JP2004166484A - バックブーストスイッチングパワー変換 - Google Patents
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Abstract
【課題】高効率で高密度で低ノイズのバックブーストDC−DCスイッチングコンバータを提供する。
【解決手段】装置の最大定格パワーレベルを含むパワーレベルの範囲内におけるあるパワーレベルにて動作する装置。この装置は、電力変換サイクルの間において電源6と負荷5の間に選択的に接続されるインダクタ21を用いて入力電圧を有する電源から出力電圧を伴う電力の伝送をなす回路素子を含んでいる。該インダクタは、該電力変換サイクルの間において正の平均値を有する電流を伝送する。第1スイッチング装置が該電源と該インダクタの第1端子との間に配置されている。第2スイッチング装置が該インダクタの第2端子と負荷との間に設けられている。スイッチコントローラが該電力変換サイクル内の該電流が負である時間インターバルにおいて該第1スイッチング装置をオンとする。
【選択図】図3
【解決手段】装置の最大定格パワーレベルを含むパワーレベルの範囲内におけるあるパワーレベルにて動作する装置。この装置は、電力変換サイクルの間において電源6と負荷5の間に選択的に接続されるインダクタ21を用いて入力電圧を有する電源から出力電圧を伴う電力の伝送をなす回路素子を含んでいる。該インダクタは、該電力変換サイクルの間において正の平均値を有する電流を伝送する。第1スイッチング装置が該電源と該インダクタの第1端子との間に配置されている。第2スイッチング装置が該インダクタの第2端子と負荷との間に設けられている。スイッチコントローラが該電力変換サイクル内の該電流が負である時間インターバルにおいて該第1スイッチング装置をオンとする。
【選択図】図3
Description
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、コンバータに供給される入力動作電圧が該コンバータの出力におけるDC電圧の大きさを上回ったり下回ったりする範囲において変動し得るコンバータであるバックブーストDC−DCスイッチングパワーコンバタに関する。
【背景技術】
【0002】
電気・電子機器及びシステムは、しばしば、入力電圧に対して高いか、低いか、または同じの出力電圧に当該入力電圧を変換することを必要とする。例えば、DCバッテリによって電流億供給される据え置き型若しくは携帯型の装置においては、しばしば、バッテリの充電状態や電圧に無関係に出力電圧の定電圧維持が必要とされる。例えば、ヴィンチアレッリ氏により2002年1月31日に出願された「Factorized Power Architecturte with Point of Load Sine Amplitude Conversters」と題する米国特許出願第10/006481号(’481出願)は本明細書の開示の一部とされる。そしてこの出願に開示された電力分配構造を利用したシステムにおいては、予備レギュレータモジュール(’481出願においては『PRM』と称されている)によって負荷点電圧トランスモジュール(’481出願では『VTM』と称されている)に供給される『ファクタ化されたバス電圧』を入力電圧の昇圧若しくは降圧によって予備的電圧調整をしなければならない。別の例として、AC電圧源によって電流億供給されるシステムにおいては、当該AC電源から単位力率近傍にて電力を引き出す一方で、ACラインの電圧瞬時値よりも高いか低いDC出力電圧に電力を供給する。一般的に、昇圧又は降圧を高い変換効率で高い電力密度かつ低ノイズによって柔軟に達成することが望ましい。
【0003】
本技術分野において、バックブーストコンバータが知られている。例えば、図1Aにおいて示されているバックブーストコンバータがSeverns氏及びBloom氏による¨Modern DC−to−DC Switching Power Conversiion Circuit¨と題する1985年ISBN0−442−21396−4, pp.156−157に掲載された記事において開示されている。図1Aのコンバータにおいて、スイッチ2、3が同期して作動せしめられる。すなわち、スイッチ3が位置¨A¨にあるときは、スイッチ2が位置¨A¨にあり、スイッチ3が逆の位置にあるときはスイッチ2も逆の位置にある。スイッチ2及び3が¨A¨の位置にあるときは入力電源6から供給されたエネルギーがインダクタ4に蓄えられ、スイッチ2及び3が¨B¨の位置にある時はインダクタから負荷にエネルギーが伝送される。Severns氏及びBloom氏によるibid pp.157−158に記載sれているように、図1Aのコンバータは図1Bの単一スイッチバックブーストコンバータ12に変換できる。このコンバータにおいては、出力電圧Voが入力電源に対して逆極性を有している。
【0004】
上述した両方のコンバータにおいて、インダクタ及びスイッチング素子における実質的なロスの故に、図1A及び図1Bのコンバータアーキテクチャが、入力電圧を昇圧したり降圧したりするバックコンバータやブーストコンバータのような他のコンバータアーキテクチャに対して効率が良くない。事実、同一コンバータ内における昇圧及び降圧をなる能力が低下した効率及びパワー密度に対する値段の問題となっている。
【0005】
かかる予測は、最近の研究においても変更できていない。4つのスイッチを用いたバックブーストコンバータが、米国カリフォルニア州のミルピタスのLinear Technology Corporation社によって作成されるLTC3440¨Micropower Synchronous Buck−Boost DC/DC Converter¨と称するICのための2001年10月分のデータシートに記載されている。図2には単純化したコンバータ回路の全体構成14が示されている。この図において、コンバータは連続導通態様にて動作する。(すなわち、インダクタ23を流れる電流ILが動作サイクルの間中非ゼロである。)スイッチコントローラ19は4つのMOSFETスイッチ11、13、15、17を次の3つの動作モードのいずれかにおいて動作させる。すなわち、バックモード(1)、ブーストモード(2)、及びバック・ブーストモード(3)である。バックモード(1)においては、負荷に供給される電圧Voよりも大なる範囲内に入力電圧Vinがあるときは、スイッチ15が常時オンでありスイッチ17が常時オフである。ブーストモード(2)においては、入力電圧Vinが電圧Voよりも小なる範囲内にあるときにスイッチ11が常時オンであり、スイッチ13が常時オフである。バック・ブーストモード(3)においては、入力電源電圧Vinが電圧Voを囲む値の範囲をよぎる毎に、第1スイッチつい11、13が“同相動作”をなしてスイッチ13について最小デューティ比を達成し、第2スイッチ対15,17が“異相動作”をなしてスイッチ17のデューティ比をゼロに減じる。よって、このバック・ブーストアーキテクチャは、ブーストアーキテクチャからバックアーキテクチャへの遷移を単につなぐだけである一方、ロスを増大するのみならず、それがつないでいるブースト及びバックモードに対して中間的な効率の低下を招来する。上記した3つの動作モードの各々において、インダクタ内に電流が流れる故、あるスイッチのターンオンがその直前のスイッチ間電圧が減少しない状態において電流が流れる。よって、例え、インダクタ23の値が有限の値であるゆえ連続的導通が維持できない軽負荷の場合でも、スイッチ16及び共振禁止抵抗18を含むロスダンパー回路がが設けられ、インダクタやスイッチの寄生容量に蓄積されるエネルギーを放散する。
【0006】
ヴィンチアレッリ氏により2001年4月13日になされた“Loss and Noise Reduction in Power Converters”と題する米国特許出願第09/834,750号(以下750出願と称する)は本明細書に組み込まれ、誘導素子内のエネルギーをトラップしてスイッチングロスを減少せしめるスイッチを用いてスイッチングパワーコンバータにおける振動ノイズを禁止するクランプ回路を開示している。
【発明の概要】
【0007】
本発明による1つの特徴によれば、本発明は、定格最大電力レベルを含む電力レベル範囲内の電力レベルにおいて動作する装置を特徴とする。本発明による装置は、電力変換サイクルの間において電源と負荷との間に選択的に接続されるインダクタを用いて入力電圧にて電源から負荷へ出力電圧にて電力を伝送する回路素子を含む。当該インダクタは、電力変換サイクルの間の正の平均値を有する電流を伝送する。第1スイッチング装置が電源と当該インダクタの第1端との間に配置されている。第2スイッチング装置が当該インダクタと負荷との間に配置されている。スイッチコントローラが電力変換サイクルの間で電流が負の値となる期間において該第1スイッチング装置をターンオンする。
【0008】
本発明の実施例は、次の1つ又はそれ以上の特徴を備えている。
【0009】
すなわち、入力電圧が、出力電圧よりも低い入力電圧範囲内にある。入力電圧が、出力電圧よりも高い入力電圧範囲内にある。入力電圧が、出力電圧を包含する入力電圧範囲内にある。第1スイッチング素子の両端電圧が入力伝あるより低い場合に該第1スイッチング素子がターンオンせしめられる。該第1スイッチング素子は、該第1スイッチング素子の両端電圧がほぼゼロのとき、ターンオンせしめられる。本発明による装置は、更に接地電位と該インダクタの該第1端子との間に接続された第3スイッチング素子を含み、スイッチコントローラが該第3スイッチング素子のオンオフを制御する。該第3スイッチング素子は、その両端電圧が該入力電圧より低いときにターンオンせしめられる。
【0010】
第2スイッチング素子は整流器を含んでいる。該第2スイッチング素子はその両端電圧が出力電圧より低いときにターンオンせしめられる。本発明による装置は、接地電位と該インダクタの第2端子との間に設けられる第4スイッチング素子を含み、該スイッチコントローラは該第4スイッチング素子のオンオフを制御する。該第4スイッチング素子はその両端電圧が出力電圧より低いときにターンオンせしめられる。該第4スイッチング素子はその両端電圧がほぼゼロの時にターンオンせしめられる。上記したスイッチング素子はMOSFETからなる。
【0011】
該電力変換サイクルは複数の位相期間(以下単に位相という)を含んでいる。該位相の少なくとも一つの期間は負荷の関数として制御される。該位相の少なくとも一つの期間は入力電圧と出力電圧との間の電圧差の関数として制御される。該電力変換サイクルの最大期間は連続する電力変換サイクルの最小周波数を制限するように制限される。電力変換サイクルの期間は電力レベルが減少するにつれて増大する。該電力変換サイクルの最小及び最大期間は連続する電力変換サイクルの最大及び最小周波数を制限するように制限される。該複数の位相のうちの一つはクランプ位相である。クランプ位相の期間は最大定格電力レベルにおいて最小化される。該複数の位相のうちにはイン−アウト位相が含まれる。該イン−アウト位相の期間は入力電圧と出力電圧との差が減少するにつれて増大し、電力変換サイクルの最大期間は一連の電力変換サイクルの最小周波数を制限するよう制限される。該複数の位相のうちにはフリーホィール位相が含まれる。該複数の位相のうちには入力位相が含まれる。該入力位相の期間は入力電圧が増大するにつれて減少する。該入力位相の期間は負荷の増大につれて増大する。該電力変換サイクルは該入力電圧が該出力電圧に対して高い、低いもしくは同じ状態に関わらず同一の一連の位相を用いる。本発明による装置は200ワット/立方インチよりも大なる電力密度を有する。本発明による装置は所定電力レベル範囲内における動作状態において97%以上の変換効率を有する。本発明による装置は定格最大電力レベルにおける出力電圧レベルの10%内に入力電圧レベルがある場合97%以上の変換効率を有する。
【0012】
本発明の別の特徴の一つによれば、電力変換方法が提供される。この方法は入力電圧電源から出力電圧負荷へ最大電力レベルを含むある範囲の電力レベル内にある平均電圧を供給するステップと、電力変換サイクル内において該電源から該負荷に平均電力を供給する為にインダクタを選択的に接続するステップと、該電力変換サイクル内において電力が該インダクタから該第1スイッチング素子を介して該電源に戻る期間内において該電源と該インダクタとの間に第1スイッチング素子を配置するステップと、からなり該平均電力が該インダクタから第2スイッチング素子を介して負荷に流れるようになっている方法である。
【0013】
本発明の別の特徴によれば、電力変換方法が提供される。この方法は、ある出力電圧にて負荷に該出力電圧に対して高くなったり低くなったりし得る入力電圧にて電源から供給される電力を変換するステップからなり、該電力が少なくとも200ワット/立方インチの電力密度を有するスイッチングコンバータにおいてゼロ電圧の時にスイッチングすることによって不連続モードにおいて動作するインダクタ内にエネルギーを蓄えることによって電力を変換する方法である。
【0014】
本発明による別の特徴によれば、電力変換装置が提供される。この装置は、定格最大電力レベルを含む電力レベル範囲内のある電力レベルにおいて動作するバック・ブーストコンバータと、負荷に出力電圧を供給するDCトランスと、からなり、該バック・ブーストコンバータは該電源および該DCトランスの間にある電力変換サイクルにおいて選択的に接続されるインダクタを用いて入力電圧にて電源から該DCトランスに電力を供給する回路素子を有し、該インダクタは該電力変換サイクルにおいてある平均正電圧を有する電流を伝送し、該装置は更に該電源と該インダクタの第1端子との間に配置された第1スイッチング素子と、該インダクタの第2端子と該DCトランスとの間に配置された第2スイッチング素子と、該電力変換サイクル内の該インダクタ内を流れる電流が負の期間において該第1スイッチング素子をターンオンするスイッチコントローラと、と含んでいる。
【0015】
本発明による実施例は、次の1以上の特徴を有する。すなわち、該DCトランスはVTMに組み込まれ、該バック・ブーストコンバータはPRMに組み込まれ、電力が該PRMから該VTMにファクタ化されたバスを介して、電力が供給される。該DCトランスの出力電圧はフィードバック回路に接続されてバック・ブーストコンバータの動作状態を制御する。
【0016】
本発明の別の特徴によれば最大定格電力レベルを含む電力レベルのある範囲内におけるある電力レベルで動作する装置を提供する。この装置は、電力変換サイクルの間において電源と負荷との間に外部インダクタを選択的に接続することによって、該電源から入力電圧において該負荷に出力電圧にて電力を供給する回路要素を含む。該インダクタは該電力変換サイクルにおける正の平均値を有する電流を伝送する。第1スイッチング素子が電源に結合されて、該インダクタの第1端子に接続されるポートを有する。第2スイッチング素子は負荷に接続されて、該インダクタの第2端子に接続されるポートを有する。スイッチコントローラが、該電力変換サイクルにおける電流の負の期間において該第1スイッチング素子をターンオンする。
【0017】
本発明による実施例は次の如き1またはそれ以上の特徴を有する。本発明による装置はインダクタを含んでいる。該装置は集積半導体装置を含んでいる。
【0018】
本発明による別の特徴によれば電力変換サイクルが提供される。この装置は、定格最大電力レベルを含むある電力レベル範囲内のある電力レベルにて動作するバック・ブーストパワーコンバータ(a)を含み、該バック・ブーストコンバータはある電力変換サイクル内において電源および負荷の間を選択的に接続するインダクタを用いてAC電源から入力電圧にて負荷に出力電圧にて電力を供給する回路要素を含んでいる。また、該インダクタは該電力変換サイクルの間において正の平均値を有する電流を伝送する。この装置は、更に、該電源および該インダクタの第1端子の間に配置される第1スイッチング素子(b)と、該インダクタの第2端子と該負荷との間に配置される第2スイッチング素子(c)と、該電力変換サイクル内の電流が負の期間内において該第1スイッチング素子をターンオンするスイッチコントローラ(d)と、該スイッチコントローラに接続されて該スイッチコントローラをして出力電圧の調整をしつつ該AC電源から入力電流の高調波成分を制御せしめるパワーファクタコントローラ(e)を含んでいる。
【0019】
本発明の実施例は更に以下の1又はそれ以上の特徴を含んでいる。パワーファクタ(力率)コントローラはAC電源の入力電流および出力電圧を入力信号として受ける。
【0020】
本発明の別の特徴によれば、電力変換装置が提供される。該 電力変換装置は、バッテリー(a)と、該バッテリーと負荷との間に接続されて、該装置の定格最大パワーレベルを含むパワーレベルの範囲内におけるあるパワーレベルにて動作する電力コンバータ(b)と、からなり、該電力コンバータは、該バッテリーおよび該負荷の間にある電力変換サイクル内において選択的に接続されるインダクタを用いて該バッテリから入力電圧にて該負荷に出力電圧にて電力を伝送する回路要素(c)を含み、該インダクタは該電力変換サイクルの間における正の平均値を有する電流を伝送し、該電力コンバータは、さらに、該バッテリーと該インダクタの第1端子との間に配置される第1スイッチング素子と(d)と、該インダクタの第2端子と該負荷との間に配置される第2スイッチング素子(e)と、該電力変換サイクル内の電流が負の期間において該第1スイッチング素子をターンオンするスイッチコントローラ(f)と、を含んでいる。
【0021】
本発明による別の特徴によれば、次のような装置が提供される。すなわち、該装置は、バック・ブースト電力コンバータを含み、該電力コンバータは、電流変位に応じて変化する電圧を生ずる素子の両端電圧に接続される第1ポート(a)と、エネルギーを蓄積しかつ開放する素子に接続される第2ポート(b)と、該第1ポートおよび第2ポートの間においてエネルギーを搬送するインダクタ(c)と、を含み、該第1ポートおよび第2ポートは電源および負荷もしくは負荷および電源として選択的に作用し、該コンバータは、電源、負荷および接地電位のいずれか2つの間にインダクタを接続するスイッチング素子(d)と、バックモードもしくはブーストモードにおいて電源から負荷への電力の変換を生ずべく順次スイッチをターンオンおよびターンオフさせるスイッチコントローラ(e)と、該第1ポートおよび第2ポートが電源および負荷、もしくは負荷および電源として作用するように制御する制御入力を受け取るポート(f)と、を有する。
【0022】
本発明の実施例は次の1またはそれ以上の特徴を有する。すなわち、本発明による装置はキャパシタのようなエネルギーを蓄えかつ開放する素子を含んでいる。
【0023】
本発明による別の特徴によれば、次の如き装置が提供される。すなわち、この装置は、ある電力変換サイクルにおいて電源および負荷の間にインダクタを選択的に接続することによって所定入力電圧にて電源から所定出力電圧にて負荷に電力を伝送する回路要素(a)を含み、該インダクタは該電力変換サイクルにおいて正の平均値を有する電流を伝送し、この装置は、更に、該電源と該インダクタと第1端子との間に配置される第1スイッチング素子(b)と、該インダクタの第2端子と該負荷との間に配置される第2スイッチング素子(c)と、該電力変換サイクルにおける電流が負の期間において該第1スイッチング素子をターンオンするスイッチコントローラ(d)と、電流遷移に応じてその両端電圧が変化する動作素子の両端に接続される第1ポート(e)と、エネルギーを蓄積しかつ放出する蓄積素子に接続される第2ポート(f)と、を有し、該動作素子および蓄積素子は電源および負荷もしくは負荷および電源として選択的に作用し、更に、第1ポートおよび第2ポートが各々電源および負荷もしくは負荷および電源として作用するように制御する制御入力を受けるポート(g)と、を有する。
【0024】
本発明による別な特徴によれば、本発明による装置は、装置の定格最大電力レベルを含む電力レベルの範囲内において電力を分配するようになされており、この装置は、一連の電力変換サイクルのある電力変換サイクルにおいて電源および負荷の間にインダクタを選択的に接続することによって、所定入力電圧にて電源から所定出力電圧にて負荷に電力を供給する回路要素(a)を含み、該インダクタは該電力変換サイクルの正の平均値および該電力変換サイクルの所定期間内の負の値を有する電流を伝送し、この装置は、更に、並列化バスから並列化パルス列のある並列化パルスを射出しもしくは受け入れる並列化ポート(b)と、該並列化パルス列に電力変換サイクルを同期させる制御回路(c)と、を有する。本発明による実施例はつぎの特徴を有することが出来る。すなわち、該並列化パルスは立ち上がりエッジおよび立下りエッジおよびあるパルス幅を有し、該制御回路は該電力変換サイクルのパラメータを該並列化パルスのパラメータにあわせる動作をなす。
【0025】
本発明による他の特徴や利点は以下の説明および請求の範囲から明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1A及び1Bはバック・ブーストコンバータトコロジーを示している。
【0027】
図2は、別のバック・ブーストパワーコンバータトコロジーを示している。
【0028】
図3は、改善されたバック・ブーストコンバータのバック・ブーストパワーコンバータトコロジーを示している。
【0029】
図4は、図3に示されたタイプのコンバータにおけるスイッチタイミングシーケンス及び動作位相を示している。
【0030】
図5A乃至5Iは、図4のタイミングシーケンスを用いるバックモードにおいて動作するバック・ブーストコンバータの動作波形を示している。
【0031】
図6A乃至6Iは、図4のタイミングシーケンスを用いてブーストモードにおいて動作するバック・ブーストコンバータの動作波形を示している。
【0032】
図7A乃至7Cは、コンバータ出力電圧にほぼ等しい入力電圧にて動作する理想的コンバータの動作波形を示している。
【0033】
図8A乃至8Cは、コンバータ出力電圧より低い入力電圧にて動作する理想的コンバータの動作波形を示している。
【0034】
図9A乃至9Cは、コンバータ出力電圧よりも大なる入力電圧にて動作する理想的コンバータの動作波形を示している。
【0035】
図10乃至14は理想的コンバータについての追加の動作波形を示している。
【0036】
図15は、スイッチ制御回路を含む改善されたバック・ブーストコンバータの回路図である。
【0037】
図16は、図15のコンバータにおけるスイッチ制御回路を示す回路図である。
【0038】
図17乃至22は、図15のコンバータの動作波形を示している。
【0039】
図23A乃至23Cは、理想的コンバータの動作波形を示している。
【0040】
図24A乃至24Cは、理想的コンバータの動作波形を示している。
【0041】
図25A乃至25Bは、カスケード接続された複数の電力コンバータを示している。
【0042】
図26は、パワーファクタ集成コンバータを示している。
【0043】
図27は、集積半導体素子を含むバック・ブーストコンバータを示している。
【0044】
図28は、バッテリーと共に用いられるコンバータを示している。
【0045】
図29は、双方向電力コンバータを示している。
【0046】
図30は、アクティブフィルタを含む回路を示している。
【実施例】
【0047】
