JP2004169626A - エンジンの絞り弁制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】1本のコイルばねを使用して,絞り弁を所定のデフォルト開度に安定的に保持し得るようにしたエンジンの絞り弁制御装置を提供する。
【解決手段】コイルばね10の一端部に固定アーム11,同他端部に可動アーム12,同中間部に中間アーム13を突設し,固定アーム11及び可動アーム12を,スロットルボディ1及び弁軸2aの固定及び可動係止部15,16に,固定及び中間アーム11,13間の第1コイル部10aの捩じりセット荷重F1をもって絞り弁3を閉弁側に付勢するように当接させる一方,スロットルボディ1に,可動アーム12を受け止めて絞り弁3のデフォルト開度以下への閉弁を拘束するデフォルトストッパ部材18を設け,可動及び中間アーム12,13間の第2コイル部10bには,可動アーム12及び中間アーム13が協働して可動係止部16を弾発的に挟持する捩じりセット荷重F2を付与した。
【選択図】 図1
【解決手段】コイルばね10の一端部に固定アーム11,同他端部に可動アーム12,同中間部に中間アーム13を突設し,固定アーム11及び可動アーム12を,スロットルボディ1及び弁軸2aの固定及び可動係止部15,16に,固定及び中間アーム11,13間の第1コイル部10aの捩じりセット荷重F1をもって絞り弁3を閉弁側に付勢するように当接させる一方,スロットルボディ1に,可動アーム12を受け止めて絞り弁3のデフォルト開度以下への閉弁を拘束するデフォルトストッパ部材18を設け,可動及び中間アーム12,13間の第2コイル部10bには,可動アーム12及び中間アーム13が協働して可動係止部16を弾発的に挟持する捩じりセット荷重F2を付与した。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は,吸気道を有するスロットルボディに回転可能に軸支されて吸気道を開閉する絞り弁の弁軸に,これを回転駆動する電動アクチュエータをスロットルボディに取り付けた,エンジンの絞り弁制御装置に関し,特に,電動アクチュエータの休止時もしくは作動不能時には,絞り弁を,通常のアイドル開度より若干大きいデフォルト開度に保持し得るようにしたものゝ改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
かゝるエンジンの絞り弁制御装置は,下記特許文献1及び特許文献2に開示されているように既に知られている。
【0003】
【特許文献1】
米国特許第5,492,097号明細書
【特許文献2】
特開平10−131771号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで,特許文献1記載のものでは,絞り弁をデフォルト開度に保持するために,スロットルボディ及び弁軸に,絞り弁のデフォルト開度で弁軸の半径方向に並ぶ固定ストッパ片及び可動ストッパ片をそれぞれ一体的に形成し,弁軸に装着される捩じりコイルばねの一対の挟みアームにより上記両ストッパ片を弾発的に挟持して,絞り弁をデフォルト開度に保持し得るようにしている。しかしながら,こうしたものでは,固定ストッパ片及び可動ストッパ片の,両挟みアームの挟み方向に沿う横幅寸法を完全に等しくすることは製作上,極めて困難であるため,現実には,絞り弁のデフォルト開度では,固定ストッパ片及び可動ストッパ片の何れか一方と両挟みアームとの間には間隙が生じ,それに起因して絞り弁がふらつき,デフォルト開度の安定保持が困難となる欠点がある。
【0005】
また特許文献2記載のものでは,上記のような欠点はないものゝ,絞り弁のデフォルト開度の保持のために2本のばねを使用しているので,部品点数が多い上,構造が複雑となり,コストの面で不利となる欠点がある。
【0006】
本発明は,かゝる事情に鑑みてなされたもので,1本のコイルばねを使用して,絞り弁を所定のデフォルト開度に安定的に保持し得るようにした,構造簡単で安価なエンジンの絞り弁制御装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために,本発明は,吸気道を有するスロットルボディに回転可能に軸支されて吸気道を開閉する絞り弁の弁軸に,これを回転駆動する電動アクチュエータをスロットルボディに取り付けた,エンジンの絞り弁制御装置において,弁軸の一端部外周に巻装されるコイルばねの一端部に固定アーム,同他端部に可動アーム,同中間部に中間アームをそれぞれ突設して,該コイルばねの固定アーム及び中間アーム間の部分を第1コイル部,可動アーム及び中間アーム間の部分を第2コイル部とし,固定アーム及び可動アームを,スロットルボディ及び弁軸にそれぞれ一体的に設けられる固定係止部及び可動係止部に,第1コイル部の捩じりセット荷重をもって絞り弁を閉弁側に付勢するようにそれぞれ当接させる一方,スロットルボディに,可動アームを受け止めて第1コイル部の捩じりセット荷重による絞り弁のデフォルト開度以下への閉弁を拘束するデフォルトストッパ部材を設け,第2コイル部には,少なくとも可動アームがデフォルトストッパ部材に受け止められたとき,可動アーム及び中間アームが協働して可動係止部を弾発的に挟持する捩じりセット荷重を付与したことを第1の特徴とする。
