JP2004161354A - 食品用の包装袋 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の食品用の包装袋は、袋本体10と、一対の板状のプロテクタ20,20と、該一対のプロテクタ20,20を連結するフロントボード30とが備えられている。袋本体10は、重ね合わされている表フィルム11および裏フィルム12の両側縁11a,12aと一端側とがシールされ、かつ他端側が包装される食品の挿入口となる開口部13とされ、包装された食品を取り出す取出し面Aと、該取出し面Aの両側に屈曲した状態で連続する一対の側面C,Cとが形成されるような食品の包装形態を採る。前記一対のプロテクタ20,20は、前記一対の側面C,Cの領域にそれぞれ貼着される。前記フロントボード30によって、一対のプロテクタ20,20の間隔が一定に維持される。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、サンドイッチやカステラなどの食品(以下、「サンドイッチ」という。)を、袋状にシールした表フィルムおよび裏フィルムによって包装する食品用の包装袋に関し、詳しくは、包装されたサンドイッチが外力を受けても変形しにくいようにした食品用の包装袋に関する。
【0002】
【従来の技術】
直角三角形のサンドイッチは、例えば図4ないし図6に示すような食品用の包装袋に包装されて販売されている。この食品用の包装袋は、図4に示すように重ね合わされている台形状の表フィルム110と裏フィルム120との両側縁111,121が熱によって極細にシールされ、幅の細い一端(以下、「上」という。)側が帯状のシール部101によって封止され、幅の広い他端(以下、「下」という。)側が開口部102によって開口可能とされている。開口部102を開口しやすいようにするため、表フィルム110は図4の点線に示すように裏フィルム120よりもわずかに短く形成され(図4では裏フィルム120を表フィルム110の上に重ねて描いてある。)、あるいは裏フィルム120が表フィルム110よりもわずかに短く形成されている。
【0003】
このような表フィルム110と裏フィルム120の材質は、食品包装用のプラスチックフィルムであれば特定するものではないが、低コストで酸素バリヤー性などの特性に優れたポリプロピレンなどが一般的に使用されている。さらに、両フィルム110,120の厚さは、開封性や経済性などの観点から20〜30μmとされている。
【0004】
そして、シール部101から上側は、表フィルム110と裏フィルム120が重ね合わされた突出片112,122とされ、該突出片112,122の周囲が熱によって極細にシールされている。このような突出片112,122の上縁は円弧状や波形状のようなデザイン性に富んだ形状とされることがある。
【0005】
さらに、裏フィルム120の突出片122には、逆U字形の切込線123が入れられ、該切込線123の内側が舌片状の摘み片124とされている。表フィルム110と裏フィルム120とは単に重ね合わされているだけであるから、摘み片124は摘み上げることができる。そして、裏フィルム120の内面には、この摘み片124からシール部101を交差して開口部102付近まで、裏フィルム120を引き裂くための細い帯状の切断手段(以下、「カットテープ」という。)103が貼り付けられている。
【0006】
このような食品用の包装袋は、表フィルム110と裏フィルム120とが重ね合わされた状態から、図5に示すように表フィルム110と裏フィルム120とが直角に折り曲げられて角部115,125が形成され、開口部102が長方形状に開口されることにより、側面がほぼ三角形の袋状の空間104が形成される。この空間104内にサンドイッチSが収容され、開口部102側の表フィルム110と裏フィルム120は、図6に示すように折り込まれて底部105とされ、該底部105は粘着テープ(図示せず)などによって封緘され、サンドイッチSが包装される。
【0007】
そして、包装されたサンドイッチSを食するには、裏フィルム120の突出片122に設けられた摘み片124を摘んで真っ直ぐ下方向へ引っ張ることにより、図6に示すようにカットテープ103がシール部101の裏フィルム120を裁断し、さらに真っ直ぐ下方向に引っ張ることにより、裏フィルム120を下方へ引き裂く。裏フィルム120が底部105の方まで引き裂かれることにより、食品用の包装袋は開封され、サンドイッチSを引き裂かれた裏フィルム120側から取り出すことができる。
【0008】
なお、重ね合わされた2枚のフィルムの一方のフィルムに、2本のカットテープが摘み片から開口部に向って逆V字形に貼り付けられたサンドイッチ用包装具が実用新案登録第3052648号公報に開示されている。
【0009】
【特許文献1】
