JP2004160925A - インクジェットプリンタ - Google Patents
インクジェットプリンタ Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004160925A JP2004160925A JP2002331881A JP2002331881A JP2004160925A JP 2004160925 A JP2004160925 A JP 2004160925A JP 2002331881 A JP2002331881 A JP 2002331881A JP 2002331881 A JP2002331881 A JP 2002331881A JP 2004160925 A JP2004160925 A JP 2004160925A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ink
- recording medium
- recording
- light
- ink jet
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Abstract
【課題】加熱部材を配せずとも簡単な構成で光硬化型インクの硬化性を高める。
【解決手段】本発明のインクジェットプリンタの画像記録部3は、紫外線の被照射により硬化するインクを記録媒体99に吐出する記録ヘッド6と、記録媒体99に着弾したインクに紫外線を照射する複数の紫外線光源7a,7a,…と、各紫外線光源7aを熱源とする輻射熱を記録媒体99に着弾したインクに向けて反射する反射部材7bと、を具備している。
【選択図】 図3
【解決手段】本発明のインクジェットプリンタの画像記録部3は、紫外線の被照射により硬化するインクを記録媒体99に吐出する記録ヘッド6と、記録媒体99に着弾したインクに紫外線を照射する複数の紫外線光源7a,7a,…と、各紫外線光源7aを熱源とする輻射熱を記録媒体99に着弾したインクに向けて反射する反射部材7bと、を具備している。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はインクジェットプリンタに係り、特に、光硬化型インクの硬化性を高める構成を具備するインクジェットプリンタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、インクジェット記録方式ではグラビア印刷方式より簡便・安価に画像を記録することができるため、写真・各種印刷・マーキング・カラーフィルターといった特殊印刷等の様々な印刷分野に応用されてきている。特に、インクジェット記録方式では、微細なドットを吐出・制御するインクジェットプリンタと、色再現域・耐久性・出射適性等を改善したインクと、インク吸収性・色材発色性・表面光沢等を飛躍的に向上させた専用紙とを組み合わせて、銀塩写真に匹敵する画質を得ることも可能となっている。
【0003】
今日のインクジェット画像形成方式の画質向上は、インクジェットプリンタ、インク及び専用紙の全てが揃って初めて達成されている。しかしながら、専用紙を必要とするインクジェットプリンタでは、記録媒体の種類が制限されてしまい、記録媒体のコストアップが問題となるとともにインクジェットプリンタの応用範囲が狭くなってしまう。そこで、専用紙以外の記録媒体に対してもインクジェット記録方式により画像を記録する試みが多数なされている。具体的には、室温で固形のワックスインクを用いる相変化インクジェット方式、速乾性の有機溶剤を主体としたインクを用いるソルベント系インクジェット方式や、紫外線の被照射により硬化する光硬化型のインクを用いる光硬化型インクジェット方式等である。
【0004】
中でも、光硬化型インクジェット方式は、相変化インクジェット方式及びソルベント系インクジェット方式に比較して低臭気であり、速乾性・インク吸収性の無い記録媒体に画像を記録できる点で近年注目されつつあり、この方式に用いられる光硬化型インクは、広く開示されている(例えば、特許文献1〜3参照。)。
【0005】
しかしながら、特許文献1〜3に記載されているような光硬化型インクを用いて紫外線を照射したとしても、記録媒体の種類や作業環境に依って着弾後のドット径が大きく変化してしまい、全ての記録媒体に対して高品質で高精細な画像を記録することは不可能である。
【0006】
そこで、光硬化型インクを用いる場合、紫外線照射装置以外にもヒートプレート等の加熱部材をインクジェットプリンタに配し、加熱部材による熱で加熱しながら記録媒体に着弾した光硬化型インクに紫外線を照射して、光硬化型インクを十分に硬化させて高精細な画像を記録できる(例えば、特許文献4参照。)。
【0007】
【特許文献1】
特公平5−54667号公報
【特許文献2】
特開平6−200204号公報
【特許文献3】
特表2000−504778号公報
【特許文献4】
特開2002−137375号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献4に記載されているように、インクジェットプリンタに加熱部材を配すると、加熱部材に電力を供給する必要があったり、加熱部材を配した分だけコストアップを招いたり、さらには、加熱部材の温度制御を行うために制御回路の必要性も生じてくる。つまり、加熱部材を配することに伴い、インクジェットプリンタの構成が複雑になる。
【0009】
本発明の課題は、加熱部材を配せずとも簡単な構成で光硬化型インクの硬化性を高めることができるインクジェットプリンタを提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明のインクジェットプリンタは、光の被照射により硬化するインクを記録媒体に吐出する記録ヘッドと、記録媒体に着弾した前記インクに光を照射する光照射部材と、前記光照射部材を熱源とする輻射熱を記録媒体に着弾した前記インクに向けて反射する反射部材と、を備えることを特徴としている。
【0011】
請求項1に記載の発明では、記録媒体に着弾したインクを硬化させる際に光照射部材が当該インクに向けて光を照射するが、これに伴い、光照射部材が熱源となって輻射熱を発する。そして請求項1に記載の発明では反射部材を備えるので、この輻射熱が、記録媒体に着弾したインクに直接伝導するか又は反射部材により反射して当該インクに伝導し、記録媒体に着弾したインクが加熱される。また、同時に記録媒体も同様に加熱され、その熱が着弾したインクに伝導する。従って、従来のように特に加熱部材を配せずとも反射部材を配するといった簡単な構成でインクの硬化性を高めることができる。
【0012】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のインクジェットプリンタにおいて、前記光照射部材からの輻射熱を受けた記録媒体は、40℃以上に加熱されることを特徴とする。
【0013】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のインクジェットプリンタにおいて、前記光照射部材は、照射光として紫外線を照射することを特徴とする。
【0014】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のインクジェットプリンタにおいて、前記光照射部材は、高圧水銀ランプ、メタルハライドランプ、ブラックライト、冷陰極管及びLEDのいずれか一の部材であることを特徴とする。
【0015】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載のインクジェットプリンタにおいて、前記インクは、一主成分としてのカチオン重合性化合物を含むカチオン重合系インクであることを特徴とする。
【0016】
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか一項に記載のインクジェットプリンタにおいて、前記記録ヘッドは、記録媒体の搬送方向と略直交する方向に往復移動自在なシリアルヘッドであることを特徴とする。
