JP2004167117A - 遊技機 - Google Patents

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Homare Komiya
誉 小宮
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Abstract

【課題】遊技機に備えた制御装置の検査を容易に行うことが可能な遊技機の提供を目的とする。
【解決手段】本発明に係るパチンコ遊技機によれば、各制御データROM55B,56B,70Bの検査を、パチンコ遊技機に組み付けられた検査基盤90によって行うことができるので、従来の必要とされた遊技機検査手段の外付け接続作業が軽減され、検査を容易に行うことができる。しかも、検査基盤90は、中継基盤及び分配器としても作用するので、これら中継基盤及び分配器を別途設けた場合に比べて部品点数の削減が図られる。また、検査基盤90は、パチンコ遊技機に対して着脱可能であると共に、検査基盤90と各基盤50,55,56,70とを接続したハーネス45が着脱可能なので、検査基盤90のみをパチンコ遊技機から取り外すことができる。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ遊技機に代表される遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、遊技機には複数の遊技制御装置が備えられており、各遊技制御装置には、それぞれ遊技を制御するためのプログラムが記憶されている。これらプログラムは、違法変更される虞があるので検査を行う必要があり、従来では、遊技機と別体に設けた検査装置を、複数の遊技制御装置のうちの1つに外付け接続し、その1つの遊技制御装置だけを検査していた。(例えば、特許文献1)。なお、具体的な検査方法としては、例えば、遊技制御装置に記憶されたプログラムを検査装置に取り込み、これを検査装置に記憶された正規プログラムに一致するかを照合していた。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−290876号公報(段落[0012]、第2図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、プログラムの違法変更方法は、年々、巧妙化すると考えられ、これに対応する必要が生じてきている。しかしながら、従来の構成では、検査対象となる遊技制御装置に対していちいち検査装置を外付け接続する必要があるので、検査装置の接続作業に手間がかかり、検査が困難になることが懸念された。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、遊技機に備えた制御装置の検査を容易に行うと共に、遊技機検査手段を介して遊技制御信号を送信することが可能な遊技機の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明は、遊技の制御を行う第1のプログラムを記憶した第1の遊技制御手段と、第1のプログラムとは異なる遊技の制御を行う第2のプログラムを記憶した第2の遊技制御手段とを備え、第1の遊技制御手段からの遊技制御信号に基づいて第2の遊技制御手段が遊技の制御を行う遊技機において、第2のプログラムの検査を行う検査プログラムを記憶しかつ検査プログラムに基づく検査信号を第2の遊技制御手段に送信する遊技機検査手段を設け、第1の遊技制御手段からの遊技制御信号が遊技機検査手段を介して第2の遊技制御手段に送信されるように構成したことを特徴とする遊技機。
【0007】
請求項2の発明は、請求項1に記載の遊技機において、第1の遊技制御手段が遊技機検査手段に向けて出力した遊技制御信号と第2の遊技制御手段が遊技機検査手段を介して受信した遊技制御信号とを同一にしたところに特徴を有する。
【0008】
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の遊技機において、遊技機検査手段には、遊技制御信号と検査信号との何れか一方を選択して第2の遊技制御手段に送信可能とする切り替え手段が備えられたところに特徴を有する。
【0009】
請求項4の発明は、請求項3に記載の遊技機において、第1の遊技制御手段からの遊技制御信号を遊技機検査手段を介して第2の遊技制御手段に送信可能とするために遊技機検査手段と第2の遊技制御手段との間に設けた信号送信路を、遊技機検査手段から第2の遊技制御手段に検査信号を送信するための信号送信路に兼用したところに特徴を有する。
【0010】
請求項5の発明は、請求項1乃至4の何れかに記載の遊技機において、遊技機検査手段と第1の遊技制御手段とを電気接続するための第1の接続手段と、遊技機検査手段と第2の遊技制御手段とを電気接続するための第2の接続手段とを備え、第1の接続手段のうち第1の遊技制御手段に着脱される上位側結合部と、第2の接続手段のうち遊技機検査手段に着脱される上位側結合部とを同一構造にしたところに特徴を有する。
【0011】
請求項6の発明は、請求項1乃至5の何れかに記載の遊技機において、遊技機検査手段と第1の遊技制御手段とを電気接続するための第1の接続手段と、遊技機検査手段と第2の遊技制御手段とを電気接続するための第2の接続手段とを備え、第1の接続手段のうち遊技機検査手段に着脱される下位側結合部と、第2の接続手段のうち第2の遊技制御手段に着脱される下位側結合部とを同一構造にしたところに特徴を有する。
【0012】
請求項7の発明は、請求項5又は6に記載の遊技機において、第1の接続手段と第2の接続手段とは、上位側又は下位側の結合部としてのコネクタと電線とからなるハーネス構造か或いは、コネクタのみからなるコネクタツーコネクタ構造の何れかに統一されたところに特徴を有する。
【0013】
請求項8の発明は、請求項5乃至7の何れかに記載の遊技機において、第1及び第2の接続手段のうち少なくとも一方は、電線の両端に上位側及び下位側の結合部としてのコネクタを備えたハーネス構造をなすところに特徴を有する。
【0014】
請求項9の発明は、請求項5乃至8の何れかに記載の遊技機において、遊技機検査手段から第2の遊技制御手段に送信される遊技制御信号及び検査信号は、共に同じ第2の接続手段の上位側結合部を通過するように構成したところに特徴を有する。
【0015】
請求項10の発明は、請求項1乃至9の何れかに記載の遊技機において、第2の遊技制御手段は、複数備えられると共に、遊技機検査手段は、複数の第2の遊技制御手段に対して1つ備えられ、遊技機検査手段は、第1の遊技制御手段から受信した制御信号を、複数の第2の遊技制御手段に分配するための分配器であるところに特徴を有する。
【0016】
請求項11の発明は、請求項1乃至10の何れかに記載の遊技機において、第2の遊技制御手段は、複数備えられ、遊技機検査手段には、何れの第2の遊技制御手段を検査するかを選択するための選択手段が設けられたところに特徴を有する。
【0017】
請求項12の発明は、請求項1乃至11の何れかに記載の遊技機において、第1の遊技制御手段は、遊技機の遊技状態を制御するメイン制御基盤であって、第2の遊技制御手段は、遊技機に備えられた音声発生手段を制御する音声制御基盤及び/又は遊技機に備えられた表示器を制御する表示制御基盤及び/又は遊技機に備えられた発光体を制御する発光体制御基盤であるところに特徴を有する。
【0018】
請求項13の発明は、請求項1乃至12の何れかに記載の遊技機において、遊技機検査手段は遊技機検査機能を持つ中継基板であるところに特徴を有する。
【0019】
請求項14の発明は、請求項1乃至13の何れかに記載の遊技機において、遊技機検査手段を遊技機から着脱可能な構成としたところに特徴を有する。
【0020】
請求項15の発明は、請求項1乃至14の何れかに記載の遊技機において、遊技機検査手段に第2のプログラムの検査結果を表示する表示手段を設けたところに特徴を有する。
【0021】
【発明の作用及び効果】
<請求項1の発明>
請求項1の遊技機には、検査プログラムを記憶した遊技機検査手段が設けられているので、従来の必要とされた遊技機検査手段の外付け接続作業が軽減され、検査を容易に行うことができる。しかも、第1の遊技制御手段からの遊技制御信号が、遊技機検査手段を介して第2の遊技制御手段に送信されるので、遊技機検査手段を第1及び第2の遊技制御手段の間の中継手段に兼用することもができ、中継手段を別途設けた場合等に比べて部品点数の削減が図られる。
【0022】
<請求項2の発明>
