JP4734153B2 - 応対情報評価プログラム - Google Patents

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Description

この発明は、応対情報評価プログラムに関する。
従来より、電話などのネットワーク経由で顧客からの注文や苦情、その他各種問い合わせをオペレータが受け付けて応対するコールセンタ業務が知られている。このようなコールセンタ業務においては、コールセンタの管理者によってオペレータのスキル(例えば、顧客に対して適切に応対する能力や、問い合わせの問題箇所を見つけ解決する能力など)に応じた個別教育が行われる必要があり、その前提として、コールセンタの管理者がオペレータのスキルを評価する必要がある。
このようなことから、オペレータのスキルを評価するための方法として、例えば、特許文献1に開示された方法では、特定の顧客による問い合わせ項目に対して模範的なオペレータ(スキルが高いオペレータ)が応対した内容を記録した応対情報(例えば、応対記録、応対時間など)を用いて評価対象のオペレータに模擬的に応対させ、評価対象のオペレータが模擬的に応対した内容を記録した模擬の応対情報から、評価対象のオペレータのスキルを評価している。
また、例えば、特許文献2に開示された方法では、特定の顧客による問い合わせ項目に対して評価対象のオペレータが実際に応対した内容を記録した実績の応対情報から、評価対象のオペレータのスキルを評価している。
特開2004−157253号公報 特開2005−258551号公報
ところで、上記した従来の技術では、蓄積可能な応対情報の件数が少ない条件下では、オペレータのスキルを評価する精度が低下してしまうという課題がある。
具体的に説明すると、上記した特許文献1に開示された方法では、特定の顧客による問い合わせ項目に対して模範的なオペレータが応対した内容を記録した応対情報を用いて評価対象のオペレータに模擬的に応対させ、評価対象のオペレータが模擬的に応対した内容を記録した模擬の応対情報を評価に用いるので、評価結果にはこの特定の顧客の特徴が反映されてしまう結果、オペレータのスキルを評価する精度が低下してしまうという課題がある。
また、上記した特許文献2に開示された方法では、特定の顧客による問い合わせ項目に対して評価対象のオペレータが実際に応対した内容を記録した大量の実績の応対情報を評価に用いる必要がある。このため、評価対象とする実績の応対情報の数が少ないと、異常な特徴を持つ顧客に応対したときの応対情報が評価全体に影響を与えてしまい、オペレータのスキルを評価する精度が低下してしまうという課題がある。
そのため、例えば、一部優良顧客からの問い合わせに応対するVIPコールセンタなどのような応対情報を大量に蓄積することができない場合には、結局、オペレータのスキルを正確に評価することができないという課題がある。
そこで、この発明は、上記した従来技術の課題を解決するためになされたものであり、蓄積可能な応対情報の件数が少ない条件下でも、特定の顧客の特徴を除くことで、オペレータのスキルを評価する精度を向上させることが可能な応対情報評価プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、実施例に係る応対情報評価プログラムは、特定の対話者による所定の問い合わせ項目に対して基準者が応対した内容を記録した基準者応対情報を用いて、前記特定の対話者による前記所定の問い合わせ項目に対して被評価者が模擬的に応対した内容を記録した被評価者模擬応対情報を評価する方法をコンピュータに実行させる応対情報評価プログラムであって、前記基準者応対情報に含まれる前記特定の対話者の対話者特徴量を補正するための補正値を、前記所定の問い合わせ項目に係る他の対話者の対話者特徴量の平均的な値との偏差から算出する補正値算出手順と、前記基準者応対情報と前記被評価者模擬応対情報との一致度を算出する一致度算出手順と、前記一致度算出手順によって算出された前記一致度を、前記補正値算出手順によって算出された前記補正値によって補正して、前記所定の問い合わせ項目に係る前記被評価者模擬応対情報の評価結果を算出する評価結果算出手順と、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
また、実施例に係る応対情報評価プログラムは、特定の対話者による所定の問い合わせ項目に対して被評価者が実際に応対した内容を記録した被評価者実績応対情報を評価する方法をコンピュータに実行させる応対情報評価プログラムであって、複数の問い合わせ項目に対して基準者が応対した内容を記録した基準者応対情報を用いて複数の応対者がそれぞれ応対した内容を記録した応対者応対情報と当該基準者応対情報との一致度、並びに、前記応対者応対情報の入力に係る時間と当該基準者応対情報の入力に係る時間との入力時間比を応対者ごとにそれぞれ算出し、算出した一致度および入力時間比から入力時間比を変数として一致度を算出する一致度関数を導出する一致度関数導出手順と、前記被評価者実績応対情報に含まれる特定の対話者の対話者特徴量を補正するための補正値を、当該所定の問い合わせ項目に係る他の対話者の対話者特徴量の平均的な値との偏差から算出する補正値算出手順と、前記補正値算出手順で補正値を算出される前記被評価者実績応対情報の入力に係る時間と、当該補正値と同一の補正値を有する対話者による前記所定の問い合わせ項目に係る基準者応対情報の入力に係る時間との入力時間比を、前記一致度関数導出手順によって導出された一致度関数に代入することで当該被評価者実績応対情報と当該基準者応対情報との一致度を算出する一致度算出手順と、前記一致度算出手順によって算出された前記一致度を、前記補正値算出手順によって算出された前記補正値によって補正して、前記所定の問い合わせ項目に係る前記被評価者実績応対情報の評価結果を算出する評価結果算出手順と、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
また、実施例に係る応対情報評価プログラムは、上記の発明において、評価する被評価者実績応対情報を選択するための条件指定を受け付ける条件指定受付手順をさらに備え、前記補正値算出手順は、前記条件指定受付手順によって受け付けられた条件指定で選択された被評価者実績応対情報に含まれる特定の対話者の対話者特徴量を補正するための補正値を算出することを特徴とする。
また、実施例に係る応対情報評価プログラムは、上記の発明において、前記補正値算出手順は、応対の作業フェーズごとに前記補正値を算出することを特徴とする。
また、実施例に係る応対情報評価プログラムは、上記の発明において、前記補正値算出手順は、前記対話者特徴量として、音声データから得られる発話時間、または音声の聞き取りやすさに係る情報のどちらか一つまたは複数を用いて、前記補正値を算出することを特徴とする。
実施例に係る応対情報評価プログラムによれば、特定の対話者による所定の問い合わせ項目に対して基準者が応対した内容を記録した基準者応対情報を用いて、特定の対話者による所定の問い合わせ項目に対して被評価者が模擬的に応対した内容を記録した被評価者模擬応対情報を評価する方法をコンピュータに実行させる応対情報評価プログラムであって、基準者が応対した特定の対話者の対話者特徴量を補正するための補正値を、所定の問い合わせ項目に係る他の対話者の応対情報から求めた対話者特徴量の平均的な値との偏差から算出し、基準者応対情報と被評価者模擬応対情報との一致度を算出し、一致度を、補正値によって補正して、所定の問い合わせ項目に係る被評価者模擬応対情報の評価結果を算出するので、基準者応対情報(模範オペレータが応対した応対情報)を用いて評価対象のオペレータが模擬的に応対した内容を記録した被評価者模擬応対情報を評価する場合において、蓄積可能な応対情報の件数が少ない条件下でも、特定の顧客の特徴量が補正される結果、オペレータのスキルを評価する精度を向上させることが可能になる。
また、実施例に係る応対情報評価プログラムによれば、特定の対話者による所定の問い合わせ項目に対して被評価者が実際に応対した内容を記録した被評価者実績応対情報を評価する方法をコンピュータに実行させる応対情報評価プログラムであって、複数の問い合わせ項目に対して基準者が応対した内容を記録した基準者応対情報を用いて複数の応対者がそれぞれ応対した内容を記録した応対者応対情報と当該基準者応対情報との一致度、並びに、応対者応対情報の入力に係る時間と基準者応対情報の入力に係る時間との入力時間比を応対者ごとにそれぞれ算出し、算出した一致度および入力時間比から入力時間比を変数として一致度を算出する一致度関数を導出し、被評価者実績応対情報に含まれる特定の対話者の対話者特徴量を補正するための補正値を、所定の問い合わせ項目に係る他の対話者の対話者特徴量の平均的な値との偏差から算出し、補正値を算出される被評価者実績応対情報の入力に係る時間と、同一の補正値を有する対話者による所定の問い合わせ項目に係る基準者応対情報の入力に係る時間との入力時間比を、導出された一致度関数に代入することで被評価者実績応対情報と基準者応対情報との一致度を算出し、一致度を、補正値によって補正して、所定の問い合わせ項目に係る被評価者実績応対情報の評価結果を算出するので、評価対象のオペレータが実際に応対した内容を記録した被評価者実績応対情報を評価する場合において、蓄積可能な応対情報の件数が少ない条件下でも、特定の顧客の特徴量が補正される結果、オペレータのスキルを評価する精度を向上させることが可能になる。
また、実施例に係る応対情報評価プログラムによれば、評価する被評価者実績応対情報を選択するための条件指定を受け付け、受け付けられた条件指定で選択された被評価者実績応対情報に含まれる特定の対話者の対話者特徴量を補正するための補正値を算出するので、評価対象のオペレータが実際に応対した内容を記録した被評価者実績応対情報を評価する場合において、蓄積可能な応対情報の件数が少ない条件下でも、評価する被評価者実績応対情報を条件指定によって選択できる結果、オペレータのスキルを評価する精度をより向上させることが可能になる。
また、実施例に係る応対情報評価プログラムによれば、応対の作業フェーズごとに補正値を算出するので、蓄積可能な応対情報の件数が少ない条件下でも、応対の作業フェーズごとに特定の顧客の特徴量が補正される結果、オペレータのスキルを評価する精度をより向上させることが可能になる。
また、実施例に係る応対情報評価プログラムによれば、対話者特徴量として、音声データから得られる発話時間、または音声の聞き取りやすさに係る情報のどちらか一つまたは複数を用いて、補正値を算出するので、蓄積可能な応対情報の件数が少ない条件下でも、特定の顧客の特徴量が補正される結果、オペレータのスキルを評価する精度を向上させることが可能になる。
以下に添付図面を参照して、この発明に係る応対情報評価プログラムの実施例を詳細に説明する。なお、以下では、実施例で用いる主要な用語、実施例1に係る応対情報評価装置の概要および特徴、応対情報評価装置の構成および処理の流れ、実施例1の効果を順に説明し、次に、実施例1と同様に、実施例2に係る応対情報評価装置について順に説明し、最後に他の実施例を説明する。
[用語の説明]
まず最初に、以下の実施例で用いる主要な用語を説明する。以下の実施例で用いる「問い合わせ項目(特許請求の範囲に記載の「問い合わせ項目」に対応する)」とは、電話などのネットワーク経由で顧客(特許請求の範囲に記載の「対話者」に対応する)」からコールセンタのオペレータが受け付けて応対する注文や苦情、その他各種問い合わせを、項目別に分類したもののことである。例えば、ネットワークサービスに関連するコールセンタ業務を引き受けているオペレータに対しては、顧客から、「ネットワークに接続できない」といった問い合わせや、「サーバが強制終了した」といった問い合わせなどがなされる。このような問い合わせは、オペレータもしくはコールセンタの管理者によって、「ネット接続」や「サーバのコアダンプ」といったオペレータ間で共通の項目に分類される。
また、「被評価者(特許請求の範囲に記載の「被評価者」に対応する)」とは、コールセンタの管理者によってスキルを評価されるオペレータのことである。スキルの評価には、模範的なオペレータ(特許請求の範囲に記載の「基準者」に対応する)が顧客を応対した内容を記録した応対情報(特許請求の範囲に記載の「基準者応対情報」に対応する)を用いて、被評価者であるオペレータが模擬的に応対し、その内容を記録した模擬の応対情報(特許請求の範囲に記載の「被評価者模擬応対情報」に対応する)を評価する方法や、被評価者であるオペレータが実際に顧客を応対した内容を記録した実績の応対情報(特許請求の範囲に記載の「被評価者実績応対情報」に対応する)を評価する方法などがある。実施例1では、模範的なオペレータが顧客を応対した内容を記録した応対情報を用いて、被評価者であるオペレータが模擬的に応対し、その内容を記録した模擬の応対情報を評価する方法を前提とする。なお、応対情報とは、例えば、顧客とオペレータとの対話内容を記録した音声データである対話音声データ、応対内容を記録した記事である応対記録、応対の時間情報を記録した応対時間情報、応対記録を作成する材料として書いたメモであるメモデータなどである。
[実施例1に係る応対情報評価装置の概要および特徴]
続いて、図1を用いて、実施例1に係る応対情報評価装置の概要および特徴を説明する。図1は、実施例1に係る応対情報評価装置の概要および特徴を説明するための図である。
