JP2004154910A - クーラント供給装置 - Google Patents

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Kazunobu Tomota
和伸 友田
Yasuyuki Murakami
康之 村上
Tetsuo Nakada
哲雄 仲田
Yasuto Yanagida
靖人 柳田
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Abstract

【課題】ポンプの長寿命化を達成したクーラント供給装置を提供する。
【解決手段】モータにより駆動されてクーラントを吐出する固定容量ポンプと、モータを変速させるためのモータ制御手段とを有し、モータ制御手段として、運転指令が供給されたことに応答してモータを運転指令に対応する速度まで徐々に変速させる速度制御手段を含んでいる。
【選択図】 図6

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明はクーラント供給装置に関し、さらに詳細にいえば、モータにより駆動されるポンプでクーラントを吐出するクーラント供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、ドリルなどの切削工具を使用するに当たって、焼きつき防止、切削屑の迅速かつスムーズな排出などのためにクーラントポンプを用いてクーラントを供給することが一般的である。
【0003】
図1は従来のクーラント供給装置の構成を示す概略図である。
【0004】
このクーラント供給装置は、タンク101からクーラントを送り出すクーラントポンプ102と、送り出されたクーラントの一部をタンク101に戻すリリーフ弁103と、クーラントが吐出されるドリルまたはノズル等104と、クーラントポンプ102を駆動するモータ105と、AC電源106とモータ105との間に接続される開閉器107とを有している。また、必要に応じてオンロード弁108を設けている。
【0005】
このクーラントポンプ102はモータ105に直結され、モータ105はAC電源106を開閉器107によりON/OFFすることで発停を行う。
【0006】
また、オンロード弁108が装着されていない場合には、モータ105の消費電力はリリーフ弁103の設定圧力のみに依存し、クーラントの吐出が必要でない場合にのみモータ105を停止する(図2参照)。
【0007】
逆に、オンロード弁108が装着されている場合には、モータ105を運転したままの状態でオンロード弁108をON/OFF操作することにより、同様の作用を達成することができる(図3参照)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記オンロード弁108が装着されていない場合には、モータ105の起動時毎に、モータ105がAC電源106に直入され、急激にクーラントポンプ102を加速するため、クーラントポンプ102の軸受部にストレスをかけることになり、このために、クーラントポンプ102の寿命が短くなる。
【0009】
また、オンロード弁108が装着されている場合には、モータ105を運転し続けるのであるから、モータ105の起動、停止を反復することに起因する不都合の発生を防止することができる。しかし、クーラントポンプ102の吐出部の急激な圧力変化もクーラントポンプ102の軸受部にストレスをかけることになり、このために、クーラントポンプ102の寿命が短くなる。
【0010】
【発明の目的】
この発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、ポンプの長寿命化を達成することができるクーラント供給装置を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1のクーラント供給装置は、モータにより駆動されてクーラントを吐出する固定容量ポンプと、モータを変速させるためのモータ制御手段とを有し、該モータ制御手段として、運転指令が供給されたことに応答してモータを運転指令に基づく速度まで徐々に変速させる速度制御手段を含んでいるものを採用するものである。
【0012】
請求項2のクーラント供給装置は、モータにより駆動されてクーラントを吐出する固定容量ポンプと、モータを変速させるためのモータ制御手段とを有し、該モータ制御手段として、運転指令が供給されたことに応答してモータを、第1の所定速度に立ち上げ、その後に運転指令に基づく速度まで徐々に変速させる速度制御手段を含んでいるものを採用するものである。
