JP2004160626A - 活管継手における切粉除去装置 - Google Patents

活管継手における切粉除去装置 Download PDF

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Katsuhiko Bessho
克彦 別所
Mikio Nakaoka
幹夫 中岡
Mitsuru Morinaka
満 森中
Yoshiaki Minamide
善昭 南出
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Osaka Gas Co Ltd
JFE Pipe Fitting Mfg Co Ltd
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Abstract

【課題】磁石収納箱47を透き通すことによって元管1や活管継手3の内部に溜まる切粉45の磁石吸着による除去作業がきわめて効率よく的確に行える活管継手における切粉除去装置を提供する。
【解決手段】磁石収納箱47の周側壁47aが内部を透視可能な材料で形成され、かつ該磁石収納箱47の底がシャッター31の開閉部の上部に連通するよう開放状に形成されるとともに、磁石収納箱47の上部を塞いだ上蓋51に、先端に切粉吸着用の磁石48を備えた可撓性ワイヤー49が摺動自在に貫通されている。
【選択図】 図8

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、都市ガスの埋設供給配管等の磁性金属製の元管にホールソーにより穿孔を加えるとともに該元管と分岐管を連通状に接続する活管継手において、ホールソーによる穿孔後に取り付けられて穿孔により生じた切粉を除去するのに使用される切粉除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の活管継手としては、例えば、図13、図14に示すようなものが公知である。図13は穿孔途上の状態を、図14は穿孔終了直後の状態を示している。その活管継手は一対の第1,2分割継手4,5からなって、元管1に分岐管2を接続するのに用いられる。その際、元管1の軸方向一部を一対の第1,2分割継手4,5で気密状に抱合し、第2分割継手5の分岐管接続口13に分岐管2を接続する。第2分割継手5に形成されている穿孔操作口14には電動穿孔機(図示省略)と連結されるホールソー20をセットする。かくして、ホールソー20を元管1の垂直中立面HCLより偏心した位置で回転させながら垂直中立面HCLに平行に下降させることにより、元管1の周壁一部を切除して元管1に穿孔43を分岐管2に臨むよう形成する、というものである(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
実用新案登録第2524645号公報
【0004】
ところで、穿孔後、図14に示すように、元管1から切除された切削片44はホールソー20内に残されるが、この切削片44は、ホールソー20内に備えられている防振ゴムよりなる弾性部材24、垂直軸25及び握り玉26で構成される切削片保持具23とホールソー20の周壁内面との間で挟持することになり、この状態でホールソー20を穿孔操作口14から引き上げることによって切削片44を外部に取り出すことができる。
しかしながら、元管1に穿孔43を形成することにより生じる切粉45は元管1の内部や第2分割継手5の内底部などに溜まったまま残されるという問題点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
かかる切粉の除去装置として、図示省略するが、たとえば、先端に磁石を取り付けた磁石棒と、この磁石棒を上下方向に貫通状にセットしてなる底開放状の磁石収納箱からなる切粉除去工具を用意し、穿孔操作口14の上に該穿孔操作口14を開閉するシャッター31を取り付けたうえで、このシャッター31の開閉部の上に前記切粉除去工具を取り付けるという切粉除去装置が公知である。元管1の偏心穿孔後、前記切粉除去工具を用いて元管1や第2分割継手5の内部に溜まった切粉45を除去するには、▲1▼シャッター31を開にし、▲2▼磁石を磁石棒で元管1や第2分割継手5の内部に挿入し、切粉を吸着する。吸着後、▲3▼磁石棒を引き上げ、シャッター31を閉にする。かくして、▲4▼磁石収納箱を取り外し、磁石から切粉を取り除き、再び磁石収納箱を取り付ける。磁石に切粉が付かなくなるまで、▲1▼〜▲4▼の操作を繰り返す。切粉の除去後はシャッター31を閉にして切粉除去工具を取り外す。
