JP2004159444A - 安定化電源装置 - Google Patents

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JP2004159444A
JP2004159444A JP2002323448A JP2002323448A JP2004159444A JP 2004159444 A JP2004159444 A JP 2004159444A JP 2002323448 A JP2002323448 A JP 2002323448A JP 2002323448 A JP2002323448 A JP 2002323448A JP 2004159444 A JP2004159444 A JP 2004159444A
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Shigeo Yoshikawa
成雄 吉川
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

【課題】出力電圧にスイッチング用のコイルの被覆のショート等による入出力のショートによる入力の高い電圧が加わった時に、高電圧を検出できなかった。
【解決手段】コイル103のショートによる3V出力側の回路保護が可能なのはもちろん、コイル203のショートによる2V出力側の回路保護も可能になる。なおかつ、2V出力側において1個のダイオードからなる高電圧伝達回路230を設け、高電圧検出回路130に接続してデッドタイムコントロールさせることで、安価な構成で両出力の回路保護を行うことができる。つまり、出力電圧系統数をnとすると、n+1個のダイオード追加という最小部品点数で実現することができるものである。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カメラ一体型VTR等や携帯電話、携帯情報端末機器のような電子機器の小型・軽量化、低消費電力化に際し、スイッチング電源を備えた安定化電源装置の保護回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、カメラ一体型VTR等や携帯電話、携帯情報端末機器のような電子機器の小型・軽量化を目的とした開発が急速に進められており、電子機器の各機能部分に電源を供給する電源装置についても同様である。また、小型化の中での異物や、結露によるショートやアウトドア商品使用環境の中で結露、埃等によりショートが発生しやすくなっている。この様な異常モードに対し商品保護の観点で電源保護回路の開発はさまざまな方法でなされている(例えば特許文献1参照)。
【0003】
以下、図面を参照しながら、上述した従来の安定化電源装置の一例について説明する。
【0004】
図4は従来の安定化電源装置の構成回路図を示すものである。図4において、100aは電池や交流電源などから電源が入力される入力端子、200aは3V電圧を出力する3V出力端子、200bは2V電圧を出力する2V出力端子、1は過電流を検知して自ら電気的に切断することで回路を保護するヒューズ、2a及び2bはオン/オフすることで安定した電圧を得ることができるスイッチ手段であるスイッチングトランジスタ、3a及び3bはコイル、4a及び4bはダイオード、5a及び5bは平滑用のフィルター回路を構成するコンデンサで、6aは入力フィルター回路を構成するコイル、6b及び6cはフィルター回路を構成するコンデンサ、7a及び7cは出力フィルター回路を構成するコイル、7b及び7dはフィルター回路を構成するコンデンサで、タンタルコンデンサなどからなる。8a及び8bは電源制御手段である電源制御回路、9a及び9bは電源制御回路8a及び8bを構成する出力電圧検出手段である出力電圧検出回路、10a及び10bは電源制御回路8a及び8bを構成し出力電圧検出回路9a及び9bで検出した電圧と基準電圧とで差動増幅を行う増幅手段である増幅回路、11a及び11bは電源制御回路8a及び8bを構成しPWM制御の動作点を決めるため増幅回路10a及び10bの出力の直流電位(図3のD信号)を決定するデッドタイムコントロール手段であるデッドタイムコントロール回路、12a及び12bは電源制御回路8a及び8bを構成しデッドタイムコントロール回路11a及び11bからの直流電位と三角波とを比較しその比較結果に基づきスイッチングトランジスタ2a及び2bのスイッチング動作を制御する比較手段である比較回路、13a及び13bは電源制御回路8a及び8bを構成し出力側のショートによる出力電圧を低下を検出しスイッチングトランジスタ2a及び2bの動作を停止させる保護手段である保護回路、30a〜30bは電源制御回路8a及び8bを構成し出力側に得られた高電圧を検出する高出力電圧検出手段である高電圧検出回路である。高電圧検出回路30は出力電圧検出回路9a及び9bで検出した電圧が高電圧になったことを検出するもので、「高出力電圧」とは本構成では三角波の電圧よりも大きい値を差し、例えば三角波が1Vの場合、1Vよりも高い値を検出する。また検出する電圧値の上限は、入力端子100aに接続された電源の種類により異なるが、例えばビデオカメラのバッテリが接続されている場合は、最大値が約6.5Vであるため、1Vから6.5Vの範囲の電圧を、高出力電圧として検出する。なお、上記電圧値は一例であり、他の値であっても構わない。
【0005】
図5は電源制御回路の詳細構成図を示すものである。図5において、14a〜14dは出力電圧検出回路9a及び9bを構成する抵抗、15a及び15bは増幅回路10a及び10bを構成する基準電圧発生回路、16a及び16bは増幅回路10a及び10bを構成する増幅器、17a及び17bはデッドタイムコントロール回路11aを構成する抵抗、17c及び17dはデッドタイムコントロール回路11bを構成する抵抗、17e及び17fはデッドタイムコントロール回路11a及び11bを構成するコンデンサ、18は比較回路12aを構成する三角波発生回路、19a及び19dは比較回路12a及び12bを構成する比較器、19b及び19cは比較回路12a及び12bを構成するプルアップ抵抗、20a及び20cは保護回路13a及び13bを構成する比較器、20b及び20dは保護回路13a及び13bを構成するプルアップ抵抗、21a及び21bは保護回路13a及び13bを構成する基準電圧発生回路、22は全回路停止回路である。