【0008】
尚,前記電動アクチュエータは,後述する本発明の実施例中の電動モータ3に対応し,前記固定係止部及び可動係止部は固定係止ピン15及び可動係止ピン16にそれぞれ対応し,また前記デフォルトストッパ部材はデフォルトストッパボルト18に対応する。
【0009】
この第1の特徴によれば,電動アクチュエータの休止若しくは作動不能の状態では,コイルばねの可動アームが第1コイル部の捩じりセット荷重をもってデフォルトストッパ部材に押し付けられ,停止すること,並びに上記可動アームが,絞り弁と実質上一体の可動係止部を中間アームと協働して第2コイル部の捩じりセット荷重をもってガタ無く弾発的に挟持することにより,絞り弁をガタ無く所定のデフォルト開度に保持することができる。
【0010】
しかも,絞り弁のデフォルト開度保持に使用するばねは,コイルばね一個で済み,絞り弁制御装置の部品点数の削減及び構造の簡素化を図り,コストの低減をもたらすことができる。
【0011】
また本発明は,第1の特徴に加えて,電動アクチュエータ及び弁軸間を,前者の出力軸に固着される小径ギヤ及び後者に固着される大径ギヤを含む減速装置を介して連結し,大径ギヤに可動係止部を固設したことを第2の特徴とする。
【0012】
この第2の特徴によれば,減速装置の大径ギヤが,可動係止部を支持する部材を兼ねることになり,可動係止部の支持専用の部材を弁軸に設ける必要がなく,構造の簡素化に寄与し得る。
【0013】
さらに本発明は,第1の特徴に加えて,絞り弁がデフォルト開度以上の開度位置を占める間,可動アーム及び中間アームが固定係止部を挟持し続けるように,第2コイル部の捩じりセット荷重を設定したことを第3の特徴とする。
【0014】
この第3の特徴によれば,絞り弁のデフォルト開度から全開までの間,電動アクチュエータの負荷は,第2コイル部に付与される捩じり荷重にのみ依存し,コイルばねの有効ばね定数は一定となる。したがって電動アクチュエータの負荷の変化率が一定するので,電動アクチュエータによる絞り弁の開度制御を容易に行うことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を,添付図面に示す本発明の好適な実施例に基づいて以下に説明する。
【0016】
図1は本発明に係る自動車用エンジンの絞り弁制御装置を,絞り弁のデフォルト開度状態で示す斜視図,図2は図1の2−2線断面図,図3は絞り弁の全閉状態を示す,図2との対応図,図4は絞り弁の全開状態を示す,図2との対応図,図5は第1及び第2コイル部のばね特性線図である。
【0017】
先ず,図1及び図2において,符号1は,自動車用エンジンのスロットルボディを示す。このスロットルボディ1は,その中心部を貫いてエンジンの吸気ポートに連なる吸気道1aを有しており,この吸気道1aを開閉してエンジンの吸気量を制御するバタフライ型の絞り弁2の弁軸2aがスロットルボディ1に回転自在に支承される。
【0018】
弁軸2aは,一端部をスロットルボディ1の外側方に突出しており,その一端部に,スロットルボディ1に取り付けられる電動モータ3の出力軸3aが減速装置4を介して連結される。その減速装置4は,出力軸3aに固設される小径ギヤ5と,弁軸2aに固設されて小径ギヤ5と噛合するセクタ状の大径ギヤ6とで構成され,電動モータ3の出力軸3aの駆動力を減速して絞り弁2に伝達し,それを全開度域で開閉駆動するようになっている。
【0019】
また弁軸2aの一端部には,大径ギヤ6の内側に隣接してコイルばね10が巻装される。このコイルばね10には,その一端部に固定アーム11,他端部に可動アーム12,可動アーム12寄りの中間部に中間アーム13が一体に突設される。その際,固定アーム11及び可動アーム12は,コイルばね10の線材の両端末を半径方向外方に直線状に伸展させて形成され,中間アーム13はコイルばね10の線材の中間部を二つ折りにしながら半径方向外方に直線状に伸展させて形成される。そしてコイルばね10は,固定アーム11及び中間アーム13間の部分が第1コイル部10a,可動アーム12及び中間アーム13間の部分が第2コイル部10bとされる。
【0020】
