JP2004157253A - コンタクト・センタ・オペレータ訓練システム - Google Patents
コンタクト・センタ・オペレータ訓練システム Download PDFInfo
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Abstract
【課題】自習可能な、コンタクト・センタのオペレータの顧客対応の質の評価診断を含む訓練を提供する。
【解決手段】音声応答装置24は、それぞれが電話機及びオペレータ端末装置を用いて顧客対応する、訓練対象のコンタクト・センタ・オペレータの該電話機に訓練用仮想顧客の呼を発信し、又は該電話機からの呼を着信し、該呼の接続後は、訓練用仮想顧客の役割で音声を演出する。音声認識装置26は、該音声演出に対する前記コンタクト・センタ・オペレータの音声対応を音声認識する。評価診断装置30は、予め定められている評価ルールに基づいて該音声認識結果を診断し、これによって前記コンタクト・センタ・オペレータの顧客対応の業務品質評価に用いる情報を出力する。
【選択図】 図2
【解決手段】音声応答装置24は、それぞれが電話機及びオペレータ端末装置を用いて顧客対応する、訓練対象のコンタクト・センタ・オペレータの該電話機に訓練用仮想顧客の呼を発信し、又は該電話機からの呼を着信し、該呼の接続後は、訓練用仮想顧客の役割で音声を演出する。音声認識装置26は、該音声演出に対する前記コンタクト・センタ・オペレータの音声対応を音声認識する。評価診断装置30は、予め定められている評価ルールに基づいて該音声認識結果を診断し、これによって前記コンタクト・センタ・オペレータの顧客対応の業務品質評価に用いる情報を出力する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、特に、自習可能な、コンタクト・センタのオペレータの顧客対応の質の評価診断を含む訓練を提供し、スーパー・バイザの時間や手間を解消ないしは削減し、訓練に要するコスト削減やオペレータ能力の一層の向上を図ることができるコンタクト・センタ・オペレータ訓練方法、コンタクト・センタ・オペレータ訓練装置、及び、これらコンタクト・センタ・オペレータ訓練方法又はコンタクト・センタ・オペレータ訓練装置に係るコンピュータ・プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、コンタクト・センタのオペレータ訓練は、指導するスーパー・バイザの管理下で行われ、e−LearningやeQuality(ウィットネスシステムズ株式会社の製品)などと称する手法や支援装置を用いている。例えばeQualityでは、訓練下のオペレータの顧客対応の会話及びオペレータ端末操作経過を同期させながら保存しておいて、後に該保存を利用してそのオペレータの対応を評価する(例えば特許文献1〜特許文献3参照)。
【0003】
このようにe−LearningやeQuality(ウィットネスシステムズ株式会社の製品)は、コンピュータ装置その他を用いた訓練の一部機械化によって、スーパー・バイザの時間や手間を削減し、又訓練の品質向上を図ることができる。
【0004】
【特許文献1】
米国特許第6370574号明細書
【特許文献2】
米国特許第5790798号明細書
【特許文献3】
米国特許第5689442号明細書
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これらe−LearningやeQuality(ウィットネスシステムズ株式会社の製品)は、あくまでスーパー・バイザ管理下の訓練を前提としている。このため、オペレータの自習環境を提供するものではない。オペレータが自習する場合は、従来は、遭遇する顧客対応状況を自分で空想し、顧客との対話を暗唱するようなものであり、この場合はその対応を評価診断する手段がない。
【0006】
本発明は、前記従来の問題点を解決するべくなされたもので、自習可能な、コンタクト・センタのオペレータの顧客対応の質の評価診断を含む訓練を提供し、スーパー・バイザの時間や手間を解消ないしは削減し、訓練に要するコスト削減やオペレータ能力の一層の向上を図ることができるコンタクト・センタ・オペレータ訓練システムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
まず、本願の第1発明のコンタクト・センタ・オペレータ訓練方法は、それぞれが電話機及びオペレータ端末装置を用いて顧客対応する、訓練対象のコンタクト・センタ・オペレータの該電話機に、音声応答装置側が訓練用仮想顧客の役割で呼を発信し、又は、訓練用仮想顧客の役割で該電話機からの呼を着信し、該呼の接続後は、前記音声応答装置が訓練用仮想顧客の音声を演出し、該音声演出に対する前記コンタクト・センタ・オペレータの音声対応を、音声応答装置によって音声認識し、予め定められている評価ルールに基づいて該音声認識結果を診断し、これによって前記コンタクト・センタ・オペレータの顧客対応の業務品質評価をするようにしたことにより、前記課題を解決したものである。
【0008】
又、前記コンタクト・センタ・オペレータ訓練方法において、前記音声認識の正誤度合によって前記業務品質評価をするようにしたことにより、該音声認識の正誤度合からオペレータの発音の適否を評価し、これをもって前記業務品質評価をすることができる。
【0009】
更に、前記コンタクト・センタ・オペレータ訓練方法において、前記音声認識結果からオペレータの顧客応対の速度を測定し、該速度測定結果によって前記業務品質評価をするようにしたことにより、該速度測定結果からオペレータの業務効率や業務遂行能力を評価し、これをもって前記業務品質評価をすることができる。
【0010】
又、前記コンタクト・センタ・オペレータ訓練方法において、前記音声認識結果から評価キーワードの有無や重要キーワード欠落の有無を検査し、該検査結果によって前記業務品質評価をするようにしたことにより、該検査結果からオペレータの会話内容を評価し、これをもって前記業務品質評価をすることができる。
【0011】
次に、本願の第2発明のコンタクト・センタ・オペレータ訓練装置は、それぞれが電話機及びオペレータ端末装置を用いて顧客対応する、訓練対象のコンタクト・センタ・オペレータの該電話機に訓練用仮想顧客の呼を発信し、又は該電話機からの呼を着信し、該呼の接続後は、訓練用仮想顧客の役割で音声を演出する音声応答装置と、該音声演出に対する前記コンタクト・センタ・オペレータの音声対応を音声認識する音声認識装置と、予め定められている評価ルールに基づいて該音声認識結果を診断し、これによって前記コンタクト・センタ・オペレータの顧客対応の業務品質評価に用いる情報を出力する評価診断装置と、を備えるようにしたことにより、前記課題を解決したものである。
【0012】
又、前記コンタクト・センタ・オペレータにおいて、前記音声応答装置及び前記音声認識装置に、コンタクト・センタで運用されているハードウェアを用いるようにしたことにより、本発明の実施は、そのためのソフトウェアの導入が中心になり、ハードウェア費用やその導入の手間の削減などを図りながら容易にすることができる。
【0013】
更に、本願の第3発明のコンピュータ・プログラムは、前記第1発明のコンタクト・センタ・オペレータ訓練方法、又は前記第2発明のコンタクト・センタ・オペレータ訓練装置を実施するためのコンピュータ・プログラムを提供することで、前記課題を解決したものである。
【0014】
以下、本発明の作用について、簡単に説明する。
【0015】
本発明は、電話機及びオペレータ端末装置を用いて顧客対応するオペレータの、訓練に用いるコンタクト・センタ・オペレータ訓練方法やコンタクト・センタ・オペレータ訓練装置を提供するものである。
【0016】
本発明では、まず、訓練対象のコンタクト・センタ・オペレータの該電話機に、音声応答装置側が訓練用仮想顧客の役割で呼を発信する。又は、訓練用仮想顧客の役割でオペレータの該電話機からの呼を、音声応答装置側で着信する。そして、該呼の接続後は、前記音声応答装置が訓練用仮想顧客の音声を演出する。これと共に、該音声演出に対する前記コンタクト・センタ・オペレータの音声対応を、音声応答装置によって音声認識する。