【0006】
図3はデッドタイムコントロール回路の動作波形と動作説明図である。同図(a)は電源スイッチの動作で、例えばビデオカメラの場合、ビデオカメラ本体に設けられた電源ボタンの動作に相当する。同図(b)はデッドタイムコントロール回路11で発生する信号と三角波との関係、同図(c)は通常動作時の比較回路12の出力信号、同図(d)は高電圧検出回路30で高電圧を検出した時にデッドタイムコントロール回路11で発生する信号と三角波との関係、同図(e)は同図(d)の時の比較回路12の出力信号である。
【0007】
以上のように構成された従来の安定化電源装置について、以下その動作について説明する。
【0008】
まず、安定した電圧を得るための基本動作について、3V出力端子200aから出力を得る構成を例に説明する。なお、2V出力端子200bから出力を得る場合は、異なる回路を用いるが動作はほぼ同様であるため説明は省略する。
【0009】
入力端子100aより電池(図示せず)等の非安定化電圧が入力され、電源投入(図3(a)のHになるタイミング)されると、増幅回路10a、デッドタイムコントロール回路11a、比較回路12a、基準電圧発生回路15a、三角波発生回路18aが起動する。
【0010】
電源投入直後、出力は0Vである。出力電圧検出回路9aにより出力電圧の状態を0Vと検出し、増幅器16aにおいて基準電圧発生回路15aの基準電圧との誤差増幅をする。このとき、増幅器16aの出力はローレベル(以下、Lと略す)である。しかし、電源投入で電源印加された基準電圧発生回路15aが基準電圧を発生し、その基準電圧と出力電圧検出回路9aからの電圧とを誤差増幅した電圧が増幅回路10aから出力される。増幅回路10aから出力された電圧はデッドタイムコントロール回路11aに入力され、図3(b)のD信号に示すようなデッドタイムコントロール信号(以下、D信号と記す)を出力する。
【0011】
デッドタイムコントロール回路11aから出力されたD信号は比較回路12aに入力され、比較回路12a内で三角波発生回路18aの出力信号(図3(b)のT信号)と比較される。比較回路12aでは、D信号とT信号とを比較し、D信号がT信号よりも高い時はHレベル、低い時はLレベルの信号、すなわち、図3(c)に図示したように、H/Lレベルを交互に繰り返す波形が比較回路12aより出力される。
【0012】
図3(c)に示すような比較回路12aの出力信号がスイッチングトランジスタ2aに入力され、スイッチングトランジスタ2aはNPN型であるため、比較回路12aからの信号がLレベルの時にオンになり、Hレベルの時にオフになるよう動作する。つまり、図3(c)に示すようにH/Lレベルを交互に繰り返すような信号では、オン/オフを交互に切り換えるよう動作し、コイル3aの2次側から安定した出力パルスを得ることになる。
【0013】
なお、ダイオード4aはスイッチングトランジスタ2aがオフの時、コイル3aに蓄えられたエネルギーを放出される時の電流ループを形成するように作用し、コンデンサ5aは出力パルスを平滑するよう作用する。また、出力パルスはコイル7a、コンデンサ7bで構成される出力フィルターでさらに出力電圧を平滑され、3V出力端子200aに出力電圧として伝えられる。
【0014】
次に発生した出力電圧は、出力電圧検出回路9aに再び送られ、出力電圧検出回路9aはハイレベル(以下、Hと略す)を検出し、増幅回路10aで誤差増幅、比較回路12aで比較の処理を行い、図3(c)がLレベルの時にスイッチングトランジスタ2aをオンにし、Hレベルの時にオフにするよう制御(PWM制御)をし、スイッチングトランジスタ2aを所定周期でオン/オフさせることにより、一定の出力電圧を得ることになる。
【0015】
次に、保護回路13aの動作について説明する。
【0016】
出力電圧検出回路9aで検出された電圧は、保護回路13aにも送られている。保護回路13aでは、コンデンサ7bが結露や埃などによりショートした時に低下する出力電圧を検出し、スイッチングトランジスタ2aを停止させるものである。つまり、コンデンサ7bのショート時に出力電圧検出回路9aで検出した電圧値と、基準電圧発生回路21aで発生する基準電圧とを比較器20aで比較し、出力電圧検出回路9aからの電圧値が基準電圧よりも低くなると、本回路の出力電圧がショートしたと判断し、スイッチングトランジスタ2aをオフさせるよう制御するものである。
【0017】
次に、3V出力端子200aや電源制御回路8aに、本装置の入出力間においてショートが発生し高電圧が印加された時の動作について説明する。
【0018】
コイル3aが、経年変化や部品不良などによる被覆剥離などが生じた場合、コイル3aの入出力がショートしてしまい、平滑動作を行うことができなくなり、3V出力端子200aには入力電圧が平滑されずにそのまま伝達されることになる。この入力電圧は出力電圧検出回路9aに入力され、電圧値が所定値を超える場合は高電圧検出回路30aがオンになり増幅回路10aがカットオフとなる。また、電圧値が所定値以下の場合は、高電圧検出回路30aがカットオフとなり、増幅回路10aがオンとなる。
【0019】
高電圧検出回路30aでは、出力電圧検出回路9aからの電圧値が所定値(本実施の形態では1V)よりも高くなった場合に電圧が流れるようなダイナミックレンジを有しており、入力電圧がこのダイナミックレンジ内であれば高電圧検出回路30aがオンとなる。本構成では、高電圧検出回路30aはダイオード31aと31bのように2個のダイオードで構成した。
【0020】