実施例1に係る応対情報評価装置は、上記したように、特定の対話者による所定の問い合わせ項目に対して基準者が応対した内容を記録した基準者応対情報を用いて、特定の対話者による所定の問い合わせ項目に対して被評価者が模擬的に応対した内容を記録した被評価者模擬応対情報を評価することを概要とし、蓄積可能な応対情報の件数が少ない条件下でも、問い合わせ項目ごとのオペレータのスキルを評価する精度を向上させることを主たる特徴とする。
この主たる特徴について簡単に説明すると、図1に示すように、実施例1に係る応対情報評価装置は、特定の対話者(顧客A)による所定の問い合わせ項目(問い合わせ項目Q10)に対して模範的なオペレータである基準者が応対した内容を記録した基準者応対情報をあらかじめ記憶する。なお、実施例1においては、基準者応対情報として、顧客とオペレータとの対話内容を記録した音声データである対話音声データ、応対内容を記録した記事である応対記録、応対の時間情報を記録した応対時間情報、および応対記録を作成する材料として書いたメモであるメモデータをあらかじめ記憶するが、図1では、対話音声データとその他の応対記録等との2つに大別して示している。
まず、実施例1に係る応対情報評価装置は、特定の対話者(顧客A)による所定の問い合わせ項目(問い合わせ項目Q10)に対して基準者に応対させて内容を記録した基準者応対情報を用いて、顧客Aによる問い合わせ項目Q10に対して被評価者に模擬的に応対させて内容を記録した被評価者模擬応対情報を取得する(図1の(1)を参照)。
次に、応対情報評価装置は、基準者応対情報に含まれる顧客Aの対話者特徴量を補正するための補正値を、問い合わせ項目Q10に係る他の対話者の対話者特徴量の平均的な値との偏差から算出する(図1の(2)を参照)。
そして、応対情報評価装置は、基準者応対情報と被評価者模擬応対情報との一致度を算出する(図1の(3)を参照)。
続いて、応対情報評価装置は、算出された一致度を、算出された補正値によって補正して問い合わせ項目Q10に係る被評価者模擬応対情報の評価結果を算出する(図1の(4)を参照)。
このようなことから、実施例1に係る応対情報評価装置は、基準者応対情報(模範オペレータが応対した応対情報)を用いて評価対象のオペレータが模擬的に応対した内容を記録した被評価者模擬応対情報を評価する場合において、蓄積可能な応対情報の件数が少ない条件下でも、特定の顧客の特徴量が補正される結果、オペレータのスキルを評価する精度を向上させることが可能になる。
[実施例1に係る応対情報評価装置の構成]
次に、図2〜図28を用いて、実施例1に係る応対情報評価装置の構成を説明する。図2は、実施例1に係る応対情報評価装置の構成を示すブロック図であり、図3は、応対情報(応対記録)を入力する画面イメージを説明するための図であり、図4は、問い合わせ内容ごとの画面イメージを説明するための図であり、図5は、被評価者模擬応対情報の評価結果の出力例を説明するための図であり、図6および図7は、基準者応対情報記憶部を説明するための図であり、図8は、被評価者模擬応対情報記憶部を説明するための図であり、図9〜図15は、問い合わせ項目別応対情報記憶部を説明するための図であり、図16は、補正値記憶部を説明するための図であり、図17は、一致度記憶部を説明するための図であり、図18は、応対情報再生ロギング部を説明するための図であり、図19〜図22は、補正値算出部を説明するための図であり、図23および図24は、一致度算出部を説明するための図であり、図25〜図28は、評価結果算出部を説明するための図である。
図2に示すように、応対情報評価装置10は、入力部11と、出力部12と、入出力制御IF部13と、記憶部20と、制御部30とから主に構成される。
入力部11は、制御部30による各種処理に用いるデータや、各種処理をするための操作指示などを、マイク、キーボード、記憶媒体、または通信などによって入力する入力手段である。例えば、対話者による問い合わせ項目に対して基準者が応対した内容を記録した基準者応対情報や、対話者による問い合わせ項目に対して被評価者が模擬的に応対した内容を記録した被評価者模擬応対情報や、被評価者模擬応対情報を評価するための操作指示などを入力する。
具体的に例を挙げると、応対情報評価装置10において対話者による問い合わせ項目に対して基準者や被評価者が応対する場合には、図3に示すように、入力部11は、後述する出力部12によってモニタに出力される画面に従い、対話者の所属コード、会社名、組織名、電話番号、氏名などの情報、問い合わせ内容、対応内容、対応結果などを入力する。なお、入力部11によって入力された基準者応対情報は、後述する基準者応対情報記憶部21に記憶され、入力部11によって入力された被評価者模擬応対情報は、被評価者模擬応対情報記憶部22に記憶される。
出力部12は、制御部30による各種処理の結果や、各種処理をするための操作指示などを、モニタ、プリンタ、またはスピーカーなどに出力する出力手段である。例えば、対話者による問い合わせ項目に対して基準者や被評価者が応対した応対情報を入力部11によって入力させるための画面や、被評価者が模擬的に応対した内容を記録した被評価者模擬応対情報の評価結果などを出力する。
具体的に例を挙げると、上記したように、応対情報評価装置10において対話者による問い合わせ項目に対して基準者や被評価者が応対する場合には、図3に示すように、出力部12は、対話者の所属コード、会社名、組織名、電話番号、氏名などの情報、問い合わせ内容、対応内容、対応結果などを入力部11によって入力させるための画面を出力する。また、図4に示すように、出力部12は、入力部11によって入力させるための画面を、対話者からの問い合わせ内容(例えば、質問内容、クレーム内容など)ごとに出力する。また、図5に示すように、被評価者模擬応対情報の評価結果を、被評価者名(「被評価者_a」)と評価結果(「30」)とを対応付けて出力する。
入出力制御IF部13は、入力部11および出力部12と、記憶部20および制御部30との間におけるデータ転送を制御する手段である。
記憶部20は、制御部30による各種処理に用いるデータを記憶する記憶手段であり、特にこの発明に密接に関連するものとしては、図2に示すように、基準者応対情報記憶部21と、被評価者模擬応対情報記憶部22と、問い合わせ項目別応対情報記憶部23と、補正値記憶部24と、一致度記憶部25と、評価結果記憶部26とを備える。
かかる記憶部20のなかで、基準者応対情報記憶部21は、応対情報評価装置10において、特定の対話者による所定の問い合わせ項目に対して被評価者が模擬的に応対するために必要となる情報であって、入力部11によって入力された基準者応対情報を記憶する記憶手段である。具体的には、対話者による問い合わせ項目に対して基準者が応対した内容を記録した基準者応対情報である対話音声データ、応対記録、応対時間情報、メモデータなどを記憶する。例えば、図6に示すように、基準者応対情報記憶部21は、対話者の所属コード、会社名、組織名、電話番号、氏名などの情報、問い合わせ内容、対応内容などを応対記録として記憶する。また、例えば、図7に示すように、基準者応対情報記憶部21は、基準者によって応対記録が作成される材料として書かれたメモであるメモデータを記憶する。
被評価者模擬応対情報記憶部22は、応対情報評価装置10が評価する応対情報であって、入力部11によって入力された被評価者模擬応対情報を記憶する記憶手段である。具体的には、対話者による問い合わせ項目に対して被評価者が模擬的に応対した内容を記録した被評価者応対情報である対話音声データ、応対記録、応対時間情報、メモデータなどを記憶する。例えば、図8に示すように、被評価者模擬応対情報記憶部22は、対話者の所属コード、会社名、組織名、電話番号、氏名などの情報、問い合わせ内容、対応内容などを応対記録として記憶する。
問い合わせ項目別応対情報記憶部23は、基準者応対情報記憶部21および被評価者模擬応対情報記憶部22に記憶された応対情報が、後述する応対情報再生ロギング部31によって情報を付与され分類されたものを記憶する記憶手段である。具体的には、後述する応対情報再生ロギング部31によって操作ログおよび操作時間情報を付与され、問い合わせ内容に応じて分類された応対情報を記憶する。
例えば、基準者応対情報記憶部21には基準者応対情報として対話者である「顧客A」と基準者である「基準者_a」との対話音声データが記憶されるが、問い合わせ項目別応対情報記憶部23は、図9に示すように、顧客Aと基準者_aとの対話音声データが応対情報再生ロギング部31によって別々の対話音声データとして取得されたものを記憶する。また、例えば、基準者応対情報記憶部21には基準者応対情報として図7で示したメモデータが記憶されるが、問い合わせ項目別応対情報記憶部23は、図10に示すように、基準者によって入力されたメモデータが応対情報再生ロギング部31において情報の順番や時間情報などを関連付けられたものを記憶する。
また、例えば、基準者応対情報記憶部21には基準者応対情報として図6で示した応対記録が記憶されるが、問い合わせ項目別応対情報記憶部23は、図11に示すように、応対情報再生ロギング部31によって操作内容、操作時間、対話音声データを関連付けられ、さらに、問い合わせ項目別応対情報記憶部23で管理するための応対番号(例えば、「A0001」など)が付与され、対話者による問い合わせ項目に対して基準者が実際に応対した内容を記録した応対情報であることを表す実績フラグが付与されたものを記憶する。また、例えば、問い合わせ項目別応対情報記憶部23は、図12に示すように、図11で示した応対情報を、問い合わせ項目(例えば、「[質問]ネット接続」など)別に分類して記憶する。なお、問い合わせ項目応対情報記憶部23は、図13に示すように、記憶する各種応対情報を、応対番号(例えば、「A0001」など)をキーとして関連づけて記憶する。
一方、例えば、被評価者模擬応対情報記憶部22には被評価者模擬応対情報として図8で示した応対記録が記憶されるが、問い合わせ項目別応対情報記憶部23は、図14に示すように、応対情報再生ロギング部31によって操作内容、操作時間、作業フェーズ情報、対話音声データを関連付けられ、また、問い合わせ項目別応対情報記憶部23で管理するための応対番号(例えば、「A0002」など)が付与され、対話者による問い合わせ項目に対して被評価者が模擬的に応対した内容を記録した応対情報であることを表すテストフラグが付与されたものを記憶する。また、例えば、問い合わせ項目別応対情報記憶部23は、図15に示すように、図14で示した応対情報を、問い合わせ項目別(例えば、「[質問]ネット接続」など)に分類して記憶する。
補正値記憶部24は、後述する補正値算出部32によって算出された補正値を記憶する記憶手段である。具体的には、基準者応対情報に含まれる特定の対話者の対話者特徴量を補正するための補正値を記憶する。例えば、図16に示すように、補正値記憶部24は、対話者特徴量の平均的な値(「平均対話者特徴量」)と、顧客Aの対話者特徴量(「対話者特徴量」)と、顧客Aの補正値(「補正値」)とを記憶する。なお、実施例1においては、応対の作業フェーズとして、「受付フェーズ」、「問い合わせ内容把握フェーズ」、「問題要因特定フェーズ」、および「問題解決フェーズ」の4フェーズで構成される問い合わせを想定しているので、補正値もこれらの作業フェーズごとに記憶される。
一致度記憶部25は、後述する一致度算出部33によって算出された一致度を記憶する記憶手段である。具体的には、特定の対話者による所定の問い合わせ項目に対して基準者が応対した内容を記録した基準者応対情報と、特定の対話者による所定の問い合わせ項目に対して被評価者が模擬的に応対した内容を記録した被評価者模擬応対情報との一致度を記憶する。例えば、図17に示すように、一致度記憶部25は、基準者応対情報(「基準者が記入した応対記録の値」)と被評価者模擬応対情報(「被評価者が記入した応対記録の値」)との一致度(「文書内容一致度」)を対応づけて記憶する。なお、実施例1においては、後述する実施例2で説明する一致度関数導出に利用することを目的として、一致度を記憶するとともに入力時間比も記憶しており、図17においても、入力時間比(「入力時間比」)が記憶内容として示されているが、実施例1に係る応対情報評価装置10としては、入力時間比を記憶することは必ずしも必須ではなく、一致度記憶部25は、一致度のみを記憶してもよい。
評価結果記憶部26は、後述する評価結果算出部34によって算出された評価結果を記憶する記憶手段である。具体的には、一致度算出部33によって算出された一致度を、補正値算出部32によって算出された補正値によって補正した所定の問い合わせ項目に係る被評価者模擬応対情報の評価結果を記憶する。例えば、図5に示すように、被評価者名(「被評価者名」)と、被評価者模擬応対情報の評価結果(「被評価者テスト時スキル」)とを対応付けて記憶する。
ここで、図2に戻ると、制御部30は、応対情報評価装置10を制御して各種処理を実行する制御手段であり、特にこの発明に密接に関連するものとしては、図2に示すように、応対情報再生ロギング部31と、補正値算出部32と、一致度算出部33と、評価結果算出部34とを備える。
かかる制御部30のなかで、応対情報再生ロギング部31は、基準者応対情報記憶部21および被評価者模擬応対情報記憶部22に記憶された応対情報に、情報を付与して分類する手段である。具体的には、基準者応対情報記憶部21および被評価者模擬応対情報記憶部22に記憶された応対情報に、操作ログおよび操作時間情報を付与し、問い合わせ内容に応じて分類し、問い合わせ項目別応対情報記憶部23に記憶させる。