【0017】
請求項7に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか一項に記載のインクジェットプリンタにおいて、前記記録ヘッドは、記録媒体の略全幅にわたるラインヘッドであることを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のインクジェットプリンタに係る実施形態について、図面を参照しながら説明する。ただし、本発明の範囲は図示例に限定されない。
【0019】
[第一の実施の形態]
まず、図1〜図3を参照しながら、本発明のインクジェットプリンタの本実施形態における第一の実施形態について説明する。
図1はインクジェットプリンタの概略構成を示す側面図である。
【0020】
図1に示す通り、インクジェットプリンタ1には、記録媒体99を搬送方向Aに沿って搬送する搬送機構2と、記録媒体99の記録面にインクを吐出して画像を記録する画像記録部3と、記録媒体99の非記録面(記録面の反対の面)を支持するプラテン4と、が配設されている。
【0021】
搬送機構2には、元巻きローラ2aと、複数の従動ローラ2b〜2iと、巻き取りローラ2jと、が配設されている。
【0022】
元巻きローラ2aは軸心周りに回転自在であり、元巻きローラ2aには所定幅を有する長尺な記録媒体99が巻回されている。各従動ローラ2b〜2i及び巻き取りローラ2jも軸心周りに回転自在であり、特に、巻き取りローラ2jはモータ等の駆動源(図示略)に接続されている。
【0023】
これら元巻きローラ2a、複数の従動ローラ2b〜2i及び巻き取りローラ2jは、記録媒体99の搬送方向Aの上流側から下流側にかけて、元巻きローラ2a,従動ローラ2b,従動ローラ2c,従動ローラ2d,従動ローラ2e,従動ローラ2f,従動ローラ2g,従動ローラ2h,従動ローラ2i,巻き取りローラ2jの順で配置されている。
【0024】
元巻きローラ2aに巻回されている記録媒体99は、搬送方向Aの上流側から下流側にかけて各従動ローラ2b〜2iに順に掛けられ、巻き取りローラ2jに導かれている。
【0025】
プラテン4は、画像記録部3に対向する位置でかつ従動ローラ2eと従動ローラ2fとの間の位置に配置されている。プラテン4は平板状の部材であり、長尺な記録媒体99のうち、従動ローラ2eと従動ローラ2fとの間に掛けられている部分を非記録面側から平板状に支持している。
【0026】
次に、図2を参照しながら画像記録部3の詳細な構成を説明する。
図2は、画像記録部3の全体構成を示す平面図である。
【0027】
図2に示す通り、画像記録部3には、走査方向B(記録媒体99の搬送方向Aに略直交する方向。)に往復移動自在なキャリッジ5と、イエロー(Y),マゼンダ(M),シアン(C),ブラック(K)の各プロセスカラーのインクを吐出する4つの記録ヘッド6,6,…と、記録媒体99に向けて紫外線を照射する5つの紫外線照射機構7,7,…と、が配設されている。
【0028】
各記録ヘッド6は、互いに所定間隔をあけた状態でキャリッジ5に搭載されており、キャリッジ5の往復移動に追従するようになっている。つまり、本第一の実施形態の各記録ヘッド6は、走査方向Bに往復移動自在なシリアルヘッドであり、図1では、紙面の表側から裏側又は裏側から表側に移動するようになっている。
【0029】
各記録ヘッド6のプラテン4に対向する面には、インクを微細な液滴として吐出する複数のノズル6a,6a,…がそれぞれ設けられている。これら複数のノズル6a,6a,…は、記録ヘッド6毎に搬送方向Aに沿って一列に配列されている。
【0030】
各紫外線照射機構7も、記録ヘッド6と同様に、互いに所定間隔をあけた状態でキャリッジ5に搭載されており、キャリッジ5の往復移動に追従するようになっている。各紫外線照射機構7は、走査方向Bに沿う記録ヘッド6の両側にそれぞれ配置されている。つまり、キャリッジ5には、記録ヘッド6と紫外線照射機構7とが走査方向Bに沿って交互に配置されている。
【0031】
次に、図2及び図3を参照しながら各紫外線照射機構7の詳細な構成を説明する。
図3は、画像記録部3の一部の構成を示す側面断面図であり、詳しくは、一の記録ヘッド6とその両側に配置された紫外線照射機構7,7の構成を示す側面断面図である。
【0032】
図2に示す通り、各紫外線照射機構7には、紫外線を照射する光照射部材としての複数の紫外線光源7a,7a,…がそれぞれ設けられている。
【0033】
各紫外線光源7aは線状の光源であり、その長さは各記録ヘッド6のノズル列の長さに略等しい。図3では、各紫外線光源7aは、紙面の表側から裏側又は裏側から表側にかけて延在している。具体的に、紫外線光源7aとしては、高圧水銀ランプ、メタルハライドランプ、ブラックライト、冷陰極管及びLED(Light Emitting Diode)のいずれか一の部材が適用される。
【0034】
上記各紫外線照射機構7の紫外線光源7a,7a,…は、図3に示す通り、プラテン4に臨む面が開放した箱状の反射部材7bにより覆われており、反射部材7bの外側が保温部材7cにより覆われている。
【0035】
反射部材7bは、上記の通りにプラテン4に臨む面が開放しているため、各紫外線光源7aから出射される紫外線を記録媒体99に向けて反射することができる。具体的に、反射部材7bは、紫外線に対して高い反射率を有するアルミ等の金属若しくはアルミを主成分とする合金から構成されている。その他、反射部材7bとして、アルミを主成分とする金属化合物を真空蒸着させたガラス製の成形板を用いてもよい。
【0036】
保温部材7cは、反射部材7bの内部の熱及び反射部材7b自体に伝導した熱が放熱されるのを防ぐものであり、つまりは、反射部材7bの内部の温度を保温するものである。具体的に、保温部材7cは熱伝導率の小さい樹脂製材料から構成されている。その他、保温部材7cとして、コルク,フェルト,軟質繊維板,発泡プラスチック等の材料からなる部材を用いてもよい。
【0037】
次に、本第一の実施形態に用いられる「インク」について説明する。
本第一の実施形態に用いられるインクとしては、特に、「光硬化技術−樹脂・開始剤の選定と配合条件及び硬化度の測定・評価−(技術協会情報)」に記載の「光硬化システム(第4章)」の「光酸・塩基発生剤を利用する硬化システム(第1節)」、「光誘導型交互共重合(第2節)」等に適合するインクが適用可能であり、通常のラジカル重合により硬化するものであってもよい。
【0038】
具体的に、本第一の実施形態に用いられるインクは、光としての紫外線の被照射により硬化する性質を具備する光硬化型インクであり、主成分として、重合性化合物(公知の重合性化合物を含む。)と、光開始剤と、色材とを少なくとも含むものである。ただし、本第一の実施形態に用いるインクとして、上記「光誘導型交互共重合(第2節)」に適合するインクを用いる場合には、光開始剤は除外されてもよい。
【0039】
上記光硬化型インクは、重合性化合物として、ラジカル重合性化合物を含むラジカル重合系インクとカチオン重合性化合物を含むカチオン重合系インクとに大別されるが、その両系のインクが本第一の実施形態に用いられるインクとしてそれぞれ適用可能であり、ラジカル重合系インクとカチオン重合系インクとを複合させたハイブリッド型インクを本第一の実施形態に用いられるインクとして適用してもよい。
【0040】
しかしながら、酸素による重合反応の阻害作用が少ない又は無いカチオン重合系インクのほうが機能性・汎用性に優れるため、本第一の実施形態では、特に、カチオン重合系インクを用いている。
【0041】
なお、本第一の実施形態に用いられるカチオン重合系インクは、具体的に、オキセタン化合物,エポキシ化合物,ビニルエーテル化合物等のカチオン重合性化合物と、光カチオン開始剤と、色材とを少なくとも含む混合物であり、当然、紫外線の被照射により硬化する性質を具備するものである。
【0042】