また、増幅回路10aは、高電圧検出回路30aよりも低いダイナミックレンジを有しており、入力電圧がこのダイナミックレンジ内であれば増幅回路10aがオンになるように動作する。なお増幅回路10aのダイナミックレンジは、本装置が正常動作する範囲に設定されている。このように、高電圧検出回路30aと増幅回路10aとが、それぞれ異なるダイナミックレンジを有することにより、入力電圧の電圧値に応じて、いずれか一方がオンになり他方がオフになるように動作する。
【0021】
このようにして高電圧検出回路30aで検出した高電圧は、デッドタイムコントロール回路11aに入力される。
【0022】
デッドタイムコントロール回路11aでは、高電圧検出回路30aからの高電圧に基づき、図3(d)のD信号に示すように、三角波であるT信号の最大値よりも高い信号(Hレベル信号)を比較回路12aに出力する。比較回路12aでは、デッドタイムコントロール回路11aからのHレベル信号(図3(d)のD信号)と三角波発生回路18aから出力される三角波(図3(d)のT信号)とを比較し、H/Lを交互に切り換える信号ではなく、図3(e)に示すような連続したHレベルの信号を出力する。このようなHレベルの信号がスイッチングトランジスタ2aに入力されると、スイッチングトランジスタ2aは連続したオフ状態となる。よって、強制的にスイッチングトランジスタ2aは比較回路12aからのHレベルの信号によりオフされることとなり、スイッチング動作が停止させ、入力端子100aから入力される入力電圧がトランジスタ2aよりも出力側へ流れるのを停止させることができる。
【0023】
一方、通常時(3V出力端子200aに正常値の電圧が出力されている時)は、入力端子100aから入力される入力電圧が、3V出力端子200aとともに出力電圧検出回路9aにも入力される、出力電圧検出回路9aに入力された電圧は高電圧検出回路30aと増幅回路10aとに入力されるが、入力電圧が正常値(つまり増幅回路10aのダイナミックレンジ内の電圧値)であるため、高電圧検出回路30aはカットオフとなり、増幅回路10aはオンとなる。すると前述のように通常のPWM動作を継続し、安定した出力電圧を供給することができるのである。
【0024】
以上の3V電源出力と同様に2V電源出力を2V出力端子200bから得るには、スイッチングトランジスタ2b、コイル3b及び7c、ダイオード4b、コンデンサ5b及び6c及び7d、電源制御回路8bを用いて、同様に動作させることで、2V出力端子200bから2V出力を得ることができる。また、コイル3bがショートして入出力がショートしたとしても、高電圧検出回路30bとデッドタイムコントロール回路11bの動作によりスイッチングトランジスタ2bをOFFにし、回路を保護するようにしている。
【0025】
さらに、保護回路13a、13bはいずれかが動作すると、相手側の動作を止める全回路停止動作をし、全システムが停止することとなる。
【0026】
【特許文献1】
実開平05−50992号公報
【0027】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記の従来の構成では、1電源出力のシステムに対しては高出力検出回路30a及び30bを構成するダイオードをそれぞれ2点設け、2電源出力のシステムに対してはさらにダイオードを2点設け、n電源出力のシステムについては2×nのダイオードを設けなくてはならず、出力電源数に対しダイオードの数が2倍必要であり、部品点数が多くコストアップになってしまうという問題点を有していた。
【0028】
本発明は上記従来の問題点を解決するもので、高出力伝達ダイオードを設け、n+1のダイオードを構成するだけでいずれの出力電圧にスイッチング様のコイルの被覆のショート等による入出力のショートによる入力の高い電圧が加わった時でもスイッチングトランジスタが発煙破壊する又は、ヒューズが切れるといった不安定な保護動作で電源回路を保護するのではく正確かつ確実に最小限の部品構成で電源回路を保護する安定化電源装置を提供することを目的とする。
【0029】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明の安定化電源装置は、入力端子に入力される入力電圧を安定化させて出力端子から出力する安定化電源装置であって、入力電圧をスイッチングして出力する第1及び第2のスイッチ手段と、前記第1のスイッチ手段のスイッチング動作を制御するとともに前記第1のスイッチ手段から所定電圧よりも高い電圧が出力された時は前記第1のスイッチ手段のスイッチング動作を停止させるよう制御する第1の電源制御手段と、前記第2のスイッチ手段のスイッチング動作を制御するとともに前記第2のスイッチ手段から所定電圧よりも高い電圧が出力された時は前記第1の電源制御手段に前記高電圧を伝達し前記第1のスイッチ手段のスイッチング動作を停止させるよう制御する第2の電源制御手段と、前記第1または第2のスイッチ手段からの出力電圧が所定値よりも低くなった時に前記第1及び第2のスイッチ手段の動作を停止させる保護手段とを備え、前記第2の電源制御手段に所定電圧よりも高い電圧が入力された時、前記高電圧を前記第1の電源制御手段に伝達して前記第1のスイッチ手段の動作を停止させ、前記第1のスイッチ手段の動作停止に伴う電圧低下により前記保護手段が前記第2のスイッチ手段の動作を停止させるものである。
【0030】
この構成によって、いずれの出力電圧端子に高い電圧が発生した場合に、高出力を高出力伝達回路によって高電圧検出回路に伝えることができる。伝えられた電圧は高電圧検出回路によりデッドタイムコントロール回路にH電圧を伝え強制的に比較回路の出力をHとしPWMコントロールを停止しスイッチングトランジスタの動作を停止させ、ヒューズの様に非復帰型で発煙等の不安感を与えず確実かつ正確に安価で電源素子を保護できる安定化電源装置が得られる。