【0017】
そうして、予め定められている評価ルールに基づいて該音声認識結果を診断し、これによって前記コンタクト・センタ・オペレータの顧客対応の業務品質評価をする。なお、上述の評価ルールや、該業務品質評価の利用や運用について、本発明は具体的に限定するものではない。例えば、該業務品質評価によれば、スーパー・バイザなしでも自らについて顧客対応の質の評価診断ができるので、オペレータは自習的な業務訓練をすることができる。
【0018】
以上のように、本発明によれば、自習可能な、コンタクト・センタのオペレータの顧客対応の質の評価診断を含む訓練を提供し、スーパー・バイザの時間や手間を解消ないしは削減し、訓練に要するコスト削減やオペレータ能力の一層の向上を図ることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、図を用いて本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0020】
以下に説明する実施形態のいずれにおいても、オペレータは、インバウンド業務やアウトバウンド業務その他、コンタクト・センタ業務に係る訓練を受けるために本実施形態を利用する。該訓練の業務は、オペレータそれぞれに設けられている電話機及びオペレータ端末装置を用いて、オペレータが顧客に対応するというものである。又該訓練に際しては、コンタクト・センタ装置20側が仮想顧客をオペレータに対して演出し、オペレータが該仮想顧客に応対して訓練を受けるというものである。
【0021】
図1は、本発明が適用された実施形態の構成を示すブロック図である。
【0022】
本実施形態において、まずコンタクト・センタ装置20は、PBX(PrivateBranch eXchange)装置22と、音声応答装置24と、音声認識装置26と、ウェブ・サーバ装置28と、データベース・サーバ装置34と、データメンテナンス用PC装置36と、メール・サーバ装置38と、ルータ装置3と、を有している。又該コンタクト・センタ装置20は、個々のオペレータ毎に、電話機10及びオペレータ端末装置12を有している。
【0023】
そして、オペレータ装置14は、オペレータ毎に配置され複数あり、それぞれ電話機10と、オペレータ端末装置12と、ルータ装置3と、を有している。
【0024】
電話機10は、公衆回線から、あるいは構内回線の電話回線網2により、PBX装置22によって交換され、音声応答装置24に接続されて通話可能になる。なお、電話回線網2については具体的に限定されるものではなく、公衆回線や構内回線でもよく、IP(Internet Protocol)電話としてIP網を用いるものでもよい。
【0025】
又、コンタクト・センタ装置20内のオペレータ端末装置12は、LAN60により、前述のように実現されている評価診断装置30やCTI関連制御部50や訓練機能制御部55に接続されている。あるいは、オペレータ装置14のオペレータ端末装置12は、オペレータ装置14側のルータ装置3及びコンタクト・センタ装置20側のルータ装置3によって接続するIP網1により、やはり評価診断装置30やCTI関連制御部50や訓練機能制御部55に接続されている。
【0026】
なお、データメンテナンス用PC装置36は、本発明を適用した訓練に関する情報を入力したり、登録したりする際の操作をしたりするためのものである。又、メール・サーバ装置38は、コール・センタ業務において、電子メール機能を提供するためのものである。
【0027】
図2は、本実施形態の本発明が適用されている主要部の基本的な構成を示すブロック図である。
【0028】
まずコンタクト・センタ装置20は、音声応答装置24と、音声認識装置26と、評価診断装置30と、CTI関連制御部50と、訓練機能制御部55と、データベース・サーバ装置34と、を有している。そして、オペレータ装置14は、オペレータ毎に配置され複数あり、それぞれ電話機10と、オペレータ端末装置12と、を有している。
【0029】
なお、本実施形態において、評価診断装置30やCTI関連制御部50や訓練機能制御部55は、ウェブ・サーバ装置28において実現されている。あるいは、これら評価診断装置30やCTI関連制御部50や訓練機能制御部55は、同一の又は異なる、音声認識装置26、データベース・サーバ装置34、データメンテナンス用PC装置36などにおいて実現してもよく、これら装置に跨って実現してもよい。
【0030】
音声応答装置24は、訓練用仮想顧客の音声を演出するために、いわゆるIVR(Interactive Voice Response)が利用されており、電話機10と通話可能になっている。又該音声応答装置24は、音声認識装置26が接続されており、音声応答装置24に対して電話機10から送話される、オペレータが発声する音声言語を音声認識装置26が認識できるようになっている。
【0031】
本実施形態の音声認識装置26の音声認識は、認識対象の音声の言葉を認識し、文字情報に変換するものである。該音声認識は通常、文字毎や単語毎や文節毎などに予め登録された音声情報を参照し、認識すべき音声との類似性を評価しながら行う。
【0032】
評価診断装置30は、予め定められている評価ルールに基づいて該音声認識結果を診断し、これによって前記コンタクト・センタ・オペレータの顧客対応の業務品質評価をする情報を出力する。
【0033】
そして、オペレータが前述の訓練用仮想顧客の音声に対応している際には、該オペレータのオペレータ端末装置12には、通常のコンタクト・センタ業務と同様に、データベース・サーバ装置34などに基づく情報が提示される。
【0034】
又、このような訓練に際して、音声応答装置24などのコンタクト・センタ装置20の各部は、CTI(Computer Telephony Integration)関連制御部50によって制御される。該CTI関連制御部50は、前述のような仮想顧客対応を前提とし、コンタクト・センタ装置20が機能する際に、通常のコンタクト・センタで現実の顧客対応の際のCTI制御に相当する制御を行ったり、オペレータ対応を支援するための情報をオペレータ端末装置12に送付したりする。
【0035】
なお、該支援情報は、通常のコンタクト・センタ業務において、対応中の顧客(現実の顧客)に関する情報など、オペレータ対応を支援するために、オペレータ端末装置からオペレータに提示する情報に相当する。
【0036】
又、訓練機能制御部55は、本実施形態の仮想顧客による訓練に際して、音声応答装置24などのコンタクト・センタ装置20の各部を制御する。又、該訓練機能制御部55は、このような訓練に際してオペレータ端末装置12からオペレータに提示する訓練情報を、該オペレータ端末装置12に送付するように、CTI関連制御部50を制御する。
【0037】
以下、これら実施形態の作用について説明する。
【0038】
本実施形態においては、オペレータ訓練を提供するためのすべての情報は、まずは一元的にデータベース・サーバ装置34に登録されている。そして、実際に訓練を提供する際には、各装置に該当の情報が分配される。即ち、該当のオペレータ訓練に対応するように、音声応答装置24には仮想顧客を演出する擬似的顧客音声その他の情報が、音声認識装置26にはオペレータ音声を認識する際の補助情報が、評価診断装置30には訓練されるオペレータを評価するルールその他の情報が、CTI関連制御部50にはCTI制御したりオペレータに提示したりする情報が分配される。
【0039】
なお、該提示の情報は、前述したような、オペレータ対応の支援情報である。
【0040】
図3は、本実施形態を用いたオペレータ訓練を示すフローチャートである。
【0041】
