JP2004156314A - 立体駐輪設備 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の併設をコンパクトにかつ安価にして行える立体駐輪設備を提供する。
【解決手段】本体1は、上枠部2と左右一対の側枠部3からなる。側枠部3のそれぞれに上部輪体10と下部輪体15を設け、上下の輪体10,15間に無端回動体21を設けるとともに、一方側の輪体15に連動する回転駆動装置41を設けた。無端回動体41間に、複数の二輪車支持体51を左右方向軸心Aの回りに揺動自在に設けて、二輪車支持体51群が、前後の縦経路部48a,48bと上下のターン経路部48c,48dからなる無端経路48上で移動可能に構成した。複数の無端経路48を、中間に位置する側枠部3を共通化して左右に併設した。回転駆動装置を駆動し、輪体を介して両無端回動体を同時に同方向に回動することで、二輪車支持体群を無端経路上で循環移動できる。複数の無端経路の併設は、幅寸法を最小としてコンパクトに、かつ安価にして行える。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえば自転車などの二輪車を収納する立体駐輪設備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の駐輪設備としては、次のような構成が提供されている。すなわち、駆動装置により駆動される下部駆動輪と、上部従動輪とに無端条体が巻掛けられ、この無端条体には、多数の支持アームの基端部が等間隔で連結されている。無端条体を囲む無端ガイドレールが支持フレームに設けられ、支持アームは、その基端部に設けたガイドローラを介して無端ガイドレールに案内される。自転車載置台はケージフレームの下部に固定され、このケージフレームは支持アームの先端に、横軸を介して回動自在に連結されている。
【0003】
横軸には、前方に向かって斜め下向きに延長する傾斜アームが固定され、この傾斜アームの先端部にはケージ姿勢保持用ガイドローラが取り付けられている。無端ガイドレールを囲むケージ姿勢保持用の前部ガイドレールと後部ガイドレールとが支持フレームに設けられ、その際に前部ガイドレールの両端部と後部ガイドレールの両端部とは、ガイドローラ通過間隙を介して内外方向に重なるように配置されている。
【0004】
ここで横軸は、ケージの重心よりも若干後方に配置され、これによりケージは前部が下向きになるように傾斜しようとする。このとき、ガイドローラが前部ガイドレールや後部ガイドレールに係合することで、傾斜が防止され、ケージはほぼ水平状態を保って上下方向に循環移動するとされている(たとえば、特許文献1参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特公平1−19511号公報(第1−2頁、第1−5図)
【0006】
【特許文献2】
特開2002−68413号公報(第3−4頁、図1−2)
【0007】
【特許文献3】
特開昭53−23490号公報(第1−3図)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記した従来構成によると、複数組の循環ケージ装置を左右方向に並べて設置したとき、各循環ケージ装置がそれぞれ支持フレームを有していることで、全体が大型化かつ高価になる。また、横軸の近くに位置された1箇所のガイドローラのみを介しての案内であることから、循環経路中の或る部分においては、ケージフレーム、すなわち自転車載置台が揺動し易いものになる。
【0009】
そこで本発明のうち請求項1記載の発明は、複数の併設をコンパクトにかつ安価にして行える立体駐輪設備を提供することを目的としたものである。
また請求項2記載の発明は、案内位置を上下で使い分けて、無端経路の全域に亘って揺動し難くした立体駐輪設備を提供することを目的としたものである。
【0010】
そして請求項3記載の発明は、案内位置を上下ならびに前後で使い分けて、無端経路の全域に亘って、揺動をよりし難くした立体駐輪設備を提供することを目的としたものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するために、本発明のうちで請求項1記載の立体駐輪設備は、本体は、上枠部と左右一対の側枠部とからなり、側枠部のそれぞれには上部輪体と下部輪体とが設けられ、上下の輪体間に無端回動体が設けられるとともに、一方側の輪体に連動される回転駆動装置が設けられ、前記無端回動体間には複数の二輪車支持体が左右方向軸心の回りに揺動自在に設けられて、二輪車支持体群が、前後の縦経路部と上下のターン経路部からなる無端経路上で移動可能に構成され、複数の無端経路が、中間に位置される側枠部を共通化して左右に併設されていることを特徴としたものである。
【0012】
したがって請求項1の発明によると、回転駆動装置を駆動し、一方側の輪体を介して左右の無端回動体を同時に同方向に回動させることで、二輪車支持体群を、無端経路上で循環移動し得、そして複数の無端経路の併設は、その幅寸法を最小として行える。
【0013】
また本発明の請求項2記載の立体駐輪設備は、本体は、上枠部と左右一対の側枠部とからなり、側枠部のそれぞれには上部輪体と下部輪体とが設けられ、上下の輪体間に無端回動体が設けられるとともに、一方側の輪体に連動される回転駆動装置が設けられ、前記無端回動体間には複数の二輪車支持体が左右方向軸心の回りに揺動自在に設けられて、二輪車支持体群が、前後の縦経路部と上下のターン経路部からなる無端経路上で移動可能に構成され、前記二輪車支持体には上部被案内体と下部被案内体とが設けられ、側枠部に案内手段を設けて、上部被案内体と下部被案内体との少なくとも一方を案内するように構成されていることを特徴としたものである。
【0014】
したがって請求項2の発明によると、回転駆動装置を駆動し、一方側の輪体を介して左右の無端回動体を同時に同方向に回動させることで、二輪車支持体群を、無端経路上で循環移動し得、その際に、無端経路上で循環移動する二輪車支持体は、上部被案内体と下部被案内体との少なくとも一方を案内手段により案内することで、左右方向軸心の回りに不測に揺動することなく行える。
【0015】
そして本発明の請求項3記載の立体駐輪設備は、本体は、上枠部と左右一対の側枠部とからなり、側枠部のそれぞれには上部輪体と下部輪体とが設けられ、上下の輪体間に無端回動体が設けられるとともに、一方側の輪体に連動される回転駆動装置が設けられ、前記無端回動体間には複数の二輪車支持体が左右方向軸心の回りに揺動自在に設けられて、二輪車支持体群が、前後の縦経路部と上下のターン経路部からなる無端経路上で移動可能に構成され、前記二輪車支持体には、上部被案内体と下部被案内体とがそれぞれ前後に振り分けて設けられ、側枠部には被案内体の案内手段が設けられ、この案内手段は、上部被案内体用の内側案内体と下部被案内体用の外側案内体とからなるとともに、これら案内体はそれぞれ前部案内部と後部案内部とに分断され、前位の縦経路部では、前位の上部被案内体と前位の下部被案内体とが両案内体の前部案内部に案内され、後位の縦経路部では、後位の上部被案内体と後位の下部被案内体とが両案内体の後部案内部に案内されることを特徴としたものである。
【0016】
したがって請求項3の発明によると、回転駆動装置を駆動し、一方側の輪体を介して左右の無端回動体を同時に同方向に回動させることで、二輪車支持体群を、無端経路上で循環移動し得、その際に、前後の縦経路部においては、案内手段によって、左右両側においてそれぞれ上下2箇所(合計4箇所)において案内することになって、左右方向軸心の回りに不測に揺動することなく移動を行え、しかも前後の縦経路部における案内は、その案内位置を、上下で使い分け(振り分け)て行うことと、前後で使い分け(振り分け)て行うこととにより、一層、揺動し難くして行える。
【0017】
さらに本発明の請求項4記載の立体駐輪設備は、上記した請求項1記載の構成において、二輪車支持体には上部被案内体と下部被案内体とが設けられ、側枠部に案内手段を設けて、上部被案内体と下部被案内体との少なくとも一方を案内するように構成されていることを特徴としたものである。
【0018】
したがって請求項4の発明によると、二輪車支持体の無端経路上での循環移動は、上部被案内体と下部被案内体との少なくとも一方を案内手段により案内することで、左右方向軸心の回りに不測に揺動することなく行える。
【0019】