【0006】
しかるに、磁石吸着による上記切粉除去装置では、磁石収納箱が不透明材で構成されていて元管1や第2分割継手5の内部を覗いて見ることができないため、磁石による切粉除去作業は手探りで行われていた。したがって、切粉除去の作業効率が悪いばかりか、切粉を残すことがあり十分な除去効果を期することができなかった。
【0007】
そこで本発明の目的は、上記のような磁石吸着による切粉除去装置において磁石収納箱を透し通して活管継手や元管の内部が見えるようにし、以って切粉を効率よく的確に除去できる、活管継手における切粉除去装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、磁性金属製の元管(1)の円周一部にホールソー(20)により穿孔(43)を形成するときに生じる切粉を除去する活管継手(3)における切粉除去装置であって、前記活管継手(3)が、ホールソー(20)の出し入れを可能にする穿孔操作口(14)を有し、元管(1)の軸方向一部を抱合しており、前記穿孔操作口(14)に、該穿孔操作口(14)を開閉するシャッター(31)が取り付けられ、このシャッター(31)の開閉部の上部に磁石収納箱(47)が取り付けられている。
そのうえで、本発明の切粉除去装置は、前記磁石収納箱(47)の周側壁(47a)が内部を透視可能な材料で形成され、かつ該磁石収納箱(47)の底が前記シャッター(31)の開閉部の上部に連通するよう開放状に形成されるとともに、磁石収納箱(47)の上部を塞いだ上蓋(51)に、先端に切粉吸着用の磁石(48)を備えた可撓性ワイヤー(49)が摺動自在に貫通されていることに特徴を有するものである。
【0009】
一つの好適な態様として、本発明の活管継手における切粉除去装置は、磁石収納箱(47)がシャッター(31)の開閉部の上部に着脱可能に取り付けることができる。
また、可撓性ワイヤー(49)はアウターワイヤー(54)とこの内部に通されたインナーワイヤー(55)により構成し、アウターワイヤー(54)の先端部に非磁性材よりなる有底状の筒型ホルダー(56)の底(56a)とは反対側の後端部が一体的に結合され、該筒型ホルダー(56)の内部にはインナーワイヤー(55)の先端部に一体的に結合した磁石本体(57)が、インナーワイヤー(55)の押動・牽引作用に伴って前記筒型ホルダー(56)の底(56a)の内面に対し接離移動するように収納されるものとすることができる。
また、磁石収納箱(47)の内部には切粉溜め部(53)を設けることができる。この場合、切粉溜め部(53)は磁石収納箱(47)に対し着脱可能に設けることもできる。
【0010】
【作用】
上記構成の切粉除去装置によれば、シャッターを開にし、磁石を可撓性ワイヤーで元管や活管継手の内部に挿入して切粉を吸着する。その際、内部を透視可能な材料で形成されている磁石収納箱の周側壁を透して活管継手や元管の内部を見ながら切粉を吸着できるので、切粉を効率よく的確に除去できる。また、可撓性ワイヤーは屈曲させることにより磁石を元管や活管継手の内部の目的場所に導き易い。切粉吸着後は、可撓性ワイヤーを引き上げ、シャッターを閉にし、磁石から切粉を取り除く。
【0011】
可撓性ワイヤーはアウターワイヤーとこの内部に通されたインナーワイヤーにより構成し、アウターワイヤーの先端部に非磁性材よりなる筒型ホルダーを接続し、該筒型ホルダーの中にインナーワイヤーの先端部に一体的に結合した磁石本体をワイヤー長手方向に移動自在に収納してあると、切粉吸着時にインナーワイヤーを押し磁石本体を筒型ホルダー内で前進させて該ホルダーの底の内面に当接ないし近接させた状態下で切粉に近づけると切粉は磁力により筒型ホルダーの底の外面に吸着し、吸着後、可撓性ワイヤーを引き上げた後にインナーワイヤーのみを引いて磁石本体を筒型ホルダー内で後退させて該ホルダーの底の内面から離すと、磁力が働かなくなり切粉が筒型ホルダーの底の外面から落下する。したがって、人手により切粉を磁石から取り除く手間が省ける。
【0012】
