JP2004160871A - 記録装置 - Google Patents
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Abstract
【目的】高精度な光学式リニアエンコーダを用いても、リニアエンコーダの耐久性を向上させることができる記録装置を提供すること。
【構成】記録ヘッドと、キャリッジと、スケールと、該スケールを基準として前記キャリッジの移動量を検出するセンサとを有するリニアエンコーダと、前記キャリッジを駆動する駆動モータと、前記キャリッジの移動量に基づいて前記キャリッジの位置及び速度制御を行う制御手段とを備える記録装置において、キャリッジの移動範囲に対応するスケール表面のうち、記録ヘッドが記録媒体に記録を行う範囲である記録範囲に、該記録範囲と前記スケールの移動量を検出するための基準点とに挟まれた範囲を加えた範囲以外に対応する前記スケール表面の両側に清掃部材が設けられ、前記制御手段は少なくとも1つの所定の条件が満たされたときにセンサを該清掃部材上に摺動させる。
【選択図】 図1
【構成】記録ヘッドと、キャリッジと、スケールと、該スケールを基準として前記キャリッジの移動量を検出するセンサとを有するリニアエンコーダと、前記キャリッジを駆動する駆動モータと、前記キャリッジの移動量に基づいて前記キャリッジの位置及び速度制御を行う制御手段とを備える記録装置において、キャリッジの移動範囲に対応するスケール表面のうち、記録ヘッドが記録媒体に記録を行う範囲である記録範囲に、該記録範囲と前記スケールの移動量を検出するための基準点とに挟まれた範囲を加えた範囲以外に対応する前記スケール表面の両側に清掃部材が設けられ、前記制御手段は少なくとも1つの所定の条件が満たされたときにセンサを該清掃部材上に摺動させる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録ヘッドを走査移動させて記録を行う記録装置に関し、特に、光学式リニアエンコーダを備える記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
通常、ラインプリンタ等の記録装置では、記録ヘッドが装着されたキャリッジが紙等の記録媒体上を走査移動しながらインクが吐出されることによって記録媒体への記録が行われる。このような記録装置では、キャリッジの移動位置に応じて所望の画像が記録媒体上に形成されるようなタイミングでインクの吐出が行われなければならないため、キャリッジの位置を検出するためにリニアエンコーダが備えられている。リニアエンコーダは、キャリッジの移動方向に張架され、キャリッジの移動量を検出する基準となるスケールと、キャリッジに取り付けられ、スケールからキャリッジの移動量を検出するセンサとから構成される。
【0003】
図9に従来の記録装置の構成を示す斜視図を示す。
【0004】
この従来の記録装置は、記録ヘッド1と、キャリッジ2と、キャリッジ基板3と、リニアエンコーダセンサ4と、リニアエンコーダスケール55と、本体シャーシ6と、ガイド軸7と、板ばね9と、ねじ10と、タイミングベルト11と、アイドルプーリ12と、駆動モータ13とを備える。
【0005】
本体シャーシ6は記録装置の筐体であり、本体シャーシ6には、2本のガイド軸7と、アイドルプーリ12と、駆動モータ13とがそれぞれ設置されている。2本のガイド軸7は、互いに平行に配設されており、アイドルプーリ12と、駆動モータ7とは、本体シャーシ6の同じ側面に設置されている。そして、アイドルプーリ12と駆動モータ13が備えるプーリ(不図示)との間に、1本のタイミングベルト11がガイド軸7と平行に張られている。
【0006】
更に、本体シャーシ6には板ばね9が設置されている。板ばね9は、それぞれ2本のガイド軸7の両端が接続される本体シャーシ6の側面のうちの1つにねじ10によって固定されている。リニアエンコーダスケール55は、一端が本体シャーシ6の側面に固定され、もう一端が板ばね9に接続されることによって、適当な値の張力に引張されながら2本のガイド軸7に平行に設置されている。
【0007】
記録ヘッド1が搭載されたキャリッジ2は、ガイド軸7に沿って摺動できるようにガイド軸7上に搭載されている。タイミングベルト11の一部は、キャリッジ2と接続されており、駆動モータ3が回転することによってキャリッジ2はガイド軸7上に沿って移動することができるようになっている。リニアエンコーダセンサ4は、キャリッジ2上にキャリッジ基板3を介して固定されており、リニアエンコーダスケール55を挟み込むように設置されている。
【0008】
キャリッジ2が、駆動モータ13の駆動により、ガイド軸7に沿って移動した場合、キャリッジ2に接続されたリニアエンコーダセンサ4もリニアエンコーダスケール55上に沿って移動する。リニアエンコーダセンサ4は、リニアエンコーダスケール55上の位置情報を、パルス信号に変換して、キャリッジ基板3からフレキシブルケーブル(不図示)等によってメイン基板(不図示)にそのパルス信号を伝え、メイン基板上の演算装置(不図示)に送る。演算装置は、そのパルス信号に基づいてキャリッジ2の位置と速度を制御する。
【0009】
リニアエンコーダには、磁気式や光学式等の様々な種類のものがある。磁気式のリニアエンコーダでは、磁気センサと定ピッチの磁気情報を金属軸やシート材で構成されたスケールが用いられる。光学式のリニアエンコーダには、発光及び受光素子と定ピッチの明暗パターンをスケール上に持つタイプや、定ピッチの凹凸形状をスケール上に持つタイプ等が存在する。
【0010】
上述の各種方式のリニアエンコーダには、それぞれ長所と短所がある。前者の磁気式のリニアエンコーダでは、少量のインクの汚れ等が付着しても、性能には影響しないという長所があるが、一方で、エンコーダの分解能の高精細化が困難であり、エンコーダスケールとエンコーダセンサのギャップが広げづらく、取付精度の問題やギャップに物が詰まり易いという短所もある。
【0011】
又、磁気式のリニアエンコーダでは、磁気を帯びた工具等の取り扱いにも注意が必要となる。又、後者の光学式のリニアエンコーダでは、高精細化の容易さやエンコーダスケールとエンコーダセンサのギャップを比較的広くし易く、組み立ても容易である等の長所がある反面、インクの汚れに対する性能劣化が大きいといった短所がある。
【0012】
上述した従来の記録装置では、一般向けの安価なものでも、高精細化、高精度化が一段と進み、25.4mm(1インチ)当たり1200ドットといったピッチにインクを着弾させるものも現れてきた。このような間隔でインクが打ち込まれる場合、その着弾速度を向上させる必要があるのは言うまでもなく、更にリニアエンコーダの高精細化が必要とされている。当然、25.4mm当たり1200ドットのプリンタには、25.4mm当たり1200ドット以上の分解能を有するリニアエンコーダが用いられることが理想であるが、価格、大きさといった制約から、25.4mm当たり300ドット、600ドットといったものを逓倍して使用する場合が多かった。