しかも本発明の請求項5記載の立体駐輪設備は、上記した請求項4記載の構成において、上部被案内体は前後に振り分けて設けられ、案内手段は、上部被案内体用の内側案内体と、下部被案内体用の外側案内体とからなり、内側案内体は前部案内部と後部案内部とに分断され、上下の分断部分においては、前位の上部被案内体が前部案内部に案内されると同時または略同時に後位の上部被案内体が後部案内部に案内されることを特徴としたものである。
【0020】
したがって請求項5の発明によると、二輪車支持体が上位のターン経路部の最上位部分や下位のターン経路部の最下位部分に達したとき、左右両側においてそれぞれ前後2箇所(合計4箇所)の上部被案内体を内側案内体によって同時に案内することになり、以て移動方向が揺動方向で揺動し易い上下位のターン経路部において、二輪車支持体を揺動させることなく移動し得る。
【0021】
また本発明の請求項6記載の立体駐輪設備は、上記した請求項1または2記載の構成において、二輪車支持体には、上部被案内体と下部被案内体とがそれぞれ前後に振り分けて設けられ、側枠部には被案内体の案内手段が設けられ、この案内手段は、上部被案内体用の内側案内体と下部被案内体用の外側案内体とからなるとともに、これら案内体はそれぞれ前部案内部と後部案内部とに分断され、前位の縦経路部では、前位の上部被案内体と前位の下部被案内体とが両案内体の前部案内部に案内され、後位の縦経路部では、後位の上部被案内体と後位の下部被案内体とが両案内体の後部案内部に案内されることを特徴としたものである。
【0022】
したがって請求項6の発明によると、前後の縦経路部においては、左右両側においてそれぞれ上下2箇所(合計4箇所)において案内することになって、左右方向軸心の回りに不測に揺動することなく移動を行え、しかも前後の縦経路部における案内は、その案内位置を、上下で使い分け(振り分け)て行うことと、前後で使い分け(振り分け)て行うこととにより、一層、揺動し難くして行える。
【0023】
そして本発明の請求項7記載の立体駐輪設備は、上記した請求項1〜6のいずれかに記載の構成において、二輪車支持体には、上部被案内体と下部被案内体とがそれぞれ前後に振り分けて設けられ、その振り分け配置は、前後一対の上部被案内体に対して前後の外側に前後一対の下部被案内体が位置するように構成されていることを特徴としたものである。
【0024】
したがって請求項7の発明によると、前後の縦経路部における案内は、その案内位置を、上下で使い分け(振り分け)て行うことと、上部被案内体に対して前後の外側に下部被案内体が位置することで前後で使い分け(振り分け)て行うこととによって、より一層、揺動し難くして行える。
【0025】
さらに本発明の請求項8記載の立体駐輪設備は、上記した請求項1〜7のいずれかに記載の構成において、二輪車支持体には、上部被案内体と下部被案内体とがそれぞれ前後に振り分けて設けられ、その振り分け配置は、前後一対の上部被案内体に対して前後の外側に前後一対の下部被案内体が位置するように構成され、側枠部に案内手段が設けられ、この案内手段は、上部被案内体を案内する内側案内体と、この内側案内体に対して前後の外側に位置されて下部被案内体を案内する外側案内体とにより構成されていることを特徴としたものである。
【0026】
したがって請求項8の発明によると、前後の縦経路部における二輪車支持体の案内は、その案内位置を、上下で使い分け(振り分け)て行うことと、内側案内体に案内される上部被案内体に対して前後の外側に位置した外側案内体に下部被案内体が案内されることで前後で使い分け(振り分け)て行うこととによって、より一層、揺動し難くして行えるとともに、案内手段を効果的に配設し得る。
【0027】
しかも本発明の請求項9記載の立体駐輪設備は、上記した請求項1〜8のいずれかに記載の構成において、上部輪体と下部輪体との少なくとも一方は、無端回動体に自動的に張力を付与する張力付与手段を介して側枠部に設けられていることを特徴としたものである。
【0028】
したがって請求項9の発明によると、使用経過などによって無端回動体が緩み(弛み)状になるとき、張力付与手段を介して無端回動体に自動的に張力を付与し得、以て緩みを自動的に吸収し得る。
【0029】
また本発明の請求項10記載の立体駐輪設備は、上記した請求項1〜9のいずれかに記載の構成において、上部輪体と下部輪体との少なくとも一方は、無端回動体に自動的に張力を付与する張力付与手段を介して側枠部に設けられ、側枠部には二輪車支持体の案内手段が設けられ、この案内手段には伸縮案内部が設けられていることを特徴としたものである。
【0030】
したがって請求項10の発明によると、使用経過などによって無端回動体が緩み(弛み)状になるとき、張力付与手段を介して無端回動体に自動的に張力を付与し得、以て緩みを自動的に吸収し得るとともに、案内手段では、上部輪体と下部輪体との間隔変化を伸縮案内部により自動的に吸収し得る。
【0031】
そして本発明の請求項11記載の立体駐輪設備は、上記した請求項1〜10のいずれかに記載の構成において、本体の後部には、後位の縦経路部を囲む状態で後部枠体が設けられていることを特徴としたものである。
【0032】
したがって請求項11の発明によると、後部枠体によって、後位の縦経路部を移動する二輪車支持体群をカバーし得るとともに、本体を含めた全体の安定性を確保し得る。
【0033】
さらに本発明の請求項12記載の立体駐輪設備は、上記した請求項1〜11のいずれかに記載の構成において、二輪車支持体には、複数の車輪支持部が左右方向に並べて配置されるとともに、各車輪支持部の最奥部には車輪受け部が設けられ、1つ置きの車輪支持部は奥側を下位として傾斜して設けられ、残りの車輪支持部には車輪が乗り越え可能な後退阻止部が設けられていることを特徴としたものである。
【0034】
したがって請求項12の発明によると、二輪車の乗り入れは、前車輪の前端が車輪受け部に当接または近接する状態で行え、その際に、二輪車支持体上の二輪車群は、そのハンドルの高さ位置を隣接間で変位できることになり、したがって左右方向での隙間をできるだけ少なくした効率のよい収納構成にしながらも、ハンドルを介しての収納、取り出し作業(ハンドル操作)は、容易にかつ円滑に行え、そして、1つ置きの車輪支持部により支持している二輪車は、その自重により前車輪が車輪受け部に当接する状態になることから、前側への移動を阻止し得、また残りの車輪支持部により支持している二輪車は、その前車輪が後退阻止部に当接する状態になることから、前側への移動を阻止し得、したがって無端経路上での循環移動時に不測にして脱落などすることを防止し得る。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を、自転車(二輪車の一例。)を収納する立体駐輪設備に採用した状態として、図に基づいて説明する。なお、以下においては図10に示すように、自転車100は、車体101、前車輪102、後車輪103、ハンドル104などで示される。
【0036】
図1〜図4、図6に示すように、本体1は、上枠部2と左右一対の側枠部3とからなる。ここで側枠部3は、それぞれ、前後一対でかつ左右一対(合計4本)の支柱材3Aと、前後の支柱材3A間に設けられる上下で複数の前後材3B、および傾斜材3Cなどにより構成されている。また上枠部2は、前後の支柱材3Aの上端間に設けられる前後材2Aと、左右の支柱材3Aの上端間に設けられる左右材2Bなどにより構成されている。
【0037】
前記本体1の後部には、後位の縦経路部(後述する。)を囲む状態で後部枠体6が設けられている。ここで後部枠体6は、前記本体1における後位の支柱材3Aに対して所定の間隔を置いて立設される左右一対(合計2本)の支柱材6Aと、この支柱材6Aと後位の支柱材3Aとの間に設けられる上下で複数の前後材6B、および傾斜材6Cと、左右の支柱材6A間に設けられる上下で複数の左右材6Dなどにより構成されている。
【0038】
前記本体1の前部には、出入り口93に対向しかつ前位の縦経路部(後述する。)を囲む状態で前部枠体8が設けられている。ここで前部枠体8は、前記本体1における前位の支柱材3Aから前方へ連設される上下で複数の前後材8Aと、これら前後材8Aの前端間に設けられる左右材8Bと、前後材8Aの前端間に設けられる上下材8Cなどにより構成されている。
【0039】