また、磁石収納箱の内部に切粉溜め部を設けていると、切粉吸着後、磁石を磁石収納箱の内部にまで引き上げて、切粉を切粉溜め部に落下させて溜めることができる。したがって、前述した従来のように、吸着後、磁石を引き上げ、シャッターを閉にして、磁石収納箱を取り外し、磁石から切粉を取り除き、再び磁石収納箱の取り付け及びシャッターの開操作を行って切粉を吸着するという数回の磁石収納箱の着脱操作を繰り返す必要が無くなるため、それだけ切粉除去作業が更に能率よく行える。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の好適な実施形態を図1ないし図12に基づき説明する。
【0014】
図1において、1は鉄管又は鋳鉄管などによる磁性金属製の元管、2はポリエチレン管などによる分岐管、3は活管継手である。
【0015】
活管継手3は、一対の第1,2分割継手4,5と、この第1,2分割継手4,5同士を結合するボルト6及びナット7等による締結部材とからなる。第1分割継手4は元管1の軸方向一部の円周一側部に当接する凹円弧状の元管当接面8aを有する断面円弧形状の継手本体8と、この継手本体8の上下端に張り出した鍔9,9とを備え、鍔9,9にボルト通孔10,10を設けている。
【0016】
第2分割継手5は、略逆T字管状の継手本体11を有し、この継手本体11の水平方向一端に前記元管1の円周他側部に当接する凹円弧状の元管当接口12を、水平方向他端に分岐管接続口13をそれぞれ開口するとともに、継手本体11の元管当接口12と分岐管接続口13間の中間部の上方壁に穿孔操作口14を開口している。第1分割継手4の上下の鍔9,9と対向する第2分割継手5の元管当接口12の上下の開口端部には、ボルト6,6をそれぞれ植込み固定している。
【0017】
いま、上記構成の活管継手3を用いて分岐取出しを行うにあたって、図1に示すように、第1分割継手4の元管当接面8aを元管1の或る箇所の円周一側部に、第2分割継手5の元管当接口12を元管1の同一箇所の円周他側部にそれぞれ当接させると、第1分割継手4と第2分割継手5が元管1の軸方向一部を抱合し、第2分割継手5側のボルト6を第1分割継手4側のボルト通孔10に挿通し、該ボルト6の先端にナット7を締め付けることにより第1,2分割継手4,5同士が締結される。その際、第2分割継手5の元管当接口12の内面と元管1の円周一部との当接面間にはゴム等によるシール材15を介在させて気密状に当接させる。
【0018】
この第1,2分割継手4,5の取り付けにより元管1の垂直中立面HCLから図面右側に偏心した円周一部(後工程で穿孔される箇所)が穿孔操作口14の下方に臨む状態が得られる。第2分割継手5の分岐管接続口13には分岐管2の端部が接続される。
【0019】
次に、上記のように元管1及び分岐管2に取り付けた活管継手3にホールソー20をセットする。
図1において、ホールソー20は、下端に切削刃部21aを形成した円筒状本体部21と、この円筒状本体部21の上端に同心に一体に連設されたシャンク部22とからなる。円筒状本体部21内には切削片保持具23が備えられている。切削片保持具23は、円筒状本体部21内に防振ゴムやコイルばね等の弾性部材24を介して垂直軸25が同心にかつ揺動自在に垂下状に取り付けられ、この垂直軸25の下端部の定位置に硬質のゴム又は樹脂製の握り玉26を取り付けてなる。
【0020】
ホールソー20は穿孔カバー27の内部に組み込まれる。穿孔カバー27は、ホールソー20の円筒状本体部21の外径より大きい円筒形状に形成され、その開口上端は上蓋28で密封状に塞がれ、その開放下端は鍔付きの環状固定台29にねじ込み結合されている。この穿孔カバー27の内部にホールソー20を組み込むとき、ホールソー20のシャンク部22を上蓋28の中央孔に回転自在にかつ軸方向に摺動自在に貫通させて上方へ突出させる。
【0021】
穿孔カバー27の環状固定台29は穿孔操作口14の上にシャッター31を介して取り付けられ、これによりホールソー20が第2分割継手5の穿孔操作口14の上部にセットされる。
【0022】
シャッター31は穿孔操作口14を開閉するシャッター板32を水平方向にスライド自在に備えている。シャッター31は穿孔操作口14の上側に台座33をもって固定される。
【0023】