該フローチャートにおいて、まずステップ102では、オペレータは、該当訓練の仮想顧客の音声を、一通り聴取する。該聴取の際には、模範的なオペレータ対応の内容が、教育用に、オペレータ端末装置12に表示提示される。この模範的なオペレータ対応の内容には、オペレータが顧客(仮想顧客)に話すべき内容や、オペレータ端末装置12の操作内容などが含まれる。
【0042】
ステップ104では、上述の模範的なオペレータ対応の内容を、オペレータが実際に行ってみる。
【0043】
ステップ106では、音声応答装置24のIVR機能を作動させ、又音声認識装置26の機能を作動させながら、上述の模範的なオペレータ対応の内容を、オペレータが実際に行ってみる。このように各機能を作動させているので、ステップ106では、音声認識装置26によるオペレータ対応の音声認識結果など、オペレータの対応内容は、データベース・サーバ装置34に保存される。
【0044】
ステップ108では、予め定められている評価ルールに基づいて該音声認識結果を診断し、これによって前記コンタクト・センタ・オペレータの顧客対応の業務品質評価をする。
【0045】
図4は、本実施形態における装置間の作用を説明するためのブロック図である。
【0046】
以下、アウトバウンド業務を一例とし、図4に基づいて、これら実施形態の作用について説明する。該説明に際して、S1〜S9の各ステップに係る情報や信号は、図4において該当のS1〜S9の符号を記入している。
【0047】
まず、ステップS1では、オペレータはオペレータ端末装置12において、自分のオペレータID(IDentification)を入力し、訓練内容選択として学習コンテンツ選択入力をする。又、必要であれば、自分方の電話機10の電話番号を入力する。又、該電話番号がデータベース・サーバ装置34に登録されオペレータIDによって参照可能などの状況であれば、該電話番号入力を省くようにしてもよい。そして、これら入力結果は、図中符合S1で示されるように、オペレータ端末装置12側からコンタクト・センタ装置20側に送られ、訓練機能制御部55に送られる。
【0048】
ステップS2では、ステップS1で送られた情報に基づいて、オペレータ名、学習コンテンツ名称、オペレータの学習履歴などが、図中符号S2で示すように訓練機能制御部55からオペレータ端末装置12に送られ、該オペレータ端末装置12においてオペレータに対して表示される。又、ステップS1で送られた情報は、ステップS3では、図中符号S3で示すように音声応答装置24に送られる。
【0049】
ステップS4では、このように情報を受けた音声応答装置24は、今回訓練のオペレータの電話機10に発信する。該発信が接続すると、該音声応答装置24は、訓練用仮想顧客の音声の演出を開始する。該演出に際しては、前述した支援情報は、オペレータ端末装置12からオペレータに対して表示される。
【0050】
ステップS5では、該音声演出に対して、オペレータが対応する。又、該対応のオペレータが発する音声は、図中符号S5で示すように、音声応答装置24に送られる(音声通話)。
【0051】
そしてステップS6では、該音声は逐次、音声応答装置24から音声認識装置26に送られ、該音声認識装置26において音声認識される。
【0052】
該音声認識結果は逐次、まず、図中符合S7で示すように、音声応答装置24に送られ、IVRの動作に用いられる。同時に逐次、該音声認識結果は、図中符合S8で示すように、評価診断装置30に送られる。
【0053】
そうして、該評価診断装置30では、予め定められている評価ルールに基づいて該音声認識結果を診断し、これによって前記コンタクト・センタ・オペレータの顧客対応の業務品質評価をする。該業務品質評価は、逐次、評価診断装置30からオペレータ端末装置12に送られ、該オペレータ端末装置12においてオペレータに表示提示される。
【0054】
又、該業務品質評価は、オペレータの学習履歴としてデータベース・サーバ装置34に保存される。又、1つの仮想顧客の対応単位でも、評価診断装置30において業務品質評価がなされ、該評価もデータベース・サーバ装置34に保存される。
【0055】
以下、評価診断装置30における、これら実施形態でのオペレータの顧客対応の業務品質評価の評価ルールの例について説明する。
【0056】
業務品質評価の評価で本実施形態が有するものとして、まず、発音評価のルールについて説明する。
【0057】
オペレータの発音の品質が劣ると、オペレータが話す事柄を顧客が理解できなかったり、誤解を生じさせたりするおそれがあるだけでなく、コール・センタの信頼や品位を損ねるおそれもある。このため、本実施形態においては、音声認識装置26における、オペレータの話しの音声認識内容に基づいて、オペレータの発音評価をしている。
【0058】
具体的には、オペレータの発音が悪いと、音声認識装置26において、オペレータが発音したものと異なる言葉に認識されたり、認識不能などのエラーになったりする。又、本実施形態の訓練では、オペレータが正しく発音するべき話しの内容を、データベース・サーバ装置34などに保存している。
【0059】
従って、本実施形態においては発音評価ルールとして、音声認識装置26で正しく認識された会話フレーズの、すべての会話フレーズに対する比率から、発音評価(率)を求めるようにしている。
【0060】
具体的には、例えば、下記のような顧客及びオペレータの会話の訓練内容(会話セリフ見本)があるものとする。ここで、「C」とは、顧客が話すセリフである。「A」とは、オペレータが話すセリフである。又、アンダー・ラインの部分が、発音評価においてチェックする会話フレーズである。括弧書きのF1〜F9は、以下の説明の都合上の、本文中において直前のアンダー・ラインを示す符号である。
【0061】
C:「すみません。住宅ローンの資料を送っていただけませんか?」
A:「かしこまりました(F1)。住宅ローンの資料で(F2)ございますね(F3)」
C:「はい」
A:「失礼ですが(F4)何をご覧になって(F5)お電話をいただいていますか(F6)?」
C:「今朝の○○新聞の広告です」
A:「ありがとうございます(F7)。それでは(F8)、ご住所からお願いいたします(F9)」
【0062】
ここで、上記の会話フレーズにおいて符号F6のみ、正しく音声認識できなかったとする。この場合の発音評価(率)は、次式のようになる。
【0063】
発音評価(率)Rs=(正しく認識された会話フレーズの数)/(すべての会話フレーズの数)=8/9≒0.88=88パーセント
【0064】
次に、業務品質評価の評価で本実施形態が有するものとして、オペレータの顧客応対の速度に係る、会話速度評価のルールについて説明する。
【0065】
オペレータの話す速度が早いと、オペレータが話す事柄を顧客が理解できなかったり、誤解を生じさせたりするおそれがある。反対に、話し方や反応が遅いと、会話がまどろくなるおそれがある。このように、オペレータの顧客応対の速度が適正でないと、場合によってはコール・センタの信頼や品位を損ねるおそれもある。このため、本実施形態においては、音声認識装置26における、オペレータの話しの音声認識タイミングに基づいて、オペレータの会話速度評価をしている。
【0066】
具体的には、本実施形態の訓練では、オペレータが話すべき内容を、データベース・サーバ装置34などに保存している。このため、顧客対応を開始してから終了するまでの時間や、顧客が尋ねてからオペレータが話し始めるまでの時間や、話している時間、顧客の質問があってから該質問に回答するオペレータの話しにおいて鍵となる言葉が発せられるまでの時間などを測定し、オペレータの顧客応対の速度を測定する。そうして、図5に示すように、これら個々の測定時間に対して予め定められている以下のような時間を基準として、オペレータの会話速度評価をするようにしている。
【0067】
時間t12:時間t12よりオペレータが話す時間が短いと、オペレータの会話速度が早いと評価する。
【0068】
時間t11:時間t12より長いが時間t11より短いと、オペレータの会話速度が少し早いと評価する。
【0069】
時間t22:時間t22より長いと、オペレータの会話速度が遅いと評価する。
【0070】