ところで、本第一の実施形態に用いられるインク(ラジカル重合系インク,カチオン重合系インク及びハイブリッド型インクを含む。)は、上記の通り、紫外線の被照射により硬化するものであるが、必ずしもこれには限定されず、紫外線以外の光の被照射により硬化するものであってもよい。ここでいう「光」とは、広義の光であって、紫外線,電子線,X線,可視光線,赤外線等の電磁波を含むものである。つまり、本第一の実施形態に用いられるインクには、紫外線以外の光で重合して硬化する重合性化合物と、紫外線以外の光で重合性化合物同士の重合反応を開始させる光開始剤とが適用されてもよい。紫外線以外の光で硬化する光硬化型のインクを本第一の実施形態に用いられるインクとして用いる場合は、紫外線光源7aに代えて、その光を照射する光源を本発明に係る「光照射部材」として適用しなければならない。
【0043】
本第一の実施形態では、インクに照射する光として紫外線を例示し、紫外線を照射する光源として上記紫外線光源7aを例示している。
【0044】
次に、本第一の実施形態に用いられる「記録媒体99」について説明する。
本第一の実施形態に用いられる記録媒体99としては、通常のインクジェットプリンタに適用される普通紙,再生紙,光沢紙等の各種紙,各種布地,各種不織布,樹脂,金属,ガラス等の材質からなる記録媒体が適用可能である。記録媒体99の形態としては、ロール状、カットシート状、板状等が適用可能である。本第一の実施形態では、記録媒体99として、図1に示す通りのロール状に巻かれた長尺な樹脂製フィルムを用いている。
【0045】
特に、本第一の実施形態で用いられる記録媒体99として、所謂軟包装に用いられる透明又は不透明な非吸収性の樹脂製フィルムが適用できる。樹脂製フィルムの具体的な樹脂の種類として、ポリエチレンテレフタレート,ポリエステル,ポリオレフィン,ポリアミド,ポリエステルアミド,ポリエーテル,ポリイミド,ポリアミドイミド,ポリスチレン,ポリカーボネート,ポリ−ρ−フェニレンスルフィド,ポリエーテルエステル,ポリ塩化ビニル,ポリ(メタ)アクリル酸エステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン等が適用可能であり、さらには、これら樹脂の共重合体、これら樹脂の混合物、これら樹脂を架橋したもの等も適用可能である。中でも、樹脂製フィルムの樹脂の種類として、延伸したポリエチレンテレフタレート,ポリスチレン,ポリプロピレン,ナイロンのいずれかを選択するのが、樹脂製フィルムの透明性・寸法安定性・剛性・環境負荷・コスト等の面で好ましく、2〜100μm(好ましくは6〜50μm)の厚みを有する樹脂製フィルムを用いるのが好ましい。また、樹脂製フィルムの支持体の表面にコロナ放電処理、易接着処理等の表面処理を施してもよい。
【0046】
さらに、本第一の実施形態に用いられる記録媒体99として、樹脂により表面を被覆した各種紙,顔料を含むフィルム,発泡フィルム等の不透明な公知の記録媒体も適用可能である。
【0047】
次に、インクジェットプリンタ1の動作を説明する。
巻き取りローラ2jに接続されたモータ等の駆動源が駆動されて、巻き取りローラ2jが回転する。すると、記録媒体99が元巻きローラ2aから引き出され、引き出された記録媒体99が、各従動ローラ2b〜2iを順に通過して巻き取りローラ2jに巻き取られる。その途中で、記録媒体99は、プラテン4に非記録面を支持された状態でプラテン4と画像記録部3との間を通過し搬送方向Aに沿って搬送される。
【0048】
この状態において、キャリッジ5が作動して、4つの記録ヘッド6,6,…及び5つの紫外線照射機構7,7,…がキャリッジ5の作動に伴い、記録媒体99の直上を走査方向Aに沿って往復移動する。
【0049】
そして、各記録ヘッド6が記録媒体99の記録面の画像記録領域(画像を記録する領域)を移動している最中に、各記録ヘッド6が自己の各ノズル6aから画像記録領域に向かってインクを微細な液滴としてそれぞれ吐出する。
【0050】
この場合、各記録ヘッド6が図2中左から右へ移動するとき、図2中最も右側に配置された紫外線照射機構7を除く残り4つの左側の紫外線照射機構7,7,…の各紫外線光源7aが紫外線を出射し、一方、記録ヘッド6が図2中右から左へ移動するとき、図2中最も左側に配置された紫外線照射機構7を除く残り4つの右側の紫外線照射機構7,7,…の各紫外線光源7aが紫外線を出射する。すなわち、各記録ヘッド6の移動方向の後側の各紫外線光源7aが紫外線を出射する。
【0051】
各紫外線光源7aから出射された紫外線は放射状に伝播し、記録媒体99に直接入射するか又は反射部材7bにより反射して記録媒体99に入射する。これにより、記録媒体99に着弾した直後のインクに紫外線が照射され、当該インクは硬化して記録媒体99の記録面に定着する。
【0052】
以後、インクジェットプリンタ1が上述の動作を繰り返し、これにより、画像記録部3とプラテン4との間を通過した記録媒体99に順次画像が記録される。
【0053】
以上のようなインクジェットプリンタ1では、各紫外線照射機構7の複数の紫外線光源7a,7a,…が反射部材7bによりそれぞれ覆われているから、各紫外線光源7aから放射された紫外線が反射部材7bの開放部分に局所的に集光し、記録媒体99と記録媒体99に着弾したインクとに与えられる光量がそれぞれ増大する。また、各紫外線光源7aが反射部材7bにより覆われることで、各紫外線光源7aを熱源とする輻射熱が、反射部材7bの開放部分に向けられて記録媒体99と記録媒体99に着弾したインクとに与えられる。この場合、記録媒体99では、与えられた光量(光エネルギー)と輻射熱とにより40℃以上に加熱されて、その熱が着弾したインクに伝導する。一方、記録媒体99に着弾したインクでは、与えられた光量(光エネルギー)と輻射熱とにより直接的に加熱される。
【0054】
さらに、各反射部材7bが保温部材7cによりそれぞれ覆われているから、各紫外線光源7aの輻射熱が各紫外線照射機構7の外部に放熱されるのを防止でき、記録媒体99と記録媒体99に着弾したインクとを効率良く加熱することができる。従って、従来のような加熱部材を特に配せずとも反射部材7b及び保温部材7cを配するといった簡単な構成で記録媒体99に着弾したインクを加熱でき、インクの硬化性を高めることができる。
【0055】
なお、本第一の実施形態では、図2に示す通りに記録ヘッド6と紫外線照射機構7とを交互に配置したが、4つの記録ヘッド6,6,…を互いに隣接させてその両側にのみ紫外線照射機構7をそれぞれ配置してもよい。
【0056】
[第二の実施の形態]
次に、図4及び図5を参照しながら、本発明のインクジェットプリンタの本実施形態における第二の実施形態について説明する。ただし、本第二の実施形態は、上記第一の実施形態における画像記録部3の構成が異なっており、それ以外の構成は上記第一の実施形態と同様である。本第二の実施形態では、画像記録部3を中心とした説明を行う。
図4は画像記録部3の全体構成を示す平面図であり、図5は画像記録部3の全体構成を示す側面断面図である。
【0057】
図4及び図5に示す通り、画像記録部3には、Y,M,C,Kの各プロセスカラーのインクを吐出する4つの記録ヘッド10,10,…と、記録媒体99に向けて紫外線を照射する4つの紫外線照射機構11,11,…と、これら4つのラインヘッド10,10,…及び紫外線照射機構11,11,…を支持する平板状の支持部材12と、が配設されている。
【0058】
支持部材12には、4つの記録ヘッド10,10,…及び紫外線照射機構11,11,…がそれぞれ固定されている。支持部材12は、インクジェットプリンタ1の内部に配設された固定部材(図示略)に固定されており、インクジェットプリンタ1の所定位置に固定されている。従って、4つの記録ヘッド10,10,…及び紫外線照射機構11,11,…も、インクジェットプリンタ1の所定位置に固定される。
【0059】
