JP2004161213A - ヘッドレストサイドガード - Google Patents
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Abstract
【課題】ヘッドレストの各側部に配置された一対のガード部材を有するヘッドレストサイドガードにおいて、該ヘッドレストサイドガードの非使用時にそのガード部材が邪魔とならず、しかもガード部材を着座者の側頭部を保持する機能以外の多くの機能を有するように構成する。
【解決手段】シート1に着座した着座者Pの頭部を支えるヘッドレスト4の各側部に配置された一対のガード部材5,5Aを有し、これらのガード部材5,5Aは着座者の側頭部を支える使用位置と、上方に突出した中間位置と、後方に突出した後方位置とを占めることができるように、シート1に対してその前後方向に回動可能に支持されている。
【選択図】 図1
【解決手段】シート1に着座した着座者Pの頭部を支えるヘッドレスト4の各側部に配置された一対のガード部材5,5Aを有し、これらのガード部材5,5Aは着座者の側頭部を支える使用位置と、上方に突出した中間位置と、後方に突出した後方位置とを占めることができるように、シート1に対してその前後方向に回動可能に支持されている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シートに着座した着座者の側頭部を支えるヘッドレストサイドガードに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車の車室内などに配置されたシートのヘッドレストにヘッドレストサイドガードを設けることは従来より公知である。従来のヘッドレストサイドガードは、ヘッドレストの各側部に固定された一対のガード部材を有し、着座者はこのガード部材に側頭部を当てて楽な姿勢をとることができる。ところが、従来のヘッドレストサイドガードは、着座者の側頭部を支えるという本来の目的にのみ使用されるように構成されていたため、その使用範囲が限られ、発展性に乏しいものであった。ヘッドレストサイドガードを、単に着座者の側頭部を保持するために使用するだけでなく、他の目的にも使用できれば、その機能が拡大し、着座者にとってより有用なものとなる。また、従来のヘッドレストサイドガードは、その非使用時に、ガード部材が邪魔となる欠点も免れなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述した新規な認識に基づきなされたものであり、その目的とするところは、着座者の側頭部を支えるという本来の目的以外にも使用でき、しかも非使用時にガード部材が邪魔となる不具合を阻止できるヘッドレストサイドガードを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するため、ヘッドレストの各側部に配置され、前後方向に回動可能に支持される一対のガード部材を有することを特徴とするヘッドレストサイドガードを提案する(請求項1)。
【0005】
また、上記請求項1に記載のヘッドレストサイドガードにおいて、前記一対のガード部材は、ヘッドレストの頭部支え面に対して前方に突出したほぼ水平な使用位置と、上方に突出した中間位置と、後方に突出した後方位置とを占めることができるように回動可能に支持されていると有利である(請求項2)。
【0006】
さらに、上記請求項2に記載のヘッドレストサイドガードにおいて、ヘッドレストのステ−に着脱可能に取り付けられる支持部材と、該支持部材の各端部に固定されたヒンジ軸とを有し、該ヒンジ軸のそれぞれに前記ガード部材が回動可能に支持されていると共に、各ガード部材が前記使用位置と後方位置の間の角度範囲外へ回動することを禁止する規制手段を有していると有利である(請求項3)。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態例を図面に従って詳細に説明する。
【0008】
図1乃至図3は、自動車の車室内に配置されたシート1に付設されたヘッドレストサイドガード2を示す斜視図である。ここに示したシート1は、着座者P(図1)の尻部を支える図示していないシートクッションと、着座者Pの背部を支えるシートバック3と、同じく着座者Pの頭部を支えるヘッドレスト4とを有している。またヘッドレストサイドガード2は、ヘッドレスト4の各側部に配置された一対のガード部材5,5Aを有し、これらのガード部材5,5Aは、図1に矢印A,Bで示すように、シート1の前後方向に回動可能に当該シート1に支持されている。
【0009】
