JP2004159970A - 電子内視鏡の撮像素子と信号ケーブルの接続方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】信号ケーブル10の心線10aを固体撮像素子5の裏側に配置された端子5aに接合した後、固体撮像素子5とシールド10bとの間の範囲に接着剤20を充填してから、固体撮像素子5をシールドパイプ6内の適正ピント位置に固着し、それからシールドパイプ6の後端部分に信号ケーブル10のシールド10bを接合するようにした。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、電子内視鏡の挿入部の先端に内蔵される固体撮像素子に対して信号ケーブルを接続する際の電子内視鏡の撮像素子と信号ケーブルの接続方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に電子内視鏡においては、固体撮像素子が、対物光学系との位置関係(ピント出し)を正確に調整した状態で金属製のシールドパイプ内に固着され、信号ケーブルが固体撮像素子の裏面に配置された端子に後方から接合されている。
【0003】
そのような部分を組み立てる際には、固体撮像素子をシールドパイプ内に固着してからでは信号ケーブルの心線を固体撮像素子の端子に接合することができない。かといって、信号ケーブルのシールドをシールドパイプに接合してからでは、シールドパイプ内において固体撮像素子のピント出しを正確に調整することができない。
【0004】
したがって、信号ケーブルの心線を固体撮像素子の裏面端子に接合した後、固体撮像素子をシールドパイプ内の適正ピント位置に固着し、それからシールドパイプの後端部分に信号ケーブルのシールドを接合する手順が採られる。
【0005】
そこで、まず、シールドパイプ内に固体撮像素子を組み付ける作業中に心線と端子との接合部が破壊されないようにするために、図4に示されるように、信号ケーブル10の心線10aを固体撮像素子5の裏面に配置された端子5aに半田付け等で接合したら、その接合部の周囲を接着剤20でモールディングして接合箇所の補強をしている。
【0006】
そして、固体撮像素子5をシールドパイプ6内の適正ピント位置に固着してから、信号ケーブル10のシールド10bを少し引き出してシールドパイプ6に半田付け等により接合し、シールドパイプ6内の空間にさらに接着剤を充填して、心線10aが外力によって破損しないように補強している(例えば、特許文献1)。
【0007】
【特許文献1】
特開平11−47084号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述のような従来の方法では、固体撮像素子5をシールドパイプ6内の適正ピント位置に固着する作業の際には、図4に示されるように、先端が固体撮像素子5の端子5aに接合されている心線10aに外力が直接作用する状態なので、固体撮像素子5をピント調整のために光軸方向(即ち信号ケーブル10の軸線方向)に細かく動かす動作を繰り返す作業によって心線10aが破損して断線してしまう場合があった。
【0009】
そこで本発明は、固体撮像素子をシールドパイプ内の適正ピント位置に固着する組み立て作業の際に信号ケーブルの心線が断線する可能性の低い電子内視鏡の撮像素子と信号ケーブルの接続方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の電子内視鏡の撮像素子と信号ケーブルの接続方法は、複数の心線の周囲をシールドで囲んだシールド線からなる信号ケーブルの心線を固体撮像素子の裏側に配置された端子に接合した後、固体撮像素子を金属製のシールドパイプ内の適正ピント位置に固着し、それからシールドパイプの後端部分に信号ケーブルのシールドを接合するようにした電子内視鏡の撮像素子と信号ケーブルの接続方法において、信号ケーブルの心線を固体撮像素子の裏側に配置された端子に接合した後、固体撮像素子とシールドとの間の範囲に接着剤を充填してから、固体撮像素子をシールドパイプ内の適正ピント位置に固着し、それからシールドパイプの後端部分に信号ケーブルのシールドを接合するようにしたものである。
【0011】
なお、固体撮像素子と信号ケーブルとの間の範囲に接着剤を充填する際に、信号ケーブルの先端部分から側方にシールドを延出させておくようにしてもよく、その場合には、シールドパイプの後端に、シールドの延出部分を係合させるための切り欠きが形成されているとよい。
【0012】
【発明の実施の形態】
図面を参照して本発明の実施例を説明する。
図1において、10は、固体撮像素子5から出力される撮像信号等を伝送するための信号ケーブルであり、複数の心線10aの周囲を金属製の網管状のシールド10bで囲んだシールド線が用いられている。
【0013】
そして本発明の電子内視鏡の撮像素子と信号ケーブルの接続方法においては、先ず、各心線10aを固体撮像素子5の裏面に配置された端子5aに半田付け等によって接合したら、電気絶縁性の接着剤20を固体撮像素子5とシールド10bとの間の範囲に隙間なく充填して硬化させる。この実施例においては、接着剤20は信号ケーブル10のシールド10b部分を被覆してさらに外皮10cの外面まで達している。