台座33は、図5及び図6に示すように、円周一部に切離部34を有して拡縮径自在な環状に形成されるとともに、外周の数箇所(図示例では3箇所)からねじ孔35を有する張出部36が水平に張出し形成され、切離部34にはハンドルねじ37が直交状に取り付けられている。台座33の上面におけるねじ孔35の近傍には、図6の(a)に示すごとくスペーサー用のねじ70をセットしている。そのスペーサー用のねじ70に代えて、図6の(b)に示すように、台座33の上面にスペーサー用の環状ボス71を設けることもできる。図3、図4に示すように、この台座33は穿孔操作口14の外周壁38の段部39上に下方移動阻止状態に嵌め込まれ、ハンドルねじ37を締めることにより第2分割継手5に水平に固定される。かくして、穿孔操作口14の開口上端部に台座33と平行になるよう載置されるシャッター31は、図7に示すように、それの外周の数箇所から前記張出部36に対応する張出部40を水平に張出し形成し、この張出部40のボルト通し孔41に通される取付ボルト42の下端部を台座33の張出部36のねじ孔35にねじ込むことによりシャッター31は穿孔操作口14の開口上端部に安定よく強固に固定される。
【0024】
次に、上記のようにセットされたホールソー20によって図8に示すごとく元管1に穿孔43を形成する要領について説明する。
シャンク部22に電動穿孔機(図示省略)を連結したうえで、図2に示すように、ホールソー20を元管1の垂直中立面HCLから図面右側に偏心した位置で、回転させながら垂直中立面HCLに平行に下降させる。このホールソー20の下降に伴い切削刃部21aが元管1の水平中立面LCLより上側領域の表面に当接して切削が開始され、握り玉26が前記領域の表面に擦接する。
【0025】
ホールソー20の下降に応じて切削が進むにつれて、握り玉26が元管1の水平中立面LCLより上側領域の表面上に擦接しながら下降し、弾性部材24の弾性に抗して、該弾性部材24を支点にして垂直軸25を元管1の径方向外方に傾かせ、握り玉26が元管1の水平中立面LCLに対応する位置まで下降することによって、握り玉26が最大偏心量で垂直中立面HCLから偏心し、かつ垂直軸25が最大傾斜角で揺動する位置に達することになる。
【0026】
さらにホールソー20が下降して行くに伴って、握り玉26は水平中立面LCLより下側領域の表面に擦接しながら下降し、弾性部材24の弾性復元力によって垂直軸25と共に揺動復帰する。
【0027】
このようにホールソー20が回転しながら下降することによって元管1に穿孔43が形成されるが、この穿孔43の形成により発生する切削片44は、図2に示すごとく握り玉26により円筒状本体部21の周壁内面に押し付けられ、該円筒状本体部21の周壁内面と握り玉26との間で確実に挟持される。また穿孔43の形成により発生する切粉45は、図8に示すように、元管1の内部や第2分割継手5の内底および分岐管2の近傍などに落下して溜まる。
【0028】
穿孔43の形成が終了すると、ホールソー20を切削片44ごと穿孔カバー27内にまで引き上げる。この引上げ後シャッター31を閉にし、穿孔カバー27をホールソー20ごとシャッター31から取り外す。
【0029】
次いで、切粉45の除去作業に移るが、この作業に際しては、本発明の切粉除去装置46が採用される。図8に示すように、切粉除去装置46は、磁石収納箱47と、先端に切粉吸着用の磁石48を備えた可撓性ワイヤー49により構成される。磁石収納箱47はこれの周側壁47aが内部を透視可能な材料、例えば透明なアクリル樹脂等で成形され、周側壁47aの開放下端は鍔付きの環状固定台50にねじ込み結合される。磁石収納箱47の上部は上蓋51で密封状に塞がれ、この上蓋51はねじ52で着脱可能に取り付けられる。磁石収納箱47の内部には切粉溜め部53が設けられる。切粉溜め部53は、図12に示すごとく磁石収納箱47の内部に着脱可能に装着することもできる。いずれにしても切粉溜め部53は、磁石収納箱47の周側壁47aを透し通して第2分割継手5や元管1の内部を見る視界の邪魔にならないように磁石収納箱47の内部に設ける必要があることは言うまでもない。
【0030】
図8に示すように、先端に切粉吸着用の磁石48を備えた可撓性ワイヤー49は上蓋51に摺動自在に貫通されて磁石48を磁石収納箱47の内部に収納する。可撓性ワイヤー49はウレタンチューブ等のアウターワイヤー54とこの内部に通された撚線等よりなるインナーワイヤー55からなる。図9(a)に示すように、アウターワイヤー54の先端部には真鍮等の非磁性材よりなる有底状の筒型ホルダー56の底56aとは反対側の後端部が一体的に結合され、該筒型ホルダー56の中にインナーワイヤー55の先端部に一体的に結合した永久磁石よりなる磁石本体57が、インナーワイヤー55の押動・牽引作用に伴って筒型ホルダー56の底56aの内面に対し接離移動するように収納されている。
【0031】