例えば、図18に示すように、応対情報再生ロギング部31は、操作内容、操作時間、対話音声データを関連付け、また、問い合わせ項目別応対情報記憶部23で管理するための応対番号(例えば、「A0001など」)を付与し、さらに、問い合わせ項目別(例えば、「[質問]ネット接続」など)に分類する。ここで、応対時間の関連付けについて図18を用いて説明すると、応対情報再生ロギング部31は、所属コード入力フォームにカーソルが固定された時刻(0[sec])と、カーソルが移動された時刻(8[sec])とから、所属コードについての応対時間は8秒であると関連付ける。同様に、応対情報再生ロギング部31は、メモにカーソルが固定された時刻(0[sec])と、カーソルが移動された時刻(6[sec])とから、メモ(「ネット接続」)入力についての応対時間は6秒であると関連付ける。
補正値算出部32は、特定の対話者の対話者特徴量を補正するための補正値を算出する手段である。具体的には、問い合わせ項目別応対情報記憶部23に記憶されている基準者応対情報に含まれる特定の対話者の対話者特徴量を補正するための補正値を、所定の問い合わせ項目に係る他の対話者の対話者特徴量の平均的な値との偏差から算出し、補正値記憶部24に記憶させる。なお、補正値算出部32は、特許請求の範囲に記載の「補正値算出手順」に対応する。
ここで、実施例1に係る応対情報評価装置10は、各種応対情報を応対の作業フェーズ(例えば、「受付フェーズ」、「問い合わせ内容把握フェーズ」、「問題要因特定フェーズ」、「問題解決フェーズ」など)ごとに把握して評価を行う。このため、実施例1における補正値算出部32は、基準者が応対した基準者応対情報のうち、対話音声データ、応対時間情報、操作ログ、および操作時間情報を用いて、対話音声データの音声と作業フェーズとの対応を推定し、作業フェーズごとの対話者の発話時間を算出する。対話音声データの音声と作業フェーズとの対応を推定する方法について図19を用いて説明すると、まず、顧客による音声データと基準者による操作ログとを対応させる。すると、顧客による音声データは「受付フェーズ」から始まることが推定される。次に、「受付フェーズ」において画面遷移ボタンを押した操作ログの後の発話からが「問い合わせ内容把握フェーズ」であると推定できる。同様に、「問い合わせ内容把握フェーズ」において画面遷移ボタンを押した操作ログの後の発話からが「問題要因特定フェーズ」であると推定できる。また、「問題要因特定フェーズ」では、例えば、問い合わせに関するナレッジを検索するなどの操作を行うので、検索ボタンを押す操作ログが出現する。なお、「問題解決フェーズ」では顧客に再コールするので、再コールボタンを押す操作ログが出現する。
次に、図20に示すように、補正値算出部32は、「受付フェーズ」、「問い合わせ内容把握フェーズ」、「問題要因特定フェーズ」、および「問題解決フェーズ」ごとに顧客の発話時間を合計し、これらを作業フェーズごとの対話者特徴量とする。そして、図21に示すように、補正値算出部32は、所定の問い合わせ項目に係る他の対話者の対話者特徴量の平均的な値を算出し、作業フェーズごとの特定の対話者の対話者特徴量と他の対話者特徴量の平均的な値との差を算出し、ガウスの誤差関数を用いて、基準者応対情報に含まれる特定の対話者の対話者特徴量を補正するための補正値を、図22に示すように算出し、補正値記憶部24に記憶させる。
一致度算出部33は、基準応対情報と被評価者模擬応対情報との一致度を算出する手段である。具体的には、問い合わせ項目別応対情報記憶部23に記憶されている基準応対情報と被評価者模擬応対情報との一致度を算出し、一致度記憶部25に記憶させる。なお、一致度算出部33は、特許請求の範囲に記載の「一致度算出手順」に対応する。
ここで、実施例1における一致度算出部33は、問い合わせ項目別応対情報記憶部23から、同じ設問番号に入力した基準者応対情報と被評価者模擬応対情報とを取り出し、図23に示すように、ベクトル空間モデルを用いて一致度を算出する。すなわち、入力文字列に対して辞書引きしたあらゆる組み合わせのパスを求め、その中で確率値が最大のものを選択する(形態素解析)。そして、基準者と被評価者のそれぞれの形態素の集合Lのベクトルの角度を求めることで、一致度を得る。なお、実施例1においては、図24に示すように、後述する実施例2で説明する一致度関数導出に利用することを目的として、一致度を算出するとともに入力時間比も算出しているが、実施例1に係る応対情報評価装置10としては、入力時間比を算出することは必ずしも必須ではなく、一致度算出部33は、一致度のみを算出してもよい。
評価結果算出部34は、被評価者模擬応対情報の評価結果を算出する手段である。具体的には、補正値算出部32によって算出された補正値と、一致度算出部33によって算出された一致度とを用いて、所定の問い合わせ項目に係る被評価者模擬応対情報の評価結果を算出し、評価結果記憶部26に記憶させる。なお、評価結果算出部34は、特許請求の範囲に記載の「評価結果算出手順」に対応する。
ここで、実施例1における評価結果算出部34は、図25に示す数式によって被評価者模擬応対情報の評価結果を算出する。まず、図25の(1−1)式の左辺Iは、被評価者模擬応対情報の評価結果を表し、右辺E(i)は、設問q(i)が所属する作業フェーズにおける対話者特徴量の補正値を表し、Hは、基準者の点数の合計点Gを満点Vで割った値を表す。また、図25の(1−2)式の右辺C(jk_i)は、基準者と被評価者が入力した設問q(i)に対する応対記録の一致度を表す。また、図25の(1−3)式は、上記した基準者の点数の合計点Gの計算式であり、対話者特徴量を用いて計算される。
次に、図26の(1−4)式から(1−8)式は、図25の(1−1)式で表される被評価者模擬応対情報の評価結果を、作業フェーズごとに表したものである。図26の(1−4)式は、「受付フェーズ」の評価結果であり、設問番号iが1〜5までであることを示している。また、図26の(1−5)式は、「問い合わせ内容把握フェーズ」の評価結果であり、設問番号iが6であることを示し、図26の(1−6)式は、(1−5)式を変形したものである。また、図26の(1−7)式は、「問題要因特定フェーズ」の評価結果であり、設問番号iが7〜9であることを示している。また、図26の(1−8)式は、「問題解決フェーズ」の評価結果であり、設問番号iが10であることを示している。
さらに、図27の(1−9)式は、図25の(1−3)式を具体的に展開した式であり、「受付フェーズ」の設問番号iが1〜5であることから、「受付フェーズ」の対話者特徴量E(受付_A0001)の係数は5であり、「問い合わせ内容把握フェーズ」の設問番号iが6であることから、「問い合わせ内容把握フェーズ」の対話者特徴量E(把握_A0001)の係数は1であり、「問題要因特定フェーズ」の設問番号iが7〜9であることから、「問題要因特定フェーズ」の対話者特徴量E(特定_A0001)の係数は3であり、「問題解決フェーズ」の設問番号iが10であることから、「問題解決フェーズ」の対話者特徴量E(解決_A0001)の係数は1である。
そして、図28の(1−10)式のように、「受付フェーズ」の評価結果I(受付_A0001)、「問い合わせ内容把握フェーズ」の評価結果I(把握_A0001)、「問題要因特定フェーズ」の評価結果I(特定_A0001)、および「問題解決フェーズ」の評価結果I(解決_A0001)の和に、正規化係数を掛けたもの((1−10)式では、満点Vを100として正規化係数の逆数で割っている)が、被評価者模擬応対情報の評価結果である。
[実施例1における応対情報評価装置による処理]
次に、図29〜図35を用いて、実施例1における応対情報評価装置による処理を説明する。図29は、実施例1における応対情報に係る情報の流れを説明するための図であり、図30は、実施例1における応対情報評価処理の手順を示すフローチャートであり、図31は、実施例1における応対情報再生ロギング処理の手順を示すフローチャートであり、図32は、実施例1における応対情報再生ロギング処理の手順を示すフローチャートであり、図33は、実施例1における補正値算出処理の手順を示すフローチャートであり、図34は、実施例1における一致度算出処理の手順を示すフローチャートであり、図35は、実施例1における評価結果算出処理の手順を示すフローチャートである。
[実施例1における応対情報に係る情報の流れ]
まず、図29に示すように、特定の対話者による所定の問い合わせ項目に対して基準者が応対した内容を記録した基準者応対情報として、具体的には、対話音声データ(基準者)、応対記録(基準者)、応対時間情報(基準者)、およびメモデータ(基準者)が、応対情報再生ロギング部31に入力される。これらの応対情報のうち、対話音声データ(基準者)およびメモデータ(基準者)が、被評価者に模擬的に応対させるために応対情報再生ロギング部31によって出力される。
次に、応対情報再生ロギング部31によって出力された対話音声データ(基準者)およびメモデータ(基準者)を用いて、特定の対話者による所定の問い合わせ項目に対して被評価者が模擬的に応対した内容を記録した被評価者模擬応対情報のうち、応対記録(被評価者)および応対時間情報(被評価者)が、応対情報再生ロギング部31に入力される。
これらの基準者応対情報および被評価者模擬応対情報は、応対情報再生ロギング部31によって操作ログおよび操作時間情報を付与され、問い合わせ項目ごとに分類され、問い合わせ項目別応対情報記憶部23に記憶される。
問い合わせ項目別応対情報記憶部23に記憶された応対情報のうち、対話音声データ(基準者)、応対記録(基準者)、応対時間情報(基準者)、操作ログ(基準者)、および操作時間情報(基準者)が補正値算出部32に入力され、応対記録(基準者および被評価者)、応対時間情報(基準者および被評価者)、操作ログ(基準者および被評価者)、および操作時間情報(基準者および被評価者)が一致度算出部33に入力される。
補正値算出部32では、入力されたこれらの応対情報から、基準者応対情報に含まれる特定の対話者の対話者特徴量を補正するための補正値を、所定の問い合わせ項目に係る他の対話者の対話者特徴量の平均的な値との偏差から算出する。一方、一致度算出部33では、入力されたこれらの応対情報から、基準応対情報と被評価者模擬応対情報との一致度および入力時間比を算出する。そして、評価結果算出部34では、算出された一致度を、算出された補正値によって補正して、所定の問い合わせ項目に係る被評価者模擬応対情報の評価結果を算出し、評価結果記憶部26に記憶させる。なお、実施例1においては、後述する実施例2で説明する一致度関数導出に利用することを目的として、一致度算出部33は、一致度を算出するとともに入力時間比も算出しているが、実施例1に係る応対情報評価装置10としては、入力時間比を算出することは必ずしも必須ではなく、一致度算出部33は、一致度のみを算出してもよい。
[応対情報評価処理]
次に、図30に示すように、実施例1における応対情報評価装置10は、特定の対話者による所定の問い合わせ項目に対して基準者が応対した内容を記録した基準者応対情報の入力を受け付け、基準者応対情報記憶部21に記憶する(ステップS3001)。
そして、応対情報評価装置10は、応対情報再生ロギング部31において、基準者応対情報記憶部21に記憶された情報に操作ログおよび操作時間情報を付与し、問い合わせ項目に応じて分類して、問い合わせ項目別応対情報記憶部23に記憶する(ステップS302)。
次に、応対情報評価装置10は、基準者応対情報を用いて、特定の対話者による所定の問い合わせ項目に対して被評価者が模擬的に応対した内容を記録した被評価者模擬応対情報の評価指示を受け付けると(ステップS3003肯定)、応対情報再生ロギング部31において、被評価者模擬応対情報記憶部22に記憶された情報に操作ログおよび操作時間情報を付与し、問い合わせ項目ごとに分類して、問い合わせ項目別応対情報記憶部23に記憶する(ステップS3004)。
続いて、応対情報評価装置10は、問い合わせ項目別応対情報記憶部23に記憶された基準者応対情報に含まれる特定の対話者の対話者特徴量を補正するための補正値を、所定の問い合わせ項目に係る他の対話者の対話者特徴量の平均的な値との偏差から算出し、補正値記憶部24に記憶する(ステップS3005)。
そして、応対情報評価装置10は、問い合わせ項目別応対情報記憶部23に記憶された基準者応対情報と被評価者模擬応対情報との一致度を算出し、一致度記憶部25に記憶する(ステップS3006)。
続いて、応対情報評価装置10は、一致度記憶部25に記憶された一致度を、補正値記憶部24に記憶された補正値によって補正して、所定の問い合わせ項目に係る被評価者模擬応対情報の評価結果を算出し、評価結果記憶部26に記憶する(ステップS3007)。
また、ステップS3003において、被評価者模擬応対情報の評価指示を受け付けない場合には(ステップS3003否定)、応対情報評価装置10は、評価指示を受け付けるまで待機する。なお、実施例1では、補正値算出処理(ステップS3005)に続いて一致度算出処理(ステップS3006)を行う場合を説明したが、応対情報評価装置10としては、一致度算出処理に続いて補正値算出処理を行う場合も、補正値算出処理と一致度算出処理とを同時に行う場合でもよい。
[応対情報再生ロギング処理]