前記側枠部3のそれぞれには従動歯輪(上部輪体の一例)10と駆動歯輪(下部輪体の一例)15とが設けられ、そして上下の歯輪10,15間に無端チェーン(無端回動体の一例)21が設けられるとともに、駆動歯輪15に連動される回転駆動装置41が設けられている。その際に駆動歯輪15は、無端チェーン21に自動的に張力を付与する張力付与手段31を介して設けられている。
【0040】
すなわち図3〜図8に示すように、側枠部3の上部でかつ前後の中央部分において、一対の前後材3B間には支持部材11が設けられ、この支持部材11に設けられた軸受12により、それぞれ従動軸13が回転自在に支持されている。そして従動軸13の内端に前記従動歯輪10が取り付けられ、その際に従動歯輪10は側枠部3の内側面よりも内方に位置されている。
【0041】
また、側枠部3の下部でかつ前後の中央部分において、一対の前後材3B間には固定側支持部材16が設けられるとともに、この固定側支持部材16の内側面に当接されて昇降動可能な可動側支持部材17が設けられている。この可動側支持部材17の内側面には軸受18が設けられ、そして左右の軸受18間で駆動軸19が回転自在に支持されている。その際に駆動軸19の端部は、可動側支持部材17に形成された貫通孔17aに挿通されたのち、固定側支持部材16に形成された上下方向の長孔16aに挿通されている。前記駆動軸19の端部近くにそれぞれ前記駆動歯輪15が取り付けられ、その際に駆動歯輪15は側枠部3の内側面よりも内方に位置されている。
【0042】
上下の歯輪10,15間に設けられる無端チェーン21は左右一対であり、これら無端チェーン21のチェーン案内手段25が側枠部3側に設けられている。すなわちチェーン案内手段25は、逆U字状の上位案内部26とU字状の下位案内部27とを有し、無端チェーン21に対して外側から外嵌して案内するように構成されている。ここで上位案内部26は側枠部3側に連結されているが、下位案内部27は可動側支持部材17側に連結されて、この可動側支持部材17に一体状として昇降動可能に構成されている。そして上位案内部26の下端と下位案内部27の上端との間には、下位案内部27の昇降動を許容する伸縮案内部28が設けられている。以上の26〜28などによりチェーン案内手段25の一例が構成される。
【0043】
前記可動側支持部材17の下部でかつ前後の中央部分において、その内面側にはブラケット32が設けられ、このブラケット32に固定された縦方向のボルト体33が下方へと垂下されている。そしてボルト体33は、固定側支持部材16の下部内面に固定された上位受け座34を貫通され、その下部に下位受け座35が、ナット体36を介して位置変更自在に設けられている。前記ボルト体33に外嵌されて、両受け座34,35間に圧縮ばね37が介在されている。以上の32〜37などにより張力付与手段31の一例が構成される。
【0044】
前部枠体8における下位の前後材8A上には、正逆駆動自在でかつ減速機付きの駆動部(モータなど)42が設けられている。この駆動部42からの出力軸43は内方へ突出され、その突出部分に伝動歯輪44が取り付けられている。そして、可動側支持部材17と駆動歯輪15の間において前記駆動軸19には受動歯輪45が取り付けられ、この受動歯輪45と前記伝動歯輪44との間に無端チェーン46が設けられている。その際に、出力軸43と駆動軸19とのレベルを同一状として、張力付与手段31の作用により駆動軸19が上下で変位したとしても、回転駆動装置41による回転駆動力の伝達が常に好適に行われるように構成されている。以上の42〜46などにより回転駆動装置41の一例が構成される。
【0045】
前記無端チェーン21間には複数の二輪車支持体51が左右方向軸心Aの回りに揺動自在に設けられ、以て二輪車支持体51群が、前位の縦経路部48aと後位の縦経路部48bと上位のターン経路部48cと下位のターン経路部48dからなる無端経路48上で移動可能に構成されている。
【0046】
すなわち図3〜図6、図9、図10に示すように、二輪車支持体51のベース部52は、左右一対の前後材52Aと、これら前後材52Aの前後端間に設けられる前後一対の左右材52B、ならびに前位寄りの中間部間に設けられる中間左右材52Cと、この中間左右材52Cと後位の左右材52Bとの間に設けられる左右複数(3個)の中間前後材52Dとにより矩形平枠状に構成されている。そして前位の左右材52Bと中間左右材52Cとの上面間には出し入れ用の渡り板53が設けられている。
【0047】
前記ベース部52における前後材52Aの左右外側面からは、それぞれ前後一対の縦材部54が立設され、そして前後の縦材部54における上端間には前後材部55が設けられている。ここで縦材部54は、ベース部52の前後面に対してそれぞれ所定距離だけ内方の位置から立設されている。両前後材部55の上面からは、逆V字状のブラケット56が上方へと連設され、左右のブラケット56の頂部間が左右方向のパイプ体57により連結されている。
【0048】
両前後材部55の側面でかつ前後の中央部分からは、左右外方へ突出される支軸58が設けられ、これら支軸58に一端が相対回動自在に連結された一対のリンク体59の他端が、前記無端チェーン21に所定の間隔(距離)を置いて連結されている。以上の52〜59などにより二輪車支持体51の一例が構成される。そして、二輪車支持体51は両無端チェーン21に対して、支軸58の軸心である左右方向軸心Aの回りに揺動自在に設けられることになる。
【0049】
前記二輪車支持体51には、4個(複数)の車輪支持部61A,61Bが左右方向に並べて配置されている。すなわち車輪支持部61A,61Bは断面U字状のレール条体からなり、その前端部分は、前方で広がる車輪案内部62を介して、渡り板53側に連結されている。
【0050】
そして後端部分は後位の左右材52B側に連結されるが、その際に1つ置きの車輪支持部61Aは、後位の左右材52Bの下部側に連結部63を介して連結されることで、奥側を下位として傾斜して設けられている。また、残りの1つ置きの車輪支持部61Bは、後位の左右材52Bの上面側に連結されることで、水平状として、あるいは奥側を上位として設けられている。
【0051】
前記各車輪支持部61A,61Bの最奥部には、前車輪102の前端面を受け止めて前進を阻止する車輪受け部64が立設状に設けられている。そして残りの1つ置きの車輪支持部61Bには、前車輪102が乗り越え可能な山型の後退阻止部65が設けられている。
【0052】
前記二輪車支持体51には、上部被案内体71A,71Bと下部被案内体72A,72Bとがそれぞれ前後に振り分けて設けられている。すなわち、両前後部材55における前端の外面側にはそれぞれ前位の上部被案内体71Aが設けられるとともに、両前後部材55における後端の外面側にはそれぞれ後位の上部被案内体71Bが設けられている。そして、ベース部52における前端の外面側にはそれぞれ前位の下部被案内体72Aが設けられるとともに、ベース部52における後端の外面側にはそれぞれ後位の下部被案内体72Bが設けられている。
【0053】
ここで、下部被案内体72A,72Bの取り付けは、たとえば前位の下部被案内体72Aの取り付け状態である図9に示すようにして行われる。すなわち、ベース部52における前端の外面側に保持部材73が設けられ、この保持部材73には前後方向へ出退自在な移動部材74が設けられるとともに、前方(後方)へ突出付勢するばね75が設けられている。そして、移動部材75の突出端に側外方への横軸76が設けられ、この横軸76にローラ状の下部被案内体72A(72B)が遊転自在に設けられている。なお上部被案内体71A,71Bは、前後部材55に対して定位置に遊転自在に設けられている。
【0054】
その際に、上部被案内体71A,71Bと下部被案内体72A,72Bとは、上部被案内体71A,71Bが側外方に位置されるように、左右方向において位置をずらして配置されている。また、前述したように縦材部54は、ベース部52の前後面に対してそれぞれ所定距離だけ内方の位置から立設されており、したがって、上部被案内体71A,71Bと下部被案内体72A,72Bとの前後の振り分け配置は、前後一対の上部被案内体71A,71Bに対して前後の外側に、それぞれ所定距離Lを置いて前後一対の下部被案内体72A,72Bが位置するように構成されることになる。
【0055】
図1〜図6、図11に示すように、左右の側枠部3には、それぞれ被案内体71A,71B、72A,72Bの案内手段80が設けられている。この案内手段80は、上部被案内体71A,71B用の内側案内体81と下部被案内体用72A,72B用の外側案内体82とからなり、それぞれC型レール材を内側開放状として配設することで構成されている。これら案内体81,82はそれぞれ前部案内部81A,82Aと後部案内部81B,82Bとに分断されている。
