JP4661445B2 - エンコーダ - Google Patents

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Description

本発明は、エンコーダおよびそれを使用したプリンタに関する。
プリンタには、印刷対象物となる印刷用紙を搬送する搬送ローラを駆動するための紙送りモータや、印刷ヘッドが搭載されたキャリッジを駆動するためのキャリッジモータ等の各種のモータが搭載されている。かかるモータとしては、静音化等の目的で、DCモータが広く利用されている。DCモータが搭載されるプリンタは、DCモータの位置制御や速度制御等を行うため、所定の間隔毎に配列されるマークあるいはスリットを有するスケールと、スケールのマークあるいはスリットを検出して所定の信号を出力する検出部とから構成されるエンコーダとを備えている。
たとえば、紙送りモータの制御を行うため、プリンタは、所定の間隔毎に配列される多数のスリットを有する円盤状のスケールと、発光素子と受光素子とによってスリットを挟み込むように構成された検出部とを備えている。この種のスケールは、搬送ローラとともに回転するように構成されている。また、この種の検出部は、一般に、90°位相がずれた2つの信号が出力されるように構成されている(たとえば、特許文献1参照)。そして、検出部から出力される2つの信号のレベル変化点を検出して、モータ等の制御が行われるようになっている。
また、光学式のエンコーダの中には、透明なガラス基板に目盛りを付し、その目盛りで光を反射させたり光が目盛りの間を通過するようにされたものが存在する(特許文献2参照)。
特開2001−232882号公報 特開2003−166856号公報
近年、印刷品質を向上させるため、プリンタに搭載されるモータ等にはより精度の高い制御が要求されている。より精度の高い制御を行うためには、エンコーダから、より分解能の高い信号を出力する必要がある。ここで、エンコーダから、より分解能の高い信号を出力する方法としては、従来のスリットの間隔を保ったまま円盤状のスケールの径を大きくする方法と、従来のスケールの径を保ったままスリットの間隔を狭くする方法との2つの方法が考えられる。
しかしながら、スケールの径を大きくする場合、小型化が要求されるプリンタでは、スケールの配置が困難となる。また、スリットの間隔を狭くする場合、スケール自体の製造が難しくなる。また、スケールの径を大きくするとスリット部分での周速度が上がる。そのため、搬送ローラが高速で回転すると、エンコーダから高周波の信号が出力される。また、スリットの間隔を狭くすると、エンコーダから高周波の信号が出力される。したがって、エンコーダから出力された信号を処理するための回路を高周波信号に対応したものとしなければならず、回路構成が複雑化する。
また、プリンタ等のようにインクを使用する機器ではインクミストが発生するため、目盛りの間隔を狭くすると、インクミストによって光が通過する部分が大きく変動してしまい、制御が不安定となる危険性が生ずる。
そこで、本発明の課題は、インクミスト等のゴミがスケールに付着しても出力信号が不安定とならないエンコーダを提供することにある。また、本発明の課題は、高精度かつ安定した制御が可能なプリンタを提供することにある。
上述した課題を解決するため、本発明は、所定の間隔毎に光を反射させるマークまたは光を透過させないマークが形成されると共に各マーク間は光が通過可能にされたスケールと、マークにて反射される光またはマーク間を通過する光を検出して所定の出力信号を出力する検出部とを有するエンコーダにおいて、スケールは、透明部材からなる本体部と、その本体部の少なくとも一方の面に設けられたマークとを有し、一部のマーク間には本体部を貫通する貫通孔が形成されているものとしている。
この発明のエンコーダでは、インクミスト等のゴミは貫通孔の存在によりスケールを通り抜けるため、スケールに付着する危険性が減少すると共に、本体部には貫通孔が一部にしか形成されないため、本体部の強度も確保できることとなる。このため、ゴミや強度の心配をすることなしに、目盛りとなるマークを多数形成することが可能となり、高分解能化が容易となる。しかも、インクミスト等のゴミが付着する危険性が減少するため、エンコーダからの出力信号が安定する。
また、貫通孔は、全マーク間のうち1/10〜1/3のマーク間に設けられるのが好ましい。全マーク内の1/10以上に貫通孔を設けると、通り抜けるゴミが多くなり、スケールへの付着の危険性が減少する。一方、貫通孔の設置数を全マーク間の1/3以下とすると、スケールの強度維持が可能となる。なお、貫通孔は、所定の一定間隔で設けると、強度的なバランス上好ましいものとなる。
また、他の発明は、上述の発明のエンコーダに加え、マークは、本体部の一方の面に付着して形成され、貫通孔の幅は、マーク間より広くされている。この構成を採用すると、マーク間を通り抜ける光であって貫通孔へ向かう光は本体部内に入り込みにくくなり、その光の方向が屈折などで変更されにくくなる。
さらに、他の発明は、上述の発明のエンコーダに加え、マークは、本体部の一方の面に付着して形成され、貫通孔の幅は、マーク間より狭くされている。この構成を採用すると、本体部の強度維持の面で有利となると共に、マークとの境界部分を通過する光が屈折せず、出力信号が安定したものとなる。
また、他の発明は、上述の発明のエンコーダに加え、マークによる反射光またはマーク間を通過する透過光を受光する複数の受光素子が形成され、かつ、少なくともその複数の受光素子の中の第一の受光素子と第二の受光素子とが、それらが形成される面におけるマークおよびその配設間隔に相当する距離を明暗周期とした場合に、この明暗周期の整数倍以外のずれ量で配列されてなる検知部と、第一の受光素子から出力される受光光量に応じたレベル信号が入力され、そのレベル信号のレベル変化に従ってそのレベル信号のn倍(nは1以上の整数)の周波数で変化する第一出力信号を生成する第一出力信号生成手段と、第二の受光素子から出力される受光光量に応じたレベル信号が入力され、そのレベル信号のレベル変化に従って第一出力信号と同様にn倍の周波数で変化する第二出力信号を生成する第二出力信号生成手段と、を有している。
この構成を採用すれば、第一の受光素子から第一出力信号生成手段へ出力されるレベル信号のレベル変化点と、第二の受光素子から第二出力信号生成手段へ出力されるレベル信号のレベル変化点とは、第一の受光素子と第二の受光素子との物理的な配設位置関係により制限される。第一出力信号および第二出力信号の周波数が高くなっても、第一出力信号のレベル変化点と第二出力信号のレベルの変化点との前後関係は、それらが低い周波数である場合と同様に維持され得る。したがって、第一出力信号と第二出力信号のレベル変化点同士を所望の前後関係に維持しつつ、分解能を向上させることができる。
さらに他の発明は、上述の発明のエンコーダに加え、マークあるいはマーク間の位置を検出する複数の検知素子を有し、かつ、少なくともその複数の検知素子の中の第一の検知素子、第二の検知素子、第三の検知素子および第四の検知素子がその順番で、マークの移動方向に沿って互いにずれて配列されてなる検知部と、第一の検知素子の信号が入力され、その信号の2n(nは1以上の整数)倍の周波数で変化する第一出力信号を生成する第一出力信号生成手段と、第二の検知素子の信号が入力され、第一出力信号と同じ周波数で変化する第二出力信号を生成する第二出力信号生成手段と、第三の検知素子の信号が入力され、第一出力信号と同じ周波数で変化する第三出力信号を生成する第三出力信号生成手段と、第四の検知素子の信号が入力され、第一出力信号と同じ周波数で変化する第四出力信号を生成する第四出力信号生成手段と、を有している。
この構成のエンコーダは、スケールのマークの移動方向に沿って互いにずれて配列された第一の検知素子、第二の検知素子、第三の検知素子および第四の検知素子を備えている。また、第一出力信号生成手段で、第一の検知素子の信号から、その信号の2n(nは1以上の整数)倍の周波数で変化する第一出力信号を生成し、同様に、第二出力信号生成手段、第三出力信号生成手段および第四出力信号生成手段でも、それぞれ、2n倍の周波数で変化する第二出力信号、第三出力信号および第四出力信号を生成している。そのため、エンコーダから分解能の高い出力信号を出力することができる。その結果、高分解能での制御が可能となる。
また、本発明のプリンタは、請求項1〜6のいずれか1項記載のエンコーダと、そのエンコーダからの出力信号に基づいて制御されるモータと、所定の制御を行う制御部とを備えている。
このプリンタは、エンコーダからの出力信号が安定したものとなるので、プリンタの制御も安定したものとなる。また、エンコーダの高分解能化が容易となるので、プリンタの制御も高精度化しやすいものとなる。
さらに、他の発明は、上述の発明のプリンタに加え、上述のエンコーダと、そのエンコーダからの出力信号に基づいて制御されるモータと、所定の制御を行う制御部とを有し、制御部は、エンコーダから出力された第一出力信号と第三出力信号との2つの出力信号あるいは、第二出力信号と第四出力信号との2つの出力信号に基づいて所定の制御を行うか、または、エンコーダから出力された第一出力信号と第二出力信号と第三出力信号と第四出力信号との4つの出力信号に基づいて所定の制御を行うかの切替制御が可能に構成されている。
本発明のプリンタでは、第一出力信号から第四出力信号の4つの出力信号に基づいて所定の制御を行っても、エンコーダからの高周波信号に起因する問題が生じない場合には、第一出力信号から第四出力信号の4つの出力信号に基づいて、より高い分解能で、プリンタの制御を行うことができる。また、第一出力信号から第四出力信号の4つの出力信号に基づいて制御を行うと、エンコーダからの高周波信号に起因する問題が生じる場合には、第一出力信号と第三出力信号との2つの出力信号あるいは、第二出力信号と第四出力信号との2つの出力信号に基づいて所定の制御を行うことができる。そのため、エンコーダからの高周波信号に起因する問題を抑制することができ、エンコーダからの出力信号を処理する回路の構成も簡素化される。
また、モータは、所定の印刷が施される印刷対象物を搬送する印刷対象物送り用モータであり、モータの回転速度が所定速度以上であるときまたは所定速度を超えるときに、エンコーダから出力された第一出力信号と第三出力信号との2つの出力信号あるいは、第二出力信号と第四出力信号との2つの出力信号からモータの回転位置および/または回転方向を検出し、その検出結果に基づいてモータの制御を行い、モータの回転速度が所定速度未満であるときまたは所定速度以下であるときに、エンコーダから出力された第一出力信号と第二出力信号と第三出力信号と第四出力信号との4つの出力信号からモータの回転位置および/または回転方向を検出し、その検出結果に基づいてモータの制御を行うことが好ましい。
