JP2004158546A - 半導体発光素子 - Google Patents
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Abstract
【課題】光の半導体発光素子内部での反射や吸収を低減して取り出し効率を向上させることができる半導体発光素子を提供すること。
【解決手段】支持基板1の一方の面に第1の導電型を有する半導体層2と、発光層3と、第2の導電型を有する半導体層4とを順次積層して備え、第2の導電型を有する半導体層4に第2の電極6を設けるとともに、各半導体層2,3,4の一部を除去して露出させた第1の導電型を有する半導体層2に第1の電極5を設けた半導体発光素子。支持基板1は、その発光波長に対する屈折率が少なくとも2程度あり、そのバンドギャップエネルギーが少なくとも発光層3で発光する光のエネルギー(hc/λ、hはプランク定数、cは真空中の光速、λは発光波長)程度ある材料からなる。
【選択図】 図1
【解決手段】支持基板1の一方の面に第1の導電型を有する半導体層2と、発光層3と、第2の導電型を有する半導体層4とを順次積層して備え、第2の導電型を有する半導体層4に第2の電極6を設けるとともに、各半導体層2,3,4の一部を除去して露出させた第1の導電型を有する半導体層2に第1の電極5を設けた半導体発光素子。支持基板1は、その発光波長に対する屈折率が少なくとも2程度あり、そのバンドギャップエネルギーが少なくとも発光層3で発光する光のエネルギー(hc/λ、hはプランク定数、cは真空中の光速、λは発光波長)程度ある材料からなる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体発光素子に関し、特に発光層に電圧を印加するための電極をそれぞれ支持基板の同一面側に形成した構造を有する半導体発光素子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の半導体発光素子として、例えば、特開平11−40848号公報(特許文献1)に提案されているものがあり、これを図3に示す。図3は側面断面図である。このものは、サファイアからなる発光する光に対して透光性を有する支持基板101に窒化ガリウム(GaN)からなるバッファ層102を積層し、次いで、n型の導電型を有するGaN層103と、窒化インジウムガリウム(InGaN)からなる発光層104と、p型の導電型を有する窒化アルミニウムガリウム(AlGaN)層105a及びGaN層105bとを順に積層したダブルへテロ構造をなしている。
【0003】
このうち、n型の導電型を有するGaN層103は、半導体層104,105a,105bの一部及び除去されたAlGaN層105aの直下にあるn型の導電型を有するGaN層103の表層を除去することにより階段状に形成されており、その露出した部位には、チタン(Ti)、金(Au)、マグネシウム(Mg)からなるn電極106が形成されている。また、p型の導電型を有するGaN層105bの上面には、Mg、Auからなるp電極107が形成されている。
【0004】
そして、このn電極106及びp電極107にバンプ108を形成してリードフレーム(図示せず)と溶着するフリップチップ実装を施すことにより、支持基板101側から光を取り出すことができる構造になっている。
【0005】
したがって、この半導体発光素子によれば、支持基板101側から発光する光を取り出すことができ、電極形成側(図3の下方向)から光を取り出す構造と比較してn電極106及びp電極107で吸収される光を減少させることができるので、光の取り出し効率を向上することができるのである。
【0006】
【特許文献1】
特開平11−40848号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような半導体発光素子においても、発光する光に対する支持基板101の屈折率、すなわち、サファイアの屈折率n1(n1=1.77)は、バッファ層102の屈折率n2(n2=2.5)に対して小さいため、バッファ層102と支持基板101との界面で臨界角θ(θ=sin−1(n1/n2))が小さくなり、全反射される光が増加して光の取り出し効率が制限を受けてしまう。
【0008】
また、支持基板101のバンドギャップエネルギーEgが光のエネルギー(hc/λ、hはプランク定数、cは真空中の光速、λは発光波長を表す)以下であるとき、波長λ以下の光は支持基板101に吸収されてしまい、光の取り出し効率にさらに影響を及ぼすこととなる。
【0009】
本発明は、上記の点に鑑みてなしたものであり、その目的とするところは、光の内部反射や吸収を低減して取り出し効率を向上させることができる半導体発光素子を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明の半導体発光素子は、支持基板と、支持基板の一方の面に第1の導電型を有する半導体層と、発光層と、第2の導電型を有する半導体層とを順次積層して備え、第2の導電型を有する半導体層に第2の電極を設けるとともに、第1の導電型を有する半導体層と発光層と第2の導電型を有する半導体層の一部を除去して露出させた第1の導電型を有する半導体層に第1の電極を設けた半導体発光素子において、前記支持基板は、その発光波長に対する屈折率が少なくとも2程度あり、そのバンドギャップエネルギーが少なくとも前記発光層で発光する光のエネルギー(hc/λ、hはプランク定数、cは真空中の光速、λは発光波長)程度ある材料からなることを特徴としている。