【0056】
すなわち、内側案内体81の両案内部81A,81Bは、それぞれ上位湾曲部分と中間垂直部分と下位湾曲部分とによって、側面視でC字状または逆C字状に形成されている。そして、上位湾曲部分と中間垂直部分とが後部枠体6や前部枠体8に連結されるとともに、中間垂直部分の下端に下位湾曲部分の上端が、伸縮案内部83A,83Bを介して連結されることで、駆動歯輪15側の上下変位に追従し得るように構成されている。
【0057】
また、側面視でC字状または逆C字状に形成される両案内部81A,81Bは、その上位湾曲部分の遊端間と下位湾曲部分の遊端間に分断部分84が形成されている。そして、上下の分断部分84においては、前位の上部被案内体71Aが前部案内部81Aに案内されると同時(または略同時)に後位の上部被案内体71Bが後部案内部81Bに案内されるように、分断部分84の間隔S1に対して上部被案内体71A,71Bの間隔S2が少し長く、すなわちS1<S2に設定されている。
【0058】
なお両案内部81A,81Bにおける遊端の上部側には、上部被案内体71A,71Bの係合を円滑に行わせるための導面81a,81bが、外方側が上位の傾斜状として形成されている。
【0059】
外側案内体82の両案内部82A,82Bはそれぞれ垂直状であって、内側案内体81における中間垂直部分の上端近くから下位湾曲部分の下端下方に対向して配設されて、後部枠体6や前部枠体8に連結されている。ここで外側案内体82は、前述したように下部被案内体72A,72Bに対して上部被案内体71A,71Bが側外方に位置されていることに対応して、内側案内体81に対して側外方に位置されるように、左右方向において位置をずらして配置されている。
【0060】
したがって、上記構成からなる案内手段80によると、前位の縦経路部48aでは、前位の上部被案内体71Aと前位の下部被案内体72Aとが両案内体81,82の前部案内部81A,82Aに案内され、後位の縦経路部48bでは、後位の上部被案内体71Bと後位の下部被案内体72Bとが両案内体81,82の後部案内部81B,82Bに案内されることになる。以上の81〜84などにより案内手段80の一例が構成される。
【0061】
図6、図10に示すように、前記出入り口93に対向して1台の二輪車支持体51が停止された状態で、この二輪車支持体51の奥側に位置されて支持体検出手段86と在荷検出手段87とが設けられている。すなわち、側枠部3における所定の高さの前後材3B間に左右材3Dが設けられ、この左右材3Dの下面側に保持枠体88が設けられている。この保持枠体88の下部で下面側には、二輪車支持体51のベース部52に設けられた被検出体60を検出自在として前記支持体検出手段86が設けられ、また、保持枠体88の下部で上面側には前記在荷検出手段87が設けられている。
【0062】
ここで在荷検出手段87は、各車輪支持部61A,61Bに支持された自転車100の前車輪102を検出するもので、奥側を下位として傾斜して設けられた1つ置きの車輪支持部61Aに支持された自転車100の前車輪102を検出する下段検出部87Aと、水平状、あるいは奥側を上位として設けられた残りの1つ置きの車輪支持部61Bに支持された自転車100の前車輪102を検出する上段検出部87Bとからなる。なお支持体検出手段86や在荷検出手段87としては、投光器や受光器からなる非接触検出方式が採用されているが、これは接触検出方式などであってもよい。
【0063】
上記の構成において、複数の無端経路48が、中間に位置される側枠部3を共通化して左右に併設されている。すなわち図2、図3、図6、図7に示すように、左の無端経路48を形成する右側の固定側支持部材16と右の無端経路48を形成する左側の固定側支持部材16とが、側枠部3における前後材3Bを両側から挟む状態に配置されて固定具(ボルト・ナットなど)20により固定されている。そして、これら固定側支持部材16に対して、前述したように可動側支持部材17などが配設される。なお、上部の従動歯輪10側も同様にして、支持部材11などが側枠部3の両側に配置されている。
【0064】
このように、複数の無端経路48を、中間に位置する側枠部3を共通化して左右に併設することによって、複数の併設を、その幅寸法を最小としてコンパクトに、かつ安価にして行えることになる。
【0065】
図1、図2、図4に示すように、複数の無端経路48は、床91上に構築された共通の構築物(建て屋やビルディング)92内に配設されるものであり、その際に、構築物92に形成された出入り口93には開閉扉94が設けられている。そして、床面の下方に下位のターン経路部48dが位置されることで、床91にはピット95が形成され、このピット95内に本体1の下部が位置されている。なお、開閉扉94の近くには受け付け操作部96が設けられ、この操作部96や前記支持体検出手段86や在荷検出手段87などは制御部(図示せず。)に接続されている。また、出入り口93の外側で上方には、図1の仮想線で示すように屋根体97が設けられているが、構築物92によって上方をカバーするときには屋根体97は省略し得る。
【0066】
以下に、上記した実施の形態における作用を説明する。
立体駐輪設備に自転車100を収納(入庫)させるに、まず利用者が受け付け操作部96に磁気カードを挿入して収納釦を押す。すると、磁気カードの読取りなどに基づいて、制御部からの制御によって回転駆動装置41を正逆のいずれかに駆動し、以て二輪車支持体51群を無端経路48上で移動させる。そして、目的とする二輪車支持体51を出入り口93に対向させて移動を停止し、このとき図10に示すように、二輪車支持体51のベース部52に設けられた被検出体60を支持体検出手段86が検出することで、開閉扉94のロックを解除する。
【0067】
これにより開閉扉94を自動的に開動させ、または利用者の手動操作により開動させる。したがって利用者は、ハンドル104を介して自転車100を、出入り口93を通って押し移動させ、二輪車支持体51の利用者が登録している車輪支持部61A,61Bに押し込む。その際に自転車100は、前車輪102側から渡り板53上を移動し、そして車輪案内部62に案内されたのち、車輪支持部61A,61Bに乗り入れられる。
【0068】
この乗り入れは、前車輪102の前端が車輪受け部64に当接または近接する状態に行われる。その際に、水平状として、あるいは奥側を上位として設けられている車輪支持部61Bのときには、前車輪102が後退阻止部65を乗り越えて車輪受け部64に当接または近接されることになる。
【0069】
このようにして自転車100を車輪支持部61A,61Bに乗り入れたのち、利用者は出入り口93を通って外に移動し、受け付け操作部96の終了釦を押す。このとき、車輪支持部61A,61Bに対する自転車100の乗り入れが不十分であったときには、在荷検出手段87による前車輪102の検出が行われていないことで、ランプ点灯や音声によって警告され、以て利用者は再度、乗り入れ操作を行う。
【0070】
また、車輪支持部61A,61Bに対する自転車100の乗り入れが十分で、在荷検出手段87による前車輪102の検出が行われたときには、ランプ点灯や音声によって操作良好が知らされ、以て開閉扉94を自動的に閉動させ、または利用者の手動操作により閉動させる。そして利用者は、受け付け操作部96から磁気カードを抜き出すのであり、その前後に開閉扉94をロックし得、以て自転車100の収納作業を終える。
【0071】
なお、立体駐輪設備から自転車100を取り出す(出庫させる)に、まず利用者が受け付け操作部96に磁気カードを挿入して取り出し釦を押す。その後は、自転車100の押し込みが自転車100の引き出しに替わる程度で、前述した自転車100を収納(入庫)させる動作と同様に動作し得、以て自転車100を出入り口93を通って外に取り出し得る。そして利用者は受け付け操作部96の終了釦を押し、以て開閉扉94を自動的に閉動させ、または利用者の手動操作により閉動させる。そして利用者は、受け付け操作部96から磁気カードを抜き出すのであり、その前後に開閉扉94をロックし得、以て自転車100の取り出し作業を終える。
【0072】