【0013】
請求項3のクーラント供給装置は、モータにより駆動されてクーラントを吐出する固定容量ポンプと、モータを変速させるためのモータ制御手段とを有し、該モータ制御手段として、運転指令が供給されたことに応答してモータを、内部に保持している所定の速度変化パターンに基づいて変速させる速度制御手段を含んでいるものを採用するものである。
【0014】
請求項4のクーラント供給装置は、前記モータ制御手段として、第2の所定速度まで変速した後に、圧力制御処理を行ってモータを変速させる速度制御手段をさらに含んでいるものを採用するものである。
【0015】
請求項5のクーラント供給装置は、前記モータ制御手段として、起動時から圧力制御処理を行ってモータを変速させる速度制御手段をさらに含んでいるものを採用するものである。
【0016】
請求項6のクーラント供給装置は、前記モータ制御手段として、圧力の変化割合が所定割合以上であることに応答して、モータの変速割合を低減させる速度制御手段をさらに含んでいるものを採用するものである。
【0017】
請求項7のクーラント供給装置は、前記モータ制御手段として、圧力の変化割合が所定割合以上になった後に、モータの変速割合を低減させる速度制御手段をさらに含んでいるものを採用するものである。
【0018】
請求項8のクーラント供給装置は、前記運転指令として、固定容量ポンプの起動のため、もしくは停止/アンロードのためのものを採用するものである。
【0019】
請求項9のクーラント供給装置は、モータにより駆動されてクーラントを吐出する固定容量ポンプと、モータを変速させるためのモータ制御手段と、固定容量ポンプにより吐出されるクーラントの圧力を制御するオンロード弁とを有し、前記モータ制御手段として、外部からのオンロード指令を入力として所定のタイミングでオンロード弁にオンロード指令を供給する速度制御手段を含んでいるものを採用するものである。
【0020】
請求項10のクーラント供給装置は、モータにより駆動されてクーラントを吐出する固定容量ポンプと、モータを変速させるためのモータ制御手段と、固定容量ポンプにより吐出されるクーラントの圧力を制御するオンロード弁とを有し、前記モータ制御手段として、オンロード弁に供給されるオンロード指令をも入力としてモータを変速させる速度制御手段を含んでいるものを採用するものである。
【0021】
請求項11のクーラント供給装置は、前記モータ制御手段として、モータが最低回転数で動作していることを条件としてオンロード弁をON/OFFさせるべく指令信号をオンロード弁に供給する速度制御手段をさらに含むものを採用するものである。
【0022】
請求項12のクーラント供給装置は、前記モータ制御手段として、固定容量ポンプから吐出されるクーラント圧力が所定圧力以下であることを条件としてオンロード弁をON/OFFさせるべく指令信号をオンロード弁に供給する速度制御手段をさらに含むものを採用するものである。
【0023】
請求項13のクーラント供給装置は、前記モータ制御手段として、モータ電流が所定電流以下であることを条件としてオンロード弁をON/OFFさせるべく指令信号をオンロード弁に供給する速度制御手段をさらに含むものを採用するものである。
【0024】
なお、以上において、「運転指令が供給されたこと」とは、速度に関する情報が供給されたことを含むものであって、電源が投入されたことをも含む概念として使用される。また、「モータを変速させること」は、モータを増速し、もしくは減速することを含むものであって、結果的にクーラントの流量を変化させるべくモータを変速することを含んでいる。さらに、各設定値は、クーラント供給装置内に保持されていてもよいが、通信によりクーラント供給装置に供給されるものであってもよい。
【0025】
【作用】
請求項1のクーラント供給装置であれば、モータにより駆動されてクーラントを吐出する固定容量ポンプと、モータを変速させるためのモータ制御手段とを有し、該モータ制御手段として、運転指令が供給されたことに応答してモータを運転指令に基づく速度まで徐々に変速させる速度制御手段を含んでいるものを採用するのであるから、固定容量ポンプを急激に加速することを防止して軸受部にストレスがかかることを防止し、ひいては固定容量ポンプの長寿命化を達成することができる。
【0026】