【0011】
この構成により、臨界角θはサファイアからなる支持基板より大きくなり、さらに、第1の導電型を有する半導体層と同等以上の屈折率nを有する材料を使用することにより、第1の導電型を有する半導体層と支持基板との界面での全反射は低減するので、半導体発光素子からの光の取り出し効率を向上することができる。また、バンドギャップエネルギーEgは発光層で発光する光のエネルギー(hc/λ)以上としているので、支持基板内部での波長λ以下の光の吸収は減少し、より光の取り出し効率を向上することができる。
【0012】
請求項2に係る発明の半導体発光素子は、請求項1記載の構成において、特に、前記支持基板をそのバンドギャップエネルギーが2eV程度以上であるものとすることにより、600nm程度以下の波長の光、すなわち、黄色から紫外領域の光に対する光の吸収を低減できるので、この波長領域の光に対する取り出し効率を向上することができる。
【0013】
請求項3に係る発明の半導体発光素子は、請求項2記載の構成を満足する前記支持基板として、ZnSe,AlP,AlAs,GaP,InN,AlN,SiC,GaNのいずれか一つからなるものとしている。
【0014】
これらの材料は、その屈折率及びバンドギャップエネルギーEgがそれぞれ2及び2eV以上あり、他の半導体素子にも部材として用いられているので、従来の技術を用いた加工方法等を使用することができる。
【0015】
請求項4に係る発明の半導体発光素子は、請求項1乃至3記載の構成において、前記支持基板は、その他方の面に凹凸部を設けてなるものとしている。
【0016】
この構成により、支持基板と半導体発光素子外部との界面における発光層からの光の入射角を変化して臨界角θ以下で入射する光を増加することができるので、光の取り出し効率をさらに向上することができる。
【0017】
請求項5に係る発明の半導体発光素子は、請求項4記載の構成において、前記支持基板の凹凸部を回折格子とすることにより、支持基板と半導体発光素子外部との界面における発光層からの光の入射角を変化させて臨界角θ以下で入射する光を増加させ、さらに半導体発光素子外部に放射する光の方向をその界面を境にして半導体発光素子外部に集光できるので、光の散乱を低減することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
[第1の実施形態]
第1の実施形態に係る半導体発光素子を図1に基づいて説明する。図1は半導体発光素子の中央付近を切断した斜視図である。
【0019】
この半導体発光素子は、支持基板1と、第1の導電型を有する半導体層2と、発光層3と、第2の導電型を有する半導体層4と、第1の電極5と、第2の電極6とを主要構成要素としている。
【0020】
支持基板1は、半導体発光素子のベースとなるものであり、透光性及び絶縁性を有する、例えば、窒化アルミニウム(AlN)にて形成されている。このものは、その屈折率nが2.2程度であり、従来のサファイアを用いた支持基板101と比較して臨界角θを大きく設定している。また、そのバンドギャップエネルギーEgは、常温(300K)で5.9eV程度であり、おおよそ近紫外領域の光までを効率よく透過できるように設定している。また、この支持基板1は、後述する第1の導電型を有する半導体層2を積層した側の面とは反対側の面に凹凸部11を形成している。この凹凸部11は、側面断面視において、不規則なのこぎり歯状をしており、例えば、支持基板1を粗面加工することにより形成している。
【0021】
なお、支持基板1は、AlNに限定されるものではなく、例えば、セレン化亜鉛(ZnSe)、アルミニウムリン(AlP)、アルミニウムヒ素(AlAs)、ガリウムリン(GaP)、窒化インジウム(InN)、炭化シリコン(SiC)、GaNを用いてもよい。これらの屈折率n及びバンドギャップエネルギーEgは、ZnSeの場合、屈折率nが2.61、バンドギャップエネルギーEgが2.71eVであり、AlPの場合、屈折率nが3.03、バンドギャップエネルギーEgが2.45eVであり、AlAsの場合、屈折率nが3.17、バンドギャップエネルギーEgが2.13eVであり、GaPの場合、屈折率nが3.45、バンドギャップエネルギーEgが2.26eVであり、InNの場合、屈折率nが2.90、バンドギャップエネルギーEgが2.40eVであり、SiCの場合、屈折率nが2.6、バンドギャップエネルギーEgが2.2〜2.86eVであり、GaNの場合、屈折率nが2.5、バンドギャップエネルギーEgが3.39eVである。また、これらは半導体材料として他の半導体素子にも使用される材料であるので、支持基板1として十分使用することができる。