【0013】
しかしながら、最近では、25.4mm当たり1200ドットのリニアエンコーダも安価に製造することが可能になり、一般用プリンタに使用できる形態のものも現れ始めた。しかし、インク等による部品の汚れによって発生するセンサの出力信号の位相及び振幅のずれ等による影響は、リニアエンコーダの精度が上がるほど顕著となり、無視できないものになっている。
【0014】
上述のようなインクの汚れに対し、特開平9−189574号においてリニアエンコーダのスケール上に付着するインクを除去するために清掃部材をリニアエンコーダのセンサ上に備える記録装置が開示されている。
【0015】
しかしながら、位置を検出するためにセンサ側において光線の焦点が合っていなければならない光学式リニアエンコーダの場合には、リニアエンコーダのスケールの汚れよりも、エンコーダのセンサの汚れの方が、より影響が大きいことが実験的に明らかとなっている。
【0016】
又、リニアエンコーダの高精細化に伴い、使用されるインク滴も小液滴化し、記録媒体に着弾できない微小インク(以降、インクミスト)も発生し易くなっている。更に、このインクミストは、非常に微細であるためキャリッジの移動に伴いリニアエンコーダの位置まで巻き上がり易くなっており、リニアエンコーダのセンサの内部に侵入する可能性も大きい。
【0017】
従来、リニアエンコーダのセンサは、常時インク吐出の近傍にありながらも、インクミストトラップ用カバー等を備えることによって、インクミストによる汚れを防止していたため、リニアエンコーダのセンサの汚れは余り問題視されていなかった。しかし、インクミストが小液滴化し、微小な隙間からインクミストが侵入するようになり、リニアエンコーダのスケールよりもリニアエンコーダのセンサの方が先に汚れてしまうことが多いということが実験によって明らかとなっている。
【0018】
それを解決する手段として、特開2001−121721号では、リニアエンコーダのスケールの印字範囲外部にセンサ清掃部材を設け、キャリッジを摺動させることでリニアエンコーダのセンサに付着したインクミストによる汚れを清掃する手段を備えた記録装置が開示されている。
【0019】
しかし、この手段では清掃開始位置から一往復清掃動作を行った後に必ずキャリッジ位置の基点を取りに行かなくてはならないため、複数回連続しての往復清掃動作ができない。又、センサ清掃中に突然電源を切られた際に、次に電源を入れて初期化動作を行う際に、センサ清掃位置で停止しているのか、故障のためにエンコーダパルスが出力されないのかを見分けることができないという欠点がある。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、従来の記録装置では、高精細化及び高精度化のために、高精度な光学式リニアエンコーダ及び小液滴化されたインク液滴が用いられるが、このような記録装置では、リニアエンコーダのセンサにインクミストが付着することにより、リニアエンコーダの耐久性が悪化するという問題があった。
【0021】
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、リニアエンコーダのセンサに付着するインクミスト等の汚れを除去することにより、高精度な光学式リニアエンコーダを用いても、リニアエンコーダの耐久性を向上させることができる記録装置を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、記録媒体に対して記録を行う記録ヘッドと、該記録ヘッドが搭載されて往復移動するキャリッジと、該キャリッジの移動方向に張架されたスケールを有し、該スケールを基準として前記キャリッジの移動量を検出するセンサを有するリニアエンコーダと、前記キャリッジを駆動する駆動モータと、前記センサから得られた前記キャリッジの移動量に基づいて前記キャリッジの位置及び速度制御を行う制御手段とを備える記録装置において、前記キャリッジの移動範囲に対応する前記スケール表面のうち、記録ヘッドが前記記録媒体に記録を行う範囲である記録範囲に、該記録範囲と前記スケールの移動量を検出するための基準点とに挟まれた範囲を加えた範囲以外に対応する前記スケール表面の両側に清掃部材が設けられ、前記制御手段は少なくとも1つの所定の条件が満たされたときに前記センサを該清掃部材上に摺動させることを特徴とする。
【0023】
又、キャリッジ上に位置検知手段を設け、記録装置本体上の清掃部材と平行な位置に被位置検知媒体を設けることで、エンコーダのパルスが発生しなくなる清掃部材位置を検知することを特徴とする。キャリッジ上の位置検知手段は他用途で使用している検知手段と兼用しても良い。
【0024】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。全図において、同一の符号が付されている構成要素は全て同一のものを示す。
【0025】
<実施の形態1>
先ず、本発明の実施形態1の記録装置について説明する。
【0026】
図1は本実施の形態に係る記録装置の構成を示した斜視図である。本実施の形態に係る記録装置では、図1に示すように、リニアエンコーダスケール5が設置されている。リニアエンコーダスケール5は、図9の従来の記録装置におけるリニアエンコーダ55と同様に、その両端を板ばね9と、本体シャーシ1とによって固定されている。リニアエンコーダスケール5の図面に向かって左側の端部の両面には、清掃部材8が取り付けられている。清掃部材8は、リニアエンコーダ5の表裏に接着材等で固定されており、或る程度の弾性を有するような部材によって構成されている。
【0027】
次に、記録装置の動作を図2〜図4を参照して詳細に説明する。尚、図2は本実施の形態に係る記録装置のパルスカウントを行うための基点位置出し時のキャリッジ位置を示すの側面図、図3は本実施の形態に係る記録装置の印刷時のキャリッジ位置を示す側面図、図4は本実施の形態に係る記録装置の清掃時のキャリッジ位置を示す側面図である。
【0028】
図2に示すように、本実施の形態に係る記録装置は、装置の電源がオンになったときにキャリッジ2の位置を初期化するために、一定電流によって駆動モータ13を駆動し、キャリッジ2を基点Aまで移動させる。基点Aは、これ以上キャリッジ2がリニアエンコーダスケール5の端の方に移動してもリニアエンコーダのパルス信号が出力されない点であり、その後、リニアエンコーダセンサ4は、パルス信号数をキャリッジ2の移動量として出力する。基点Aは、キャリッジ2の移動範囲のどちらか一方の片端に設置されているのが一般的である。
【0029】