各記録ヘッド10は、互いに間隔を開けた状態で搬送方向Aに沿って並んでおり、搬送方向Aに略直交する方向にそれぞれ延在している。つまり、本実施形態の各記録ヘッド10は、記録媒体99の略全幅にわたるラインヘッドである。
【0060】
各記録ヘッド10のプラテン4に対向する面には、インクを微細な液滴として吐出する複数のノズル10a,10a,…がそれぞれ設けられている。これら複数のノズル10a,10a,…は、図4に示す通り、記録ヘッド10毎に搬送方向Aに略直交する方向に沿って一列に配列されている。
【0061】
各紫外線照射機構11も、記録ヘッド10と同様に、互いに間隔を開けた状態で搬送方向Aに沿って並んでおり、搬送方向Aに略直交する方向にそれぞれ延在している。図4及び図5に示す通り、支持部材12には、記録ヘッド10と紫外線照射機構11とが交互に配置されているが、各紫外線照射機構11は、搬送方向Aの記録ヘッド10よりも下流側にそれぞれ配置されている。
【0062】
各紫外線照射機構11には、紫外線を照射する光照射部材としての複数の紫外線光源11a,11a,…が設けられている。
【0063】
図4に示す通り、各紫外線光源11aは線状の光源であり、その長さは各記録ヘッド10のノズル列の長さに略等しい。図5では、各紫外線光源11aは、紙面の表側から裏側又は裏側から表側にかけて延在している。具体的に、紫外線光源11aとしては、上記第一の実施形態の紫外線光源7aと同様の部材が適用される。
【0064】
上記各紫外線照射機構11の紫外線光源11a,11a,…は、図5に示す通り、プラテン4に望む面が開放した箱状の反射部材11bにより覆われており、反射部材11bの外側が保温部材11cにより覆われている。
【0065】
各反射部材11b及び保温部材11cは、上記第一の実施形態における反射部材7b及び保温部材7cのそれぞれと同様の部材であり、同様の機能を具備するものである。
【0066】
次に、インクジェットプリンタ1の動作を説明する。
図1に示す搬送機構2が作動して、記録媒体99が搬送方向Aに沿って搬送される。搬送の途中で、記録媒体99は、プラテン4に非記録面を支持された状態でプラテン4と画像記録部3との間を通過し搬送方向Aに沿って搬送される。
【0067】
この状態において、4つの記録ヘッド10,10,…が、各ノズル10aから記録媒体99の記録面の画像記録領域(画像を記録する領域)に向かってインクを微細な液滴として吐出し、4つの紫外線照射機構11,11,…の各紫外線光源11aが紫外線を出射する。各紫外線光源11aから出射された紫外線は放射状に伝播し、記録媒体99に直接入射するか又は反射部材11bにより反射して記録媒体99に入射する。
【0068】
これにより、プラテン4と画像記録部3との間を通過する記録媒体99は、各記録ヘッド10によりインクの着弾を受け、その後、インクを吐出した記録ヘッド10よりも搬送方向Aの下流側の紫外線照射機構11によりそれぞれ紫外線を照射される。そして、記録媒体99に着弾したインクが硬化して記録媒体99の記録面に定着する。
【0069】
以後、インクジェットプリンタ1が上述の動作を繰り返し、これにより、画像記録部3とプラテン4との間を通過した記録媒体99に順次画像が記録される。
【0070】
以上のようなインクジェットプリンタ1でも、各紫外線照射機構11の複数の紫外線光源11a,11a,…が反射部材11b及び保温部材11cによりそれぞれ覆われているから、上記第一の実施形態の場合と同様の理由で、記録媒体99が40℃以上に加熱されるとともに、記録媒体99に着弾したインクが加熱される。従って、本第二の実施形態に係るインクジェットプリンタ1でも、従来のような加熱部材を特に配せずとも反射部材11b及び保温部材11cを配するといった簡単な構成で記録媒体99に着弾したインクを加熱でき、インクの硬化性を高めることができる。
【0071】
なお、本第二の実施形態では、図4及び図5に示す通りに記録ヘッド10と紫外線照射機構11とを交互に配置したが、4つの記録ヘッド10,10,…を互いに隣接させて、これら4つの記録ヘッド10,10,…からなる記録ヘッド群よりも搬送方向Aの下流側にのみ紫外線照射機構11を配置してもよい。
【0072】
さらに上記第一及び第二の実施形態では、紫外線照射機構7,11によってのみ記録媒体99が40℃以上に加熱されているが、記録媒体99の過度の加熱を防止するために、記録媒体99の温度を検知する温度センサと記録媒体99を冷却する冷却機構とを配設し、温度センサの検知結果に基づき冷却機構を制御して記録媒体99の温度を40℃以上の所定温度に制御してもよい。
【0073】
【発明の効果】
本発明によれば、加熱部材を配せずとも簡単な構成でインクの硬化性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一及び第二の両実施形態に係るインクジェットプリンタの概略構成を示す側面図である。
【図2】第一の実施形態に係る画像記録部の全体構成を示す平面図である。
【図3】第一の実施形態に係る画像記録部の一部の構成を示す側面断面図である。
【図4】第二の実施形態に係る画像記録部の全体構成を示す平面図である。
【図5】第二の実施形態に係る画像記録部の全体構成を示す側面断面図である。
【符号の説明】
1 インクジェットプリンタ
2 搬送機構
3 画像記録部
4 プラテン
5 キャリッジ
6 記録ヘッド(シリアルヘッド)
6a ノズル
7,11 紫外線照射機構
7a,11a 紫外線光源(光照射部材)
7b,11b 反射部材
7c,11c 保温部材
10 記録ヘッド(ラインヘッド)
10a ノズル
12 支持部材
99 記録媒体
A 搬送方向
B 走査方向
【発明の属する技術分野】
本発明はインクジェットプリンタに係り、特に、光硬化型インクの硬化性を高める構成を具備するインクジェットプリンタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、インクジェット記録方式ではグラビア印刷方式より簡便・安価に画像を記録することができるため、写真・各種印刷・マーキング・カラーフィルターといった特殊印刷等の様々な印刷分野に応用されてきている。特に、インクジェット記録方式では、微細なドットを吐出・制御するインクジェットプリンタと、色再現域・耐久性・出射適性等を改善したインクと、インク吸収性・色材発色性・表面光沢等を飛躍的に向上させた専用紙とを組み合わせて、銀塩写真に匹敵する画質を得ることも可能となっている。
【0003】
今日のインクジェット画像形成方式の画質向上は、インクジェットプリンタ、インク及び専用紙の全てが揃って初めて達成されている。しかしながら、専用紙を必要とするインクジェットプリンタでは、記録媒体の種類が制限されてしまい、記録媒体のコストアップが問題となるとともにインクジェットプリンタの応用範囲が狭くなってしまう。そこで、専用紙以外の記録媒体に対してもインクジェット記録方式により画像を記録する試みが多数なされている。具体的には、室温で固形のワックスインクを用いる相変化インクジェット方式、速乾性の有機溶剤を主体としたインクを用いるソルベント系インクジェット方式や、紫外線の被照射により硬化する光硬化型のインクを用いる光硬化型インクジェット方式等である。
【0004】
中でも、光硬化型インクジェット方式は、相変化インクジェット方式及びソルベント系インクジェット方式に比較して低臭気であり、速乾性・インク吸収性の無い記録媒体に画像を記録できる点で近年注目されつつあり、この方式に用いられる光硬化型インクは、広く開示されている(例えば、特許文献1〜3参照。)。
【0005】
しかしながら、特許文献1〜3に記載されているような光硬化型インクを用いて紫外線を照射したとしても、記録媒体の種類や作業環境に依って着弾後のドット径が大きく変化してしまい、全ての記録媒体に対して高品質で高精細な画像を記録することは不可能である。
【0006】
そこで、光硬化型インクを用いる場合、紫外線照射装置以外にもヒートプレート等の加熱部材をインクジェットプリンタに配し、加熱部材による熱で加熱しながら記録媒体に着弾した光硬化型インクに紫外線を照射して、光硬化型インクを十分に硬化させて高精細な画像を記録できる(例えば、特許文献4参照。)。