【0022】
第1の導電型を有する半導体層2は、支持基板1上に積層してn型の導電型を示すように形成している。この第1の導電型を有する半導体層2は、詳しくは、バッファ層2aとn型コンタクト層2bとn型クラッド層2cの3層にて構成している。このうち、バッファ層2aは、例えば、GaNにて形成しており、支持基板1とn型コンタクト層2bとの格子不整合を緩和するために設けている。また、n型クラッド層2cは、例えば、窒化アルミニウムガリウム(AlGaN)のような後述する発光層3よりバンドギャップエネルギーが大きい組成のもので形成している。そして、n型コンタクト層2bは、例えば、GaNにて形成しており、後述する第1の電極5を直接n型クラッド層2cに設けたものと比較して両者の接触界面における接触障壁(ショットキバリア)を小さくし、オーミック接触を実現している。さらに、このn型コンタクト層2bの一部は、その表層にあるn型クラッド層2cと発光層3と後述する第2の導電型を有する半導体層4を除去することにより露出している。
【0023】
発光層3は、窒化インジウムガリウム(InGaN)からなる半導体で形成しており、n型クラッド層2c上に積層して単一量子井戸又は多重量子井戸構造をなしている。また、この発光層3は、色純度のよい発光を得るために不純物を注入せずにニュートラルなInGaN層で形成している。
【0024】
なお、このものは、InとGaの組成比を調整したり、n型あるいはp型の導電型にすることにより、バンドギャップを変化させて発光波長を変化させることができる。また、n型の導電型にするにはシリコン(Si)やゲルマニウム(Ge)等の不純物を適宜注入すればよく、逆に、p型の導電型にするにはマグネシウム(Mg)や亜鉛(Zn)等の不純物を注入すればよい。
【0025】
第2の導電型を有する半導体層4は、発光層3上に積層してp型の導電型を示すように形成されている。この第2の導電型を有する半導体層4は、詳しくは、p型コンタクト層4bとp型クラッド層4aとから構成している。このうち、p型コンタクト層4bは、例えば、GaNにて形成しており、後述する第2の電極6を直接p型クラッド層4aに設けたものと比較して両者の接触界面における接触障壁(ショットキバリア)を小さくし、オーミック接触を実現している。また、p型クラッド層4aは、例えば、AlGaNのような発光層3よりバンドギャップエネルギーが大きい組成のもので形成している。
【0026】
第1の電極5は、n型コンタクト層2bの表面に設けている。このものは、例えば、クロム(Cr)やタンタル(Ta)やバナジウム(V)に金(Au)を積層した2層構造としている。また、その高さは、第1の電極5の上面(図1の上方向)が後述する第2の電極6の上面と略同一平面上にあるよう、すなわち、本実施形態の半導体発光素子をリードフレーム(図示せず)にフリップチップ実装したときに半導体発光素子がリードフレームに対して略水平になるように形成している。
【0027】
第2の電極6は、p型コンタクト層4bの表面に設けている。このものは、例えば、パラジウム(Pd)やCrにAuを積層した2層構造としている。また、その高さは、前述したように第2の電極6の上面(図1の上方向)が第1の電極5の上面と略同一平面上にあるよう形成している。
【0028】
つまり、半導体発光素子がこのような構成である、すなわち、屈折率nが2.2程度(支持基板がAlNの場合)であることから、バッファ層2aから支持基板1へ透過する光の臨界角θが大きくなり、バッファ層2aと支持基板1との界面へ62°程度以下の角度を持って入射してきた光は、支持基板1側へ透過するようになる。また、バンドギャップエネルギーEgが5.9eV(支持基板1がAlNの場合)であることから、吸収される光の波長は200nm程度以下となる。また、凹凸部11が不規則なのこぎり波状であることから、発光した光が支持基板1と半導体発光素子外部との界面で一旦全反射されたとしても、半導体発光素子内で複数回の反射を繰り返すうちに臨界角θ以下で入射するようになる。
【0029】
以上説明した第1の実施形態の半導体発光素子によると、AlNからなる支持基板1の発光波長に対する屈折率nは2程度以上、具体的には2.2程度あり、そのバンドギャップエネルギーEgを2eV程度以上、具体的には5.9eVとして黄色から近紫外領域までの光のエネルギー(hc/λ)に対して大きくなるようにしているので、臨界角θがサファイアからなる支持基板1より大きくなり、光の取り出し効率は5%程度以上向上することができ、特に、支持基板1の屈折率をバッファ層2aと同等以上とすることにより、光の取り出し効率は35%程度以上向上する。また、支持基板1内部での近紫外領域までの光の吸収が低減され、光の取り出し効率をより向上することができる。
【0030】
また、支持基板1の第1の導電型を有する半導体層2を積層した面とは反対側の面に不規則なのこぎり波状の凹凸部11を設けているので、支持基板1と半導体発光素子外部との界面における発光層3から発光した光の入射角が変化し、臨界角θ以下で入射する光が増加して光の透過量が増し、半導体発光素子からの光の取り出し効率をさらに向上することができる。
