JP2004159214A - 無線携帯通信システム - Google Patents
無線携帯通信システム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004159214A JP2004159214A JP2002324715A JP2002324715A JP2004159214A JP 2004159214 A JP2004159214 A JP 2004159214A JP 2002324715 A JP2002324715 A JP 2002324715A JP 2002324715 A JP2002324715 A JP 2002324715A JP 2004159214 A JP2004159214 A JP 2004159214A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- terminal
- connection device
- area
- integrated control
- control device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Alarm Systems (AREA)
- Mobile Radio Communication Systems (AREA)
- Telephonic Communication Services (AREA)
Abstract
【課題】従来の無線通信システムは、該当するエリアに位置する端末を無条件に呼び出すため、全く無関係な人まで呼び出されてしまい、業務を中断せざるを得ないという問題点があり、担当者を優先的に呼び出し、あまり関係ない人の業務の中断を避けて効率良く確実な呼び出しを行う無線携帯通信システムを提供する。
【解決手段】統合制御装置1が、各接続装置に対応して、各端末が緊急呼び出し時に発呼される優先度を優先レベルとして記憶しておき、予め設定された緊急呼び出し番号が発呼された場合に、発呼元の端末(a)が接続する接続装置(6)に最も近い接続装置(5)に対応する優先レベルを参照して、接続装置(5)に接続する端末を、優先レベルの順で順次呼び出す無線携帯通信システムとしている。
【選択図】 図6
【解決手段】統合制御装置1が、各接続装置に対応して、各端末が緊急呼び出し時に発呼される優先度を優先レベルとして記憶しておき、予め設定された緊急呼び出し番号が発呼された場合に、発呼元の端末(a)が接続する接続装置(6)に最も近い接続装置(5)に対応する優先レベルを参照して、接続装置(5)に接続する端末を、優先レベルの順で順次呼び出す無線携帯通信システムとしている。
【選択図】 図6
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、構内向けPHSシステムを用いた無線携帯通信システムに係り、特に緊急事態発生時に、呼び出し場所と関わりの深い担当者を優先的に呼び出して迅速な対応を図ると共に、あまり関係の無い人の業務中断を避けることができ、利便性を向上させることができる無線携帯通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、PHS(Personal Handy−phone System)を用いた無線携帯通信システムは、会社や工場、病院等の構内で無線構内電話として広く利用されている。
このような無線携帯通信システムにおいて、緊急事態が発生した場合など、最寄りの担当者と連絡を取りたい場合には、当該担当者の携帯端末の番号を発呼するが、担当者が常に近くにいるとは限らず、外出中であったり、遠いエリアにいることもある。そのような場合には、通常、別の担当者や担当者に限らず近くにいる人に連絡を取ろうとするが、時間がかかってしまい、大きな災害につながってしまう恐れもある。
【0003】
そこで、従来、PHSシステムを用いた無線携帯通信システムにおいて、制御装置が、中継局毎に位置登録している携帯機の番号を記憶しておき、中継局の電話番号宛の発呼があった場合に、当該中継局に位置登録している携帯機宛に宛先を変更して特定のエリア内の携帯機が全て発呼されるようにした無線携帯通信システムがあった(特許文献1参照)。
【0004】
また、同様の技術として、各移動局の現在位置を確認して現在位置確認エリアとし、派遣要請があったときにその派遣要請場所の属する現在位置確認エリア内にいる移動局を特定し、当該エリア内の全ての基地局から呼出信号を送信することにより、当該エリアに位置する移動局が自動的に呼び出される移動局呼び出し方法及び移動局呼び出し装置があった(特許文献2参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−350265号公報
【特許文献2】
特開平10−42340号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の無線通信システムは、該当するエリアに位置する端末を無条件に呼び出すものであって、担当者を特に優先的に呼び出すものではなく、専門知識のある担当者がいるにもかかわらず、近くにいるというだけで全く無関係な人まで呼び出されてしまい、業務を中断せざるを得ないという問題点があった。
【0007】
本発明は上記実情に鑑みて為されたもので、予め設定された区域毎の優先順位に従って呼び出しを行うことができ、担当者や責任者等の事情に詳しい人が優先的に呼び出されるようにして、あまり関係ない人の無駄な業務の中断をできるだけ避けて効率良く確実な呼び出しを行うことができる無線携帯通信システムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記従来例の問題点を解決するための本発明は、利用者が携帯する端末と、通信エリア内の端末と無線通信を行う接続装置と、各接続装置に接続する端末を監視して交換制御を行う統合制御装置とを備えた無線携帯通信システムであって、統合制御装置が、各接続装置に対応して、各端末が緊急呼び出し時に発呼される優先度を優先レベルとして記憶しておき、予め設定された緊急呼び出し番号が発呼された場合に、発呼元の端末が接続する接続装置に最も近い直近の接続装置に対応する前記優先レベルを参照して、直近の接続装置に接続する端末を、優先レベルの順で順次呼び出す統合制御装置である無線携帯通信システムとしており、端末を携帯する利用者の業務担当に応じて各エリア毎の優先レベルを設定しておけば、緊急時に最寄りの担当者を優先的に呼び出して、迅速且つ的確な対応を図ることができ、また、あまり関係の無い人を呼び出して業務を無意味に中断させるのを防ぎ、業務効率を向上させることができる。
【0009】
また、本発明は、統合制御装置が、接続装置を区域毎に分類して記憶すると共に、緊急呼び出し番号の中で区域外の呼び出しを付加する特定の緊急呼び出し番号を予め設定しておき、特定の緊急呼び出し番号が発呼された場合に、直近の接続装置に位置登録されている端末に接続不能であれば、当該接続装置が含まれる区域の別の接続装置に位置登録している端末を優先レベルに従って順次呼び出し、別の接続装置に位置登録されている端末に接続不能であれば、更に前記区域とは別の区域の直近の接続装置に位置登録している端末を優先レベルに従って順次呼び出す統合制御装置である無線携帯通信システムとしており、緊急時に、最寄りのエリアに接続できなかった場合でも、いずれかの端末に確実に接続することができ、確実に連絡を取ることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
本発明に係る無線携帯通信システムは、各端末を携帯する人(利用者)の担当や専門又は責任の程度に応じて、各端末毎にエリア毎の優先レベルを予め設定しておき、制御装置が、任意の端末から最寄りのエリアの緊急呼び出しがあった場合に、直近のエリアに位置する端末について優先レベルの高い端末から順に発呼していって、いずれかの端末に接続されるまで発呼するようにしており、緊急時に、そのエリアに関する知識のある人や責任のある人を優先的に呼び出して、あまり関係の無い人まで呼び出すことによる無駄な業務の中断を無くし、更に担当者や関係者に連絡がとれない場合でも、誰かに確実に連絡を取ることができ、緊急時に効率良く迅速に対応することができるものである。