【0007】
【特許文献1】
特公平5−54667号公報
【特許文献2】
特開平6−200204号公報
【特許文献3】
特表2000−504778号公報
【特許文献4】
特開2002−137375号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献4に記載されているように、インクジェットプリンタに加熱部材を配すると、加熱部材に電力を供給する必要があったり、加熱部材を配した分だけコストアップを招いたり、さらには、加熱部材の温度制御を行うために制御回路の必要性も生じてくる。つまり、加熱部材を配することに伴い、インクジェットプリンタの構成が複雑になる。
【0009】
本発明の課題は、加熱部材を配せずとも簡単な構成で光硬化型インクの硬化性を高めることができるインクジェットプリンタを提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明のインクジェットプリンタは、光の被照射により硬化するインクを記録媒体に吐出する記録ヘッドと、記録媒体に着弾した前記インクに光を照射する光照射部材と、前記光照射部材を熱源とする輻射熱を記録媒体に着弾した前記インクに向けて反射する反射部材と、を備えることを特徴としている。
【0011】
請求項1に記載の発明では、記録媒体に着弾したインクを硬化させる際に光照射部材が当該インクに向けて光を照射するが、これに伴い、光照射部材が熱源となって輻射熱を発する。そして請求項1に記載の発明では反射部材を備えるので、この輻射熱が、記録媒体に着弾したインクに直接伝導するか又は反射部材により反射して当該インクに伝導し、記録媒体に着弾したインクが加熱される。また、同時に記録媒体も同様に加熱され、その熱が着弾したインクに伝導する。従って、従来のように特に加熱部材を配せずとも反射部材を配するといった簡単な構成でインクの硬化性を高めることができる。
【0012】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のインクジェットプリンタにおいて、前記光照射部材からの輻射熱を受けた記録媒体は、40℃以上に加熱されることを特徴とする。
【0013】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のインクジェットプリンタにおいて、前記光照射部材は、照射光として紫外線を照射することを特徴とする。
【0014】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のインクジェットプリンタにおいて、前記光照射部材は、高圧水銀ランプ、メタルハライドランプ、ブラックライト、冷陰極管及びLEDのいずれか一の部材であることを特徴とする。
【0015】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載のインクジェットプリンタにおいて、前記インクは、一主成分としてのカチオン重合性化合物を含むカチオン重合系インクであることを特徴とする。
【0016】
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか一項に記載のインクジェットプリンタにおいて、前記記録ヘッドは、記録媒体の搬送方向と略直交する方向に往復移動自在なシリアルヘッドであることを特徴とする。
【0017】
請求項7に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか一項に記載のインクジェットプリンタにおいて、前記記録ヘッドは、記録媒体の略全幅にわたるラインヘッドであることを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のインクジェットプリンタに係る実施形態について、図面を参照しながら説明する。ただし、本発明の範囲は図示例に限定されない。
【0019】
[第一の実施の形態]
まず、図1〜図3を参照しながら、本発明のインクジェットプリンタの本実施形態における第一の実施形態について説明する。
図1はインクジェットプリンタの概略構成を示す側面図である。
【0020】
図1に示す通り、インクジェットプリンタ1には、記録媒体99を搬送方向Aに沿って搬送する搬送機構2と、記録媒体99の記録面にインクを吐出して画像を記録する画像記録部3と、記録媒体99の非記録面(記録面の反対の面)を支持するプラテン4と、が配設されている。
【0021】
搬送機構2には、元巻きローラ2aと、複数の従動ローラ2b〜2iと、巻き取りローラ2jと、が配設されている。
【0022】
元巻きローラ2aは軸心周りに回転自在であり、元巻きローラ2aには所定幅を有する長尺な記録媒体99が巻回されている。各従動ローラ2b〜2i及び巻き取りローラ2jも軸心周りに回転自在であり、特に、巻き取りローラ2jはモータ等の駆動源(図示略)に接続されている。
【0023】
これら元巻きローラ2a、複数の従動ローラ2b〜2i及び巻き取りローラ2jは、記録媒体99の搬送方向Aの上流側から下流側にかけて、元巻きローラ2a,従動ローラ2b,従動ローラ2c,従動ローラ2d,従動ローラ2e,従動ローラ2f,従動ローラ2g,従動ローラ2h,従動ローラ2i,巻き取りローラ2jの順で配置されている。
【0024】
元巻きローラ2aに巻回されている記録媒体99は、搬送方向Aの上流側から下流側にかけて各従動ローラ2b〜2iに順に掛けられ、巻き取りローラ2jに導かれている。
【0025】
プラテン4は、画像記録部3に対向する位置でかつ従動ローラ2eと従動ローラ2fとの間の位置に配置されている。プラテン4は平板状の部材であり、長尺な記録媒体99のうち、従動ローラ2eと従動ローラ2fとの間に掛けられている部分を非記録面側から平板状に支持している。
【0026】
次に、図2を参照しながら画像記録部3の詳細な構成を説明する。
図2は、画像記録部3の全体構成を示す平面図である。
【0027】
図2に示す通り、画像記録部3には、走査方向B(記録媒体99の搬送方向Aに略直交する方向。)に往復移動自在なキャリッジ5と、イエロー(Y),マゼンダ(M),シアン(C),ブラック(K)の各プロセスカラーのインクを吐出する4つの記録ヘッド6,6,…と、記録媒体99に向けて紫外線を照射する5つの紫外線照射機構7,7,…と、が配設されている。
【0028】
各記録ヘッド6は、互いに所定間隔をあけた状態でキャリッジ5に搭載されており、キャリッジ5の往復移動に追従するようになっている。つまり、本第一の実施形態の各記録ヘッド6は、走査方向Bに往復移動自在なシリアルヘッドであり、図1では、紙面の表側から裏側又は裏側から表側に移動するようになっている。
【0029】
各記録ヘッド6のプラテン4に対向する面には、インクを微細な液滴として吐出する複数のノズル6a,6a,…がそれぞれ設けられている。これら複数のノズル6a,6a,…は、記録ヘッド6毎に搬送方向Aに沿って一列に配列されている。
【0030】
各紫外線照射機構7も、記録ヘッド6と同様に、互いに所定間隔をあけた状態でキャリッジ5に搭載されており、キャリッジ5の往復移動に追従するようになっている。各紫外線照射機構7は、走査方向Bに沿う記録ヘッド6の両側にそれぞれ配置されている。つまり、キャリッジ5には、記録ヘッド6と紫外線照射機構7とが走査方向Bに沿って交互に配置されている。
【0031】
次に、図2及び図3を参照しながら各紫外線照射機構7の詳細な構成を説明する。
図3は、画像記録部3の一部の構成を示す側面断面図であり、詳しくは、一の記録ヘッド6とその両側に配置された紫外線照射機構7,7の構成を示す側面断面図である。
【0032】
図2に示す通り、各紫外線照射機構7には、紫外線を照射する光照射部材としての複数の紫外線光源7a,7a,…がそれぞれ設けられている。
【0033】