このように構成すると、4つの出力信号からモータの回転位置や回転方向を検出すると高周波信号に起因する問題が生じうる所定速度以上または所定速度を超える回転速度でモータが回転した場合であっても、2つの出力信号からモータの回転位置や回転方向を検出しているため、高周波信号に起因する問題の発生を抑制することができる。また、印刷対象物送り用モータの場合、停止時のモータの位置精度は要求されるが、回転時のモータの位置精度は要求されない。そのため、このように構成すると、所定速度未満または所定速度以下の回転速度で回転するモータの停止前には、4つの出力信号からモータの回転位置や回転方向を検出し、その検出結果に基づいてモータを制御することができる。したがって、停止時のモータの位置精度を上げることができる。また、モータが所定速度以上または所定速度を超える回転速度で回転するときには、2つの出力信号からモータの回転位置や回転方向を検出し、その検出結果に基づいてモータを制御しても、モータの位置精度に関しては問題が生じない。
さらに、モータは、所定の印刷が施される印刷対象物を搬送する印刷対象物送り用モータであり、モータの回転位置が、そのモータの目標停止位置から所定範囲内にあるときに、エンコーダから出力された第一出力信号と第二出力信号と第三出力信号と第四出力信号との4つの出力信号からモータの回転位置および/または回転方向を検出し、その検出結果に基づいてモータの制御を行い、モータの回転位置が、そのモータの目標停止位置から所定範囲外にあるときに、エンコーダから出力された第一出力信号と第三出力信号との2つの出力信号あるいは、第二出力信号と第四出力信号との2つの出力信号からモータの回転位置および/または回転方向を検出し、その検出結果に基づいてモータの制御を行うことが好ましい。
印刷対象物送り用モータの場合、停止時のモータの位置精度は要求されるが、回転時のモータが位置精度は要求されない。そのため、このように構成すると、モータの回転位置が、モータの目標停止位置から所定範囲内にあるときには、4つの出力信号からモータの回転位置や回転方向を検出し、その検出結果に基づいてモータを制御することができる。したがって、停止時のモータの位置精度を上げることができる。また、モータの回転位置が、モータの目標停止位置から所定範囲外にあるときには、2つの出力信号からモータの回転位置や回転方向を検出し、その検出結果に基づいてモータの制御を行うため、制御部での処理が簡素化される。
本発明によれば、インクミスト等のゴミがスケールに付着しても、出力信号が不安定とならないエンコーダを得ることができる。また、他の発明によれば、高精度かつ安定した制御が可能なプリンタを得ることができる。
以下、本発明の実施の形態にかかるエンコーダおよびそのエンコーダを使用したプリンタを図面に基づいて説明する。なお、まず最初にプリンタの構成を説明し、その説明と併せてエンコーダの構成を説明する。また、プリンタの説明の際には、プリンタの制御方法についても説明することとする。
[実施の形態1]
(プリンタの概略構成)
図1は、本発明の実施の形態1にかかるプリンタ1の概略構成を示す斜視図である。図2は、図1のプリンタ1の紙送りに関する部分の概略構成を示す概略側面図である。図3は、図1のキャリッジ3および図2のPF駆動ローラ6の検出機構を示す概略構成図である。
実施の形態1にかかるプリンタ1は、印刷対象物となる印刷用紙P等に対してインクを吐出して印刷を行うインクジェットプリンタである。このプリンタ1は、図1から図3に示すように、インク滴を吐出する印刷ヘッド2が搭載されたキャリッジ3と、主走査方向MSのキャリッジ3を駆動するキャリッジモータ(CRモータ)4と、印刷用紙Pを副走査方向SSへ搬送する紙送りモータ(PFモータ)5と、PFモータ5に連結されたPF駆動ローラ6と、印刷ヘッド2のノズル面(図2の下面)と対向するように配置されたプラテン7と、これらの構成が搭載された本体シャーシ8とを備えている。本形態では、CRモータ4とPFモータ5とは、ともに直流(DC)モータである。
また、プリンタ1は、図2に示すように、印刷前の印刷用紙Pが載置されるホッパ11と、ホッパ11に載置された印刷用紙Pをプリンタ1の内部へ取り込むための給紙ローラ12および分離パッド13と、ホッパ11からプリンタ1の内部へ取り込まれた印刷用紙Pの通過を検出する紙検出器14と、プリンタ1の内部から印刷用紙Pを排出する排紙駆動ローラ15とを備えている。
キャリッジ3は、本体シャーシ8に固定された支持フレーム16に支持されたガイドシャフト17と、タイミングベルト18とによって主走査方向MSに搬送可能に構成されている。すなわち、タイミングベルト18は、その一部がキャリッジ3に固定されるとともに、CRモータ4の出力軸に取り付けられたプーリ19と支持フレーム16に回転可能に取り付けられたプーリ20とに掛け渡された状態で一定の張力を有するように配設されている。ガイドシャフト17は、キャリッジ3を主走査方向MSへ案内するように、キャリッジ3を摺動可能に保持している。また、キャリッジ3には、印刷ヘッド2に加え、印刷ヘッド2に供給される各種のインクが収納されたインクカートリッジ21が搭載されている。
給紙ローラ12は、図示を省略するギアを介してPFモータ5に連結され、PFモータ5によって駆動されるようになっている。ホッパ11は、図2に示すように、印刷用紙Pを載置可能な板状部材であり、図示を省略するカム機構によって、上部に設けられた回動軸22を中心に揺動可能となっている。そして、カム機構による揺動によって、ホッパ11の下端部が給紙ローラ12に弾性的に圧接され、また、給紙ローラ12から離間するようになっている。分離パッド13は、摩擦係数の高い部材から形成され、給紙ローラ12に対向する位置に配置されている。そして、給紙ローラ12が回転すると、給紙ローラ12の表面と分離パッド13とが圧接するようになっている。そのため、給紙ローラ12が回転すると、ホッパ11に載置された印刷用紙Pのうち、一番上の印刷用紙Pは、給紙ローラ12の表面と分離パッド13との圧接部分を通過して排紙側へ送られるが、上から2番目以降に載置された印刷用紙Pは、分離パッド13によって、排紙側への搬送が阻止されるようになっている。
PF駆動ローラ6は、PFモータ5に直接あるいは図示を省略するギアを介して連結されている。また、図2に示すように、プリンタ1には、PF駆動ローラ6とともに印刷用紙Pを搬送するPF従動ローラ23が設けられている。PF従動ローラ23は、回転軸25を中心に揺動可能に構成された従動ローラホルダ24の排紙側に回動可能に保持されている。従動ローラホルダ24は、図示を省略するバネによって、PF従動ローラ23がPF駆動ローラ6へ向かう付勢力を常時受けるように、図示反時計方向へ付勢されている。そして、PF駆動ローラ6が駆動されると、PF駆動ローラ6とともに、PF従動ローラ23も回転するようになっている。
紙検出器14は、図2に示すように検出レバー26とセンサ27とから構成され、従動ローラホルダ24の近傍に設けられている。検出レバー26は、回転軸28を中心に回動可能になっている。そして、図2に示す印刷用紙Pの通過状態から、検出レバー26の下側を印刷用紙Pが通過し終わると、検出レバー26が反時計方向へ回動するようになっている。検出レバー26が回動すると、センサ27の発光部から受光部へ向かう光を遮断して、印刷用紙Pの通過を検出できるようになっている。
排紙駆動ローラ15は、プリンタ1の排紙側に配置され、図示を省略するギアを介してPFモータ5に連結されている。また、図2に示すように、プリンタ1には、排紙駆動ローラ15とともに印刷用紙Pを排紙する排紙従動ローラ29が設けられている。排紙従動ローラ29も、PF従動ローラ23と同様に、図示を省略するバネによって、常時、排紙駆動ローラ15へ向かう付勢力を受けている。そして、排紙駆動ローラ15が駆動されると、排紙駆動ローラ15とともに、排紙従動ローラ29も回転するようになっている。
また、プリンタ1は、図3に示すように、CRモータ4の回転位置(すなわち、主走査方向MSにおけるキャリッジ3の位置)やCRモータ4の回転速度(すなわち、キャリッジ3の速度)等を検出するためのリニアスケール31および検出部32を有するリニアエンコーダ33と、副走査方向SSにおけるPFモータ5の回転位置(すなわち、副走査方向SSにおける印刷用紙Pの位置)やPFモータ5の回転速度(すなわち、印刷用紙Pの搬送速度)等を検出するためのロータリスケール34および検出部35を有するロータリエンコーダ36とを備えている。
リニアスケール31は、細長の直線状に形成され、主走査方向MSと平行に支持フレーム16に取り付けられている。このリニアスケール31には、所定の間隔毎にマーク31aが配列されている。検出部32は、図示を省略する発光素子と受光素子とを備え、キャリッジ3に取り付けられている。そして、リニアエンコーダ33では、発光素子からリニアスケール31に向かって発光した光のマーク31aによる反射光を受光素子が受光して、所定の出力信号が出力されるようになっている。このリニアスケール31は、次に説明するロータリスケール34とは異なり、透明部材からなる本体部を有していないが、そのような構成を採用しても良い。
ロータリスケール34は円盤状に形成され、PF駆動ローラ6と一体で回転するように、PF駆動ローラ6に取り付けられている。すなわち、PF駆動ローラ6が1回転すると、ロータリスケール34も1回転するようになっている。検出部35は、図示を省略するブラケットを介して本体シャーシ8等に固定されている。なお、ロータリスケール34を、ギア等を介してPF駆動ローラ6に連結するようにしても良い。ただし、ロータリスケール34をPF駆動ローラ6と一体で回転するように直接取り付けることで、ギアの噛み合わせ部分に生じる遊び(ガタ)等の誤差を含むことなく、ロータリスケール34の回転量とPF駆動ローラ6の回転量とを正確に1対1で対応付けることができる。ロータリエンコーダ36の詳細な構成については後述する。
(プリンタの制御部の概略構成)
図4は、図1のプリンタ1の制御部37およびその周辺機器の概略構成を示すブロック図である。
制御部37は、図4に示すように、バス38、CPU39、ROM40、RAM41、キャラクタジェネレータ(CG)42、不揮発性メモリ43、I/F(インターフェース)専用回路44、DCユニット45、PFモータ駆動回路46、CRモータ駆動回路47、ヘッド駆動回路48およびASIC51等を備えている。CPU39およびASIC51等には、上述したリニアエンコーダ33やロータリエンコーダ36等からの各出力信号が入力されるように構成されている。
CPU39は、ROM40や不揮発性メモリ43等に記憶されているプリンタ1の制御プログラムを実行するための演算処理やその他必要な演算処理を行うようになっている。ROM40には、プリンタ10を制御するための制御プログラムおよび処理に必要なデータ等が記憶されている。たとえば、ROM40には、CRモータ4やPFモータ5の各回転位置に対応する目標回転速度が設定された目標速度テーブルが記憶されている。
RAM41には、CPU39が実行途中のプログラムや演算途中のデータ等が一時的に格納されるようになっている。CG42は、I/F専用回路44に入力される印刷信号に対応したドットパターンが展開されて記憶されている。不揮発性メモリ43には、プリンタ1の電源を切った後も保存しておくことが必要となる各種のデータが記憶されるようになっている。I/F専用回路44は、パラレルインターフェース回路を内蔵しており、コネクタ49を介してコンピュータ50等から供給される印刷信号を受け取ることができるようになっている。ASIC51は、DCユニット45やヘッド駆動回路48を介して、CRモータ4およびPFモータ5の制御や印刷ヘッド2の制御等を行うようになっている。