【0031】
なお、本実施形態に係る半導体発光素子においては、その支持基板1に形成した凹凸部11を省略することも可能である。ただし、光の取り出し効率は、凹凸部11を形成したものと比較するとある程度低下する。
【0032】
[第2の実施形態]
第2の実施形態に係る半導体発光素子を図2に基づいて説明する。図2は半導体発光素子の中央付近を切断した斜視図である。
【0033】
この実施形態の半導体発光素子は、支持基板7の凹凸部71が第1の実施形態と異なるものであり、他の構成要素は第1の実施形態のものと実質的に同一であるので、同一部材には同一の番号を付して説明を省略する。
【0034】
本実施形態の支持基板7は、凹凸部71を規則的な周期で変化させて回折格子を形成したことが第1の実施形態と異なっている。その形状は、例えば、矩形波状に形成しており、その深さは発光波長の1/4程度、1周期を1μm程度としている。また、この凹凸部71は、フォトリソグラフィー技術を用いて形成している。
【0035】
つまり、半導体発光素子がこのような構成である、すなわち、凹凸部71が規則的な周期で変化した回折格子であることから、発光した光が支持基板7と半導体発光素子外部との界面で一旦全反射されたとしても、半導体発光素子内で複数回の反射を繰り返すうちに臨界角θ以下で入射するようになり、さらに、界面から放射される光の屈折角は、支持基板7から半導体発光素子の外部へ向かう鉛直方向に対し90°以下となるのである。
【0036】
以上説明した第2の実施形態の半導体発光素子によると、支持基板7の凹凸部71が回折格子を構成しているので、支持基板7と半導体発光素子外部との界面における発光した光の入射角が変化することにより臨界角θ以下で入射する光が増加して光の透過量が増し、また、支持基板7から放射される光は、凹凸部71を含む平面を境として半導体発光素子の外部へ向かう方向に発光するので、半導体発光素子からの光の取り出し効率をさらに向上することができる。
【0037】
【発明の効果】
請求項1に係る発明の半導体発光素子は、支持基板と、支持基板の一方の面に第1の導電型を有する半導体層と、発光層と、第2の導電型を有する半導体層とを順次積層して備え、第2の導電型を有する半導体層に第2の電極を設けるとともに、第1の導電型を有する半導体層と発光層と第2の導電型を有する半導体層の一部を除去して露出させた第1の導電型を有する半導体層に第1の電極を設けた半導体発光素子において、前記支持基板は、その発光波長に対する屈折率が少なくとも2程度あり、そのバンドギャップエネルギーが少なくとも前記発光層で発光する光のエネルギー(hc/λ、hはプランク定数、cは真空中の光速、λは発光波長)程度ある材料からなるものとすることにより、臨界角θを大きくして第1の導電型を有する半導体層と支持基板との界面での全反射を低減し、また、バンドギャップエネルギーEgは発光する光のエネルギー(hc/λ)以上としているので、支持基板内部で吸収される波長λ以下の光も減少して光の取り出し効率を向上することができる。
【0038】
請求項2に係る発明の半導体発光素子は、請求項1記載の構成において、前記支持基板をそのバンドギャップエネルギーが2eV程度以上であるものとすることにより、請求項1記載の効果に加え、特に、600nm程度以下の波長の光、すなわち、黄色から紫外領域の光に対する光の吸収を低減できるので、この波長領域の光に対する取り出し効率をより向上することができる。
【0039】
請求項3に係る発明の半導体発光素子は、請求項1又は2記載の構成において、前記支持基板として、ZnSe,AlP,AlAs,GaP,InN,AlN,SiC,GaNのいずれか一つからなるものとすることにより、請求項1又は2記載の効果に加え、半導体発光素子を製造する際に従来の技術を用いた加工方法等を使用することができる。
【0040】
請求項4に係る発明の半導体発光素子は、請求項1乃至3記載の構成において、前記支持基板は、その他方の面に凹凸部を設けてなるものとすることにより、請求項1乃至請求項3記載の効果に加え、支持基板と半導体発光素子外部との界面における発光層からの光の入射角を変化させて臨界角θ以下で入射する光を増加することができるので、光の取り出し効率をさらに向上することができる。
【0041】
請求項5に係る発明の半導体発光素子は、請求項4記載の構成において、前記支持基板の凹凸部を回折格子とすることにより、請求項4記載の効果に加え、半導体発光素子外部に放射する光の方向をその界面を境にして半導体発光素子外部の方向に集光することができるので、光の散乱を低減して光の取り出し効率をさらに向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る半導体発光素子の中央付近を切断した斜視図である。
【図2】本発明の第2の実施形態に係る半導体発光素子の中央付近を切断した斜視図である。
【図3】従来の半導体発光素子の側面断面図である。
【符号の説明】
1 支持基板
2 第1の導電型を有する半導体層