図1は、一対のガード部材5,5Aがヘッドレスト4の頭部支え面6に対して前方に突出したほぼ水平な使用位置を占めた状態を示し、図2はこれらのガード部材5,5Aが上方に突出した中間位置を占めた状態を示している。さらに、図3は一対のガード部材5,5Aが後方に突出した後方位置を占めたときの様子を示している。このように、一対のガード部材5,5Aは、図1乃至図3にそれぞれ示した使用位置と、中間位置と、後方位置とを占めることができるように、シート1に対してその前後方向に回動可能に支持されている。
【0010】
ガード部材5,5Aを図1に示した使用位置にもたらすことによって、着座者Pは、自らの側頭部を各ガード部材5,5Aにもたれかけ、楽な姿勢をとることができる。また、ヘッドレストサイドガード2の非使用時には、ガード部材5,5Aを図2に示した中間位置にもたらすことができるので、ガード部材5,5Aが邪魔となることはない。さらに、ガード部材5,5Aを図3に示した後方位置にもたらすことにより、そのガード部材5,5Aに、例えば袋7を吊り下げたり、シート1の後方に配置されたリヤシート(図示せず)の着座者がガード部材5,5Aに手を掛けて、そのガード部材5,5Aをアシストグリップとして利用することもできる。
【0011】
上述のようにガード部材5,5Aをシート1に対して回動可能に支持することにより、ヘッドレストサイドガード2の非使用時にガード部材5,5Aが邪魔となることを阻止でき、しかも当該ガード部材5,5Aを物掛けやアシストグリップとしても利用でき、その利用範囲を拡大することができる。
【0012】
次に、ガード部材5,5Aをシート1に対して回動可能に支持するための具体的構成例を説明する。
【0013】
図4はヘッドレスト4をシートバック3から取り外した状態を示す斜視図である。ヘッドレスト4は、その本体8と、当該本体8から下方に突出する一対のステー9を有し、これらステー9をシートバック上部の取付孔10に挿入することによって、ヘッドレスト4をシートバック3に取り付けることができる。
【0014】
ヘッドレストサイドガード2は、一対のガード部材5,5Aを連結してこれらを支持する支持部材11と、その支持部材11を覆うカバー12を有し、該支持部材11とカバー12に形成された孔15,16にヘッドレスト4のステー9が相対摺動自在に嵌合している。ステー9を上方に持ち上げることにより、該ステー9を支持部材11とカバー12の各孔15,16から抜き出すことができる。図4においては、カバー12が支持部材11から離間した状態を示しているが、通常、カバー12は支持部材11の上に重なって該支持部材11を覆い隠す。このようにカバー12はヘッドレストサイドガード2の見栄えを向上させるものであって、当該カバー12を省略することもできる。支持部材11は、例えば金属板より成り、カバー12は例えば樹脂板により構成される。また、図4は、カード部材5Aを支持部材11から離脱した状態を示している。
【0015】
図5は、一方のガード部材5を支持部材11から外して示す分解斜視図であり、図6は図4のVI−VI線に沿う拡大断面図である。これらの図から判るように、ガード部材5は、金属板などから成る芯材13と、そのまわりに設けられたパッド14と、そのパッド14のまわりに設けられた表皮17とから成り、図5においては、パッド14と表皮17を二点鎖線で表わしてある。
【0016】
芯材13には規制部材18が固着され、支持部材11の一方の端部には、ヒンジ軸19が突設されている。ヒンジ軸19は、規制部材18と、ガード部材5の芯材13とを貫通し、該芯材13と規制部材18がヒンジ軸19に回転自在に支持されている。また、芯材13を挟んで、規制部剤18と反対側の部分にカップ状のケース20が配置され、このケース20はパッド14の切欠部21に嵌合して該パッド14に接着されている。ヒンジ軸19はこのケース21の底壁22に形成された孔を貫通して延びている。また、この底壁22と芯材13と規制部材18とを挟んだ状態で、保持リング23,24が配置され、これらの保持リング23,24はヒンジ軸19に着脱可能に係止され、当該保持リング23,24によって、ガード部材5と規制部材18とケース20とが、ヒンジ軸19から、その軸方向に抜け出ることが阻止される。また、ケース20の底壁22とは反対側の開口はそのケース20に着脱可能に係止されたキャップ25によって閉鎖されている。ケース20とキャップ25は、保持リング23が外部に露出することを阻止し、ヘッドレストサイドガード2の外観低下を阻止する用をなす。ガード部材5と、規制部材18と、ケース20と、これに係止されたキャップ25は、ヒンジ軸19のまわりを一体となって回動することができる。
【0017】
また、支持部材11の長手方向端部には、図5に示すように規制ピン27が一体に固定され、規制部材18には、ヒンジ軸19の軸線を中心とした所定の角度範囲に亘って切欠26が形成されている。この切欠26を区画する一方の端面28と他方の端面29との間に規制ピン27が位置している。