図3に示すように、基点B、基点Cで挟まれた範囲は記録範囲であり、この範囲内で記録媒体に対する記録が行われる。記録範囲をキャリッジ2が移動する際には、リニアエンコーダから出力されるパルス信号に基づいてキャリッジ2の位置及び速度制御やインクの吐出のタイミング制御等が行われる。インクミストによりリニアエンコーダセンサ4が汚れ、リニアエンコーダセンサ4が発生するパルス信号と実際のキャリッジ2の位置にずれが生じると、インクの吐出タイミングもずれていき、所望の記録結果が得られなくなってしまう。最悪の場合、キャリッジ2が、本来の移動範囲を超えて記録装置の側面に衝突してしまう可能性も発生する。
【0030】
本実施の形態に係る記録装置では、図5に示すように、記録装置本体上のキャリッジ2の記録範囲外(図3の基点Cよりも左側)の清掃動作の基点Dから基点Eまでの範囲に被位置検知媒体(本例では反射板1 6)を設けており、キャリッジ2上に設けた位置検知手段(本例では反射型センサ15)が基点Dに到達すると、反射型センサ15によって反射板16を検知する。その際、位置検知手段は他用途で用いている検知手段(例えば、紙種検知センサ、被印字媒体検知センサ等)を兼用しても良い。
【0031】
反射型センサ15によって反射板16を検知するすると、演算装置(不図示)は、リニアエンコーダからのパルス信号に基づいたキャリッジ2の位置制御及び速度制御を停止し、基点Dから見てパルスカウントの基点である基点Aのある方向の反対側に駆動モータ13を低い速度で回転させる。更に、反射型センサが基点Eに到達すると、反射型センサ15は反射板1 6が途切れたことを検知し、駆動モータ13を逆回転させる。再び反射型センサ1 5が基点Dに到達すると、反射型センサは反射板が途切れたことを検知し、駆動モータ13を逆回転させる。
【0032】
リニアエンコーダスケール表面の基点Dと基点Eの間には清掃部材が設けられているため、以上の動作を繰り返し行うことでリニアエンコーダセンサ4に付着しているインクミスト等の汚れを吸収することができる。
【0033】
図5はリニアエンコーダセンサ4の記録範囲である基点Bと基点Cとの間にリニアエンコーダセンサ4が移動したときのリニアエンコーダの断面図であり、図6は基点Eにリニアエンコーダセンサ4が移動したときのリニアエンコーダの断面図である。
【0034】
図5に示すように、リニアエンコーダスケール5に接するリニアエンコーダセンサ4の表面には、反射ミラーカバー4aと、光学レンズ4bとが向かい合うようにして取り付けられている。インクが吐出された場合には、リニアエンコーダスケール5や反射ミラーカバー4aや光学レンズ4bにインクミスト14が付着する。図6に示すように、リニアエンコーダセンサ4がE点に移動したときに、リニアエンコーダセンサ4は、清掃部材8の上を摺動し、反射ミラーカバー4aと光学レンズ4bと清掃部材8が接することによって、反射ミラーカバー4a及び光学レンズ4bに付着したインクミストが取り除かれる。
【0035】
上述のように、リニアエンコーダセンサ4が清掃部材8上に一定時間摺動された後、駆動モータが一定電流によって駆動され、基点A方向へキャリッジ2が移動される。キャリッジ2が基点Aに達すると、演算装置は、再度パルスカウントのための基点位置出しを行う。
【0036】
ここで、開始点Dの位置が基点Aから何パルス分かというデータを持たせれば、位置検知手段が被位置検知媒体によって開始点Dを検知することでエンコーダスケール上のキャリッジの現在位置を知ることができる。この場合は前述の基点位置出しは必要ない。
【0037】
上述のような清掃部材8によるリニアエンコーダセンサ4の清掃動作を行うタイミングとしては、リニアエンコーダセンサ4の汚れを検出するセンサを別に設け、リニアエンコーダセンサ4の汚れを検出する毎に行っても良い。又、所定の枚数の記録媒体への記録が完了する毎や、所定の時間が経過する毎や、所定の量の記録データの記録媒体への記録が完了する毎や、所定の量の印刷データを印刷する毎や、所定の量のインクを消費する毎や、エンコーダの出力信号に異常が見られる場合や、電源オン毎や電源オフ毎等、様々なタイミングを設定しても良い。
【0038】
エンコーダの出力信号の異常としては、リニアエンコーダセンサ4から出力された信号の出力レベルが所定の値以下となったりすることが考えられる。又、リニアエンコーダセンサ4が2相以上の信号を出力する場合には、リニアエンコーダセンサ4が出力する各相の信号の位相に所定の値以上のずれが生じたり、リニアエンコーダセンサ4が出力する信号の振幅値が所定の値以下となったりすることが考えられる。
【0039】
又、キャリッジ2が暴走し本体シャーシ6の側面に衝突し駆動モータ13に異常な負荷が掛かって故障することがある。キャリッジ2の暴走の原因としては、リニアエンコーダセンサ4の汚れが考えられるため、駆動モータ13のトルクが所定の値以上となった場合に、清掃部材8によってリニアエンコーダセンサ4の清掃動作が行われるようにしても良い。
【0040】
又、清掃部材8は、リニアエンコーダ5の表裏に接着材等で固定されているが、リニアエンコーダスケールの表面に凹部を設け、清掃部材8はその凹部に清掃部材が嵌め込まれることによってリニアエンコーダスケール上に固定されても良い。
【0041】
又、位置検知手段と被位置検知媒体を備えなかった場合、清掃動作中(エンコーダセンサが清掃部材上にある状態)で電源がシャットダウンしてしまった場合、次に電源を入れた時にエンコーダのパルスが発生しない。そのため、初期化時にパルスが発生しなかった場合に、エンコーダの故障等によるものなのか、清掃部材上に位置していることによるものなのかという判別ができない。本発明では、初期化時に位置検知手段でキャリッジが被置検知媒体上にあるかか否かを見ることによって、前記のどちらかに当て嵌まるかが判断できるため、適切な処理を行うことができる。
【0042】
<実施の形態2>
次に、本発明の実施の形態2について説明する。
【0043】
本実施の形態に係る記録装置は、実施の形態1に係る記録装置とほぼ同等の構成となっており、リニアエンコーダスケールに取り付けられる清掃部材の構造が異なる。図7は本実施の形態に係る記録装置のリニアエンコーダスケールの清掃部材が取り付けられている周辺部の拡大図である。
【0044】
実施の形態1に係る記録装置では、清掃部材8をリニアエンコーダスケール5の両面に接着される部材としていたが、本実施の形態に係る記録装置では、リニアエンコーダスケール20の端部に清掃部材21を通すための貫通穴が配設されている。
【0045】
又、清掃部材21はその両端に板ばね9を貫通させるための貫通穴を備える。板ばね9がリニアエンコーダスケール20を固定する際には、予め、清掃部材31がリニアエンコーダスケール20の貫通穴に通され、リニアエンコーダスケール20の板ばね用の貫通穴と清掃部材21の2つの貫通穴が重なるように清掃部材21が折り曲げられる。板ばね9は、リニアエンコーダスケール30の貫通穴と共に清掃部材31が備える貫通穴を貫通することによって、リニアエンコーダスケール30と共に清掃部材21をも固定する。
【0046】