ここで、図31を用いて、実施例1における応対情報再生ロギング処理(図30のステップS3002)について具体的に説明すると、応対情報評価装置10は、特定の対話者による所定の問い合わせ項目に対して基準者が応対した内容を記録した基準者応対情報の入力を受け付け、基準者応対情報記憶部21に記憶し、応対情報再生ロギング部31において、基準者応対情報記憶部21に記憶された情報の入力を受け付ける(ステップS3101−1)。具体的には、基準者応対情報のうち、対話音声データ、応対記録、およびメモデータの入力を受け付ける。
また、これと同時に、応対情報再生ロギング部31は、応対時間を計測し(ステップS3101−2)、操作ログをロギングし(ステップS3101−3)、操作時間を計測する(ステップS3101−4)。
次に、応対情報再生ロギング部31は、ステップS3101−1で入力を受け付けた対話音声データ、応対記録、およびメモデータの基準者応対情報と、ステップS3101−2で計測した応対時間情報とを用いて、応対記録の予め決められた設問ごとに計測時間を付与する(ステップS3102−1)。
また、これと同時に、応対情報再生ロギング部31は、ステップS3101−3でロギングした操作ログと、ステップS3101−4で計測した操作時間とを用いて、操作ログのアクションごとに操作時間を付与する(ステップS3102−2)。
続いて、応対情報再生ロギング部31は、ステップS3102−1で応対記録の設問ごとに付与された計測時間と、ステップS3102−2で操作ログのアクションごとに付与された操作時間とを用いて、応対情報に操作ログおよび操作時間情報を付与する(ステップS3103)。
そして、応対情報再生ロギング部31は、ステップ3103で操作ログおよび操作時間情報を付与された応対情報を、問い合わせ項目ごとに分類する(ステップS3104)。
[応対情報再生ロギング処理]
次に、図32を用いて、実施例1における応対情報再生ロギング処理(図30のステップS3004)について具体的に説明すると、応対情報評価装置10は、応対情報再生ロギング部31において、特定の対話者による所定の問い合わせ項目に対して基準者が応対した内容を記録した基準者応対情報のうち、対話音声データを再生し(ステップS3201−1)、再生時間に合わせてメモデータを時間順に表示する(ステップS3201−2)。
同時に、応対情報評価装置10は、これらの基準者応対情報を用いて被評価者が模擬的に応対した内容を記録した被評価者模擬応対情報の入力を受け付け、被評価者模擬応対情報記憶部22に記憶し、応対情報再生ロギング部31において、被評価者応対情報記憶部22に記憶された情報の入力を受け付ける(ステップS3201−3)。
また、これと同時に、応対情報再生ロギング部31は、応対時間を計測し(ステップS3201−4)、操作ログをロギングし(ステップS3201−5)、操作時間を計測する(ステップS3201−6)。
次に、応対情報再生ロギング部31は、ステップS3201−3で受け付けた応対記録の被評価者応対情報と、ステップS3201−4で計測した応対時間情報とを用いて、応対記録の予め決められた設問ごとに計測時間を付与する(ステップS3202−1)。
また、これと同時に、応対情報ロギング部31は、ステップS3201−5でロギングした操作ログと、ステップS3201−6で計測した操作時間とを用いて、操作ログのアクションごとに操作時間を付与する(ステップS3202−2)。
続いて、応対情報再生ロギング部31は、ステップS3202−1で応対記録の設問ごとに付与された計測時間と、ステップS3202−2で操作ログのアクションごとに付与された操作時間とを用いて、応対情報に操作ログおよび操作時間情報を付与する(ステップS3203)。
そして、応対情報再生ロギング部31は、ステップS3203で操作ログおよび操作時間情報を付与された応対情報を、問い合わせ項目ごとに分類する(ステップS3204)。
[補正値算出処理]
次に、図33を用いて、実施例1における補正値算出処理(図30のステップS3005)について具体的に説明すると、応対情報評価装置10は、補正値算出部32において、基準者応対情報の入力を受け付ける(ステップS3301)。
そして、補正値算出部32は、ステップS3301で入力を受け付けた基準者応対情報のうち、対話音声データの時間軸上に操作ログを合わせて作業フェーズを特定する(ステップS3302)。
続いて、補正値算出部32は、ステップS3302で特定された作業フェーズごとの応対時間を集計する(ステップS3303)。
そして、補正値算出部32は、特定した作業フェーズの後に対話音声データが残っているか否かを判断し(ステップS3304)、残っている場合には(ステップS3304肯定)、再び、対話音声データの時間軸上に操作ログを合わせて作業時間フェーズを特定する処理を行う。対話音声データが残っていない場合には(ステップS3304否定)、補正値算出部32は、問い合わせ項目が同じで、他の顧客との応対時に記録した応対情報の入力を受け付ける(ステップS3305)。
次に、補正値算出部32は、ステップS3305で入力を受け付けた応対情報のうち、対話音声データの時間軸上に操作ログを合わせて作業フェーズを特定する(ステップS3306)。
続いて、補正値算出部32は、ステップS3306で特定された作業フェーズごとの応対時間を集計する(ステップS3307)。
そして、補正値算出部32は、特定した作業フェーズの後に対話音声データが残っているか否かを判断し(ステップS3308)、残っている場合には(ステップS3308肯定)、再び、対話音声データの時間軸上に操作ログを合わせて作業時間フェーズを特定する処理を行う。対話音声データが残っていない場合には(ステップS3308否定)、補正値算出部32は、作業フェーズの特定が終わっていない顧客の応対情報があるか否かを判断し(ステップS3309)、特定が終わっていない応対情報がある場合には(ステップS3309肯定)、再び、対話音声データの時間軸上に操作ログを合わせて作業時間フェーズを特定する処理を行う。特定が終わっていない応対情報がない場合には(ステップS3309否定)、補正値算出部32は、作業フェーズごとの応対時間の平均値を算出する(ステップS3310)。
次に、補正値算出部32は、ステップS3310で算出した平均値と、ステップS3303で算出した応対時間の差を算出する(ステップS3311)。
そして、補正値算出部32は、ガウスの誤差関数を用いて補正値を算出する(ステップS3312)。
[一致度算出処理]
次に、図34を用いて、実施例1における一致度算出処理(図30のステップS3006)について具体的に説明すると、応対情報評価装置10は、一致度算出部33において、基準者応対情報および被評価者模擬応対情報の入力を受け付ける(ステップS3401)。
そして、一致度算出部33は、基準者応対情報の応対記録および被評価者模擬応対情報の応対記録から、設問ごとの文書を取り出し、ベクトル空間モデルを用いて一致度を計算する(ステップS3402)。
続いて、一致度算出部33は、基準者応対情報の応対記録および被評価者模擬応対情報の応対記録から、設問ごとの入力にかかった時間の比を計算する(ステップS3403)。
そして、一致度算出部33は、ステップS3402で一致度を計算し、ステップS3403で入力時間比を計算した設問(応対記録)には、計算完了フラグを付ける(ステップS3404)。
次に、一致度算出部33は、計算完了フラグが付いていない設問があるか否かを判断し(ステップS3405)、設問がある場合には(ステップS3405肯定)、再び、基準者応対情報の応対記録および被評価者模擬応対情報の応対記録から、設問ごとの文書を取り出し、ベクトル空間モデルを用いて一致度を計算する処理を行う。設問がない場合には(ステップS3405否定)、一致度算出部33は、一致度と入力時間の比を記録する(ステップS3406)。
なお、実施例1では、一致度を算出するとともに入力時間比を算出する場合を説明したが、実施例1に係る応対情報評価装置10としては、入力時間比を算出することは必須ではなく、一致度のみを算出する場合でもよい。
[評価結果算出処理]
次に、図35を用いて、実施例1における評価結果算出処理(図30のステップS3007)について具体的に説明すると、応対情報評価装置10は、評価結果算出部34において、基準者が作成した応対記録と、作業フェーズごとの補正値および一致度の入力を受け付ける(ステップS3501)。
そして、評価結果算出部34は、ステップS3501で入力を受け付けた補正値を用いて、基準者のテスト点数を計算する(ステップS3502)。
続いて、評価結果算出部34は、ステップS3502で計算した基準者のテスト点数を用いて正規化係数を算出する(ステップS3503)。
そして、評価結果算出部34は、被評価者模擬応対情報の評価結果を計算する(ステップS3504)。
[実施例1の効果]
上述してきたように、実施例1によれば、特定の対話者による所定の問い合わせ項目に対して基準者が応対した内容を記録した基準者応対情報を用いて、特定の対話者による所定の問い合わせ項目に対して被評価者が模擬的に応対した内容を記録した被評価者模擬応対情報を評価する方法をコンピュータに実行させる応対情報評価プログラムであって、基準者応対情報に含まれる特定の対話者の対話者特徴量を補正するための補正値を、所定の問い合わせ項目に係る他の対話者の対話者特徴量の平均的な値との偏差から算出し、基準者応対情報と被評価者模擬応対情報との一致度を算出し、一致度を、補正値によって補正して、所定の問い合わせ項目に係る被評価者模擬応対情報の評価結果を算出するので、基準者応対情報(模範オペレータが応対した応対情報)を用いて評価対象のオペレータが模擬的に応対した内容を記録した被評価者模擬応対情報を評価する場合において、蓄積可能な応対情報の件数が少ない条件下でも、特定の顧客の特徴量が補正される結果、オペレータのスキルを評価する精度を向上させることが可能になる。
また、実施例1によれば、応対の作業フェーズごとに補正値を算出するので、蓄積可能な応対情報の件数が少ない条件下でも、応対の作業フェーズごとに特定の顧客の特徴量が補正される結果、オペレータのスキルを評価する精度をより向上させることが可能になる。
また、実施例1によれば、対話者特徴量として、音声データから得られる発話時間、または音声の聞き取りやすさに係る情報のどちらか一つまたは複数を用いて、補正値を算出するので、蓄積可能な応対情報の件数が少ない条件下でも、特定の顧客の特徴量が補正される結果、オペレータのスキルを評価する精度を向上させることが可能になる。
[実施例2に係る応対情報評価装置の概要および特徴]
続いて、図36および図37を用いて、実施例2に係る応対情報評価装置の概要および特徴を説明する。図36および図37は、実施例2に係る応対情報評価装置の概要および特徴を説明するための図である。
図36に示すように、実施例2に係る応対情報評価装置は、複数の問い合わせ項目(例えば、問い合わせ項目Q10、問い合わせ項目Q20、問い合わせ項目Q100など)に対して模範的なオペレータである基準者に応対させた内容を記録した基準者応対情報をあらかじめ記憶する。また、図36に示すように、応対情報評価装置は、基準者応対情報を用いて複数の応対者にそれぞれ応対させた内容を記録した応対者応対情報をあらかじめ記憶する。また、図37に示すように、応対情報評価装置は、特定の対話者(顧客X)からの所定の問い合わせ項目(問い合わせ項目Q100)に対して被評価者に実際に応対させた内容を記録した被評価者実績応対情報をあらかじめ記憶する。なお、実施例2においては、応対情報として、対話音声データ、応対記録、応対時間情報、およびメモデータをあらかじめ記憶するが、図36および図37では、対話音声データとその他の応対記録等との2つに大別して示している。
まず、実施例2に係る応対情報評価装置は、応対者応対情報と基準者応対情報との一致度、並びに、応対者応対情報の入力に係る時間と基準者応対情報の入力に係る時間との入力時間比を、設問ごとかつ応対者ごとにそれぞれ算出し、算出した一致度および入力時間比から入力時間比を変数として設問ごとの一致度を算出する一致度関数を、設問ごとに導出する。
次に、応対情報評価装置は、顧客Xによる所定の問い合わせ項目Q100に対して被評価者に実際に応対させた内容を記録した被評価者実績応対情報に含まれる顧客Xの対話者特徴量を補正するための補正値を、所定の問い合わせ項目Q100に係る他の対話者の対話者特徴量の平均的な値との偏差から算出する(図37の(1)を参照)。
そして、応対情報評価装置は、補正値を算出された被評価者実績応対情報の入力に係る時間と、補正値と同一の補正値を有する顧客Yによる所定の問い合わせ項目Q100に係る基準者応対情報の入力に係る時間との入力時間比を、導出された一致度関数に代入することで被評価者実績応対情報と基準者応対情報との一致度を算出する(図37の(2)を参照)。
続いて、実施例2に係る応対情報評価装置は、算出された一致度を、算出された補正値によって補正して、問い合わせ項目Q100に係る被評価者実績応対情報の評価結果を算出する(図37の(3)を参照)。
このようなことから、実施例2に係る応対情報評価装置は、評価対象のオペレータが実際に応対した内容を記録した被評価者実績応対情報を評価する場合において、蓄積可能な応対情報の件数が少ない条件下でも、特定の顧客の特徴量が補正される結果、オペレータのスキルを評価する精度を向上させることが可能になる。
[実施例2に係る応対情報評価装置の構成]