請求項2の遊技機では、第1の遊技制御手段が遊技機検査手段に向けて出力した遊技制御信号と、第2の遊技制御手段が遊技機検査手段を介して受信した遊技制御信号とが同一なので、諸事情により、第1の遊技制御手段から第2の遊技制御手段に、直接、遊技制御信号を送信する必要が生じた場合に容易に対応することができる。
【0023】
<請求項3の発明>
請求項3の発明によれば、第2のプログラムの検査時には、第2の遊技制御手段に遊技制御信号が送信されないようにすることができる。これにより第2のプログラムの検査をスムーズに行うことができる。
【0024】
<請求項4の発明>
請求項4の遊技機では、遊技機検査手段と第2の遊技制御手段との間に設けた信号送信路を、遊技制御信号の送信用と、検査信号の送信用との両方に兼用したので部品点数の削減が図られる。
【0025】
<請求項5,6,7の発明>
請求項5の遊技機では、第1の接続手段に備えた上位側結合部と第2の接続手段に備えた上位側結合部とを同一構造にしたことで部品の共通化が図れ、製造コストを抑えることができる。また、請求項6の遊技機では、第1の接続手段に備えた下位側結合部と第2の接続手段に備えた下位側結合部とを同一構造にしたことで部品の共通化が図れ、製造コストを抑えることができる。さらに、第1及び第2の接続手段を、ハーネス構造かコネクタツーコネクタ構造の何れかに統一することで、更なる部品の共通化を望むことができる(請求項7の発明)。
【0026】
<請求項8の発明>
請求項8の遊技機によれば、第1及び第2の接続手段の少なくとも一方は、電線の両端にコネクタを備えたハーネス構造であるので、そのハーネス及びその両側に結合された部品に不具合が生じた場合に、不具合が生じたハーネス又は部品だけを交換することができる。
【0027】
<請求項9の発明>
請求項9の遊技機によれば、遊技機検査手段から第2の遊技制御手段に送信される遊技制御信号及び検査信号は、共に同じ第2の接続手段の上位側結合部を通過するので、遊技制御信号用と検査信号用とで、第2の接続手段の上位側結合部を別々に分けた場合に比べて、部材点数を減らすことができ、コストが抑えられる。
【0028】
<請求項10の発明>
請求項10の遊技機では、遊技機検査手段は、第1の遊技制御手段から受信した制御信号を、複数の第2の遊技制御手段に分配するための分配器を兼ねているので、分配器を別途設けた場合に比べて構成が簡素化される。
【0029】
<請求項11及び12の発明>
請求項11の発明によれば、複数の第2の遊技制御手段のうちから選択して検査を行うことができる。ここで、第1の遊技制御手段は、メイン制御基盤であって、第2の遊技制御手段は、音声制御基盤及び/又は表示制御基盤及び/又は発光体制御基盤であってもよい(請求項12の発明)。
【0030】
<請求項13の発明>
請求項13の遊技機では、遊技機検査手段が中継基盤であり基盤構造をなすので、遊技機への取り付けを容易に行うことができる。
【0031】
<請求項14の発明>
請求項14の発明によれば、遊技機検査手段が遊技機から着脱可能なので、遊技機検査手段が不具合を起こした場合には遊技機検査手段を交換することができる。
【0032】
<請求項15の発明>
請求項15の発明によれば、第2のプログラムの検査結果を表示する表示手段が設けたので、検査結果を検査者に容易に認識させることができる。
【0033】
【発明の実施の形態】
<第1実施形態>
以下、本発明を適用したパチンコ遊技機に係る第1実施形態を、図1〜図9に基づいて説明する。このパチンコ遊技機の遊技盤11は、図1に示すように、ガイドレール12で囲まれたほぼ円形の遊技領域R1の中央部に、表示装置13(本発明の「表示器」に相当する)を備える。遊技領域R1のうち表示装置13の下方には、始動入賞口14、大入賞口15及び外れ球受け入れ口16が、上から順に間隔を開けて並べて設けられている。また、遊技領域R1のうち表示装置13等を挟んだ左右の両側には、上から順に、ランプ風車17、始動ゲート18、風車19、一般入賞口20,21が設けられ、ガイドレール12に沿った両側部には、円弧状のサイドランプ22,22(本発明の「発光体」に相当する)が設けられている。さらに、これら入賞口等以外に、遊技領域R1には、図示しない複数の釘が起立している。
【0034】
パチンコ遊技機のうち遊技盤11より下方には、図1に示すように上皿27A及び下皿27Bが上下2段にして設けられている。そして、下皿27Bの右端部に設けた操作ノブ28を操作することで、上皿27Aに収容された遊技球が遊技盤11に向けて弾き出される。また、上皿27Aに設けたボタン29を押せば、上皿27Aから下皿27Bに遊技球が移動して収容される。さらに、上皿27Aを挟んだ両側には1対のスピーカ59S(本発明の「音声発生手段」に相当する)が備えられている。
【0035】
次に所要の各部位についてさらに詳説する。
前記始動入賞口14は、図1に示すように、両側に可動翼片14C,14Cを備える。可動翼片14C,14Cは、常には、始動入賞口14に遊技球が1つ入賞可能な大きさで開口しており、始動ゲート18に遊技球が通過して所定の条件が成立すると、可動翼片14C,14Cが所定期間に亘って左右に拡開して(図1の状態)、始動入賞口14へ入賞し易くなる。また、始動入賞口14に遊技球が入ると、後述するように当否判定が行われると共に、所定数の賞球が上皿27Aに払い出される。
【0036】
大入賞口15は、横長に形成されて、常には可動扉15Tにて閉塞されている。そして、後述する所定条件の成立によって、所謂「大当たり遊技」が実行されると、遊技盤11の裏に設けた大入賞口用ソレノイドが駆動され、可動扉15Tが所定期間に亘って前側に倒れる。これにより、大入賞口15が開放され、可動扉15Tを案内にして、大入賞口15に多くの遊技球が入賞可能になる。ここで、可動扉15Tが、開放してから閉じるまでの間を「ラウンド」と称すると、1つのラウンドは、可動扉15Tの開放時間が29秒に達したか、又は、大入賞口15に遊技球が10個入賞したか、の何れかの条件が先に満たされた場合に終了する。
【0037】
大入賞口15の内部には、図示しない継続入賞口と計数入賞口とが設けられており、これら継続入賞口及び計数入賞口は、選択的に何れか一方が開放される。より詳細には、可動扉15Tが開いたときには、最初は継続入賞口が開放しており、継続入賞口に入賞後、継続入賞口は閉鎖し、計数入賞口の開放に切り替わる。そして、継続入賞口に入賞があると、これが継続入賞口内に設けた大当たり状態継続センサーに検出されて、前述した終了条件を満たしてラウンドが終了した後で、連続して次のラウンドが実行される。また、計数入賞口に入賞があると、これが計数入賞口内に設けた入賞球カウントセンサーに検出されて、前記継続入用口への入賞球と合わせて、大入賞口15への入賞球がカウントされ、これらが前記したように計10個に達したか否かがチェックされる。
【0038】
表示装置13は、全体として枠形構造をなした装飾枠23の後端面に、図示しない液晶モジュール(詳細には、TFT−LCDモジュール)を組み付けてなる。液晶モジュールのうち装飾枠23によって取り囲まれた前面部分は、表示部34となっており、遊技者は、装飾枠23を通して表示部34に表示された画像を見ることができる。
【0039】
表示部34には、図1に示すように、通常は、3つの左、中、右の特別図柄80,81,82が、横並びに表示されている。これら各特別図柄80,81,82は、例えば、「0」〜「11」の数字を表記した複数種類のもので構成されており、通常は、各特別図柄80,81,82ごと、所定の種類のものが、表示部34に確定表示されている。そして、始動入賞口14に遊技球が入賞したときに当否判定し、各特別図柄80,81,82が、上下方向にスクロールして変動表示され、所定時間後に、例えば、左、中、右の順で各特別図柄80,81,82が停止表示される。このとき、例えば、当否判定の結果が当たりで全ての特別図柄80,81,82が同じ図柄、即ち、ぞろ目になった場合に、遊技が「大当たり状態」になり、可動扉15Tが開かれる。
【0040】
また、表示部34が変動表示している間に、或いは、大当たり状態で、始動入賞口14に遊技球が入球した場合には、その入球に起因して所定の乱数が最大4つまで保留されて、一時記憶される。そして、表示部34において特別図柄80,81,82の変動表示が開始されるときに、保留記憶数が1つ減らされて、保留記憶数が0になるまでこの動作が繰り返される。また、この保留記憶数は、前記装飾枠23の上辺のうち装飾枠23の両側に1対ずつ配設された計4つのLED25の点灯数でもって遊技者に報知される。
【0041】