上述のように、実施の形態1に係る記録装置では、清掃部材がリニアエンコーダスケールの表裏に1枚ずつ必要であり、その清掃部材をリニアエンコーダスケール上に固定するために、接着材や両面テープ等が必要であったのに対し、本実施の形態に係る記録装置では、清掃部材が1枚で済み、リニアエンコーダスケールに清掃部材を貼り付ける必要がないため、接着材や両面テープ等を必要としない。上述のようにすることによって、製造コストを低減でき、装置の分解や清掃部材の交換が簡単であるため、部品のリサイクルもし易くなる。
【0047】
尚、本実施の形態に係る記録装置では、リニアエンコーダスケール20の一端を固定する板ばね9を利用して、表裏を一体化した清掃部材21をリニアエンコーダスケール20に固定したが、リニアエンコーダスケール20の端部に貫通穴を設け、その穴に清掃部材を圧入して嵌め込み、清掃部材がリニアエンコーダスケール20の両面に露出するように固定される形態であっても良い。
【0048】
<実施の形態3>
次に、本発明の実施の形態3について説明する。
【0049】
本実施の形態に係る記録装置は、実施の形態1に係る記録装置とほぼ同等の構成となっており、リニアエンコーダスケールに取り付けられる清掃部材の構造が異なる。図8は本実施の形態に係るリニアエンコーダスケール30に取り付けられる清掃部材周辺部の拡大図である。
【0050】
清掃部材31は、リニアエンコーダスケール30に装着できるように中空角穴を備える。更に、清掃部材31は、リニアエンコーダスケール30の端部に装着された場合に、板ばね9を貫通させるための貫通穴を備える。板ばね9がリニアエンコーダスケール30を固定する際に、予め清掃部材31をリニアエンコーダスケール30に装着して、板ばね9がリニアエンコーダスケール30の貫通穴とともに清掃部材31が備える貫通穴をも貫通してリニアエンコーダスケール30上に清掃部材31を固定する。
【0051】
本実施の形態に係る記録装置では、板ばね9によって清掃部材31を固定したが、エンコーダスケール30の表面上の凹凸によって清掃部材31を固定しても良い。
【0052】
本実施の形態に係る記録装置では、従来の記録装置に装着可能な清掃部材31を用いることによって、従来のリニアエンコーダにおいてもリニアエンコーダセンサ4に付着するインクミスト等の汚れを除去することができる。
【0053】
尚、上述の3つの実施の形態に係る記録装置において、清掃部材8,21,31は、インクを吸収する吸収部材に限らず、インクミストの付着したインクミストを除去可能な弾性部材であっても良い。
【0054】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の記録装置では、リニアエンコーダのスケールの表面上に清掃部材を設けることによって、高精度な光学式リニアエンコーダを用いても、従来の構成を大幅に変更せずに低コストでリニアエンコーダセンサに付着するインクミストなどの汚れを除去し、リニアエンコーダの耐久性を向上させることができる。
【0055】
又、本発明の記録装置では、電源シャットダウン時の復帰時の処理を含め、より適切な汚れ除去作業を行うことができる
更に、本発明の記録装置では、本来リニアエンコーダのスケールを本体に固定するための板ばねを用いて清掃部材をスケールに固定し、清掃部材がリニアエンコーダの両面に露出する構造となっているため、リニアエンコーダスケールに清掃部材を貼り付けるために、接着材や両面テープ等を必要とせず、清掃部材が1個で済むため、製造コストを低減でき、装置の分解や清掃部材の交換を容易に行うことができ、部品のリサイクルも容易に行えるようになる。
【0056】
又、本発明の記録装置では、従来のリニアエンコーダに装着可能な清掃部材を用いることによって、従来のリニアエンコーダを加工することなく、リニアエンコーダセンサに付着するインクミスト等の汚れを除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る記録装置の構成を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係る記録装置のパルスカウントを行うための基点位置出し時のキャリッジ位置を示す側面図である。
【図3】本発明の実施の形態1に係る記録装置の印刷時のキャリッジ位置を示す側面図である。
【図4】本発明の実施の形態1に係る記録装置の清掃時のキャリッジ位置を示す側面図である。
【図5】本発明の実施の形態1に係る記録装置の印刷時におけるリニアエンコーダの断面図である。
【図6】本発明の実施の形態1に係る記録装置の清掃時におけるリニアエンコーダの断面図である。
【図7】本発明の実施の形態2に係る記録装置のリニアエンコーダスケールの清掃部材が取り付けられている周辺の拡大図である。
【図8】本発明の実施の形態3に係る記録装置のリニアエンコーダスケールの清掃部材が取り付けられている周辺の拡大図である。
【図9】従来の記録装置の構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 記録ヘッド
2 キャリッジ
3 キャリッジ基板
4 リニアエンコーダセンサ
5,20,30,55 リニアエンコーダスケール
6 本体シャーシ
7 ガイド軸
8,21,31 清掃部材
9 板ばね
10 ねじ
11 タイミングベルト
12 アイドルプーリ
13 駆動モータ
14 インクミスト
15 反射型センサ
16 反射板
A,B,C,D,E 基点
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録ヘッドを走査移動させて記録を行う記録装置に関し、特に、光学式リニアエンコーダを備える記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
通常、ラインプリンタ等の記録装置では、記録ヘッドが装着されたキャリッジが紙等の記録媒体上を走査移動しながらインクが吐出されることによって記録媒体への記録が行われる。このような記録装置では、キャリッジの移動位置に応じて所望の画像が記録媒体上に形成されるようなタイミングでインクの吐出が行われなければならないため、キャリッジの位置を検出するためにリニアエンコーダが備えられている。リニアエンコーダは、キャリッジの移動方向に張架され、キャリッジの移動量を検出する基準となるスケールと、キャリッジに取り付けられ、スケールからキャリッジの移動量を検出するセンサとから構成される。
【0003】
図9に従来の記録装置の構成を示す斜視図を示す。
【0004】
この従来の記録装置は、記録ヘッド1と、キャリッジ2と、キャリッジ基板3と、リニアエンコーダセンサ4と、リニアエンコーダスケール55と、本体シャーシ6と、ガイド軸7と、板ばね9と、ねじ10と、タイミングベルト11と、アイドルプーリ12と、駆動モータ13とを備える。
【0005】
本体シャーシ6は記録装置の筐体であり、本体シャーシ6には、2本のガイド軸7と、アイドルプーリ12と、駆動モータ13とがそれぞれ設置されている。2本のガイド軸7は、互いに平行に配設されており、アイドルプーリ12と、駆動モータ7とは、本体シャーシ6の同じ側面に設置されている。そして、アイドルプーリ12と駆動モータ13が備えるプーリ(不図示)との間に、1本のタイミングベルト11がガイド軸7と平行に張られている。