上述したような自転車100の収納、取り出しの際に、1つ置きの車輪支持部61Aは奥側を下位として傾斜して設け、残りの車輪支持部61Bは前車輪102が乗り越え可能な後退阻止部65を設けていることで、二輪車支持体51の自転車100群は、そのハンドル104の高さ位置が隣接間で変位することになり、したがって左右方向での隙間をできるだけ少なくした効率のよい収納構成にしながらも、ハンドル104を介しての収納、取り出し作業(ハンドル操作)は、容易にかつ円滑に行えることになる。
【0073】
そして、奥側を下位として傾斜して設けた車輪支持部61Aにより支持している自転車100は、その自重により前車輪102が車輪受け部64に当接される状態になることから、前側への移動を阻止し得、また水平状として、あるいは奥側を上位として設けた車輪支持部61Bにより支持している自転車100は、その前車輪102が後退阻止部65に当接される状態になることから、前側への移動を阻止し得、したがって無端経路48上での循環移動時に不測にして脱落などすることを防止し得る。
【0074】
次に、無端経路48上での循環移動を説明する。
回転駆動装置41における駆動部42の正逆回転を、出力軸43、伝動歯輪44、無端チェーン46、受動歯輪45を介して駆動軸19に伝達し、左右の駆動歯輪15を同時に駆動回転させる。これにより、従動歯輪10との間に設けている左右の無端チェーン21を、それぞれチェーン案内手段25により案内しながら同時に同方向に回動させ、以て無端チェーン21間にリンク体59などを介して左右方向軸心Aの回りに揺動自在に設けている二輪車支持体51群を、無端経路48上で正逆に循環移動し得る。
【0075】
その際に、無端経路48上で循環移動する二輪車支持体51の案内手段80による案内は、次のようにして行われる。すなわち、前位の縦経路部48aにおいては、前位の上部被案内体71Aを内側案内体81の前部案内部81Aにより案内するととともに、前位の下部被案内体72Aを外側案内体82の前部案内部82Aにより案内することで、すなわち左右両側においてそれぞれ上下2箇所(合計4箇所)において案内することで、左右方向軸心Aの回りに不測に揺動することなく行える。
【0076】
また後位の縦経路部48bにおいては、後位の上部被案内体71Bを内側案内体81の後部案内部81Bにより案内するととともに、後位の下部被案内体72Bを外側案内体82の後部案内部82Bにより案内することで、すなわち左右両側においてそれぞれ上下2箇所(合計4箇所)において案内することで、左右方向軸心Aの回りに不測に揺動することなく行える。
【0077】
そして、このような縦経路部48a,48bにおける案内は、案内位置を上下で使い分け(振り分け)て行うことと、上部被案内体71A,71Bに対して前後の外側にそれぞれ所定距離Lを置いて下部被案内体72A,72Bが位置することで、案内位置を前後で使い分け(振り分け)て行うこととにより、一層、揺動し難くして行える。
【0078】
さらに縦経路部48a,48bにおける案内は、案内部81A,81B、82A,82Bに対して被案内体71A,71B、72A,72Bが、ばね75の弾性力に抗して後退動した状態で行われ、以てばね75の弾性力によって被案内体72A,72B、71A,71Bが案内部81A,81B、82A,82Bに圧接されることから、ガタ付きなどない状態でスムースに行われる。
【0079】
たとえば、二輪車支持体51を前位の縦経路部48aにおいて下降するように移動させているとき、二輪車支持体51が前位の縦経路部48aから下位のターン経路部48dに移動するにつれて、前位の上部被案内体71Aが前部案内部81Aの中間垂直部分から下位湾曲部へと案内され、これに伴って前位の下部被案内体72Aが前部案内部82Aから外れることになる。
【0080】
そして前位の上部被案内体71Aが前部案内部81Aにおける下位湾曲部の終端側へ移動したとき、後位の上部被案内体71Bが後部案内部81Bにおける下位湾曲部の始端に前方から対向される。この状態で、前位の上部被案内体71Aが前部案内部81Aにおける下位湾曲部の終端へ移動したとき、後位の上部被案内体71Bが後部案内部81Bにおける下位湾曲部の始端に前方から係合される。
【0081】
すなわち、二輪車支持体51が下位のターン経路部48dの最下位部分に達したとき、図11に示すように、左右両側においてそれぞれ前後2箇所(合計4箇所)の上部被案内体71A,71Bが内側案内体81に同時に案内されることになり、以て移動方向が揺動方向で揺動し易い下位のターン経路部48dにおいて、二輪車支持体51を揺動させることなく移動し得る。
【0082】
次いで二輪車支持体51は、下位のターン経路部48dにおいて次第に上昇して行き、これに伴って後位の上部被案内体71Bが後部案内部81Bにおける下位湾曲部の始端部分で案内されるとともに、前位の上部被案内体71Aが前部案内部81Aにおける下位湾曲部の終端から後方へ外れる。そして、二輪車支持体51が下位のターン経路部48dから後位の縦経路部48bに上昇移動するにつれて、後位の上部被案内体71Bが後部案内部81Bの下位湾曲部から中間垂直部分へと案内され、これに伴って後位の下部被案内体72Bが後部案内部82Bに係合されることになる。
【0083】
なお、上位のターン経路部48cにおける二輪車支持体51の移動も、同様に揺動することなく行える。さらに、上位のターン経路部48cや下位のターン経路部48dのいずれにおいても、上述とは逆方向の移動も、同様に揺動することなく行える。
【0084】
以上のような二輪車支持体51群の無端経路48上で循環移動の際に、使用経過などによって無端チェーン21が緩み(弛み)状になるとき、張力付与手段31を介して無端チェーン21に自動的に張力を付与し得る。すなわち、圧縮ばね37の弾性力により、前記ボルト体33を介して可動側支持部材17に押し下げ力が作用しており、したがって、軸受18や駆動軸19を介して可動側支持部材17側に支持させている駆動歯輪15に押し下げ力が作用することになって、無端チェーン21に自動的に張力を付与し得、以て図8の(a)から図8の(b)に示すように、緩みを自動的に吸収し得る。なお駆動軸19の移動は、長孔16aに案内されることで、前後に規制されて円滑に行われる。
【0085】
上記した実施の形態のように、本体1が上枠部2と左右一対の側枠部3とからなり、側枠部3のそれぞれに従動歯輪10と駆動歯輪15とを設け、上下の歯輪10,15間に無端チェーン21を設けるとともに、駆動歯輪15に連動する回転駆動装置41を設け、無端チェーン21間に複数の二輪車支持体51を左右方向軸心Aの回りに揺動自在に設けて、二輪車支持体51群を、前後の縦経路部48a,48bと上下のターン経路部48c,48dからなる無端経路48上で移動可能とし、複数の無端経路48を、中間に位置する側枠部3を共通化して左右に併設した構成によると、回転駆動装置41を正逆のいずれかに駆動し、駆動歯輪15を介して左右の無端チェーン21を同時に同方向に回動させることで、二輪車支持体51群を、無端経路48上で正逆に循環移動でき、そして複数の無端経路48の併設は、その幅寸法を最小としてコンパクトに、かつ安価にして行える。
【0086】
上記した実施の形態のように、本体1が上枠部2と左右一対の側枠部3とからなり、側枠部3のそれぞれに従動歯輪10と駆動歯輪15とを設け、上下の歯輪10,15間に無端チェーン21を設けるとともに、駆動歯輪15に連動する回転駆動装置41を設け、無端チェーン21間に複数の二輪車支持体51を左右方向軸心Aの回りに揺動自在に設けて、二輪車支持体51群を、前後の縦経路部48a,48bと上下のターン経路部48c,48dからなる無端経路48上で移動可能とし、二輪車支持体51に上部被案内体71A,71Bと下部被案内体72A,72Bとを設け、側枠部3に案内手段80を設けて、上部被案内体71A,71Bと下部被案内体72A,72Bとの少なくとも一方を案内するようにした構成によると、回転駆動装置41を正逆のいずれかに駆動し、駆動歯輪15を介して左右の無端チェーン21を同時に同方向に回動させることで、二輪車支持体51群を、無端経路48上で正逆に循環移動でき、その際に、無端経路48上で循環移動する二輪車支持体51は、上部被案内体71A,71Bと下部被案内体72A,72Bとの少なくとも一方を案内手段80により案内することで、左右方向軸心Aの回りに不測に揺動することなく行える。
【0087】