請求項2のクーラント供給装置であれば、モータにより駆動されてクーラントを吐出する固定容量ポンプと、モータを変速させるためのモータ制御手段とを有し、該モータ制御手段として、運転指令が供給されたことに応答してモータを、第1の所定速度に立ち上げ、その後に運転指令に基づく速度まで徐々に変速させる速度制御手段を含んでいるものを採用するのであるから、固定容量ポンプを急激に加速することを防止して軸受部にストレスがかかることを防止し、ひいては固定容量ポンプの長寿命化を達成することができ、しかもモータの立ち上げ所要時間を短縮することができる。
【0027】
請求項3のクーラント供給装置であれば、モータにより駆動されてクーラントを吐出する固定容量ポンプと、モータを変速させるためのモータ制御手段とを有し、該モータ制御手段として、運転指令が供給されたことに応答してモータを、内部に保持している所定の速度変化パターンに基づいて変速させる速度制御手段を含んでいるものを採用するのであるから、固定容量ポンプを急激に加速することを防止して軸受部にストレスがかかることを防止し、ひいては固定容量ポンプの長寿命化を達成することができる。
【0028】
請求項4のクーラント供給装置であれば、前記モータ制御手段として、第2の所定速度まで変速した後に、圧力制御処理を行ってモータを変速させる速度制御手段をさらに含んでいるものを採用するのであるから、軸受部にストレスがかかることをより確実に防止し、ひいては固定容量ポンプの長寿命化を達成することができる。
【0029】
請求項5のクーラント供給装置であれば、前記モータ制御手段として、起動時から圧力制御処理を行ってモータを変速させる速度制御手段をさらに含んでいるものを採用するのであるから、軸受部にストレスがかかることを防止し、ひいては固定容量ポンプの長寿命化を達成することができる。
【0030】
請求項6のクーラント供給装置であれば、前記モータ制御手段として、圧力の変化割合が所定割合以上であることに応答して、モータの変速割合を低減させる速度制御手段をさらに含んでいるものを採用するのであるから、請求項4または請求項5と同様の作用を達成することができる。
【0031】
請求項7のクーラント供給装置であれば、前記モータ制御手段として、圧力の変化割合が所定割合以上になった後に、モータの変速割合を低減させる速度制御手段をさらに含んでいるものを採用するのであるから、請求項4または請求項5と同様の作用を達成することができる。
【0032】
請求項8のクーラント供給装置であれば、前記運転指令として、固定容量ポンプの起動のため、もしくは停止/アンロードのためのものを採用するのであるから、起動時、および停止/アンロード時の何れの場合にも、請求項1から請求項7の何れかと同様の作用を達成することができる。
【0033】
請求項9のクーラント供給装置であれば、モータにより駆動されてクーラントを吐出する固定容量ポンプと、モータを変速させるためのモータ制御手段と、固定容量ポンプにより吐出されるクーラントの圧力を制御するオンロード弁とを有し、前記モータ制御手段として、外部からのオンロード指令を入力として所定のタイミングでオンロード弁にオンロード指令を供給する速度制御手段を含んでいるものを採用するのであるから、オンロード弁がオフロード状態からオンロードに移行する場合において、軸受部にストレスがかかることを防止し、ひいては固定容量ポンプの長寿命化を達成することができる。
【0034】
請求項10のクーラント供給装置であれば、モータにより駆動されてクーラントを吐出する固定容量ポンプと、モータを変速させるためのモータ制御手段と、固定容量ポンプにより吐出されるクーラントの圧力を制御するオンロード弁とを有し、前記モータ制御手段として、オンロード弁に供給されるオンロード指令をも入力としてモータを変速させる速度制御手段を含んでいるものを採用するのであるから、固定容量ポンプを急激に加速することを防止して軸受部にストレスがかかることを防止し、ひいては固定容量ポンプの長寿命化を達成することができる。
【0035】
請求項11のクーラント供給装置であれば、前記モータ制御手段として、モータが最低回転数で動作していることを条件としてオンロード弁をON/OFFさせるべく指令信号をオンロード弁に供給する速度制御手段をさらに含むものを採用するのであるから、固定容量ポンプにより吐出されるクーラントの圧力の急激な変化を防止して軸受部にストレスがかかることを防止し、ひいては固定容量ポンプの長寿命化を達成することができる。
【0036】
請求項12のクーラント供給装置であれば、前記モータ制御手段として、固定容量ポンプから吐出されるクーラント圧力が所定圧力以下であることを条件としてオンロード弁をON/OFFさせるべく指令信号をオンロード弁に供給する速度制御手段をさらに含むものを採用するのであるから、固定容量ポンプにより吐出されるクーラントの圧力の急激な変化を防止して軸受部にストレスがかかることを防止し、ひいては固定容量ポンプの長寿命化を達成することができる。
