分けして解約手数料情報を記録させればよ
い。解約手数料情報は、解約手数料に関するあらゆる情
報を含み、例えば解約可能時期はもちろん、解約時期に
よって解約手数料が異なる場合は、時期に対応した解約
手数料情報をそれぞれ記録させる。
【0013】次にこのようなシステムの動作を、記録媒
体が、クレジット機能を備えたICカードのICチップ
である場合のカード取引を例にとって説明する。
【0014】クレジット機能を有するICカードが利用
できる店舗(インターネット上の仮想店舗を含む、以下
「加盟店」という)において、ICカードの利用者(以
下「会員」という)が、そのICカードで取引をする
際、例えば加盟店では、ICカードのICチップに対し
て情報を読み書きできる決済端末装置(後述するCAT
に相当)を用いて与信情報や決済情報を、会員のICカ
ードとカード発行機関センタ等との間でオンラインを介
してやりとりをすることになるが、そのとき取引対象商
品が解約可能なものの場合、加盟店では、例えば解約手
数料情報付の決済要求を決済端末装置に入力する。決済
端末装置では、ICカードの会員識別情報を読み取り、
必要な暗証確認をして、決済要求電文を、クレジット承
認等の処理を行う、例えばカード発行機関センタへ送信
する。例えばカード発行機関センタでは、決済要求電文
と、例えば会員の信用情報とからクレジット承認等の処
理を行った後、決済承認情報の電文を返信する。その電
文を受け取った決済端末装置では、例えば、その決済承
認情報と、それに対応する解約手数料情報を付加した内
容で、ICカードのICチップに記録する。
【0015】後日、会員が解約を申し出るときは、例え
ば、返品の品をもってカード取引の店舗に出向いた際、
例えば加盟店側で返品確認を行った後、店舗の決済端末
装置において、ICカードのICチップに記録された、
当該返品の取引に係る解約手数料情報を出力させる。こ
のとき、例えば決済端末装置において、カード取引から
の経過時から解約可能かどうか、可能な場合に解約手数
料はいくらかを演算処理させて結果値となる情報を出力
させる。例えば会員がその情報を見て納得した場合、決
済端末装置からカード発行機関センタへ決済取消電文が
送信され、対象となるカード取引の解約処理及び解約手
数料の支払い処理が例えばカード発行機関センタにおい
て行われることになる。なお、ここにいう解約処理と
は、解約手数料の支払い処理を除いた解約にともなうす
べての処理を指し、例えば決済完了前であれば対象取引
の消し込み処理、決済完了後であれば会員への返金や加
盟店への返金指示などが含まれ得る。もちろん、その処
理において相殺処理が可能であればその処理も含む。
【0016】以上の動作例は、クレジットカードによる
カード取引の場合のみを説明したが、本発明のシステム
は、記録媒体を有するカードであれば、上述のように、
デビットカードや電子マネーカードでも適用可能であ
り、それらのカード取引においても、解約処理及び解約
手数料の支払い処理がすべて自動的に行われることにな
る。
【0017】さらに付言すれば、このような動作例にお
いて、加盟店の返品確認を待って、すべての処理完了と
するオンライン・データベース更新システムを、カード
発行機関センタは加盟店に提供した方がよい。すなわ
ち、返品が必要になる加盟店では、返品到着をカード発
行機関センタに通知する仕組みである。これには、消費
者からの返品実行通知情報を保有して消し込む方法でも
良いし、キャンセル情報発生による自動生成データ・ベ
ースであっても良い。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明を具体的に実施するにあた
っての一形態例を図面に基づき説明する。
【0019】この形態例は、ネット取引において本発明
が利用される一形態例である。また、本形態例では、カ
ードはクレジット機能またはデビット機能を有するIC
カードとなっている。
【0020】図1は、システム全体の構成図である。図
中、1はICカード、2はICカード読み書き手段付の決
済端末装置、3はネット端末装置、4はインターネット回
線、5はカード会社に加盟するインターネット・ショッ
ピング用のモールWEB(以下、加盟店WEBとい
う)、6はクレジット等決済処理ができる端末対応セン
タ、7はクレジットカードやデビットカードの決済用中
継ネットワーク(例えばNTT社が開発したCAFIS
(Credit and Finance Information Switching Syste