【0031】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1〜3に記載の発明は、入力端子に入力される入力電圧を安定化させて出力端子から出力する安定化電源装置であって、入力電圧をスイッチングして出力する第1及び第2のスイッチ手段と、前記第1のスイッチ手段のスイッチング動作を制御するとともに前記第1のスイッチ手段から所定電圧よりも高い電圧が出力された時は前記第1のスイッチ手段のスイッチング動作を停止させるよう制御する第1の電源制御手段と、前記第2のスイッチ手段のスイッチング動作を制御するとともに前記第2のスイッチ手段から所定電圧よりも高い電圧が出力された時は前記第1の電源制御手段に前記高電圧を伝達し前記第1のスイッチ手段のスイッチング動作を停止させるよう制御する第2の電源制御手段と、前記第1または第2のスイッチ手段からの出力電圧が所定値よりも低くなった時に前記第1及び第2のスイッチ手段の動作を停止させる保護手段とを備え、前記第2の電源制御手段に所定電圧よりも高い電圧が入力された時、前記高電圧を前記第1の電源制御手段に伝達して前記第1のスイッチ手段の動作を停止させ、前記第1のスイッチ手段の動作停止に伴う電圧低下により前記保護手段が前記第2のスイッチ手段の動作を停止させるものであり、これにより、最小部品点数で小型・軽量かつ低コストで高性能な安定化電源装置が得られるという作用を有する。
【0032】
以下、本発明の実施の形態について、図1〜図3を用いて説明する。
【0033】
(実施の形態1)
図1は本発明の安定化電源装置の構成図であり、図1において、100aは電池や交流電源などから非安定電源が入力される入力端子、200aは3V電圧が出力される3V出力端子、200bは2V電圧が出力される2V出力端子で、例えばビデオカメラの場合、3V電圧は記録再生手段に供給し、2V電圧は表示手段及び撮像手段に供給する。101は過電流を検知して自ら電気的に切断することで回路を保護するヒューズである。
【0034】
102及び202はオン/オフすることで安定した電圧を得ることができる第1及び第2のスイッチ手段であるスイッチングトランジスタで、ベースにH信号が入力されると出力がLとなり、ベースにL信号が入力されるとH信号が出力される動作をするNPN型トランジスタを用いた。103及び203はコイル、104及び204はダイオードで、コイル103及び203とダイオード104及び204とで平滑手段である平滑回路を構成している。またコイル103及び203のインダクタンスを異ならせることにより、3V出力端子200aに3V電圧を出力させることができ、2V出力端子200bに2V電圧を出力させることができる。105及び205は平滑用のフィルター回路を構成するコンデンサで、106aはフィルター回路を構成するコイル、106b及び206bはフィルター回路を構成するコンデンサ、107a及び207aは出力フィルター回路を構成するコイル、107b及び207bはフィルター回路を構成するコンデンサで、タンタルコンデンサなどからなる。
【0035】
108及び208は第1及び第2の電源制御手段である電源制御回路で、電源制御回路108は出力電圧検出回路109と増幅回路110とデッドタイムコントロール回路111と比較回路112と保護回路113とを備えている。また電源制御回路208は出力電圧検出回路209と増幅回路210とデッドタイムコントロール回路211と比較回路212と保護回路213とを備えている。なお保護回路113及び213は電源制御回路108及び208外に設けてもよい。
【0036】
109及び209は電源制御回路108及び208を構成する出力電圧検出手段である出力電圧検出回路、110及び210は電源制御回路108及び208を構成し出力電圧検出回路109及び209で検出した電圧と基準電圧とで差動増幅を行う増幅手段である増幅回路、111及び211は電源制御回路108及び208を構成しPWM制御の動作点を決めるため増幅回路110及び210の出力の直流電位(図3のD信号)を決定するデッドタイムコントロール手段であるデッドタイムコントロール回路、112及び212は電源制御回路108及び208を構成しデッドタイムコントロール回路111及び211からの直流電位と三角波とを比較しその比較結果に基づきスイッチングトランジスタ102及び202のスイッチング動作を制御する比較手段である比較回路、113及び213は電源制御回路108及び208を構成し出力側のショートによる出力電圧を低下を検出しスイッチングトランジスタ102及び202の動作を停止させる保護手段である保護回路で、図示では2個の保護回路を設けたように記載しているが、実際は1個の保護回路で構成され、出力電圧検出回路109及び209の出力が1個の保護回路に接続されている。図示は説明をわかりやすくするために2個の保護回路を表現した。また本実施の形態の保護回路113及び213は、OR回路で構成され、出力電圧検出回路109及び209のいずれか一方からLow信号(低電圧)が入力されるとHi信号を出力する。130は電源制御回路108及び208を構成し出力側に得られた高電圧を検出する高出力電圧検出手段である高電圧検出回路、230は出力電圧検出回路209からの高出力電圧を高電圧検出回路130に伝達する高電圧伝達回路で、1個のダイオードからなり、この回路の出力は高電圧検出回路130内の2個のダイオードのうち一方のダイオードに直列接続されている。
【0037】
上記構成において、スイッチングトランジスタ102、コイル103及び107a、ダイオード104,コンデンサ105及び107b、電源制御回路108で、第1の安定化電源手段を構成している。また、スイッチングトランジスタ202、コイル203及び207a、ダイオード204,コンデンサ205及び207b、電源制御回路208で、第2の安定化電源手段を構成している。
【0038】