切粉45の除去作業に際しては、図8に示すように、閉状態にしたシャッター31の上側に磁石収納箱47をこの開放底がシャッター31の開閉部の上方に連通するように取り付ける。かくして、シャッター31を開にしたうえで、図8に二点鎖線Fで示すように、可撓性ワイヤー49で磁石48を元管1や第2分割継手5の内部に挿入して切粉45を吸着する。この切粉吸着時、図9(a)に示すごとくインナーワイヤー55を押動し磁石本体57を筒型ホルダー56の底56aの内面に当接ないし近接させた状態下で切粉45に近づけると、切粉45は磁力により筒型ホルダー56の底56の外面側に吸着する。その際、磁石収納箱47の周側壁47aは内部を透視可能な材料で形成されているので、その周側壁47aを透し通して第2分割継手5や元管1の内部を見ながら切粉を吸着できるので、効率よく的確に切粉を除去できる。また、可撓性ワイヤー49は屈曲させることにより磁石48を変向自在とするので、磁石48を元管1や第2分割継手5の内部の目的場所に容易に導くことができる。
【0032】
切粉吸着後は、図8に実線で示すごとく可撓性ワイヤー49で磁石48を磁石収納箱47の内部にまで引き上げ、シャッター31を閉にし、筒型ホルダー56の底56aの外面側に吸着している切粉45を切粉溜め部53に落下させて溜める。その際、図9(b)に示すごとく可撓性ワイヤー49のインナーワイヤー55のみを牽引して磁石本体57を筒型ホルダー56の底56aの内面から離すことにより、磁力が働かなくなるため、切粉45が筒型ホルダー56の底56aの外面から切粉溜め部53内に自然落下する。したがって、人手により切粉45を磁石48から取り除く手間が省ける。
【0033】
このように切粉45を磁石収納箱47内の切粉溜め部53に一時的に溜めることにより、切粉45を吸着して引き上げる都度、シャッター31を閉にして、磁石収納箱47をシャッター31から取り外し、磁石48から切粉45を取り除き、再び磁石収納箱47の取り付け及びシャッター31の開操作を行って切粉45を吸着するという数回の磁石収納箱47の着脱操作を繰り返す必要が無くなるため、それだけ切粉除去作業が能率よく行える。また、切粉除去装置46は切粉除去作業の終了後に取り外し、切粉除去作業中では取り外す必要がないため、切粉45の大気中への放散問題も無くなる。
【0034】
切粉除去後は磁石収納箱47を利用して穿孔操作口14に対するプラグ58の仮締めが行われ、最後にプラグ58の本締めが行われる。
プラグ58の仮締めに際しては、磁石収納箱47から可撓性ワイヤー49を貫通支持した上蓋51を取り外して、図10に示すように、穿孔操作口14を塞ぐための金属製のプラグ58を備えた上蓋59と取り替える。その上蓋59にはハンドル60が貫通支持され、該ハンドル60の下端には磁石61を内蔵した皿形状のホルダー62が付けられている。プラグ58はこれの外周の溝にOリング等のシールリング63を嵌め込むとともに、下端部外周に雄ねじ58aを設けており、このプラグ58はハンドル60の下端のホルダー62に吸着状態に保持される。
【0035】
かくして、図11に示すように、シャッター31を開にし、ハンドル60の押下げ操作でプラグ58がシールリング63を穿孔操作口14の開口上端部の面取り内周面14aに圧縮状態に達するまで押下げられ、更にハンドル60を少し回転させることでプラグ58の雄ねじ58aが穿孔操作口14の雌ねじ64の上端部に軽くねじ込まれる。このプラグ58の仮締めにより穿孔操作口14はシールリング63を介して気密状にシールされる。このプラグ58の仮締め力はホルダー62の磁石61によるプラグ58の保持力よりも強くしてある。
したがって、この仮締め後は、磁石収納箱47を上蓋59ごとシャッター31から取り外してからシャッター31を第2分割継手5から取り外すか、または第2分割継手5から台座33を磁石収納箱47及びシャッター31ごと取り外すことができる。
最後に、プラグ58は穿孔操作口14の雌ねじ64に完全に締め付ける本締めが行われることによって、穿孔操作口14が完全に気密状にシールされる。これにて全作業を終了する。
【0036】
なお、上記実施例ではホールソー20の円筒状本体部21内に切削片保持具23を備えてこの切削片保持具23で切削片を取り出すようにしてあるが、これに限られず、切削片44の取り出しは別途の磁石で吸着して取り出すこともできる。勿論、この場合は円筒状本体部21内に切削片保持具23を備える必要のないことはいうまでもない。
【0037】
【発明の効果】