m)が代表的)、8はICカード発行機関のセンタであ
る。
【0021】このシステムのネット取引は、クレジット
機能またはデビット機能のあるICカードを用いて、そ
のカード会社の会員(顧客)が個々に自己のネット端末
3(例えばPC等)から、そのネット4上の加盟店WEB
5にアクセスして所望の商品またはサービスを指定する
とともに、ICカード1と、そのICカード1のICチッ
プに対して情報を読み書きできる決済端末装置2とによ
り、その決済情報または与信情報をカード発行機関セン
タ8との間でやりとりし、ネット4上でクレジットカード
サービスまたはデビットカードサービスによる決済取引
を行うものである。このため、前記決済端末装置2は、
ネット4にアクセス中のネット端末3に連動して、そのネ
ット端末3を介して加盟店WEB5及び端末対応センタ6
との間で情報を授受する。もっとも、このようなシステ
ム構成については、他の種々の構成形態がとることがで
き、例えば決済端末装置2とネット端末3の一体化もある
であろうし、インターネット4を介さない別ネット経由
もあろうし、また加盟店WEB5や端末対応センタ6を介
さず決済ネット7自身がそれら機能を果たすケースや、
カード発行機関センタ8がその一部または全部の機能を
果たすケースもあってよい。
【0022】このシステム中の端末対応センタ6は、地
域・業態ごとまたは所定数の決済端末装置2に対応して
設置されるものであり、図1では1個のみ配置されてい
るが、複数配置されるのがむしろ一般的である。この端
末対応センタ6は、決済端末装置2から送信された情報を
受領し、暗号化データを解読して決済端末装置2の正当
性認証を行い、特にカード発行機関IDに基づき、その
ICカード1の発行機関元のセンタ8に向け、決済ネット
7を選択して決済要求情報を振り分け送信する機能を有
する。このため、端末対応センタ6には、発行機関管理
マスタが備えられる。また、端末対応センタ6では、前
記端末装置2に備えられた機能を合わせ持たすことも可
能である。すなわち、このICカード1への当該加盟店
独自ないし提携や共通のポイント更新であるとか、当該
加盟店独自ないし提携や共通の割引き優待券などのダウ
ンロードを含む発券処理とか、当該加盟店の例えば顧客
管理や売上管理など一部業務代行とか、端末利用料管理
などの処理機能を備えさせても良い。さらに、本形態例
では決済端末装置2を接続するのに端末対応センタ6を
介在させているが、端末対応センタ6を介在させずに加
盟店WEB5から決済ネット7経由でカード発行機関セン
タ8へ直接接続させても良い。ただし、この場合は、電
文内の会員セキュリティに関する情報部分につき、特別
な暗号化を行い加盟店WEB5における解読が不能な仕
様とする必要がある。
【0023】次に、このような取引システムにおける本
形態例の特徴を説明する。
【0024】本形態例の特徴の一つは、ICカード1の
ICチップ内における情報格納処理にある。 図2は、
ICチップ内の情報格納状態を示す構造図である。図示
のように、一の取引ごとに、その支払い明細情報と、解
約手数料情報とを関連づけて格納する。なお、この形態
例では取引ごとに支払い明細情報と解約手数料情報とを
組で格納する形態をとっているが、リンクキーをそれぞ
れの情報に付与して相互に関連づけて格納する等他の手
法でももちろん良い。また、支払い明細情報としては、
取引発生日時、加盟店番号、加盟店WEBアドレス、取
引金額、オーソリ完了年月日時分、決済仕向センタ名、
承認番号、加盟店顧客番号が設定され、一方、解約手数
料情報としては、加盟店商品番号、代金、解約(キャン
セル)時限とその時限に対応する解約(キャンセル)手
数料率が設定されている。さらに、一の取引には、複数
の商品が含まれることがあり、返品等の解約は、商品ご
とに行われるものであるので、解約手数料情報は、商品
ごとに格納するように複数に区切って設定される。な
お、解約手数料情報は、少なくとも、解約時限とその時
限に対応する解約手数料率が含まれていれば良く、この
ため本形態例では同じ区分に格納される加盟店商品番
号、代金等については、支払い明細情報の区分に格納し
ても良い(ただし、その際は解約対象商品の情報相互で
リンクさせることが必要となる)。
【0025】前記決済端末装置2は、基本的に、クレジ
ットまたはデビットオンラインシステムにおいてクレジ
ットまたはデビットカードからカード番号等の会員情報