【0006】
更に、本体シャーシ6には板ばね9が設置されている。板ばね9は、それぞれ2本のガイド軸7の両端が接続される本体シャーシ6の側面のうちの1つにねじ10によって固定されている。リニアエンコーダスケール55は、一端が本体シャーシ6の側面に固定され、もう一端が板ばね9に接続されることによって、適当な値の張力に引張されながら2本のガイド軸7に平行に設置されている。
【0007】
記録ヘッド1が搭載されたキャリッジ2は、ガイド軸7に沿って摺動できるようにガイド軸7上に搭載されている。タイミングベルト11の一部は、キャリッジ2と接続されており、駆動モータ3が回転することによってキャリッジ2はガイド軸7上に沿って移動することができるようになっている。リニアエンコーダセンサ4は、キャリッジ2上にキャリッジ基板3を介して固定されており、リニアエンコーダスケール55を挟み込むように設置されている。
【0008】
キャリッジ2が、駆動モータ13の駆動により、ガイド軸7に沿って移動した場合、キャリッジ2に接続されたリニアエンコーダセンサ4もリニアエンコーダスケール55上に沿って移動する。リニアエンコーダセンサ4は、リニアエンコーダスケール55上の位置情報を、パルス信号に変換して、キャリッジ基板3からフレキシブルケーブル(不図示)等によってメイン基板(不図示)にそのパルス信号を伝え、メイン基板上の演算装置(不図示)に送る。演算装置は、そのパルス信号に基づいてキャリッジ2の位置と速度を制御する。
【0009】
リニアエンコーダには、磁気式や光学式等の様々な種類のものがある。磁気式のリニアエンコーダでは、磁気センサと定ピッチの磁気情報を金属軸やシート材で構成されたスケールが用いられる。光学式のリニアエンコーダには、発光及び受光素子と定ピッチの明暗パターンをスケール上に持つタイプや、定ピッチの凹凸形状をスケール上に持つタイプ等が存在する。
【0010】
上述の各種方式のリニアエンコーダには、それぞれ長所と短所がある。前者の磁気式のリニアエンコーダでは、少量のインクの汚れ等が付着しても、性能には影響しないという長所があるが、一方で、エンコーダの分解能の高精細化が困難であり、エンコーダスケールとエンコーダセンサのギャップが広げづらく、取付精度の問題やギャップに物が詰まり易いという短所もある。
【0011】
又、磁気式のリニアエンコーダでは、磁気を帯びた工具等の取り扱いにも注意が必要となる。又、後者の光学式のリニアエンコーダでは、高精細化の容易さやエンコーダスケールとエンコーダセンサのギャップを比較的広くし易く、組み立ても容易である等の長所がある反面、インクの汚れに対する性能劣化が大きいといった短所がある。
【0012】
上述した従来の記録装置では、一般向けの安価なものでも、高精細化、高精度化が一段と進み、25.4mm(1インチ)当たり1200ドットといったピッチにインクを着弾させるものも現れてきた。このような間隔でインクが打ち込まれる場合、その着弾速度を向上させる必要があるのは言うまでもなく、更にリニアエンコーダの高精細化が必要とされている。当然、25.4mm当たり1200ドットのプリンタには、25.4mm当たり1200ドット以上の分解能を有するリニアエンコーダが用いられることが理想であるが、価格、大きさといった制約から、25.4mm当たり300ドット、600ドットといったものを逓倍して使用する場合が多かった。
【0013】
しかしながら、最近では、25.4mm当たり1200ドットのリニアエンコーダも安価に製造することが可能になり、一般用プリンタに使用できる形態のものも現れ始めた。しかし、インク等による部品の汚れによって発生するセンサの出力信号の位相及び振幅のずれ等による影響は、リニアエンコーダの精度が上がるほど顕著となり、無視できないものになっている。
【0014】
上述のようなインクの汚れに対し、特開平9−189574号においてリニアエンコーダのスケール上に付着するインクを除去するために清掃部材をリニアエンコーダのセンサ上に備える記録装置が開示されている。
【0015】
しかしながら、位置を検出するためにセンサ側において光線の焦点が合っていなければならない光学式リニアエンコーダの場合には、リニアエンコーダのスケールの汚れよりも、エンコーダのセンサの汚れの方が、より影響が大きいことが実験的に明らかとなっている。
【0016】
又、リニアエンコーダの高精細化に伴い、使用されるインク滴も小液滴化し、記録媒体に着弾できない微小インク(以降、インクミスト)も発生し易くなっている。更に、このインクミストは、非常に微細であるためキャリッジの移動に伴いリニアエンコーダの位置まで巻き上がり易くなっており、リニアエンコーダのセンサの内部に侵入する可能性も大きい。
【0017】
従来、リニアエンコーダのセンサは、常時インク吐出の近傍にありながらも、インクミストトラップ用カバー等を備えることによって、インクミストによる汚れを防止していたため、リニアエンコーダのセンサの汚れは余り問題視されていなかった。しかし、インクミストが小液滴化し、微小な隙間からインクミストが侵入するようになり、リニアエンコーダのスケールよりもリニアエンコーダのセンサの方が先に汚れてしまうことが多いということが実験によって明らかとなっている。
【0018】
それを解決する手段として、特開2001−121721号では、リニアエンコーダのスケールの印字範囲外部にセンサ清掃部材を設け、キャリッジを摺動させることでリニアエンコーダのセンサに付着したインクミストによる汚れを清掃する手段を備えた記録装置が開示されている。
【0019】
しかし、この手段では清掃開始位置から一往復清掃動作を行った後に必ずキャリッジ位置の基点を取りに行かなくてはならないため、複数回連続しての往復清掃動作ができない。又、センサ清掃中に突然電源を切られた際に、次に電源を入れて初期化動作を行う際に、センサ清掃位置で停止しているのか、故障のためにエンコーダパルスが出力されないのかを見分けることができないという欠点がある。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、従来の記録装置では、高精細化及び高精度化のために、高精度な光学式リニアエンコーダ及び小液滴化されたインク液滴が用いられるが、このような記録装置では、リニアエンコーダのセンサにインクミストが付着することにより、リニアエンコーダの耐久性が悪化するという問題があった。
【0021】
