JP2004169031A - エチレン3元共重合体、その製造方法及びその使用方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】
40〜95質量%のエチレン由来の繰り返し単位、0.1〜40質量%の、少なくとも1個のエチレン性炭素炭素2重結合を有する少なくとも1種のC4〜C10−ジカルボン酸無水物由来の繰り返し単位、及び0.1〜40質量%の、式I
[但し、R1が水素、C1〜C10−アルキル、C3〜C12−シクロアルキル又はC6〜C14−アリールから選択され、及びR2がC1〜C10−アルキル、C3〜C12−シクロアルキル又はC6〜C14−アリールから選択される。]で表される少なくとも1種のエステル由来の繰り返し単位を含み、且つ20000g/モル以下の分子量Mwを有するエチレン3元共重合体ワックス。
【選択図】 なし
Description
0.1〜40質量%の、少なくとも1個のエチレン性炭素炭素2重結合を有する少なくとも1種のC4〜C10−ジカルボン酸無水物由来の繰り返し単位、及び
0.1〜40質量%の、式I
を含み、且つ20000g/モル以下の分子量Mwを有するエチレン3元共重合体ワックスにより達成されることを見出した。
40〜95質量%、好ましくは55質量%以上、特に70質量%以上のエチレンから誘導される繰り返し単位、
0.1〜40質量%、好ましくは1〜30質量%の、特に5〜25質量%の、少なくとも1個のエチレン性炭素炭素2重結合を有する少なくとも1種のC4〜C10−ジカルボン酸無水物から誘導される繰り返し単位、及び
0.1〜40質量%、好ましくは1〜30質量%、特に5〜25質量%の、式I
C1〜C10−アルキル(例、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、sec−ペンチル、ネオペンチル、1,2−ジメチルプロピル、イソアミル、n−へキシル、イソへキシル、sec−へキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、n−ノニル及びn−デシル);特に好ましくはC1〜C4−アルキル(例、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル及びtert−ブチル);
C3〜C12−シクロアルキル(例、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、シクロノニル、シクロデシル、シクロウンデシル及びシクロドデシル、好ましくはシクロペンチル、シクロヘキシル及びシクロヘプチル);
C6〜C14−アリール(例、フェニル、1−ナフチル、2−ナフチル、1−アンスリル、2−アンスリル、9−アンスリル、1−フェナンスリル、2−フェナンスリル、3−フェナンスリル、4−フェナンスリル及び9−フェナンスリル、好ましくはフェニル、1−ナフチル及び2−ナフチル、特に好ましくはフェニル)から選択され、及び
R2が、C1〜C10−アルキル(例、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、sec−ペンチル、ネオペンチル、1,2−ジメチルプロピル、イソアミル、n−へキシル、イソへキシル、sec−へキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、n−ノニル及びn−デシル);好ましくはC1〜C4−アルキル(例、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル及びtert−ブチル;特にメチル又はエチル);
C3〜C12−シクロアルキル(例、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、シクロノニル、シクロデシル、シクロウンデシル及びシクロドデシル、好ましくはシクロペンチル、シクロヘキシル及びシクロヘプチル);
C6〜C14−アリール(例、フェニル、1−ナフチル、2−ナフチル、1−アンスリル、2−アンスリル、9−アンスリル、1−フェナンスリル、2−フェナンスリル、3−フェナンスリル、4−フェナンスリル及び9−フェナンスリル、好ましくはフェニル、1−ナフチル及び2−ナフチル、特に好ましくはフェニル)から選択される。
水素、C1〜C6−アルキル(例、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、sec−ペンチル、ネオペンチル、1,2−ジメチルプロピル、イソアミル、n−へキシル、イソへキシル又はsec−へキシル)、C2〜C6−アルケニル(例、ビニル、イソブテニル又はアリル)、フェニルから選択され;
R3及びR4が共に6個以下の炭素原子数を有することが好適である。
R5及びR6は、同一でも異なっていても良く、
水素;
C1〜C6−アルキル(例、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、sec−ペンチル、ネオペンチル、1,2−ジメチルプロピル、イソアミル、n−へキシル、イソへキシル又はsec−へキシル)、特にC1〜C4−アルキル(例、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル及びtert−ブチル);
C3〜C12−シクロアルキル(例、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、シクロノニル、シクロデシル、シクロウンデシル及びシクロドデシル、好ましくはシクロペンチル、シクロヘキシル及びシクロヘプチル)から選択される。
ジデカノイルペルオキシド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(2−エチルヘキサノイルペルオキシ)ヘキサン、tert−アミルペルオキシ−2−エチルヘキサノエート、ジベンゾイルペルオキシド、tert−ブチルペルオキシ−2−エチルヘキサノエート、tert−ブチルペルオキシジエチルアセテート、tert−ブチルペルオキシジエチルイソブチレート、異性体混合物としての1,4−ジ(tert−ブチルペルオキシカルボニル)シクロヘキサン、tert−ブチルペルイソノナノエート、1,1−ジ(tert−ブチルペルオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、1,1−ジ(tert−ブチルペルオキシ)シクロヘキサン、メチルイソブチルケトンペルオキシド、tert−ブチルペルオキシイソプロピルカーボネート、2,2−ジtert−ブチルペルオキシブタン又はtert−ブチルペルオキシアセテート;