さらに本実施形態のパチンコ遊技機は確率変動機能を備えており、大当たり成立時における各特別図柄80,81,82の組み合わせが「1」、「3」、「5」、「7」、「9」、「11」の何れかのぞろ目であったときには、大当たり遊技の終了後に確率変動が生じ、次回の大当たり発生確率が通常遊技状態(低確率状態、1/315)に比較して高い確率変動状態(高確率状態、5/315)に移行して、次回の大当たりまでこの確率変動状態を継続するようになっている。また、大当たり成立時における各特別図柄80,81,82の組み合わせが「2」、「4」、「6」、「8」、「10」、「12」の何れかのぞろ目であったときには、確率変動状態へ移行せず、次回の大当たりまで通常遊技状態を継続する。
【0042】
表示部34のうち、特別図柄80,81,82の表示領域の左下隅には、普通図柄表示領域24が設けられている。この普通図柄表示領域24は、始動ゲート18内に設けた普通図柄始動センサーが遊技球の通過を検出したときに当否判定して、例えば、「0」〜「9」までの数字を所定期間に亘って変動表示した後、所定の数字を確定表示する。そして、確定表示された数字が、例えば、奇数の場合に、前記始動入賞口14に設けた前記可動翼片14C,14Cが所定期間(例えば、0.4秒)に亘って横に倒される。なお、普通図柄表示領域24で表示する図柄は、数字に限るものではなく、アルファベットや記号等でもよい。
【0043】
また、普通図柄表示領域24が変動表示している間に遊技球が始動ゲート18を通過すると、その通過した遊技球が最大3つまで累積カウントされる。そして、普通図柄表示領域24が停止表示されると、累積数が1つ減らされて普通図柄表示領域24の変動表示が開始され、累積数が0になるまでこの動作が繰り返される。また、累積数は、装飾枠23の上辺中央に並んで設けた3つの計数ランプ24Sの点灯数によって遊技者に報知される。
【0044】
図2に示すように、パチンコ遊技機の後面中央には、本発明に係るメイン制御基盤50が設けられ、このメイン制御基盤50に重なるようにして、本発明に係る発光体制御基盤55、音声制御基盤56及び表示制御基盤70が設けられている。また、各基盤50,55,56,70の下方には、本発明の「遊技機検査手段」に相当する検査基盤90が備えられている。さらに、各基盤50,55,56,70,90の下方には、電源基盤、払出制御基盤、発射制御基盤等の種々の制御基盤が設けられている。ここで、検査基盤90は、他の基盤50,55,56,70等と同様に、パチンコ遊技機の後面に螺子止めされているので、パチンコ遊技機に対して容易に着脱することができる。
【0045】
次に、図3を参照しつつ本実施形態のパチンコ遊技機の電気的な構成について説明する。メイン制御基盤50は、CPU51AとRAM51B及びROM51Cを合わせてパッケージしてなるワンチップマイコン51を主要部として備えている。
【0046】
ワンチップマイコン51は、図示しないインターフェースを介して、前述した各入賞口14,15,20,21及び始動ゲート18に備えたセンサーから信号を受けると共に、発光体制御基盤55、音声制御基盤56、発射制御基盤、払出制御基盤、表示制御基盤70等に遊技コマンド(本発明の「遊技制御信号」に相当する)を出力して各部位を制御する。ここで、メイン制御基盤50からの遊技コマンドは、後述する検査基盤90に一旦入力され、検査基盤90から各基盤55,56,70に出力されている。即ち、本実施形態の検査基盤90は、メイン制御基盤50から各基盤55,56,70への中継基盤(中継手段)としての役割を果たす。
【0047】
メイン制御基盤50には、図示しない初期リセット回路と定期リセット回路とが備えられている。初期リセット回路は、パチンコ遊技機の電源投入時に、ワンチップマイコン51のリセット端子に初期化信号を出力する。定期リセット回路は、周期的(例えば、2msecごと)に割り込みパルスをワンチップマイコン51に出力する。ワンチップマイコン51は、前記割り込みパルスを受ける度に、ROM51Cに記憶した主制御用メインプログラムM(本発明の「第1のプログラム」に相当する)をランする。
【0048】
表示制御基盤70は、表示部34に遊技画像を表示するための制御データ等を記憶する表示制御データROM70Bと、特別図柄、背景画像、文字画像及び本発明に係るキャラクター図柄等の画像データを記憶する画像データROMとを備える。そして、検査基盤90を介してメイン制御基盤50から入力した遊技コマンドに基づき、表示制御用CPU70Aが、表示制御データROM70Bから所定の表示制御データを取り出し、制御データRAMの記憶領域で制御用データを生成してVDPに出力する。VDPは、表示制御用CPU70Aからの指令に基づいて画像データROMから必要なデータを読み出し、表示画像における特別図柄、背景画像、キャラクター図柄、文字画像等のマップデータを作成し、VRAMに格納する。そして、格納記憶された画像データは、D/A変換回路にてRGB信号に変換されて、表示装置13に出力される。また、VDP62からは、複合同期信号SYNCが表示装置13に出力される。そして、表示装置13は、送信されてきたRGB信号及び複合同期信号SYNCに基づいて表示部34にて画像を表示する。
【0049】
表示制御基盤70には図示しない初期リセット回路が備えられている。初期リセット回路はパチンコ遊技機の電源投入時に、表示制御用CPU70Aのリセット端子に初期化信号を出力する。表示制御用CPU70Aは、表示制御データROM70Bに記憶した表示制御用プログラムN(本発明の「第2のプログラム」に相当する)をランする。そして、メイン制御基盤50から送信された遊技コマンドに基づいて表示装置13を駆動制御する。また、検査基盤90から後述する検査コマンド(本発明の「検査信号」に相当する)が入力した場合には、表示制御データROM70Bのデータを検査基盤90に出力する。
【0050】
音声制御基盤56は、スピーカ59Sから音声を発生させるための制御データ等を記憶する音声制御データROM56Bと、検査基盤90を介してメイン制御基盤50から受信した遊技コマンドを一時記憶する制御データRAMとを備える。音声制御用CPU56Aは、音声制御データROM56Bに記憶した音声制御用プログラム(本発明の「第2のプログラム」に相当する)をランして、スピーカ59Sより音声を発生させる。具体的には、音声制御用CPU56Aが、メイン制御基盤50からの遊技コマンドに基づいて音声合成回路に信号を出力する。音声合成回路では、音声制御用CPU56Aからの信号に基づいて音声データROMから必要な音声データを読み出し、音声信号を合成してアンプに出力する。そして、合成された音声信号が、アンプにおいて増幅されてスピーカ59Sへ出力され、スピーカ59Sより音声が発生される。さらに、音声制御用CPU56Aは、検査基盤90から検査コマンドが入力した場合には、音声制御データROM56Bのデータを検査基盤90に出力する。
【0051】
発光体制御基盤55は、左右のサイドランプ22,22や、表示装置13の装飾枠23に備えたLED等を発光させるための制御データ等を記憶する発光体制御データROM55Bと、検査基盤90を介してメイン制御基盤50から受信した遊技コマンドを一時記憶する制御データRAMとを備える。発光制御用CPU55Aは、発光体制御データROM55Bに記憶した発光制御用プログラム(本発明の「第2のプログラム」に相当する)をランして、サイドランプ22,22及びLEDを発光させる。具体的には、メイン制御基盤50からの遊技コマンドに基づいて発光データ制御回路に信号を出力する。信号を受信した発光データ制御回路では、発光制御用CPU55Aからの信号に基づいて発光データROMから必要なデータを読み出し、左右のサイドランプ22,22や、LED等を発光させる。さらに、発光体制御用CPU55Aは、検査基盤90から検査信号が入力した場合には、発光体制御データROM55Bのデータを検査基盤90に出力する。
【0052】
さて、検査基盤90には、各制御データROM55B,56B,70Bを検査するための検査プログラムTを記憶した検査データROM91が備えられている。また、検査用CPU93は、検査データROM91に記憶した検査プログラムTをランして、各基盤55,56,70に検査コマンドを出力すると共に、各制御データROM55B,56B,70Bから出力されて検査用RAM92に記憶されたデータをチェックする。より具体的には、検査基盤90には、各基盤55,56,70に記憶されているべき正規の表示制御用プログラム、音声制御用プログラム、発光制御用プログラムのプログラムデータが記憶されており、検査基盤90は、これら正規のプログラムデータと、実際に各基盤55,56,70に記憶されているプログラムデータとが一致するか否かをチェックする。
【0053】