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、リニアエンコーダのセンサに付着するインクミスト等の汚れを除去することにより、高精度な光学式リニアエンコーダを用いても、リニアエンコーダの耐久性を向上させることができる記録装置を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、記録媒体に対して記録を行う記録ヘッドと、該記録ヘッドが搭載されて往復移動するキャリッジと、該キャリッジの移動方向に張架されたスケールを有し、該スケールを基準として前記キャリッジの移動量を検出するセンサを有するリニアエンコーダと、前記キャリッジを駆動する駆動モータと、前記センサから得られた前記キャリッジの移動量に基づいて前記キャリッジの位置及び速度制御を行う制御手段とを備える記録装置において、前記キャリッジの移動範囲に対応する前記スケール表面のうち、記録ヘッドが前記記録媒体に記録を行う範囲である記録範囲に、該記録範囲と前記スケールの移動量を検出するための基準点とに挟まれた範囲を加えた範囲以外に対応する前記スケール表面の両側に清掃部材が設けられ、前記制御手段は少なくとも1つの所定の条件が満たされたときに前記センサを該清掃部材上に摺動させることを特徴とする。
【0023】
又、キャリッジ上に位置検知手段を設け、記録装置本体上の清掃部材と平行な位置に被位置検知媒体を設けることで、エンコーダのパルスが発生しなくなる清掃部材位置を検知することを特徴とする。キャリッジ上の位置検知手段は他用途で使用している検知手段と兼用しても良い。
【0024】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。全図において、同一の符号が付されている構成要素は全て同一のものを示す。
【0025】
<実施の形態1>
先ず、本発明の実施形態1の記録装置について説明する。
【0026】
図1は本実施の形態に係る記録装置の構成を示した斜視図である。本実施の形態に係る記録装置では、図1に示すように、リニアエンコーダスケール5が設置されている。リニアエンコーダスケール5は、図9の従来の記録装置におけるリニアエンコーダ55と同様に、その両端を板ばね9と、本体シャーシ1とによって固定されている。リニアエンコーダスケール5の図面に向かって左側の端部の両面には、清掃部材8が取り付けられている。清掃部材8は、リニアエンコーダ5の表裏に接着材等で固定されており、或る程度の弾性を有するような部材によって構成されている。
【0027】
次に、記録装置の動作を図2〜図4を参照して詳細に説明する。尚、図2は本実施の形態に係る記録装置のパルスカウントを行うための基点位置出し時のキャリッジ位置を示すの側面図、図3は本実施の形態に係る記録装置の印刷時のキャリッジ位置を示す側面図、図4は本実施の形態に係る記録装置の清掃時のキャリッジ位置を示す側面図である。
【0028】
図2に示すように、本実施の形態に係る記録装置は、装置の電源がオンになったときにキャリッジ2の位置を初期化するために、一定電流によって駆動モータ13を駆動し、キャリッジ2を基点Aまで移動させる。基点Aは、これ以上キャリッジ2がリニアエンコーダスケール5の端の方に移動してもリニアエンコーダのパルス信号が出力されない点であり、その後、リニアエンコーダセンサ4は、パルス信号数をキャリッジ2の移動量として出力する。基点Aは、キャリッジ2の移動範囲のどちらか一方の片端に設置されているのが一般的である。
【0029】
図3に示すように、基点B、基点Cで挟まれた範囲は記録範囲であり、この範囲内で記録媒体に対する記録が行われる。記録範囲をキャリッジ2が移動する際には、リニアエンコーダから出力されるパルス信号に基づいてキャリッジ2の位置及び速度制御やインクの吐出のタイミング制御等が行われる。インクミストによりリニアエンコーダセンサ4が汚れ、リニアエンコーダセンサ4が発生するパルス信号と実際のキャリッジ2の位置にずれが生じると、インクの吐出タイミングもずれていき、所望の記録結果が得られなくなってしまう。最悪の場合、キャリッジ2が、本来の移動範囲を超えて記録装置の側面に衝突してしまう可能性も発生する。
【0030】
本実施の形態に係る記録装置では、図5に示すように、記録装置本体上のキャリッジ2の記録範囲外(図3の基点Cよりも左側)の清掃動作の基点Dから基点Eまでの範囲に被位置検知媒体(本例では反射板1 6)を設けており、キャリッジ2上に設けた位置検知手段(本例では反射型センサ15)が基点Dに到達すると、反射型センサ15によって反射板16を検知する。その際、位置検知手段は他用途で用いている検知手段(例えば、紙種検知センサ、被印字媒体検知センサ等)を兼用しても良い。
【0031】
反射型センサ15によって反射板16を検知するすると、演算装置(不図示)は、リニアエンコーダからのパルス信号に基づいたキャリッジ2の位置制御及び速度制御を停止し、基点Dから見てパルスカウントの基点である基点Aのある方向の反対側に駆動モータ13を低い速度で回転させる。更に、反射型センサが基点Eに到達すると、反射型センサ15は反射板1 6が途切れたことを検知し、駆動モータ13を逆回転させる。再び反射型センサ1 5が基点Dに到達すると、反射型センサは反射板が途切れたことを検知し、駆動モータ13を逆回転させる。
【0032】
リニアエンコーダスケール表面の基点Dと基点Eの間には清掃部材が設けられているため、以上の動作を繰り返し行うことでリニアエンコーダセンサ4に付着しているインクミスト等の汚れを吸収することができる。
【0033】
図5はリニアエンコーダセンサ4の記録範囲である基点Bと基点Cとの間にリニアエンコーダセンサ4が移動したときのリニアエンコーダの断面図であり、図6は基点Eにリニアエンコーダセンサ4が移動したときのリニアエンコーダの断面図である。
【0034】
図5に示すように、リニアエンコーダスケール5に接するリニアエンコーダセンサ4の表面には、反射ミラーカバー4aと、光学レンズ4bとが向かい合うようにして取り付けられている。インクが吐出された場合には、リニアエンコーダスケール5や反射ミラーカバー4aや光学レンズ4bにインクミスト14が付着する。図6に示すように、リニアエンコーダセンサ4がE点に移動したときに、リニアエンコーダセンサ4は、清掃部材8の上を摺動し、反射ミラーカバー4aと光学レンズ4bと清掃部材8が接することによって、反射ミラーカバー4a及び光学レンズ4bに付着したインクミストが取り除かれる。
【0035】
上述のように、リニアエンコーダセンサ4が清掃部材8上に一定時間摺動された後、駆動モータが一定電流によって駆動され、基点A方向へキャリッジ2が移動される。キャリッジ2が基点Aに達すると、演算装置は、再度パルスカウントのための基点位置出しを行う。
【0036】
ここで、開始点Dの位置が基点Aから何パルス分かというデータを持たせれば、位置検知手段が被位置検知媒体によって開始点Dを検知することでエンコーダスケール上のキャリッジの現在位置を知ることができる。この場合は前述の基点位置出しは必要ない。
【0037】