次に、図38〜図50を用いて、実施例2に係る応対情報評価装置の構成を説明する。図38は、実施例2に係る応対情報評価装置の構成を示すブロック図であり、図39は、被評価者実績応対情報の評価結果の出力例を説明するための図であり、図40〜図43は、一致度関数導出部を説明するための図であり、図44は、補正値算出部を説明するための図であり、図45および図46は、一致度算出部を説明するための図であり、図47〜図50は、評価結果算出部を説明するための図である。
図38に示すように、応対情報評価装置40は、入力部41と、出力部42と、入出力制御IF部43と、記憶部50と、制御部60とから主に構成される。
入力部41は、制御部60による各種処理に用いるデータや、各種処理をするための操作指示などを、マイク、キーボード、記憶媒体、または通信などによって入力する入力手段である。例えば、複数の問い合わせ項目に対して基準者が応対した内容を記録した基準者応対情報や、複数の問い合わせ項目に対して応対者が応対した内容を記録した応対者応対情報や、特定の対話者による所定の問い合わせ項目に対して被評価者が実際に応対した内容を記録した被評価者実績応対情報や、被評価者実績応対情報を評価するための操作指示などを入力する。
具体的に例を挙げると、応対情報評価装置40において対話者による問い合わせ項目に対して基準者、応対者、および被評価者が応対する場合には、図3に示すように、入力部41は、後述する出力部42によってモニタに出力される画面に従い、対話者の所属コード、会社名、組織名、電話番号、氏名などの情報、問い合わせ内容、対応内容、対応結果などを入力する。なお、入力部41によって入力された基準者応対情報は、後述する基準者応対情報記憶部51に記憶され、入力部41によって入力された応対者応対情報は、後述する応対者応対情報記憶部52に記憶され、入力部41によって入力された被評価者応対情報は、後述する被評価者実績応対情報記憶部55に記憶される。
出力部42は、制御部60による各種処理の結果や、各種処理をするための操作指示などを、モニタ、プリンタ、またはスピーカーなどに出力する出力手段である。例えば、複数の問い合わせ項目に対して基準者や応対者が応対した応対情報を入力部41によって入力させるための画面や、特定の対話者による所定の問い合わせ項目に対して被評価者が実際に応対した応対情報を入力部41によって入力させるための画面や、被評価者が実際に応対した内容を記録した被評価者実績応対情報の評価結果などを出力する。
具体的に例を挙げると、上記したように、応対情報評価装置40において対話者による問い合わせ項目に対して基準者、応対者、および被評価者が応対する場合には、図3に示すように、出力部42は、対話者の所属コード、会社名、組織名、電話番号、氏名などの情報、問い合わせ内容、対応内容、対応結果などを入力部41によって入力させるための画面を出力する。また、図4に示すように、出力部42は、入力部41によって入力させるための画面を、対話者からの問い合わせ内容(例えば、質問内容、クレーム内容など)ごとに出力する。また、図39に示すように、被評価者実績応対情報の評価結果を、被評価者名(「被評価者_a」と評価結果(「28」)とを対応付けて出力する。
入出力制御IF部43は、入力部41および出力部42と、記憶部50および制御部60との間におけるデータ転送を制御する手段である。
記憶部50は、制御部60による各種処理に用いるデータを記憶する記憶手段であり、特にこの発明に密接に関連するものとしては、図38に示すように、基準者応対情報記憶部51と、応対者応対情報記憶部52と、問い合わせ項目別応対情報記憶部53と、一致度関数記憶部54と、被評価者実績応対情報記憶部55と、補正値記憶部56と、一致度記憶部57と、評価結果記憶部58とを備える。
かかる記憶部50のなかで、基準者応対情報記憶部51は、応対情報評価装置40において、複数の問い合わせ項目に対して複数の応対者が応対するために必要となる情報であって、入力部41によって入力された基準者応対情報を記憶する記憶手段である。具体的には、複数の問い合わせ項目に対して基準者が応対した内容を記録した基準者応対情報である対話音声データ、応対記録、応対時間情報、メモデータなどを記憶する。例えば、図6に示すように、基準者応対情報51は、対話者の所属コード、会社名、組織名、電話番号、氏名などの情報、問い合わせ内容、対応内容などを応対記録として記憶する。また、例えば、図7に示すように、基準者応対情報記憶部51は、基準者によって応対記録が作成される材料として書かれたメモであるメモデータを記憶する。
応対者応対情報記憶部52は、複数の問い合わせ項目に対して複数の応対者がそれぞれ応対した情報であって、入力部41によって入力された応対者応対情報を記憶する記憶手段である。具体的には、複数の問い合わせ項目に対して基準者が応対した内容を記録した基準者応対情報を用いて、応対者がそれぞれ応対した内容を記録した応対者応対情報である対話音声データ、応対記録、応対時間情報、メモデータなどを記憶する。
問い合わせ項目別応対情報記憶部53は、基準者応対情報記憶部51、応対者応対情報記憶部52、および後述する被評価者実績応対情報記憶部55に記憶された応対情報が、後述する応対情報再生ロギング部61によって情報を付与され分類されたものを記憶する記憶手段である。具体的には、後述する応対情報再生ロギング部61によって操作ログおよび操作時間情報を付与され、問い合わせ項目ごとに分類された応対情報を記憶する。
例えば、基準者応対情報記憶部51には基準者応対情報として対話者である「顧客A」と基準者である「基準者_a」との対話音声データが記憶されるが、問い合わせ項目別応対情報記憶部53は、図9に示すように、顧客Aと基準者_aとの対話音声データが応対情報再生ロギング部61によって別々の対話音声データとして取得されたものを記憶する。また、例えば、基準者応対情報記憶部51には基準者応対情報として図7で示したメモデータが記憶されるが、問い合わせ項目別応対情報記憶部53は、図10に示すように、基準者によって入力されたメモデータが応対情報再生ロギング部61において情報の順番や時間情報などを関連付けられたものを記憶する。
また、例えば、基準者応対情報記憶部51には基準者応対情報として図6で示した応対記録が記憶されるが、問い合わせ項目別応対情報記憶部53は、図11に示すように、応対情報再生ロギング部61によって操作内容、操作時間、対話音声データを関連付けられ、さらに、問い合わせ項目別応対情報記憶部53で管理するための応対番号(例えば、「A0001」など)が付与され、対話者による問い合わせ項目に対して基準者が実際に応対した内容を記録した応対情報であることを表す実績フラグが付与されたものを記憶する。また、例えば、問い合わせ項目別応対情報記憶部53は、図12に示すように、図11で示した応対情報を、問い合わせ項目(例えば、「[質問]ネット接続」など)別に分類して記憶する。なお、問い合わせ項目応対情報記憶部53は、図13に示すように、記憶する各種応対情報を、応対番号(例えば、「A0001」など)をキーとして関連づけて記憶する。
一致度関数記憶部54は、後述する一致度関数導出部62によって導出された一致度関数を記憶する記憶手段である。具体的には、入力時間比を変数として一致度を算出する一致度関数を記憶する。
被評価者実績応対情報記憶部55は、応対情報評価装置40が評価する応対情報であって、入力部41によって入力された被評価者実績応対情報を記憶する記憶手段である。具体的には、特定の対話者による所定の問い合わせ項目に対して被評価者が実際に応対した内容を記録した被評価者実績応対情報である対話音声データ、応対記録、応対時間情報、メモデータなどを記憶する。
補正値記憶部56は、後述する補正値算出部63によって算出された補正値を記憶する記憶手段である。具体的には、被評価者実績応対情報に含まれる特定の対話者の対話者特徴量を補正するための補正値を記憶する。例えば、図16に示すように、補正値記憶部56は、対話者特徴量の平均的な値(「平均対話者特徴量」)と、顧客の対話者特徴量(「対話者特徴量」)と、顧客の補正値(「補正値」)とを記憶する。なお、実施例2においては、応対の作業フェーズとして、「受付フェーズ」、「問い合わせ内容把握フェーズ」、「問題要因特定フェーズ」、および「問題解決フェーズ」の4フェーズで構成される問い合わせを想定しているので、補正値もこれらの作業フェーズごとに記憶される。
一致度記憶部57は、後述する一致度算出部64によって算出された一致度を記憶する記憶手段である。具体的には、一致度関数に代入することで算出された被評価者実績応対情報と基準者応対情報との一致度を記憶する。
評価結果記憶部58は、後述する評価結果算出部65によって算出された評価結果を記憶する記憶手段である。具体的には、一致度算出部64によって算出された一致度を、補正値算出部63によって算出された補正値によって補正した所定の問い合わせ項目に係る被評価者実績応対情報の評価結果を記憶する。例えば、図39に示すように、被評価者名(「被評価者名」)と、被評価者実績応対情報の評価結果(「被評価者実績時スキル」)とを対応付けて記憶する。
ここで、図38に戻ると、制御部60は、応対情報評価装置40を制御して各種処理を実行する制御手段であり、特にこの発明に密接に関連するものとしては、図38に示すように、応対情報再生ロギング部61と、一致度関数導出部62と、補正値算出部63と、一致度算出部64と、評価結果算出部65とを備える。
かかる制御部60のなかで、応対情報再生ロギング部61は、基準者応対情報記憶部51、応対者応対情報記憶部52、および被評価者実績応対情報記憶部55に記憶された応対情報に、情報を付与して分類する手段である。具体的には、基準者応対情報記憶部51、応対者応対情報記憶部52、および被評価者実績応対情報記憶部55に記憶された応対情報に、操作ログおよび操作時間情報を付与し、問い合わせ項目ごとに分類し、問い合わせ項目別応対情報記憶部53に記憶させる。
一致度関数導出部62は、入力時間比を変数として一致度を算出する一致度関数を導出する手段である。具体的には、問い合わせ項目別応対情報記憶部53に記憶されている応対者応対情報と基準者応対情報との一致度、並びに、応対者応対情報の入力に係る時間と基準者応対情報の入力に係る時間との入力時間比を、設問ごとかつ応対者ごとにそれぞれ算出し、算出した一致度および入力時間比から設問ごとの一致度関数を導出し、一致度関数記憶部54に記憶させる。なお、一致度関数導出部62は、特許請求の範囲に記載の「一致度関数導出手順」に対応する。
ここで、実施例2における応対情報評価装置10は、設問ごとに一致度関数を求めるので、例えば、図40のように、設問q1に対して基準者が応対した内容を記録した基準者応対情報を用いて、応対者_aが応対者情報の入力に係る時間と基準者応対情報の入力に係る時間との入力時間比、並びに、応対者_aが応対した内容を記録した応対者応対情報と基準者応対情報との一致度をプロットしたものが、(1.03,0.99)で示されており、設問q1に対して基準者が応対した内容を記録した基準者応対情報を用いて、応対者_bが応対者情報の入力に係る時間と基準者応対情報の入力に係る時間との入力時間比、並びに、応対者_bが応対した内容を記録した応対者応対情報と基準者応対情報との一致度をプロットしたものが、(1.16,0.60)で示されている。そして、複数の応対者についても同様に一致度並びに入力時間比をプロットすることで、設問q1に関する一致度関数が導出され、図41に示す数式で表される。また、図42および図43は、具体的なデータによる一致度関数導出を例示したものである。
補正値算出部63は、特定の対話者の対話者特徴量を補正するための補正値を算出する手段である。具体的には、問い合わせ項目別応対情報記憶部53に記憶されている被評価者実績応対情報に含まれる特定の対話者の対話者特徴量を補正するための補正値を、所定の問い合わせ項目に係る他の対話者の対話者特徴量の平均的な値との偏差から算出し、補正値記憶部56に記憶させる。なお、補正値算出部63は、特許請求の範囲に記載の「補正値算出手順」に対応する。
ここで、実施例2に係る応対情報評価装置10は、各種応対情報を応対の作業フェーズ(例えば、「受付フェーズ」、「問い合わせ内容把握フェーズ」、「問題要因特定フェーズ」、「問題解決フェーズ」など)ごとに把握して評価を行う。このため、実施例2における補正値算出部63は、被評価者が応対した被評価者実績応対情報のうち、対話音声データ、応対時間情報、操作ログ、および操作時間情報を用いて、対話音声データの音声と作業フェーズとの対応を推定し、作業フェーズごとの対話者の発話時間を算出する。
次に、補正値算出部63は、「受付フェーズ」、「問い合わせ内容把握フェーズ」、「問題要因特定フェーズ」、および「問題解決フェーズ」ごとに顧客の発話時間を合計し、これらを作業フェーズごとの対話者特徴量とする。そして、補正値算出部63は、所定の問い合わせ項目に係る特定の対話者の対話者特徴量と他の対話者の対話者特徴量の平均的な値との差を算出し、ガウスの誤差関数を用いて、被評価者実績応対情報に含まれる特定の対話者の対話者特徴量を補正するための補正値を、図44に示すように算出し、補正値記憶部56に記憶させる。
一致度算出部64は、被評価者実績応対情報と基準応対情報との一致度を算出する手段である。具体的には、補正値を算出された被評価者実績応対情報の入力に係る時間と、この補正値と同一の補正値を有する対話者による所定の問い合わせ項目に係る基準者応対情報の入力に係る時間との入力時間比を、一致度関数導出部62によって導出された一致度関数に代入することで一致度を算出し、一致度記憶部57に記憶させる。なお、一致度算出部64は、特許請求の範囲に記載の「一致度算出手順」に対応する。