【0037】
請求項13のクーラント供給装置であれば、前記モータ制御手段として、モータ電流が所定電流以下であることを条件としてオンロード弁をON/OFFさせるべく指令信号をオンロード弁に供給する速度制御手段をさらに含むものを採用するのであるから、固定容量ポンプにより吐出されるクーラントの圧力の急激な変化を防止して軸受部にストレスがかかることを防止し、ひいては固定容量ポンプの長寿命化を達成することができる。
【0038】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、この発明のクーラント供給装置の実施の形態を詳細に説明する。
【0039】
図4はこの発明のクーラント供給装置の一実施形態を示す概略図である。
【0040】
このクーラント供給装置は、タンク1からクーラントを吸引し、吐出してドリル等4に供給する固定容積ポンプ2を有している。そして、AC電源6、外部運転指令、および検出圧力を入力とするコントローラ7により制御されるモータ5とを有し、モータ5と固定容積ポンプ2とを直結している。また、必要に応じて、固定容積ポンプ2から吐出されるクーラントをタンク1に戻すためのリリーフ弁3を設けている。さらに、必要に応じて、オンロード弁8と、固定容積ポンプ2から吐出されるクーラントの圧力を検出する圧力センサ9とを設けている。
【0041】
図5はコントローラ7の構成の一例を詳細に示すブロック図である。
【0042】
このコントローラ7は、所定速度を記憶する所定速度記憶部71と、運転指令、所定速度、および該当する場合には吐出圧力検出部72からの吐出圧力を入力として所定の演算を行うことにより速度指令を出力する速度指令生成部73と、速度指令を入力としてモータ制御信号を出力する速度制御部74とを有している。
【0043】
ただし、所定速度記憶部71に代えて所定流量を記憶する所定流量記憶部を採用し、速度指令生成部73に代えて流量指令を出力する流量指令生成部を採用し、速度制御部74に代えて流量指令を入力としてモータ制御信号を出力する速度制御部を採用することが可能である。
【0044】
上記の構成のクーラント供給装置を採用すれば、固定容積ポンプ2の起動を指示する運転指令が供給されたことに応答して、コントローラ7において、設定速度に向かって徐々に増加する回転数指令を生成してインバータ部を通してモータ5を駆動することができ(図6参照)、この結果、インパクトトルクを大幅に低減して固定容積ポンプ2の軸受部にかかるストレスを大幅に低減し、ひいては固定容積ポンプ2の長寿命化を達成することができる。
【0045】
ただし、図7に示すように、固定容積ポンプ2の起動を指示する運転指令が供給されたことに応答して、コントローラ7において、最低回転速度(固定容積ポンプ2の圧力発生の不感帯の上限に対応する回転速度、もしくはポンプ自身の潤滑に必要な流量を確保できる回転速度)まで立ち上げた後に、設定速度に向かって徐々に増加する回転数指令を生成してインバータ部を通してモータ5を駆動することが好ましく、起動時間を短縮でき、しかもインパクトトルクを大幅に低減して固定容積ポンプ2の軸受部にかかるストレスを大幅に低減し、ひいては固定容積ポンプ2の長寿命化を達成することができる。
【0046】
これらの場合に、コントローラ7として、任意の起動パターンを記憶しておき、この起動パターンを用いてモータ5を起動させることが可能であり、起動パターンとしてインパクトトルクを大幅に低減できるものを採用することにより、上記と同様の作用を達成することができる。この場合に、複数の起動パターンを記憶しておき、外部からの指令信号に基づいて何れかの起動パターンを選択することも可能である。
【0047】
上記の何れかの場合において、設定速度への速度増加を吐出クーラントの圧力により検出することが可能である。
【0048】
さらに、所定の回転数もしくは圧力に達した後に、圧力制御に移行し、その圧力制御の指令を設定圧力になるまで徐々に上昇させることが好ましく、固定容積ポンプ2への負担を最も少なくすることができる。具体的には、回転数のみで制御した場合の起動圧力特性を示す図8中(A)と対比することにより分かるように、図8中(B)に示すように、モータ5の回転数を0からランプ状に上昇させ、圧力が1Mpa程度まで上昇した時点で圧力制御に切り替え、その後、圧力指令を一次遅れ的に上昇させることが好ましい。ただし、ランプ状に代えて、指数状に上昇させることも可能である。
【0049】