図1Aのバック・ブーストコンバータにおいて、インダクタ4は入力電源に直接接続されるか(スイッチ2及び3が“A”位置にあるとき)又は負荷に直接接続される(スイッチ2及び3が“B”位置にあるとき)。バックモードにおいては(即ち入力電源6の電圧Vinがより低い値の出力電圧Voutに変換される)、スイッチ2、3が“A”位置におけるよりも“B”位置における時間が比較的長くなるように制御される。ブーストモードにおいては、(すなわち入力電源6の電圧Vinがより高い値の出力電圧Voutに変換される動作モード)、スイッチ2、3が“B”位置におけるよりも“A”位置における方がより長くあるように制御される。もし入力電圧Vinが出力電圧Voutにほぼ等しい場合は、スイッチ2、3が“A”および“B”位置にほぼ等しい時間だけ留まる。
【0048】
このバック・ブーストスイッチングアーキテクチャは本質的に非効率的である。例えば、入力電圧が所望の出力電圧よりも僅かに高いか低い状態を想定する。かかる状態においては、変換サイクルのより大なる部分すなわちデューティーサイクルの間インダクタを介して入力電源を負荷に直接接続するようにスイッチを働かせる方がより効率的である。このようにすれば回路全体のロスを少なくすることが出来る。なんとなれば、スイッチ及びACコアの導通およびスイッチングロスを低減しかつインダクタにおける巻き線ロスを低減するからである。しかしながら、かかるタイプの動作は図1Aのコンバータによっては実現できない。なんとなれば、入力端子間もしくは出力端子間にスイッチがインダクタを接続しており入力から出力に直接接続されていないのでスイッチおよびインダクタの両方において不必要なロスが生ずるのである。図1Bのコンバータは逆極性の出力を生ずるものの同様な非効率性の問題がある。
【0049】
図2に示されたバック・ブーストコンバータアーキテクチャは、“バック”制御モード、“ブースト”制御モード、又は“バック・ブースト”遷移モードに応じて異なるスイッチ制御形態を用いており、複雑な制御形態を必要とする。この“バック・ブースト”モードはブースト制御アーキテクチャからバック制御アーキテクチャへの遷移の連続性を達成するもののロスが増大しブースト及びバックモードに比して効率において低下してしまう。上記した3つの動作モードの各々においてインダクタの導通を伴ったままでスイッチング素子の両端電圧がターンオン前の低下なしにスイッチング素子がターンオンさせられたときスイッチングロスが生ずる。軽負荷であっても、スイッチ16及び反振動抵抗18を含むダンパー回路を伴ってインダクタ23の非連続的導通への場合リサイクルが含まれないが変わりにインダクタ及びスイッチの寄生容量に蓄積されるエネルギーが放散する。
【0050】
改良されたバック・ブーストコンバータは図3に示す回路構成に基づき得る。この改良されたコンバータにはいくつかの実施例においては電力変換要素が含まれない事もあり得る。またこの改良されたコンバータは改良された制御アルゴリズムを伴うスイッチコントローラアーキテクチャを用いている。該電力変換要素は電力変換サイクルにおいて入力電源及び負荷の間に選択的にインダクタを配置するインダクタ及びスイッチング素子を含んでいる。連続する動作サイクルにおける各動作サイクルにおいて、インダクタ電流は電源から負荷に向かう方向および逆に電源に向かう方向の双方向に流れてゼロ電圧スイッチングの故に低減したスイッチングロスを伴ってスイッチコントローラがスイッチング素子をターンオンさせ得る。インダクタ内における不連続な導通にも関わらず、入力電圧が所望の出力電圧に比較的近い場合、平均インダクタ電流に対するピークインダクタ電流の比を十分に1に近くすることが出来て導通ロスを最小化し97%以上の変換効率を達成して、電力密度は立方インチ当たり500ワット以上である。そして、入力電圧が出力電圧にほぼ等しい又は高いか低いかに関わらず電力変換サイクルが共通のスイッチング位相のシーケンスを含み、入力電圧が出力電圧を超えるかまたは下回るかの遷移における境界不連続性に影響されない。入力位相、入力・出力位相、フリーホィール位相及びクランプ位相を含む動作サイクルの各々における位相は与えられるアルゴリズムによって入力電圧、出力電圧および負荷に基づくコントローラによって制御される。該アルゴリズムは自由度の度合いの容易さによって調整されて、目的に応じたコンバータの性能を理想化する。こうして得られるバック・ブースト回路は電力変換密度、効率および低ノイズに関して予期し得ないほどの性能を提供する。
【0051】
図3に示した改良されたバック・ブーストコンバータ20の例は、上記した如き制御アーキテクチャを伴うスイッチコントローラ25によって、図1および2の回路に対して有利さを提供する。コンバータ20は4つのスイッチS1 22、S2 24、S3 26及びS4 28;ダイオードD1 32、D2 34、D3 36及びD4 38;スイッチコントローラ25;インダクタンスLのインダクタ21を含んでいる。電圧Vinの入力電源6はコンバータ20の入力に接続している。コンバータ20による電力が電圧Voにて負荷後に供給される。スイッチコントローラ25は制御信号27をスイッチS1乃至S4に供給してこれらのスイッチのオン及びオフ状態を制御する。キャパシタンスCp1 31、Cp2 33、Cp3 35及びCp4 37はスイッチS1−S4、ダイオードD1−D4及びインダクタ21に含まれる回路規制容量を示している。スイッチS1−S4、ダイオードD1−D4およびキャパシタンスCp1−Cp4の一部は同一のコンポーネントに物理的に含まれ得る。例えば、MOSFETスイッチはスイッチS1−S4に近似する制御自在チャンネルを含み、ダイオードD1−D4に近似するボディダイオードを含み且つキャパシタンスCp1−Cp4に近似する寄生容量を含む。
【0052】
MOSFETスイッチS3はそのボディーダイオードD3の方向の平均電圧をそのチャンネルに導通することによって同期整流器として作用する。スイッチS3はダイオードD3における高いロスの可能性の故に省略され得る。同様に、他の制御自在スイッチング及び又は整流素子はS1、S2、S3及びS4を伴う4つのブランチにおける電流導通を選択的に可能にするように用いられえる。
【0053】
実際の非理想的な実施例においては、図4に示された制御ロジックに応じてスイッチコントローラ回路25がスイッチS1−S4を動作させる。各変換動作サイクルは図の各欄に示された8つの位相のシーケンスからなっている。このシーケンスは定常動作で繰り返される。図4において空白部分がスイッチがオフ状態であることを意味する。例えば、図4において、スイッチS1が「入力位相」、「ZVS−S3位相」及び「イン・アウト位相」においてオンであり、残りの位相においてはオフである。ブーストモードもしくはバックモードに於ける動作においては制御ロジックシーケンスに変更の必要はない。むしろ、各位相の相対的及び絶対的長さがコンバータがブーストもしくはバックモードにおいて動作するかどうかを決める。よって、以下に述べる如く、出力電圧Voutを入力電圧Vinが上回ったり下回ったりする範囲において変化しても一定の出力電圧Voutを生成するようになっている。そしてこのコンバータはこのスイッチの為の制御ロジックを変えることなくそのようにすることが出来るのである。図4のロジックに対する変形は可能でありそれは以下に述べる。
【0054】
バックモード(すなわちVoutがVinより低い)にて図4の制御ロジックによって動作する図3のコンバータの動作波形が図5A乃至5Iにおいて示されている。図5A乃至5Dは、4つのスイッチS1乃至S4のオン及びオフ状態のシーケンスが図4に示された状態のシーケンスに対応していることを示している。時刻t0の前はスイッチS4がオン(図5D);スイッチS1,S2およびS3がオフ(図5A、5B及び5C);インダクタIL内の電流(図5E)が負の値を有している。またスイッチS2の両端電圧V1(図5F)は入力電圧Vinに等しくなるまで上昇する。スイッチS4の両端電圧V2(図5G)はこのスイッチがオン状態である故にゼロボルトに近い。負荷5はパルス状出力電流Ioutをフィルタリングするに十分なバイパスキャパシタンス(図示せず)を含むものと仮定し、負荷の両端にはほぼ一定なDC電圧Voが表れる。ここで用いられている用語「ZVS」はスイッチがオフの期間におけるスイッチ両端電圧の減少を表している。このスイッチ両端電圧はスイッチに伴う容量の共振放電によるものであり、この減少は完全な減少すなわちいつもゼロ電圧であるかもしくは部分的減少であって非ゼロ電圧である。
【0055】
時刻t0において、スイッチコントローラ25はスイッチS1をターンオンさせ「入力位相」が始まる。この入力位相においては、スイッチS1およびS4がオンであり、入力電源6がインダクタ21の両端に接続される。インダクタ電流Il図(図5E)はVin/Lアンペア/秒に等しいスロープにて上昇する。ここでLはインダクタ21のインダクタンスである。
【0056】
時刻t1において、スイッチコントローラ25はスイッチS4をターンオフさせる。時刻t1及びt2の間すなわち「ZVS−S3位相」、図4においては、スイッチS1のみがオンとなり、電圧V1はVin(図5F)に等しくあり続ける。ZVS−S3位相においてはスイッチS3及びS4が共にオフであり、電流IlがスイッチS4及びS3の規制容量を充放電し、電圧V2(図5G)が出力電圧Voの値に向かってほぼロスなしに上昇する。ZVS−S3位相が十分に長ければ、スイッチS3の両端電圧はほぼゼロ電圧になり、スイッチS3はロスなしにターンオンできる。しかしながら、ZVS−S3位相がどのような長さであってもスイッチS3の両端電圧が減少し、スイッチS3がターンオンするときに寄生容量(キャパシタンスCp3 35及びCp4 37)の放電に伴うスイッチングロスも減少を実現できるのである。上記した如く、スイッチS3は同期整流器として動作し、省略でき、整流器D3によって電流を伝送することを許容し、この場合に、図4におけるS3へのオン状態に入る時にはD3が導通状態に順方向バイアスされることを意味する。
【0057】
時刻t2おいて、スイッチコントローラ25はスイッチS3をターンオンさせるかまたはスイッチS3がない場合整流器D3が導通をはじめる。時刻t2およびt3の間(図4のイン・アウト位相)においては、スイッチS1及びS3(D3)がオンであり、インダクタ21の両端電圧Vl(図3)は正でありかつVin−Voに等しくかつ電流IL(図5E)が(Vin−Vo)/Lにほぼ等しい変化率によって上昇する。
【0058】
時刻t3において、スイッチコントローラ25はスイッチS1をターンオフさせる。時刻t3およびt4の間(図4におけるZVS−S2位相)、電流ILはスイッチS1およびS2の寄生容量を充放電し、電圧V1(図5F)はロスなしにゼロボルトに向かって減少する。ZVS−S2位相が十分長ければ、スイッチS2の両端電圧はほぼゼロになり、スイッチS2はロスなしにターンオン出来る。しかしながら、ZVS−S2位相がどのような長さであってもそれがスイッチS2の両端電圧の減少に帰結すれば、スイッチS2がターンオンするときの寄生容量(キャパシタンスCp1 31及びCp2 33)の放電に伴うスイッチングロスが減少して有利である。
【0059】
時刻t4において、スイッチコントローラ25がスイッチS2をターンオンさせる。図4のフリーホィール位相である時刻t4及びt5の間の期間においてスイッチS2及びS3(D3)がオンとなり、出力電圧が負の電圧VL=−Voとしてインダクタ21の両端に表れる。インダクタ電流IL(図5E)は−Vo/Lにほぼ等しい変化率にて減少する。図5Eに示した如く、電流ILの大きさは、スイッチS3を流れる電流の逆転若しくはD3の有限の逆リカバリの故に時刻t5において負となり得る。
【0060】
時刻t5において、スイッチコントローラ25はスイッチS3をターンオフしもしくは、S3のない場合、D3の導通を停止する。時刻t5およびt6の間すなわち図4におけるZVS−S4位相においては、スイッチS2のみがオンとなり、電圧V1はゼロであり続ける(図5F)。スイッチS3(D3)およびS4が共にオフであるZVS−S4位相においては、電流ILの負電流の故にスイッチS3(D3)及びS4の制御量の充放電がなされ、電圧V2(図5G)はロスなしにゼロに向かって低下する。もしZVS−S4が十分長ければスイッチS4の両端電圧はほぼゼロになりS4はロスなしにターンオンできる。しかしながら、ZVS−S4位相がどのような長さであってもスイッチS4の両端電圧の低下を招来し、これによってスイッチS4がターンオンするときに寄生容量Cp3 35及びCp4 37の放電に伴うスイッチングロスの減少を達成することが出来る。
【0061】
シリコン接合整流器の有限リカバリー時間の故に同期整流器S3もしくはダイオードD3の逆電流がインダクタ21に蓄えられるエネルギーを生ずる。そして、例えスイッチS3がほぼゼロ電流においてターンオフし、若しくはS3がない場合にダイオードD3がショットキー整流器の如き早いディカバリ時間素子であるとしても、スイッチング素子の寄生容量に伴うエネルギーがインダクタ21に蓄えられるエネルギーを生じ、これはリサイクルされ次のスイッチング変化におけるスイッチングロスの減少に用いられる。
【0062】
時刻t6において、スイッチコントローラ25はスイッチS4をターンオンさせる。時刻t6及びt7の間すなわち図4におけるクランプ位相においては、スイッチS2およびS4がオンであり、インダクタ21の両端電圧VL(図3)はほぼゼロであり、電流I(図5E)はほぼ一定であり、インダクタ21及びスイッチS2及びS4におけるDCロスが低い限り、電流ILは負である。上記したインダクタを非放散的にクランプする発明を開示する750出願に開示した如く、寄生容量及び/もしくは整流器の逆ディカバリーに伴うエネルギーのトラップおよびリサイクルは好ましからざる振動を禁止し、従来の抵抗ダンパーもしくは反振動抵抗におけるようなロスに比して低いロスを達成できる。インダクタをほぼゼロにクランプする一方で電流を巡回させることによってインダクタ内のエネルギーを維持することが次の遷移におけるスイッチングロスを減少するために用いられ得る。図5に示したように、t6及びt7の間の期間は電力変換サイクルにおける重要な期間を表し、クランプ位相期間は動作サイクルの非常に僅かな部分に最小化され得もしくは完全になくすことも考えられる。
【0063】
時刻t7 において、スイッチコントローラ25はスイッチS2をターンオフする。時刻t7及びt0+Tの間すなわち図4におけるZVS−S1位相においてはスイッチS4のみがオンとなり、電圧V2はほぼゼロに等しい(図5F)。ZVS−S1位相においてはスイッチS1及びS2が共にオフであり、電流ILが逆電流であり、これがスイッチS2及びS1の寄生容量を充放電し、電圧V1(図5F)がVinに向かってほぼロスなしに上昇する。もしZVS−S1位相が十分長くかつ前のサイクルからインダクタ21において十分なエネルギーが蓄積されていれば、スイッチS1の両端電圧はほぼゼロになり、S1はロスなしにターンオン出来る。しかしながら、ZVS−S1位相がどのような長さであっても、スイッチS1の両端電圧の減少を招来し、これによって、スイッチS1がターンオンするときに、寄生容量(キャパシタンスCp1 31およびCp2 33)の放電によるスイッチングロスの減少を得ることが出来る。
【0064】
時刻t0+Tにおいて、スイッチコントローラ25はスイッチS1をターンオンさせ次の変換動作サイクルが始まる。
【0065】
図4の制御ロジックに従って動作する図3のコンバータのブーストモード(VinがVoutよりも低い)における波形が図6A乃至図6Iにおいて示されている。図6A乃至図6Dに示されるように、4つのスイッチS1−S4のオン及びオフ状態のシーケンスが図4に示される状態シーケンスに対応している。図5のバックモード波形に関して上記した検討は図6の波形にも適用される。これらの2つのモードの間の重要な相違点は、バックモードにおいては、電流ILがイン・アウト位相においてプラス(Vin−Vo)/Lに等しい正の変化率によって増大するのに対して、ブーストモードにおいては、電流ILがイン・アウト位相においてマイナス(Vo−Vin)/Lに等しい負の変化率によって減少することである。バックモード動作においては、同期整流スイッチS3が二端子整流器に置換され得る。
【0066】
改良されたバック・ブーストコンバータの1つの特徴は、装置の最大定格動作パワーレベル(全負荷動作)を含む動作負荷レベルの範囲に亘ってインダクタ内の電流の逆転であり、この電流の逆転の利用がZVS−S1およびZVS−S4位相におけるスイッチS1およびS4のZVSを実現するのである。図2に示したようなコンバータの従来例のバック・ブーストコンバータは全負荷を含む負荷範囲に亘ってインダクタ内の電流は連続している。かかるコンバータは大なる負荷の時はZVS−S2及び ZVS−S4位相を組み入れることは出来るが、かかる負荷においてはZVS−S1位相及び ZVS−S4位相を組み入れることは出来ない。ヒートロスが動作温度を上昇させ回路部品の信頼性を損なうので、コンバータが全負荷を含む上昇した負荷で動作する場合ロスの低減は重要である。よって全負荷を含む上昇負荷の場合のZVS−S1及び ZVS−S4位相の存在は重要である。
【0067】
スイッチのタイミングについてある変形を加えることが可能である。スイッチとしてMOSFETを用いるとする。図5及び6に示されたようにスイッチS4が時刻t6においてターンオンし、この時刻においてはS4の電圧はゼロに放電されている。この時点におけるターンオンはS4におけるスイッチングロスを除去しかつダイオードD4をクランプ位相の時にバイパスするので高い動作効率を達成し、これによって、導通ロスを低減する。(この場合、スイッチS1−S4がオンの時これに伴うダイオードD1−D4の両端電圧降下よりもこれらのスイッチの電圧降下が少ないようにスイッチS1−S4が選択されている。)しかしながら、スイッチS4は時刻t5の後であって時刻t+txより前であり電流ILが正になるときいつでもターンオンできる。この場合時刻t5の後であってスイッチS3及びS4が共にオフである時に有限の遅延時間が与えられる。時刻t6以外の時刻においてスイッチS4をターンオンさせることはスイッチングロスの増大やダイオードD4の導通ロスを増大するものの、このコンバータはなお高い性能を達成する。同様に、スイッチS1及びS2が共にオフである時刻t7の後にある有限の遅延時間が与えられている限り、時刻t7の後であって好ましくはT+txの前であって電流ILは正であるときには、いつでもターンオンされ得る。同様に、スイッチS2は、スイッチS1及びS2が共にオフである時刻t3の後においてある有限の遅延時間が与えられれば、時刻t3の後であって時刻tyの前のいつでもターンオンされ得る。また、スイッチS3が存在する場合このスイッチは、スイッチS3及びS4が共にオフである時刻t1の後においてある遅延時間が与えられれば、時刻t1の後であって好ましくは時刻tyの前のいつでもターンオンされ得る。
【0068】
典型的な応用において、上記したコンバータアーキテクチャは、入力電圧Vinが出力電圧Voを上回ったり下回ったりする範囲に亘って変動するように該出力電圧Vo=Voutの固定電圧を供給することが要求される。出力電圧制御に必要とされる最小限の要件に加えて種々の自由度(入力位相、イン・アウト位相及びクランプ位相の長さを含めて)を全体のタイミングアーキテクチャに取り込むという限度において更なる自由度があり得るしまた図4に示したシーケンスを用いてスイッチ状態のシーケンスを維持する別な制御形態もあり得る。1つの例が図7A乃至7C、図8A乃至8C及び図9A乃至9Cを参照して概念的に説明される。上記した図の各々の組は、図3の理想化されたコンバータにおけるインダクタ電流IL、コンバータ入力電流Iin及びコンバータ出力電流Ioutの波形を示している。ここで言う理想化とは、スイッチS1乃至S4を含む回路要素が全て理想的であって、回路内には遷移キャパシタンス、インダクタンス若しくは抵抗が存在しないことを意味する。かかる回路においては、上記した4つのZVS位相は無視される。これらの図の組において、時間T1は図4の入力位相に対応し、時間T2は図4のイン・アウト位相に対応し、時間T3は図4のフリーホィール位相に対応し、時間T4は図4のクランプ位相に対応している。上記した如く、コンバータの負荷5は出力電圧VoをほぼDC値に平滑化するに十分なフィルタリングキャパシタンス(図示せず)を含むものと仮定する。
【0069】
図7A、7B及び7Cは、Vin乃至Voが負荷の固定値であるVoutにほぼ等しい安定状態波形を示している。VinがほぼVoに等しいときは、平均入力電流および平均出力電流は互いにほぼ等しい。このことは、Iin波形における領域A1+A2はIout波形における領域A1+A3にほぼ等しく、T1がT3にほぼ等しいことを要求する。これらの条件の伴えば、Iin及びIoutの平均値は共に等しい。ここで、イン・アウト位相における電流の傾斜はゼロであり電流Iin及びIoutのピーク値はそれぞれIinpおよびIoutpである。
【0070】
ここで入力電圧が低下してVinがVoutを下回ったと仮定する。もし相対的絶対的スイッチングタイミングが図7において示されたものと同じであるとすると、Voの安定値はこの新しい低下したVinに等しくなるように低下し、負荷に供給される電力は従って低下する。よって、Vin>Voutを伴って所望のVoutに出力電圧Voを維持するために、図8A乃至8Cに示された相対的スイッチングタイミングが用いられる。図8においては、入力位相期間T1′は図7の対応する期間T1に対して増大している。一方、イン・アウト位相の時間は変動なく(期間T2′=T2)、トータル期間Tも変化していない。このような状態のもとで図8Cに示された出力電流の平均値は、図8Cの領域A2′+A3′の合計が図7Cの領域A2+A3の合計に等しい限り図7Cの例における電流値に等しい。かかる要件は、以下の場合にのみ達成される。すなわち、出力電流Io(図8C)が図7Cに示されたIoのピーク値であるIoutpに等しい時点である時刻t′(図8C)がイン・アウト位相の第2の半分の間に生ずる場合である。このような状態において、領域A3′は領域A3よりも小さく、領域A2′は領域A2よりも大である。T1が増大すれば、時刻t′は更に外れ、T1′>T1の値において出力電圧の平均および出力電流の平均は図7のものと同じである。
【0071】
以下において、図8の説明と同様な説明を成す。もし、入力電圧Vinが出力電圧Voの所望値を超えた場合、該出力電圧は入力位相の期間を減少することによって一定値Voutに維持され得る。このことは図9A乃至9Cにおいて示されている。図9Cにおける領域A2″+A3″を図7Cにおける領域A1+A3に等しくするべくイン・アウト位相の期間T1″が減少せしめられて、Io(図9C)の値がイン・アウト位相の二番目の半分前の時刻t2″においてIoutpに等しくなり、領域A2″のA2に対する減少がA3に対する領域A″′の増加によって保障されている。
【0072】
かかるコンバータにおける入力電圧及び負荷の変動に伴う出力電圧の制御のために用いられる制御変数は入力位相の期間T1;イン・アウト位相の期間T2;及びクランプ位相の期間T4が含まれる。フリーホィール位相の期間T3は独立の変数ではなく期間T1およびT2に依存している。非理想的コンバータにおいては、一般的に、軽負荷動作の場合を除いてコンバータが電力を処理しないデッドタイムであるクランプ位相T4を出来るだけ短く維持することが有利である。更に入力電圧Vinが出力電圧Voutの値に近づくにつれて、コンバータ動作周波数(減少させることすなわち動作周期Tを増大させることが有利である。)なんとなれば、そのようにすることが非理想的コンバータにおけるロスを減少するからである。特に、Vin及びVoutの差がインダクタ21及びスイッチング素子22及び26のDC抵抗になる場合は、スイッチングが低い周波数になされ、インダクタ21を経た入力から出力への電力伝送において低いスイッチングロスもしくはAC巻き線またはコアのロス及び低い入力及び出力リップル電流に帰結する。これらの原理を用いて図7、8及び9に示された制御形態が更に改良され得る。