実用新案登録第3052648号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ポリプロピレンのような食品包装用のプラスチックフィルムは、密封性が発揮され、またカットテープ103によって引き裂かれて包装されたサンドイッチSを容易に取り出すことができるという特長を有していることから食品用の包装袋の表裏フィルム110,120として使用されている。
【0011】
そして、表裏フィルム110,120は開封性や経済性などの観点から20〜30μmの厚さの食品包装用のプラスチックフィルムが使用され、しなやかさを有している。
【0012】
しかし、サンドイッチを包装するとき、搬送するとき、あるいは陳列するときなどの様々な状況下で、サンドイッチは把持され、あるいは収納箱のエッジなどに勢いよく突き当たるなどの外力が加えられることがあり、表フィルム110および裏フィルム120が撓曲し、サンドイッチの側面が押圧され、あるいは角部が丸くなるなど変形することことがある。すると、サンドイッチは外観が損なわれ、商品価値が低下し、売れ残りが生じることもある。このことは、実用新案登録第3052648号公報に開示されたサンドイッチ用包装具においても同様である。
【0013】
このため、サンドイッチが外力を受けても変形しないように、サンドイッチを紙製の箱内に収納し、販売される場合もある。しかし、紙製の箱では、密閉性が不十分で、サンドイッチが乾燥しやすいため、品質を保持することができないだけでなく、コストがアップするといった問題がある。
【0014】
そこで、本発明は密封性、開封性およびコストの面において優れているだけでなく、包装されたサンドイッチが外力を受けても変形しにくいようにした食品用の包装袋を提供することを課題とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る食品用の包装袋は、重ね合わされている表フィルムおよび裏フィルムの両側縁と一端側とがシールされ、かつ他端側が包装される食品の挿入口となる開口部とされ、包装された食品を取り出す取出し面と、該取出し面の両側に屈曲した状態で連続する一対の側面とが形成されるような食品の包装形態を採る袋本体と、前記一対の側面の領域にそれぞれ貼着される一対の板状のプロテクタと、該一対のプロテクタを連結するフロントボードとが備えられていることを特徴としている。
【0016】
この食品用の包装袋によれば、袋本体の側面の領域に貼着される一対の板状のプロテクタが、袋本体に包装された食品に加えられる外力を受け止め、前記一対のプロテクタがフロントボードによって連結されていることにより、前記一対のプロテクタの間隔が一定に維持される。したがって、包装された食品は外力が加えられても変形することがない。
【0017】
また、前記プロテクタは、前記袋本体の側面の領域の全面に接合する大きさに形成されていること好ましい。プロテクタが袋本体の側面の全面に接合する大きさに形成されることにより、袋本体の側面のいずれの部位に外力が加えられても、包装された食品は変形しないようにすることができる。
【0018】
また、前記フロントボードは、窓穴部が形成されていることが好ましい。フロントボードに窓穴部が形成されることにより、フロントボードが透明部材でないときに、窓穴部から包装された食品を目視することができる。
【0019】
また、前記プロテクタとフロントボードとは、一体に形成されていることが好ましい。プロテクタとフロントボードとが一体に形成されることにより、プロテクタを袋本体の側面に貼着する作業効率を向上させることができる。
【0020】
また、前記フロントボードには、前記表フィルムと裏フィルムとがシールされた一端側から突出する装飾体が接合されていてもよい。装飾体は、表裏フィルムの一端側から突出することにより、消費者の目に留まるような任意の形状とし、あるいは商標、品名あるいはキャラクタなどが施される。
【0021】
また、前記袋本体の取出し面には、該取出し面を形成しているフィルムを引き裂くための切断手段が設けられていることが好ましい。切断手段によって取出し面を形成しているフィルムを引き裂き、包装されている食品を容易に取り出すことができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
本発明に係る食品用の包装袋の一実施形態を図1ないし図3を参照しながら説明する。本実施形体の食品用の包装袋は、袋本体10と、一対の板状のプロテクタ20,20と、該一対のプロテクタ20を連結するフロントボード30とが備えられていることを特徴としている。
【0023】
袋本体10は従来と同様、重ね合わされている表フィルム11および裏フィルム12の両側縁11a,12aと一端(以下、「上」という。)側10aとが熱または接着剤などによってシールされ、他端(以下、「下」という。)側10bが包装される食品の挿入口となる開口部13としたものである。表フィルム11と裏フィルム12は、直角三角形状のサンドイッチSを包装するため、台形状とされており、幅の細い上側10aは帯状のシール部14としてシールされ、このシール部14と連続して表裏フィルム11,12の両側縁11a,12aが極細にシールされることにより、密封性を有する袋本体10が形成されている。