DCユニット45は、DCモータであるの速度制御を行うための制御回路となっている。このDCユニット45は、I/F専用回路44を介してCPU39から送られてくる制御指令やASIC51等の出力信号に基づいてCRモータ4およびPFモータ5の速度制御を行うための各種演算を行い、その演算結果に基づいて、PFモータ駆動回路46およびCRモータ駆動回路47へモータ制御信号を出力するようになっている。
PFモータ駆動回路46は、DCユニット45からのモータ制御信号によってPFモータ5を駆動制御するようになっている。本形態では、PFモータ5の制御方法として、たとえば、PWM(Pulse Width Modulation)制御が採用されており、PFモータ駆動回路46は、PWM駆動信号を出力するようになっている。また、CRモータ駆動回路47も同様に、DCユニット45からのモータ制御信号によってCRモータ4を駆動制御するようになっている。
ヘッド駆動回路48は、I/F専用回路44を介してCPU39やASIC51から送られてくる制御指令等に基づいて、印刷ヘッド2のノズル(図示省略)を駆動するようになっている。
バス38は、上述した制御部37の各構成を接続する信号線である。このバス38によって、CPU39、ROM40、RAM41、CG42、不揮発性メモリ43やI/F専用回路44等は、相互に接続され、これらの間でデータの授受を行うことができるようになっている。
(PFモータの速度制御部の構成)
図5は、図4のDCユニット45におけるPFモータ5の速度制御部53の構成を示すブロック図である。図6は、図4のROM40に記憶された目標速度テーブルから作成される目標速度曲線の一例を示すグラフである。図7は、図6のZ部を拡大して示す拡大図である。
上述のように、DCユニット45は、CRモータ4およびPFモータ5の速度制御を行うための制御回路となっている。以下では、DCユニット45におけるPFモータ5の速度制御部53の構成を説明する。なお、DCユニット45におけるCRモータ4の速度制御部もPFモータ5の速度制御部53と同様の構成になっている。
速度制御部53は、図5に示すように、位置偏差演算部56と、目標速度演算部57と、速度偏差演算部58と、比例要素59と、積分要素60と、微分要素61と、加算演算部62と、D/Aコンバータ63とを備えている。すなわち、本形態では、PFモータ5の制御方法として、比例制御と積分制御と微分制御とを組み合わせてPFモータ5の現行回転速度を目標回転速度に収束させるように制御するPID制御が採用されている。また、位置偏差演算部56と速度偏差演算部58とには、ASIC51から所定の信号が入力されるようになっている。
ASIC51には上述のように、ロータリエンコーダ36の出力信号が入力されるようになっている。また、ASIC51は、ロータリエンコーダ36からの出力信号に応じたPFモータ5の現行の回転位置に対応する現行回転位置信号(すなわち、印刷用紙Pの現行位置信号)Pc、および、ロータリエンコーダ36からの出力信号に応じたPFモータ5の現行の回転速度に対応する現行回転速度信号(すなわち、印刷用紙Pの現行搬送速度信号)Vcを出力するようになっている。
位置偏差演算部56には、現行回転位置信号Pcと、副走査方向SSにおける印刷用紙Pの次の停止位置に対応する目標停止位置信号Ptとが入力されるようになっている。また、位置偏差演算部56は、入力された現行回転位置信号Pcと目標停止位置信号Ptとの差である位置偏差に対応する位置偏差信号ΔPを演算して出力するようになっている。なお、目標停止位置信号Ptは、CPU39から入力されるようになっている。
目標速度演算部57には、位置偏差信号ΔPが入力されるようになっている。また、目標速度演算部57は、入力された位置偏差信号ΔPに基づいてPFモータ5の目標となる回転速度に対応する目標回転速度信号(すなわち、印刷用紙Pの目標搬送速度信号)Vtを演算し、出力するようになっている。より具体的には、目標速度演算部57は、ROM40に記憶された目標速度テーブルから位置偏差信号ΔPに対応する目標回転速度信号Vtを読み出して、出力するようになっている。
ここで、ROM40に記憶された目標速度テーブルから作成される目標速度曲線の一例を模式的に示すと図6の実線のようになる。すなわち、目標速度テーブルから作成される目標速度曲線は、たとえば、目標停止位置Xに向かって、加速領域と等速領域と減速領域とを有する曲線となる。なお、目標速度テーブルには、所定の幅を持った数値の間に入る位置偏差信号ΔPに対応するように目標回転速度信号Vtが設定されているため、目標速度曲線は、実際は、図7に示すように階段状になり、位置偏差信号ΔPがわずかに異なっても目標回転速度は同一となる。また、印刷モード等によって、等速領域での回転速度は様々であり、たとえば、図6の点線や二点鎖線に対応する目標速度テーブルもROM40には記憶されている。また、目標停止位置も様々であり、それぞれの目標停止位置に対応する目標速度テーブルもROM40には記憶されている。
速度偏差演算部58には、目標回転速度信号Vtと現行回転速度信号Vcとが入力されるようになっている。また、速度偏差演算部58は、入力された目標回転速度信号Vtと現行回転速度信号Vcとの差である速度偏差信号ΔVを出力するようになっている。速度偏差演算部58から出力された速度偏差信号ΔVは、比例要素59と積分要素60と微分要素61とに入力されるようになっている。比例要素59と積分要素60と微分要素61とは、入力された速度偏差信号ΔVに基づいて所定の計算式によって算出される比例制御値信号QPと、積分制御値信号QIと、微分制御値信号QDとをそれぞれ出力するようになっている。
加算演算部62には、比例要素59、積分要素60および微分要素61からそれぞれ出力された比例制御値信号QPと積分制御値信号QIと微分制御値信号QDとが入力されるようになっている。また、加算演算部62は、これらの制御値信号QP、QI、QDを加算して、PID制御値信号ΣQを出力するようになっている。D/Aコンバータ63には、デジタルデータであるPID制御値信号ΣQが入力されるようになっている。また、D/Aコンバータ63はデジタルデータであるPID制御値信号ΣQをアナログデータに変換して出力するようになっている。D/Aコンバータ63から出力されたアナログデータは、モータ制御信号としてPFモータ駆動回路46に入力されるようになっている。
(ロータリエンコーダの構成)
図8は、図3のロータリエンコーダ36に関連する部分の概略構成を示す概略構成図である。図9は、図3のロータリスケール34を示す正面図である。図10は、図3の検出部35を示す側面図である。図11は、ロータリエンコーダ36の構造を示す部分断面図である。図12は、図10に示す検出部35に配設される基板68と、その周辺部材との関係を示す模式図である。
図13は、図3のロータリエンコーダ36の電気回路を示す回路図である。図14は、ロータリスケール34の正方向への回転により、ロータリエンコーダ36において生成される信号波形を示し、(A)は、図13で示す第一のアンプ74および第三のアンプ76が出力する増幅したレベル信号波形、(B)は、図13で示す第一差動信号生成回路78の出力信号波形、(C)は、図13で示す第二のアンプ75および第四のアンプ77が出力する増幅したレベル信号波形、(D)は、図13で示す第二差動信号生成回路79の出力信号波形、(E)は、図13で示す排他論理和回路80の出力信号波形、(F)は、図13で示すB列出力信号生成回路71の出力信号波形、(G)は、図13で示すC列出力信号生成回路72の出力信号波形、(H)は、図13で示すD列出力信号生成回路73の出力信号波形である。図15は、ロータリスケール34の回転方向が変更されたときに、ロータリエンコーダ36において生成される信号波形を示し、(A)は、図13で示す排他論理和回路80の出力信号波形、(B)は、図13で示すB列出力信号生成回路71の出力信号波形、(C)は、図13で示すC列出力信号生成回路72の出力信号波形、(D)は、図13で示すD列出力信号生成回路73の出力信号波形である
ロータリスケール34は、たとえばプラスチック製の薄板で、図9に示すような円盤状に形成されていると共に、図11(A)に示すように、ポリエチレンテレフタレート(PET)で形成された本体部34aと目盛りとなるマーク34bとから主に構成されている。そして、本体部34aは透明とされ、光が通過可能となっている。本体部34aの厚さは、この実施の形態では、180μmとされ、極めて薄くされている。なお図11では、マーク34bを厚く描いているが、実際は数μm〜20μmの間に設定されている。マーク34bは、光を透過させない材料を印刷または蒸着などにより、本体部34aの表面に付着させることにより形成されている。このため、マーク34bの部分を光は通過できないこととなる。
このロータリスケール34には、180個のマーク34b間となるスリット65が図9の紙面垂直方向に貫通するように形成されている。これら180個のスリット65は、ロータリスケール34の径方向の略同一位置に等角度間隔で配列されている。すなわち、180個のスリット65は、ロータリスケール34の外周に沿って等角度間隔で配列されている。ロータリエンコーダ36によって検出される部分において隣り合う2つのスリット65の間隔と、スリット65の配列方向(円周方向)の幅とは、略等しくなっている。なお、図9では、便宜上、スリット65を周方向に拡大して表示しているが、実際は、1周で180個のスリット65が形成されるため、各スリット65の周方向の幅は極めて小さいものとなっている。各スリット65のうち、3つ毎の間隔でスリット65の幅W1と同じ幅W2を有する貫通孔34cがスリット65に対応するように設けられている。この貫通孔34cは、スリット65の部分に付着するインクミストによってスリット65を通過する光量が落ちたり、乱反射や回折等が生じるのを防いでいる。
ロータリスケール34は、図11(B)に示すように、スリット65の幅W1より広い幅W3を有する貫通孔34cとしても良い。また、貫通孔34cの設置数を全スリット65の数の1/3(図11(A)参照)ではなく、図11(B)のように1/4としても良い。貫通孔34cの幅W3をスリット65の幅W1より大きくすると、マーク34bの近くを通る光34d等が本体部34aに入り込みにくくなる。このような光34dが本体部34aに入ると、入る際の屈折率との関係で本体部34a内の奥深くに入り込むこととなる。すると、後述する受光素子69の受光範囲が受光素子69の位置によって変化してしまい出力信号が安定しにくくなる。図11(B)に示す構造は、そのような問題が生じにくくなる。
ロータリスケール34は、さらに、図11(C)に示すような構造としても良い。すなわち、スリット65の幅W1より狭い幅W4を有する貫通孔34cとしても良い。この構成を採用すると、本体部34aの強度維持の面で有利となる。マーク34bとスリット65との境界部34eの近くを通過していく光が本体部34aに上面から入っていくこととなり、受光素子69で受光する光は安定したものとなると共に受光可能領域が拡大する危険性が減少する。