本発明によれば、磁石収納箱を透き通すことによって元管や活管継手の内部に溜まる切粉の磁石吸着による除去作業がきわめて効率よく的確に行えるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の活管継手にホールソーをセットした状態の縦断正面図である。
【図2】図1のホールソーにより元管に穿孔を形成した終了直後の状態の縦断正面図である。
【図3】図1の活管継手の穿孔操作口へのシャッターの取付け状態を示す縦断正面図である。
【図4】図1の活管継手の穿孔操作口へのシャッターの取付け状態を示す縦断側面図である。
【図5】図1の活管継手の台座の平面図である。
【図6】(a)は図5におけるA−O−B線断面図、(b)は図6の(a)の台座の変形例を示す断面図である。
【図7】図1の活管継手のシャッターの平面図である。
【図8】図1の活管継手の穿孔操作口からホールソーを取り外し、穿孔操作口に切粉除去装置を取付けた状態の縦断正面図である。
【図9】(a)は図1の活管継手に使用する磁石の吸着状態を示す断面図、(b)は磁石の吸着解除状態を示す断面図である。
【図10】図1の活管継手の穿孔操作口にプラグを仮締めする前の状態を示す縦断正面図である。
【図11】図1の活管継手の穿孔操作口にプラグを仮締め後の状態を示す縦断正面図である。
【図12】他の実施例を示す磁石収納箱の縦断正面図である。
【図13】従来例の活管継手を穿孔途上状態で示す縦断正面図である。
【図14】図13の活管継手を穿孔終了直後の状態で示す縦断正面図である。
【符号の説明】
1 元管
2 分岐管
3 活管継手
14 穿孔操作口
31 シャッター
43 穿孔
47 磁石収納箱
47a 磁石収納箱の周側壁
48 磁石
49 可撓性ワイヤー
51 上蓋
53 切粉溜め部
54 アウターワイヤー
55 インナーワイヤー
56 筒型ホルダー
56a 筒型ホルダーの底
57 磁石本体

Claims (5)

  1. 磁性金属製の元管の円周一部にホールソーにより穿孔を形成するときに生じる切粉を除去する活管継手における切粉除去装置であって、
    前記活管継手が、前記ホールソーの出し入れを可能にする穿孔操作口を有し、前記元管の軸方向一部を抱合しており、
    前記穿孔操作口に、該穿孔操作口を開閉するシャッターが取り付けられ、このシャッターの開閉部の上部に磁石収納箱が取り付けられており、
    前記磁石収納箱はこれの周側壁が内部を透視可能な材料で形成され、かつ該磁石収納箱の底が前記シャッターの開閉部の上方に連通するよう開放状に形成されるとともに、該磁石収納箱の上部を塞いだ上蓋に、先端に切粉吸着用の磁石を備えた可撓性ワイヤーが摺動自在に貫通されていることを特徴とする、活管継手における切粉除去装置。
  2. 前記磁石収納箱が前記シャッターの開閉部の上部に着脱可能に取り付けられている、請求項1記載の活管継手における切粉除去装置。
  3. 前記可撓性ワイヤーはアウターワイヤーとこの内部に通されたインナーワイヤーからなり、アウターワイヤーの先端部に非磁性材よりなる有底状の筒型ホルダーの底とは反対側の後端部が一体的に結合され、該筒型ホルダーの内部にはインナーワイヤーの先端部に一体的に結合した磁石本体が、インナーワイヤーの押動・牽引作用に伴って前記筒型ホルダーの底内面に対し接離移動するように収納されている、請求項1又は2記載の活管継手における切粉除去装置。
  4. 前記磁石収納箱に切粉溜め部を設けている、請求項1ないし3のいずれかに記載の活管継手における切粉除去装置。
  5. 前記切粉溜め部が前記磁石収納箱の内部に着脱可能に設けられている、請求項4記載の活管継手における切粉除去装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009185950A (ja) * 2008-02-07 2009-08-20 Seibu Gas Co Ltd 閉塞部材、封止部材および閉塞部材抜去検知器並びに合成樹脂管の補修方法。
KR101168564B1 (ko) 2012-05-14 2012-07-24 영남에너지서비스 주식회사 배관 내부 확인용 검사 장치
JP2012218109A (ja) * 2011-04-08 2012-11-12 Nippon Steel Pipeline Co Ltd 切粉回収装置

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