各紫外線光源7aは線状の光源であり、その長さは各記録ヘッド6のノズル列の長さに略等しい。図3では、各紫外線光源7aは、紙面の表側から裏側又は裏側から表側にかけて延在している。具体的に、紫外線光源7aとしては、高圧水銀ランプ、メタルハライドランプ、ブラックライト、冷陰極管及びLED(Light Emitting Diode)のいずれか一の部材が適用される。
【0034】
上記各紫外線照射機構7の紫外線光源7a,7a,…は、図3に示す通り、プラテン4に臨む面が開放した箱状の反射部材7bにより覆われており、反射部材7bの外側が保温部材7cにより覆われている。
【0035】
反射部材7bは、上記の通りにプラテン4に臨む面が開放しているため、各紫外線光源7aから出射される紫外線を記録媒体99に向けて反射することができる。具体的に、反射部材7bは、紫外線に対して高い反射率を有するアルミ等の金属若しくはアルミを主成分とする合金から構成されている。その他、反射部材7bとして、アルミを主成分とする金属化合物を真空蒸着させたガラス製の成形板を用いてもよい。
【0036】
保温部材7cは、反射部材7bの内部の熱及び反射部材7b自体に伝導した熱が放熱されるのを防ぐものであり、つまりは、反射部材7bの内部の温度を保温するものである。具体的に、保温部材7cは熱伝導率の小さい樹脂製材料から構成されている。その他、保温部材7cとして、コルク,フェルト,軟質繊維板,発泡プラスチック等の材料からなる部材を用いてもよい。
【0037】
次に、本第一の実施形態に用いられる「インク」について説明する。
本第一の実施形態に用いられるインクとしては、特に、「光硬化技術−樹脂・開始剤の選定と配合条件及び硬化度の測定・評価−(技術協会情報)」に記載の「光硬化システム(第4章)」の「光酸・塩基発生剤を利用する硬化システム(第1節)」、「光誘導型交互共重合(第2節)」等に適合するインクが適用可能であり、通常のラジカル重合により硬化するものであってもよい。
【0038】
具体的に、本第一の実施形態に用いられるインクは、光としての紫外線の被照射により硬化する性質を具備する光硬化型インクであり、主成分として、重合性化合物(公知の重合性化合物を含む。)と、光開始剤と、色材とを少なくとも含むものである。ただし、本第一の実施形態に用いるインクとして、上記「光誘導型交互共重合(第2節)」に適合するインクを用いる場合には、光開始剤は除外されてもよい。
【0039】
上記光硬化型インクは、重合性化合物として、ラジカル重合性化合物を含むラジカル重合系インクとカチオン重合性化合物を含むカチオン重合系インクとに大別されるが、その両系のインクが本第一の実施形態に用いられるインクとしてそれぞれ適用可能であり、ラジカル重合系インクとカチオン重合系インクとを複合させたハイブリッド型インクを本第一の実施形態に用いられるインクとして適用してもよい。
【0040】
しかしながら、酸素による重合反応の阻害作用が少ない又は無いカチオン重合系インクのほうが機能性・汎用性に優れるため、本第一の実施形態では、特に、カチオン重合系インクを用いている。
【0041】
なお、本第一の実施形態に用いられるカチオン重合系インクは、具体的に、オキセタン化合物,エポキシ化合物,ビニルエーテル化合物等のカチオン重合性化合物と、光カチオン開始剤と、色材とを少なくとも含む混合物であり、当然、紫外線の被照射により硬化する性質を具備するものである。
【0042】
ところで、本第一の実施形態に用いられるインク(ラジカル重合系インク,カチオン重合系インク及びハイブリッド型インクを含む。)は、上記の通り、紫外線の被照射により硬化するものであるが、必ずしもこれには限定されず、紫外線以外の光の被照射により硬化するものであってもよい。ここでいう「光」とは、広義の光であって、紫外線,電子線,X線,可視光線,赤外線等の電磁波を含むものである。つまり、本第一の実施形態に用いられるインクには、紫外線以外の光で重合して硬化する重合性化合物と、紫外線以外の光で重合性化合物同士の重合反応を開始させる光開始剤とが適用されてもよい。紫外線以外の光で硬化する光硬化型のインクを本第一の実施形態に用いられるインクとして用いる場合は、紫外線光源7aに代えて、その光を照射する光源を本発明に係る「光照射部材」として適用しなければならない。
【0043】
本第一の実施形態では、インクに照射する光として紫外線を例示し、紫外線を照射する光源として上記紫外線光源7aを例示している。
【0044】
次に、本第一の実施形態に用いられる「記録媒体99」について説明する。
本第一の実施形態に用いられる記録媒体99としては、通常のインクジェットプリンタに適用される普通紙,再生紙,光沢紙等の各種紙,各種布地,各種不織布,樹脂,金属,ガラス等の材質からなる記録媒体が適用可能である。記録媒体99の形態としては、ロール状、カットシート状、板状等が適用可能である。本第一の実施形態では、記録媒体99として、図1に示す通りのロール状に巻かれた長尺な樹脂製フィルムを用いている。
【0045】
特に、本第一の実施形態で用いられる記録媒体99として、所謂軟包装に用いられる透明又は不透明な非吸収性の樹脂製フィルムが適用できる。樹脂製フィルムの具体的な樹脂の種類として、ポリエチレンテレフタレート,ポリエステル,ポリオレフィン,ポリアミド,ポリエステルアミド,ポリエーテル,ポリイミド,ポリアミドイミド,ポリスチレン,ポリカーボネート,ポリ−ρ−フェニレンスルフィド,ポリエーテルエステル,ポリ塩化ビニル,ポリ(メタ)アクリル酸エステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン等が適用可能であり、さらには、これら樹脂の共重合体、これら樹脂の混合物、これら樹脂を架橋したもの等も適用可能である。中でも、樹脂製フィルムの樹脂の種類として、延伸したポリエチレンテレフタレート,ポリスチレン,ポリプロピレン,ナイロンのいずれかを選択するのが、樹脂製フィルムの透明性・寸法安定性・剛性・環境負荷・コスト等の面で好ましく、2〜100μm(好ましくは6〜50μm)の厚みを有する樹脂製フィルムを用いるのが好ましい。また、樹脂製フィルムの支持体の表面にコロナ放電処理、易接着処理等の表面処理を施してもよい。
【0046】
さらに、本第一の実施形態に用いられる記録媒体99として、樹脂により表面を被覆した各種紙,顔料を含むフィルム,発泡フィルム等の不透明な公知の記録媒体も適用可能である。
【0047】
次に、インクジェットプリンタ1の動作を説明する。
巻き取りローラ2jに接続されたモータ等の駆動源が駆動されて、巻き取りローラ2jが回転する。すると、記録媒体99が元巻きローラ2aから引き出され、引き出された記録媒体99が、各従動ローラ2b〜2iを順に通過して巻き取りローラ2jに巻き取られる。その途中で、記録媒体99は、プラテン4に非記録面を支持された状態でプラテン4と画像記録部3との間を通過し搬送方向Aに沿って搬送される。
【0048】
この状態において、キャリッジ5が作動して、4つの記録ヘッド6,6,…及び5つの紫外線照射機構7,7,…がキャリッジ5の作動に伴い、記録媒体99の直上を走査方向Aに沿って往復移動する。
【0049】
そして、各記録ヘッド6が記録媒体99の記録面の画像記録領域(画像を記録する領域)を移動している最中に、各記録ヘッド6が自己の各ノズル6aから画像記録領域に向かってインクを微細な液滴としてそれぞれ吐出する。
【0050】
この場合、各記録ヘッド6が図2中左から右へ移動するとき、図2中最も右側に配置された紫外線照射機構7を除く残り4つの左側の紫外線照射機構7,7,…の各紫外線光源7aが紫外線を出射し、一方、記録ヘッド6が図2中右から左へ移動するとき、図2中最も左側に配置された紫外線照射機構7を除く残り4つの右側の紫外線照射機構7,7,…の各紫外線光源7aが紫外線を出射する。すなわち、各記録ヘッド6の移動方向の後側の各紫外線光源7aが紫外線を出射する。
【0051】