【0011】
本発明の実施の形態に係る無線携帯通信システムの構成について図1を用いて説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る無線携帯通信システムの構成ブロック図である。
本実施の形態に係る無線携帯通信システムは、図1に示すように、構内における無線通信システム全体の交換制御を行う統合制御装置1と、統合制御装置1の状態管理や端末の登録等を行う管理用PC2と、利用者が携帯する端末4と、端末4と統合制御装置1とを接続する中継基地局としての接続装置3−1〜3−nとから構成されており、更に、外部の公衆網6に接続する場合には、公衆網6と統合制御装置1とを接続する構内交換機5が設けられている。
【0012】
本システムの特徴部分について具体的に説明する。
統合制御装置1は、各端末4の位置を監視して、無線携帯通信システムにおける通信制御を行うものであり、また、本システムの特徴である優先順位を反映した緊急呼び出しの処理を行うものである。
また、統合制御装置1は、各端末4の位置を記憶する位置情報格納テーブル11と、各端末4について接続装置3毎の優先レベルを示す優先レベルテーブル12と、更に各接続装置3の位置情報とを記憶しているものである。これらのテーブルについては後で説明する。
【0013】
接続装置3は、無線携帯通信システムにおける基地局装置として、カバーするエリア内に位置する端末4と無線通信を行うものであり、統合制御装置1からの信号を端末4に無線送信すると共に端末4から送信された無線信号を統合制御装置1に送信するものである。
【0014】
また、端末4は、無線携帯通信システムの端末であり、各利用者が携帯して通信に用いるものである。本システムの特徴として、各端末4は、当該端末を携帯する利用者の担当業務の情報に基づいて、構内に設けられた接続装置3のエリア毎に、そのエリアで緊急事態が発生した場合に優先的に接続されて呼び出される度合い(優先レベル)を予め統合制御装置1に登録しておくものである。優先レベルについては後で詳細に説明する。
【0015】
ここで、統合制御装置1に設けられている位置情報格納テーブル11について図2を用いて説明する。図2は、統合制御装置1に設けられている位置情報格納テーブル11の説明図である。
図2に示すように、位置情報格納テーブル11は、統合制御装置1が統括している接続装置3毎に、当該接続装置3に位置登録している端末4の番号を記憶しているものである。具体的には、接続装置3−1には、接続端末1〜接続端末mまでのm台の端末4が位置登録可能となっており、位置情報格納テーブル11には、実際に位置登録されている端末4の番号を記憶している。図2の例では、接続装置3−1には少なくとも「○○××」と「××○○」という端末番号の端末が位置登録されていることを示している。
【0016】
そして、本システムでは、特定の呼び出し番号が発呼された場合には、この位置情報格納テーブル11に基づいて、発信元の端末の位置に最も近い接続装置が特定され、更に優先レベルに基づいて、接続すべき端末が特定されるようになっている。
【0017】
次に、本システムの特徴である優先レベルテーブル12について図3を用いて説明する。図3は、優先レベルテーブル12の説明図である。
図3に示すように、優先レベルテーブル12は、統合制御装置1に設けられ、端末4毎に端末番号と、構内の各接続装置3のエリア毎に対応した優先レベルとを記憶するものである。ここで、優先レベルは、緊急呼び出しがあった場合に、当該接続装置3のカバーエリアにおいて、ある端末を呼び出す優先度を表したものである。
【0018】
図3の例では、優先レベルは「1」から「5」までの5段階で設定されるものとし、ここでは「1」が優先レベル最大、「5」は最小としている。また、優先レベルは、端末利用者又は管理部門が予め設定するようになっている。通常は、各担当者の業務に関係の深い場所での優先レベルは高く設定し、そうでない場所は低く設定しておくものである。
【0019】
具体的に説明すると、図3(a)に示したテーブルは、端末番号「○○××」の各接続装置のカバーエリアにおける優先レベルを示したものである。この端末は、接続装置3−pのカバーエリアにおける優先レベルが「1」であり、仮にこのエリアの呼び出しがあった場合には最優先で接続される端末であることを示しており、端末「○○××」の利用者が、このエリアにおける担当者又は責任者である場合等が考えられる。
【0020】
更に、端末番号「○○××」の優先レベルは、他の接続装置3のカバーエリアにおいても「2」〜「3」とかなり高くなっており、例えば、警備関係者や、構内の設備や事情に詳しい人や、構内において責任の大きいポジションにある人を想定したものである。
【0021】
また、図3(b)は、端末番号「○○△△」の優先レベルを示しているが、接続装置3−qのカバーエリアは優先レベル「1」でありるが、他の接続装置3のカバーエリアにおいては優先レベルは「3」〜「5」と、低く設定されている。
【0022】
つまり、端末「○○△△」の利用者は、接続装置3−qのエリアに関係する担当者であると考えられ、接続装置3−qの緊急呼び出しがあった場合には最優先で呼び出されるが、他の接続装置3の緊急呼び出しの場合には、より優先レベルの高い端末4が先に呼び出されることになるため、結果的にほとんど発呼されないと考えられる。これは、この端末4の利用者が、自分の担当場所以外に緊急時に呼ばれてもあまり貢献できそうになく、より詳しい人がいる場合には、業務を中断してまで駆けつける必要が無いと考えられるためである。
【0023】
このように、本システムでは、各端末4の利用者の担当や責任の度合いに応じて、エリア毎の優先レベルを設定することにより、緊急時にその場所の装置等に詳しくない人が呼び出されて、業務を中断して駆けつけたのに、ほとんど何もすることがなかった、というように必要のない人を無駄に呼び出してしまうのを防ぐことができ、必要な人を効率良く呼び出して緊急事態に迅速に対処できると共に、無駄な呼び出しによる業務の中断を無くすことができ、全体としての業務効率を向上させることができるものである。
【0024】
尚、図3に示した優先レベルテーブルを、(c)に示したように、接続装置をキーとして編集し、端末4の優先順位を接続装置3毎にまとめて記憶しておき、ある接続装置に呼び出しがあった場合に当該テーブルの先頭から順に端末4を発呼するようにしてもよい。
【0025】
次に、統合制御装置1に記憶されている接続装置の位置情報について図4を用いて説明する。図4は、接続装置の位置情報テーブルを示す説明図である。
図4に示すように、統合制御装置1では、構内に設けられた各接続装置3の位置を基準点からの座標として保持している。接続装置3の位置情報テーブルは、任意の接続装置3に接続された端末から直近区域の緊急呼び出しがあった場合に、どの接続装置3を緊急呼び出しするかを特定するために用いられるものである。
【0026】
図4の例では、3階建ての建物全体がA区域〜F区域の6つの「区域」に分けられ、更に1つの「区域」の中に2台の接続装置3が設けられ、建物全体で12台の接続装置3が設けられている。尚、ここでは1区域内に2台ずつの接続装置3が設けられているがこれに限るものではなく、接続装置3の設置台数は場所の広さに応じて変えるのが望ましく、ある区域は接続装置1台で別の区域は4台、というようになっても構わない。
【0027】
次に、本システムにおける緊急呼び出し番号及び呼び出し方法について図4及び図5を用いて説明する。図5は、本システムにおける緊急呼び出しの呼び出し番号を示す説明図である。
図5に示すように、本システムでは、呼び出し先と呼び出し方法(別区域呼び出しの有無)に対応して、特定の内線番号を割り付けている。「別区域呼び出し」は、緊急呼び出しされた接続装置3に位置登録している端末4に接続できなかった場合に、次に近い区域に設けられた接続装置3に緊急呼び出しを行うか否かを設定したものである。
【0028】