【0073】
かかる改善された制御形態は図1乃至14によって示されている。これらの図においては、図3の理想的コンバータにおけるインダクタ電流ILが示されている。ここで、理想的コンバータは図7、8及び9の例において用いられたと同様な意味を有し、ZVS期間は無視されている。これらの各図においては、コンバータが平均負荷電流Ioavgの同じ値において同じ出力電圧Vo=Voutを伝送する。また、入力位相T1及びイン・アウト位相T2の期間は(異なる)値にセットされて、出力電圧をVoutに維持する。また、クランプ位相に伴うデッドタイムはフリーホィール位相の終わった後すぐに新しい動作サイクルを開始することによって最小化される。図10及び11は入力電圧Vinが固定値V1に等しい場合である。ここで、V1はVoutよりも小さくかつこの値に近い。図12、13及び14は入力電圧Vinが固定値V2に等しい場合である。ここでV2はVoutの値より小さくかつかなり異なる値である。
【0074】
図10及び11の波形におけるイン・アウト位相においては入力及び出力電圧が互いに近いので、インダクタ電流の傾斜が小さい。同じ平均出力電流を達成するために、入力位相の長さ(図10におけるT1a、図11におけるT1b)及びイン・アウト位相の長さ(図10のT2a、図11のT2b)は図11において図10におけるよりも長く設定される。このことによって、図11の波形におけるイン・アウト位相におけるインダクタ電流ILのピークツーピークがより大きくなり、より低い動作周波数に帰結する。上記した如く、より低い動作周波数はスイッチングロスおよびインダクタにおけるコアロスを低減するので有利である。
【0075】
入力及び出力電圧が大きく異なる場合、図12、13及び14に示すように、イン・アウト位相におけるインダクタ電流が大きなスロープを呈する。これらの図に示したように、出力電流及び電力の平均値が同じ場合、イン・アウト輸送の期間が増大して出力電流のピーク値及びrms値が大きく増大する。これによって、非理想的要素におけるACコアロス及びrmsロスが共に増大する。
【0076】
図10乃至14の波形は、VinがほぼVoutに等しいときはイン・アウト位相の長さを増大することが望ましいことを示している。逆にVin及びVoutが互いに異なる場合は、イン・アウト位相の期間を減少させ得る。このことは以下の3つの要素を含む好ましい制御態様を提供する。すなわち1つの要素(1)は、軽負荷の場合を除きフリーホィール位相の終了の直後に新しい動作サイクルを開始することによってクランプ位相の期間を最小化することができ、これによって長いフリーホィール位相が最大動作周波数を制限するので、望ましいのである。第2の要素(2)は、イン・アウト位相の期間T2がVinおよびVoutの間の差に逆比例して変動することである。すなわち、T2は(Vin−Vout)の絶対値の増大につれて減少し、T2が(Vin−Vout)の絶対値がゼロに近づくにつれて増大するのである。但し、イン・アウト位相の最大期間は最小動作周波数を制限するように成される。次に、要素(3)においては、入力位相の期間T1が負荷電流に比例して変化しかつ入力電圧に反比例して変化する。基本的制御変数として変化することである。
【0077】
ある入力電圧及び出力電圧において、上記した制御態様は負荷の減少につれてコンバータ動作周波数が増大する結果となる。コンバータの動作周波数の最大値を制限するために制御形態は第4の要素を加えることによって更に改良される。すなわち、第4の要素(4)においては、コンバータ動作期間について下限値が設定されるか、または動作周波数について上限値が設定される。実際上、前のコンバータ動作期間の開始から所定最短期間Tminが経過するまでは新しいコンバータ動作サイクルの開始を禁止することによって成される。この「周波数ストップ」の効果によって動作期間がTmin以下に減少する値に負荷が減少するにつれてコンバータ動作サイクル内の「デットタイム」の形態にて増大する(クランプ期間が増大する形態となる)。
【0078】
最後に、該制御形態は第5の要素を加えることによって更に改善され得る。すなわち、第5の要素(5)においては、コンバータ動作周波数に下限値を設けるかまたは動作期間に上限値を設ける。この「期間ストップ」の降下は入力電圧が所望の出力電圧に近づく「退化」期間における長い期間のかつ低周波高調波成分の生成を避けることである。
【0079】
図15及び16は改良型のバック・ブーストコンバータ40を示しており、このコンバータにおいてはスイッチコントローラが、以下に述べる如く、「5要素」制御形態によってスイッチを動作せしめる。図16においては、バック・ブーストコンバータ40がMOSFETスイッチS1 42、S2 44、S3 46及びS4 48を含んでいる。これらのMOSFETスイッチは、図4におけるダイオードD1 32、D2 34、D3 36及びD4 38と同じ機能及び極性を有する同様な真性ボディーダイオードを含むものの図示していない。バック・ブーストコンバータ40は更に、スイッチ制御回路41(以下に述べる)、インダクタ43を含んでいる。インダクタ43はインダクタンスL及び平均等価直列抵抗R1 59を含んでいる。Vinの値を有する入力抵抗6はコンバータ40の入力に接続されている。よって電力がコンバータ40によって負荷後に供給される。この負荷は、理想的キャパシタ45及び等価直列抵抗Resr 47及び負荷抵抗49(Rload)によって示されるフィルタコンデンサを含んでいる。アクティブ整流回路60、62は、各々、入力電圧V1a及びV1bによって制御されるスイッチ64、65を含んでいる。なお、これらのアクティブ整流回路は本願と同じ譲受人に譲渡された「Integrated Active Rectifier」と題する米国特許出願第09/499,822号に開示されたものと同じタイプであり得る。スイッチS1 42のゲート駆動回路はバッファ61、ダイオード70、72及び抵抗Ru 74からなっている。スイッチS2 44のゲート駆動回路はバッファ63、ダイオード71、73及び抵抗Rf 75からなっている。以下に述べるように、抵抗Rmin 66、Rin67、Rout 68及びRv1 69はスイッチコントローラ41の端子に接続されている。既に述べたように、該制御回路はまた、スイッチS1乃至S4、ダイオードD1乃至D4及びインダクタ21の寄生容量であって図4の回路に関して既に説明したCP1 31、Cp2 33、Cp3 35及びCp4 37に近似した寄生容量を含んでいる。図16は、スイッチコントローラ41を示す回路図である。図15の回路の動作は図4、15及び16を参照して説明される。
【0080】
図16において、スイッチコントローラ41は3つのタイマーM1、M2及びM3を含んでいる。これらのタイマーのタイミング値は1またはそれ以上の電流に依存している。タイマーM1は電流I1をダイオードD5、D6、D7及びD8からなるダイオードブリッジから受ける。電流I1は2つの電流の合計に等しい値を有する端方向電流である。これらの2つの電流の一方はダイオードブリッジから供給される電流であってその大きさはダイオードブリッジの入力に流入する双方向電流Ibの絶対値に等しい。また、他方の電流は電流コンバータF3によって供給される端方向電流である。電流Ibは電流コンバータF1b及びF2aによって供給される2つの電流の間の差に等しい。各電流−電流コンバータはその入力端子間に流れる電流に比例する出力電流を供給する。図15及び16において、電流−電流コンバータF1bによって供給される電流はスイッチコントローラのVin入力端子55に供給される電流に比例している。この電流はコンバータ入力電圧Vinに比例する一方抵抗Rin 67の値に反比例する。電流−電流コンバータF2aに供給される電流はスイッチコントローラのVout入力端子54に供給される電流に比例している。この電流はコンバータ出力電圧Voutに比例しかつ抵抗Rout 68の値に逆比例している。電流−電流コンバータF3に供給される電流はスイッチコントローラのM×P入力端子56に供給される電流に比例している。この電流は入力電圧Vinに比例する一方抵抗Rmin 66の値に反比例している。同様に、電流−電流コンバータF1aに供給される電流はコンバータ入力電圧Vinに比例し、電流−電流コンバータF2bに供給される電流I3はコンバータ出力電圧Voutに比例している。よって、図示された極性のもとで、電流I1、I2及びI3は以下の式によって表すことが出来る。
すなわち、
(1) I1=K1*abs(Vin−Vout)+K2*Vin
(2) I2=K3*Vin
(3) I3=K4*Vout
ここで、“abs”は絶対値を意味し、K1、K2、K3及びK4は電流−電流コンバータF1a、F1b、F2a、F2b及びF3の一定ゲイン及び抵抗値Rin、Rout及びRminに依存する定数である。
【0081】
図16において示しているように、タイマーM1、M2、M3の各々は論理的に制御されるスイッチ(CP1、CP2及びCP3)を含んでいる。論理制御スイッチの各々は、タイミングコンデンサC1、C2及びC3に接続された出力スイッチ80、82、84を含んでいる。論理制御スイッチの出力スイッチは、論理制御スイッチの 入力端子が論理ハイに制御されている時閉成してそのコンデンサが放電される。また、論理制御スイッチの入力端子が論理ローに駆動されている時は、論理制御スイッチの出力スイッチが開放される。例えば、コンデンサC1に接続されている論理制御スイッチCP1の出力スイッチ80は、セットリセットフリップフロップSR1のQ出力が論理ハイに設定されている時は閉成されてC1が放電する。またR1のQ出力が論理ローに設定されている時は該出力スイッチが開放される。論理制御スイッチCP2及びCP3の出力スイッチ82、84は、セットリセットフリップフロップSR2及びアンドゲートU8の出力における論理状態によって同様に制御される。タイマーM1、M2及びM3の各々は、また、遅延回路DC1、DC2及びDC3を含んでいる。これらの遅延回路はタイマー比較器TC1、TC2及びTC3における伝播遅延を考慮して設けられ、かつ全ての状態においてタイミングコンデンサが適当に放電されることを確実にする。
【0082】
図17は、入力電圧を55VDCとし出力電圧を54.5VDCとし負荷抵抗49の値をRloadを10Ω(コンバータが297ワットの出力電力を供給する)として安定状態で動作する図15のコンバータの動作波形のシミュレーションを示している。MOSFETスイッチS1 42、S2 44、S3 46及びS4 48は各々、30mmΩ/100V、60 mmΩ/100V、10 mmΩ/60V及び20 mmΩ/60V とする。
また、インダクタ43の値Lは1マイクロヘンリーとし等価直列抵抗59の値R1は0.036Ωとする。また、出力フィルタコンデンサはキャパシタンス45としてCout=22マイクロファラッドおよび等価直列抵抗47値Resr=1mmΩを有するものとする。また、抵抗Rin、Rout及びRminは、各々、50KΩ、50KΩ及び2000KΩとする。また、電流−電流コンバータF1a、F1b、F2l、F2b及びF3のゲインは、各々、1、1、1、1/2及び1とする。更に、キャパシタC1、C2及びC3は各々50pFとする。誤差アンプA1の非反転入力は1.25V基準電圧源に接続されている。また、53.75KΩ及び1.25KΩをそれぞれ有する抵抗Rv1 69及びRv2 77は、各々、スイッチコントローラ41のFB入力端子58を経てコンバータの出力電圧の一部をアンプA1の反転入力に供給する。20ピコファラッドICコンデンサがアンプA1の出力と反転入力とを接続している。アンプA1は100のオープンループゲインを有しかつ非常に広い帯域を有する。抵抗Rv1及びRv2からなる分圧器及びアンプA1はコンバータの出力電圧を制御する閉じた負帰還ループの一部を形成する。アンプA1の出力に供給される電圧Verrは自動的に調整して入力電圧及び負荷が変化するに応じてコンバータ出力電圧を維持する。
【0083】
図15、16及び17において、時刻t=t0の時、スイッチS1及びS4は共にオンであり、コンバータ動作サイクルにおける入力位相において電流ILがインダクタL1において上昇する。この期間において、フリップフロップSR1及びSR2のQ出力はローであり、出力スイッチ80、82は開放され、コンデンサC1及びC2が電流I1及びI2によって各々充電され、フリップフロップSR3及びSR4の出力がハイであってスイッチS4及びS1を活性化し、スイッチS2を不活性化する。これはバッファB2及びB1によってなされ、これらのバッファはスイッチコントローラ端子Q1 51及びQ4 54及び追加ゲートインターフェース及びゲート複合回路を介して駆動信号をスイッチS4、S1及びS2のゲートに供給する。この期間において、アンドゲートU8の出力において生ずる電圧Vstがローであり、これによって、出力スイッチ84が開放され、コンデンサC3の充電を可能にする。コンバータが安定状態で動作している時、アンプA1の出力に生ずる誤差電圧Verrが平均値Verr1の近傍で調整されてコンバータ出力電圧が54.5VDCに維持されるに十分である。時刻t=t1の時、コンデンサC2の両端電圧はVerr1に等しくなるように上昇し、比較器TC2の出力がハイになる。遅延回路DC2によってシミュレーションされる10ナノ秒の僅かな時間の後に、比較器TC2の高出力がフリップフロップSR2のS入力に供給されてこれをセットしてコンデンサC2を放電し、更にフリップフロップSR3のR入力に供給されてこれをリセットしてバッファB2の出力をローとして端子Q4を介してスイッチS4をターンオフせしめる。
【0084】
入力位相において、スイッチS3の両端電圧の極性がアクティブ整流回路60のスイッチ64をオフとしアクティブ整流回路62のスイッチ65をオンとしスイッチS3のオフ状態を維持する。図17において、時刻t1及びt2の間、スイッチS4の両端電圧が上昇し、時刻t2において、スイッチS3の両端電圧がゼロを通過してその極性が変化する。アクティブ整流回路60、62はS3の両端電圧の極性変化を検知して時刻t2の直後にS3のゲートに駆動電圧を供給してこれをターンオンせしめる。
【0085】
時刻t2及びt3の間すなわちイン・アウト位相の間、スイッチS1及びS3はオンであり、スイッチS2及びS4はオフである。VinがVoutに非常に近い故、電流I1は比較的小さく(式(1)参照)、イン・アウト位相の期間が、図17からも分かるように比較的長い。時刻t3の直前において、コンデンサC1の両端電圧は上昇してVeff1に達し、比較器TC1の出力がハイとなる。遅延回路DC1によってシュミレーションされた如く10ナノ秒の短い時間の後に比較器TC1のハイ出力はフリップフロップSR1のS入力に供給されて、これをセットしてコンデンサC1の放電をなし、フリップフロップSR4のR入力にも供給されてこれをリセットしてバッファB1の出力をローとして、これがQ1端子の電圧ローにする。端子Q1の電圧がローになると、バッファ61の出力がローとなり、バッファ63の出力がハイとなる。そうすると、スイッチS1のゲートの電圧がバッファ61及びダイオード72を介してローとなり、このゲート電圧がその閾値を比較的速やかに通過することになり、これによってS1が時刻t3においてターンオフする。一方、スイッチS2のターンオンは抵抗Rf75(30Ωの値)の故にスイッチS1のターンオフに対して遅延せしめられ、これはスイッチS2のゲート容量(図示せず)と共にS2のゲート電圧の上昇を緩やかにして時刻t4においてターンオンせしめる。抵抗Rf75の値は適当に選択されてスイッチS2の両端電圧V1が時刻t3及びt4の間(ZVSS2位相)において電流ILの正の電流によってほぼゼロボルトにまで放電される。
【0086】
時刻t4及びt5の間すなわちフリーホィール位相において、スイッチS2及びS3 がオンであり、電流ILがインダクタ43において減少する。時刻t5の直前において、スイッチS3の電流がゼロをよぎり、負になり、S3の両端電圧が逆転してアクティブ整流器60、62がS3のゲートを放電して時刻t5においてこれをターンオフする。時刻t5につづくZVS S4位相において、電流ILの逆流がスイッチS4の両端電圧V2を放電してゼロに向かわしめる。電圧V2はスイッチコントローラ41の端子Q4sを介して比較器TC4の反転入力に供給される。比較器TC4の非反転入力は5ボルト基準電圧に接続されている。電圧V2がこの5ボルトを下回った時比較器TC4の出力がハイとなり単安定パルス発生器MM1をトリガーしてそのQ出力において単一の15ナノ秒パルスを生成する。これによって、フリップフロップSR3のQ出力をハイ状態にセットする。そしてバッファB及び端子Q4を介してS4のゲートに信号を供給してこのスイッチS4を僅かな時間の後すなわち時刻t6においてターンオンする。比較器TC4の出力がハイになったとき、アンドゲートU8の第1入力86を活性化する。もし、比較器TC4の出力がハイになったときにアンドゲートU8の第2入力88がハイであるならばアンドゲートU8の出力がTC4のハイと殆んど同じ時刻にハイとなりフリップフロップSR2及びSR1をリセットし、フリップフロップSR4をセットしてバッファB1の端子Q151の出力電圧をハイとする。B1のハイ出力はバッファ63及びダイオード73を介して比較的速やかに時刻t7においてスイッチS2をターンオフさせる。スイッチS1のターンオンは、抵抗Ru74(8Ωの値)によってスイッチS2のターンオフに比して遅延せしめられる。この抵抗Ru74はS1のゲート容量と共に作用してS1のゲートにおける電圧上昇を遅延せしめてそのターンオンを時刻t0+Tにおいて成さしめる。抵抗Ru74の値はスイッチS1の両端電圧が電流ILの逆流によって時刻t7及びt0+T(ZVSS1位相)においてほぼゼロボルトに放電するように選択される。スイッチS1のターンオンは上記した如く次の動作サイクルを開始する。
【0087】
既に述べた如く、コンバータ動作周波数は入力電圧の上昇と共に、入力電圧及び出力電圧の差の増大と共にかつ負荷の減少と共に増大する。タイマーM3は動作期間に上限値を設定することによってコンバータの最大動作周波数を制限する。上記した如く、アンドゲートU8の出力がハイになるごとに、タイミングコンデンサC1、C2及びC3の両端出力スイッチ80、82、84が開放され、これらのコンデンサが充電を開始する。図17の例におけるが如く、I3がIに対して十分大であれば、コンデンサC3は5ボルトまで充電し、アンドゲートU8の第2入力は、アンドゲートU8の第1入力がハイに駆動される時点より前(時刻t6)より前において、遅延回路DC3及び比較器TC3を経てハイに駆動される。このような状態において、時刻t6及びt7の間のクランプ位相は回路伝播遅延及びスイッチS4及びS2のゲート閾値電圧に対してゲート容量が充放電されるに必要な時間の相対値によって定まる非常に短い期間を有することになる。しかしながら、アンドゲートU8の第1入力がタイマーM3のタイムアウト(すなわちDC3の出力がハイとなる)より前に活性化されれば、アンドゲートU8の出力がハイ状態に移行することがDC3はハイになるまで遅延せしめられる。このことによって、TC4の出力のハイになることに応じてスイッチS4がターンオンする時刻t6とスイッチS2がターンオフする時刻t7との間の増大した遅延を招来する。還元すれば、クランプ位相が動作期間が最小値を下回ることを防止する手段が電流I3に応答するタイマーM3によって設定される故増大するのである。
【0088】
上記したことから明らかなように、電流I1及びタイマーM1がスイッチS1がオンである時間長を設定し、電流I2及びタイマーM2がスイッチS4がオンである時間を設定し、電流I3及びタイマーM3がコンバータの最小動作期間を設定することが分かる。入力位相はスイッチS4及びS1が共にオンである時間(タイマーM2)にほぼ対応し、イン・アウト位相はスイッチS1がオンであってS4がオフである時間(タイマーM1−タイマーM2)にほぼ対応する。上記した式(1)、(2)及び(3)に関して、電流I2がVinに比例して変化し従ってタイマーM2の時間がVinに対して逆に変化することが分かる。同様に、タイマーM1の時間は(Vin−Vout)の絶対値が減少すると増大し、(Vin−Vout)の絶対値が増大すると減少することが分かる。また、比較器TC1及びTC2の反転入力における閾値電圧が誤差アンプA1の出力Verrであると言うことから、タイマーM1及びM2の期間がまた出力電圧に適用される負荷の変化に応じて変化することが分かる。よって、タイマーM1及びM2の時間は負荷の増大に応じて出力電圧が設定値以下になる時に増大する。この設定値はアンプA1の非反転入力に接続された1.25VDC基準電圧減及び電圧器抵抗69、77の値によって定められる。また、タイマーM1及びM2の期間は負荷の減少に応じて出力電圧が該設定値より増大する時に減少する。最小動作期間は設定するタイマーを用いるかかる制御形態は上記した制御形態における5つの要素に応じている。コンバータ出力電圧Voutが一定の場合、タイマーM3の時間はほぼ一定であり、これは電流I3がVoutに比例すると言う事実による。
【0089】
図18乃至22は異なる動作状態における図15及び16に示したコンバータのシュミレーションした波形を示している。全ての成分の値は上記したものと同じであり、全ての場合において、出力電圧は54.5VDCである。図18及び19は各々、Vin=75VDC及びVin=35VDCの場合の動作波形を示しており、各々Iload=10Ωである(出力電力は297Wである)。図20、21、22は、各々、Vin=55VDC、Vin=75VDC及びVin=35VDCの場合の動作波形を示しており、抵抗Rload=100Ωであり出力電圧は29.7Wに等しい。図7乃至19におけるコンバータの動作期間は、各々、ほぼ2.0、0.6及び1.2μ秒である。図20乃至22における動作コンバータ動作期間は等しく、ほぼ0.52μ秒である。
【0090】
図17、18及び19は、コンバータが比較的高い出力電力を伝送する場合について以下の場合を示している。すなわち、
(1)図17に示した如く、入力電圧が出力電圧に近い場合、コンバータ動作期間は増大し(2μ秒)電力が入力から出力に直接に搬送されるイン・アウト位相は該動作期間の大部分を構成する。
【0091】
(2)コンバータ動作期間は入力電圧と出力電圧の差が増大するにつれて減少する(図17、19)。
【0092】
(3)イン・アウト位相は、VinがVoutよりも小さくてコンバータがブーストモードにて動作する時(図19)は、トータルのコンバータ動作期間の比較的大なる部分を構成し、VoutがVinよりも小さくてコンバータがバックモードにて動作するとき(図18)は、トータルのコンバータ動作期間の比較的小なる部分を構成する。
【0093】
(4)全ての場合において、クランプ位相は、最小化される。なんとなれば、コンバータの動作期間がM1及びM2タイマーによってかつフリーホィール位相の自動制御長さによって設定されてM3タイマーによって設定される最小動作期間よりも常に長いからである。