【0018】
ガード部材5が図1に示した使用位置にあるとき、図5に示した切欠26を区画する一方の端面28が規制ピン27に当接する。これにより、ガード部材5が図1に示した使用位置よりも図1における反時計方向に回動することが禁止される。またガード部材5が図3に示した後方位置を占めると、切欠26を区画する他方の端面29が規制ピン27に当接する。これによってガード部材5が図3に示した位置よりも図3における時計方向に回動することが禁止される。このようにして、ガード部材5が使用位置と後方位置の間を回動することができ、これらの位置の間の角度範囲外へ回動することが禁止される。ガード部材5をその使用位置と後方位置とにそれぞれ保持することができるのである。
【0019】
他方のガード部材5Aも、一方のガード部材5と全く同様に構成され、しかも一方のガード部材5と全く同じく、支持部材11に突設されたヒンジ軸に回動自在に支持され、かつその使用位置と後方位置の間の角度範囲外に回動することが禁止される。両ガード部材5,5Aと、これを支持し、かつその回動を規制するための要素が左右対称に配置されているのである。図4には、他方のガード部材5Aを回動可能に支持するヒンジ軸に符号19Aを付し、このガード部材5Aの回動範囲を規制するための規制ピンに符号27Aを付して示してある。また、キャップに符号25Aを付してある。
【0020】
上述のように、本例のヘッドレストサイドガード2は、ヘッドレスト4のステー9に着脱可能に取り付けられる支持部材11と、その支持部材11の各端部に固定されたヒンジ軸19、19Aとを有し、そのヒンジ軸19,19Aのそれぞれに各ガード部材5,5Aが回動可能に支持されていると共に、各ガード部材5,5Aがその使用位置と後方位置の間の角度範囲外に回動することを禁止する規制手段を有している。図示した例では、この規制手段が規制部材と規制ピンにより構成されている。
【0021】
図4から判るように、ヘッドレストサイドガード2をシート1に取り付けるには、ヘッドレスト4のステー9をカバー12と支持部材11に形成された孔16,15に挿通し、次いでそのステー9をシートバック3の取付孔10に挿入してヘッドレスト4をシートバック3に取り付けるだけでよい。逆の操作によって、ヘッドレストサイドガード2をシート1から取り外すことができる。このように、ヘッドレストサイドガード2をシート1に容易に着脱することができる。
【0022】
また、上述したヘッドレストサイドガード2は、既に市場に出回っている自動車などのシートに後付けによって装着することもできる。
【0023】
本発明に係るヘッドレストサイドガードは、自動車の車室に配置されるシート以外のシート、例えば航空機、船舶又はその他の個所にて使用されるシートにも装着できるものである。
【0024】
【発明の効果】
本発明によれば、簡単な構成によって、ヘッドレストサイドガードの利用範囲を拡大でき、しかもその非使用時に、ガード部材が邪魔となる不具合を阻止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ガード部材が使用位置にあるときのヘッドレストサイドガードを示す斜視図である。
【図2】ガード部材が中間位置にあるときのヘッドレストサイドガードを示す斜視図である。
【図3】ガード部材が後方位置にあるときのヘッドレストサイドガードを示す斜視図である。
【図4】ヘッドレストをシートバックから取り外した状態を示す斜視図である。
【図5】一方のガード部材を支持部材から分離して示す分解斜視図である。
【図6】図4のVI−VI線拡大断面図である。
【符号の説明】
2 ヘッドレストサイドガード
4 ヘッドレスト
5,5A ガード部材
6 頭部支え面
9 ステー
11 支持部材
19,19A ヒンジ軸
【発明の属する技術分野】
本発明は、シートに着座した着座者の側頭部を支えるヘッドレストサイドガードに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車の車室内などに配置されたシートのヘッドレストにヘッドレストサイドガードを設けることは従来より公知である。従来のヘッドレストサイドガードは、ヘッドレストの各側部に固定された一対のガード部材を有し、着座者はこのガード部材に側頭部を当てて楽な姿勢をとることができる。ところが、従来のヘッドレストサイドガードは、着座者の側頭部を支えるという本来の目的にのみ使用されるように構成されていたため、その使用範囲が限られ、発展性に乏しいものであった。ヘッドレストサイドガードを、単に着座者の側頭部を保持するために使用するだけでなく、他の目的にも使用できれば、その機能が拡大し、着座者にとってより有用なものとなる。