上記した実施の形態のように、本体1が上枠部2と左右一対の側枠部3とからなり、側枠部3のそれぞれに従動歯輪10と駆動歯輪15とを設け、上下の歯輪10,15間に無端チェーン21を設けるとともに、駆動歯輪15に連動する回転駆動装置41を設け、無端チェーン21間に複数の二輪車支持体51を左右方向軸心Aの回りに揺動自在に設けて、二輪車支持体51群を、前後の縦経路部48a,48bと上下のターン経路部48c,48dからなる無端経路48上で移動可能とし、二輪車支持体51に上部被案内体71A,71Bと下部被案内体72A,72Bとをそれぞれ前後に振り分けて設け、側枠部3に被案内体71A,71B、72A,72Bの案内手段80を設け、この案内手段80は、上部被案内体71A,71B用の内側案内体81と下部被案内体72A,72B用の外側案内体82とからなるとともに、これら案内体81,82をそれぞれ前部案内部81A,82Aと後部案内部81B,82Bとに分断し、前位の縦経路部48aでは、前位の上部被案内体71Aと前位の下部被案内体72Aとを両案内体81,82の前部案内部81A,82Aにより案内し、後位の縦経路部48bでは、後位の上部被案内体71Bと後位の下部被案内体72Bとを両案内体81,82の後部案内部81B,82Bにより案内するようにした構成によると、回転駆動装置41を正逆のいずれかに駆動し、駆動歯輪15を介して左右の無端チェーン21を同時に同方向に回動させることで、二輪車支持体51群を、無端経路48上で正逆に循環移動でき、その際に、前後の縦経路部48a,48bにおいては、左右両側においてそれぞれ上下2箇所(合計4箇所)において案内することになって、左右方向軸心Aの回りに不測に揺動することなく移動を行え、しかも前後の縦経路部48a,48bにおける案内は、その案内位置を、上下で使い分け(振り分け)て行うことと、前後で使い分け(振り分け)て行うこととにより、一層、揺動し難くして行える。
【0088】
上記した実施の形態のように、二輪車支持体51に上部被案内体71A,71Bと下部被案内体72A,72Bとを設け、側枠部3に案内手段80を設けて、上部被案内体71A,71Bと下部被案内体72A,72Bとの少なくとも一方を案内するようにした構成によると、無端経路48上で循環移動する二輪車支持体51は、上部被案内体71A,71Bと下部被案内体72A,72Bとの少なくとも一方を案内手段80により案内することで、左右方向軸心Aの回りに不測に揺動することなく行える。
【0089】
上記した実施の形態のように、上部被案内体71A,71Bを前後に振り分けて設け、案内手段80は、上部被案内体71A,71B用の内側案内体81と、下部被案内体72A,72B用の外側案内体82とからなり、内側案内体81を前部案内部81Aと後部案内部81Bとに分断し、上下の分断部分84において、前位の上部被案内体71Aを前部案内部81Aにより案内すると同時または略同時に後位の上部被案内体71Bを後部案内部81Bにより案内するようにした構成によると、二輪車支持体51が上位のターン経路部48cの最上位部分や下位のターン経路部48dの最下位部分に達したとき、左右両側においてそれぞれ前後2箇所(合計4箇所)の上部被案内体71A,71Bを内側案内体81によって同時に案内することになり、以て移動方向が揺動方向で揺動し易い上下位のターン経路部48c,48dにおいて、二輪車支持体51を揺動させることなく移動できる。
【0090】
上記した実施の形態のように、二輪車支持体51に上部被案内体71A,71Bと下部被案内体72A,72Bとをそれぞれ前後に振り分けて設け、側枠部3に被案内体71A,71B、72A,72Bの案内手段80を設け、この案内手段80は、上部被案内体71A,71B用の内側案内体81と下部被案内体72A,72B用の外側案内体82とからなるとともに、これら案内体81,82をそれぞれ前部案内部81A,82Aと後部案内部81B,82Bとに分断し、前位の縦経路部48aでは、前位の上部被案内体71Aと前位の下部被案内体72Aとを両案内体81,82の前部案内部81A,82Aにより案内し、後位の縦経路部48bでは、後位の上部被案内体71Bと後位の下部被案内体72Bとを両案内体81,82の後部案内部81B,82Bにより案内するようにした構成によると、前後の縦経路部48a,48bにおいては、左右両側においてそれぞれ上下2箇所(合計4箇所)において案内することになって、左右方向軸心Aの回りに不測に揺動することなく移動を行え、しかも前後の縦経路部48a,48bにおける案内は、その案内位置を、上下で使い分け(振り分け)て行うことと、前後で使い分け(振り分け)て行うこととにより、一層、揺動し難くして行える。
【0091】
上記した実施の形態のように、二輪車支持体51に、上部被案内体71A,71Bと下部被案内体72A,72Bとをそれぞれ前後に振り分けて設け、その振り分け配置を、前後一対の上部被案内体71A,71Bに対して前後の外側に前後一対の下部被案内体72A,72Bが位置するようにした構成によると、前後の縦経路部48a,48bにおける案内は、その案内位置を、上下で使い分け(振り分け)て行うことと、上部被案内体71A,71Bに対して前後の外側に下部被案内体72A,72Bが位置することで前後で使い分け(振り分け)て行うこととによって、より一層、揺動し難くして行える。
【0092】
上記した実施の形態のように、二輪車支持体51に、上部被案内体71A,71Bと下部被案内体72A,72Bとをそれぞれ前後に振り分けて設け、その振り分け配置を、前後一対の上部被案内体71A,71Bに対して前後の外側に前後一対の下部被案内体72A,72Bが位置するように構成し、側枠部3に案内手段80を設け、この案内手段80を、上部被案内体71A,71Bを案内する内側案内体81と、この内側案内体81に対して前後の外側に位置されて下部被案内体72A,72Bを案内する外側案内体82とにより構成したことで、前後の縦経路部48a,48bにおける二輪車支持体51の案内は、その案内位置を、上下で使い分け(振り分け)て行うことと、内側案内体81に案内される上部被案内体71A,71Bに対して前後の外側に位置した外側案内体82に下部被案内体72A,72Bが案内されることで前後で使い分け(振り分け)て行うこととによって、より一層、揺動し難くして行えるとともに、案内手段80を効果的に配設し得る。
【0093】
上記した実施の形態のように、従動歯輪10と駆動歯輪15との少なくとも一方を、無端チェーン21に自動的に張力を付与する張力付与手段31を介して側枠部3に設けた構成によると、使用経過などによって無端チェーン21が緩み(弛み)状になるとき、張力付与手段31を介して無端チェーン21に自動的に張力を付与し得、以て緩みを自動的に吸収し得る。
【0094】
上記した実施の形態のように、従動歯輪10と駆動歯輪15との少なくとも一方を、無端チェーン21に自動的に張力を付与する張力付与手段31を介して側枠部3に設け、側枠部3に二輪車支持体51の案内手段80を設け、この案内手段80に伸縮案内部83A,83Bを設けた構成によると、使用経過などによって無端チェーン21が緩み(弛み)状になるとき、張力付与手段31を介して無端チェーン21に自動的に張力を付与し得、以て緩みを自動的に吸収し得るとともに、案内手段80では、従動歯輪10と駆動歯輪15との間隔変化を伸縮案内部83A,83Bにより自動的に吸収し得る。
【0095】
上記した実施の形態のように、本体1の後部に、後位の縦経路部48bを囲む状態で後部枠体6を設けた構成によると、この後部枠体6によって、後位の縦経路部48bを移動する二輪車支持体51群をカバーし得るとともに、本体1を含めた全体の安定性を確保し得る。
【0096】
上記した実施の形態のように、二輪車支持体51に、複数の車輪支持部61A,61Bを左右方向に並べて配置するとともに、各車輪支持部61A,61Bの最奥部に車輪受け部64を設け、1つ置きの車輪支持部61Aは奥側を下位として傾斜して設け、残りの車輪支持部61Bは前車輪102が乗り越え可能な後退阻止部65を設けた構成によると、自転車100の乗り入れは、前車輪102の前端が車輪受け部64に当接または近接する状態で行え、その際に、二輪車支持体51上の自転車100群は、そのハンドル104の高さ位置を隣接間で変位できることになり、したがって左右方向での隙間をできるだけ少なくした効率のよい収納構成にしながらも、ハンドル104を介しての収納、取り出し作業(ハンドル操作)は、容易にかつ円滑に行え、そして、1つ置きの車輪支持部61Aにより支持している自転車100は、その自重により前車輪102が車輪受け部64に当接する状態になることから、前側への移動を阻止でき、また残りの車輪支持部61Bにより支持している自転車100は、その前車輪102が後退阻止部65に当接する状態になることから、前側への移動を阻止でき、したがって無端経路48上での循環移動時に不測にして脱落などすることを防止できる。