【0014】
そのような接着剤20の充填作業の際には、接着剤20の外径寸法が金属製のシールドパイプ6の内径寸法以上にならないように、四フッ化エチレン樹脂パイプ等からなるモールド型内で接着剤20を硬化させるとよい。
【0015】
そして、接着剤20の充填作業(即ち、モールディング作業)の際には、信号ケーブル10の先端部分からシールド10bを少し側方に引き出して(引き出し部10d)延出させておき、その状態で矢印Aで示されるように、モールディングされた状態の接着剤20等と共に固体撮像素子5をシールドパイプ6内に嵌挿してピント調整作業を行い、固体撮像素子5をシールドパイプ6内の適正ピント位置に接着固定する。
【0016】
その際、固体撮像素子5をピント調整のために光軸方向(即ち信号ケーブル10の軸線方向)に細かく動かす動作を繰り返す作業が行われるが、接着剤20が固体撮像素子5の裏面から信号ケーブル10のシールド10bと外皮10c部分まで充填されてその範囲が一体化された状態になっているので、各心線10aには外力が直接作用せず、心線10aを断線させるような破損はほとんど発生しない。
【0017】
なお、シールドパイプ6には信号ケーブル10の先端部分から側方に引き出されたシールド10bの引き出し部10dを係合させるための切り欠き6aが後端に形成されており、固体撮像素子5がシールドパイプ6の適正ピント位置に固着されたら、図2に示されるように、シールドパイプ6の切り欠き6aに係合させた引き出し部10dをその位置でシールドパイプ6に半田付け等により接合固着する。
【0018】
図3は、本発明の撮像素子と信号ケーブルの接続方法が採られた電子内視鏡の先端部分の一例を示しており、対物レンズ3を保持する対物レンズ筒4が、挿入部1の先端に連結された先端部本体2内に内蔵され、その対物レンズ3による被写体の適正ピント位置に固体撮像素子5の撮像面が配置されている。
【0019】
固体撮像素子5と信号ケーブル10とそれらを保持するシールドパイプ6との組み立て方法には本発明が採用されており、シールドパイプ6の内外両面には、極薄の電気絶縁性テープ7が巻き付けられている。
【0020】
【発明の効果】
本発明によれば、信号ケーブルの心線を固体撮像素子の裏側に配置された端子に接合した後、固体撮像素子とシールドとの間の範囲に接着剤を充填してから、固体撮像素子をシールドパイプ内の適正ピント位置に固着するようにしたことにより、固体撮像素子をシールドパイプ内の適正ピント位置に固着する組み立て作業の際には、接着剤が固体撮像素子の裏側から信号ケーブルのシールド部分までモールディングされてその範囲が一体化された状態になっていて、信号ケーブルの各心線には外力が直接作用しないので、心線が断線するような破損が発生しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の電子内視鏡の撮像素子と信号ケーブルの接続方法の前半の工程を示す側面断面図である。
【図2】本発明の実施例の電子内視鏡の撮像素子と信号ケーブルの接続方法の後半の工程を示す正面図である。
【図3】本発明が採用された電子内視鏡の先端部分の一例を示す側面断面図である。
【図4】従来の電子内視鏡の撮像素子と信号ケーブルの接続方法の前半の工程を示す側面断面図である。
【符号の説明】
5 固体撮像素子
5a 端子
6 シールドパイプ
6a 切り欠き
10 信号ケーブル
10a 心線
10b シールド
10c 外皮
10d 引き出し部
20 接着剤
Claims (3)
- 複数の心線の周囲をシールドで囲んだシールド線からなる信号ケーブルの上記心線を固体撮像素子の裏側に配置された端子に接合した後、上記固体撮像素子を金属製のシールドパイプ内の適正ピント位置に固着し、それから上記シールドパイプの後端部分に上記信号ケーブルのシールドを接合するようにした電子内視鏡の撮像素子と信号ケーブルの接続方法において、
上記信号ケーブルの心線を上記固体撮像素子の裏側に配置された端子に接合した後、上記固体撮像素子と上記シールドとの間の範囲に接着剤を充填してから、上記固体撮像素子を上記シールドパイプ内の適正ピント位置に固着し、それから上記シールドパイプの後端部分に上記信号ケーブルのシールドを接合するようにしたことを特徴とする電子内視鏡の撮像素子と信号ケーブルの接続方法。 - 上記固体撮像素子と上記信号ケーブルとの間の範囲に上記接着剤を充填する際に、上記信号ケーブルの先端部分から側方に上記シールドを延出させておくようにした請求項1記載の電子内視鏡の撮像素子と信号ケーブルの接続方法。
- 上記シールドパイプの後端に、上記シールドの延出部分を係合させるための切り欠きが形成されている請求項2記載の電子内視鏡の撮像素子と信号ケーブルの接続方法。
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2002
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