時間t21:時間t22より短いが時間t21より長いと、オペレータの会話速度が少し遅いと評価する。なお、時間t11より長く、時間t21より短い場合は、オペレータの顧客応対速度が標準時間であり、適正速度であると評価する。
【0071】
例えば本実施形態では図5において、時間t11や時間t21は、経験あるオペレータの時間を計って、そのばらつきが収まるように決定する。例えば、このような複数のオペレータについて測定した時間データや、このようなオペレータの複数回の測定で得られた時間データで、中央側の8割の時間データが含まれる時間範囲となるように、つまり、時間が長い方の1割及び時間が長い方の1割の時間データを除くような時間範囲となるように、これら時間t11や時間t21を手動設定、あるいは自動設定するようにしてもよい。
【0072】
そうして、時間t12は時間t11より3秒短く設定し、時間t22は時間t21より3秒長く設定する。
【0073】
例えば図5において、第1のオペレータが話した場合の時間OP1や、第3のオペレータが話した場合の時間OP3は、標準時間であり、適正速度であると評価される。一方、第2のオペレータが話した場合の時間OP2は、少し早いと評価される。
【0074】
次に、業務品質評価の評価で本実施形態が有するものとして、評価キーワードの有無や重要キーワード欠落の有無に関する、語彙評価のルールについて説明する。
【0075】
オペレータの話す語彙が正しくないと、オペレータが話す事柄を顧客が理解できなかったり、誤解を生じさせたりするおそれがある。又、敬語が適切でないなど、顧客に失礼になったりする場合もある。このように、オペレータの話す語彙は、コール・センタの信頼や品位の面で重要である。このため、本実施形態においては、音声認識装置26において音声認識されたオペレータの話しの語彙について、評価キーワードの有無や重要キーワード欠落の有無を検査するように、いくつかのルールに基づいて語彙評価をしている。
【0076】
具体的には、前述した顧客及びオペレータの会話の訓練内容(会話セリフ見本)での場合、本実施形態の訓練では、以下のような語彙評価ルールに基づいて、オペレータの語彙評価をするようにしている。
【0077】
第1語彙評価ルール:前述した顧客及びオペレータの会話の訓練内容で、1回目にオペレータ「A」が話すセリフにおいて、「かしこまりました」(評価キーワード又は重要キーワード)の会話フレーズ。申し込みのお礼を言う。仕事を承ったので、「かしこまりました」がベストとする。又、「ありがとうございます」は可とする。一方、「はい」、「わかりました」、「無言」は不良とする。
【0078】
第2語彙評価ルール:前述した顧客及びオペレータの会話の訓練内容で、1回目にオペレータ「A」が話すセリフにおいて、「住宅ローンの資料でございますね」(評価キーワード又は重要キーワード)の会話フレーズ。用件を復唱して確認することをしているかで評価する。
【0079】
第3語彙評価ルール:前述の訓練内容で、2回目にオペレータ「A」が話すセリフにおいて、「失礼ですが」(評価キーワード又は重要キーワード)の会話フレーズ。「失礼ですが」は、「ありがとうございます」などと共に「クッション言葉」(評価キーワード又は重要キーワード)と称し、顧客の印象を向上させる接頭語句。「クッション言葉」を用いているかで評価する。
【0080】
第4語彙評価ルール:前述の訓練内容で、3回目にオペレータ「A」が話すセリフにおいて、「ありがとうございます」(評価キーワード又は重要キーワード)の会話フレーズ。お答え頂いたことに対するお礼を言う。このようなお礼を言っているかで評価する。
【0081】
なお、前述の発音評価ルールや会話速度評価ルールによる評価をしながら、オペレータを訓練する場合は、前述した顧客及びオペレータの会話の訓練内容(会話セリフ見本)を、訓練中のオペレータのオペレータ端末装置12に画面表示するようにしてもよい。一方、前述の彙評価ルールによる評価をしながら、オペレータを訓練する場合は、このような会話セリフ見本は、訓練中のオペレータのオペレータ端末装置12に、特には画面表示しない。
【0082】
以下、本実施形態のオペレータ端末装置12における、訓練中のオペレータに対する画面表示について説明する。
【0083】
図6は、本実施形態において訓練中のオペレータのオペレータ端末装置12に表示する画面を示す線図である。
【0084】
この図の右下側に示すように、訓練中は可能な範囲で逐次、前述の発音評価ルールや会話速度評価ルールや彙評価ルールによる評価を表示する。なお、画面表示中の「総合評価」は、これら評価ルールによる評価に基づき、これら評価ルールによる評価を総合したものである。
【0085】
図7は、本実施形態において訓練中のオペレータの話し言葉に対する評価を表示する画面を示す線図である。
【0086】
本実施形態においては訓練中に、前述の語彙評価ルールに基づいてオペレータに対して注意を喚起するようになっている。例えば図7では、図中ほぼ中央に、前述の第1語彙評価ルールに基づいて、「かしこまりました」と話すべきところオペレータが「はい」などと話した場合に、『仕事を承った場合は「かしこまりました」がベスト。「はい」「わかりました」「無言」はNG。「ありがとうございます」でも可です。』の文面の、注意喚起の表示がなされている。該文面の表示は、アラームポップアップになっている。
【0087】
ここで、図7において、左下にある「スクリプトを見る」のソフトウェア的ボタンを、マウスなどのポインティング入力手段でオペレータがクリック操作すると、図8のような画面が表示される。
【0088】
図8は、本実施形態でオペレータのオペレータ端末装置12に、顧客及びオペレータの会話の訓練内容(会話セリフ見本)を表示した画面を示す線図である。
【0089】
この図8では、表示した会話セリフにおいて、図7で注意喚起したセリフ箇所が、アンダー・ラインによって明示されている。
【0090】
以上説明したように、本実施形態によれば、本発明を効果的に適用することができる。
【0091】
【発明の効果】
本発明によれば、自習可能な、コンタクト・センタのオペレータの顧客対応の質の評価診断を含む訓練を提供し、スーパー・バイザの時間や手間を解消ないしは削減し、訓練に要するコスト削減やオペレータ能力の一層の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された実施形態の構成を示すブロック図
【図2】上記実施形態の本発明が適用されている主要部の基本的な構成を示すブロック図
【図3】前記実施形態を用いたオペレータ訓練を示すフローチャート
【図4】実施形態における装置間の作用を説明するためのブロック図
【図5】前記実施形態における音声認識結果からのオペレータの顧客応対速度の測定を示す線図
【図6】前記実施形態において訓練中のオペレータのオペレータ端末装置に表示する画面を示す線図
【図7】前記実施形態において訓練中のオペレータの話し言葉に対する評価を表示する画面を示す線図
【図8】前記実施形態において顧客及びオペレータの会話の訓練内容(会話セリフ見本)を表示した画面を示す線図
【符号の説明】
1…IP網
2…電話回線網
10…電話機
12…オペレータ端末装置
14…オペレータ装置
20…コンタクト・センタ装置
22…PBX装置
24…音声応答装置
26…音声認識装置
28…ウェブ・サーバ装置
30…評価診断装置
34…データベース・サーバ装置
36…データメンテナンス用PC装置
38…メール・サーバ装置
50…CTI関連制御部
55…訓練機能制御部
60…LAN
【発明の属する技術分野】