例えば、緊急呼び出し番号「9000」が発呼されると、統合制御装置1は、どこからの発呼であっても、その端末4が位置登録している接続装置3に最も近い接続装置を「直近エリア」として当該接続装置3の緊急呼び出しを行って、当該接続装置3に位置登録している端末4を優先順位に従って順次呼び出して接続を試み、更に、その接続装置3に接続している端末が無い場合や、話し中など接続不能の場合に、当該区域の別の接続装置3を緊急呼び出し、更にそれでも接続不能の場合、次に近い別区域の接続装置3の緊急呼び出しを行って、その接続装置に位置登録している端末4を同様に呼び出す、という処理を行うものであり、先ず直近エリアの緊急呼び出しをするが、接続できなければ区域にかかわらずいずれかの端末4に接続されるまで緊急呼び出しする接続装置を変えて端末4を順次発呼するものである。
【0029】
端末を順次発呼する場合、具体的には、統合制御装置1は、発呼元の端末からの発呼信号の着信番号に、優先レベルに従った端末の番号を順次当てはめて、呼び出し先の接続装置3に送信するようになっている。
【0030】
また、緊急呼び出し番号「9001」が発呼された場合は、統合制御装置1は「9000」と同様に直近エリアの端末を呼び出すが、直近エリアの接続装置3に位置登録している端末4を優先順位に従って順次呼び出し、接続不能時には当該区域の別の接続装置3に位置登録している端末4を呼び出すのみとし、その区域の全ての接続装置3で端末4が呼び出せなかった場合でも、別の区域での呼び出しを行わない、という処理を行うものである。
【0031】
更に、特定の区域を指定して呼び出しを行う番号も設定されており、区域を設定した場合にも、その区域の端末4に接続できない場合に他の区域にまで呼び出しを広げるか否かによって、番号を分けている。特定の区域を指定する番号での発呼があった場合には、統合制御装置1は、発呼元に最も近い接続装置3を特定する処理を行わなくて済むので、統合制御装置1の処理を軽減できるものである。
【0032】
次に、本システムの具体的な動作について図6を用いて説明する。図6は、「9000」が発呼された場合の呼び出し方法を示す説明図である。
図6は、図4に示した建物の2階部分をイメージしたものであり、C区域の中には接続装置(5)と接続装置(6)が設けられ、D区域の中には接続装置(7)と接続装置(8)が設けられている。
【0033】
そして、C区域の、接続装置(6)に位置登録している端末(a)から内線番号「9000」が発呼された場合、発呼信号は接続装置(6)を介して統合制御装置1に受信され(S1、S2)、統合制御装置1が「9000」を識別して、直近エリアに接続する処理を開始する。
【0034】
統合制御装置1は、図4に示した接続装置の位置情報から、「接続装置(6)と同じ区域で、接続装置(6)に最も近い接続装置」を探し、接続装置(5)を呼び出し先の接続装置とする。
【0035】
そして、統合制御装置1は、図2に示した位置情報格納テーブル11と、図3に示した優先レベルテーブル12とに基づいて、接続装置(5)に位置登録されている端末の中から、最も優先レベルの高い端末(b)を選択して、当該端末bの端末番号を宛先として、端末aからの発呼信号を接続装置(5)に出力する(S3)。
【0036】
そして、通常の信号と同様に統合制御装置1からの発呼信号が接続装置(5)によって中継され、端末(b)が受信して(S4)、端末(a)と端末(b)とが通話状態になる。最短の場合、このような処理によって端末(a)は直近エリアの優先順位の高い端末と会話ができるものである。
【0037】
ここで、端末(b)が話し中や伝言モード等になっていて接続不可能であった場合、統合制御装置1は、位置情報格納テーブル11及び優先レベルテーブル12を参照して、接続装置(5)に位置登録されている端末の中から、次に優先レベルの高い端末を選択して発呼する。このように、統合制御装置1は、接続装置(5)に位置登録されている端末があれば、接続できるまで優先レベル順に順次発呼するようになっている。
【0038】
更に、接続装置(5)に位置登録されている端末が無いか、又は全て接続不能、又は一定時間内に応答がなかった場合、「9000」は別区域の呼び出しも行う指示であるから、統合制御装置1は、別の区域の端末に接続を試みる。尚、当該区域に更に別の接続装置3が設けられている場合には別区域を呼び出す前に当該区域の接続装置3を呼び出し先の接続装置として同様の処理を行う。
【0039】
別区域を呼び出す場合、統合制御装置1は、図4に示した接続装置の位置情報を元に、発呼元の接続装置(6)に最も近いD区域の接続装置の中から、接続装置(6)に最も近い接続装置(7)を呼び出し先の接続装置とする。
そして、統合制御装置1は、同様の処理で接続装置(7)に位置登録されている端末を優先順位順に順次発呼し(S5、S6、S7)、端末(c)、端末(d)に接続を試みる。
【0040】
それでも接続できなかった場合には、統合制御装置1は、接続装置(7)の次に接続装置(6)に近い接続装置(8)を呼び出し先の接続装置として、端末(e)を発呼する。
このようにして、「9000」が発呼された場合は、統合制御装置1は、いずれかの端末に接続できるまで処理が続けられるものである。
【0041】
次に、統合制御装置1の処理について図7を用いて説明する。図7は、統合制御装置1の概略処理を示すフローチャート図である。
図7に示すように、統合制御装置1は、発呼があったかどうかを監視し(100)、発呼があった場合には、発呼された番号が図5に示した緊急呼び出し番号であるかどうかを判断する(102)。緊急呼び出し番号でなければ、統合制御装置1は、通常の発呼信号であるとして通常の発呼時の処理に移行する(130)。
【0042】
また、処理102において、発呼された番号が緊急呼び出し番号であった場合には、統合制御装置1は、図5に示した番号と処理との対応付けに基づいて、発呼された番号が別区域呼び出しがあるものか否かを判断する(104)。
【0043】
そして、処理104において、別区域呼び出しが無い番号であれば、統合制御装置1は、区域内緊急呼び出し処理に移行する(110)。
また、処理104において、別区域呼び出しがある番号であれば、統合制御装置1は、緊急呼び出し処理に移行する(120)。
このようにして、本システムの統合制御装置1の処理が行われるものである。
【0044】
次に、図7の処理110に示した「区域内緊急呼び出し処理」について図8を用いて説明する。図8は、図7の処理110に示した区域内緊急呼び出し処理を示すフローチャート図である。
図8に示すように、まず、区域内緊急呼び出し処理が起動されると、統合制御装置1は、呼び出し先区域を特定する(200)。このとき、統合制御装置1は、発呼された緊急呼び出し番号に基づいて、直近又は指定された区域を呼び出し先区域とする。
【0045】
具体的には、直近の場合には、発呼元の接続装置が設置されている区域と、図4に示した接続装置の位置情報とに基づいて、直近の区域を特定し、これを呼び出し先区域とする。また、区域が指定されている場合には当該区域を呼び出し先区域とする。
【0046】
そして、統合制御装置1は、呼び出し先区域に特定した区域の中で、発呼元の接続装置に最も近い接続装置を特定する(204)。尚、本システムでは「直近の接続装置」を、発呼元の端末4が位置登録している接続装置を除いた他の接続装置の中から特定するようにしているが、システムの設置場所の特性に応じて発呼元の端末4が位置登録している接続装置を含むようにしてもよく、発呼元の接続装置を含むか否かを設定可能としてもよい。
【0047】
そして、統合制御装置1は、図2に示した位置情報格納テーブル11に基づいて、当該接続装置に位置登録している端末があるか否かを判断し(210)、ある場合には、図3に示した優先レベルテーブル12を参照して、当該接続装置に位置登録している端末当該接続装置に位置登録している端末4を、その接続装置のエリアにおける優先レベルの順に従って、順次発呼していく(212)。
【0048】
そして、統合制御装置1は、発呼先の端末がオフフックして発呼元の端末と発呼先の端末とが回線接続されたかどうかを判断し(220)、接続された場合には処理を終了する。