さらに、回転数がランプ状に上昇している間における圧力の上昇波形を観測しながら、圧力が所定の傾き以上の傾きで上昇しようとした場合に、回転数の上昇度を低減し、固定容積ポンプ2の軸受にかかる負担が大きくならないようにすることが好ましい。
【0050】
これらの場合には、吐出クーラントの圧力を検出しなければならないので、一般的には圧力センサ9を用いることになるが、モータ特性およびポンプ特性をコントローラ7内に持ち、モータの回転数、および電流値からモデルを逆演算することによって吐出圧力を推定することが可能である。
【0051】
また、以上には、固定容積ポンプ2の起動時についてのみ説明したが、増速に代えて減速を採用することにより、固定容積ポンプ2の停止/アンロード時にも適用可能である。
【0052】
図9はこの発明のクーラント供給装置の他の実施形態を示す概略図である。
【0053】
このクーラント供給装置が図4のクーラント供給装置と異なる点は、オンロード弁8が必ず設けられている点、およびコントローラ7として、外部からのオンロード指令を入力として、所定のタイミングでオンロード弁8にオンロード信号を供給するものを採用した点のみである。
【0054】
図10は図9のコントローラの構成を示すブロック図である。
【0055】
このコントローラ7は、所定速度を記憶する所定速度記憶部71と、オンロード指令を入力として所定のタイミングで駆動指令を出力するオンロード弁タイミング制御部75と、運転指令、所定速度、オンロード指令、駆動指令、および該当する場合には吐出圧力検出部72からの吐出圧力を入力として所定の演算を行うことにより速度指令を出力する速度指令生成部76と、速度指令を入力としてモータ制御信号を出力する速度制御部74と、駆動指令を入力としてオンロード弁駆動信号を出力するオンロード弁駆動部77とを有している。
【0056】
図11は各部の信号波形を示す図である。
【0057】
図11の具体例では、運転指令がONになれば、モータ5が最低回転数まで立ち上げられる。
【0058】
そして、外部オンロード指令がONになれば、この時点を基準とする所定のタイミングでオンロード信号がONになり、その後、回転数指令を徐々に上昇させることにより、モータ5の回転数を徐々に上昇させることができる。この結果、吐出クーラントの圧力はなだらかに上昇する。
【0059】
逆に、固定容積ポンプ2を停止させる場合には、外部オンロード指令がOFFになれば、回転数指令を徐々に下降させ、吐出クーラントの圧力をなだらかに下降させる。そして、回転数指令が最低回転数まで下降すれば、オンロード信号をOFFとし、その後、運転指令をOFFとしたことに応答して、モータ5が停止される。
【0060】
したがって、吐出クーラントの圧力の急激な変化を防止して固定容積ポンプ2の軸受部にかかるストレスを大幅に低減し、ひいては固定容積ポンプ2の長寿命化を達成することができる。
【0061】
オフロードからオンロードへの変化時においてのみ固定容積ポンプ2の軸受部にかかるストレスを低減することも可能である。
【0062】
この場合には、オンロード弁8に供給されるオンロード指令を並列にコントローラ7に供給する構成を採用することが可能である。
【0063】
また、以上においては、モータ5が最低回転数で運転されている間にオンロード弁8のON/OFFを行うようにしているが、吐出クーラントの圧力が所定圧力値以下の状態でオンロード弁8のON/OFFを行うようにすることが可能であるほか、モータ電流が所定電流値以下の状態でオンロード弁8のON/OFFを行うようにすることが可能である。
【0064】
ただし、最低回転数に代えて、所定の圧力値を採用することができ、この場合には、モータ電流から吐出クーラントの圧力を推定することが可能である。
【0065】
また、上記の実施形態において、図12に示すように、オンロード信号がONになった後、オンロード弁8の応答見込み時間が経過してからモータ5の回転数を徐々に増加させることが好ましく、オンロード弁8の応答遅れによる不都合を防止することができる。
【0066】
さらに説明する。
【0067】
応答性の速い圧力制御をオンロード弁のONと同時に開始した場合、オンロード弁8の応答遅れの間は圧力フィードバック値はほぼ0圧力が検出される。この結果として、圧力制御の出力は圧力を高くする側(モータ5の回転数を増加させる側)に大きくなり、オンロード弁8の作動が完了した時点で大きなサージ圧力が発生する(図13中丸で囲った部分を参照)。
【0068】