各紫外線光源7aから出射された紫外線は放射状に伝播し、記録媒体99に直接入射するか又は反射部材7bにより反射して記録媒体99に入射する。これにより、記録媒体99に着弾した直後のインクに紫外線が照射され、当該インクは硬化して記録媒体99の記録面に定着する。
【0052】
以後、インクジェットプリンタ1が上述の動作を繰り返し、これにより、画像記録部3とプラテン4との間を通過した記録媒体99に順次画像が記録される。
【0053】
以上のようなインクジェットプリンタ1では、各紫外線照射機構7の複数の紫外線光源7a,7a,…が反射部材7bによりそれぞれ覆われているから、各紫外線光源7aから放射された紫外線が反射部材7bの開放部分に局所的に集光し、記録媒体99と記録媒体99に着弾したインクとに与えられる光量がそれぞれ増大する。また、各紫外線光源7aが反射部材7bにより覆われることで、各紫外線光源7aを熱源とする輻射熱が、反射部材7bの開放部分に向けられて記録媒体99と記録媒体99に着弾したインクとに与えられる。この場合、記録媒体99では、与えられた光量(光エネルギー)と輻射熱とにより40℃以上に加熱されて、その熱が着弾したインクに伝導する。一方、記録媒体99に着弾したインクでは、与えられた光量(光エネルギー)と輻射熱とにより直接的に加熱される。
【0054】
さらに、各反射部材7bが保温部材7cによりそれぞれ覆われているから、各紫外線光源7aの輻射熱が各紫外線照射機構7の外部に放熱されるのを防止でき、記録媒体99と記録媒体99に着弾したインクとを効率良く加熱することができる。従って、従来のような加熱部材を特に配せずとも反射部材7b及び保温部材7cを配するといった簡単な構成で記録媒体99に着弾したインクを加熱でき、インクの硬化性を高めることができる。
【0055】
なお、本第一の実施形態では、図2に示す通りに記録ヘッド6と紫外線照射機構7とを交互に配置したが、4つの記録ヘッド6,6,…を互いに隣接させてその両側にのみ紫外線照射機構7をそれぞれ配置してもよい。
【0056】
[第二の実施の形態]
次に、図4及び図5を参照しながら、本発明のインクジェットプリンタの本実施形態における第二の実施形態について説明する。ただし、本第二の実施形態は、上記第一の実施形態における画像記録部3の構成が異なっており、それ以外の構成は上記第一の実施形態と同様である。本第二の実施形態では、画像記録部3を中心とした説明を行う。
図4は画像記録部3の全体構成を示す平面図であり、図5は画像記録部3の全体構成を示す側面断面図である。
【0057】
図4及び図5に示す通り、画像記録部3には、Y,M,C,Kの各プロセスカラーのインクを吐出する4つの記録ヘッド10,10,…と、記録媒体99に向けて紫外線を照射する4つの紫外線照射機構11,11,…と、これら4つのラインヘッド10,10,…及び紫外線照射機構11,11,…を支持する平板状の支持部材12と、が配設されている。
【0058】
支持部材12には、4つの記録ヘッド10,10,…及び紫外線照射機構11,11,…がそれぞれ固定されている。支持部材12は、インクジェットプリンタ1の内部に配設された固定部材(図示略)に固定されており、インクジェットプリンタ1の所定位置に固定されている。従って、4つの記録ヘッド10,10,…及び紫外線照射機構11,11,…も、インクジェットプリンタ1の所定位置に固定される。
【0059】
各記録ヘッド10は、互いに間隔を開けた状態で搬送方向Aに沿って並んでおり、搬送方向Aに略直交する方向にそれぞれ延在している。つまり、本実施形態の各記録ヘッド10は、記録媒体99の略全幅にわたるラインヘッドである。
【0060】
各記録ヘッド10のプラテン4に対向する面には、インクを微細な液滴として吐出する複数のノズル10a,10a,…がそれぞれ設けられている。これら複数のノズル10a,10a,…は、図4に示す通り、記録ヘッド10毎に搬送方向Aに略直交する方向に沿って一列に配列されている。
【0061】
各紫外線照射機構11も、記録ヘッド10と同様に、互いに間隔を開けた状態で搬送方向Aに沿って並んでおり、搬送方向Aに略直交する方向にそれぞれ延在している。図4及び図5に示す通り、支持部材12には、記録ヘッド10と紫外線照射機構11とが交互に配置されているが、各紫外線照射機構11は、搬送方向Aの記録ヘッド10よりも下流側にそれぞれ配置されている。
【0062】
各紫外線照射機構11には、紫外線を照射する光照射部材としての複数の紫外線光源11a,11a,…が設けられている。
【0063】
図4に示す通り、各紫外線光源11aは線状の光源であり、その長さは各記録ヘッド10のノズル列の長さに略等しい。図5では、各紫外線光源11aは、紙面の表側から裏側又は裏側から表側にかけて延在している。具体的に、紫外線光源11aとしては、上記第一の実施形態の紫外線光源7aと同様の部材が適用される。
【0064】
上記各紫外線照射機構11の紫外線光源11a,11a,…は、図5に示す通り、プラテン4に望む面が開放した箱状の反射部材11bにより覆われており、反射部材11bの外側が保温部材11cにより覆われている。
【0065】
各反射部材11b及び保温部材11cは、上記第一の実施形態における反射部材7b及び保温部材7cのそれぞれと同様の部材であり、同様の機能を具備するものである。
【0066】
次に、インクジェットプリンタ1の動作を説明する。
図1に示す搬送機構2が作動して、記録媒体99が搬送方向Aに沿って搬送される。搬送の途中で、記録媒体99は、プラテン4に非記録面を支持された状態でプラテン4と画像記録部3との間を通過し搬送方向Aに沿って搬送される。
【0067】
この状態において、4つの記録ヘッド10,10,…が、各ノズル10aから記録媒体99の記録面の画像記録領域(画像を記録する領域)に向かってインクを微細な液滴として吐出し、4つの紫外線照射機構11,11,…の各紫外線光源11aが紫外線を出射する。各紫外線光源11aから出射された紫外線は放射状に伝播し、記録媒体99に直接入射するか又は反射部材11bにより反射して記録媒体99に入射する。
【0068】
これにより、プラテン4と画像記録部3との間を通過する記録媒体99は、各記録ヘッド10によりインクの着弾を受け、その後、インクを吐出した記録ヘッド10よりも搬送方向Aの下流側の紫外線照射機構11によりそれぞれ紫外線を照射される。そして、記録媒体99に着弾したインクが硬化して記録媒体99の記録面に定着する。
【0069】
以後、インクジェットプリンタ1が上述の動作を繰り返し、これにより、画像記録部3とプラテン4との間を通過した記録媒体99に順次画像が記録される。
【0070】
以上のようなインクジェットプリンタ1でも、各紫外線照射機構11の複数の紫外線光源11a,11a,…が反射部材11b及び保温部材11cによりそれぞれ覆われているから、上記第一の実施形態の場合と同様の理由で、記録媒体99が40℃以上に加熱されるとともに、記録媒体99に着弾したインクが加熱される。従って、本第二の実施形態に係るインクジェットプリンタ1でも、従来のような加熱部材を特に配せずとも反射部材11b及び保温部材11cを配するといった簡単な構成で記録媒体99に着弾したインクを加熱でき、インクの硬化性を高めることができる。
【0071】
なお、本第二の実施形態では、図4及び図5に示す通りに記録ヘッド10と紫外線照射機構11とを交互に配置したが、4つの記録ヘッド10,10,…を互いに隣接させて、これら4つの記録ヘッド10,10,…からなる記録ヘッド群よりも搬送方向Aの下流側にのみ紫外線照射機構11を配置してもよい。
【0072】
さらに上記第一及び第二の実施形態では、紫外線照射機構7,11によってのみ記録媒体99が40℃以上に加熱されているが、記録媒体99の過度の加熱を防止するために、記録媒体99の温度を検知する温度センサと記録媒体99を冷却する冷却機構とを配設し、温度センサの検知結果に基づき冷却機構を制御して記録媒体99の温度を40℃以上の所定温度に制御してもよい。
【0073】
【発明の効果】