本発明は、特に、自習可能な、コンタクト・センタのオペレータの顧客対応の質の評価診断を含む訓練を提供し、スーパー・バイザの時間や手間を解消ないしは削減し、訓練に要するコスト削減やオペレータ能力の一層の向上を図ることができるコンタクト・センタ・オペレータ訓練方法、コンタクト・センタ・オペレータ訓練装置、及び、これらコンタクト・センタ・オペレータ訓練方法又はコンタクト・センタ・オペレータ訓練装置に係るコンピュータ・プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、コンタクト・センタのオペレータ訓練は、指導するスーパー・バイザの管理下で行われ、e−LearningやeQuality(ウィットネスシステムズ株式会社の製品)などと称する手法や支援装置を用いている。例えばeQualityでは、訓練下のオペレータの顧客対応の会話及びオペレータ端末操作経過を同期させながら保存しておいて、後に該保存を利用してそのオペレータの対応を評価する(例えば特許文献1〜特許文献3参照)。
【0003】
このようにe−LearningやeQuality(ウィットネスシステムズ株式会社の製品)は、コンピュータ装置その他を用いた訓練の一部機械化によって、スーパー・バイザの時間や手間を削減し、又訓練の品質向上を図ることができる。
【0004】
【特許文献1】
米国特許第6370574号明細書
【特許文献2】
米国特許第5790798号明細書
【特許文献3】
米国特許第5689442号明細書
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これらe−LearningやeQuality(ウィットネスシステムズ株式会社の製品)は、あくまでスーパー・バイザ管理下の訓練を前提としている。このため、オペレータの自習環境を提供するものではない。オペレータが自習する場合は、従来は、遭遇する顧客対応状況を自分で空想し、顧客との対話を暗唱するようなものであり、この場合はその対応を評価診断する手段がない。
【0006】
本発明は、前記従来の問題点を解決するべくなされたもので、自習可能な、コンタクト・センタのオペレータの顧客対応の質の評価診断を含む訓練を提供し、スーパー・バイザの時間や手間を解消ないしは削減し、訓練に要するコスト削減やオペレータ能力の一層の向上を図ることができるコンタクト・センタ・オペレータ訓練システムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
まず、本願の第1発明のコンタクト・センタ・オペレータ訓練方法は、それぞれが電話機及びオペレータ端末装置を用いて顧客対応する、訓練対象のコンタクト・センタ・オペレータの該電話機に、音声応答装置側が訓練用仮想顧客の役割で呼を発信し、又は、訓練用仮想顧客の役割で該電話機からの呼を着信し、該呼の接続後は、前記音声応答装置が訓練用仮想顧客の音声を演出し、該音声演出に対する前記コンタクト・センタ・オペレータの音声対応を、音声応答装置によって音声認識し、予め定められている評価ルールに基づいて該音声認識結果を診断し、これによって前記コンタクト・センタ・オペレータの顧客対応の業務品質評価をするようにしたことにより、前記課題を解決したものである。
【0008】
又、前記コンタクト・センタ・オペレータ訓練方法において、前記音声認識の正誤度合によって前記業務品質評価をするようにしたことにより、該音声認識の正誤度合からオペレータの発音の適否を評価し、これをもって前記業務品質評価をすることができる。
【0009】
更に、前記コンタクト・センタ・オペレータ訓練方法において、前記音声認識結果からオペレータの顧客応対の速度を測定し、該速度測定結果によって前記業務品質評価をするようにしたことにより、該速度測定結果からオペレータの業務効率や業務遂行能力を評価し、これをもって前記業務品質評価をすることができる。
【0010】
又、前記コンタクト・センタ・オペレータ訓練方法において、前記音声認識結果から評価キーワードの有無や重要キーワード欠落の有無を検査し、該検査結果によって前記業務品質評価をするようにしたことにより、該検査結果からオペレータの会話内容を評価し、これをもって前記業務品質評価をすることができる。
【0011】
次に、本願の第2発明のコンタクト・センタ・オペレータ訓練装置は、それぞれが電話機及びオペレータ端末装置を用いて顧客対応する、訓練対象のコンタクト・センタ・オペレータの該電話機に訓練用仮想顧客の呼を発信し、又は該電話機からの呼を着信し、該呼の接続後は、訓練用仮想顧客の役割で音声を演出する音声応答装置と、該音声演出に対する前記コンタクト・センタ・オペレータの音声対応を音声認識する音声認識装置と、予め定められている評価ルールに基づいて該音声認識結果を診断し、これによって前記コンタクト・センタ・オペレータの顧客対応の業務品質評価に用いる情報を出力する評価診断装置と、を備えるようにしたことにより、前記課題を解決したものである。
【0012】
又、前記コンタクト・センタ・オペレータにおいて、前記音声応答装置及び前記音声認識装置に、コンタクト・センタで運用されているハードウェアを用いるようにしたことにより、本発明の実施は、そのためのソフトウェアの導入が中心になり、ハードウェア費用やその導入の手間の削減などを図りながら容易にすることができる。
【0013】
更に、本願の第3発明のコンピュータ・プログラムは、前記第1発明のコンタクト・センタ・オペレータ訓練方法、又は前記第2発明のコンタクト・センタ・オペレータ訓練装置を実施するためのコンピュータ・プログラムを提供することで、前記課題を解決したものである。
【0014】
以下、本発明の作用について、簡単に説明する。
【0015】
本発明は、電話機及びオペレータ端末装置を用いて顧客対応するオペレータの、訓練に用いるコンタクト・センタ・オペレータ訓練方法やコンタクト・センタ・オペレータ訓練装置を提供するものである。
【0016】
本発明では、まず、訓練対象のコンタクト・センタ・オペレータの該電話機に、音声応答装置側が訓練用仮想顧客の役割で呼を発信する。又は、訓練用仮想顧客の役割でオペレータの該電話機からの呼を、音声応答装置側で着信する。そして、該呼の接続後は、前記音声応答装置が訓練用仮想顧客の音声を演出する。これと共に、該音声演出に対する前記コンタクト・センタ・オペレータの音声対応を、音声応答装置によって音声認識する。
【0017】
そうして、予め定められている評価ルールに基づいて該音声認識結果を診断し、これによって前記コンタクト・センタ・オペレータの顧客対応の業務品質評価をする。なお、上述の評価ルールや、該業務品質評価の利用や運用について、本発明は具体的に限定するものではない。例えば、該業務品質評価によれば、スーパー・バイザなしでも自らについて顧客対応の質の評価診断ができるので、オペレータは自習的な業務訓練をすることができる。
【0018】
以上のように、本発明によれば、自習可能な、コンタクト・センタのオペレータの顧客対応の質の評価診断を含む訓練を提供し、スーパー・バイザの時間や手間を解消ないしは削減し、訓練に要するコスト削減やオペレータ能力の一層の向上を図ることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、図を用いて本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0020】
以下に説明する実施形態のいずれにおいても、オペレータは、インバウンド業務やアウトバウンド業務その他、コンタクト・センタ業務に係る訓練を受けるために本実施形態を利用する。該訓練の業務は、オペレータそれぞれに設けられている電話機及びオペレータ端末装置を用いて、オペレータが顧客に対応するというものである。又該訓練に際しては、コンタクト・センタ装置20側が仮想顧客をオペレータに対して演出し、オペレータが該仮想顧客に応対して訓練を受けるというものである。
【0021】
図1は、本発明が適用された実施形態の構成を示すブロック図である。
【0022】
本実施形態において、まずコンタクト・センタ装置20は、PBX(PrivateBranch eXchange)装置22と、音声応答装置24と、音声認識装置26と、ウェブ・サーバ装置28と、データベース・サーバ装置34と、データメンテナンス用PC装置36と、メール・サーバ装置38と、ルータ装置3と、を有している。又該コンタクト・センタ装置20は、個々のオペレータ毎に、電話機10及びオペレータ端末装置12を有している。