また、処理220で、一定時間内にオフフックされなかった場合には、統合制御装置1は、接続不能として処理210に移行する。
【0049】
処理210で、直近の接続装置に位置登録している端末がもう無い場合には、統合制御装置1は、処理200で特定した呼び出し先区域に別の接続装置があるかどうかを判断し、ある場合には処理204に移行して区域内の別の接続装置の中から直近の接続装置を特定し、当該接続装置について同様に順次端末を発呼する。
また、処理240で、当該区域に別の接続装置が無い場合には、端末への発呼はせず、そのまま処理を終了する。このようにして、統合制御装置1の区域内緊急呼び出し処理が行われるものである。
【0050】
次に、図7の処理120に示した緊急呼び出し処理について図9を用いて説明する。図9は緊急呼び出し処理を示すフローチャート図である。
図9に示すように、緊急呼び出し処理の処理300〜処理340は、図8に示した区域内緊急呼び出し処理の処理200〜処理240と同一であるため、説明を省略する。
そして、統合制御装置1は、処理340で当該区域に別の接続装置があるかどうかを判断し、別の接続装置があれば、処理302に移行して、その区域内の別の接続装置の中から直近の接続装置を特定して同様の処理を行う。
【0051】
また、処理304で当該区域に別の接続装置が無ければ、統合制御装置1は、図4に示した接続装置の位置情報に基づいて、次に近い区域を呼び出し先区域に特定し(342)、処理302に移行して別区域の接続装置についてその区域の中で発呼元の端末4が位置登録している接続装置に最も近い接続装置を直近接続装置として特定し(304)、同様の処理を行繰り返す。
このように、緊急呼び出し処理では、別区域であってもいずれかの端末4に接続するまで統合制御装置1の処理が続けれれるものである。
【0052】
本発明の実施の形態に係る無線携帯通信システムによれば、予め各端末4を携帯する利用者の業務担当に基づいて、端末4毎に、各接続装置3のエリアについて緊急時に優先的に呼び出される度合いを優先レベルとして統合制御装置1に登録しておき、予め指定された特定の番号「9000」による緊急呼び出しがあった場合に、統合制御装置1が発呼元の端末が位置登録している接続装置と同一の区域で直近の接続装置3を呼び出し先接続装置として特定し、当該呼び出し先接続装置に位置登録された端末4について、記憶している優先レベルを参照して、優先レベルの高い順に発呼するようにしているので、緊急時に、最寄りの区域の担当者や責任者等の関係者を優先的に呼び出して、迅速に的確な対応ができると共に、当該区域にあまり関係ない人をなるべく呼び出さずに済むようにし、業務中断を最小限として利便性を向上させ、組織全体の業務効率を向上させることができる効果がある。
【0053】
また、本システムによれば、区域に対応した番号を設け、区域を指定して緊急呼び出しを行うことができ、統合制御装置1が直近の区域を求める処理を行わずに済み、統合制御装置1の処理を軽減できる効果がある。
【0054】
また、本システムによれば、当該区域で接続可能な端末がなかった場合に別区域での接続先を探す「別区域呼び出し」が設定された番号を設け、「別区域呼び出し」の付いた番号で緊急呼び出しを行えば、直近エリア又は指定した区域内で端末4に接続できなかった場合には、当該エリアに最も近い別の区域において直近の接続装置を見出して、その接続装置のエリアにおいて優先順位に従って端末を発呼するようにしており、緊急時に、確実にいずれかの端末4に接続して連絡を取ることができる効果がある。
【0055】
また、本システムによれば、直近エリア指定又は区域指定のそれぞれについて、別区域呼び出し有りと無しの2通りの緊急呼び出し番号を備えているので、トラブルの種類や緊急度に応じて番号を使い分けて、より無駄の少ない効率の良い呼び出しを行うことができる効果がある。
【0056】
【発明の効果】
本発明によれば、統合制御装置が、各接続装置に対応して、各端末が緊急呼び出し時に発呼される優先度を優先レベルとして記憶しておき、予め設定された緊急呼び出し番号が発呼された場合に、発呼元の端末が接続する接続装置の直近の接続装置に対応する前記優先レベルを参照して、直近の接続装置に接続する端末を、優先レベルの順で順次呼び出す統合制御装置である無線携帯通信システムとしているので、端末を携帯する利用者の業務担当に応じて各エリア毎の優先レベルを設定しておけば、緊急時に最寄りの担当者を優先的に呼び出して、迅速且つ的確な対応を図ることができ、また、あまり関係の無い人を呼び出して業務を無意味に中断させるのを防ぎ、業務効率を向上させることができる効果がある。
【0057】
また、本発明によれば、統合制御装置が、接続装置を区域毎に分類して記憶すると共に、緊急呼び出し番号の中で区域外の呼び出しを付加する特定の緊急呼び出し番号を予め設定しておき、特定の緊急呼び出し番号が発呼された場合に、直近の接続装置に位置登録されている端末に接続不能であれば、当該接続装置が含まれる区域の別の接続装置に位置登録している端末を優先レベルに従って順次呼び出し、別の接続装置に位置登録されている端末に接続不能であれば、更に前記区域とは別の区域の直近の接続装置に位置登録している端末を優先レベルに従って順次呼び出す統合制御装置である無線携帯通信システムとしているので、緊急時に、最寄りのエリアに接続できなかった場合でも、いずれかの端末に確実に接続することができ、確実に連絡を取ることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る無線携帯通信システムの構成ブロック図である。
【図2】統合制御装置1に設けられている位置情報格納テーブル11の説明図である。
【図3】優先レベルテーブル12の説明図である。
【図4】接続装置の位置情報テーブルを示す説明図である。
【図5】本システムにおける緊急呼び出しの呼び出し番号を示す説明図である。
【図6】「9000」が発呼された場合の呼び出し方法を示す説明図である。
【図7】統合制御装置1の概略処理を示すフローチャート図である。
【図8】図7の処理110に示した区域内緊急呼び出し処理を示すフローチャート図である。
【図9】緊急呼び出し処理を示すフローチャート図である。
【符号の説明】
1…統合制御装置、 2…管理用PC、 3…接続装置、 4…端末、 5…PBX、 6…公衆網、 11…位置情報格納テーブル、 12…優先レベルテーブル
【発明の属する技術分野】
本発明は、構内向けPHSシステムを用いた無線携帯通信システムに係り、特に緊急事態発生時に、呼び出し場所と関わりの深い担当者を優先的に呼び出して迅速な対応を図ると共に、あまり関係の無い人の業務中断を避けることができ、利便性を向上させることができる無線携帯通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、PHS(Personal Handy−phone System)を用いた無線携帯通信システムは、会社や工場、病院等の構内で無線構内電話として広く利用されている。
このような無線携帯通信システムにおいて、緊急事態が発生した場合など、最寄りの担当者と連絡を取りたい場合には、当該担当者の携帯端末の番号を発呼するが、担当者が常に近くにいるとは限らず、外出中であったり、遠いエリアにいることもある。そのような場合には、通常、別の担当者や担当者に限らず近くにいる人に連絡を取ろうとするが、時間がかかってしまい、大きな災害につながってしまう恐れもある。
【0003】
そこで、従来、PHSシステムを用いた無線携帯通信システムにおいて、制御装置が、中継局毎に位置登録している携帯機の番号を記憶しておき、中継局の電話番号宛の発呼があった場合に、当該中継局に位置登録している携帯機宛に宛先を変更して特定のエリア内の携帯機が全て発呼されるようにした無線携帯通信システムがあった(特許文献1参照)。
【0004】
また、同様の技術として、各移動局の現在位置を確認して現在位置確認エリアとし、派遣要請があったときにその派遣要請場所の属する現在位置確認エリア内にいる移動局を特定し、当該エリア内の全ての基地局から呼出信号を送信することにより、当該エリアに位置する移動局が自動的に呼び出される移動局呼び出し方法及び移動局呼び出し装置があった(特許文献2参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−350265号公報