3 発光層
4 第2の導電型を有する半導体層
5 第1の電極(n電極)
6 第2の電極(p電極)
7 支持基板
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体発光素子に関し、特に発光層に電圧を印加するための電極をそれぞれ支持基板の同一面側に形成した構造を有する半導体発光素子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の半導体発光素子として、例えば、特開平11−40848号公報(特許文献1)に提案されているものがあり、これを図3に示す。図3は側面断面図である。このものは、サファイアからなる発光する光に対して透光性を有する支持基板101に窒化ガリウム(GaN)からなるバッファ層102を積層し、次いで、n型の導電型を有するGaN層103と、窒化インジウムガリウム(InGaN)からなる発光層104と、p型の導電型を有する窒化アルミニウムガリウム(AlGaN)層105a及びGaN層105bとを順に積層したダブルへテロ構造をなしている。
【0003】
このうち、n型の導電型を有するGaN層103は、半導体層104,105a,105bの一部及び除去されたAlGaN層105aの直下にあるn型の導電型を有するGaN層103の表層を除去することにより階段状に形成されており、その露出した部位には、チタン(Ti)、金(Au)、マグネシウム(Mg)からなるn電極106が形成されている。また、p型の導電型を有するGaN層105bの上面には、Mg、Auからなるp電極107が形成されている。
【0004】
そして、このn電極106及びp電極107にバンプ108を形成してリードフレーム(図示せず)と溶着するフリップチップ実装を施すことにより、支持基板101側から光を取り出すことができる構造になっている。
【0005】
したがって、この半導体発光素子によれば、支持基板101側から発光する光を取り出すことができ、電極形成側(図3の下方向)から光を取り出す構造と比較してn電極106及びp電極107で吸収される光を減少させることができるので、光の取り出し効率を向上することができるのである。
【0006】
【特許文献1】
特開平11−40848号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような半導体発光素子においても、発光する光に対する支持基板101の屈折率、すなわち、サファイアの屈折率n1(n1=1.77)は、バッファ層102の屈折率n2(n2=2.5)に対して小さいため、バッファ層102と支持基板101との界面で臨界角θ(θ=sin−1(n1/n2))が小さくなり、全反射される光が増加して光の取り出し効率が制限を受けてしまう。
【0008】
また、支持基板101のバンドギャップエネルギーEgが光のエネルギー(hc/λ、hはプランク定数、cは真空中の光速、λは発光波長を表す)以下であるとき、波長λ以下の光は支持基板101に吸収されてしまい、光の取り出し効率にさらに影響を及ぼすこととなる。
【0009】
本発明は、上記の点に鑑みてなしたものであり、その目的とするところは、光の内部反射や吸収を低減して取り出し効率を向上させることができる半導体発光素子を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明の半導体発光素子は、支持基板と、支持基板の一方の面に第1の導電型を有する半導体層と、発光層と、第2の導電型を有する半導体層とを順次積層して備え、第2の導電型を有する半導体層に第2の電極を設けるとともに、第1の導電型を有する半導体層と発光層と第2の導電型を有する半導体層の一部を除去して露出させた第1の導電型を有する半導体層に第1の電極を設けた半導体発光素子において、前記支持基板は、その発光波長に対する屈折率が少なくとも2程度あり、そのバンドギャップエネルギーが少なくとも前記発光層で発光する光のエネルギー(hc/λ、hはプランク定数、cは真空中の光速、λは発光波長)程度ある材料からなることを特徴としている。
【0011】
この構成により、臨界角θはサファイアからなる支持基板より大きくなり、さらに、第1の導電型を有する半導体層と同等以上の屈折率nを有する材料を使用することにより、第1の導電型を有する半導体層と支持基板との界面での全反射は低減するので、半導体発光素子からの光の取り出し効率を向上することができる。また、バンドギャップエネルギーEgは発光層で発光する光のエネルギー(hc/λ)以上としているので、支持基板内部での波長λ以下の光の吸収は減少し、より光の取り出し効率を向上することができる。
【0012】
請求項2に係る発明の半導体発光素子は、請求項1記載の構成において、特に、前記支持基板をそのバンドギャップエネルギーが2eV程度以上であるものとすることにより、600nm程度以下の波長の光、すなわち、黄色から紫外領域の光に対する光の吸収を低減できるので、この波長領域の光に対する取り出し効率を向上することができる。
【0013】
