JP2004161294A - 卵包装容器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】内容物を収める本体凹部を形成した本体部、該本体部に対応する形状を備えたフタ部、並びに該本体部およびフタ部を屈曲自在に連結するヒンジ部を有するプラスチック製包装容器であって、
前記の本体凹部を仕切る隔壁の各稜線中間点の高さをH、鞍部の極低点の高さをh、本体縁部の高さをH0とした場合(但し、H、h及びH0は、各々本体凹部の底面より測定した高さ)とした場合、H/H0が0.7以上であり、かつh/Hが0.95以下であることを特徴とする卵包装容器。
【選択図】 図2
Description
【発明の技術分野】
本発明は合成樹脂シートの成形などにより得られる卵包装容器であって、卵を収容できる凹部を形成した本体部及びフタ部、並びにこれらを屈曲自在に連結するヒンジ部からなる。この包装容器は、高い隔壁によって、卵など破損し易い商品相互の接触を防いで破損をなくし、かつ比較的小さな容積で効率よく収容する。
【0002】
【従来の技術】
従来の簡易包装用のプラスチック製卵包装容器は単一の合成樹脂シートを真空成型、圧空成型等の熱成形、またはブロー成形して一体成形される。図1は従来、一般の市場で広く用いられている卵容器を示す斜視図である。図1に示すように、卵包装容器1は、本体部10、これを被うフタ部20、及びこれら2つの部分を屈曲自在に連結するヒンジ部2からなる。該本体部10及びフタ部20の各々には、複数の卵(図1では3×5個)を入れる本体凹部11及びフタ凹部21、並びにこれら各凹部11、21を連結し仕切る隔壁17、27が設けられる。また、本体部10及びフタ部20の各周縁には水平に延ばしたフランジ部12、22が設けられる。
【0003】
このような卵包装容器1では、本体部10の隔壁17によって囲まれた本体凹部11へ卵を入れた後、ヒンジ部2を折り曲げてフタ体20を被せ、フランジ部12、22を重ね合わせ、その外縁を粘着テープまたはステープラーを用いて固定したり融着を行う。
【0004】
しかしながら、このような従来の卵容器では、隔壁17、27の稜線の高さが充分でなく、隣接して収容されている商品同士の接触の防止ができない。従来の一般的な容器では、隔壁の稜線の高さは収納凹部深さの2分の1程度である。このように隔壁の低い理由は、隔壁稜線を高く、例えば容器フランジ面の高さにすると、該フランジ面に対する垂線方向の容器曲げ剛性が小さくなって取り扱いに不都合であり、このように隔壁を低くして剛性の確保をはかっている。
【0005】
【発明の目的及び概要】
近年、通常の卵よりも真球に近くサイズの大きなものが生産されるようになった。このような卵を従来の卵容器で包装すると、本体部の隔壁上部の仕切のない部分で隣接する卵同士が接触し破損事故が発生することがある。このような事故を避けるには、例えば隔壁の厚みを増せばよいが、かかる容器では卵容器全体の寸法が大きくなり、既存の流通過程で使用されるトレイ、段ボールなどの二次容器やカーゴ、或いは陳列場所などの寸法と合わず、充填率や輸送、展示の効率が低下するなどの欠点がある。一方、このような一枚のプラスチックシートより成形された形態のプラスチック容器において隔壁を高く成形すると、前記のとおり容器の曲げ剛性が低下して、容器が変形しやすく取り扱いに困難を生じる。
【0006】
本発明の目的は、全体が従来と同寸法の容器であって収容効率を維持しつつ、容器の曲げ剛性と共に高い隔壁により隣接商品同士の接触を防止して高い保護効果の得られる卵包装容器を提供することにある。
【0007】
本発明は、内容物を収める本体凹部を形成した本体部、該本体部に対応する形状を備えたフタ部、並びに該本体部およびフタ部を屈曲自在に連結するヒンジ部を有するプラスチック製包装容器であって、