一方,スロットルボディ1の外側面には前記固定アーム11に対応する固定係止ピン15が,また大径ギヤ6の内側面には前記可動アーム12に対応する可動係止ピン16がそれぞれ一体に突設され,固定アーム11と固定係止ピン15,可動アーム12と可動係止ピン16は,前記第1コイル部10aに付与される捩じりセット荷重F1(図5参照)をもって絞り弁2を開弁方向に付勢するよう,それぞれ当接関係に配置される。
【0021】
上記のように,可動係止ピン16を大径ギヤ6に突設すると,大径ギヤ6が可動係止ピン16支持する部材を兼ねることになり,可動係止ピン16の支持専用の部材を弁軸2aに設ける必要がなく,構造の簡素化に有効である。
【0022】
またスロットルボディ1の外側面に第1〜第3支持片17a〜17cが突設されており,その第1支持片17aには,可動アーム12を受け止めて第1コイル部10aの捩じりセット荷重F1による絞り弁2のデフォルト開度以下への閉弁を拘束するデフォルトストッパボルト18が進退調節可能に螺着され,第2支持片17bには,セクタ状大径ギヤ6の回転方向一端面を受け止めて絞り弁2の全閉位置を規定する全閉ストッパボルト19が進退調節可能に螺着され,第3支持片17cには,セクタ状大径ギヤ6の回転方向他端面を受け止めて絞り弁2の全開位置を規定する全開ストッパボルト20が進退調節可能に螺着される。
【0023】
またコイルばね10の第2コイル部10bには,少なくとも可動アーム12がデフォルトストッパボルト18に受け止められたとき,望ましくは,絞り弁2がデフォルト開度以上の開度位置を占める間,可動アーム12及び中間アーム13が協働して可動係止ピン16を弾発的に挟持する捩じりセット荷重F2(図5参照)が付与される。
【0024】
次に,この実施例の作用について説明する。
【0025】
図1及び図2に示すように,出力軸3aを自由にした電動モータ3の休止若しくは作動不能の状態では,減速装置4の,弁軸2aに固着された大径ギヤ6の可動係止ピン16は,コイルばね10の可動アーム12と中間アーム13とで第2コイル部10bの捩じりセット荷重F2をもってガタ無く弾発的に挟持されると共に,第1コイル部10aの捩じりセット荷重F1をもって絞り弁2の閉弁方向へ付勢されるので,可動係止ピン16と実質上一体の絞り弁2は吸気道1aを閉じていくが,それが所定のデフォルト開度の位置に達すると,可動アーム12は,デフォルトストッパボルト18に当接することで,可動係止ピン16を絞り弁2の閉弁方向へ押圧することができなくなる。しかも可動アーム12は中間アーム13と協働して可動係止ピン16を第2コイル部10bのセット荷重F2をもってガタ無く挟持し続けるから,結局,絞り弁2は所定のデフォルト開度に安定良く的確に保持されることになる。即ち,絞り弁2は吸気道1aの内壁から一定距離,離れた状態に保持される。したがって,電動モータ3の休止状態では,寒冷時,結露凍結による絞り弁2の吸気道1aの内壁へ固着を防ぐことができる。また電動モータ3の作動不能状態では,エンジンに規定量の吸気を安定供給して,エンジンの低速運転を安定させることができ,自動車の目的地(例えば整備工場)までの安定した低速走行を可能にする。
【0026】
しかも,絞り弁2のデフォルト開度保持に使用するばねは,コイルばね10一個で済み,絞り弁制御装置の部品点数の削減及び構造の簡素化を図り,コストの低減をもたらすことができる。
【0027】
絞り弁2が上記のようにデフォルト開度に位置しているとき,電動モータ3に作動により,その駆動トルクを減速装置4を介して可動係止ピン16に絞り弁2の閉弁方向に伝達した場合には,図3に示すように,可動係止ピン16は,可動アーム12をデフォルトストッパボルト18との当接位置に残しながら,中間アーム13を第2コイル部10bの捩じりセット荷重F2に抗して回動することになるから,絞り弁2は,デフォルト開度から,全閉ストッパボルト19により規定される全閉位置まで閉じることができ,その間でエンジンのアイドル回転数は制御される。
【0028】
また絞り弁2が前記デフォルト開度に位置しているとき,電動モータ3に作動により,その駆動トルクを減速装置4を介して可動係止ピン16に絞り弁2の開弁方向に伝達した場合には,図4に示すように,可動係止ピン16は可動アーム12を第1コイル部10aの捩じりセット荷重F1に抗して回動することになるから,絞り弁2を,全開ストッパボルト20により規定される全開位置まで,第1コイル部10aの反発力を強めながら開くことができる。この間,可動アーム12及び中間アーム13の第2コイル部10bの捩じりセット荷重F2による挟持力が強く,可動係止ピン16を挟持し続ける場合(図5に示すようにコイルばね10全体の特性線(点線)と第1コイル部10aの特性線との交点が絞り弁2の全開位置の外方に設定される場合)には,デフォルト開度から全開までの絞り弁2の開弁トルク,即ち電動モータ3の負荷は,第2コイル部10bに付与される捩じり荷重にのみ依存するので,コイルばね10の有効ばね定数は一定であり,したがって絞り弁2の開度増加に応じて直線的に増加することになる。