しかし、オンロード信号がONになった後、オンロード弁8の応答見込み時間が経過してからモータ5の回転数を徐々に増加させるようにすることによって、大きなサージ圧力の発生を防止することができ、ひいては、固定容積ポンプ2の軸受部にかかるストレスを大幅に低減し、長寿命化を達成することができる。
【0069】
なお、電源投入と同時にモータ5を起動する運転についても上記各実施形態と同様の処理を適用することが可能であるほか、起動時より圧力制御を行い、圧力目標値を設定圧力まで徐々に上げていく処理を適用することが可能である。
【0070】
また、圧力の変化割合が所定割合以上になった後に、圧力制御を行ってモータ5を変速させることが可能である。ただし、この場合には、起動時のモータ回転数に対する圧力変化度合いは図8中(B)に示すように不感帯部分が大きいことに留意する必要がある。
【0071】
さらに、速度指令を生成し、速度指令を入力とする速度制御を行う代わりに、流量指令を生成し、流量指令を入力とする流量制御を行うことも可能である。
【0072】
さらにまた、所定速度、所定流量などをコントローラ7に記憶しておく代わりに、通信により外部から供給されるようにすることも可能である。
【0073】
【発明の効果】
請求項1の発明は、固定容量ポンプを急激に加速することを防止して軸受部にストレスがかかることを防止し、ひいては固定容量ポンプの長寿命化を達成することができるという特有の効果を奏する。
【0074】
請求項2の発明は、固定容量ポンプを急激に加速することを防止して軸受部にストレスがかかることを防止し、ひいては固定容量ポンプの長寿命化を達成することができ、しかもモータの立ち上げ所要時間を短縮することができるという特有の効果を奏する。
【0075】
請求項3の発明は、固定容量ポンプを急激に加速することを防止して軸受部にストレスがかかることを防止し、ひいては固定容量ポンプの長寿命化を達成することができるという特有の効果を奏する。
【0076】
請求項4の発明は、軸受部にストレスがかかることをより確実に防止し、ひいては固定容量ポンプの長寿命化を達成することができるという特有の効果を奏する。
【0077】
請求項5の発明は、軸受部にストレスがかかることを防止し、ひいては固定容量ポンプの長寿命化を達成することができるという特有の効果を奏する。
【0078】
請求項6の発明は、請求項4または請求項5と同様の効果を奏する。
【0079】
請求項7の発明は、請求項4または請求項5と同様の効果を奏する。
【0080】
請求項8の発明は、起動時、および停止/アンロード時の何れの場合にも、請求項1から請求項7の何れかと同様の効果を奏する。
【0081】
請求項9の発明は、オンロード弁がオフロード状態からオンロードに移行する場合において、軸受部にストレスがかかることを防止し、ひいては固定容量ポンプの長寿命化を達成することができるという特有の効果を奏する。
【0082】
請求項10の発明は、固定容量ポンプを急激に加速することを防止して軸受部にストレスがかかることを防止し、ひいては固定容量ポンプの長寿命化を達成することができるという特有の効果を奏する。
【0083】
請求項11の発明は、固定容量ポンプにより吐出されるクーラントの圧力の急激な変化を防止して軸受部にストレスがかかることを防止し、ひいては固定容量ポンプの長寿命化を達成することができるという特有の効果を奏する。
【0084】
請求項12の発明は、固定容量ポンプにより吐出されるクーラントの圧力の急激な変化を防止して軸受部にストレスがかかることを防止し、ひいては固定容量ポンプの長寿命化を達成することができるという特有の効果を奏する。
【0085】
請求項13の発明は、固定容量ポンプにより吐出されるクーラントの圧力の急激な変化を防止して軸受部にストレスがかかることを防止し、ひいては固定容量ポンプの長寿命化を達成することができるという特有の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のクーラント供給装置の構成を示す概略図である。
【図2】オンロード弁がない場合におけるモータの発停と吐出クーラント圧力とを示す図である。
【図3】オンロード弁がある場合におけるオンロード弁のON/OFFと吐出クーラント圧力とを示す図である。
【図4】この発明のクーラント供給装置の一実施形態を示す概略図である。
【図5】図4のコントローラの構成を示すブロック図である。
【図6】運転指令に対するモータ回転数の変化の一例を示す図である。
【図7】運転指令に対するモータ回転数の変化の他の例を示す図である。
【図8】モータの回転数を増加させた後に圧力制御を行った場合におけるモータ回転数、および吐出クーラント圧力の変化を示す図である。