前記の本体凹部を仕切る隔壁の各稜線中間点の高さをH、鞍部の極低点の高さをh、本体縁部の高さをH0とした場合(但し、H、h及びH0は、各々本体凹部の底面より測定した高さ)とした場合、H/H0が0.7以上であり、かつh/Hが0.95以下であることを特徴とする卵包装容器を提供するものである。さらに本発明の卵包装容器は、H/H0が0.85〜1.05であり、h/Hが0.75〜0.90であるのが好ましい。
【0008】
【作用】
プラスチック製の卵包装容器の凹部間を仕切る隔壁を一定以上に高くすると共に、その一部を低くすることにより、容器の剛性を維持しつつ隣接する相互の接触を防止し破損を回避する。
【0009】
【発明の実施の形態】
図2は本発明のプラスチック製卵包装容器1の一具体例で、フタ部を開いた状態を示す斜視図である。図3はこの容器本体部の部分拡大斜視図である。図4は図2のA−A線断面図である。図5は図2の容器のフタ部を閉じたところを示す側面図である。
【0010】
本発明の卵包装容器1は、薄肉合成樹脂シートを熱成形、ブロー成形などにより、自由に折り曲げできるヒンジ部2を介して一体に形成された本体部10およびフタ部20からなり、複数個の卵を互いに隔離した状態で保持する。かかる包装容器に用いられる素材としては、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンなど従来公知の材料がいずれも用いられてよく、回収ポリエステルなどのリサイクル原料も適宜用いられてよい。
【0011】
図2〜5に示す具体例は、本体部10及びフタ部20の長手の一辺にヒンジ部2を設けた長方形箱形の最も一般的な卵包装容器である。この卵包装容器1には、閉じた状態で卵保持用の空間が形成されるよう本体部10には、各々隔壁15で仕切られた15個(5個×3列)の本体凹部11が設けられ卵を収容する。また、フタ部20には、前記本体凹部11に収容された各卵を覆うフタ凹部21が形成される。本体部10およびフタ部20には、各々その周縁に水平に延びるフランジ部12,22が設けられる。
【0012】
図3及び図4に示すように、製品(卵)を収容する本体各凹部11を仕切る隔壁15は、その稜線の中央に位置する中間点13と、その両側に半円形に切り込んだ鞍部の極低点14とを有する。ここで、図4に示すように本体凹部11の底面から測定した中間点13の高さをH、鞍部の極低点の高さをh、フランジ12の設けられた本体縁部の高さをH0とする。
【0013】
本発明の容器では、H(中間点)はH0(縁部高さ)の70%以上であり、h(極低点高さ)はH(中間点高さ)の95%以下である。H(中間点高さ)がH0(縁部高さ)の70%未満であると、隔壁が低すぎて隣接する卵同士を充分隔離できず接触により破損の恐れがある。またH(中間点高さ)の上限はH0(縁部高さ)よりも高く、フタ部にまで伸びていてもよいが、成型性の点からH/H0は1.05程度までが実用的である。通常、H/H0は0.85〜1.05であるのが好ましい。
【0014】
一方、隔壁15に設けられた鞍部の極低点の高さhが、H(中間点高さ)の95%を越えると、フランジ面を軸に隔壁の稜線の位置により得られる容器の剛性が低下し、卵容器の形状を維持しにくく取り扱いが困難となる。また、h(極低点の高さ)をH(中間点高さ)の70%未満とすることは隔離部分の成型技術の上から困難であり、剛性の点からの必要もない。通常、h/Hは0.75〜0.90であるのが好ましい。
【0015】
図2に示す卵容器の具体例の典型的な寸法を示すと、各々15個の凹部を備えたいずれも外寸150×253mmの本体部10、そのフタ部20、及びこれら本体部10およびフタ部20を屈曲自在に連結するヒンジ部2からなる。本体部10に設けた隔壁15の稜線中間点13の高さHは、H/H0がほぼ100%、すなわち中間点13の高さはフランジ部12と同一のレベルである。またh(極低点高さ)/H(中間点高さ)は約85%であって、稜線の中間点13の両側に本体凹部11の底面方向に向け半径5mm半円形切り込みが1個ずつ設けられている。