【0094】
図20乃至22において、コンバータは比較的小なる出力電力を供給し、これらの図において、タイマーM3の動作期間に対する影響が示されている。全ての場合において、コンバータの動作期間は0.52μ秒に固定され、全ての場合においてクランプ位相がコンバータ動作期間の重要な部分となっている。全ての図面において、入力位相の開始からフリーホィール位相の終了までの電流ILの上昇及び下降を含む期間は各図においてほぼ時間長Tpとして示されており、これは最小動作期間Tminの僅かな部分である。
【0095】
上記したバック・ブーストコンバータは電力密度、効率及び低ノイズにおいて高いレベルを達成する。また、各スイッチタイミングにおいてゼロ電圧スイッチングがなされる故、スイッチングロス及びスイッチ導通ロスが殆んど除去されて高い周波数動作を可能とし、従って効率を害することなく、より高い電力密度を達成することが出来る。インダクタ43は比較的小さいインダクタンスであり平均電流に対するrmsの好ましい比及びDC成分に対してスイッチング周波数の電流の高調波成分の低振幅によって小さくすることが出来る。特に図17からも明らかなように、入力電圧が出力電圧に近い場合、インダクタ電流がほぼ一定であり動作サイクルの殆んどの間平均負荷電流に等しい。また、電流の高周波高調波成分の比較的低い振幅は不連続モードによって動作する通常のバックもしくはブーストコンバータに比して表皮及び近接効果によるインダクタ巻き線ロスを極めて低くすることが出来る。同様の理由で、インダクタコアにおけるAC磁束によるコアロスの極めて低くすることが出来る。入力電圧が出力電圧を上回ったり下回ったりするにつれてインダクタロスが増大するが、それらは最大対最小入力電圧比を伴うコンバータに比してまだ低いのである。
【0096】
特に、上記したバック・ブーストコンバータのピーク全負荷効率は97%を越えることが出来、電力密度を200W/立方インチにすることが出来る。(或いは、481出願に開示した改良された放送技術を用いれば500W/立方インチを越える電力密度を達成することも出来る)これは95%よりも低い効率で100W/立方インチより低い電力密度の従来のバックもしくはブーストコンバータの値を遥かに越えているのである。そして、入力電圧のバックおよびブーストをなして所望の出力電圧を供給できるのである。更に、最大周波数ストップ及びフリーホィール位相におけるインダクタ内でのエネルギーの維持故に低負荷における効率も比較的高いのである。このZVSアーキテクチャはスイッチを電流及び両端電圧の変化を最小にすることによって低ノイズ動作をも提供しているのである。
【0097】
この改良型バック・ブーストコンバータにおける出力電圧制御の他の制御形態は以下の通りである。すなわち、
(1)入力位相及びイン・アウト位相の長さは固定されてクランプ位相の長さをコンバータの動作周波数の調整手段として変化させることによって出力電圧が調整される。この制御形態は図23Aないし23Cの理想的インダクタ電流波形を参照しつつ説明する。ここで、「理想的」なる用語は上記した意味と同じでありコンバータにおけるZVS期間は無視される。図23Aにおいて、コンバータは所望の出力電圧Voutを供給し、最大定格負荷で動作しかつその最小定格入力電圧Vin=Vinminにて動作している。これらの状態において、入力位相の長さはT1に固定されイン・アウト位相の長さはT2に固定され、クランプ位相の長さT4がゼロに近くなる。入力電圧が増大するかまたは負荷が減少するとクランプ位相の長さが増大して出力電圧を所望の値に維持する。例えば、図23Bは全負荷動作を示し、入力電圧がVinminよりも大でありVoよりも低い場合を示している。図23Cは全負荷でかつ入力電圧がVoよりも高い動作を示している。入力位相を固定長とすると、各動作サイクルにおいてコンバータに供給されるエネルギーはVinと共に増大し、その結果固定電力出力の場合にはクランプ位相の長さが増大して出力電圧を固定値に維持する。よって、図23Cの置換Tcは図23Bの置換Tbよりも大でありこのTbは図23Aの置換Taよりも大である。
【0098】
(2)上記した制御形態は入力電圧VinがVinminよりも大の時の入力位相の長さT1(23)を減少させることによって変更することが出来る。このことは周波数変化範囲を小さくすることに帰結する。
【0099】
(3)上記した制御形態は更に変更することが出来る。この変更はVinを増大させることによる入力位相長の減少に加えて、abs(Vin−Vout)に逆比例してイン・アウト位相の長さを変化させることによる変更である。上記した如く、クランプ位相の長さの変化は電圧Voを制御する。このことは動作周波数の範囲を小さくしVinがVoに近い時にイン・アウト位相の長さを増大することによって効率を増すことになる。
【0100】
(4)本発明によるコンバータはイン・アウト位相の長さを固定することによってかつ入力位相の長さを所望の電圧値Voに出力電圧を調整するように変化させることによってほぼ一定の動作周波数にて動作せしめられ得る。この制御形態は、図24Aないし24Cの理想的インダクタ電流波形を用いて説明される。ここで、「理想的」とは上記したと同様の意味でありコンバータのZVS期間は無視される。図24Aにおいてコンバータは所望の出力電圧Voutを供給し比較的低い値の負荷電力P1にて動作しその最小定格入力動作電圧Vin=Vinminにて動作する。これらの条件下において、コンバータの動作周期Taは固定動作周期TFIXよりも僅かに短い。入力電圧及びもしくは負荷の増大につれて、入力位相の長さが減少して出力電圧を所望の値に維持する。例えば、図24Bは全負荷動作を示しかつ入力電圧はVinminよりも高くVoよりも低い動作である。図24Cは全負荷でかつ入力電圧がVoよりも高い場合の動作を示している。各々の場合において、出力電圧の増大は入力位相の長さの減少に帰結する。バック・ブーストコンバータにカスケード接続されてDC−DCコンバータを提供する。図25Bに示したように、コンバータ94が未調整のDCトランスである場合は、電圧VLはフィードバック入力91としてバック・ブーストコンバータ90に供給される。電圧VLを基準電圧(図示せず)と比較することによってかつこの基準電圧と電圧VLとの間の差に基づく誤差電圧を生成することによって、バック・ブーストコンバータの出力電圧Voは電圧VLを調整する手段として変化し得る。
【0101】
図25A及び25Bの応用例において、入力電圧Vinは規格値Vinnomを中心としてその長さ及び大きさが変化するようにパーターベーションを示す事も出来る。そのような場合、このバック・ブーストコンバータ90の位相的効率はバック・ブーストコンバータの出力電圧Voをほぼ電圧Vinnomに等しくするように設定することによって達成される。
【0102】
この改良されたバック・ブーストコンバータは高い変換効率を呈するゆえ、図28に示した如く、バッテリ電圧レギュレータとして有用である。この図において、バッテリ111はバック・ブーストコンバータ114の入力電源として作用し、このコンバータ114の出力電圧Voが負荷112に供給される。もし負荷112が1以上の効率的VTM(背景技術において説明した481出願に開示された如きもの)を含む場合、このVTMはバッテリ電圧の定格値Vbatに近い値の入力電圧から動作するように設計され得る。このようにして、バック・ブーストコンバータ114の入力及び出力電圧Vbat及びVoは互いに近い値であり、上記した如く、このコンバータは例えば97%より高い変換効率のような非常に高いレベルの変換効率を呈しえる。
【0103】
この改良されたバック・ブーストコンバータは力率調整コンバータとしても用い得る。この力率調整コンバータはAC電圧入力を受け入れてDC出力を負荷に電力として供給する。この負荷は調整DC−DCコンバータを含み得る。そして、このコンバータは電流の高調波成分を制御する手段としてAC電源から引き出される電流を制御するのである。従来例の力率調整コンバータは、例えば、テキサスインストゥルメント社の子会社であるニュウハンプシャー州メリマック市のユニトロドコーポレーション社から刊行されたL.H.Dixon氏による“High Power Factor Preregulator For Off− Line Supplies”と題するUnitrode Power Supply Design Seminar Manual SEM600,1988に記載されている。図26は図15及び16に示されたタイプのバック・ブーストコンバータ102を含む力率調整コンバータを示している。この図において、AC電源106から供給されるAC電圧Vacは全波整流器110によって整流されてバック・ブーストコンバータ102の入力電圧Vinとして供給される。PFCコントローラ104は整流入力電流の時間変化大きさを示す入力106、Iinを受け入れ、かつバック・ブーストコンバータ102のDC出力電圧Voを示す入力108を受け入れる。このPFCコントローラはスイッチコントローラ41(図15及び16を参照して説明したもの)のFB入力端子58に信号を供給してIinの波形を制御して、同時に出力電圧を所望値Voに制御しつつAC電源からの電流の高調波成分を制御する。
【0104】
図29は更なる改良バック・ブーストコンバータ117を示しており、このコンバータ117はMOSFETスイッチS1乃至S4およびスイッチコントロール回路119を含んでいる。かかるコンバータにおけるスイッチの入力−出力シンメトリー形態はこのコンバータが双方向モードにて動作することを許容する。すなわち、電力が左から右に向かって処理されて、すなわち端子116a、116に接続された電圧Vxの入力電源から端子118a、118bに接続された負荷に電圧Vyにて電力が供給されるか若しくは電力が右から左に向けて処理されて端子118a、118bに接続された電圧Vyの入力電源から電圧Vxの端子116a、116bに接続された負荷に電量区が供給される。このようなコンバータにおいては、スイッチコントロール回路119が例えば図3及び15を参照して説明したようなスイッチ制御回路のずれを含むことも出来る。制御信号G1乃至G4は制御ロジック119から供給されて図3及び15の例において示されたスイッチS1乃至S4に供給されるスイッチ制御信号に対応する。図29に示した双方向コンバータは更にアンドゲート120a乃至120d及びアンドゲート122a乃至222D及びorゲート124a乃至124dからなるステアリングロジックを含んでいる。図29において、電力が左から右に向かって処理される時L/R信号がハイでありMOSFETスイッチゲート制御入力126a乃至126dは信号G1乃至G4を各々受け入れる。このモードにおいて、スイッチS1乃至S4の動作は図3及び15の例において示したと同様である。しかしながら、L/R信号がローであるときは、スイッチ対S/S2及びS3/S4の役割は逆になる。制御信号G1及びG2はスイッチS3及びS4に各々供給され、制御信号G3及びG4はスイッチS1及びS2にそれぞれ供給される。このようにしてスイッチS1及びS3の役割が図3及び15の例における役割に対して逆になされスイッチS2及びS4の役割も逆になり、電力が右から左に処理されるのである。
【0105】
図30は図29に示されたタイプの双方向コンバータ117を示し、このコンバータは過渡状態において回路要素129の電圧を制御するアクティブフィルタとして応用されている。この図において電力が回路要素129に電力源128によって供給される。この電力源は回路要素129の電圧の平均値をVwに調整する。もし、この回路要素129によって引き込まれる電流Iが急速に増加もしくは減少すると、この回路要素129の両端電圧Vwが例えば電源インピーダンス127の影響によるかまたは電源の過渡的応答時間の為に過渡的変動を生じ得る。よって、Vw=VDC+Vpである。ここでVDCは平均値でありVpは過渡的変動である。過渡的変動Vpは双方向バック・ブーストコンバータ117の端子116a、116bの組を回路要素に接続し、残りの端子組118a、118bを蓄積コンデンサ125に接続することによって減少させることが出来る。ブースト制御回路123はこの図においてはコンデンサ130及び抵抗131によって示されてVwから平均値VDCを除去して電圧Vpを得る回路を含んでいる。この電圧Vpが負になると、瞬時値VwがVDCを下回った事を意味し、このルート制御回路はL/R信号121をローにする。双方向コンバータ117のスイッチ制御回路(図示せず)はこのローのL/R信号に応答して蓄積コンデンサ125から端子116a、116bにエネルギーを供給して、回路素子の両端電圧をVDCに維持する。もし電圧Vpが正になったときはVwがVDCを越えたことを意味し、ルート回路はL/R信号121をハイにする。そうすると、双方向コンバータ117内のスイッチ制御回路はこのハイのL/R信号に応答して端子116a、116bから蓄積コンデンサ125にエネルギーを伝送して回路要素の両端電圧をVDCに維持する。
【0106】
図27に示したように、改良されたバック・ブーストコンバータ97は集積半導体装置98の形態にて実現することが出来る。この集積半導体装置98は、入力電源をコンバータに接続する為の入力端子93a、93b、コンバータを負荷99に接続する為の出力端子95a、95b及びインダクタ100をコンバータに接続する為のインダクタ端子101a、101bを含んでいる。集積化半導体装置98は上記したスイッチ及びスイッチ制御回路の全てを含んでいる。外部インダクタが集積化半導体装置98に接続されて完全なバック・ブーストコンバータを形成する。集積化半導体装置98は、例えば全てを含む半導体集積回路であってもよく、或いは半導体集積化回路ダイ及び他の回路制御回路要素を基板に搭載したハイブリッド回路であっても良い。
【0107】
本発明による改良されたバック・ブーストコンバータは同様なバック・ブーストコンバータへと並列コンバータアレイとして電力を分配するようにすることも出来、これによって、単一のバック・ブーストコンバータの定格最大電力を越える電力を負荷に供給することが出来る。更に、改良されたバック・ブーストコンバータは並列アレイの形態に構成され、当該アレイ内の個々のコンバータの故障の際に負荷によって要求される電圧を対応供給として供給することが出来る。かかるコンバータはコンバータの各々の出力電流を検知することによってかつ出力電流を互いに追従させることによって電力分配構成とすることができるもののかかる閉ループ並列化アーキテクチャはロープ非安定性を損ないがちであり、更に所望の欠陥対応構成のアレイを引き出す単一、故障モードの招来しがちである。そこで、かかる欠点を回避する開ループ電力分配アーキテクチャが知られており、これがゼロ電流スイッチング(Zcsコンバータに適用される。このアーキテクチャは1992年1月7日付にてビンチアレリ氏に付与された“Enhancement− mode zero−current switching convertr”と題する米国特許第5,079,686号に開示されている。)この特許のこの明細書の一部として組み入れられる。また、開ループ電力分配アーキテクチャはPWMコンバータと異なりパルス毎のエネルギーが入力及び出力電圧によって定まりゼロ電流スイッチングのように時間ドメイン内にエネルギーが閉じ込められる周波数変調コンバータにも用いられ得る。
【0108】
不連続電流モードにて動作する改良されたバック・ブーストコンバータは並列バスを介して供給される並列化パルスを出力しかつ受け入れる入力出力ポートを用いることによって電力分配を出すことが出来、これによって、一連の電力変換サイクルの周波数をロックしかつアレイ内の並列コンバータ内の電力変換サイクル毎のエネルギーを同じにすることが出来る。もし、改良されたバック・ブーストコンバータの制御アルゴリズムが入力電圧、出力電圧及び周波数の関数としてかつ負荷とは独立な関数としてパルス毎のエネルギーを確定するならば、電力分配プロトコルは一連のパルスの入力、出力等とインターフェースを並列化することによって実行でき、一連のパルスの先端エッジが並列コンバータの電力変換サイクルの周波数をロックするために用いられる。他方、もしパルス毎のエネルギーが負荷に依存するならばパワー分配プロトコルはその依存性の情報伝達を提供する必要がある。このことは終端エッジを用いることもしくはパルス列のパルスの幅を用いることによってそのエネルギーを定める電力変換サイクルのパラメーターを調整する。
【0109】
一例として、並列化パルスの先端エッジは入力位相の開始点に同期せしめられ同じパルスの終了エッジは入力・出力位相の開始点に同期せしめられ得る。もし、与えられた入力及び出力電圧について改良されたバック・ブーストコンバータの制御アルゴリズムが入力位相の期間によって電力変換サイクル毎のエネルギーが定まる場合、同じ入力電圧、出力電圧、動作周波数及び入力位相期間を分担するコンバータは、予め定められた日によって負荷に供給される全電力を分担する。よって、改良されたバック・ブーストコンバータは並列アレイとすることによってコスト効率が良く安定な耐故障性のある電力分配コンバータモジュールすなわちPRMを提供することが出来る。この並列プロトコルの更なる利点はコヒーレントではない同時で異なる周波数にて動作するコンバータ間のビート周波数によるノイズを開示するという利点がある。
【0110】
更なる実施例は以下の特許請求の範囲の範囲内にある。
【0001】
本発明は、例えば、コンバータに供給される入力動作電圧が該コンバータの出力におけるDC電圧の大きさを上回ったり下回ったりする範囲において変動し得るコンバータであるバックブーストDC−DCスイッチングパワーコンバタに関する。
【背景技術】
【0002】
電気・電子機器及びシステムは、しばしば、入力電圧に対して高いか、低いか、または同じの出力電圧に当該入力電圧を変換することを必要とする。例えば、DCバッテリによって電流億供給される据え置き型若しくは携帯型の装置においては、しばしば、バッテリの充電状態や電圧に無関係に出力電圧の定電圧維持が必要とされる。例えば、ヴィンチアレッリ氏により2002年1月31日に出願された「Factorized Power Architecturte with Point of Load Sine Amplitude Conversters」と題する米国特許出願第10/006481号(’481出願)は本明細書の開示の一部とされる。そしてこの出願に開示された電力分配構造を利用したシステムにおいては、予備レギュレータモジュール(’481出願においては『PRM』と称されている)によって負荷点電圧トランスモジュール(’481出願では『VTM』と称されている)に供給される『ファクタ化されたバス電圧』を入力電圧の昇圧若しくは降圧によって予備的電圧調整をしなければならない。別の例として、AC電圧源によって電流億供給されるシステムにおいては、当該AC電源から単位力率近傍にて電力を引き出す一方で、ACラインの電圧瞬時値よりも高いか低いDC出力電圧に電力を供給する。一般的に、昇圧又は降圧を高い変換効率で高い電力密度かつ低ノイズによって柔軟に達成することが望ましい。
【0003】
本技術分野において、バックブーストコンバータが知られている。例えば、図1Aにおいて示されているバックブーストコンバータがSeverns氏及びBloom氏による¨Modern DC−to−DC Switching Power Conversiion Circuit¨と題する1985年ISBN0−442−21396−4, pp.156−157に掲載された記事において開示されている。図1Aのコンバータにおいて、スイッチ2、3が同期して作動せしめられる。すなわち、スイッチ3が位置¨A¨にあるときは、スイッチ2が位置¨A¨にあり、スイッチ3が逆の位置にあるときはスイッチ2も逆の位置にある。スイッチ2及び3が¨A¨の位置にあるときは入力電源6から供給されたエネルギーがインダクタ4に蓄えられ、スイッチ2及び3が¨B¨の位置にある時はインダクタから負荷にエネルギーが伝送される。Severns氏及びBloom氏によるibid pp.157−158に記載sれているように、図1Aのコンバータは図1Bの単一スイッチバックブーストコンバータ12に変換できる。このコンバータにおいては、出力電圧Voが入力電源に対して逆極性を有している。
【0004】
上述した両方のコンバータにおいて、インダクタ及びスイッチング素子における実質的なロスの故に、図1A及び図1Bのコンバータアーキテクチャが、入力電圧を昇圧したり降圧したりするバックコンバータやブーストコンバータのような他のコンバータアーキテクチャに対して効率が良くない。事実、同一コンバータ内における昇圧及び降圧をなる能力が低下した効率及びパワー密度に対する値段の問題となっている。
【0005】
かかる予測は、最近の研究においても変更できていない。4つのスイッチを用いたバックブーストコンバータが、米国カリフォルニア州のミルピタスのLinear Technology Corporation社によって作成されるLTC3440¨Micropower Synchronous Buck−Boost DC/DC Converter¨と称するICのための2001年10月分のデータシートに記載されている。図2には単純化したコンバータ回路の全体構成14が示されている。この図において、コンバータは連続導通態様にて動作する。(すなわち、インダクタ23を流れる電流ILが動作サイクルの間中非ゼロである。)スイッチコントローラ19は4つのMOSFETスイッチ11、13、15、17を次の3つの動作モードのいずれかにおいて動作させる。すなわち、バックモード(1)、ブーストモード(2)、及びバック・ブーストモード(3)である。バックモード(1)においては、負荷に供給される電圧Voよりも大なる範囲内に入力電圧Vinがあるときは、スイッチ15が常時オンでありスイッチ17が常時オフである。ブーストモード(2)においては、入力電圧Vinが電圧Voよりも小なる範囲内にあるときにスイッチ11が常時オンであり、スイッチ13が常時オフである。バック・ブーストモード(3)においては、入力電源電圧Vinが電圧Voを囲む値の範囲をよぎる毎に、第1スイッチつい11、13が“同相動作”をなしてスイッチ13について最小デューティ比を達成し、第2スイッチ対15,17が“異相動作”をなしてスイッチ17のデューティ比をゼロに減じる。よって、このバック・ブーストアーキテクチャは、ブーストアーキテクチャからバックアーキテクチャへの遷移を単につなぐだけである一方、ロスを増大するのみならず、それがつないでいるブースト及びバックモードに対して中間的な効率の低下を招来する。上記した3つの動作モードの各々において、インダクタ内に電流が流れる故、あるスイッチのターンオンがその直前のスイッチ間電圧が減少しない状態において電流が流れる。よって、例え、インダクタ23の値が有限の値であるゆえ連続的導通が維持できない軽負荷の場合でも、スイッチ16及び共振禁止抵抗18を含むロスダンパー回路がが設けられ、インダクタやスイッチの寄生容量に蓄積されるエネルギーを放散する。
【0006】
ヴィンチアレッリ氏により2001年4月13日になされた“Loss and Noise Reduction in Power Converters”と題する米国特許出願第09/834,750号(以下750出願と称する)は本明細書に組み込まれ、誘導素子内のエネルギーをトラップしてスイッチングロスを減少せしめるスイッチを用いてスイッチングパワーコンバータにおける振動ノイズを禁止するクランプ回路を開示している。