検査基盤90には、切替スイッチ94(本発明の「切り替え手段」及び「選択手段」に相当する)が備えられている。この切替スイッチ94は、検査状態と中継状態とに切り替え可能となっており、中継状態のときは、メイン制御基盤50から検査基盤90に入力された遊技コマンドを各制御基盤55,56,70に出力する。一方、検査状態のときは、検査プログラムTに基づいて各基盤55,56,70に検査コマンドを出力する。ここで切替スイッチ94が検査状態のときは、各基盤55,56,70のうちの何れの基盤に検査コマンドを出力するか、即ち、何れの制御データROM55B,56B,70Bを検査するかが選択できるようになっている。
【0054】
これらを図3及び図4に基づいてより詳細に説明する。なお、図4には、表示制御基盤70及び音声制御基盤56に関する構成のみが示されているが、発光体制御基盤55に関する構成も同じである。
【0055】
検査基盤90には、各基盤55,56,70毎にラッチ97,97,97が備えられている。切替スイッチ94を中継状態とした場合には、メイン制御基盤50から入力した遊技コマンドが、各基盤55,56,70のうちの何れの基盤に対するものかを検査用CPU93によって判別する。ここで、メイン制御基盤50からは、遊技コマンドに伴なって、その遊技コマンドの出力先を特定するストローブ信号が出力される。検査用CPU93は、このストローブ信号に基づいて遊技コマンドの出力先を判別している。そして、この判別結果に基づいて所定のコードがデコーダ98に出力され、デコーダ98が各ラッチ97,97,97のうちの判別結果に対応したラッチのみを許可状態とし、その他のラッチを禁止状態とする。これにより各基盤55,56,70のうちのストローブ信号に対応した基盤にのみ遊技コマンドが出力される。
【0056】
従って、検査基盤90は、メイン制御基盤50から受信した1つの遊技コマンドを、各基盤55,56,70に分配して送信する分配器(ディストリビューター)の役割を果たす。なお、各基盤55,56,70の全部を特定するストローブ信号を設けておき、検査基盤90が、メイン制御基盤50から受信した1つの遊技コマンドを、一度に全部の基盤55,56,70に分配する狭義の分配器として機能させてもよい。
【0057】
切替スイッチ94が検査状態とされると、各基盤55,56,70毎に設けられたラッチ97,97,97のうち、切替スイッチ94によって選択された基盤に対応するラッチ97のみが許可状態とされ、他の2つのラッチ97,97は禁止状態とされる。そして、図示しない検査開始ボタンをONとすることで、検査が開始され、各基盤55,56,70のうちの選択された基盤にのみ、検査用CPU93から検査コマンドが出力される。
【0058】
図3に示すように、各基盤55,56,70では、検査コマンドが入力すると、各基盤55,56,70に備えたCPU55A,56A,70Aが、各制御データROM55B,56B,70Bに記憶されたデータを検査基盤90に出力する。検査基盤90に制御データROM55B,56B,70Bの何れかのデータが読み込まれると、検査用RAM92に一時記憶され、このデータと検査基盤90の制御データROM91に記憶された基準ROMデータとが照合される。そして、その検査結果が結果表示部95(本発明の「表示手段」に相当する)に出力される。ここで、制御データROM55B,56B,70Bの検査中に、検査基盤90にメイン制御基盤50から遊技コマンドが入力された場合は、検査用CPU93はその遊技コマンドを無視して、各制御基盤55,56,70に送信しないようになっている。
【0059】
なお、結果表示部95は、例えば、液晶表示器でもよいしLED等の発光体であってもよい。また、切替スイッチ94は、例えば、パチンコ遊技機の後面側に備えられて、検査員が切替スイッチ94に備えられたツマミを操作することで、検査状態と中継状態とに切替え可能な構成とし、さらに検査状態としたときには、前記ツマミを操作することで、検査する基盤を切替え可能な構成としてもよい。
【0060】
次に、メイン制御基盤50と検査基盤90及び検査基盤90と各基盤55,56,70との接続部分の構成を図10に基づいて説明する。なお、同図には表示制御基盤70に関わる接続部分のみが示されているが、他の制御基盤55,56に関わる接続部分も同様な構成である。
【0061】
図10に示すように、メイン制御基盤50と検査基盤90との間は、本発明の「第1の接続手段」に相当するハーネス45で電気接続されている。ハーネス45は、例えば、フラットケーブル(電線)の両端に12PINの上位側コネクタ45A(本発明の「上位側結合部」に相当する)と、下位側コネクタ45B(本発明の「下位側結合部」に相当する)とを備えてなる。そして、ハーネス45の上位側コネクタ45Aが、メイン制御基盤50に備えた出力コネクタ40に結合され、ハーネス45の下位側コネクタ45Bが、検査基盤90に備えた入力コネクタ41に結合されて、メイン制御基盤50と検査基盤90とが電気接続されている。これにより、メイン制御基盤50が出力した遊技コマンドがハーネス45を通って検査基盤90に送信される。
【0062】
また、検査基盤90と表示制御基盤70との間は、本発明の「第2の接続手段」に相当するハーネス46で接続されている。このハーネス46もフラットケーブル(電線)の両端に12PINの上位側コネクタ46A(本発明の「上位側結合部」に相当する)と、下位側コネクタ46B(本発明の「下位側結合部」に相当する)とを備えてなる。そして、ハーネス46の上位側コネクタ46Aが、検査基盤90に備えた出力コネクタ40に結合され、ハーネス46の下位側コネクタ46Bが表示制御基盤70に備えた入力コネクタ43に結合されて、検査基盤90と表示制御基盤70とが電気接続されている。これにより、検査基盤90が出力した遊技コマンド又は検査コマンドがハーネス46を通って表示制御基盤70に送信される。なお、本実施形態において、上記上位側コネクタ45A,46A及び下位側コネクタ45B,46Bにおける「上位側」及び「下位側」とは、コネクタ45Aと45B及びコネクタ46Aと46Bとの相対位置関係を表すものではなく、信号を出力する側が「上位側」で、信号が入力する側が「下位側」である。
【0063】
ここで、本実施形態では、本発明の「第1の接続手段」に相当するハーネス45の上位側コネクタ45Aと、本発明の「第2の接続手段」に相当するハーネス46の上位側コネクタ46Aとが、同一構造になっている。従って、それらの結合相手になるメイン制御基盤50の出力コネクタ40と検査基盤90の出力コネクタ42も互いに同一構造になっている。また、ハーネス45の下位側コネクタ45Bとハーネス46の下位側コネクタ46Bとが、同一構造になっている。従って、それらの結合相手になる検査基盤90の入力コネクタ41と、表示制御基盤70の入力コネクタ43も互いに同一構造になっている。つまり、本実施形態では、ハーネス45とハーネス46とは、共にハーネス構造をなすのみならず、構成部品が全て同じ同一構造をなしている。これにより、部品の共通化が図られ、製造コストを抑えることができる。
【0064】
ところで、検査基盤90と表示制御基盤70との間では、ハーネス46における同じ電路(信号送信路)を用いて遊技コマンドと検査コマンドの両方が送信される。換言すると、検査基盤90から出力される遊技コマンドと検査コマンドとは、共に同じハーネス46の上位側コネクタ46Aを通過して表示制御基盤70に送信される。そのために、前述したように、検査基盤90には、切替スイッチ94が備えられ、検査基盤90から検査コマンドを出力する検査状態と遊技コマンドを出力する中継状態とに切り替え可能となっている。そして、このように、検査基盤90と表示制御基盤70との間では、遊技コマンド送信用と検査コマンド送信用とで信号送信路とを兼用したことで、部品点数の削減が図れる。
【0065】
次に、上記構成からなるパチンコ遊技機の動作を図5〜図9を参照しつつ説明する。パチンコ遊技機の電源をオンすると、ワンチップマイコン51が、所定の周期で(例えば、2.000msecごとに)、図5に示したメイン制御用プログラムMをROM51Cから取り出してランする。すると、電源投入時か否かがチェックされ、電源投入時である場合(S1でYes)には、初期設定(S2)が行われ、初期リセット回路から初期化信号が出力されて、例えばスタックの設定、定数設定、CPUの設定、SIO、PIO、CTC(割り込み時間用コントローラ)の設定等が行われる。なお、電源投入時のみに必要な処理は、メイン制御用プログラムMが、電源投入後の1回目にランされたときだけ実行され、それ以降は実行されない。
【0066】
次いで、コマンド出力処理(S3)が行われる。コマンド出力処理(S3)では、後述する確定停止特別図柄決定処理(S11)や変動パターン決定処理(S12)等によって決定された各種遊技コマンドがRAM51Bのコマンドバッファ内に格納されているか否かがチェックされ、遊技コマンドが格納されている場合には、コマンドバッファ内の遊技コマンドを、検査基盤90を介して表示制御基盤70、音声制御基盤56、発光体制御基盤55等に出力する。