【0016】
またフタ部20にも本体部10と対応する15個のフタ凹部21と、フタ部20のフランジ部22の高さとほぼ同じ高さの隔壁25を形成し同様の半円形切り込みが設けられている。なお、凹部深さは本体35mm、フタ体27mmであり、隔壁厚みは0.3〜8mmである。なお、フタ部の構造は、本具体例のように本体部と同様の構造とするのが好ましいが、隔壁の一部又は全てが除去された構造としてもよい。
【0017】
この具体例では、容器は厚さ0.2mmのポリエチレンテレフタレート押出成形シートを用い、真空熱成型により成型した。このような構造により、卵と卵が完全に隔離されて衝突破損が防止され、かつ容器全体の剛性が確保できる。なお、当然ながら本発明の容器はかかる設計条件により限定されるものではない。
【0018】
これに対して、隔壁以外はすべて同寸とし、隔壁の稜線を全て容器縁部のフランジの高さと同一にしたもの(H(中間点)=H0(縁部)=h(極低点))は、容器剛性が非常に小さく、容器の取扱いが極めて困難であった。
【0019】
なお、図2に示す具体例では、隔壁の中間点に設けた高い部分の両側に一個ずつ計2個の半円型の切り込みを設けて鞍部としたが、各隔壁に設ける鞍部の個数はこれに限定されず、一個であってもよく、それ以上の適宜の個数であってもよい。
【0020】
また、隔壁15に設けた鞍部14を形成する切り込みの稜線方向の長さは、通常3〜12mmであり、12mmを越えると隔壁が本来の機能を果たさない恐れがあり好ましくない。また、鞍部切り込みの長さが3mmに満たないものは通常成形が困難であり、切り込み部分周辺で充分な強度が得られない。また、切り込み部周辺における隔壁厚みは0.3mm以上であるのが好ましく、より好ましくは0.6mm以上である。なお、切り込みの形状は特に限定されない。
【0021】
本発明の卵包装容器1を用いて卵を包装するには、本体凹部11の各々に卵を入れ、ヒンジ部2にてフタ部20を折り曲げて重ね合わせ、フランジ部12、22合わせ必要によりステープラ止め、熱融着等にて固定する。
【0022】
【発明の効果】
従来寸法の包装容器により、容器の曲げ剛性を維持しつつ真球に近いサイズの大きな卵であっても隣接卵同士の接触が防止され、保護効果が高く破損事故が少ない。また、果実などの包装容器としても用い得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のプラスチック製包装容器の一具体例を示す斜視図である。
【図2】本発明プラスチック製包装容器の一具体例を示す斜視図である。
【図3】図2に示す包装容器の本体部の部分拡大斜視図である。
【図4】図2のA−A線断面図である。
【図5】図2の容器を閉じたところを示す側面図である。
【符号の説明】
1 卵包装容器
2 ヒンジ部
10 本体部
11 本体凹部
12 フランジ部
13 中間点
14 極低点
15 隔壁
17 隔壁
20 フタ部
21 フタ凹部
22 フランジ部
25 隔壁
27 隔壁
Claims (3)
- 内容物を収める本体凹部を形成した本体部、該本体部に対応する形状を備えたフタ部、並びに該本体部およびフタ部を屈曲自在に連結するヒンジ部を有するプラスチック製包装容器であって、
前記の本体凹部を仕切る隔壁の各稜線中間点の高さをH、鞍部の極低点の高さをh、本体縁部の高さをH0とした場合(但し、H、h及びH0は、各々本体凹部の底面より測定した高さ)とした場合、H/H0が0.7以上であり、かつh/Hが0.95以下であることを特徴とする卵包装容器。 - H/H0が0.85〜1.05であり、h/Hが0.75〜0.90である請求項1の卵包装容器。
- 隔壁の稜線に複数の鞍部が設けられている請求項1の卵包装容器。
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