【図9】この発明のクーラント供給装置の他の実施形態を示す概略図である。
【図10】図9のコントローラの構成を示すブロック図である。
【図11】図9のクーラント供給装置の各部の信号波形の一例を示す図である。
【図12】図9のクーラント供給装置の各部の信号波形の他の例を示す図である。
【図13】大きなサージ圧力の発生が抑制されたことを示す波形図である。
【符号の説明】
2 固定容積ポンプ 5 モータ
7 コントローラ

Claims (13)

  1. モータ(5)により駆動されてクーラントを吐出する固定容量ポンプ(2)と、モータ(5)を変速させるためのモータ制御手段(7)とを有し、該モータ制御手段(7)は、運転指令が供給されたことに応答してモータ(5)を運転指令に基づく速度まで徐々に変速させる速度制御手段を含んでいることを特徴とするクーラント供給装置。
  2. モータ(5)により駆動されてクーラントを吐出する固定容量ポンプ(2)と、モータ(5)を変速させるためのモータ制御手段(7)とを有し、該モータ制御手段(7)は、運転指令が供給されたことに応答してモータ(5)を、第1の所定速度に立ち上げ、その後に運転指令に基づく速度まで徐々に変速させる速度制御手段を含んでいることを特徴とするクーラント供給装置。
  3. モータ(5)により駆動されてクーラントを吐出する固定容量ポンプ(2)と、モータ(5)を変速させるためのモータ制御手段(7)とを有し、該モータ制御手段(7)は、運転指令が供給されたことに応答してモータ(5)を、内部に保持している所定の速度変化パターンに基づいて変速させる速度制御手段を含んでいることを特徴とするクーラント供給装置。
  4. 前記モータ制御手段(7)は、第2の所定速度まで変速した後に、圧力制御処理を行ってモータ(5)を変速させる速度制御手段をさらに含んでいる請求項1から請求項3の何れかに記載のクーラント供給装置。
  5. 前記モータ制御手段(7)は、起動時から圧力制御処理を行ってモータ(5)を変速させる速度制御手段をさらに含んでいる請求項1から請求項3の何れかに記載のクーラント供給装置。
  6. 前記モータ制御手段(7)は、圧力の変化割合が所定割合以上であることに応答して、モータ(5)の変速割合を低減させる速度制御手段をさらに含んでいる請求項4または請求項5に記載のクーラント供給装置。
  7. 前記モータ制御手段(7)は、圧力の変化割合が所定割合以上になった後に、モータ(5)の変速割合を低減させる速度制御手段をさらに含んでいる請求項4または請求項5に記載のクーラント供給装置。
  8. 前記運転指令は、固定容量ポンプ(2)の起動のため、もしくは停止/アンロードのためのものである請求項1から請求項7の何れかに記載のクーラント供給装置。
  9. モータ(5)により駆動されてクーラントを吐出する固定容量ポンプ(2)と、モータ(5)を変速させるためのモータ制御手段(7)と、固定容量ポンプ(2)により吐出されるクーラントの圧力を制御するオンロード弁(8)とを有し、前記モータ制御手段(7)は、外部からのオンロード指令を入力として所定のタイミングでオンロード弁(8)にオンロード指令を供給する速度制御手段を含んでいることを特徴とするクーラント供給装置。
  10. モータ(5)により駆動されてクーラントを吐出する固定容量ポンプ(2)と、モータ(5)を変速させるためのモータ制御手段(7)と、固定容量ポンプ(2)により吐出されるクーラントの圧力を制御するオンロード弁(8)とを有し、前記モータ制御手段(7)は、オンロード弁(8)に供給されるオンロード指令をも入力としてモータ(5)を変速させる速度制御手段を含んでいることを特徴とするクーラント供給装置。
  11. 前記モータ制御手段(7)は、モータ(5)が最低回転数で動作していることを条件としてオンロード弁(8)をON/OFFさせるべく指令信号をオンロード弁(8)に供給する速度制御手段をさらに含む請求項9に記載のクーラント供給装置。
  12. 前記モータ制御手段(7)は、固定容量ポンプ(2)から吐出されるクーラント圧力が所定圧力以下であることを条件としてオンロード弁(8)をON/OFFさせるべく指令信号をオンロード弁(8)に供給する速度制御手段をさらに含む請求項9に記載のクーラント供給装置。
  13. 前記モータ制御手段(7)は、モータ電流が所定電流以下であることを条件としてオンロード弁(8)をON/OFFさせるべく指令信号をオンロード弁(8)に供給する速度制御手段をさらに含む請求項9に記載のクーラント供給装置。
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