請求項3に係る発明の半導体発光素子は、請求項2記載の構成を満足する前記支持基板として、ZnSe,AlP,AlAs,GaP,InN,AlN,SiC,GaNのいずれか一つからなるものとしている。
【0014】
これらの材料は、その屈折率及びバンドギャップエネルギーEgがそれぞれ2及び2eV以上あり、他の半導体素子にも部材として用いられているので、従来の技術を用いた加工方法等を使用することができる。
【0015】
請求項4に係る発明の半導体発光素子は、請求項1乃至3記載の構成において、前記支持基板は、その他方の面に凹凸部を設けてなるものとしている。
【0016】
この構成により、支持基板と半導体発光素子外部との界面における発光層からの光の入射角を変化して臨界角θ以下で入射する光を増加することができるので、光の取り出し効率をさらに向上することができる。
【0017】
請求項5に係る発明の半導体発光素子は、請求項4記載の構成において、前記支持基板の凹凸部を回折格子とすることにより、支持基板と半導体発光素子外部との界面における発光層からの光の入射角を変化させて臨界角θ以下で入射する光を増加させ、さらに半導体発光素子外部に放射する光の方向をその界面を境にして半導体発光素子外部に集光できるので、光の散乱を低減することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
[第1の実施形態]
第1の実施形態に係る半導体発光素子を図1に基づいて説明する。図1は半導体発光素子の中央付近を切断した斜視図である。
【0019】
この半導体発光素子は、支持基板1と、第1の導電型を有する半導体層2と、発光層3と、第2の導電型を有する半導体層4と、第1の電極5と、第2の電極6とを主要構成要素としている。
【0020】
支持基板1は、半導体発光素子のベースとなるものであり、透光性及び絶縁性を有する、例えば、窒化アルミニウム(AlN)にて形成されている。このものは、その屈折率nが2.2程度であり、従来のサファイアを用いた支持基板101と比較して臨界角θを大きく設定している。また、そのバンドギャップエネルギーEgは、常温(300K)で5.9eV程度であり、おおよそ近紫外領域の光までを効率よく透過できるように設定している。また、この支持基板1は、後述する第1の導電型を有する半導体層2を積層した側の面とは反対側の面に凹凸部11を形成している。この凹凸部11は、側面断面視において、不規則なのこぎり歯状をしており、例えば、支持基板1を粗面加工することにより形成している。
【0021】
なお、支持基板1は、AlNに限定されるものではなく、例えば、セレン化亜鉛(ZnSe)、アルミニウムリン(AlP)、アルミニウムヒ素(AlAs)、ガリウムリン(GaP)、窒化インジウム(InN)、炭化シリコン(SiC)、GaNを用いてもよい。これらの屈折率n及びバンドギャップエネルギーEgは、ZnSeの場合、屈折率nが2.61、バンドギャップエネルギーEgが2.71eVであり、AlPの場合、屈折率nが3.03、バンドギャップエネルギーEgが2.45eVであり、AlAsの場合、屈折率nが3.17、バンドギャップエネルギーEgが2.13eVであり、GaPの場合、屈折率nが3.45、バンドギャップエネルギーEgが2.26eVであり、InNの場合、屈折率nが2.90、バンドギャップエネルギーEgが2.40eVであり、SiCの場合、屈折率nが2.6、バンドギャップエネルギーEgが2.2〜2.86eVであり、GaNの場合、屈折率nが2.5、バンドギャップエネルギーEgが3.39eVである。また、これらは半導体材料として他の半導体素子にも使用される材料であるので、支持基板1として十分使用することができる。
【0022】
第1の導電型を有する半導体層2は、支持基板1上に積層してn型の導電型を示すように形成している。この第1の導電型を有する半導体層2は、詳しくは、バッファ層2aとn型コンタクト層2bとn型クラッド層2cの3層にて構成している。このうち、バッファ層2aは、例えば、GaNにて形成しており、支持基板1とn型コンタクト層2bとの格子不整合を緩和するために設けている。また、n型クラッド層2cは、例えば、窒化アルミニウムガリウム(AlGaN)のような後述する発光層3よりバンドギャップエネルギーが大きい組成のもので形成している。そして、n型コンタクト層2bは、例えば、GaNにて形成しており、後述する第1の電極5を直接n型クラッド層2cに設けたものと比較して両者の接触界面における接触障壁(ショットキバリア)を小さくし、オーミック接触を実現している。さらに、このn型コンタクト層2bの一部は、その表層にあるn型クラッド層2cと発光層3と後述する第2の導電型を有する半導体層4を除去することにより露出している。
【0023】
発光層3は、窒化インジウムガリウム(InGaN)からなる半導体で形成しており、n型クラッド層2c上に積層して単一量子井戸又は多重量子井戸構造をなしている。また、この発光層3は、色純度のよい発光を得るために不純物を注入せずにニュートラルなInGaN層で形成している。
【0024】