また、従来のヘッドレストサイドガードは、その非使用時に、ガード部材が邪魔となる欠点も免れなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述した新規な認識に基づきなされたものであり、その目的とするところは、着座者の側頭部を支えるという本来の目的以外にも使用でき、しかも非使用時にガード部材が邪魔となる不具合を阻止できるヘッドレストサイドガードを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するため、ヘッドレストの各側部に配置され、前後方向に回動可能に支持される一対のガード部材を有することを特徴とするヘッドレストサイドガードを提案する(請求項1)。
【0005】
また、上記請求項1に記載のヘッドレストサイドガードにおいて、前記一対のガード部材は、ヘッドレストの頭部支え面に対して前方に突出したほぼ水平な使用位置と、上方に突出した中間位置と、後方に突出した後方位置とを占めることができるように回動可能に支持されていると有利である(請求項2)。
【0006】
さらに、上記請求項2に記載のヘッドレストサイドガードにおいて、ヘッドレストのステ−に着脱可能に取り付けられる支持部材と、該支持部材の各端部に固定されたヒンジ軸とを有し、該ヒンジ軸のそれぞれに前記ガード部材が回動可能に支持されていると共に、各ガード部材が前記使用位置と後方位置の間の角度範囲外へ回動することを禁止する規制手段を有していると有利である(請求項3)。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態例を図面に従って詳細に説明する。
【0008】
図1乃至図3は、自動車の車室内に配置されたシート1に付設されたヘッドレストサイドガード2を示す斜視図である。ここに示したシート1は、着座者P(図1)の尻部を支える図示していないシートクッションと、着座者Pの背部を支えるシートバック3と、同じく着座者Pの頭部を支えるヘッドレスト4とを有している。またヘッドレストサイドガード2は、ヘッドレスト4の各側部に配置された一対のガード部材5,5Aを有し、これらのガード部材5,5Aは、図1に矢印A,Bで示すように、シート1の前後方向に回動可能に当該シート1に支持されている。
【0009】
図1は、一対のガード部材5,5Aがヘッドレスト4の頭部支え面6に対して前方に突出したほぼ水平な使用位置を占めた状態を示し、図2はこれらのガード部材5,5Aが上方に突出した中間位置を占めた状態を示している。さらに、図3は一対のガード部材5,5Aが後方に突出した後方位置を占めたときの様子を示している。このように、一対のガード部材5,5Aは、図1乃至図3にそれぞれ示した使用位置と、中間位置と、後方位置とを占めることができるように、シート1に対してその前後方向に回動可能に支持されている。
【0010】
ガード部材5,5Aを図1に示した使用位置にもたらすことによって、着座者Pは、自らの側頭部を各ガード部材5,5Aにもたれかけ、楽な姿勢をとることができる。また、ヘッドレストサイドガード2の非使用時には、ガード部材5,5Aを図2に示した中間位置にもたらすことができるので、ガード部材5,5Aが邪魔となることはない。さらに、ガード部材5,5Aを図3に示した後方位置にもたらすことにより、そのガード部材5,5Aに、例えば袋7を吊り下げたり、シート1の後方に配置されたリヤシート(図示せず)の着座者がガード部材5,5Aに手を掛けて、そのガード部材5,5Aをアシストグリップとして利用することもできる。
【0011】
上述のようにガード部材5,5Aをシート1に対して回動可能に支持することにより、ヘッドレストサイドガード2の非使用時にガード部材5,5Aが邪魔となることを阻止でき、しかも当該ガード部材5,5Aを物掛けやアシストグリップとしても利用でき、その利用範囲を拡大することができる。
【0012】
次に、ガード部材5,5Aをシート1に対して回動可能に支持するための具体的構成例を説明する。
【0013】
図4はヘッドレスト4をシートバック3から取り外した状態を示す斜視図である。ヘッドレスト4は、その本体8と、当該本体8から下方に突出する一対のステー9を有し、これらステー9をシートバック上部の取付孔10に挿入することによって、ヘッドレスト4をシートバック3に取り付けることができる。
【0014】