【0024】
そして、袋本体10の下側10bに設けられている開口部13を開口しやすいようにするため、例えば図1に示すように表フィルム11が裏フィルム12よりも短く形成され、裏フィルム12の下側が表フィルム11の下側よりも突出するようにされている(図1では、表フィルム11を裏フィルム12の上に重ねて描いていある。)。
【0025】
このような表フィルム11と裏フィルム12は、低コストで酸素バリヤー性などの特性に優れた食品包装用のプラスチックフィルム、例えばポリプロピレンなどが使用され、開封性や経済性などの観点から20〜30μmの厚さとされている。
【0026】
そして、袋本体10には、シール部14の上側の表フィルム11と裏フィルム12に突出片15が備えられている。突出片15の周囲は、熱や接着剤などによって極細にシールされている。このような突出片15を構成している裏フィルム12には逆U字形の切込線16が入れられ、切込線16の内側が摘み上げることのできる舌片状の摘み片17とされている。なお、切込線16の両端部はシール部14内に設けられてもよい。
【0027】
さらに、裏フィルム12の内面には、摘み片17からシール部14を交差して開口部13付近まで、裏フィルム12を引き裂くための細い帯状の切断手段(以下、「カットテープ」という。)19が貼り付けられている。
【0028】
そして、重ね合わされた表フィルム11と裏フィルム12は、開口部13が長方形状に開口されることにより、袋本体10は裏フィルム12に長方形状の取出し面A、表フィルム11に長方形状の正面B、裏フィルム12と表フィルム11に跨って一対の直角三角形状の側面Cがそれぞれ形成される。この側面Cは、表フィルム11の側縁11aと裏フィルム12の側縁12aを中心に、表フィルム11の側部11bと裏フィルム12の側部12bとが連続した三角形状に形成されている。そして、袋本体10内に収納されたサンドイッチSは、切り口が取出し面Aと正面Bに接合し、外側のパンが側面Cと接合する。
【0029】
ただし、表フィルム11の内面には、サンドイッチSの切り口と同じ大きさの内フィルム(図示せず)が貼着されており、具材が例えばゆで卵とマヨネーズなどをミックスしたサンドイッチSが収納されても、この具材が内フィルムに付着して、表フィルム11が汚れないようにされている。
【0030】
そして、本発明の食品用の包装袋は、前記一対の側面Cの領域にそれぞれ一対の板状のプロテクタ20が貼着されていることを特徴としている。プロテクタ20は袋本体10に包装されたサンドイッチSに加えられる外力を受け止めるもので、サンドイッチSを変形させない程度の剛性を有している。したがって、プロテクタ20は例えば0.5mm前後の厚さの厚紙や厚手の軟質のプラスチックフィルム、あるいは硬質のプラスチック板などによって成形される。
【0031】
このようなプロテクタ20は、例えばサンドイッチSの側面の全体に接合する大きさの直角三角形状に形成される。そしてプロテクタ20は、表フィルム11の側部11bの全面または一部に貼着され、裏フィルム12の側部12bとは貼着されずに接合するのみとされている。
【0032】
このような一対のプロテクタ20は、表フィルム11の正面Bの幅と同じ幅のフロントボード30に連結されている。すなわち、フロントボード30の両側にプロテクタ20の斜辺21が連結され、フロントボード30によって一対のプロテクタ20の間隔が正面Bの幅を維持するようにされている。
【0033】
このフロントボード30は例えばプロテクタ20と同じ厚紙または厚手のプラスチックフィルムなどの材質によって、プロテクタ20と一体成形され、プロテクタ20とフロントボード30との境界線に折り込み線を形成し、プロテクタ20をフロントボード30から折り曲げることができるようにされている。ただし、プロテクタ20とフロントボード30とは同一の材質または異なる材質によって形成される別体とし、連結部材(図示せず)によって連結するようにすることもできる。
【0034】
また、フロントボード30は表フィルム11の正面Bに配置されるため、フロントボード30が紙のような透明でない材質で成形されていると、表フィルム11の正面Bがフロントボード30によって遮蔽され、該正面Bに内フィルムを介して接合しているサンドイッチSの切り口を目視することができなくなる。そこで、フロントボード30が透明でない材質で形成されているときは、フロントボード30の中間に窓穴部31が形成される。
【0035】
窓穴部31は例えば表フィルム11の正面Bの幅と同じ幅の四角形とし、フロントボード30は一対のプロテクタ20の上端部と下端部でのみ、帯状に連結するようにすることにより、包装されたサンドイッチSの中身を広い範囲で目視できるようにされている。ただし、窓穴部31は、円形や星形のようなデザイン性に富んだ形状とすることもできる。なお、フロントボード30が透明な材質で成形されているときは、窓穴部31を設けなくてもよい。