【発明の概要】
【0007】
本発明による1つの特徴によれば、本発明は、定格最大電力レベルを含む電力レベル範囲内の電力レベルにおいて動作する装置を特徴とする。本発明による装置は、電力変換サイクルの間において電源と負荷との間に選択的に接続されるインダクタを用いて入力電圧にて電源から負荷へ出力電圧にて電力を伝送する回路素子を含む。当該インダクタは、電力変換サイクルの間の正の平均値を有する電流を伝送する。第1スイッチング装置が電源と当該インダクタの第1端との間に配置されている。第2スイッチング装置が当該インダクタと負荷との間に配置されている。スイッチコントローラが電力変換サイクルの間で電流が負の値となる期間において該第1スイッチング装置をターンオンする。
【0008】
本発明の実施例は、次の1つ又はそれ以上の特徴を備えている。
【0009】
すなわち、入力電圧が、出力電圧よりも低い入力電圧範囲内にある。入力電圧が、出力電圧よりも高い入力電圧範囲内にある。入力電圧が、出力電圧を包含する入力電圧範囲内にある。第1スイッチング素子の両端電圧が入力伝あるより低い場合に該第1スイッチング素子がターンオンせしめられる。該第1スイッチング素子は、該第1スイッチング素子の両端電圧がほぼゼロのとき、ターンオンせしめられる。本発明による装置は、更に接地電位と該インダクタの該第1端子との間に接続された第3スイッチング素子を含み、スイッチコントローラが該第3スイッチング素子のオンオフを制御する。該第3スイッチング素子は、その両端電圧が該入力電圧より低いときにターンオンせしめられる。
【0010】
第2スイッチング素子は整流器を含んでいる。該第2スイッチング素子はその両端電圧が出力電圧より低いときにターンオンせしめられる。本発明による装置は、接地電位と該インダクタの第2端子との間に設けられる第4スイッチング素子を含み、該スイッチコントローラは該第4スイッチング素子のオンオフを制御する。該第4スイッチング素子はその両端電圧が出力電圧より低いときにターンオンせしめられる。該第4スイッチング素子はその両端電圧がほぼゼロの時にターンオンせしめられる。上記したスイッチング素子はMOSFETからなる。
【0011】
該電力変換サイクルは複数の位相期間(以下単に位相という)を含んでいる。該位相の少なくとも一つの期間は負荷の関数として制御される。該位相の少なくとも一つの期間は入力電圧と出力電圧との間の電圧差の関数として制御される。該電力変換サイクルの最大期間は連続する電力変換サイクルの最小周波数を制限するように制限される。電力変換サイクルの期間は電力レベルが減少するにつれて増大する。該電力変換サイクルの最小及び最大期間は連続する電力変換サイクルの最大及び最小周波数を制限するように制限される。該複数の位相のうちの一つはクランプ位相である。クランプ位相の期間は最大定格電力レベルにおいて最小化される。該複数の位相のうちにはイン−アウト位相が含まれる。該イン−アウト位相の期間は入力電圧と出力電圧との差が減少するにつれて増大し、電力変換サイクルの最大期間は一連の電力変換サイクルの最小周波数を制限するよう制限される。該複数の位相のうちにはフリーホィール位相が含まれる。該複数の位相のうちには入力位相が含まれる。該入力位相の期間は入力電圧が増大するにつれて減少する。該入力位相の期間は負荷の増大につれて増大する。該電力変換サイクルは該入力電圧が該出力電圧に対して高い、低いもしくは同じ状態に関わらず同一の一連の位相を用いる。本発明による装置は200ワット/立方インチよりも大なる電力密度を有する。本発明による装置は所定電力レベル範囲内における動作状態において97%以上の変換効率を有する。本発明による装置は定格最大電力レベルにおける出力電圧レベルの10%内に入力電圧レベルがある場合97%以上の変換効率を有する。
【0012】
本発明の別の特徴の一つによれば、電力変換方法が提供される。この方法は入力電圧電源から出力電圧負荷へ最大電力レベルを含むある範囲の電力レベル内にある平均電圧を供給するステップと、電力変換サイクル内において該電源から該負荷に平均電力を供給する為にインダクタを選択的に接続するステップと、該電力変換サイクル内において電力が該インダクタから該第1スイッチング素子を介して該電源に戻る期間内において該電源と該インダクタとの間に第1スイッチング素子を配置するステップと、からなり該平均電力が該インダクタから第2スイッチング素子を介して負荷に流れるようになっている方法である。
【0013】
本発明の別の特徴によれば、電力変換方法が提供される。この方法は、ある出力電圧にて負荷に該出力電圧に対して高くなったり低くなったりし得る入力電圧にて電源から供給される電力を変換するステップからなり、該電力が少なくとも200ワット/立方インチの電力密度を有するスイッチングコンバータにおいてゼロ電圧の時にスイッチングすることによって不連続モードにおいて動作するインダクタ内にエネルギーを蓄えることによって電力を変換する方法である。
【0014】
本発明による別の特徴によれば、電力変換装置が提供される。この装置は、定格最大電力レベルを含む電力レベル範囲内のある電力レベルにおいて動作するバック・ブーストコンバータと、負荷に出力電圧を供給するDCトランスと、からなり、該バック・ブーストコンバータは該電源および該DCトランスの間にある電力変換サイクルにおいて選択的に接続されるインダクタを用いて入力電圧にて電源から該DCトランスに電力を供給する回路素子を有し、該インダクタは該電力変換サイクルにおいてある平均正電圧を有する電流を伝送し、該装置は更に該電源と該インダクタの第1端子との間に配置された第1スイッチング素子と、該インダクタの第2端子と該DCトランスとの間に配置された第2スイッチング素子と、該電力変換サイクル内の該インダクタ内を流れる電流が負の期間において該第1スイッチング素子をターンオンするスイッチコントローラと、と含んでいる。
【0015】
本発明による実施例は、次の1以上の特徴を有する。すなわち、該DCトランスはVTMに組み込まれ、該バック・ブーストコンバータはPRMに組み込まれ、電力が該PRMから該VTMにファクタ化されたバスを介して、電力が供給される。該DCトランスの出力電圧はフィードバック回路に接続されてバック・ブーストコンバータの動作状態を制御する。
【0016】
本発明の別の特徴によれば最大定格電力レベルを含む電力レベルのある範囲内におけるある電力レベルで動作する装置を提供する。この装置は、電力変換サイクルの間において電源と負荷との間に外部インダクタを選択的に接続することによって、該電源から入力電圧において該負荷に出力電圧にて電力を供給する回路要素を含む。該インダクタは該電力変換サイクルにおける正の平均値を有する電流を伝送する。第1スイッチング素子が電源に結合されて、該インダクタの第1端子に接続されるポートを有する。第2スイッチング素子は負荷に接続されて、該インダクタの第2端子に接続されるポートを有する。スイッチコントローラが、該電力変換サイクルにおける電流の負の期間において該第1スイッチング素子をターンオンする。
【0017】
本発明による実施例は次の如き1またはそれ以上の特徴を有する。本発明による装置はインダクタを含んでいる。該装置は集積半導体装置を含んでいる。
【0018】
本発明による別の特徴によれば電力変換サイクルが提供される。この装置は、定格最大電力レベルを含むある電力レベル範囲内のある電力レベルにて動作するバック・ブーストパワーコンバータ(a)を含み、該バック・ブーストコンバータはある電力変換サイクル内において電源および負荷の間を選択的に接続するインダクタを用いてAC電源から入力電圧にて負荷に出力電圧にて電力を供給する回路要素を含んでいる。また、該インダクタは該電力変換サイクルの間において正の平均値を有する電流を伝送する。この装置は、更に、該電源および該インダクタの第1端子の間に配置される第1スイッチング素子(b)と、該インダクタの第2端子と該負荷との間に配置される第2スイッチング素子(c)と、該電力変換サイクル内の電流が負の期間内において該第1スイッチング素子をターンオンするスイッチコントローラ(d)と、該スイッチコントローラに接続されて該スイッチコントローラをして出力電圧の調整をしつつ該AC電源から入力電流の高調波成分を制御せしめるパワーファクタコントローラ(e)を含んでいる。
【0019】
本発明の実施例は更に以下の1又はそれ以上の特徴を含んでいる。パワーファクタ(力率)コントローラはAC電源の入力電流および出力電圧を入力信号として受ける。
【0020】
本発明の別の特徴によれば、電力変換装置が提供される。該 電力変換装置は、バッテリー(a)と、該バッテリーと負荷との間に接続されて、該装置の定格最大パワーレベルを含むパワーレベルの範囲内におけるあるパワーレベルにて動作する電力コンバータ(b)と、からなり、該電力コンバータは、該バッテリーおよび該負荷の間にある電力変換サイクル内において選択的に接続されるインダクタを用いて該バッテリから入力電圧にて該負荷に出力電圧にて電力を伝送する回路要素(c)を含み、該インダクタは該電力変換サイクルの間における正の平均値を有する電流を伝送し、該電力コンバータは、さらに、該バッテリーと該インダクタの第1端子との間に配置される第1スイッチング素子と(d)と、該インダクタの第2端子と該負荷との間に配置される第2スイッチング素子(e)と、該電力変換サイクル内の電流が負の期間において該第1スイッチング素子をターンオンするスイッチコントローラ(f)と、を含んでいる。
【0021】
本発明による別の特徴によれば、次のような装置が提供される。すなわち、該装置は、バック・ブースト電力コンバータを含み、該電力コンバータは、電流変位に応じて変化する電圧を生ずる素子の両端電圧に接続される第1ポート(a)と、エネルギーを蓄積しかつ開放する素子に接続される第2ポート(b)と、該第1ポートおよび第2ポートの間においてエネルギーを搬送するインダクタ(c)と、を含み、該第1ポートおよび第2ポートは電源および負荷もしくは負荷および電源として選択的に作用し、該コンバータは、電源、負荷および接地電位のいずれか2つの間にインダクタを接続するスイッチング素子(d)と、バックモードもしくはブーストモードにおいて電源から負荷への電力の変換を生ずべく順次スイッチをターンオンおよびターンオフさせるスイッチコントローラ(e)と、該第1ポートおよび第2ポートが電源および負荷、もしくは負荷および電源として作用するように制御する制御入力を受け取るポート(f)と、を有する。
【0022】
本発明の実施例は次の1またはそれ以上の特徴を有する。すなわち、本発明による装置はキャパシタのようなエネルギーを蓄えかつ開放する素子を含んでいる。
【0023】
本発明による別の特徴によれば、次の如き装置が提供される。すなわち、この装置は、ある電力変換サイクルにおいて電源および負荷の間にインダクタを選択的に接続することによって所定入力電圧にて電源から所定出力電圧にて負荷に電力を伝送する回路要素(a)を含み、該インダクタは該電力変換サイクルにおいて正の平均値を有する電流を伝送し、この装置は、更に、該電源と該インダクタと第1端子との間に配置される第1スイッチング素子(b)と、該インダクタの第2端子と該負荷との間に配置される第2スイッチング素子(c)と、該電力変換サイクルにおける電流が負の期間において該第1スイッチング素子をターンオンするスイッチコントローラ(d)と、電流遷移に応じてその両端電圧が変化する動作素子の両端に接続される第1ポート(e)と、エネルギーを蓄積しかつ放出する蓄積素子に接続される第2ポート(f)と、を有し、該動作素子および蓄積素子は電源および負荷もしくは負荷および電源として選択的に作用し、更に、第1ポートおよび第2ポートが各々電源および負荷もしくは負荷および電源として作用するように制御する制御入力を受けるポート(g)と、を有する。
【0024】
本発明による別な特徴によれば、本発明による装置は、装置の定格最大電力レベルを含む電力レベルの範囲内において電力を分配するようになされており、この装置は、一連の電力変換サイクルのある電力変換サイクルにおいて電源および負荷の間にインダクタを選択的に接続することによって、所定入力電圧にて電源から所定出力電圧にて負荷に電力を供給する回路要素(a)を含み、該インダクタは該電力変換サイクルの正の平均値および該電力変換サイクルの所定期間内の負の値を有する電流を伝送し、この装置は、更に、並列化バスから並列化パルス列のある並列化パルスを射出しもしくは受け入れる並列化ポート(b)と、該並列化パルス列に電力変換サイクルを同期させる制御回路(c)と、を有する。本発明による実施例はつぎの特徴を有することが出来る。すなわち、該並列化パルスは立ち上がりエッジおよび立下りエッジおよびあるパルス幅を有し、該制御回路は該電力変換サイクルのパラメータを該並列化パルスのパラメータにあわせる動作をなす。
【0025】
本発明による他の特徴や利点は以下の説明および請求の範囲から明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1A及び1Bはバック・ブーストコンバータトコロジーを示している。
【0027】
図2は、別のバック・ブーストパワーコンバータトコロジーを示している。
【0028】
図3は、改善されたバック・ブーストコンバータのバック・ブーストパワーコンバータトコロジーを示している。
【0029】
図4は、図3に示されたタイプのコンバータにおけるスイッチタイミングシーケンス及び動作位相を示している。
【0030】
図5A乃至5Iは、図4のタイミングシーケンスを用いるバックモードにおいて動作するバック・ブーストコンバータの動作波形を示している。
【0031】
図6A乃至6Iは、図4のタイミングシーケンスを用いてブーストモードにおいて動作するバック・ブーストコンバータの動作波形を示している。
【0032】
図7A乃至7Cは、コンバータ出力電圧にほぼ等しい入力電圧にて動作する理想的コンバータの動作波形を示している。
【0033】
図8A乃至8Cは、コンバータ出力電圧より低い入力電圧にて動作する理想的コンバータの動作波形を示している。
【0034】
図9A乃至9Cは、コンバータ出力電圧よりも大なる入力電圧にて動作する理想的コンバータの動作波形を示している。
【0035】
図10乃至14は理想的コンバータについての追加の動作波形を示している。
【0036】
図15は、スイッチ制御回路を含む改善されたバック・ブーストコンバータの回路図である。
【0037】
図16は、図15のコンバータにおけるスイッチ制御回路を示す回路図である。
【0038】
図17乃至22は、図15のコンバータの動作波形を示している。
【0039】
図23A乃至23Cは、理想的コンバータの動作波形を示している。
【0040】
図24A乃至24Cは、理想的コンバータの動作波形を示している。
【0041】
図25A乃至25Bは、カスケード接続された複数の電力コンバータを示している。
【0042】
図26は、パワーファクタ集成コンバータを示している。
【0043】
図27は、集積半導体素子を含むバック・ブーストコンバータを示している。
【0044】
図28は、バッテリーと共に用いられるコンバータを示している。
【0045】
図29は、双方向電力コンバータを示している。
【0046】
図30は、アクティブフィルタを含む回路を示している。
【実施例】
【0047】
図1Aのバック・ブーストコンバータにおいて、インダクタ4は入力電源に直接接続されるか(スイッチ2及び3が“A”位置にあるとき)又は負荷に直接接続される(スイッチ2及び3が“B”位置にあるとき)。バックモードにおいては(即ち入力電源6の電圧Vinがより低い値の出力電圧Voutに変換される)、スイッチ2、3が“A”位置におけるよりも“B”位置における時間が比較的長くなるように制御される。ブーストモードにおいては、(すなわち入力電源6の電圧Vinがより高い値の出力電圧Voutに変換される動作モード)、スイッチ2、3が“B”位置におけるよりも“A”位置における方がより長くあるように制御される。もし入力電圧Vinが出力電圧Voutにほぼ等しい場合は、スイッチ2、3が“A”および“B”位置にほぼ等しい時間だけ留まる。
【0048】
このバック・ブーストスイッチングアーキテクチャは本質的に非効率的である。例えば、入力電圧が所望の出力電圧よりも僅かに高いか低い状態を想定する。かかる状態においては、変換サイクルのより大なる部分すなわちデューティーサイクルの間インダクタを介して入力電源を負荷に直接接続するようにスイッチを働かせる方がより効率的である。このようにすれば回路全体のロスを少なくすることが出来る。なんとなれば、スイッチ及びACコアの導通およびスイッチングロスを低減しかつインダクタにおける巻き線ロスを低減するからである。しかしながら、かかるタイプの動作は図1Aのコンバータによっては実現できない。なんとなれば、入力端子間もしくは出力端子間にスイッチがインダクタを接続しており入力から出力に直接接続されていないのでスイッチおよびインダクタの両方において不必要なロスが生ずるのである。図1Bのコンバータは逆極性の出力を生ずるものの同様な非効率性の問題がある。
【0049】
図2に示されたバック・ブーストコンバータアーキテクチャは、“バック”制御モード、“ブースト”制御モード、又は“バック・ブースト”遷移モードに応じて異なるスイッチ制御形態を用いており、複雑な制御形態を必要とする。この“バック・ブースト”モードはブースト制御アーキテクチャからバック制御アーキテクチャへの遷移の連続性を達成するもののロスが増大しブースト及びバックモードに比して効率において低下してしまう。上記した3つの動作モードの各々においてインダクタの導通を伴ったままでスイッチング素子の両端電圧がターンオン前の低下なしにスイッチング素子がターンオンさせられたときスイッチングロスが生ずる。軽負荷であっても、スイッチ16及び反振動抵抗18を含むダンパー回路を伴ってインダクタ23の非連続的導通への場合リサイクルが含まれないが変わりにインダクタ及びスイッチの寄生容量に蓄積されるエネルギーが放散する。
【0050】
改良されたバック・ブーストコンバータは図3に示す回路構成に基づき得る。この改良されたコンバータにはいくつかの実施例においては電力変換要素が含まれない事もあり得る。またこの改良されたコンバータは改良された制御アルゴリズムを伴うスイッチコントローラアーキテクチャを用いている。該電力変換要素は電力変換サイクルにおいて入力電源及び負荷の間に選択的にインダクタを配置するインダクタ及びスイッチング素子を含んでいる。連続する動作サイクルにおける各動作サイクルにおいて、インダクタ電流は電源から負荷に向かう方向および逆に電源に向かう方向の双方向に流れてゼロ電圧スイッチングの故に低減したスイッチングロスを伴ってスイッチコントローラがスイッチング素子をターンオンさせ得る。インダクタ内における不連続な導通にも関わらず、入力電圧が所望の出力電圧に比較的近い場合、平均インダクタ電流に対するピークインダクタ電流の比を十分に1に近くすることが出来て導通ロスを最小化し97%以上の変換効率を達成して、電力密度は立方インチ当たり500ワット以上である。そして、入力電圧が出力電圧にほぼ等しい又は高いか低いかに関わらず電力変換サイクルが共通のスイッチング位相のシーケンスを含み、入力電圧が出力電圧を超えるかまたは下回るかの遷移における境界不連続性に影響されない。入力位相、入力・出力位相、フリーホィール位相及びクランプ位相を含む動作サイクルの各々における位相は与えられるアルゴリズムによって入力電圧、出力電圧および負荷に基づくコントローラによって制御される。該アルゴリズムは自由度の度合いの容易さによって調整されて、目的に応じたコンバータの性能を理想化する。こうして得られるバック・ブースト回路は電力変換密度、効率および低ノイズに関して予期し得ないほどの性能を提供する。
【0051】
図3に示した改良されたバック・ブーストコンバータ20の例は、上記した如き制御アーキテクチャを伴うスイッチコントローラ25によって、図1および2の回路に対して有利さを提供する。コンバータ20は4つのスイッチS1 22、S2 24、S3 26及びS4 28;ダイオードD1 32、D2 34、D3 36及びD4 38;スイッチコントローラ25;インダクタンスLのインダクタ21を含んでいる。電圧Vinの入力電源6はコンバータ20の入力に接続している。コンバータ20による電力が電圧Voにて負荷後に供給される。スイッチコントローラ25は制御信号27をスイッチS1乃至S4に供給してこれらのスイッチのオン及びオフ状態を制御する。キャパシタンスCp1 31、Cp2 33、Cp3 35及びCp4 37はスイッチS1−S4、ダイオードD1−D4及びインダクタ21に含まれる回路規制容量を示している。スイッチS1−S4、ダイオードD1−D4およびキャパシタンスCp1−Cp4の一部は同一のコンポーネントに物理的に含まれ得る。例えば、MOSFETスイッチはスイッチS1−S4に近似する制御自在チャンネルを含み、ダイオードD1−D4に近似するボディダイオードを含み且つキャパシタンスCp1−Cp4に近似する寄生容量を含む。
【0052】
MOSFETスイッチS3はそのボディーダイオードD3の方向の平均電圧をそのチャンネルに導通することによって同期整流器として作用する。スイッチS3はダイオードD3における高いロスの可能性の故に省略され得る。同様に、他の制御自在スイッチング及び又は整流素子はS1、S2、S3及びS4を伴う4つのブランチにおける電流導通を選択的に可能にするように用いられえる。
【0053】
実際の非理想的な実施例においては、図4に示された制御ロジックに応じてスイッチコントローラ回路25がスイッチS1−S4を動作させる。各変換動作サイクルは図の各欄に示された8つの位相のシーケンスからなっている。このシーケンスは定常動作で繰り返される。図4において空白部分がスイッチがオフ状態であることを意味する。例えば、図4において、スイッチS1が「入力位相」、「ZVS−S3位相」及び「イン・アウト位相」においてオンであり、残りの位相においてはオフである。ブーストモードもしくはバックモードに於ける動作においては制御ロジックシーケンスに変更の必要はない。むしろ、各位相の相対的及び絶対的長さがコンバータがブーストもしくはバックモードにおいて動作するかどうかを決める。よって、以下に述べる如く、出力電圧Voutを入力電圧Vinが上回ったり下回ったりする範囲において変化しても一定の出力電圧Voutを生成するようになっている。そしてこのコンバータはこのスイッチの為の制御ロジックを変えることなくそのようにすることが出来るのである。図4のロジックに対する変形は可能でありそれは以下に述べる。
【0054】
バックモード(すなわちVoutがVinより低い)にて図4の制御ロジックによって動作する図3のコンバータの動作波形が図5A乃至5Iにおいて示されている。図5A乃至5Dは、4つのスイッチS1乃至S4のオン及びオフ状態のシーケンスが図4に示された状態のシーケンスに対応していることを示している。時刻t0の前はスイッチS4がオン(図5D);スイッチS1,S2およびS3がオフ(図5A、5B及び5C);インダクタIL内の電流(図5E)が負の値を有している。またスイッチS2の両端電圧V1(図5F)は入力電圧Vinに等しくなるまで上昇する。スイッチS4の両端電圧V2(図5G)はこのスイッチがオン状態である故にゼロボルトに近い。負荷5はパルス状出力電流Ioutをフィルタリングするに十分なバイパスキャパシタンス(図示せず)を含むものと仮定し、負荷の両端にはほぼ一定なDC電圧Voが表れる。ここで用いられている用語「ZVS」はスイッチがオフの期間におけるスイッチ両端電圧の減少を表している。このスイッチ両端電圧はスイッチに伴う容量の共振放電によるものであり、この減少は完全な減少すなわちいつもゼロ電圧であるかもしくは部分的減少であって非ゼロ電圧である。