なお、このものは、InとGaの組成比を調整したり、n型あるいはp型の導電型にすることにより、バンドギャップを変化させて発光波長を変化させることができる。また、n型の導電型にするにはシリコン(Si)やゲルマニウム(Ge)等の不純物を適宜注入すればよく、逆に、p型の導電型にするにはマグネシウム(Mg)や亜鉛(Zn)等の不純物を注入すればよい。
【0025】
第2の導電型を有する半導体層4は、発光層3上に積層してp型の導電型を示すように形成されている。この第2の導電型を有する半導体層4は、詳しくは、p型コンタクト層4bとp型クラッド層4aとから構成している。このうち、p型コンタクト層4bは、例えば、GaNにて形成しており、後述する第2の電極6を直接p型クラッド層4aに設けたものと比較して両者の接触界面における接触障壁(ショットキバリア)を小さくし、オーミック接触を実現している。また、p型クラッド層4aは、例えば、AlGaNのような発光層3よりバンドギャップエネルギーが大きい組成のもので形成している。
【0026】
第1の電極5は、n型コンタクト層2bの表面に設けている。このものは、例えば、クロム(Cr)やタンタル(Ta)やバナジウム(V)に金(Au)を積層した2層構造としている。また、その高さは、第1の電極5の上面(図1の上方向)が後述する第2の電極6の上面と略同一平面上にあるよう、すなわち、本実施形態の半導体発光素子をリードフレーム(図示せず)にフリップチップ実装したときに半導体発光素子がリードフレームに対して略水平になるように形成している。
【0027】
第2の電極6は、p型コンタクト層4bの表面に設けている。このものは、例えば、パラジウム(Pd)やCrにAuを積層した2層構造としている。また、その高さは、前述したように第2の電極6の上面(図1の上方向)が第1の電極5の上面と略同一平面上にあるよう形成している。
【0028】
つまり、半導体発光素子がこのような構成である、すなわち、屈折率nが2.2程度(支持基板がAlNの場合)であることから、バッファ層2aから支持基板1へ透過する光の臨界角θが大きくなり、バッファ層2aと支持基板1との界面へ62°程度以下の角度を持って入射してきた光は、支持基板1側へ透過するようになる。また、バンドギャップエネルギーEgが5.9eV(支持基板1がAlNの場合)であることから、吸収される光の波長は200nm程度以下となる。また、凹凸部11が不規則なのこぎり波状であることから、発光した光が支持基板1と半導体発光素子外部との界面で一旦全反射されたとしても、半導体発光素子内で複数回の反射を繰り返すうちに臨界角θ以下で入射するようになる。
【0029】
以上説明した第1の実施形態の半導体発光素子によると、AlNからなる支持基板1の発光波長に対する屈折率nは2程度以上、具体的には2.2程度あり、そのバンドギャップエネルギーEgを2eV程度以上、具体的には5.9eVとして黄色から近紫外領域までの光のエネルギー(hc/λ)に対して大きくなるようにしているので、臨界角θがサファイアからなる支持基板1より大きくなり、光の取り出し効率は5%程度以上向上することができ、特に、支持基板1の屈折率をバッファ層2aと同等以上とすることにより、光の取り出し効率は35%程度以上向上する。また、支持基板1内部での近紫外領域までの光の吸収が低減され、光の取り出し効率をより向上することができる。
【0030】
また、支持基板1の第1の導電型を有する半導体層2を積層した面とは反対側の面に不規則なのこぎり波状の凹凸部11を設けているので、支持基板1と半導体発光素子外部との界面における発光層3から発光した光の入射角が変化し、臨界角θ以下で入射する光が増加して光の透過量が増し、半導体発光素子からの光の取り出し効率をさらに向上することができる。
【0031】
なお、本実施形態に係る半導体発光素子においては、その支持基板1に形成した凹凸部11を省略することも可能である。ただし、光の取り出し効率は、凹凸部11を形成したものと比較するとある程度低下する。
【0032】
[第2の実施形態]
第2の実施形態に係る半導体発光素子を図2に基づいて説明する。図2は半導体発光素子の中央付近を切断した斜視図である。
【0033】
この実施形態の半導体発光素子は、支持基板7の凹凸部71が第1の実施形態と異なるものであり、他の構成要素は第1の実施形態のものと実質的に同一であるので、同一部材には同一の番号を付して説明を省略する。
【0034】
本実施形態の支持基板7は、凹凸部71を規則的な周期で変化させて回折格子を形成したことが第1の実施形態と異なっている。その形状は、例えば、矩形波状に形成しており、その深さは発光波長の1/4程度、1周期を1μm程度としている。また、この凹凸部71は、フォトリソグラフィー技術を用いて形成している。
【0035】
つまり、半導体発光素子がこのような構成である、すなわち、凹凸部71が規則的な周期で変化した回折格子であることから、発光した光が支持基板7と半導体発光素子外部との界面で一旦全反射されたとしても、半導体発光素子内で複数回の反射を繰り返すうちに臨界角θ以下で入射するようになり、さらに、界面から放射される光の屈折角は、支持基板7から半導体発光素子の外部へ向かう鉛直方向に対し90°以下となるのである。