【0036】
そして、表フィルム11の正面Bに接合しているフロントボード30は全面または一部が表フィルム11に貼着され、フロントボード30が位置ずれしないようにされている。ただし、フロントボード30を連結しているプロテクタ20が表フィルム11の側部11bに貼着されているため、フロントボード30を表フィルム11に貼着しないようにすることもできる。
【0037】
そして、フロントボード30の上端には突出片15側に突出する装飾体40が接合されている。装飾体40は、商標、品名あるいはキャラクタなどを目に付きやすいようにするため、例えば図1に示すような両端に半円状の突出部41を形成したものや、図2(a)に示すような吹出し状の突出部41を形成したもの、図2(b)に示すような外形を雲形に形成したもの、図示しない円筒形や凹凸などの立体的な形状など任意の形状とすることができる。
【0038】
ただし、装飾体40は少なくとも表フィルム11の突出片15の全面または一部に貼着される台形状または長方形状の平板部分42を備えることにより、突出片15がシール部14で折れ曲がらず、摘み片17を摘みやすいようにされている。突出片15は重ね合わされた表フィルム11と裏フィルム12の周囲のみがシールされているため、装飾体40の平板部分42が表フィルム11の突出片15に貼着されても、摘み片17を摘むことができる。
【0039】
ところで、プロテクタ20、フロントボード30および装飾体40と表フィルム11とは、これらの両方またはいずれか一方にのみ接着剤を塗布することによって貼着し、あるいは両面接着テープによって貼着することができる。またプロテクタ20、フロントボード30および装飾体40が厚紙であるときは、各貼着面に熱によって貼着することができる樹脂材をコーティングし、その貼着面を表フィルム11に重ね合わせた状態で加熱することによって貼着するようにすることができる。プロテクタ20、フロントボード30および装飾体40が一体成形されることにより、これらを表フィルム11に貼着する作業効率を向上させることができる。
【0040】
以上のように構成された食品用の包装袋は当初、表フィルム11と裏フィルム12とが重ね合わされた状態において、表フィルム11にプロテクタ20、フロントボード30および装飾体40が貼着されているため、全体として薄いシート状となっている。したがって、この食品用の包装袋を製造する工場からサンドイッチSを包装する工場まで多数枚を積み重ねて効率的に搬送することができる。
【0041】
そして、サンドイッチSを包装する工場では、開口部13を開口し、一対のプロテクタ20を裏フィルム12側へ折り曲げることにより、側面が三角形の袋状の空間が形成される。このとき、表フィルム11には斜め方向の長方形状の正面Bと、鉛直方向の側面Cとが形成され、前記正面Bにフロントボード30が接合し、そして側面Cにプロテクタ20が接合している。ただし、プロテクタ20は表フィルム11の側部11bにのみ貼着されており、裏フィルム12の側部12bには貼着されず、重ね合わされているのみとなっている。
【0042】
そして、前記空間内にサンドイッチSを収納し、サンドイッチSの底面から突出している表フィルム11と裏フィルム12とを折り込み、粘着テープ(図示せず)などによって封緘することにより、サンドイッチSが包装される。このとき図3に示すように、プロテクタ20が表裏フィルム11,12を介してサンドイッチSの側面全面に接合し、フロントボード30が表フィルム11および内フィルムを介してサンドイッチSの切り口に接合し、前記プロテクタ20の間隔を一定に維持している。
【0043】
したがって、包装されたサンドイッチSの側面が把持されるなどして外力が加えられると、一対のプロテクタ20には間隔を狭めようとする外力が加えられる。しかし、一対のプロテクタ20は、フロントボード30に連結され、フロントボード30の幅の間隔よりも狭くならないため、その外力はサンドイッチSに加えられることがなく、サンドイッチSは変形することがない。
【0044】
さらに、サンドイッチSの角部が収納箱のエッジなどに勢いよく突き当たるなど、サンドイッチSの角部に外力が加えられても、プロテクタ20は表裏フィルム11,12を介してサンドイッチSの側面全面に接合し、プロテクタ20の外周とサンドイッチSの角とが一致していることにより、サンドイッチSの角部は変形することがない。
【0045】
また、フロントボード30が紙製の場合は、窓穴部31が形成されているため、窓穴部31からサンドイッチSの中身を目視することができる。ただし、フロントボード30に接合された装飾部にサンドイッチSの種類などが表示されているため、窓穴部31からは、内容物の量や質などを確認することができる。
【0046】