【特許文献2】
特開平10−42340号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の無線通信システムは、該当するエリアに位置する端末を無条件に呼び出すものであって、担当者を特に優先的に呼び出すものではなく、専門知識のある担当者がいるにもかかわらず、近くにいるというだけで全く無関係な人まで呼び出されてしまい、業務を中断せざるを得ないという問題点があった。
【0007】
本発明は上記実情に鑑みて為されたもので、予め設定された区域毎の優先順位に従って呼び出しを行うことができ、担当者や責任者等の事情に詳しい人が優先的に呼び出されるようにして、あまり関係ない人の無駄な業務の中断をできるだけ避けて効率良く確実な呼び出しを行うことができる無線携帯通信システムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記従来例の問題点を解決するための本発明は、利用者が携帯する端末と、通信エリア内の端末と無線通信を行う接続装置と、各接続装置に接続する端末を監視して交換制御を行う統合制御装置とを備えた無線携帯通信システムであって、統合制御装置が、各接続装置に対応して、各端末が緊急呼び出し時に発呼される優先度を優先レベルとして記憶しておき、予め設定された緊急呼び出し番号が発呼された場合に、発呼元の端末が接続する接続装置に最も近い直近の接続装置に対応する前記優先レベルを参照して、直近の接続装置に接続する端末を、優先レベルの順で順次呼び出す統合制御装置である無線携帯通信システムとしており、端末を携帯する利用者の業務担当に応じて各エリア毎の優先レベルを設定しておけば、緊急時に最寄りの担当者を優先的に呼び出して、迅速且つ的確な対応を図ることができ、また、あまり関係の無い人を呼び出して業務を無意味に中断させるのを防ぎ、業務効率を向上させることができる。
【0009】
また、本発明は、統合制御装置が、接続装置を区域毎に分類して記憶すると共に、緊急呼び出し番号の中で区域外の呼び出しを付加する特定の緊急呼び出し番号を予め設定しておき、特定の緊急呼び出し番号が発呼された場合に、直近の接続装置に位置登録されている端末に接続不能であれば、当該接続装置が含まれる区域の別の接続装置に位置登録している端末を優先レベルに従って順次呼び出し、別の接続装置に位置登録されている端末に接続不能であれば、更に前記区域とは別の区域の直近の接続装置に位置登録している端末を優先レベルに従って順次呼び出す統合制御装置である無線携帯通信システムとしており、緊急時に、最寄りのエリアに接続できなかった場合でも、いずれかの端末に確実に接続することができ、確実に連絡を取ることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
本発明に係る無線携帯通信システムは、各端末を携帯する人(利用者)の担当や専門又は責任の程度に応じて、各端末毎にエリア毎の優先レベルを予め設定しておき、制御装置が、任意の端末から最寄りのエリアの緊急呼び出しがあった場合に、直近のエリアに位置する端末について優先レベルの高い端末から順に発呼していって、いずれかの端末に接続されるまで発呼するようにしており、緊急時に、そのエリアに関する知識のある人や責任のある人を優先的に呼び出して、あまり関係の無い人まで呼び出すことによる無駄な業務の中断を無くし、更に担当者や関係者に連絡がとれない場合でも、誰かに確実に連絡を取ることができ、緊急時に効率良く迅速に対応することができるものである。
【0011】
本発明の実施の形態に係る無線携帯通信システムの構成について図1を用いて説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る無線携帯通信システムの構成ブロック図である。
本実施の形態に係る無線携帯通信システムは、図1に示すように、構内における無線通信システム全体の交換制御を行う統合制御装置1と、統合制御装置1の状態管理や端末の登録等を行う管理用PC2と、利用者が携帯する端末4と、端末4と統合制御装置1とを接続する中継基地局としての接続装置3−1〜3−nとから構成されており、更に、外部の公衆網6に接続する場合には、公衆網6と統合制御装置1とを接続する構内交換機5が設けられている。
【0012】
本システムの特徴部分について具体的に説明する。
統合制御装置1は、各端末4の位置を監視して、無線携帯通信システムにおける通信制御を行うものであり、また、本システムの特徴である優先順位を反映した緊急呼び出しの処理を行うものである。
また、統合制御装置1は、各端末4の位置を記憶する位置情報格納テーブル11と、各端末4について接続装置3毎の優先レベルを示す優先レベルテーブル12と、更に各接続装置3の位置情報とを記憶しているものである。これらのテーブルについては後で説明する。
【0013】
接続装置3は、無線携帯通信システムにおける基地局装置として、カバーするエリア内に位置する端末4と無線通信を行うものであり、統合制御装置1からの信号を端末4に無線送信すると共に端末4から送信された無線信号を統合制御装置1に送信するものである。
【0014】
また、端末4は、無線携帯通信システムの端末であり、各利用者が携帯して通信に用いるものである。本システムの特徴として、各端末4は、当該端末を携帯する利用者の担当業務の情報に基づいて、構内に設けられた接続装置3のエリア毎に、そのエリアで緊急事態が発生した場合に優先的に接続されて呼び出される度合い(優先レベル)を予め統合制御装置1に登録しておくものである。優先レベルについては後で詳細に説明する。
【0015】
ここで、統合制御装置1に設けられている位置情報格納テーブル11について図2を用いて説明する。図2は、統合制御装置1に設けられている位置情報格納テーブル11の説明図である。
図2に示すように、位置情報格納テーブル11は、統合制御装置1が統括している接続装置3毎に、当該接続装置3に位置登録している端末4の番号を記憶しているものである。具体的には、接続装置3−1には、接続端末1〜接続端末mまでのm台の端末4が位置登録可能となっており、位置情報格納テーブル11には、実際に位置登録されている端末4の番号を記憶している。図2の例では、接続装置3−1には少なくとも「○○××」と「××○○」という端末番号の端末が位置登録されていることを示している。
【0016】
そして、本システムでは、特定の呼び出し番号が発呼された場合には、この位置情報格納テーブル11に基づいて、発信元の端末の位置に最も近い接続装置が特定され、更に優先レベルに基づいて、接続すべき端末が特定されるようになっている。
【0017】
次に、本システムの特徴である優先レベルテーブル12について図3を用いて説明する。図3は、優先レベルテーブル12の説明図である。
図3に示すように、優先レベルテーブル12は、統合制御装置1に設けられ、端末4毎に端末番号と、構内の各接続装置3のエリア毎に対応した優先レベルとを記憶するものである。ここで、優先レベルは、緊急呼び出しがあった場合に、当該接続装置3のカバーエリアにおいて、ある端末を呼び出す優先度を表したものである。
【0018】
図3の例では、優先レベルは「1」から「5」までの5段階で設定されるものとし、ここでは「1」が優先レベル最大、「5」は最小としている。また、優先レベルは、端末利用者又は管理部門が予め設定するようになっている。通常は、各担当者の業務に関係の深い場所での優先レベルは高く設定し、そうでない場所は低く設定しておくものである。
【0019】
具体的に説明すると、図3(a)に示したテーブルは、端末番号「○○××」の各接続装置のカバーエリアにおける優先レベルを示したものである。この端末は、接続装置3−pのカバーエリアにおける優先レベルが「1」であり、仮にこのエリアの呼び出しがあった場合には最優先で接続される端末であることを示しており、端末「○○××」の利用者が、このエリアにおける担当者又は責任者である場合等が考えられる。
【0020】