ここで、一致度算出部64においては、被評価者実績応対情報に含まれる特定の対話者の対話者特徴量を補正するための補正値と同一の補正値を有する対話者による所定の問い合わせ項目に係る基準者応対情報が用いられる必要がある。この点について具体的に説明すると、図45では、顧客Bによる設問q1に対して被評価者_aが実際に応対している(応対番号:AXXY7)。また、応対番号AXXY7で応対した内容を記録した被評価者実績応対情報の入力に係る時間は、ta_q1であり、顧客Bの対話者特徴量を補正するための補正値はUである。ここで、一致度算出部64においては、補正値がUである対話者による設問q1に係る基準者応対情報を一致度算出に用いる必要がある。すると、図45では、顧客Cによる設問q1に対して基準者_kが応対している応対番号AXXY9が、同じ問い合わせ項目であり、かつ、補正値が同値である基準者応対情報である。したがって、一致度算出部64は、応対番号AXXY7の被評価者実績応対情報の入力に係る時間ta_q1と、応対番号AXXY9の基準者応対情報の入力に係る時間tk_q1との入力時間比を求め、一致度関数に代入する。例えば、図46に示すように、一致度関数は、一致度関数導出部62によって設問ごとに導出されているので、設問番号に対応する入力時間比を一致度関数に代入することで、設問ごとの一致度が算出される。
評価結果算出部65は、被評価者実績応対情報の評価結果を算出する手段である。具体的には、補正値算出部63によって算出された補正値と、一致度算出部64によって算出された一致度とを用いて、所定の問い合わせ項目に係る被評価者実績応対情報の評価結果を算出し、評価結果記憶部58に記憶させる。なお、評価結果算出部65は、特許請求の範囲に記載の「評価結果算出手順」に対応する。
ここで、実施例2における評価結果算出部65は、図47に示す数式によって被評価者実績応対情報の評価結果を算出する。まず、図47の(2−1)式の左辺Yは、被評価者実績応対情報の評価結果を表し、右辺U(i)は、設問p(i)が所属する作業フェーズにおける対話者特徴量の補正値を表し、Vは満点を表し、nU(i)は基準者の点数の合計点を表す。また、右辺F(i)は一致度関数であり、基準者応対情報の入力に係る時間T(k_pi_0)と被評価者実績応対情報の入力に係る時間T(j_pi_1)との入力時間比が代入される。
次に、図48の(2−2)式から(2−6)式は、図47の(2−1)式で表される被評価者実績応対情報の評価結果を、作業フェーズごとに表したものである。図48の(2−2)式は、「受付フェーズ」の評価結果であり、設問番号iが1〜5までであることを示している。また、図48の(2−3)式は、「問い合わせ内容把握フェーズ」の評価結果であり、設問番号iが6であることを示し、図48の(2−4)式は、(2−3)式を変形したものである。また、図48の(2−5)式は、「問題要因特定フェーズ」の評価結果であり、設問番号iが7〜9であることを示している。また、図48の(2−6)式は、「問題解決フェーズ」の評価結果であり、設問番号iが10であることを示している。
さらに、図49の(2−7)式は、図47の(2−1)式の右辺nU(i)を具体的に展開した式であり、「受付フェーズ」の設問番号iが1〜5であることから、「受付フェーズ」の対話者特徴量U(受付_AXXXY9)の係数は5であり、「問い合わせ内容把握フェーズ」の設問番号iが6であることから、「問い合わせ内容把握フェーズ」の対話者特徴量U(把握_AXXXY9)の係数は1であり、「問題要因特定フェーズ」の設問番号iが7〜9であることから、「問題要因特定フェーズ」の対話者特徴量U(特定_AXXXY9)の係数は3であり、「問題解決フェーズ」の設問番号iが10であることから、「問題解決フェーズ」の対話者特徴量U(解決_AXXXY9)の係数は1である。
そして、図50の(2−8)式のように、「受付フェーズ」の評価結果Y(受付_AXXXY7)、「問い合わせ内容把握フェーズ」の評価結果Y(把握_AXXXY7)、「問題要因特定フェーズ」の評価結果Y(特定_AXXXY7)、および「問題解決フェーズ」の評価結果Y(解決_AXXXY7)の和に、正規化係数を掛けたもの((2−8)式では、満点Vを100として正規化係数の逆数で割っている)が、被評価者実績応対情報の評価結果である。
[実施例2における応対情報評価装置による処理]
次に、図51〜図53を用いて、実施例2における応対情報評価装置による処理を説明する。図51は、実施例2における応対情報評価処理の手順を示すフローチャートであり、図52は、実施例2における一致度関数導出処理の手順を示すフローチャートであり、図53は、実施例2における一致度算出処理の手順を示すフローチャートである。
[応対情報評価処理]
まず、図51に示すように、実施例2における応対情報評価装置40は、所定の問い合わせ項目に対して基準者が応対した内容を記録した基準者応対情報の入力を受け付け、基準者応対情報記憶部51に記憶する(ステップS5101)。
次に、応対情報評価装置40は、所定の問い合わせ項目に対して基準者が応対した内容を記録した基準者応対情報を用いて複数の応対者がそれぞれ模擬的に応対した内容を記録した応対者応対情報の入力を受け付け、応対者応対情報記憶部52に記憶する(ステップS5102)。
そして、応対情報評価装置40は、基準者応対情報記憶部51に記憶された情報および応対者応対情報記憶部52に記憶された情報に操作ログおよび操作時間情報を付与し、問い合わせ項目に対応する、問い合わせ項目別応対情報記憶部53に記憶する(ステップS5103)。
次に、応対情報評価装置40は、問い合わせ項目別応対情報記憶部53に記憶された応対者応対情報と基準者応対情報との設問ごとの一致度、並びに、応対者応対情報の設問ごとの入力に係る時間と基準者応対情報の設問ごとの入力に係る時間との入力時間比を応対者ごとにそれぞれ算出し、算出した一致度および入力時間比から入力時間比を変数として一致度を算出する設問ごとの一致度関数を導出し、一致度関数記憶部54に記憶する(ステップS5104)。
続いて、応対情報評価装置40は、特定の対話者による所定の問い合わせ項目に対して被評価者が実際に応対した内容を記録した被評価者実績応対情報の評価指示を受け付けると(ステップS5105肯定)、被評価者実績応対情報記憶部55に記憶された情報に操作ログおよび操作時間情報を付与し、問い合わせ項目ごとに分類して、問い合わせ項目別応対情報記憶部53に記憶する(ステップS5106)。なお、被評価者実績応対情報の評価指示を受け付けない場合には(ステップS5105否定)、応対情報評価装置40は、評価指示を受け付けるまで待機する。
そして、応対情報評価装置40は、問い合わせ項目別応対情報記憶部53に記憶された被評価者実績応対情報に含まれる特定の対話者の対話者特徴量を補正するための補正値を、所定の問い合わせ項目に係る他の対話者の対話者特徴量の平均的な値との偏差から算出し、補正値記憶部56に記憶する(ステップS5107)。
次に、応対情報評価装置40は、問い合わせ項目別応対情報記憶部53に記憶された被評価者実績応対情報の入力に係る時間と、同一の補正値を有する対話者による所定の問い合わせ項目に係る基準者応対情報の入力に係る時間との入力時間比を一致度関数に代入することで、被評価者実績応対情報と基準者応対情報との一致度を算出し、一致度記憶部57に記憶する(ステップS5108)。
続いて、応対情報評価装置40は、一致度記憶部57に記憶された一致度を、補正値記憶部56に記憶された補正値によって補正して、所定の問い合わせ項目に係る被評価者実績応対情報の評価結果を算出し、評価結果記憶部58に記憶する(ステップS5109)。
[一致度関数導出処理]
ここで、図52を用いて、実施例2における一致度関数導出処理(図51のステップS5104)について具体的に説明すると、応対情報評価装置40は、複数の問い合わせ項目に対して基準者が応対した内容を記録した基準者応対情報を用いて行うテストを、他の応対者に対して行う(ステップS5201)。
次に、一致度関数導出部62は、設問ごとの応対記録の内容の一致度と入力時間比の集合の入力を受け付ける(ステップS5202)。
続いて、一致度関数導出部62は、x軸に入力時間比、y軸に一致度をとるデカルト空間に取り込んだ一致度および入力時間比の組をプロットする(ステップS5203)。
そして、一致度関数導出部62は、プロットした一致度と入力時間比に対して回帰分析を行い、一致度関数を導出する(ステップS5204)。
続いて、一致度関数導出部62は、一致度関数を導出した設問にフラグを付ける(ステップS5205)。
次に、一致度関数導出部62は、フラグが付いていない設問が存在するか否かを判断し(ステップS5206)、フラグが付いていない設問が存在するならば(ステップS5206肯定)、再び、設問ごとの応対記録の内容の一致度および入力時間比の集合の入力を受け付ける(ステップS5202)。フラグが付いていない設問が存在しないならば(ステップS5206否定)、一致度関数導出部62は、一致度関数導出処理を終了する。
[一致度算出処理]
次に、図53を用いて、実施例2における一致度算出処理(図51のステップS5108)について具体的に説明すると、応対情報評価装置40は、一致度算出部64において、特定の対話者による所定の問い合わせ項目に対して被評価者が実際に応対した内容を記録した被評価者実績応対情報に含まれる特定の対話者の対話者特徴量を補正するための補正値の入力を受け付ける(ステップS5301)。
そして、一致度算出部64は、所定の問い合わせ項目情報の入力を受け付ける(ステップS5302)。
続いて、一致度算出部64は、過去に基準者が顧客対応したときの基準者応対情報の補正値を算出する(ステップS5303)。
そして、問い合わせ項目が同じであるか否かを判断し(ステップS5304)、同じである場合には(ステップS5304肯定)、次に、補正値が同値であるか否かを判断する(ステップS5305)。なお、問い合わせ項目が同じでない場合には(ステップS5304否定)、再び、問い合わせ項目の入力を受け付ける処理を行う。
次に、一致度算出部64は、補正値が同値である場合には(ステップS5305肯定)、被評価者実績応対情報の入力時間を用いて設問ごとの入力時間比を算出する(ステップS5306)。なお、補正値が同値でない場合には(ステップS5305否定)、再び、問い合わせ項目の入力を受け付ける処理を行う。
続いて、一致度算出部64は、算出した入力時間比を導出した一致度関数に与えて、設問ごとの一致度を獲得する(ステップS5307)。
そして、一致度算出部64は、全ての設問の一致度を獲得すると(ステップS5308肯定)、一致度算出処理を終了し、獲得しない場合には(ステップS5308否定)、再び、被評価者実績応対情報の入力時間を用いて設問ごとの入力時間比を算出する。
[実施例2の効果]
上述してきたように、実施例2によれば、特定の対話者による所定の問い合わせ項目に対して被評価者が実際に応対した内容を記録した被評価者実績応対情報を評価する方法をコンピュータに実行させる応対情報評価プログラムであって、複数の問い合わせ項目に対して基準者が応対した内容を記録した基準者応対情報を用いて複数の応対者がそれぞれ応対した内容を記録した応対者応対情報と当該基準者応対情報との一致度、並びに、応対者応対情報の入力に係る時間と基準者応対情報の入力に係る時間との入力時間比を応対者ごとにそれぞれ算出し、算出した一致度および入力時間比から入力時間比を変数として一致度を算出する一致度関数を導出し、被評価者実績応対情報に含まれる特定の対話者の対話者特徴量を補正するための補正値を、所定の問い合わせ項目に係る他の対話者の対話者特徴量の平均的な値との偏差から算出し、補正値を算出される被評価者実績応対情報の入力に係る時間と、同一の補正値を有する対話者による所定の問い合わせ項目に係る基準者応対情報の入力に係る時間との入力時間比を、導出された一致度関数に代入することで被評価者実績応対情報と基準者応対情報との一致度を算出し、一致度を、補正値によって補正して、所定の問い合わせ項目に係る被評価者実績応対情報の評価結果を算出するので、評価対象のオペレータが実際に応対した内容を記録した被評価者実績応対情報を評価する場合において、蓄積可能な応対情報の件数が少ない条件下でも、特定の顧客の特徴量が補正される結果、オペレータのスキルを評価する精度を向上させることが可能になる。
また、実施例2によれば、評価する被評価者実績応対情報を選択するための条件指定を受け付け、受け付けられた条件指定で選択された被評価者実績応対情報に含まれる特定の対話者の対話者特徴量を補正するための補正値を算出するので、評価対象のオペレータが実際に応対した内容を記録した被評価者実績応対情報を評価する場合において、蓄積可能な応対情報の件数が少ない条件下でも、評価する被評価者実績応対情報を条件指定によって選択できる結果、オペレータのスキルを評価する精度をより向上させることが可能になる。
また、実施例2によれば、応対の作業フェーズごとに補正値を算出するので、蓄積可能な応対情報の件数が少ない条件下でも、応対の作業フェーズごとに特定の顧客の特徴量が補正される結果、オペレータのスキルを評価する精度をより向上させることが可能になる。
また、実施例2によれば、対話者特徴量として、音声データから得られる発話時間、または音声の聞き取りやすさに係る情報のどちらか一つまたは複数を用いて、補正値を算出するので、蓄積可能な応対情報の件数が少ない条件下でも、特定の顧客の特徴量が補正される結果、オペレータのスキルを評価する精度を向上させることが可能になる。