【0097】
上記した実施の形態では、自転車100を収納可能な立体駐輪設備が示されているが、これは単車(二輪車の一例)などを収納可能な立体駐輪設備であってもよい。
【0098】
上記した実施の形態では、下部輪体に回転駆動装置41を連動させた形式が示されているが、これは上部輪体に回転駆動装置41を連動させた形式であってもよい。
【0099】
上記した実施の形態では、複数の無端経路48を左右に併設した形式が示されているが、これは単独の無端経路48が設けられた形式などであってもよい。
上記した実施の形態では、上部被案内体71A,71Bと下部被案内体72A,72Bとの前後の振り分け配置を、前後一対の上部被案内体71A,71Bに対して前後の外側に前後一対の下部被案内体72A,72Bが位置するようにした形式が示されているが、これは前後一対の上部被案内体71A,71Bの真下に前後一対の下部被案内体72A,72Bが位置するようにした形式や、前後一対の上部被案内体71A,71Bに対して前後の内側に前後一対の下部被案内体72A,72Bが位置するようにした形式などであってもよい。
【0100】
上記した実施の形態では、駆動輪体(下部輪体)15が、無端チェーン(無端回動体)21に自動的に張力を付与する張力付与手段31を介して側枠部3に設けられた形式が示されているが、これは従動輪体(上部輪体)10が張力付与手段31を介して側枠部3に設けられた形式や、駆動輪体(下部輪体)15と従動輪体(上部輪体)10ともに張力付与手段31を介して側枠部3に設けられた形式などであってもよい。さらに、手動操作などによって張力を付与する張力付与手段を設けた形式などであってもよい。
【0101】
上記した実施の形態では、上下の分断部分84において、前位の上部被案内体71Aを前部案内部81Aにより案内すると同時に後位の上部被案内体71Bを後部案内部81Bにより案内するようにした形式が示されているが、これは、前位の上部被案内体71Aを前部案内部81Aにより案内すると略同時に後位の上部被案内体71Bを後部案内部81Bにより案内する形式などであってもよい。
【0102】
上記した実施の形態では、本体1の後部に、後位の縦経路部48bを囲む状態で後部枠体6を設けた形式が示されているが、これは後部枠体6が省略された形式などであってもよい。
【0103】
上記した実施の形態では、1つ置きの車輪支持部61Aは奥側を下位として傾斜して設け、残りの車輪支持部61Bは前車輪102が乗り越え可能な後退阻止部65を設けた形式が示されているが、これは、全ての車輪支持部を同じレベルとして設けた形式などであってもよい。
【0104】
上記した実施の形態では、回転駆動装置41を正逆のいずれかに駆動し、二輪車支持体51群を無端経路48上で正逆に循環移動させる形式が示されているが、これは一方駆動の回転駆動装置を使用して、車支持体51群を無端経路48上で一方側に循環移動させる形式などであってもよい。
【0105】
上記した実施の形態では、床91にピット95が形成され、このピット95内に本体1の下部が位置された形式が示されているが、これはピットなしで、床91上に本体1が据え付けられ、2階などの上階相当部に出入り口が形成された形式などであってもよい。また、本体1の殆どが地下内に位置された形式などであってもよい。
【0106】
【発明の効果】
上記した本発明の請求項1によると、回転駆動装置を駆動し、一方側の輪体を介して左右の無端回動体を同時に同方向に回動させることで、二輪車支持体群を、無端経路上で循環移動できる。そして複数の無端経路の併設は、その幅寸法を最小としてコンパクトに、かつ安価にして行うことができる。
【0107】
また上記した本発明の請求項2によると、回転駆動装置を駆動し、一方側の輪体を介して左右の無端回動体を同時に同方向に回動させることで、二輪車支持体群を、無端経路上で循環移動でき、その際に、無端経路上で循環移動する二輪車支持体は、上部被案内体と下部被案内体との少なくとも一方を案内手段により案内して、案内位置を上下で使い分けることで、左右方向軸心の回りに不測に揺動することなく、無端経路の全域に亘って安定して行うことができる。
【0108】
そして上記した本発明の請求項3によると、回転駆動装置を駆動し、一方側の輪体を介して左右の無端回動体を同時に同方向に回動させることで、二輪車支持体群を、無端経路上で循環移動できる。その際に、前後の縦経路部においては、案内手段によって、左右両側においてそれぞれ上下2箇所(合計4箇所)において案内することになって、左右方向軸心の回りに不測に揺動することなく移動を行うことができ、しかも前後の縦経路部における案内は、その案内位置を、上下で使い分け(振り分け)て行うことと、前後で使い分け(振り分け)て行うこととにより、すなわち案内位置を上下ならびに前後で使い分けて行うことにより、無端経路の全域に亘って、揺動をよりし難くして、安定して行うことができる。
【0109】
さらに上記した本発明の請求項4によると、二輪車支持体の無端経路上での循環移動は、上部被案内体と下部被案内体との少なくとも一方を案内手段により案内することで、左右方向軸心の回りに不測に揺動することなく、常に安定して行うことができる。
【0110】
しかも上記した本発明の請求項5によると、二輪車支持体が上位のターン経路部の最上位部分や下位のターン経路部の最下位部分に達したとき、左右両側においてそれぞれ前後2箇所(合計4箇所)の上部被案内体を内側案内体によって同時に案内することになり、以て移動方向が揺動方向で揺動し易い上下位のターン経路部において、二輪車支持体を揺動させることなく、常に安定して移動できる。
【0111】
また上記した本発明の請求項6によると、前後の縦経路部においては、左右両側においてそれぞれ上下2箇所(合計4箇所)において案内することになって、左右方向軸心の回りに不測に揺動することなく移動を行うことができ、しかも前後の縦経路部における案内は、その案内位置を、上下で使い分け(振り分け)て行うことと、前後で使い分け(振り分け)て行うこととにより、一層、揺動し難くして、安定して行うことができる。
【0112】
そして上記した本発明の請求項7によると、前後の縦経路部における案内は、その案内位置を、上下で使い分け(振り分け)て行うことと、上部被案内体に対して前後の外側に下部被案内体が位置することにより前後で使い分け(振り分け)て行うこととによって、より一層、揺動し難くして、安定して行うことができる。
【0113】
さらに上記した本発明の請求項8によると、前後の縦経路部における二輪車支持体の案内は、その案内位置を、上下で使い分け(振り分け)て行うことと、内側案内体に案内される上部被案内体に対して前後の外側に位置した外側案内体に下部被案内体が案内されることで前後で使い分け(振り分け)て行うこととによって、より一層、揺動し難くして、安定して行うことができるとともに、案内手段を効果的に配設できる。
【0114】
しかも上記した本発明の請求項9によると、使用経過などによって無端回動体が緩み(弛み)状になるとき、張力付与手段を介して無端回動体に自動的に張力を付与でき、以て緩みを自動的に吸収できて、常に安定した回動を期待できる。
【0115】
また上記した本発明の請求項10によると、使用経過などによって無端回動体が緩み(弛み)状になるとき、張力付与手段を介して無端回動体に自動的に張力を付与でき、以て緩みを自動的に吸収できて、常に安定した回動を期待できるとともに、案内手段では、上部輪体と下部輪体との間隔変化を伸縮案内部により自動的に吸収できる。
【0116】
そして上記した本発明の請求項11によると、後部枠体によって、後位の縦経路部を移動する二輪車支持体群をカバーできるとともに、本体を含めた全体の安定性を確保できる。
【0117】
さらに上記した本発明の請求項12によると、二輪車の乗り入れは、前車輪の前端が車輪受け部に当接または近接する状態で行うことができ、その際に、二輪車支持体上の二輪車群は、そのハンドルの高さ位置を隣接間で変位できることになり、したがって左右方向での隙間をできるだけ少なくした効率のよい収納構成にしながらも、ハンドルを介しての収納、取り出し作業(ハンドル操作)は、容易にかつ円滑に行うことができる。そして、1つ置きの車輪支持部により支持している二輪車は、その自重により前車輪が車輪受け部に当接する状態になることから、前側への移動を阻止でき、また残りの車輪支持部により支持している二輪車は、その前車輪が後退阻止部に当接する状態になることから、前側への移動を阻止でき、したがって無端経路上での循環移動時に不測にして脱落などすることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示し、立体駐輪設備の一部切り欠き正面図である。