図2に電源制御回路の詳細構成図を示す。図2において、109aは出力電圧検出回路109を構成する抵抗、109bは出力電圧検出回路109を構成する抵抗、115は増幅回路110を構成する基準電圧発生回路、116は増幅回路110を構成する増幅器、117aはデッドタイムコントロール回路111を構成する抵抗、117cはデッドタイムコントロール回路111を構成するコンデンサ、117bはデッドタイムコントロール回路111を構成する抵抗、118は比較回路112を構成する三角波発生回路、119aは比較回路112を構成する比較器、119bは比較回路112を構成するプルアップ抵抗である。120aは保護回路113を構成する比較器、120bは保護回路113を構成するプルアップ抵抗、121は保護回路113を構成する基準電圧発生装置である。131aは高電圧検出回路130を構成するダイオード、131bも高電圧検出回路130を構成するダイオードである。
【0039】
209aは出力電圧検出回路209を構成する抵抗、209bは出力電圧検出回路209を構成する抵抗、215は増幅回路210を構成する基準電圧発生回路、216は増幅回路210を構成する増幅器、217aはデッドタイムコントロール回路211を構成する抵抗、217bはデッドタイムコントロール回路211を構成する抵抗、217cはデッドタイムコントロール回路211を構成するコンデンサ、219aは比較回路212を構成する比較器、219bは比較回路212を構成するプルアップ抵抗である。220aは保護回路213を構成する比較器、220bは保護回路213を構成するプルアップ抵抗、221は保護回路213を構成する基準電圧発生回路である。また、231は高電圧伝達回路230を構成するダイオードである。
【0040】
図3はデッドタイムコントロール制御回路と高電圧検出回路の動作波形図である。
【0041】
以上のように構成された本実施の形態の安定化電源装置について、図1〜図3を用いてその動作を説明する。
【0042】
まず、安定した電圧を得るための基本動作について説明する。
【0043】
入力端子100aより電池(図示せず)等の非安定化電圧が入力され、電源投入(図3(a)のHになるタイミング)されると、増幅回路110及び210、デッドタイムコントロール回路111及び211、比較回路112及び212、基準電圧発生回路115及び215、三角波発生回路118が起動する。
【0044】
電源投入直後、出力は0Vである。出力電圧検出回路109により出力電圧の状態を0Vと検出し、増幅器116において基準電圧発生回路115の基準電圧との誤差増幅をする。このとき、増幅器116の出力はローレベル(以下、Lと略す)である。しかし、電源投入で電源印加された基準電圧発生回路115が基準電圧を発生し、その基準電圧と出力電圧検出回路109からの電圧とを誤差増幅した電圧が増幅回路110から出力される。増幅回路110から出力された電圧はデッドタイムコントロール回路111に入力され、図3(b)のD信号に示すようなデッドタイムコントロール信号(以下、D信号と記す)を出力する。
【0045】
デッドタイムコントロール回路111から出力されたD信号は比較回路112に入力され、比較回路112内で三角波発生回路118の出力信号(図3(b)のT信号)と比較される。比較回路112では、D信号とT信号とを比較し、D信号がT信号よりも高い時はHレベル、低い時はLレベルの信号、すなわち、図3(c)に図示したように、H/Lレベルを交互に繰り返す波形が比較回路112より出力される。
【0046】
図3(c)に示すような比較回路112の出力信号がスイッチングトランジスタ102に入力され、スイッチングトランジスタ102はNPN型であるため、比較回路112からの信号がLレベルの時にオンになり、Hレベルの時にオフになるよう動作する。つまり、図3(c)に示すようにH/Lレベルを交互に繰り返すような信号では、オン/オフを交互に切り換えるよう動作し、コイル103の2次側から安定した出力パルスを得ることになる。
【0047】
なお、ダイオード104はスイッチングトランジスタ102がオフの時、コイル103に蓄えられたエネルギーを放出される時の電流ループを形成するように作用し、コンデンサ105は出力パルスを平滑するよう作用する。また、出力パルスはコイル107a、コンデンサ107bで構成される出力フィルターでさらに出力電圧を平滑され、出力端子100bに出力電圧として伝えられる。
【0048】
次に発生した出力電圧は、出力電圧検出回路109に再び送られ、出力電圧検出回路109はハイレベル(以下、Hと略す)を検出し、増幅回路110で誤差増幅、比較回路112で比較の処理を行い、図3(c)がLレベルの時にスイッチングトランジスタ102をオンにし、Hレベルの時にオフにするよう制御(PWM制御)をし、スイッチングトランジスタ102を所定周期でオン/オフさせることにより、一定の出力電圧を得ることになる。
【0049】
次に、保護回路113の動作について説明する。
【0050】
出力電圧検出回路109で検出された電圧は、保護回路113にも送られている。保護回路113では、コンデンサ107bが結露や埃などによりショートした時に低下する出力電圧を検出し、スイッチングトランジスタ102を停止させるものである。つまり、コンデンサ107bのショート時に出力電圧検出回路109で検出した電圧値と、基準電圧発生回路121で発生する基準電圧とを比較器120aで比較し、出力電圧検出回路109からの電圧値が基準電圧よりも低くなると、本回路の出力電圧がショートしたと判断し、スイッチングトランジスタ102をオフさせるよう制御するものである。保護回路113は保護回路213とともに1つの保護回路を構成しており、前述のように出力電圧検出回路109からの電圧値が基準電圧よりも低くなると、本回路の出力電圧がショートしたと判断し、スイッチングトランジスタ102をオフさせるとともに、保護回路213はスイッチングトランジスタ202をオフさせるよう制御する。
【0051】
次に、出力端子200aや電源制御回路108に、本装置の入出力間においてショートが発生し高電圧が印加された時の動作について説明する。