ヘッドレストサイドガード2は、一対のガード部材5,5Aを連結してこれらを支持する支持部材11と、その支持部材11を覆うカバー12を有し、該支持部材11とカバー12に形成された孔15,16にヘッドレスト4のステー9が相対摺動自在に嵌合している。ステー9を上方に持ち上げることにより、該ステー9を支持部材11とカバー12の各孔15,16から抜き出すことができる。図4においては、カバー12が支持部材11から離間した状態を示しているが、通常、カバー12は支持部材11の上に重なって該支持部材11を覆い隠す。このようにカバー12はヘッドレストサイドガード2の見栄えを向上させるものであって、当該カバー12を省略することもできる。支持部材11は、例えば金属板より成り、カバー12は例えば樹脂板により構成される。また、図4は、カード部材5Aを支持部材11から離脱した状態を示している。
【0015】
図5は、一方のガード部材5を支持部材11から外して示す分解斜視図であり、図6は図4のVI−VI線に沿う拡大断面図である。これらの図から判るように、ガード部材5は、金属板などから成る芯材13と、そのまわりに設けられたパッド14と、そのパッド14のまわりに設けられた表皮17とから成り、図5においては、パッド14と表皮17を二点鎖線で表わしてある。
【0016】
芯材13には規制部材18が固着され、支持部材11の一方の端部には、ヒンジ軸19が突設されている。ヒンジ軸19は、規制部材18と、ガード部材5の芯材13とを貫通し、該芯材13と規制部材18がヒンジ軸19に回転自在に支持されている。また、芯材13を挟んで、規制部剤18と反対側の部分にカップ状のケース20が配置され、このケース20はパッド14の切欠部21に嵌合して該パッド14に接着されている。ヒンジ軸19はこのケース21の底壁22に形成された孔を貫通して延びている。また、この底壁22と芯材13と規制部材18とを挟んだ状態で、保持リング23,24が配置され、これらの保持リング23,24はヒンジ軸19に着脱可能に係止され、当該保持リング23,24によって、ガード部材5と規制部材18とケース20とが、ヒンジ軸19から、その軸方向に抜け出ることが阻止される。また、ケース20の底壁22とは反対側の開口はそのケース20に着脱可能に係止されたキャップ25によって閉鎖されている。ケース20とキャップ25は、保持リング23が外部に露出することを阻止し、ヘッドレストサイドガード2の外観低下を阻止する用をなす。ガード部材5と、規制部材18と、ケース20と、これに係止されたキャップ25は、ヒンジ軸19のまわりを一体となって回動することができる。
【0017】
また、支持部材11の長手方向端部には、図5に示すように規制ピン27が一体に固定され、規制部材18には、ヒンジ軸19の軸線を中心とした所定の角度範囲に亘って切欠26が形成されている。この切欠26を区画する一方の端面28と他方の端面29との間に規制ピン27が位置している。
【0018】
ガード部材5が図1に示した使用位置にあるとき、図5に示した切欠26を区画する一方の端面28が規制ピン27に当接する。これにより、ガード部材5が図1に示した使用位置よりも図1における反時計方向に回動することが禁止される。またガード部材5が図3に示した後方位置を占めると、切欠26を区画する他方の端面29が規制ピン27に当接する。これによってガード部材5が図3に示した位置よりも図3における時計方向に回動することが禁止される。このようにして、ガード部材5が使用位置と後方位置の間を回動することができ、これらの位置の間の角度範囲外へ回動することが禁止される。ガード部材5をその使用位置と後方位置とにそれぞれ保持することができるのである。
【0019】
他方のガード部材5Aも、一方のガード部材5と全く同様に構成され、しかも一方のガード部材5と全く同じく、支持部材11に突設されたヒンジ軸に回動自在に支持され、かつその使用位置と後方位置の間の角度範囲外に回動することが禁止される。両ガード部材5,5Aと、これを支持し、かつその回動を規制するための要素が左右対称に配置されているのである。図4には、他方のガード部材5Aを回動可能に支持するヒンジ軸に符号19Aを付し、このガード部材5Aの回動範囲を規制するための規制ピンに符号27Aを付して示してある。また、キャップに符号25Aを付してある。
【0020】
上述のように、本例のヘッドレストサイドガード2は、ヘッドレスト4のステー9に着脱可能に取り付けられる支持部材11と、その支持部材11の各端部に固定されたヒンジ軸19、19Aとを有し、そのヒンジ軸19,19Aのそれぞれに各ガード部材5,5Aが回動可能に支持されていると共に、各ガード部材5,5Aがその使用位置と後方位置の間の角度範囲外に回動することを禁止する規制手段を有している。図示した例では、この規制手段が規制部材と規制ピンにより構成されている。
【0021】