【0067】
コマンド出力処理(S3)に次いで、センサー入力処理(S4)が行われる。センサー入力処理(S4)では、各入賞口14,15,20,21等に備えたセンサーによる入賞球等の検出情報の有無をチェックされ、センサーによる検出情報がある場合には、それらセンサー検出情報をRAM51Bに保存する。
【0068】
次いで、乱数更新処理(S5)が行われる。本実施形態においては、乱数を生成するために表1に示したカウンタが設けられている。
【0069】
【表1】
Figure 2004167117
【0070】
表1に示した各カウンタは、電源投入時には「0」に設定され、乱数更新処理(S5)が実行される毎に(例えば、2msec毎に)、1インクリメントされる。各カウンタは、カウンタの数値範囲の上限値を越えた場合には、「0」にリセットされて、再び「0」から1インクリメントされる。このように更新された各カウンタの数値は、前記RAM51Bのカウンタ数値記憶領域に逐一記憶され、この乱数更新処理(S5)から抜ける。
【0071】
乱数更新処理(S5)から抜けると、センサー入力処理(S4)で保存したセンサー検出情報が始動入賞口14への入球によるものか否かがチェックされる(S6)。具体的には、始動入賞口14に備えたセンサーが入賞球を検出したか否かをチェックする。そして、始動入賞口14への入賞球を検出した場合には(S6でYes)、乱数取得処理(S7)を実行する。一方、始動入賞口14への入賞球を検出していない場合には、(S6でNo)、乱数取得処理(S7)を実行せずにステップS8に進む。
【0072】
乱数取得処理(S7)では、前記RAM51Bのカウンタ数値記憶領域に記憶されているカウンタの数値を取り出して、RAM51Bに別途設定した乱数値記憶領域に記憶する。
【0073】
乱数取得処理(S7)から抜けると、判定条件が成立しているか否かがチェックされる(S8)。ここで、「判定条件」とは、遊技の当たり外れに係る判定を実行するために必要な条件をいう。本実施形態では、例えば、このステップS8を実行した時点で、以下の▲1▼〜▲3▼の3つの条件が成立していることを「判定条件の成立」としている。
▲1▼「当たり遊技」が実行されている最中ではないこと。
▲2▼特別図柄80,81,82を変動表示中でないこと。
▲3▼保留記憶数が1以上であること。
【0074】
▲1▼〜▲3▼の条件のうちの少なくとも1つが不成立の場合には、その他の処理(S13)にジャンプする。一方、これら条件が全て成立している場合には、大当たり判定処理(S9)、リーチ有無決定処理(S10)、確定停止特別図柄決定処理(S11)、変動パターン決定処理(S12)が実行される。
【0075】
なお、本実施形態では、上記▲1▼〜▲3▼の3つを「判定条件」としたが、「判定条件」は3つでなくてもよく、各条件内容も種々の内容に設定してもよい。
【0076】
上記判定条件が成立した場合には、最初に大当たり判定処理(S9)が実行される。この処理(S9)が実行されると、まず高確率状態か低確率常態かがチェックされ、低確率状態時には、取得した大当たり判定用乱数(ラベル−TRND−A)が「5」又は「500」の2つの当たり数値の何れかと一致したか否かがチェックされる。一方、高確率状態時には、取得した大当たり判定用乱数(ラベル−TRND−A)が、「5」、「50」、「100」、「200」、「300」、「350」、「400」、「450」、「500」、「600」の10個の当たり数値の何れかと一致したか否かがチェックされる。
【0077】
そして、大当たり判定用乱数(ラベル−TRND−A)が何れの当たり数値と一致しなかった場合には、この処理(S9)を抜ける。一方、大当たり判定用乱数(ラベル−TRND−A)が何れかの当たり数値と一致した場合には、大当たりフラグA1をセットして、この処理(S9)を抜ける。
【0078】
次いで、リーチ有無決定処理(S10)が実行される。この処理(S10)が実行されると、大当たりフラグA1がセットされているか否かがチェックされる。大当たりフラグA1がセットされている場合、即ち「大当たり状態」の場合には、リーチ有り(リーチ状態移行可)と決定して、リーチフラグBをセットし、この処理(S10)を抜ける。つまり、大当たりになった場合には、必ずリーチ状態になる。
【0079】
一方、大当たりフラグA1がセットされていない場合、即ち「外れ」の場合には、リーチ有無決定乱数(ラベル−TRND−R1)が、「24」又は「49」に一致した場合にのみ、リーチ有りと決定して、リーチフラグBにセットし、この処理(S10)を抜ける。また、リーチ有無決定乱数(ラベルーTRND−R1)が、「24」又は「49」に一致しなかった場合には、リーチ無しと決定して、リーチフラグBをセットせずに初期状態のままにする。
【0080】
次いで、確定停止特別図柄決定処理(S11)が実行される。この処理(S11)が実行されると、大当たりフラグA1がセットされているか否かがチェックされ、大当たりフラグA1がセットされている場合、即ち大当たりの場合には、大当たり特別図柄乱数(ラベル−TRND−AZ1)の数値に対して予め決められている図柄の組合せを、大当たり図柄組合せとして決定して、そのコマンドをRAM51Bのコマンドバッファに格納する。即ち、例えば、大当たり特別図柄乱数(ラベル−TRND−AZ1)=「1」の場合には、確定大当たり図柄組合せとして、表示部34に「1」が3つ並んだぞろ目である「1 1 1」が表示されるコマンドに決定する。また、大当たり特別図柄乱数(ラベル−TRND−AZ1)=「7」の場合には、確定大当たり図柄組合せとして、表示部34に「7」が3つ並んだぞろ目である「7 7 7」が表示されるコマンドに決定する。他の大当たり特別図柄乱数(ラベル−TRND−AZ1)においても同様に、大当たり特別図柄乱数(ラベル−TRND−AZ1)の数値に応じて、「0」〜「11」の数字図柄の何れかが3つ並んだぞろ目を、確定大当たり図柄組合せとして決定して、それぞれに対応するコマンドをRAM51Bのコマンドバッファに格納する。
【0081】
一方、大当たりフラグA1がセットされていない場合、即ち外れの場合には、3つの特別図柄乱数(ラベル−TRND−B1,B2,B3)に基づいて、各特別図柄80,81,82がぞろ目とならない組合せに決定し、そのコマンドをコマンドバッファに格納する。ここで、リーチフラグBがセットされている場合には、左特別図柄80と右特別図柄82とが同一図柄で、中特別図柄81のみ左・右特別図柄80,82と異なる図柄組合せに決定する。具体的には、表示部34において、「1 2 1」や「3 5 3」の如く表示するコマンドを決定する。つまり、変動表示の過程でリーチ状態になるが、最終的には、外れが確定するように停止表示の図柄組み合わせをセットする。
【0082】
一方、リーチフラグBがセットされていない場合には、各特別図柄80,81,82が全て異なる図柄組合せに決定する。具体的には、表示部34において、「1 2 3」や「7 5 3」の如く表示するコマンドに決定する。つまり、変動表示の過程で、リーチにもならず、外れが確定するように停止表示の図柄組み合わせをセットする。
【0083】
次いで、変動パターン決定処理(S12)が実行される。この処理(S12)が実行されると、大当たりフラグA1、変動パターン決定乱数(ラベル−TRND−T1)及びリーチフラグBによって、大当たり時や外れ時の変動パターンが設定される。
【0084】
この処理(S12)の後、その他の処理(S13)が行われる。その他の処理(S13)には、確率変動報知処理が含まれている。確率変動報知処理では、大当たり遊技が終了後に、大当たり図柄決定用乱数(ラベル−TRND−AZ1)の取得数値がチェックされ、大当たり成立時における各特別図柄80,81,82の組み合わせが「1」、「3」、「5」、「7」、「9」、「11」の何れかのぞろ目であったときには、遊技が確率変動状態(高確率状態)に移行することを遊技者に報知する。一方、大当たり成立時における各特別図柄80,81,82の組み合わせが「2」、「4」、「6」、「8」、「10」、「12」の何れかのぞろ目であったときには、確率変動状態とならず、次回の大当たりまで通常遊技状態(低確率状態)を継続することを遊技者に報知する。
【0085】
その他の処理(S13)では、この確率変動報知処理の他に、本発明に深く関連しない処理を実行して、メイン制御用プログラムMから抜ける。そして、2msec後に、再びメイン制御用プログラムMがランされ、ステップS1から繰り返される。以上が、メイン制御用プログラムMの説明である。