【0029】
これに対して,若し,コイルばね10全体の特性線と第1コイル部10aの特性線との交点が絞り弁2の全開位置より内側に設定されると,その交点を超えて絞り弁2を開弁する場合には,その開弁に伴なうコイルばね10の捩じり変形は,第2コイル部10bにも及ぶことになるから,この場合の有効ばね定数は,コイルばね10全体のばね定数となり,第1コイル部10aのみのばね定数より低下することになる。
【0030】
したがって,絞り弁2のデフォルト開度から全開までの間,可動アーム12及び中間アーム13が可動係止ピン16を挟持し続ける方が,電動モータ3の負荷の変化率が一定するので,電動モータ3による絞り弁2の開度制御が容易になって好ましい。
【0031】
本発明は上記実施例に限定されるものではなく,その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。
【0032】
【発明の効果】
以上のように本発明の第1の特徴によれば,吸気道を有するスロットルボディに回転可能に軸支されて吸気道を開閉する絞り弁の弁軸に,これを回転駆動する電動アクチュエータをスロットルボディに取り付けた,エンジンの絞り弁制御装置において,弁軸の一端部外周に巻装されるコイルばねの一端部に固定アーム,同他端部に可動アーム,同中間部に中間アームをそれぞれ突設して,該コイルばねの固定アーム及び中間アーム間の部分を第1コイル部,可動アーム及び中間アーム間の部分を第2コイル部とし,固定アーム及び可動アームを,スロットルボディ及び弁軸にそれぞれ一体的に設けられる固定係止部及び可動係止部に,第1コイル部の捩じりセット荷重F1をもって絞り弁を閉弁側に付勢するようにそれぞれ当接させる一方,スロットルボディに,可動アームを受け止めて第1コイル部の捩じりセット荷重F1による絞り弁のデフォルト開度以下への閉弁を拘束するデフォルトストッパ部材を設け,第2コイル部には,少なくとも可動アームがデフォルトストッパ部材に受け止められたとき,可動アーム及び中間アームが協働して可動係止部を弾発的に挟持する捩じりセット荷重を付与したので,電動アクチュエータの休止若しくは作動不能の状態では,絞り弁をガタ無く所定のデフォルト開度に保持することができる。しかも,絞り弁のデフォルト開度保持に使用するばねは,コイルばね一個で済み,絞り弁制御装置の部品点数の削減及び構造の簡素化を図り,コストの低減をもたらすことができる。
【0033】
また本発明の第2の特徴によれば,第1の特徴に加えて,電動アクチュエータ及び弁軸間を,前者の出力軸に固着される小径ギヤ及び後者に固着される大径ギヤを含む減速装置を介して連結し,大径ギヤに可動係止部を固設したので,減速装置の大径ギヤが,可動係止部を支持する部材を兼ねることになり,可動係止部の支持専用の部材を弁軸に設ける必要がなく,構造の簡素化に寄与し得る。
【0034】
さらに本発明の第3の特徴によれば,第1の特徴に加えて,絞り弁がデフォルト開度以上の開度位置を占める間,可動アーム及び中間アームが固定係止部を挟持し続けるように,第2コイル部の捩じりセット荷重を設定したので,絞り弁のデフォルト開度から全開までの間,電動アクチュエータの負荷の変化率が一定し,電動アクチュエータによる絞り弁の開度制御を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動車用エンジンの絞り弁制御装置を,絞り弁のデフォルト開度状態で示す斜視図
【図2】図1の2−2線断面図
【図3】絞り弁の全閉状態を示す,図2との対応図
【図4】絞り弁の全開状態を示す,図2との対応図
【図5】第1及び第2コイル部のばね特性線図
【符号の説明】
F1・・・・第1コイル部の捩じりセット荷重
F2・・・・第2コイル部の捩じりセット荷重
1・・・・・スロットルボディ
2・・・・・絞り弁
2a・・・・弁軸
3・・・・・電動アクチュエータ(電動モータ)
3a・・・・出力軸
4・・・・・減速装置
5・・・・・小径ギヤ
6・・・・・大径ギヤ
10・・・・コイルばね
10a・・・第1コイル部
10b・・・第2コイル部
11・・・・固定アーム
12・・・・可動アーム
13・・・・中間アーム
15・・・・固定係止部(固定係止ピン)
16・・・・可動係止部(可動係止ピン)
818・・・・デフォルトストッパ部材(デフォルトストッパボルト)
【発明の属する技術分野】
本発明は,吸気道を有するスロットルボディに回転可能に軸支されて吸気道を開閉する絞り弁の弁軸に,これを回転駆動する電動アクチュエータをスロットルボディに取り付けた,エンジンの絞り弁制御装置に関し,特に,電動アクチュエータの休止時もしくは作動不能時には,絞り弁を,通常のアイドル開度より若干大きいデフォルト開度に保持し得るようにしたものゝ改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