貫通孔34cは、全スリット65のうち、1/3〜1/10の数のスリット65の部分に設けるのが好ましい。全マーク内の1/10以上に貫通孔を設けると、通り抜けるゴミが多くなり、ロータリスケール34への付着の危険性が減少する。一方、貫通孔34cの設置数を全マーク間の1/3以下とすると、ロータリスケール34の強度が損なわれる危険性が大きく減少する。なお、貫通孔34は、所定の一定間隔で設けると、強度的なバランス上好ましいものとなる。
ロータリスケール34は、上述のように、PF駆動ローラ6と一体で回転するようになっている。すなわち、PF駆動ローラ6が1回転すると、ロータリスケール34も1回転するようになっている。ここで、PF駆動ローラ6の周長が1インチであると、ロータリスケール34単体での分解能は、180(=1インチ/180個)dpiとなる。なお、上述のように、ロータリスケール34を、ギア等を介してPF駆動ローラ6に連結し、たとえばPF駆動ローラ6が1回転すると、ロータリスケール34が2回転するようにしても良い。
検出部35は、図10に示すように、略直方体形状のハウジングを備えている。この検出部35では、ハウジングの一側面(図10の左側面)からハウジングの中央部にかけて、凹部66が形成されている。この凹部66において相対向する2つの面(図10の上下方向で対向する2つの面)の一方には、発光部としての発光素子67が配設され、他方には、基板68が配設されている。この基板68には、複数の検知素子となる複数の受光素子69が形成され(図12参照)、基板68が配設される部位が、検出部35の受光部(検知部)となっている。また、検出部35は、凹部66でロータリスケール34の外周部を部分的に挟み込むように、ロータリスケール34に対して位置決めされている。そのため、発光素子67と複数の受光素子69との間に、ロータリスケール34の外周部すなわちロータリスケール34のスリット65が形成される部位が位置するようになっている。
発光素子67は、たとえば発光ダイオードであり、良好な直進性を有する光を発光するようになっている。
図12に示すように、基板68には、ロータリスケール34の回転方向に沿って、複数の受光素子69が4列で配列されている。以下、複数の受光素子69の4列の配列を、図12の図示上側からA列、B列、C列、D列とよぶ。受光素子69は、たとえばフォトダイオードであり、受光光量に応じたレベルの信号を出力するようになっている。なお、図12では、透明部材からなる本体部34cは図示を省略している。
また、図12に示すように、発光素子67が発光する光が平行光として基板68へ照射されるものとすると、基板68の表面には、ロータリスケール34の外周部におけるスリット65の形成周期と同じ周期で明暗(陰影)が形成される。すなわち、基板68において、スリット65が対応する部分には、発光素子67の光が照射される。また、基板68において、ロータリスケール34のスリット65とスリット65との間の部位が対応する部分には、発光素子67の光がロータリスケール34により遮蔽され、照射されない。そのため、基板68の表面に形成されるこの明暗の1周期の間隔(以下では、明暗周期Tと表記する。)は、ロータリスケール34に形成されるスリット65の配設間隔に相当する。すなわち、発光素子67が発光する光が平行光として基板68へ照射される場合には、基板68の表面に形成される明暗周期Tは、スリット65の配置間隔と同じになる。そのため、ロータリスケール34が等速度で回転すれば、基板68の表面に形成される明暗周期Tは略一定になる。
なお、発光素子67が発光する光が、平行光と見なすことができない場合、すなわち拡散光である場合、基板68に形成される明暗周期Tは、基板68において発光素子67に最も近い部位で狭く、発光素子67から離れるほど広がる。したがって、この場合には、ロータリスケール34が等速度で回転しても、明暗周期Tの時間は一定にはならない。
A列からD列の各列の複数の受光素子69は、基板68における複数の明暗周期T(図12では3周期)にわたって形成されている。また、図12では、発光素子67の光が平行光とした場合における受光素子69の配置関係を示している。各受光素子69は、基板68の表面に形成される明暗周期Tを略4等分にした大きさの受光面を有している。すなわち、各列の複数の受光素子69は、明暗周期Tの4分の1のサイズとなっている。そして、図12に示すように、A列からD列の各列では、図示左側から第一受光素子A1(69)(B1(69)、C1(69)またはD1(69))、第二受光素子A2(69)(B2(69)、C2(69)またはD2(69))、第三受光素子A3(69)(B3(69)、C3(69)またはD3(69))および第四受光素子A4(69)(B4(69)、C4(69)またはD4(69))の4つの受光素子69が明暗周期Tに対応するように1セットとなって、この1セットが複数配列されている。
4列の受光素子69は、ロータリスケール34の回転方向において、少しずつずらして形成されている。より具体的には、4列の受光素子69は、ロータリスケール34の回転方向において、明暗周期Tの16分の1ずつずらして形成されている。図12では、PFモータ6が正方向(印刷用紙Pを排紙側へ送る方向)に回転する場合(ロータリスケール34が正方向へ回転する場合)、ロータリスケール34が図の左側から右側に回転する。この場合、B列は、A列の受光素子69の右側へ、明暗周期Tの16分の1だけずらした位置に形成されている。C列は、A列の受光素子69の右側へ、明暗周期Tの16分の2だけずらした位置に形成されている。D列は、A列の受光素子69の右側へ、明暗周期Tの16分の3だけずらした位置に形成されている。
すなわち、図12において、たとえば、A列の左端の受光素子A1(69)と、B列の左端の受光素子B1(69)と、C列の左端の受光素子C1(69)と、D列の左端の受光素子D1(69)とは、その順番で、スリット65によって形成される明暗の移動方向に沿って明暗周期T(すなわち、明暗の1周期)の16分の1ずつずれたずれ量で配列されている。
また、ロータリスケール34が、PF駆動ローラ6とともに回転すると、検出部35の発光素子67と複数の受光素子69との間において、スリット65が移動する。そして、スリット65の移動に伴って、受光素子69は、その受光光量にしたがったレベルの信号を出力するようになっている。すなわち、スリット65に対応する受光素子69は、ハイレベルの信号を出力し、スリット65とスリット65との間の部分に対応する受光素子69は、ローレベルの信号を出力するようになっている。このように、受光素子69は、スリット65の移動速度に応じた周期で変化するレベル信号を出力するようになっている。
図13に示すように、ロータリエンコーダ36を構成する検出部35は、A列の複数の受光素子69を有する第一出力信号生成手段としてのA列出力信号生成回路70と、B列の複数の受光素子69を有する第二出力信号生成手段としてのB列出力信号生成回路71と、C列の複数の受光素子69を有する第三出力信号生成手段としてのC列出力信号生成回路72と、D列の複数の受光素子69を有する第四出力信号生成手段としてD列出力信号生成回路73とを備えている。
A列出力信号生成回路70は、A列の複数の受光素子69と、第一から第四の4つのアンプ74、75、76、77と、第一差動信号生成回路78と、第二差動信号生成回路79と、排他論理和回路80とを備えている。
図12に示すように、明暗周期Tに対応するように、第一受光素子A1(69)、第二受光素子A2(69)、第三受光素子A3(69)および第四受光素子A4(69)の4つの受光素子69が1セットとなって、この1セットがA列において複数配列されている。そして、第一のアンプ74には、A列の複数の第一受光素子A1(69)が並列で接続されている。A列の各第一受光素子A1(69)は、それぞれの受光光量に応じたレベル信号を出力するようになっている。また、第一のアンプ74は、A列の各第一受光素子A1(69)から出力されたレベル信号を増幅するようになっている。
同様に、第二のアンプ75にはA列の複数の第二受光素子A2(69)が並列で接続され、第二のアンプ75は、A列の複数の第二受光素子A2(69)が出力するレベル信号を増幅して出力するようになっている。第三のアンプ76にはA列の複数の第三受光素子A3(69)が接続され、第三のアンプ76は、A列の複数の第三受光素子A3(69)が出力するレベル信号を増幅して出力するようになっている。第四のアンプ77にはA列の複数の第四受光素子A4(69)が接続されて、第四のアンプ77は、A列の複数の第四受光素子A4(69)が出力するレベル信号を増幅して出力するようになっている。
図12に示すように、第一受光素子A1(69)と第三受光素子A3(69)とは、明暗周期の半分に相当する分だけずれて基板68に形成されている。そのため、図14(A)に示すように、第一のアンプ74が出力する増幅されたレベル信号波形と、第三のアンプ76が出力する増幅されたレベル信号波形とは、明暗周期Tの半分の周期でずれるようになっている。同様に、第二受光素子A2(69)と第四受光素子A4(69)とは、明暗周期の半分に相当する分だけずれて基板68に形成されている。そのため、図14(C)に示すように、第二のアンプ75が出力する増幅されたレベル信号波形と、第四のアンプ77が出力する増幅されたレベル信号波形とは、明暗周期Tの半分の周期でずれるようになっている。なお、各アンプ74、75、76、77が出力するレベル信号波形の周期TLの時間は、明暗周期Tの時間と同一となる。
第一のアンプ74と第三のアンプ76とは、第一差動信号生成回路78へ、増幅したレベル信号を出力するようになっている。第一のアンプ74により増幅されたレベル信号は、第一差動信号生成回路78の非反転入力端子に入力され、第三のアンプ76により増幅されたレベル信号は、第一差動信号生成回路78の反転入力端子に入力されるようになっている。
第一差動信号生成回路78は、非反転入力端子に入力される信号(第一のアンプ74の出力信号)のレベルが反転入力端子に入力される信号(第三のアンプ76の出力信号)のレベルより高い場合、ハイレベルを出力し、非反転入力端子に入力される信号(第一のアンプ74の出力信号)のレベルが反転入力端子に入力される信号(第三のアンプ76の出力信号)のレベルより低い場合、ローレベルを出力するようになっている。このように、第一差動信号生成回路78は、デジタル的な波形の信号を出力するようになっている。すなわち、第一差動信号生成回路78は、図14(B)に示すように、第一受光素子A1(69)、第三受光素子A3(69)が出力するレベル信号と略同じ周期で、かつ、約50%デューティのデジタル的な波形の信号を出力するようになる。
第二のアンプ75と第四のアンプ77とは、第二差動信号生成回路79へ、増幅したレベル信号を出力するようになっている。第二のアンプ75により増幅されたレベル信号は、第二差動信号生成回路79の非反転入力端子に入力され、第四のアンプ77により増幅されたレベル信号は、第二差動信号生成回路79の反転入力端子に入力されるようになっている。