図4から判るように、ヘッドレストサイドガード2をシート1に取り付けるには、ヘッドレスト4のステー9をカバー12と支持部材11に形成された孔16,15に挿通し、次いでそのステー9をシートバック3の取付孔10に挿入してヘッドレスト4をシートバック3に取り付けるだけでよい。逆の操作によって、ヘッドレストサイドガード2をシート1から取り外すことができる。このように、ヘッドレストサイドガード2をシート1に容易に着脱することができる。
【0022】
また、上述したヘッドレストサイドガード2は、既に市場に出回っている自動車などのシートに後付けによって装着することもできる。
【0023】
本発明に係るヘッドレストサイドガードは、自動車の車室に配置されるシート以外のシート、例えば航空機、船舶又はその他の個所にて使用されるシートにも装着できるものである。
【0024】
【発明の効果】
本発明によれば、簡単な構成によって、ヘッドレストサイドガードの利用範囲を拡大でき、しかもその非使用時に、ガード部材が邪魔となる不具合を阻止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ガード部材が使用位置にあるときのヘッドレストサイドガードを示す斜視図である。
【図2】ガード部材が中間位置にあるときのヘッドレストサイドガードを示す斜視図である。
【図3】ガード部材が後方位置にあるときのヘッドレストサイドガードを示す斜視図である。
【図4】ヘッドレストをシートバックから取り外した状態を示す斜視図である。
【図5】一方のガード部材を支持部材から分離して示す分解斜視図である。
【図6】図4のVI−VI線拡大断面図である。
【符号の説明】
2 ヘッドレストサイドガード
4 ヘッドレスト
5,5A ガード部材
6 頭部支え面
9 ステー
11 支持部材
19,19A ヒンジ軸
Claims (3)
- ヘッドレストの各側部に配置され、前後方向に回動可能に支持される一対のガード部材を有することを特徴とするヘッドレストサイドガード。
- 前記一対のガード部材は、ヘッドレストの頭部支え面に対して前方に突出したほぼ水平な使用位置と、上方に突出した中間位置と、後方に突出した後方位置とを占めることができるように回動可能に支持される請求項1に記載のヘッドレストサイドガード。
- ヘッドレストのステ−に着脱可能に取り付けられる支持部材と、該支持部材の各端部に固定されたヒンジ軸とを有し、該ヒンジ軸のそれぞれに前記ガード部材が回動可能に支持されていると共に、各ガード部材が前記使用位置と後方位置の間の角度範囲外へ回動することを禁止する規制手段を有している請求項2に記載のヘッドレストサイドガード。
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JP2002332265A JP2004161213A (ja) | 2002-11-15 | 2002-11-15 | ヘッドレストサイドガード |
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JP2002332265A JP2004161213A (ja) | 2002-11-15 | 2002-11-15 | ヘッドレストサイドガード |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004161213A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2858852A4 (en) * | 2012-06-11 | 2016-03-09 | Cardiff Products | SEAT HEADREST |
GB2552772A (en) * | 2016-07-11 | 2018-02-14 | Scott Macliver Kevin | Seat |
JP2018043677A (ja) * | 2016-09-15 | 2018-03-22 | コイト電工株式会社 | ヘッドレスト装置 |
US10518682B1 (en) * | 2018-09-06 | 2019-12-31 | GM Global Technology Operations LLC | Lateral head support for a vehicle passenger seat |
US11040646B2 (en) * | 2019-03-20 | 2021-06-22 | Nana Owusu-Sekyere | Head securing assembly |
-
2002
- 2002-11-15 JP JP2002332265A patent/JP2004161213A/ja active Pending
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