かゝるエンジンの絞り弁制御装置は,下記特許文献1及び特許文献2に開示されているように既に知られている。
【0003】
【特許文献1】
米国特許第5,492,097号明細書
【特許文献2】
特開平10−131771号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで,特許文献1記載のものでは,絞り弁をデフォルト開度に保持するために,スロットルボディ及び弁軸に,絞り弁のデフォルト開度で弁軸の半径方向に並ぶ固定ストッパ片及び可動ストッパ片をそれぞれ一体的に形成し,弁軸に装着される捩じりコイルばねの一対の挟みアームにより上記両ストッパ片を弾発的に挟持して,絞り弁をデフォルト開度に保持し得るようにしている。しかしながら,こうしたものでは,固定ストッパ片及び可動ストッパ片の,両挟みアームの挟み方向に沿う横幅寸法を完全に等しくすることは製作上,極めて困難であるため,現実には,絞り弁のデフォルト開度では,固定ストッパ片及び可動ストッパ片の何れか一方と両挟みアームとの間には間隙が生じ,それに起因して絞り弁がふらつき,デフォルト開度の安定保持が困難となる欠点がある。
【0005】
また特許文献2記載のものでは,上記のような欠点はないものゝ,絞り弁のデフォルト開度の保持のために2本のばねを使用しているので,部品点数が多い上,構造が複雑となり,コストの面で不利となる欠点がある。
【0006】
本発明は,かゝる事情に鑑みてなされたもので,1本のコイルばねを使用して,絞り弁を所定のデフォルト開度に安定的に保持し得るようにした,構造簡単で安価なエンジンの絞り弁制御装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために,本発明は,吸気道を有するスロットルボディに回転可能に軸支されて吸気道を開閉する絞り弁の弁軸に,これを回転駆動する電動アクチュエータをスロットルボディに取り付けた,エンジンの絞り弁制御装置において,弁軸の一端部外周に巻装されるコイルばねの一端部に固定アーム,同他端部に可動アーム,同中間部に中間アームをそれぞれ突設して,該コイルばねの固定アーム及び中間アーム間の部分を第1コイル部,可動アーム及び中間アーム間の部分を第2コイル部とし,固定アーム及び可動アームを,スロットルボディ及び弁軸にそれぞれ一体的に設けられる固定係止部及び可動係止部に,第1コイル部の捩じりセット荷重をもって絞り弁を閉弁側に付勢するようにそれぞれ当接させる一方,スロットルボディに,可動アームを受け止めて第1コイル部の捩じりセット荷重による絞り弁のデフォルト開度以下への閉弁を拘束するデフォルトストッパ部材を設け,第2コイル部には,少なくとも可動アームがデフォルトストッパ部材に受け止められたとき,可動アーム及び中間アームが協働して可動係止部を弾発的に挟持する捩じりセット荷重を付与したことを第1の特徴とする。
【0008】
尚,前記電動アクチュエータは,後述する本発明の実施例中の電動モータ3に対応し,前記固定係止部及び可動係止部は固定係止ピン15及び可動係止ピン16にそれぞれ対応し,また前記デフォルトストッパ部材はデフォルトストッパボルト18に対応する。
【0009】
この第1の特徴によれば,電動アクチュエータの休止若しくは作動不能の状態では,コイルばねの可動アームが第1コイル部の捩じりセット荷重をもってデフォルトストッパ部材に押し付けられ,停止すること,並びに上記可動アームが,絞り弁と実質上一体の可動係止部を中間アームと協働して第2コイル部の捩じりセット荷重をもってガタ無く弾発的に挟持することにより,絞り弁をガタ無く所定のデフォルト開度に保持することができる。
【0010】
しかも,絞り弁のデフォルト開度保持に使用するばねは,コイルばね一個で済み,絞り弁制御装置の部品点数の削減及び構造の簡素化を図り,コストの低減をもたらすことができる。
【0011】
また本発明は,第1の特徴に加えて,電動アクチュエータ及び弁軸間を,前者の出力軸に固着される小径ギヤ及び後者に固着される大径ギヤを含む減速装置を介して連結し,大径ギヤに可動係止部を固設したことを第2の特徴とする。
【0012】
この第2の特徴によれば,減速装置の大径ギヤが,可動係止部を支持する部材を兼ねることになり,可動係止部の支持専用の部材を弁軸に設ける必要がなく,構造の簡素化に寄与し得る。
【0013】
さらに本発明は,第1の特徴に加えて,絞り弁がデフォルト開度以上の開度位置を占める間,可動アーム及び中間アームが固定係止部を挟持し続けるように,第2コイル部の捩じりセット荷重を設定したことを第3の特徴とする。