【0086】
さて、メイン制御用プログラムMと同じ周期(例えば、2.000msec)で、表示制御基盤70に備えた表示制御用CPU70Aが、表示制御用プログラムNを、表示制御データROM70Bから取り出してランする。なお、音声制御用プログラム及び発光体制御用プログラムについては、表示制御用プログラムNと同様な構成なので説明を省略する。
【0087】
この表示制御用プログラムNが実行されると、メイン制御用プログラムMの確定停止特別図柄決定処理(S11)及び変動パターン決定処理(S12)で決定された確定停止特別図柄及び変動パターンの画像が表示制御基盤70で作成され、表示部34に表示される。また、検査基盤90の切替スイッチ94が検査状態とされ、検査する基盤として、表示制御基盤70が選択された場合には、表示制御用CPU70Aが表示制御データROM70B内のデータを、検査基盤90に出力する。
【0088】
表示制御用プログラムNは図6に示されており、まず電源投入時か否かがチェックされる(S60)。電源投入時である場合(S60でYes)には、初期設定(S61)として、例えばスタックの設定、定数設定、CPUの設定、SIO、PIO、CTC(割り込み時間用コントローラ)の設定等が行われる。なお、電源投入時のみに必要な処理は、表示制御用プログラムNが、電源投入後の1回目にランされたときだけ実行され、それ以降は実行されない。
【0089】
次に、コマンド入力処理(S62)が行われ、メイン制御基盤50からの遊技コマンドや検査基盤90からの検査コマンドを入力する。より詳細には、図8及び図9に示す検査プログラムTのステップS26で出力された遊技コマンドやステップS33で出力された検査開始コマンド及びステップS58で出力された次データ要求コマンドを入力する。
【0090】
次に、コマンド入力処理(S62)で入力されたコマンドが、検査基盤90からの検査開始コマンドであるか否かがチェックされる(S63)。検査開始コマンドではない場合には(S63でNo)、ステップS65に進み、検査開始コマンドである場合には(S63でYes)、検査フラグをONとしてから(S64)、ステップS65に進む。
【0091】
ステップS65では、検査フラグがONであるか否かがチェックされる。検査フラグがONではない場合(S65でNo)、即ち切替スイッチ94が中継状態のときは、その他の遊技機処理が行われ(S66)、メイン制御基盤50及び検査基盤90以外の他の制御基盤55,56等からのサブ遊技コマンドを入力する。その後、表示制御処理(S68)が行われ、メイン制御基盤50からの遊技コマンドや他の制御基盤55,56等からのサブ遊技コマンドに基づいて、表示制御基盤70において画像が作成され表示部34にて表示する。
【0092】
ここで、検査フラグがONであった場合には(S65でYes)、検査処理(S67)が実行される。検査処理(S67)は、図7に示されており、まず、検査データ設定処理(S70)が実行され、表示制御データROM70Bに記憶された各種データの中から、検査基盤90に出力するデータを設定する。具体的には、表示制御データROM70B内のアドレスに基づいて、0番地のデータから順に設定される。
【0093】
次いで、検査データ出力処理(S71)が実行され、検査データ設定処理(S70)で設定されたデータが、検査基盤90に出力される。その後、表示制御データROM70B内の全てのデータを検査基盤90に出力したか否かがチェックされ(S72)、全てのデータが出力されていない場合、即ち表示制御データROM70Bの検査が完了していない場合には、直ちにこの処理(S67)を抜ける一方、全てのデータを出力した場合には(S72でYes)、検査フラグをOFFとして(S73)、この処理(S67)を抜ける。以上が、表示制御用プログラムNの説明である。
【0094】
次に図8に基づいて検査プログラムTについて説明する。メイン制御用プログラムMと同じ周期(例えば、2.000msec)で、検査基盤90に備えた検査用CPU93が、検査プログラムTを、検査データROM91から取り出してランする。すると、電源投入時か否かがチェックされ、電源投入時である場合(S20でYes)には、初期設定(S21)として、例えばスタックの設定、定数設定、CPUの設定、SIO、PIO、CTC(割り込み時間用コントローラ)の設定等が行われる。なお、電源投入時のみに必要な処理は、検査プログラムTが、電源投入後の1回目にランされたときだけ実行され、それ以降は実行されない。
【0095】
検査プログラムTが、電源投入後、2回目以降にランされたときには(S20でNo)、切替スイッチ94が検査状態となっているか否かがチェックされる(S22)。切替スイッチ94が検査状態でない場合には(S22でNo)、メイン制御基盤50からの遊技コマンドを各基盤55,56,70に送信可能と判断して、メイン制御基盤50から、メインプログラムMのステップS3(図5を参照)において出力された遊技コマンドが入力したか否かを判断する(S23)。メイン制御基盤50から遊技コマンドが入力していないときには(S23でNo)、直ちに検査プログラムTを抜ける。メイン制御基盤50から遊技コマンドが入力したときには(S23でYes)、その遊技コマンドが表示制御基盤70に対するものか否かがチェックされる(S24)。すると、遊技コマンドと共に入力したストローブ信号に基づいて検査用CPU93が遊技コマンドの出力先を判別し、表示制御基盤70に対するものであった場合には(S24でYes)、入力された遊技コマンドを表示制御基盤70に出力する(S26)。
【0096】
一方、入力された遊技コマンドが、表示制御基盤70に対するものでなかった場合には(S24でNo)、音声制御基盤56に対するものか否かがチェックされる(S25)。音声制御基盤56に対するものであった場合には(S25でYes)、入力された遊技コマンドを音声制御基盤56に出力する(S27)。また、音声制御基盤56に対するものでなかった場合(S25でNo)、即ち発光体制御基盤55に対するものであった場合には、入力された遊技コマンドを発光体制御基盤55に出力する(S28)。
【0097】
さて、切替スイッチ94が検査状態の場合(S22でYes)には、各制御データROM55B,56B,70Bの検査が実行される。具体的には、まず、検査中フラグがONか否か(S29)がチェックされ、検査中フラグがONの場合には、ステップS35にジャンプする。検査中フラグがONではない場合には(S29)、切替スイッチ94によって選択された基盤が、各基盤55,56,70のうちの何れであるかを判別し、選択された基盤に対応する基準ROMデータを検査データROM91から読み出してセットする(S30)。
【0098】
次いで、検査開始ボタンがONか否かがチェックされ(S31)、ONではなかった場合には(S31でNo)、検査を開始しないと判断して、ステップS22を実行する。検査開始ボタンがONにされた場合には(S31でYes)、検査編集エリアの初期化を行う(S32)。その後、各基盤55,56,70のうちの切替スイッチ94によって選択された基盤に検査開始コマンドが送信され(S33)、検査中フラグをONとしててから(S34)、データ判定処理(S35)が実行される。なお、データ判定処理(S35)を抜けると、ステップS22が実行され、切替スイッチ94が検査状態とされている間は、ステップS22〜ステップS35の処理が繰り返し実行される。
【0099】
データ判定処理(S35)は図9に示されており、まず選択した制御データROMの検査が完了したか否かがチェックされ(S40)、検査が完了した場合には(S40でYes)直ちにこの処理(S35)を抜ける。一方、検査が完了していない場合には(S40でNo)、データ入力処理が実行され(S41)、検査する基盤の制御データROMから出力(図7のステップS71)されたデータを取り込む。次いで、データ入力処理(S41)によって、新規なデータが入力されたか否かがチェックされ(S42)、新規なデータが入力されていない場合には(S42でNo)、直ちにこの処理(S35)を抜ける。一方、新規なデータが入力された場合には(S42でYes)、切替スイッチ94に基づいて、入力されたデータが表示制御データROM70Bのデータか否かがチェックされる(S43)。入力されたデータが表示制御データROM70Bのデータであった場合には(S43でYes)、表示制御検査処理(S55)が実行される。より詳細には、ステップS30で設定した基準ROMデータから、入力された表示制御データROM70Bのデータのアドレスと同一のアドレスのデータを読み出す。そして、これらのデータを照合して、表示制御データROM70Bのデータの正否を判定する。次いで、検査基盤側検査データ設定処理(S56)が実行され、次のデータを検査するための設定が行われる。