【0055】
時刻t0において、スイッチコントローラ25はスイッチS1をターンオンさせ「入力位相」が始まる。この入力位相においては、スイッチS1およびS4がオンであり、入力電源6がインダクタ21の両端に接続される。インダクタ電流Il図(図5E)はVin/Lアンペア/秒に等しいスロープにて上昇する。ここでLはインダクタ21のインダクタンスである。
【0056】
時刻t1において、スイッチコントローラ25はスイッチS4をターンオフさせる。時刻t1及びt2の間すなわち「ZVS−S3位相」、図4においては、スイッチS1のみがオンとなり、電圧V1はVin(図5F)に等しくあり続ける。ZVS−S3位相においてはスイッチS3及びS4が共にオフであり、電流IlがスイッチS4及びS3の規制容量を充放電し、電圧V2(図5G)が出力電圧Voの値に向かってほぼロスなしに上昇する。ZVS−S3位相が十分に長ければ、スイッチS3の両端電圧はほぼゼロ電圧になり、スイッチS3はロスなしにターンオンできる。しかしながら、ZVS−S3位相がどのような長さであってもスイッチS3の両端電圧が減少し、スイッチS3がターンオンするときに寄生容量(キャパシタンスCp3 35及びCp4 37)の放電に伴うスイッチングロスも減少を実現できるのである。上記した如く、スイッチS3は同期整流器として動作し、省略でき、整流器D3によって電流を伝送することを許容し、この場合に、図4におけるS3へのオン状態に入る時にはD3が導通状態に順方向バイアスされることを意味する。
【0057】
時刻t2おいて、スイッチコントローラ25はスイッチS3をターンオンさせるかまたはスイッチS3がない場合整流器D3が導通をはじめる。時刻t2およびt3の間(図4のイン・アウト位相)においては、スイッチS1及びS3(D3)がオンであり、インダクタ21の両端電圧Vl(図3)は正でありかつVin−Voに等しくかつ電流IL(図5E)が(Vin−Vo)/Lにほぼ等しい変化率によって上昇する。
【0058】
時刻t3において、スイッチコントローラ25はスイッチS1をターンオフさせる。時刻t3およびt4の間(図4におけるZVS−S2位相)、電流ILはスイッチS1およびS2の寄生容量を充放電し、電圧V1(図5F)はロスなしにゼロボルトに向かって減少する。ZVS−S2位相が十分長ければ、スイッチS2の両端電圧はほぼゼロになり、スイッチS2はロスなしにターンオン出来る。しかしながら、ZVS−S2位相がどのような長さであってもそれがスイッチS2の両端電圧の減少に帰結すれば、スイッチS2がターンオンするときの寄生容量(キャパシタンスCp1 31及びCp2 33)の放電に伴うスイッチングロスが減少して有利である。
【0059】
時刻t4において、スイッチコントローラ25がスイッチS2をターンオンさせる。図4のフリーホィール位相である時刻t4及びt5の間の期間においてスイッチS2及びS3(D3)がオンとなり、出力電圧が負の電圧VL=−Voとしてインダクタ21の両端に表れる。インダクタ電流IL(図5E)は−Vo/Lにほぼ等しい変化率にて減少する。図5Eに示した如く、電流ILの大きさは、スイッチS3を流れる電流の逆転若しくはD3の有限の逆リカバリの故に時刻t5において負となり得る。
【0060】
時刻t5において、スイッチコントローラ25はスイッチS3をターンオフしもしくは、S3のない場合、D3の導通を停止する。時刻t5およびt6の間すなわち図4におけるZVS−S4位相においては、スイッチS2のみがオンとなり、電圧V1はゼロであり続ける(図5F)。スイッチS3(D3)およびS4が共にオフであるZVS−S4位相においては、電流ILの負電流の故にスイッチS3(D3)及びS4の制御量の充放電がなされ、電圧V2(図5G)はロスなしにゼロに向かって低下する。もしZVS−S4が十分長ければスイッチS4の両端電圧はほぼゼロになりS4はロスなしにターンオンできる。しかしながら、ZVS−S4位相がどのような長さであってもスイッチS4の両端電圧の低下を招来し、これによってスイッチS4がターンオンするときに寄生容量Cp3 35及びCp4 37の放電に伴うスイッチングロスの減少を達成することが出来る。
【0061】
シリコン接合整流器の有限リカバリー時間の故に同期整流器S3もしくはダイオードD3の逆電流がインダクタ21に蓄えられるエネルギーを生ずる。そして、例えスイッチS3がほぼゼロ電流においてターンオフし、若しくはS3がない場合にダイオードD3がショットキー整流器の如き早いディカバリ時間素子であるとしても、スイッチング素子の寄生容量に伴うエネルギーがインダクタ21に蓄えられるエネルギーを生じ、これはリサイクルされ次のスイッチング変化におけるスイッチングロスの減少に用いられる。
【0062】
時刻t6において、スイッチコントローラ25はスイッチS4をターンオンさせる。時刻t6及びt7の間すなわち図4におけるクランプ位相においては、スイッチS2およびS4がオンであり、インダクタ21の両端電圧VL(図3)はほぼゼロであり、電流I(図5E)はほぼ一定であり、インダクタ21及びスイッチS2及びS4におけるDCロスが低い限り、電流ILは負である。上記したインダクタを非放散的にクランプする発明を開示する750出願に開示した如く、寄生容量及び/もしくは整流器の逆ディカバリーに伴うエネルギーのトラップおよびリサイクルは好ましからざる振動を禁止し、従来の抵抗ダンパーもしくは反振動抵抗におけるようなロスに比して低いロスを達成できる。インダクタをほぼゼロにクランプする一方で電流を巡回させることによってインダクタ内のエネルギーを維持することが次の遷移におけるスイッチングロスを減少するために用いられ得る。図5に示したように、t6及びt7の間の期間は電力変換サイクルにおける重要な期間を表し、クランプ位相期間は動作サイクルの非常に僅かな部分に最小化され得もしくは完全になくすことも考えられる。
【0063】
時刻t7 において、スイッチコントローラ25はスイッチS2をターンオフする。時刻t7及びt0+Tの間すなわち図4におけるZVS−S1位相においてはスイッチS4のみがオンとなり、電圧V2はほぼゼロに等しい(図5F)。ZVS−S1位相においてはスイッチS1及びS2が共にオフであり、電流ILが逆電流であり、これがスイッチS2及びS1の寄生容量を充放電し、電圧V1(図5F)がVinに向かってほぼロスなしに上昇する。もしZVS−S1位相が十分長くかつ前のサイクルからインダクタ21において十分なエネルギーが蓄積されていれば、スイッチS1の両端電圧はほぼゼロになり、S1はロスなしにターンオン出来る。しかしながら、ZVS−S1位相がどのような長さであっても、スイッチS1の両端電圧の減少を招来し、これによって、スイッチS1がターンオンするときに、寄生容量(キャパシタンスCp1 31およびCp2 33)の放電によるスイッチングロスの減少を得ることが出来る。
【0064】
時刻t0+Tにおいて、スイッチコントローラ25はスイッチS1をターンオンさせ次の変換動作サイクルが始まる。
【0065】
図4の制御ロジックに従って動作する図3のコンバータのブーストモード(VinがVoutよりも低い)における波形が図6A乃至図6Iにおいて示されている。図6A乃至図6Dに示されるように、4つのスイッチS1−S4のオン及びオフ状態のシーケンスが図4に示される状態シーケンスに対応している。図5のバックモード波形に関して上記した検討は図6の波形にも適用される。これらの2つのモードの間の重要な相違点は、バックモードにおいては、電流ILがイン・アウト位相においてプラス(Vin−Vo)/Lに等しい正の変化率によって増大するのに対して、ブーストモードにおいては、電流ILがイン・アウト位相においてマイナス(Vo−Vin)/Lに等しい負の変化率によって減少することである。バックモード動作においては、同期整流スイッチS3が二端子整流器に置換され得る。
【0066】
改良されたバック・ブーストコンバータの1つの特徴は、装置の最大定格動作パワーレベル(全負荷動作)を含む動作負荷レベルの範囲に亘ってインダクタ内の電流の逆転であり、この電流の逆転の利用がZVS−S1およびZVS−S4位相におけるスイッチS1およびS4のZVSを実現するのである。図2に示したようなコンバータの従来例のバック・ブーストコンバータは全負荷を含む負荷範囲に亘ってインダクタ内の電流は連続している。かかるコンバータは大なる負荷の時はZVS−S2及び ZVS−S4位相を組み入れることは出来るが、かかる負荷においてはZVS−S1位相及び ZVS−S4位相を組み入れることは出来ない。ヒートロスが動作温度を上昇させ回路部品の信頼性を損なうので、コンバータが全負荷を含む上昇した負荷で動作する場合ロスの低減は重要である。よって全負荷を含む上昇負荷の場合のZVS−S1及び ZVS−S4位相の存在は重要である。
【0067】
スイッチのタイミングについてある変形を加えることが可能である。スイッチとしてMOSFETを用いるとする。図5及び6に示されたようにスイッチS4が時刻t6においてターンオンし、この時刻においてはS4の電圧はゼロに放電されている。この時点におけるターンオンはS4におけるスイッチングロスを除去しかつダイオードD4をクランプ位相の時にバイパスするので高い動作効率を達成し、これによって、導通ロスを低減する。(この場合、スイッチS1−S4がオンの時これに伴うダイオードD1−D4の両端電圧降下よりもこれらのスイッチの電圧降下が少ないようにスイッチS1−S4が選択されている。)しかしながら、スイッチS4は時刻t5の後であって時刻t+txより前であり電流ILが正になるときいつでもターンオンできる。この場合時刻t5の後であってスイッチS3及びS4が共にオフである時に有限の遅延時間が与えられる。時刻t6以外の時刻においてスイッチS4をターンオンさせることはスイッチングロスの増大やダイオードD4の導通ロスを増大するものの、このコンバータはなお高い性能を達成する。同様に、スイッチS1及びS2が共にオフである時刻t7の後にある有限の遅延時間が与えられている限り、時刻t7の後であって好ましくはT+txの前であって電流ILは正であるときには、いつでもターンオンされ得る。同様に、スイッチS2は、スイッチS1及びS2が共にオフである時刻t3の後においてある有限の遅延時間が与えられれば、時刻t3の後であって時刻tyの前のいつでもターンオンされ得る。また、スイッチS3が存在する場合このスイッチは、スイッチS3及びS4が共にオフである時刻t1の後においてある遅延時間が与えられれば、時刻t1の後であって好ましくは時刻tyの前のいつでもターンオンされ得る。
【0068】
典型的な応用において、上記したコンバータアーキテクチャは、入力電圧Vinが出力電圧Voを上回ったり下回ったりする範囲に亘って変動するように該出力電圧Vo=Voutの固定電圧を供給することが要求される。出力電圧制御に必要とされる最小限の要件に加えて種々の自由度(入力位相、イン・アウト位相及びクランプ位相の長さを含めて)を全体のタイミングアーキテクチャに取り込むという限度において更なる自由度があり得るしまた図4に示したシーケンスを用いてスイッチ状態のシーケンスを維持する別な制御形態もあり得る。1つの例が図7A乃至7C、図8A乃至8C及び図9A乃至9Cを参照して概念的に説明される。上記した図の各々の組は、図3の理想化されたコンバータにおけるインダクタ電流IL、コンバータ入力電流Iin及びコンバータ出力電流Ioutの波形を示している。ここで言う理想化とは、スイッチS1乃至S4を含む回路要素が全て理想的であって、回路内には遷移キャパシタンス、インダクタンス若しくは抵抗が存在しないことを意味する。かかる回路においては、上記した4つのZVS位相は無視される。これらの図の組において、時間T1は図4の入力位相に対応し、時間T2は図4のイン・アウト位相に対応し、時間T3は図4のフリーホィール位相に対応し、時間T4は図4のクランプ位相に対応している。上記した如く、コンバータの負荷5は出力電圧VoをほぼDC値に平滑化するに十分なフィルタリングキャパシタンス(図示せず)を含むものと仮定する。
【0069】
図7A、7B及び7Cは、Vin乃至Voが負荷の固定値であるVoutにほぼ等しい安定状態波形を示している。VinがほぼVoに等しいときは、平均入力電流および平均出力電流は互いにほぼ等しい。このことは、Iin波形における領域A1+A2はIout波形における領域A1+A3にほぼ等しく、T1がT3にほぼ等しいことを要求する。これらの条件の伴えば、Iin及びIoutの平均値は共に等しい。ここで、イン・アウト位相における電流の傾斜はゼロであり電流Iin及びIoutのピーク値はそれぞれIinpおよびIoutpである。
【0070】
ここで入力電圧が低下してVinがVoutを下回ったと仮定する。もし相対的絶対的スイッチングタイミングが図7において示されたものと同じであるとすると、Voの安定値はこの新しい低下したVinに等しくなるように低下し、負荷に供給される電力は従って低下する。よって、Vin>Voutを伴って所望のVoutに出力電圧Voを維持するために、図8A乃至8Cに示された相対的スイッチングタイミングが用いられる。図8においては、入力位相期間T1′は図7の対応する期間T1に対して増大している。一方、イン・アウト位相の時間は変動なく(期間T2′=T2)、トータル期間Tも変化していない。このような状態のもとで図8Cに示された出力電流の平均値は、図8Cの領域A2′+A3′の合計が図7Cの領域A2+A3の合計に等しい限り図7Cの例における電流値に等しい。かかる要件は、以下の場合にのみ達成される。すなわち、出力電流Io(図8C)が図7Cに示されたIoのピーク値であるIoutpに等しい時点である時刻t′(図8C)がイン・アウト位相の第2の半分の間に生ずる場合である。このような状態において、領域A3′は領域A3よりも小さく、領域A2′は領域A2よりも大である。T1が増大すれば、時刻t′は更に外れ、T1′>T1の値において出力電圧の平均および出力電流の平均は図7のものと同じである。
【0071】
以下において、図8の説明と同様な説明を成す。もし、入力電圧Vinが出力電圧Voの所望値を超えた場合、該出力電圧は入力位相の期間を減少することによって一定値Voutに維持され得る。このことは図9A乃至9Cにおいて示されている。図9Cにおける領域A2″+A3″を図7Cにおける領域A1+A3に等しくするべくイン・アウト位相の期間T1″が減少せしめられて、Io(図9C)の値がイン・アウト位相の二番目の半分前の時刻t2″においてIoutpに等しくなり、領域A2″のA2に対する減少がA3に対する領域A″′の増加によって保障されている。
【0072】
かかるコンバータにおける入力電圧及び負荷の変動に伴う出力電圧の制御のために用いられる制御変数は入力位相の期間T1;イン・アウト位相の期間T2;及びクランプ位相の期間T4が含まれる。フリーホィール位相の期間T3は独立の変数ではなく期間T1およびT2に依存している。非理想的コンバータにおいては、一般的に、軽負荷動作の場合を除いてコンバータが電力を処理しないデッドタイムであるクランプ位相T4を出来るだけ短く維持することが有利である。更に入力電圧Vinが出力電圧Voutの値に近づくにつれて、コンバータ動作周波数(減少させることすなわち動作周期Tを増大させることが有利である。)なんとなれば、そのようにすることが非理想的コンバータにおけるロスを減少するからである。特に、Vin及びVoutの差がインダクタ21及びスイッチング素子22及び26のDC抵抗になる場合は、スイッチングが低い周波数になされ、インダクタ21を経た入力から出力への電力伝送において低いスイッチングロスもしくはAC巻き線またはコアのロス及び低い入力及び出力リップル電流に帰結する。これらの原理を用いて図7、8及び9に示された制御形態が更に改良され得る。
【0073】
かかる改善された制御形態は図1乃至14によって示されている。これらの図においては、図3の理想的コンバータにおけるインダクタ電流ILが示されている。ここで、理想的コンバータは図7、8及び9の例において用いられたと同様な意味を有し、ZVS期間は無視されている。これらの各図においては、コンバータが平均負荷電流Ioavgの同じ値において同じ出力電圧Vo=Voutを伝送する。また、入力位相T1及びイン・アウト位相T2の期間は(異なる)値にセットされて、出力電圧をVoutに維持する。また、クランプ位相に伴うデッドタイムはフリーホィール位相の終わった後すぐに新しい動作サイクルを開始することによって最小化される。図10及び11は入力電圧Vinが固定値V1に等しい場合である。ここで、V1はVoutよりも小さくかつこの値に近い。図12、13及び14は入力電圧Vinが固定値V2に等しい場合である。ここでV2はVoutの値より小さくかつかなり異なる値である。
【0074】
図10及び11の波形におけるイン・アウト位相においては入力及び出力電圧が互いに近いので、インダクタ電流の傾斜が小さい。同じ平均出力電流を達成するために、入力位相の長さ(図10におけるT1a、図11におけるT1b)及びイン・アウト位相の長さ(図10のT2a、図11のT2b)は図11において図10におけるよりも長く設定される。このことによって、図11の波形におけるイン・アウト位相におけるインダクタ電流ILのピークツーピークがより大きくなり、より低い動作周波数に帰結する。上記した如く、より低い動作周波数はスイッチングロスおよびインダクタにおけるコアロスを低減するので有利である。
【0075】
入力及び出力電圧が大きく異なる場合、図12、13及び14に示すように、イン・アウト位相におけるインダクタ電流が大きなスロープを呈する。これらの図に示したように、出力電流及び電力の平均値が同じ場合、イン・アウト輸送の期間が増大して出力電流のピーク値及びrms値が大きく増大する。これによって、非理想的要素におけるACコアロス及びrmsロスが共に増大する。
【0076】
図10乃至14の波形は、VinがほぼVoutに等しいときはイン・アウト位相の長さを増大することが望ましいことを示している。逆にVin及びVoutが互いに異なる場合は、イン・アウト位相の期間を減少させ得る。このことは以下の3つの要素を含む好ましい制御態様を提供する。すなわち1つの要素(1)は、軽負荷の場合を除きフリーホィール位相の終了の直後に新しい動作サイクルを開始することによってクランプ位相の期間を最小化することができ、これによって長いフリーホィール位相が最大動作周波数を制限するので、望ましいのである。第2の要素(2)は、イン・アウト位相の期間T2がVinおよびVoutの間の差に逆比例して変動することである。すなわち、T2は(Vin−Vout)の絶対値の増大につれて減少し、T2が(Vin−Vout)の絶対値がゼロに近づくにつれて増大するのである。但し、イン・アウト位相の最大期間は最小動作周波数を制限するように成される。次に、要素(3)においては、入力位相の期間T1が負荷電流に比例して変化しかつ入力電圧に反比例して変化する。基本的制御変数として変化することである。
【0077】
ある入力電圧及び出力電圧において、上記した制御態様は負荷の減少につれてコンバータ動作周波数が増大する結果となる。コンバータの動作周波数の最大値を制限するために制御形態は第4の要素を加えることによって更に改良される。すなわち、第4の要素(4)においては、コンバータ動作期間について下限値が設定されるか、または動作周波数について上限値が設定される。実際上、前のコンバータ動作期間の開始から所定最短期間Tminが経過するまでは新しいコンバータ動作サイクルの開始を禁止することによって成される。この「周波数ストップ」の効果によって動作期間がTmin以下に減少する値に負荷が減少するにつれてコンバータ動作サイクル内の「デットタイム」の形態にて増大する(クランプ期間が増大する形態となる)。
【0078】
最後に、該制御形態は第5の要素を加えることによって更に改善され得る。すなわち、第5の要素(5)においては、コンバータ動作周波数に下限値を設けるかまたは動作期間に上限値を設ける。この「期間ストップ」の降下は入力電圧が所望の出力電圧に近づく「退化」期間における長い期間のかつ低周波高調波成分の生成を避けることである。
【0079】
図15及び16は改良型のバック・ブーストコンバータ40を示しており、このコンバータにおいてはスイッチコントローラが、以下に述べる如く、「5要素」制御形態によってスイッチを動作せしめる。図16においては、バック・ブーストコンバータ40がMOSFETスイッチS1 42、S2 44、S3 46及びS4 48を含んでいる。これらのMOSFETスイッチは、図4におけるダイオードD1 32、D2 34、D3 36及びD4 38と同じ機能及び極性を有する同様な真性ボディーダイオードを含むものの図示していない。バック・ブーストコンバータ40は更に、スイッチ制御回路41(以下に述べる)、インダクタ43を含んでいる。インダクタ43はインダクタンスL及び平均等価直列抵抗R1 59を含んでいる。Vinの値を有する入力抵抗6はコンバータ40の入力に接続されている。よって電力がコンバータ40によって負荷後に供給される。この負荷は、理想的キャパシタ45及び等価直列抵抗Resr 47及び負荷抵抗49(Rload)によって示されるフィルタコンデンサを含んでいる。アクティブ整流回路60、62は、各々、入力電圧V1a及びV1bによって制御されるスイッチ64、65を含んでいる。なお、これらのアクティブ整流回路は本願と同じ譲受人に譲渡された「Integrated Active Rectifier」と題する米国特許出願第09/499,822号に開示されたものと同じタイプであり得る。スイッチS1 42のゲート駆動回路はバッファ61、ダイオード70、72及び抵抗Ru 74からなっている。スイッチS2 44のゲート駆動回路はバッファ63、ダイオード71、73及び抵抗Rf 75からなっている。以下に述べるように、抵抗Rmin 66、Rin67、Rout 68及びRv1 69はスイッチコントローラ41の端子に接続されている。既に述べたように、該制御回路はまた、スイッチS1乃至S4、ダイオードD1乃至D4及びインダクタ21の寄生容量であって図4の回路に関して既に説明したCP1 31、Cp2 33、Cp3 35及びCp4 37に近似した寄生容量を含んでいる。図16は、スイッチコントローラ41を示す回路図である。図15の回路の動作は図4、15及び16を参照して説明される。
【0080】
図16において、スイッチコントローラ41は3つのタイマーM1、M2及びM3を含んでいる。これらのタイマーのタイミング値は1またはそれ以上の電流に依存している。タイマーM1は電流I1をダイオードD5、D6、D7及びD8からなるダイオードブリッジから受ける。電流I1は2つの電流の合計に等しい値を有する端方向電流である。これらの2つの電流の一方はダイオードブリッジから供給される電流であってその大きさはダイオードブリッジの入力に流入する双方向電流Ibの絶対値に等しい。また、他方の電流は電流コンバータF3によって供給される端方向電流である。電流Ibは電流コンバータF1b及びF2aによって供給される2つの電流の間の差に等しい。各電流−電流コンバータはその入力端子間に流れる電流に比例する出力電流を供給する。図15及び16において、電流−電流コンバータF1bによって供給される電流はスイッチコントローラのVin入力端子55に供給される電流に比例している。この電流はコンバータ入力電圧Vinに比例する一方抵抗Rin 67の値に反比例する。電流−電流コンバータF2aに供給される電流はスイッチコントローラのVout入力端子54に供給される電流に比例している。この電流はコンバータ出力電圧Voutに比例しかつ抵抗Rout 68の値に逆比例している。電流−電流コンバータF3に供給される電流はスイッチコントローラのM×P入力端子56に供給される電流に比例している。この電流は入力電圧Vinに比例する一方抵抗Rmin 66の値に反比例している。同様に、電流−電流コンバータF1aに供給される電流はコンバータ入力電圧Vinに比例し、電流−電流コンバータF2bに供給される電流I3はコンバータ出力電圧Voutに比例している。よって、図示された極性のもとで、電流I1、I2及びI3は以下の式によって表すことが出来る。