を読み取ったり情報を書き込んだりするための端末装置
であり、例えば現在稼働している上記CAFISにおけ
るCAT(Credit Authorization Terminal)に相当す
る。したがって、決済端末装置2は、基本的に、搭載し
たリーダライタによりICカード1のICチップ内に記
録されている情報を読み取るとともにそこに新たな情報
を書き込む機能、読み書きする情報の暗号キー等の暗復
合化を行う機能、内蔵プリンタから決済処理の結果を印
字する機能、前記端末対応センタ6またはICカード発
行機関センタ8との間で情報を授受することで決済処理
を実行する機能をそれぞれ有し、それらの機能を実行す
る手段を備える。これら手段のうち、ICカード読み書
き手段は、ICカード1に暗号化されて記録された決済
情報や支払い明細情報などを読み書きするものであり、
ICカード1に他の暗号化情報が記録されている場合
は、当然それらの情報を読み書きする機構を備わせるこ
とになる。また、読み取るとは、少なくとも記録された
情報を何らかの形で読み取ることができればよく、すべ
ての情報の内容まで読み取る機構が必要という意味では
ない。例えば、端末装置2の読み取り手段では、任意の
暗号情報については暗号のまま読み取り、その情報の内
容の確認については、センタ8で行わせるような構成と
してもよい。
【0026】もっとも、この決済端末装置2の本形態に
おける特徴は、カード取引の解約を行おうとする際(こ
の処理開始が解約申し出時に相当する)、ICカード1
のICチップに格納された、その取引に対応した解約手
数料情報と、カード取引からの経過時間とから、解約の
可否を出力し、解約可能な場合は、解約手数料の額を演
算して出力することにある。なお、前記決済端末装置2
は、クレジット端末機や複数カード取扱いの綜合決済端
末機など決済セキュリティ機能を有するあらゆる端末機
を指し、さらに本願発明者が創案し、本出願人が特願20
00-50674号において別途提案した携帯決済システムにお
ける端末機なども含まれうるものである。
【0027】前記ICカード発行機関センタ8は、IC
カードを発行する機関、会社等が設置する構成である。
図1では、本システムが採用される発行機関ごとに配置
されることを前提として、その1つだけを記載している
が、複数の決済ネットへの振分け中継を端末対応センタ
6で、また、複数のカード発行機関センタ8への振分け中
継を決済ネット7で行う構成としている。このICカー
ド発行機関センタ8において、クレジット取引及びその
取引の解約における承認・否認を判定するとともに、会
員及び加盟店に対する対価の支払い処理を行う。対価支
払い処理として、解約手数料の支払い処理も含む。な
お、カード発行機関センタ8の種類・運用形態は特に限
定されないが、会員及び加盟店双方の信用保証の観点か
らすると、社会的に所定の信用が課されている銀行やカ
ード会社などが関与することが好ましい。もちろん、複
数機関や政府機関との共同構築・運営を行う特殊な共同
センタであってもよい。また、発行機関センタ8は、そ
の機能が分担された2以上の装置から構成される形態で
もよく、さらに、前記端末装置2との間に、前記端末対
応センタ6以外の付加機能を備えた中間センタを設けて
もよい。
【0028】次に、本システムのICカード1の処理例
を図3乃至5に基づき説明する。
【0029】本システムを使用するインターネット上の
仮想店舗Xにおいて、そこの商品を購入しようとする顧
客である会員(以下単に会員という)がその支払い時
に、現金の代わりにICカード1を使用する場合を想定
すると、まず会員はネット端末3からネット回線網4を介
して所定の加盟店WEB5にアクセスし、そのWEB5に
おいて欲しい商品があるか検索し、商品写真や金額など
の画面表示や加盟店が信頼できるかカード加盟店マーク
などで確認をしたうえで、更に他の購入商品や購入点数
を決め注文を出す(決済工程〜)。
【0030】このとき、加盟店によっては、支払確実な
優良会員の場合、前払い割引的な優待扱いをしても良い
し、加盟店WEB5上で会員に契約済のクレジット会社
マークなどを掲示して、会員の安心感を得ても良い。
【0031】会員が、加盟店WEB5に対し支払手段
を、例えばICカード1によるクレジット支払と通知す
ると、ネット端末3には請求代金と商品明細を含む決済
関係情報が表示される。このとき、同時に決済関係情報
の一つとして解約手数料条件も表示する。会員が解約手