【0014】
この第3の特徴によれば,絞り弁のデフォルト開度から全開までの間,電動アクチュエータの負荷は,第2コイル部に付与される捩じり荷重にのみ依存し,コイルばねの有効ばね定数は一定となる。したがって電動アクチュエータの負荷の変化率が一定するので,電動アクチュエータによる絞り弁の開度制御を容易に行うことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を,添付図面に示す本発明の好適な実施例に基づいて以下に説明する。
【0016】
図1は本発明に係る自動車用エンジンの絞り弁制御装置を,絞り弁のデフォルト開度状態で示す斜視図,図2は図1の2−2線断面図,図3は絞り弁の全閉状態を示す,図2との対応図,図4は絞り弁の全開状態を示す,図2との対応図,図5は第1及び第2コイル部のばね特性線図である。
【0017】
先ず,図1及び図2において,符号1は,自動車用エンジンのスロットルボディを示す。このスロットルボディ1は,その中心部を貫いてエンジンの吸気ポートに連なる吸気道1aを有しており,この吸気道1aを開閉してエンジンの吸気量を制御するバタフライ型の絞り弁2の弁軸2aがスロットルボディ1に回転自在に支承される。
【0018】
弁軸2aは,一端部をスロットルボディ1の外側方に突出しており,その一端部に,スロットルボディ1に取り付けられる電動モータ3の出力軸3aが減速装置4を介して連結される。その減速装置4は,出力軸3aに固設される小径ギヤ5と,弁軸2aに固設されて小径ギヤ5と噛合するセクタ状の大径ギヤ6とで構成され,電動モータ3の出力軸3aの駆動力を減速して絞り弁2に伝達し,それを全開度域で開閉駆動するようになっている。
【0019】
また弁軸2aの一端部には,大径ギヤ6の内側に隣接してコイルばね10が巻装される。このコイルばね10には,その一端部に固定アーム11,他端部に可動アーム12,可動アーム12寄りの中間部に中間アーム13が一体に突設される。その際,固定アーム11及び可動アーム12は,コイルばね10の線材の両端末を半径方向外方に直線状に伸展させて形成され,中間アーム13はコイルばね10の線材の中間部を二つ折りにしながら半径方向外方に直線状に伸展させて形成される。そしてコイルばね10は,固定アーム11及び中間アーム13間の部分が第1コイル部10a,可動アーム12及び中間アーム13間の部分が第2コイル部10bとされる。
【0020】
一方,スロットルボディ1の外側面には前記固定アーム11に対応する固定係止ピン15が,また大径ギヤ6の内側面には前記可動アーム12に対応する可動係止ピン16がそれぞれ一体に突設され,固定アーム11と固定係止ピン15,可動アーム12と可動係止ピン16は,前記第1コイル部10aに付与される捩じりセット荷重F1(図5参照)をもって絞り弁2を開弁方向に付勢するよう,それぞれ当接関係に配置される。
【0021】
上記のように,可動係止ピン16を大径ギヤ6に突設すると,大径ギヤ6が可動係止ピン16支持する部材を兼ねることになり,可動係止ピン16の支持専用の部材を弁軸2aに設ける必要がなく,構造の簡素化に有効である。
【0022】
またスロットルボディ1の外側面に第1〜第3支持片17a〜17cが突設されており,その第1支持片17aには,可動アーム12を受け止めて第1コイル部10aの捩じりセット荷重F1による絞り弁2のデフォルト開度以下への閉弁を拘束するデフォルトストッパボルト18が進退調節可能に螺着され,第2支持片17bには,セクタ状大径ギヤ6の回転方向一端面を受け止めて絞り弁2の全閉位置を規定する全閉ストッパボルト19が進退調節可能に螺着され,第3支持片17cには,セクタ状大径ギヤ6の回転方向他端面を受け止めて絞り弁2の全開位置を規定する全開ストッパボルト20が進退調節可能に螺着される。
【0023】
またコイルばね10の第2コイル部10bには,少なくとも可動アーム12がデフォルトストッパボルト18に受け止められたとき,望ましくは,絞り弁2がデフォルト開度以上の開度位置を占める間,可動アーム12及び中間アーム13が協働して可動係止ピン16を弾発的に挟持する捩じりセット荷重F2(図5参照)が付与される。
【0024】
次に,この実施例の作用について説明する。
【0025】