第二差動信号生成回路79は、非反転入力端子に入力される信号(第二のアンプ75の出力信号)のレベルが反転入力端子に入力される信号(第四のアンプ77の出力信号)のレベルより高い場合、ハイレベルを出力し、非反転入力端子に入力される信号(第二のアンプ75の出力信号)のレベルが反転入力端子に入力される信号(第四のアンプ77の出力信号)のレベルより低い場合、ローレベルを出力するようになっている。このように、第二差動信号生成回路79は、デジタル的な波形の信号を出力するようになっている。すなわち、第二差動信号生成回路79は、図14(D)に示すように、第二受光素子A2(69)、第四受光素子A4(69)が出力するレベル信号と略同じ周期で、かつ、約50%デューティのデジタル的な波形の信号を出力するようになっている。
図12に示すように、第一受光素子A1(69)と第二受光素子A2(69)とは、明暗周期Tの4分の1に相当する分だけずれて基板68に形成されている。そのため、図14(B)に示す第一差動信号生成回路78の出力信号と図14(D)に示す第二差動信号生成回路79の出力信号とは、明暗周期Tの4分の1の周期でずれるようになっている。
第一差動信号生成回路78の出力信号と、第二差動信号生成回路79の出力信号とは、排他論理和回路80へ入力されるようになっている。排他論理和回路80は、2つの入力がともにハイレベルあるいはローレベルである場合、ローレベルを出力し、2つの入力の中の一方のみがハイレベルである場合、ハイレベルを出力するようになっている。すなわち、排他論理和回路80は、図14(E)に示すように、受光素子69のレベル信号の略半分の周期の出力信号S1を出力するようになっている。なお、ロータリスケール34の回転方向がある時点toで変更されたときには、排他論理和回路80は、図15(A)に示すような出力信号S1を出力するようになっている。
排他論理和回路80の出力信号は、ロータリエンコーダ36の出力端子81から出力されるようになっている。この排他論理和回路80の出力信号(すなわち、A列出力信号生成回路70の出力信号)S1が、第一出力信号に相当する。
B列出力信号生成回路71、C列出力信号生成回路72およびD列出力信号生成回路73の内部構成は、A列出力信号生成回路70と同様であるため、その図示および説明を省略する。なお、B列出力信号生成回路71、C列出力信号生成回路72およびD列出力信号生成回路73はそれぞれ、図14(F)、(G)、(H)に示すような受光素子69のレベル信号の略半分の周期の出力信号S2、S3、S4を出力するようになっている。また、ロータリスケール34の回転方向がある時点toで変更されたときには、B列出力信号生成回路71、C列出力信号生成回路72およびD列出力信号生成回路73はそれぞれ、図15(B)、(C)、(D)に示すような出力信号S2、S3、S4を出力するようになっている。
上述のように、B列の受光素子69は、A列の受光素子69の右側へ明暗周期Tの16分の1だけずれて形成されている。C列の受光素子69は、A列の受光素子69の右側へ、明暗周期Tの16分の2だけずれて形成されている。D列の受光素子69は、A列の受光素子69の右側へ、明暗周期Tの16分の3だけずれて形成されている。そのため、図14(E)から(H)に示すように、ロータリスケール34が正方向へ回転する場合、B列出力信号生成回路71の出力信号S2の位相は、A列出力信号生成回路70の出力信号S1の位相に比べて、基本的に明暗周期Tの16分の1の時間で遅れる。C列出力信号生成回路72の出力信号S3の位相は、A列出力信号生成回路70の出力信号S1の位相に比べて、基本的に明暗周期Tの16分の2の時間で遅れる。D列出力信号生成回路73の出力信号S4の位相は、A列出力信号生成回路70の出力信号S1の位相に比べて、基本的に明暗周期Tの16分の3の時間で遅れる。
また、図13に示すように、B列出力信号生成回路71の出力信号S2はロータリエンコーダ36の出力端子82から出力され、C列出力信号生成回路72の出力信号S3はロータリエンコーダ36の出力端子83から出力され、D列出力信号生成回路73の出力信号S4はロータリエンコーダ36の出力端子84から出力されるようになっている。すなわち、ロータリエンコーダ36は、4つの出力端子81、82、83、84を有している。また、B列出力信号生成回路71の出力信号S2が第二出力信号に相当し、C列出力信号生成回路72の出力信号S3が第三出力信号に相当し、D列出力信号生成回路73の出力信号S4が第四出力信号に相当する。
4つの出力端子81、82、83、84は、図8に示すように、4本の信号線86、87、88、89により、制御部37に接続されている。
(プリンタの制御方法)
以上のように構成されたプリンタ1では、給紙ローラ12や分離パッド13によってホッパ11からプリンタ1の内部に取り込まれた印刷用紙Pを、PFモータ5で回転駆動されたPF駆動ローラ6で副走査方向SSへ送りながら、CRモータ4で駆動されたキャリッジ3が主走査方向MSで往復移動する。キャリッジ3が往復移動する際には、印刷ヘッド2からインク滴が吐出され、印刷用紙Pへの印刷が行われる。また、印刷用紙Pへの印刷が終了すると、排紙駆動ローラ15等によって印刷用紙Pはプリンタ1の外部へ排出される。
印刷用紙Pを副走査方向SSへ搬送する際には、PFモータ5がPF駆動ローラ6を回転駆動する。PF駆動ローラ6が回転すると、ロータリスケール34は、PF駆動ローラ6とともに回転する。ロータリスケール34が回転すると、ロータリエンコーダ36から4つの出力信号S1、S2、S3、S4が出力される。出力された出力信号S1、S2、S3、S4は、制御部37の所定の処理回路(たとえば、ASIC51等)へ入力される。そして、プリンタ1を制御するため、ロータリエンコーダ36からの出力信号S1、S2、S3、S4を利用して、PFモータ5の回転位置、回転方向および回転速度の検出が行われる。
以下では、PFモータ5の回転位置、回転方向および回転速度の検出方法について順次説明する。
まず、PFモータ5の回転位置の検出方法について説明する。PFモータ5の回転位置の検出は、図14(E)から(H)に示す出力信号S1、S2、S3、S4のレベル変化点(立ち上がり部および立ち下がり部)であるエッジE1、E2、E3、E4を用いて行われる。すなわち、ロータリエンコーダ36から出力されるエッジE1、E2、E3、E4の数をカウントすることでPFモータ5の回転位置の検出が行われる。以下では、4つの出力信号S1、S2、S3、S4をまとめて表す場合には出力信号Sと表記する。また、4つのエッジE1、E2、E3、E4をまとめて表す場合にはエッジEと表記する。
なお、PFモータ5が正方向および逆方向の両方向へ回転する場合には、後述の回転方向の検出結果と、エッジEの数のカウント数とによって、PFモータ5の回転位置は検出されるが、ここでは、PFモータ5が一方向にのみ回転する場合について説明する。
ここで、たとえば、PFモータ5が正方向に回転する場合、図14(E)から(H)に示すように、エッジE1、E2、E3、E4がこの順番でロータリエンコーダ36から出力されていれば、エッジEが入力され、回転位置を検出する制御部37の所定の処理回路(たとえば、ASIC51)で適切にPFモータ5の回転位置を検出することができる。
しかし、上述のように、出力信号Sの周期は、受光素子69のレベル信号の略半分の周期となっている。また、出力信号S1、S2、S3、S4は、基本的に明暗周期Tの16分の1の位相差で順次出力されている。そのため、PFモータ5の回転速度が速くなり、ロータリエンコーダ36から高周波の出力信号Sが出力されるようになると、ロータリエンコーダ36の電気回路の特性等によって、エッジE1、E2、E3、E4がこの順番で出力されず、2つのエッジEが重なった状態で出力されたり、出力されるエッジEの順番が逆転するといった現象が生じる。高周波信号に起因するこのような現象が生じたときに、4つの出力信号Sをそのまま用いてPFモータ5の回転位置を検出しようとすると、回転位置を検出する所定の処理回路の構成が複雑化したり、この処理回路での処理負担が重くなる。
そこで、本形態では、上述した高周波信号に起因する問題が生じない所定の回転速度未満または所定の回転速度以下でPFモータ5が回転する場合には、回転位置を検出する所定の処理回路では、4つの出力信号Sの全てを用いてPFモータ5の回転位置を検出する。すなわち、4つの出力信号SのそれぞれのエッジEの数をカウントしてPFモータ5の回転位置を検出する。また、高周波信号に起因する問題が生じうる所定の回転速度以上でまたは所定の回転速度を超えてPFモータ5が回転する場合には、回転位置を検出する所定の処理回路では、出力信号S1、S3の2つの信号、あるいは、出力信号S2、S4の2つの信号を用いてPFモータ5の回転位置を検出する。すなわち、出力信号S1、S3のエッジE1、E3の数をカウントすることで、あるいは、出力信号S2、S4のエッジE2、E4の数をカウントすることでPFモータ5の回転位置を検出する。
このように、本形態では、PFモータ5の回転速度に応じて、回転位置を検出する所定の処理回路は、4つの出力信号Sを使用して回転位置を検出するのか、あるいは、2つの出力信号Sを使用して回転位置を検出するのかの切替(選択)をする。この所定の処理回路での切替(選択)は、たとえば、ロータリエンコーダ36の出力信号Sから検出されるPFモータ5の回転速度の情報や、コンピュータ50等から供給される印字モード情報等に基づくCPU39からの指令によって行われる。
また、4つの出力信号Sあるいは2つの出力信号Sを使用して検出されたPFモータ5の回転位置の情報に基づいてプリンタ1の所定の制御が行われる。たとえば、ASIC51で検出されたPFモータ5の回転位置の情報に基づいて、PFモータ5のPID制御が行われる。
次に、PFモータ5の回転方向の検出方法について説明する。PFモータ5の回転方向は、出力信号SのエッジEと、1つ出力信号SのエッジEが検出された際の他の出力信号Sの出力レベルとから検出される。たとえば、図15に示すように、出力信号S1の立ち上がり時のエッジE1が検出された際、出力信号S2、S3、S4がローレベルであれば、PFモータ5が正方向に回転していることが検出される。出力信号S1の立ち上がり時のエッジE1が検出された際、出力信号S2、S3、S4がハイレベルであれば、PFモータ5が逆方向に回転していることが検出される。また、たとえば、出力信号S2の立ち上がり時のエッジE2が検出された際、出力信号S1がハイレベルで、出力信号S3、S4がローレベルであれば、PFモータ5が正方向に回転していることが検出され、出力信号S1がローレベルで、出力信号S3、S4がハイレベルであれば、PFモータ5が逆方向に回転していることが検出される。同様に、出力信号S3、S4のエッジE3、E4と他の出力信号Sの出力レベルとを用いてPFモータ5の回転方向が検出される。
そのため、2つのエッジEが重なった状態で出力されたり、出力されるエッジEの順番が逆転するといった高周波信号に起因する上述の問題が発生すると、回転方向を検出する制御部37の所定の処理回路(たとえば、ASIC51)で適切にPFモータ5の回転方向を検出することができなくなる。