【0052】
コイル103が、経年変化や部品不良などによる被覆剥離などが生じた場合、コイル103の入出力がショートしてしまい、平滑動作を行うことができなくなり、出力端子200aには入力電圧が平滑されずにそのまま伝達されることになる。この入力電圧は出力電圧検出回路109に入力され、電圧値が所定値を超える場合は高電圧検出回路130がオンになり増幅回路110がカットオフとなる。また、電圧値が所定値以下の場合は、高電圧検出回路130がカットオフとなり、増幅回路110がオンとなる。
【0053】
高電圧検出回路130では、出力電圧検出回路109からの電圧値が所定値(本実施の形態では1V)よりも高くなった場合に電圧が流れるようなダイナミックレンジを有しており、入力電圧がこのダイナミックレンジ内であれば高電圧検出回路130がオンとなる。本実施の形態では、高電圧検出回路130はダイオード131aと131bのように2個のダイオードで構成したが、所定電圧値よりも高い電圧を検出できる構成であれば、他の構成でもよい。
【0054】
また、増幅回路110は、高電圧検出回路130よりも低いダイナミックレンジを有しており、入力電圧がこのダイナミックレンジ内であれば増幅回路110がオンになるように動作する。なお増幅回路110のダイナミックレンジは、本装置が正常動作する範囲に設定されている。このように、高電圧検出回路130と増幅回路110とが、それぞれ異なるダイナミックレンジを有することにより、入力電圧の電圧値に応じて、いずれか一方がオンになり他方がオフになるように動作する。
【0055】
このようにして高電圧検出回路130で検出した高電圧は、デッドタイムコントロール回路111に入力される。
【0056】
デッドタイムコントロール回路111では、高電圧検出回路130からの高電圧に基づき、図3(d)のD信号に示すように、三角波であるT信号の最大値よりも高い信号(Hレベル信号)を比較回路112に出力する。比較回路112では、デッドタイムコントロール回路111からのHレベル信号(図3(d)のD信号)と三角波発生回路118から出力される三角波(図3(d)のT信号)とを比較し、H/Lを交互に切り換える信号ではなく、図3(e)に示すような連続したHレベルの信号を出力する。このようなHレベルの信号がスイッチングトランジスタ102に入力されると、スイッチングトランジスタ102は連続したオフ状態となる。よって、強制的にスイッチングトランジスタ2は比較回路112からのHレベルの信号によりオフされることとなり、スイッチング動作が停止させ、入力端子100aから入力される入力電圧がトランジスタ102よりも出力側へ流れるのを停止させることができる。
【0057】
一方、通常時(3V出力端子200aに正常値の電圧が出力されている時)は、入力端子100aから入力される入力電圧が、出力端子200aとともに出力電圧検出回路109にも入力される、出力電圧検出回路109に入力された電圧は高電圧検出回路130と増幅回路110とに入力されるが、入力電圧が正常値(つまり増幅回路110のダイナミックレンジ内の電圧値)であるため、高電圧検出回路130はカットオフとなり、増幅回路110はオンとなる。すると前述のように通常のPWM動作を継続し、安定した出力電圧を供給することができるのである。
【0058】
次に、2V出力端子200bから2V電圧を出力する時の動作について説明する。
【0059】
電源投入(図示せず)されると、増幅回路110及び210、デッドタイムコントロール回路111及び211、比較回路112及び212、基準電圧発生回路115及び215、三角波発生回路118が起動する。電源投入直後、出力は0Vである。
【0060】
出力電圧検出回路209により出力電圧の状態を0Vと検出し、増幅器216により基準電圧発生回路215の基準電圧との誤差増幅をする。このとき、増幅器216の出力はLである。しかし、電源投入で電源印加された基準電圧発生回路215が電圧を発生し、デッドタイムコントロール回路211で発生される信号が図3(a)の波形Dのような動作をする。この時、三角波発生回路118の出力信号Tと図3(a)の波形Dとで比較された出力、すなわち、図3(b)に図示した波形が比較器219aより出力される。よって、電源投入されると、図3(b)の波形P1のデューティで設定されるドライブパルス信号によりトランジスタ2にON/OFFパルスが印加され、コイル203の2次側から出力パルスを得ることになる。
【0061】
ダイオード204はトランジスタ202がOFFの時コイル203に蓄えられたエネルギーを放出される時の電流ループを形成する様に作用し、コンデンサ205は出力パルスを平滑する様作用する。また、出力パルスはコイル207a、コンデンサ207bで構成される出力フィルターでさらに出力電圧を平滑され、出力端子200bに出力電圧として伝えられる。
【0062】
次に発生した出力電圧は、出力電圧検出回路209に再び送られ、出力電圧検出回路209はHを検出し、増幅回路210で誤差増幅、比較回路212で比較の処理を行い、図3(b)に示すようにPWM制御をし、一定の出力電圧を得ることになる。また、出力電圧検出回路209で検出された電圧は保護回路213に送られ、出力電圧がショートされた時に基準電圧221と出力電圧検出回路209から伝えられるL信号とを比較した比較器20の出力がトランジスタ202をOFFさせる様に作用する。
【0063】
次に、コイル203の入出力がショートした時について説明する。
【0064】
コイル203が、経年変化や部品不良などによる被覆剥離などが生じた場合、コイル203の入出力がショートしてしまい、平滑動作を行うことができなくなり、2V出力端子200bには入力電圧が平滑されずにそのまま伝達されることになる。この入力電圧は出力電圧検出回路209に入力され、電圧値が所定値を超える場合は高電圧伝達回路230がオンになり増幅回路210がカットオフとなる。また、電圧値が所定値以下の場合は、高電圧伝達回路230がカットオフとなり、増幅回路210がオンとなる。