【0036】
以上説明した第2の実施形態の半導体発光素子によると、支持基板7の凹凸部71が回折格子を構成しているので、支持基板7と半導体発光素子外部との界面における発光した光の入射角が変化することにより臨界角θ以下で入射する光が増加して光の透過量が増し、また、支持基板7から放射される光は、凹凸部71を含む平面を境として半導体発光素子の外部へ向かう方向に発光するので、半導体発光素子からの光の取り出し効率をさらに向上することができる。
【0037】
【発明の効果】
請求項1に係る発明の半導体発光素子は、支持基板と、支持基板の一方の面に第1の導電型を有する半導体層と、発光層と、第2の導電型を有する半導体層とを順次積層して備え、第2の導電型を有する半導体層に第2の電極を設けるとともに、第1の導電型を有する半導体層と発光層と第2の導電型を有する半導体層の一部を除去して露出させた第1の導電型を有する半導体層に第1の電極を設けた半導体発光素子において、前記支持基板は、その発光波長に対する屈折率が少なくとも2程度あり、そのバンドギャップエネルギーが少なくとも前記発光層で発光する光のエネルギー(hc/λ、hはプランク定数、cは真空中の光速、λは発光波長)程度ある材料からなるものとすることにより、臨界角θを大きくして第1の導電型を有する半導体層と支持基板との界面での全反射を低減し、また、バンドギャップエネルギーEgは発光する光のエネルギー(hc/λ)以上としているので、支持基板内部で吸収される波長λ以下の光も減少して光の取り出し効率を向上することができる。
【0038】
請求項2に係る発明の半導体発光素子は、請求項1記載の構成において、前記支持基板をそのバンドギャップエネルギーが2eV程度以上であるものとすることにより、請求項1記載の効果に加え、特に、600nm程度以下の波長の光、すなわち、黄色から紫外領域の光に対する光の吸収を低減できるので、この波長領域の光に対する取り出し効率をより向上することができる。
【0039】
請求項3に係る発明の半導体発光素子は、請求項1又は2記載の構成において、前記支持基板として、ZnSe,AlP,AlAs,GaP,InN,AlN,SiC,GaNのいずれか一つからなるものとすることにより、請求項1又は2記載の効果に加え、半導体発光素子を製造する際に従来の技術を用いた加工方法等を使用することができる。
【0040】
請求項4に係る発明の半導体発光素子は、請求項1乃至3記載の構成において、前記支持基板は、その他方の面に凹凸部を設けてなるものとすることにより、請求項1乃至請求項3記載の効果に加え、支持基板と半導体発光素子外部との界面における発光層からの光の入射角を変化させて臨界角θ以下で入射する光を増加することができるので、光の取り出し効率をさらに向上することができる。
【0041】
請求項5に係る発明の半導体発光素子は、請求項4記載の構成において、前記支持基板の凹凸部を回折格子とすることにより、請求項4記載の効果に加え、半導体発光素子外部に放射する光の方向をその界面を境にして半導体発光素子外部の方向に集光することができるので、光の散乱を低減して光の取り出し効率をさらに向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る半導体発光素子の中央付近を切断した斜視図である。
【図2】本発明の第2の実施形態に係る半導体発光素子の中央付近を切断した斜視図である。
【図3】従来の半導体発光素子の側面断面図である。
【符号の説明】
1 支持基板
2 第1の導電型を有する半導体層
3 発光層
4 第2の導電型を有する半導体層
5 第1の電極(n電極)
6 第2の電極(p電極)
7 支持基板
Claims (5)
- 支持基板と、支持基板の一方の面に第1の導電型を有する半導体層と、発光層と、第2の導電型を有する半導体層とを順次積層して備え、第2の導電型を有する半導体層に第2の電極を設けるとともに、第1の導電型を有する半導体層と発光層と第2の導電型を有する半導体層の一部を除去して露出させた第1の導電型を有する半導体層に第1の電極を設けた半導体発光素子において、
前記支持基板は、その発光波長に対する屈折率が少なくとも2程度あり、そのバンドギャップエネルギーが少なくとも前記発光層で発光する光のエネルギー(hc/λ、hはプランク定数、cは真空中の光速、λは発光波長)程度ある材料からなることを特徴とする半導体発光素子。 - 前記支持基板は、そのバンドギャップエネルギーが2eV程度以上である請求項1記載の半導体発光素子。
- 前記支持基板は、ZnSe,AlP,AlAs,GaP,InN,AlN,SiC,GaNのいずれか一つからなる請求項2記載の半導体発光素子。
- 前記支持基板は、その他方の面に凹凸部を設けてなる請求項1乃至3記載の半導体発光素子。
- 前記支持基板は、その凹凸部が回折格子を構成してなる請求項4記載の半導体発光素子。
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