更に、端末番号「○○××」の優先レベルは、他の接続装置3のカバーエリアにおいても「2」〜「3」とかなり高くなっており、例えば、警備関係者や、構内の設備や事情に詳しい人や、構内において責任の大きいポジションにある人を想定したものである。
【0021】
また、図3(b)は、端末番号「○○△△」の優先レベルを示しているが、接続装置3−qのカバーエリアは優先レベル「1」でありるが、他の接続装置3のカバーエリアにおいては優先レベルは「3」〜「5」と、低く設定されている。
【0022】
つまり、端末「○○△△」の利用者は、接続装置3−qのエリアに関係する担当者であると考えられ、接続装置3−qの緊急呼び出しがあった場合には最優先で呼び出されるが、他の接続装置3の緊急呼び出しの場合には、より優先レベルの高い端末4が先に呼び出されることになるため、結果的にほとんど発呼されないと考えられる。これは、この端末4の利用者が、自分の担当場所以外に緊急時に呼ばれてもあまり貢献できそうになく、より詳しい人がいる場合には、業務を中断してまで駆けつける必要が無いと考えられるためである。
【0023】
このように、本システムでは、各端末4の利用者の担当や責任の度合いに応じて、エリア毎の優先レベルを設定することにより、緊急時にその場所の装置等に詳しくない人が呼び出されて、業務を中断して駆けつけたのに、ほとんど何もすることがなかった、というように必要のない人を無駄に呼び出してしまうのを防ぐことができ、必要な人を効率良く呼び出して緊急事態に迅速に対処できると共に、無駄な呼び出しによる業務の中断を無くすことができ、全体としての業務効率を向上させることができるものである。
【0024】
尚、図3に示した優先レベルテーブルを、(c)に示したように、接続装置をキーとして編集し、端末4の優先順位を接続装置3毎にまとめて記憶しておき、ある接続装置に呼び出しがあった場合に当該テーブルの先頭から順に端末4を発呼するようにしてもよい。
【0025】
次に、統合制御装置1に記憶されている接続装置の位置情報について図4を用いて説明する。図4は、接続装置の位置情報テーブルを示す説明図である。
図4に示すように、統合制御装置1では、構内に設けられた各接続装置3の位置を基準点からの座標として保持している。接続装置3の位置情報テーブルは、任意の接続装置3に接続された端末から直近区域の緊急呼び出しがあった場合に、どの接続装置3を緊急呼び出しするかを特定するために用いられるものである。
【0026】
図4の例では、3階建ての建物全体がA区域〜F区域の6つの「区域」に分けられ、更に1つの「区域」の中に2台の接続装置3が設けられ、建物全体で12台の接続装置3が設けられている。尚、ここでは1区域内に2台ずつの接続装置3が設けられているがこれに限るものではなく、接続装置3の設置台数は場所の広さに応じて変えるのが望ましく、ある区域は接続装置1台で別の区域は4台、というようになっても構わない。
【0027】
次に、本システムにおける緊急呼び出し番号及び呼び出し方法について図4及び図5を用いて説明する。図5は、本システムにおける緊急呼び出しの呼び出し番号を示す説明図である。
図5に示すように、本システムでは、呼び出し先と呼び出し方法(別区域呼び出しの有無)に対応して、特定の内線番号を割り付けている。「別区域呼び出し」は、緊急呼び出しされた接続装置3に位置登録している端末4に接続できなかった場合に、次に近い区域に設けられた接続装置3に緊急呼び出しを行うか否かを設定したものである。
【0028】
例えば、緊急呼び出し番号「9000」が発呼されると、統合制御装置1は、どこからの発呼であっても、その端末4が位置登録している接続装置3に最も近い接続装置を「直近エリア」として当該接続装置3の緊急呼び出しを行って、当該接続装置3に位置登録している端末4を優先順位に従って順次呼び出して接続を試み、更に、その接続装置3に接続している端末が無い場合や、話し中など接続不能の場合に、当該区域の別の接続装置3を緊急呼び出し、更にそれでも接続不能の場合、次に近い別区域の接続装置3の緊急呼び出しを行って、その接続装置に位置登録している端末4を同様に呼び出す、という処理を行うものであり、先ず直近エリアの緊急呼び出しをするが、接続できなければ区域にかかわらずいずれかの端末4に接続されるまで緊急呼び出しする接続装置を変えて端末4を順次発呼するものである。
【0029】
端末を順次発呼する場合、具体的には、統合制御装置1は、発呼元の端末からの発呼信号の着信番号に、優先レベルに従った端末の番号を順次当てはめて、呼び出し先の接続装置3に送信するようになっている。
【0030】
また、緊急呼び出し番号「9001」が発呼された場合は、統合制御装置1は「9000」と同様に直近エリアの端末を呼び出すが、直近エリアの接続装置3に位置登録している端末4を優先順位に従って順次呼び出し、接続不能時には当該区域の別の接続装置3に位置登録している端末4を呼び出すのみとし、その区域の全ての接続装置3で端末4が呼び出せなかった場合でも、別の区域での呼び出しを行わない、という処理を行うものである。
【0031】
更に、特定の区域を指定して呼び出しを行う番号も設定されており、区域を設定した場合にも、その区域の端末4に接続できない場合に他の区域にまで呼び出しを広げるか否かによって、番号を分けている。特定の区域を指定する番号での発呼があった場合には、統合制御装置1は、発呼元に最も近い接続装置3を特定する処理を行わなくて済むので、統合制御装置1の処理を軽減できるものである。
【0032】
次に、本システムの具体的な動作について図6を用いて説明する。図6は、「9000」が発呼された場合の呼び出し方法を示す説明図である。
図6は、図4に示した建物の2階部分をイメージしたものであり、C区域の中には接続装置(5)と接続装置(6)が設けられ、D区域の中には接続装置(7)と接続装置(8)が設けられている。
【0033】
そして、C区域の、接続装置(6)に位置登録している端末(a)から内線番号「9000」が発呼された場合、発呼信号は接続装置(6)を介して統合制御装置1に受信され(S1、S2)、統合制御装置1が「9000」を識別して、直近エリアに接続する処理を開始する。
【0034】
統合制御装置1は、図4に示した接続装置の位置情報から、「接続装置(6)と同じ区域で、接続装置(6)に最も近い接続装置」を探し、接続装置(5)を呼び出し先の接続装置とする。
【0035】
そして、統合制御装置1は、図2に示した位置情報格納テーブル11と、図3に示した優先レベルテーブル12とに基づいて、接続装置(5)に位置登録されている端末の中から、最も優先レベルの高い端末(b)を選択して、当該端末bの端末番号を宛先として、端末aからの発呼信号を接続装置(5)に出力する(S3)。
【0036】
そして、通常の信号と同様に統合制御装置1からの発呼信号が接続装置(5)によって中継され、端末(b)が受信して(S4)、端末(a)と端末(b)とが通話状態になる。最短の場合、このような処理によって端末(a)は直近エリアの優先順位の高い端末と会話ができるものである。
【0037】
ここで、端末(b)が話し中や伝言モード等になっていて接続不可能であった場合、統合制御装置1は、位置情報格納テーブル11及び優先レベルテーブル12を参照して、接続装置(5)に位置登録されている端末の中から、次に優先レベルの高い端末を選択して発呼する。このように、統合制御装置1は、接続装置(5)に位置登録されている端末があれば、接続できるまで優先レベル順に順次発呼するようになっている。
【0038】
更に、接続装置(5)に位置登録されている端末が無いか、又は全て接続不能、又は一定時間内に応答がなかった場合、「9000」は別区域の呼び出しも行う指示であるから、統合制御装置1は、別の区域の端末に接続を試みる。尚、当該区域に更に別の接続装置3が設けられている場合には別区域を呼び出す前に当該区域の接続装置3を呼び出し先の接続装置として同様の処理を行う。
【0039】
別区域を呼び出す場合、統合制御装置1は、図4に示した接続装置の位置情報を元に、発呼元の接続装置(6)に最も近いD区域の接続装置の中から、接続装置(6)に最も近い接続装置(7)を呼び出し先の接続装置とする。