そして、包装されたサンドイッチSを食するときは、裏フィルム12の突出片15に設けられた摘み片17を摘んで真っ直ぐ下方向に引っ張る。表フィルム11の突出片15には装飾体40が貼着され、突出片15が折れ曲がった状態となっていないため、摘み片17は摘みやすくなっている。摘み片17が下方に引っ張られると、上端部が摘み片17に貼り付けられているカットテープ18により、裏フィルム12の取出し面Aはシール部14から下方に引き裂かれ、変形していないサンドイッチSを取出し面Aから取り出すことができる。
【0047】
本発明は、前記の発明の実施形態に限定することなく、特許請求の範囲に記載した技術的事項の範囲内において種々変更することができる。例えば、表フィルム11および裏フィルム12は、直角三角形状のサンドイッチSを包装するために台形状の場合について説明したが、包装される食品の形状に対応して四角形状などとすることもできる。
【0048】
また、プロテクタ20は表フィルム11の側部11bにのみ貼着される大きさとし、表フィルム11と裏フィルム12とが重ね合わされている状態で、プロテクタ20が表フィルム11の側縁12aからはみ出さないようにすることもできる。さらに、プロテクタ20が紙製である場合は、窓穴部を形成し、プロテクタ20側からも包装された食品を目視できるようにしてもよい。
【0049】
逆に、包装される食品がサンドイッチSではなく、カステラのような中身を目視する必要のない場合は、フロントボード30が紙製であっても必ずしも窓穴部31を形成する必要はない。
【0050】
さらに、フロントボード30に装飾部を接合することなく、プロテクタ20およびフロントボード30は表フィルム11の内側に貼着することもできる。ただし、この場合であって、プロテクタ20が表フィルム11と裏フィルム12の両側部11b,12bすなわち側面Cの領域全面に接合する大きさであるときは、裏フィルム12の側部12bの領域に接合するプロテクタ20の部分は折り曲げられるようにする。
【0051】
そして、発明の詳細な説明において説明した上下の位置関係は、図示した場合の位置関係であって、実際の上下の位置関係とは異なる場合があることはいうまでもない。
【0052】
【発明の効果】
本発明によれば、食品が収納される袋本体の一対の側面の領域に一対の板状のプロテクタが貼着され、該一対のプロテクタがフロントボードに連結されていることにより、包装された食品に外力が加えられても、前記プロテクタが外力を受け止め、一対のプロテクタの間隔がフロントボードの幅に維持され、包装された食品を変形しないようにすることできる。したがって、包装された食品は商品価値が低下せず、売れ残りなどが生じないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す食品用の包装袋の正面図
【図2】(a)(b)それぞれ本発明の一実施形態の食品用の包装袋を構成するプロテクタの変形例を示す正面図
【図3】本発明の一実施形態を示す食品用の包装袋の斜視図
【図4】従来の食品用の包装袋の正面図
【図5】従来の食品用の包装袋の斜視図
【図6】従来の食品用の包装袋によって包装されたサンドイッチの斜視図
【符号の説明】
10……袋本体
10a…一端側
10b…他端側
11……表フィルム
11a…側縁
12……裏フィルム
12a…側縁
14……開口部
20……プロテクタ
30……フロントボード
31……窓穴部
40……装飾体
A……取出し面
B……正面
C……側面
Claims (6)
- 重ね合わされている表フィルムおよび裏フィルムの両側縁と一端側とがシールされ、かつ他端側が包装される食品の挿入口となる開口部とされ、包装された食品を取り出す取出し面と、該取出し面の両側に屈曲した状態で連続する一対の側面とが形成されるような食品の包装形態を採る袋本体と、
前記一対の側面の領域にそれぞれ貼着される一対の板状のプロテクタと、
該一対のプロテクタを連結するフロントボードとが備えられていることを特徴とする食品用の包装袋。 - 前記プロテクタは、前記袋本体の側面の領域の全面に接合する大きさに形成されていることを特徴とする請求項1に記載の食品用の包装袋。
- 前記フロントボードは、窓穴部が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の食品用の包装袋。
- 前記プロテクタとフロントボードとは、一体に形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載の食品用の包装袋。
- 前記フロントボードには、前記表フィルムと裏フィルムとがシールされた一端側から突出する装飾体が接合されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一つに記載の食品用の包装袋。
- 前記袋本体の取出し面には、該取出し面を形成しているフィルムを引き裂くための切断手段が設けられていることを特徴とする請求項1から5のいずれか一つに記載の食品用の包装袋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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