そこで、本形態では、回転位置の検出と同様に、上述した高周波信号に起因する問題が生じない所定の回転速度未満または所定の回転速度以下でPFモータ5が回転する場合には、回転方向を検出する所定の処理回路では、4つの出力信号Sおよび4つのエッジEの全てを用いてPFモータ5の回転方向を検出する。すなわち、4つのエッジEと、いずれかのエッジEが検出された際の他の出力信号Sの出力レベルとによって、PFモータ5の回転方向を検出する。また、高周波信号に起因する問題が生じうる所定の回転速度以上でまたは所定の回転速度を超えてPFモータ5が回転する場合には、回転方向を検出する所定の処理回路では、出力信号S1、S3の2つの信号、あるいは、出力信号S2、S4の2つの信号を用いてPFモータ5の回転方向を検出する。すなわち、出力信号S1、S3のエッジE1、E3と、一方のエッジEが検出された際の他方の出力信号Sの出力レベルとによって、あるいは、出力信号S2、S4のエッジE2、E4と、一方のエッジEが検出された際の他方の出力信号Sの出力レベルとによって、PFモータ5の回転位置を検出する。
このように、本形態では、PFモータ5の回転速度に応じて、回転方向を検出する所定の処理回路は、4つの出力信号Sを使用して回転方向を検出するのか、あるいは、2つの出力信号Sを使用して回転方向を検出するのかの切替(選択)をする。この所定の処理回路での切替(選択)は、上述したように、たとえば、PFモータ5の回転速度の情報等に基づくCPU39からの指令によって行われる。
また、4つの出力信号Sあるいは2つの出力信号Sを使用して検出されたPFモータ5の回転方向の情報に基づいてプリンタ1の所定の制御が行われる。たとえば、回転方向の情報に基づいてPFモータ5の回転位置が検出され、その検出結果に基づいて、PFモータ5のPID制御が行われる。
次に、PFモータ5の回転速度の検出方法について説明する。PFモータ5の回転速度は、各出力信号Sの立ち上がり時(または立ち下がり時)のエッジEから次の立ち上がり時(または立ち下がり時)のエッジEまでの時間(周期)を用いて検出される。たとえば、図14(E)から(H)に示す周期T1、T2、T3、T4を用いて、PFモータ5の回転速度が検出される。
そのため、2つのエッジEが重なった状態で出力されたり、出力されるエッジEの順番が逆転しても、回転速度を検出する制御部37の所定の処理回路(たとえば、ASIC51)は、PFモータ5の回転速度を適切に検出することができる。
そこで、本形態では、PFモータ5の回転速度に関係なく、4つの出力信号Sの全てを用いてPFモータ5の回転速度を検出する。また、4つの出力信号Sを使用して検出されたPFモータ5の回転速度の情報に基づいてプリンタ1の所定の制御が行われる。たとえば、ASIC51で検出されたPFモータ5の回転速度の情報に基づいて、PFモータ5のPID制御が行われる。
なお、上述のように、ASIC51では、所定の回転速度未満または所定の回転速度以下でPFモータ5が回転する場合には、4つの出力信号Sを用いてPFモータ5の回転位置を検出し、所定の回転速度以上でまたは所定の回転速度を超えてPFモータ5が回転する場合には、2つの出力信号Sを用いてPFモータ5の回転位置を検出している。そのため、図7に示すように、所定の回転速度V1以上の場合には、たとえば、出力信号S1、S3から検出される回転位置に対応する目標回転速度のみを目標速度テーブルに設定し、所定の回転速度V1未満の場合には、出力信号S1、S2、S3、S4から検出される回転位置に対応する目標回転速度を目標速度テーブルに設定することが好ましい。このようにすると、目標速度テーブルのデータ量を削減することが可能となる。
(実施の形態1の主な効果)
以上説明したように、実施の形態1では、ロータリエンコーダ36は、貫通孔34cが一定間隔毎にかつ全スリット65の一部に設けられているため、インクミスト等のゴミや強度の心配をすることなく、スリット65を多数形成することができる。
また、ロータリエンコーダ36は、1つの基板68に4列に配列される複数の受光素子69が出力するレベル信号から、4つの出力信号Sを出力する。また、各出力信号Sは、各列において、基板68における明暗周期Tにおいて、その4分の1に相当する間隔毎に配列される4つの受光素子A1(69)〜A4(69)、B1(69)〜B4(69)、C1(69)〜C4(69)、D1(69)〜D4(69)のレベル信号の波形から生成される。そのため、各出力信号Sは、レベル信号の波形の2倍の周波数を有し、かつ、その全てのレベルの変化点は、受光素子69のレベル信号のレベル変化点に対応する。すなわち、出力信号Sの周期T1〜T4は、レベル信号波形の周期TLの半分であり、各エッジEは、各受光素子69に1対1に対応して発生する。したがって、ロータリエンコーダ36は、4つの出力信号Sにより、ロータリスケール34に形成されるスリット65の位置間隔の8分の1の間隔でスリットが形成されているかのような分解能を得ることができる。すなわち、スリット65から通常得られる位置や速度に比べ、8倍の位置および速度の分解能を得ることができる。
その結果、従来と同様のサイズおよび同精度のロータリスケール34を使用しても、従来の8倍の位置あるいは速度の分解能を得ることができる。すなわち、ロータリエンコーダ36から分解能の高い出力信号Sを出力することができる。また、従来のものより小さいサイズのロータリスケール34を使用して従来と同等の位置あるいは速度の分解能を得ることもできる。
また、本形態では、PFモータ5の回転速度に応じて、出力信号S1と出力信号S3との2つの出力信号あるいは、出力信号S2と出力信号S4との2つの出力信号に基づいてプリンタ1の制御を行うか、または、出力信号S1、S2、S3、S4の4つの出力信号に基づいてプリンタ1の制御を行うかが切替(選択)可能になっている。そのため、4つの出力信号Sに基づいて制御を行っても、高周波信号に起因する問題が生じない場合には、4つの出力信号Sに基づいて、より高い分解能で、プリンタ1の制御を行うことができる。また、4つの出力信号Sに基づいて制御を行うと、高周波信号に起因する問題が生じる場合には、明暗周期Tの8分の1だけ位相がずれた出力信号S1と出力信号S3との2つの出力信号あるいは、出力信号S2と出力信号S4との2つの出力信号に基づいてプリンタ1の制御を行うことができる。そのため、高周波信号に起因する問題を抑制することができ、ロータリエンコーダ36からの出力信号を処理する回路の構成も簡素化される。
本形態では、PFモータ5の回転速度が所定速度以上であるときまたは所定速度を超えるときに、ロータリエンコーダ36から出力された出力信号S1と出力信号S3との2つの出力信号あるいは、出力信号S2と出力信号S4との2つの出力信号からPFモータ5の回転位置および回転方向を検出し、その検出結果に基づいて制御を行っている。また、PFモータ5の回転速度が所定速度未満であるときまたは所定速度以下であるとき、ロータリエンコーダ36から出力された4つの出力信号SからPFモータ5の回転位置および回転方向を検出し、その検出結果に基づいて制御を行っている。
PFモータ5の場合、停止時のPFモータ5の位置精度は要求されるが、回転時の位置精度は要求されない。本形態では、所定速度未満または所定速度以下の回転速度で回転するPFモータ5の停止前には、4つの出力信号SからPFモータ5の回転位置や回転方向を検出し、その検出結果に基づいてPFモータ5を制御することができる。そのため、停止時のPFモータ5の位置精度を上げることができる。また、PFモータ5が所定速度以上でまたは所定速度を超えて回転するときには、2つの出力信号SからPFモータ5の回転位置や回転方向を検出し、その検出結果に基づいてPFモータ5を制御しても、位置精度に関しては問題が生じない。
本形態では、PFモータ5の回転速度に関係なく、ロータリエンコーダ36から出力された4つの出力信号SからPFモータ5の回転速度を検出し、その検出結果に基づいて制御を行っている。そのため、より多くの回転速度情報に基づいた精度の高いPFモータ5の制御が可能となる。
[実施の形態2]
図16は、本発明の実施の形態2にかかるロータリエンコーダ36の電気回路の構成を示す回路図である。図17は、実施の形態2のロータリスケール34の正方向への回転により、ロータリエンコーダ36において生成される信号波形を示し、(A)は、図16で示す第一のアンプ74および第三のアンプ76が出力する増幅したレベル信号波形、(B)は、図16で示す第一差動信号生成回路78の出力信号波形、(C)は、図16で示す第二のアンプ75および第四のアンプ77が出力する増幅したレベル信号波形、(D)は、図16で示す第二差動信号生成回路79の出力信号波形、(E)は、図16で示す排他論理和回路80の出力信号波形、(F)は、図16で示すB列出力信号生成回路71の出力信号波形、(G)は、図16で示すC列出力信号生成回路72の出力信号波形、(H)は、図16で示すD列出力信号生成回路73の出力信号波形、(I)は、図16で示す第一排他論理和回路91の出力信号波形、(J)は、図16で示す第二排他論理和回路92の出力信号波形である。
実施の形態1と実施の形態2とでは、ロータリエンコーダ36のロータリスケール34の構造は同一であるが、ロータリエンコーダ36の電気回路の構成が相違する。また、電気回路の構成が相違するため、ロータリエンコーダ36から出力される信号も相違する。実施の形態2では、その他の構成は実施の形態1と共通するため、以下では、これらの相違点を中心に説明する。なお、実施の形態1と共通する構成については、同一の符号を付してその説明を簡略化または省略する。または、実施の形態1と共通する構成については、図示およびその説明は省略する。
図16に示すように、本形態のロータリエンコーダ36は、実施の形態1で説明したA列出力信号生成回路70、B列出力信号生成回路71、C列出力信号生成回路72およびD列出力信号生成回路73を備えている。そして、A列出力信号生成回路70、B列出力信号生成回路71、C列出力信号生成回路72およびD列出力信号生成回路73は、それぞれ、図17(E)から(H)に示すような出力信号S1、S2、S3、S4を出力するようになっている。また、本形態のロータリエンコーダ36は、上記の構成に加え、第一出力排他論理和回路91と、第二出力排他論理和回路92とを備えている。
第一出力排他論理和回路91には、A列出力信号生成回路70が出力する出力信号S1と、C列出力信号生成回路72が出力する出力信号S3とが入力されるようになっている。この第一出力排他論理和回路91は、出力信号S1と出力信号S3との排他論理和である信号を第一排他論理和信号S11として生成、出力するようになっている。すなわち、第一出力排他論理和回路91は、図17(I)に示すように、出力信号S1、S3の略半分の周期の第一排他論理和信号S11を生成して出力するようになっている。
第二出力排他論理和回路92には、B列出力信号生成回路71が出力する出力信号S2と、D列出力信号生成回路73が出力する出力信号S4とが入力されるようになっている。この第二出力排他論理和回路92は、出力信号S2と出力信号S4との排他論理和である信号を第二排他論理和信号S12として生成、出力するようになっている。すなわち、第二出力排他論理和回路92は、図17(J)に示すように、出力信号S2、S4の略半分の周期の第二排他論理和信号S12を生成して出力するようになっている。