すなわち、
(1) I1=K1*abs(Vin−Vout)+K2*Vin
(2) I2=K3*Vin
(3) I3=K4*Vout
ここで、“abs”は絶対値を意味し、K1、K2、K3及びK4は電流−電流コンバータF1a、F1b、F2a、F2b及びF3の一定ゲイン及び抵抗値Rin、Rout及びRminに依存する定数である。
【0081】
図16において示しているように、タイマーM1、M2、M3の各々は論理的に制御されるスイッチ(CP1、CP2及びCP3)を含んでいる。論理制御スイッチの各々は、タイミングコンデンサC1、C2及びC3に接続された出力スイッチ80、82、84を含んでいる。論理制御スイッチの出力スイッチは、論理制御スイッチの 入力端子が論理ハイに制御されている時閉成してそのコンデンサが放電される。また、論理制御スイッチの入力端子が論理ローに駆動されている時は、論理制御スイッチの出力スイッチが開放される。例えば、コンデンサC1に接続されている論理制御スイッチCP1の出力スイッチ80は、セットリセットフリップフロップSR1のQ出力が論理ハイに設定されている時は閉成されてC1が放電する。またR1のQ出力が論理ローに設定されている時は該出力スイッチが開放される。論理制御スイッチCP2及びCP3の出力スイッチ82、84は、セットリセットフリップフロップSR2及びアンドゲートU8の出力における論理状態によって同様に制御される。タイマーM1、M2及びM3の各々は、また、遅延回路DC1、DC2及びDC3を含んでいる。これらの遅延回路はタイマー比較器TC1、TC2及びTC3における伝播遅延を考慮して設けられ、かつ全ての状態においてタイミングコンデンサが適当に放電されることを確実にする。
【0082】
図17は、入力電圧を55VDCとし出力電圧を54.5VDCとし負荷抵抗49の値をRloadを10Ω(コンバータが297ワットの出力電力を供給する)として安定状態で動作する図15のコンバータの動作波形のシミュレーションを示している。MOSFETスイッチS1 42、S2 44、S3 46及びS4 48は各々、30mmΩ/100V、60 mmΩ/100V、10 mmΩ/60V及び20 mmΩ/60V とする。
また、インダクタ43の値Lは1マイクロヘンリーとし等価直列抵抗59の値R1は0.036Ωとする。また、出力フィルタコンデンサはキャパシタンス45としてCout=22マイクロファラッドおよび等価直列抵抗47値Resr=1mmΩを有するものとする。また、抵抗Rin、Rout及びRminは、各々、50KΩ、50KΩ及び2000KΩとする。また、電流−電流コンバータF1a、F1b、F2l、F2b及びF3のゲインは、各々、1、1、1、1/2及び1とする。更に、キャパシタC1、C2及びC3は各々50pFとする。誤差アンプA1の非反転入力は1.25V基準電圧源に接続されている。また、53.75KΩ及び1.25KΩをそれぞれ有する抵抗Rv1 69及びRv2 77は、各々、スイッチコントローラ41のFB入力端子58を経てコンバータの出力電圧の一部をアンプA1の反転入力に供給する。20ピコファラッドICコンデンサがアンプA1の出力と反転入力とを接続している。アンプA1は100のオープンループゲインを有しかつ非常に広い帯域を有する。抵抗Rv1及びRv2からなる分圧器及びアンプA1はコンバータの出力電圧を制御する閉じた負帰還ループの一部を形成する。アンプA1の出力に供給される電圧Verrは自動的に調整して入力電圧及び負荷が変化するに応じてコンバータ出力電圧を維持する。
【0083】
図15、16及び17において、時刻t=t0の時、スイッチS1及びS4は共にオンであり、コンバータ動作サイクルにおける入力位相において電流ILがインダクタL1において上昇する。この期間において、フリップフロップSR1及びSR2のQ出力はローであり、出力スイッチ80、82は開放され、コンデンサC1及びC2が電流I1及びI2によって各々充電され、フリップフロップSR3及びSR4の出力がハイであってスイッチS4及びS1を活性化し、スイッチS2を不活性化する。これはバッファB2及びB1によってなされ、これらのバッファはスイッチコントローラ端子Q1 51及びQ4 54及び追加ゲートインターフェース及びゲート複合回路を介して駆動信号をスイッチS4、S1及びS2のゲートに供給する。この期間において、アンドゲートU8の出力において生ずる電圧Vstがローであり、これによって、出力スイッチ84が開放され、コンデンサC3の充電を可能にする。コンバータが安定状態で動作している時、アンプA1の出力に生ずる誤差電圧Verrが平均値Verr1の近傍で調整されてコンバータ出力電圧が54.5VDCに維持されるに十分である。時刻t=t1の時、コンデンサC2の両端電圧はVerr1に等しくなるように上昇し、比較器TC2の出力がハイになる。遅延回路DC2によってシミュレーションされる10ナノ秒の僅かな時間の後に、比較器TC2の高出力がフリップフロップSR2のS入力に供給されてこれをセットしてコンデンサC2を放電し、更にフリップフロップSR3のR入力に供給されてこれをリセットしてバッファB2の出力をローとして端子Q4を介してスイッチS4をターンオフせしめる。
【0084】
入力位相において、スイッチS3の両端電圧の極性がアクティブ整流回路60のスイッチ64をオフとしアクティブ整流回路62のスイッチ65をオンとしスイッチS3のオフ状態を維持する。図17において、時刻t1及びt2の間、スイッチS4の両端電圧が上昇し、時刻t2において、スイッチS3の両端電圧がゼロを通過してその極性が変化する。アクティブ整流回路60、62はS3の両端電圧の極性変化を検知して時刻t2の直後にS3のゲートに駆動電圧を供給してこれをターンオンせしめる。
【0085】
時刻t2及びt3の間すなわちイン・アウト位相の間、スイッチS1及びS3はオンであり、スイッチS2及びS4はオフである。VinがVoutに非常に近い故、電流I1は比較的小さく(式(1)参照)、イン・アウト位相の期間が、図17からも分かるように比較的長い。時刻t3の直前において、コンデンサC1の両端電圧は上昇してVeff1に達し、比較器TC1の出力がハイとなる。遅延回路DC1によってシュミレーションされた如く10ナノ秒の短い時間の後に比較器TC1のハイ出力はフリップフロップSR1のS入力に供給されて、これをセットしてコンデンサC1の放電をなし、フリップフロップSR4のR入力にも供給されてこれをリセットしてバッファB1の出力をローとして、これがQ1端子の電圧ローにする。端子Q1の電圧がローになると、バッファ61の出力がローとなり、バッファ63の出力がハイとなる。そうすると、スイッチS1のゲートの電圧がバッファ61及びダイオード72を介してローとなり、このゲート電圧がその閾値を比較的速やかに通過することになり、これによってS1が時刻t3においてターンオフする。一方、スイッチS2のターンオンは抵抗Rf75(30Ωの値)の故にスイッチS1のターンオフに対して遅延せしめられ、これはスイッチS2のゲート容量(図示せず)と共にS2のゲート電圧の上昇を緩やかにして時刻t4においてターンオンせしめる。抵抗Rf75の値は適当に選択されてスイッチS2の両端電圧V1が時刻t3及びt4の間(ZVSS2位相)において電流ILの正の電流によってほぼゼロボルトにまで放電される。
【0086】
時刻t4及びt5の間すなわちフリーホィール位相において、スイッチS2及びS3 がオンであり、電流ILがインダクタ43において減少する。時刻t5の直前において、スイッチS3の電流がゼロをよぎり、負になり、S3の両端電圧が逆転してアクティブ整流器60、62がS3のゲートを放電して時刻t5においてこれをターンオフする。時刻t5につづくZVS S4位相において、電流ILの逆流がスイッチS4の両端電圧V2を放電してゼロに向かわしめる。電圧V2はスイッチコントローラ41の端子Q4sを介して比較器TC4の反転入力に供給される。比較器TC4の非反転入力は5ボルト基準電圧に接続されている。電圧V2がこの5ボルトを下回った時比較器TC4の出力がハイとなり単安定パルス発生器MM1をトリガーしてそのQ出力において単一の15ナノ秒パルスを生成する。これによって、フリップフロップSR3のQ出力をハイ状態にセットする。そしてバッファB及び端子Q4を介してS4のゲートに信号を供給してこのスイッチS4を僅かな時間の後すなわち時刻t6においてターンオンする。比較器TC4の出力がハイになったとき、アンドゲートU8の第1入力86を活性化する。もし、比較器TC4の出力がハイになったときにアンドゲートU8の第2入力88がハイであるならばアンドゲートU8の出力がTC4のハイと殆んど同じ時刻にハイとなりフリップフロップSR2及びSR1をリセットし、フリップフロップSR4をセットしてバッファB1の端子Q151の出力電圧をハイとする。B1のハイ出力はバッファ63及びダイオード73を介して比較的速やかに時刻t7においてスイッチS2をターンオフさせる。スイッチS1のターンオンは、抵抗Ru74(8Ωの値)によってスイッチS2のターンオフに比して遅延せしめられる。この抵抗Ru74はS1のゲート容量と共に作用してS1のゲートにおける電圧上昇を遅延せしめてそのターンオンを時刻t0+Tにおいて成さしめる。抵抗Ru74の値はスイッチS1の両端電圧が電流ILの逆流によって時刻t7及びt0+T(ZVSS1位相)においてほぼゼロボルトに放電するように選択される。スイッチS1のターンオンは上記した如く次の動作サイクルを開始する。
【0087】
既に述べた如く、コンバータ動作周波数は入力電圧の上昇と共に、入力電圧及び出力電圧の差の増大と共にかつ負荷の減少と共に増大する。タイマーM3は動作期間に上限値を設定することによってコンバータの最大動作周波数を制限する。上記した如く、アンドゲートU8の出力がハイになるごとに、タイミングコンデンサC1、C2及びC3の両端出力スイッチ80、82、84が開放され、これらのコンデンサが充電を開始する。図17の例におけるが如く、I3がIに対して十分大であれば、コンデンサC3は5ボルトまで充電し、アンドゲートU8の第2入力は、アンドゲートU8の第1入力がハイに駆動される時点より前(時刻t6)より前において、遅延回路DC3及び比較器TC3を経てハイに駆動される。このような状態において、時刻t6及びt7の間のクランプ位相は回路伝播遅延及びスイッチS4及びS2のゲート閾値電圧に対してゲート容量が充放電されるに必要な時間の相対値によって定まる非常に短い期間を有することになる。しかしながら、アンドゲートU8の第1入力がタイマーM3のタイムアウト(すなわちDC3の出力がハイとなる)より前に活性化されれば、アンドゲートU8の出力がハイ状態に移行することがDC3はハイになるまで遅延せしめられる。このことによって、TC4の出力のハイになることに応じてスイッチS4がターンオンする時刻t6とスイッチS2がターンオフする時刻t7との間の増大した遅延を招来する。還元すれば、クランプ位相が動作期間が最小値を下回ることを防止する手段が電流I3に応答するタイマーM3によって設定される故増大するのである。
【0088】
上記したことから明らかなように、電流I1及びタイマーM1がスイッチS1がオンである時間長を設定し、電流I2及びタイマーM2がスイッチS4がオンである時間を設定し、電流I3及びタイマーM3がコンバータの最小動作期間を設定することが分かる。入力位相はスイッチS4及びS1が共にオンである時間(タイマーM2)にほぼ対応し、イン・アウト位相はスイッチS1がオンであってS4がオフである時間(タイマーM1−タイマーM2)にほぼ対応する。上記した式(1)、(2)及び(3)に関して、電流I2がVinに比例して変化し従ってタイマーM2の時間がVinに対して逆に変化することが分かる。同様に、タイマーM1の時間は(Vin−Vout)の絶対値が減少すると増大し、(Vin−Vout)の絶対値が増大すると減少することが分かる。また、比較器TC1及びTC2の反転入力における閾値電圧が誤差アンプA1の出力Verrであると言うことから、タイマーM1及びM2の期間がまた出力電圧に適用される負荷の変化に応じて変化することが分かる。よって、タイマーM1及びM2の時間は負荷の増大に応じて出力電圧が設定値以下になる時に増大する。この設定値はアンプA1の非反転入力に接続された1.25VDC基準電圧減及び電圧器抵抗69、77の値によって定められる。また、タイマーM1及びM2の期間は負荷の減少に応じて出力電圧が該設定値より増大する時に減少する。最小動作期間は設定するタイマーを用いるかかる制御形態は上記した制御形態における5つの要素に応じている。コンバータ出力電圧Voutが一定の場合、タイマーM3の時間はほぼ一定であり、これは電流I3がVoutに比例すると言う事実による。
【0089】
図18乃至22は異なる動作状態における図15及び16に示したコンバータのシュミレーションした波形を示している。全ての成分の値は上記したものと同じであり、全ての場合において、出力電圧は54.5VDCである。図18及び19は各々、Vin=75VDC及びVin=35VDCの場合の動作波形を示しており、各々Iload=10Ωである(出力電力は297Wである)。図20、21、22は、各々、Vin=55VDC、Vin=75VDC及びVin=35VDCの場合の動作波形を示しており、抵抗Rload=100Ωであり出力電圧は29.7Wに等しい。図7乃至19におけるコンバータの動作期間は、各々、ほぼ2.0、0.6及び1.2μ秒である。図20乃至22における動作コンバータ動作期間は等しく、ほぼ0.52μ秒である。
【0090】
図17、18及び19は、コンバータが比較的高い出力電力を伝送する場合について以下の場合を示している。すなわち、
(1)図17に示した如く、入力電圧が出力電圧に近い場合、コンバータ動作期間は増大し(2μ秒)電力が入力から出力に直接に搬送されるイン・アウト位相は該動作期間の大部分を構成する。
【0091】
(2)コンバータ動作期間は入力電圧と出力電圧の差が増大するにつれて減少する(図17、19)。
【0092】
(3)イン・アウト位相は、VinがVoutよりも小さくてコンバータがブーストモードにて動作する時(図19)は、トータルのコンバータ動作期間の比較的大なる部分を構成し、VoutがVinよりも小さくてコンバータがバックモードにて動作するとき(図18)は、トータルのコンバータ動作期間の比較的小なる部分を構成する。
【0093】
(4)全ての場合において、クランプ位相は、最小化される。なんとなれば、コンバータの動作期間がM1及びM2タイマーによってかつフリーホィール位相の自動制御長さによって設定されてM3タイマーによって設定される最小動作期間よりも常に長いからである。
【0094】
図20乃至22において、コンバータは比較的小なる出力電力を供給し、これらの図において、タイマーM3の動作期間に対する影響が示されている。全ての場合において、コンバータの動作期間は0.52μ秒に固定され、全ての場合においてクランプ位相がコンバータ動作期間の重要な部分となっている。全ての図面において、入力位相の開始からフリーホィール位相の終了までの電流ILの上昇及び下降を含む期間は各図においてほぼ時間長Tpとして示されており、これは最小動作期間Tminの僅かな部分である。
【0095】
上記したバック・ブーストコンバータは電力密度、効率及び低ノイズにおいて高いレベルを達成する。また、各スイッチタイミングにおいてゼロ電圧スイッチングがなされる故、スイッチングロス及びスイッチ導通ロスが殆んど除去されて高い周波数動作を可能とし、従って効率を害することなく、より高い電力密度を達成することが出来る。インダクタ43は比較的小さいインダクタンスであり平均電流に対するrmsの好ましい比及びDC成分に対してスイッチング周波数の電流の高調波成分の低振幅によって小さくすることが出来る。特に図17からも明らかなように、入力電圧が出力電圧に近い場合、インダクタ電流がほぼ一定であり動作サイクルの殆んどの間平均負荷電流に等しい。また、電流の高周波高調波成分の比較的低い振幅は不連続モードによって動作する通常のバックもしくはブーストコンバータに比して表皮及び近接効果によるインダクタ巻き線ロスを極めて低くすることが出来る。同様の理由で、インダクタコアにおけるAC磁束によるコアロスの極めて低くすることが出来る。入力電圧が出力電圧を上回ったり下回ったりするにつれてインダクタロスが増大するが、それらは最大対最小入力電圧比を伴うコンバータに比してまだ低いのである。
【0096】
特に、上記したバック・ブーストコンバータのピーク全負荷効率は97%を越えることが出来、電力密度を200W/立方インチにすることが出来る。(或いは、481出願に開示した改良された放送技術を用いれば500W/立方インチを越える電力密度を達成することも出来る)これは95%よりも低い効率で100W/立方インチより低い電力密度の従来のバックもしくはブーストコンバータの値を遥かに越えているのである。そして、入力電圧のバックおよびブーストをなして所望の出力電圧を供給できるのである。更に、最大周波数ストップ及びフリーホィール位相におけるインダクタ内でのエネルギーの維持故に低負荷における効率も比較的高いのである。このZVSアーキテクチャはスイッチを電流及び両端電圧の変化を最小にすることによって低ノイズ動作をも提供しているのである。
【0097】
この改良型バック・ブーストコンバータにおける出力電圧制御の他の制御形態は以下の通りである。すなわち、
(1)入力位相及びイン・アウト位相の長さは固定されてクランプ位相の長さをコンバータの動作周波数の調整手段として変化させることによって出力電圧が調整される。この制御形態は図23Aないし23Cの理想的インダクタ電流波形を参照しつつ説明する。ここで、「理想的」なる用語は上記した意味と同じでありコンバータにおけるZVS期間は無視される。図23Aにおいて、コンバータは所望の出力電圧Voutを供給し、最大定格負荷で動作しかつその最小定格入力電圧Vin=Vinminにて動作している。これらの状態において、入力位相の長さはT1に固定されイン・アウト位相の長さはT2に固定され、クランプ位相の長さT4がゼロに近くなる。入力電圧が増大するかまたは負荷が減少するとクランプ位相の長さが増大して出力電圧を所望の値に維持する。例えば、図23Bは全負荷動作を示し、入力電圧がVinminよりも大でありVoよりも低い場合を示している。図23Cは全負荷でかつ入力電圧がVoよりも高い動作を示している。入力位相を固定長とすると、各動作サイクルにおいてコンバータに供給されるエネルギーはVinと共に増大し、その結果固定電力出力の場合にはクランプ位相の長さが増大して出力電圧を固定値に維持する。よって、図23Cの置換Tcは図23Bの置換Tbよりも大でありこのTbは図23Aの置換Taよりも大である。
【0098】
(2)上記した制御形態は入力電圧VinがVinminよりも大の時の入力位相の長さT1(23)を減少させることによって変更することが出来る。このことは周波数変化範囲を小さくすることに帰結する。
【0099】
(3)上記した制御形態は更に変更することが出来る。この変更はVinを増大させることによる入力位相長の減少に加えて、abs(Vin−Vout)に逆比例してイン・アウト位相の長さを変化させることによる変更である。上記した如く、クランプ位相の長さの変化は電圧Voを制御する。このことは動作周波数の範囲を小さくしVinがVoに近い時にイン・アウト位相の長さを増大することによって効率を増すことになる。
【0100】
(4)本発明によるコンバータはイン・アウト位相の長さを固定することによってかつ入力位相の長さを所望の電圧値Voに出力電圧を調整するように変化させることによってほぼ一定の動作周波数にて動作せしめられ得る。この制御形態は、図24Aないし24Cの理想的インダクタ電流波形を用いて説明される。ここで、「理想的」とは上記したと同様の意味でありコンバータのZVS期間は無視される。図24Aにおいてコンバータは所望の出力電圧Voutを供給し比較的低い値の負荷電力P1にて動作しその最小定格入力動作電圧Vin=Vinminにて動作する。これらの条件下において、コンバータの動作周期Taは固定動作周期TFIXよりも僅かに短い。入力電圧及びもしくは負荷の増大につれて、入力位相の長さが減少して出力電圧を所望の値に維持する。例えば、図24Bは全負荷動作を示しかつ入力電圧はVinminよりも高くVoよりも低い動作である。図24Cは全負荷でかつ入力電圧がVoよりも高い場合の動作を示している。各々の場合において、出力電圧の増大は入力位相の長さの減少に帰結する。バック・ブーストコンバータにカスケード接続されてDC−DCコンバータを提供する。図25Bに示したように、コンバータ94が未調整のDCトランスである場合は、電圧VLはフィードバック入力91としてバック・ブーストコンバータ90に供給される。電圧VLを基準電圧(図示せず)と比較することによってかつこの基準電圧と電圧VLとの間の差に基づく誤差電圧を生成することによって、バック・ブーストコンバータの出力電圧Voは電圧VLを調整する手段として変化し得る。
【0101】
図25A及び25Bの応用例において、入力電圧Vinは規格値Vinnomを中心としてその長さ及び大きさが変化するようにパーターベーションを示す事も出来る。そのような場合、このバック・ブーストコンバータ90の位相的効率はバック・ブーストコンバータの出力電圧Voをほぼ電圧Vinnomに等しくするように設定することによって達成される。
【0102】
この改良されたバック・ブーストコンバータは高い変換効率を呈するゆえ、図28に示した如く、バッテリ電圧レギュレータとして有用である。この図において、バッテリ111はバック・ブーストコンバータ114の入力電源として作用し、このコンバータ114の出力電圧Voが負荷112に供給される。もし負荷112が1以上の効率的VTM(背景技術において説明した481出願に開示された如きもの)を含む場合、このVTMはバッテリ電圧の定格値Vbatに近い値の入力電圧から動作するように設計され得る。このようにして、バック・ブーストコンバータ114の入力及び出力電圧Vbat及びVoは互いに近い値であり、上記した如く、このコンバータは例えば97%より高い変換効率のような非常に高いレベルの変換効率を呈しえる。
【0103】