上述のような清掃部材8によるリニアエンコーダセンサ4の清掃動作を行うタイミングとしては、リニアエンコーダセンサ4の汚れを検出するセンサを別に設け、リニアエンコーダセンサ4の汚れを検出する毎に行っても良い。又、所定の枚数の記録媒体への記録が完了する毎や、所定の時間が経過する毎や、所定の量の記録データの記録媒体への記録が完了する毎や、所定の量の印刷データを印刷する毎や、所定の量のインクを消費する毎や、エンコーダの出力信号に異常が見られる場合や、電源オン毎や電源オフ毎等、様々なタイミングを設定しても良い。
【0038】
エンコーダの出力信号の異常としては、リニアエンコーダセンサ4から出力された信号の出力レベルが所定の値以下となったりすることが考えられる。又、リニアエンコーダセンサ4が2相以上の信号を出力する場合には、リニアエンコーダセンサ4が出力する各相の信号の位相に所定の値以上のずれが生じたり、リニアエンコーダセンサ4が出力する信号の振幅値が所定の値以下となったりすることが考えられる。
【0039】
又、キャリッジ2が暴走し本体シャーシ6の側面に衝突し駆動モータ13に異常な負荷が掛かって故障することがある。キャリッジ2の暴走の原因としては、リニアエンコーダセンサ4の汚れが考えられるため、駆動モータ13のトルクが所定の値以上となった場合に、清掃部材8によってリニアエンコーダセンサ4の清掃動作が行われるようにしても良い。
【0040】
又、清掃部材8は、リニアエンコーダ5の表裏に接着材等で固定されているが、リニアエンコーダスケールの表面に凹部を設け、清掃部材8はその凹部に清掃部材が嵌め込まれることによってリニアエンコーダスケール上に固定されても良い。
【0041】
又、位置検知手段と被位置検知媒体を備えなかった場合、清掃動作中(エンコーダセンサが清掃部材上にある状態)で電源がシャットダウンしてしまった場合、次に電源を入れた時にエンコーダのパルスが発生しない。そのため、初期化時にパルスが発生しなかった場合に、エンコーダの故障等によるものなのか、清掃部材上に位置していることによるものなのかという判別ができない。本発明では、初期化時に位置検知手段でキャリッジが被置検知媒体上にあるかか否かを見ることによって、前記のどちらかに当て嵌まるかが判断できるため、適切な処理を行うことができる。
【0042】
<実施の形態2>
次に、本発明の実施の形態2について説明する。
【0043】
本実施の形態に係る記録装置は、実施の形態1に係る記録装置とほぼ同等の構成となっており、リニアエンコーダスケールに取り付けられる清掃部材の構造が異なる。図7は本実施の形態に係る記録装置のリニアエンコーダスケールの清掃部材が取り付けられている周辺部の拡大図である。
【0044】
実施の形態1に係る記録装置では、清掃部材8をリニアエンコーダスケール5の両面に接着される部材としていたが、本実施の形態に係る記録装置では、リニアエンコーダスケール20の端部に清掃部材21を通すための貫通穴が配設されている。
【0045】
又、清掃部材21はその両端に板ばね9を貫通させるための貫通穴を備える。板ばね9がリニアエンコーダスケール20を固定する際には、予め、清掃部材31がリニアエンコーダスケール20の貫通穴に通され、リニアエンコーダスケール20の板ばね用の貫通穴と清掃部材21の2つの貫通穴が重なるように清掃部材21が折り曲げられる。板ばね9は、リニアエンコーダスケール30の貫通穴と共に清掃部材31が備える貫通穴を貫通することによって、リニアエンコーダスケール30と共に清掃部材21をも固定する。
【0046】
上述のように、実施の形態1に係る記録装置では、清掃部材がリニアエンコーダスケールの表裏に1枚ずつ必要であり、その清掃部材をリニアエンコーダスケール上に固定するために、接着材や両面テープ等が必要であったのに対し、本実施の形態に係る記録装置では、清掃部材が1枚で済み、リニアエンコーダスケールに清掃部材を貼り付ける必要がないため、接着材や両面テープ等を必要としない。上述のようにすることによって、製造コストを低減でき、装置の分解や清掃部材の交換が簡単であるため、部品のリサイクルもし易くなる。
【0047】
尚、本実施の形態に係る記録装置では、リニアエンコーダスケール20の一端を固定する板ばね9を利用して、表裏を一体化した清掃部材21をリニアエンコーダスケール20に固定したが、リニアエンコーダスケール20の端部に貫通穴を設け、その穴に清掃部材を圧入して嵌め込み、清掃部材がリニアエンコーダスケール20の両面に露出するように固定される形態であっても良い。
【0048】
<実施の形態3>
次に、本発明の実施の形態3について説明する。
【0049】
本実施の形態に係る記録装置は、実施の形態1に係る記録装置とほぼ同等の構成となっており、リニアエンコーダスケールに取り付けられる清掃部材の構造が異なる。図8は本実施の形態に係るリニアエンコーダスケール30に取り付けられる清掃部材周辺部の拡大図である。
【0050】
清掃部材31は、リニアエンコーダスケール30に装着できるように中空角穴を備える。更に、清掃部材31は、リニアエンコーダスケール30の端部に装着された場合に、板ばね9を貫通させるための貫通穴を備える。板ばね9がリニアエンコーダスケール30を固定する際に、予め清掃部材31をリニアエンコーダスケール30に装着して、板ばね9がリニアエンコーダスケール30の貫通穴とともに清掃部材31が備える貫通穴をも貫通してリニアエンコーダスケール30上に清掃部材31を固定する。
【0051】
本実施の形態に係る記録装置では、板ばね9によって清掃部材31を固定したが、エンコーダスケール30の表面上の凹凸によって清掃部材31を固定しても良い。
【0052】
本実施の形態に係る記録装置では、従来の記録装置に装着可能な清掃部材31を用いることによって、従来のリニアエンコーダにおいてもリニアエンコーダセンサ4に付着するインクミスト等の汚れを除去することができる。
【0053】
尚、上述の3つの実施の形態に係る記録装置において、清掃部材8,21,31は、インクを吸収する吸収部材に限らず、インクミストの付着したインクミストを除去可能な弾性部材であっても良い。
【0054】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の記録装置では、リニアエンコーダのスケールの表面上に清掃部材を設けることによって、高精度な光学式リニアエンコーダを用いても、従来の構成を大幅に変更せずに低コストでリニアエンコーダセンサに付着するインクミストなどの汚れを除去し、リニアエンコーダの耐久性を向上させることができる。
【0055】
又、本発明の記録装置では、電源シャットダウン時の復帰時の処理を含め、より適切な汚れ除去作業を行うことができる
更に、本発明の記録装置では、本来リニアエンコーダのスケールを本体に固定するための板ばねを用いて清掃部材をスケールに固定し、清掃部材がリニアエンコーダの両面に露出する構造となっているため、リニアエンコーダスケールに清掃部材を貼り付けるために、接着材や両面テープ等を必要とせず、清掃部材が1個で済むため、製造コストを低減でき、装置の分解や清掃部材の交換を容易に行うことができ、部品のリサイクルも容易に行えるようになる。
【0056】