そして、統合制御装置1は、同様の処理で接続装置(7)に位置登録されている端末を優先順位順に順次発呼し(S5、S6、S7)、端末(c)、端末(d)に接続を試みる。
【0040】
それでも接続できなかった場合には、統合制御装置1は、接続装置(7)の次に接続装置(6)に近い接続装置(8)を呼び出し先の接続装置として、端末(e)を発呼する。
このようにして、「9000」が発呼された場合は、統合制御装置1は、いずれかの端末に接続できるまで処理が続けられるものである。
【0041】
次に、統合制御装置1の処理について図7を用いて説明する。図7は、統合制御装置1の概略処理を示すフローチャート図である。
図7に示すように、統合制御装置1は、発呼があったかどうかを監視し(100)、発呼があった場合には、発呼された番号が図5に示した緊急呼び出し番号であるかどうかを判断する(102)。緊急呼び出し番号でなければ、統合制御装置1は、通常の発呼信号であるとして通常の発呼時の処理に移行する(130)。
【0042】
また、処理102において、発呼された番号が緊急呼び出し番号であった場合には、統合制御装置1は、図5に示した番号と処理との対応付けに基づいて、発呼された番号が別区域呼び出しがあるものか否かを判断する(104)。
【0043】
そして、処理104において、別区域呼び出しが無い番号であれば、統合制御装置1は、区域内緊急呼び出し処理に移行する(110)。
また、処理104において、別区域呼び出しがある番号であれば、統合制御装置1は、緊急呼び出し処理に移行する(120)。
このようにして、本システムの統合制御装置1の処理が行われるものである。
【0044】
次に、図7の処理110に示した「区域内緊急呼び出し処理」について図8を用いて説明する。図8は、図7の処理110に示した区域内緊急呼び出し処理を示すフローチャート図である。
図8に示すように、まず、区域内緊急呼び出し処理が起動されると、統合制御装置1は、呼び出し先区域を特定する(200)。このとき、統合制御装置1は、発呼された緊急呼び出し番号に基づいて、直近又は指定された区域を呼び出し先区域とする。
【0045】
具体的には、直近の場合には、発呼元の接続装置が設置されている区域と、図4に示した接続装置の位置情報とに基づいて、直近の区域を特定し、これを呼び出し先区域とする。また、区域が指定されている場合には当該区域を呼び出し先区域とする。
【0046】
そして、統合制御装置1は、呼び出し先区域に特定した区域の中で、発呼元の接続装置に最も近い接続装置を特定する(204)。尚、本システムでは「直近の接続装置」を、発呼元の端末4が位置登録している接続装置を除いた他の接続装置の中から特定するようにしているが、システムの設置場所の特性に応じて発呼元の端末4が位置登録している接続装置を含むようにしてもよく、発呼元の接続装置を含むか否かを設定可能としてもよい。
【0047】
そして、統合制御装置1は、図2に示した位置情報格納テーブル11に基づいて、当該接続装置に位置登録している端末があるか否かを判断し(210)、ある場合には、図3に示した優先レベルテーブル12を参照して、当該接続装置に位置登録している端末当該接続装置に位置登録している端末4を、その接続装置のエリアにおける優先レベルの順に従って、順次発呼していく(212)。
【0048】
そして、統合制御装置1は、発呼先の端末がオフフックして発呼元の端末と発呼先の端末とが回線接続されたかどうかを判断し(220)、接続された場合には処理を終了する。
また、処理220で、一定時間内にオフフックされなかった場合には、統合制御装置1は、接続不能として処理210に移行する。
【0049】
処理210で、直近の接続装置に位置登録している端末がもう無い場合には、統合制御装置1は、処理200で特定した呼び出し先区域に別の接続装置があるかどうかを判断し、ある場合には処理204に移行して区域内の別の接続装置の中から直近の接続装置を特定し、当該接続装置について同様に順次端末を発呼する。
また、処理240で、当該区域に別の接続装置が無い場合には、端末への発呼はせず、そのまま処理を終了する。このようにして、統合制御装置1の区域内緊急呼び出し処理が行われるものである。
【0050】
次に、図7の処理120に示した緊急呼び出し処理について図9を用いて説明する。図9は緊急呼び出し処理を示すフローチャート図である。
図9に示すように、緊急呼び出し処理の処理300〜処理340は、図8に示した区域内緊急呼び出し処理の処理200〜処理240と同一であるため、説明を省略する。
そして、統合制御装置1は、処理340で当該区域に別の接続装置があるかどうかを判断し、別の接続装置があれば、処理302に移行して、その区域内の別の接続装置の中から直近の接続装置を特定して同様の処理を行う。
【0051】
また、処理304で当該区域に別の接続装置が無ければ、統合制御装置1は、図4に示した接続装置の位置情報に基づいて、次に近い区域を呼び出し先区域に特定し(342)、処理302に移行して別区域の接続装置についてその区域の中で発呼元の端末4が位置登録している接続装置に最も近い接続装置を直近接続装置として特定し(304)、同様の処理を行繰り返す。
このように、緊急呼び出し処理では、別区域であってもいずれかの端末4に接続するまで統合制御装置1の処理が続けれれるものである。
【0052】
本発明の実施の形態に係る無線携帯通信システムによれば、予め各端末4を携帯する利用者の業務担当に基づいて、端末4毎に、各接続装置3のエリアについて緊急時に優先的に呼び出される度合いを優先レベルとして統合制御装置1に登録しておき、予め指定された特定の番号「9000」による緊急呼び出しがあった場合に、統合制御装置1が発呼元の端末が位置登録している接続装置と同一の区域で直近の接続装置3を呼び出し先接続装置として特定し、当該呼び出し先接続装置に位置登録された端末4について、記憶している優先レベルを参照して、優先レベルの高い順に発呼するようにしているので、緊急時に、最寄りの区域の担当者や責任者等の関係者を優先的に呼び出して、迅速に的確な対応ができると共に、当該区域にあまり関係ない人をなるべく呼び出さずに済むようにし、業務中断を最小限として利便性を向上させ、組織全体の業務効率を向上させることができる効果がある。
【0053】
また、本システムによれば、区域に対応した番号を設け、区域を指定して緊急呼び出しを行うことができ、統合制御装置1が直近の区域を求める処理を行わずに済み、統合制御装置1の処理を軽減できる効果がある。
【0054】
また、本システムによれば、当該区域で接続可能な端末がなかった場合に別区域での接続先を探す「別区域呼び出し」が設定された番号を設け、「別区域呼び出し」の付いた番号で緊急呼び出しを行えば、直近エリア又は指定した区域内で端末4に接続できなかった場合には、当該エリアに最も近い別の区域において直近の接続装置を見出して、その接続装置のエリアにおいて優先順位に従って端末を発呼するようにしており、緊急時に、確実にいずれかの端末4に接続して連絡を取ることができる効果がある。
【0055】
また、本システムによれば、直近エリア指定又は区域指定のそれぞれについて、別区域呼び出し有りと無しの2通りの緊急呼び出し番号を備えているので、トラブルの種類や緊急度に応じて番号を使い分けて、より無駄の少ない効率の良い呼び出しを行うことができる効果がある。
【0056】
【発明の効果】
本発明によれば、統合制御装置が、各接続装置に対応して、各端末が緊急呼び出し時に発呼される優先度を優先レベルとして記憶しておき、予め設定された緊急呼び出し番号が発呼された場合に、発呼元の端末が接続する接続装置の直近の接続装置に対応する前記優先レベルを参照して、直近の接続装置に接続する端末を、優先レベルの順で順次呼び出す統合制御装置である無線携帯通信システムとしているので、端末を携帯する利用者の業務担当に応じて各エリア毎の優先レベルを設定しておけば、緊急時に最寄りの担当者を優先的に呼び出して、迅速且つ的確な対応を図ることができ、また、あまり関係の無い人を呼び出して業務を無意味に中断させるのを防ぎ、業務効率を向上させることができる効果がある。
【0057】