[他の実施例]
ところで、これまで実施例1および実施例2に係る応対情報評価装置について説明したが、この発明は上記した実施例以外にも、他の形態にて実施されてよいものである。そこで、以下では、実施例3に係る応対情報評価装置として、他の実施例を説明する。
上記の実施例1および実施例2では、対話者特徴量として発話時間を用いて補正値を算出する場合を説明したが、この発明はこれに限定されるものではなく、発話時間、単語数、または音声の聞き取りやすさに係る情報のいずれか一つまたは複数を用いて補正値を算出するなど、対話者の特徴を量で示すものであればいずれでもよい。
また、上記の実施例1および実施例2では、補正値の算出にガウスの誤算関数を用いる場合を説明したが、この発明はこれに限定されるものではなく、平均的な値からの偏差を補正する手法であれば、いずれでもよい。
また、上記の実施例1および実施例2では、一致度の算出に形態素解析を用いる場合を説明したが、この発明はこれに限定されるものではなく、応対情報の一致度を計測できる手法であれば、いずれでもよい。
また、上記の実施例2に係る応対情報評価装置では、被評価者実績応対情報の評価指示を受け付ける前に一致度関数導出の処理を行う場合を説明したが、この発明は必ずしもこれに限定されるものではなく、実施例1に係る応対情報評価装置で収集した被評価者模擬応対情報からあらかじめ一致度関数を導出しておく場合や、必要に応じてその都度応対情報を収集して一致度関数を導出する場合など、被評価者実績応対情報の評価において一致度を算出する処理の前までに一致度関数が導出されていれば、いずれでもよい。
[コンピュータ(実施例1)]
ところで、上記の実施例1で説明した各種の処理は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することによって実現することができる。そこで、以下では、図54を用いて、上記の実施例1と同様の機能を有する応対情報評価プログラムを実行するコンピュータの一例を説明する。図54は、実施例1に係る応対情報評価プログラムを実行するコンピュータを示す図である。
図54に示すように、応対情報評価プログラム(コンピュータ)70は、キャッシュ71、RAM72、HDD73、ROM74およびCPU75をバス76で接続して構成される。ここで、ROM74には、上記の実施例1と同様の機能を発揮する応対情報評価プログラム、つまり、図54に示すように、応対情報再生ロギングプログラム74a、補正値算出プログラム74b、一致度算出プログラム74c、および評価結果算出プログラム74dがあらかじめ記憶されている。
そして、CPU75は、これらのプログラム74a、74b、74c、および74dを読み出して実行することで、図54に示すように、各プログラム74a、74b、74c、および74dは、応対情報再生ロギングプロセス75a、補正値算出プロセス75b、一致度算出プロセス75c、および評価結果算出プロセス75dとなる。なお、各プロセス75a、75b、75c、および75dは、図2に示した、応対情報再生ロギング部31、補正値算出部32、一致度算出部33、および評価結果算出部34にそれぞれ対応する。
ところで、上記した各プログラム74a、74b、74c、および74dについては、必ずしもROM74に記憶させておく必要はなく、例えば、コンピュータ70に挿入されるフレキシブルディスク(FD)、CD−ROM、MOディスク、DVDディスク、光磁気ディスク、ICカードなどの「可搬用の物理媒体」、または、コンピュータ70の内外に備えられるハードディスクドライブ(HDD)などの「固定用の物理媒体」、さらには、公衆回線、インターネット、LAN、WANなどを介してコンピュータ70に接続される「他のコンピュータ(またはサーバ)」に記憶させておき、コンピュータ70がこれらからプログラムを読み出して実行するようにしてもよい。
[コンピュータ(実施例2)]
また、上記の実施例2で説明した各種の処理は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することによって実現することができる。そこで、以下では、図55を用いて、上記の実施例2と同様の機能を有する応対情報評価プログラムを実行するコンピュータに一例を説明する。図55は、実施例2に係る応対情報評価プログラムを実行するコンピュータを示す図である。
図55に示すように、応対情報評価プログラム(コンピュータ)80は、キャッシュ81、RAM82、HDD83、ROM84およびCPU85をバス86で接続して構成される。ここで、ROM84には、上記の実施例2と同様の機能を発揮する応対情報評価プログラム、つまり、図55に示すように、応対情報再生ロギングプログラム84a、一致度関数導出プログラム84b、補正値算出プログラム84c、一致度算出プログラム84d、および評価結果算出プログラム84eがあらかじめ記憶されている。
そして、CPU85は、これらのプログラム84a、84b、84c、84d、および84eを読み出して実行することで、図55に示すように、各プログラム84a、84b、84c、84d、および84eは、応対情報再生ロギングプロセス85a、一致度関数導出プロセス85b、補正値算出プロセス85c、一致度算出プロセス85d、および評価結果算出プロセス85eとなる。なお、各プロセス85a、85b、85c、85d、および85eは、図38に示した、応対情報再生ロギング部61、一致度関数導出部62、補正値算出部63、一致度算出部64、および評価結果算出部65にそれぞれ対応する。
ところで、上記した各プログラム84a、84b、84c、84d、および84eについては、必ずしもROM84に記憶させておく必要はなく、例えば、コンピュータ80に挿入されるフレキシブルディスク(FD)、CD−ROM、MOディスク、DVDディスク、光磁気ディスク、ICカードなどの「可搬用の物理媒体」、または、コンピュータ80の内外に備えられるハードディスクドライブ(HDD)などの「固定用の物理媒体」、さらには、公衆回線、インターネット、LAN、WANなどを介してコンピュータ80に接続される「他のコンピュータ(またはサーバ)」に記憶させておき、コンピュータ80がこれらからプログラムを読み出して実行するようにしてもよい。
[システム構成等]
また、上記の実施例において説明した各処理のうち、自動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を手動的におこなうこともでき、あるいは、手動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的におこなうこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。さらに、各装置にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPUおよび当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
(付記1)特定の対話者による所定の問い合わせ項目に対して基準者が応対した内容を記録した基準者応対情報を用いて、前記特定の対話者による前記所定の問い合わせ項目に対して被評価者が模擬的に応対した内容を記録した被評価者模擬応対情報を評価する方法をコンピュータに実行させる応対情報評価プログラムであって、
前記基準者応対情報に含まれる前記特定の対話者の対話者特徴量を補正するための補正値を、前記所定の問い合わせ項目に係る他の対話者の対話者特徴量の平均的な値との偏差から算出する補正値算出手順と、
前記基準者応対情報と前記被評価者模擬応対情報との一致度を算出する一致度算出手順と、
前記一致度算出手順によって算出された前記一致度を、前記補正値算出手順によって算出された前記補正値によって補正して、前記所定の問い合わせ項目に係る前記被評価者模擬応対情報の評価結果を算出する評価結果算出手順と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする応対情報評価プログラム。
(付記2)特定の対話者による所定の問い合わせ項目に対して被評価者が実際に応対した内容を記録した被評価者実績応対情報を評価する方法をコンピュータに実行させる応対情報評価プログラムであって、
複数の問い合わせ項目に対して基準者が応対した内容を記録した基準者応対情報を用いて複数の応対者がそれぞれ応対した内容を記録した応対者応対情報と当該基準者応対情報との一致度、並びに、前記応対者応対情報の入力に係る時間と当該基準者応対情報の入力に係る時間との入力時間比を応対者ごとにそれぞれ算出し、算出した一致度および入力時間比から入力時間比を変数として一致度を算出する一致度関数を導出する一致度関数導出手順と、
前記被評価者実績応対情報に含まれる特定の対話者の対話者特徴量を補正するための補正値を、当該所定の問い合わせ項目に係る他の対話者の対話者特徴量の平均的な値との偏差から算出する補正値算出手順と、
前記補正値算出手順で補正値を算出される前記被評価者実績応対情報の入力に係る時間と、当該補正値と同一の補正値を有する対話者による前記所定の問い合わせ項目に係る基準者応対情報の入力に係る時間との入力時間比を、前記一致度関数導出手順によって導出された一致度関数に代入することで当該被評価者実績応対情報と当該基準者応対情報との一致度を算出する一致度算出手順と、
前記一致度算出手順によって算出された前記一致度を、前記補正値算出手順によって算出された前記補正値によって補正して、前記所定の問い合わせ項目に係る前記被評価者実績応対情報の評価結果を算出する評価結果算出手順と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする応対情報評価プログラム。
(付記3)評価する被評価者実績応対情報を選択するための条件指定を受け付ける条件指定受付手順をさらに備え、
前記補正値算出手順は、
前記条件指定受付手順によって受け付けられた条件指定で選択された被評価者実績応対情報に含まれる特定の対話者の対話者特徴量を補正するための補正値を算出することを特徴とする付記2に記載の応対情報評価プログラム。
(付記4)前記補正値算出手順は、応対の作業フェーズごとに前記補正値を算出することを特徴とする付記1〜3のいずれか一つに記載の応対情報評価プログラム。
(付記5)前記補正値算出手順は、前記対話者特徴量として、音声データから得られる発話時間、または音声の聞き取りやすさに係る情報のどちらか一つまたは複数を用いて、前記補正値を算出することを特徴とする付記1〜4のいずれか一つに記載の応対情報評価プログラム。
(付記6)特定の対話者による所定の問い合わせ項目に対して基準者が応対した内容を記録した基準者応対情報を用いて、前記特定の対話者による前記所定の問い合わせ項目に対して被評価者が模擬的に応対した内容を記録した被評価者模擬応対情報を評価する応対情報評価装置であって、
前記基準者応対情報に含まれる前記特定の対話者の対話者特徴量を補正するための補正値を、前記所定の問い合わせ項目に係る他の対話者の対話者特徴量の平均的な値との偏差から算出する補正値算出手段と、
前記基準者応対情報と前記被評価者模擬応対情報との一致度を算出する一致度算出手段と、
前記一致度算出手段によって算出された前記一致度を、前記補正値算出手段によって算出された前記補正値によって補正して、前記所定の問い合わせ項目に係る前記被評価者模擬応対情報の評価結果を算出する評価結果算出手段と、
を備えたことを特徴とする応対情報評価装置。
(付記7)特定の対話者による所定の問い合わせ項目に対して被評価者が実際に応対した内容を記録した被評価者実績応対情報を評価する応対情報評価装置であって、
複数の問い合わせ項目に対して基準者が応対した内容を記録した基準者応対情報を用いて複数の応対者がそれぞれ応対した内容を記録した応対者応対情報と当該基準者応対情報との一致度、並びに、前記応対者応対情報の入力に係る時間と当該基準者応対情報の入力に係る時間との入力時間比を応対者ごとにそれぞれ算出し、算出した一致度および入力時間比から入力時間比を変数として一致度を算出する一致度関数を導出する一致度関数導出手段と、
前記被評価者実績応対情報に含まれる特定の対話者の対話者特徴量を補正するための補正値を、当該所定の問い合わせ項目に係る他の対話者の対話者特徴量の平均的な値との偏差から算出する補正値算出手段と、
前記補正値算出手段で補正値を算出される前記被評価者実績応対情報の入力に係る時間と、当該補正値と同一の補正値を有する対話者による前記所定の問い合わせ項目に係る基準者応対情報の入力に係る時間との入力時間比を、前記一致度関数導出手段によって導出された一致度関数に代入することで当該被評価者実績応対情報と当該基準者応対情報との一致度を算出する一致度算出手段と、
前記一致度算出手段によって算出された前記一致度を、前記補正値算出手段によって算出された前記補正値によって補正して、前記所定の問い合わせ項目に係る前記被評価者実績応対情報の評価結果を算出する評価結果算出手段と、
を備えたことを特徴とする応対情報評価装置。
(付記8)特定の対話者による所定の問い合わせ項目に対して基準者が応対した内容を記録した基準者応対情報を用いて、前記特定の対話者による前記所定の問い合わせ項目に対して被評価者が模擬的に応対した内容を記録した被評価者模擬応対情報を評価する応対情報評価方法であって、
前記基準者応対情報に含まれる前記特定の対話者の対話者特徴量を補正するための補正値を、前記所定の問い合わせ項目に係る他の対話者の対話者特徴量の平均的な値との偏差から算出する補正値算出工程と、