【0023】
そして、オペレータ装置14は、オペレータ毎に配置され複数あり、それぞれ電話機10と、オペレータ端末装置12と、ルータ装置3と、を有している。
【0024】
電話機10は、公衆回線から、あるいは構内回線の電話回線網2により、PBX装置22によって交換され、音声応答装置24に接続されて通話可能になる。なお、電話回線網2については具体的に限定されるものではなく、公衆回線や構内回線でもよく、IP(Internet Protocol)電話としてIP網を用いるものでもよい。
【0025】
又、コンタクト・センタ装置20内のオペレータ端末装置12は、LAN60により、前述のように実現されている評価診断装置30やCTI関連制御部50や訓練機能制御部55に接続されている。あるいは、オペレータ装置14のオペレータ端末装置12は、オペレータ装置14側のルータ装置3及びコンタクト・センタ装置20側のルータ装置3によって接続するIP網1により、やはり評価診断装置30やCTI関連制御部50や訓練機能制御部55に接続されている。
【0026】
なお、データメンテナンス用PC装置36は、本発明を適用した訓練に関する情報を入力したり、登録したりする際の操作をしたりするためのものである。又、メール・サーバ装置38は、コール・センタ業務において、電子メール機能を提供するためのものである。
【0027】
図2は、本実施形態の本発明が適用されている主要部の基本的な構成を示すブロック図である。
【0028】
まずコンタクト・センタ装置20は、音声応答装置24と、音声認識装置26と、評価診断装置30と、CTI関連制御部50と、訓練機能制御部55と、データベース・サーバ装置34と、を有している。そして、オペレータ装置14は、オペレータ毎に配置され複数あり、それぞれ電話機10と、オペレータ端末装置12と、を有している。
【0029】
なお、本実施形態において、評価診断装置30やCTI関連制御部50や訓練機能制御部55は、ウェブ・サーバ装置28において実現されている。あるいは、これら評価診断装置30やCTI関連制御部50や訓練機能制御部55は、同一の又は異なる、音声認識装置26、データベース・サーバ装置34、データメンテナンス用PC装置36などにおいて実現してもよく、これら装置に跨って実現してもよい。
【0030】
音声応答装置24は、訓練用仮想顧客の音声を演出するために、いわゆるIVR(Interactive Voice Response)が利用されており、電話機10と通話可能になっている。又該音声応答装置24は、音声認識装置26が接続されており、音声応答装置24に対して電話機10から送話される、オペレータが発声する音声言語を音声認識装置26が認識できるようになっている。
【0031】
本実施形態の音声認識装置26の音声認識は、認識対象の音声の言葉を認識し、文字情報に変換するものである。該音声認識は通常、文字毎や単語毎や文節毎などに予め登録された音声情報を参照し、認識すべき音声との類似性を評価しながら行う。
【0032】
評価診断装置30は、予め定められている評価ルールに基づいて該音声認識結果を診断し、これによって前記コンタクト・センタ・オペレータの顧客対応の業務品質評価をする情報を出力する。
【0033】
そして、オペレータが前述の訓練用仮想顧客の音声に対応している際には、該オペレータのオペレータ端末装置12には、通常のコンタクト・センタ業務と同様に、データベース・サーバ装置34などに基づく情報が提示される。
【0034】
又、このような訓練に際して、音声応答装置24などのコンタクト・センタ装置20の各部は、CTI(Computer Telephony Integration)関連制御部50によって制御される。該CTI関連制御部50は、前述のような仮想顧客対応を前提とし、コンタクト・センタ装置20が機能する際に、通常のコンタクト・センタで現実の顧客対応の際のCTI制御に相当する制御を行ったり、オペレータ対応を支援するための情報をオペレータ端末装置12に送付したりする。
【0035】
なお、該支援情報は、通常のコンタクト・センタ業務において、対応中の顧客(現実の顧客)に関する情報など、オペレータ対応を支援するために、オペレータ端末装置からオペレータに提示する情報に相当する。
【0036】
又、訓練機能制御部55は、本実施形態の仮想顧客による訓練に際して、音声応答装置24などのコンタクト・センタ装置20の各部を制御する。又、該訓練機能制御部55は、このような訓練に際してオペレータ端末装置12からオペレータに提示する訓練情報を、該オペレータ端末装置12に送付するように、CTI関連制御部50を制御する。
【0037】
以下、これら実施形態の作用について説明する。
【0038】
本実施形態においては、オペレータ訓練を提供するためのすべての情報は、まずは一元的にデータベース・サーバ装置34に登録されている。そして、実際に訓練を提供する際には、各装置に該当の情報が分配される。即ち、該当のオペレータ訓練に対応するように、音声応答装置24には仮想顧客を演出する擬似的顧客音声その他の情報が、音声認識装置26にはオペレータ音声を認識する際の補助情報が、評価診断装置30には訓練されるオペレータを評価するルールその他の情報が、CTI関連制御部50にはCTI制御したりオペレータに提示したりする情報が分配される。
【0039】
なお、該提示の情報は、前述したような、オペレータ対応の支援情報である。
【0040】
図3は、本実施形態を用いたオペレータ訓練を示すフローチャートである。
【0041】
該フローチャートにおいて、まずステップ102では、オペレータは、該当訓練の仮想顧客の音声を、一通り聴取する。該聴取の際には、模範的なオペレータ対応の内容が、教育用に、オペレータ端末装置12に表示提示される。この模範的なオペレータ対応の内容には、オペレータが顧客(仮想顧客)に話すべき内容や、オペレータ端末装置12の操作内容などが含まれる。
【0042】
ステップ104では、上述の模範的なオペレータ対応の内容を、オペレータが実際に行ってみる。
【0043】
ステップ106では、音声応答装置24のIVR機能を作動させ、又音声認識装置26の機能を作動させながら、上述の模範的なオペレータ対応の内容を、オペレータが実際に行ってみる。このように各機能を作動させているので、ステップ106では、音声認識装置26によるオペレータ対応の音声認識結果など、オペレータの対応内容は、データベース・サーバ装置34に保存される。
【0044】
ステップ108では、予め定められている評価ルールに基づいて該音声認識結果を診断し、これによって前記コンタクト・センタ・オペレータの顧客対応の業務品質評価をする。
【0045】
図4は、本実施形態における装置間の作用を説明するためのブロック図である。
【0046】
以下、アウトバウンド業務を一例とし、図4に基づいて、これら実施形態の作用について説明する。該説明に際して、S1〜S9の各ステップに係る情報や信号は、図4において該当のS1〜S9の符号を記入している。
【0047】
まず、ステップS1では、オペレータはオペレータ端末装置12において、自分のオペレータID(IDentification)を入力し、訓練内容選択として学習コンテンツ選択入力をする。又、必要であれば、自分方の電話機10の電話番号を入力する。又、該電話番号がデータベース・サーバ装置34に登録されオペレータIDによって参照可能などの状況であれば、該電話番号入力を省くようにしてもよい。そして、これら入力結果は、図中符合S1で示されるように、オペレータ端末装置12側からコンタクト・センタ装置20側に送られ、訓練機能制御部55に送られる。
【0048】
ステップS2では、ステップS1で送られた情報に基づいて、オペレータ名、学習コンテンツ名称、オペレータの学習履歴などが、図中符号S2で示すように訓練機能制御部55からオペレータ端末装置12に送られ、該オペレータ端末装置12においてオペレータに対して表示される。又、ステップS1で送られた情報は、ステップS3では、図中符号S3で示すように音声応答装置24に送られる。