本発明によれば、加熱部材を配せずとも簡単な構成でインクの硬化性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一及び第二の両実施形態に係るインクジェットプリンタの概略構成を示す側面図である。
【図2】第一の実施形態に係る画像記録部の全体構成を示す平面図である。
【図3】第一の実施形態に係る画像記録部の一部の構成を示す側面断面図である。
【図4】第二の実施形態に係る画像記録部の全体構成を示す平面図である。
【図5】第二の実施形態に係る画像記録部の全体構成を示す側面断面図である。
【符号の説明】
1 インクジェットプリンタ
2 搬送機構
3 画像記録部
4 プラテン
5 キャリッジ
6 記録ヘッド(シリアルヘッド)
6a ノズル
7,11 紫外線照射機構
7a,11a 紫外線光源(光照射部材)
7b,11b 反射部材
7c,11c 保温部材
10 記録ヘッド(ラインヘッド)
10a ノズル
12 支持部材
99 記録媒体
A 搬送方向
B 走査方向
Claims (7)
- 光の被照射により硬化するインクを記録媒体に吐出する記録ヘッドと、
記録媒体に着弾した前記インクに光を照射する光照射部材と、
前記光照射部材を熱源とする輻射熱を記録媒体に着弾した前記インクに向けて反射する反射部材と、
を備えることを特徴とするインクジェットプリンタ。 - 請求項1に記載のインクジェットプリンタにおいて、
前記光照射部材からの輻射熱を受けた記録媒体は、40℃以上に加熱されることを特徴とするインクジェットプリンタ。 - 請求項1又は2に記載のインクジェットプリンタにおいて、
前記光照射部材は、照射光として紫外線を照射することを特徴とするインクジェットプリンタ。 - 請求項3に記載のインクジェットプリンタにおいて、
前記光照射部材は、高圧水銀ランプ、メタルハライドランプ、ブラックライト、冷陰極管及びLEDのいずれか一の部材であることを特徴とするインクジェットプリンタ。 - 請求項1〜4のいずれか一項に記載のインクジェットプリンタにおいて、
前記インクは、一主成分としてのカチオン重合性化合物を含むカチオン重合系インクであることを特徴とするインクジェットプリンタ。 - 請求項1〜5のいずれか一項に記載のインクジェットプリンタにおいて、
前記記録ヘッドは、記録媒体の搬送方向と略直交する方向に往復移動自在なシリアルヘッドであることを特徴とするインクジェットプリンタ。 - 請求項1〜5のいずれか一項に記載のインクジェットプリンタにおいて、
前記記録ヘッドは、記録媒体の略全幅にわたるラインヘッドであることを特徴とするインクジェットプリンタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002331881A JP2004160925A (ja) | 2002-11-15 | 2002-11-15 | インクジェットプリンタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002331881A JP2004160925A (ja) | 2002-11-15 | 2002-11-15 | インクジェットプリンタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004160925A true JP2004160925A (ja) | 2004-06-10 |
Family
ID=32809122
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002331881A Pending JP2004160925A (ja) | 2002-11-15 | 2002-11-15 | インクジェットプリンタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004160925A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101045367B1 (ko) | 2009-03-20 | 2011-06-30 | 주식회사 나래나노텍 | 잉크젯 헤드로부터 토출된 잉크의 건조 장치, 건조 시스템 및 이를 구비한 잉크젯 프린팅 장치 |
US8783849B2 (en) | 2011-03-28 | 2014-07-22 | Seiko Epson Corporation | Printing method and printing device |
JP2014188796A (ja) * | 2013-03-27 | 2014-10-06 | Seiko Epson Corp | 印刷方法 |
-
2002
- 2002-11-15 JP JP2002331881A patent/JP2004160925A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101045367B1 (ko) | 2009-03-20 | 2011-06-30 | 주식회사 나래나노텍 | 잉크젯 헤드로부터 토출된 잉크의 건조 장치, 건조 시스템 및 이를 구비한 잉크젯 프린팅 장치 |
US8783849B2 (en) | 2011-03-28 | 2014-07-22 | Seiko Epson Corporation | Printing method and printing device |
JP2014188796A (ja) * | 2013-03-27 | 2014-10-06 | Seiko Epson Corp | 印刷方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4269672B2 (ja) | インクジェットプリンタ | |
JP4311216B2 (ja) | インクジェット記録装置 | |
JP2005254806A (ja) | インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法 | |
EP1428669B1 (en) | Ink jet printer | |
JP2006264264A (ja) | インクジェット記録装置 | |
JP2004188923A (ja) | インクジェットプリンタ | |
JPWO2003057488A1 (ja) | インクジェットプリンタ | |
JP2004130705A (ja) | インクジェットプリンタ | |
JP4608992B2 (ja) | インクジェットプリンタ | |
JP2004188920A (ja) | インクジェットプリンタ | |
JP2004237588A (ja) | インクジェット記録装置 | |
JP2004330773A (ja) | インクジェットプリンタ | |
JP4483265B2 (ja) | インクジェット記録装置 | |
JP2004167917A (ja) | インクジェットプリンタ | |
JP2004167793A (ja) | インクジェットプリンタ | |
JP2004001437A (ja) | インクジェットプリンタ、インク吐出ヘッドユニット及び画像形成方法 | |
JP2004160925A (ja) | インクジェットプリンタ | |
JP4586365B2 (ja) | 液体吐出装置 | |
JP2007098879A (ja) | インクジェット記録装置 | |
JP2004181941A (ja) | インクジェットプリンタ及び紫外線照射装置 | |
JP2005096277A (ja) | インクジェットプリンタ | |
JP2004223750A (ja) | インクジェットプリンタ | |
JP2004188926A (ja) | インクジェットプリンタ | |
JP4225037B2 (ja) | インクジェット記録装置 | |
JP2004338176A (ja) | インクジェット記録装置 |