数料条件を任意で確認したうえで、決済端末装置2を起
動させ(起動すると同時に前記ネット端末3に連動す
る)、ICカード1を決済端末装置2に挿入して、暗証
入力などで本人認証を受ける。決済端末装置2は、加盟
店WEB5からネット端末3を介して決済関係情報を受け
取り、ICカード確認と本人認証確認を終えると、決済
関係情報から決済電文に必要な情報を抽出し組み立てる
(決済工程〜(12))。
【0032】この決済要求電文は、通常暗号化されて端
末対応センタ6に送信され、そこで復合化されて端末認
証や担当決済ネット7の選択がなされ、再度決済ネット7
用に暗号化されて送信され、カード発行機関センタ8に
届ける。カード発行機関センタ8では、クレジットなら
承認・否認を判定し、承認番号付回答電文を作って、決
済ネット7経由で端末対応センタ6へ返信する。端末対応
センタ6では、、その回答電文を復号化し、その他必要
な処理や情報保存を行って、回答電文を組み上げ暗号化
した後、決済端末装置2へ返信する(決済工程(13)(1
4))。
【0033】情報を受領した決済端末装置2では、この
承認番号などを含む支払い明細情報に解約手数料情報を
付加して、決済記録としてICカード1のICチップ内
に書込記録する(決済工程(15))。
【0034】なお、このような工程の中で、この決済端
末装置2などの構成がすべて本機能を有していても、本
機能を持たないカードが挿入されることもある。もちろ
ん、そのときには、本機能は実現されないので、ICカ
ードを読んだ直後または決済結果情報返信電文と伴に、
加盟店WEB5にもその機能不備エラーを返すことにな
る。
【0035】また、カード発行機関センタ8には、IC
カードや会員のブラック・リストがあって、受領した決
済要求電文と照合の結果、緊急の場合は決済端末装置2
にICカード1のICチップ内の情報破壊を命じること
もある。このような緊急指示が届くと、決済端末装置2
では会員の挿入しているICカード1が使用不能となる
様に一部ないし全部の情報破壊やIC機能停止等の処置
を行う。
【0036】次に、解約手続を行う場合であるが、会員
は、ICカード1を決済端末装置2に挿入し、既に取引の
あった支払い明細情報とともに、解約手数料情報を出力
させる。このとき、決済端末装置2では、そのときの日
時をもって具体的解約手数料を表示するようにしても良
い。解約したい商品・個数などを解約手数料情報を参照
しながら決断したら、ネット端末3によってネット上に
アクセスするとともに、決済端末装置2において、解約
手数料情報から、一部ないし全部のキャンセル電文を組
み立て、ネット端末3を介して、端末対応センタ6経由で
カード発行機関センタ8に送信し、その承認番号を入手
する(解約工程〜)。
【0037】この決済解約処理が成立すると、今度は加
盟店WEB5にネット端末3を経由して自動的に接続し、
解約情報を送出する。解約があった旨の情報は、別途カ
ード発行機関センタ8からも電子メールまたは照会シス
テム等で通知されるので、加盟店は返品を受け取った時
点で返品到着回答をカード発行機関センタ8に通知す
る。この通知を受けて、カード発行機関センタ8では、
会員への返金(解約手数料差引後または別途差引)や加
盟店から代金徴収(解約手数料の支払または相殺)の処
理で完結される(解約工程〜(10))。
【0038】この解約工程のうち、解約工程乃至で
の接続先アドレス情報は、ICカード1のICチップ内
の収録情報として自動接続の仕様が望ましいし、解約工
程でのキャンセル電文の組成方法の複数仕様サポート
や、解約工程乃至(10)の返品待ち要不要などのオプシ
ョン仕様があった方が良い。
【0039】以上説明した形態例では、従来のネット取
引においては考えもつかなかった解約処理が、解約手数
料の支払い処理を含め、オンラインを介してすべて処理
できるものとなっている。特に、このようなシステムに
おいて、解約手数料情報の表示は、カード取引を行う際
に加盟店WEB5において表示され、また解約申し出時
となる決済端末装置2操作時においても表示されるの
で、会員は確実にその情報をチェックでき、加盟店WE
B5の信用にかかわらず、安心して取引及び解約ができ
る。しかも、解約手数料の支払い処理は、信用のあるカ
ード発行機関センタ8ですべて処理されるので、会員は
その点でも安心できる。このため、このシステムでは、
会員がネット取引自体を安心して行うことができ、ひい
てはネット取引の健全な発展に十分に寄与できるものと