図1及び図2に示すように,出力軸3aを自由にした電動モータ3の休止若しくは作動不能の状態では,減速装置4の,弁軸2aに固着された大径ギヤ6の可動係止ピン16は,コイルばね10の可動アーム12と中間アーム13とで第2コイル部10bの捩じりセット荷重F2をもってガタ無く弾発的に挟持されると共に,第1コイル部10aの捩じりセット荷重F1をもって絞り弁2の閉弁方向へ付勢されるので,可動係止ピン16と実質上一体の絞り弁2は吸気道1aを閉じていくが,それが所定のデフォルト開度の位置に達すると,可動アーム12は,デフォルトストッパボルト18に当接することで,可動係止ピン16を絞り弁2の閉弁方向へ押圧することができなくなる。しかも可動アーム12は中間アーム13と協働して可動係止ピン16を第2コイル部10bのセット荷重F2をもってガタ無く挟持し続けるから,結局,絞り弁2は所定のデフォルト開度に安定良く的確に保持されることになる。即ち,絞り弁2は吸気道1aの内壁から一定距離,離れた状態に保持される。したがって,電動モータ3の休止状態では,寒冷時,結露凍結による絞り弁2の吸気道1aの内壁へ固着を防ぐことができる。また電動モータ3の作動不能状態では,エンジンに規定量の吸気を安定供給して,エンジンの低速運転を安定させることができ,自動車の目的地(例えば整備工場)までの安定した低速走行を可能にする。
【0026】
しかも,絞り弁2のデフォルト開度保持に使用するばねは,コイルばね10一個で済み,絞り弁制御装置の部品点数の削減及び構造の簡素化を図り,コストの低減をもたらすことができる。
【0027】
絞り弁2が上記のようにデフォルト開度に位置しているとき,電動モータ3に作動により,その駆動トルクを減速装置4を介して可動係止ピン16に絞り弁2の閉弁方向に伝達した場合には,図3に示すように,可動係止ピン16は,可動アーム12をデフォルトストッパボルト18との当接位置に残しながら,中間アーム13を第2コイル部10bの捩じりセット荷重F2に抗して回動することになるから,絞り弁2は,デフォルト開度から,全閉ストッパボルト19により規定される全閉位置まで閉じることができ,その間でエンジンのアイドル回転数は制御される。
【0028】
また絞り弁2が前記デフォルト開度に位置しているとき,電動モータ3に作動により,その駆動トルクを減速装置4を介して可動係止ピン16に絞り弁2の開弁方向に伝達した場合には,図4に示すように,可動係止ピン16は可動アーム12を第1コイル部10aの捩じりセット荷重F1に抗して回動することになるから,絞り弁2を,全開ストッパボルト20により規定される全開位置まで,第1コイル部10aの反発力を強めながら開くことができる。この間,可動アーム12及び中間アーム13の第2コイル部10bの捩じりセット荷重F2による挟持力が強く,可動係止ピン16を挟持し続ける場合(図5に示すようにコイルばね10全体の特性線(点線)と第1コイル部10aの特性線との交点が絞り弁2の全開位置の外方に設定される場合)には,デフォルト開度から全開までの絞り弁2の開弁トルク,即ち電動モータ3の負荷は,第2コイル部10bに付与される捩じり荷重にのみ依存するので,コイルばね10の有効ばね定数は一定であり,したがって絞り弁2の開度増加に応じて直線的に増加することになる。
【0029】
これに対して,若し,コイルばね10全体の特性線と第1コイル部10aの特性線との交点が絞り弁2の全開位置より内側に設定されると,その交点を超えて絞り弁2を開弁する場合には,その開弁に伴なうコイルばね10の捩じり変形は,第2コイル部10bにも及ぶことになるから,この場合の有効ばね定数は,コイルばね10全体のばね定数となり,第1コイル部10aのみのばね定数より低下することになる。
【0030】
したがって,絞り弁2のデフォルト開度から全開までの間,可動アーム12及び中間アーム13が可動係止ピン16を挟持し続ける方が,電動モータ3の負荷の変化率が一定するので,電動モータ3による絞り弁2の開度制御が容易になって好ましい。
【0031】
本発明は上記実施例に限定されるものではなく,その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。
【0032】
【発明の効果】
以上のように本発明の第1の特徴によれば,吸気道を有するスロットルボディに回転可能に軸支されて吸気道を開閉する絞り弁の弁軸に,これを回転駆動する電動アクチュエータをスロットルボディに取り付けた,エンジンの絞り弁制御装置において,弁軸の一端部外周に巻装されるコイルばねの一端部に固定アーム,同他端部に可動アーム,同中間部に中間アームをそれぞれ突設して,該コイルばねの固定アーム及び中間アーム間の部分を第1コイル部,可動アーム及び中間アーム間の部分を第2コイル部とし,固定アーム及び可動アームを,スロットルボディ及び弁軸にそれぞれ一体的に設けられる固定係止部及び可動係止部に,第1コイル部の捩じりセット荷重F1をもって絞り弁を閉弁側に付勢するようにそれぞれ当接させる一方,スロットルボディに,可動アームを受け止めて第1コイル部の捩じりセット荷重F1による絞り弁のデフォルト開度以下への閉弁を拘束するデフォルトストッパ部材を設け,第2コイル部には,少なくとも可動アームがデフォルトストッパ部材に受け止められたとき,可動アーム及び中間アームが協働して可動係止部を弾発的に挟持する捩じりセット荷重を付与したので,電動アクチュエータの休止若しくは作動不能の状態では,絞り弁をガタ無く所定のデフォルト開度に保持することができる。しかも,絞り弁のデフォルト開度保持に使用するばねは,コイルばね一個で済み,絞り弁制御装置の部品点数の削減及び構造の簡素化を図り,コストの低減をもたらすことができる。