【0100】
その後、表示制御データROM70B内の全てのデータの検査が終了したか否かがチェックされ(S57)、終了していない場合には(S57でNo)、表示制御基盤70に次データ要求コマンドを出力して(S58)、表示制御基盤70に表示制御データROM70B内の次のアドレスのデータを出力させてから(図7のステップS71)、この処理(S35)を抜ける。一方、表示制御データROM70B内の全てのデータの検査が終了した場合には、検査結果を結果表示部95に出力し(S49)、検査中フラグをリセットしてから(S50)、この処理(S35)を抜ける。
【0101】
入力されたデータが音声制御データROM56Bであった場合には(S43でNo,S44でYes)、音声制御検査処理(S51)が実行される。より詳細には、ステップS30で設定した基準ROMデータから、入力された音声制御データROM56Bのデータのアドレスと同一のアドレスのデータを読み出す。そして、これらのデータを照合して、音声制御データROM56Bのデータの正否を判定する。次いで、検査基盤側検査データ設定処理(S52)が実行され、音声制御データROM56B内の全てのデータの検査が完了したか否かがチェックされる(S53)。完了していない場合には(S53でNo)、音声制御基盤56に次データ要求コマンドを出力して(S54)、この処理(S35)を抜ける。一方、音声制御データROM56B内の全てのデータの検査が終了した場合には、前述した表示制御基盤70の時と同様に、検査結果を結果表示部95に出力し(S49)、検査中フラグをリセットしてから(S50)、この処理(S35)を抜ける。
【0102】
入力されたデータが発光体制御データROM55Bであった場合(S43でNo,S44でNo)は、発光体制御検査処理(S45)実行される。より詳細には、ステップS30で設定した基準ROMデータから、入力された発光体制御データROMのデータのアドレスと同一のアドレスのデータを読み出す。そして、これら2つのデータを照合して、発光体制御データROM55Bのデータの正否を判定する。次いで、検査基盤側検査データ設定処理(S46)が実行され、発光体制御データROM55B内の全てのデータの検査が完了したか否かがチェックされる(S47)。完了していない場合には(S47でNo)、発光体制御基盤55に次データ要求コマンドを出力して(S48)、この処理(S35)を抜ける。一方、発光体制御データROM55B内の全てのデータの検査が終了した場合には、検査結果を結果表示部95に出力し(S49)、検査中フラグをリセットしてから(S50)、この処理(S35)を抜ける。以上がデータ判定処理(S35)の説明であり、検査プログラムTの説明である。
【0103】
本実施形態のパチンコ遊技機の構成は以上であって、次に動作説明を行う。パチンコホールが営業中は、検査基盤90に備えた切替スイッチ94を中継状態としておき、通常のパチンコ遊技を行う。このとき、メイン制御基盤50から出力された遊技コマンド、具体的には、表示部34での表示やスピーカ59Sから発生させる音声及びサイドランプ22の発光態様等の制御に関わるコマンドは、検査基盤90によって中継されて、それぞれ対応する各基盤55,56,70に送信される。
【0104】
さて、各基盤55,56,70に備えた各制御データROM55B,56B,70Bを検査する場合には、切替スイッチ94を検査状態として検査する基盤を選択する。例えば、検査する基盤を表示制御基盤70に設定して、検査開始ボタンをONすると、検査基盤90に備えた検査プログラムTによって、表示制御基盤70に備えた表示制御データROM70Bの検査が開始される。ここで、表示制御データROM70Bには、メイン制御基盤50からの遊技コマンドに基づいて表示部34の表示を決定する表示制御用プログラムNが記憶されているので、表示制御データROM70Bを検査することによって、この表示制御用プログラムNの正否をチェックすることができる。そして、検査プログラムTによる検査が完了すると、検査結果が結果表示部95に表示され、検査員はこの表示を視認して検査結果を容易に知ることができる。
【0105】
表示表示制御データROM70Bの検査が終了して、例えば、音声制御基盤56に備えた音声制御データROM56Bを検査する場合には、切替スイッチ94によって音声制御基盤56を選択する。そして検査開始ボタンをONとすると、前述のようにして音声制御データROM56Bの検査が行われ、音声制御データROM56Bに記憶された音声制御用プログラムが検査される。そして検査が終了すると、結果表示部95に検査結果が表示される。
【0106】
表示表示制御データROM70Bの検査が終了して、発光体制御基盤55に備えた発光体制御データROM55Bを検査する場合には、切替スイッチ94によって発光体制御基盤55を選択する。すると、前述のように発光体制御データROM55Bの検査が行われ、発光体制御用プログラムが検査されて、その検査結果が表示される。
【0107】
ところで、各基盤55,56,70を検査中、即ち、切替スイッチ94が検査状態となっているときは、メイン制御基盤50からの遊技コマンドが各基盤55,56,70に送信されない。これにより、各基盤55,56,70の検査をよりスムーズに行うことができる。
【0108】
このように、本実施形態のパチンコ遊技機によれば、各制御データROM55B,56B,70Bの検査を、パチンコ遊技機に組み付けられた検査基盤90によって行うことができるので、従来の必要とされた遊技機検査手段の外付け接続作業が軽減され、検査を容易に行うことができる。しかも、検査基盤90は、中継基盤及び分配器としても作用するので、これら中継基盤及び分配器を別途設けた場合に比べて部品点数の削減が図られる。また、検査基盤90は、パチンコ遊技機に対して着脱可能であると共に、検査基盤90と各基盤50,55,56,70とを接続したハーネス45が着脱可能なので、検査基盤90のみをパチンコ遊技機から取り外すことができる。これにより、検査基盤90に不具合が起きた場合には、検査基盤90を交換することができる。
【0109】
<第2実施形態>
本実施形態は、図11に示されており、検査基盤90の構成が前記第1実施形態と異なる。以下、第1実施形態と異なる構成に関してのみ説明し、同じ構成の部位には、第1実施形態と同一符号を付して、重複説明は省略する。なお、同図では、表示制御基盤70と音声制御基盤56に対応する構成のみが示されているが、発光体制御基盤55に対応する構成もこれらと同様な構成となっている。
【0110】
検査基盤90には、メイン制御基盤50から各基盤55,56,70への遊技コマンド用のスリーステートバッファ30,30,30と、検査用CPU93から各基盤55,56,70への検査コマンド(検査開始コマンド、次データ要求コマンド)用のスリーステートバッファ31,31,31とが備えられている。
【0111】
切替スイッチ94が中継状態のときは、検査用CPU93からデコーダ96に所定のコードが入力され、遊技コマンド用のスリーステートバッファ30,30,30が許可状態とされると共に、検査コマンド用のスリーステートバッファ31,31,31が禁止状態とされる。これにより、遊技を行っているとき、即ち、切替スイッチ94を中継状態としているときは、メイン制御基盤50からの遊技コマンドが、検査基盤90を通過して各基盤55,56,70に送信される。即ち、検査基盤90は、遊技コマンドについての処理を一切行わず、入力した遊技コマンドをそのまま各基盤55,56,70に出力する。
【0112】
切替スイッチ94が検査状態のときは、検査用CPU93から、デコーダ96に所定のコードが入力され、遊技コマンド用のスリーステートバッファ30,30,30が禁止状態とされると共に、検査コマンド用のスリーステートバッファ31,31,31が許可状態とされる。さらに、デコーダ98に所定のコードが入力され、各基盤55,56,70のうちの選択された基盤に対応したラッチ97のみが許可状態とされ、他の2つのラッチ97,97が禁止状態とされる。これにより、各基盤55,56,70のうちの何れかの基盤を検査しているときは、メイン制御基盤50からの遊技コマンドを各基盤55,56,70に送信できないようにすると共に、各基盤55,56,70のうちの検査対象の基盤に対してのみ、検査コマンドを送信することが可能となる。
【0113】