前記基準者応対情報と前記被評価者模擬応対情報との一致度を算出する一致度算出工程と、
前記一致度算出工程によって算出された前記一致度を、前記補正値算出工程によって算出された前記補正値によって補正して、前記所定の問い合わせ項目に係る前記被評価者模擬応対情報の評価結果を算出する評価結果算出工程と、
を含んだことを特徴とする応対情報評価方法。
(付記9)特定の対話者による所定の問い合わせ項目に対して被評価者が実際に応対した内容を記録した被評価者実績応対情報を評価する応対情報評価方法であって、
複数の問い合わせ項目に対して基準者が応対した内容を記録した基準者応対情報を用いて複数の応対者がそれぞれ応対した内容を記録した応対者応対情報と当該基準者応対情報との一致度、並びに、前記応対者応対情報の入力に係る時間と当該基準者応対情報の入力に係る時間との入力時間比を応対者ごとにそれぞれ算出し、算出した一致度および入力時間比から入力時間比を変数として一致度を算出する一致度関数を導出する一致度関数導出工程と、
前記被評価者実績応対情報に含まれる特定の対話者の対話者特徴量を補正するための補正値を、当該所定の問い合わせ項目に係る他の対話者の対話者特徴量の平均的な値との偏差から算出する補正値算出工程と、
前記補正値算出工程で補正値を算出される前記被評価者実績応対情報の入力に係る時間と、当該補正値と同一の補正値を有する対話者による前記所定の問い合わせ項目に係る基準者応対情報の入力に係る時間との入力時間比を、前記一致度関数導出工程によって導出された一致度関数に代入することで当該被評価者実績応対情報と当該基準者応対情報との一致度を算出する一致度算出工程と、
前記一致度算出工程によって算出された前記一致度を、前記補正値算出工程によって算出された前記補正値によって補正して、前記所定の問い合わせ項目に係る前記被評価者実績応対情報の評価結果を算出する評価結果算出工程と、
を含んだことを特徴とする応対情報評価方法。
以上のように、本発明に係る応対情報評価プログラムは、特定の対話者による所定の問い合わせ項目に対して基準者が応対した内容を記録した基準者応対情報を用いて、前記特定の対話者による前記所定の問い合わせ項目に対して被評価者が模擬的に応対した内容を記録した被評価者模擬応対情報を評価することに有用であり、特に、蓄積可能な応対情報の件数が少ない条件下でも、オペレータのスキルを評価する精度を向上させることに適する。
実施例1に係る応対情報評価装置の概要および特徴を説明するための図である 実施例1に係る応対情報評価装置の構成を示すブロック図である。 応対情報(応対記録)を入力する画面イメージを説明するための図である。 問い合わせ内容ごとの画面イメージを説明するための図である。 被評価者模擬応対情報の評価結果の出力例を説明するための図である。 基準者応対情報記憶部を説明するための図である。 基準者応対情報記憶部を説明するための図である。 被評価者模擬応対情報記憶部を説明するための図である。 問い合わせ項目別応対情報記憶部を説明するための図である。 問い合わせ項目別応対情報記憶部を説明するための図である。 問い合わせ項目別応対情報記憶部を説明するための図である。 問い合わせ項目別応対情報記憶部を説明するための図である。 問い合わせ項目別応対情報記憶部を説明するための図である。 問い合わせ項目別応対情報記憶部を説明するための図である。 問い合わせ項目別応対情報記憶部を説明するための図である。 補正値記憶部を説明するための図である。 一致度記憶部を説明するための図である。 応対情報再生ロギング部を説明するための図である。 補正値算出部を説明するための図である。 補正値算出部を説明するための図である。 補正値算出部を説明するための図である。 補正値算出部を説明するための図である。 一致度算出部を説明するための図である。 一致度算出部を説明するための図である。 評価結果算出部を説明するための図である。 評価結果算出部を説明するための図である。 評価結果算出部を説明するための図である。 評価結果算出部を説明するための図である。 実施例1における応対情報に係る情報の流れを説明するための図である。 実施例1における応対情報評価処理の手順を示すフローチャートである。 実施例1における応対情報再生ロギング処理の手順を示すフローチャートである。 実施例1における応対情報再生ロギング処理の手順を示すフローチャートである。 実施例1における補正値算出処理の手順を示すフローチャートである。 実施例1における一致度算出処理の手順を示すフローチャートである。 実施例1における一致度算出処理の手順を示すフローチャートである。 実施例2に係る応対情報評価装置の概要および特徴を説明するための図である。 実施例2に係る応対情報評価装置の概要および特徴を説明するための図である。 実施例2に係る応対情報評価装置の構成を示すブロック図である。 被評価者実績応対情報の評価結果の出力例を説明するための図である。 一致度関数導出部を説明するための図である。 一致度関数導出部を説明するための図である。 一致度関数導出部を説明するための図である。 一致度関数導出部を説明するための図である。 補正値算出部を説明するための図である。 一致度算出部を説明するための図である。 一致度算出部を説明するための図である。 評価結果算出部を説明するための図である。 評価結果算出部を説明するための図である。 評価結果算出部を説明するための図である。 評価結果算出部を説明するための図である。 実施例2における応対情報評価処理の手順を示すフローチャートである。 実施例2における一致度関数導出処理の手順を示すフローチャートである。 実施例2における一致度算出処理の手順を示すフローチャートである。 実施例1に係る応対情報評価プログラムを実行するコンピュータを示す図である。 実施例2に係る応対情報評価プログラムを実行するコンピュータを示す図である。
符号の説明
10 応対情報評価装置
11 入力部
12 出力部
13 入出力制御IF部
20 記憶部
21 基準者応対情報記憶部
22 被評価者模擬応対情報記憶部
23 問い合わせ項目別応対情報記憶部
24 補正値記憶部
25 一致度記憶部
26 評価結果記憶部
30 制御部
31 応対情報再生ロギング部
32 補正値算出部
33 一致度算出部
34 評価結果算出部
40 応対情報評価装置
41 入力部
42 出力部
43 入出力制御IF部
50 記憶部
51 基準者応対情報記憶部
52 応対者応対情報記憶部
53 問い合わせ項目別応対情報記憶部
54 一致度関数記憶部
55 被評価者実績応対情報記憶部
56 補正値記憶部
57 一致度記憶部
58 評価結果記憶部
60 制御部
61 応対情報再生ロギング部
62 一致度関数導出部
63 補正値算出部
64 一致度算出部
65 評価結果算出部
70 応対情報評価プログラム(コンピュータ)
71 キャッシュ
72 RAM
73 HDD
74 ROM
75 CPU
76 バス
80 応対情報評価プログラム(コンピュータ)
81 キャッシュ
82 RAM
83 HDD
84 ROM
85 CPU
86 バス

Claims (3)

  1. 特定の対話者による所定の問い合わせに対して基準者が応対した内容を記録した基準者応対情報を用いて、前記特定の対話者による前記所定の問い合わせに対して被評価者が模擬的に応対した内容を記録した被評価者模擬応対情報を評価する方法をコンピュータに実行させる応対情報評価プログラムであって、
    前記所定の問い合わせに対して前記基準者が前記特定の対話者に応対したときの音声データである対話音声データ、前記所定の問い合わせに対して前記基準者が前記特定の対話者に応対した時間を示す応対時間情報、及び前記所定の問い合わせに対して前記基準者が前記特定の対話者に応対したときの操作内容と該操作内容を行った時間を示す操作ログ、並びに、前記所定の問い合わせと同じ問い合わせに対して、前記基準者が前記特定の対話者と異なる複数の他の対話者に応対したときの音声データである対話音声データ、前記基準者が前記他の対話者に応対した時間を示す応対時間情報、及び前記基準者が前記他の対話者に応対したときの操作内容と該操作内容を行った時間を示す操作ログを記憶する記憶部から、前記特定の対話者に応対した前記対話音声データ、前記応対時間情報、及び前記操作ログを取得し、取得した前記対話音声データ、前記応対時間情報、及び前記操作ログから作業フェーズを特定し、特定した該作業フェーズごとの応対時間を集計し、
    前記記憶部から、前記所定の問い合わせに対して前記基準者が前記特定の対話者と異なる複数の他の対話者に応対した前記対話音声データ、前記応対時間情報、及び前記操作ログを取得し、前記他の対話者に応対した前記対話音声データ、前記応対時間情報、及び前記操作ログから作業フェーズを特定し、特定した該作業フェーズごとの応対時間を集計し、該作業フェーズごとに集計した該応対時間から該作業フェーズごとの応対時間の平均値を算出し、
    前記他の対話者に応対したときの前記作業フェーズごとの応対時間の平均値と、前記特定の対話者に応対したときの前記作業フェーズごとの応対時間との差に基づいて補正値を算出する補正値算出手順と、
    前記基準者応対情報と前記被評価者模擬応対情報との一致度を算出する一致度算出手順と、
    前記一致度算出手順によって算出された前記一致度を、前記補正値算出手順によって算出された前記補正値によって補正して、前記所定の問い合わせに係る前記被評価者模擬応対情報の評価結果を算出する評価結果算出手順と、
    をコンピュータに実行させることを特徴とする応対情報評価プログラム。
  2. 特定の対話者による所定の問い合わせに対して被評価者が実際に応対した内容を記録した被評価者実績応対情報を評価する方法をコンピュータに実行させる応対情報評価プログラムであって、
    複数の問い合わせに対して基準者が応対した内容を記録した基準者応対情報を用いて複数の応対者がそれぞれ応対した内容を記録した応対者応対情報と当該基準者応対情報との一致度、並びに、前記応対者応対情報の入力に係る時間と当該基準者応対情報の入力に係る時間との入力時間比を応対者ごとにそれぞれ算出し、算出した一致度および入力時間比から入力時間比を変数として一致度を算出する一致度関数を導出する一致度関数導出手順と、
    前記所定の問い合わせに対して前記被評価者が前記特定の対話者に応対したときの音声データである対話音声データ、前記所定の問い合わせに対して前記被評価者が前記特定の対話者に応対した時間を示す応対時間情報、及び前記所定の問い合わせに対して前記被評価者が前記特定の対話者に応対したときの操作内容と該操作内容を行った時間を示す操作ログ、並びに、前記所定の問い合わせと同じ問い合わせに対して、前記基準者が前記特定の対話者と異なる複数の他の対話者に応対したときの音声データである対話音声データ、前記基準者が前記他の対話者に応対した時間を示す応対時間情報、及び前記基準者が前記他の対話者に応対したときの操作内容と該操作内容を行った時間を示す操作ログを記憶する記憶部から、前記被評価者が前記特定の対話者に応対した前記対話音声データ、前記応対時間情報、及び前記操作ログを取得し、取得した前記対話音声データ、前記応対時間情報、及び前記操作ログから作業フェーズを特定し、特定した該作業フェーズごとの応対時間を集計し、
    前記記憶部から、前記所定の問い合わせに対して前記基準者が前記特定の対話者と異なる複数の他の対話者に応対した前記対話音声データ、前記応対時間情報、及び前記操作ログを取得し、前記他の対話者に応対した前記対話音声データ、前記応対時間情報、及び前記操作ログから作業フェーズを特定し、特定した該作業フェーズごとの応対時間を集計し、該作業フェーズごとに集計した該応対時間から該作業フェーズごとの応対時間の平均値を算出し、
    前記他の対話者に応対したときの前記作業フェーズごとの応対時間の平均値と、前記特定の対話者に応対したときの前記作業フェーズごとの応対時間との差に基づいて補正値を算出する補正値算出手順と、
    前記補正値算出手順で補正値を算出される前記被評価者実績応対情報の入力に係る時間と、当該補正値と同一の補正値を有する対話者による前記所定の問い合わせに係る基準者応対情報の入力に係る時間との入力時間比を、前記一致度関数導出手順によって導出された一致度関数に代入することで当該被評価者実績応対情報と当該基準者応対情報との一致度を算出する一致度算出手順と、
    前記一致度算出手順によって算出された前記一致度を、前記補正値算出手順によって算出された前記補正値によって補正して、前記所定の問い合わせに係る前記被評価者実績応対情報の評価結果を算出する評価結果算出手順と、
    をコンピュータに実行させることを特徴とする応対情報評価プログラム。
  3. 評価する被評価者実績応対情報を選択するための条件指定を受け付ける条件指定受付手順をさらに備え、
    前記補正値算出手順は、
    前記条件指定受付手順によって受け付けられた条件指定で選択された被評価者実績応対情報に含まれる特定の対話者について、前記被評価者が応対した前記対話音声データ、前記応対時間情報、及び前記操作ログを前記記憶部から取得して、取得した前記対話音声データ、前記応対時間情報、及び前記操作ログから前記作業フェーズごとの前記応対時間を集計することを特徴とする請求項2に記載の応対情報評価プログラム。
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