【0033】
また本発明の第2の特徴によれば,第1の特徴に加えて,電動アクチュエータ及び弁軸間を,前者の出力軸に固着される小径ギヤ及び後者に固着される大径ギヤを含む減速装置を介して連結し,大径ギヤに可動係止部を固設したので,減速装置の大径ギヤが,可動係止部を支持する部材を兼ねることになり,可動係止部の支持専用の部材を弁軸に設ける必要がなく,構造の簡素化に寄与し得る。
【0034】
さらに本発明の第3の特徴によれば,第1の特徴に加えて,絞り弁がデフォルト開度以上の開度位置を占める間,可動アーム及び中間アームが固定係止部を挟持し続けるように,第2コイル部の捩じりセット荷重を設定したので,絞り弁のデフォルト開度から全開までの間,電動アクチュエータの負荷の変化率が一定し,電動アクチュエータによる絞り弁の開度制御を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動車用エンジンの絞り弁制御装置を,絞り弁のデフォルト開度状態で示す斜視図
【図2】図1の2−2線断面図
【図3】絞り弁の全閉状態を示す,図2との対応図
【図4】絞り弁の全開状態を示す,図2との対応図
【図5】第1及び第2コイル部のばね特性線図
【符号の説明】
F1・・・・第1コイル部の捩じりセット荷重
F2・・・・第2コイル部の捩じりセット荷重
1・・・・・スロットルボディ
2・・・・・絞り弁
2a・・・・弁軸
3・・・・・電動アクチュエータ(電動モータ)
3a・・・・出力軸
4・・・・・減速装置
5・・・・・小径ギヤ
6・・・・・大径ギヤ
10・・・・コイルばね
10a・・・第1コイル部
10b・・・第2コイル部
11・・・・固定アーム
12・・・・可動アーム
13・・・・中間アーム
15・・・・固定係止部(固定係止ピン)
16・・・・可動係止部(可動係止ピン)
818・・・・デフォルトストッパ部材(デフォルトストッパボルト)
Claims (3)
- 吸気道(1a)を有するスロットルボディ(1)に回転可能に軸支されて吸気道(1a)を開閉する絞り弁(2)の弁軸(2a)に,これを回転駆動する電動アクチュエータ(3)をスロットルボディ(1)に取り付けた,エンジンの絞り弁制御装置において,
弁軸(2a)の一端部外周に巻装されるコイルばね(10)の一端部に固定アーム(11),同他端部に可動アーム(12),同中間部に中間アーム(13)をそれぞれ突設して,該コイルばね(10)の固定アーム(11)及び中間アーム(13)間の部分を第1コイル部(10a),可動アーム(12)及び中間アーム(13)間の部分を第2コイル部(10b)とし,固定アーム(11)及び可動アーム(12)を,スロットルボディ(1)及び弁軸(2a)にそれぞれ一体的に設けられる固定係止部(15)及び可動係止部(16)に,第1コイル部(10a)の捩じりセット荷重(F1)をもって絞り弁(2)を閉弁側に付勢するようにそれぞれ当接させる一方,スロットルボディ(1)に,可動アーム(12)を受け止めて第1コイル部(10a)の捩じりセット荷重による絞り弁(2)のデフォルト開度以下への閉弁を拘束するデフォルトストッパ部材(18)を設け,第2コイル部(10b)には,少なくとも可動アーム(12)がデフォルトストッパ部材(18)に受け止められたとき,可動アーム(12)及び中間アーム(13)が協働して可動係止部(16)を弾発的に挟持する捩じりセット荷重(F2)を付与したことを特徴とする,エンジンの絞り弁制御装置。 - 請求項1記載のエンジンの絞り弁制御装置において,
電動アクチュエータ(3)及び弁軸(2a)間を,前者(3)の出力軸(3a)に固着される小径ギヤ(5)及び後者(2a)に固着される大径ギヤ(6)を含む減速装置(4)を介して連結し,大径ギヤ(6)に可動係止部(16)を固設したことを特徴とする,エンジンの絞り弁制御装置。 - 請求項1のエンジンの絞り弁制御装置において,
絞り弁(2)がデフォルト開度以上の開度位置を占める間,可動アーム(12)及び中間アーム(13)が固定係止部(15)を挟持し続けるように,第2コイル部(10b)の捩じりセット荷重(F2)を設定したことを特徴とする,エンジンの絞り弁制御装置。
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-
2002
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