なっている。
【0040】なお、本処理例では、ネット回線網として
インターネットを用いた例で説明したが、店頭決済端末
の利用による専用回線網の構成や、携帯端末の利用によ
るパケット交換網の構成でも同様の効果が得られる。こ
のため、ここでいうICカード決済端末装置2は、ネッ
ト接続用端末のみならず、店頭用総合決済端末、自動販
売機器への組込みや携帯用決済端末、発券端末などと一
体化されることも想定している。いずれの場合も、この
端末装置2は内蔵するソフトや扱う情報のセキュリティ
ー確保のため、密閉型セキュリティ対策(例えば、耐タ
ンパ機能やセンター間通信暗号化、ソフトウェアの一部
チップ化など)を備えることが望ましい。
【0041】また、本システムの利用形態はネット取引
以外に種々あり得るが、インターネット通販やオークシ
ョンの非対面かつ機械処理だけの場合と、一般のカタロ
グ通販などで電話対応のオペレータなどが介在する場合
と、携帯決済端末を持参した訪問集金や訪問修理などの
場合と、実在店舗で店員が対面応対する場合とでは、双
方の信頼性確認ニーズと返品リスク回避ニーズの強さは
各々異なるものであり、それらの度合いを考慮して、そ
れぞれのシステム対応に調整を依存することになる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、カード取引の解約にともなうすべての処理が自動的
に行われるので、店舗側の手続処理負担が格段に低減す
る。一方、顧客側は、すべての処理が機械処理で行われ
ることに加え、解約手数料情報は、必要なときに出力で
きるので、いつでもチェックでき、店舗に対する不安が
すべて払拭される。
【0043】このため、店舗側は、解約手数料の確実な
徴収と返品をも確認できる安心感が、また顧客側は、特
別な折衝がなくかつ解約処理がスムーズに完結されると
いう安心感がそれぞれ生じることになって、このシステ
ムは、相互の信頼性自動確認の役割を果たすことにな
る。
【0044】したがって、カード取引が必須となるネッ
ト取引にも十分適用でき、このためカード取引、さらに
はネット取引の健全な発展に寄与できるものとなってい
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の具体的形態例を示すシステム概要図で
ある。
【図2】本形態例のICカード内へ記録する情報の格納
状態の一例を示す説明図である。
【図3】図1に示すシステムにおける決済端末装置のカ
ード取引時の動作フローを示す説明図である。
【図4】図1に示すシステムにおける決済端末装置のカ
ード取引の解約時の動作フローを示す説明図である。
【図5】図1に示すシステムの処理全体を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
1 ICカード 2 決済端末装置 3 ネット端末装置 4 ネット回線 5 加盟店WEB 6 端末対応センタ 7 決済ネット 8 カード発行機関センタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E042 BA17 CC02 EA01 5B055 BB12 BB16 CB06 CC05 EE01 EE02 KK00 KK05 5B058 CA26 KA05 KA11 KA12 KA33 KA35 YA01 9A001 JJ08 JJ66 JZ14 JZ25 JZ67 LZ03

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カードによる支払い利用時に、その支払
    い明細情報とともに、その取引対象に応じた所定の解約
    手数料情報を、カードの記録媒体に記録する書込手段
    と、少なくとも、その取引の解約申し出時に、その取引
    に関する解約手数料情報を出力する出力手段と、解約手
    数料情報と解約申し出時期とから、解約の可否及び具体
    的解約手数料を演算処理する処理手段と、解約処理及び
    解約手数料支払いを行う処理手段とからなることを特徴
    とするカード取引用解約処理システム。
JP2000141966A 2000-05-15 2000-05-15 カード取引用解約処理システム Pending JP2001325553A (ja)

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