このように、本実施形態によれば、切替スイッチ94が中継状態のときに、メイン制御基盤50から検査基盤90に入力した遊技コマンドが、スリーステートバッファ30,30,30を通過して各基盤55,56,70に送信される。これにより、検査用CPU93が遊技コマンドの出力先を判別してから、各基盤55,56,70に送信した場合に比べて、検査用CPU93の処理負担を軽減することができる。また、検査基盤90は、入力した遊技コマンドをそのまま各基盤55,56,70に出力しているので、メイン制御基盤50と各基盤55,56,70とをハーネス45によって直接接続しても、各基盤55,56,70は制御を行うことができる。これにより、検査基盤90が取り外された場合でも、パチンコ遊技機は遊技を行うことができる。
【0114】
<他の実施形態>
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)前記第1及び第2実施形態においては、遊技機の一例としてパチンコ遊技機を例示したが、本発明はこれに限られず、遊技機であれば、コイン遊技機やスロットマシン等に適用してもよい。
【0115】
(2)前記第1及び第2実施形態では、各基盤50,55,56,70の入出力コネクタ40,41,42,43を同一の構成としたが、入力コネクタ41,43同士のみを同一な構成としてもよいし、出力コネクタ40,42同士のみを同一な構成としてもよい。
【0116】
(3)前記第1及び第2実施形態では、検査基盤90は、表示制御基盤70、音声制御基盤56及び発光体制御基盤55に備えられた制御データROM70B,56B,55Bを検査していたが、他の基盤(例えば、電源基盤や払出制御基盤等)に備えられた制御データROMを検査するように構成してもよい。
【0117】
(4)前記第1及び第2実施形態では、出力コネクタ40と入力コネクタ41との間、及び出力コネクタ42と入力コネクタ43との間は何れもハーネス45を介して接続されていたが、例えば、何れか一方の間のみをハーネス45を介して接続し、他方の間はコネクタ同士を直接接続させてもよい。
【0118】
(5)前記第1及び第2実施形態では、切替スイッチ94を操作して、検査する制御データROMを選択していたが、切替スイッチ94を検査状態としておけば、検査基盤90が各制御データROM55B,56B,70Bを順番に検査するようにしてもよい。
【0119】
(6)前記第1及び第2実施形態では、検査結果が、結果表示部95に表示されていたが、表示器34に表示されるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るパチンコ遊技機の正面図
【図2】パチンコ遊技機の背面図
【図3】パチンコ遊技機の電気的構成を示すブロック図
【図4】検査基盤の電気的構成を示すブロック図
【図5】メイン制御プログラムを示すフローチャート
【図6】表示制御用プログラムを示すフローチャート
【図7】検査処理を示すフローチャート
【図8】検査プログラムを示すフローチャート
【図9】データ判定処理を示すフローチャート
【図10】メイン制御基盤と検査基盤と表示制御基盤の接続部分の正面図
【図11】第2実施形態に係る検査基盤の電気的構成を示すブロック図
【符号の説明】
22…サイドランプ(発光体)
13…表示装置(表示器)
45A,46A…上位側コネクタ(上位側結合部)
45B,46B…下位側コネクタ(下位側結合部)
45,46…ハーネス
50…メイン制御基盤
55…発光体制御基盤
56…音声制御基盤
59S…スピーカ(音声発生手段)
70…表示制御基盤
90…検査基盤(遊技機検査手段)
94…切替スイッチ(切り替え手段、選択手段)
95…結果表示部(表示手段)
M…メイン制御プログラム(第1のプログラム)
N…表示制御プログラム(第2のプログラム)

Claims (15)

  1. 遊技の制御を行う第1のプログラムを記憶した第1の遊技制御手段と、
    前記第1のプログラムとは異なる遊技の制御を行う第2のプログラムを記憶した第2の遊技制御手段とを備え、
    前記第1の遊技制御手段からの遊技制御信号に基づいて前記第2の遊技制御手段が遊技の制御を行う遊技機において、
    前記第2のプログラムの検査を行う検査プログラムを記憶しかつ前記検査プログラムに基づく検査信号を前記第2の遊技制御手段に送信する遊技機検査手段を設け、
    前記第1の遊技制御手段からの前記遊技制御信号が、前記遊技機検査手段を介して前記第2の遊技制御手段に送信されるように構成したことを特徴とする遊技機。
  2. 前記第1の遊技制御手段が前記遊技機検査手段に向けて出力した遊技制御信号と、前記第2の遊技制御手段が前記遊技機検査手段を介して受信した遊技制御信号とを同一にしたことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記遊技機検査手段には、前記遊技制御信号と前記検査信号との何れか一方を選択して前記第2の遊技制御手段に送信可能とする切り替え手段が備えられたことを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
  4. 前記第1の遊技制御手段からの前記遊技制御信号を前記遊技機検査手段を介して前記第2の遊技制御手段に送信可能とするために前記遊技機検査手段と前記第2の遊技制御手段との間に設けた信号送信路を、前記遊技機検査手段から前記第2の遊技制御手段に検査信号を送信するための信号送信路に兼用したことを特徴とする請求項3に記載の遊技機。
  5. 前記遊技機検査手段と前記第1の遊技制御手段とを電気接続するための第1の接続手段と、前記遊技機検査手段と前記第2の遊技制御手段とを電気接続するための第2の接続手段とを備え、
    前記第1の接続手段のうち前記第1の遊技制御手段に着脱される上位側結合部と、前記第2の接続手段のうち前記遊技機検査手段に着脱される上位側結合部とを同一構造にしたことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の遊技機。
  6. 前記遊技機検査手段と前記第1の遊技制御手段とを電気接続するための第1の接続手段と、前記遊技機検査手段と前記第2の遊技制御手段とを電気接続するための第2の接続手段とを備え、
    前記第1の接続手段のうち前記遊技機検査手段に着脱される下位側結合部と、前記第2の接続手段のうち前記第2の遊技制御手段に着脱される下位側結合部とを同一構造にしたことを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の遊技機。
  7. 前記第1の接続手段と前記第2の接続手段とは、前記上位側又は下位側の結合部としてのコネクタと電線とからなるハーネス構造か或いは、前記コネクタのみからなるコネクタツーコネクタ構造の何れかに統一されたことを特徴とする請求項5又は6に記載の遊技機。
  8. 前記第1及び第2の接続手段のうち少なくとも一方は、電線の両端に前記上位側及び下位側の結合部としてのコネクタを備えたハーネス構造をなすことを特徴とする請求項5乃至7の何れかに記載の遊技機。
  9. 前記遊技機検査手段から前記第2の遊技制御手段に送信される前記遊技制御信号及び前記検査信号は、共に同じ前記第2の接続手段の上位側結合部を通過するように構成したことを特徴とする請求項5乃至8の何れかに記載の遊技機。
  10. 前記第2の遊技制御手段は、複数備えられると共に、前記遊技機検査手段は、前記複数の第2の遊技制御手段に対して1つ備えられ、
    前記遊技機検査手段は、前記第1の遊技制御手段から受信した前記制御信号を、前記複数の第2の遊技制御手段に分配するための分配器であることを特徴とする請求項1乃至9の何れかに記載の遊技機。
  11. 前記第2の遊技制御手段は、複数備えられ、前記遊技機検査手段には、何れの第2の遊技制御手段を検査するかを選択するための選択手段が設けられたことを特徴とする請求項1乃至10の何れかに記載の遊技機。
  12. 前記第1の遊技制御手段は、遊技機の遊技状態を制御するメイン制御基盤であって、
    前記第2の遊技制御手段は、遊技機に備えられた音声発生手段を制御する音声制御基盤及び/又は遊技機に備えられた表示器を制御する表示制御基盤及び/又は遊技機に備えられた発光体を制御する発光体制御基盤であることを特徴とする請求項1乃至11の何れかに記載の遊技機。
  13. 前記遊技機検査手段は、遊技機検査機能を持つ中継基板であることを特徴とする請求項1乃至12の何れかに記載の遊技機。
  14. 前記遊技機検査手段を遊技機から着脱可能な構成としたことを特徴とする請求項1乃至13の何れかに記載の遊技機。
  15. 前記遊技機検査手段に前記第2のプログラムの検査結果を表示する表示手段を設けたことを特徴とする請求項1乃至14の何れかに記載の遊技機。
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