出力信号S1と出力信号S2とは上述のように、明暗周期Tの16分の1だけ位相がずれている。そのため、第一排他論理和信号S11と第二排他論理和信号S12とは、図17(I)、(J)に示すように、明暗周期Tの16分の1だけ位相がずれている。
本形態のロータリエンコーダ36も実施の形態1と同様に、4つの出力端子81、82、83、84を有している。図16に示すように、A列出力信号生成回路70(排他論理和回路80)の出力信号S1は出力端子81から出力され、C列出力信号生成回路72の出力信号S3は出力端子82から出力されるようになっている。また、第一出力排他論理和回路91から出力される第一排他論理和信号S11は出力端子83から出力され、第二出力排他論理和回路92から出力される第二排他論理和信号S12は出力端子84から出力されるようになっている。なお、A列出力信号生成回路70の出力信号S1およびC列出力信号生成回路72の出力信号S3に代えて、B列出力信号生成回路71の出力信号S2およびD列出力信号生成回路73の出力信号S4をロータリエンコーダ36から出力するようにしても良い。
実施の形態1と同様に、4つの出力端子81、82、83、84は、4本の信号線86、87、88、89により、制御部37に接続されている(図8参照)。
本形態では、ロータリエンコーダ36から出力される信号が、実施の形態1のロータリエンコーダ36から出力される信号と相違する。そのため、PFモータ5の回転位置、回転方向および回転速度の検出方法が、実施の形態1で説明した検出方法とは相違する。以下では、本形態におけるPFモータ5の回転位置、回転方向および回転速度の検出方法について順次説明する。
まず、PFモータ5の回転位置の検出方法について説明する。PFモータ5の回転位置は、図17(E)および(G)に示す出力信号S1、S3のエッジE1、E3、あるいは、図17(I)および(J)に示す第一排他論理和信号S11および第二排他論理和信号S12のエッジE11、E12の数をカウントすることで検出される。
より具体的には、本形態では、上述した高周波信号に起因する問題が生じない所定の回転速度未満または所定の回転速度以下でPFモータ5が回転する場合には、回転位置を検出する所定の処理回路(たとえば、ASIC51)では、周波数の高い第一排他論理和信号S11および第二排他論理和信号S12のエッジE11、E12の数をカウントしてPFモータ5の回転位置を検出する。また、高周波信号に起因する問題が生じうる所定の回転速度以上でまたは所定の回転速度を超えてPFモータ5が回転する場合には、回転位置を検出する所定の処理回路では、周波数の低い出力信号S1、S3のエッジE1、E3の数をカウントしてPFモータ5の回転位置を検出する。
このように、本形態では、PFモータ5の回転速度に応じて、回転位置を検出する所定の処理回路は、周波数の高い第一排他論理和信号S11および第二排他論理和信号S12を使用して回転位置を検出するのか、あるいは、周波数の低い出力信号S1、S3を使用して回転位置を検出するのかの切替(選択)をする。この所定の処理回路での切替(選択)は、実施の形態1と同様に、たとえば、PFモータ5の回転速度の情報等に基づくCPU39からの指令によって行われる。
また、第一排他論理和信号S11および第二排他論理和信号S12あるいは2つの出力信号S1、S3を使用して検出されたPFモータ5の回転位置の情報に基づいてプリンタ1の所定の制御が行われる。たとえば、ASIC51で検出されたPFモータ5の回転位置の情報に基づいて、PFモータ5のPID制御が行われる。
次に、PFモータ5の回転方向の検出方法について説明する。PFモータ5の回転方向は、出力信号S1のエッジE1または/および出力信号S3のエッジE3と、これらが検出された際の出力信号S3または/および出力信号S1の出力レベルとから検出される。あるいは、第一排他論理和信号S11のエッジE11または/および第二排他論理和信号S12のエッジE12と、これらが検出された際の第二排他論理和信号S12または/および第一排他論理和信号S11の出力レベルとから検出される。PFモータ5の回転方向の検出の考え方は実施の形態1と同様であるため、ここでは、具体的な説明は省略する。
本形態では、回転位置の検出と同様に、上述した高周波信号に起因する問題が生じない所定の回転速度未満または所定の回転速度以下でPFモータ5が回転する場合には、回転方向を検出する所定の処理回路(たとえば、ASIC51)では、周波数の高い第一排他論理和信号S11および第二排他論理和信号S12を用いてPFモータ5の回転方向を検出する。また、高周波信号に起因する問題が生じうる所定の回転速度以上でまたは所定の回転速度を超えてPFモータ5が回転する場合には、回転方向を検出する所定の処理回路では、周波数の低い出力信号S1、S3を用いてPFモータ5の回転方向を検出する。
このように、本形態では、PFモータ5の回転速度に応じて、回転方向を検出する所定の処理回路は、周波数の高い第一排他論理和信号S11および第二排他論理和信号S12を使用して回転位置を検出するのか、あるいは、周波数の低い出力信号S1、S3を使用して回転位置を検出するのかの切替(選択)をする。この所定の処理回路での切替(選択)は、たとえば、PFモータ5の回転速度の情報等に基づくCPU39からの指令によって行われる。
また、第一排他論理和信号S11および第二排他論理和信号S12あるいは2つの出力信号S1、S3を使用して検出されたPFモータ5の回転位置の情報に基づいてプリンタ1の所定の制御が行われる。たとえば、回転方向の情報に基づいてPFモータ5の回転位置が検出され、その検出結果に基づいて、PFモータ5のPID制御が行われる。
次に、PFモータ5の回転速度の検出方法について説明する。PFモータ5の回転速度は、出力信号S1、S3(または第一排他論理和信号S11、第二排他論理和信号S12)の立ち上がり時(または立ち下がり時)のエッジEから次の立ち上がり時(または立ち下がり時)のエッジEまでの時間(周期)を用いて検出することができる。たとえば、PFモータ5の回転速度は、図17(E)、(G)、(I)、(J)に示す周期T1、T3、T11、T12を用いて検出することができる。そのため、実施の形態1で説明したように、回転速度の検出においては、高周波信号に起因する問題は生じない。
したがって、本形態では、PFモータ5の回転速度に関係なく、周波数の高い第一排他論理和信号S11および第二排他論理和信号S12を用いてPFモータ5の回転速度を検出する。このようにすることで、第一排他論理和信号S11および第二排他論理和信号S12からより多くの回転速度情報を得ることができる。
また、第一排他論理和信号S11および第二排他論理和信号S12を使用して検出されたPFモータ5の回転速度の情報に基づいてプリンタ1の所定の制御が行われる。たとえば、ASIC51で検出されたPFモータ5の回転速度の情報に基づいて、PFモータ5のPID制御が行われる。
以上説明したように、実施の形態2では、ロータリスケール34の構造が実施の形態1と同様なため、ゴミや強度の心配をすることなく、スリット65を多数形成することができる。また、ロータリエンコーダ36は、1つの基板68に4列に配列される複数の受光素子69が出力するレベル信号から、このレベル信号の2倍の周波数を有する4つの出力信号S1、S2、S3、S4を生成し、そのうちの2つの出力信号S1、S3を出力する。また、本形態では、ロータリエンコーダ36は、出力信号S1、S3から、この出力信号S1、S3の2倍の周波数を有する第一排他論理和信号S11を生成して出力し、出力信号S2、S4から、この出力信号S2、S4の2倍の周波数を有する第二排他論理和信号S12を生成して出力している。そのため、ロータリエンコーダ36は、第一排他論理和信号S11および第二排他論理和信号S12により、ロータリスケール34に形成されるスリット65の8倍の位置および速度の分解能を得ることができる。
その結果、従来と同様のサイズおよび同精度のロータリスケール34を使用しても、従来の8倍の位置あるいは速度の分解能を得ることができる。すなわち、ロータリエンコーダ36から分解能の高い信号を出力することができる。また、従来のものより小さいサイズのロータリスケール34を使用して従来と同等の位置あるいは速度の分解能を得ることもできる。
また、実施の形態2では、PFモータ5の回転速度に応じて、周波数の高い第一排他論理和信号S11および第二排他論理和信号S12に基づいてプリンタ1の制御を行うか、または、周波数の低い出力信号S1、S3に基づいてプリンタ1の制御を行うかが切替(選択)可能になっている。そのため、周波数の高い第一排他論理和信号S11および第二排他論理和信号S12に基づいて制御を行っても、高周波信号に起因する問題が生じない場合には、第一排他論理和信号S11および第二排他論理和信号S12に基づいて、より高い分解能で、プリンタ1の所定の制御を行うことができる。また、高周波信号に起因する問題が生じる場合には、明暗周期Tの8分の1だけ位相がずれた出力信号S1と出力信号S3とに基づいてプリンタ1の制御を行うことができる。そのため、高周波信号に起因する問題を抑制することができ、ロータリエンコーダ36からの出力信号を処理する回路の構成も簡素化される。
実施の形態2では、PFモータ5の回転速度が所定速度以上であるときまたは所定速度を超えるときに、周波数の高い第一排他論理和信号S11および第二排他論理和信号S12からPFモータ5の回転位置および回転方向を検出し、その検出結果に基づいて制御を行っている。また、PFモータ5の回転速度が所定速度未満であるときまたは所定速度未満であるときに、周波数の低い出力信号S1、S3からPFモータ5の回転位置および回転方向を検出し、その検出結果に基づいて制御を行っている。
PFモータ5の場合、停止時のPFモータ5の位置精度は要求されるが、回転時の位置精度は要求されない。本形態では、所定速度未満または所定速度以下の回転速度で回転するPFモータ5の停止前には、周波数の高い第一排他論理和信号S11および第二排他論理和信号S12からPFモータ5の回転位置や回転方向を検出し、その検出結果に基づいてPFモータ5を制御することができる。したがって、停止時のPFモータ5の位置精度を上げることができる。また、PFモータ5が所定速度以上でまたは所定速度を超えて回転するときには、周波数の低い出力信号S1、S3からPFモータ5の回転位置や回転方向を検出し、その検出結果に基づいてPFモータ5を制御しても、位置精度に関しては問題が生じない。
[他の実施の形態]
上述した各形態は、本発明の好適な実施の形態の例であるが、本発明は、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変形、変更が可能である。