この改良されたバック・ブーストコンバータは力率調整コンバータとしても用い得る。この力率調整コンバータはAC電圧入力を受け入れてDC出力を負荷に電力として供給する。この負荷は調整DC−DCコンバータを含み得る。そして、このコンバータは電流の高調波成分を制御する手段としてAC電源から引き出される電流を制御するのである。従来例の力率調整コンバータは、例えば、テキサスインストゥルメント社の子会社であるニュウハンプシャー州メリマック市のユニトロドコーポレーション社から刊行されたL.H.Dixon氏による“High Power Factor Preregulator For Off− Line Supplies”と題するUnitrode Power Supply Design Seminar Manual SEM600,1988に記載されている。図26は図15及び16に示されたタイプのバック・ブーストコンバータ102を含む力率調整コンバータを示している。この図において、AC電源106から供給されるAC電圧Vacは全波整流器110によって整流されてバック・ブーストコンバータ102の入力電圧Vinとして供給される。PFCコントローラ104は整流入力電流の時間変化大きさを示す入力106、Iinを受け入れ、かつバック・ブーストコンバータ102のDC出力電圧Voを示す入力108を受け入れる。このPFCコントローラはスイッチコントローラ41(図15及び16を参照して説明したもの)のFB入力端子58に信号を供給してIinの波形を制御して、同時に出力電圧を所望値Voに制御しつつAC電源からの電流の高調波成分を制御する。
【0104】
図29は更なる改良バック・ブーストコンバータ117を示しており、このコンバータ117はMOSFETスイッチS1乃至S4およびスイッチコントロール回路119を含んでいる。かかるコンバータにおけるスイッチの入力−出力シンメトリー形態はこのコンバータが双方向モードにて動作することを許容する。すなわち、電力が左から右に向かって処理されて、すなわち端子116a、116に接続された電圧Vxの入力電源から端子118a、118bに接続された負荷に電圧Vyにて電力が供給されるか若しくは電力が右から左に向けて処理されて端子118a、118bに接続された電圧Vyの入力電源から電圧Vxの端子116a、116bに接続された負荷に電量区が供給される。このようなコンバータにおいては、スイッチコントロール回路119が例えば図3及び15を参照して説明したようなスイッチ制御回路のずれを含むことも出来る。制御信号G1乃至G4は制御ロジック119から供給されて図3及び15の例において示されたスイッチS1乃至S4に供給されるスイッチ制御信号に対応する。図29に示した双方向コンバータは更にアンドゲート120a乃至120d及びアンドゲート122a乃至222D及びorゲート124a乃至124dからなるステアリングロジックを含んでいる。図29において、電力が左から右に向かって処理される時L/R信号がハイでありMOSFETスイッチゲート制御入力126a乃至126dは信号G1乃至G4を各々受け入れる。このモードにおいて、スイッチS1乃至S4の動作は図3及び15の例において示したと同様である。しかしながら、L/R信号がローであるときは、スイッチ対S/S2及びS3/S4の役割は逆になる。制御信号G1及びG2はスイッチS3及びS4に各々供給され、制御信号G3及びG4はスイッチS1及びS2にそれぞれ供給される。このようにしてスイッチS1及びS3の役割が図3及び15の例における役割に対して逆になされスイッチS2及びS4の役割も逆になり、電力が右から左に処理されるのである。
【0105】
図30は図29に示されたタイプの双方向コンバータ117を示し、このコンバータは過渡状態において回路要素129の電圧を制御するアクティブフィルタとして応用されている。この図において電力が回路要素129に電力源128によって供給される。この電力源は回路要素129の電圧の平均値をVwに調整する。もし、この回路要素129によって引き込まれる電流Iが急速に増加もしくは減少すると、この回路要素129の両端電圧Vwが例えば電源インピーダンス127の影響によるかまたは電源の過渡的応答時間の為に過渡的変動を生じ得る。よって、Vw=VDC+Vpである。ここでVDCは平均値でありVpは過渡的変動である。過渡的変動Vpは双方向バック・ブーストコンバータ117の端子116a、116bの組を回路要素に接続し、残りの端子組118a、118bを蓄積コンデンサ125に接続することによって減少させることが出来る。ブースト制御回路123はこの図においてはコンデンサ130及び抵抗131によって示されてVwから平均値VDCを除去して電圧Vpを得る回路を含んでいる。この電圧Vpが負になると、瞬時値VwがVDCを下回った事を意味し、このルート制御回路はL/R信号121をローにする。双方向コンバータ117のスイッチ制御回路(図示せず)はこのローのL/R信号に応答して蓄積コンデンサ125から端子116a、116bにエネルギーを供給して、回路素子の両端電圧をVDCに維持する。もし電圧Vpが正になったときはVwがVDCを越えたことを意味し、ルート回路はL/R信号121をハイにする。そうすると、双方向コンバータ117内のスイッチ制御回路はこのハイのL/R信号に応答して端子116a、116bから蓄積コンデンサ125にエネルギーを伝送して回路要素の両端電圧をVDCに維持する。
【0106】
図27に示したように、改良されたバック・ブーストコンバータ97は集積半導体装置98の形態にて実現することが出来る。この集積半導体装置98は、入力電源をコンバータに接続する為の入力端子93a、93b、コンバータを負荷99に接続する為の出力端子95a、95b及びインダクタ100をコンバータに接続する為のインダクタ端子101a、101bを含んでいる。集積化半導体装置98は上記したスイッチ及びスイッチ制御回路の全てを含んでいる。外部インダクタが集積化半導体装置98に接続されて完全なバック・ブーストコンバータを形成する。集積化半導体装置98は、例えば全てを含む半導体集積回路であってもよく、或いは半導体集積化回路ダイ及び他の回路制御回路要素を基板に搭載したハイブリッド回路であっても良い。
【0107】
本発明による改良されたバック・ブーストコンバータは同様なバック・ブーストコンバータへと並列コンバータアレイとして電力を分配するようにすることも出来、これによって、単一のバック・ブーストコンバータの定格最大電力を越える電力を負荷に供給することが出来る。更に、改良されたバック・ブーストコンバータは並列アレイの形態に構成され、当該アレイ内の個々のコンバータの故障の際に負荷によって要求される電圧を対応供給として供給することが出来る。かかるコンバータはコンバータの各々の出力電流を検知することによってかつ出力電流を互いに追従させることによって電力分配構成とすることができるもののかかる閉ループ並列化アーキテクチャはロープ非安定性を損ないがちであり、更に所望の欠陥対応構成のアレイを引き出す単一、故障モードの招来しがちである。そこで、かかる欠点を回避する開ループ電力分配アーキテクチャが知られており、これがゼロ電流スイッチング(Zcsコンバータに適用される。このアーキテクチャは1992年1月7日付にてビンチアレリ氏に付与された“Enhancement− mode zero−current switching convertr”と題する米国特許第5,079,686号に開示されている。)この特許のこの明細書の一部として組み入れられる。また、開ループ電力分配アーキテクチャはPWMコンバータと異なりパルス毎のエネルギーが入力及び出力電圧によって定まりゼロ電流スイッチングのように時間ドメイン内にエネルギーが閉じ込められる周波数変調コンバータにも用いられ得る。
【0108】
不連続電流モードにて動作する改良されたバック・ブーストコンバータは並列バスを介して供給される並列化パルスを出力しかつ受け入れる入力出力ポートを用いることによって電力分配を出すことが出来、これによって、一連の電力変換サイクルの周波数をロックしかつアレイ内の並列コンバータ内の電力変換サイクル毎のエネルギーを同じにすることが出来る。もし、改良されたバック・ブーストコンバータの制御アルゴリズムが入力電圧、出力電圧及び周波数の関数としてかつ負荷とは独立な関数としてパルス毎のエネルギーを確定するならば、電力分配プロトコルは一連のパルスの入力、出力等とインターフェースを並列化することによって実行でき、一連のパルスの先端エッジが並列コンバータの電力変換サイクルの周波数をロックするために用いられる。他方、もしパルス毎のエネルギーが負荷に依存するならばパワー分配プロトコルはその依存性の情報伝達を提供する必要がある。このことは終端エッジを用いることもしくはパルス列のパルスの幅を用いることによってそのエネルギーを定める電力変換サイクルのパラメーターを調整する。
【0109】
一例として、並列化パルスの先端エッジは入力位相の開始点に同期せしめられ同じパルスの終了エッジは入力・出力位相の開始点に同期せしめられ得る。もし、与えられた入力及び出力電圧について改良されたバック・ブーストコンバータの制御アルゴリズムが入力位相の期間によって電力変換サイクル毎のエネルギーが定まる場合、同じ入力電圧、出力電圧、動作周波数及び入力位相期間を分担するコンバータは、予め定められた日によって負荷に供給される全電力を分担する。よって、改良されたバック・ブーストコンバータは並列アレイとすることによってコスト効率が良く安定な耐故障性のある電力分配コンバータモジュールすなわちPRMを提供することが出来る。この並列プロトコルの更なる利点はコヒーレントではない同時で異なる周波数にて動作するコンバータ間のビート周波数によるノイズを開示するという利点がある。
【0110】
更なる実施例は以下の特許請求の範囲の範囲内にある。
Claims (48)
- 定格最大パワーレベルを含むパワーレベルの範囲内のあるパワーレベルにて動作する装置であって、
所定入力電圧にて電源から所定出力電圧にて負荷に電力を供給する回路要素であって電力変換サイクルの間において前記電源及び前記負荷の間に選択的に接続されて前記電力変換サイクルの間に平均正の値の電流を伝達するインダクタを用いる要素と、
前記電源及び前記インダクタの第1端子の間に配置された第1スイッチング素子と、
前記負荷と前記インダクタの第2端子との間に配置された第2スイッチング素子と、
前記電力変換サイクルにおける前記電流の負の期間において前記第1スイッチング素子をターンオンするスイッチコントローラと、
からなることを特徴とする装置。 - 請求項1記載の装置であって、前記所定の入力電圧が前記所定の出力電圧より小さい出力電圧の範囲内にあることを特徴とする装置。
- 請求項1記載の装置であって、前記所定の入力電圧が前記所定の出力電圧より大なる出力電圧の範囲内にあることを特徴とする装置。
- 請求項1記載の装置であって、前記所定の入力電圧が前記所定の出力電圧を含む入力電圧範囲内にあることを特徴とする装置。
- 請求項1記載の装置であって、前記第1スイッチング素子が前記第1スイッチング素子のスイッチ間電圧が前記所定の入力電圧よりも小であるときにターンオンすることを特徴とする装置。
- 請求項1記載の装置であって、前記第1スイッチング素子が前記第1スイッチング素子のスイッチ間電圧がほぼゼロの時にターンオンすることを特徴とする装置。
- 請求項1記載の装置であって、前記インダクタの第1端子と接地との間に設けられた第3スイッチング素子を含み、前記スイッチコントローラが前記第3スイッチング素子の開閉を制御することを特徴とする装置。
- 請求項1記載の装置であって、前記第3スイッチング素子は、前記第3スイッチング素子のスイッチ間電圧が前記入力電圧よりも小であるときにターンオンすることを特徴とする装置。
- 請求項1記載の装置であって、前記第2スイッチング素子が、整流器を含むことを特徴とする装置。
- 請求項1記載の装置であって、前記第2スイッチング素子は、前記第2スイッチング素子のスイッチ間電圧が該前記出力電圧よりも小であるときにターンオンすることを特徴とする装置。
- 請求項1記載の装置であって、前記インダクタの前記第2端子と接地との間に設けられた第4スイッチング素子を更に含み、前記スイッチコントローラが前記第4スイッチング素子の開閉を制御することを特徴とする装置。
- 請求項1記載の装置であって、前記第4スイッチング素子が、前記前記第4スイッチング素子のスイッチ間電圧が前記出力電圧よりも小であるときにターンオンすることを特徴とする装置。
- 請求項12記載の装置であって、前記第4スイッチング素子が、前記第4スイッチング素子のスイッチ間電圧がほぼゼロの時にターンオンすることを特徴とする装置。
- 請求項1、7または11記載の装置であって、前記スイッチング素子がMOSFETからなることを特徴とする装置。
- 請求項1記載の装置であって、前記電力変換サイクルが位相を含んでいることを特徴とする装置。
- 請求項15記載の装置であって、少なくとも一つの位相の期間が負荷の関数として制御されることを特徴とする装置。
- 請求項15記載の装置であって、前記少なくとも一つの位相の期間が前記入力電圧および前記出力電圧の大きさの差の関数として制御され、前記電力変換サイクルの最大長さが一連の前記電力変換サイクルの最小周波数を制限するようになされていることを特徴とする装置。
- 請求項15記載の装置であって、電力変換サイクルの期間が電力レベルの低減に応じて増加することを特徴とする装置。
- 請求項15記載の装置であって、前記電力変換サイクルの最小及び最大期間が一連の前記電力変換サイクルの最小及び最大周波数を制限するようになされている事を特徴とする装置。
- 請求項15記載の装置であって、前記位相がクランプ位相を含むことを特徴とする装置。
- 請求項20記載の装置であって、前記位相がクランプ位相の長さが定格最大電力レベルにおいて最小となされていることを特徴とする装置。
- 請求項15記載の装置であって、前記位相が入力−出力位相を含むことを特徴とする装置。
- 請求項20記載の装置であって、前記入力−出力位相の長さが前記入力電圧及び出力電圧の差の大きさが減少するにつれて増大し、前記電力変換サイクルの最大期間が一連の前記電力変換サイクルの最小周波数を制限するように生されていることを特徴とする装置。
- 請求項15記載の装置であって、前記位相はフリーホィール位相を含むことを特徴とする装置。
- 請求項15記載の装置であって、前記複数の位相は入力位相を含むことを特徴とする装置。
- 請求項25記載の装置であって、前記入力位相の長さは前記入力電圧が増加するにつれて減少することを特徴とする装置。
- 請求項25記載の装置であって、前記入力位相の長さは前記負荷の増大に応じて増大することを特徴とする装置。
- 請求項15記載の装置であって、前記電力変換サイクルは、前記入力電圧が前記出力電圧よりも高い場合、低い場合もしくはほぼ等しい場合に関わらず前記複数の位相の同一のシーケンスを用いることを特徴とする装置。
- 請求項1記載の装置であって、前記装置が200W/立方インチよりも大なる電力密度を有することを特徴とする装置。
- 請求項1記載の装置であって、前記装置は前記電力レベル範囲におけるある運転条件において97%以上の変換効率を有することを特徴とする装置。
- 請求項1記載の装置であって、前記入力電圧レベルが最大定格電力レベルにおいて前記出力電圧のレベルの10%以内にあるときには97%以上の変換効率を有することを特徴とする装置。
- 電力変換方法であって、所定入力電圧にて電源から所定出力電圧にて負荷に最大電力レベルを含む電力レベル範囲内の平均電力を供給するステップと、
電力変換サイクルにおいて前記電源から負荷に平均電力を供給するインダクタを選択的に接続し、前記平均電力が前記インダクタから第2スイッチング素子を介して負荷に流れるステップと、
前記インダクタから前記第1スイッチング素子を介して前記電源に電力が戻る間における電力変換サイクル内の時間内において前記電源と前記インダクタとの間に配置された第1スイッチング素子を閉成するステップと、からなることを特徴とする方法。 - 電力変換方法であって、出力電圧より高くもしくは低くなり得る入力電圧にて電源から出力電圧にて負荷に電力を供給するために電力変換するステップを含み、少なくとも200W/立方インチの電力密度を有するスイッチングコンバータ内において電力を変換し、かかる電力変換は不連続モードにて動作するインダクタ内にエネルギーを蓄え、ゼロ電圧にてスイッチングをなすことにより該電力変換をなす方法。
- 電力変換装置であって、定格最大電力レベルを含む電力レベルのハイ内にある電力レベルにて動作するバック・ブーストコンバータと、出力電圧を負荷に供給するTCトランスと、からなり、
前記バック・ブーストコンバータはは、前記DCトランスに所定入力電圧にて電源から電力を供給する回路素子であって、前記電源と前記DCトランスとの間に電力変換サイクルの間において選択的に接続されるインダクタを用い、前記インダクタは前記電力変換サイクルの平均正の値の電流を伝送し、更に、
前記電源及び前記インダクタの第1端子の間に接続された第1スイッチング素子と、
前記DCトランスと前記インダクタの第2端子との間に配置された第2スイッチング素子と、
前記インダクタ内の電流が負になる間に前記電力変換サイクルにおける期間において前記第1スイッチング素子をターンオンするスイッチコントローラと、を含むことを特徴とする電力変換装置。 - 請求項34記載の装置であって、前記DCトランスはBTMの形態にて含まれ、前記バック・ブーストコンバータはPRMの形態にて含まれ、前記電力はファクター化バスを介して前記PMから前記VTMに供給されることを特徴とする装置。
- 請求項34記載の装置であって、前記DCトランスの出力電圧がフィードバック形式にて接続されて、前記バック・ブーストコンバータの動作状態を制御することを特徴とする装置。
- 定格最大電力レベルを含む電力レベルの範囲内における電力レベルにて動作する装置であって、
電力変換サイクルにおいて電源及び負荷の間に外部インダクタを選択的に接続することによって、所定入力電圧にて前記電源から所定出力電圧にて前記負荷に電力供給する回路を含み、前記インダクタは前記電力変換サイクルにおいて正の平均電圧値を有する電流を伝送し、
前記電源に接続されて前記インダクタの第1端子に接続される等々を有する第1スイッチング素子と、前記負荷に接続されて前記インダクタの第2端子に接続されるポートを有する第2スイッチング素子と、前記電流が負になる前記電力変換サイクルにおける期間の間に前記第1スイッチング素子をターンオンするスイッチコントローラと、からなることを特徴とする装置。 - 請求項17記載の装置であって、インダクタを含むことを特徴とする装置。
- 請求項37記載の装置であって、集積化半導体素子を含むことを特徴とする装置。
- 電力変換装置であって、
最大定格電力レベルを含む電力レベルの範囲内における電力レベルにて動作するバック・ブーストパワーコンバータと、を含み、
前記バック・ブーストコンバータは、
電力変換サイクルにおいて前記電源及び負荷に選択的に接続されて前記電力変換サイクルにおける正の平均値を有する電流を伝送するインダクタを用いて入力電圧のAC電源から出力電圧の負荷に電力を供給する回路要素と、
前記電源と前記インダクタの第1端子との間に配置された第1スイッチング素子と、
前記負荷と前記インダクタの第2端子との間に接続された第2スイッチング素子と、
前記電流が負の間の前記電源変換サイクルにおける期間の間前記第1スイッチング素子をターンオンするスイッチコントローラと、前記スイッチコントローラに接続されて前記スイッチコントローラをして出力電圧の制御をなしつつ前記電源からの入力電流の高調波成分を制御せしめる力率コントローラと、を含むことを特徴とする装置。 - 請求項40記載の装置であって、前記力率コントローラは前記AC電源の入力電流及び入力信号としての出力電圧を受けることを特徴とする装置。
- 電力変換装置であって、
バッテリと、
前記バッテリと負荷との間に接続されて、定格最大電力レベルを含む電力レベルの範囲内の電力レベルにて動作する電力コンバータと、を含み、前記電力コンバータは、
前記バッテリから所定入力電圧にて負荷に所定出力電圧にて、前記電力変換サイクルの間の正の平均電圧を有する電流を伝送するインダクタを前記バッテリ及び前記負荷の間に前記電力変換サイクル中に選択的に接続することによって電力を供給する回路要素と、
前記バッテリと前記インダクタの第1端子との間に接続された第1スイッチング素子と、
前記負荷と前記インダクタの第2端子との間に接続された第2スイッチング素子と、
前記電力変換サイクルにおいて電流が負となる期間において前記第1スイッチング素子をターンオンするスイッチコントローラと、からなることを特徴とする装置。 - 電力変換装置であって、バック・ブースト電力コンバータを含み、前記バック・ブースト電力コンバータは、(a)両端電圧が電流の過渡状態に応じて変化する素子の両端に接続される第1ポートと、(b)エネルギーを蓄えかつ開放する素子に接続される第2ポートと、(c)前記第1ポート及び第2ポートの間にエネルギーを伝達し、前記第1ポート及び前記第2ポートが電源及び負荷もしくは負荷若しくは電源として作用するインダクタと、(d)前記電源、前記負荷及び接地のいずれか2つの間にインダクタを選択的に接続するスイッチング素子と、(e)シーケンス的に前記スイッチング素子をターンオン及びターンオフさせてバックモードまたはブーストモードにて前記負荷に前記電源化の電力を変換せしめるスイッチコントローラと、(f)前記第1ポート及び前記第2ポートが前記電源及び前記負荷または前記負荷及び前記電源として作用するかどうかを制御する制御入力を受け入れるポートとを有することを特徴とする装置。
- 請求項43記載の装置であって、エネルギーを蓄えかつ開放する素子を含むことを特徴とする装置。
- 請求項43記載の装置であって、前記エネルギーを蓄えかつ開放する素子はコンデンサであることを特徴とする装置。
- 電力変換装置であって、
電力変換サイクルにおいて前記電源及び前記負荷の間にインダクタを選択的に接続して、該インダクタが前記電力変換サイクルにおいて正の平均値を有する電流を伝送するようにして前記電源から所定入力電圧にて前記負荷に所定出力電圧にて電力を供給する**要素と、
前記電源及び前記インダクタの第1端子の間に接続された第1スイッチング素子と、
前記インダクタの第2端子と前記負荷との間に接続された第2スイッチング素子と、
前記電力変換サイクルにおいて前記電流が負となる期間において前記第1スイッチング素子をターンオンさせるスイッチコントローラと、
電流の過渡状態において変化する電圧を有する動作素子の両端に接続される第1ポートと、
エネルギーを蓄えかつ開放する蓄積素子に接続される第2ポートと、を含み、前記動作素子及び前記蓄積素子が電源及び負荷もしくは負荷及び電源として選択的に作用し、更に、 前記第1ポート及び第2ポートが各々前記電源及び前記負荷もしくは前記負荷及び前記電源として作用するように制御する制御入力を受け入れるポートと、を含む装置。 - 最大定格電力レベルを含む電力レベルの範囲内において電力を伝播する装置であって、所定入力電圧にて電源から所定出力電圧にて負荷に、電力変換サイクル内の正の値を有する電流及び負の値を有する電流を伝送するように前記一連の電力変換サイクルにおいて前記電源及び負荷の間に選択的にインダクタを接続することによって電力を伝送する回路要素と、
並列化パルスの携帯にて並列化パルスを並列化バスを介して送受信する並列化ポートと、一連の電力変換サイクルを前記一連の並列化パルスに同期させる制御回路と、を含むことを特徴とする装置。 - 請求項47記載の装置であって、前記並列化パルスは立ち上がりエッジ及び立下りエッジ及びパルス幅を有し、前記制御回路は、前記電力変換サイクルのパラメータを前記並列化パルスのパラメータに対して調整することを特徴とする装置。
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