【図2】同立体駐輪設備の一部切り欠き側面図である。
【図3】同立体駐輪設備の要部の正面図である。
【図4】同立体駐輪設備の要部の側面図である。
【図5】同立体駐輪設備の本体を除去した状態での要部の側面図である。
【図6】同立体駐輪設備の要部の横断平面図である。
【図7】同立体駐輪設備における駆動歯輪部分の正面図である。
【図8】同立体駐輪設備における駆動歯輪部分の側面図である。
【図9】同立体駐輪設備における二輪車支持体の斜視図である。
【図10】同立体駐輪設備における二輪車支持体部分の側面図である。
【図11】同立体駐輪設備における下位のターン経路部における作用説明図である。
【符号の説明】
1 本体
2 上枠部
3 側枠部
6 後部枠体
8 前部枠体
10 従動歯輪(上部輪体)
11 支持部材
12 軸受
13 従動軸
15 駆動歯輪(下部輪体)
16 固定側支持部材
17 可動側支持部材
18 軸受
19 駆動軸
21 無端チェーン(無端回動体)
25 チェーン案内手段
31 張力付与手段
33 ボルト体
37 圧縮ばね
41 回転駆動装置
42 駆動部
46 無端チェーン
48 無端経路
48a 前位の縦経路部
48b 後位の縦経路部
48c 上位のターン経路部
48d 下位のターン経路部
51 二輪車支持体
52 ベース部
53 渡り板
58 支軸
59 リンク体
61A 車輪支持部
61B 車輪支持部
64 車輪受け部
65 後退阻止部
71A 前位の上部被案内体
71B 後位の上部被案内体
72A 前位の下部被案内体
72B 後位の下部被案内体
75 ばね
80 案内手段
81 内側案内体
81A 前部案内部
81B 後部案内部
82 外側案内体
82A 前部案内部
82B 後部案内部
83A 伸縮案内部
83B 伸縮案内部
84 分断部分
86 支持体検出手段
87 在荷検出手段
91 床
92 構築物
93 出入り口
94 開閉扉
96 受け付け操作部
100 自転車(二輪車)
101 車体
102 前車輪(車輪)
103 後車輪
104 ハンドル
A 左右方向軸心
L 所定距離
S1 分断部分84の間隔
S2 上部被案内体71A,71Bの間隔

Claims (12)

  1. 本体は、上枠部と左右一対の側枠部とからなり、側枠部のそれぞれには上部輪体と下部輪体とが設けられ、上下の輪体間に無端回動体が設けられるとともに、一方側の輪体に連動される回転駆動装置が設けられ、前記無端回動体間には複数の二輪車支持体が左右方向軸心の回りに揺動自在に設けられて、二輪車支持体群が、前後の縦経路部と上下のターン経路部からなる無端経路上で移動可能に構成され、複数の無端経路が、中間に位置される側枠部を共通化して左右に併設されていることを特徴とする立体駐輪設備。
  2. 本体は、上枠部と左右一対の側枠部とからなり、側枠部のそれぞれには上部輪体と下部輪体とが設けられ、上下の輪体間に無端回動体が設けられるとともに、一方側の輪体に連動される回転駆動装置が設けられ、前記無端回動体間には複数の二輪車支持体が左右方向軸心の回りに揺動自在に設けられて、二輪車支持体群が、前後の縦経路部と上下のターン経路部からなる無端経路上で移動可能に構成され、前記二輪車支持体には上部被案内体と下部被案内体とが設けられ、側枠部に案内手段を設けて、上部被案内体と下部被案内体との少なくとも一方を案内するように構成されていることを特徴とする立体駐輪設備。
  3. 本体は、上枠部と左右一対の側枠部とからなり、側枠部のそれぞれには上部輪体と下部輪体とが設けられ、上下の輪体間に無端回動体が設けられるとともに、一方側の輪体に連動される回転駆動装置が設けられ、前記無端回動体間には複数の二輪車支持体が左右方向軸心の回りに揺動自在に設けられて、二輪車支持体群が、前後の縦経路部と上下のターン経路部からなる無端経路上で移動可能に構成され、前記二輪車支持体には、上部被案内体と下部被案内体とがそれぞれ前後に振り分けて設けられ、側枠部には被案内体の案内手段が設けられ、この案内手段は、上部被案内体用の内側案内体と下部被案内体用の外側案内体とからなるとともに、これら案内体はそれぞれ前部案内部と後部案内部とに分断され、前位の縦経路部では、前位の上部被案内体と前位の下部被案内体とが両案内体の前部案内部に案内され、後位の縦経路部では、後位の上部被案内体と後位の下部被案内体とが両案内体の後部案内部に案内されることを特徴とする立体駐輪設備。
  4. 二輪車支持体には上部被案内体と下部被案内体とが設けられ、側枠部に案内手段を設けて、上部被案内体と下部被案内体との少なくとも一方を案内するように構成されていることを特徴とする請求項1記載の立体駐輪設備。
  5. 上部被案内体は前後に振り分けて設けられ、案内手段は、上部被案内体用の内側案内体と、下部被案内体用の外側案内体とからなり、内側案内体は前部案内部と後部案内部とに分断され、上下の分断部分においては、前位の上部被案内体が前部案内部に案内されると同時または略同時に後位の上部被案内体が後部案内部に案内されることを特徴とする請求項4記載の立体駐輪設備。
  6. 二輪車支持体には、上部被案内体と下部被案内体とがそれぞれ前後に振り分けて設けられ、側枠部には被案内体の案内手段が設けられ、この案内手段は、上部被案内体用の内側案内体と下部被案内体用の外側案内体とからなるとともに、これら案内体はそれぞれ前部案内部と後部案内部とに分断され、前位の縦経路部では、前位の上部被案内体と前位の下部被案内体とが両案内体の前部案内部に案内され、後位の縦経路部では、後位の上部被案内体と後位の下部被案内体とが両案内体の後部案内部に案内されることを特徴とする請求項1または2記載の立体駐輪設備。
  7. 二輪車支持体には、上部被案内体と下部被案内体とがそれぞれ前後に振り分けて設けられ、その振り分け配置は、前後一対の上部被案内体に対して前後の外側に前後一対の下部被案内体が位置するように構成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の立体駐輪設備。
  8. 二輪車支持体には、上部被案内体と下部被案内体とがそれぞれ前後に振り分けて設けられ、その振り分け配置は、前後一対の上部被案内体に対して前後の外側に前後一対の下部被案内体が位置するように構成され、側枠部に案内手段が設けられ、この案内手段は、上部被案内体を案内する内側案内体と、この内側案内体に対して前後の外側に位置されて下部被案内体を案内する外側案内体とにより構成されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の立体駐輪設備。
  9. 上部輪体と下部輪体との少なくとも一方は、無端回動体に自動的に張力を付与する張力付与手段を介して側枠部に設けられていることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の立体駐輪設備。
  10. 上部輪体と下部輪体との少なくとも一方は、無端回動体に自動的に張力を付与する張力付与手段を介して側枠部に設けられ、側枠部には二輪車支持体の案内手段が設けられ、この案内手段には伸縮案内部が設けられていることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の立体駐輪設備。
  11. 本体の後部には、後位の縦経路部を囲む状態で後部枠体が設けられていることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の立体駐輪設備。
  12. 二輪車支持体には、複数の車輪支持部が左右方向に並べて配置されるとともに、各車輪支持部の最奥部には車輪受け部が設けられ、1つ置きの車輪支持部は奥側を下位として傾斜して設けられ、残りの車輪支持部には車輪が乗り越え可能な後退阻止部が設けられていることを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の立体駐輪設備。
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