上述した各形態では、ロータリエンコーダ36は、PETからなる透明な本体部34aとその一面に付着されたマーク34bと、スリット65の一部に設けられた貫通孔34cとを有するリニアスケール34を備えている。しかし、本体部34aは、PETではなく他の透明な樹脂材としたり、ガラス基板としたりしても良い。また、マーク34bは本体部34aの一面でなく両面に設けるようにしても良い。また、マーク34bの付着はスパッタリング等での蒸着または印刷で行っているが、メッキやレジストを使用した露光処理で設置するようにしても良い。また、マーク34bを印刷する方法を採用する際は、インクジェットプリンタでの印刷の他に、他の一般的な印刷方法を採用できる。さらには、マーク34bを本体部34aの中に埋め込む構造としても良い。
さらに、貫通孔34cを一定間隔で設けるのではなく、2つ連続して設けた後、ある間隔をあけ、また2つ連続して設けたりなどのように変則的な規則に基づいて設置したり、ロータリスケール34の一定の角度範囲のみに設け、他の角度範囲には設けないようにしても良い。また、貫通孔34cは、上から下まで同じ幅を有するストレートな孔としたが、マーク34b側が広く、反対側が狭くなるものとしたり、その逆としても良い。
また、ロータリエンコーダ36は、円盤状のロータリスケール34と、その外周に沿って形成された複数のスリット65の透過光を検出する検出部35とを有するロータリエンコーダである。この他にもたとえば、ロータリエンコーダ36は、円盤状のスケール34の外周に沿って形成された複数のマークの反射光を検出する反射型のものであってもよい。
また、本発明の構成を、CRモータ4の回転速度や回転位置等を検出するリニアエンコーダ33に適用しても良い。すなわち、リニアエンコーダ33において、発光素子の光の、マーク31aによる反射光が照射される基板に、複数の受光素子を図12と同様に配列し、その複数の受光素子のレベル信号を図13または図16の回路により統合しても良い。このように構成することで、上述した各形態のロータリエンコーダ36と同様に、リニアエンコーダ33は、マーク31aの分解能以上の分解能となる複数の出力信号を出力することができる。
また、上述した各形態では、ロータリエンコーダ36は、たとえば、4(=22)つの受光素子A1(69)〜A4(69)のレベル信号から、1つの出力信号を生成している。この他にもたとえば、ロータリエンコーダ36は、2n+1(nは、1以上の整数)組の受光素子69のレベル信号から1つの出力信号を生成するようにしてもよい。この場合、出力信号の周波数は、受光素子69のレベル信号の周波数の2n倍となる。このとき、たとえばA列の受光素子69とC列の受光素子69とは、基板68において、明暗周期Tの2n+2分の1のずれ量で配設されれば良い。また、B列の受光素子69とD列の受光素子69とは、基板68において、明暗周期Tの2n+2分の1のずれ量で配設されればよい。
さらに、上述した各形態では、各列の4つの受光素子A1(69)〜A4(69)、B1(69)〜B4(69)、C1(69)〜C4(69)、D1(69)〜D4(69)は、明暗周期Tに相当する範囲内に隣接して配列されている。しかし、これらは隣接して配置される必要性はない。たとえば、A列の最初の第二受光素子A2(69)、第三受光素子A3(69)および第四受光素子A4(69)は、図12に示す最初の位置から明暗周期Tの整数倍の距離を加えた位置に配設されればよい。B列、C列、D列でも、同様の配置を行うことが可能である。さらに、A列、B列、C列、D列はそれぞれ明暗周期Tの16分の1ずつずれた配置とされているが、これらはそれぞれ、明暗周期Tの16分の1に明暗周期Tの整数倍の距離を加えたピッチでずれた配置とされても良い。
また、上述した各形態では、出力信号Sをそれぞれ生成するために、4つの受光素子A1(69)〜A4(69)、B1(69)〜B4(69)、C1(69)〜C4(69)、D1(69)〜D4(69)を用いているが、たとえば、出力信号S1を受光素子A1(69)のみで生成することも可能である。すなわち、受光素子A1(69)で検出された信号から2分の1周期ずれた信号や、4分の1周期、4分の3周期ずれた信号を作り出し、それらを各アンプ74、75、76、77に入力して出力信号S1を作り出すことが可能である。同様に、出力信号S2、S3、S4を作り出すことも可能である。
さらにまた、上述した各形態では、4つの列別の出力信号生成回路74、75、76、77は、略50%デューティで変化する出力信号を出力している。この他にもたとえば、4つの列別の出力信号生成回路74、75、76、77は、50%以外のデューティで変化する出力信号を出力するようにしてもよい。この場合、たとえば、4つの受光素子A1(69)〜A4(69)は、明暗周期Tを4等分した以外のずれ量の間隔、さらにはそのずれ量に明暗周期Tの整数倍のずれ量を加えた間隔で配設されれば良い。
また、上述した実施の形態1では、PFモータ5の回転速度に応じて、2つの出力信号に基づいてプリンタ1の制御を行うか、または、4つの出力信号に基づいてプリンタ1の制御を行うかが切替可能になっている。また、実施の形態2では、PFモータ5の回転速度に応じて、周波数の高い第一排他論理和信号S11等に基づいてプリンタ1の制御を行うか、または、周波数の低い出力信号S1等に基づいてプリンタ1の制御を行うかが切替可能になっている。この他にもたとえば、PFモータ5の回転位置に応じて、どの信号に基づいてプリンタ1の制御を行うかを切替可能に構成しても良い。
たとえば、図6に示すように、PFモータ5の回転位置が、このPFモータ5の停止前の所定の回転位置X1から目標停止位置Xの範囲内(すなわち、目標停止位置Xから所定範囲内)にあるときと、この範囲外にあるときとで、どの信号に基づいてプリンタ1の制御を行うかを切替可能に構成しても良い。
より具体的には、PFモータ5の回転位置が、PFモータ5の目標停止位置Xから所定範囲内にあるときには、4つの出力信号S、あるいは、周波数の高い第一排他論理和信号S11および第二排他論理和信号S12からPFモータ5の回転位置や回転方向を検出して、その検出結果に基づいてプリンタ1を制御するように構成する。また、PFモータ5の回転位置が、PFモータ5の目標停止位置Xから所定範囲外にあるときには、2つの出力信号SからPFモータ5の回転位置や回転方向を検出し、その検出結果に基づいてプリンタ1の制御するように構成する。このように構成すると、停止時のPFモータ5の位置精度を上げることができる。また、PFモータ5の回転位置が、PFモータ5の目標停止位置Xから所定範囲外にあるときには、制御部37での処理が簡素化される。
さらに、上述した各形態では、PFモータ5の回転速度の検出に関しては、PFモータ5の回転速度に関係なく、4つの出力信号Sの全てを用いて、あるいは、周波数の高い第一排他論理和信号S11および第二排他論理和信号S12を用いている。この他にもたとえば、PFモータ5の回転速度に応じて、PFモータ5の回転速度の検出に用いる信号を切り替えるようにしても良い。たとえば、所定の回転速度未満または所定の回転速度以下でPFモータ5が回転する場合には、4つの出力信号Sを用いてPFモータ5の回転速度を検出し、所定の回転速度以上でまたは所定の回転速度を超えてPFモータ5が回転する場合には、出力信号S1、S3の2つの信号、あるいは、出力信号S2、S4の2つの信号を用いてPFモータ5の回転速度を検出しても良い。また、所定の回転速度未満または所定の回転速度以下でPFモータ5が回転する場合には、周波数の高い第一排他論理和信号S11および第二排他論理和信号S12を用いてPFモータ5の回転速度を検出し、所定の回転速度以上でまたは所定の回転速度を超えてPFモータ5が回転する場合には、周波数の低い出力信号S1、S3を用いてPFモータ5の回転速度を検出しても良い。
さらにまた、上述した各形態では、プリンタ1を例に本発明の構成を説明したが、本発明のエンコーダは、プリンタ用の他に、ロボット用、工作機械用、計測用、医療機器用、OA機器用等種々の分野のものに適用できる。また、本発明の構成は、プリンタ以外に、たとえば、プリンタ複合機、スキャナ、ADF(Auto Document Feeder)装置、コピー機、ファクシミリ装置等にも適用可能である。
実施の形態1にかかるプリンタの概略構成を示す斜視図。 図1のプリンタの紙送りに関する部分の概略構成を示す概略側面図。 図1のキャリッジおよび図2のPF駆動ローラの検出機構を示す概略構成図。 図1のプリンタの制御部およびその周辺機器の概略構成を示すブロック図。 図4のDCユニット内のPFモータの速度制御部の構成を示すブロック図。 目標速度テーブルから作成される目標速度曲線の一例を示すグラフ。 図6のZ部を拡大して示す拡大図。 図3のロータリエンコーダに関連する部分の概略構成を示す概略構成図。 図3のロータリスケールを示す正面図。 図3の検出部を示す側面図。 図3のロータリスケールの構造を示す部分断面図。 図10の検出部に配設される基板とその周辺部材との関係を示す模式図。 図3のロータリエンコーダの電気回路を示す回路図。 ロータリエンコーダにおいて生成される信号波形を示す図。 回転方向変更時にロータリエンコーダで生成される信号波形を示す図。 実施の形態2にかかるロータリエンコーダの電気回路の構成を示す回路図。 実施の形態2のロータリエンコーダにおいて生成される信号波形を示す図。
符号の説明
1 プリンタ、4 CRモータ(モータ)、5 PFモータ(モータ、印刷対象物送り用モータ)、31 リニアスケール(スケール)、31a マーク、33 リニアエンコーダ(エンコーダ)、34 ロータリスケール(スケール)、34a 本体部、34b マーク、34c 貫通孔、35 検出部、36 ロータリエンコーダ(エンコーダ)、37 制御部、65 スリット、69 受光素子(検知素子)、70 A列出力信号生成回路(第一出力信号生成手段)、71 B列出力信号生成回路(第二出力信号生成手段)、72 C列出力信号生成回路(第三出力信号生成手段)、73 D列出力信号生成回路(第四出力信号生成手段)、91 第一出力排他論理和回路、92 第二出力排他論理和回路、S1 出力信号(第一出力信号)、S2 出力信号(第二出力信号)、S3 出力信号(第三出力信号)、S4 出力信号(第四出力信号)。

Claims (4)

  1. 所定の間隔毎に光を反射させるマークまたは光を透過させないマークが形成されると共に各マーク間は光が通過可能にされたスケールと、上記マークにて反射される光または上記マーク間を通過する光を検出して所定の出力信号を出力する検出部とを有するエンコーダにおいて、
    上記スケールは、透明部材からなる本体部と、その本体部の少なくとも一方の面に設けられた上記マークとを有し、一部の上記マーク間には上記本体部を貫通する貫通孔が形成されていることを特徴とするエンコーダ。
  2. 前記貫通孔は、全マーク間のうち1/10〜1/3のマーク間に設けられていることを特徴とする請求項1記載のエンコーダ。
  3. 前記マークは、前記本体部の一方の面に付着して形成され、前記貫通孔の幅は、前記マーク間より広くされていることを特徴とする請求項1または2記載のエンコーダ。
  4. 前記マークは、前記本体部の一方の面に付着して形成され、前記貫通孔の幅は、前記マーク間より狭くされていることを特徴とする請求項1または2記載のエンコーダ。
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