【0049】
ステップS4では、このように情報を受けた音声応答装置24は、今回訓練のオペレータの電話機10に発信する。該発信が接続すると、該音声応答装置24は、訓練用仮想顧客の音声の演出を開始する。該演出に際しては、前述した支援情報は、オペレータ端末装置12からオペレータに対して表示される。
【0050】
ステップS5では、該音声演出に対して、オペレータが対応する。又、該対応のオペレータが発する音声は、図中符号S5で示すように、音声応答装置24に送られる(音声通話)。
【0051】
そしてステップS6では、該音声は逐次、音声応答装置24から音声認識装置26に送られ、該音声認識装置26において音声認識される。
【0052】
該音声認識結果は逐次、まず、図中符合S7で示すように、音声応答装置24に送られ、IVRの動作に用いられる。同時に逐次、該音声認識結果は、図中符合S8で示すように、評価診断装置30に送られる。
【0053】
そうして、該評価診断装置30では、予め定められている評価ルールに基づいて該音声認識結果を診断し、これによって前記コンタクト・センタ・オペレータの顧客対応の業務品質評価をする。該業務品質評価は、逐次、評価診断装置30からオペレータ端末装置12に送られ、該オペレータ端末装置12においてオペレータに表示提示される。
【0054】
又、該業務品質評価は、オペレータの学習履歴としてデータベース・サーバ装置34に保存される。又、1つの仮想顧客の対応単位でも、評価診断装置30において業務品質評価がなされ、該評価もデータベース・サーバ装置34に保存される。
【0055】
以下、評価診断装置30における、これら実施形態でのオペレータの顧客対応の業務品質評価の評価ルールの例について説明する。
【0056】
業務品質評価の評価で本実施形態が有するものとして、まず、発音評価のルールについて説明する。
【0057】
オペレータの発音の品質が劣ると、オペレータが話す事柄を顧客が理解できなかったり、誤解を生じさせたりするおそれがあるだけでなく、コール・センタの信頼や品位を損ねるおそれもある。このため、本実施形態においては、音声認識装置26における、オペレータの話しの音声認識内容に基づいて、オペレータの発音評価をしている。
【0058】
具体的には、オペレータの発音が悪いと、音声認識装置26において、オペレータが発音したものと異なる言葉に認識されたり、認識不能などのエラーになったりする。又、本実施形態の訓練では、オペレータが正しく発音するべき話しの内容を、データベース・サーバ装置34などに保存している。
【0059】
従って、本実施形態においては発音評価ルールとして、音声認識装置26で正しく認識された会話フレーズの、すべての会話フレーズに対する比率から、発音評価(率)を求めるようにしている。
【0060】
具体的には、例えば、下記のような顧客及びオペレータの会話の訓練内容(会話セリフ見本)があるものとする。ここで、「C」とは、顧客が話すセリフである。「A」とは、オペレータが話すセリフである。又、アンダー・ラインの部分が、発音評価においてチェックする会話フレーズである。括弧書きのF1〜F9は、以下の説明の都合上の、本文中において直前のアンダー・ラインを示す符号である。
【0061】
C:「すみません。住宅ローンの資料を送っていただけませんか?」
A:「かしこまりました(F1)。住宅ローンの資料で(F2)ございますね(F3)」
C:「はい」
A:「失礼ですが(F4)何をご覧になって(F5)お電話をいただいていますか(F6)?」
C:「今朝の○○新聞の広告です」
A:「ありがとうございます(F7)。それでは(F8)、ご住所からお願いいたします(F9)」
【0062】
ここで、上記の会話フレーズにおいて符号F6のみ、正しく音声認識できなかったとする。この場合の発音評価(率)は、次式のようになる。
【0063】
発音評価(率)Rs=(正しく認識された会話フレーズの数)/(すべての会話フレーズの数)=8/9≒0.88=88パーセント
【0064】
次に、業務品質評価の評価で本実施形態が有するものとして、オペレータの顧客応対の速度に係る、会話速度評価のルールについて説明する。
【0065】
オペレータの話す速度が早いと、オペレータが話す事柄を顧客が理解できなかったり、誤解を生じさせたりするおそれがある。反対に、話し方や反応が遅いと、会話がまどろくなるおそれがある。このように、オペレータの顧客応対の速度が適正でないと、場合によってはコール・センタの信頼や品位を損ねるおそれもある。このため、本実施形態においては、音声認識装置26における、オペレータの話しの音声認識タイミングに基づいて、オペレータの会話速度評価をしている。
【0066】
具体的には、本実施形態の訓練では、オペレータが話すべき内容を、データベース・サーバ装置34などに保存している。このため、顧客対応を開始してから終了するまでの時間や、顧客が尋ねてからオペレータが話し始めるまでの時間や、話している時間、顧客の質問があってから該質問に回答するオペレータの話しにおいて鍵となる言葉が発せられるまでの時間などを測定し、オペレータの顧客応対の速度を測定する。そうして、図5に示すように、これら個々の測定時間に対して予め定められている以下のような時間を基準として、オペレータの会話速度評価をするようにしている。
【0067】
時間t12:時間t12よりオペレータが話す時間が短いと、オペレータの会話速度が早いと評価する。
【0068】
時間t11:時間t12より長いが時間t11より短いと、オペレータの会話速度が少し早いと評価する。
【0069】
時間t22:時間t22より長いと、オペレータの会話速度が遅いと評価する。
【0070】
時間t21:時間t22より短いが時間t21より長いと、オペレータの会話速度が少し遅いと評価する。なお、時間t11より長く、時間t21より短い場合は、オペレータの顧客応対速度が標準時間であり、適正速度であると評価する。
【0071】
例えば本実施形態では図5において、時間t11や時間t21は、経験あるオペレータの時間を計って、そのばらつきが収まるように決定する。例えば、このような複数のオペレータについて測定した時間データや、このようなオペレータの複数回の測定で得られた時間データで、中央側の8割の時間データが含まれる時間範囲となるように、つまり、時間が長い方の1割及び時間が長い方の1割の時間データを除くような時間範囲となるように、これら時間t11や時間t21を手動設定、あるいは自動設定するようにしてもよい。
【0072】
そうして、時間t12は時間t11より3秒短く設定し、時間t22は時間t21より3秒長く設定する。
【0073】
例えば図5において、第1のオペレータが話した場合の時間OP1や、第3のオペレータが話した場合の時間OP3は、標準時間であり、適正速度であると評価される。一方、第2のオペレータが話した場合の時間OP2は、少し早いと評価される。
【0074】
次に、業務品質評価の評価で本実施形態が有するものとして、評価キーワードの有無や重要キーワード欠落の有無に関する、語彙評価のルールについて説明する。
【0075】
オペレータの話す語彙が正しくないと、オペレータが話す事柄を顧客が理解できなかったり、誤解を生じさせたりするおそれがある。又、敬語が適切でないなど、顧客に失礼になったりする場合もある。このように、オペレータの話す語彙は、コール・センタの信頼や品位の面で重要である。このため、本実施形態においては、音声認識装置26において音声認識されたオペレータの話しの語彙について、評価キーワードの有無や重要キーワード欠落の有無を検査するように、いくつかのルールに基づいて語彙評価をしている。
【0076】
具体的には、前述した顧客及びオペレータの会話の訓練内容(会話セリフ見本)での場合、本実施形態の訓練では、以下のような語彙評価ルールに基づいて、オペレータの語彙評価をするようにしている。
【0077】