tert−ブチルペルオキシベンゾエート、ジ−tert−アミルペルオキシド、ジクミルペルオキシド、異性体のジ(tert−ブチルペルオキシイソプロピル)ベンゼン、2,5−ジメチル−2,5−ジ−tert−ブチルペルオキシヘキサン、tert−ブチルクミルペルオキシド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(tert−ブチルペルオキシ)ヘキサ−3−イン、ジ−tert−ブチルペルオキシド、1,3−ジイソシプロピルベンゼンモノヒドロペルオキシド、クミルヒドロペルオキシド又はtert−ブチルヒドロペルオキシド;又は
下記の式IVa又はIVcで表されるケトンペルオキシド2量体又は3量体を挙げることができる:
C1〜C8−アルキル(例、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、sec−ペンチル、n−へキシル、n−ヘプチル及びn−オクチル)、好ましくはC1〜C6−アルキル(例、メチル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、イソブチル、n−ペンチル、イソペンチル、n−へキシル、イソへキシル及びsec−へキシル)、特に好ましくは直鎖のC1〜C4−アルキル(例、メチル、エチル、n−プロピル及びn−ブチル)、とりわけ好ましくはエチル;
C6〜C14−アリール(例、フェニル、1−ナフチル、2−ナフチル、1−アンスリル、2−アンスリル、9−アンスリル、1−フェナンスリル、2−フェナンスリル、3−フェナンスリル、4−フェナンスリル及び9−フェナンスリル、好ましくはフェニル、1−ナフチル及び2−ナフチル、特に好ましくはフェニル)。
10〜20質量%の新規な分散液(これは、弾性、汚れよけ作用及び光沢を、保護すべき床に付与する)、
0.5〜5質量%、好ましくは2〜3質量%のジエチレングリコール、
0.1〜10質量%、好ましくは1〜2質量%のエチレングリコール、
0.1〜10質量%、好ましくは1〜2質量%の永久可塑剤(使用される可塑剤の例としては、リン酸トリアルキル、特に、リン酸トリ(n−ブトキシエチル)が挙げられる)、
0.1〜5質量%、好ましくは0.5〜1.5質量%の、湿潤剤及びレベリング剤(湿潤剤及びレベリング剤の例としては、フッ素化界面活性剤、例えば3M製のFC−139である)、
20〜30質量%の、担体材料としてのポリスチレン/アクリレートの分散液、
を含んでいる。その好ましい例は、PoigenR MF750である。
まず、50質量%のマレイン酸無水物及び50質量%のメチルアクリレート(これらはコモノマー)から構成される混合物を作製した。この混合物は、標準条件下で液体であった。その後、これをトルエンで希釈し、希釈後の混合物は50質量%の全コモノマーを含むものであった。エチレン、及びトルエンで希釈したコモノマー混合物を、高圧オートクレーブ(M. Buback et al., Chem. Ing. Tech. 1994, 66, 510に記載されている)で共重合した。このために、さらに、別量のトルエン、エチレン、及びトルエンで希釈され且つトルエンに溶解されたtert−ブチルペルオキシピバレート(0.1〜0.15モル/L)を含む開始剤溶液が添加されたコモノマー混合物を、1700バールの反応圧力下に供給した。表1に重合条件を、そして表2に得られた新規なエチレン3元共重合体ワックスの分析データを示す。
933gの水を、アンカー攪拌機及び還流冷却器を有する2L−撹拌ポットにまず導入し、90℃に前加熱した。実施例No.1.1で得られた新規なエチレン3元共重合体ワックス400gを、30分間に亘って少しずつ添加し、混合物を還流した。その後、22.72gの50質量%のKOH水溶液を激しく撹拌しながら加えた。最後に、追加の水267gを加え、得られた分散液を室温に冷却した。得られた分散液のpHは11で、固形分は24.3質量%であり、そして平均粒径は180〜190nmであった。平均粒径は、ISO13321に従い、Autosizer IIC(Malvern社製)を用いて下記のパラメータで測定した:
測定温度:23.0℃
測定時間:200秒(20秒毎の10サイクル)
散乱角:90°
レーザ波長:633nm(HeNe)
Claims (11)
- 式IのR1が水素及びメチルから選択される請求項1に記載のエチレン3元共重合体ワックス。
- 式IのR2がメチルである請求項1又は2に記載のエチレン3元共重合体ワックス。
- 請求項1〜3のいずれかに記載のエチレン3元共重合体ワックスの製造方法であって、
エチレン、式Iの少なくとも1種のエステル、及び少なくとも1個のエチレン性炭素炭素2重結合を有する少なくとも1種のC4〜C10−ジカルボン酸無水物を、500〜4000バール及び170〜300℃において、相互に重合させることを特徴とする製造方法。 - 重合を、アルキル化芳香族化合物の存在下に行う請求項4に記載の方法。
- 1種又はそれ以上のジカルボン酸無水物が室温で固体である請求項4又は5に記載の方法。
- ジカルボン酸無水物として無水マレイン酸を選択する請求項4〜6のいずれかに記載の方法。
- 重合前に、式Iの少なくとも1種のエステルを、少なくとも1種のC4〜C10−ジカルボン酸無水物と混合し、そして重合反応器に一緒に計量、導入する請求項6又は7に記載の方法。
- 請求項1〜3のいずれかに記載の少なくとも1種のエチレン3元共重合体を含む水性分散液。
- 請求項9に記載の水性分散液を床保護用組成物に使用する方法。
- 請求項9に記載の水性分散液を含む床保護用組成物。
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