【0065】
高電圧伝達回路230では、出力電圧検出回路209からの電圧値が所定値(本実施の形態では1V)よりも高くなった場合に電圧が流れるようなダイナミックレンジを有しており、入力電圧がこのダイナミックレンジ内であれば高電圧伝達回路230がオンとなる。本実施の形態では、高電圧伝達回路230は1個のダイオード231で構成されており、高電圧検出回路130内のダイオード131aに直列接続されている。つまり、ダイオード230とダイオード131aとで、高電圧検出回路130内と同等の構成を実現できている。
【0066】
また、増幅回路210は、高電圧伝達回路230よりも低いダイナミックレンジを有しており、入力電圧がこのダイナミックレンジ内であれば増幅回路210がオンになるように動作する。なお増幅回路210のダイナミックレンジは、本装置が正常動作する範囲に設定されている。このように、高電圧伝達回路230と増幅回路210とが、それぞれ異なるダイナミックレンジを有することにより、入力電圧の電圧値に応じて、いずれか一方がオンになり他方がオフになるように動作する。
【0067】
このようにして高電圧伝達回路230で検出した高電圧は、高電圧検出回路130に入力される。高電圧検出回路130では、前述のコイル103にショートが発生し高電圧が印加された時と同様に、デッドタイムコントロール回路111を制御する。
【0068】
デッドタイムコントロール回路111では、高電圧検出回路130からの高電圧に基づき、図3(d)のD信号に示すように、三角波であるT信号の最大値よりも高い信号(Hレベル信号)を比較回路112に出力する。比較回路112では、デッドタイムコントロール回路111からのHレベル信号(図3(d)のD信号)と三角波発生回路118から出力される三角波(図3(d)のT信号)とを比較し、H/Lを交互に切り換える信号ではなく、図3(e)に示すような連続したHレベルの信号を出力する。このようなHレベルの信号がスイッチングトランジスタ102に入力されると、スイッチングトランジスタ102は連続したオフ状態となる。よって、強制的にスイッチングトランジスタ2は比較回路112からのHレベルの信号によりオフされることとなり、スイッチング動作が停止させ、入力端子100aから入力される入力電圧がトランジスタ102よりも出力側へ流れるのを停止させることができる。
【0069】
このようにスイッチングトランジスタ102のスイッチングが停止することにより出力電圧がLとなる。このL信号が出力電圧検出回路109を介して保護回路113に入力される。保護回路113は図2に示すように基準電圧発生回路121からの基準電圧と比較され、入力電圧が基準電圧未満であればH信号を出力する。本説明では入力信号はL信号で基準電圧未満なので、出力信号はH信号となる。前述したように、保護回路113と保護回路213は単一回路であり、保護回路113からH信号が出力されるということは、保護回路213からH信号が出力されるのと等価である。
【0070】
そして、保護回路213から出力されたH信号はスイッチングトランジスタ202に入力され、スイッチングトランジスタ202はOFFとなる。スイッチングトランジスタ202がOFFになると、スイッチングトランジスタ202の二次側には電圧が供給されず、以降、回路を高電圧から保護することができる。
【0071】
このように、第1または第2の安定化電源手段のうちいずれか一方が故障などで停止した場合、保護回路113または213により他方の安定化電源手段の動作も停止させるよう動作する。本実施の形態では第1及び第2の安定化電源手段のように、2個の安定化電源手段を設けた構成に基づき説明したが、安定化電源手段の数が3個以上であっても、そのうち1つの安定化電源手段が停止した場合、保護回路により全ての安定化電源手段が停止することとなる。そうすることにより、例えば本安定化電源手段を備えた電子機器を使用者が操作中に、回路の一部がショートなどにより故障した場合、全ての安定化電源手段を停止させ、電子機器の各種機能を使用できなくすることにより、電子機器が故障していることを使用者に早期に知らせることができる。
【0072】
従来技術のように、安定化電源手段毎に動作を停止させた場合は、例えば第1の安定化電源手段が故障により動作停止した状態でも、第2の安定化電源手段は動作するため、第2の安定化電源手段から電源が供給される回路による機能は動作することとなる。したがって、回路の一部が故障しているにもかかわらず、使用者はこの故障状態を知らないまま他の機能を使用できてしまい、故障発見が遅れてしまうという問題がある。例えばビデオカメラの場合、第1の安定化電源手段に記録再生回路(メカニズムの駆動回路や映像信号処理回路など)が接続され、第2の安定化電源手段に撮像手段(レンズ制御回路など)が接続されていて、第1の安定化電源手段が故障したとしても第2の安定化電源手段は動作しているため、記録再生回路による記録動作は停止しても撮像手段による撮像動作は実行される。すると使用者は、撮像手段が動作しているので良好に撮影及び記録が行われているものと思っているにも関わらず、実際には記録再生回路が停止しているため記録動作は行われていないということとなる。
【0073】
本実施の形態では、複数の安定化電源手段のうち1つでも安定化電源手段が停止した時は全ての安定化電源手段を停止させ、内部回路への電源供給を停止させて回路が持つ機能を停止させることにより、故障状態を使用者に早期に知らせることができる。
【0074】
以上のように本実施の形態によれば、コイル103のショートによる3V出力側の回路保護が可能なのはもちろん、コイル203のショートによる2V出力側の回路保護も可能になる。なおかつ、2V出力側において1個のダイオードからなる高電圧伝達回路230を設け、高電圧検出回路130に接続してデッドタイムコントロールさせることで、安価な構成で両出力の回路保護を行うことができる。つまり、出力電圧系統数をnとすると、n+1個のダイオード追加という最小部品点数で実現することができるものである。