第1語彙評価ルール:前述した顧客及びオペレータの会話の訓練内容で、1回目にオペレータ「A」が話すセリフにおいて、「かしこまりました」(評価キーワード又は重要キーワード)の会話フレーズ。申し込みのお礼を言う。仕事を承ったので、「かしこまりました」がベストとする。又、「ありがとうございます」は可とする。一方、「はい」、「わかりました」、「無言」は不良とする。
【0078】
第2語彙評価ルール:前述した顧客及びオペレータの会話の訓練内容で、1回目にオペレータ「A」が話すセリフにおいて、「住宅ローンの資料でございますね」(評価キーワード又は重要キーワード)の会話フレーズ。用件を復唱して確認することをしているかで評価する。
【0079】
第3語彙評価ルール:前述の訓練内容で、2回目にオペレータ「A」が話すセリフにおいて、「失礼ですが」(評価キーワード又は重要キーワード)の会話フレーズ。「失礼ですが」は、「ありがとうございます」などと共に「クッション言葉」(評価キーワード又は重要キーワード)と称し、顧客の印象を向上させる接頭語句。「クッション言葉」を用いているかで評価する。
【0080】
第4語彙評価ルール:前述の訓練内容で、3回目にオペレータ「A」が話すセリフにおいて、「ありがとうございます」(評価キーワード又は重要キーワード)の会話フレーズ。お答え頂いたことに対するお礼を言う。このようなお礼を言っているかで評価する。
【0081】
なお、前述の発音評価ルールや会話速度評価ルールによる評価をしながら、オペレータを訓練する場合は、前述した顧客及びオペレータの会話の訓練内容(会話セリフ見本)を、訓練中のオペレータのオペレータ端末装置12に画面表示するようにしてもよい。一方、前述の彙評価ルールによる評価をしながら、オペレータを訓練する場合は、このような会話セリフ見本は、訓練中のオペレータのオペレータ端末装置12に、特には画面表示しない。
【0082】
以下、本実施形態のオペレータ端末装置12における、訓練中のオペレータに対する画面表示について説明する。
【0083】
図6は、本実施形態において訓練中のオペレータのオペレータ端末装置12に表示する画面を示す線図である。
【0084】
この図の右下側に示すように、訓練中は可能な範囲で逐次、前述の発音評価ルールや会話速度評価ルールや彙評価ルールによる評価を表示する。なお、画面表示中の「総合評価」は、これら評価ルールによる評価に基づき、これら評価ルールによる評価を総合したものである。
【0085】
図7は、本実施形態において訓練中のオペレータの話し言葉に対する評価を表示する画面を示す線図である。
【0086】
本実施形態においては訓練中に、前述の語彙評価ルールに基づいてオペレータに対して注意を喚起するようになっている。例えば図7では、図中ほぼ中央に、前述の第1語彙評価ルールに基づいて、「かしこまりました」と話すべきところオペレータが「はい」などと話した場合に、『仕事を承った場合は「かしこまりました」がベスト。「はい」「わかりました」「無言」はNG。「ありがとうございます」でも可です。』の文面の、注意喚起の表示がなされている。該文面の表示は、アラームポップアップになっている。
【0087】
ここで、図7において、左下にある「スクリプトを見る」のソフトウェア的ボタンを、マウスなどのポインティング入力手段でオペレータがクリック操作すると、図8のような画面が表示される。
【0088】
図8は、本実施形態でオペレータのオペレータ端末装置12に、顧客及びオペレータの会話の訓練内容(会話セリフ見本)を表示した画面を示す線図である。
【0089】
この図8では、表示した会話セリフにおいて、図7で注意喚起したセリフ箇所が、アンダー・ラインによって明示されている。
【0090】
以上説明したように、本実施形態によれば、本発明を効果的に適用することができる。
【0091】
【発明の効果】
本発明によれば、自習可能な、コンタクト・センタのオペレータの顧客対応の質の評価診断を含む訓練を提供し、スーパー・バイザの時間や手間を解消ないしは削減し、訓練に要するコスト削減やオペレータ能力の一層の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された実施形態の構成を示すブロック図
【図2】上記実施形態の本発明が適用されている主要部の基本的な構成を示すブロック図
【図3】前記実施形態を用いたオペレータ訓練を示すフローチャート
【図4】実施形態における装置間の作用を説明するためのブロック図
【図5】前記実施形態における音声認識結果からのオペレータの顧客応対速度の測定を示す線図
【図6】前記実施形態において訓練中のオペレータのオペレータ端末装置に表示する画面を示す線図
【図7】前記実施形態において訓練中のオペレータの話し言葉に対する評価を表示する画面を示す線図
【図8】前記実施形態において顧客及びオペレータの会話の訓練内容(会話セリフ見本)を表示した画面を示す線図
【符号の説明】
1…IP網
2…電話回線網
10…電話機
12…オペレータ端末装置
14…オペレータ装置
20…コンタクト・センタ装置
22…PBX装置
24…音声応答装置
26…音声認識装置
28…ウェブ・サーバ装置
30…評価診断装置
34…データベース・サーバ装置
36…データメンテナンス用PC装置
38…メール・サーバ装置
50…CTI関連制御部
55…訓練機能制御部
60…LAN
Claims (7)
- それぞれが電話機及びオペレータ端末装置を用いて顧客対応する、訓練対象のコンタクト・センタ・オペレータの該電話機に、音声応答装置側が訓練用仮想顧客の役割で呼を発信し、又は、訓練用仮想顧客の役割で該電話機からの呼を着信し、
該呼の接続後は、前記音声応答装置が訓練用仮想顧客の音声を演出し、
該音声演出に対する前記コンタクト・センタ・オペレータの音声対応を、音声応答装置によって音声認識し、
予め定められている評価ルールに基づいて該音声認識結果を診断し、これによって前記コンタクト・センタ・オペレータの顧客対応の業務品質評価をするようにしたことを特徴とするコンタクト・センタ・オペレータ訓練方法。 - 請求項1に記載のコンタクト・センタ・オペレータ訓練方法において、
前記音声認識の正誤度合によって前記業務品質評価をするようにしたことを特徴とするコンタクト・センタ・オペレータ訓練方法。 - 請求項1に記載のコンタクト・センタ・オペレータ訓練方法において、
前記音声認識結果からオペレータの顧客応対の速度を測定し、
該速度測定結果によって前記業務品質評価をするようにしたことを特徴とするコンタクト・センタ・オペレータ訓練方法。 - 請求項1に記載のコンタクト・センタ・オペレータ訓練方法において、
前記音声認識結果から評価キーワードの有無や重要キーワード欠落の有無を検査し、
該検査結果によって前記業務品質評価をするようにしたことを特徴とするコンタクト・センタ・オペレータ訓練方法。 - それぞれが電話機及びオペレータ端末装置を用いて顧客対応する、訓練対象のコンタクト・センタ・オペレータの該電話機に訓練用仮想顧客の呼を発信し、又は該電話機からの呼を着信し、該呼の接続後は、訓練用仮想顧客の役割で音声を演出する音声応答装置と、
該音声演出に対する前記コンタクト・センタ・オペレータの音声対応を音声認識する音声認識装置と、
予め定められている評価ルールに基づいて該音声認識結果を診断し、これによって前記コンタクト・センタ・オペレータの顧客対応の業務品質評価に用いる情報を出力する評価診断装置と、を備えるようにしたことを特徴とするコンタクト・センタ・オペレータ訓練装置。 - 請求項5に記載のコンタクト・センタ・オペレータ訓練装置において、
前記音声応答装置及び前記音声認識装置に、コンタクト・センタで運用されているハードウェアを用いるようにしたことを特徴とするコンタクト・センタ・オペレータ訓練装置。 - 請求項1〜請求項4のいずれか1つに記載のコンタクト・センタ・オペレータ訓練方法、又は請求項5〜請求項6のいずれか1つに記載のコンタクト・センタ・オペレータ訓練装置を実施するためのコンピュータ・プログラム。
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