また、本発明によれば、統合制御装置が、接続装置を区域毎に分類して記憶すると共に、緊急呼び出し番号の中で区域外の呼び出しを付加する特定の緊急呼び出し番号を予め設定しておき、特定の緊急呼び出し番号が発呼された場合に、直近の接続装置に位置登録されている端末に接続不能であれば、当該接続装置が含まれる区域の別の接続装置に位置登録している端末を優先レベルに従って順次呼び出し、別の接続装置に位置登録されている端末に接続不能であれば、更に前記区域とは別の区域の直近の接続装置に位置登録している端末を優先レベルに従って順次呼び出す統合制御装置である無線携帯通信システムとしているので、緊急時に、最寄りのエリアに接続できなかった場合でも、いずれかの端末に確実に接続することができ、確実に連絡を取ることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る無線携帯通信システムの構成ブロック図である。
【図2】統合制御装置1に設けられている位置情報格納テーブル11の説明図である。
【図3】優先レベルテーブル12の説明図である。
【図4】接続装置の位置情報テーブルを示す説明図である。
【図5】本システムにおける緊急呼び出しの呼び出し番号を示す説明図である。
【図6】「9000」が発呼された場合の呼び出し方法を示す説明図である。
【図7】統合制御装置1の概略処理を示すフローチャート図である。
【図8】図7の処理110に示した区域内緊急呼び出し処理を示すフローチャート図である。
【図9】緊急呼び出し処理を示すフローチャート図である。
【符号の説明】
1…統合制御装置、 2…管理用PC、 3…接続装置、 4…端末、 5…PBX、 6…公衆網、 11…位置情報格納テーブル、 12…優先レベルテーブル
Claims (2)
- 利用者が携帯する端末と、通信エリア内の端末と無線通信を行う接続装置と、各接続装置に接続する端末を監視して交換制御を行う統合制御装置とを備えた無線携帯通信システムであって、
前記統合制御装置が、各接続装置に対応して、各端末が緊急呼び出し時に発呼される優先度を優先レベルとして記憶しておき、予め設定された緊急呼び出し番号が発呼された場合に、発呼元の端末が接続する接続装置に最も近い直近の接続装置に対応する前記優先レベルを参照して、前記直近の接続装置に接続する端末を、前記優先レベルの順で順次呼び出す統合制御装置であることを特徴とする無線携帯通信システム。 - 統合制御装置が、接続装置を区域毎に分類して記憶すると共に、緊急呼び出し番号の中で区域外の呼び出しを付加する特定の緊急呼び出し番号を予め設定しておき、
前記特定の緊急呼び出し番号が発呼された場合に、直近の接続装置に位置登録されている端末に接続不能であれば、前記接続装置が含まれる区域の別の接続装置に位置登録している端末を優先レベルに従って順次呼び出し、前記別の接続装置に位置登録されている端末に接続不能であれば、更に前記区域とは別の区域の直近の接続装置に位置登録している端末を優先レベルに従って順次呼び出す統合制御装置であることを特徴とする請求項1記載の無線携帯通信システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002324715A JP2004159214A (ja) | 2002-11-08 | 2002-11-08 | 無線携帯通信システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002324715A JP2004159214A (ja) | 2002-11-08 | 2002-11-08 | 無線携帯通信システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004159214A true JP2004159214A (ja) | 2004-06-03 |
Family
ID=32804172
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002324715A Pending JP2004159214A (ja) | 2002-11-08 | 2002-11-08 | 無線携帯通信システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004159214A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008022544A (ja) * | 2006-06-14 | 2008-01-31 | Aruze Corp | 通話装置位置特定システム、並びに位置特定装置 |
JP2019198023A (ja) * | 2018-05-10 | 2019-11-14 | 株式会社Nttドコモ | 呼制御サーバ及び呼制御方法 |
-
2002
- 2002-11-08 JP JP2002324715A patent/JP2004159214A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008022544A (ja) * | 2006-06-14 | 2008-01-31 | Aruze Corp | 通話装置位置特定システム、並びに位置特定装置 |
JP2019198023A (ja) * | 2018-05-10 | 2019-11-14 | 株式会社Nttドコモ | 呼制御サーバ及び呼制御方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2864734B2 (ja) | 代替無線電話システムの選択方法 | |
US8369502B2 (en) | Communications system, presence server, and communications method used for them | |
JPH05191516A (ja) | 個人電気通信システム | |
JP2007006288A (ja) | 着信規制システム、基地局及び移動通信制御局 | |
JPWO2005125258A1 (ja) | 通信システム及び通信方法 | |
JP5051662B2 (ja) | ナースコールシステム、ナースコール処理方法、ナースコール処理プログラムおよびプログラム記録媒体 | |
JPH1132378A (ja) | 携帯電話のデータ転送装置 | |
JP3959443B2 (ja) | 発着信制御方法と装置、並びに無線通信システム | |
JP2002027560A (ja) | 無線通信システム及び無線通信装置、それらの制御方法 | |
JPH09322261A (ja) | 通信制御装置 | |
JP2000102059A (ja) | 位置情報を利用した遠隔制御システム | |
JP2004159214A (ja) | 無線携帯通信システム | |
JP2001258065A (ja) | 通信システムにおいて呼を自動的に再開するための方法及び装置 | |
JP2007135244A (ja) | 発着信制御方法と装置、並びに無線通信システム | |
US20060262907A1 (en) | Switching public safety answering points between central offices | |
JPH0879387A (ja) | 交換システム | |
JP2003018657A (ja) | 移動体通信システム及び装置及び制御方法 | |
JPH114478A (ja) | 無線通信システム | |
JP4093136B2 (ja) | 通信制御方法 | |
JPH10285277A (ja) | 移動通信交換機および通信網状態報知システム | |
JPH10257548A (ja) | 無線電話システム | |
JPH06217370A (ja) | 構内無線電話装置 | |
JP2006025074A (ja) | 回線制御装置 | |
JP2004357152A (ja) | 電話交換システムにおける呼救済方法および電話交換機 | |
JP2005130212A (ja) | 移動体通信システムおよび該システムの制御方法 |