【0075】
なお、実施の形態においてスイッチ素子としてトランジスタとコイルの例をあげたが、必ずしもこれに限るものでもない。さらに、入力端子と出力端子との間にトランスで構成される電源回路を構成してもかまわない。また、出力電圧は2チャンネルとしたが、nチャンネルとしても当然かまわない。
【0076】
【発明の効果】
以上のように本発明は、スイッチング出力の抵抗分割信号を前記のデッドタイムコントロール回路に伝え作動するダイオードで構成された高電圧伝達回路によって、いずれの出力電源回路部品の不良等によって万一高い電圧が発生した場合に高電圧検出回路、高出力伝達回路でデッドタイムコントロール回路にH電圧を伝え強制的に比較回路の出力をHとしPWMコントロールを停止しスイッチングトランジスタの動作を停止させ、ヒューズの様に非復帰型で発煙等の不安感を与えず確実かつ正確に安価で電源素子を保護できる安定化電源装置が得られ、出力電圧系統をnとすると、n+1のダイオード追加という最小部品点数で小型・軽量かつ低コストで高性能な絶対安全を確保できる安定化電源装置が得られることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の安定化電源装置の実施の形態1におけるブロック図
【図2】同、電源制御回路の詳細回路図
【図3】同、デッドタイムコントロール回路と高電圧検出回路の動作波形図
【図4】従来の安定化電源装置におけるブロック図
【図5】同、電源制御回路の詳細回路図
【符号の説明】
102 スイッチングトランジスタ
103 コイル
108 電源制御回路
109 出力電圧検出回路
110 増幅回路
111 デッドタイムコントロール回路
112 比較回路
113 保護回路
130 高電圧検出回路
230 高電圧伝達回路

Claims (3)

  1. 入力端子に入力される入力電圧を安定化させて出力端子から出力する安定化電源装置であって、入力電圧をスイッチングして出力する第1及び第2のスイッチ手段と、前記第1のスイッチ手段のスイッチング動作を制御するとともに前記第1のスイッチ手段から所定電圧よりも高い電圧が出力された時は前記第1のスイッチ手段のスイッチング動作を停止させるよう制御する第1の電源制御手段と、前記第2のスイッチ手段のスイッチング動作を制御するとともに前記第2のスイッチ手段から所定電圧よりも高い電圧が出力された時は前記第1の電源制御手段に前記高電圧を伝達し前記第1のスイッチ手段のスイッチング動作を停止させるよう制御する第2の電源制御手段と、前記第1または第2のスイッチ手段からの出力電圧が所定値よりも低くなった時に前記第1及び第2のスイッチ手段の動作を停止させる保護手段とを備え、
    前記第2の電源制御手段に所定電圧よりも高い電圧が入力された時、前記高電圧を前記第1の電源制御手段に伝達して前記第1のスイッチ手段の動作を停止させ、前記第1のスイッチ手段の動作停止に伴う電圧低下により前記保護手段が前記第2のスイッチ手段の動作を停止させることを特徴とする安定化電源装置。
  2. 入力端子に入力される入力電圧を安定化させて出力端子から出力する安定化電源装置であって、
    入力電圧をスイッチングして出力する第1のスイッチ手段と、前記第1のスイッチ手段の出力電圧を平滑する第1の平滑手段と、前記第1の平滑手段で平滑された前記第1のスイッチ手段の出力電圧を基準電圧と比較し差動増幅する第1の増幅手段と、前記第1の増幅手段からの出力に基づきパルス幅制御の動作点を決めるため前記第1の増幅手段の出力の直流電位を決定する第1のデッドタイムコントロール手段と、前記第1のデッドタイムコントロール手段からの直流電位と三角波との比較結果により前記第1のスイッチ手段のスイッチング動作を制御する第1の比較手段と、前記第1のスイッチ手段から所定電圧よりも高い電圧が入力されるとオンとなり前記第1のデッドタイムコントロール手段に前記高い電圧を出力する高出力電圧検出手段とからなる第1の安定化電源手段と、
    入力電圧をスイッチングして出力する第2のスイッチ手段と、前記第2のスイッチ手段の出力電圧を平滑する第2の平滑手段と、前記第2の平滑手段で平滑された前記第2のスイッチ手段の出力電圧を基準電圧と比較し差動増幅する第2の増幅手段と、前記第2の増幅手段からの出力に基づきパルス幅制御の動作点を決めるため前記第2の増幅手段の出力の直流電位を決定する第2のデッドタイムコントロール手段と、前記第2のデッドタイムコントロール手段からの直流電位と三角波との比較結果により前記第2のスイッチ手段のスイッチング動作を制御する第2の比較手段と、前記第2のスイッチ手段から所定電圧よりも高い電圧が入力されるとオンとなり前記高出力電圧検出手段に前記高い電圧を伝達する高出力電圧伝達手段とからなる第2の安定化電源手段と、
    前記第1または第2の平滑手段からの出力電圧が所定値よりも低くなった時に前記第1及び第2のスイッチ手段の動作を停止させる保護手段とからなり、
    前記高出力電圧検出手段に所定電圧よりも高い電圧が入力された時、前記第1の比較手段は前記第1のスイッチ手段の動作を停止させ、
    前記高出力電圧伝達手段に所定電圧よりも高い電圧が入力された時、前記高出力電圧伝達手段は前記高出力電圧検出手段に高電圧を伝達して前記第1のスイッチ手段の動作を停止させ、前記第1のスイッチ手段の動作停止に伴う電圧低下により前記保護手段が前記第2のスイッチ手段の動作を停止させることを特徴とする安定化電源装置。
  3. 高出力電圧検出手段は直列接続された第1及び第2のダイオードからなり、高出力電圧伝達手段は第3のダイオードからなり、前記第3のダイオードは前記第1のダイオードのみに直列接続されていることを特徴とする請求項2記載の安定化電源装置。
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