又、本発明の記録装置では、従来のリニアエンコーダに装着可能な清掃部材を用いることによって、従来のリニアエンコーダを加工することなく、リニアエンコーダセンサに付着するインクミスト等の汚れを除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る記録装置の構成を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係る記録装置のパルスカウントを行うための基点位置出し時のキャリッジ位置を示す側面図である。
【図3】本発明の実施の形態1に係る記録装置の印刷時のキャリッジ位置を示す側面図である。
【図4】本発明の実施の形態1に係る記録装置の清掃時のキャリッジ位置を示す側面図である。
【図5】本発明の実施の形態1に係る記録装置の印刷時におけるリニアエンコーダの断面図である。
【図6】本発明の実施の形態1に係る記録装置の清掃時におけるリニアエンコーダの断面図である。
【図7】本発明の実施の形態2に係る記録装置のリニアエンコーダスケールの清掃部材が取り付けられている周辺の拡大図である。
【図8】本発明の実施の形態3に係る記録装置のリニアエンコーダスケールの清掃部材が取り付けられている周辺の拡大図である。
【図9】従来の記録装置の構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 記録ヘッド
2 キャリッジ
3 キャリッジ基板
4 リニアエンコーダセンサ
5,20,30,55 リニアエンコーダスケール
6 本体シャーシ
7 ガイド軸
8,21,31 清掃部材
9 板ばね
10 ねじ
11 タイミングベルト
12 アイドルプーリ
13 駆動モータ
14 インクミスト
15 反射型センサ
16 反射板
A,B,C,D,E 基点
Claims (21)
- 記録媒体に対して記録を行う記録ヘッドと、該記録ヘッドが搭載されて往復移動するキャリッジと、該キャリッジの移動方向に張架されたスケールと、該スケールを基準として前記キャリッジの移動量を検出するセンサとを有するリニアエンコーダと、前記キャリッジを駆動する駆動モータと、前記センサから得られた前記キャリッジの移動量に基づいて前記キャリッジの位置及び速度制御を行う制御手段とを備える記録装置において、
前記キャリッジの移動範囲に対応する前記スケール表面のうち、記録ヘッドが前記記録媒体に記録を行う範囲である記録範囲に、該記録範囲と前記スケールの移動量を検出するための基準点とに挟まれた範囲を加えた範囲以外に対応する前記スケール表面の両側に清掃部材が設けられ、前記制御手段は少なくとも1つの所定の条件が満たされたときに前記センサを該清掃部材上に摺動させることを特徴とする記録装置。 - 前記制御手段は、前記所定の条件が満たされたときに、前記キャリッジを所定の基準位置の方向へ移動させ、前記キャリッジ上に設けた位置検知手段と記録装置本体上に設けた被位置検知媒体によって位置検知を行い、前記位置検知手段が前記被位置検知媒体を検知した位置では、前記センサから得られたキャリッジの移動量に基づく前記駆動モータの位置及び速度制御を停止し、一定の電流で前記駆動モータを駆動することにより前記清掃部材が装着されている方向に前記キャリッジを所定の速度で移動させ、一定時間前記清掃部材上に前記センサを摺動させることを特徴とする請求項1記載の記録装置。
- 前記スケールの表面上に凹部が設けられ、前記清掃部材は、該凹部に嵌め込まれることによって前記リニアエンコーダのスケール上に固定されていることを特徴とする請求項1又は2記載の記録装置。
- 前記スケールの一端に第1の貫通穴及び第2の貫通穴が設けられており、両端に第3の貫通穴を有する前記清掃部材が前記第1の貫通穴に挿入された後、前記第3の貫通穴が前記第2の貫通穴と重なるように前記清掃部材が折り畳まれ、前記第2の貫通穴及び前記第3の貫通穴を、前記スケールを固定する板ばねが貫通することによって、前記清掃部材が前記スケールと共に固定されていることを特徴とする請求項1又は2記載の記録装置。
- 前記スケールの表面上には貫通穴が設けられ、前記清掃部材が該貫通穴に嵌めめ込まれることによって前記スケールに固定されていることを特徴とする請求項1又は2記載の記録装置。
- 前記清掃部材は、中空角穴を備え、該中空角穴に前記スケールがはめ込まれることによって前記スケール上に装着されていることを特徴とする請求項1又は2記載の記録装置。
- 前記所定の条件の1つは、前記センサの汚れを検出する別のセンサによって前記センサの汚れが検出されることであることを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の記録装置。
- 前記所定の条件の1つは、前記駆動モータのトルクが所定の値以上となることであることを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載の記録装置。
- 前記所定の条件の1つは、前記リニアエンコーダのセンサの出力信号に少なくとも1つの異常が検出されることであることを特徴とする請求項1〜8の何れかに記載の記録装置。
- 前記異常の1つは、前記リニアエンコーダのセンサの出力レベルが所定の値以下となることであることを特徴とする請求項9記載の記録装置。
- 前記異常の1つは、前記リニアエンコーダのセンサが出力する各相の信号の何れか1つの信号の位相に所定の値以上のずれが生じることであることを特徴とする請求項9記載の記録装置。
- 前記異常の1つは、前記リニアエンコーダのセンサが出力する各相の信号の何れか1つの信号の振幅値が所定の値以下となることであることを特徴とする請求項9記載の記録装置。
- 前記所定の条件の1つは、所定の枚数の記録媒体の記録が完了することであることを特徴とする請求項1〜12の何れかに記載の記録装置。
- 前記所定の条件の1つは、所定の時間が経過することであることを特徴とする請求項1〜13の何れかに記載の記録装置。
- 前記所定の条件の1つは、所定の量の記録データの記録が完了することであることを特徴とする請求項1〜14の何れかに記載の記録装置。
- 前記所定の条件の1つは、所定の量のインクが消費されることであることを特徴とする請求項1〜15の何れかに記載の記録装置。
- 前記所定の条件の1つは、装置の電源がオンされることであることを特徴とする請求項1〜16の何れかに記載の記録装置。
- 前記所定の条件の1つは、装置の電源がオフされることであることを特徴とする請求項1〜17の何れかに記載の記録装置。
- 前記清掃部材は、弾性部材であることを特徴とする請求項1〜18の何れかに記載の記録装置。
- 前記清掃部材は、吸収部材であることを特徴とする請求項1〜18の何れかに記載の記録装置。
- 前記位置検知手段をキャリッジ上の他用途検知手段と兼用することを特徴とする請求項2記載の記録装置。
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